JP2003136748A - インクジェットプリンタのインク残量検出方法及びインクジェットプリンタ - Google Patents

インクジェットプリンタのインク残量検出方法及びインクジェットプリンタ

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JP2003136748A
JP2003136748A JP2001335646A JP2001335646A JP2003136748A JP 2003136748 A JP2003136748 A JP 2003136748A JP 2001335646 A JP2001335646 A JP 2001335646A JP 2001335646 A JP2001335646 A JP 2001335646A JP 2003136748 A JP2003136748 A JP 2003136748A
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ink container
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shape
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Yasuhiro Oka
靖博 岡
Katsuichi Kawabata
勝一 川端
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Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】インク容器に構造上の負荷を与えることなく、
簡易な構成でインク残量を直接検出することのできるイ
ンクジェットプリンタのインク残量検出方法及びインク
ジェットプリンタを提供すること。 【解決手段】軟包材の少なくとも一部に伸縮部材を用い
て構成されたインク容器1の該伸縮部材を有する個所
に、インクの消費に伴う前記インク容器1の形状変化を
安定させるための少なくとも2本の平行に配置された補
助針3、3をそれぞれ突き刺すと共に、前記補助針3、
3を突き刺した部分のインク容器1側方に検出手段5を
配置させ、該検出手段5でインク容器の形状変化を検出
することによりインク残量を検出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクジェットプ
リンタのインク残量検出方法及びインクジェットプリン
タに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、記録ヘッドのノズルから記録媒体
上にインクを吐出することにより画像記録を行うインク
ジェットプリンタにおいて、インク容器内のインク残量
を検知するには、大別して直接検知と間接検知の2通り
の方法が知られている。
【0003】直接検知は、インク容器内のインクに作用
してインク残量を直接的に検出するものであり、例えば
特許第261632号に開示されている技術が知られて
いる。これは、インクを収容した容器内に、インクと接
するように一方の電極を配設すると共に、インクを記録
ヘッドのノズルに供給するためのインク溜め内に他方の
電極を配設して両電極間の電気抵抗値の変化を検出する
ことで、インク残量を検出するものである。
【0004】しかし、この方法では、電極をインクと接
するようにインク容器内に予め設けておかなくてはなら
ないため、インク容器の製造工程が煩雑化してコストア
ップにつながると共に、空のインク容器の回収時に電極
(金属)部分を分別して回収する必要も生じる。
【0005】また、このようなインク容器をプリンタ本
体側に装着する際には、上記電極と電気的に接触するた
めの接点を持つ受け部が必要となり、装置構造が煩雑と
なって更にコストアップ要因となるばかりでなく、イン
ク容器は受け部に対して頻繁に脱着が繰り返されるた
め、上記接点部分の接触不良等といった不具合のリスク
も高くなる問題がある。
【0006】一方、間接検知は、例えば特許第1814
732号に開示されているように、ノズルから吐出され
るインク液滴1滴の体積とインク液滴の吐出パルス数と
に基づいて、印刷データよりインクの消費量を算出し、
