JP2003246079A - インクジェット記録装置 - Google Patents

インクジェット記録装置

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JP2003246079A
JP2003246079A JP2002048754A JP2002048754A JP2003246079A JP 2003246079 A JP2003246079 A JP 2003246079A JP 2002048754 A JP2002048754 A JP 2002048754A JP 2002048754 A JP2002048754 A JP 2002048754A JP 2003246079 A JP2003246079 A JP 2003246079A
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JP
Japan
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ink
ink container
reading
container
unit
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JP2002048754A
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English (en)
Inventor
Yasuhiro Oka
靖博 岡
Katsuichi Kawabata
勝一 川端
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Konica Minolta Inc
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Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】インクを供給する前で、さらにその品質維持状
態を破壊する前にインク使用の可否を判断し、品種の相
違に関わらず共通の簡易な構成のインク容器を使用して
も、誤装填によって廃棄等の無駄を生じることのないイ
ンクジェット記録装置を提供すること。 【解決手段】インク容器装填部100に装填されたイン
ク容器1から、該インク容器1に付与されている識別情
報13を読み取るための読み取り手段200と、インク
供給用針3と前記インク容器装填部100に装填された
インク容器1とを、両者の間が離間した第1の位置とイ
ンク供給用針3がインク容器1に突き刺さって記録ヘッ
ド2にインク供給を行う第2の位置に相対的に移動させ
る移動手段と、前記読み取り手段200の読み取り結果
に基づいて、前記インク供給用針3と前記インク容器1
とを、第2の位置に相対的に移動させるか否かを判断す
る判断手段と、を有することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクジェット記
録装置に関し、詳しくは、補充インクを誤装填しても、
装填したインクの無駄が生じることのないインクジェッ
ト記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】インクジェット記録装置に消耗品である
インクを補充する方法は幾つか提案されている。具体的
な例の1つとして、インクを、インク収納部と記録装置
へのジョイント機能を有した部材等を一体としたインク
カートリッジとして提供し、これを記録装置の所定の位
置にセッティングするだけで、インクカートリッジと記
録装置が連通され、インクカートリッジ内のインクが提
供可能となる簡易な構成になっている。これは、ユーザ
ーとしては、交換作業が容易で非常に使い易いものであ
る。
【0003】一方で、その使い易さを具現化するために
カートリッジ自体が複雑な構成になり、結果としてコス
トを押し上げているのも事実である。また、そのカート
リッッジ自体が大部分は機能上再利用可能であり、イン
ク消費の度にそれらを廃棄してしまうのは無駄となる。
そのために、回収ルートを構成して回収している例も見
られるが、実質的にはコスト付加が大きい。
【0004】ところで、インクジェット記録装置はカラ
ー印刷も当然可能である。この場合は、基本3原色と黒
というように複数のインクの供給が必要であり、記録装
置には複数種のインク容器を、各色毎にそれぞれ決まっ
た装填部にセットする必要が生じる。従って、色を間違
えてインク容器がセットされてしまうこともあり得る。
【0005】従来、このような問題を防止するため、イ
ンク容器のセット部の形状を品種毎に変えて、万一誤装
填しても正常にセットできず、インク供給がなされない
ようにした誤装填防止技術が提案されている。しかし、
この場合、インク容器は品種毎にセット部の形状が異な
るため、少量多品種生産になり、原理的にコストアップ
の要因は無視できない。
【0006】また、インクは品質・機能的に微妙であ
り、且つデリバリーのためにしっかりガードされ、品質
保持状態が維持されている。そのガードは、記録装置へ
のセットの際にインク供給を行うために除去または破壊
されるものが多い。従って、仮に不用意に間違ってセッ
トし、ガードが除去または破壊されてしまった後に気が
ついた場合、そのガードが除去または破壊されて保存状
態が破られたインク容器を再度保存状態にリカバリーす
る必要が生じ、リカバリーの負荷が大きく、結局廃棄等
の無駄になることがある。
【0007】このため、ガードを除去または破壊する前
に、使用の可否の判定が可能なインクジェット記録装置
が望まれている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明は、イ
ンクを供給する前で、さらにその品質維持状態を破壊す
る前にインク使用の可否を判断し、品種の相違に関わら
ず共通の簡易な構成のインク容器を使用しても、誤装填
によって廃棄等の無駄を生じることのないインクジェッ
ト記録装置を提供することを課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題は、以下の各発
明により解決される。
【0010】(1)インクを収納したインク容器を装填
するインク容器装填部と、該インク容器装填部に装填さ
れたインク容器から記録ヘッドにインクを供給するため
