JP2003245622A - パレット洗浄装置 - Google Patents

パレット洗浄装置

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JP2003245622A
JP2003245622A JP2002047052A JP2002047052A JP2003245622A JP 2003245622 A JP2003245622 A JP 2003245622A JP 2002047052 A JP2002047052 A JP 2002047052A JP 2002047052 A JP2002047052 A JP 2002047052A JP 2003245622 A JP2003245622 A JP 2003245622A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】パレット洗浄装置全体の運転効率を向上できる
ように作業の流れを改良する。遠心脱水時におけるパレ
ットの重心のずれを的確に抑制し得るように改良すると
ともに、パレットのサイズや縦横比の変更による形状変
化に対する融通性を拡大する。 【解決手段】水平状態のパレット1を1枚ずつ供給する
搬入手段と、パレット1を水平状態から起立状態へ起す
起立手段4と、起立状態のパレット1に洗浄液を吹付け
て洗浄する洗浄ノズル7,8等の洗浄手段と、洗浄後の
パレット1に付着する液滴を除去する遠心脱水手段と、
パレット1を起立状態から水平状態へ倒す転倒手段12
と、パレットを水平状態で1枚ずつ排出する搬出手段と
を順に配置し、前記遠心脱水手段として複数の遠心脱水
手段10A,10Bを設置する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パレットやこれに
類似したトレイ・コンテナなどの矩形状等のワーク(以
下、単にパレットという)を洗浄脱水するパレット洗浄
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種のパレット洗浄装置に関し、マガ
ジン等に水平状態に積重ねられたパレットを1枚ずつ取
出し、パレットを起立状態において洗浄処理及び脱水処
理ないし乾燥処理を施し、しかる後パレットを水平状態
に戻して積重ねて搬出するという一連の工程を行うよう
にしたパレット洗浄装置が従来から知られている(実開
平6−52973号公報、特開2000−15193号
公報)。ところで、脱水処理には洗浄処理等の他の工程
に比較して一般的に時間がかかるところ、従来のパレッ
ト洗浄装置においては、一連の工程を一列に並べて順次
実施するように構成していたため、脱水工程がネックと
なり、全体の運転効率を低下させる原因にもなってい
た。また、脱水方法として、パレットを起立させた状態
で回転させるものも開示されているが(実開平6−52
973号公報)、パレットを保持する際に回転中心がず
れやすいため、そのまま回転させると、アンバランスに
よる危険も大きいという技術的な問題があった。このよ
うな事情から、パレットをしっかり保持するため、ホル
ダが複雑で大型化する傾向にあった。また、パレットの
種類は非常に多く、サイズの異なるパレットを同じ装置
で兼用することも難しかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、以上のよう
な従来の技術的状況に鑑み、パレット洗浄装置全体の運
転効率を向上できるように作業の流れを改良することを
目的とする。また、遠心脱水時におけるパレットの重心
のずれを的確に抑制し得るように改良するとともに、パ
レットのサイズや縦横比の変更による形状変化に対する
融通性を拡大することを他の目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、請求項1の発明では、水平状態のパレットを1枚ず
つ供給する搬入手段と、パレットを水平状態から起立状
態へ起す起立手段と、起立状態のパレットに洗浄液を吹
付けて洗浄する洗浄手段と、洗浄後のパレットに付着す
る液滴を除去する遠心脱水手段と、パレットを起立状態
から水平状態へ倒す転倒手段と、パレットを水平状態で
1枚ずつ排出する搬出手段とを順に配置し、前記遠心脱
水手段は並列に複数設置するという技術手段を採用し
た。本発明によれば、従来ネックとなっていた脱水手段
を並列に複数設置して脱水処理待ちによる時間的ロスを
解消したので、装置全体としての運転効率を向上でき
る。また、請求項2の発明では、洗浄後のパレットを起
立状態のまま載置面に沿う方向に前進させて脱水工程へ
移送するように構成するとともに、脱水工程へ移送され
たパレットの載置面と直交する方向に複数の脱水手段を
並列に設置するという技術手段を採用した。本発明によ
れば、洗浄作業後、洗浄済みのパレットを起立状態のま
ま待機状態の脱水手段の位置まで載置面に沿って前進さ
せ、しかる後、そのまま直交する方向に移送して脱水処
理にかけることができるので、効率的なレイアウトが可
能であり、装置による占有スペースを抑えることができ
る。請求項3の発明では、前記遠心脱水手段を洗浄後の
パレットの移送路の両側に設置するという技術手段を採
用した。本発明の場合も、脱水処理待ちによる時間的ロ
スを解消して、装置全体としての運転効率を向上できる
とともに、効率的なレイアウトが可能である。請求項4
の発明では、パレットの対角線上の一対の角部を保持し
て遠心脱水するという技術手段を採用した。本発明によ
れば、パレットの対角線上の一対の角部を保持して回転
することから、遠心脱水時のパレットの重心のずれを的
確に抑制できるとともに、パレットのサイズや縦横比の
変更による形状変化に対する融通性を格段に拡大でき
る。なお、パレットの搬入側のレイアウトと搬出側のレ
イアウトとの関係に応じて、搬出時のパレットの載置面
