JP2008524946A - 無線通信におけるack/nack検知方法及び装置 - Google Patents

無線通信におけるack/nack検知方法及び装置 Download PDF

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Abstract

無線通信システムのモバイル端末における改良されたACK/NACK検知方法及びシステムを開示する。
前記検知方法及びシステムにおいては、ACK/NACK信号の電力及びDTXの発生確率を認識することにより、ACK信号が正確に検知される確率を向上させる。DTXの発生確率は、モバイル端末に向けて発行されたTPCコマンドを監視することにより判定される。電力下降コマンド数と比較して電力上昇コマンド数が大きいことは、アップリンクの品質が悪いことを示し、それはDTXが発生し易いことを意味する。
【選択図】図4A

Description

本発明は、一般的に、最新の無線通信システムに係わり、特に、その無線通信システムが行う伝送における肯定応答/否定応答(ACK/NACK)の検知方法及び装置の改良に関する。
無線通信システムにおいて、ACK信号及びNACK信号は、伝送されたデータパケットが正常に受信されたかどうかを通知するために用いられる。もし正常に受信していれば、受信側は新たなデータブロックを伝送してもらうためにACK信号を送信側に向けて発信し、正常に受信していなければ、受信側は前回のデータブロックを再送してもらうためにNACK信号を送信側に向けて発信する。一般的に、NACK信号を検知できなかった場合は結果がエラーとなるが、ACK信号を検知できなくても単純に再送信が行われるだけであるため、ACK信号よりもNACK信号を正確に検知することがより重要とされる。しかしながら、無線インタフェース(air−interface)における再送信は遅延につながり、所与の接続に対して、通常はデータブロックごとに所定の時間内に所定の再送信回数のみが許可される。
ACK/NACK信号の検知は、現在3GPP(the 3rd Generation Partnership Project)において検討されている強化アップリンク(E−UL;Enhanced Uplink)の標準規格の中の重要な部分である。無線通信に関する標準化団体である3GPPの目標は、世界的に適用可能な技術仕様を第三世代無線通信システムのために産み出すことであった。これらのシステムにおける要求として挙げられるのは、強化アップリンクによる無線インタフェースの遅延の大幅な低減、高いビットレートの利用性向上、及び通信容量の増加であり、対話型のサービス、バックグラウンドサービス(例としては、電子メール、テキストメッセージサービスなど)、ストリーミングサービスに重点が置かれている。
強化アップリンクの標準規格において、ACK信号またはNACK信号を発信するかどうかの決定は、データパケットごとに基地局によってなされる。その後、ACK信号またはNACK信号を正確に検知することは、モバイル端末(mobile terminal)に任される。例えば実際はNACK信号が発信された場合にACK信号を検知してしまうと、より上位のレイヤにおいてパケットエラーが発生する。その結果、1つのデータパケットの再送信(即ち、ACK信号をNACK信号と誤認した場合)ではなく、データパケットのセット全体を再送信することが必要になり、それにより、無線インタフェースの遅延が増大し、アップリンクの通信容量が減少する。この理由により、強化アップリンクのセッションにおいて、ACK信号を正確に検知することよりも、NACK信号を正確に検知することの方がより重要とされるのである。
強化アップリンクは、モバイル端末が複数の基地局に接続しているソフトハンドオーバの状況において使用してもよい。ソフトハンドオーバが行われている間にモバイル端末が接続している基地局のセットは、アクティブセット(active set)と呼ばれる。ソフトハンドオーバの間、アクティブセットの各基地局は、他の基地局からは独立してモバイル端末に自身のACK/NACK信号を発信する。これは、ACK/NACK信号に関して有すべきソフトハンドオーバ時の利得(gain)が得られないことを意味する(ダウンリンクデータ信号の場合とは異なる)。それ故、ACK/NACK信号の信号対干渉の強度比(SIR)は、平均的には、nbsを係数として減少する。ここでnbsは、アクティブセット内の基地局の数のことである。さらに、WCDMA(wideband code division multiple access)システムには、ダウンリンクのまとまりに対して、電力制御機能が実装される。その結果、特定のダウンリンクについて独立したフェーディング(fading)が発生し、SIRが非常に低い値となることがある。このことは、ソフトハンドオーバにおけるACK/NACK信号の検知の信頼性が低くなるという大きなリスクを生じさせる。