のインク供給用針とを備えたインクジェット記録装置に
おいて、前記インク容器装填部に装填されたインク容器
から、該インク容器に付与されている識別情報を読み取
るための読み取り手段と、前記インク供給用針と前記イ
ンク容器装填部に装填されたインク容器とを、両者の間
が離間した第1の位置とインク供給用針がインク容器に
突き刺さって記録ヘッドにインク供給を行う第2の位置
に相対的に移動させる移動手段と、前記読み取り手段の
読み取り結果に基づいて、前記インク供給用針と前記イ
ンク容器とを第2の位置に相対的に移動させるか否かを
判断する判断手段と、を有することを特徴とするインク
ジェット記録装置。
【0011】(2)インクを収納したインク容器を装填
するインク容器装填部と、該インク容器装填部に装填さ
れたインク容器から記録ヘッドにインクを供給するため
のインク供給用針とを備えたインクジェット記録装置に
おいて、インク容器装填部に装填が開始されたインク容
器を一旦プリセット位置にロックするロック手段と、前
記ロック手段によりプリセット位置にロックされたイン
ク容器から、該インク容器に付与されている識別情報を
読み取るための読み取り手段と、前記読み取り手段の読
み取り結果に基づいて、前記ロック手段を解除し、前記
インク容器を、前記インク供給用針により記録ヘッドに
インク供給可能とするセット位置に移動可能とするか否
かを判断する判断手段と、を有することを特徴とするイ
ンクジェット記録装置。
【0012】(3)インクを収納したインク容器を装填
するインク容器装填部と、該インク容器装填部に装填さ
れたインク容器から記録ヘッドにインクを供給するため
のインク供給用針とを備えたインクジェット記録装置に
おいて、インク容器装填部に装填が開始されたインク容
器を一旦プリセット位置にロックするロック手段と、前
記ロック手段によりプリセット位置にロックされたイン
ク容器から、該インク容器に付与されている識別情報を
読み取るための第1の読み取り手段と、前記第1の読み
取り手段の読み取り結果に基づいて、前記ロック手段を
解除し、前記インク容器をセット位置に移動可能とする
か否かを判断する第1の判断手段と、前記セット位置に
移動されたインク容器から識別情報を読み取るための第
2の読み取り手段と、前記セット位置に移動されたイン
ク容器と前記インク供給用針とを、両者の間が離間した
第1の位置とインク供給用針がインク容器に突き刺さっ
て記録ヘッドにインク供給を行う第2の位置に相対的に
移動させる移動手段と、前記第2の読み取り手段の読み
取り結果に基づいて、前記インク供給用針と前記インク
容器とを第2の位置に相対的に移動させるか否かを判断
する第2の判断手段と、を有することを特徴とするイン
クジェット記録装置。
【0013】(4)前記インク容器は、識別情報が2種
以上に分離されていることを特徴とする(1)〜(3)
のいずれかに記載のインクジェット記録装置。
【0014】(5)前記識別情報は、少なくとも品種識
別情報とID識別情報とに分離されていることを特徴と
する(4)記載のインクジェット記録装置。
【0015】(6)前記識別情報のうち、品種識別情報
は直接容器に印刷されていることを特徴とする(5)記
載のインクジェット記録装置。
【0016】(7)前記インク容器は、軟包材により形
成されたインクパックであることを特徴とする(1)〜
(6)のいずれかに記載のインクジェット記録装置。
【0017】(8)前記インク容器を収容すると共に前
記インク容器装填部に装填するための装填ユニットが、
記録装置本体とは別体に設けられていることを特徴とす
る(1)〜(7)のいずれかに記載のインクジェット記
録装置。
【0018】(9)前記装填ユニットに、インク容器か
ら識別情報を読み取るための読み取り手段が設けられて
いることを特徴とする(8)記載のインクジェット記録
装置。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面に基づいて説明する。
【0020】図1は、本発明に係るインクジェット記録
装置の第1の実施形態を示す概略構成図である。
【0021】1は内部にインクが収納されたインク容
器、2はインク容器1内のインクを用いて画像形成を行
う記録ヘッド、3はインク容器1内のインクを記録ヘッ
ド2に供給するためのインク供給用針である。
【0022】インク容器1は、少なくとも一部にインク
供給用針3を直接突き刺し、該インク供給用針3を内部
のインクと接触させることができるように構成される。
なお、図中、インク容器1は模式的に示されている。
【0023】インク容器1の表面には、当該インク容器
1内に収納されているインクを識別するための識別情報
13が付与されている。この識別情報13は、後述する
記録装置本体のインク容器装填部にインク容器1を装填
した際に、当該インク容器1の使用の可否を判断するこ
とのできる情報であり、例えばインクの品種識別情報、
即ちY(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)、
K(ブラック)等のインクの色種や、顔料系インクか染
料系インクか或いは水系インクか溶剤系インクかといっ
たインク種等の情報が挙げられる。
【0024】また、識別情報13を2種以上に分離する
ことも好ましく、この場合、識別情報13は、少なくと
も品種識別情報とID識別情報とを含むようにすること
が好ましい。
【0025】このような識別情報13は、容易に形成可
能で且つ読み取り可能であることが好ましく、一般的に
は、図2(a)に示すようなバーコードの形態でインク
容器1の表面に直接印刷したり、別途ラベルの形態で作
成したものを貼付することにより、インク容器1の表面
に設けられている。またバーコードの他にも、図2
(b)に示すような3ビット程度の情報を表示する簡易
なコード情報や、図2(c)に示すような2次元のマト
リックス状のコード情報を用いることも好ましい。
【0026】識別情報13に品種識別情報が含まれる場
合には、少なくとも品種識別情報はインク容器1の表面
に直接印刷されることが好ましい。識別情報13が剥離
してしまうことにより誤装填の検知ができない事態を回
避することができる。
【0027】インク容器1は、インクジェット記録装置
本体のインク容器装填部100に装填される。
【0028】インク供給用針3は、このインク容器装填
