JP2003238664A - 水溶性高分子を含有するフェノール重合物 - Google Patents

水溶性高分子を含有するフェノール重合物

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JP2003238664A
JP2003238664A JP2002037798A JP2002037798A JP2003238664A JP 2003238664 A JP2003238664 A JP 2003238664A JP 2002037798 A JP2002037798 A JP 2002037798A JP 2002037798 A JP2002037798 A JP 2002037798A JP 2003238664 A JP2003238664 A JP 2003238664A
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phenol
soluble polymer
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JP2002037798A
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Shiro Kobayashi
四郎 小林
Hiroshi Uyama
浩 宇山
Shigeyoshi Mita
三田  成良
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Mitsui Chemicals Inc
Original Assignee
Mitsui Chemicals Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 水溶性高分子を含有するフェノール重合物お
よびその製造方法を提供すること。 【解決手段】[1] 一般式(1) 【化1】 (式中、R、Q、Sはそれぞれ独立に水素原子、ハロゲ
ン原子、炭素数1〜18のアルキル基、炭素数2〜18
のアルケニル基、炭素数2〜18のアルキニル基、アリ
ール基、アリールアルキル基、アルコキシ基、アリール
オキシ基、アルキルチオ基、アリールチオ基、、エステ
ル基、アシル基または置換アミノ基を示す。)で表され
るフェノールの1種以上を重合して得られる重合物であ
って、フェノール重合物1重量部に対して、水溶性高分
子を0.01〜10重量部含有するフェノール重合物。 [2] 一般式(1)で表されるフェノールの1種以上
を、酸化還元酵素を触媒とし、酸化剤を用いて、水溶性
高分子存在下、水中で酸化重合させることを特徴とする
水溶性高分子を含有するフェノール重合物の製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水溶性高分子を含
有するフェノール重合物およびその製造方法に関するも
のである。詳しくは、機械部品材料、電気部品材料、電
子部品材料、電子情報材料、酸化防止剤等に有用な水溶
性高分子を含有するフェノールの重合物およびその製造
方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】酵素触媒を用いて得られたフェノール重
合物は、バイオインダストリー、vol.15、44、
1998などに報告されている。しかしこれらに記載の
重合物は、有機溶媒への溶解性が低いなどの点から、加
工性において問題があった。一方、水溶性高分子を含有
したフェノール重合物についての報告は、これまでにな
かった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、加工
性を向上した新規な水溶性高分子を含有するフェノール
重合物を提供することである。また本発明の他の課題
は、水溶性高分子を含有するフェノール重合物の製造方
法を提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記課題
を解決すべく鋭意検討した結果、水溶性高分子を含有す
るフェノール重合物を見出し、本発明を完成するに至っ
た。すなわち、本発明は、一般式(1):
【0005】
【化2】
【0006】(式中、R、Q、Sはそれぞれ独立に水素
原子、ハロゲン原子、炭素数1〜18のアルキル基、炭
素数2〜18のアルケニル基、炭素数2〜18のアルキ
ニル基、アリール基、アリールアルキル基、アルコキシ
基、アリールオキシ基、アルキルチオ基、アリールチオ
基、エステル基、アシル基または置換アミノ基を示
