JP2003244063A - 基地局装置及びパケット伝送方法 - Google Patents

基地局装置及びパケット伝送方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 下り高速パケット伝送において、報告値
に含まれる誤差を考慮した送信を行うことによって、再
送回数の低減、伝送効率の向上やシステム容量の増大を
図ること。 【解決手段】 逆拡散部104は、逆拡散を行うパス数
を示す信号を尤度算出部108に出力する。fD検出部
107は、逆拡散後の信号から各通信端末装置と基地局
装置間の伝搬路のフェージング変動のドップラー周波数
(fD)を検出する。尤度算出部108は、逆拡散を行
うパス数及びドップラー周波数に基づいて各通信端末装
置から送信された報告値の尤度を算出する。送信先決定
部151は、報告値に尤度を乗算した判定値に基づい
て、下り高速パケットを送信する通信端末装置を決定す
る。変調方式決定部152は、判定値に基づいて下り高
速パケットの符号化率及び変調方式を決定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、下り高速パケット
伝送を行う基地局装置及びパケット伝送方法に関する。
【0002】
【従来の技術】高速大容量な下りチャネルを複数の通信
端末装置が共有し、高速なパケット伝送を行う下り高速
パケット伝送方式(HSDPA等)が開発されている。この
伝送方式では、伝送効率を高めるために、スケジューリ
ング技術及び適応変調技術等の技術が用いられている。
スケジューリング技術とは、個々の通信端末装置が下り
回線の伝搬路の状態を観測し、基地局装置が各通信端末
装置から報告された伝搬路状況を比較して、伝搬路状況
のよい通信端末装置にパケット送信する技術である。ま
た個々の通信端末装置に対する伝送効率を考慮し、再送
が必要なデータを優先的に送信するなどの順序制御を行
う。適応変調技術とは、パケット送信する通信端末装置
の伝搬路の状態に応じて適応的に変調方式あるいは誤り
訂正符号を変更する技術である。
【0003】そして、基地局装置から送信された高速パ
ケットが、通信端末装置において所定の受信品質を満た
さなかった場合、基地局装置はパケットを再送する。
【0004】従って、これらの技術は、通信端末装置に
よる下り回線の伝搬路状況の報告によって制御されるた
め、報告値が伝搬路状況を正しく反映していない場合は
パケットの再送が多くなり伝送効率が低下してしまう。
【0005】そこで、従来から、報告値を受信してから
下り送信を行うまでの間における伝搬路状況の変化を考
慮して、報告値を基に下り送信時の伝搬路状況の予測を
行う技術が開示されている(IEEE Vehicular Technolog
y Conference, Fall 2000 (VTC2000) , Boston, MA, US
A, September 24-28, 2000, pp 1804-1811 "Hybrid typ
e-II ARQ/AMS supported by Channel Predictive Sched
uling in a Multi-User Scenario")。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、通信端
末装置からの報告値には伝搬路状況に応じた誤差が含ま
れ、また通信端末装置の状態によってその誤差が変化す
る。これに対して、従来の下り高速パケット伝送では、
誤差を考慮せず報告値のみから一律に予測制御を行って
いることため、実際の伝搬路状況に即した送信にならず
再送が必要になる等、伝送効率が制限されるという課題
がある。
【0007】本発明はかかる点に鑑みてなされたもので
あり、下り高速パケット伝送において、報告値に含まれ
る誤差を考慮した送信を行うことによって、再送回数の
低減、伝送効率の向上やシステム容量の増大を図ること
ができる基地局装置及びパケット伝送方法を提供するこ
とを目的とする。
【0008】また、下り高速パケット伝送において、報
告値に含まれる誤差を考慮し、実際の伝搬路状況を高精
度に予測して送信を行うことができ、再送回数の低減、
伝送効率の向上やシステム容量の増大を図ることができ
る基地局装置及びパケット伝送方法を提供することを目
的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の基地局装置は、
通信中の通信端末装置からの受信信号を復調して伝搬路
状況を示す報告値を抽出する復調手段と、前記報告値の
尤度を算出する尤度算出手段と、前記報告値と前記尤度
に基づいてパケットを送信する通信端末装置を決定する
送信先決定手段と、を具備する構成を採る。
【0010】この構成により、報告値に含まれる誤差を
尤度として考慮し、実際の伝搬路状況を高精度に推定し
てパケットを送信することができ、再送回数の低減、伝
送効率の向上やシステム容量の増大を図ることができ
る。
【0011】本発明の基地局装置における尤度算出手段
は、逆拡散を行うパス数が多いほど尤度を高く設定する
構成を採る。
【0012】本発明の基地局装置における尤度算出手段
は、基地局装置と移動局装置間の伝搬路のフェージング
変動のドップラー周波数が高いほど尤度を低く設定する
構成を採る。
【0013】これらの構成により、報告値に含まれる誤
差をより正確に反映した尤度を設定できるため、実際の
伝搬路状況をより高精度に推定してパケットを送信する
