JP4386259B2 - パレット遠心脱水装置におけるパレットの受渡し装置 - Google Patents

パレット遠心脱水装置におけるパレットの受渡し装置 Download PDF

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Description

本発明は、パレットやこれに類似したトレイ・コンテナなどの四角形状のワーク(以下、単にパレットという)を、その対角線上の一対の角部を保持して回転することにより遠心脱水を行うパレット遠心脱水装置に関する。より詳しくは、パレットの対角線上の一対の角部を保持して回転する遠心脱水手段の保持部に対して、パレットを搬入したり搬出するためのパレットの受渡し装置に関する。
この種の四角形状のパレットをその対角線上の一対の角部を保持して遠心脱水を行うパレット遠心脱水装置に関しては、当出願人において特許出願をし、既に開示されている(特許文献1参照)。ところで、この従来技術においては、搬送手段により搬送されたパレットを遠心脱水手段の保持部に搬入したり、遠心脱水処理が終了したパレットを前記保持部から搬送手段に搬出するためのパレットの受渡し手段として、パレットが対角線上の一対の角部を上下にして傾斜した状態にて、それぞれの下方の斜辺を両側から持上げて移動することにより、パレットを搬入したり搬出したりするという受渡し手段を採用していた。しかしながら、この受渡し手段は、その機構が複雑になり、スムーズな精度のよい受渡し動作を得るためには、コスト高になるといった技術的問題があった。
特開2003−245622号公報
本発明は、以上のような従来の技術的状況に鑑み、パレットの対角線上の一対の角部を上下にして保持する前記遠心脱水手段の保持部に対してパレットを搬入あるいは搬出するパレットの受渡し装置に関する簡素化を図り、これにより設備コストの削減や装置の設置面積の縮小化を図ることを目的とする。
前記課題を解決するため、請求項1の本発明では、パレットの載置面を搬送方向に平行にした状態にて搬送する搬送手段と、パレットの対角線上の一対の角部を保持して回転する上下の保持部を備えた遠心脱水手段との間でパレットを受渡すパレット遠心脱水装置におけるパレットの受渡し装置において、前記遠心脱水手段の保持部にて保持される角部を解放した状態でパレットを支持可能で、前記保持部近傍の前記搬送手段の搬送面より下方に設けられた支軸を中心に搬送方向に沿う方向に回動可能な回動支持部材と、該回動支持部材を回動させる駆動手段とを備え、前記駆動手段により前記回動支持部材を前記支軸を中心に回動して該回動支持部材に支持されたパレットを傾斜し、そのパレットの下方となる角部を前記遠心脱水手段の下方の保持部に載置することによりパレットを前記搬送手段から前記遠心脱水手段の下方の保持部へ移載するという技術的手段を採用した。請求項2の発明では、前記回動支持部材として、パレットの搬送方向前部に係脱可能な前部係止部と、パレットの底部に当接する底部当接部と、パレットを搬送方向左右に倒れないように案内する案内部とを有するものを採用した。また、請求項3の発明では、パレットの対角線上の一対の角部を保持して回転する上下の保持部を備えた遠心脱水手段と、パレットの載置面を搬送方向に平行にした状態にて搬送する搬送手段との間でパレットを受渡すパレット遠心脱水装置におけるパレットの受渡し装置において、前記遠心脱水手段の保持部にて保持された角部を解放した状態でパレットを支持可能で、前記保持部近傍の前記搬送手段の搬送面より下方に設けられた支軸を中心に搬送方向に沿う方向に回動可能な回動支持部材と、該回動支持部材を回動させる駆動手段とを備え、前記駆動手段により前記回動支持部材を前記搬送手段の搬送方向とは逆方向に回動し、前記遠心脱水手段の下方の保持部に傾斜状態で載置されたパレットを支持した上、前記駆動手段により前記搬送手段の搬送方向に回動することによりパレットを前記遠心脱水手段の下方の保持部から前記搬送手段へ移載するという技術的手段を採用した。請求項4の発明では、前記回動支持部材として、パレットの搬送方向後部の傾斜部に係脱可能な後部係止部と、パレットの搬送方向前部の傾斜部に当接する前部当接部と、パレットを搬送方向左右に倒れないように案内する案内部とを有するものを採用した。さらに、請求項5の発明では、遠心脱水手段の保持部を挟んで、上流側に搬入用として前記請求項1又は2の発明に係るパレットの受渡し装置を配設するとともに、下流側に搬出用として前記請求項3又は4の発明に係るパレットの受渡し装置を配設し、パレットの前記保持部に対する搬入及び該保持部からの搬出を行うように構成した。