の向きが搬入時とは逆になるように遠心脱水手段を構成
することができる(請求項5)。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明は、正方形や長方形のパレ
ットの洗浄に広く適用できる。一般的に、樹脂製のパレ
ットの場合には、10〜30Kg程度の重量で、厚さが
130mm〜150mm程度のものが使用されている
が、これらの形態に限らず広く適用できる。また、フォ
ークの挿入形態に関しても、2方差しのパレットと4方
差しのパレットがあるが、両形態に適用できることはい
うまでもない。前記洗浄液に関しても特段の限定はな
く、水道水等の水だけを使用する形態や、洗剤を加えた
ものなど、適宜の液体の使用が可能である。適宜の液体
に気体を混入した気液混合流の使用も可能である。さら
に、汚れがひどい場合には、洗浄液を加熱したり粉粒体
メディアを混入したものでもよい。また、洗剤による洗
浄の後にすすぎ洗浄を加えた洗浄形態でもよい。前記脱
水手段としては、パレットの対角線上の一対の角部を保
持して回転する遠心脱水手段が好適であるが、他の形態
の遠心脱水手段でも適用が可能である。並列に設置する
脱水手段の設置数に関しては、洗浄工程等の他の工程に
かかる所要時間と脱水工程にかかる所要時間との関係か
ら適宜決定する。
【0006】
【実施例】以下、図面を用いて本発明の実施例に関して
説明する。図1は本発明に係る一実施例の要部に関する
レイアウトを示した概略配置図である。パレット1はマ
ガジン2に水平に複数積重ねた状態に収納され、排出コ
ンベヤ3を介して一枚ずつ起立手段4に搬送される。起
立手段4に搬送されたパレット1は、その一辺を底部と
して載置面が垂直になるように起され、搬入コンベヤ5
上に起立状態で載置される。搬入コンベヤ5上に載置さ
れたパレット1は起立状態のまま洗浄室6に搬送され、
その洗浄室6の両側に移動可能に配設された洗浄手段と
しての洗浄ノズル7,8から洗浄液を表裏両面に吹付け
ることにより、パレット1に対する洗浄が実施される。
また、パレット1の各側面も、洗浄ノズル7,8や図示
しない別の洗浄ノズルを用いて洗浄される。なお、パレ
ット1の洗浄室6への搬送は、そのサイズや形状いかん
に関わらず、パレット1の最前部が基準位置に一致する
ように停止させ、前記基準位置を基準にして洗浄ノズル
7,8を例えば前後に往復移動させながら上辺部から下
降させることにより洗浄処理が実施される。さらに、パ
レット1を停止させずに、搬入コンベヤ5により搬送し
ながら洗浄ノズル7,8を上下に移動させて洗浄する形
態も可能である。洗浄液としては、水道水や、洗剤を加
えたもの、更には液体に気体を混入した気液混合流や、
汚れがひどい場合には、洗浄液を加熱したり粉粒体メデ
ィアを混入したものなどの使用が可能である。また、洗
剤による洗浄の後にすすぎ洗浄を加えた形態でもよい。
洗浄後、洗浄済みのパレット1は起立状態のまま脱水室
に搬送される。なお、本実施例では、図示のように2つ
の脱水室9A,9Bを並列に形成し、それぞれに遠心脱
水手段10A,10Bを設置した。因みに、洗浄済みの
パレット1が脱水室に搬送されると、脱水室9A及び9
Bのそれぞれに対向して搬入コンベヤ5部分に設置され
た一方の傾斜手段により1つの角部を底部として傾斜さ
れ、その傾斜状態のまま対応する一方の遠心脱水手段1
0Aあるいは10Bまで移送され、パレット1に付着し
た液滴が遠心脱水されることになる。また、次に搬送さ
れる洗浄済みのパレット1は、他方の脱水室9Aあるい
は9Bに対向した傾斜手段により同様に1つの角部を底
部として傾斜され、傾斜状態のまま対応する他方の遠心
脱水手段10Aあるいは10Bまで移送され、パレット
1に付着した液滴が遠心脱水されることになる。以上の
ように、本実施例では、2つの遠心脱水手段10A及び
10Bを交互に使用して、洗浄済みのパレット1に対す
る脱水処理を実行することにより、従来の脱水処理待ち
による時間的ロスを解消して運転効率の向上を図ってい
る。なお、本実施例では脱水室を9Aと9Bとに分割し
たが、分割しないで1つの脱水室に複数の遠心脱水手段
を並列に設置してもよい。また、遠心脱水手段の設置数
を必要に応じて増やすことも自由である。遠心脱水処理
の終了したパレット1は、傾斜状態のまま搬出コンベヤ
11まで搬送され、その傾斜状態を一辺を底部とする起
立状態に戻して搬出コンベヤ11上に載置される。搬出
コンベヤ11上に載置された脱水済みのパレット1は、
起立状態のまま転倒手段12まで搬送され、その転倒手
段12において水平状態に転倒された上、パレットスト
ッカー13等を経由して積重ねた状態あるいは1枚ずつ
搬出されることになる。なお、起立手段4と転倒手段1
2とは、その使用形態に関して、水平状態のパレット1
を起立させるか、あるいは起立状態のパレット1を水平
状態に倒すかで相違するが、反転機構としては同様の機
構が使用される。
【0007】次に、以上の各構成部分に関して説明す
る。先ず、前記起立手段4に関して説明する。図2は起
立手段4の部分を示した正面図であり、図3はその平面
図、図4は左側面図、図5は部分拡大図である。起立手
段4は、パレット1の下面を支持する平行に離間した下
部支持部材14,15と、該下部支持部材14,15と
直交する方向に平行に離間した上部支持部材16,17
を主要素として構成し、それらの下部支持部材14,1
5と上部支持部材16,17との間にマガジン2から1
枚ずつ搬送されるパレット1を挿入して起立するように
構成した。上部支持部材16,17は、連結部材18,
19を介してパレット1を挿入し得る間隔をあけて下部
支持部材14,15側に連結固定した。上部支持部材1
6,17の相互間は、連結部材20,21により連結し
た。また、上部支持部材17に係止板22を取付け、そ
の係止板22の下端を図4に示したようにパレット1の