ことができ、再送回数の低減、伝送効率の向上やシステ
ム容量の増大を図ることができる。
【0014】本発明の基地局装置における尤度算出手段
は、再送回数に応じて各尤度判定基準に対する尤度を調
整する構成を採る。
【0015】本発明の基地局装置における尤度算出手段
は、再送回数に応じて尤度判定基準の閾値を調整する構
成を採る。
【0016】これらの構成により、瞬時の伝搬路状況だ
けでなく、長期的な伝搬環境の変動や伝搬環境に応じて
尤度を最適に調整することができ、実際の伝搬路状況を
より高精度に推定してパケットを送信することができ、
再送回数の低減、伝送効率の向上やシステム容量の増大
を図ることができる。
【0017】本発明の基地局装置における送信先決定手
段は、報告値に報告値の尤度を反映させた判定値を算出
し、前記判定値が最も高い通信端末装置をパケットの送
信先として決定する構成を採る。
【0018】この構成により、簡易な処理により報告値
に含まれる誤差を考慮し、実際の伝搬路状況を高精度に
推定してパケットを送信することができ、再送回数の低
減、伝送効率の向上やシステム容量の増大を図ることが
できる。
【0019】本発明の基地局装置における送信先決定手
段は、尤度及び再送要求の回数に基づく係数を報告値に
反映させて判定値を算出し、前記判定値が最も高い通信
端末装置をパケットの送信先として決定する構成を採
る。
【0020】この構成により、再送回数を判定値に反映
させることができるので、再送回数を考慮したスケジュ
ーリングが可能になり、通信端末装置に対してデータ送
信のスループットを公平にすることができる。また、再
送時には低速の変調方式を選択する制御を行い、通信端
末装置で確実に受信することによって再送の繰り返しを
抑えることも可能である。
【0021】本発明の基地局装置は、過去に通信端末装
置から受信した伝搬路状況の報告値に基づいて今後の伝
搬路状況を示す予測値を算出する予測算出手段を具備
し、送信先決定手段は、前記予測値とその尤度を考慮し
て算出した予測判定値に基づいてパケットを送信する通
信端末装置を決定する構成を採る。
【0022】この構成により、過去に通信端末装置から
受信した伝搬路状況の報告値に基づいて今後の伝搬路状
況を予測することができるので、さらに伝搬路状況に即
したスケジューリングを行うことができ、さらに伝送効
率の向上を図ることができる。しかも、基地局装置の処
理負担を時間的に分散させることができる。
【0023】本発明の基地局装置における送信先決定手
段は、現在の判定値が所定の第1閾値よりも高い通信端
末装置を選択し、選択した通信端末装置についてのみ今
後の伝搬路状況を予測する構成を採る。
【0024】本発明の基地局装置における送信先決定手
段は、予測判定値が最も高く所定の第2閾値よりも高い
通信端末装置をパケットの送信先として決定する構成を
採る。
【0025】これらの構成により、過去に通信端末装置
から受信した伝搬路状況の報告値に基づいて今後の伝搬
路状況を予測することができるので、伝搬路状況に即し
たスケジューリングをあらかじめ行うことができ、さら
に伝送効率の向上を図ることができる。しかも、基地局
装置の処理負担を時間的に分散させることができる。か
つ、伝搬路状況の予測処理を削減できるため、さらに基
地局装置の処理負担を削減できる。
【0026】本発明の基地局装置は、報告値を平均化す
る平均化手段を具備し、送信先決定手段は、平均化され
た報告値を用いてパケットの送信先を決定する構成を採
る。
【0027】本発明の基地局装置における平均化手段
は、逆拡散を行うパス数が少ないほど報告値の平均化長
を長くする構成を採る。
【0028】本発明の基地局装置における平均化手段
は、ドップラー周波数が低いほど報告値の平均化長を長
くする構成を採る。
【0029】これらの構成により、報告値の尤度を上
げ、伝搬路の変動に正確に追従することができ、伝搬路
に即したスケジューリングが可能になることから再送回
数の低減、伝送効率の向上やシステム容量の増大伝送効
率の向上を図ることができる。
【0030】本発明の基地局装置は、判定値に基づいて
パケットの符号化率及び変調方式を決定する変調方式決
定手段を具備する構成を採る。
【0031】この構成により、報告値に含まれる誤差を
考慮し、実際の伝搬路状況を高精度に推定して最適な変
復調方式でパケットを送信することができ、再送回数の
低減、伝送効率の向上やシステム容量の増大を図ること
ができる。
【0032】本発明の基地局装置における変調方式決定
手段は、再送回数に応じて判定値に対する符号化率、変
調方式を調整する構成を採る。
【0033】この構成により、報告値に含まれる誤差を
考慮し、実際の伝搬路状況を高精度に推定するととも
に、長期的な伝搬路状況に応じて最適な変復調方式でパ
ケットを送信することができ、再送回数の低減、伝送効
率の向上やシステム容量の増大を図ることができる。
【0034】本発明のパケット伝送システムは、伝搬路
状況を示す報告値を取得する装置と、前記報告値の尤度
を算出する装置と、前記報告値と前記尤度に基づいてパ
ケットの送信先を決定する装置と、を具備するシステム
である。
【0035】このシステムにより、報告値に含まれる誤
差を考慮し、実際の伝搬路状況を高精度に予測してパケ
ットを送信することができ、再送回数の低減、伝送効率
の向上やシステム容量の増大を図ることができる。
【0036】本発明のパケット伝送方法は、伝搬路状況
