JP2003241819A - 生産進捗管理システム、生産進捗管理方法および生産進捗管理プログラム - Google Patents

生産進捗管理システム、生産進捗管理方法および生産進捗管理プログラム

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JP2003241819A
JP2003241819A JP2002041577A JP2002041577A JP2003241819A JP 2003241819 A JP2003241819 A JP 2003241819A JP 2002041577 A JP2002041577 A JP 2002041577A JP 2002041577 A JP2002041577 A JP 2002041577A JP 2003241819 A JP2003241819 A JP 2003241819A
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    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P90/00Enabling technologies with a potential contribution to greenhouse gas [GHG] emissions mitigation
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    • Y02P90/30Computing systems specially adapted for manufacturing

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  • General Factory Administration (AREA)
  • Management, Administration, Business Operations System, And Electronic Commerce (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 管理ポイント間にある製品、仕掛け前の製
品、手直し工程中の製品について、生産の最新の進み遅
れ時間の算出を可能にすることである。 【解決手段】 S1は、起動工程で、あらかじめ設定し
た時間間隔で自動的起動、あるいは管理者が任意の時刻
に手動で起動させる。S3からS13までは、現在位置
判断工程で、現在時刻において、製品が、仕掛り前か、
手直し工程中かあるいは管理ポイントの間にあるかを判
断する。S15、S17、S19は、製品の現在位置に
応じて、仕掛りリードタイム算出(S15)、手直し滞
留時間算出(S17)、後続管理ポイント進み遅れ時間
算出(S19)を行う工程である。S21は、これらの
算出に基づいて、製品の現在位置に応じて、現在時刻に
おける各管理ポイントの最新進み遅れ時間を更新する工
程である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、生産進捗管理シス
テム、生産進捗管理方法および生産進捗管理プログラム
に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、製品のオーダーを受けると、そ
の製品の生産工場の状況、部品調達・希望納期の可能性
等を判断し、出荷可能日を抽出し、販売店までの物流リ
ードタイムを考慮して、納期を回答する。そして、受け
取った受注情報に基づき、工場の生産計画に組み込ん
で、製品の生産を仕掛り、以後出荷までの生産の進捗を
管理し、納期を遵守するようにする。生産の進捗管理に
ついては、例えば、特願平3−189302において、
生産ラインに複数の管理ポイントを設け、管理ポイント
を製品が通過する生産実績情報と、生産計画上の予定情
報とを比較し、その乖離差を抽出し管理することが開示
されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来技術にお
いては、製品が管理ポイントを通過した時点で生産実績
情報を更新し、生産計画予定情報と比較するので、以下
の場合に製品の生産進捗の管理精度が悪くなり、あるい
は管理が不可能になり、納期遵守に必要なアクションが
遅れ、納期遵守率が低下する。
【0004】まず、管理ポイントを通過していない仕掛
け前の製品については、管理ポイントを通過するまで生
産実績情報と生産計画予定情報との対比ができず、いつ
仕掛り、その後の生産進捗がどのようになるのかが管理
できない。
【0005】つぎに、品質不良等で手直しされる製品
は、ライン外にハネダシ処理され、通常の生産ルートか
ら外れるので、生産ラインに設けられた管理ポイントで
はその状態が把握できない。すなわち、ハネダシ前の管
理ポイントの通過が生産計画予定情報と一致していれ
ば、以後乖離はないと扱われ、手直しされて生産ライン
に復帰し、次の管理ポイントを通過するときに初めて大
幅な乖離が管理されることになる。
【0006】さらに、管理ポイントを通過して、生産実
績情報を収集し、生産計画予定情報との乖離が把握され
ても、管理ポイントを通過した時点での精度はよいが、
次の管理ポイントを通過するまで生産実績情報は更新さ
れず、いつも同じ乖離のままである。例えば、ある管理
ポイントを生産計画予定情報どおりに通過すれば、次の
管理ポイントにおける生産計画予定情報の時刻になって
も到着しない場合でも、乖離はないものと扱われる。し
たがって生産進捗管理の精度が次第に悪くなる。
【0007】そして、製品が管理ポイントを通過した時
点で生産実績情報を更新し、生産計画予定情報と比較す
ることから、任意の時点での、各製品についての各管理
ポイントにおける、最新の進み遅れを把握できない。し
たがって、生産計画予定情報との乖離に対する各製品の
各管理ポイントにおける納期遵守のための挽回策、たと
えば優先仕掛り、追い越し生産、追い越し手直し、追い
越し配送等を迅速に行うことができない。
【0008】本発明の目的は、かかる従来技術の課題を
解決し、管理ポイント間にある製品について、生産の最
新の進み遅れ時間の算出を可能にすることである。ま
た、仕掛け前の製品について、生産の最新の進み遅れ時
