JP2006334220A - 電気掃除機およびその集塵装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】手入れなどを容易とするとともに、塵埃の捕集性能を低下させることなく分離部を集塵部本体から容易に取り外しできる電気掃除機の集塵カップを提供する。
【解決手段】分離部44から粗塵収容部47に連通する風路57を、分離部44を集塵部本体15から取り外す際の取手として用いることにより、風路57を作業者が把持して分離部44を集塵部本体15から容易に取り外しできるとともに、例えば分離部を取り外すための取手などを別個に設ける場合と比較して、集塵カップ3内の手入れなどが容易になり、かつ、粗塵収容部47内に乱流が発生することもなく、塵埃の捕集性能が低下しない。
【選択図】図1
【解決手段】分離部44から粗塵収容部47に連通する風路57を、分離部44を集塵部本体15から取り外す際の取手として用いることにより、風路57を作業者が把持して分離部44を集塵部本体15から容易に取り外しできるとともに、例えば分離部を取り外すための取手などを別個に設ける場合と比較して、集塵カップ3内の手入れなどが容易になり、かつ、粗塵収容部47内に乱流が発生することもなく、塵埃の捕集性能が低下しない。
【選択図】図1
Description
本発明は、吸込開口から吸い込まれた塵埃を粗塵と細塵とに慣性により分離する分離部を備えた電気掃除機およびその集塵装置に関する。
従来、この種の電気掃除機は、電動送風機を収容した掃除機本体を備えている。この掃除機本体の前部には、電動送風機の吸込側に連通する集塵室が設けられ、この集塵室には、集塵装置としての集塵カップが着脱可能に設けられている。この集塵カップは、吸込開口、排気口および廃棄開口を有する集塵カップ本体を備え、この集塵カップ本体内には、電動送風機の駆動により空気とともに吸込開口から吸い込まれた塵埃を比較的重量が大きい粗塵と、比較的重量が小さい細塵とに直進慣性により分離する分離部が設けられている。この分離部は、前後に軸方向を有する円筒状に形成され、径方向に穿設された複数の通気孔のそれぞれに、細塵を捕集するメッシュ状のフィルタが取り付けられている。また、集塵カップ本体の排気口には、メッシュフィルタで除去できなかった微細塵を除去するプリーツ状のプリーツフィルタを備えたフィルタ体が着脱可能に設けられている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2004−147964号(第3−5頁、図3)
上記のような電気掃除機では、使用に伴い、メッシュフィルタが目詰まりすることがあり、このメッシュフィルタが目詰まりすると、吸塵性能が低下してしまう。
一方で、分離部は、集塵カップ本体内で、吸込開口、排気口および廃棄開口のいずれからも離間された位置に設けられているため、これら吸込開口、排気口および廃棄開口からでは直接メッシュフィルタを掃除することが容易でない。
このため、メッシュフィルタを容易に掃除できるように、分離部を、例えば排気口を介して集塵カップ本体から取り外し可能に構成することが好ましい。
そして、このような分離部を集塵カップ本体から取り外す際には、例えば集塵カップ本体を一方の手で把持した状態で、他方の手で分離部を把持して集塵カップ本体から引き出す。このため、分離部の取り外し易さを考慮すると、作業者が把持する取手を分離部に設けることが好ましい。
しかしながら、分離部に取手を設けると、分離部にて分離される塵埃が取手に絡んで集塵カップの手入れが容易でなくなるとともに、取手により分離部内に乱流が発生したりして塵埃の捕集性能が低下するおそれがあるという問題点を有している。
本発明は、このような点に鑑みなされたもので、手入れなどを容易とするとともに、塵埃の捕集性能を低下させることなく分離部を集塵部本体から容易に取り外しできる電気掃除機およびその集塵装置を提供することを目的とする。