部100に装填されたインク容器1の底部1a側に配置
されている。インク供給用針3は、図示しないガイドレ
ールに沿って、図1の実線に示すようにインク容器1と
の間が離間した第1の位置と、図1の一点鎖線に示すよ
うにインク容器1に突き刺さって記録ヘッド2にインク
供給を行う第2の位置との間を移動可能に設けられてい
る。図中、31はインク供給用針3を上記第1の位置と
第2の位置とに移動させるためのモータであり、このモ
ータ31と上記ガイドレールによって移動手段が構成さ
れる。また、32はインク供給用針3と記録ヘッド2と
を結ぶインク供給路である。
【0029】インク容器1とインク供給用針3とは、上
記第1の位置と第2の位置との間を相対的に移動可能で
あればよく、インク供給用針3を固定し、このインク供
給用針3に対してインク容器1を上記第2の位置に移動
させるようにしてもよいし、インク容器1とインク供給
用針3との双方を上記第1の位置と第2の位置とに互い
に移動させるようにしてもよい。
【0030】インク供給用針3は、インク容器1がイン
ク容器装填部100に装填された時点では、第1の位置
に移動されており、インク容器1には突き刺さらず、イ
ンク供給がなされないようになっている。
【0031】インク容器装填部100には、装填された
インク容器1からその表面に付与されている識別情報1
3を読み取るための読み取り手段200が配設されてい
る。このような読み取り手段200としては、識別情報
13がバーコードである場合には、一般にバーコードリ
ーダーを用いることができる。
【0032】読み取り手段200による読み取りタイミ
ングは、例えば、インク容器装填部100にインク容器
1が装填されたことを検出する適宜の検出手段を設けて
おき、これによりインク容器1が装填されたことを検出
した場合に行うようにすれば、自動的に読み取り可能と
なるために好ましい。
【0033】ここで、図3に示すインク容器装填部10
0にインク容器1が装填された場合のインクジェット記
録装置の処理フローを用いて、インクジェット記録装置
の構成について更に説明する。
【0034】まず、インク容器装填部100にインク容
器1が装填されたことを適宜の検出手段により検出する
と(S1)、上記読み取り手段200により、インク容
器1の表面に付与されている識別情報13を読み取る
(S2)。
【0035】読み取り手段200により読み取られたイ
ンク容器1の識別情報13は、記録装置本体内に設けら
れたCPU300に送られる。CPU300では、この
読み取られた識別情報13を、記録装置本体内に設けら
れたメモリ400に記憶されている情報と比較する(S
3)。メモリ400には、当該インク容器装填部100
に装填可能なインク容器1の識別情報、例えばインクの
色種やインク種の情報が記憶されており、CPU300
は、インク容器装填部100に装填されたインク容器1
から読み取られた識別情報13から、当該インク容器1
が使用可能であるか、即ち、インク供給用針3をインク
容器1に突き刺して記録ヘッド2にインク供給しても良
いかどうかを判断する。この場合、CPU300は、イ
ンク供給用針3とインク容器1とを、第2の位置に相対
的に移動させるか否かを判断する判断手段を構成してい
る。
【0036】ここで、インク容器1を使用可能であると
判断した場合、CPU300はモータ31を駆動させ、
第1の位置に移動されているインク供給用針3を第2の
位置に移動させる(S4)。これにより、インク供給用
針3はインク容器1に突き刺さり、記録ヘッド2にイン
ク容器1内のインクの供給が開始される(S5)。
【0037】一方、例えば色種が異なる等の理由により
インク容器1を使用不可であると判断した場合、CPU
300はインク供給用針3を第1の位置に保持したまま
とし、第2の位置に移動させることはしない(S6)。
このとき、図示しないが、記録装置本体の操作パネル上
において、インク容器装填部100に装填されたインク
容器1は使用不可である旨の警告表示を行ったり、警告
音を鳴らす等の適宜の警告手段を用いて、オペレータに
警告を促すようにする(S7)。
【0038】これにより、インク容器1にはインク供給
用針3は突き刺さらず、インク容器1の破壊は全く生じ
ることがなく、保存状態は依然保たれたままであるた
め、誤装填したインク容器1をインク容器装填部100
から取り外せば、何ら手間を要することなく元の状態の
まま保管することもでき、インク容器1が無駄となるよ
うなことはない。
【0039】図4は、本発明に係るインクジェット記録
装置の第2の実施形態を示す概略構成図である。図1と
同一符号は、特に記載がない限り同一構成を示してい
る。
【0040】この実施形態において、インク容器装填部
100には、インク供給用針3が固定状に移動不能に配
設されている。
【0041】また、この実施形態において、インク容器
装填部100にはインク容器1を一旦プリセット位置に
ロックするロック手段4が設けられている。このロック
手段4は、インク容器装填部100に装填開始されたイ
ンク容器1をプリセット位置に保持するためのロック爪
からなり、ロック駆動部41の作動により駆動されるこ
とで、図4において実線で示すインク容器1をプリセッ
ト位置に保持するロック位置と、一点鎖線で示すインク
容器1の保持状態を解除するロック解除位置とを移動可
能とされている。
【0042】なお、本発明においてプリセット位置と
は、インク容器1がインク容器装填部100へ最初に装
填される位置であって、且つインク供給用針3の突き刺
しによりインク供給がなされる位置(これをセット位置
という。)の前段階の位置をいい、このプリセット位置
では、インク供給用針3の突き刺しがなされず、インク
供給は行われない。従って、インク供給用針3は、イン
ク容器1がプリセット位置(図7において実線で示す位
置)にある時には、該インク容器1からは十分に離間し
て、インク容器1に突き刺さらない位置に配設される。
【0043】このロック手段4は、通常はロック位置に
移動されており、インク容器1をインク容器装填部10
0に装填開始した状態で、このロック手段4によりイン
ク容器1のそれ以上の押し込みが阻止され、インク容器
1をプリセット位置に保持するようになっている。
【0044】また、インク容器1に付与されている識別
情報13を読み取るための読み取り手段200は、イン
ク容器1がこのプリセット位置にある時に、該インク容