を示す報告値を取得する工程と、前記報告値の尤度を算
出する工程と、前記報告値と前記尤度に基づいてパケッ
トの送信先を決定する工程と、を具備する方法をとる。
【0037】この方法により、報告値に含まれる誤差を
考慮し、実際の伝搬路状況を高精度に予測してパケット
を送信することができ、再送回数の低減、伝送効率の向
上やシステム容量の増大を図ることができる。
【0038】
【発明の実施の形態】本発明の骨子は、逆拡散を行うパ
ス数及びドップラー周波数に基づいて報告値の尤度を算
出し、報告値およびその尤度を用いてスケジューリング
および変調方式の選択を行うことである。
【0039】以下、本発明の実施の形態について、添付
図面を参照して詳細に説明する。
【0040】(実施の形態1)図1は、本発明の実施の
形態1に係る基地局装置の構成を示すブロック図であ
る。
【0041】図1において、基地局装置は、アンテナ1
01と、共用器102と、受信RF部103と、逆拡散
部104と、RAKE合成部105と、復調部106
と、fD検出部107と、尤度算出部108とを備えて
いる。さらに、基地局装置は、送信先決定部151と、
変調方式決定部152と、データ選択部153と、符号
化部154と、適応変調部155と、拡散部156と、
多重部157と、送信RF部158とを備えている。
【0042】共用器102は、アンテナ101に受信さ
れた信号を受信RF部103に出力する。また、共用器
102は、送信RF部158から出力された信号をアン
テナ101から無線送信する。
【0043】受信RF部103は、共用器102から出
力された無線周波数の受信信号をベースバンドのディジ
タル信号に変換し、逆拡散部104に出力する。
【0044】逆拡散部104は、無線通信を行う通信端
末装置の数だけ用意され、受信RF部103から出力さ
れたベースバンド信号に対して逆拡散処理を行い、RA
KE合成部105に出力する。また、逆拡散部104
は、逆拡散を行うパス数を示す信号を尤度算出部108
に出力する。
【0045】RAKE合成部105は、無線通信を行う
通信端末装置の数だけ用意され、逆拡散後の各パスの信
号をRAKE合成し、合成した信号を復調部106及び
fD検出部107に出力する。
【0046】復調部106は、無線通信を行う通信端末
装置の数だけ用意され、RAKE合成後の信号に対して
復調処理を行う。そして、復調部106は、復調した信
号から報告値を分離し、送信先決定部151に出力す
る。なお、通信端末装置において測定された報告値は、
当該各通信端末装置と基地局装置との間の伝搬路状況を
示す値である。
【0047】fD検出部107は、無線通信を行う通信
端末装置の数だけ用意され、逆拡散後の信号から各通信
端末装置と基地局装置間の伝搬路のフェージング変動の
ドップラー周波数(fD)を検出し、検出したドップラ
ー周波数を示す信号を尤度算出部108に出力する。な
お、ドップラー周波数はフェージング変動の速度に対応
し、ドップラー周波数が高いほどフェージング変動が速
いと推定される。
【0048】尤度算出部108は、逆拡散を行うパス数
及びドップラー周波数に基づいて各通信端末装置から送
信された報告値の尤度を算出し、尤度情報を送信先決定
部151に出力する。なお、尤度算出部108における
尤度算出方法の詳細は後述する。
【0049】送信先決定部151は、報告値に尤度を乗
算した判定値に基づいて、下り高速パケットを送信する
通信端末装置を決定する。これをスケジューリングとい
う。そして、送信先決定部151は、下り高速パケット
を送信する通信端末装置を示す情報をデータ選択部15
3に出力する。また、送信先決定部151は、下り高速
パケットを送信する通信端末装置の判定値を変調方式決
定部152に出力する。なお、送信先決定部151のス
ケジューリングの詳細は後述する。
【0050】変調方式決定部152は、判定値に基づい
て下り高速パケットの符号化率及び変調方式を決定す
る。そして、変調方式決定部152は、符号化部154
に対して符号化率を指示し、適応変調部155に対して
変調方式を指示する。なお、変調方式決定部152の符
号化率及び変調方式の決定方法の詳細は後述する。
【0051】データ選択部153は、送信先決定部15
1の決定に基づき、対応する通信端末装置の送信データ
のみを選択し、符号化部154に出力する。符号化部1
54は、変調方式決定部152に指示された符号化率の
方式によりデータ選択部153の出力信号を符号化して
適応変調部155に出力する。適応変調部155は、変
調方式決定部152に指示された変調方式により符号化
部154の出力信号を変調して拡散部156に出力す
る。拡散部156は、適応変調部155の出力信号を拡
散して多重部157に出力する。多重部157は、拡散
部156の出力信号を多重して送信RF部158に出力
する。送信RF部158は、多重部157から出力され
たベースバンドのディジタル信号を無線周波数の信号に
変換して共用器102に出力する。
【0052】次に、尤度算出部108における尤度算出
方法について、図2を用いて具体的に説明する。図2
は、本実施の形態に係る尤度算出方法を説明するための
図であり、パス数あるいはfDと尤度との関係の一例を
示す。
【0053】図2の場合、尤度算出部108は、パス数
が「2以下」の場合には尤度を「0.6」とし、パス数
が「2より大きく5以下」の場合には尤度を「0.8」
とし、パス数が「5より大きい」場合には尤度を「1.