挿入空間に張出すように設定して、パレット1の端面が
係止するようにした。図3に示したように、下部支持部
材14,15は、それぞれ支持板23,24を介して支
軸25に回転可能に枢着した。また、下部支持部材1
4,15相互間は連結部材26により連結固定し、それ
らの下部支持部材14,15あるいは連結部材26の適
宜部位に駆動用のシリンダ27,28を設置した。な
お、図4中の29は連結部材18,19と上部支持部材
16,17との間に設置した補強板である。
【0008】図3に示したように、排出コンベヤ3は起
立手段4の下方まで延設し、下部支持部材14,15の
間に位置するように配設した。しかして、その排出コン
ベヤ3を介してマガジン2に収納されたパレット1が1
枚ずつ起立手段4に搬送されると、パレット1は下部支
持部材14,15と上部支持部材16,17との間に挿
入され、その進行方向の端部が係止板22に係止して定
位置に停止する。しかる後、図5の部分拡大図に示した
ように、シリンダ27,28を駆動して出力軸30を突
出させると、連結ピン31を介して下部支持部材14,
15が支軸25を中心に上方に回動する。これにより、
下部支持部材14,15と上部支持部材16,17との
間に挿入されたパレット1は、係止板22に係止した側
の一辺を底部にして搬入コンベヤ5上に起立する。そし
て、搬入コンベヤ5上に起立状態に載置されたパレット
1は、図4に示したように上部支持部材16,17の先
端部に形成された間隙部32から抜出して、起立状態の
まま前記洗浄室6に搬送され、その洗浄室6において両
側に移動可能に配設された洗浄ノズル7,8から洗浄液
が表裏両面に吹付けられて洗浄が実施される。しかる
後、洗浄室6から起立状態のまま脱水室9に搬送される
ことになる。この搬送の際には、下部支持部材14,1
5と上部支持部材16,17はガイドとして機能し、パ
レット1の傾倒を防止する。また、上部支持部材16,
17と下部支持部材14,15との間に形成されるパレ
ット挿入間隔は、パレット1のサイズに対する兼用化が
図られており、対象とする全てのパレットに対して起立
が可能である。なお、洗浄室6の入口及び出口には必要
に応じて洗浄液が外部へ飛散しないようにシール手段を
施す。
【0009】次に、脱水室9に搬送されたパレット1を
搬入コンベヤ5から持上げる際に1つの角部を底部とし
て傾斜させる傾斜手段、さらにパレット1を傾斜状態の
まま遠心脱水手段10まで移送する第1移送機構、及び
脱水後のパレット1を遠心脱水手段10から傾斜状態の
まま搬出用の搬出コンベヤ11まで移送する第2移送機
構に関して説明する。図6はパレット1の傾斜手段を示
した正面図であり、図7はその部分拡大側面図である。
図6に示したように、搬入コンベヤ5を構成するスプロ
ケット34,35間に例えば2列に並設して掛渡したチ
ェーンコンベヤ36の搬送面上の所定位置に、そのチェ
ーンコンベヤ36によって搬送されるパレット1の前端
部が係止する係止部37と、該係止部37に対して垂直
方向に一体的に形成され、パレット1の下辺を支持する
下辺支持部38とを備えた傾斜手段39を配設した。こ
の傾斜手段39は、チェーンコンベヤ36の動作と干渉
しないように支軸40によって回動可能に支持するとと
もに、その駆動アーム41の先端部を連結ピンを介して
駆動用のシリンダ42の出力軸に連結した。前述のよう
に、この傾斜手段39は、遠心脱水手段の設置数に対応
した数だけ、本実施例の場合には前記遠心脱水手段10
A,10Bに対応して2つ設置されることになる。な
お、遠心脱水手段10A側に対応して設置する傾斜手段
39は、パレット1を遠心脱水手段10B側へ移送して
脱水処理を実施する際に、そのパレット1の通過を阻害
しないように構成する必要がある。このため、本実施例
では、図7に示したように、前記係止部37及び該係止
部37に一体的に形成された下辺支持部38は、両側に
設けられたエアシリンダ等の駆動手段43A,43Bに
より支軸40上を摺動してパレット1の通過を阻害しな
い位置に退避し得るように構成した。因みに、最後部に
位置する、本実施例では遠心脱水手段10B側に対応し
て設置する傾斜手段39の場合には、パレット1の後方
への通過は存在しないことから退避のための構成は必要
ない。
【0010】しかして、次回のパレット1に対する脱水
処理が遠心脱水手段10A側で実施する順番か、あるい
は遠心脱水手段10B側で実施する順番かにより、前記
駆動手段43A,43Bを駆動して先ずパレット1を振
分けることになる。そして、その振分けの結果、チェー
ンコンベヤ36の搬送面上を搬送されるパレット1が遠
心脱水手段10Aあるいは10Bに対応した傾斜手段3
9の部分に差掛かると、その前端部が2点鎖線で示した
係止部37に係止して停止される。しかる後、適宜のタ
イミングでシリンダ42を駆動して出力軸を前進させ、
傾斜手段39を支軸40を中心に回動することにより、
パレット1を実線で示したように傾斜させることができ
る。この傾斜時にはパレット1に付着する洗浄液が滴下
する。また、この傾斜手段39によりパレット1の1つ
の角部を支持することから、パレット1のサイズ等の形
状変更による型替えは不要であり兼用化が図れる。な
お、以上において、パレット1が係止部37に近づいた
時点で適宜センサにより検出してチェーンコンベヤ36
を減速するようにしてもよい。また、パレット1が係止
部37に係止して停止する時点に合わせてチェーンコン
ベヤ36を停止するようにしてもよい。あるいは、傾斜
機構39の回動後にチェーンコンベヤ36を停止するよ
うにしてもよいし、次のパレット1の搬送のために常時
駆動させたままの状態にしてもよい。図中、44はチェ
ーンコンベヤ36の駆動モータ、45はシリンダ42を
回動自在に支持した支持部である。
【0011】図8は脱水室内の内部機構を示した正面