間の算出を可能にすることである。また、手直し工程中
の製品について、生産の最新の進み遅れ時間の算出を可
能にすることである。さらに、任意の時点で、各管理ポ
イントにおいて、各製品につき、納期遵守のための余裕
時間の算出ができることである。以下に述べる本発明に
かかる生産進捗管理システム、生産進捗管理方法および
生産進捗管理プログラムは、上記の目的の少なくともい
ずれか1つを達成するために提供される。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明にかかる生産進捗管理システムは、製品の仕
掛りから出荷までに、仕掛り開始を管理する仕掛り開始
管理ポイント、中間の手直し工程を管理する手直し管理
ポイントを含む複数の管理ポイントを有し、各管理ポイ
ントを製品が通過する時刻と当初計画通過時刻との比較
から各管理ポイントにおける生産の進み遅れ時間を算出
し、製品の仕掛りから出荷後の配送までの進捗を管理す
る生産進捗管理システムにおいて、現在時刻における製
品の現在位置が管理ポイント間の位置か否かを判断する
現在位置判断手段と、管理ポイントを通過した製品につ
いて、通過した管理ポイントにおける前記生産の進み遅
れ時間を、後続管理ポイントについての進み遅れ時間と
して、後続管理ポイントを製品が通過する通過予定時刻
を算出し、現在時刻がその通過予定時刻と異なるときは
その差を前記進み遅れ時間に加え、最新の後続管理ポイ
ントの進み遅れ時間を算出する後続管理ポイント進み遅
れ時間算出手段と、現在時刻における後続管理ポイント
進み遅れ時間に基いて、各管理ポイントの最新の進み遅
れ時間を算出し更新する進み遅れ時間更新手段と、を備
えることを特徴とする。
【0010】また、本発明にかかる生産進捗管理システ
ムにおいて、さらに、仕掛り前の製品について、現在時
刻におけるその製品の仕掛り開始までのリードタイムを
計算する仕掛かりリードタイム算出手段と、を備え、前
記現在位置判断手段は、さらに、現在時刻における製品
の現在位置が仕掛り前の位置にあるか否かを判断し、前
記進み遅れ時間更新手段は、さらに、現在時刻における
仕掛りリードタイムに基づいて、各管理ポイントの最新
の進み遅れ時間を算出し更新することを特徴とする。
【0011】また、本発明にかかる生産進捗管理システ
ムにおいて、さらに、手直し工程中の製品について、現
在時刻におけるその製品の手直し工程滞留時間を算出す
る手直し滞留時間算出手段と、を備え、前記現在位置判
断手段は、さらに、現在時刻における製品の現在位置が
手直し工程中の位置にあるか否かを判断し、前記進み遅
れ時間更新手段は、さらに、現在時刻における手直し滞
留時間に基づいて、各管理ポイントの最新の進み遅れ時
間を算出し更新することを特徴とする。
【0012】また、本発明にかかる生産進捗管理システ
ムにおいて、さらに、現在時刻に前記最新の進み遅れ時
間を加えた時刻と、製品の各管理ポイントを通過する時
刻の遵守限界および出荷時刻の遵守限界および配送時刻
の遵守限界とをそれぞれ比較し、それぞれの余裕時間を
算出する余裕時間算出手段と、を備えることを特徴とす
る。
【0013】また、本発明にかかる生産進捗管理方法
は、製品の仕掛りから出荷までに、仕掛り開始を管理す
る仕掛り開始管理ポイント、中間の手直し工程を管理す
る手直し管理ポイントを含む複数の管理ポイントを有
し、各管理ポイントを製品が通過する時刻と当初計画通
過時刻との比較から各管理ポイントにおける生産の進み
遅れ時間を算出し、製品の仕掛りから出荷後の配送まで
の進捗を管理する生産進捗管理方法において、現在時刻
における製品の現在位置が管理ポイント間の位置か否か
を判断する現在位置判断工程と、管理ポイントを通過し
た製品について、通過した管理ポイントにおける前記生
産の進み遅れ時間を、後続管理ポイントについての進み
遅れ時間として、後続管理ポイントを製品が通過する通
過予定時刻を算出し、現在時刻がその通過予定時刻と異
なるときはその差を前記進み遅れ時間に加え、最新の後
続管理ポイントの進み遅れ時間を算出する後続管理ポイ
ント進み遅れ時間算出工程と、現在時刻における後続管
理ポイント進み遅れ時間に基いて、各管理ポイントの最
新の進み遅れ時間を算出し更新する進み遅れ時間更新工
程と、を備えることを特徴とする。
【0014】また、本発明にかかる生産進捗管理方法に
おいて、さらに、仕掛り前の製品について、現在時刻に
おけるその製品の仕掛り開始までのリードタイムを計算
する仕掛かりリードタイム算出工程と、を備え、前記現
在位置判断工程は、さらに、現在時刻における製品の現
在位置が仕掛り前の位置にあるか否かを判断し、前記進
み遅れ時間更新工程は、さらに、現在時刻における仕掛
りリードタイムに基づいて、各管理ポイントの最新の進
み遅れ時間を算出し更新することを特徴とする。
【0015】また、本発明にかかる生産進捗管理方法に
おいて、さらに、手直し工程中の製品について、現在時
刻におけるその製品の手直し工程滞留時間を算出する手
直し滞留時間算出工程と、を備え、前記現在位置判断工
程は、さらに、現在時刻における製品の現在位置が手直
し工程中の位置にあるか否かを判断し、前記進み遅れ時
間更新工程は、さらに、現在時刻における手直し滞留時
間に基づいて、各管理ポイントの最新の進み遅れ時間を
算出し更新することを特徴とする。
【0016】また、本発明にかかる生産進捗管理方法に
おいて、さらに、現在時刻に前記最新の進み遅れ時間を
加えた時刻と、製品の各管理ポイントを通過する時刻の
遵守限界および出荷時刻の遵守限界および配送時刻の遵
守限界とをそれぞれ比較し、それぞれの余裕時間を算出
する余裕時間算出工程と、を備えることを特徴とする。
【0017】また、本発明にかかる生産進捗管理プログ
ラムは、製品の仕掛りから出荷までに、仕掛り開始を管
理する仕掛り開始管理ポイント、中間の手直し工程を管
理する手直し管理ポイントを含む複数の管理ポイントを
有し、各管理ポイントを製品が通過する時刻と当初計画
通過時刻との比較から各管理ポイントにおける生産の進
み遅れ時間を算出し、製品の仕掛りから出荷後の配送ま
での進捗を管理する生産進捗管理プログラムにおいて、
コンピュータに、現在時刻における製品の現在位置が管
理ポイント間の位置か否かを判断する現在位置判断処理
手順と、管理ポイントを通過した製品について、通過し
