JP2003243731A - 半導体基板、半導体装置の製造方法およびその駆動方法 - Google Patents

半導体基板、半導体装置の製造方法およびその駆動方法

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JP2003243731A
JP2003243731A JP2002352131A JP2002352131A JP2003243731A JP 2003243731 A JP2003243731 A JP 2003243731A JP 2002352131 A JP2002352131 A JP 2002352131A JP 2002352131 A JP2002352131 A JP 2002352131A JP 2003243731 A JP2003243731 A JP 2003243731A
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semiconductor
semiconductor substrate
semiconductor device
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temperature
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JP2002352131A
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Yuji Ishida
雄二 石田
Saemitsu Hayashi
賛恵光 林
Akira Sasaki
亮 佐々木
Muhammad Enamul Kabiru
ムハマド エナムル カビル
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Yaskawa Electric Corp
Original Assignee
Yaskawa Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】一つの半導体基板に異なるデバイス構造を有し
た回路を作り、半導体装置を製造する時に、各デバイス
構造に適応した温度管理を行い、各回路に最適な製造プ
ロセスで製造可能な半導体基板及び半導体装置の製造方
法を提供する。 【解決手段】一つの半導体基板にMOSFET21と不
揮発性メモリ22を同時に製造するために、半導体基板
を局所的に温度制御する。MOSFET21直下に配置
したゼーベック素子24で温度を監視し、監視した温度
計測値をフィードバック制御して、MOSFET21近
傍に配置したペルチェ素子に電圧を印加して、温度を低
温に保持しつつ、ゲート酸化膜21eの厚さを薄く形成
する。一方、不揮発性メモリ22直下に配置したゼーベ
ック素子25で温度を監視しフィードバック制御して、
不揮発性メモリ22近傍に配置したペルチェ素子に電圧
を印加して、温度を高温に保持しつつ、ゲート酸化膜2
2eを厚く形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、特に、コンピュー
タ制御用、機械制御用、各種電力容量の電力変換器用、
電源用、電力増幅器用、アナログスイッチ用等の単体半
導体装置または半導体装置を集積化して作製する半導体
チップ用の半導体基板、およびこの半導体基板を使用し
て半導体装置を製造する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来は、BやP等の不純物が添加された
通常のSi基板に、フォトリソグラフィ、酸化、イオン
注入、スパッタ、CVD、及び拡散等の半導体プロセス
を駆使して、半導体装置を製造してきた。その中で、例
えば、従来の半導体基板を使用して、システムLSIを
製造するときの例としては図4のようになっている。図
4は従来の半導体装置の製造方法を使用して、半導体基
板から作製した半導体装置の断面図である。図4におい
て、半導体装置4は、ドレイン電極41a、ソース電極
41b、ドレイン41c、ソース41d、ゲート酸化膜
41e、及びゲート電極41fから構成されているロジ
ック部の一部であるMOSFET41と、ドレイン電極
42a、ソース電極42b、ドレイン42c、ソース4
2d、ゲート酸化膜42e、浮遊ゲート42f、層間膜
