JP2003242996A - 高分子電解質及び燃料電池 - Google Patents
高分子電解質及び燃料電池Info
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Abstract
提供すること。 【解決手段】同一又は異なる高分子分子上の側鎖又は主
鎖上にアニオン性基及びカチオン性基をそれぞれもち、
全体として中和されている高分子材料からなることを特
徴とする高分子電解質。つまり、高分子電解質にアニオ
ン性基による酸性度を中和するカチオン性基を導入する
ことで、高分子電解質全体として中和してpHを上昇さ
せて他の材料に対する腐食性を抑制できる。また、前記
アニオン性基及び前記カチオン性基は略イオン化してい
ることが好ましい。高分子電解質が有するアニオン性基
及びカチオン性基がほとんどイオン化していると、アニ
オン性基のもつプロトンがカチオン性基に移動してイオ
ン交換できるプロトンが存在しなくなるので、金属イオ
ンによるイオン交換反応が抑制され、燃料電池性能は悪
化しない。
Description
し、更に詳しくは特に高分子固体電解質型燃料電池(P
EFC)等の電解質として適用した場合に耐久性の高い
燃料電池とすることができる高分子電解質に関する。更
にその高分子電解質を用いた燃料電池に関する。
リーンで効率の高いエネルギー源が求められており、燃
料電池が期待されている。燃料電池は、電気化学反応に
より燃料の有する化学エネルギーを直接電気エネルギー
に変換する装置であり、理論的には高いエネルギー効率
が実現可能である。
は、より低い温度で運転可能であって、安全性や小型化
の観点からも多くの利点を有し、種々の用途が検討され
ている。このPEFCは、電解質として高分子電解質を
備える。高分子電解質は、高いイオン伝導度が要求され
ており、ペルフルオロカーボンを主体としてイオン伝導
性を実現するイオン交換基としてのスルホン酸基を有す
る、ペルフルオロカーボンスルホン酸ポリマーから構成
される樹脂(例えば、ナフィオン、デュポン社製)が用
いられてきた。
高い耐久性が要求される。燃料電池の耐久性を向上させ
る目的の従来技術として、特開2001−223015
号公報に、燃料電池に混入したFeイオンを結合・除去
できるキレート性官能基を有する高分子電解質が開示さ
れている。
電池の耐久性向上を図ることができる高分子電解質を提
供することを解決すべき課題とする。また、そのような
高分子電解質を用いた燃料電池を提供することも解決す
べき課題とする。
性に影響を与える一因として、高分子電解質が有するス
ルホン酸基等の強酸基が挙げられる。従来の高分子電解
質は高いプロトン伝導性が要求されるので、スルホン酸
基などの強酸基が分子内に導入されている。強酸はプロ
トンの解離度が高く、高分子電解質に導入することで高
いプロトン伝導度が期待できる。
より、燃料電池に用いられる金属部品を腐食するおそれ
がある。たとえば、現在、利用されているカーボン製の
セパレータに代えて、金属製セパレータを採用すること
が検討されているが、燃料電池内の雰囲気により腐食さ
れる問題がある。金属製セパレータはカーボン製セパレ
ータよりも体積が非常に小さいために燃料電池のスタッ
クを大幅に薄くすることが可能となり体積エネルギー効
率を向上できる。
は、同一又は異なる高分子分子上の側鎖又は主鎖上にア
ニオン性基及びカチオン性基をそれぞれもち、全体とし
て中和されている高分子材料からなることを特徴とする
(請求項1)。
付与するために必要なスルホン酸基等のアニオン性基を