す。)で表されるフェノールの1種以上を重合して得ら
れる重合物であって、フェノール重合物1重量部に対し
て、水溶性高分子を0.01〜10重量部含有すること
を特徴とするフェノール重合物である。
【0007】上記の重合物としては、例えば、一般式
(1)において、R、Q、Sがそれぞれ独立に水素原
子、炭素数1〜18のアルキル基または炭素数1〜6の
アルコキシ基である水溶性高分子を含有するフェノール
重合物や水酸基を有するフェニレンユニット(Ph)と
水酸基のないオキシフェニレンユニット(Ox)の比
(Ph/Ox)が、99/1〜70/30であることを
特徴とするフェノール重合物を挙げることができる。
【0008】さらに、本発明にかかる水溶性高分子を含
有するフェノール重合物の製造方法は、前記一般式
(1)で表されるフェノールの1種以上を、酸化還元酵
素を触媒とし、酸化剤を用いて、水溶性高分子存在下、
水中で酸化重合を行うことを特徴とするフェノール重合
物の製造方法である。また、この酸化還元酵素として
は、例えば、ペルオキシダーゼまたはオキシダーゼが利
用できる。
【0009】
【発明の実施の形態】次に本発明について詳細に説明す
る。本発明のフェノール重合物は、前記一般式(1)で
表されるフェノールの1種以上を重合して得られる重合
物であって、フェノール重合物1重量部に対して、水溶
性高分子を0.01〜10重量部含有することを特徴と
するフェノール重合物である。好ましくは、前記一般式
(1)で表されるフェノールの1種以上を水溶性高分子
存在下、酸化重合して得られる重合物であって、フェノ
ール重合物1重量部に対して、水溶性高分子を0.01
〜10重量部含有することを特徴とするフェノール重合
物である。
【0010】前記一般式(1)で表されるフェノールに
おいて、R、Q、Sはそれぞれ独立に水素原子、ハロゲ
ン原子、炭素数1〜18のアルキル基、炭素数2〜18
のアルケニル基、炭素数2〜18のアルキニル基、アリ
ール基、アリールアルキル基、アルコキシ基、アリール
オキシ基、アルキルチオ基、アリールチオ基、エステル
基、アシル基または置換アミノ基を示す。ハロゲン原子
とは、例えば、フッ素原子、塩素原子、臭素原子及びヨ
ウ素原子を挙げることができる。
【0011】また、炭素数1〜18のアルキル基には、
直鎖状、分岐鎖状および環状のものが包含され、例え
ば、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピ
ル基、n−ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル
基、tert−ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、へ
プチル基、オクチル基、ノニル基、デシル基、ドデシル
基、オクタデシル基、シクロペンチル基及びシクロヘキ
シル基などを挙げることができる。これらのアルキル基
は、ハロゲン原子で置換されていても良く、ハロゲン置
換アルキル基としては、例えば、トリフルオロメチル基
などを挙げることができる。
【0012】炭素数2〜18のアルケニル基としては、
例えば、ビニル基、アリル基、1−プロペニル基、1,
3−ブタジエニル基及びイソプロペニル基などを挙げる
ことができる。炭素数2〜18のアルキニル基として
は、例えば、エチニル基などを挙げることができる。ア
リール基は、ベンゼン系やナフタレン系などの単環、縮
合多環のものが包含され、例えば、フェニル基、トルイ
ル基、1−ナフチル基及び2−ナフチル基などを挙げる
ことができる。アリールアルキル基としては、ベンジル
基及びフェネチル基などを挙げることができる。
【0013】アルコキシ基は、ハロゲン原子、アリール
基またはアルコキシ基などで置換されていてもよく、こ
のようなアルコキシ基としては、例えば、メトキシ基、
エトキシ基、プロポキシ基、イソプロポキシ基、ブトキ
シ基、ペンチルオキシ基、ヘキシルオキシ基、オクチル
オキシ基、トリフルオロメチルオキシ基、ベンジルオキ
シ基、メトキシメトキシ基、メトキシエトキシ基などが
挙げられる。
【0014】アリールオキシ基は、ハロゲン原子、アリ
ール基またはアルコキシ基などで置換されていてもよ
く、このようなアリールオキシ基としては、例えば、フ
ェノキシ基、4−フルオロフェニルオキシ基、4−メト
キシフェニルオキシ基などを挙げることができる。
【0015】アルキルチオ基は、ハロゲン原子、アリー
ル基またはアルコキシ基などで置換されていてもよく、
