JP2003239212A - 歩車道境界ブロック - Google Patents

歩車道境界ブロック

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JP2003239212A
JP2003239212A JP2002045544A JP2002045544A JP2003239212A JP 2003239212 A JP2003239212 A JP 2003239212A JP 2002045544 A JP2002045544 A JP 2002045544A JP 2002045544 A JP2002045544 A JP 2002045544A JP 2003239212 A JP2003239212 A JP 2003239212A
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boundary
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road boundary
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JP2002045544A
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Tatsuhiko Mizutani
達彦 水谷
Masato Tabata
昌人 田畑
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HEISEI KOGYO KK
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HEISEI KOGYO KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 車椅子使用者等にとっては容易に乗り越える
ことができ、また視覚障害者等にとっては容易に確認す
ることができる、環境に優しい歩車道境界ブロックを提
供すること。 【解決手段】車道16と歩道14との境界に設置される
境界ブロック本体4を備え、境界ブロック本体4の少な
くとも歩車道境界角部に、実質上全長にわたって弾性部
材6が設けられ、境界ブロック本体4及び弾性部材6の
上面は実質上連続した面を規定する。車椅子の車輪20
が通るときには、弾性部材6が弾性変形して歩車道境界
角部の高さが低くなり、これによって、車椅子は歩車道
境界角部を容易に乗り越えることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車道と歩道との境
界に設置される歩車道境界ブロックに関する。
【0002】
【従来の技術】市街地などの道路、交差点などでは、図
14に示すように、車道と歩道とを区別して歩行者の安
全を守るために、車道と歩道との境界に各種の歩車道境
界ブロック102,104,106が設けられている。
このような歩車道境界ブロック102,104,106
は、全体がコンクリートから形成され、例えば通常の道
路では歩行者が車道を横断することが少ないので、その
高さが高く、例えば15〜20cm程度になるように施
工、設置され、例えば交差点では歩行者が車道を横断す
るので、その高さは低く、例えば2〜3cm程度になる
ように施工、設置される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、交差点など
において、歩車道境界ブロックの高さを2〜3cm程度
の高さに施工、設置した場合、車椅子に乗る車椅子使用
者にとっては、この歩車道境界ブロックを乗り越えるの
に容易ではなく、歩車道境界ブロックの段差が歩行の障
害となり、車椅子使用者にとってバリアフリーの環境と
はならない。
【0004】そこで、車椅子使用者の歩行の障害となら
ないように、歩車道境界ブロックの高さを0〜1.0c
mに設定することも考えられるが、このように低く施
工、設置すると、視覚障害者にとっては、杖を用いてこ
の歩車道境界ブロックを確認し難く、それ故に、歩道と
車道との区別が難しくなり、視覚障害者にとってバリア
フリーの環境とはならない。
【0005】本発明の目的は、車椅子使用者等にとって
は容易に乗り越えることができ、また視覚障害者等にと
っては容易に確認することができる歩車道境界ブロック
を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、車道と歩道と
の境界に設置される境界ブロック本体を備え、前記境界
ブロック本体の少なくとも歩車道境界角部に、その実質