必須とすると共に、高分子電解質にアニオン性基による
酸性度を中和するカチオン性基を導入することで、高分
子電解質全体として中和してpHを上昇させることが可
能となり燃料電池内の他の材料に対する腐食性を抑制で
きる。
オン)性基」とは、「現にアニオン(カチオン)となっ
ている基」又は「アニオン(カチオン)になりうる基」
の少なくともいずれかを意味する。
ン性基は略イオン化していることが好ましい(請求項
2)。プロトンを有するアニオン性基は、金属部品等か
らの溶出等により燃料電池中に混入する金属イオンが反
応することで、プロトンがイオン交換されてプロトン伝
導に寄与しない金属塩となり、燃料電池の性能が悪化し
ていくこととなる。高分子電解質が有するアニオン性基
及びカチオン性基がほとんどイオン化していると、アニ
オン性基のもつプロトンがカチオン性基に移動してイオ
ン交換できるプロトンが存在しなくなるので、金属イオ
ンによるイオン交換反応が抑制され、燃料電池性能は悪
化しない。また、プロトン伝導性にも悪影響を与えるこ
とはない。
性基は、同一の高分子分子上に存在することが好ましく
(請求項3)、更に、同一の高分子分子上の同一側鎖上
に存在することがより好ましい(請求項4)。
あることが好ましい(請求項5)。スルホン酸基は強酸
であり、高分子電解質のプロトン伝導性を向上できる。
また、前記カチオン性基は、窒素を含有することが好ま
しい(請求項6)。窒素を含有させることは容易であり
コストの点でも有利であると共に、アニオン性基から放
出されたプロトンと結合して容易にカチオン化できるか
らである。
(1)で表される置換基を高分子分子構造中の側鎖又は
主鎖上に有する高分子化合物を含むことが好ましい(請
求項7)。
としては、一般式(2)で表される置換基を高分子分子
構造中の側鎖又は主鎖上に有する高分子化合物を含むこ
とが好ましい(請求項10)。
合物は耐酸化性を向上するために結合エネルギーの高い
C−F結合をもつようにフッ素原子を含有することが好
ましい(請求項8及び11)。また、一般式(1)又は
(2)中のB及びB’はプロピレン基、ブチレン基又は
それらのうちのいずれかの誘導体であることが好ましい
(請求項9及び12)。
表される置換基を高分子分子構造中の側鎖に有する高分
子化合物を含むことが好ましい(請求項13)。
表される置換基を高分子分子構造中の側鎖に有する高分
子化合物を含むことが好ましい(請求項15)。
2又は3であることが好ましい(請求項14及び1
6)。
池は、上述した本発明の高分子電解質を電解質膜に適用
し、その電解質膜の両面を狭持する反応極と該反応極を
狭持するセパレータとからなる燃料電池セルを複数積層
することを特徴とする(請求項17)。
分子電解質は所定の高分子材料からなり、膜状に成形す
ることで、燃料電池等に用いられる電解質膜として使用
したり、適正な溶媒に溶解させて燃料電極の反応電極を
作成するときのバインダーとして使用できる。その他に
も本高分子電解質はリチウムイオン電池の固体電解質に
用いることもできる。
オン性基をそれぞれもち、全体として中和されている高
分子材料からなる。高分子材料の具体的な化学構造は特
に限定されない。たとえば、ポリエチレン、ポリプロピ
レン、ポリスチレンなどのように炭化水素からなるポリ
オレフィン系高分子や、ポリオレフィン系高分子の一部
乃至全部の水素がフッ素原子で置換されたポリテトラフ
ルオロエチレン、テトラフルオロエチレン−ヘキサフル
オロプロピレン共重合体、テトラフルオロエチレン−パ
ーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体、テトラフ
ルオロエチレン−エチレン共重合体、テトラフルオロエ
チレン−ヘキサフルオロプロピレン−パーフルオロアル
キルビニルエーテル共重合体等のフッ素樹脂等からなる
炭化水素系高分子骨格に、アニオン性基及びカチオン性
基が導入された材料である。
料中の同一分子上に存在しても良いし、異なる高分子分
子上に存在しても良い。また、高分子の側鎖上に存在し
ても良いし、主鎖上に存在するものであっても良い。
高分子材料の同一分子上に存在することが好ましく、同
一分子上の同一側鎖上に存在することがより好ましい。
アニオン性基及びカチオン性基としては特に限定される
ものではないが、アニオン性基としてはスルホン酸基、
リン酸基、カルボン酸基等が例示できるが、プロトン伝
導性の観点からはスルホン酸基が好ましく、カチオン性
基としてはイミダゾリウム、アンモニウム、ピリジウ
ム、ホスホニウム等が例示できるが、窒素含有基である
ことが好ましい。窒素を含有する基としては、アミン誘
導体や、ピリジン誘導体、イミダゾール誘導体等の複素
環式化合物誘導体等が例示できる。
化していることが好ましい。特に、アニオン性基のプロ
トンがカチオン性基に移動することで略イオン化してい
ることが好ましい。
式(5)〜(13)で表される置換基を分子構造中に有
するものが挙げられる。
それぞれ独立してアルキル基又はアルキレン基であり、
いずれかのアルキレン基を介して前述のオレフィン系高
分子やフッ素樹脂等からなる炭化水素系高分子骨格に結
合されている。炭化水素系高分子骨格としてはフッ素樹
脂が好ましい。この炭化水素系高分子骨格には製造の容
易さ等の観点から炭素原子及び水素原子の他に、酸素原
子、窒素原子、硫黄原子等を導入して、適宜、エーテル
結合、ペプチド結合、エステル結合等を有することがで
きる。
方法として一般式(7)を例として挙げて説明すると、
ETFEからなる炭化水素系高分子骨格に側鎖として、
4−ビニルピリジンを付加重合させる。付加重合の基点
としては放射線照射等の常法により発生させたラジカル
を用いることができる。その後、スルホン酸基とピリジ
ン環上の窒素原子との間のアルキレン基に相当する炭素
数をもつアルキルスルトン(Alkylsulton
e:たとえばアルキレン基がプロペン基であればプロパ
ンスルトンを用い、ブテン基であればブタンスルトンを
用いる)を反応させてスルホン酸基を窒素に導入する。
その他の高分子材料についても対応する適正な単量体を
炭化水素系高分子骨格にグラフト化する等して同様に合
成することができる。
で表される置換基を高分子分子構造中の主鎖又は側鎖上
に有する高分子化合物を含む。つまり、所定の高分子骨
格に一般式(1)で表される置換基が結合した高分子化
合物である。
いて、アニオン性基は−SO3 -のスルホン酸基であり、
カチオン性基はピリジン骨格の部分の4級窒素である。
一般式(1)がピリジン誘導体であるのは複素環中の窒
素を常に4級窒素としてイオン化することができるから
である。したがって、スルホン酸基の部分には対イオン
としてのプロトンが存在せず、アニオン性基及びカチオ
ン性基はすべてイオン化している。なお、一般式(1)
で表される置換基は高分子骨格と一般式(1)中のピリ
ジン骨格の任意の炭素原子を介して結合される。
高分子骨格としては特に限定されず、一般的な炭化水素
系高分子骨格が採用できる。高分子電解質の使用目的、
製造の難易、コスト等から適正に選択することが可能で
ある。たとえば、前述したように、ポリオレフィン系高