インク容器内のインク残量を間接的に把握するものであ
る。これによれば、インク容器にとりたてて細工を施す
必要もないため、上記直接検知に見られるような問題は
生じないものの、あくまでインク容器内のインク残量を
直接検出しているわけではないため正確性を欠く。例え
ば、ユーザーが途中でインク容器をプリンタ本体から取
り外し、その間に何らかの理由(例えば長時間忘れて放
置し、その間にインクが蒸発する等)でインクの残量が
減少し、そのインク容器を再度プリンタ本体に装着した
ような場合や、インク残量が異なる別のインク容器と入
れ替えられた場合等には積算量に誤差が生じる。間接検
知では、このように現実のインク残量との間に誤差が発
生してもそれを補正することができない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明の課題
は、インク容器に構造上の負荷を与えることなく、簡易
な構成でインク残量を直接検出することのできるインク
ジェットプリンタのインク残量検出方法及びインクジェ
ットプリンタを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題は以下の発明に
よって解決される。
【0009】1.軟包材の少なくとも一部に伸縮部材を
用いて構成されたインク容器の該伸縮部材を有する個所
に、インクの消費に伴う前記インク容器の形状変化を安
定させるための少なくとも2本の平行に配置された補助
針をそれぞれ突き刺すと共に、前記補助針を突き刺した
部分のインク容器側方に検出手段を配置させ、該検出手
段でインク容器の形状変化を検出することによりインク
残量を検出することを特徴とするインクジェットプリン
タのインク残量検出方法。
【0010】2.前記補助針のうちの少なくとも1本
は、インク容器内のインクを記録ヘッドに供給するため
のインク供給用針を兼用することを特徴とする請求項1
記載のインクジェットプリンタにおけるインク残量検出
方法。
【0011】3.軟包材の少なくとも一部に伸縮部材を
用いて構成されたインク容器と、インクの消費に伴う前
記インク容器の形状変化を安定させる少なくとも2本の
平行に配置された補助針と、前記インク容器の形状変化
を検出する検出手段とを備え、前記補助針を前記インク
容器の伸縮部材を有する個所に突き刺すと共に、前記検
出手段を、前記補助針が突き刺された部分のインク容器
側方に配置させ、該検出手段により検出されるインク容
器の形状変化によりインク残量を検出することを特徴と
するインクジェットプリンタ。
【0012】4.前記補助針のうちの少なくとも1本
は、インク容器内のインクを記録ヘッドに供給するため
のインク供給用針を兼用することを特徴とする請求項3
記載のインクジェットプリンタ。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面に基づいて説明する。
【0014】なお、本明細書において、インク残量の検
出とは、インク容器のインク終了を検出することであ
る。また、インク容器のインク終了とは、インク容器中
のインクが完全に無くなった状態のみを指すものではな
く、実質的にインク切れであることを意味し、インク切
れのインク容器として取り扱っても差し支えない程度に
多少インクが残った状態である場合も含む。
【0015】図1は本発明に係るインク残量検出方法を
実施するためのインクジェットプリンタの一例を示す概
念図であり、インク容器1を平面から見た状態を示して
いる。また、図2はインク容器をその底部1a側から見
た図である。図中、1はインク容器、2はインク供給用
針、3は補助針、4は記録ヘッド、5は検出手段、6は
検出回路、7は警告手段である。
【0016】インク容器1は、インク供給用針2及び補
助針3を直接突き刺し、インク供給用針2によって内部
のインクをプリンタ本体側の記録ヘッド4へ供給するこ
とができる材質で形成される。また、インク収納状態以
外、例えばインク充填前の物流、保管或いは使用済み後
の排出時等は、軽量で容積が小さい方が望まれる。この
ため、インク容器1は軟包材で形成したパウチ形態又は
パック形態とすることが好ましい。
【0017】軟包材は、包装材料としてよく知られた軟
質の包装資材であり、圧縮の硬さが極めて小さく、撓み