このようなアルキルチオ基としては、例えば、メチルチ
オ基、エチルチオ基などが挙げられる。アリールチオ基
は、ハロゲン原子、アリール基またはアルコキシ基など
で置換されていてもよく、このようなアリールチオ基と
しては、例えば、フェニルチオ基などを挙げることがで
きる。
【0016】エステル基、すなわちエステル結合を有す
る基としては、メトキシカルボニル基、エトキシカルボ
ニル基、プロポキシカルボニル基及びブトキシカルボニ
ル基などを挙げることができる。アシル基としては、ホ
ルミル基及びアセチル基などを挙げることができる。置
換アミノ基としては、メチルアミノ基、エチルアミノ基
などのモノ置換アミノ基、ジメチルアミノ基、ジエチル
アミノ基などのジ置換アミノ基などを挙げることができ
る。
【0017】重合物に含有される水溶性高分子として
は、例えば、ノニオン類、多糖類、ポリアニオン類、ポ
リカチオン類およびポリエチレングリコール系界面活性
剤を挙げることができる。ここでノニオン類としては、
例えば、ポリエチレンオキシド(ポリエチレングリコー
ル)、ポリビニルメチルエーテル、ポリビニルアルコー
ル、ポリアクリルアミド、ポリビニルピロリドン、ポリ
ビニルカプロラクタム、ポリメチルオキサゾリン、ポリ
エチルオキサゾリンなどを挙げることができる。なお、
ポリアクリルアミドには、その誘導体が包含され、その
例として、ポリ(N−メチルアクリルアミド)、ポリ
(N,N−ジメチルアクリルアミド)、ポリ(N−エチ
ルアクリルアミド)、ポリ(N−イソプロピルアクリル
アミド)、ポリ(N−ヒドロキシメチルアクリルアミ
ド)、ポリ(N−2−ヒドロキシエチルアクリルアミ
ド)などを挙げることができる。
【0018】多糖類としては、例えば、カルボキシメチ
ルセルロース、ヒドロキシメチルセルロース、ヒドロキ
シエチルセルロース、デンプン、プルラン、イヌリン、
アガー、キトサンなどを挙げることができる。ポリアニ
オンとしては、例えば、ポリアクリル酸、ポリアクリル
酸ナトリウム、ポリアクリル酸カリウム、ポリメタクリ
ル酸、ポリスチレンスルホン酸ナトリウムなどを挙げる
ことができる。ポリカチオンとしては、例えば、直鎖ポ
リエチレンイミン、分岐ポリエチレンイミン、ポリビニ
ルアミン、ポリアリルアミンなどを挙げることができ
る。
【0019】ポリエチレングリコール系界面活性剤とし
ては、例えば、高級アルコールエチレンオキシド付加
物、脂肪酸エチレンオキシド付加物、アルキルフェノー
ルエチレンオキシド付加物、高級脂肪族アミンエチレン
オキシド付加物、脂肪酸アミドエチレンオキシド付加
物、ポリプロピレングリコールエチレンオキシド付加物
(ポリエチレンオキシドとポリプロピレンオキシドのブ
ロック体)、高級アルコールエチレンオキシド付加物り
ん酸エステル塩などを挙げることができる。
【0020】重合物に含有される水溶性高分子の平均分
子量は、100〜1000000であり、水溶性高分子
がポリエチレンオキシドの場合は、300〜50000
0が好ましい。本発明の水溶性高分子を含有するフェノ
ール重合物は、前記一般式(1)で表わされるフェノー
ルから得られるフェノール単位同士が結合した構造を少
なくとも有し、それぞれのフェノール単位の結合は、ベ
ンゼン環同士が直接結合した炭素−炭素結合と、ベンゼ
ン環同士がフェノール由来の酸素原子1個を介して結合
した炭素−酸素結合の両方を包含する。すなわち各フェ
ノール単位は、水酸基を有するフェニレンユニット(P
h)と水酸基のないオキシフェニレンユニット(Ox)
のいずれかの形態で重合鎖中に組み込まれており、か
つ、これらの両方の形態が重合物中に包含される。
【0021】フェノール(無置換のフェノール)を用い
た場合におけるフェノール単位の形態を下記式(2)に
示す。
【0022】
【化3】
【0023】本発明の重合物中に、これら2種類のユニ
ットが両方とも存在することは、赤外吸収スペクトルや
核磁気共鳴スペクトルなどの分光学的手法および水酸基
価滴定などの方法によって、確認および定量することが
できる。
【0024】水溶性高分子としてポリエチレンオキシド
を用いた場合、フェニレンユニットとオキシフェニレン
ユニットの比(Ph/Ox)が、99/1〜70/30
の重合物が得られる。用いるポリエチレンオキシドの平
均分子量により、Ph/Oxは異なり、平均分子量が低
い程、フェニレンユニットの多い重合物が得られる。従
って、使用するポリエチレンオキシドの平均分子量を選
択することにより、Ph/Oxが99/1〜95/5、
95/5〜90/10、90/10〜85/15、85