本発明によれば、搬送手段と遠心脱水手段の保持部との間に、遠心脱水手段において保持される角部を解放した状態にてパレットを支持可能で、かつ前記保持部近傍の搬送手段の搬送面より下方に設けられた支軸を中心に搬送方向に沿う方向に回動可能に構成された回動支持部材を備えた移載手段を配設して、該回動支持部材を前記支軸を中心に回動することによりパレットを傾斜させながら遠心脱水手段の下方の保持部へ直接的に搬入したり搬出するように構成したので、簡単な構成により的確かつ安定的な搬入搬出動作が得られる。その回動支持部材として、パレットに係脱可能な係止部とパレットの辺部に当接する当接部とパレットを倒れないように案内する案内部を備えたものから構成すれば、より簡便かつ安定的に以上の効果を得ることができる。さらに、構成の簡素化によって、設備コストの削減や装置の設置面積の縮小化にもきわめて有効である。

本発明は、正方形や長方形のパレットに付着している洗浄液などの液分の除去に広く適用することができる。なお、樹脂製のパレットの場合には、10〜30Kg程度の重量で、厚さが130mm〜150mm程度のものが一般的に使用されているが、これらの形態に限らず広く適用することが可能である。また、フォークの挿入形態に関しても、2方差しのパレットと4方差しのパレットがあるが、両形態に適用できることはいうまでもない。さらに、縦横のサイズや縦横比の異なるパレットに対しても、特に型替えを行うことなく簡便に適応可能である。因みに、遠心脱水手段の保持部を挟んで、一方に搬入用の搬送手段、他方に搬出用の搬送手段を配設する形態の場合には、搬入用の搬送手段から前記保持部への処理前のパレットの搬入に関しては前記請求項1の発明に係る受渡し装置を適用し、遠心脱水処理が終了したパレットの前記保持部から搬出用の搬送手段への搬出に関しては前記請求項2の発明に係る受渡し装置を適用することになる。なお、以上の搬入用の搬送手段と搬出用の搬送手段との配列に関しては、必ずしも直線上に配設された場合だけでなく、それ以外の角度の配列の場合にも適用することが可能である。さらに、遠心脱水手段の保持部に対して1本の搬送手段を配設し、その搬送手段をパレットの搬入と搬出とに兼用する形態の場合には、前記請求項1の発明に係る受渡し装置を適用することにより搬入と搬出との双方の受渡しが可能である。すなわち、通常の操作により処理前のパレットを遠心脱水手段の保持部へ搬入して回動支持部材を退避位置へ復帰させた上で遠心脱水処理を実行した後、その処理済みのパレットに対して前記回動支持部材を嵌装した上、前記係止部をパレットの傾斜部に係止して元の方向へ回動することにより同じ搬送手段に対して搬出することが可能である。
以下、本発明の実施例に関して説明する。図1は本発明の適用場面を例示した概略平面配置図である。パレット1はフォークリフト等の移送手段により搬入部2に搬入され、適宜のコンベヤ上に水平に適数枚積重ねた積層状態で載置される。コンベヤ上に積層状態で載置されたパレット1は、隣接する段ばらし部3へ搬送され、そこで下から2段目のパレット1に昇降用フォークを挿入して2段目以上を持上げ、最下部のパレット1を一枚ずつ起立手段4へ搬送する。起立手段4に搬送されたパレット1は、その一辺を底部として載置面が垂直になるように起され、搬入コンベヤ5上に起立状態で載置される。搬入コンベヤ5上に載置されたパレット1は載置面が搬送方向と一致するように起立した状態のまま洗浄室6に搬送され、その洗浄室6内に配設された洗浄ノズルから噴射される洗浄液によりパレット1の表裏両面や他の必要箇所に対する吹付け洗浄が実施される。なお、パレット1の洗浄室6への搬送は、そのサイズや形状いかんに関わらず、パレット1の最前部が基準位置に一致するように停止させ、前記基準位置を基準にして洗浄ノズルを例えば搬送方向に往復移動させながら上辺部から徐々に下降させることにより洗浄処理が実施される。因みに、パレット1を停止させずに、搬入コンベヤ5により搬送しながら洗浄ノズルを上下に移動させて洗浄する形態も可能である。洗浄液としては、水道水や、洗剤を加えたもの、更には液体に気体を混入した気液混合流や、汚れがひどい場合には、洗浄液を加熱したり粉粒体メディアを混入したものなどの使用が可能である。