た管理ポイントにおける前記生産の進み遅れ時間を、後
続管理ポイントについての進み遅れ時間として、後続管
理ポイントを製品が通過する通過予定時刻を算出し、現
在時刻がその通過予定時刻と異なるときはその差を前記
進み遅れ時間に加え、最新の後続管理ポイントの進み遅
れ時間を算出する後続管理ポイント進み遅れ時間算出処
理手順と、現在時刻における後続管理ポイント進み遅れ
時間に基いて、各管理ポイントの最新の進み遅れ時間を
算出し更新する進み遅れ時間更新処理手順と、を実行さ
せることを特徴とする。
【0018】また、本発明にかかる生産進捗管理プログ
ラムにおいて、さらに、仕掛り前の製品について、現在
時刻におけるその製品の仕掛り開始までのリードタイム
を計算する仕掛かりリードタイム算出処理手順と、を実
行させ、前記現在位置判断処理手順は、さらに、現在時
刻における製品の現在位置が仕掛り前の位置にあるか否
かを判断し、前記進み遅れ時間更新処理手順は、さら
に、現在時刻における仕掛りリードタイムに基づいて、
各管理ポイントの最新の進み遅れ時間を算出し更新する
ことを特徴とする。
【0019】また、本発明にかかる生産進捗管理プログ
ラムにおいて、さらに、手直し工程中の製品について、
現在時刻におけるその製品の手直し工程滞留時間を算出
する手直し滞留時間算出処理手順と、を実行させ、前記
現在位置判断処理手順は、さらに、現在時刻における製
品の現在位置が手直し工程中の位置にあるか否かを判断
し、前記進み遅れ時間更新処理手順は、さらに、現在時
刻における手直し滞留時間に基づいて、各管理ポイント
の最新の進み遅れ時間を算出し更新することを特徴とす
る。
【0020】また、本発明にかかる生産進捗管理プログ
ラムにおいて、さらに、現在時刻に前記最新の進み遅れ
時間を加えた時刻と、製品の各管理ポイントを通過する
時刻の遵守限界および出荷時刻の遵守限界および配送時
刻の遵守限界とをそれぞれ比較し、それぞれの余裕時間
を算出する余裕時間算出処理手順と、を実行させること
を特徴とする。
【0021】本発明にかかる生産進捗管理システムは、
製品の仕掛りから出荷までに、仕掛り開始を管理する仕
掛り開始管理ポイント、中間の手直し工程を管理する手
直し管理ポイントを含む複数の管理ポイントを有する。
そして、各管理ポイントを製品が通過する時刻と当初計
画通過時刻とを比較し、その差を各管理ポイントにおけ
る生産の進み遅れ時間とする。そして、現在時刻におけ
る製品の現在位置が管理ポイント間の位置か否かを判断
する。管理ポイント間の位置にないときは、まだ仕掛り
開始に至っていないか、手直し工程に滞留しているかで
ある。
【0022】まず、管理ポイント間に製品があるとき
は、製品が通過した管理ポイントにおける前記生産の進
み遅れ時間を、後続管理ポイントについての進み遅れ時
間として、後続管理ポイントを製品が通過する通過予定
時刻を算出し、現在時刻がその通過予定時刻と異なると
きはその差を前記進み遅れ時間に加え、最新の後続管理
ポイントの進み遅れ時間を算出し、それに基いて、各管
理ポイントの最新の進み遅れ時間を算出し更新する。し
たがって、管理ポイント間にある製品について、次の管
理ポイントを通過するまでについて、製品の生産の最新
の進み遅れ時間の算出を可能にする。
【0023】また、本発明にかかる生産進捗管理システ
ムにおいて、さらに、仕掛り前の製品について、現在時
刻におけるその製品の仕掛り開始までのリードタイムを
計算する仕掛かりリードタイム算出手段を備える。そし
て、現在時刻における製品の現在位置が仕掛り前の位置
にあるか否かを判断し、製品が仕掛り前のときは、現在
時刻における仕掛りリードタイムに基づいて、各管理ポ
イントの最新の進み遅れ時間を算出し更新する。したが
って、仕掛け前の製品について、製品の生産の最新の進
み遅れ時間の算出を可能にする。
【0024】また、本発明にかかる生産進捗管理システ
ムにおいて、さらに、手直し工程中の製品について、現
在時刻におけるその製品の手直し工程滞留時間を算出す
る手直し滞留時間算出手段を備える。そして、現在時刻
における製品の現在位置が手直し工程中の位置にあるか
否かを判断する。製品が手直し工程にあるときは、現在
時刻における手直し滞留時間に基づいて、各管理ポイン
トの最新の進み遅れ時間を算出し更新する。したがっ
て、手直し工程中の製品について、製品の生産の最新の
進み遅れ時間の算出を可能にする。
【0025】また、本発明にかかる生産進捗管理システ
ムは、現在時刻に前記最新の進み遅れ時間を加えた時刻
と、製品の各管理ポイントを通過する時刻の遵守限界お
よび出荷時刻の遵守限界および配送時刻の遵守限界とを
それぞれ比較し、それぞれの余裕時間を算出する。これ
により、本発明にかかるシステムを起動させた任意の時
点で、各管理ポイントにおいて、各製品につき、上記余
裕時間を算出することができる。そして、余裕時間のな
い製品については、他の製品の余裕時間と比較し、追い
越し生産、追い越し手直しまたは追い越し配送などの挽
回策を迅速に検討することが可能になる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、図面を用いて本発明の実施
の形態につき、詳細に説明する。図1は、生産進捗管理
システム1のブロック図で、生産進捗管理システム1
は、以下に説明する各種のコンピュータ、端末、データ
ベースサーバが、ネットワーク3に相互に接続されて構
成される。
【0027】生産進捗管理システム1は、ネットワーク
3に、顧客から製品のオーダーを受け取り、それに基づ
き配送計画を管理する配送計画コンピュータ5、生産計
画を管理する生産計画コンピュータ7が接続され、さら
に、後に詳述する生産進捗を管理する生産進捗コンピュ
ータ9が接続される。また、製品のメイン生産ラインに
設けられ製品の通過状況を管理する端末装置である複数
の管理ポイント11と、手直し工程に設けられ手直し工
程を管理する端末装置である手直し管理ポイント13と
がネットワーク3に接続される。さらに、図示されてい
ない品質管理システムと交信し、製品の手直し完了予定
等の手直し情報を管理する手直し情報コンピュータ15
と、各管理ポイント11、手直し管理ポイント13にお
ける製品の通過状況等のデータを管理する生産実績サー
バ17とがネットワーク3に接続される。なお以下で、
特に断らない限り、単に管理ポイントというときは、メ