/15〜80/20、80/20〜75/25または7
5/25〜70/30のフェノール重合物を得ることが
できる。
【0025】フェノール重合物中に含有される水溶性高
分子は、赤外吸収スペクトルや核磁気共鳴スペクトルな
どの分光学的手法などによって、確認および定量するこ
とが可能である。本発明の重合物は、一般式(1)で表
わされるフェノールの重合物と水溶性高分子が水素結合
により結合した複合体を形成している。これは例えば、
赤外吸収スペクトルの水素結合をした水酸基に由来する
強度が強く幅広いピーク(3280cm-1付近のピー
ク)により確認される。また含有される水溶性高分子の
量は、例えば、核磁気共鳴スペクトルにより定量が可能
である。
【0026】水溶性高分子は、フェノール重合物1重量
部に対して、0.01〜10重量部含有され、好ましく
は0.1〜5重量部、より好ましくは0.1〜2重量
部、さらに好ましくは0.1〜1重量部含有される。本
発明のフェノール重合物の数平均分子量は、通常300
〜10000程度であり、好ましくは500〜5000
程度である。
【0027】次に、本発明の水溶性高分子を含有するフ
ェノール重合物の製造方法について説明する。本発明の
水溶性高分子を含有するフェノール重合物は、酸化還元
酵素を触媒として、酸化剤を用いて一般式(1)で表わ
されるフェノールを、水溶性高分子の存在下、水中で酸
化重合することにより製造できる。酸化重合反応には、
一般式(1)で表わされるフェノールから選択された1
種を用いて、あるいはR、Q及びSの少なくとも1つが
異なる2種以上のフェノールを組み合わせて用いること
ができる。
【0028】本発明に用いる酸化還元酵素は、フェノー
ルの酸化カップリング反応を起こすのに充分な酸化能を
有するものであればよく、従来公知のもの、例えばペル
オキシダーゼやオキシダーゼを使用することができる。
本発明で使用されるペルオキシダーゼは、種々の起源の
ものが使用でき、特に制限はないが、例えば植物由来、
細菌由来、坦子菌類由来のペルオキシダーゼを挙げるこ
とができる。これらの中で、西洋わさびペルオキシダー
ゼおよび大豆ペルオキシダーゼは、酸化能が高く、しか
も量産されて安価であり、好ましく使用することができ
る。
【0029】本発明で使用されるオキシダ−ゼとしては
ラッカーゼを挙げることができる。ラッカーゼは、種々
の起源のものが使用でき、特に制限はないが、例えば植
物由来、細菌由来、坦子菌類由来のラッカーゼを挙げる
ことができる。これらの例としては、うるしの木から得
られるラッカーゼ、Pyricularia、Pleu
rotus、Pycnoporus、Polystic
tus、Coriolus、Bjerkandera、
Mycelopthora、Neurospora属の
微生物から得られるラッカーゼを挙げることができる。
特にPyricularia oryzae、Pycn
oporus coccineus、Coriolus
vercicolor Pleurotus ost
reates、Mycelopthora起源のラッカ
ーゼを好ましく使用できる。なお使用する酵素は、精製
・未精製を問わない。酵素量は溶媒およびその活性によ
って異なるが、フェノール1gに対して0.001mg
〜10g、好ましくは0.005mg〜5g、さらに好
ましくは0.005mg〜3gである。
【0030】前記酸化剤としては、酸化カップリングを
生起させる酸化剤であればよく、一般的には過酸化物が
用いられる。過酸化物は有機過酸化物および無機過酸化
物のいずれでも良い。特に好ましいものとして、過酸化
水素を挙げることができる。なお過酸化物の濃度は特に
限定されない。過酸化物を使用する場合、その使用量
は、フェノール1モル当たり0.3〜10倍モルであ
り、好ましく0.5〜5倍モル、さらに好ましくは0.
8〜2倍モルである。過酸化物は、反応混合物中に、一
度に加えても良いが、酵素の活性を保持するために、分
割して加える方が好ましい。
【0031】ラッカーゼなどのオキシダーゼを酸化還元
酵素として使用する時には、酸化剤として分子状酸素を
用いることができる。この場合の酸素としては、純酸素
のほか、空気あるいは酸素と不活性ガスとの混合物の形
で用いることができる。これらは、反応混合物中に吹き
込んでも良いが、単に重合雰囲気中に存在させるだけで
も良い。
【0032】重合反応に共存させる水溶性高分子として
は、前に記載した水溶性高分子を挙げることができる。
水溶性高分子の共存量は、フェノール1g当たり、0.