分子、その一部水素がフッ素原子で置換されたフッ素樹
脂が例示でき、フッ素樹脂とすることが好ましく、この
炭化水素系高分子骨格には製造の容易さ等の観点からエ
ーテル結合、ペプチド結合、エステル結合等を有するこ
とができる。また、炭化水素系高分子骨格の分子量とし
ても特に限定されないが、電解質膜として用いられる場
合には分子量100万程度が膜強度及び取り扱いの観点
から好ましい。一般式(1)で表される置換基での置換
割合は高分子電解質の使用目的等によっても異なるが、
分子量100万程度の場合に1分子あたり103〜104
程度を採用できる。
れないが、プロピレン基、ブチレン基又はそれらのうち
のいずれかの誘導体であることが好ましい。なお、本明
細書で使用する「ヒドロカルビル基」とは、1個以上の
炭素原子を有し、全体として炭化水素特性を持つ基を意
味する。このような基は、以下のようなものを含む:
炭化水素基、即ち脂肪族、脂環式(例えば、シクロアル
キルまたはシクロアルケニル)、芳香族基、アリール基
等並びにリングが分子の他の部分を介して完成されてい
る環式基。 置換炭化水素基、すなわち基の炭化水素
特性を変更することのない、炭化水素以外の置換基を含
む基。たとえば、ハロゲン、ヒドロキシ基、ニトロ基、
シアノ基、アルコキシ基、アシル基等の置換基で一部置
換された基等である。 ヘテロ基、すなわち炭化水素
特性を示すが、炭素原子で構成される連鎖またはリング
内に、炭素以外の原子を含む基。たとえば窒素、酸素お
よび硫黄を包含するものである。
系高分子骨格に導入する方法としては特に限定されな
い。
分子化合物の中でも一般式(3)で表される置換基を高
分子分子構造中の側鎖に有する高分子化合物が好まし
い。
が好ましい。
る主鎖としては特に限定されるものではないが、電解質
膜として用いる場合には、以下の一般式(14)で表さ
れるフッ素樹脂からなる主鎖が膜強度及び取り扱いの観
点から好適に用いられる。また、n及びmの値は特に限
定されるものではないが、nが5000〜10000程
度、mが10〜40程度がそれぞれ好ましい。なお、一
般式(14)中のXで表される部分に一般式(3)の置
換基が導入できる。
般式(2)で表される置換基を高分子分子構造中の側鎖
又は主鎖上に有する高分子化合物を含む。つまり、所定
の高分子骨格に一般式(2)で表される置換基が結合し
た高分子化合物である。
おいて、アニオン性基は−SO3 -のスルホン酸基であ
り、カチオン性基はアニリン誘導体の部分の2級窒素で
ある。アニリンは反応性が高く高分子材料の合成が容易
である利点がある。所定の高分子骨格及びB’のヒドロ
カルビル基については、一般式(1)で説明したものと
同様であるのでここでの説明は省略する。なお、一般式
(2)で表される置換基は高分子骨格と一般式(2)中
のベンゼン骨格の任意の炭素原子を介して結合される。
分子化合物の中でも一般式(4)で表される置換基を高
分子分子構造中の側鎖に有する高分子化合物が好まし
い。
が好ましい。
る主鎖としては特に限定されるものではないが、電解質
膜として用いる場合には、以下の一般式(15)で表さ
れるフッ素樹脂からなる主鎖が膜強度及び取り扱いの観
点から好適に用いられる。また、n及びmの値は特に限
定されるものではないが、nが5000〜10000程
度、mが10〜40程度がそれぞれ好ましい。なお、一
般式(15)中のXで表される部分に一般式(4)の置
換基が導入できる。
5)中の側鎖を示す中かっこ内の構造中でメタクリルア
ミドの窒素原子に結合したエチレン基に代えてその他の