図、図9は脱水室の中央からみた場合の内部機構を示し
た側面図である。なお、前述の脱水室9Aと9B、遠心
脱水手段10Aと10Bとは、それぞれ同様の構成から
形成され、技術的に共通しているので、以下では脱水室
9、遠心脱水手段10として共通的に説明する。本実施
例では、図8に示したように、脱水室9の手前側の両側
部に、前記傾斜手段39上に載置された傾斜状態にある
パレット1を持上げて傾斜状態のまま遠心脱水手段10
まで移送する第1移送機構を構成する一対の移送機構4
6,47を設置した。また、図9に示したように、脱水
室9の後方の両側部に、遠心脱水手段10による脱水処
理が終了した傾斜状態にあるパレット1を持上げて傾斜
状態のまま、搬出コンベヤ11側に設置されたパレット
1を傾斜状態から水平状態に戻すための傾斜戻し手段ま
で移送する第2移送機構を構成する一対の移送機構4
8,49を設置した。なお、それらの第1移送機構を構
成する移送機構46,47及び第2移送機構を構成する
移送機構48,49は、それぞれ両側部に水平に設置し
た上下のレール50〜53により支持案内しながら移動
するように構成した。また、図8に示したように、それ
ぞれ一方の移送機構46ないし移送機構48の設置高さ
を、他方の移送機構47ないし移送機構49の設置高さ
より高く設定した。
【0012】図10〜図12は第1移送機構を構成する
一方の移送機構46を拡大して示したもので、それぞれ
図10は正面図、図11は平面図、図12は側面図であ
る。また、図13及び図14は移送機構46の他の動作
状態を示した正面図である。図10に示したように、移
送機構46は、前記レール50,51に対して摺動可能
に嵌合する嵌合部材54,55を介してそれらのレール
50,51に沿って水平方向に移動可能に構成した角パ
イプ状の取付部材56を備える。この取付部材56に
は、上下方向にレール57を設置し、該レール57に対
して摺動可能に嵌合する嵌合部材58,59を介して昇
降可能に昇降板60を設置した。この昇降板60は、取
付部材56に設置したシリンダ61の出力軸62に連結
部63を介して連結し、シリンダ61の駆動により昇降
可能に構成した。昇降板60の外面には、図11に示し
たように軸受64を介してパレット1を支持するための
支持アーム65を回動可能に取付けた。この支持アーム
65は、同図に示したように軸受64に沿って水平に張
出した張出し部66を介在させた後、直角に屈曲して水
平に延びる回転アーム部67を形成し、更に図10に示
したように上方に屈曲した構成からなり、その先端部に
は傾斜状態のパレット1の辺部を支持する支持部68を
設けた。なお、張出し部66は、パレット1の持上げ時
に、支持部68を搬入コンベヤ5に配設した傾斜手段3
9上に載置されたパレット1の下方まで張出すためのも
のである。支持部68はコ字状に形成され、傾斜したパ
レット1の辺部に当接する傾斜面69と、その傾斜面6
9の両側に図12に示したように支持片70,71を備
える。この支持片70,71間の内幅は、パレット1の
厚さより広く設定してあるので、それらの支持片70,
71の間にパレット1を挿入するだけで支持が可能であ
り、他のパレットに対する兼用も可能である。なお、移
送機構によるパレット1の辺部の支持に関しては、なる
べく中心から離れた位置を支持することにより安定した
移送が可能になる。また、傾斜面69を摩擦抵抗や付着
力の低減可能な樹脂等によって被覆すれば、双方の移動
機構46,47により持上げ時期をずらしながらパレッ
ト1を支持する際に、スムーズに支持状態に移行するこ
とができるとともに、パレット1を所定位置に載置して
離れる際に、傾斜面69とパレット1の辺部との引離し
がよりスムーズに行える。
【0013】前記昇降板60の外面には、更に支軸72
を介してくの字状の駆動アーム73を回動可能に取付
け、その駆動アーム73の先端部を、昇降板60の外面
に固着した取付板74に取付部材75を介して回動可能
に設置したシリンダ76の出力軸77に連結ピン78を
介して回転可能に連結した。さらに、駆動アーム73の
中央部の屈曲部には、前記支持アーム65を構成する回
転アーム部67の途中に連結ピン79を介して回転可能
に取付けた連結部材80の他端部を連結ピン81を介し
て回転可能に連結した。なお、前記取付部材56の裏面
に、サーボモータ82により回転駆動される送りネジ軸
83に螺合する雌ネジ部材84を設置し、サーボモータ
82により取付部材56を介して移送機構46の水平移
動を行うように構成した。
【0014】以上のように構成した移送機構46は、図
10の状態から図13に示したように、シリンダ61を
駆動して出力軸62を下方へ突出すると、連結部63を
介して出力軸62に連結された昇降板60が、取付部材
56に設置したレール57と嵌合部材58,59との嵌
合に誘導されて下降し、パレット1に対する支持部68
を下方へ移動する。その状態で、図14に示したよう
に、今度はシリンダ76を駆動して出力軸77を引込め
ると、その出力軸77に連結ピン78を介して連結した
くの字状の駆動アーム73が支軸72を中心に下方へ回
動する。これに伴い、前記駆動アーム73の中央部の屈
曲部に連結ピン81により連結された連結部材80を介
して、支持アーム65を構成する回転アーム部67が軸
受64を中心に下方へ回動し、前記支持部68を図示の
ように下方位置へ回動する。以上のように、シリンダ6
1を駆動することにより昇降板60を介して支持部68
を上下することができる。また、シリンダ76を駆動す
ることにより支持アーム65を介して支持部68を軸受
64を中心に水平位置と下方位置との間を回動すること
ができる。
【0015】図15は第1移送機構を構成する他方の移
送機構47を拡大して示した正面図であり、図16はそ
の平面図である。図示のように、この他方の移送機構4
7は、殆どの部分を前記移送機構46と対称的に構成し