001〜3gであり、好ましく0.01〜2gである。
【0033】重合溶媒の水としては、蒸留水や脱イオン
水でもよいが、緩衝液でもよい。緩衝液を用いる場合に
はpH3から12の範囲が好ましい。緩衝液の種類とし
ては、酢酸緩衝液、りん酸緩衝液、炭酸緩衝液等が好ま
しいが、これらに限定されるものではない。使用する水
は任意の量を用いることができるが、フェノールの濃度
としては、0.05〜500g/Lの範囲が好ましく、
0.5〜200g/Lがより好ましい。
【0034】本発明において、フェノールと酵素の仕込
みには各種の方法を利用することができる。例えば、水
溶性高分子とフェノールの溶液(または懸濁液)および
酵素溶液(または懸濁液)を個々に調製した後に同一容
器内に注入しても良いし、水溶性高分子とフェノールの
溶液(または懸濁液)に酵素を添加しても良い。この他
にも種々の組み合わせが可能であるが、酵素が失活(不
活性化)するような方法でない限り、各種の方法を採用
できる。
【0035】反応温度は、酵素を不活性化しない温度が
望ましい。好ましくは−10〜100℃の範囲であり、
より好ましくは0〜80℃の範囲であり、特に好ましく
は10〜50℃の範囲である。反応温度が高い場合、一
般に酵素は失活するが、溶媒系によっては、酵素を安定
化するので、その場合は高い反応温度も採用可能とな
る。
【0036】水溶性高分子を含有するフェノール重合物
は、水に対する溶解度が低い場合、反応終了後、単に反
応溶媒から重合物を濾取もしくは遠心分離することによ
って単離できる。また水に溶解している場合は、水を減
圧下にて除去するか、アルコールなどの有機溶媒、また
はそれらと水の混合溶媒を加えることにより容易に析出
させることが可能であり、これを上記の方法で単離すれ
ば良い。
【0037】本発明の水溶性高分子を含有するフェノー
ル重合物は、有機溶媒に対する溶解性が高く、材料とし
て成形する際の加工性に優れている。また本発明の重合
物の製造方法は、有機溶媒を使用しないことから、経済
性に優れ、また地球環境に対して低負荷である。
【0038】
【実施例】以下に本発明を実施例によりさらに詳細に説
明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0039】なお、以下において、目的物(重合物)の
数平均分子量(Mn)、および重量平均分子量(Mw)
と数平均分子量の比(Mw/Mn)は、ゲル・パーミエ
ーション・クロマトグラフィー(カラム:TSKgel
α−M 2本連結;検出:RI、溶離溶媒;0.1M
塩化リチウム含有N,N−ジメチルホルムアミド;標準
物質:ポリスチレンスタンダード)より算出した。フェ
ノール重合物中の水溶性高分子含有量は、アセトンを標
準物質としたプロトン(1H)核磁気共鳴スペクトルに
おける積分値から求めた定量結果を基に算出した。ま
た、フェニレンユニットとオキシフェニレンユニットの
比(Ph/Ox)は、重合に用いたフェノールの水酸基
価の計算値と得られた本発明のフェノール重合物および
用いた水溶性高分子単独の水酸基価試験(JIS K0
070−1992に準ずる方法)の結果から算出した。
【0040】実施例1 フェノール0.47gとポリエチレンオキシド(ポリエ
チレングリコール、平均分子量2000)0.1gおよ
び西洋わさびペルオキシダーゼ2mgをりん酸緩衝液
(pH7)25mLに溶解した。次に5%過酸化水素を
1.6mL/hの速度で室温にて2時間かけて滴下し、
さらに同温度で1時間攪拌した。析出物を濾取後、これ
を水で洗浄、乾燥することにより目的物を得た(収量:
0.31g、Mn:2790、Mw/Mn:2.2、水
溶性高分子の含有率(ポリフェノール(ポリエチレング
リコールを含まない)/ポリエチレングリコール重量
比):1/0.49、Ph/Ox:93/7)。
【0041】実施例2 フェノール0.47gとポリエチレンオキシド(ポリエ