さらに、様々なCDMAシステム(例えばWCDMA,CDMA−2000など)においてアップリンクについても電力制御が行われていて、これは必要最小限の電力しか用いられないことを意味し、かつアクティブセットの中の1つの基地局のみがモバイル端末と接続されていれば十分であるため、いくつかの基地局について、一時的にモバイル端末との間の接続が切れるという大きなリスクも存在する。この現象が発生すると、これらの基地局はいくつかのデータパケットを全く受信しない可能性があり、それによりACK/NACK信号が発信すらされないことになる。この場合、モバイル端末は、ACK信号の欠損を不連続送信(DTX)と解釈する。DTXはリンクが1つだけの場合でも発生し得るが、DTXが発生する可能性は、ソフトハンドオーバの状況下の方が一層大きいのである。
本発明は、無線通信システムのモバイル端末におけるACK/NACK信号の検知方法及びシステムを対象とする。本発明に係る方法とシステムは、ACK/NACK信号の電力及びDTXの発生確率を認識することにより、ACK信号が正確に検知される確率を向上させる。DTXの発生確率は、モバイル端末に向けて発行される送信電力制御コマンド(transmit power commands)を監視することにより決定される。電力下降コマンド数と比較して電力上昇コマンド数が大きいことは、アップリンクの品質が悪いことを示し、それはDTXが発生し易いという意味でもある。
一般的に、本発明の1つの特徴は、モバイル端末におけるACK/NACK信号の検知方法を対象としていることである。その方法は、モバイル端末と接続した基地局からの、普通はACK/NACK信号の両方を含む無線信号を受信するステップと、DTXの発生確率を推定するステップを有する。さらに、その方法は、モバイル端末が正確にACK信号を検知するように、DTXの発生確率を用いてACK信号の最小閾値を計算するステップ、及びACK信号の最小閾値を使って、ACK信号を受信したのかNACK信号を受信したのかを判定するステップも有する。
一般的に、本発明の他の特徴の1つは、無線通信システムのモバイル端末に関して、ACK信号またはNACK信号の検知に係る受信機を対象とすることである。その受信機は、モバイル端末が接続した基地局からの無線信号を受信する受信部を有し、その無線信号は、普通はACK信号とNACK信号のいずれか一方を含む。その受信機はさらに、DTXの発生確率を推定する制御装置と、モバイル端末がACK信号を正確に検知するためのACK信号の最小閾値をDTXの発生確率を用いて計算する計算装置を有する。検知装置は、ACK信号を受信したのかNACK信号を受信したのかを、ACK信号の最小閾値を用いて検知する。
一般的に、本発明の他の特徴のもう1つは、複数の基地局に同時に接続したモバイル端末内の、ACK信号またはNACK信号の検知方法を対象とすることである。その方法は、複数の基地局からの無線信号をモバイル端末において受信するステップを有し、その無線信号はそれぞれ、普通はACK信号とNACK信号のいずれか一方を含む。その方法はさらに、各基地局についてDTXの発生確率を推定するステップと、各基地局についてモバイル端末がACK信号を正確に検知するためのACK信号の最小閾値を、基地局それぞれのDTXの発生確率を用いて計算するステップを有する。そして、各基地局について、ACK信号を受信したのかNACK信号を受信したのかが、基地局ごとのACK信号の最小閾値を用いて検知される。
ここで強調しておくべきこととして、“有する”または“含む”(Comprises/Comprising)という用語は、本明細書で用いられる場合において、記述された特徴、数、ステップまたはコンポーネントが存在することを明示するものであり、他の特徴、数、ステップ、コンポーネントまたはそれらの集合が追加されることを排除するものではない。
本発明に係る前述の利点または他の利点は、以下の詳細な説明及び図を参照することにより明らかとなる。
前述した通り、本発明に係る実施形態は、モバイル端末における改良されたACK/NACK信号検知システム及び方法を提供する。図1は、本発明に係る実施形態に基づく典型的な無線通信システムの一例としての無線通信システム100を示している。この無線通信システム100は、モバイル端末と複数のWCDMA基地局を含んでおり、基地局として104、106、108及び110の4つがここに示されている。モバイル端末102が場所Aにあるとき、モバイル端末102は最初の基地局104からの信号しか受信できず、そのため基地局104に接続される。しかしながら、モバイル端末102が場所Bに移動すると、さらに基地局106、108及び110を含む複数の基地局から信号を受信できることになる。そうすると、モバイル端末102は、基地局104、106、108及び110の中でどれが最大強度の信号を有するかを判定し、基地局をそこに切り替えなければならない。そうしたプロセスは一般にソフトハンドオーバと呼ばれ、モバイル端末102が、基地局104、106、108及び110に同時に接続している状況を指す。