た。すなわち、この移送機構47の場合には、図8に示
したように、パレット1の辺部を前記移送機構46に比
べて低い位置で支持する関係から、レール52,53の
設置位置が低い点と、パレット1を支持するための支持
アーム85及びその先端部に設置した支持部86の形状
が異なるだけである。その他の部分に関しては、前記移
送機構46と対称的な構成を採用しており、各機能にお
いて基本的な差異はないことから、同じ符号を付して説
明は省略する。なお、支持アーム85は、図16に示し
たように軸受64に沿って水平に張出した張出し部87
を介在させた後、直角に屈曲して水平に延びる回転アー
ム部88を形成し、その回転アーム部88の先端部に直
接的に傾斜状態のパレット1の辺部を支持する前記支持
部86を設けた。支持部86は、傾斜したパレット1の
他の辺部に当接する逆向きの傾斜面89を備え、その傾
斜面89の両側には支持片90,91を備える。図15
に示したように、取付部材56の裏面には、サーボモー
タ92により回転駆動される送りネジ軸93に螺合する
雌ネジ部材94を設置し、サーボモータ92により移送
機構47の水平移動を行うように構成した。
【0016】しかして、第1移送機構を構成する移送機
構46,47の水平方向の移動及び位置決めは、サーボ
モータ82,92の駆動制御を介して実行することにな
る。因みに、洗浄済みのパレット1を搬入コンベヤ5に
配設した傾斜手段39上に搬入する際には、そのパレッ
ト1の搬入動作と干渉しない位置に移送機構46,47
を退避させておく。パレット1が傾斜手段39上に載置
され、前記シリンダ42により所定角に傾斜されること
を見計らって、サーボモータ82,92により移送機構
46,47を水平移動して、支持部68,86をパレッ
ト1の下方まで張出す。この場合には、移送機構46,
47の双方のシリンダ61の出力軸62を突出させて昇
降板60を下降位置にセットするとともに、必要に応じ
て移送機構46,47の双方あるいは一方のシリンダ7
6の出力軸77を引込めて、くの字状の駆動アーム73
を支軸72を中心に下方へ回動し、更に連結部材80を
介して支持アーム65,85を軸受64を中心に下方へ
回動する。以上により、パレット1を支持する支持部6
8,86は、それぞれ下方位置にセットされた状態で傾
斜手段39上に載置されたパレット1の下方に張出すこ
とになる。
【0017】次に、支持部68,86が傾斜手段39上
に載置されたパレット1の下方に張出した状態におい
て、シリンダ76の出力軸77を突出させ、双方の支持
アーム65,85を軸受64を中心に上方へ回動して水
平状態に戻すとともに、移送機構46,47の双方のシ
リンダ61の出力軸62を引込めて昇降板60を上昇さ
せる。なお、それらのシリンダ76,61の駆動タイミ
ングは、同時でも時間差を設けてもよい。以上のように
して支持部68,86が上昇されると、パレット1の下
方の2辺部がそれぞれ支持片70,71間あるいは支持
片90,91間に挿入されて傾斜面69,89に当接し
た上、傾斜状態を維持しながらパレット1を傾斜手段3
9から上方へ持上げる。しかる後、双方のサーボモータ
82,92を駆動して、第1移送機構を構成する双方の
移送機構46,47を水平移動させて、パレット1を傾
斜状態のまま、後述の遠心脱水手段10の下方保持手段
の上方まで移送する。そして、移送機構46,47の双
方のシリンダ61の出力軸62を突出させて昇降板60
を下降させ、パレット1を遠心脱水手段10の下方保持
手段に傾斜状態のまま載置し、必要に応じて移送機構4
6,47の双方あるいは一方のシリンダ76の出力軸7
7を引込めて、駆動アーム73を支軸72を中心に下方
へ回動し、更に連結部材80を介して支持アーム65,
85を軸受64を中心に下方へ回動して支持部68,8
6を邪魔にならないように退避させるとともに、前記パ
レット1の上部を上方保持手段により支持する。しかる
後、双方のサーボモータ82,92を駆動し、双方の移
送機構46,47を水平移動して遠心脱水手段10によ
る脱水動作と干渉しない位置に退避させ、次の動作まで
待機させることになる。
【0018】次に、脱水後のパレット1を遠心脱水手段
10から傾斜状態のまま搬出コンベヤ11まで移送する
第2移送機構に関して説明する。図17及び図18は第
2移送機構を示したもので、図17はその第2移送機構
を構成する一方の移送機構48を拡大して示した平面図
であり、図18は他方の移送機構49を拡大して示した
平面図である。これらの第2移送機構を構成する移送機
構48,49は、図9に示したように、前記レール50
〜53上を前記第1移送機構を構成する移送機構46,
47とは反対の方向に水平移動して、前記傾斜手段39
と同様の機構からなり、パレット1を傾斜状態で受取っ
て起立状態に戻して搬出コンベヤ11上に載置する傾斜
戻し手段95に脱水処理済みのパレット1を受渡すこと
になる。因みに、この傾斜戻し手段95は、前述のよう
に本実施例では遠心脱水手段10A,10Bに対応して
2つ設置されることになる。そして、この傾斜戻し手段
95の場合にも、遠心脱水手段10A側に対応して設置
する傾斜戻し手段95は、遠心脱水手段10B側で脱水
処理されたパレット1の前記転倒手段12への通過を阻
害しないように、前記傾斜手段39と同様に、エアシリ
ンダ等の駆動手段により通過を阻害しない位置に退避し
得るように構成した。移送機構48,49におけるパレ
ット1の支持部は、傾斜戻し手段95に脱水処理済みの
パレット1を受渡す際に、前記第1移送機構を構成する
移送機構46,47とは逆の方向に張出す必要がある。
このため、図17及び図18に示したように、移送機構
48,49の支持アーム96,97は、軸受98,99
に沿って、前記移送機構46,47の場合とは逆の方向
に水平に張出した張出し部100,101を介在させた