42g、及び制御ゲート電極42hから構成されている
メモリ部の一部である不揮発性メモリ42と、酸化膜4
7と、p層48と、n +層49とから構成されている。
さらに、MOSFET41と不揮発性メモリ42とは、
p層48、n+層49、p層48の配列でできるpn接
合分離によって素子分離されている。すなわち、半導体
装置4は、システムLSIの一部を示している。実際の
システムLSIは、図4に示すように一つのチップ上に
MOSFET41と不揮発性メモリ42との半導体装置
のみを混載したのではなく、ADコンバータ、入出力
(I/O)部、SRAM、及びDRAM等を混載されて
いるが、ここでは説明のためMOSFET41と不揮発
性メモリ42とのみを記載している。このように、図4
に示すシステムLSIは、一つのチップに、CPU、A
Dコンバータ、入出力部(I/O)部、不揮発性メモ
リ、SRAM、DRAM等を混載しており、これだけで
コンピュータ機能を発揮する(例えば、特許文献1参
照)。
【0003】
【特許文献1】 特開2000−183313号公報
(第1図)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の半導体基板を使用して、従来の半導体製造方法でシ
ステムLSIを製造した場合、半導体基板全体は製造の
初めから終わりまで、同一のプロセス条件で製造され
る。このため、ロジック部の一部であるMOSFET4
1は高速化のためゲート酸化膜41eの膜厚を薄くする
必要があるため、低温でゲート酸化膜41eを作りこむ
必要がある。一方メモリ部の一部である不揮発性メモリ
42は浮遊ゲート42fに蓄積された電子をリークさせ
ないためにもゲート酸化膜42fの膜厚を有る一定の厚
さにする必要があるため、高温で作りこむ必要がある。
このように両者の特性を最適にするように製造するに
は、両者個別にそれぞれ最適の半導体プロセスを実施す
べきであるが、一つのチップに混載されている制約から
同一のプロセスでMOSFET41と不揮発性メモリ4
2とを作りこむと、どちらか一方の特性を劣化させてし
まう。このように、システムLSIは、デバイス構造が
異なる回路を一つのチップに混載しているため、製造プ
ロセス上の制約を受けながら製造される。このため、一
部の回路において機能、品質および信頼性が劣ると言う
問題点があった。本発明は、上記課題を解決するために
なされたものであり、一つの半導体基板に異なったデバ
イス構造を有し、製造プロセスの異なる回路を作りこん
で半導体装置を製造するときに、各デバイス構造に適応
した温度管理をすることができると共に、各回路に最適
な製造プロセスで半導体を製造することが可能な半導体
基板および半導体装置の製造方法を提供することを目的
とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1記載の本発明は、半導体材料の表面または
内部に、半導体材料または金属材料で作製された熱電素
子を配置したものである。このようになっているため、
一つの半導体基板に異なったデバイス構造を有し、製造
プロセスの異なる回路を作りこんで半導体装置を同時に
製造するときに、各デバイス構造に適応した温度管理を
することができる。そして、各回路に最適なプロセスで
半導体を製造することが可能な半導体基板および半導体
装置の製造方法を提供することができる。請求項2の本
発明は、請求項1記載の半導体基板において、前記半導
体材料はSi、Ge、SiC、C、GaAs、またはG
aNを用いたものである。このようになっているため、
一つの半導体基板に異なったデバイス構造を有し、製造
プロセスの異なる回路を作りこんで半導体装置を同時に
製造するときに、各デバイス構造に適応した温度管理を
することができる。そして、各回路に最適なプロセスで
半導体を製造することが可能な半導体基板および半導体
装置の製造方法を提供することができる。請求項3の本
発明は、請求項1記載の半導体基板において、前記熱電
素子を作製するための半導体材料として、Bi2Te3
(Bi,Sb)2Te3、Bi2(Se,Te)3、ZnS
b、InSb、TiO3、PbTe、SiGe、SiG
e(GaP)、FeSi2、(Cu,Ag)2Se、Ce
3Te4、La3Te4、またはNd3Te4を用いたもので
ある。このようになっているため、一つの半導体基板に
異なったデバイス構造を有し、製造プロセスの異なる回
