JP2003245232A

JP2003245232A - 電気掃除機

Info

Publication number: JP2003245232A
Application number: JP2002049407A
Authority: JP
Inventors: Makio Hanzawa; 牧雄半沢
Original assignee: Toshiba TEC Corp
Current assignee: Toshiba TEC Corp
Priority date: 2002-02-26
Filing date: 2002-02-26
Publication date: 2003-09-02

Abstract

(57)【要約】【課題】安定的に移動でき、塵埃の取り出し易い電気
掃除機を提供する。【解決手段】電気掃除機本体１内に下方から、重量の
大きい順にバッテリ１３、電気送風機１５、集塵室９a
と配設する構成としたため、重心が低くなり、電気掃除
機本体を安定的に移動することができる。また、集塵室
９aを最上部に配したため、重いバッテリ１３及び電気
送風機１５を持ち上げることなく布フィルタ１９を取り
外し、塵埃を取り出すことができるので、利便性がよ
い。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】この発明は、集塵室及びこの
集塵室に吸込負圧を作用させる電動送風機と、この電動
送風機に駆動電力を供給するバッテリ（蓄電池）を掃除
機本体に内蔵した電気掃除機に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来の電気掃除機には、縦長の掃除機本
体を備える業務用のものが知られている。この種の電気
掃除機には、掃除機本体が平面形状が略円形で且つ上下
（縦長）に延びる本体ケースを有し、この本体ケースが
下部本体ケースと上部本体ケースを有しているものがあ
る。しかも、上部本体ケースが下部本体ケース上に着脱
可能に取り付けられている。その上、下部本体ケース内
には集塵室が設けられ、上部本体ケース内には集塵室に
吸込負圧を作用させる電動送風機が配設され、下部本体
ケースと上部本体ケースとの間には集塵フィルタが配設
されている。尚、集塵室には集塵ホースの一端部が接続
され、集塵ホースの他端部の手元操作パイプには延長管
を介して吸込口体が接続される。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】上述の電気掃除機で
は、下部本体ケース内には集塵室が設けられ、上部本体
ケース内には質量の大きい電動送風機が配設されてい
る。したがって、下部本体ケースが上部本体ケースと比
較して軽量となるため、掃除機本体の重心が上部側に偏
っている。このような従来の電気掃除機であっても、正
常な使用方法を遵守して電気掃除機を使用している場合
には問題はない。しかし、正常な使用方法の範囲を超え
て急激に吸込ホースを引いたり、掃除機本体を障害物と
接触させたりした場合には、掃除機本体が転倒して上部
本体ケースと下部本体ケースとが外れるおそれもあっ
た。

【０００４】また、集塵室内の塵埃を取り出して捨てる
ためには、質量の大きい電動送風機が配設された上部本
体ケースを下部本体ケースから外し、さらに集塵フィル
タを外す必要があるため、容易でなかった。

【０００５】この課題を解決するため、例えば集塵室内
の塵埃を取り出す口を水平方向に開口させて別途設ける
ことも考えられるが、この場合にはこの開口をシールす
るための構成も必要となる。

【０００６】この発明は、上記課題を解決すべく、掃除
機本体の重心を低くすることにより、掃除機本体を従来
と比し安定的に移動させることができ、かつ、集塵室内
の塵埃が取り出し易い電気掃除機を提供することを目的
とするものである。

【０００７】

【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、本出願に係る発明は、縦長の掃除機本体内に集塵
室、電動送風機及びバッテリを有する電気掃除機におい
て、集塵室の下方にバッテリ及び電動送風機を配置し
た。

【０００８】

【発明の実施の形態１】以下、この発明の実施の形態を
図面に基づいて説明する。

【０００９】図１、図２はこの発明の実施形態１を示し
たものである。この電気掃除機は、電気掃除機本体１
と、電気掃除機本体１に接続される接続パイプ２と、接
続パイプ２に一端が取り付けられた可撓性ホース３と、
可撓性ホース３の他端に取り付けられた手元操作パイプ
４と、手元操作パイプ４に直列に接続された延長パイプ
５と、延長パイプ５の先端に接続された吸込口体６とを
有する。

【００１０】そして電気掃除機本体１は、有底円筒状の
本体ケース７を備えている。この本体ケースは、下部本
体ケース８と、下部本体ケース８に取り付けられた上部
本体ケース９とを有している。