本発明は、吸込開口および電動送風機の吸込側に連通する排気口を備えた集塵部本体に着脱可能に設けられ、吸込開口から吸い込まれた塵埃を粗塵と細塵とに慣性により分離する分離部と、この分離部と一体に形成され、この分離部で分離された粗塵を収容する粗塵収容部と、分離部から粗塵収容部に連通する風路とを具備し、風路を、分離部を集塵部本体に着脱する際の取手として用いるものである。
また、本発明は、分離部に突設され、粗塵収容部内の風を整流させる整流部を、分離部を集塵部本体に着脱する際の取手として用いるものである。
本発明によれば、分離部から粗塵収容部に連通する風路を、分離部を集塵部本体から取り外す際の取手として用いることで、分離部を集塵部本体から容易に取り外しできるとともに、例えば分離部を取り外すための取手を別個に設ける場合と比較して、取手に塵埃が絡んだりすることがなく、手入れなどが容易になり、かつ、粗塵収容部内に乱流が発生することもなく、塵埃の捕集性能が低下しない。
また、本発明によれば、粗塵収容部内の風を整流させる整流部を、分離部を集塵部本体から取り外す際の取手として用いることで、分離部を集塵部本体から容易に取り外しできるとともに、例えば分離部を取り外すための取手を別個に設ける場合と比較して、取手に塵埃が絡んだりすることがなく、手入れなどが容易になり、かつ、粗塵収容部内に乱流が発生することもなく、塵埃の捕集性能が低下しない。
以下、本発明の第1の実施の形態の電気掃除機の構成を図1ないし図9を参照して説明する。
図9において、1は掃除機本体で、この掃除機本体1は、内部に収容された電動送風機2の駆動にて生じる吸込風とともに吸い込んだ塵埃を集塵装置としての集塵カップ3で分離して集塵する電気掃除機であり、被掃除面としての床面上を走行可能である。
また、掃除機本体1は、電動送風機2を収容した本体ケース4と、この本体ケース4の前側に区画形成された集塵室Rの上部に連通する開口5を回動により開閉可能とする本体蓋6とを備えている。
そして、掃除機本体1の前部には、集塵室Rに連通し外部から空気を吸引する本体吸込口7が開口されている。この本体吸込口7には、可撓性を有し湾曲可能な細長略円筒状のホース体8が連通接続されている。このホース体8の先端には、電動送風機2の動作モードなどが選択可能な手元操作部9が設けられている。この手元操作部9には、作業者が把持する手元把持部10が突設され、この手元把持部10には、電動送風機2などを複数の動作モードに設定する複数の設定ボタン11が設けられている。
また、手元操作部9の先端には、伸縮可能な細長略円筒状の延長管12が着脱可能に連通接続されている。さらに、この延長管12の先端には、例えば室内の床面の絨毯などの上に載置され、絨毯などの上の塵埃を吸い込む吸込口体としての床ブラシ13が着脱可能に連通接続されている。
さらに、掃除機本体1内には、電動送風機2などに外部の商用交流電源から給電可能な電源コード14が引き出し可能に収納されている。
電動送風機2は、手元操作部9の設定ボタン11などが電気的に接続された図示しない制御回路により駆動を制御される。
そして、集塵カップ3は、図1ないし図4に示すように、中空な略直方体状の集塵部本体15と、この集塵部本体15内に着脱可能に設けられた分離体16と、集塵部本体15に回動可能に取り付けられた集塵部蓋体としての開閉蓋17と、集塵部本体15に着脱可能に設けられたフィルタ体18とを備えている。なお、以下、集塵カップ3の上流側を前側、下流側を後側とする。
集塵部本体15は、この集塵部本体15内に空気とともに塵埃を吸い込む吸込開口21を区画する円筒状の円筒部22が前部に突設され、下端部に、開閉蓋17により開閉される廃棄開口23が開口されるとともに、後部に、フィルタ体18が着脱される排気口24を区画するフィルタ装着部25が上側へと拡開するように形成されている。また、集塵部本体15の上部には、集塵カップ3を把持するための把持ハンドル部26が、フィルタ装着部25の前方にて左右方向に設けられている。