イン生産ラインに設けられた管理ポイント11をさすも
のとする。また、配送計画コンピュータ5、生産計画コ
ンピュータ7、生産進捗コンピュータ9、手直し情報コ
ンピュータ15、生産実績サーバ17は、それぞれ独立
であっても、あるいは機能を統合してより少ない数のコ
ンピュータで構成しても良い。
【0028】配送計画コンピュータ5は、配送予定情報
データベース21を備え、生産計画コンピュータ7は、
生産情報データベース23、生産仕掛け情報データベー
ス25、生産計画予定情報データベース27、納期遵守
限界時間データベース29を備える。これらのデータベ
ースの内容については、後に詳述する。
【0029】生産進捗コンピュータ9は、CPU41
と、通信制御部43、入力部45、出力部47および記
憶装置49とを備え、これらは内部バスで相互に接続さ
れる。通信制御部43は、ネットワーク3を介し、外部
の配送計画コンピュータ5、生産計画コンピュータ7、
生産実績サーバ17等と相互に接続される。
【0030】CPU41は、製品の現在位置が管理ポイ
ント間か、仕掛り前かあるいは手直し工程中かを判断す
る現在位置判断部51、仕掛り完了までのリードタイム
を算出する仕掛りリードタイム算出部53、製品が管理
ポイント間にあるときの後続管理ポイントの進み遅れ時
間を算出する後続管理ポイント進み遅れ時間算出部5
5、手直し工程滞留時間を算出する手直し滞留時間算出
部57、各管理ポイントの最新の進み遅れ時間を算出し
更新する進み遅れ時間更新部59および各管理ポイント
の余裕時間を算出する余裕時間算出部61とを備える。
【0031】手直し情報コンピュータ15は、生産情報
データベース23等のデータから手直し情報を編集する
手直し情報編集部71と、手直しに必要な付加情報を後
述する手直し履歴情報データベースに登録する手直し付
加情報登録部73を備える。
【0032】生産実績サーバ17は、各管理ポイントを
製品が通過した実績のデータを収納する生産実績情報デ
ータベース75と、手直し工程に関し、手直し開始予
定、手直し開始実績、手直し完了予定についてのデータ
を収納する手直し履歴情報データベース77を備える。
【0033】1.オーダー受付から生産計画まで 本実施の形態の作用につき、以下に説明する。最初に、
配送計画コンピュータ5および生産計画コンピュータ7
につき、顧客から製品のオーダーを受け取り、配送計
画、生産計画にいたる流れを示す図2を用いて説明す
る。販売店等の顧客から製品のオーダーがあると、受注
データベースを備えるオーダー受付コンピュータ101
が、その注文情報を受け付け、受注情報として登録す
る。受注情報には、販売店コード、オーダー番号、製品
の型番、オプション、希望納期等が含まれる。オーダー
受付コンピュータ101は、生産工場ごとに毎日1回、
製品の仕掛けから出荷までの必要日数を考慮して、製品
の出荷日ごとの情報を生産計画情報として、生産計画情
報データベースを備える生産計画情報サーバ103に出
力する。生産計画情報には、製品の受注情報、詳細仕
様、技術情報が含まれる。
【0034】生産計画情報の出力とともに、配送計画コ
ンピュータ5において配送予定情報を作成し、配送予定
情報データベース21に登録する。配送予定の作成は、
製品の配送先が国内販売店か海外販売店か、陸上輸送か
海上輸送か、それに要する日程等の条件を考慮し、積載
率の向上、運搬車の低減を目的に、輸送コストを最小に
する計画輸送ルートを決定して行う。また、港、中継地
の到着予定や出発予定のみならず、工場の配送予定も計
画作成し、登録する。
【0035】また、生産計画情報の出力とともに、各工
場の生産計画コンピュータ7において生産情報、生産仕
掛け情報、生産計画予定情報、納期遵守限界時間が作成
され、それぞれ生産情報データベース23、生産仕掛け
情報データベース25、生産計画予定情報データベース
27、納期遵守限界時間データベース29に登録され
る。
【0036】生産情報には、生産計画情報と配送予定情
報を含み、製品の生産ルート情報とその制御情報、製品
の生産指示に必要な項目等が付加される。生産仕掛け情
報は、配送予定情報から生産リードタイム分を遡った、
製品の仕掛け順序の情報である。また、生産計画予定情
報は、その新規の仕掛け順序と、生産工程中の製品とを
含めて、製品ごとに仕掛りから出荷までの各管理ポイン
トの通過予定に関する情報である。さらに、納期遵守限
界時間のデータは、各管理ポイントにおける、納期遵守
のための限界時間についてのデータである。
【0037】各管理ポイントにおける納期遵守限界時間
と、出荷期限、配送期限との関係について説明する。一
般的には配送計画の段階で、出荷から配送までの余裕時
間が考慮されるので、各工場において、その余裕時間以
内の生産遅れに収めれば配送に問題が生ずることはな
い。しかし、各工場において、たとえば組付け工程で、
生産効率を考慮すると、配送予定情報の指定する順序で
組付けを行えないときがある。この場合、上記余裕時間
の範囲で組付け順序を変更すると、余裕時間への食い込
み分を、各管理ポイントに対し割り振って、各管理ポイ
ントの納期遵守期限に反映させる必要がある。
【0038】たとえば、出荷から配送までの余裕時間を
当初2日と計画し、仕掛りから出荷まで10日間のリー
ドタイムのとき、製品の組付け順序を変更し、A製品に
ついて仕掛りから出荷まで12日間とすると、この差の
2日分を各管理ポイントに割り振る。仕掛りから出荷ま
でのちょうど中間の管理ポイントでは、製品の通過時間
が当初の計画で仕掛りから5日目とすると、納期遵守期
限は、先ほどの2日間につき半分の1日分が割り振ら
れ、仕掛りから6日目が納期遵守期限となる。このよう
にして、各管理ポイントにつき、製品ごとの納期遵守期
限が定められる。
【0039】2.仕掛り後のデータベース 以上が顧客から製品のオーダーを受け取り、配送計画、
生産計画にいたる流れである。製品が仕掛かった後の生
産進捗管理に必要なデータは、以下のように、生産進捗
に従い、更新されつつ各種のデータベースに登録され
る。まず、製品が仕掛かると、1番目の管理ポイントを
製品が通過することで、その通過時刻のデータが生産実
績情報データベース75に登録され、以下、製品が各管
理ポイントを通過するごとにその通過時間の実績データ
が生産実績情報データベース75に更新されて登録され