路を作りこんで半導体装置を同時に製造するときに、各
デバイス構造に適応した温度管理をすることができる。
そして、各回路に最適なプロセスで半導体を製造するこ
とが可能な半導体基板および半導体装置の製造方法を提
供することができる。請求項4の本発明は、請求項1記
載の半導体基板において、前記熱電素子を作製するため
の金属材料としてAl、Cu、Ag、W、CとNiとの
合金、NiとCrとの合金、Ni、Pt、またはPtと
Rhとの合金を用いたものである。このようになってい
るため、一つの半導体基板に異なったデバイス構造を有
し、製造プロセスの異なる回路を作りこんで半導体装置
を同時に製造するときに、各デバイス構造に適応した温
度管理をすることができる。そして、各回路に最適なプ
ロセスで半導体を製造することが可能な半導体基板およ
び半導体装置の製造方法を提供することができる。請求
項5の本発明は、半導体装置の製造方法に係るものであ
って、請求項1乃至4記載の半導体基板を使用した場合
であって、前記熱電素子の一部を利用して前記半導体基
板の温度を監視すると共に前記熱電素子の一部以外を利
用しで前記半導体基板の温度を制御し、前記半導体基板
から半導体デバイスまたは半導体チップ等の半導体装置
を作製するようにしたものである。このようになってい
るため、一つの半導体基板に異なったデバイス構造を有
し、製造プロセスの異なる回路を作りこんで半導体装置
を同時に製造するときに、各デバイス構造に適応した温
度管理をすることができる。そして、各回路に最適なプ
ロセスで半導体を製造することが可能な半導体基板およ
び半導体装置の製造方法を提供することができる。請求
項6の本発明は、請求項5記載の半導体装置の製造方法
において、前記半導体装置を、ダイオード、サイリス
タ、GTO、バイポーラトランジスタ、MOSFET、
若しくはIGBT、またはそれらの複合された半導体装
置としたものである。このようになっているため、一つ
の半導体基板に異なったデバイス構造を有し、製造プロ
セスの異なる回路を作りこんで半導体装置を同時に製造
するときに、各デバイス構造に適応した温度管理をする
ことができる。そして、各回路に最適なプロセスで半導
体を製造することが可能な半導体基板および半導体装置
の製造方法を提供することができる。請求項7の本発明
は、請求項5記載の半導体装置の製造方法において、前
記半導体チップを、パワー半導体、CPU、システムL
SI、ワンチップマイコン、若しくはASICまたはそ
れらの複合されたチップ若しくはモジュールとしたもの
である。このようになっているため、一つの半導体基板
に異なったデバイス構造を有し、製造プロセスの異なる
回路を作りこんで半導体装置を同時に製造するときに、
各デバイス構造に適応した温度管理をすることができ
る。そして、各回路に最適なプロセスで半導体を製造す
ることが可能な半導体基板および半導体装置の製造方法
を提供することができる。請求項8の本発明は、前記熱
電素子を冷却装置で冷却しつつ、請求項1乃至4記載の
半導体基板から半導体装置または半導体チップ等の半導
体装置を作製するものである。このようになっているた
め、一つの半導体基板に異なったデバイス構造を有し、
製造プロセスの異なる回路を作りこんで半導体装置を同
時に製造するときに、各デバイス構造に適応した温度管
理をすることができる。そして、各回路に最適なプロセ
スで半導体を製造することが可能な半導体基板および半
導体装置の製造方法を提供することができる。請求項9
の本発明は、請求項1乃至4記載の半導体基板から、請
求項5乃至8記載の半導体装置の製造方法を使用して作
製した半導体装置または半導体チップ等の半導体装置
を、前記熱電素子をヒートシンクおよび冷却ファンで冷
却しつつ、使用するものである。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を以下に説明
する。まず、本発明が従来と異なる点は、以下のとおり
である。すなわち、半導体材料の表面または内部に、半
導体材料または金属材料で作製されたペルチェ素子また
はゼーベック素子からなる熱電素子を配置した点であ
る。また、半導体基板を使用した場合であって、熱電素
子の一部を利用して半導体基板の温度を監視すると共に
熱電素子の一部以外を利用して半導体基板の温度を制御
し、前記半導体基板から半導体デバイスまたは半導体チ
