JP2003243886A - 電子部品供給装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は電子部品を安定して供給することを
目的とするものである。 【解決手段】 テーピング部材１を一方向に搬送するテ
ーピング搬送部２と、搬送されるテーピング部材１のカ
バーテープ４をキャリアテープ３から剥離する剥離部８
と、この剥離されたカバーテープ４を挟持して係合する
第一、第二の歯車１０、１１を所定方向に回転させる駆
動モータ１４と、この駆動モータ１４を回転させるとと
もに駆動モータ１４に流れる電流値を計測してあらかじ
め記憶した所定値と比較するモータ制御部１３とを有す
る構成とした。

Description

【発明の詳細な説明】 【０００１】 【発明の属する技術分野】本発明は、電子部品を供給す
る電子部品供給装置に関するものである。 【０００２】 【従来の技術】従来の電子部品供給装置は、電子部品を
収納したキャリアテープを上面からカバーテープで封止
してなるテーピング部材を一方向に搬送するとともに、
カバーテープを順次剥離させて収納した電子部品を露出
させて供給するものとなっていた。 【０００３】そして、この露出した電子部品を電子部品
実装機で取り出すものとなっていた。 【０００４】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の電子部品供給装置は次のような問題を有して
いた。 【０００５】すなわち、カバーテープの剥離にあたっ
て、カバーテープに引張荷重を加えてキャリアテープか
ら剥離させるのであるが、この引張荷重の加え方が不適
切であった場合には、正常に剥離がなされず、キャリア
テープ内に収納した電子部品を良好に露出できない事態
を惹起してしまうことがあった。たとえば、カバーテー
プに過大な引張荷重を加えてしまった場合には、薄いポ
リエチレンフィルム製のカバーテープが切れてしまい、
電子部品を安定して供給できないものとなってしまって
いた。 【０００６】そこで本発明は電子部品を安定して供給す
ることを目的とするものである。 【０００７】 【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に、本発明は電子部品を収納したキャリアテープを上面
からカバーテープで封止してなるテーピング部材を一方
向に搬送するテーピング搬送部と、この搬送されるテー
ピング部材のカバーテープを剥離する剥離部と、この剥
離されたカバーテープを挟持して係合可能な一対の回転
体と、この回転体を所定方向に回転させて前記カバーテ
ープに引張荷重を加える駆動モータと、この駆動モータ
を回転させるとともに駆動モータに流れる電流値を計測
してあらかじめ記憶した所定値と比較するモータ制御部
とを有する電子部品供給装置であって、電子部品を安定
して供給することができるものとなる。 【０００８】 【発明の実施の形態】本発明の請求項１に記載の発明
は、電子部品を収納したキャリアテープを上面からカバ
ーテープで封止してなるテーピング部材を一方向に搬送
するテーピング搬送部と、この搬送されるテーピング部
材のカバーテープを剥離する剥離部と、この剥離された
カバーテープを挟持して係合可能な一対の回転体と、こ
の回転体を所定方向に回転させて前記カバーテープに引
張荷重を加える駆動モータと、この駆動モータを回転さ
せるとともに駆動モータに流れる電流値を計測してあら
かじめ記憶した所定値と比較するモータ制御部とを有す
る電子部品供給装置であって、電子部品を安定して供給
することができるものとなる。 【０００９】（実施の形態１）以下、図面を用いて、本
発明の一実施形態の電子部品供給装置について説明す
る。 【００１０】図１に示すように、テーピング部材１はテ
ーピング搬送部２によって一方向に搬送されるようにな
っている。このテーピング部材１は図２に示すように紙
製で帯状のキャリアテープ３の上面にポリエチレンフィ
ルム製で帯状のカバーテープ４が糊で貼り付けられてい
るものである。同図に示すように、キャリアテープ３は
上面に開口部５を有する収納部６が所定間隔ごとに設け
られ、各収納部６に、電子部品が収納された状態で、こ
の各収納部６を覆うようにカバーテープ４が設けられ、
各収納部６に収納された電子部品を封止するようになっ
ている。 【００１１】そして、キャリアテープ３には所定間隔で
送り穴７が設けられており、この送り穴７に図１、図２
に示すテーピング搬送部２の送り爪２ａが嵌合するよう
になっている。そしてテーピング搬送部２を回転させる
ことによって、テーピング部材１を一方向に搬送するも
のとなっている。図１、図２は、このようにテーピング