性に富み、応力を除去するとすぐに元の形状に回復し
て、歪みがほとんど残らないものが用いられる。
【0018】軟包材は単一材料でも、複合材料でもよ
い。単一材料では、インフレーション法やTダイ法で成
形された樹脂フィルムをヒートシールして袋状に作成す
ることができる。また、複合材料では、複数のフィルム
をラミネートして作成した複合材料をヒートシールして
袋状に形成することができる。
【0019】図3に複合材料からなる軟包材の構成の一
例を示す。この軟包材は、外面の保護性を有する表面基
材層10aと、インクの特性より気体透過を極力防ぐ必
要があるため、アルミニウム箔やアルミ蒸着、または無
機材料(酸化珪素化合物又は酸化アルミニウム化合物)
蒸着等の気体遮断層10bと、ヒートシールによる製袋
が可能なシーラント層10cとにより構成されるラミネ
ート材料10である。
【0020】表面基材層10aは、ナイロン、PET、
OPPフィルムの一般樹脂フィルムで良く、表面に印刷
を施すこともできる。また、気体遮断層10bに無機蒸
着フィルムを使用した場合、内部が見え残り量を目視確
認することもできる。表面基材層10aには印刷で模様
を付けてもよく、模様としてはモアレ模様等が効果的で
ある。また、シーラント層10cには、一般的に脂肪酸
類が含まれるが、インクジェットプリンタの場合、この
脂肪酸とインク中のナトリウムイオンにより塩が析出し
てノズルを塞ぐ不具合が知られており、この問題を回避
するためには特願2001−6247に開示したフィル
ムを用いるとよい。
【0021】インク容器1は、かかる軟包材により袋状
に形成し、所謂パウチ形態又はパック形態とすることが
好ましい。インク容器1が軟包材のパウチ形態又はパッ
ク形態であることで、容易に変形して円滑にインクを供
給することができ、しかも、比較的小形の袋状のもので
取扱いが容易である。
【0022】インク容器1の具体的形状は、図4に示す
ように各種の形状に構成することができる。(a)はス
タンディングパウチ袋、(b)はフラットボトムパウチ
袋、(c)は四方シールガゼット袋、(d)はセンター
ピローガゼット袋、(e)は三方シール平袋、(f)は
ピロー平袋である。
【0023】インク容器1の形状は必ずしもこれらの形
状に限定されないが、このうち(a)のスタンディング
パウチ袋及び(b)のフラットボトムパウチ袋が好まし
く用いられる。これらスタンディングパウチ袋やフラッ
トボトムパウチ袋からなるインク容器1は、空になった
時に平坦状に容易に折り畳まれるように、その底部1a
がインク容器1内部に向けて折り畳み可能なマチを構成
しているため、インクを収納した状態で底部1aを下に
して自立可能であり、保管や装填時等の取扱いも容易で
ある。また、この底部1aに後述するように針状の検出
用プローブP1及びP2を突き刺せば、その突き刺し時
の力がフィルムに対してほぼ真っ直ぐ掛かり、突き刺し
易く、孔の広がりが少なくなり、突き刺し個所からのイ
ンク漏れの可能性を小さくすることができる。更に、容
器形態が直方体に近いので、容積効率が高く、装置をコ
ンパクトにできる。より好ましくは、自立時の底部形状
が矩形状になる(b)のフラットボトムパウチ袋であ
り、装填時と回収時の平面面積がほぼ同じで、インク残
りに良くないシワの発生がない。
【0024】なお、インク容器1の底部1aとは、イン
ク容器1を自立させた際の底に位置する部分であって、
必ずしもインク容器1をプリンタ本体にセットする際に
底面に位置する部分を意味するものではない。
【0025】かかるインク容器1は、インク供給用針2
や後述する補助針3を突き刺しても内部のインクの漏れ
が生じないようにする必要がある。このためインク容器
1の壁面には、少なくともその一部の壁面が伸縮部材を
有して形成されていることが好ましい。この伸縮部材は
上記インク供給用針2及び補助針3を突き刺す部位に少
なくとも有するようにする。即ち、例えば図4(a)
(b)に示すスタンディングパウチ袋やフラットボトム
パウチ袋の場合、その底部1aに位置する部位の壁面を
伸縮部材により形成することが好ましい。針状の検出用
プローブP1及びP2を突き刺す際には該部に若干力が
掛かり、このときインク容器1の表面が逃げると所定の
位置に所望の孔が開かずにインク漏れ等が発生するおそ
