JP2003240191A - フロート式スチームトラップ - Google Patents
フロート式スチームトラップInfo
- Publication number
- JP2003240191A JP2003240191A JP2002038712A JP2002038712A JP2003240191A JP 2003240191 A JP2003240191 A JP 2003240191A JP 2002038712 A JP2002038712 A JP 2002038712A JP 2002038712 A JP2002038712 A JP 2002038712A JP 2003240191 A JP2003240191 A JP 2003240191A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- float
- orifice
- valve
- valve chamber
- outlet
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Temperature-Responsive Valves (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 多量の空気を素早く排出することのできるフ
ロート式スチームトラップを提供する。 【解決手段】 入口4と出口通路5と出口6を有する本
体1に出口通路10を有する蓋体2をボルトで締結して
内部に弁室3を有するケーシングを形成する。弁室3下
部の蓋体2に弁孔7とオリフィス8を開けた弁座9をね
じ結合する。弁室3内に弁孔7を開閉する中空球形のフ
ロート11を自由状態で配置する。弁室3内に温度応動
部材としてのバイメタル13を配置する。バイメタル1
3は断面形状がほぼU字状で一端側をビス14で蓋体2
に固定する。バイメタル13は高温時にU字状が狭まる
ように変形してフロート11に干渉しないと共に他端側
でオリフィス8の開口面積を小さくし、低温時にU字状
が拡がるように変形してオリフィス8の開口面積を大き
くすると共にフロート11を持ち上げて弁孔7を開け
る。
ロート式スチームトラップを提供する。 【解決手段】 入口4と出口通路5と出口6を有する本
体1に出口通路10を有する蓋体2をボルトで締結して
内部に弁室3を有するケーシングを形成する。弁室3下
部の蓋体2に弁孔7とオリフィス8を開けた弁座9をね
じ結合する。弁室3内に弁孔7を開閉する中空球形のフ
ロート11を自由状態で配置する。弁室3内に温度応動
部材としてのバイメタル13を配置する。バイメタル1
3は断面形状がほぼU字状で一端側をビス14で蓋体2
に固定する。バイメタル13は高温時にU字状が狭まる
ように変形してフロート11に干渉しないと共に他端側
でオリフィス8の開口面積を小さくし、低温時にU字状
が拡がるように変形してオリフィス8の開口面積を大き
くすると共にフロート11を持ち上げて弁孔7を開け
る。
Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、蒸気配管系に発生
する復水を自動的に排出するスチームトラップに関し、
特に開放あるいは密閉のフロートで直接にあるいは弁部
材等を介して弁孔を開閉するフロート式スチームトラッ
プにおいて、低温時に弁孔を閉じないようにしたものに
関する。フロート式スチームトラップは、蒸気と復水の
比重差を利用して蒸気は排出せずに復水のみを自動的に
排出するものであるが、弁室内に非凝縮気体である空気
が流入すると、蒸気と同様に弁孔を閉じるのでエアバイ
ンディングを起こす問題があった。 【0002】 【従来の技術】そこで、従来は、実公昭48−8742
号公報に示されているような技術が用いられていた。こ
れは、ケーシングで入口と弁室と出口を形成し、弁室と
出口を連通する弁孔を弁室内に配置したフロートで開閉
し、弁室内に配置した温度応動部材で低温時にフロート
が弁孔を閉じることを妨げ高温時にフロートに干渉しな
いようにしたものである。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】上記従来のフロート式
スチームトラップは、弁室内に配置した温度応動部材で
低温時にフロートが弁孔を閉じることを妨げることによ
り、弁孔から空気を排出してエアバインディングを防止
するものであるが、弁孔から空気を排出するだけである
ので、特に配管系の初期立ち上げ時のように多量の空気