ップ等の半導体装置を作製するようにした点である。 (第1実施例)図1は、本発明の第1実施例を示す半導
体基板の断面図である。図1において、半導体基板1
は、Pが注入されたn+層19、その下に配置した絶縁
のための酸化膜111、この絶縁酸化膜111下に配置
している電極14a、p型半導体材料14c、及びn型
半導体材料14bからなるゼーベック素子14、15、
並び絶縁酸化膜111下に配置している電極13a、n
型半導体材料13b、およびp型半導体材料13cから
なるペルチェ素子13、16とから構成される。絶縁酸
化膜111は、n+層19を酸化するか、スパッタ法若
しくはCVD法でn+層19に蒸着するか、または機械
的にn+層19に接着して形成する。また、ペルチェ素
子13は、絶縁酸化膜111下に電極13aを配置し、
その下にp型半導体材料13b、およびn型半導体材料
13cを配置し、さらにその下に電極13aを配置し
て、形成する。このペルチェ素子は、機械加工によって
形成しても良いし、リソグラフィと共にスパッタ法およ
びCVD法等で形成しても良い。さらに、ペルチェ素子
に電圧を加えるため、金属配線を施している。ペルチェ
素子16も同様にして形成する。次に、ゼーベック素子
14は、絶縁酸化膜111下に電極14aを配置し、そ
の下にn型半導体材料14 b、およびp型半導体材料
14cを配置し、さらにその下に電極14aを配置し
て、形成する。このゼーベック素子は、機械加工によっ
て形成しても良いし、リソグラフィと共にスパッタ法お
よびCVD法等で形成しても良い。さらに、ゼーベック
素子からの電圧を取り出すため、金属配線を施してい
る。上記のようにすると、半導体製造中でも、ゼーベッ
ク素子の電圧から、n+層19の温度を測定でき、さら
にフィードバック制御してペルチェ素子13、16に所
定の電圧を印加して、n+層19を所定の温度に冷却で
きる。その結果、半導体基板を局部的に所定の温度に制
御しつつ、半導体を製造できる。 (第2実施例)図2は、本発明の第2実施例を示す半導
体基板から作製した半導体装置の断面図である。図2に
おいて、半導体装置2は、ドレイン電極21a、ソース
電極21b、ドレイン21c、ソース21d、ゲート酸
化膜21e、及びゲート電極21fからなるロジック部
の一部であるMOSFET21と、ドレイン電極22
a、ソース電極22b、ドレイン22c、ソース22
d、ゲート酸化膜22e、浮遊ゲート22f、層間膜2
2g、及び制御ゲート電極22hからなるメモリ部の一
部である不揮発性メモリ22と、酸化膜27と、Bが注
入されたp層28と、Pが注入されたn+層29と、そ
の下に配置した絶縁のための酸化膜211と、この絶縁
酸化膜211下に配置している電極24a、p型半導体
材料24b、及びn型半導体材料24cからなるゼーベ
ック素子24、25と、絶縁酸化膜211下に配置して
いる電極23a、n型半導体材料23b、およびp型半
導体材料23cからなるペルチェ素子23、26と、か
ら構成されるシステムLSIを示したものである。絶縁
酸化膜211は、n+層29を酸化するか、スパッタ法
若しくはCVD法でn+層29に蒸着するか、または機
械的にn+層29に接着して形成する。また、ペルチェ
素子23は、絶縁酸化膜211下に電極23aを配置
し、その下にp型半導体材料23b、およびn型半導体
材料23cを配置し、さらにその下に電極23を配置し
て、形成する。このペルチェ素子は、機械加工によって
形成しても良いし、リソグラフィと共にスパッタ法およ
びCVD法等で形成しても良い。さらに、ペルチェ素子
に電圧を加えるため、金属配線を施している。ペルチェ
素子26も同様にして形成する。次に、ゼーベック素子
24は、絶縁酸化膜211下に電極24aを配置し、そ
の下にn型半導体材料24b、およびp型半導体材料2
4cを配置し、さらにその下に電極24aを配置して、
形成する。このゼーベック素子は、機械加工によって形
成しても良いし、リソグラフィと共にスパッタ法および
CVD法等で形成しても良い。さらに、ゼーベック素子
からの電圧を取り出すため、金属配線を施している。さ
らに、MOSFET21と不揮発性メモリ22とは、p
層28、n+層29、p層28の配列でできるpn接合
分離によって素子分離されている。実際のシステムLS
Iは、図2に示すように一つのチップ上にMOSFET
21と不揮発性メモリ22との半導体装置のみを混載し
たのではなく、ADコンバータ、入出力(I/O)部、