アルキレン基(メチレン基等)を介して又はエチレン基
なしに、一般式(3)又は(4)の置換基が結合できる
フッ素樹脂が好適に用いられる。n及びmの値としては
特に限定されるものではないが、nが5000〜100
00程度、mが10〜40程度がそれぞれ好ましい。
独で使用しても良いし、適宜、混合して使用しても良
い。また、高分子電解質はその他にも適宜、強度を向上
するためのフィラー等の補強材、保水剤(粘度鉱物、モ
レキュラーシーブ)等の添加材を加えることが可能であ
る。
FCである。本実施形態の燃料電池としては燃料電池セ
ルを複数積層したスタックを形成しているものを規定す
る。そして電解質膜として前述した高分子電解質から製
造された膜を用いる。電解質膜を挟んだ両側の反応電極
にそれぞれ燃料ガスと酸化剤ガスとを供給するガス供給
装置がそれぞれ対応する側のセパレータから接続され
る。そして燃料ガスとしては水素ガスを酸化剤ガスとし
て空気をそれぞれ便宜的に規定する。
側を反応電極で狭持した後にさらに拡散層で狭持したM
EAの両側をセパレータで狭持した構造をもつ。
のものを使用可能である。たとえば、カーボン粉末上に
白金や白金のアロイを分散させた触媒を用いることが可
能である。たとえば、この触媒をそのまま若しくは結着
剤等と混合して電解質膜表面で製膜することで反応電極
を形成できる。
撥水性高分子粉末との混合物を用いることができる。本
発明の高分子電解質を含有することもできる。
質、形態のものが使用できる。セパレータには流路が形
成され、その流路には反応ガスを供給するためのガス供
給装置が接続されると同時に、反応しなかった反応ガス
及び発生した水を除去する手段とが接続される。セパレ
ータとしては金属製のセパレータを用いても金属の腐食
が問題となり難い。さらに、アニオン性基及びカチオン
性基が略イオン化している高分子電解質を電解質膜に採
用すると、混入してくる金属イオンの悪影響をも抑制で
きる。
m、面積100cm2)に対して、加速電圧250kV
の電子線を400kGy照射した。その後、予め窒素で
30分間バブリングを行い脱気をした、4−アミノスチ
レン:トルエン=1:1(体積比)溶液に浸漬し、窒素
バブリングを行いながら、70℃で3時間重合を行っ
た。
子をNメチルピロリドンで抽出除去した後、プロパンス
ルトンをNメチルピロリドンに1:1(体積比)で溶解
した溶液中で、70℃で12時間反応を行った。製造さ
れた高分子電解質薄膜を実施例1の試験試料とした。本
試験試料を構成する高分子材料の化学構造は一般式(1
4)の構造をもつ主鎖のXの部分に一般式(3)のk=
2の置換基が結合した化合物である。なお、グラフト鎖
は、元となったETFE樹脂薄膜に対して、78質量%
の割合で導入された。
ロパンスルトンの代わりにブタンスルトンを用いた以外
は同様にして高分子電解質薄膜を製造し実施例2の試験
試料とした。本試験試料を構成する高分子材料の化学構
造は一般式(14)の構造をもつ主鎖のXの部分に一般
式(3)のk=3の置換基が結合した化合物である。な
お、グラフト鎖は、元となったETFE樹脂薄膜に対し
て、78質量%の割合で導入された。
−アミノスチレンの代わりにN−(2−(2−ピリジ
ル)エチル)メタクリルアミドを用いた以外は同様にし
て高分子電解質薄膜を製造し実施例3の試験試料とし
た。本試験試料を構成する高分子材料の化学構造は一般
式(15)の構造をもつ主鎖のXの部分に一般式(4)
のk=2の置換基が結合した化合物である。なお、グラ
フト鎖は、元となったETFE樹脂薄膜に対して、61
質量%の割合で導入された。