さらに、集塵部本体15の内壁には、分離体16を集塵部本体15内に取り付けた際にこの分離体16を集塵部本体15内に保持するとともに位置決めする保持枠部27が形成されている。同様に、集塵部本体15の下端側である廃棄開口23の周囲には、分離体16を集塵部本体15内に取り付けた際にこの分離体16の下端側を集塵部本体15内に保持するとともに位置決めする嵌合段部28が形成されている。そして、集塵部本体15の前部は、上側から下側、すなわち把持ハンドル部26側から廃棄開口23側へと、拡開するように傾斜している。
円筒部22は、前端部である吸込開口21の周囲にフランジ部31が突設されており、集塵カップ3を図9に示す掃除機本体1の集塵室Rに取り付けた際に、吸込開口21が本体吸込口7の下流側に気密に接続される突出寸法を有している。
廃棄開口23は、集塵カップ3で捕集した塵埃を外部へと廃棄可能にする開口である。
排気口24は、集塵カップ3内を通過した空気が電動送風機2の吸込側へと排気される開口であり、正面視で四角形状に形成されている。この排気口24は、集塵部本体15から拡開されたフィルタ装着部25にて区画形成されている。
フィルタ装着部25は、集塵カップ3を図9に示す掃除機本体1の集塵室Rに取り付けた際に、排気口24が電動送風機2の吸込側へと連通するように形成された四角形枠状の部分である。
保持枠部27は、円筒部22の上側から両側に亘って、この円筒部22の外周を囲むように半円弧状に形成された円弧部33と、この円弧部33の両側下端近傍から集塵部本体15内の前部および両側部に亘って略水平に延設された水平延設部34と、これら水平延設部34から廃棄開口23側へと略垂直下方に延設され分離体16を集塵部本体15に対して着脱する際のガイドともなる垂直延設部35と、これら垂直延設部35間に亘って連続しフィルタ装着部25の前方に位置して廃棄開口23の後部を区画する区画壁部36とを備えている。そして、保持枠部27の円弧部33、水平延設部34および垂直延設部35のそれぞれは、集塵部本体15の内側部に対して下方向へと屈曲した鉤状に突設されている。
嵌合段部28は、集塵部本体15の前部、両側部および区画壁部36に亘って連続している。すなわち、嵌合段部28は、廃棄開口23の上方に、この廃棄開口23の全周に亘って環状に形成されている。また、この嵌合段部28とフィルタ装着部25との間には、前後方向に沿うリブ38が左右方向に複数形成されている。したがって、これらリブ38により、フィルタ装着部25と嵌合段部28との間には、上下方向に貫通する複数の塵落とし孔39が形成されている。
分離体16は、図5ないし図7に示すように、中空な略直方体状の分離体本体41を備え、この分離体本体41には、下端部に開口部42が形成され、上部の幅方向中央部に、前後に亘って凹状の分離部用凹部43が形成され、この分離部用凹部43の上方に、吸込開口21から空気とともに吸い込まれた塵埃を粗塵と細塵とに直進慣性により分離する略円筒状の分離部44を分離部用凹部43との間で形成する整流体45が取り付けられている。
また、この分離体本体41の分離部用凹部43の底面後部には、連通開口46が穿設されている。このため、分離体本体41の分離部用凹部43の下方には、分離体16を集塵部本体15内に取り付けた状態で、分離部44にて分離された粗塵が収容される粗塵収容部47が区画される。さらに、分離体本体41の分離部用凹部43の両側上方に位置した上面には、例えば複数の通気孔48がそれぞれ形成されている。また、この分離体本体41の後面には、分離部用凹部43の両側部および下部に、複数の圧縮用通気孔49がそれぞれ形成されている。そして、この分離体16は、廃棄開口23から集塵部本体15内へと着脱される。すなわち、分離体16は、集塵部本体15に対して、この集塵部本体15を吸込開口21から排気口24へと通過する空気すなわち風から力を受けるベクトル方向とは異なる方向、本実施の形態では直交方向に着脱可能に設けられている。
なお、吸込開口21から排気口24へと通過する風から力を受けるベクトル方向とは、本実施の形態では、吸込開口21から排気口24へと通過する風の全体としての流れ方向、すなわち前後方向、換言すれば、吸込開口21と排気口24とを直線で結んだ方向をいう。