器1から読み取り可能となる位置に配設されている。
【0045】次に、この実施形態において、インク容器
装填部100にインク容器1が装填された場合のインク
ジェット記録装置の処理フローを図5に示す。
【0046】まず、インク容器装填部100にインク容
器1が装填されると、インク容器1はロック手段4によ
りプリセット位置に保持される。このインク容器1の装
填を適宜の検出手段により検出すると(S10)、次い
で、上記読み取り手段200により、このプリセット位
置に保持されたインク容器1の表面に付与されている識
別情報13を読み取る(S11)。
【0047】読み取り手段200により読み取られたイ
ンク容器1の識別情報13は、記録装置本体内に設けら
れたCPU300に送られる。CPU300では、この
読み取られた識別情報13を記録装置本体内に設けられ
たメモリ400に記憶されている情報と比較する(S1
2)。メモリ400には、当該インク容器装填部100
に装填可能なインク容器1の識別情報、例えばインクの
色種やインク種の情報が記憶されており、CPU300
は、インキ容器装填部100に装填されたインク容器1
から読み取られた識別情報13から、当該インク容器1
が使用可能であるか、即ち、インク供給用針3をインク
容器1に突き刺して記録ヘッド2にインク供給するセッ
ト位置に移動させても良いかどうかを判断する。この場
合、CPU300は、インク供給用針3とインク容器1
とを、第2の位置に相対的に移動させるか否かを判断す
る判断手段を構成している。
【0048】ここで、インク容器1を使用可能であると
判断した場合、CPU300はロック駆動部41を駆動
させ、ロック手段4をロック解除位置に移動させる(S
13)。これにより、インク容器1のプリセット位置へ
の保持状態は解除される。このロック手段4のロック解
除位置への移動に伴って、インク容器1を図示しない移
動手段により自動的に、またはオペレータの押し込み操
作により手動で、インク容器1をインク供給用針3側に
向けて更に移動させる(S14)。これによりインク容
器1にインク供給用針3が突き刺さり、記録ヘッド2に
インク容器1内のインクの供給が開始される(S1
5)。
【0049】一方、例えば色種が異なる等の理由により
インク容器1を使用不可であると判断した場合、CPU
300はロック手段4をロック位置に保持したままと
し、インク容器1をプリセット位置に保持し、セット位
置への移動を阻止する(S16)。このとき、図示しな
いが、記録装置本体の操作パネル上において、インク用
容器装填部100に装填されたインク容器1は使用不可
である旨の警告表示を行ったり、警告音を鳴らす等の適
宜の警告手段を用いて、オペレータに警告を促すように
する(S17)。
【0050】これにより、インク容器1にはインク供給
用針3は突き刺さらず、インク容器1の破壊は全く生じ
ることがなく、保存状態は依然保たれたままであるた
め、誤装填してプリセット位置に保持されたままのイン
ク容器1をインク容器装填部100から取り外せば、何
ら手間を要することなく元の状態のまま保管することも
でき、インク容器1が無駄となるようなことはない。
【0051】図6は、本発明に係るインクジェット記録
装置の第3の実施形態を示す概略構成図である。図1及
び図4と同一符号は、特に記載がない限り同一構成を示
している。
【0052】この実施形態において、インク容器装填部
100は上下方向に移動可能に構成されており、上部に
位置している状態では、インク容器1の装填が開始され
たプリセット位置とされ、そこから下動して下部に位置
している状態では、インク容器1をセット位置に置くよ
うになっている。
【0053】また、この実施形態においても、インク容
器装填部100にはインク容器1を一旦プリセット位置
にロックするロック手段4が設けられている。このロッ
ク手段4は、インク容器装填部100をプリセット位置
に保持するためのロック爪からなり、ロック駆動部41
の作動により駆動されることで、図6において実線で示
すようにインク容器装填部100をプリセット位置に保
持するロック位置と、一点鎖線で示すインク容器装填部
100の保持状態を解除するロック解除位置とを移動可
能とされている。
【0054】このロック手段4は、通常はロック位置に
移動されており、インク容器1をインク容器装填部10
0に装填開始した状態で、このロック手段4によりイン
ク容器装填部100のセット位置への下動が阻止され、
インク容器1をプリセット位置に保持するようになって
いる。
【0055】インク容器装填部100を下動させるため
の手段は、ロック手段4の解除動作に連動して、モータ
等を用いた適宜の移動手段により自動的に行っても良い
し、ロック手段4の解除後にオペレータが下方向へ押し
下げ操作することにより手動で行うようにしても良い。
【0056】ここでは、インク容器1の表面には2箇所
(ここでは上面及び側面)にそれぞれ異なる種類の識別
情報13a、13bが分離して設けられているものを示
しており、インク容器装填部100がこのプリセット位
置にある時には、インク容器1に付与されている一方の
識別情報13aを読み取るための第1の読み取り手段2
01が、該インク容器1から読み取り可能となる位置に
配設されている。
【0057】一方、インク容器装填部100がロック手
段4の解除により下動して、セット位置に置かれた際
に、該セット位置にあるインク容器1に付与されている
他方の識別情報13bを読み取るための第2の読み取り
手段202が、該インク容器1から読み取り可能となる
位置に配設されている。
【0058】インク供給用針3は、インク容器装填部1
00が下動してセット位置にある時に、そのインク容器
装填部100に装填されているインク容器1に対して突
き刺して記録ヘッド2にインク供給を行うべく、インク
容器1の底部1a側に配置されている。このインク供給
用針3は、セット位置にあるインク容器装填部100に
隣接する基台101に配置され、図示しないガイドレー
ルに沿って、図6の実線に示すようにインク容器1との
間が離間した第1の位置と、一点鎖線に示すようにセッ
ト位置に置かれたインク容器1に突き刺さって記録ヘッ
ド2にインク供給を行う第2の位置との間を、モータ3
1の駆動により移動可能に設けられている。
【0059】なお、この場合も、インク容器1とインク
供給用針3とは、上記第1の位置と第2の位置との間を