無線通信システム100及び他の同様のシステム向けに、強化アップリンクにおけるACK/NACK検知について、ある要求が提案されてきている。ACK/NACK信号の特定の実装(例えば振幅など)は各システム運用者が独立して決定するため、信号に関する要求は、ここでは確率の問題として論ずる。強化アップリンクを実装するにあたっての1つの要求は、NACK信号が伝送された場合においてモバイル端末がACK信号を検知する確率であり、その確率であるP(ACK|NACK)の値は、例えば P(ACK|NACK)=1x10-4といったように、所定の最小値以下でなければならない。それ故、ACK/NACKの実装として、P(ACK|NACK)=1x10-4が与えられた場合には、モバイル端末102が真のACK信号を検知する確率であるP(ACK|ACK)を最大化させる実装を行うのが望ましい。また、モバイル端末102と基地局104、106、108または110とのアップリンクは切断する可能性があり、結果としてACK信号もNACK信号も伝送されずむしろDTXとなる確率を、実装において考慮すべきである。この場合、モバイル端末102はDTXをNACK信号と見なすはずであり、一方でP(ACK|NACK)=1x10-4は、DTXの発生確率(即ち、P(ACK|DTX)=1x10-4)に基づいて決まることになる。さらに、システムの観点からすると、基地局104、106、108及び110の送信電力量が有限であることから、平均的なACK/NACK信号の電力レベルはできるだけ低くすることが重要である。
ACK、NACK及びDTXの従前の典型的な実装図を、水平線の線形目盛(例えば信号振幅を指す)を表した図2Aに示している。理想的には、ACK信号のエネルギーは相当に高く、一方NACK信号のエネルギーは相当に低くすべきである。DTXは定義上信号の欠損であるため、線形目盛上ではACK信号及びNACK信号に比してゼロとなるべきで、かつACK信号よりもNACK信号がDTXに近い形となる。従って、この典型的な実装例においては、ACK信号を線形目盛上の点Xに、DTXをゼロ点に、そしてNACK信号を点Yに置いている。
前述の実装の1つの欠点は、ACK信号とNACK信号がしばしばノイズに埋もれてしまうことである。もしノイズが一定以上に大きければ、モバイル端末102は、NACK信号が伝送されたのかDTXが存在したのかを検知できない可能性がある。この問題を解決するために、確率P(ACK|NACK)についてNACK信号の代わりにDTXを用いて、P(ACK|DTX)=1x10-4かつP(ACK|NACK)<1x10-4とするいくつかの実装案がある。そういった設計を選択することのトレードオフは、確率P(ACK|ACK)の最小閾値が低下することであり、不必要な再送信の回数が増加し、通信容量とアップリンクのスループットが悪化することである。
前述の悪化の例を図2Bに示しており、ここでは横軸を、DPCH(個別物理チャネル)のエネルギーレベルよりも6dB高いエネルギーレベルを持つACK信号のS/N比(SNR)としている。言い換えれば、EC ACK をACK信号のチップ当りのエネルギーレベル、EC DPCHをDPCH信号のチップ当りのエネルギーレベルとすると、EC ACK =EC DPCH+6dBである。縦軸は、モバイル端末102の、実際にACK信号が発行されたときにACK信号を検知する確率P(ACK|ACK)を示している。実線の曲線200は、DTXを考慮に入れない(NACK信号がDPCH信号のエネルギーレベルよりも6dB低いとする)場合の、各リンクが正確にACK信号を検知する確率である。破線202は、DTXを考慮に入れた場合の各リンクが正確にACK信号を検知する確率である。図から分かる通り、ACK信号のSNRは、同じP(ACK|ACK)に関して第二の曲線202の方が約2dB高くなる。つまり、ACK信号のSNRは、モバイル端末102がDTXを考慮に入れない場合よりもDTXを考慮に入れた場合に、より高くなるのである。それ故、ACK信号の閾値をできる限り第一の曲線200に近づけて構成できるようにした上で、NACK信号とDTXを区別する方法が提供されることが望ましい。
本発明に係る実施形態において、NACK信号は、送信電力制御コマンド(TPCコマンド)を監視することによりDTXから区別される。TPCコマンドは、端末の出力電力を設定するために、基地局104、106、108または110からダウンリンクによってモバイル端末102に発行される。そうしたダウンリンクのTPCコマンドは、システム100のようなWCDMAシステムの電力制御の仕組みの一部として、モバイル端末102の送信電力を管理するために定期的に発行されるが、これはそうしたシステムにおいて必要最小限の電力のみが伝送されることが重要であるためである。発行された電力上昇コマンドと電力下降コマンドを比較判定することにより、モバイル端末と基地局104、106、108及び110の間のアップリンクが同期しているかどうかの推定が可能となる。そして、その推定値は、基地局104、106、108及び110におけるDTXの発生する確率をモバイル端末102が確定するために用いることができる。
一般的に、アップリンクが適切な品質を有している場合、電力上昇と下降のコマンド数の比はほぼ1となる(即ち、“上昇”と“下降”のコマンド数が等しくなる)。一方、アップリンクの品質が悪い場合は、基地局104、106、108及び110が、リンクの品質を向上させ、またはリンクの再接続を試みようとすることにより、上昇コマンドの数が下降コマンドの数よりも通常大きくなる。それ故、電力上昇と下降のコマンド数の比は、基地局104、106、108及び110がデータパケットを逸してACK信号もNACK信号も発行せず、代わりにDTXが発生する可能性を示す指標として使うことができる。上昇コマンドの数がより大きくなるほど、基地局104、106、108及び110においてDTXが発生するリスクが高くなる。