また、分離体16の開口部42の上方全周には、分離体16を集塵部本体15内に取り付けた状態で嵌合段部28に嵌合される被嵌合部51が、開口部42側へと拡開するように形成されている。
開口部42は、分離体16を図1などに示す集塵部本体15内に取り付けた状態で、廃棄開口23の内周に嵌合し、この廃棄開口23と連通するものである。
分離部用凹部43は、整流体45とともに、分離部44を通過する風速が大きくなるように、この分離部44が前側から後側へ、すなわち上流側から下流側へと縮径されるように形成されている。
分離部44は、前端部が吸込開口21よりも大きく形成されている。
整流体45は、分離部用凹部43の両側部にそれぞれ設けられた段差部52に両側部がそれぞれ載置され、かつ、後部に設けられた断面コ字状の係合部53が連通開口46の上縁部の後部に嵌合することで、分離体本体41に固定されている。また、この整流体45の前端部には、保持枠部27により保持固定されるフランジ部54が突設されている。さらに、この整流体45には、周方向に複数の分離部用通気孔55が穿設され、これら分離部用通気孔55にメッシュ状のメッシュフィルタ56がそれぞれ取り付けられている。
そして、この整流体45は、前面側がフランジ状に形成されて図示しないパッキンが嵌合されており、分離体16を集塵部本体15内に取り付けた状態で保持枠部27の円弧部33に係止保持されることで、分離部44が吸込開口21の下流側に気密に接続される。
連通開口46は、分離部用凹部43の後部に対して、左右方向に広くなるように形成されている。また、この連通開口46の周縁部は、分離部用凹部43に連続して分離部44から粗塵収容部47へと連通する風路57となっている。この風路57は、分離部44で分離された粗塵を粗塵収容部47へとガイドするものであり、かつ、図8に示すように、分離体16を集塵部本体15に対して着脱する際の取手として用いられるものである。
粗塵収容部47は、図1に示すように、分離部44の下方に設けられた空間部であり、開閉蓋17を開けた状態で廃棄開口23を介して集塵カップ3の外部に連通するものである。
通気孔48の間には、リブ61が左右方向に架け渡して形成されている。そして、これら通気孔48のそれぞれには、メッシュ状のフィルタ62が取り付けられている。
圧縮用通気孔49の間には、リブ64がそれぞれ架け渡して形成されている。このため、圧縮用通気孔49は、格子状に形成されている。そして、これら圧縮用通気孔49のそれぞれには、メッシュ状の圧縮用フィルタ65が取り付けられている。これら圧縮用フィルタ65は、通過する空気により粗塵収容部47に収容された粗塵が押し付けられることで、これら粗塵を圧縮して粗塵の容積を低下させるものである。
開閉蓋17は、図1ないし図3および図8に示すように、廃棄開口23の形状に対応して横長に形成され、一側に、集塵部本体15の一側部に設けられた一対の軸受部66に回動可能に軸支される一対の被軸支部67がそれぞれ突設されているとともに、他側に、集塵部本体15の他側部にて把持ハンドル部26よりも後側に取り付けられた開閉機構部68に係脱される係脱突部69が突設されている。また、開閉蓋17の上面には、廃棄開口23の周囲と塵落とし孔39全体の周囲とのそれぞれに当接して気密を保つパッキン71,72が取り付けられている。
ここで、開閉機構部68は、内部に図示しないギア列などを備えており、上側の側部に、これらギア列を操作して開閉蓋17の係脱突部69の係合を保持/解除する開閉ボタン74が露出している。
また、パッキン71は、開閉蓋17を閉じた状態で粗塵収容部47の下縁部を囲むものである。
フィルタ体18は、フィルタとしての細塵側フィルタであるプリーツフィルタ75と、このプリーツフィルタ75を保持してフィルタ装着部25に着脱可能に取り付ける取付枠76と、プリーツフィルタ75の下流側面に取り付けられた図示しない塵落とし機構部とを備え、フィルタ装着部25にて排気口24に前後方向に着脱可能となっている。すなわち、フィルタ体18の集塵部本体15に対する着脱方向は、分離体16の集塵部本体15に対する着脱方向と異なる方向、本実施の形態では直交する方向となっている。