洗浄済みのパレット1は起立状態のまま遠心脱水室7に搬送される。この遠心脱水室7では、後述のように、洗浄処理済みのパレット1が搬入されると、そのパレット1を搬入側の移載手段により傾斜しながら、下方の角部が遠心脱水装置8の下方の保持部によって保持されるように遠心脱水手段側にパレット1を受渡すとともに、上方の角部を遠心脱水装置8の上方の保持部によって保持した上、高速回転を実行することにより遠心脱水処理を行うことになる。そして、遠心脱水処理の終了したパレット1は、搬出側の移載手段により一辺を底部とする起立状態に戻して搬出コンベヤ9上へ搬出されることになる。搬出コンベヤ9上に移載された脱水処理済みのパレット1は、転倒手段10により水平状態に転倒されて適宜のコンベヤ上に載置され、方向変換部11を経て搬送方向を転換して段積み部12へ1枚ずつ搬送される。その段積み部12では、新たに搬送されたパレット1を既に積層済みのパレット1を持上げて最下部へ挿入することにより順次所定の段数に積重ねられる。そして、所定の段数に積層されたパレット1は搬出部13へ搬送され、この搬出部13からフォークリフト等の移送手段により搬出されることになる。なお、以上の配置例は一例であり、種々の配置形態におけるパレット遠心脱水装置に対して、本発明に係るパレットの受渡し装置を適用し得ることはいうまでもない。
次に、パレット遠心脱水装置8に対するパレット1の受渡し装置に関して詳細に説明する。図2〜図11は本発明の第1実施例に係るパレットの受渡し装置を示したもので、図2はその正面図、図3は部分拡大図、図4は平面図、図5は右側面図をそれぞれ示したものであり、また図6〜図11はそれぞれの動作状態における正面図を示したものである。図示のように、本実施例に係るパレット1の受渡し装置14では、前記遠心脱水装置8においてパレット1の対角線上の一対の角部を保持して回転する遠心脱水手段を構成する下方の保持部15を挟んで、搬入側の移載手段16と搬出側の移載手段17を直線上に配設した場合を示した。なお、保持部15は、パレット1の下方の角部が挿入可能な上方に開口した偏平状の挿入空間を有し、その挿入空間内に設置されたV字状の支持部に前記角部を載置した状態で高速回転することにより遠心脱水処理を行うように構成されている。因みに、その下方の保持部15の上方には、後述のように上方の保持部が配設されており、それらの保持部によりパレット1の上下の角部を保持して遠心脱水を行うことになる。
前記移載手段16は、図4及び図5に示したようにチェーンコンベヤ等からなる搬入コンベヤ5を挟んで両側に対向して配設された一対の回動支持部材18,19から構成され、それらの回動支持部材18,19の間に搬入コンベヤ5により搬送されるパレット1を進入させて支持した上、回動してパレット1を保持部15へ移載することにより、パレット1を搬入コンベヤ5から保持部15へ受渡すように構成されている。回動支持部材18,19は、図3〜図5に示したように、平板状の基板20,21と、その基板20,21の外面側縁部に溶接等により一体的に設けられたアングル材などの補強部材22,23から適宜の形状に構成される。また、回動支持部材18,19は、支軸24を介して回動可能に支持され、その支軸24にギヤ25,26を介して連係したエアモータや電動モータ等の駆動手段27によって回動可能に構成されている。
前記回動支持部材18,19を構成する基板20,21の内面側には、搬入コンベヤ5と干渉しない位置に、その搬入コンベヤ5により搬送されるパレット1の底部に当接可能な底部当接部28,29を設けている。また、それらの回動支持部材18,19の前部には、パレット1の搬送方向前部に係脱可能な前部係止部30,31を設けている。この前部係止部30,31は、図4に示したようにそれぞれ基板20,21に支持部材を介して支持されたエアシリンダ等の作動手段32,33により搬送空間内へ進退可能に構成された係止部材34,35を備えている。それらの係止部材34,35は、前進位置では搬入コンベヤ5により搬送されるパレット1の前部に係止する。また、後退位置では前記パレット1の前部から離脱し、パレット1の搬送方向に対する回動支持部材18,19の反対方向の相対移動が可能になる。