後、直角に屈曲して水平に延びる回転アーム部102,
103を形成し、更にそれらの先端部に傾斜状態のパレ
ット1の辺部を支持する支持部104,105を設け
た。なお、第2移送機構を構成する移送機構48,49
は、以上の支持部104,105の張出す方向が異なる
点と、第1移送機構を構成する移送機構46,47の場
合には、パレット1が洗浄液に濡れた状態にあることか
ら、パレット1の辺部との当接部が単なる傾斜面69,
89であっても、支持部68,86をパレット1から引
離す場合に容易に引離すことができるのに対して、第2
移送機構の場合には、パレット1の表面から液分が除去
されており、引離しが困難なことから、支持部104,
105の場合のパレット1の辺部との当接部には、図示
のようにローラ等を設置して引離し時に摩擦力がかから
ないように工夫する必要がある点で相違するものの、他
の基本的な構成においては第1移送機構を構成する移送
機構46,47の場合と異なるところはなく、同様の機
能を有する。図10中に示した106は、以上の第2移
送機構を構成する一方の移送機構48を駆動するための
サーボモータであり、該サーボモータ106により回転
駆動される送りネジ軸107及び雌ネジ部材108を介
して移送機構48を水平移動するように構成した。ま
た、図15中に示した109は、第2移送機構を構成す
る他方の移送機構49を駆動するためのサーボモータで
あり、該サーボモータ109により回転駆動される送り
ネジ軸110及び雌ネジ部材111を介して移送機構4
9を水平移動するように構成した。
【0019】次に、前記遠心脱水手段10に関して説明
する。図9に示したように、遠心脱水手段10は、脱水
室9のほぼ中央部に配設した。図19はこの遠心脱水手
段10の部分を示した正面図である。図示のように、遠
心脱水手段10は、パレット1の対角線上の角部を支持
する下方保持手段112と上方保持手段113を備え、
それらの両保持手段112,113によりパレット1を
傾斜状態で支持しながら回転することにより遠心脱水処
理を行う。図20は下方保持手段112を拡大して示し
た縦断面図であり、図21はそのA−A断面図である。
図示のように、下方保持手段112は、ベアリング等の
軸受114を介して機枠115側に対して回転可能に支
持した回転軸116と、その回転軸116の上部に設置
した2枚の側板117,118からなり、それらの側板
117,118の間にパレット1の角部が挿入可能な収
納空間119を形成した角部保持部120から構成し
た。回転軸116の下部にはギヤ等の駆動輪121を固
着し、図19に示したように歯付きベルト122等を介
してブレーキ付きモータ123により回転駆動するよう
に構成した。因みに、遠心脱水に際して、回転軸116
の回転方向を正逆切替えてパレット1の回転方向を切替
えるようにすれば、脱水効果上、非常に有効である。
【0020】図20及び図21に示したように、回転軸
116の上部に該回転軸116と一体的に形成した端板
124を介して略U字状の連結部材125を固着し、そ
の連結部材125に対して両側の連結ピン126,12
7を介して角部保持部120を回転可能に連結するとと
もに、角部保持部120を貫通した支軸128,129
に回転可能に枢着したロッド130,131に外嵌した
状態に、角部保持部120と連結部材125側に取付け
た支持板132との間にスプリング等の弾性部材13
3,134を配設することにより、角部保持部120を
常に図21に示した水平状態に復帰するように付勢し
た。なお、本実施例では、以上のように角部保持部12
0を両側の連結ピン126,127を用いて前記略U字
状の連結部材125に対して回動可能に連結することに
より、それらの連結ピン126,127の間にパレット
1の角部を挿入し得る空間を形成して、前記角部の頂点
を角部保持部120の回転中心と一致できるように構成
したが、図20において2点鎖線で示したように、1本
の支軸を用いて、その支軸の中間部を半円状に切欠くこ
とにより角部の頂点を角部保持部120の回転中心と一
致できるように構成することも可能である。さらに、角
部保持部120には、円筒ローラ135〜138を回転
可能に外嵌した支軸139〜142を貫通設置してそれ
ぞれナットにより固定した。因みに、パレット1が当接
する円筒ローラ135,136の当接部を結んだ平面と
円筒ローラ137,138の当接部を結んだ平面との交
差部が、連結ピン126,127の中心に一致するよう
に支軸139〜142を位置決めする。すなわち、円筒
ローラ135〜138によりパレット1を支持した場合
に、パレット1の角部の頂点が連結ピン126,127
の中心と一致するように支軸139〜142を位置決め
する。なお、角部保持部120の内方には、図20に示
したように、パレット1の厚さの変化に対応するため、
弾性を有する挟持手段としての押圧支持部材143を設
け、厚さ方向にぐらつかないようにした。
【0021】図22はパレット1の上方の角部を保持す
る上方保持手段113を拡大して示した縦断面図であ
る。図示のように、上方保持手段113は、パレット1
を誘導するためのガイド板144,145を設けた点
と、回転軸146をパレット1の回転に応じて回転し得
るように軸受147に支持した点以外は、前記下方保持
手段112と同様の構成を採用していることから、同じ
符号を付して説明は省略する。因みに、ガイド板14
4,145は、特に下方保持手段112上に載置された
サイズや縦横比の異なるパレット1の上方の角部を上方
保持手段113内へ誘導して保持する際などに有効であ
る。
【0022】しかして、第1移送機構を構成する移送機
構46,47により傾斜した状態で下方保持手段112
の上方へ移送されたパレット1は、下方の角部を角部保
持部120内に挿入して傾斜したまま載置される。この
時点では、前記弾性部材133,134の弾性作用によ