プリーツフィルタ75は、正面視で略四角形状に形成され、左右方向に亘って前後方向に交互に湾曲されたプリーツ状となっている。そして、このプリーツフィルタ75は、分離体16の分離部44のメッシュフィルタ56よりも面積が大きく形成されている。
取付枠76は、プリーツフィルタ75の外周縁を囲むもので、フィルタ装着部25の内面に当接する部分に、フィルタパッキン77が取り付けられるパッキン取付凹部78が全周に亘って形成されている。さらに、取付枠76の上部には、フィルタ体18をフィルタ装着部25すなわち集塵部本体15から取り外す際に作業者が摘む取手79が突設されている。
この取手79は、取付枠76から後方上側に突設され、正面視で上側に凸状の半円形状に形成されている。また、この取手79には、前後方向に係合孔81が穿設されており、この係合孔81には、フィルタ体18をフィルタ装着部25の内部に装着した状態で、フィルタ装着部25の上部から後方へと湾曲して突設された係止突部82が挿入されてフィルタ体18を集塵部本体15に係止する部分である。
塵落とし機構部は、プリーツフィルタ75で捕集した塵埃を、塵落とし孔39を介して、開閉蓋17とフィルタ装着部25および嵌合段部28との間に形成された細塵収容部84へと落とすものであり、取付枠76の両側部に亘って摺動可能に設けられている。ここで、この細塵収容部84は、開閉蓋17を閉じた状態でパッキン71とパッキン72とにより下縁部が囲まれている。
一方、本体ケース4は、図9に示すように、上側を開口した下ケース85と、この下ケース85の後部上側に取り付けられた上ケース86とを備えている。
下ケース85は、前側下部に図示しない旋回輪が旋回可能に設けられているとともに、一対の従動輪87が両側部に回転自在に設けられている。
上ケース86は、下ケース85の上側開口の後側を閉塞するように取り付けられているものであり、表面側である上側に、掃除機本体1を把持操作し前後方向に回動自在に設けられた操作用のU字状のハンドル体88を収容可能とする図示しないU字状の収容凹部が設けられている。そして、この上ケース86には本体蓋6が回動可能に軸支されている。
次に、上記第1の実施の形態の動作を説明する。
電気掃除機を使用する前に、まず、集塵カップ3を組み立てる。すなわち、集塵カップ3には、集塵部本体15内に分離体16を予め取り付けておくとともに、集塵部本体15のフィルタ装着部25にフィルタ体18を予め装着しておく。
分離体16の取り付けに際しては、開閉蓋17を開けた状態で廃棄開口23から分離体16を、両側部を保持枠部27の垂直延設部35のそれぞれに嵌合させて挿入すると、これら垂直延設部35により分離体16がガイドされ、この分離体16が摺動しつつ集塵部本体15内へと押し込まれて、整流体45が保持枠部27の円弧部33に保持され、分離体16の上側両側が保持枠部27の水平延設部34によりそれぞれ保持されるとともに、嵌合段部28に被嵌合部51が嵌合保持されることで、分離体16が集塵部本体15内に固定される。
また、フィルタ体18の装着に際しては、フィルタ体18の塵落とし機構部と反対側を集塵部本体15の排気口24から挿入して押し込むと、取手79の係合孔81にフィルタ装着部25の係止突部82が挿入され、フィルタ体18がフィルタ装着部25に係止固定される。
この後、掃除機本体1の本体蓋6を後方上側へ回動させて集塵室Rの開口5を露出させ、集塵カップ3をこの開口5から集塵室R内に挿入して取り付け、本体蓋6を前方下側へ回動させ、本体蓋6を閉じる。
そして、電源コード14を図示しないコンセントに接続し、本体吸込口7にホース体8、延長管12および床ブラシ13を順次接続して、手元操作部9の手元把持部10を把持して所定の設定ボタン11を操作すると、制御回路により電動送風機2が所定の動作モードに駆動される。
作業者は、床ブラシ13を床面上で前後に走行させて床面上の塵埃を空気とともに吸い込む。