相対的に移動可能であればよく、インク供給用針3を固
定し、このインク供給用針3に対してインク容器1を上
記第2の位置に移動させるようにしてもよいし、インク
容器1とインク供給用針3との双方を上記第1の位置と
第2の位置とに互いに移動させるようにしてもよい。
【0060】インク供給用針3は、インク容器装填部1
00が下動してセット位置に移動した時点では、第1の
位置に移動されており、インク容器1に突き刺さらな
い、即ちインク供給がなされないようになっている。
【0061】次に、この実施形態において、インク容器
装填部100にインク容器1が装填された場合のインク
ジェット記録装置の処理フローを図7に示す。
【0062】まず、インク容器装填部100にインク容
器1が装填されると、インク容器装填部100はロック
手段4によりプリセット位置に保持され、インク容器1
もこのプリセット位置に置かれる。このインク容器装填
部100へのインク容器1の装填を適宜の検出手段によ
り検出すると(S20)、次いで、プリセット位置に配
置された第1の読み取り手段201により、このプリセ
ット位置に保持されたインク容器1の表面に付与されて
いる識別情報13aを読み取る(S21)。
【0063】第1の読み取り手段201により読み取ら
れたインク容器1の識別情報13aは、記録装置本体内
に設けられたCPU300に送られる。CPU300で
は、この読み取られた識別情報13aを記録装置本体内
に設けられたメモリ400に記憶されている情報と比較
する(S22)。メモリ400には、当該インク容器装
填部100に装填可能なインク容器1の識別情報、例え
ばインクの色種やインク種の情報が記憶されており、C
PU300は、プリセット位置にあるインク容器装填部
100に装填されたインク容器1から読み取られた識別
情報13aから、当該インク容器1が使用可能であるか
どうか、即ち、インク容器装填部100をセット位置に
移動させても良いかどうかを判断する。この場合、CP
U300は、第1の読み取り手段201の読み取り結果
に基づいて、インク容器1をセット位置に移動可能とす
るか否かを判断する第1の判断手段を構成している。
【0064】ここで、例えば色種が異なる等の理由によ
りインク容器1が使用不可であると判断した場合は、C
PU300はロック手段4をロック位置に保持したまま
とし、インク容器装填部100をプリセット位置に保持
し、セット位置への移動を阻止する(S23)。このと
き、図示しないが、記録装置本体の操作パネル上におい
て、インク用容器装填部100に装填されたインク容器
1は使用不可である旨の警告表示を行ったり、警告音を
鳴らす等の適宜の警告手段を用いて、オペレータに警告
を促すようにする(S24)。
【0065】一方、インク容器1が使用可能であると判
断した場合、CPU300はロック駆動部41を駆動さ
せ、ロック手段4をロック解除位置に移動させる(S2
5)。これにより、インク容器装填部100のプリセッ
ト位置への保持状態は解除される。このロック手段4の
ロック解除位置への移動に伴って、インク容器装填部1
00を図示しない移動手段により自動的に、またはオペ
レータの押し下げ操作により手動で、インク容器装填部
100をセット位置に移動させる。この時、インク容器
装填部100がセット位置に移動したかどうかを検出す
る適宜の検出手段を備えておくと良い(S26)。
【0066】インク容器装填部100がセット位置に移
動されると、そのセット位置に置かれたインク容器1か
ら、該セット位置に配置されている第2の読み取り手段
202によりもう一方の識別情報13bを読み取る(S
27)。
【0067】第2の読み取り手段202により読み取ら
れたインク容器1の識別情報13bはCPU300に送
られ、この読み取られた識別情報13bをメモリ400
に記憶されている情報と再度比較する(S28)。CP
U300は、セット位置にあるインク容器装填部100
に装填されたインク容器1から読み取られた識別情報1
3bから、当該インク容器1が使用可能であるかどう
か、即ち、インク供給用針3をインク容器1に突き刺す
第2の位置に移動させてもよいかどうかを判断する。こ
の場合、CPU300は、第2の読み取り手段201の
読み取り結果に基づいて、インク供給用針とインク容器
とを第2の位置に相対的に移動させるか否かを判断する
第2の判断手段を構成している。
【0068】ここで、インク容器1が使用可能であると
判断した場合、CPU300はモータ31を駆動させ、
第1の位置に移動されているインク供給用針3を第2の
位置に移動させる(S29)。これにより、インク供給
用針3はセット位置に置かれているインク容器1に突き
刺さり、記録ヘッド2にインク容器1内のインクの供給
が開始される(S30)。
【0069】一方、セット位置に置かれているインク容
器1が使用不可であると判断した場合、CPU300は
インク供給用針3を第1の位置に保持したままとし、第
2の位置に移動させることはしない(S31)。このと
き、図示しないが、記録装置本体の操作パネル上におい
て、セット位置に置かれているインク容器1は使用不可
である旨の警告表示を行ったり、警告音を鳴らす等の適
宜の警告手段を用いて、オペレータに警告を促すように
する(S32)。
【0070】これにより、インク容器1がプリセット位
置に置かれた状態で、当該インク容器1の使用の可否を
判断することができるため、誤装填した場合でも、イン
ク容器1の破壊は全く生じることがなく、保存状態は依
然保たれたままであるため、プリセット位置においてイ
ンク容器1をインク容器装填部100から取り外せば、
何ら手間を要することなく元の状態のまま保管すること
もでき、インク容器1が無駄となるようなことはない。
【0071】しかも、プリセット位置から移動したセッ
ト位置において、インク供給用針3による突き刺しが開
始される前に、再度のインク容器1の使用の可否を判断
することができるため、インク容器1の誤装填検出の確
実性を期すことができるようになる。
【0072】なお、インク容器1の2箇所に付与される
識別情報13a、13bは、例えば、識別情報13aに
品種識別情報としてYMCK等のインクの色種情報を記
録しておくと共に、識別情報13bに同じく品種識別情
報として染料系インクか顔料系インクかといったインク
種情報を記録しておく。このようにすると、各識別情報
13a、13bの情報量をたかだか2〜3ビット程度で