を排出しなければならない場合に時間が掛かる問題があ
った。 【0004】従って、本発明の技術的課題は、多量の空
気を素早く排出することのできるフロート式スチームト
ラップを提供することである。 【0005】 【課題を解決するための手段】上記の技術的課題を解決
するために講じた本発明の技術的手段は、ケーシングで
入口と弁室と出口を形成し、弁室と出口を連通する弁孔
を弁室内に配置したフロートで開閉し、弁室内に配置し
た温度応動部材で低温時にフロートが弁孔を閉じること
を妨げ高温時にフロートに干渉しないようにしたものに
おいて、弁室と出口を連通するオリフィスを形成し、上
記温度応動部材で低温時にオリフィスの開口面積を大き
くし高温時にオリフィスの開口面積を小さくすることを
特徴とするフロート式スチームトラップにある。 【0006】 【発明の実施の形態】本発明のフロート式スチームトラ
ップは、低温時にフロートが弁孔を閉じることを妨げ高
温時にフロートに干渉しない温度応動部材によって、弁
室と出口を連通するオリフィスの開口面積を低温時に大
きくし高温時に小さくするものであるので、低温時には
弁孔とオリフィスから空気を排出することができ、多量
の空気を素早く排出することができる。 【0007】 【実施例】上記の技術的手段の具体例を示す実施例を説
明する(図1参照)。図1に本発明のフロート式スチー
ムトラップの断面図を示す。本実施例はフリーフロート
式スチームトラップに適用したものである。フリーフロ
ート式スチームトラップのケーシングは本体1とこの本
体1にボルトで締結した蓋体2とで形成し、内部に弁室
3を有する。本体1は入口4と出口通路5と出口6を有
し、入口4は弁室3の上部に連通する。 【0008】弁室3下部の蓋体2に弁孔7とオリフィス
8を開けた弁座9をねじ結合する。蓋体2は出口通路1
0を有し、弁室3の下部は弁孔7から出口通路10,5
を介して出口6に連通する。弁室3内に弁孔7を開閉す
る中空球形のフロート11を自由状態で配置する。フロ
ート11が弁孔7を閉じた位置で当接するフロート座1
2をフロート11の下方に、図面の手前側と向う側に2
つ設ける。 【0009】弁室3内に温度応動部材としてのバイメタ
ル13を配置する。バイメタル13は断面形状がほぼU
字状で一端側をビス14で蓋体2に固定する。バイメタ
ル13は高温時にU字状が狭まるように変形してフロー
ト11に干渉しないと共に他端側でオリフィス8の開口
面積を小さくし、低温時にU字状が拡がるように変形し
てオリフィス8の開口面積を大きくすると共にフロート
11を持ち上げて弁孔7を開ける。バイメタル13で高
温時に小さくされたオリフィス8の開口面積は蒸気配管
系に蒸気が送気されている通常運転時に発生する復水を
排出しきれない大きさに形成する。 【0010】上記実施例のフリーフロート式スチームト
ラップの動作は下記の通りである。蒸気配管系の初期立
ち上げ時のように多量の低温の空気と復水が弁室3内に
流入する場合、バイメタル13はU字状が拡がるように
変形してオリフィス8の開口面積を大きくすると共にフ
ロート11を持ち上げて弁孔7を開け、多量の低温の空
気と復水を弁孔7と開口面積が大きくされたオリフィス
8から素早く出口6に排出する。 【0011】低温の空気と復水の排出によって弁室3内
に流入する復水の温度が高くなると、バイメタル13は
U字状が狭まるように変形してフロート11に干渉しな
いと共に他端側でオリフィス8の開口面積を小さくし、
復水を開口面積が小さくされたオリフィス8から出口6
に排出する。オリフィス8から排出しきれない復水を弁
室3内の復水量に応じて浮上降下するフロート11で開
閉される弁孔7から出口6に排出する。空気が弁室3内
に流入してきて弁室3内の温度が所定以下に低下する
と、バイメタル13はU字状が拡がるように変形してオ
リフィス8の開口面積を大きくすると共にフロート11
を持ち上げて弁孔7を開け、空気を弁孔7とオリフィス
8から素早く出口6に排出する。 【0012】上記実施例では、本発明をフリーフロート
式スチームトラップに適用したが、レバーフロート式ス
チームトラップにも適用することができる。 【0013】 【発明の効果】本発明は下記の特有の効果を生じる。上
記のように本発明によれば、低温時にフロートが弁孔を
閉じることを妨げる温度応動部材によって、弁室と出口
を連通するオリフィスの開口面積を大きくすることによ
り、多量の空気を素早く排出することができるという優
れた効果を生じる。
する復水を自動的に排出するスチームトラップに関し、
特に開放あるいは密閉のフロートで直接にあるいは弁部