上全長にわたって弾性部材が設けられ、前記境界ブロッ
ク本体及び前記弾性部材の上面は実質上連続した面を規
定することを特徴とする歩車道境界ブロックである。
【0007】本発明に従えば、境界ブロック本体の少な
くとも歩車道境界角部に弾性部材が設けられているの
で、車椅子使用者がこの歩車道境界角部を乗り越えよう
とすると、車椅子自体の重さ及びその使用者の体重によ
る総重量により、弾性部材が弾性変形してその高さが低
くなり、かくして、車椅子使用者はこの歩車道境界角部
を容易に乗り越えることができる。また、自転車で車道
から歩道に斜横断する際にも、この歩車道境界角部が弾
性変形してその高さが低くなり、安全に斜横断すること
ができる。一方、視覚障害者が杖でこの歩車道境界角部
を確認する際には、杖を介して弾性部材に作用する力が
小さいので、弾性部材は弾性変形せずにその高さ状態が
保たれ、かくして、視覚障害者はこの歩車道境界角部を
容易に確認することができる。このように弾性部材を設
けることによって、車椅子使用者、視覚障害者等にとっ
て優しい環境を提供することができる。また、境界ブロ
ック本体及び弾性部材の上面が実質上連続した面を規定
するので、例えばこの境界ブロック本体の上面に続いて
歩道表面を設けることによって、弾性部材が歩道表面か
ら突出せず、歩行者にとっても安全な歩車道境界ブロッ
クを提供することができる。尚、このような弾性部材と
して黄色の材料、例えば黄色の顔料を含む弾性体などを
用いる、或いはその表面を黄色に塗装することによっ
て、色弱者にも容易に識別することが可能となり、歩道
と車道の区別が一層容易となる。このような弾性部材は
境界ブロック本体の歩車道境界角部に設けるようにして
もよく、或いは境界ブロック本体の歩車道境界角部を含
む表面全体に設けるようにしてもよい。
【0008】また、本発明では、前記境界ブロック本体
の前記歩車道境界角部側の一側部には、車道表面レベル
を示すためのレベル表示突部が設けられ、前記弾性部材
は前記レベル表示突部から上方に突出していることを特
徴とする。
【0009】本発明に従えば、境界ブロック本体に車道
表面レベルを示すためのレベル表示部が設けられている
ので、このレベル表示部に合致するように舗装工事する
ことによって、車道の舗装工事を容易に行うことができ
る。
【0010】また、本発明では、前記境界ブロック本体
の前記歩車道境界角部側の一側部には、路肩部となるエ
プロン部が設けられ、前記弾性部材は前記エプロン部か
ら上方に突出していることを特徴とする。
【0011】本発明に従えば、境界ブロック本体にエプ
ロン部が設けられているので、この歩車道境界ブロック
を施工、設置することによって、路肩部を含む施工工事
を容易に行うことができる。また、このエプロン部の表
面に合致するように舗装工事を行うことによって、車道
の舗装工事を容易に行うことができ、またこのエプロン
部によって車道とを区別する段差を明確に保つことがで
きる。
【0012】また、本発明では、前記境界ブロック本体
の上面は、車道側の一側端から歩道側の他側端に向けて
上方に傾斜しており、前記境界ブロック本体の一側部に
おける上角部に前記弾性部材が設けられていることを特
徴とする。
【0013】本発明に従えば、境界ブロック本体の上面
は一側端から他側端に向けて上方に傾斜しているので、
車道と歩道との段差を大きく確保する場合、歩車道境界
角部の段差を小さくし、両者間の残りの段差を境界ブロ
ック本体の傾斜でもって吸収することができ、従って、
車道と歩道の段差が大きい場合においても、車道から歩
道への、また歩道から車道への乗り入れが容易となり、
車椅子使用者に優しい環境を提供することができる。
【0014】また、本発明では、前記境界ブロック本体
の底部に基部ブロック部が設けられていることを特徴と
する。本発明に従えば、境界ブロック本体の底部に基部
ブロック部が設けられているので、この基部ブロック部
を埋設することによって、歩車道境界ブロックを容易に
且つ確実に施工、設置することができる。
【0015】また、本発明では、前記基部ブロック部に
は、側溝を規定するための貫通孔がその長手方向に貫通
して設けられていることを特徴とする。本発明に従え
ば、基部ブロック部には貫通孔が設けられているので、
歩車道境界ブロックを所定方向に並べて施工、設置する
ことによって、車道の側部に側溝を設けることができ
る。
【0016】また、本発明では、前記基部ブロックの前
記歩車道境界角部側の側面には、車道に浸透した雨水が
流入する流入溝を規定するための溝部がその長手方向に
設けられていることを特徴とする。
【0017】本発明に従えば、基部ブロック部には溝部