この吸い込まれた空気は吸込風となり、床ブラシ13から延長管12、ホース体8および本体吸込口7へと塵埃とともに順次流れ、吸込開口21から集塵カップ3内に吸い込まれる。
さらに、この吸い込まれた吸込風は、図1に示すように、円筒部22を経由して分離部44へと流入し、この分離部44にて整流体45と分離部用凹部43とにより流速を早められ、比較的重量が大きい粗塵は、この吸込風とともに分離部44を直進して連通開口46から粗塵収容部47内へと捕集されるとともに、比較的重量が小さい細塵は、吸込風がメッシュフィルタ56を通過する際にこのメッシュフィルタ56に捕集される。
粗塵とともに粗塵収容部47に流入した吸込風は、各フィルタ62,65を通過する際に細塵がさらに捕集されるとともに、圧縮用フィルタ65を通過する吸込風は、粗塵収容部47に収容された粗塵を圧縮用フィルタ65に押し付けることでこの粗塵の容積を圧縮する。
そして、各フィルタ62,65を通過した吸込風は、メッシュフィルタ56を通過した吸込風とともに、プリーツフィルタ75を通過して排気口24から集塵カップ3の外部に排気され、集塵室Rの後部に設けられた図示しない微細塵フィルタにより微細塵がさらに捕集され、電動送風機2に吸い込まれる。
この後、吸込風は、電動送風機2を通過して排気風となり、図示しない排気孔から掃除機本体1の外部へと排気される。
掃除中に粗塵収容部47がいっぱいとなったり、プリーツフィルタ75などの各種フィルタが目詰まりしたりした場合には、作業者は掃除を停止し、本体蓋6を回動させて開口5を開けて集塵カップ3を集塵室Rから取り外し、塵落とし機構部を操作してプリーツフィルタ75にて捕集した微細塵を細塵収容部84に落とした後、ごみ箱などの上で開閉機構部68の開閉ボタン74を押し、開閉蓋17の係脱突部69の係合を解除することで、開閉蓋17が被軸支部67を中心として自重で回動し、粗塵収容部47と細塵収容部84とが同時に開放され、収容されていた粗塵と細塵とが廃棄開口23からごみ箱に落ちて廃棄される。なお、フィルタ体18のプリーツフィルタ75を手入れする際には、集塵部本体15からフィルタ体18を取り外して塵落とし機構部を操作して別個に手入れしてもよい。
また、集塵カップ3の手入れの際には、図8に示すように、廃棄開口23から作業者が手Hを入れ、分離体16の風路57の両側を摘んで分離体16を集塵部本体15の前側に向けて廃棄開口23から傾斜状に引き出す。
このとき、分離体16は、垂直延設部35にガイドされつつ廃棄開口23側へと移動し、集塵部本体15から取り外される。
この取り外した分離体16は、例えば水などにより各フィルタ56,62,65を逆洗することで、これらフィルタ56,62,65の目詰まりを解消する。
取り外した分離体16は、充分に乾燥させた後、取り外し時と逆の操作で集塵部本体15に再度取り付け、開閉蓋17を閉じる。
そして、フィルタ体18を集塵部本体15から取り外した際には、このフィルタ体18もフィルタ装着部25に装着した状態で、集塵カップ3を集塵室Rに再度取り付ける。
次に、上記第1の実施の形態の作用効果を説明する。
分離部44のメッシュフィルタ56、および、通気孔48に設けられたフィルタ62などは、廃棄開口23から離間されており、例えば目詰まりした際などに、この廃棄開口23などから掃除をすることが容易でないため、分離部44を集塵部本体15に対して着脱可能として、各フィルタ56,62の掃除、すなわち手入れを容易にすることが好ましい。
そして、分離部44(分離体16)を集塵部本体15から取り外すためには、分離部44を作業者が把持しやすいように把持部分を設ける必要がある一方で、このような把持部分として取手などを設けると、この取手に塵埃が絡んだり、この取手により内部に乱流が発生したりするおそれがあり、集塵カップ3の手入れが容易でなくなったり、塵埃の捕集性能が低下したりするおそれがある。