材等を介して弁孔を開閉するフロート式スチームトラッ
プにおいて、低温時に弁孔を閉じないようにしたものに
関する。フロート式スチームトラップは、蒸気と復水の
比重差を利用して蒸気は排出せずに復水のみを自動的に
排出するものであるが、弁室内に非凝縮気体である空気
が流入すると、蒸気と同様に弁孔を閉じるのでエアバイ
ンディングを起こす問題があった。 【0002】 【従来の技術】そこで、従来は、実公昭48−8742
号公報に示されているような技術が用いられていた。こ
れは、ケーシングで入口と弁室と出口を形成し、弁室と
出口を連通する弁孔を弁室内に配置したフロートで開閉
し、弁室内に配置した温度応動部材で低温時にフロート
が弁孔を閉じることを妨げ高温時にフロートに干渉しな
いようにしたものである。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】上記従来のフロート式
スチームトラップは、弁室内に配置した温度応動部材で
低温時にフロートが弁孔を閉じることを妨げることによ
り、弁孔から空気を排出してエアバインディングを防止
するものであるが、弁孔から空気を排出するだけである
ので、特に配管系の初期立ち上げ時のように多量の空気
を排出しなければならない場合に時間が掛かる問題があ
った。 【0004】従って、本発明の技術的課題は、多量の空
気を素早く排出することのできるフロート式スチームト
ラップを提供することである。 【0005】 【課題を解決するための手段】上記の技術的課題を解決
するために講じた本発明の技術的手段は、ケーシングで
入口と弁室と出口を形成し、弁室と出口を連通する弁孔
を弁室内に配置したフロートで開閉し、弁室内に配置し
た温度応動部材で低温時にフロートが弁孔を閉じること
を妨げ高温時にフロートに干渉しないようにしたものに
おいて、弁室と出口を連通するオリフィスを形成し、上
記温度応動部材で低温時にオリフィスの開口面積を大き
くし高温時にオリフィスの開口面積を小さくすることを
特徴とするフロート式スチームトラップにある。 【0006】 【発明の実施の形態】本発明のフロート式スチームトラ
ップは、低温時にフロートが弁孔を閉じることを妨げ高
温時にフロートに干渉しない温度応動部材によって、弁
室と出口を連通するオリフィスの開口面積を低温時に大
きくし高温時に小さくするものであるので、低温時には
弁孔とオリフィスから空気を排出することができ、多量
の空気を素早く排出することができる。 【0007】 【実施例】上記の技術的手段の具体例を示す実施例を説
明する(図1参照)。図1に本発明のフロート式スチー
ムトラップの断面図を示す。本実施例はフリーフロート
式スチームトラップに適用したものである。フリーフロ
ート式スチームトラップのケーシングは本体1とこの本
体1にボルトで締結した蓋体2とで形成し、内部に弁室
3を有する。本体1は入口4と出口通路5と出口6を有
し、入口4は弁室3の上部に連通する。 【0008】弁室3下部の蓋体2に弁孔7とオリフィス
8を開けた弁座9をねじ結合する。蓋体2は出口通路1
0を有し、弁室3の下部は弁孔7から出口通路10,5
を介して出口6に連通する。弁室3内に弁孔7を開閉す
る中空球形のフロート11を自由状態で配置する。フロ
ート11が弁孔7を閉じた位置で当接するフロート座1
2をフロート11の下方に、図面の手前側と向う側に2
つ設ける。 【0009】弁室3内に温度応動部材としてのバイメタ
ル13を配置する。バイメタル13は断面形状がほぼU
字状で一端側をビス14で蓋体2に固定する。バイメタ
ル13は高温時にU字状が狭まるように変形してフロー
ト11に干渉しないと共に他端側でオリフィス8の開口
面積を小さくし、低温時にU字状が拡がるように変形し
てオリフィス8の開口面積を大きくすると共にフロート
11を持ち上げて弁孔7を開ける。バイメタル13で高
温時に小さくされたオリフィス8の開口面積は蒸気配管
系に蒸気が送気されている通常運転時に発生する復水を
排出しきれない大きさに形成する。 【0010】上記実施例のフリーフロート式スチームト
ラップの動作は下記の通りである。蒸気配管系の初期立
ち上げ時のように多量の低温の空気と復水が弁室3内に
流入する場合、バイメタル13はU字状が拡がるように
変形してオリフィス8の開口面積を大きくすると共にフ
ロート11を持ち上げて弁孔7を開け、多量の低温の空
気と復水を弁孔7と開口面積が大きくされたオリフィス
8から素早く出口6に排出する。 【0011】低温の空気と復水の排出によって弁室3内