が設けられているので、歩車道境界ブロックを所定方向
に並べて施工、設置することによって、車道の側部に雨
水が流入する流入溝を設けることができる。
【0018】また、本発明では、前記弾性部材はゴム材
料から形成されていることを特徴とする。本発明に従え
ば、弾性部材がゴム材料から形成されているので、車椅
子使用者が歩車道境界角部を乗り越える際に弾性変形
し、その乗り越えが容易となる。また、車椅子の車輪の
表面は通常ゴム材料から形成されているので、歩車道境
界角部を乗り越える際にゴム材料同士の接触となり、両
者の摩擦抵抗が大きく、これによっても歩車道境界角部
を容易に乗り越えることができる。このようなゴム材料
としては、廃タイヤを再生したものを用いるようにして
もよく、廃タイヤの再利用が可能となる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して、本発
明に従う歩車道境界ブロックの各種実施形態について説
明する。第1の実施形態 図1から図4を参照して、第1の実施形態の歩車道境界
ブロックについて説明する。図1は、第1の実施形態の
歩車道境界ブロックを示す平面図であり、図2は、図1
の歩車道境界ブロックの正面図であり、図3は、図1に
おけるIII−III線による断面図であり、図4は、
図1の歩車道境界ブロックの施工、設置例を示す断面図
である。
【0020】図1〜図3において、第1の実施形態の歩
車道境界ブロック2は、略直方体形状の境界ブロック本
体4を備え、この境界ブロック本体4は例えばコンクリ
ートから形成される。この境界ブロック本体4の一側端
部(図1において下側、図3において左端部)が歩車道
境界角部として機能し、この歩車道境界角部に弾性部材
6が設けられている。弾性部材6は、例えばゴム材料な
どから形成され、ある程度の荷重が作用すると弾性変形
する。この弾性部材6は、図1及び図2に示すように、
境界ブロック本体4の一側端部において、その一端部
(図1及び図2において左端部)から他端部(図1及び
図2において右端部)まで実質上全長にわたって設けら
れている。この弾性部材6は、その上面が境界ブロック
本体4の上面と面位置となるように設けられ、これら上
面は実質上連続した上面(この場合、歩道の表面の一部
となる)を規定する。この弾性部材6は、例えば境界ブ
ロック本体4に食い込ませて取り外しができないように
固定するようにしてもよく、又は接着剤を用いて取り外
し交換が可能なように固定するようにしてもよい。
【0021】この実施形態では、弾性部材6の内部には
空洞部7が設けられている。この空洞部7は、弾性部材
6のほぼ全長にわたって設けるようにしてもよく、又は
その長手方向に間隔をおいて複数設けるようにしてもよ
い。このような空洞部7を設けることによって、弾性部
材6の弾性変形が容易となり、弾性部材をより大きく弾
性変形させることができる。
【0022】また、この形態では、弾性部材6の外側面
(歩車道境界ブロック2の一側面を規定する側面)は、
上方に向けて内側に傾斜して延びており、この傾斜角度
αは、例えば10〜30度程度に設定される。弾性部材
6の外側面をこのように傾斜させることによって、車椅
子の車輪20(図4参照)が弾性部材6をより乗り越え
易くなり、車椅子使用者等に対する環境をより優しくす
ることができる。
【0023】この形態では、また、図1に示すように、
弾性部材6の表面には、幅方向(図1において上下方
向、図2において左右方向)に間隔をおいて複数個の突
条8が設けられ、これら突条8はその一端から他端まで
その長手方向(図1及び図2において左右方向)に直線
状に延びている。また、境界ブロック本体4の上面に
は、細長い小さい凸部10が所定の模様を構成するよう
に設けられている。弾性部材6の突条8及び境界ブロッ
ク本体4の凸部10は滑り止めとして機能する。尚、こ
のような突条8及び凸部101は省略することができ
る。
【0024】このような歩車道境界ブロック2は、一例
として、次のような大きさに形成される。歩車道境界ブ
ロック2の長さLは60cmに、その幅Wは20cm
に、その高さHは6cmに形成される。また、弾性部材
6の長さL1は60cmに、その幅W1は6cmに、ま
たその高さH1は2.5cmに形成される。
【0025】このような歩車道境界ブロック2は、例え
ば、図4に示すように施工、設置される。歩車道境界ブ
ロック2は、歩道14と車道16との境界に、そのほぼ
全体が歩道14内に埋設されるようにして設置される。
このように設置した状態では、図4に示すように、歩車
道境界ブロック2の上部、例えば1.0〜2.0cm程
度は車道16の表面から上方に突出し、弾性部材6の一