そこで、上記第1の実施の形態では、分離部44から粗塵収容部47に連通する風路57を、分離部44を集塵部本体15から取り外す際の取手として用いることにより、この風路57を作業者が把持して分離部44を集塵部本体15から容易に取り外しできるとともに、例えば分離部を取り外すための取手などを別個に設ける場合と比較して、集塵カップ3内の手入れなどが容易になり、かつ、粗塵収容部47内に乱流が発生することもなく、塵埃の捕集性能が低下しない。
また、分離部44(分離体16)を集塵部本体15に対して着脱する際には、保持枠部27の垂直延設部35がガイドとなるので、分離部44(分離体16)の集塵部本体15に対する着脱が容易になる。
さらに、分離体16は、保持枠部27の円弧部33および水平延設部34により位置決めされるので、集塵部本体15に対して正確な位置に取り付けできる。
そして、保持枠部27にて分離体16を保持するとともに、集塵部本体15の嵌合段部28に分離体16の被嵌合部51が嵌合することにより、分離体16が集塵部本体15内に確実に保持されるので、開閉蓋17を開けて塵埃を廃棄する際などに、分離体16が不意に集塵部本体15から外れてしまうことも防止できる。
また、分離体16を廃棄開口23に対して集塵部本体15の前側へと傾斜状に引き出して集塵部本体15から取り外す構成とすることにより、分離体16を集塵部本体15に取り付けた状態では、分離体16が集塵部本体15から容易に外れにくくできる。
さらに、粗塵収容部47を区画する分離体16に一体に分離部44を設け、この分離体16を集塵部本体15に対して着脱可能とすることで、分離体16を集塵部本体15から取り外すと、分離部44のメッシュフィルタ56と、粗塵収容部47の各フィルタ62,65とが同時に集塵部本体15から取り外し可能となり、手入れが容易になる。
なお、上記第1の実施の形態において、取手として用いられる風路57の位置は、上記第1の実施の形態に限定されるものではない。
次に、第2の実施の形態を図10を参照して説明する。なお、上記第1の実施の形態と同様の構成および作用効果については、同一符号を付してその説明を省略する。
この第2の実施の形態は、連通開口46の周縁部の両側に、整流部89を下方に向けて突設したものである。
すなわち、この整流部89は、分離部44で分離された粗塵を粗塵収容部47へとガイドするとともに粗塵収容部47に収容された塵埃がこの粗塵収容部47内で回らないように整流するものであり、かつ、分離体16を集塵部本体15に対して着脱する際の取手として用いられるものである。
そして、このように粗塵収容部47内の風を整流して粗塵が粗塵収容部47内で回らないようにする整流部89を、分離部44を集塵部本体15から取り外す際の取手として用いることにより、上記第1の実施の形態と同様の作用効果を奏することが可能になる。
また、整流部89が粗塵収容部47内で粗塵が回ることを防止するため、集塵効率がより向上する。
なお、上記第2の実施の形態において、取手として用いられる整流部89の位置は、上記第2の実施の形態に限定されるものではない。
また、上記各実施の形態において、分離部44と粗塵収容部47とを一体の分離体16により形成したが、それぞれ別個に形成してもよい。この場合には、少なくとも分離部44を通過する風により力を受けるベクトル方向とは交差する方向に集塵部本体15に着脱可能とすることで、上記各実施の形態と同様の作用効果を奏することが可能になる。
さらに、集塵カップ3および電気掃除機の細部は、上記構成に限定されるものではない。
そして、電気掃除機としては、キャニスタ型に限らず、例えば自走式の電気掃除機などでもよく、また、例えば床ブラシ13が掃除機本体1の下面に直接形成されたアップライト型、あるいはハンディ型などであっても対応させて用いることができる。
1 掃除機本体
2 電動送風機
3 集塵装置としての集塵カップ
15 集塵部本体
21 吸込開口
24 排気口
44 分離部
47 粗塵収容部
57 風路
89 整流部
2 電動送風機
3 集塵装置としての集塵カップ
15 集塵部本体
21 吸込開口
24 排気口
44 分離部
47 粗塵収容部
57 風路
89 整流部
Claims (3)