部材１が搬送路（詳細不図示）を搬送されている状態を
示したものである。 【００１２】また、図１、図２に示すように、剥離部８
は搬送路に沿って搬送されるテーピング部材１のキャリ
アテープ３からカバーテープ４を剥離するようになって
おり、キャリアテープ１からカバーテープ４が剥離され
ることによって収納部６内の電子部品が露出し、この露
出した電子部品を図１に示す電子部品実装機の取出体９
で取り出すものとなっている。 【００１３】このようにして剥離されたカバーテープ４
は、図１に示すように、第一の歯車１０と第二の歯車１
１とによって挟持され、この状態で第一、第二の歯車１
０、１１が図示の方向に同期回転することによって回収
部１２へと送り込まれる。この回転は同図に示すモータ
制御部１３の指令により駆動モータ１４が回転すること
によって、この駆動モータ１４と係合している第一の歯
車１０が回転し、さらにこの第一の歯車１０と係合して
いる第二の歯車１１が同期回転することによって達成さ
れる。このように、第一、第二の歯車１０、１１が剥離
されたカバーテープ４を挟持して係合する一対の回転体
となっているのである。 【００１４】この第一、第二の歯車１０、１１の同期回
転は上述のカバーテープ４の剥離にも関係している。す
なわち、図１に示すテーピング搬送部２の回転によるテ
ーピング部材１の搬送と同期して、駆動モータ１４を回
転させて第一、第二の歯車１０、１１を回転させること
で、カバーテープ４に引張荷重を加え、上述のように剥
離部８でキャリアテープ３からカバーテープ４を剥離す
るようになっているのである。 【００１５】また、図１に示すモータ制御部１３は、駆
動モータ１４に流れる電流値を計測できるものとなって
おり、さらに所定の電流値をあらかじめ記憶しているも
のである。そして、駆動モータ１４に流れる電流値とあ
らかじめ記憶した所定値とを比較し、駆動モータ１４に
流れる電流値が所定値以上となった場合に駆動モータ１
４を回転させるものとなっている。これは、例えば、テ
ーピング搬送部２と駆動モータ１４の同期動作が良好に
行われない場合などに、カバーテープ４に過大な引張荷
重が加わると駆動モータ１４に大きな負荷がかかって、
この駆動モータ１４に流れる電流値が変化するのである
が、このことを検知することによってカバーテープ４に
過大な引張荷重が加わることを防止し、このカバーテー
プ４が切れてしまうことを防ぐようにしているのであ
る。 【００１６】そして、結果として、電子部品を安定して
供給することができるものとなっている。 【００１７】なお、本実施形態においては、第一、第二
の歯車１０、１１によって剥離されたカバーテープ４を
挟持して係合する一対の回転体を構成するものとして説
明したが、これは一対のローラなどによっても実現でき
るものである。 【００１８】 【発明の効果】以上のように本発明は、電子部品を収納
したキャリアテープを上面からカバーテープで封止して
なるテーピング部材を一方向に搬送するテーピング搬送
部と、この搬送されるテーピング部材のカバーテープを
剥離する剥離部と、この剥離されたカバーテープを挟持
して係合可能な一対の回転体と、この回転体を所定方向
に回転させて前記カバーテープに引張荷重を加える駆動
モータと、この駆動モータを回転させるとともに駆動モ
ータに流れる電流値を計測してあらかじめ記憶した所定
値と比較するモータ制御部とを有する電子部品供給装置
であって、電子部品を安定して供給することができるも
のとなる。

【図面の簡単な説明】 【図１】本発明の一実施形態の電子部品供給装置を示す
正面図 【図２】同要部を示す斜視図 【符号の説明】 １ テーピング部材 ２ テーピング搬送部 ２ａ 送り爪 ３ キャリアテープ ４ カバーテープ ５ 開口部 ６ 収納部 ７ 送り穴 ８ 剥離部 ９ 取出体 １０ 第一の歯車 １１ 第二の歯車 １２ 回収部 １３ モータ制御部 １４ 駆動モータ

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 【請求項１】 電子部品を収納したキャリアテープを上
   面からカバーテープで封止してなるテーピング部材を一
   方向に搬送するテーピング搬送部と、この搬送されるテ
   ーピング部材のカバーテープを剥離する剥離部と、この
   剥離されたカバーテープを挟持して係合可能な一対の回
   転体と、この回転体を所定方向に回転させて前記カバー
   テープに引張荷重を加える駆動モータと、この駆動モー
   タを回転させるとともに駆動モータに流れる電流値を計
   測してあらかじめ記憶した所定値と比較するモータ制御
   部とを有する電子部品供給装置。