SRAM、及びDRAM等が混載されているが、ここで
は説明のためMOSFET21と不揮発性メモリ22と
のみを記載している。本実施例では、特に一つの半導体
基板にMOSFET21と不揮発性メモリ22を同時に
製造するために、半導体基板を局所的に温度制御するよ
うにしたものである。すなわち、MOSFET21直下
に配置したゼーベック素子24で温度を監視し、監視し
た温度計測値をフィードバック制御して、MOSFET
21近傍に配置したペルチェ素子に電圧を印加して、温
度を低温に保持しつつ、ゲート酸化膜21eの厚さを薄
く形成する。一方、MOSFET21の場合と同様に、
不揮発性メモリ22直下に配置したゼーベック素子25
で温度を監視しフィードバック制御して、不揮発性メモ
リ22近傍に配置したペルチェ素子に電圧を印加して、
温度を高温に保持しつつ、ゲート酸化膜22eを厚く形
成する。本実施例は、上記のような構成にしたので、一
つの半導体基板に異なったデバイス構造を有し、製造プ
ロセスの異なる回路を作りこんで半導体装置を製造する
ときに、各デバイス構造に適応した温度管理をすること
ができると共に、各回路に最適なプロセスで半導体を製
造することが可能な半導体基板および半導体装置の製造
方法を提供することが可能となる。 (第3実施例)図3は、本発明の第3実施例を示す半導
体基板から作製した半導体装置の断面図である。図3に
おいて、半導体装置3は、ドレイン電極31a、ソース
電極31b、ドレイン31c、ソース31d、ゲート酸
化膜31e、及びゲート電極31fからなるロジック部
の一部であるMOSFET31と、ドレイン電極32
a、ソース電極32b、ドレイン32c、ソース32
d、ゲート酸化膜32e、浮遊ゲート32f、層間膜3
2g、及び制御ゲート電極32hからなるメモリ部の一
部である不揮発性メモリ32と、酸化膜37と、Bが注
入されたp層38と、Pが注入されたn+層39と、そ
の下に配置した絶縁のための酸化膜311と、この絶縁
酸化膜311下に配置している電極34a、p型半導体
材料34b、及びn型半導体材料34cからなるゼーベ
ック素子34、35と、絶縁酸化膜311下に配置して
いる電極33a、n型半導体材料33b、およびp型半
導体材料33cからなるペルチェ素子33、36と、か
ら構成されるシステムLSIを示したものである。ま
た、311はペルチェ素子33を冷却するための冷却フ
ァンである。絶縁酸化膜311は、n+層39を酸化す
るか、スパッタ法若しくはCVD法でn+層39に蒸着
するか、または機械的にn+層39に接着して形成す
る。また、ペルチェ素子33は、絶縁酸化膜311下に
電極33aを配置し、その下にp型半導体材料33b、
およびn型半導体材料33cを配置し、さらにその下に
電極33を配置して、形成する。このペルチェ素子は、
機械加工によって形成しても良いし、リソグラフィと共
にスパッタ法およびCVD法等で形成しても良い。さら
に、ペルチェ素子に電圧を加えるため、金属配線を施し
ている。ペルチェ素子36も同様にして形成する。次
に、ゼーベック素子34は、絶縁酸化膜311下に電極
34aを配置し、その下にn型半導体材料34b、およ
びp型半導体材料34cを配置し、さらにその下に電極
34aを配置して、形成する。このゼーベック素子は、
機械加工によって形成しても良いし、リソグラフィと共
にスパッタ法およびCVD法等で形成しても良い。さら
に、ゼーベック素子からの電圧を取り出すため、金属配
線を施している。さらに、MOSFET31と不揮発性
メモリ32とは、p層38、n+層39、p層38の配
列でできるpn接合分離によって素子分離されている。
実際のシステムLSIは、図3に示すように一つのチッ
プ上にMOSFET31と不揮発性メモリ32との半導
体装置のみを混載したのではなく、ADコンバータ、入
出力(I/O)部、SRAM、及びDRAM等が混載さ
れているが、ここでは説明のためMOSFET31と不
揮発性メモリ32とのみを記載している。本実施例で
は、特に一つの半導体基板にMOSFET31と不揮発
性メモリ32を同時に製造するために、半導体基板を局
所的に温度制御するようにしたものである。すなわち、
MOSFET31直下に配置したゼーベック素子34で
温度を監視し、監視した温度計測値をフィードバック制
御して、MOSFET31近傍に配置したペルチェ素子