【００１１】この下部本体ケース８は底面部１０と、仕
切壁１１とを有する。仕切壁１１は下部本体ケース８の
内部に配設され、下部本体ケース８の内部を下部のバッ
テリ室８aと上部の電動送風機室８bとに区画している。
このバッテリ室８aは、下部本体ケース８の側面開口部
８cから挿脱自在に配設されたバッテリ基台１２を有す
る。そして、バッテリ基台１２内にはバッテリ１３が配
される。

【００１２】また、電動送風機室８bには鍔付き円筒状
の電動送風機固定壁１４が設けられており、電動送風機
固定壁１４の円筒部分には通気口１４aが設けられてい
る。この電動送風機固定壁１４の鍔の付いていない側の
端部は、仕切壁１１に接合される。さらに、電動送風機
固定壁１４の鍔の外周端部は下部本体ケース８の側壁に
接合される。そして、この電動送風機固定壁１４の円筒
部の内側には、電動送風機１５が配設され、電動送風機
固定壁１４の円筒部内壁に周設された防震弾性体１６に
より狭持される。

【００１３】このように下部本体ケース８内に配設され
た電動送風機１５は、図示しない制御回路を介しバッテ
リ１３と電気的に接続される。そしてバッテリ１３はそ
の制御回路を介して電気送風機１５に駆動電力を供給す
る。

【００１４】さらに、底面部１０の下側には、複数のキ
ャスター１７が取り付けられており、このキャスター１
７により電気掃除機本体１は走行移動が可能となってい
る。

【００１５】また、上部本体ケース９は、上面と下面と
が開口した円筒状である。そして、蓋体１８は、上部本
体ケース９の上面開口部を開閉自在に閉塞し、第１のク
ランプ手段１８aによって上部本体ケース９に固定され
る。さらに、上部本体ケース９の上面には蓋体１８と重
なり合わない位置にＬ字状の接続パイプ２が水平回転自
在に且つ抜け外れ不能に取り付けられ、この接続パイプ
２には蛇腹状で可撓性のある集塵ホース３の一端部が接
続されている。

【００１６】ここで、上部本体ケース９は内部に集塵室
９aを有しており、集塵室９aには布フィルタ１９が配設
される。布フィルタ１９は平リング状の布フィルタ支持
体１９aに垂設されている。そして、上部本体ケース９
の上面開口部内周に設けられた突条部２０と蓋体１８と
によって布フィルタ支持体１９aが狭持されることによ
り、布フィルタ１９が集塵室９a内に保持される。

【００１７】そして、上部本体ケース９の下面は下部本
体ケース８の上端に接合されて下部本体ケース８の上面
の開口を閉塞する。この上部本体ケース９と下部本体ケ
ース８とは第２のクランプ手段９bにより固定される。
この際、フィルタ２１が、上部本体ケース９と下部本体
ケース８とに狭持されることにより、本体ケース７内に
保持される。このフィルタ２１は、フィルタ枠部２２
と、フィルタ枠部２２の円筒部内に嵌合されるフィルタ
本体２３とから形成される。

【００１８】次に、このような構成の電気掃除機の作用
を説明する。

【００１９】このように配設された電気掃除機本体１で
は、電動送風機１５を作動させると集塵室９a内に吸込
負圧が作用する。この吸込負圧は接続パイプ２、集塵ホ
ース３、手元操作パイプ４、延長パイプ５を介し吸込口
体６に作用する。

【００２０】この作用により、清掃面の塵埃が外部の空
気と共に吸込口体６より吸引され、延長パイプ５、手元
操作パイプ４、集塵ホース３、接続パイプ２を介して集
塵室９aに流入する。ここで集塵室９a内に配されている
布フィルタ１９により、空気中の塵埃は捕集され、空気
が清浄にされる。この清浄にされた空気は電動送風機１
５内を流れ、通気口１４aを介して下部収納ケース８の
側壁に設けた排気口８dから大気中に排気されるように
なっている。

【００２１】この実施の形態では、電気掃除機本体１内
において、バッテリ１３、電動送風機１５及び集塵室９
aのうち最も質量の大きいバッテリ１３が最下方に配さ
れる。さらにバッテリ１３、電動送風機１５及び集塵室
９aのうち最も質量の小さい集塵室９aが最上方に配され
る。すなわちバッテリ１３、電動送風機１５及び集塵室
９aがこの順に下方から上方に配列されているため、電
気掃除機本体１の重心が低くなり、据え置きが安定す
る。そしてその結果、急激に吸込ホースを引いたり、掃
除機本体を障害物と接触させたりした場合にも、掃除機
本体が転倒しにくくなり、電気掃除機本体を安定的に移
動させることができる。