そして、ACK信号の最小閾値は、個別のリンクごとに(またはソフトハンドオーバの状況下でのアクティブセット中の各リンクごとに)、そのリンクのDTXの発生確率に応じて、またACK信号とNACK信号の電力の関数として調整することができる。1つの実施形態としては、ACK/NACK信号の電力は、例えば制御されたDPCH信号の標準電力とのオフセットとして、基地局104、106、108及び110より通知してもよい(即ち、伝送されるコントロールビットのいくつかをACK及びNACKのオフセットを示すために使用してもよい)。また、モバイル端末102のACK/NACK信号の電力を推定することも可能である。どちらの場合においても、ACK信号の閾値をDTXの発生確率に応じて調整することにより、確率P(ACK|NACK)を要求される値に維持しつつ、確率P(ACK|ACK)を高めることができる。結果として、不必要な再送信を低減し、全体として通信容量とリンクのスループットを向上させることができる。
図3を参照すると、モバイル端末が基地局に強化アップリンクのセッションとして接続した際に、DTXの発生確率を推定し、ACK信号の閾値をそれに応じて調整することのできるモバイル端末の受信部300のブロック図が示されている。受信部300は、無線信号を受信するアンテナ302と、続けて無線信号の周波数をベースバンドの低い周波数に変換する先端受信部304を含む、機能的な複数のコンポーネントを有する。さらに受信部300は、無線信号の中のデータを逆拡散するためのレイク受信部306、チャネルの受信状態と信号のSNRを推定するチャネル推定部/SIR推定部308を有する。また、無線信号中のTPCコマンドを検知するTPC検知部310、及び電力上昇と下降のコマンド数の比を元にDTXの発生確率を判定する制御装置312も有する。閾値計算装置314は、リンクごとにACK信号を検知するための最小閾値を計算する。ACK/NACK信号検知・電力オフセット推定部316は、検知されたACK/NACK信号が信頼できるかどうかを判定する。最後に、ブロックスケジューラ318が、新しいデータパケットか前回伝送されたデータパケットかを判断した上でデータパケットの伝送のスケジューリングを行い、先端送信部320が、アンテナ302を介してデータパケットを伝送する。その他のここでは特に指定していない機能的なコンポーネントは、本発明の特定の実施形態から外れることなく、受信部300の中に現れてもよい。
ダウンリンクの信号は、1つの基地局から、またはソフトハンドオーバの状況であれば複数の基地局からの無線信号を含む場合があり、ダウンリンク上に存在し得るノイズと共にアンテナ302を通して受信される。そうすると、無線信号は先端受信部304においてベースバンドの低い周波数に変換され、チャネル推定部/SIR推定部308に送られる。
チャネル推定部/SIR推定部308は、各基地局について、DPCHパイロットを用いて、DPCHのチャネルのフィルタのタップ係数 H^i…H^nbs(本明細書において“X^”は、任意の文字Xの上にハット記号“^”が付されていることを意味するものとする。)とSNR(signal−to−noise ratio) SIRDPCHを推定する。ソフトハンドオーバの場合において、チャネルのフィルタのタップ係数は
Figure 2008524946
と表される。ここで h はダウンリンク i におけるレイク受信のフィンガ k を、L はダウンリンク i におけるレイク受信のフィンガ数を表す。基地局が1つの場合はもちろん、ダウンリンクは1つしかない(即ち、i=1)。DPCHのSNRは
Figure 2008524946
と表される。ここで E^c DPCH はDPCHのチップ当りのエネルギーを、I^DPCH はDPCHにおける干渉を表す。これらの情報は、レイク受信部306に送られる。
レイク受信部306は、チャネルのフィルタのタップ係数とDPCHのSNRの情報を用いて、無線信号内のACK/NACK信号を含むデータの逆拡散を行う。レイク受信部306から出力されたACK/NACK信号は、レイク受信部306から出力された他の全てのデータ(例えば音声、画像データ、ウェブブラウジングのデータなど)と共に、ACK/NACK信号検知・電力オフセット推定部316に送られる。
チャネル推定部/SIR推定部308からのチャネルのフィルタのタップ係数 H^i…H^nbsとDPCHのSNR SIRDPCH は、TPC検知部310にも提供され、モバイル端末の送信電力の設定に用いられる。各リンクiにおいて、TPC検知部310は、受信した情報から電力上昇または電力下降コマンドのどちらかを復号化し、それに応じて先端送信部320に電力上昇・下降コマンドを提供する。TPC検知部310は、基地局におけるDTXの発生確率pDTX i の推定を行うために、電力上昇・下降コマンドを制御装置312にも提供する。