れがあるため、インク容器1自体にもこの突き刺し時の
力を受けるためのある程度の剛性が必要である。スタン
ディングパウチ袋やフラットボトムパウチ袋の底部1a
は、構造上ある程度力を受けることができるので、イン
ク供給用針2や補助針3を突き刺す場所として適してお
り、少なくともこの底部1aを伸縮部材とすることが好
ましい。
【0026】伸縮部材としては、伸縮性を有する樹脂フ
ィルムで構成される。伸縮性を有する樹脂フィルムとし
ては、針を突き刺すことが可能で、突き刺した状態で針
に密着してインク漏れが生じない部材が用いられる。
【0027】このような部材としては、例えば、ポリエ
チレン系や塩化ビニル系など伸びの大きい樹脂が好まし
く用いられる。特に好ましくは、食品のラップ包装に使
われているような、一般にストレッチフィルムと呼ばれ
ているような材料である。また、エラストマーに分類さ
れるような樹脂も好ましい。但し、フィルムとしての強
度やシール強度が弱いので、生産性や物流適性に配慮し
て選択することが好ましい。インク容器1の壁面の少な
くとも一部に、伸縮部材としてこのような伸縮性を有す
る樹脂フィルムを使用することで、インク供給用針2や
補助針3を突き刺してもインク漏れが生ずることがな
い。
【0028】また、図5及び図6に示すように、インク
容器1の底部1aにインク供給用針2や補助針3を刺す
ための窓部11を設け、この窓部11を伸縮部材12で
塞ぐようにしてもよい。図6(a)の態様では、インク
容器1を構成するラミネート材料10に形成された窓部
11を伸縮部材12で塞ぐようにヒートシール12aで
シーラント層10cに固定している。図6(b)の態様
では、ラミネート材料10に形成された窓部11を伸縮
部材12で塞ぐように構成しているが、シーラント層1
0cを設けないで接着層12bでシーラント層10cを
兼用している。このように、伸縮部材12を、窓状にヒ
ートシール又は接着層で固定することで、インク漏れを
生ずることなく簡単な動作でインク供給用針2や補助針
3を伸縮部材12の位置に刺し込むことができるように
なる。
【0029】インク供給用針2は、インク容器1に対し
て容易に突き刺すことができるように、先端が尖った針
状に形成されている。その太さは、太過ぎるとインク漏
れを起こし易くなり、細すぎると強度が劣るため、1m
m〜5mm程度が好ましい。
【0030】また、図7に示すようにインク供給用針2
の先端は円錐状に尖っている。これはフィルムを突き破
るためであるが、このときインク容器1が裂けてしまう
とインク漏れが発生する。裂けるのは、若干でも無理に
力を掛けるからであり、その裂ける方向は制御できない
ため、その先端を先の尖った十字形状(プラスドライバ
ーの先端形状)にし、胴部をそれより太めにすれば、裂
の発生を抑制して孔の形状を制御でき、インク漏れを意
図して防ぐことが可能になるために好ましい。
【0031】インク供給用針2の内部にはインクの供給
通路2aが形成され、この供給通路2aを通ってプリン
タ本体側の記録ヘッド4にインク容器1内のインクを供
給可能としている。インク供給用針2の先端近傍の側面
には、この供給通路2aと連通する孔2bが形成されて
いる。孔2bを先端ではなく先端近傍の側面に形成する
のは、繰り返しインク容器1を突き刺して使用すること
で先端が磨耗しても孔2bが潰れないようにするため
と、前述したように、先端を十字形状に形成し得るよう
にするためである。
【0032】また、インク供給用針2の長さは、図8に
示すように、インク容器1の底部1aにおける溶着部寸
法L1と、インクがなくなってマチを構成している底部
1aが平坦状に折り畳まれたときの屈曲部寸法L2とを
加えた長さ以上にインク容器1の内部に突き刺さる長さ
とされる。これにより、インクの供給に伴ってインク容
器1の底部1aが平坦状に折り畳まれていく際に各イン
ク供給用針2が抜けてしまうことがない。
【0033】補助針3は、内部にインク供給通路が形成
されていない点以外は、その長さ、太さ等がインク供給
用針2とほぼ同一構成となるように形成されている。ま
た、プリンタ本体において補助針3の位置は、インク供
給用針2と共に不動である。
【0034】図1及び図2に示す例では、補助針3は2
本からなり、それらがインク供給用針2を挟んで、イン