に流入する復水の温度が高くなると、バイメタル13は
U字状が狭まるように変形してフロート11に干渉しな
いと共に他端側でオリフィス8の開口面積を小さくし、
復水を開口面積が小さくされたオリフィス8から出口6
に排出する。オリフィス8から排出しきれない復水を弁
室3内の復水量に応じて浮上降下するフロート11で開
閉される弁孔7から出口6に排出する。空気が弁室3内
に流入してきて弁室3内の温度が所定以下に低下する
と、バイメタル13はU字状が拡がるように変形してオ
リフィス8の開口面積を大きくすると共にフロート11
を持ち上げて弁孔7を開け、空気を弁孔7とオリフィス
8から素早く出口6に排出する。 【0012】上記実施例では、本発明をフリーフロート
式スチームトラップに適用したが、レバーフロート式ス
チームトラップにも適用することができる。 【0013】 【発明の効果】本発明は下記の特有の効果を生じる。上
記のように本発明によれば、低温時にフロートが弁孔を
閉じることを妨げる温度応動部材によって、弁室と出口
を連通するオリフィスの開口面積を大きくすることによ
り、多量の空気を素早く排出することができるという優
れた効果を生じる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のフロート式スチームトラップをフリー
フロート式スチームトラップに適用した実施例の断面図
である。 【符号の説明】 1 本体 2 蓋体 3 弁室 4 入口 6 出口 7 弁孔 8 オリフィス 9 弁座 11 フロート 13 バイメタル
フロート式スチームトラップに適用した実施例の断面図
である。 【符号の説明】 1 本体 2 蓋体 3 弁室 4 入口 6 出口 7 弁孔 8 オリフィス 9 弁座 11 フロート 13 バイメタル
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 【請求項1】 ケーシングで入口と弁室と出口を形成
し、弁室と出口を連通する弁孔を弁室内に配置したフロ
ートで開閉し、弁室内に配置した温度応動部材で低温時
にフロートが弁孔を閉じることを妨げ高温時にフロート
に干渉しないようにしたものにおいて、弁室と出口を連
通するオリフィスを形成し、上記温度応動部材で低温時
にオリフィスの開口面積を大きくし高温時にオリフィス
の開口面積を小さくすることを特徴とするフロート式ス
チームトラップ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002038712A JP2003240191A (ja) | 2002-02-15 | 2002-02-15 | フロート式スチームトラップ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002038712A JP2003240191A (ja) | 2002-02-15 | 2002-02-15 | フロート式スチームトラップ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003240191A true JP2003240191A (ja) | 2003-08-27 |
Family
ID=27779949
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002038712A Pending JP2003240191A (ja) | 2002-02-15 | 2002-02-15 | フロート式スチームトラップ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003240191A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010065832A (ja) * | 2008-09-12 | 2010-03-25 | Tlv Co Ltd | フロート式スチームトラップ |
-
2002
- 2002-02-15 JP JP2002038712A patent/JP2003240191A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010065832A (ja) * | 2008-09-12 | 2010-03-25 | Tlv Co Ltd | フロート式スチームトラップ |
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