制御装置312は、事前に決められたタイムスロットnについて、DTXの発生確率pDTX i を、電力上昇と下降のコマンド数の比率の関数として様々な方法で推定できる。1つの実施形態としては、制御装置312は、最後の50〜200個のタイムスロット(即ちn=50 to 200)における電力上昇コマンド数の下降コマンド数に対する比率 Ri を計算する。そして、制御装置312は、モバイル端末が最良の品質のアップリンクを持つ基地局における比率 Ri (即ちRiの最小値)を使って確率pDTX i の基準値を定義する。例えば、基準値となる確率pDTX iは、最小の比率 Rminを持つ基地局によってpDTX i = 0.1 と設定され、より高い比率 Ri を持つ他の基地局の確率はそれよりも増大する。ソフトハンドオーバの状況における確率を導くための考え方として典型的な一例は、次式で表される:
Figure 2008524946
数式(1)において選択された確率値は、高品質のアップリンクにおいて、電力上昇コマンドがソフトハンドオーバにおける総電力コマンド数の60%以下になる一方、低品質のアップリンクでは電力上昇コマンドが100%に近くなるという要因に基づいている。基地局が1つの場合においては、DTXの可能性がより低いことから、例えば次式のようないくらか異なる考え方を適用できる:
Figure 2008524946
数式(1)と(2)に示された確率値は単なる例であり、本発明の技術的範囲から外れることなく、他の確率値や値の範囲を用いることは可能である。例えば、ある場合には、システムシミュレーションや実験室試験の結果に基づき最適化された値を用いてもよい。他のパラメータを事前に定義して確率値や値の範囲に用いてもよい。これらの値は、制御装置312により毎回比率 Ri を元にして計算してもよいし、モバイル端末の検索テーブルに保存してもよい。モバイル端末がドップラー観測機(図示はしていない)を有している場合には、比率 Ri 及びタイムスロットの数nの値を、ドップラー拡散の関数としてもよい。この場合、ドップラー観測機は、モバイル端末の速度に基づき、比率 Ri 及び他のパラメータを調整するために用いることができる。例えば、ゆっくり移動しているモバイル端末に対しては大きい数のタイムスロット(例えば、n=300)を用い、早く移動しているモバイル端末に対してはより小さい数のタイムスロット(例えば、n=50)を用いるべきである。さらに、速度が速い場合においては、遅い場合に比べて電力上昇・下降の推定の不確実性が高くなるため、比率 Ri の値は高くなるはずである。
DTXの発生確率pDTX iは、リンクごとのACK信号検知用の最小閾値を決定するために、制御装置312によって閾値計算装置314に提供される。1つの実施形態としては、計算装置314は、各リンクのACK信号の最小閾値を決定するために、確率pDTX i、ACK/NACK信号のオフセットの推定値、及びDPCHのSNR: SIRDPCH=E^c DPCH /I^DPCH を使用する。例えば、各リンクの最小閾値 TACKは、次式で計算される:
Figure 2008524946
ここでΦ-1(・)は正規(the Gaussian )確率分布関数(CDF;Cumulative Distribution Function)の逆数(“・”は数式(4)、(5)の括弧の中身に対応)、βNACK*Ec DPCHiは、NACK信号の電力のオフセットとDPCHの電力レベルの積、IACK/NACKmsgは、ACK/NACK信号に現れる干渉を表す。最後の変数IACK/NACKmsgは、当業者にとって既知の方法によりDPCHにおける干渉 I^DPCH に基づき導かれる。従って、数式(3)を用いることにより、各リンクのACK信号の最小閾値TACKは、DTXの発生確率pDTX iに基づいて調整することができる。また、その結果として、pDTX iが低い場合に、各リンクのACK信号の最小閾値を、図2の第一の曲線200に近づけることができる。
各リンクのACK信号の最小閾値TACKは、その後、ACK信号の検知のために、ACK/NACK信号検知・電力オフセット推定部316に提供される。加えて、ACK/NACK信号検知・電力オフセット推定部316は、検知されたACK/NACK信号が信頼できるかどうかを判定する。1つの実施形態としては、ACK/NACK信号検知・電力オフセット推定部316は、ACK/NACK信号の信頼性を、DPCHのSNR SIRDPCHを検査することにより判定する。例えば、DPCHのSNRが低すぎる場合には、全体の信号の品質も低下して信頼性のあるACK/NACK信号の検知が行えないことになる。それ故、所定の閾値より低いDPCHのSNRを持つリンクについては、NACK信号を検知したと見なされる。
いくつかの実施形態としては、最小閾値の決定に用いられたACK/NACK信号の電力のオフセットβACK及びβNACKを、例えば基地局からのDPCHの信号の一部として、ACK/NACK信号検知・電力オフセット推定部316に提供してもよい。他の実施形態としては、ACK/NACK信号検知・電力オフセット推定部316が、ACK/NACK信号の電力オフセットを推定してもよい。後者については、ACK/NACK信号の電力オフセットの推定値β^ACK ij及びβ^NACK ijは、次式で導かれる:
Figure 2008524946
ここで、β^ACK ij及びβ^NACK ijはリンクiの時刻jにおけるACK/NACK信号の電力オフセットの推定値、λはフィルタ係数(通常は0.95〜0.98の間)である。
ACK/NACK信号の電力オフセットの推定値が導かれると、ACK/NACK信号検知・電力オフセット推定部316は、自分自身のオフセットを新たな推定値 β^ACK ij 及び β^NACK ijに更新する。一般的に、検知されたACK信号の電力オフセットβ^ACK ij は更新されるが、NACK信号の電力オフセットβ^NACK ijは、DTXの発生確率pDTX i に依存して更新されない場合がある。例えば、確率pDTX i が大きすぎる場合には、NACK信号の電力オフセットの更新は行われない。
その後、ACK/NACK信号検知・電力オフセット推定部316により、検知したACK/NACK信号はブロックスケジューラ318に転送され、次に伝送するデータパケットのスケジューリングに用いられる。もし前回の伝送の結果としてACK/NACK信号検知・電力オフセット推定部316がACK信号を検知していれば、ブロックスケジューラ318は、伝送されるべき新しいデータパケットのスケジューリングを行う。一方、NACK信号が検知されていれば、ブロックスケジューラ318は、前回のデータパケットの再送信のスケジューリングを行う。そして、続けて先端送信部320により、当業者にとって既知の方法で伝送が行われる。
本発明に係る実施形態に従ってモバイル端末にACK/NACK信号検知を実装する方法に関するフローチャート400を、図4Aに示している。同図では基地局が1つだけの場合について示しているが、モバイル端末を複数の基地局に接続するソフトハンドオーバの状況下(図4Bに示す)においても、本発明の技術的範囲から外れることなく方法400を使用可能である。方法400はステップ402において、モバイル端末が現在接続している基地局より信号を受信するところから始まる。モバイル端末はその後、ステップ404において、前述した手順により、接続している基地局とのリンクにおける送信電力上昇・下降のコマンド数比率を判定する。モバイル端末がドップラー観測機を備えていれば(図中破線)、ステップ406において、モバイル端末におけるドップラー拡散が判定される。ステップ408では、モバイル端末は、電力上昇と下降のコマンド数比率を用いて、そのリンクにおけるDTXの発生確率を計算する。もし可能であれば、ここでドップラー拡散に応じてDTXの発生確率を調整してもよい。
モバイル端末はその後、ステップ410において、DTXの発生確率とACK/NACK信号の電力オフセットを用いて、接続している基地局のACK信号の最小閾値を計算する。電力オフセットは、基地局からモバイル端末に提供することもできる一方、前述した手法によりモバイル端末によって推定してもよい。ステップ412では、モバイル端末は、接続されているリンクのACK/NACK信号を検知し、検知の信頼性を判定する。そのリンクにおける検知の信頼性が低い場合は、NACK信号だと見なされる。ステップ414において、そのリンクにてACK信号が検知されたのかどうかの判定が行われる。判定結果がYESであれば、モバイル端末はそのACK信号を用いてそのリンクのACK信号の電力オフセットを更新し(ステップ416)、新たなデータパケットの伝送を行う(ステップ418)。判定結果がNOであれば、モバイル端末はそのNACK信号を用いてそのリンクのNACK信号の電力オフセットを更新し(ステップ420)、前回のデータパケットの再送信を行う(ステップ422)。
本発明に係る実施形態に従ってモバイル端末にACK/NACK信号検知を実装する方法であって、ソフトハンドオーバの場合に用いられる方法を、フローチャート400´として図4Aに示している。方法400´は、複数のリンクを有することを除いて図4Aの方法400と同様である。方法400´は、ステップ402´において、モバイル端末がソフトハンドオーバの全ての基地局(即ちアクティブセット)より信号を受信するところから始まる。モバイル端末はその後、ステップ404´において、前述した手順により、接続している各基地局とのリンクにおける送信電力上昇・下降のコマンド数比率を判定する。モバイル端末がドップラー観測機を備えていれば(図中破線)、ステップ406´において、モバイル端末におけるドップラー拡散が判定される。ステップ408´では、モバイル端末は、電力上昇と下降のコマンド数比率を用いて、各リンクにおけるDTXの発生確率を計算する。もし可能であれば、ここでドップラー拡散に応じて確率pDTX iを調整してもよい。