0」とする。また、尤度算出部108は、fDが「5Hz
以下」の場合には尤度を「1.0」とし、fDが「5Hz
より高く50Hz以下」の場合には尤度を「0.9」と
し、fDが「50Hzより高い」場合には尤度を「0.
8」とする。
【0054】このように、尤度算出部108は、受信に
用いるパス数が多いほど尤度を高くする。これは、パス
数が多いほどフェージング変動が抑圧され、通信端末装
置が下り高速パケットを正しく復調する可能性が高くな
るからである。また、尤度算出部108は、fDが高い
ほど尤度を低くする。fDが高いほどフェージング変動
が速く、通信端末装置が下り高速パケットを正しく復調
する可能性が低くなるからである。
【0055】なお、尤度算出部108は、パス数あるい
はfDのいずれか一方に基づいて算出した尤度をそのま
ま尤度情報しても良く、あるいは、パス数に基づく尤度
とfDに基づく尤度を乗算した値を尤度情報としても良
い。さらに、fDに換えてfDを基に換算して求まる通
信端末装置の移動速度を用いて尤度を算出してもよい。
【0056】次に、送信先決定部151のスケジューリ
ングについて、図3を用いて具体的に説明する。図3
は、本実施の形態に係るスケジューリングを説明するた
めの図である。
【0057】図3では、基地局装置は、3つの通信端末
装置(ユーザ)MS1〜MS3のいずれかに対して下り
高速パケットを送信する場合を考える。
【0058】送信先決定部151は、所定の時刻(T1
〜T3)において各通信端末装置MS1〜MS3からの
報告値に尤度を乗算して判定値を算出し、判定値が最も
高い通信端末装置に対して下り高速パケットを送信する
ようにスケジューリングを行う。各MSからの報告値は
各MSと基地局装置間の伝搬路状況を示す値であり、数
値が大きいほど伝搬路状況が良好であることを示すもの
とする。
【0059】例えば、図3の時刻T1の場合、判定値が
最も高いMS2に下り高速パケットを送信するようにス
ケジューリングを行う。
【0060】なお、従来の基地局装置は、報告値が最も
高いMS1に下り高速パケットを送信するようにスケジ
ューリングを行っている。しかし、この場合、MS1
は、尤度が低いのでフェージング変動が大きく、実際の
伝搬路は報告値よりも劣悪である可能性があるため、下
り高速パケットが正しく受信される可能性が低いと予想
される。
【0061】次に、なお、変調方式決定部152の符号
化率及び変調方式の決定方法について、図4を用いて具
体的に説明する。図4は、本実施の形態に係る符号化
率、変調方式の決定方法を説明するための図である。
【0062】変調方式決定部152は、送信先決定部1
51から入力した判定値に応じて符号化率、変調方式を
決定する。
【0063】例えば、上記図3の時刻T1に送信先決定
部151から入力した判定値は「7.2」であり、この
判定値は、図4の最高判定値「6」を越えるものである
から、変調方式決定部152は、変調方式を「16QA
M」、符号化率を「3/4」と決定する。
【0064】このように、本実施の形態によれば、報告
値に尤度を乗算して得られる判定値に基づいてスケジュ
ーリングを行い、変調方式を決定するので、報告値に含
まれる誤差を考慮し、実際の伝搬路状況を高精度に予測
して下り高速パケットを送信することができ、再送回数
の低減、伝送効率の向上やシステム容量の増大を図るこ
とができる。
【0065】なお本実施の形態では、報告値に尤度を乗
算した結果をスケジューリングおよび変調方式決定の両
方に適用する場合を示したが、スケジューリングあるい
は変調方式決定の片方にのみ適用してもよい。
【0066】また、各通信端末装置からの伝搬路状況報
告値に代えて、通信端末装置が選択した変調方式を報告
してもよい。その場合、基地局装置は変調方式報告値の
尤度に基づきスケジューリングを行い、通信端末装置が
選択した変調方式を用いて送信を行う。
【0067】(実施の形態2)実施の形態2では、各通
信端末装置に対する該当送信データの再送回数を判定値
に反映させる場合について説明する。
【0068】図5は、本発明の実施の形態2に係る基地
局装置の構成を示すブロック図である。なお、図5にお
いて、図1と共通する構成部分には図1と同一の符号を
付して説明を省略する。
【0069】図5の基地局装置は、図1と比較して、再
送要求回数計測部501を追加した構成を採る。また、
図5の基地局装置は、送信先決定部502の作用が図1
の送信先決定部151と異なる。
【0070】復調部106は、復調した信号から再送要
求を示す情報を抽出して再送要求回数計測部501に出
力する。再送要求回数計測部501は、通信端末装置ご
とに連続する再送要求の回数を計測し、送信先決定部5
02に出力する。