済ますことができ、これを読み取るための各読み取り手
段を簡素な構造のものとすることができるようになる。
【0073】また、いずれかの識別情報、例えば識別情
報13bを、インク容器1が真正品(記録装置メーカー
の推奨品)であるか不正品であるかを識別するためのI
D識別情報とすれば、セット位置に置かれたインク容器
1から第2の読み取り手段202によって、当該インク
容器1が真正品であるか否かの判断を行うこともでき、
必要に応じて不正品の使用を拒絶するような対応を採る
こともできる。これは結果としてインクジェット記録装
置の記録性能の安定化に寄与することができる。
【0074】この場合は、インク容器1が真正品である
か否かの判断基準となる情報を、記録装置本体内のメモ
リ400に記憶させておく態様の他に、インク容器1か
ら読み取られた識別情報13を、記録装置本体の外部に
設けられたホストサーバ等に送信可能とし、該ホストサ
ーバ等において判断した結果を受信して、必要に応じて
不正品の使用を拒絶する対応をとる態様としてもよい。
【0075】以上の各実施形態に示したように、本発明
に係るインクジェット記録装置によれば、仮にインク容
器を誤装填しても、当該インク容器の破壊を生じること
はない。従って、従来のようにインクの色種毎に容器形
状を異ならせるといったコスト高を招くような手段を講
じる必要は全くない。このため、本発明において使用さ
れるインク容器1は、色種やインク種等の品種に関わら
ず共通の極めて簡素な構成のものを使用することができ
る。
【0076】以下に、本発明にかかるインクジェット記
録装置に使用可能な好ましいインク容器1の態様につい
て説明する。
【0077】インク容器1は、インク収納状態以外、例
えばインク充填前の物流、保管或いは使用済み後の排出
時等は、軽量で容積が小さい方が望まれる。このため、
インク容器1は軟包材で形成したパウチ形態又はパック
形態とされたインクパックとすることが好ましい。
【0078】軟包材は、包装材料としてよく知られた軟
質包装資材であり、圧縮の硬さが極めて小さく、撓み性
に富み、応力を除去するとすぐに元の形状に回復して、
歪みがほとんど残らないものが用いられる。
【0079】軟包材は単一材料でも、複合材料でもよ
い。単一材料では、インフレーション法やTダイ法で成
形された樹脂フィルムをヒートシールして袋状に作成す
ることができる。また、複合材料では、複数のフィルム
をラミネートして作成した複合材料をヒートシールして
袋状に形成することができる。
【0080】図8に複合材料からなる軟包材の構成の一
例を示す。この軟包材は、外面の保護性を有する表面基
材層10aと、インクの特性より気体透過を極力防ぐ必
要があるため、アルミニウム箔やアルミ蒸着、または無
機材料(酸化珪素化合物又は酸化アルミニウム化合物)
蒸着等の気体遮断層10bと、ヒートシールによる製袋
が可能なシーラント層10cとにより構成されるラミネ
ート材料10である。
【0081】表面基材層10aは、ナイロン、PET、
OPPフィルムの一般樹脂フィルムで良く、表面に印刷
を施すこともできる。また、気体遮断層10bに無機蒸
着フィルムを使用した場合、内部が見え残り量を目視確
認することもできる。表面基材層10aには印刷で模様
を付けてもよく、模様としてはモアレ模様等が効果的で
ある。また、シーラント層10cには、一般的に脂肪酸
類が含まれるが、インクジェット記録装置では、この脂
肪酸とインク中のナトリウムイオンにより塩が析出して
ノズルを塞ぐ不具合が知られており、この問題を回避す
るためには特願2001−6247に開示したフィルム
を用いるとよい。
【0082】インク容器1は、かかる軟包材により袋状
に形成し、所謂パウチ形態又はパック形態とすることが
好ましい。インク容器1が軟包材のパウチ形態又はパッ
ク形態であることで、容易に変形して円滑にインクを供
給することができ、しかも、比較的小形の袋状のもので
取扱いが容易である。
【0083】インク容器1の具体的形状は、図9に示す
ように各種の形状に構成することができる。(a)はス
タンディングパウチ袋、(b)はフラットボトムパウチ
袋、(c)は四方シールガゼット袋、(d)はセンター
ピローガゼット袋、(e)は三方シール平袋、(f)は
ピロー平袋である。
【0084】インク容器1の形状は必ずしもこれらの形
状に限定されないが、このうち(a)のスタンディング
パウチ袋及び(b)のフラットボトムパウチ袋が好まし
く用いられる。これらスタンディングパウチ袋やフラッ
トボトムパウチ袋からなるインク容器1は、空になった
時に平坦状に容易に折り畳まれるように、その底部1a
がインク容器1内部に向けて折り畳み可能なマチを構成
しているため、インクを収納した状態で底部1aを下に
して自立可能であり、保管や装填時等の取扱いも容易で
ある。また、この底部1aに前述したようにインク供給
用針3を突き刺せば、その突き刺し時の力がフィルムに
対してほぼ真っ直ぐ掛かり、突き刺し易く、孔の広がり
が少なくなり、突き刺し個所からのインク漏れの可能性
を小さくすることができる。更に、容器形態が直方体に
近いので、容積効率が高く、装置をコンパクトにでき
る。より好ましくは、自立時の底部形状が矩形状になる
(b)のフラットボトムパウチ袋であり、装填時と回収
時の平面面積がほぼ同じで、インク残りに良くないシワ
の発生がない。
【0085】なお、インク容器1の底部1aとは、イン
ク容器1を自立させた際の底に位置する部分であって、
必ずしもインク容器1を記録装置本体にセットする際に
底面に位置する部分を意味するものではない。
【0086】かかるインク容器1は、インク供給用針3
を突き刺しても内部のインクの漏れが生じないようにす
る必要がある。このためインク容器1の壁面には、少な
くともその一部の壁面が伸縮部材を有して形成されてい
ることが好ましい。この伸縮部材はインク供給用針3を
突き刺す部位に少なくとも有するようにする。即ち、例
えば図9(a)(b)に示すスタンディングパウチ袋や
フラットボトムパウチ袋の場合、その底部1aに位置す
る部位の壁面を伸縮部材により形成することが好まし
い。
【0087】インク供給用針3を突き刺す際には該部に
若干力が掛かり、このときインク容器1の表面が逃げる
と所定の位置に所望の孔が開かずにインク漏れ等が発生
するおそれがあるため、インク容器1自体にもこの突き