ク容器1がインク消費に伴って折り畳まれていく方向
(図2における矢印方向)と略直交する方向、即ちイン
ク容器1の幅方向に沿って、インク供給用針2及び補助
針3とが互いに平行となるようにそれぞれ配置され、イ
ンク供給用針2と同様にインク容器1の伸縮部材からな
る底部1aに直接突き刺すようになっている。
【0035】これら補助針3は、インク容器1の幅方向
に広く間隔をおいて配置していることが好ましい。イン
ク容器1は、インク容器1内部のインクが消費され、イ
ンク容器1の底部1aが内部に向けて折り畳まれていく
のに従って、その厚みが徐々に薄くなり、やがて平坦状
になっていくが、インク容器1は軟包材からなるため
に、インク供給用針2を中心にして図10に示すような
反りや捻りが発生し、インク容器1の形状が平坦状に安
定せず、後述する検出手段5による正確な形状変化の検
出が行えなくなる。補助針3は、インク供給用針2を挟
んでインク容器1の幅方向に広く間隔をおいて配置する
ことで、これらインク供給用針2及び補助針3が突き刺
されているインク容器1の底部1a部分において、イン
ク容器1の形状が平坦状に安定して折り畳まれるように
することが可能となる。
【0036】検出手段5は、ここでは投光部と受光部と
を有する光学式センサからなり、インク容器1の形状変
化、具体的にはインク容器1の厚み、即ちインク容器1
がインク消費に伴ってインク供給用針2を中心に折り畳
まれていく方向の形状変化を捉えて検出する。この検出
手段5は、補助針3が突き刺された部分のインク容器1
側方に配置されている。この検出手段5の位置も、プリ
ンタ本体においてインク供給用針2及び補助針3と同様
に不動である。インク容器1においてこの補助針3が突
き刺された部分は、前述したように、その補助針3によ
ってインク容器1の形状が平坦状に安定して折り畳まれ
るため、このインク容器1側方に検出手段5を配置する
ことで、図10に示すような反りや捻りの発生による検
出誤差が抑えられ、インク容器1の形状変化を安定的に
検出することが可能である。
【0037】検出手段5について更に説明すると、検出
手段5はインク供給用針2を挟んで、インク容器1の折
り畳み方向に沿って2組(符号51及び52)が配設さ
れている。即ち、図2に示すように、1組の検出手段5
1は、投光部51aとこの投光部51aの光軸上に配置
される受光部51bとが、インク容器1側方において、
インク容器1を挟み、且つインク供給用針2よりも折り
畳み方向に沿う上側に配置され、もう1組の検出手段5
2は、投光部52aとこの投光部52aの光軸上に配置
される受光部52bとが、インク容器1側方において、
インク容器1を挟み、且つインク供給用針2よりも折り
畳み方向に沿う下側に配置されている。
【0038】また、各検出手段51、52の光軸は、イ
ンク供給用針2及び補助針3の突き刺し方向と略直交す
る方向に沿っている。更に、各検出手段51、52相互
の間隔は、図9(a)に示すように、インク容器1内に
記録に十分なインクが充填されている状態のときには、
それぞれ投光部51a、52aからの光がインク容器1
で遮られて受光部51b、52bに到達せず、図9
(b)に示すようにインク容器1内のインクが終了した
状態で、それぞれ投光部51a、52aからの光を受光
部51b、52bで受光し得る程度に近接している。
【0039】これにより、インク容器1内のインクが消
費されるに伴い、補助針3で形状が安定化されつつイン
ク容器1が平坦状に折り畳まれていき、図9(b)に示
すようにインクが終了した時点で各投光部51a、52
aの光が受光部51b、52bに検出されるようにな
る。
【0040】検出回路6は、この受光部51b、52b
における投光部51a、52aからの光の検出の有無を
監視している。受光部51b、52bに受光検出がある
と、検出回路6はインク容器1のインクが終了したと判
断し、警告手段7に信号を出力する。警告手段7ではこ
の信号を受けて、警告ランプの他、又はこれに加えて、
ブザーやチャイム、音声ガイド等の警告音を発する。
【0041】かかるインク残量検出方法及びインクジェ
ットプリンタによれば、従来のようにインク容器1の内
部に予めインク残量検出用の電極を設けておく等の必要
なく、インク容器1内のインク残量を直接的に検出する