り角部保持部120はほぼ水平状態を維持する。しかる
後、支持フレーム148あるいは回転軸116部分を適
宜の方法で下降させ、上方保持手段113を下降させる
と、パレット1の上方部の角部がガイド板144,14
5により角部保持部120内へ誘導される。この場合、
パレット1が正方形の場合には、ほぼそのままの傾斜状
態で上方の角部が角部保持部120内へ誘導されるが、
長方形の場合には、上下方向の対角線が下方保持手段1
12と上方保持手段113とを結ぶ回転中心に近づくよ
うに傾斜状態を徐々に変えて、上方の角部が角部保持部
120内へ誘導されることになる。さらに、上方保持手
段113を下降させると、パレット1の辺部と円筒ロー
ラ135,136との当接により、下方保持手段112
及び上方保持手段113の双方の角部保持部120が、
弾性部材133,134の弾性力に打勝って、パレット
1の辺部と円筒ローラ135,136とが密着できるよ
うに傾斜する。これにより、パレット1の対角線が回転
軸116上にセットされ、振れの少ない安定した遠心脱
水が可能になる。以上のように、本パレット洗浄装置の
各構成部分において、装置の兼用化が可能である。
【0023】図23は本発明に係る他の実施例の要部に
関するレイアウトを示した概略配置図である。本実施例
は前記実施例の変形例であり、図1に示したレイアウト
に対して、脱水室9A,9Bに設置した遠心脱水手段1
0A,10Bによる脱水処理が終了したパレット1の共
通の搬出コンベヤ11の搬出方向を逆にしてパレット1
を水平状態に戻す転倒手段12及びパレットストッカー
13の配置を変更したものである。本実施例では、図示
のように、転倒手段12及びパレットストッカー13を
脱水室9Bの隣りに並べて配置したので、装置全体とし
て直線的なレイアウトが可能となり、占有スペースの抑
制にも有効である。なお、本実施例の場合には、起立手
段4と転倒手段12との設置方向に関するレイアウトの
関係上、搬入時及び搬出時においてパレット1の載置面
を上方に向けるためには、それらの起立手段4と転倒手
段12との間のいずれかの部分でパレット1の表裏を反
転する必要がある。本実施例では、遠心脱水手段10
A,10Bにおいて、それらの遠心脱水手段10A,1
0Bに対して供給されたときのパレット1の表裏を反転
して搬出するように構成した。このため、図24に示し
たように、遠心脱水手段10A,Bを構成する前記下部
保持手段112のベース板149に180度隔てて光電
センサ150,151等の検出手段を配設し、前記略U
字状の連結部材125等の回転側に設けた回転部材15
2に付加した凹凸やマークなどの適宜の被検出部を検出
することにより、パレット1の方向を判断して下部保持
手段112を停止し、パレット1の表裏を反転して搬出
できるように構成した。なお、搬入コンベヤ5に遠心脱
水手段10A側に対応して設置する傾斜手段39は、パ
レット1の遠心脱水手段10B側への通過を許容するた
め、図7に示したように係止部37及び下辺支持部38
をパレット1の通過を阻害しない位置へ退避し得るよう
に構成する。同様に、搬出コンベヤ11に遠心脱水手段
10B側に対応して設置する傾斜戻し手段95は、遠心
脱水手段10A側で脱水処理が実施されたパレット1の
転倒手段12側への通過を阻害しないように退避可能に
構成する。パレット1の通過が存在しない遠心脱水手段
10B側に対応する傾斜手段39と、遠心脱水手段10
A側に対応する傾斜戻し手段95に関しては、パレット
1の通過を許容するための退避構成が不要なことはいう
までもない。
【0024】図25は本発明に係る他の実施例の要部に
関するレイアウトを示した概略配置図である。本実施例
では、起立手段4と転倒手段12との間を連続した1列
の搬入搬出コンベヤ153で連結し、洗浄後のパレット
1の移送路としての前記搬入搬出コンベヤ153の両側
に脱水室9A,9B及び遠心脱水手段10A,10Bを
配設したものである。なお、搬入搬出コンベヤ153の
脱水室9A,9Bの間に配設されるパレット1の傾斜及
び戻し手段は、洗浄後のパレット1を傾斜させて遠心脱
水手段10Aあるいは10B側へ移送するための傾斜機
能と、それらの遠心脱水手段10Aあるいは10Bにお
いて脱水処理されたパレット1を傾斜状態で受けて、傾
斜を戻して転倒手段12側へ移送するための傾斜戻し機
能の双方を奏する必要がある。このため、本実施例で
は、図6に示したシリンダ42による係止部37及び下
辺支持部38の回転駆動の範囲を拡げて、2点鎖線で示
した状態から45度回転した実線で示した傾斜状態と、
90度回転した係止部37が水平で下辺支持部38が垂
直となる状態とを選択駆動し得るように構成した。因み
に、本実施例の場合には、傾斜及び戻し手段の部分をパ
レット1が通過することはないから、図7に示した駆動
手段43等の係止部37や下辺支持部38を退避させる
ための構成は必要ない。また、レイアウトの関係から前
記実施例と同様に、遠心脱水手段10A,10Bにおい
てパレット1の表裏を反転して搬出するように構成し
た。しかして、本実施例の場合には、図23に示したよ
うに、転倒手段12及びパレットストッカー13は脱水
室9Bの隣りに並べて配置したので、前記実施例と同様
に装置全体として直線的なレイアウトが可能であり、占
有スペースの抑制にも有効である。なお、本実施例の場
合には、転倒手段12及びパレットストッカー13を他
方の脱水室9Aの隣りに並べて配置することも可能であ
る。この場合には、遠心脱水手段10A,10Bにおい
てパレット1の表裏を反転する必要はない。
【0025】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、遠心脱水手段
を並列に複数設置することにより効率的な運転のネック
となっていた脱水処理待ちによる時間的ロスを解消した