刺し時の力を受けるためのある程度の剛性が必要であ
る。スタンディングパウチ袋やフラットボトムパウチ袋
の底部1aは、構造上ある程度力を受けることができる
ので、インク供給用針3を突き刺す場所として適してお
り、少なくともこの底部1aを伸縮部材とすることが好
ましい。
【0088】伸縮部材としては、伸縮性を有する樹脂フ
ィルムで構成される。伸縮性を有する樹脂フィルムとし
ては、インク供給用針3を突き刺すことが可能で、突き
刺した状態でインク供給用針3に密着してインク漏れが
生じない部材が用いられる。
【0089】このような部材としては、例えば、ポリエ
チレン系や塩化ビニル系など伸びの大きい樹脂が好まし
く用いられる。特に好ましくは、食品のラップ包装に使
われている、一般にストレッチフィルムと呼ばれている
ような材料である。また、エラストマーに分類されるよ
うな樹脂も好ましい。但し、フィルムとしての強度やシ
ール強度が弱いので、生産性や物流適性に配慮して選択
することが好ましい。インク容器1の壁面の少なくとも
一部に、伸縮部材としてこのような伸縮性を有する樹脂
フィルムを使用することで、インク供給用針3を突き刺
してもインク漏れが生ずることがない。
【0090】また、図10及び図11に示すように、イ
ンク容器1の底部1aにインク供給用針3を突き刺すた
めの窓部11を設け、この窓部11を伸縮部材12で塞
ぐようにしてもよい。図11(a)の態様では、インク
容器1を構成するラミネート材料10に形成された窓部
11を伸縮部材12で塞ぐようにヒートシール12aで
シーラント層10cに固定している。図11(b)の態
様では、ラミネート材料10に形成された窓部11を伸
縮部材12で塞ぐように構成しているが、シーラント層
10cを設けないで接着層12bでシーラント層10c
を兼用している。このように、伸縮部材12を、窓状に
ヒートシール又は接着層で固定することで、インク漏れ
を生ずることなく簡単な動作でインク供給用針3を伸縮
部材12の位置に刺し込むことができるようになる。
【0091】インク容器1としてかかる軟包材からなる
インクパックを用いる場合は、インク容器1のインク容
器装填部100への装填作業を容易化するための装填ユ
ニットを記録装置本体とは別体に設けるようにすること
も好ましい。
【0092】かかる装填ユニットの一例を図12に示
す。装填ユニット500は、インク容器1を収容可能な
箱状に形成されており、インク供給用針3が突き刺さる
インク容器1の底部1a側に位置する側壁には、切欠部
501が形成され、ここから内部に収容されたインク容
器1の底部1aが臨むようになっている。
【0093】装填ユニット500の上面には蓋体502
が開閉可能に設けられており、該蓋体502には、内部
の収容されたインク容器1の表面に付与されている識別
情報13を臨ませるための開口部503が形成されてい
る。従って、インク容器1を収容した状態で蓋体502
を閉じると、インク容器1の識別情報13が外部から視
認可能とされている。
【0094】従って、インク容器1をこの装填ユニット
500内に収容すれば、軟包材からなるパック状態のイ
ンク容器1でもその取扱いが容易となり、しかも、その
ままインク容器装填部100に装填すれば、開口部50
3を通して読み取り手段200等により識別情報13の
読み取りが可能であると共に、切欠部501からインク
供給用針3の突き刺しも可能である。
【0095】図13は装填ユニットの別の態様を示して
いる。この装填ユニット600は、インク容器1を収容
する第1の収容部601と、インク容器1に付与されて
いる識別情報13を読み取るための読み取り機能部を収
容する第2の収容部602とを有している。
【0096】第1の収容部601は、インク供給用針3
が突き刺さるインク容器1の底部1a側に位置する側壁
に、切欠部603が形成され、ここから内部に収容され
たインク容器1の底部1aが臨むようになっている。
【0097】第1の収容室601の上面には蓋体604
が開閉可能に設けられており、この蓋体604に、内部
に収容されたインク容器1の表面に付与されている識別
情報13を読み取るための読み取り手段200を設けて
いる。従って、インク容器1を収容した状態で蓋体60
4を閉じると、読み取り手段200によりインク容器1
の識別情報13を読み取り可能とされている。
【0098】第2の収容部602には、上記読み取り手
段200の動作を制御するCPU605が設けられてい
る。このCPU605により上記読み取り手段200が
制御されることで、例えば蓋体604を閉じたタイミン
グで自動的にインク容器1の識別情報13を読み取るよ
うにする。また、図示しない読み取りスイッチを設けて
おき、オペレータの操作により読み取りを開始するよう
にしてもよい。
【0099】また、第2の収容部602にはメモリ60
6が設けられており、上記読み取り手段200により読
み取られた識別情報13が、このメモリ606内に一時
的に記憶されるようになっている。この装填ユニット6
00には、表面に端子607が露出して設けられてお
り、メモリ606内の記憶情報は、この端子607を介
して読出し可能とされている。なお、608は、装填ユ
ニット600に設けられた電池である。
【0100】かかる装填ユニット600を用いれば、装
填ユニット600内にインク容器1を収容した状態で、
記録装置本体に装填する前に、インク容器1から識別情
報13を読み取ることができる。読み取られた識別情報
13は、装填ユニット600内のメモリ606に一時的
に記憶されるため、記録装置本体側に、この装填ユニッ
ト600を装填した際に端子607と電気的に接続して
メモリ606から識別情報13を読み出す手段を設けて
おくことにより、記録装置本体側に読み取り手段200
を配設する必要がなくなると共に、記録装置本体側で
は、メモリ606に記憶されている情報を読み出すだけ
でよいため、識別情報13を読み取るための読み取り作
業を行う必要がなく、迅速にインク容器1の使用の可否
を判断することができるようになる。
【0101】
【発明の効果】本発明によれば、インクを供給する前
で、さらにその品質維持状態を破壊する前にインク使用
の可否を判断し、品種の相違に関わらず共通の簡易な構
成のインク容器を使用しても、誤装填によって廃棄等の
無駄を生じることのないインクジェット記録装置を提供