チレングリコール、平均分子量2000)0.2gおよ
び西洋わさびペルオキシダーゼ2mgをりん酸緩衝液
(pH7)25mLに溶解した。次に5%過酸化水素を
1.6mL/hの速度で室温にて2時間かけて滴下し、
さらに同温度で1時間攪拌した。析出物を濾取後、これ
を水で洗浄、乾燥することにより目的物を得た(収量:
0.58g、Mn:2350、Mw/Mn:2.1、水
溶性高分子の含有率(ポリフェノール(ポリエチレング
リコールを含まない)/ポリエチレングリコール重量
比):1/0.49、Ph/Ox:95/5)。
【0042】実施例3 フェノール0.47gとポリエチレンオキシド(ポリエ
チレングリコール、平均分子量2000)0.4gおよ
び西洋わさびペルオキシダーゼ2mgをりん酸緩衝液
(pH7)25mLに溶解した。次に5%過酸化水素を
1.6mL/hの速度で室温にて2時間かけて滴下し、
さらに同温度で1時間攪拌した。析出物を濾取後、これ
を水で洗浄、乾燥することにより目的物を得た(収量:
0.67g、Mn:2420、Mw/Mn:2.6、水
溶性高分子の含有率(ポリフェノール(ポリエチレング
リコールを含まない)/ポリエチレングリコール重量
比):1/0.50、Ph/Ox:90/10)。
【0043】実施例4 フェノール0.47gとポリエチレンオキシド(ポリエ
チレングリコール、平均分子量2000)0.5gおよ
び西洋わさびペルオキシダーゼ2mgをりん酸緩衝液
(pH7)25mLに溶解した。次に5%過酸化水素を
1.6mL/hの速度で室温にて2時間かけて滴下し、
さらに同温度で1時間攪拌した。析出物を濾取後、これ
を水で洗浄、乾燥することにより目的物を得た(収量:
0.67g、Mn:2270、Mw/Mn:2.1、水
溶性高分子の含有率(ポリフェノール(ポリエチレング
リコールを含まない)/ポリエチレングリコール重量
比):1/0.48、Ph/Ox:88/12)。
【0044】実施例5 フェノール0.47gとポリエチレンオキシド(ポリエ
チレングリコール、平均分子量2000)0.5gおよ
び西洋わさびペルオキシダーゼ2mgをりん酸緩衝液
(pH7)30mLに溶解した。次に5%過酸化水素を
1.6mL/hの速度で室温にて2時間かけて滴下し、
さらに同温度で1時間攪拌した。析出物を濾取後、これ
を水で洗浄、乾燥することにより目的物を得た(収量:
0.66g、Mn:2270、Mw/Mn:2.2、水
溶性高分子の含有率(ポリフェノール(ポリエチレング
リコールを含まない)/ポリエチレングリコール重量
比):1/0.47、Ph/Ox:88/12)。
【0045】実施例6 フェノール0.47gとポリエチレンオキシド(ポリエ
チレングリコール、平均分子量2000)0.5gおよ
び西洋わさびペルオキシダーゼ2mgをりん酸緩衝液
(pH7)35mLに溶解した。次に5%過酸化水素を
1.6mL/hの速度で室温にて2時間かけて滴下し、
さらに同温度で1時間攪拌した。析出物を濾取後、これ
を水で洗浄、乾燥することにより目的物を得た(収量:
0.68g、Mn:2070、Mw/Mn:1.9、水
溶性高分子の含有率(ポリフェノール(ポリエチレング
リコールを含まない)/ポリエチレングリコール重量
比):1/0.46、Ph/Ox:90/10)。
【0046】実施例7 フェノール0.47gとポリエチレンオキシド(ポリエ
チレングリコール、平均分子量2000)0.5gおよ
び西洋わさびペルオキシダーゼ2mgをりん酸緩衝液
(pH7)40mLに溶解した。次に5%過酸化水素を
1.6mL/hの速度で室温にて2時間かけて滴下し、
さらに同温度で1時間攪拌した。析出物を濾取後、これ
を水で洗浄、乾燥することにより目的物を得た(収量:
0.68g、Mn:1850、Mw/Mn:2.0、水
溶性高分子の含有率(ポリフェノール(ポリエチレング
リコールを含まない)/ポリエチレングリコール重量