る。また、後に詳述する、各管理ポイントの現在時刻に
おける最新進み遅れ時間のデータは、生産情報データベ
ース23に更新されつつ登録される。さらに、各管理ポ
イントの通過予定のデータについても、現在時刻におけ
る最新の進み遅れ時間を加え、最新通過予定のデータと
して更新されつつ生産計画予定情報データベース27に
登録される。
【0040】製品が品質不良等で手直しのためライン外
にハネダシ処理されたときは、メインの生産ラインに設
けられた通常の管理ポイント11とは別に、手直し場に
手直し管理ポイント13が設けられる。そして、その手
直し管理ポイント13に製品が到着したデータが、生産
実績情報データベース75に、手直し管理ポイントであ
ることと関連付けて登録される。手直しが完了して、メ
インの生産ラインに復帰するときも、手直し管理ポイン
ト13を通過するので、その通過データが、生産実績情
報データベース75に、手直し管理ポイントであること
と関連付けて登録される。
【0041】3.最新の進み遅れ時間算出 つぎに、図3のフローチャートを用いて、各管理ポイン
トの最新の進み遅れ時間を把握する生産進捗管理の流れ
を説明する。S1は、起動工程で、生産進捗管理システ
ムにおける、各管理ポイントにおける最新進み遅れ時間
の算出に関する部分が起動、すなわち生産進捗コンピュ
ータ9が起動する工程である。起動は、あらかじめ設定
した時間間隔、たとえば3分間隔等で自動的に起動させ
てもよく、あるいは管理者が任意の時刻に手動で起動さ
せてもよい。
【0042】S3からS13までは、現在位置判断工程
で、CPU41の現在位置判断部51が、現在時刻にお
いて、製品が、仕掛り前か、手直し工程中かあるいは管
理ポイントの間にあるかを判断する。特定の製品につ
き、その製品の現在位置を判断してもよく、全製品につ
き、現在位置を判断してもよい。以下の説明では、ひと
つの製品についての現在位置の判断の仕方を述べるが、
この判断の仕方を繰り返して、任意の数の製品につき現
在位置の判断を行うことができる。
【0043】製品の現在位置の判断については、まず生
産情報データベース23から、対象製品に関連付けられ
た生産計画情報データ、生産ルート情報データ等を読み
出し、どの生産ルートで生産計画がなされているかを取
得する。そして製品の現在位置が仕掛り前か、手直し工
程中か、それ以外の管理ポイントの間であるかの区別を
行う。
【0044】すなわち、生産実績情報データベース75
から、メイン生産ラインの最初の管理ポイントである第
1番目管理ポイントを製品が通過した実績の有無のデー
タを取得する。第1番目管理ポイントを製品が通過した
実績がなければ、製品の現在位置は仕掛り前の位置にあ
ると判断される(S3,S5,S9)。
【0045】第1番目管理ポイントを製品が通過した実
績があるときは、生産実績情報データベース75から、
手直し場に設けられた手直し管理ポイント13の到着の
有無、および手直し管理ポイントからメイン生産ライン
へ向けて通過の有無のデータを取得する。これらのデー
タから、製品が手直し工程に到着し、メイン生産ライン
へ向けて通過していないときは、製品は手直し工程中の
位置にあると判断される(S5,S7,S11)。
【0046】製品が仕掛り前の位置になく、手直し工程
中の位置にないときは、製品は、メイン生産ラインのい
ずれかの隣り合った管理ポイントの間の位置にある、と
判断される(S5,S7,S13)。このように、製品
に関連付けて生産実績情報データベース75を検索する
ことで、製品の現在位置を判断できる。
【0047】S15、S17、S19は、各管理ポイン
トの最新進み遅れ時間を更新するため、製品の現在位置
に応じて、仕掛りリードタイム算出(S15)、手直し
滞留時間算出(S17)、後続管理ポイント進み遅れ時
間算出(S19)を行う工程である。S21は、これら
の算出に基づいて、製品の現在位置に応じ、現在時刻に
おける各管理ポイントの最新進み遅れ時間を更新する工
程である。これらについては、製品の現在位置に応じ場
合分けして説明する。
【0048】3.1 仕掛り前の位置のとき 製品が仕掛り前の位置にあるときは、仕掛りリードタイ
ム算出部53が以下に示すように仕掛りリードタイムを
算出する(S15)。すなわち、生産仕掛け情報データ
ベース25から、対象製品の仕掛け順序を取得し、現在
時刻において、対象製品の仕掛け前に、他の製品があと
何台順番待ちしているかを取得する。そして、仕掛け前
に残っているその台数に生産タクトタイムを乗じて仕掛
りリードタイムを算出し、現在時刻に仕掛りリードタイ
ムを加えて、仕掛り予定時刻を出す。図4に、仕掛り開
始予定時刻を求める例を示す。この場合、仕掛りリード
タイムが30分と求まったとして、現在時刻が16時で
あるから、仕掛り開始予定時刻は16時30分である。
【0049】つぎに、進み遅れ時間更新部59が、上記
算出された仕掛り予定時刻と、生産計画予定情報データ
ベース27より読み出した、当初仕掛り予定時刻とを比
較し、第1番目管理ポイントの最新進み遅れ時間を算出
する。ここで、「当初」とは、現在時刻における最新進
み遅れ時間等の更新が行われる前の状態のことをいう。
以下においても同様である。そして、算出された最新進
み遅れ時間分を、第2番目管理ポイント以降の管理ポイ
ントにおける、当初の最新進み遅れ時間に加算して最新
進み遅れ時間を更新し、それぞれ生産情報データベース
23に登録する。さらにその更新にあわせ、生産計画予
定情報データベース27における各管理ポイントの当初
の最新通過予定時刻を更新する(S21)。
【0050】例えば、図4において、当初仕掛り予定時
刻が17時であるときは、第1番目の管理ポイントにお
ける現在時刻における最新進み遅れ時間は「進み30
分」である。したがって、第2番目以降の管理ポイント
における当初の最新進み時間データに対し、「進み30
分」を加え更新し、あわせて各管理ポイントの当初の最
新通過予定時刻を30分早める。このように、従来、計
画時間との乖離の補正ができなかった、製品が仕掛り前
の位置にあるときについて、最新の進み遅れ時間の算出
が可能になる。
【0051】3.2 手直し工程の位置にあるとき 製品が手直し工程にあるときは、手直し滞留時間算出部
57が、手直し履歴情報データベース77から、製品に
関連付けられた当初手直し開始時刻、当初手直し完了予