33に電圧を印加して、温度を低温に保持しつつ、ゲー
ト酸化膜31eの厚さを薄く形成する。このとき、ペル
チェ素子33の冷却効率を高めるため、冷却ファンでペ
ルチェ素子33の高温側を冷却する。一方、MOSFE
T31の場合と同様に、不揮発性メモリ32直下に配置
したゼーベック素子35で温度を監視しフィードバック
制御して、不揮発性メモリ32近傍に配置したペルチェ
素子に電圧を印加して、温度を高温に保持しつつ、ゲー
ト酸化膜32eを厚く形成する。本実施例は、上記のよ
うな構成にしたので、一つの半導体基板に異なったデバ
イス構造を有し、製造プロセスの異なる回路を作りこん
で半導体装置を製造するときに、各デバイス構造に適応
した温度管理をすることができると共に、各回路に最適
なプロセスで半導体を製造することが可能な半導体装置
および半導体チップの製造方法を提供することが可能と
なる。なお、本実施例で示した半導体基板を作製するた
めの半導体材料は、Si、Ge、SiC、C、GaA
s、またはGaNを用いるようにしたものである。ま
た、半導体基板の温度を監視し、制御するための熱電素
子については、該素子を作製するための半導体材料とし
て、Si、Ge、SiC、C、GaAs、GaN、Bi
2Te3、(Bi,Sb)2Te3、Bi2(Se,T
e)3、ZnSb、InSb、TiO3、PbTe、Si
Ge、SiGe(GaP)、FeSi2、(Cu,A
g)2Se、Ce3Te4、La3Te4、またはNd3Te
4を用いると良い。そして、熱電素子を作製するための
金属材料として、Al、Cu、Ag、W、CとNiとの
合金、NiとCrとの合金、Ni、Pt、またはPtと
Rhとの合金を用いると良い。また、本実施例におい
て、半導体基板から半導体装置または半導体チップ等の
半導体装置を作製する例を説明したが、当該半導体装置
は、ダイオード、サイリスタ、GTO、バイポーラトラ
ンジスタ、MOSFET、若しくはIGBT、またはそ
れらの複合されたデバイスからなるものが好ましい。一
方、前記半導体チップに関しては、パワー半導体、CP
U、システムLSI、ワンチップマイコン、若しくはA
SICまたはそれらの複合されたチップ若しくはモジュ
ールとしたものが好ましい。また、第2実施例、第3実
施例において、ロジック回路およびパワー回路を混載し
たHVIC(High Voltage Integr
ated Circuit)に適用しても同様の効果を
発揮する。
【0007】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の実施例によ
れば、半導体材料の表面または内部に、半導体材料また
は金属材料で作製されたペルチェ素子またはゼーベック
素子からなる熱電素子を配置した構成、また、半導体基
板を使用した場合であって、熱電素子の一部を利用して
半導体基板の温度を監視すると共に熱電素子の一部以外
を利用しで半導体基板の温度を制御し、半導体基板から
半導体装置または半導体チップ等の半導体装置を作製す
るようにした構成にしたため、一つの半導体基板に異な
ったデバイス構造を有し、製造プロセスの異なる回路を
作りこんで半導体装置を同時に製造するときに、各デバ
イス構造に適応した温度管理をすることができる。そし
て、各回路に最適なプロセスで半導体を製造することが
可能な半導体基板および半導体装置の製造方法を提供す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す半導体基板の断面図
である。
【図2】本発明の第2実施例を示す半導体基板から作製
した半導体装置の断面図である。
【図3】本発明の第3実施例を示す半導体装置を製造す
る時の構成図である。
【図4】従来の半導体装置の断面図である。
【符号の説明】
13 ペルチェ素子(熱電素子) 21、31、41 MOSFET 21a、31a、41a ドレイン電極 21b、31b、41b ソース電極 21c、31c、41c ドレイン 21d、31d、41d ソース 21e、31e、41e ゲート酸化膜 21f、31f、41f ゲート電極 22、32、42 不揮発性メモリ 22a、32a、42a ドレイン電極 22b、32b、42b ソース電極 22c、32c、42c ドレイン 22d、32d、42d ソース 22e、32e、42e ゲート酸化膜 22f、32f、42f 浮遊ゲート 22g、32g、42g 層間膜 22h、32h、42h 