側部の上角部は歩車道境界角部として機能し、弾性部材
6のこの上角部を境にして図4において左側が車道16
になり、またこの上角部を境にして図4において右側が
歩道14となり、弾性部材6及び境界ブロック本体4の
上面は歩道14の一部を構成し、歩道14は車道16よ
りも例えば1.0〜2.0cm高くなるように形成され
る。
【0026】このように歩車道境界ブロック2を設置し
た状態において、例えば視覚障害者が杖でもって歩車道
境界ブロック2の歩車道境界角部、即ち弾性部材6の上
記上角部を確認すると、このような小さい負荷では弾性
部材6は弾性変形することがなく、歩車道境界角部は車
道16から突出した状態に保たれ、視覚障害者は、この
歩車道境界角部を容易に且つ確実に認識することができ
る。一方、例えば車椅子使用者が歩車道境界角部を乗り
越えるときには、図4に示すように、車椅子自体の重さ
及びその使用者の体重により弾性部材6に大きな負荷が
作用して弾性変形し、この弾性変形によって歩車道境界
角部に高さが低くなり、車椅子使用者は、この歩車道境
界角部を容易に乗り越えることができる。また、自転車
で車道から歩道に斜横断する際にも歩車道境界角部が弾
性変形し、安全に斜横断することができる。尚、車椅子
使用者が歩車道境界角部を乗り越えるときには、車道1
6から1.0〜2.0cm突出する歩車道境界角部は、
弾性変形して例えば0.5〜1.5cm程度沈むように
構成される。
【0027】第2の実施形態 次に、図5〜図7を参照して、第2の実施形態の歩車道
境界ブロックについて説明する。図5は、第2の実施形
態の歩車道境界ブロックを示す平面図であり、図6は、
図5におけるVI−VI線による断面図であり、図7
は、図5の歩車道境界ブロックの施工、設置例を示す断
面図である。尚、以下の実施形態において、上述した第
1の実施形態と実質上同一の部材には同一の番号を付
し、その説明を省略する。
【0028】図5〜図7において、第2の実施形態の歩
車道境界ブロック2Aは、略直方体形状の境界ブロック
本体4Aと、この境界ブロック本体4Aの一側端部に設
けられた弾性部材6とを備え、境界ブロック本体4A及
び弾性部材6の構成は、第1の実施形態のものと実質上
同一である。
【0029】この第2の実施形態では、境界ブロック本
体4Aの歩車道境界角部側の一側部(即ち、図5におい
て下側の側部、図6において左側部)には、レベル表示
突部32が一体的に設けられている。このレベル表示突
部32は、例えば1〜5cm程度外側に突出するように
設けられ、境界ブロック本体4Aの一端から他端までそ
の長手方向の全長にわたって設けられている。このレベ
ル表示突部32の上面34は、車道16の表面レベルを
示し、弾性部材6の上部は、このレベル表示突部32か
ら上方に突出している。この弾性部材6の突出量は、例
えば1.0〜2.0cm程度に設定される。
【0030】このような歩車道境界ブロック2Aは、例
えば、歩道14と車道16との境界に、図7に示すよう
に、そのほぼ全体が歩道14内に埋設されるようにして
設置される。そして、そのレベル表示突部32の上面3
4が車道16の表面と合致するように、車道16の舗装
工事が行われる。従って、このような歩車道境界ブロッ
ク2Aを用いることによって、車道16側の舗装工事の
表面レベルを容易に知ることができ、車道16の舗装工
事を容易に行うことができる。
【0031】第3の実施形態 次に、図8を参照して、第3の実施形態の歩車道境界ブ
ロックについて説明する。図8は、第3の実施形態の歩
車道境界ブロックの施工、設置例を示す断面図である。
【0032】図8において、第3の実施形態の歩車道境
界ブロック2Bは、略直方体形状の境界ブロック本体4
Bと、この境界ブロック本体4Bの一側端部に設けられ
た弾性部材6とを備え、境界ブロック本体4B及び弾性
部材6の構成は、第1の実施形態のものと実質上同一で
ある。
【0033】この第3の実施形態では、境界ブロック本
体4Bの底部から歩車道境界角部側の一側部(即ち、図
5において下側の側部、図6において左側部)を越えて
エプロン部36が一体的に設けられている。このような
エプロン部36は、境界ブロック本体4Bの一端から他
端までその長手方向に実質上全長にわたって設けられ、
エプロン部36をかく設けることによって、歩車道境界
ブロック2Bの強度を強くすることができるとともに、
その幅方向(図8において左右方向)の大きさを大きく
することができる。また、このようなエプロン部36
は、車道16の表面レベルを示す機能も有し、弾性部材
6の上部は、このエプロン部36の表面38から上方に
突出している。この弾性部材6の突出量は、例えば1.