定時刻を取得する。そして、生産実績情報データベース
75から、その製品の手直し工程到着時刻を取得し、現
在時刻と手直し工程到着時刻との差を手直し滞留時間と
して算出する(S17)。図5に、手直し滞留時間算出
の例を示す。この場合、当初手直し開始時刻の17時3
0分から1時間遅れて、18時30分に製品が手直し工
程に到着した。現在時刻は19時として、手直し滞留時
間は30分と算出される。
【0052】つぎに、現在時刻における手直し工程に関
する進み遅れ時間を考えると、手直し工程に製品があれ
ば、その分製品の出荷が遅れるので、当初手直し開始時
刻と現在時刻との差が、現在時刻においてメイン生産ラ
インに対する進み遅れ時間となる。このようにして算出
された、最新進み遅れ時間分を、第2番目管理ポイント
以降の管理ポイントにおける、当初の最新進み遅れ時間
に加算して最新進み遅れ時間を更新し、それぞれ生産情
報データベース23に登録する。さらにその更新にあわ
せ、生産計画予定情報データベース27における各管理
ポイントの当初の最新通過予定時刻を更新する(S2
1)。
【0053】例えば、図5の場合は、当初手直し開始時
刻の17時30分から現在時刻の19時との差の1時間
30分が、現在時刻における最新進み遅れ時間となる。
したがって、手直し工程以降の管理ポイントにおける当
初の最新進み時間データに対し、「遅れ1時間30分」
を加えて更新し、あわせて各管理ポイントの当初の最新
通過予定時刻を1時間30分遅らせる。このように、従
来、計画時間との乖離の補正ができなかった、製品が手
直し工程の位置にあるときについて、最新の進み遅れ時
間の算出が可能になる。
【0054】上記当初手直し開始時刻と当初手直し完了
予定時刻の、更新がまだ一切行われない初期値について
は、以下のように、手直し情報コンピュータ15と、品
質管理システムとの交信により定められる。品質管理シ
ステムが、手直し情報コンピュータ15に、手直し情報
編集を要求すると、その時刻における手直し場にある製
品、手直し場にハネダシすることが決定したがまだ手直
し場に到着しない製品の一切の情報が、手直し情報コン
ピュータ15の手直し情報編集部71により編集され、
品質システムに提供される。編集された情報には、生産
情報データベース23から取得されたその製品の最新進
み遅れ時間のデータや希望納期等の納期優先データ等、
配送予定情報データベース21から検索された配送予定
データ、手直し履歴情報データベース77から検索され
た手直し工程中の他の製品の手直し完了時刻等を含む。
【0055】品質管理システムは、これらのデータか
ら、製品の手直し個所、原因等と検討し、手直し完了ま
でに必要な標準手直し時間を求め、手直し担当を定める
ことで、手直し開始の順序と手直し開始時刻、手直し完
了予定時刻を定める。そして手直し開始時刻、手直し完
了予定時刻等のデータと、手直し個所、原因等の手直し
付加情報データとを、手直し情報コンピュータ15に対
し、登録を要求する。手直し情報コンピュータ15の手
直し付加情報登録部73は、これらのデータを、手直し
履歴情報データベース77に登録する。このようにし
て、当初手直し開始時刻と当初手直し完了予定時刻が定
められ、そのデータは、手直し履歴情報データベース7
7から検索することができる。
【0056】3.3 管理ポイント間の位置にあるとき 製品が管理ポイントの間の位置にあるときは、後続管理
ポイント進み遅れ時間算出部55が、生産計画予定情報
データベース27から、製品が通過した最後の管理ポイ
ントと、次の管理ポイントとの当初通過予定時刻を取得
し、現在時刻と比較することで、後続管理ポイント進み
遅れ時間を算出する(S19)。そして、算出された、
最新の進み遅れ時間分を、第2番目管理ポイント以降の
管理ポイントにおける、当初の最新進み遅れ時間に加算
して最新進み遅れ時間を更新し、それぞれ生産情報デー
タベース23に登録する。さらにその更新にあわせ、生
産計画予定情報データベース27における各管理ポイン
トの当初の最新通過予定時刻を更新する(S21)。後
続管理ポイント進み遅れ時間算出の例を、現在時刻が次
の管理ポイントの当初通過予定時刻を超えていない場合
を図6に、超えている場合を図7にそれぞれ示す。
【0057】図6において、第i番目管理ポイントの当
初通過予定時刻を16時とし、製品の通過実績は16時
30分とする。このとき第(i+1)番目の管理ポイン
トの通過予定時刻について、製品が第i番目管理ポイン
トを通過する前の通過予定時刻を第1通過予定時刻と
し、製品が第i番目管理ポイントを通過する前の通過予
定時刻を第1通過予定時刻とする。今第1通過予定時刻
を18時とすると、製品が第i番目管理ポイントを通過
した時点で、その進み遅れは「30分遅れ」であるの
で、第1通過予定時刻に対し「30分遅れ」が加えられ
た更新が行われ、18時30分が第2通過予定時刻とな
る。ここで、製品は第(i+1)番目の管理ポイントを
通過しておらず、現在時刻が16時30分であるとする
と、まだ第2通過予定時刻の18時30分に対し遅れは
生じていない。したがって、この場合は、後続の第(i
+1)番目の管理ポイントの第2通過予定時刻の更新が
不要である。
【0058】図7は、製品が第(i+1)番目の管理ポ
イントを通過しておらず、現在時刻が19時となった場
合である。この場合は、すでに第2通過予定時刻の18
時30分に対し「30分超過」している。この場合は、
第2通過予定時刻の18時30分に対し「30分超過」
をさらに加え、第1通過予定時刻からみて、最新進み遅
れ時間を「1時間遅れ」に更新する。このように、従
来、管理ポイントを通過しない限り、予定時刻との乖離
の補正を行うことができなかった、製品が管理ポイント
間の位置について、最新の進み遅れ時間の算出が可能に
なる。
【0059】4.余裕時間の算出 再び図3に戻って、S23の余裕時間工程は、余裕時間
算出部61が、納期遵守限界時間データベース29か
ら、製品に関連付けて、各管理ポイントについて、納期
遵守限界時間を取得し、S21の進み遅れ時間更新工程
で更新された各管理ポイントの最新進み遅れ時間と比較
し、その差を余裕時間として算出する。余裕時間が負の
値となるときは、その管理ポイント以降が順調に生産が
進行したとしても、出荷、配送に間に合わないことを示