比):1/0.47、Ph/Ox:90/10)。
【0047】実施例8 フェノール0.47gとポリエチレンオキシド(ポリエ
チレングリコール、平均分子量300)0.47gおよ
び西洋わさびペルオキシダーゼ2mgをりん酸緩衝液
(pH7)30mLに溶解した。次に5%過酸化水素を
1.6mL/hの速度で室温にて2時間かけて滴下し、
さらに同温度で1時間攪拌した。析出物を濾取後、これ
を水で洗浄、乾燥することにより目的物を得た(収量:
0.16g、Mn:1640、Mw/Mn:1.4、水
溶性高分子の含有率(ポリフェノール(ポリエチレング
リコールを含まない)/ポリエチレングリコール重量
比):1/0.25、Ph/Ox:92/8)。
【0048】実施例9 フェノール0.47gとポリエチレンオキシド(ポリエ
チレングリコール、平均分子量400)0.47gおよ
び西洋わさびペルオキシダーゼ2mgをりん酸緩衝液
(pH7)30mLに溶解した。次に5%過酸化水素を
1.6mL/hの速度で室温にて2時間かけて滴下し、
さらに同温度で1時間攪拌した。析出物を濾取後、これ
を水で洗浄、乾燥することにより目的物を得た(収量:
0.51g、Mn:1600、Mw/Mn:1.8、水
溶性高分子の含有率(ポリフェノール(ポリエチレング
リコールを含まない)/ポリエチレングリコール重量
比):1/0.28、Ph/Ox:89/11)。
【0049】実施例10 フェノール0.47gとポリエチレンオキシド(ポリエ
チレングリコール、平均分子量6000)0.47gお
よび西洋わさびペルオキシダーゼ2mgをりん酸緩衝液
(pH7)30mLに溶解した。次に5%過酸化水素を
1.6mL/hの速度で室温にて2時間かけて滴下し、
さらに同温度で1時間攪拌した。析出物を濾取後、これ
を水で洗浄、乾燥することにより目的物を得た(収量:
0.64g、Mn:2170、Mw/Mn:2.6、水
溶性高分子の含有率(ポリフェノール(ポリエチレング
リコールを含まない)/ポリエチレングリコール重量
比):1/0.49、Ph/Ox:88/12)。
【0050】実施例11 フェノール0.47gとポリエチレンオキシド(ポリエ
チレングリコール、平均分子量20000)0.47g
および西洋わさびペルオキシダーゼ2mgをりん酸緩衝
液(pH7)30mLに溶解した。次に5%過酸化水素
を1.6mL/hの速度で室温にて2時間かけて滴下
し、さらに同温度で1時間攪拌した。析出物を濾取後、
これを水で洗浄、乾燥することにより目的物を得た(収
量:0.66g、Mn:3670、Mw/Mn:4.
8、水溶性高分子の含有率(ポリフェノール(ポリエチ
レングリコールを含まない)/ポリエチレングリコール
重量比):1/0.50、Ph/Ox:82/18)。
【0051】実施例12 フェノール0.47gとポリエチレンオキシド(ポリエ
チレングリコール、平均分子量100000)0.47
gおよび西洋わさびペルオキシダーゼ2mgをりん酸緩
衝液(pH7)30mLに溶解した。次に5%過酸化水
素を1.6mL/hの速度で室温にて2時間かけて滴下
し、さらに同温度で1時間攪拌した。析出物を濾取後、
これを水で洗浄、乾燥することにより目的物を得た(収
量:0.38g、Mn:3720、Mw/Mn:3.
0、水溶性高分子の含有率(ポリフェノール(ポリエチ
レングリコールを含まない)/ポリエチレングリコール
重量比):1/0.51、Ph/Ox:80/20)。
【0052】実施例13 フェノール0.47gとポリエチレンオキシド(ポリエ
チレングリコール、平均分子量200000)0.47
gおよび西洋わさびペルオキシダーゼ2mgをりん酸緩
衝液(pH7)30mLに溶解した。次に5%過酸化水
素を1.6mL/hの速度で室温にて2時間かけて滴下
し、さらに同温度で1時間攪拌した。析出物を濾取後、
これを水で洗浄、乾燥することにより目的物を得た(収
量:0.29g、Mn:3750、Mw/Mn:3.