- 電動送風機の駆動により吸い込まれた塵埃を捕集し、吸込開口および前記電動送風機の吸込側に連通する排気口を備えた集塵部本体と、
この集塵部本体に着脱可能に設けられ、前記吸込開口から吸い込まれた塵埃を粗塵と細塵とに慣性により分離する分離部と、
この分離部と一体に形成され、この分離部で分離された粗塵を収容する粗塵収容部と、
前記分離部から前記粗塵収容部に連通する風路とを具備し、
前記風路を、前記分離部を前記集塵部本体に着脱する際の取手として用いる
ことを特徴とした電気掃除機の集塵装置。 - 電動送風機の駆動により吸い込まれた塵埃を捕集し、吸込開口および前記電動送風機の吸込側に連通する排気口を備えた集塵部本体と、
この集塵部本体に着脱可能に設けられ、前記吸込開口から吸い込まれた塵埃を粗塵と細塵とに慣性により分離する分離部と、
この分離部と一体に形成され、この分離部で分離された粗塵を収容する粗塵収容部と、
前記分離部に突設され、前記粗塵収容部内の風を整流させる整流部とを具備し、
前記整流部を、前記分離部を前記集塵部本体に着脱する際の取手として用いる
ことを特徴とした電気掃除機の集塵装置。 - 電動送風機を収容した掃除機本体と、
この掃除機本体に着脱可能に設けられた請求項1または2記載の集塵装置と
を具備したことを特徴とした電気掃除機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005164232A JP2006334220A (ja) | 2005-06-03 | 2005-06-03 | 電気掃除機およびその集塵装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2005164232A JP2006334220A (ja) | 2005-06-03 | 2005-06-03 | 電気掃除機およびその集塵装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006334220A true JP2006334220A (ja) | 2006-12-14 |
Family
ID=37555268
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005164232A Pending JP2006334220A (ja) | 2005-06-03 | 2005-06-03 | 電気掃除機およびその集塵装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2006334220A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007061199A (ja) * | 2005-08-29 | 2007-03-15 | Sanyo Electric Co Ltd | 電気掃除機用の集塵容器および集塵容器を有する電気掃除機 |
JP2009233052A (ja) * | 2008-03-26 | 2009-10-15 | Toshiba Corp | 電気掃除機 |
-
2005
- 2005-06-03 JP JP2005164232A patent/JP2006334220A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2007061199A (ja) * | 2005-08-29 | 2007-03-15 | Sanyo Electric Co Ltd | 電気掃除機用の集塵容器および集塵容器を有する電気掃除機 |
JP4530950B2 (ja) * | 2005-08-29 | 2010-08-25 | 三洋電機株式会社 | 電気掃除機用の集塵容器および集塵容器を有する電気掃除機 |
JP2009233052A (ja) * | 2008-03-26 | 2009-10-15 | Toshiba Corp | 電気掃除機 |
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