さらに、回動支持部材18の前部には、支軸により回動可能に支持されたレバー36を介して、その先端部に設置した検出用の当接ローラ37が搬入コンベヤ5により搬送されるパレット1の前部に当接し得るように配設されている。レバー36は、図示しないスプリング等の付勢手段によって搬入コンベヤ5の搬送方向と反対の方向に付勢されており、パレット1が当接ローラ37に当接した上、更に前進すると、図示のようにレバー36は支軸を中心に回動することになる。そして、このレバー36の回動は、適宜の位置に設置した近接センサ等の検出手段38によって検出され、回動支持部材18,19の動作制御に供されるように構成されている。因みに、回動支持部材18,19を構成する基板20,21は、それらの相互間に搬入されるパレット1を搬送方向左右に倒れないように案内する案内部としても機能することになる。なお、それらの回動支持部材18,19は、基板20,21間に設置された連結部材39によって一体的に連結された状態にあり、支持部材40,41により回動自在に支持された前記支軸24を介して駆動手段27により一体的に回動されるように構成されている。図中、42は搬入コンベヤ5に沿って配設されたガイド部材、43は搬出コンベヤ9に沿って配設されたガイド部材である。
しかして、図2に示したように、搬入側の搬送手段である前記搬入コンベヤ5を介してパレット1が移載手段16の部分へ搬送されると、パレット1は図4に示したように回動支持部材18,19の基板20,21の間を前進し、やがてその最前部が当接ローラ37に当接してレバー36を回動するとともに、係止部材34,35に係止して前進が停止される。前記レバー36の回動は検出手段38により検出され、これによりパレット1の所定位置への前進が検出される。検出手段38の検出信号は図示しない制御装置へ送信され、前記駆動手段27に対して駆動指令が出力されることになる。この駆動指令に基づいて駆動手段27の駆動が開始されると、移載手段16を構成する回動支持部材18,19は、支軸24を中心に回動を始め、底部当接部28,29がパレット1の底部に当接してパレット1を傾斜させる。そして、図6に示したように徐々にパレット1の下方の角部が保持部15内に挿入され、内部のV字状の支持部に載置された傾斜状態まで回動したところで、駆動手段27による回動支持部材18,19の回動が停止される。この回動支持部材18,19の回動停止のための具体的手段としては、例えば支軸24の回転角をロータリエンコーダ等により検出して駆動手段27の駆動を停止させるように構成したものでもよいし、駆動手段27自体として所定の揺動角で揺動駆動する揺動機構を採用したものでもよい。なお、回動支持部材18,19の回動途中では、パレット1の角部が保持部15内のV字状の支持部に触れて摺れないような設計がされ、パレット1を損傷しないように構成されている。また、パレット1を一方へ回動させるだけで、保持部15への移載が可能なことから、移載動作を非常に簡略化できる。
パレット1が図6に示した傾斜状態に至り、回動支持部材18,19の回動が停止された場合には、次に図7に示したように上方の保持部44が下降され、パレット1の上方の角部が保持される。この上方の保持部44は、前記下方の保持部15と同様の構成からなり、スプリングを用いた付勢手段45によりパレット1の角部に応じて傾斜し得るように構成されている。したがって、パレット1として四角形状のものが使用されることから、その具体的な形状や大きさに関わらず、対角線上の上下の角部が上下の保持部15,44によって的確に保持されることになる。この上下の保持部15,44によるパレット1の上下の角部の保持が終了したら、図4に示した前部係止部30,31の作動手段32,33を後退駆動して係止部材34,35を外方へ移動させることによりパレット1の前部から離脱させて係止状態から解放する。しかる後、駆動手段27を介して回動支持部材18,19を逆方向に回動して、図8に示したようにパレット1の回転動作に対して干渉しない位置に退避させる。その際に前記当接ローラ37は図示しないレバー36に付設された付勢手段により元の位置に復帰する。なお、上方の保持部44がパレット1の上方の角部に挿入される前に、係止部材34,35を外方へ移動するように構成することも可能である。さらに、干渉しない位置への退避動作を開始するように構成してもよい。以上により、搬入側の搬送手段である搬入コンベヤ5から遠心脱水手段の保持部15,44へのパレット1の受渡しが終了することになる。