【0071】送信先決定部502は、尤度及び再送要求
の回数に基づく係数を報告値に乗算して判定値を求め、
判定値に基づいて下り高速パケットを送信する通信端末
装置を決定する。なお、係数は、再送回数が増えるにし
たがって増加させ、尤度判定値を高く、すなわち送信と
して選択されやすくする。また、再送が完了した場合、
係数はリセットされる。
【0072】次に、送信先決定部502のスケジューリ
ングについて、図6を用いて具体的に説明する。図6
は、本実施の形態に係るスケジューリングを説明するた
めの図である。
【0073】図6では、基地局装置は、3つの通信端末
装置(ユーザ)MS1〜MS3のいずれかに対して下り
高速パケットを送信する場合を考える。また、図6で
は、再送回数「0」のデータに対して係数「1」、再送
回数「1」に対して係数「1.2」、再送回数「2」に
対して係数「1.4」、・・・を設定するものとする。
【0074】送信先決定部502は、所定の時刻(T1
〜T3)において各通信端末装置MS1〜MS3からの
報告値に尤度及び係数を乗算して判定値を算出し、判定
値が最も高い通信端末装置に対して下り高速パケットを
送信するようにスケジューリングを行う。
【0075】例えば、図6において、時刻T1において
MS2に送信したデータが正しく受信されず、時刻T2
において再送を要求された場合、時刻T2のMS2の係
数は「1.2」となる。この結果、時刻T2の判定値
は、MS2が最も高くなるので、送信先決定部502
は、MS2に下り高速パケットを送信するようにスケジ
ューリングを行う。
【0076】このように、再送回数を判定値に反映させ
ることにより、再送回数を考慮したスケジューリングが
可能になり、通信端末装置に対して送信データのスルー
プットを公平にすることができる。また、変調方式決定
部152において、再送時にはレベルを落とす制御を行
い、通信端末装置で確実に受信することによって再送の
繰り返しを抑えることも可能である。
【0077】(実施の形態3)実施の形態3では、過去
に通信端末装置から受信した伝搬路状況の報告値に基づ
いて下り高速パケット送信時の伝搬路状況を予測してス
ケジューリングを行う場合について説明する。
【0078】図7は、本発明の実施の形態3に係る基地
局装置の構成を示すブロック図である。なお、図7にお
いて、図1と共通する構成部分には図1と同一の符号を
付して説明を省略する。
【0079】図7の基地局装置は、図1と比較して、予
測値算出部701を追加した構成を採る。また、図7の
基地局装置は、送信先決定部702の作用が図1の送信
先決定部151と異なる。
【0080】復調部106は、復調した信号から報告値
を分離し、予測値算出部701及び送信先決定部702
に出力する。
【0081】予測値算出部701は、無線通信を行う通
信端末装置の数だけ用意され、各通信端末装置につい
て、過去に受信した伝搬路状況の報告値に基づいて今後
の伝搬路状況の予測値を算出し、送信先決定部702に
予測値を出力する。なお、予測値の算出方法としては、
過去の報告値の平均による方法、線形予測、2次の予
測、T.Ekman and G.Kubin, "Nonlinear prediction of
mobile radio channels: measurents and MATS model d
esigns", ICASSP , IEEE international conference,
March 1999にあるようなスプラインによる伝搬路予測な
どがある。
【0082】送信先決定部702は、報告値に尤度を乗
算した判定値、及び、予測値に尤度を乗算した予測判定
値に基づいて、下り高速パケットを送信する通信端末装
置を決定する。
【0083】以下、本実施の形態における送信先決定部
702のスケジューリングについて、図8を用いて具体
的に説明する。図8は、本実施の形態に係るスケジュー
リングを説明するための図である。
【0084】図8において、現在の時刻がT3であり、
予測値算出部701は、時刻T1〜T 3の報告値に基づい
て時刻T4〜T6の予測値を算出するものとする。
【0085】送信先決定部702は、まず、現在の判定
値が所定の第1閾値よりも高い通信端末装置を選択し、
選択した通信端末装置についてのみ今後の伝搬路状況を
予測する。
【0086】これは、測定したfDが低い場合には、伝
搬路状況を予測することが比較的容易であり予測値の信
頼度が高く、一方、測定したfDが高い場合には、伝搬
路状況を予測することが困難であり、算出した予測値の
信頼度が低いためである。また受信に用いるパス数が多
いほど尤度が高く予測の信頼度が高く、少ないほど尤度
が低く予測の信頼度が低いためである。
【0087】例えば、図8において第1閾値を「0.