しているので、アラームを出力する(S25,S2
7)。このアラームの出力により、余裕時間が負の値と
なる製品と管理ポイントが確認されるので、他の製品の
余裕時間と比較し、優先仕掛り、追い越し生産、追い越
し手直し、追い越し配送等の納期遵守対策を迅速に行う
ことができる。余裕時間の算出は、納期遵守限界時間に
基づくほか、出荷時刻の遵守限界、配送時刻の遵守限界
に基づいて行うこともできる。
【0060】
【発明の効果】本発明にかかる生産進捗管理システム、
生産進捗管理方法および生産進捗管理プログラムは、管
理ポイント間にある製品について、生産の最新の進み遅
れ時間の算出を可能にする。また、仕掛け前の製品につ
いて、生産の最新の進み遅れ時間の算出を可能にする。
また、手直し工程中の製品について、生産の最新の進み
遅れ時間の算出を可能にする。さらに、任意の時点で、
各管理ポイントにおいて、各製品につき、納期遵守のた
めの余裕時間の算出ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明にかかる実施の形態の生産進捗管理シ
ステムのブロック図である。
【図2】 本発明にかかる実施の形態において、配送計
画コンピュータおよび生産計画コンピュータにつき、顧
客から製品のオーダーを受け取り、配送計画、生産計画
にいたる流れを示す図である。
【図3】 本発明にかかる実施の形態の、各管理ポイン
トの最新進み遅れ時間を把握する生産進捗管理のフロー
チャート図である。
【図4】 本発明にかかる実施の形態において、仕掛り
開始予定時刻を求める例を示す図である。
【図5】 本発明にかかる実施の形態において、手直し
滞留時間算出の例を示す図である。
【図6】 本発明にかかる実施の形態において、後続管
理ポイント進み遅れ時間算出の例を示し、現在時刻が次
の管理ポイントの当初通過予定時刻を超えていない場合
を示す図である。
【図7】 本発明にかかる実施の形態において、後続管
理ポイント進み遅れ時間算出の例を示し、現在時刻が次
の管理ポイントの当初通過予定時刻を超えている場合を
示す図である。
【符号の説明】
1 生産進捗管理システム、3 ネットワーク、5 配
送計画コンピュータ、7 生産計画コンピュータ、9
生産進捗コンピュータ、11 管理ポイント、13 手
直し管理ポイント、15 手直し情報コンピュータ、1
7 生産実績サーバ、21 配送予定情報データベー
ス、23 生産情報データベース、25生産仕掛け情報
データベース、27 生産計画予定情報データベース、
29 納期遵守限界時間データベース、43 通信制御
部、45 入力部、47 出力部、49 記憶装置、5
1 現在位置判断部、53 仕掛りリードタイム算出
部、55 後続管理ポイント進み遅れ時間算出部、57
手直し滞留時間算出部、59 進み遅れ時間更新部、
61 余裕時間算出部、71 手直し情報編集部、73
手直し付加情報登録部、75 生産実績情報データベ
ース、77 手直し履歴情報データベース、101 オ
ーダー受付コンピュータ、103 生産計画情報サー
バ。

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 製品の仕掛りから出荷までに、仕掛り開
    始を管理する仕掛り開始管理ポイント、中間の手直し工
    程を管理する手直し管理ポイントを含む複数の管理ポイ
    ントを有し、各管理ポイントを製品が通過する時刻と当
    初計画通過時刻との比較から各管理ポイントにおける生
    産の進み遅れ時間を算出し、製品の仕掛りから出荷後の
    配送までの進捗を管理する生産進捗管理システムにおい
    て、 現在時刻における製品の現在位置が管理ポイント間の位
    置か否かを判断する現在位置判断手段と、 管理ポイントを通過した製品について、通過した管理ポ
    イントにおける前記生産の進み遅れ時間を、後続管理ポ
    イントについての進み遅れ時間として、後続管理ポイン
    トを製品が通過する通過予定時刻を算出し、現在時刻が
    その通過予定時刻と異なるときはその差を前記進み遅れ
    時間に加え、最新の後続管理ポイントの進み遅れ時間を
    算出する後続管理ポイント進み遅れ時間算出手段と、 現在時刻における後続管理ポイント進み遅れ時間に基い
    て、各管理ポイントの最新の進み遅れ時間を算出し更新
    する進み遅れ時間更新手段と、を備えることを特徴とす
    る生産進捗管理システム。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の生産進捗管理システム
    において、さらに、 仕掛り前の製品について、現在時刻におけるその製品の
    仕掛り開始までのリードタイムを計算する仕掛かりリー
    ドタイム算出手段と、を備え、 前記現在位置判断手段は、さらに、 現在時刻における製品の現在位置が仕掛り前の位置にあ
    るか否かを判断し、 前記進み遅れ時間更新手段は、さらに、 現在時刻における仕掛りリードタイムに基づいて、各管
    理ポイントの最新の進み遅れ時間を算出し更新すること
    を特徴とする生産進捗管理システム。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載の生産進
    捗管理システムにおいて、さらに、 手直し工程中の製品について、現在時刻におけるその製
    品の手直し工程滞留時間を算出する手直し滞留時間算出
    手段と、を備え、 前記現在位置判断手段は、さらに、 現在時刻における製品の現在位置が手直し工程中の位置
    にあるか否かを判断し、 前記進み遅れ時間更新手段は、さらに、 現在時刻における手直し滞留時間に基づいて、各管理ポ
    イントの最新の進み遅れ時間を算出し更新することを特
    徴とする生産進捗管理システム。
  4. 【請求項4】 請求項1から請求項3のいずれか1つに
    記載の生産進捗管理システムにおいて、さらに、 現在時刻に前記最新の進み遅れ時間を加えた時刻と、製
    品の各管理ポイントを通過する時刻の遵守限界および出
    荷時刻の遵守限界および配送時刻の遵守限界とをそれぞ
    れ比較し、それぞれの余裕時間を算出する余裕時間算出
    手段と、を備えることを特徴とする生産進捗管理システ
    ム。