制御ゲート電極 23 ペルチェ素子(熱電素子) 13a、23a、33a 電極 13b、23b、33b p型半導体材料 13c、23c、33c n型半導体材料 14、24、34 ゼーベック素子(熱電素子) 14a、24a、34a 電極 14b、24b、34b n型半導体材料 14c、24c、34c p型半導体材料 15、25、35 ゼーベック素子(熱電素子) 16、26、36 ペルチェ素子(熱電素子) 27、47 酸化膜 28、48 p層 19、29、39、49 n+層 111、311 絶縁酸化膜 312 冷却ファン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 27/10 461 H01L 35/34 27/115 27/10 434 29/788 29/78 371 29/792 27/08 102A 35/14 35/18 35/34 (72)発明者 カビル ムハマド エナムル 福岡県北九州市八幡西区黒崎城石2番1号 株式会社安川電機内 Fターム(参考) 5F036 AA01 BA33 BC01 5F048 AB01 AB03 AC01 BA01 BH01 5F083 EP02 EP22 ZA12 ZA13 ZA14 5F101 BA01 BB02

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体材料の表面または内部に、半導体
    材料または金属材料で作製された熱電素子を配置したこ
    とを特徴とする半導体基板。
  2. 【請求項2】 前記半導体材料は、Si、Ge、Si
    C、C、GaAs、またはGaNを用いたものであるこ
    とを特徴とする請求項1記載の半導体基板。
  3. 【請求項3】 前記熱電素子を作製するための半導体材
    料として、Bi2Te3、(Bi,Sb)2Te3、Bi2
    (Se,Te)3、ZnSb、InSb、TiO3、Pb
    Te、SiGe、SiGe(GaP)、FeSi2
    (Cu,Ag) 2Se、Ce3Te4、La3Te4、また
    はNd3Te4を用いたことを特徴とする請求項1または
    2記載の半導体基板。
  4. 【請求項4】 前記熱電素子を作製するための金属材料
    としてAl、Cu、Ag、W、CとNiとの合金、Ni
    とCrとの合金、Ni、Pt、またはPtとRhとの合
    金を用いたことを特徴とする請求項1から3のいずれか
    1項に記載の半導体基板。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至4記載の半導体基板を使用
    した場合であって、前記熱電素子の一部を利用して前記
    半導体基板の温度を監視すると共に前記熱電素子の他の
    一部を利用して前記半導体基板の温度を制御し、前記半
    導体基板から半導体装置または半導体チップ等を作製す
    ることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  6. 【請求項6】 前記半導体装置を、ダイオード、サイリ
    スタ、GTO、バイポーラトランジスタ、MOSFE
    T、若しくはIGBT、またはそれらの複合された半導
    体装置とした請求項5記載の半導体装置の製造方法。
  7. 【請求項7】 前記半導体チップを、パワー半導体、C
    PU、システムLSI、ワンチップマイコン、若しくは
    ASICまたはそれらの複合されたチップ若しくはモジ
    ュールとした請求項5記載の半導体チップの製造方法。
  8. 【請求項8】 前記熱電素子を冷却装置で冷却しつつ、
    請求項1乃至4記載の半導体基板から半導体装置または
    半導体チップ等の半導体装置を作製することを特徴とす
    る、請求項5から7のいずれか1項に記載の半導体装置
    または半導体チップの製造方法。
  9. 【請求項9】 請求項1乃至4記載の半導体基板から、
    請求項5乃至8記載の半導体装置の製造方法を使用して
    作製した半導体装置または半導体チップ等の半導体装置
    を、前記熱電素子をヒートシンクおよび冷却ファンで冷
    却しつつ、駆動させる半導体装置の駆動方法。
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