【００２２】さらに集塵室９aをバッテリ１３及び電気
送風機１５よりも上方に配したため、質量の大きなバッ
テリ１３及び電動送風機１５を持ち上げることなく、上
部開口部から容易に布フィルタ１９に集積した塵埃を取
り出すことができる。

【００２３】

【発明の実施の形態２】図３は、この発明の実施の形態
２を示したものである。尚、発明の実施の形態１と同一
ないし均等な部位、部材については発明の実施の形態１
で用いた符号と同一符号を付し、重複した説明を省略す
る。

【００２４】この電気掃除機本体１aでは、上部本体ケ
ース９に発明の実施の形態１で示した上部開口部及び蓋
体１８を省略している。

【００２５】そして、上部本体ケース９内には有底筒状
のフィルタ枠２４が挿入され、このフィルタ枠２４内に
は布フィルタ１９が配設されている。この布フィルタ１
９の開口縁部はフィルタ枠２４の上端に取り付けられて
いる。尚、フィルタ枠２４は、底部を格子状に形成して
もよいし、全体を格子状に形成することにより籠状に形
成しても良い。

【００２６】また、上部本体ケース９の内壁上部には雌
ネジ部２０aが設けられ、この雌ネジ部２０aには布フィ
ルタ枠１９の上端部外周に設けられた雄ネジ部２４aが
着脱可能に螺着されている。

【００２７】更に、布フィルタ枠２４の底面には把持部
２４bが形成されている。

【００２８】この様な構成においては、把手部２４ｂを
掴んでフィルタ枠２４を周方向に回すことで、フィルタ
枠２４の雄ネジ部２４aを上部本体ケース９の雌ネジ２
０aから外して、フィルタ枠２４及び布フィルタ９を上
部本体ケース９から下方に取り出して、布フィルタ９に
捕集された塵埃を容易に捨てることができる。

【００２９】尚、この取り外しは、上部本体ケース９を
逆さにして、上部本体ケース９の下方への開口を上方に
向けた状態で行うことで、塵埃が把手部２４ｂに落ちて
作業者の手が汚れるのを未然に防止できる。

【００３０】また、逆にフィルタ枠２４の雄ネジ部２４
aを上部本体ケース９の雌ネジ部２０aに螺着すること
で、フィルタ枠２４を上部本体ケース９内に取り付ける
ことができる。

【００３１】この第２の実施の形態では、電気掃除機本
体の重心が低くなり電気掃除機本体を安定的に移動させ
ることができる。さらに、布フィルタ１９を、上部本体
ケースの下面開口部から着脱自在である構成としたた
め、上部本体ケース９に別途の布フィルタ取り出し用開
口を設ける必要がない。したがって電気掃除機本体の構
成が簡単になり、布フィルタ取り出し用開口を設けたと
きに必要となるシール構成が不要となる。

【００３２】

【発明の効果】以上説明したように、本願発明により、
掃除機本体を安定した状態で移動させることができる電
気掃除機を提供することができる。

【００３３】また、質量の大きな蓄電池及び電動送風機
を持ち上げることなく、上部本体ケースから容易に塵埃
を取り出すことができる電気掃除機を提供することがで
きる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係る実施の形態１における電気掃除機
本体の縦断面図である。

【図２】図１に示した電気掃除機の斜視図である。

【図３】本発明に係る実施の形態２における電気掃除機
本体の縦断面図である。

【符号の説明】

１・・・電気掃除機本体７・・・本体ケース８・・・下部本体ケース８a・・・バッテリ室８b・・・電動送風機室９・・・上部本体ケース９a・・・集塵室１３・・・バッテリ１５・・・電動送風機１８・・・蓋体１９・・・布フィルタ２１・・・フィルタ

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】掃除機本体内に集塵室を形成すると共に、
該集塵室に吸込負圧を作用させる電動送風機とこの電動
送風機に駆動電力を供給するバッテリが前記掃除機本体
に内蔵された電気掃除機において、前記バッテリ及び電動送風機は、集塵室の下方に配置さ
れていることを特徴とする電気掃除機。
【請求項２】上部本体ケースとこの上部本体ケースに着
脱可能に設けられる下部本体ケースとを有する掃除機本
体内に、集塵室とこの集塵室に吸込負圧を作用させる電
動送風機とこの電動送風機に駆動電力を供給するバッテ
リを有する電気掃除機において、前記下部本体ケースに電動送風機とバッテリとを設け、
前記上部本体ケースに集塵室を設けるとともに、前記集
塵室内の塵埃を前記上部本体ケースの下方から取り出し
可能としたことを特徴とする電気掃除機。