ので、装置全体としての運転効率を向上できる。請求項
2の発明によれば、洗浄後のパレットを起立状態のまま
待機状態の脱水手段の位置まで載置面に沿って前進さ
せ、しかる後、そのまま直交する方向に移送して脱水処
理にかけることができるので、効率的なレイアウトが可
能であり、装置による占有スペースを抑えることができ
る。請求項3の発明によれば、洗浄後のパレットの移送
路の両側に遠心脱水手段を設置したので、請求項1の発
明と同様に、脱水処理待ちによる時間的ロスを解消して
装置全体としての運転効率を向上できる。請求項4の発
明によれば、パレットの対角線上の一対の角部を保持し
て回転することから、回転脱水におけるパレットの重心
のずれを的確に抑制できるとともに、パレットのサイズ
や縦横比の変更による形状変化に対する融通性を大幅に
拡大することができる。なお、パレットの搬入側のレイ
アウトと搬出側のレイアウトとの関係に応じて、請求項
5の発明のように搬出時のパレットの載置面の向きが搬
入時とは逆になるように遠心脱水手段を構成すれば、パ
レットの搬入及び搬出において、載置面が上方になるよ
うにレイアウトすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る一実施例の要部に関するレイア
ウトを示した概略配置図である。
【図2】 パレットの起立手段の部分を示した正面図で
ある。
【図3】 同起立手段の部分を示した平面図である。
【図4】 同起立手段の部分を示した左側面図である。
【図5】 同起立手段を示した部分拡大図である。
【図6】 パレットの傾斜手段の部分を示した正面図で
ある。
【図7】 同傾斜手段を示した部分拡大側面図である。
【図8】 脱水室内の内部機構を示した正面図である。
【図9】 脱水室の中央からみた内部機構を示した側面
図である。
【図10】 第1移送機構を構成する一方の移送機構を
拡大して示した正面図である。
【図11】 同平面図である。
【図12】 同側面図である。
【図13】 同移送機構の他の動作状態を示した正面図
である。
【図14】 同移送機構のさらに他の動作状態を示した
正面図である。
【図15】 第1移送機構を構成する他方の移送機構を
拡大して示した正面図である。
【図16】 同平面図である。
【図17】 第2移送機構を構成する一方の移送機構を
拡大して示した平面図である。
【図18】 第2移送機構を構成する他方の移送機構を
拡大して示した平面図である。
【図19】 遠心脱水手段の部分を示した正面図であ
る。
【図20】 パレットの下方保持手段を拡大して示した
縦断面図である。
【図21】 図20のA−A断面図である。
【図22】 パレットの上方保持手段を拡大して示した
縦断面図である。
【図23】 本発明に係る他の実施例の要部に関するレ
イアウトを示した概略配置図である。
【図24】 同実施例に適用するパレットの下方保持手
段を拡大して示した縦断面図である。
【図25】 本発明に係る他の実施例の要部に関するレ
イアウトを示した概略配置図である。
【符号の説明】
1…パレット、2…マガジン、3…排出コンベヤ、4…
起立手段、5…搬入コンベヤ、6…洗浄室、7,8…洗
浄ノズル、9…脱水室、10…遠心脱水手段、11…搬
出コンベヤ、12…転倒手段、14,15…下部支持部
材、16,17…上部支持部材、22…係止板、25…
支軸、27,28…シリンダ、37…係止部、38…下
辺支持部、39…傾斜手段、46〜49…移送機構、1
12…下方保持手段、113…上方保持手段、116…
回転軸、120…角部保持部、125…連結部材、12
6,127…連結ピン、130,131…ロッド、13
3,134…弾性部材、143…押圧支持部材、14
4,145…ガイド板、150,151…光電センサ、
153…搬入搬出コンベヤ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水平状態のパレットを1枚ずつ供給する
    搬入手段と、パレットを水平状態から起立状態へ起す起
    立手段と、起立状態のパレットに洗浄液を吹付けて洗浄
    する洗浄手段と、洗浄後のパレットに付着する液滴を除
    去する遠心脱水手段と、パレットを起立状態から水平状
    態へ倒す転倒手段と、パレットを水平状態で1枚ずつ排
    出する搬出手段とを順に配置し、前記遠心脱水手段は並
    列に複数設置したことを特徴とするパレット洗浄装置。
  2. 【請求項2】 洗浄後のパレットを起立状態のまま載置
    面に沿う方向に前進させて脱水工程へ移送するように構
    成するとともに、脱水工程へ移送されたパレットの載置
    面と直交する方向に複数の遠心脱水手段を並列に設置し
    た請求項1に記載のパレット洗浄装置。
  3. 【請求項3】 水平状態のパレットを1枚ずつ供給する
    搬入手段と、パレットを水平状態から起立状態へ起す起
    立手段と、起立状態のパレットに洗浄液を吹付けて洗浄
    する洗浄手段と、洗浄後のパレットに付着する液滴を除
    去する遠心脱水手段と、パレットを起立状態から水平状
    態へ倒す転倒手段と、パレットを水平状態で1枚ずつ排
    出する搬出手段とを順に配置し、前記遠心脱水手段は洗
    浄後のパレットの移送路の両側に設置したことを特徴と
    するパレット洗浄装置。
  4. 【請求項4】 前記遠心脱水手段は、パレットの対角線
    上の一対の角部を保持して回転する遠心脱水手段である
    請求項1〜3のいずれか一項に記載のパレット洗浄装
    置。
  5. 【請求項5】 前記遠心脱水手段は、パレットの載置面
    の向きを搬入時とは逆にして搬出するようにした請求項
    1〜4のいずれか一項に記載のパレット洗浄装置。
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