ロパンスルトンの代わりにブタンスルトンを用いた以外
は同様にして高分子電解質薄膜を製造し実施例4の試験
試料とした。本試験試料を構成する高分子材料の化学構
造は一般式(15)の構造をもつ主鎖のXの部分に一般
式(4)のk=3の置換基が結合した化合物である。な
お、グラフト鎖は、元となったETFE樹脂薄膜に対し
て、59質量%の割合で導入された。
−アミノスチレンの代わりに4−ビニルピリジンを用い
た以外は同様にして高分子電解質薄膜を製造し実施例5
の試験試料とした。本試験試料を構成する高分子材料の
化学構造は一般式(16)のk=2の化合物である。な
お、グラフト鎖は、元となったETFE樹脂薄膜に対し
て、105質量%の割合で導入された。
ロパンスルトンの代わりにブタンスルトンを用いた以外
は同様にして高分子電解質薄膜を製造し実施例6の試験
試料とした。本試験試料を構成する高分子材料の化学構
造は一般式(16)のk=3の化合物である。なお、グ
ラフト鎖は、元となったETFE樹脂薄膜に対して、1
62質量%の割合で導入された。
−アミノスチレンの代わりにN−(2−ピリジルメチ
ル)メタクリルアミドを用いた以外は同様にして高分子
電解質薄膜を製造し実施例7の試験試料とした。本試験
試料を構成する高分子材料の化学構造は一般式(17)
のk=2の化合物である。なお、グラフト鎖は、元とな
ったETFE樹脂薄膜に対して、30質量%の割合で導
入された。
ロパンスルトンの代わりにブタンスルトンを用いた以外
は同様にして高分子電解質薄膜を製造し実施例8の試験
試料とした。本試験試料を構成する高分子材料の化学構
造は一般式(17)のk=3の化合物である。なお、グ
ラフト鎖は、元となったETFE樹脂薄膜に対して、2
3質量%の割合で導入された。
−アミノスチレンの代わりにN−(3−アミノフェニ
ル)メタクリルアミドを用いた以外は同様にして高分子
電解質薄膜を製造し実施例9の試験試料とした。本試験
試料を構成する高分子材料の化学構造は一般式(18)
のk=2の化合物である。なお、グラフト鎖は、元とな
ったETFE樹脂薄膜に対して、245質量%の割合で
導入された。
プロパンスルトンの代わりにブタンスルトンを用いた以
外は同様にして高分子電解質薄膜を製造し実施例10の
試験試料とした。本試験試料を構成する高分子材料の化
学構造は一般式(18)のk=3の化合物である。な
お、グラフト鎖は、元となったETFE樹脂薄膜に対し
て、16質量%の割合で導入された。
製、N112、膜厚50μm)を比較例の試験試料とし
た。
施例及び比較例の試験試料について、25℃のイオン交
換水に試験試料の質量が平衡状態となるまで浸漬した後
に膜表面のpHを測定した。pHの測定はpHメータ
(ホリバ製、twin pH)により測定した。
イオン交換水中で白金電極を用いた交流インピーダンス
法によってプロトン伝導度を測定した。それぞれの測定
結果を表1に示す。
試料のpHは比較例の試験試料のpHよりも高いもので
あった。また、各実施例の試験試料におけるプロトン伝
導度は充分な値であった。特に実施例5、6、9及び1
0の試験試料は比較例の試験試料の値と大差ない高い値
を示した。したがって、本実施例の試験試料は、比較例
の試験試料に遜色ないプロトン伝導度を有する上に、酸
性度が極めて低いことが明らかとなった。つまり、本実
施例の試験試料は、燃料電池等の電解質膜に適用した場
合に、燃料電池の性能を低下させることなく、燃料電池
内の金属部品を腐食させる虞を極めて低くできるもので
ある。
実施例及び比較例の試験試料について、48時間、0.