以上のパレット1の保持部15,44への受渡しが終了したら、次に遠心脱水処理に移行する。この遠心脱水処理は、保持部15,44のいずれかに接続された駆動手段を介してパレット1を高速回転することにより実施される。その際のパレット1の具体的な回転形態に関しては、パレット1側の具体的な形態などに応じて回転数や正逆回転の切換えの有無等を設定することができる。なお、パレット1の遠心脱水処理後の停止位置に関しては、本実施例では例えば保持部15,44のいずれかの回転軸の回転角をロータリエンコーダ等により検出して、フィードバック制御などによりパレット1の載置面が常に搬出側の搬送手段である搬出コンベヤ9の搬送方向と一致する方向に自動停止するように構成されている。
次に、遠心脱水処理終了後のパレット1の搬出に関して説明する。ところで、このパレット1の遠心脱水手段から搬出側の搬送手段である搬出コンベヤ9への受渡し装置に関しては、前述の搬入側のパレット1の受渡し装置と比べて、その搬出側の移載手段17を構成する一対からなる回動支持部材46の支軸47に対する配置方向や回転方向が逆の関係になる点と、パレット1の到達を検出する検出手段を設けて回動を停止させるように構成することも可能であるが、本実施例では前記当接ローラ37に相当する検出手段を備えていない点で相違する以外は、基本的に共通の構成を有しており、同様の移載動作が行われる。そこで、以下では要点のみを説明し、詳細は前述の搬入側の受渡し装置に関する説明を援用することにする。
しかして、図8におけるパレット1の遠心脱水処理が終了した場合には、前述の前部係止部30,31と同様の構成からなり、前記保持部15,44に保持されたパレット1の後部傾斜部に係脱可能に構成された後部係止部48を後退させた非係止状態において、図9に示したように移載手段17を構成する一対からなる回動支持部材46を、それらの回動支持部材46の間にパレット1を挿入しながら支軸47を中心に搬送方向とは逆方向に回動させる。しかる後、前記後部係止部48の作動手段を前進駆動させてパレット1の後部傾斜部に係止させ、更に上方の保持部44を上昇させてパレット1の上方の角部を解放した上、回動支持部材46を搬送方向に回動することによって、前記後部係止部48とパレット1の前部傾斜部に当接した前部当接部49とにより支持された状態のパレット1も図10に示したように回動し、搬出コンベヤ9上に載置されて搬出されることになる。なお、上方の保持部44を解放した状態において、回動支持部材46の前部当接部49がパレット1の前部傾斜部に当接した後、更に少し回動させてパレット1を押込んだ状態で停止させた上、後部係止部48を作動させるように構成してもよい。また、パレット1の大きさが決まっている場合は、その回動角度を設定するようにしてもよい。以上により、遠心脱水手段を構成する保持部15,44から搬出側の搬送手段である搬出コンベヤ9へのパレット1の受渡しが終了する。しかる後、前記後部係止部48の作動手段を後退駆動させてパレット1の後部傾斜部に対する係止状態から解放した上、図11に示したように回動支持部材46を更に搬送方向に回動して退避状態にセットするとともに、搬入側の移載手段16を構成する回動支持部材18,19を搬送方向へ回動して待機状態にセットすることにより、搬入側の移載手段16と搬出側の移載手段17の動作サイクルが完了することになる。
図12は本発明の第2実施例に係るパレットの受渡し装置を示した正面図である。図示のように、本実施例に係るパレットの受渡し装置50では、搬入側の移載手段51を構成する一対からなる回動支持部材52に対して、搬入側のパレット1の底部に当接する前述の底部当接部28,29の代りに部分的な搬送手段からなる底部当接部53を組込み、同様に搬出側の移載手段54を構成する一対からなる回動支持部材55に対して、前記保持部15,44に支持されたパレット1の前部傾斜部に当接する前述の前部当接部49の代りに部分的な搬送手段からなる前部当接部56を組込んだ点で特徴を有する。しかして、本実施例の場合には、搬入コンベヤ5により搬送されたパレット1が一対からなる前記回動支持部材52の相互間へ前進する際の搬入動作、あるいはパレット1が一対からなる前記回動支持部材55の相互間から搬出コンベヤ9へ前進する際の搬出動作が、部分的な搬送手段からなる底部当接部53あるいは前部当接部56によって、よりスムーズな動作に改善されることになる。