5」とすると、現在の判定値が第1閾値以上のよりも高
い通信端末装置はMS1とMS3であるので、送信先決
定部702は、MS1とMS3について今後の伝搬路状
況を予測する。
【0088】次に、送信先決定部702は、予測値算出
部701から入力した予測値と現在の尤度を乗算して予
測判定値を算出し、予測判定値が最も高く所定の第2閾
値よりも高い通信端末装置に対して下り高速パケットを
送信するようにスケジューリングを行う。また、送信先
決定部702は、予測判定値が所定の第2閾値よりも高
い通信端末装置が存在しない時刻においては、実施の形
態1で説明した方法によりスケジューリングを行う。
【0089】例えば、図8において第2閾値を「0.7
5」とすると、MS3の時刻T5及び時刻T6における予
測判定値が第2閾値よりも高いので、送信先決定部70
2は、時刻T5及び時刻T6においてMS3に下り高速パ
ケットを送信するようにスケジューリングを行う。ま
た、時刻T4において予測判定値が第2閾値よりも高い
通信端末装置が存在しないので、送信先決定部702
は、時刻T4において、実施の形態1で説明した方法に
よりスケジューリングを行う。
【0090】このように、本実施の形態によれば、過去
に通信端末装置から受信した伝搬路状況の報告値に基づ
いて下り高速パケット送信時の伝搬路状況を予測するこ
とにより、実施の形態1よりも伝搬路状況に即したスケ
ジューリングを行うことができるので、さらに伝送効率
の向上を図ることができ、しかも、基地局装置の処理負
担を時間的に分散させることができる。
【0091】なお、予測に基づいて、スケジューリング
の他に変調方式の選択を行っても良い。これにより、さ
らに伝送効率の向上および基地局装置の処理負担の時間
的分散を図ることができる。
【0092】(実施の形態4)実施の形態4では、各尤
度判定基準に対する尤度あるいは尤度判定基準の閾値を
適宜調整する場合について説明する。
【0093】図9は、本発明の実施の形態4に係る基地
局装置の構成を示すブロック図である。なお、図9にお
いて、図1と共通する構成部分には図1と同一の符号を
付して説明を省略する。
【0094】図9の基地局装置は、図1と比較して、再
送要求回数計測部501を追加した構成を採る。また、
図9の基地局装置は、尤度算出部901の作用が図1の
基地局装置の尤度算出部108と異なる。
【0095】復調部106は、復調した信号から再送要
求を示す情報を抽出して再送要求回数計測部501に出
力する。再送要求回数計測部501は、通信端末装置ご
とに連続する再送要求の回数を計測し、尤度算出部90
1に出力する。
【0096】尤度算出部901は、逆拡散を行うパス数
及びドップラー周波数に基づいて各通信端末装置の尤度
を算出し、再送要求の回数等に基づいて各尤度判定基準
に対する尤度あるいは尤度判定基準の閾値を適宜調整す
る。
【0097】図10は、本実施の形態に係る各尤度判定
基準に対する尤度の調整方法を説明するための図であ
る。図10では、パス数が「5以下」の場合及びfDが
「50Hzより高い」場合において再送が多い場合を示し
ている。この場合、尤度算出部901は、パス数が「2
以下」に対応する尤度とパス数が「2より大きく5以
下」に対応する尤度を低く設定する。また、尤度算出部
901は、fDが「50Hzより高い」場合に対応する尤
度を低く設定する。
【0098】図11は、本実施の形態に係る尤度判定基
準の閾値の調整方法を説明するための図である。図11
では、パス数の分布が「5より大きい」場合に偏り、f
Dの分布が「50Hzより高い」場合に偏っている場合を
示している。この場合、尤度算出部901は、尤度が変
わるパス数の閾値を「2以下」、「2より大きく6以
下」、「6より大きい」に設定し、尤度が変わるパス数
の閾値を「5Hz以下」、「5Hzより高く100Hz以
下」、「100Hzより高い」に設定する。なお、これら
の尤度あるいは尤度判定基準値は、あらかじめ設定され
た値から選択して変更される構成でもよい。あるいは動
的な調整を行ってもよい。
【0099】このように、本実施の形態では、各尤度判
定基準に対する尤度あるいは尤度判定基準の閾値を伝搬
状況の傾向にあわせて適宜調整することにより、伝搬路
を的確に反映する尤度を設定でき報告値の尤度判定の精
度を高めることができる。
【0100】なお、本実施の形態を実施の形態3と組み
合わせて用いる場合には、再送回数を媒体として伝搬路
状況の予測の正しさをフィードバックして尤度を調整
し、伝送効率を向上させることができる。
【0101】(実施の形態5)実施の形態5では、判定
値に対する符号化率、変調方式を適宜調整する場合につ
いて説明する。
【0102】図12は、本発明の実施の形態5に係る基
地局装置の構成を示すブロック図である。なお、図12
において、図1と共通する構成部分には図1と同一の符
号を付して説明を省略する。
【0103】図12の基地局装置は、変調方式決定部1
201の作用が図1の基地局装置の変調方式決定部15
2と異なる。
【0104】復調部106は、復調した信号から再送要
求を示す情報を抽出して変調方式決定部1201に出力
する。
【0105】変調方式決定部1201は、判定値に基づ