モバイル端末はその後、ステップ410´において、DTXの発生確率pDTX iとACK/NACK信号の電力オフセットを用いて、各リンクのACK信号の最小閾値を計算する。電力オフセットは、基地局からモバイル端末に提供することもできる一方、前述した手法によりモバイル端末によって推定してもよい。ステップ412´では、モバイル端末は、各リンクのACK/NACK信号を検知し、検知の信頼性を判定する。任意のリンクにおいて検知の信頼性が低い場合は、それはNACK信号だと見なされる。ステップ414´において、いずれかのリンクにてACK信号が検知されたのかどうかの判定が行われる。判定結果がYESであれば、ステップ416´において、モバイル端末はそのACK信号を用いてそのリンクのACK信号の電力オフセットを更新する。ここで、例えばpDTX i < 0.3 といったようにDTXの発生確率の低いリンクについては、そのリンクのNACK信号を用いてNACK信号の電力オフセットも更新される。その後、新たなデータパケットの伝送がステップ418´において行われる。あるリンクについて判定結果がNOであれば、モバイル端末はそのNACK信号を用いてそのリンクのNACK信号の電力オフセットを更新し(ステップ420´)、前回のデータパケットの再送信を行う(ステップ422´)。
ここまで本発明について1つまたはそれ以上の特別な実施形態に言及しながら説明を行ってきたが、当業者であれば、本発明の思想及び技術的範囲から外れることなく、多くの変更をそこへ加え得ることを認識するだろう。それ故、前述の各実施形態及びそれらから自明な変更等をしたものについては、特許請求の範囲に記載する本発明の思想と技術的範囲に属するものと見なされるべきである。
モバイル端末が1つまたは複数の基地局に接続する、典型的な無線通信システムの一部を描いている。 ACK,NACK及びDTXの典型的な実装例(線図)を描いている。 ACK,NACK及びDTXの典型的な実装例(グラフ)を描いている。 本発明に係る実施形態によって改良されるACK/NACK信号検知の実装に係るシステムのブロック図を描いている。 本発明に係る実施形態によって改良されるACK/NACK信号検知の実装に係る方法のフロー図を描いている。 本発明に係る実施形態によって改良されるACK/NACK信号検知の実装に係る方法のフロー図(複数の基地局の場合)を描いている。

Claims (34)

  1. モバイル端末におけるACK信号またはNACK信号の検知方法であって:
    前記モバイル端末に接続した基地局から送信されるACK信号またはNACK信号を通常含む無線信号を受信し;
    DTXの発生確率を推定し;
    前記DTXの発生確率を用いて前記ACK信号を正確に検知するために前記モバイル端末のACK信号の最小閾値を計算し;
    前記ACK信号の最小閾値を用いて、前記ACK信号を受信したかどうかを検知し、またはNACK信号を受信したかどうかを検知する方法。
  2. 受信した前記ACK信号または前記NACK信号に対応するデータパケットの前記基地局への伝送ステップを含む、請求項1に記載の方法。
  3. 受信した前記ACK信号の信頼性が高いと判定された場合にのみ、前記ACK信号に対応する前記データパケットを前記基地局へ伝送することを特徴とする、請求項2に記載の方法。
  4. 前記検知したACK信号またはNACK信号の信頼性判定ステップを含む、請求項1に記載の方法。
  5. 前記DTXの発生確率の前記推定ステップは、前記基地局から受信する送信電力上昇コマンド数と送信電力下降コマンド数の比率の判定ステップを含むことを特徴とする、請求項1に記載の方法。
  6. 前記DTXの発生確率の前記推定ステップは、送信電力上昇コマンド数と送信電力下降コマンド数の前記比率が所定の値よりも大きい場合に所定の確率を前記DTXの発生確率に割り当てることを特徴とする、請求項5に記載の方法。
  7. 前記ACK信号の最小閾値の前記計算ステップは、前記ACK信号及び前記NACK信号の電力オフセットを用いることを特徴とする、請求項1に記載の方法。
  8. 前記電力オフセットは、前記基地局から前記モバイル端末へと提供されることを特徴とする、請求項7に記載の方法。
  9. 前記電力オフセットは、前記モバイル端末において推定されることを特徴とする、請求項7に記載の方法。
  10. 前記電力オフセット推定値によって前記モバイル端末の電力オフセットを更新することを特徴とする、請求項8に記載の方法。
  11. 前記検知したACK信号またはNACK信号の前記信頼性判定ステップは、前記無線信号のDPCHのSNRを用いて実行されることを特徴とする、請求項4に記載の方法。
  12. 前記検知したACK信号またはNACK信号の前記信頼性判定ステップは、前記SNRが所定のレベルよりも低い場合には前記無線信号がNACK信号を含むと自動的に見なすことを特徴とする、請求項11に記載の方法。
  13. ドップラー拡散に応じて前記DTXの発生確率を調整することを特徴とする、請求項1に記載の方法。
  14. 無線通信システムのモバイル端末におけるACK信号またはNACK信号の検知に係る受信機であって:
    ACK信号またはNACK信号のどちらかを通常含む無線信号を、前記モバイル端末と接続した基地局から受信する先端受信部と;
    DTXの発生確率を推定する制御装置と;
    前記DTXの発生確率を用いて、前記ACK信号を正確に検知するための前記モバイル端末におけるACK信号の最小閾値を計算する閾値計算装置と;
    前記ACK信号の最小閾値を用いて、前記ACK信号を受信したかどうかを検知し、またはNACK信号を受信したかどうかを検知する検知装置を有することを特徴とする受信機。