本発明の適用場面を例示した概略平面配置図である。 本発明の第1実施例に係るパレットの受渡し装置を示した正面図である。 同実施例の部分拡大図である。 同実施例の平面図である。 同実施例の右側面図である。 同実施例の動作状態を示した正面図である。 同実施例の他の動作状態を示した正面図である。 同実施例の他の動作状態を示した正面図である。 同実施例の他の動作状態を示した正面図である。 同実施例の他の動作状態を示した正面図である。 同実施例の他の動作状態を示した正面図である。 本発明の第2実施例に係るパレットの受渡し装置を示した正面図である。
符号の説明
1…パレット、2…搬入部、3…段ばらし部、4…起立手段、5…搬入コンベヤ、6…洗浄室、7…遠心脱水室、8…遠心脱水装置、9…搬出コンベヤ、10…転倒手段、11…方向変換部、12…段積み部、13…搬出部、14…パレットの受渡し装置、15…下方の保持部、16…搬入側の移載手段、17…搬出側の移載手段、18,19…回動支持部材、20,21…基板、22,23…補強部材、24…支軸、25,26…ギヤ、27…駆動手段、28,29…底部当接部、30,31…前部係止部、32,33…作動手段、34,35…係止部材、36…レバー、37…当接ローラ、38…検出手段、39…連結部材、40,41…支持部材、42,43…ガイド部材、44…上方の保持部、45…付勢手段、46…回動支持部材、47…支軸、48…後部係止部、49…前部当接部、50…パレットの受渡し装置、51…搬入側の移載手段、52…回動支持部材、53…底部当接部、54…搬出側の移載手段、55…回動支持部材、56…前部当接部

Claims (5)

  1. パレットの載置面を搬送方向に平行にした状態にて搬送する搬送手段と、パレットの対角線上の一対の角部を保持して回転する上下の保持部を備えた遠心脱水手段との間でパレットを受渡すパレット遠心脱水装置におけるパレットの受渡し装置において、前記遠心脱水手段の保持部にて保持される角部を解放した状態でパレットを支持可能で、前記保持部近傍の前記搬送手段の搬送面より下方に設けられた支軸を中心に搬送方向に沿う方向に回動可能な回動支持部材と、該回動支持部材を回動させる駆動手段とを備え、前記駆動手段により前記回動支持部材を前記支軸を中心に回動して該回動支持部材に支持されたパレットを傾斜し、そのパレットの下方となる角部を前記遠心脱水手段の下方の保持部に載置することによりパレットを前記搬送手段から前記遠心脱水手段の下方の保持部へ移載するように構成したことを特徴とするパレット遠心脱水装置におけるパレットの受渡し装置。
  2. 前記回動支持部材は、パレットの搬送方向前部に係脱可能な前部係止部と、パレットの底部に当接する底部当接部と、パレットを搬送方向左右に倒れないように案内する案内部とを有している請求項1に記載のパレット遠心脱水装置におけるパレットの受渡し装置。
  3. パレットの対角線上の一対の角部を保持して回転する上下の保持部を備えた遠心脱水手段と、パレットの載置面を搬送方向に平行にした状態にて搬送する搬送手段との間でパレットを受渡すパレット遠心脱水装置におけるパレットの受渡し装置において、前記遠心脱水手段の保持部にて保持された角部を解放した状態でパレットを支持可能で、前記保持部近傍の前記搬送手段の搬送面より下方に設けられた支軸を中心に搬送方向に沿う方向に回動可能な回動支持部材と、該回動支持部材を回動させる駆動手段とを備え、前記駆動手段により前記回動支持部材を前記搬送手段の搬送方向とは逆方向に回動し、前記遠心脱水手段の下方の保持部に傾斜状態で載置されたパレットを支持した上、前記駆動手段により前記搬送手段の搬送方向に回動することによりパレットを前記遠心脱水手段の下方の保持部から前記搬送手段へ移載するように構成したことを特徴とするパレット遠心脱水装置におけるパレットの受渡し装置。
  4. 前記回動支持部材は、パレットの搬送方向後部の傾斜部に係脱可能な後部係止部と、パレットの搬送方向前部の傾斜部に当接する前部当接部と、パレットを搬送方向左右に倒れないように案内する案内部とを有している請求項3に記載のパレット遠心脱水装置におけるパレットの受渡し装置。
  5. 前記遠心脱水手段の保持部を挟んで、上流側に請求項1又は2に記載のパレットの受渡し装置、下流側に請求項3又は4に記載のパレットの受渡し装置を配設してなるパレット遠心脱水装置におけるパレットの受渡し装置。
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