いて下り高速パケットの符号化率及び変調方式を決定
し、再送要求の回数に基づいて報告値に対する符号化
率、変調方式を適宜調整する。
【0106】図13は、本実施の形態に係る符号化率、
変調方式の調整方法を説明するための図である。変調方
式決定部1201は、通信端末装置全体に対する再送が
多い場合には、各符号化率、変調方式に対応する判定値
を上げる。図13は、各符号化率、変調方式に対応する
判定値を「1」上げる場合を示している。
【0107】各符号化率、変調方式に対応する判定値を
上げることにより、変調方式決定部1201は、同一の
判定値に対して今までより低速高エラー耐性の符号化方
式、変調方式を設定することになる。
【0108】このように、本実施の形態では、再送要求
の回数に基づいて報告値に対する符号化率、変調方式を
適宜調整することにより、通信端末装置において確実に
受信できる変調方式を選択するようにし、再送回数を低
減して伝送効率を高めることができる。
【0109】(実施の形態6)実施の形態6では、fD
あるいはパス数に基づいて基地局装置において報告値の
平均化長を制御して報告値の誤差を抑圧し、報告値の尤
度を向上する場合について説明する。
【0110】図14は、本発明の実施の形態6に係る基
地局装置の構成を示すブロック図である。なお、図14
において、図1と共通する構成部分には図1と同一の符
号を付して説明を省略する。
【0111】図14の基地局装置は、図1と比較して、
平均化部1401を追加した構成を採る。また、図14
の基地局装置は、送信先決定部1402の作用が図1の
基地局装置の送信先決定部151と異なる。
【0112】逆拡散部104は、逆拡散を行うパス数を
示す信号を尤度算出部108及び平均化部1401に出
力する。fD検出部107は、検出したドップラー周波
数を示す信号を尤度算出部108及び平均化部1401
に出力する。
【0113】図15に示すように、平均化部1401
は、パス数が少ないほど報告値の平均化長を長くする。
また、平均化部1401は、fDが低いほど報告値の平
均化長を長くする。ここで平均化長とは、直前の報告値
の平均化数を示している。
【0114】送信先決定部1402は、平均化部140
1にて平均化された報告値を用いて下り高速パケットの
送信先を決定する。
【0115】これにより、fDが低い、またパス数が少
ない場合は平均化長を長くすることで報告値の尤度を上
げ、逆の場合は平均化長を短くすることにより伝搬路の
変動に追従することができる。なお、本実施の形態で
は、fDとパス数の検出結果をもとに両方を同時に考慮
した制御も可能である。
【0116】なお、上記各実施の形態において、尤度の
判定基準としてパス数及びドップラー周波数を用いた
が、本発明はこれに限られず、例えば、パス数、ドップ
ラー周波数若しくはSIR等の他の判定基準を単独で、
あるいは、複数の判定基準の組み合わせに基づいて尤度
を算出しても良い。さらに、上記判定基準から尤度の係
数として算出することなく、直接スケジュール及び変復
調方式の制御に適用してもよい。
【0117】また、上記各実施の形態では、報告値に尤
度を乗算して判定値を算出する場合について説明した
が、本発明はこれに限られず、報告値に尤度を加算して
判定値を算出する等、尤度を用いる判定値の算出方法と
して他の方法を用いても良い。
【0118】また、上記実施の形態2〜6は、適宜組み
合わせることができる。
【0119】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
下り高速パケット伝送において、報告値に含まれる誤差
を考慮し、実際の伝搬路状況を高精度に予測して送信を
行うことができ、再送回数の低減、伝送効率の向上やシ
ステム容量の増大を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係る基地局装置の構成
を示すブロック図
【図2】上記実施の形態に係る尤度算出方法を説明する
ための図
【図3】上記実施の形態に係るスケジューリングを説明
するための図
【図4】上記実施の形態に係る符号化率、変調方式の決
定方法を説明するための図
【図5】本発明の実施の形態2に係る基地局装置の構成
を示すブロック図
【図6】上記実施の形態に係るスケジューリングを説明
するための図
【図7】本発明の実施の形態3に係る基地局装置の構成
を示すブロック図
【図8】上記実施の形態に係るスケジューリングを説明
するための図
【図9】本発明の実施の形態4に係る基地局装置の構成
を示すブロック図
【図10】上記実施の形態に係る各尤度判定基準に対す
る尤度の調整方法を説明するための図
【図11】上記実施の形態に係る尤度判定基準の閾値の
調整方法を説明するための図
【図12】本発明の実施の形態5に係る基地局装置の構
成を示すブロック図
【図13】上記実施の形態に係る符号化率、変調方式の
調整方法を説明するための図
【図14】本発明の実施の形態6に係る基地局装置の構
成を示すブロック図
【図15】上記実施の形態に係る報告値の平均化長の調
整方法を説明するための図
【符号の説明】