  15. 受信した前記ACK信号または前記NACK信号に対応するデータパケットの伝送をスケジューリングする信号ブロックスケジューラを有することを特徴とする、請求項14に記載の受信機。
  16. 前記信号ブロックスケジューラは、前記受信したACK信号の信頼性が高いと判定された場合にのみ、前記ACK信号に対応するデータパケットの前記伝送をスケジューリングするように構成されることを特徴とする、請求項15に記載の受信機。
  17. 前記検知装置は、前記検知されたACK信号またはNACK信号の信頼性の判定をも行うことを特徴とする、請求項14に記載の受信機。
  18. 前記制御装置は、前記基地局から受信した送信電力上昇コマンド数と送信電力下降コマンド数の前記比率を判定することにより、前記DTXの発生確率を推定するよう構成されることを特徴とする、請求項14に記載の受信機。
  19. 前記制御装置は、送信電力上昇コマンド数と送信電力下降コマンド数の前記比率が所定の値よりも大きい場合に所定の確率を前記DTXの発生確率に割り当てることを特徴とする、請求項18に記載の受信機。
  20. 前記閾値計算装置は、ACK信号及びNACK信号の電力オフセットをも用いてACK信号の最小閾値を計算することを特徴とする、請求項14に記載の受信機。
  21. 前記閾値計算装置は、前記基地局から電力オフセットを受信することを特徴とする、請求項20に記載の受信機。
  22. 前記閾値計算装置は、前記電力オフセットを計算するように構成されることを特徴とする、請求項20に記載の受信機。
  23. 前記閾値計算装置は、前記電力オフセット推定値によって前記モバイル端末の電力オフセットを更新するように構成されることを特徴とする、請求項22に記載の受信機。
  24. 前記検知装置は、検知した前記ACK信号または前記NACK信号の信頼性を、無線信号のDPCHのSNRを用いて判定することを特徴とする、請求項17に記載の受信機。
  25. 前記検知装置は、前記SNRが所定のレベルよりも低い場合には前記無線信号がNACK信号を含むと自動的に見なすことを特徴とする、請求項24に記載の受信機。
  26. 前記制御装置は、ドップラー拡散に応じて前記DTXの発生確率を調整するように構成されることを特徴とする、請求項14に記載の受信機。
  27. 複数の基地局に同時に接続したモバイル端末におけるACK信号またはNACK信号の検知方法であって:
    前記モバイル端末に接続した前記複数の基地局から送信される通常ACK信号またはNACK信号を含む前記各無線信号を受信し;
    前記各基地局のDTXの発生確率を推定し;
    前記基地局それぞれの前記DTXの発生確率を用いて、前記ACK信号を正確に検知するための前記モバイル端末のACK信号の最小閾値を基地局ごとに計算し;
    前記基地局それぞれの前記ACK信号の最小閾値を用いて、前記基地局ごとに前記ACK信号を受信したかどうかを検知し、または前記基地局ごとにNACK信号を受信したかどうかを検知する方法。
  28. 前記いずれかの基地局からACK信号を受信した場合には前記ACK信号に対応するデータパケットを、前記いずれの基地局からもACK信号を受信しなかった場合には前記NACK信号に対応するデータパケットを前記基地局へ伝送するステップを含む、請求項27に記載の方法。
  29. 前記ACK信号に対応するデータパケットを伝送する前記ステップは、前記いずれかの基地局から受信した前記ACK信号の信頼性が高いと判定された場合にのみ伝送を実行することを特徴とする、請求項28に記載の方法。
  30. 前記基地局から受信し検知した各ACK信号またはNACK信号の信頼性判定ステップを含む、請求項27に記載の方法
  31. 前記各基地局の前記DTXの発生確率を推定するステップは、前記各基地局から受信した送信電力上昇コマンド数と送信電力下降コマンド数の比率を判定し、前記基地局それぞれにおいて送信電力上昇コマンド数と送信電力下降コマンド数の前記比率が所定の値よりも大きい場合に所定の確率を前記各基地局の前記DTXの発生確率に割り当てるステップを含む、請求項27に記載の方法。
  32. 前記モバイル端末の前記ACK信号の最小閾値を前記基地局ごとに計算する前記ステップは、前記モバイル端末へ前記各基地局からそれぞれ提供される、ACK信号及びNACK信号の電力オフセットを用いることを特徴とする、請求項27に記載の方法。
  33. 前記モバイル端末のACK信号の最小閾値を基地局ごとに計算する前記ステップは、前記ACK信号及び前記NACK信号の前記電力オフセットを使用し、前記電力オフセットは前記モバイル端末により推定され、前記モバイル端末の電力オフセットは前記電力オフセットの推定値により更新されることを特徴とする、請求項27に記載の方法。
  34. 前記基地局ごとに検知した前記ACK信号または前記NACK信号の前記信頼性判定ステップは、前記基地局ごとの前記無線信号のDPCHの前記SNRを用いて実行され、また前記基地局ごとに、前記SNRが所定のレベルよりも低い場合には前記無線信号がNACK信号を含むと自動的に見なすことを特徴とする、請求項30に記載の方法。
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