1、水溶性高分子の含有率(ポリフェノール(ポリエチ
レングリコールを含まない)/ポリエチレングリコール
重量比):1/0.52、Ph/Ox:77/23)。
【0053】実施例14 フェノール0.47gとポリスチレンスルホン酸ナトリ
ウム(平均分子量70000)0.5gおよび西洋わさ
びペルオキシダーゼ2mgをりん酸緩衝液(pH7)3
0mLに溶解した。次に5%過酸化水素を1.6mL/
hの速度で室温にて2時間かけて滴下し、さらに同温度
で1時間攪拌した。析出物を濾取後、これを水で洗浄、
乾燥することにより目的物を得た(収量:0.45
g)。
【0054】実施例15 フェノール0.47gとポリビニルアルコール(重合度
500)0.3gおよび西洋わさびペルオキシダーゼ2
mgをりん酸緩衝液(pH7)30mLに溶解した。次
に5%過酸化水素を1.6mL/hの速度で室温にて2
時間かけて滴下し、さらに同温度で1時間攪拌した。析
出物を濾取後、これを水で洗浄、乾燥することにより目
的物を得た(収量:0.73g)。
【0055】実施例16 フェノール0.47gとポリメチルオキサゾリン(平均
分子量950)0.3gおよび西洋わさびペルオキシダ
ーゼ2mgをりん酸緩衝液(pH7)30mLに溶解し
た。次に5%過酸化水素を1.6mL/hの速度で室温
にて2時間かけて滴下し、さらに同温度で1時間攪拌し
た。析出物を濾取後、これを水で洗浄、乾燥することに
より目的物を得た(収量:0.60g)。
【0056】実施例17 フェノール0.47gとポリエチルオキサゾリン(平均
分子量5500)0.3gおよび西洋わさびペルオキシ
ダーゼ2mgをりん酸緩衝液(pH7)30mLに溶解
した。次に5%過酸化水素を1.6mL/hの速度で室
温にて2時間かけて滴下し、さらに同温度で1時間攪拌
した。析出物を濾取後、これを水で洗浄、乾燥すること
により目的物を得た(収量:0.67g)。
【0057】参考例1 フェノール0.47gをメタノール12.5mLに溶解
し、これに西洋わさびペルオキシダーゼ2.0mgをり
ん酸緩衝液(pH7)12.5mLに溶解した溶液を加
えた。次に5%過酸化水素を1.6mL/hの速度で室
温にて2時間かけて滴下し、さらに1時間攪拌した。析
出物を濾取後、これをメタノール−水で洗浄、乾燥する
ことにより目的物を得た(収量:0.46g、Mn:1
600、Mw/Mn:4.2、Ph/Ox:44/5
6)。
【0058】参考例2 フェノール0.47gおよび西洋わさびペルオキシダー
ゼ2.0mgをりん酸緩衝液(pH7)25mLに溶解
した。次に5%過酸化水素を1.6mL/hの速度で室
温にて2時間かけて滴下し、さらに同温度で1時間攪拌
した。析出物を濾取後、これを水で洗浄、乾燥すること
により目的物を得た(収量:0.009g)。
【0059】試験例1(有機溶媒に対する溶解性試験) 重合物20mgのN,N−ジメチルホルムアミド(DM
F)およびジメチルスルホキシド(DMSO)1mLに
対する溶解性を試験した。
【0060】表1に示したように、本発明の水溶性高分
子を含有するフェノール重合物は、水溶性高分子を含有
しないフェノールの重合物と比べて、上記溶媒に対する
溶解度が大幅に向上していた。
【0061】
【表1】
【0062】
【発明の効果】本発明により、水溶性高分子を含有する
フェノール重合物の提供が可能になった。本発明の重合
物は、溶媒に対する溶解度が向上し材料加工性が改良さ
れ、機械部品材料、電気部品材料、電子部品材料、電子
情報材料、酸化防止剤などの用途として極めて有用であ
る。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(1) 【化1】 (式中、R、Q、Sはそれぞれ独立に水素原子、ハロゲ
    ン原子、炭素数1〜18のアルキル基、炭素数2〜18
    のアルケニル基、炭素数2〜18のアルキニル基、アリ
    ール基、アリールアルキル基、アルコキシ基、アリール
    オキシ基、アルキルチオ基、アリールチオ基、エステル
    基、アシル基または置換アミノ基を示す。)で表される
    フェノールの1種以上を重合して得られる重合物であっ
    て、フェノール重合物1重量部に対して、水溶性高分子
    を0.01〜10重量部含有することを特徴とするフェ
    ノール重合物。
  2. 【請求項2】 前記一般式(1)において、R、Q、S
    がそれぞれ独立に水素原子、炭素数1〜18のアルキル
    基または炭素数1〜6のアルコキシ基である請求項1記
    載の重合物。
  3. 【請求項3】 水酸基を有するフェニレンユニット(P
    h)と水酸基のないオキシフェニレンユニット(Ox)
    の比(Ph/Ox)が、99/1〜70/30であるこ
    とを特徴とする請求項1記載の重合物。
  4. 【請求項4】 前記一般式(1)で表されるフェノール
    の1種以上を、酸化還元酵素を触媒とし、酸化剤を用い
    て、水溶性高分子存在下、水中で酸化重合させることを
    特徴とする水溶性高分子を含有するフェノール重合物の
    製造方法。
  5. 【請求項5】 酸化還元酵素がペルオキシダーゼまたは
    オキシダーゼである請求項4記載の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006290989A (ja) * 2005-04-08 2006-10-26 Dainippon Ink & Chem Inc エポキシ樹脂硬化剤及びエポキシ樹脂硬化物、並びにポリフェノールの製造方法
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