ことができる。従って、インク容器1に構造上の負荷を
与えることなく、簡易な構成でインク残量を直接検出す
ることが可能である。
【0042】以上の説明では、補助針3をインク供給用
針2を挟むように2本設けたが、これに限定されず、イ
ンク容器1の大きさに応じて3本以上設けるようにして
もよい。
【0043】また、補助針3のうちの少なくとも1本が
インク供給用針を兼用するようにしてもよい。この場
合、部品点数を低減することができると共に、インク容
器1に対する負荷を最も少なくすることができる。
【0044】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、インク容
器に構造上の負荷を与えることなく、簡易な構成でイン
ク残量を直接検出することのできるインクジェットプリ
ンタのインク残量検出方法を提供することができる。
【0045】請求項2記載の発明によれば、上記効果に
加え、部品点数を低減することができると共に、インク
容器に対する負荷を最も少なくすることができる。
【0046】請求項3記載の発明によれば、インク容器
に構造上の負荷を与えることなく、簡易な構成でインク
残量を直接検出することのできるインクジェットプリン
タを提供することができる。
【0047】請求項4記載の発明によれば、上記効果に
加え、部品点数を低減することができると共に、インク
容器に対する負荷を最も少なくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るインク残量検出方法を実施するた
めのインクジェットプリンタの一例を示す概念図
【図2】インク容器を底部から見た図
【図3】インク容器を構成する軟包材の構成の一例を示
す部分断面図
【図4】(a)〜(f)はインク容器の形状例を示す図
【図5】インク容器の別の形態を示す図
【図6】(a)(b)はインク容器の更に別の形態を示
す部分断面図
【図7】インク供給用針の構造を示す図
【図8】インク供給用針とインク容器との位置関係を示
す説明図
【図9】(a)(b)はインク容器と検出手段との位置
関係を示す説明図
【図10】インク終了時のインク容器の状態を説明する
【符号の説明】
1:インク容器 1a:底部 2:インク供給用針 3:補助針 4:記録ヘッド 5:検出手段 6:検出回路 7:警告手段

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】軟包材の少なくとも一部に伸縮部材を用い
    て構成されたインク容器の該伸縮部材を有する個所に、
    インクの消費に伴う前記インク容器の形状変化を安定さ
    せるための少なくとも2本の平行に配置された補助針を
    それぞれ突き刺すと共に、前記補助針を突き刺した部分
    のインク容器側方に検出手段を配置させ、該検出手段で
    インク容器の形状変化を検出することによりインク残量
    を検出することを特徴とするインクジェットプリンタの
    インク残量検出方法。
  2. 【請求項2】前記補助針のうちの少なくとも1本は、イ
    ンク容器内のインクを記録ヘッドに供給するためのイン
    ク供給用針を兼用することを特徴とする請求項1記載の
    インクジェットプリンタにおけるインク残量検出方法。
  3. 【請求項3】軟包材の少なくとも一部に伸縮部材を用い
    て構成されたインク容器と、インクの消費に伴う前記イ
    ンク容器の形状変化を安定させる少なくとも2本の平行
    に配置された補助針と、前記インク容器の形状変化を検
    出する検出手段とを備え、前記補助針を前記インク容器
    の伸縮部材を有する個所に突き刺すと共に、前記検出手
    段を、前記補助針が突き刺された部分のインク容器側方
    に配置させ、該検出手段により検出されるインク容器の
    形状変化によりインク残量を検出することを特徴とする
    インクジェットプリンタ。
  4. 【請求項4】前記補助針のうちの少なくとも1本は、イ
    ンク容器内のインクを記録ヘッドに供給するためのイン
    ク供給用針を兼用することを特徴とする請求項3記載の
    インクジェットプリンタ。
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