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るインクジェット記録装置の第1の
実施形態を示す概略構成図
【図2】(a)〜(c)はインク容器に付与される識別
情報の例を示す図
【図3】インクジェット記録装置の処理フロー
【図4】本発明に係るインクジェット記録装置の第2の
実施形態を示す概略構成図
【図5】インクジェット記録装置の処理フロー
【図6】本発明に係るインクジェット記録装置の第3の
実施形態を示す概略構成図
【図7】インクジェット記録装置の処理フロー
【図8】インク容器を構成する軟包材の構成の一例を示
す部分断面図
【図9】(a)〜(f)は、インク容器の形状例を示す
【図10】インク容器の別の態様を示す図
【図11】(a)(b)はインク容器の更に別の態様を
示す部分断面図
【図12】装填ユニットの一例を示す斜視図
【図13】装填ユニットの別の態様を示す断面図
【符号の説明】
1:インク容器 1a:底部 13、13a、13b:識別情報 2:記録ヘッド 3:インク供給用針 31:モータ 32:インク供給路 4:ロック手段 41:ロック駆動部 100:インク容器装填部 101:基台 200:読み取り手段 201:第1の読み取り手段 202:第2の読み取り手段 300:CPU 400:メモリ 500:装填ユニット 501:切欠部 502:蓋体 503:開口部 600:装填ユニット 601:第1の収容部 602:第2の収容部 603:切欠部 604:蓋体 605:CPU 606:メモリ 607:端子 608:電池

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】インクを収納したインク容器を装填するイ
    ンク容器装填部と、該インク容器装填部に装填されたイ
    ンク容器から記録ヘッドにインクを供給するためのイン
    ク供給用針とを備えたインクジェット記録装置におい
    て、 前記インク容器装填部に装填されたインク容器から、該
    インク容器に付与されている識別情報を読み取るための
    読み取り手段と、 前記インク供給用針と前記インク容器装填部に装填され
    たインク容器とを、両者の間が離間した第1の位置とイ
    ンク供給用針がインク容器に突き刺さって記録ヘッドに
    インク供給を行う第2の位置に相対的に移動させる移動
    手段と、 前記読み取り手段の読み取り結果に基づいて、前記イン
    ク供給用針と前記インク容器とを第2の位置に相対的に
    移動させるか否かを判断する判断手段と、を有すること
    を特徴とするインクジェット記録装置。
  2. 【請求項2】インクを収納したインク容器を装填するイ
    ンク容器装填部と、該インク容器装填部に装填されたイ
    ンク容器から記録ヘッドにインクを供給するためのイン
    ク供給用針とを備えたインクジェット記録装置におい
    て、 インク容器装填部に装填が開始されたインク容器を一旦
    プリセット位置にロックするロック手段と、 前記ロック手段によりプリセット位置にロックされたイ
    ンク容器から、該インク容器に付与されている識別情報
    を読み取るための読み取り手段と、 前記読み取り手段の読み取り結果に基づいて、前記ロッ
    ク手段を解除し、前記インク容器を、前記インク供給用
    針により記録ヘッドにインク供給可能とするセット位置
    に移動可能とするか否かを判断する判断手段と、を有す
    ることを特徴とするインクジェット記録装置。
  3. 【請求項3】インクを収納したインク容器を装填するイ
    ンク容器装填部と、該インク容器装填部に装填されたイ
    ンク容器から記録ヘッドにインクを供給するためのイン
    ク供給用針とを備えたインクジェット記録装置におい
    て、 インク容器装填部に装填が開始されたインク容器を一旦
    プリセット位置にロックするロック手段と、 前記ロック手段によりプリセット位置にロックされたイ
    ンク容器から、該インク容器に付与されている識別情報
    を読み取るための第1の読み取り手段と、 前記第1の読み取り手段の読み取り結果に基づいて、前
    記ロック手段を解除し、前記インク容器をセット位置に
    移動可能とするか否かを判断する第1の判断手段と、 前記セット位置に移動されたインク容器から識別情報を
    読み取るための第2の読み取り手段と、 前記セット位置に移動されたインク容器と前記インク供
    給用針とを、両者の間が離間した第1の位置とインク供
    給用針がインク容器に突き刺さって記録ヘッドにインク
    供給を行う第2の位置に相対的に移動させる移動手段
    と、 前記第2の読み取り手段の読み取り結果に基づいて、前
    記インク供給用針と前記インク容器とを第2の位置に相
    対的に移動させるか否かを判断する第2の判断手段と、
    を有することを特徴とするインクジェット記録装置。
  4. 【請求項4】前記インク容器は、識別情報が2種以上に
    分離されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれ
    かに記載のインクジェット記録装置。
  5. 【請求項5】前記識別情報は、少なくとも品種識別情報
    とID識別情報とに分離されていることを特徴とする請
    求項4記載のインクジェット記録装置。
  6. 【請求項6】前記識別情報のうち、品種識別情報は直接
    容器に印刷されていることを特徴とする請求項5記載の
    インクジェット記録装置。
  7. 【請求項7】前記インク容器は、軟包材により形成され
    たインクパックであることを特徴とする請求項1〜6の
    いずれかに記載のインクジェット記録装置。
  8. 【請求項8】前記インク容器を収容すると共に前記イン
    ク容器装填部に装填するための装填ユニットが、記録装
    置本体とは別体に設けられていることを特徴とする請求
    項1〜7のいずれかに記載のインクジェット記録装置。
  9. 【請求項9】前記装填ユニットに、インク容器から識別
    情報を読み取るための読み取り手段が設けられているこ
    とを特徴とする請求項8記載のインクジェット記録装
    置。
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