0〜2.0cm程度に設定される。
【0034】このような歩車道境界ブロック2Bは、例
えば、歩道14と車道16との境界に、そのほぼ全体が
埋設されるようにして設置される。この設置状態におい
ては、そのエプロン部36が車道16の路肩部として機
能し、従って、歩車道境界ブロック2Bを施工、設置す
ることによって、路肩部の施工も同時に行うことがで
き、路肩部の施工作業を簡単にすることができる。この
エプロン部36による路肩部は、車道16の路面排水の
ために設けられる。また、このような歩車道境界ブロッ
ク2Bを用いた場合、エプロン部36の上面38が車道
16の表面と合致するように、車道16の舗装工事が行
われ、従って、車道16側の舗装工事の表面レベルをエ
プロン部36により容易に知ることができ、車道16の
舗装工事も容易に行うことができる。
【0035】第4の実施形態 次いで、図9を参照して、第4の実施形態の歩車道境界
ブロックについて説明する。図9は、第4の実施形態の
歩車道境界ブロックの施工、設置例を示す断面図であ
る。
【0036】図9において、第4の実施形態の歩車道境
界ブロック2Cは、略直方体形状の境界ブロック本体4
Cと、この境界ブロック本体4Cの一側端部に設けられ
た弾性部材6とを備え、弾性部材6の構成は、第1の実
施形態のものと実質上同一である。
【0037】この第4の実施形態では、境界ブロック本
体4Cの上面は、車道16側の一側端部(図9において
左側端部)から歩道14側の他側端部(図9において右
側端部)に向けて上方に傾斜して延びている。このよう
な歩車道境界ブロック2Cは、車道16の表面と歩道1
4の表面との高さレベルが2〜3cm程度の段差が存在
する場合、歩車道境界角部の高さ、即ち弾性部材6の車
道16からの突出量をある程度低く抑え、残りの段差を
境界ブロック本体4Cの傾斜でもって残りの段差を解消
するものである。
【0038】このような歩車道境界ブロック2Cは、例
えば、歩道14と車道16との境界に、そのほぼ全体が
歩道14側に埋設されるようにして設置される。そし
て、車道16と歩道14との段差が例えば3.0〜4.
0cm存在する場合、弾性部材6の突出量が例えば1.
0〜2.0cmとなるように車道16の舗装工事が行わ
れ、そして、残りの段差、例えば1.0〜2.0cm程
度が境界ブロック本体4Cの傾斜で吸収される。このよ
うな歩車道境界ブロック2Cを用いることによって、車
道16と歩道14との段差が大きくても、境界ブロック
本体4Cの傾斜を利用して車椅子の乗り越えを容易に
し、車椅子使用者に優しい環境を提供することができ
る。
【0039】第5の実施形態 次に、図10を参照して、第5の実施形態の歩車道境界
ブロックについて説明する。図10は、第5の実施形態
の歩車道境界ブロックの施工、設置例を示す断面図であ
る。
【0040】図10において、第5の実施形態の歩車道
境界ブロック2Dでは、図5〜図7に示す第2の実施形
態の歩車道境界ブロック2Aに、図9に示す第4の実施
形態を適用したものであり、換言すると、レベル表示突
部32が設けられた境界ブロック本体4Dの上面に、車
道16側の一側端部(図10において左側端部)から歩
道14側の他側端部(図10において右側端部)に向け
て上方に傾斜させたものであり、その他の構成は上記第
2の実施形態と実質上同一である。このような歩車道境
界ブロック2Dにおいては、第2の実施形態で奏する作
用効果に加えて、第4の実施形態で奏する作用効果が達
成される。
【0041】尚、このような境界ブロック本体の上面の
傾斜は、例えば図8に示す第3の実施形態の歩車道境界
ブロック2B、即ちエプロン部36を有するものにも同
様に適用することができる。
【0042】その他の実施形態 次に、図11〜図13を参照して、第6〜第8の実施形
態の歩車道境界ブロックについて説明する。図11は、
第6の実施形態の歩車道境界ブロックを示す断面図であ
り、図12は、第7の実施形態の歩車道境界ブロックを
示す断面図であり、図13は、第8の実施形態の歩車道
境界ブロックを示す断面図である。
【0043】図11を参照して第6の実施形態の歩車道
境界ブロック2Eについて説明すると、境界ブロック本
体4Eの底部に基部ブロック部52が一体的に設けら
れ、この基部ブロック部52ととともに境界ブロック本
体4Eの大部分が歩道側に埋設される。この歩車道境界
ブロック2Eでは、基部ブロック部52を埋設するの
で、歩車道境界ブロック2Eを確実に設置固定すること
ができる。
【0044】次いで、図12を参照して第7の実施形態