104 逆拡散部 106 復調部 107 fD検出部 108、901 尤度算出部 151、502、702、1402 送信先決定部 152、1201 変調方式決定部 153 データ選択部 154 符号化部 155 適応変調部 501 再送要求回数計測部 701 予測値算出部 1401 平均化部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5K014 DA02 EA08 FA03 FA11 5K022 EE01 EE11 EE21 EE31 5K067 AA02 AA13 CC08 CC10 DD42 DD48 EE02 EE10 FF16 GG01 GG11 HH28

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 通信中の通信端末装置からの受信信号を
    復調して伝搬路状況を示す報告値を抽出する復調手段
    と、前記報告値の尤度を算出する尤度算出手段と、前記
    報告値と前記尤度に基づいてパケットを送信する通信端
    末装置を決定する送信先決定手段と、を具備することを
    特徴とする基地局装置。
  2. 【請求項2】 尤度算出手段は、逆拡散を行うパス数が
    多いほど尤度を高く設定することを特徴とする請求項1
    記載の基地局装置。
  3. 【請求項3】 尤度算出手段は、基地局装置と移動局装
    置間の伝搬路のフェージング変動のドップラー周波数が
    高いほど尤度を低く設定することを特徴とする請求項1
    又は請求項2記載の基地局装置。
  4. 【請求項4】 尤度算出手段は、再送回数に応じて各尤
    度判定基準に対する尤度を調整することを特徴とする請
    求項1から請求項3のいずれかに記載の基地局装置。
  5. 【請求項5】 尤度算出手段は、再送回数に応じて尤度
    判定基準の閾値を調整することを特徴とする請求項1か
    ら請求項4のいずれかに記載の基地局装置。
  6. 【請求項6】 送信先決定手段は、報告値に報告値の尤
    度を反映させた判定値を算出し、前記判定値が最も高い
    通信端末装置をパケットの送信先として決定することを
    特徴とする請求項1から請求項5のいずれかに記載の基
    地局装置。
  7. 【請求項7】 送信先決定手段は、尤度及び再送要求の
    回数に基づく係数を報告値に反映させて判定値を算出
    し、前記判定値が最も高い通信端末装置をパケットの送
    信先として決定することを特徴とする請求項1から請求
    項5のいずれかに記載の基地局装置。
  8. 【請求項8】 過去に通信端末装置から受信した伝搬路
    状況の報告値に基づいて今後の伝搬路状況を示す予測値
    を算出する予測算出手段を具備し、送信先決定手段は、
    前記予測値とその尤度を考慮して算出した予測判定値に
    基づいてパケットを送信する通信端末装置を決定するこ
    とを特徴とする請求項6又は請求項7記載の基地局装
    置。
  9. 【請求項9】 送信先決定手段は、現在の判定値が所定
    の第1閾値よりも高い通信端末装置を選択し、選択した
    通信端末装置についてのみ今後の伝搬路状況を予測する
    ことを特徴とする請求項8記載の基地局装置。
  10. 【請求項10】 送信先決定手段は、予測判定値が最も
    高く所定の第2閾値よりも高い通信端末装置をパケット
    の送信先として決定することを特徴とする請求項8又は
    請求項9記載の基地局装置。
  11. 【請求項11】 報告値を平均化する平均化手段を具備
    し、送信先決定手段は、平均化された報告値を用いてパ
    ケットの送信先を決定することを特徴とする請求項1か
    ら請求項10のいずれかに記載の基地局装置。
  12. 【請求項12】 平均化手段は、逆拡散を行うパス数が
    少ないほど報告値の平均化長を長くすることを特徴とす
    る請求項11記載の基地局装置。
  13. 【請求項13】 平均化手段は、ドップラー周波数が低
    いほど報告値の平均化長を長くすることを特徴とする請
    求項11又は請求項12記載の基地局装置。
  14. 【請求項14】 判定値に基づいてパケットの符号化率
    及び変調方式を決定する変調方式決定手段を具備するこ
    とを特徴とする請求項6から請求項13のいずれかに記
    載の基地局装置。
  15. 【請求項15】 変調方式決定手段は、再送回数に応じ
    て判定値に対する符号化率、変調方式を調整することを
    特徴とする請求項14記載の基地局装置。
  16. 【請求項16】 伝搬路状況を示す報告値を取得する装
    置と、前記報告値の尤度を算出する装置と、前記報告値
    と前記尤度に基づいてパケットの送信先を決定する装置
    と、を具備することを特徴とするパケット伝送システ
    ム。
  17. 【請求項17】 伝搬路状況を示す報告値を取得する工
    程と、前記報告値の尤度を算出する工程と、前記報告値
    と前記尤度に基づいてパケットの送信先を決定する工程
    と、を具備することを特徴とするパケット伝送方法。
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