  5. 【請求項5】 製品の仕掛りから出荷までに、仕掛り開
    始を管理する仕掛り開始管理ポイント、中間の手直し工
    程を管理する手直し管理ポイントを含む複数の管理ポイ
    ントを有し、各管理ポイントを製品が通過する時刻と当
    初計画通過時刻との比較から各管理ポイントにおける生
    産の進み遅れ時間を算出し、製品の仕掛りから出荷後の
    配送までの進捗を管理する生産進捗管理方法において、 現在時刻における製品の現在位置が管理ポイント間の位
    置か否かを判断する現在位置判断工程と、 管理ポイントを通過した製品について、通過した管理ポ
    イントにおける前記生産の進み遅れ時間を、後続管理ポ
    イントについての進み遅れ時間として、後続管理ポイン
    トを製品が通過する通過予定時刻を算出し、現在時刻が
    その通過予定時刻と異なるときはその差を前記進み遅れ
    時間に加え、最新の後続管理ポイントの進み遅れ時間を
    算出する後続管理ポイント進み遅れ時間算出工程と、 現在時刻における後続管理ポイント進み遅れ時間に基い
    て、各管理ポイントの最新の進み遅れ時間を算出し更新
    する進み遅れ時間更新工程と、を備えることを特徴とす
    る生産進捗管理方法。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の生産進捗管理方法にお
    いて、さらに、 仕掛り前の製品について、現在時刻におけるその製品の
    仕掛り開始までのリードタイムを計算する仕掛かりリー
    ドタイム算出工程と、を備え、 前記現在位置判断工程は、さらに、 現在時刻における製品の現在位置が仕掛り前の位置にあ
    るか否かを判断し、 前記進み遅れ時間更新工程は、さらに、 現在時刻における仕掛りリードタイムに基づいて、各管
    理ポイントの最新の進み遅れ時間を算出し更新すること
    を特徴とする生産進捗管理方法。
  7. 【請求項7】 請求項5または請求項6に記載の生産進
    捗管理方法において、さらに、 手直し工程中の製品について、現在時刻におけるその製
    品の手直し工程滞留時間を算出する手直し滞留時間算出
    工程と、を備え、 前記現在位置判断工程は、さらに、 現在時刻における製品の現在位置が手直し工程中の位置
    にあるか否かを判断し、 前記進み遅れ時間更新工程は、さらに、 現在時刻における手直し滞留時間に基づいて、各管理ポ
    イントの最新の進み遅れ時間を算出し更新することを特
    徴とする生産進捗管理方法。
  8. 【請求項8】 請求項5から請求項7のいずれか1つに
    記載の生産進捗管理方法において、さらに、 現在時刻に前記最新の進み遅れ時間を加えた時刻と、製
    品の各管理ポイントを通過する時刻の遵守限界および出
    荷時刻の遵守限界および配送時刻の遵守限界とをそれぞ
    れ比較し、それぞれの余裕時間を算出する余裕時間算出
    工程と、を備えることを特徴とする生産進捗管理方法。
  9. 【請求項9】 製品の仕掛りから出荷までに、仕掛り開
    始を管理する仕掛り開始管理ポイント、中間の手直し工
    程を管理する手直し管理ポイントを含む複数の管理ポイ
    ントを有し、各管理ポイントを製品が通過する時刻と当
    初計画通過時刻との比較から各管理ポイントにおける生
    産の進み遅れ時間を算出し、製品の仕掛りから出荷後の
    配送までの進捗を管理する生産進捗管理プログラムにお
    いて、 コンピュータに、 現在時刻における製品の現在位置が管理ポイント間の位
    置か否かを判断する現在位置判断処理手順と、 管理ポイントを通過した製品について、通過した管理ポ
    イントにおける前記生産の進み遅れ時間を、後続管理ポ
    イントについての進み遅れ時間として、後続管理ポイン
    トを製品が通過する通過予定時刻を算出し、現在時刻が
    その通過予定時刻と異なるときはその差を前記進み遅れ
    時間に加え、最新の後続管理ポイントの進み遅れ時間を
    算出する後続管理ポイント進み遅れ時間算出処理手順
    と、 現在時刻における後続管理ポイント進み遅れ時間に基い
    て、各管理ポイントの最新の進み遅れ時間を算出し更新
    する進み遅れ時間更新処理手順と、を実行させることを
    特徴とする生産進捗管理プログラム。
  10. 【請求項10】 請求項9に記載の生産進捗管理プログ
    ラムにおいて、さらに、 仕掛り前の製品について、現在時刻におけるその製品の
    仕掛り開始までのリードタイムを計算する仕掛かりリー
    ドタイム算出処理手順と、を実行させ、 前記現在位置判断処理手順は、さらに、 現在時刻における製品の現在位置が仕掛り前の位置にあ
    るか否かを判断し、 前記進み遅れ時間更新処理手順は、さらに、 現在時刻における仕掛りリードタイムに基づいて、各管
    理ポイントの最新の進み遅れ時間を算出し更新すること
    を特徴とする生産進捗管理プログラム。
  11. 【請求項11】 請求項9または請求項10に記載の生
    産進捗管理プログラムにおいて、さらに、 手直し工程中の製品について、現在時刻におけるその製
    品の手直し工程滞留時間を算出する手直し滞留時間算出
    処理手順と、 を実行させ、 前記現在位置判断処理手順は、さらに、 現在時刻における製品の現在位置が手直し工程中の位置
    にあるか否かを判断し、 前記進み遅れ時間更新処理手順は、さらに、 現在時刻における手直し滞留時間に基づいて、各管理ポ
    イントの最新の進み遅れ時間を算出し更新することを特
    徴とする生産進捗管理プログラム。
  12. 【請求項12】 請求項9から請求項11のいずれか1
    つに記載の生産進捗管理プログラムにおいて、さらに、 現在時刻に前記の最新進み遅れ時間を加えた時刻と、製
    品の各管理ポイントを通過する時刻の遵守限界および出
    荷時刻の遵守限界および配送時刻の遵守限界とをそれぞ
    れ比較し、それぞれの余裕時間を算出する余裕時間算出
    処理手順と、を実行させることを特徴とする生産進捗管
    理プログラム。
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