の歩車道境界ブロック2Fについて説明すると、境界ブ
ロック本体4Fの底部に基部ブロック部62が一体的に
設けられ、この基部ブロック部62を長手方向(図11
において紙面に垂直な方向)に貫通して断面円形状の貫
通孔64が設けられている。このような歩車道境界ブロ
ック2Fでは、基部ブロック部62ととともに境界ブロ
ック本体4Fの大部分が歩道側に埋設され、上述したと
同様に歩車道境界ブロック2Fを確実に設置固定するこ
とができる。また、このような設置状態では、隣接設置
された歩車道境界ブロック2Fの貫通孔64が相互に連
通して側溝を構成し、歩車道境界ブロック2Fの施工、
設置により側溝の施工も同時に行うことができる。尚、
図示の形態では、貫通孔64は断面円形状であるが、例
えば断面矩状などに形成するようにしてもよい。
【0045】次に、図13を参照して第8の実施形態の
歩車道境界ブロック2Gについて説明すると、境界ブロ
ック本体4Gの底部に基部ブロック部72が一体的に設
けられ、この基部ブロック部72の歩車道境界角部側の
一側面には、その長手方向(図13において紙面に垂直
な方向)にその一端から他端にわたって断面矩形状の流
入溝部74が設けられている。このような歩車道境界ブ
ロック2Gでは、基部ブロック部72ととともに境界ブ
ロック本体4Gの大部分が歩道側に埋設され、上述した
と同様に確実に設置固定することができる。また、この
ような設置状態では、隣接設置された歩車道境界ブロッ
ク2Gの流入溝部74が相互に連通して連続した流入溝
を構成し、歩車道境界ブロック2Gの施工、設置により
流入溝の施工も同時に行うことができる。尚、図示の形
態では、流入溝部74は断面矩形状であるが、このよう
な形状に限定されず、適宜の形状に形成することができ
る。
【0046】以上、本発明に従う歩車道境界ブロックの
各種実施形態について説明したが、本発明はこれら実施
形態に限定されるものではなく、本発明の範囲を逸脱す
ることなく種々の変形乃至修正が可能である。
【0047】例えば、上述した実施形態では、いずれ
も、境界ブロック本体の歩車道境界角部に弾性部材を設
けているが、境界ブロック本体の歩車道境界角部を含む
実質上全表面に弾性部材を設けるようにしてもよい。
【0048】
【発明の効果】本発明の請求項1のの歩車道境界ブロッ
クによれば、境界ブロック本体の歩車道境界角部に弾性
部材が設けられているので、車椅子使用者がこの歩車道
境界角部を乗り越えようとすると、弾性部材が弾性変形
してその高さが低くなり、車椅子使用者はこの歩車道境
界角部を容易に乗り越えることができる一方、視覚障害
者が杖でこの歩車道境界角部を確認する際には、弾性部
材は弾性変形せずにその高さ状態が保たれ、視覚障害者
はこの歩車道境界角部を容易に確認することができる。
【0049】また、本発明の請求項2の歩車道境界ブロ
ックによれば、境界ブロック本体に車道表面レベルを示
すためのレベル表示突部が設けられているので、このレ
ベル表示突部に合致するように舗装工事することによっ
て、車道の舗装工事を容易に行うことができる。
【0050】また、本発明の請求項3の歩車道境界ブロ
ックによれば、境界ブロック本体にエプロン部が設けら
れているので、この歩車道境界ブロックを施工、設置す
ることによって、路肩部を含む施工工事を容易に行うこ
とができる。
【0051】また、本発明の請求項4の歩車道境界ブロ
ックによれば、境界ブロック本体の上面は一側端から他
側端に向けて上方に傾斜しているので、車道と歩道との
段差を大きく確保する場合、歩車道境界角部の段差を小
さくし、両者間の残りの段差を境界ブロック本体の傾斜
でもって吸収することができ、車椅子使用者に非常に優
しい環境を提供することができる。
【0052】また、本発明の請求項5の歩車道境界ブロ
ックによれば、境界ブロック本体の底部に基部ブロック
部が設けられているので、歩車道境界ブロックを容易に
且つ確実に施工、設置することができる。
【0053】また、本発明の請求項6の歩車道境界ブロ
ックによれば、基部ブロック部には貫通孔が設けられて
いるので、歩車道境界ブロックを並べて施工、設置する
ことによって、車道の側部に側溝を設けることができ
る。
【0054】また、本発明の請求項7の歩車道境界ブロ
ックによれば、基部ブロック部には溝部が設けられてい
るので、歩車道境界ブロックを並べて施工、設置するこ
とによって、車道の側部に雨水が流入する流入溝を設け
ることができる。
【0055】更に、本発明の請求項8の歩車道境界ブロ
ックによれば、弾性部材がゴム材料から形成されている