5mol/LのLiCl水溶液に浸漬した後にイオン交
換水を常に新しいものと交換しながら48時間浸漬した
試料について、高周波プラズマ発光分析装置によって、
アニオン性基(スルホン酸基)によりイオン交換された
Li量を測定した。アニオン性基の全体量は合成時にア
ニオン性基を導入する前後の質量変化から決定し、全体
に対するLiによる置換割合を算出した。比較例のアニ
オン性基(スルホン酸基)はサルファーアナライザによ
り定量した。
1.0mol/LのAl(NO3)3水溶液中に48時間
浸漬した後にイオン交換水を常に新しいものに交換しな
がら48時間浸漬させた試料について、前述のプロトン
伝導度の測定方法で示した方法によりプロトン伝導度を
測定した。対照試料についても同様にプロトン伝導度を
測定し、プロトン伝導度の低下割合を下式により算出し
た。(プロトン伝導度の低下割合)={(対照試料のプ
ロトン伝導度)−(金属イオン処理後の試験試料のプロ
トン伝導度)}/(対照試料のプロトン伝導度)×10
0(%)。それぞれの結果を表2に示す。
試験試料においてはLiイオンによるイオン交換は10
%以下であり、プロトン伝導度の低下も他の実施例及び
比較例の低下割合よりも低いものであった。
高分子電解質を構成する高分子材料中のプロトン伝導性
を発現する部位にイオン交換可能なプロトンが存在しな
いことから、金属イオンに試験試料を浸漬しても金属イ
オンが高分子材料内に導入されずプロトン伝導度に影響
を与えなかったものと考えられる。
Claims (17)
- 【請求項1】 同一又は異なる高分子分子上の側鎖又は
主鎖上にアニオン性基及びカチオン性基をそれぞれも
ち、全体として中和されている高分子材料からなること
を特徴とする高分子電解質。 - 【請求項2】 前記アニオン性基及び前記カチオン性基
は略イオン化している請求項1に記載の高分子電解質。 - 【請求項3】 前記アニオン性基及び前記カチオン性基
は、同一の高分子分子上に存在する請求項1又は2に記
載の高分子電解質。 - 【請求項4】 前記アニオン性基及び前記カチオン性基
は、同一の高分子分子上の同一側鎖上に存在する請求項
3に記載の高分子電解質。 - 【請求項5】 前記アニオン性基は、スルホン酸基であ
る請求項1〜4のいずれかに記載の高分子電解質。 - 【請求項6】 前記カチオン性基は、窒素を含有する請
求項1〜5のいずれかに記載の高分子電解質。 - 【請求項7】 前記高分子材料は、一般式(1)で表さ
れる置換基を高分子分子構造中の側鎖又は主鎖上に有す
る高分子化合物を含む請求項2〜6のいずれかに記載の
高分子電解質。 【化1】 (Bはヒドロカルビル基) - 【請求項8】 前記高分子化合物はフッ素原子を含有す
る請求項7に記載の高分子電解質。 - 【請求項9】 前記一般式(1)中、Bはプロピレン
基、ブチレン基又はそれらのうちのいずれかの誘導体で
ある請求項7又は8に記載の高分子電解質。 - 【請求項10】 前記高分子材料は、一般式(2)で表
される置換基を高分子分子構造中の側鎖又は主鎖上に有
する高分子化合物を含む請求項1〜9のいずれかに記載
の高分子電解質。 【化2】 (B’はヒドロカルビル基) - 【請求項11】 前記高分子化合物はフッ素原子を含有
する請求項10に記載の高分子電解質。 - 【請求項12】 前記一般式(2)中、B’はプロピレ
ン基、ブチレン基又はそれらのうちのいずれかの誘導体
である請求項10又は11に記載の高分子電解質。 - 【請求項13】 前記高分子材料は、一般式(3)で表
される置換基を高分子分子構造中の側鎖に有する高分子
化合物を含む請求項1〜12のいずれかに記載の高分子
電解質。 【化3】 - 【請求項14】 前記一般式(3)中、kは2又は3で
ある請求項13に記載の高分子電解質。 - 【請求項15】 前記高分子材料は、一般式(4)で表
される置換基を高分子分子構造中の側鎖に有する高分子
化合物を含む請求項1〜14のいずれかに記載の高分子
電解質。 【化4】 - 【請求項16】 前記一般式(4)中、kは2又は3で
ある請求項15に記載の高分子電解質。 - 【請求項17】 請求項1〜16のいずれかに記載の高
分子電解質からなる電解質膜と該電解質膜の両面を狭持
する反応極と該反応極を狭持するセパレータとからなる
燃料電池セルを複数積層したことを特徴とする燃料電
池。
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