ので、車椅子使用者が歩車道境界角部を乗り越える際に
弾性変形し、その乗り越えが容易となる。また、車椅子
の車輪の表面は通常ゴム材料から形成されているので、
歩車道境界角部を乗り越える際に両者の摩擦抵抗が大き
く、これによっても歩車道境界角部を容易に乗り越える
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に従う歩車道境界ブロックの第1の実施
形態を示す平面図である。
【図2】図1の歩車道境界ブロックの正面図である。
【図3】図1におけるIII−III線による断面図で
ある。
【図4】図1の歩車道境界ブロックの施工、設置例を示
す断面図である。
【図5】本発明に従う歩車道境界ブロックの第2の実施
形態を示す平面図である。
【図6】図5におけるVI−VI線による断面図であ
る。
【図7】図5の歩車道境界ブロックの施工、設置例を示
す断面図である。
【図8】本発明に従う歩車道境界ブロックの第3の実施
形態の施工、設置例を示す断面図である。
【図9】本発明に従う歩車道境界ブロックの第4の実施
形態の施工、設置例を示す断面図である。
【図10】本発明に従う歩車道境界ブロックの第5の実
施形態の施工、設置例を示す断面図である。
【図11】本発明に従う歩車道境界ブロックの第6の実
施形態を示す断面図である。
【図12】本発明に従う歩車道境界ブロックの第7の実
施形態を示す断面図である。
【図13】本発明に従う歩車道境界ブロックの第8の実
施形態を示す断面図である。
【図14】従来の交差点及びその付近を簡略的に示す図
である。
【符号の説明】
2,2A〜2G 歩車道境界ブロック 4,4A〜4G 境界ブロック本体 6 弾性部材 14 歩道 16 車道 20 車椅子の車輪 32 レベル表示突部 36 エプロン部 52,62,72 基部ブロック部 64 貫通孔 74 流入溝部

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車道と歩道との境界に設置される境界ブ
    ロック本体を備え、前記境界ブロック本体の少なくとも
    歩車道境界角部に、その実質上全長にわたって弾性部材
    が設けられ、前記境界ブロック本体及び前記弾性部材の
    上面は実質上連続した面を規定することを特徴とする歩
    車道境界ブロック。
  2. 【請求項2】 前記境界ブロック本体の前記歩車道境界
    角部側の一側部には、車道表面レベルを示すためのレベ
    ル表示突部が設けられ、前記弾性部材は前記レベル表示
    突部から上方に突出していることを特徴とする請求項1
    記載の歩車道境界ブロック。
  3. 【請求項3】 前記境界ブロック本体の前記歩車道境界
    角部側の一側部には、路肩部となるエプロン部が設けら
    れ、前記弾性部材は前記エプロン部から上方に突出して
    いることを特徴とする請求項1記載の歩車道境界ブロッ
    ク。
  4. 【請求項4】 前記境界ブロック本体の上面は、車道側
    の一側端から歩道側の他側端に向けて上方に傾斜してお
    り、前記境界ブロック本体の一側部における上角部に前
    記弾性部材が設けられていることを特徴とする請求項1
    〜3のいずれかに記載の歩車道境界ブロック。
  5. 【請求項5】 前記境界ブロック本体の底部に基部ブロ
    ック部が設けられていることを特徴とする請求項1記載
    の歩車道境界ブロック。
  6. 【請求項6】 記基部ブロック部には、側溝を規定する
    ための貫通孔がその長手方向に貫通して設けられている
    ことを特徴とする請求項5記載の歩車道境界ブロック。
  7. 【請求項7】 前記基部ブロックの前記歩車道境界角部
    側の側面には、車道に浸透した雨水が流入する流入溝を
    規定するための溝部がその長手方向に設けられているこ
    とを特徴とする請求項5記載の歩車道境界ブロック。
  8. 【請求項8】 前記弾性部材はゴム材料から形成されて
    いることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の
    歩車道境界ブロック。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009102807A (ja) * 2007-10-19 2009-05-14 Akio Fukuoka 横断歩道口

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