JP2002155132A - 4−置換フェノール重合物 - Google Patents

4−置換フェノール重合物

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JP2002155132A
JP2002155132A JP2001096702A JP2001096702A JP2002155132A JP 2002155132 A JP2002155132 A JP 2002155132A JP 2001096702 A JP2001096702 A JP 2001096702A JP 2001096702 A JP2001096702 A JP 2001096702A JP 2002155132 A JP2002155132 A JP 2002155132A
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methanol
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JP2001096702A
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English (en)
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Shiro Kobayashi
四郎 小林
Hiroshi Uyama
浩 宇山
Shigeyoshi Mita
三田  成良
Shinichiro Tawaki
新一郎 田脇
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Mitsui Chemicals Inc
National Institute of Advanced Industrial Science and Technology AIST
Original Assignee
Mitsui Chemicals Inc
National Institute of Advanced Industrial Science and Technology AIST
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 加工性を向上させた4−置換フェノール重合
物を提供すること。 【解決手段】 4−置換フェノールの酸化重合を行なう
場合に、反応溶媒である有機溶媒−水混合系における有
機溶媒と水の混合比を変化させることで、生成する重合
物の2種の構成単位(フェニレンユニット及びオキシフ
ェニレンユニット)の比を制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、4−置換フェノー
ル重合物およびその製造方法に関するものである。詳し
くは、機械部品材料、電気部品材料、電子部品材料、電
子情報材料、酸化防止剤等に有用な一般式(1)で表さ
れる4−置換フェノールの重合物、および重合物の構成
単位であるフェニレンユニットとオキシフェニレンユニ
ットの比を制御して重合物を製造する方法に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】酵素触媒を用いて得られたフェノール重
合物は、バイオインダストリー、vol.15、44、
1998などに報告されており、その構造は、水酸基を
有するフェニレンユニットと水酸基のないオキシフェニ
レンユニットの両方を構成単位として含むことが記載さ
れている。
【0003】また、特開2000−41690号公報に
は、無置換のフェノールの重合において、その重合物の
フェニレンユニットとオキシフェニレンユニットの構成
比を制御する方法が記載されている。しかし、これらに
記載の重合物は、有機溶媒への溶解度が低い等の点か
ら、より広範な用途への応用に必要な加工性において問
題があった。また重合物の用途に対する物性の最適化を
図るため、フェニレンユニットとオキシフェニレンユニ
ットの構成比の制御域拡大が望まれていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、加工
性を向上した4−置換フェノール重合物を提供すること
である。また本発明の他の課題は、4−置換フェノール
重合物の製造において、重合物の構成単位であるフェニ
レンユニットとオキシフェニレンユニットの比を広範囲
に制御する方法を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記課題
を解決すべく鋭意検討した結果、4−置換フェノール重
合物を見出し、本発明を完成するに至った。
【0006】すなわち、本発明は、一般式(1):
【0007】
【化3】
【0008】(式中、Rはハロゲン原子、炭素数1〜1
8のアルキル基、炭素数2〜18のアルケニル基、炭素
数2〜18のアルキニル基、アリール基、アリールアル
キル基、エーテル基、チオエーテル基、エステル基、ア
シル基または置換アミノ基を示す)で表される4−置換
フェノールを酸化重合して得られる重合物であって、該
重合物は、水酸基を有するフェニレンユニットと水酸基
のないオキシフェニレンユニットの両方をその構成単位
として含み、フェニレンユニット(Ph)とオキシフェ
ニレンユニット(Ox)の比(Ph/Ox)が98/2
〜2/98であることを特徴とする4−置換フェノール
重合物である。
【0009】上記の重合物としては、例えば、一般式
(1)においてRが炭素数1〜18のアルキル基または
炭素数1〜6のアルコキシ基である4−置換フェノール
の重合物を挙げることができる。
【0010】一方、上記重合物におけるフェニレンユニ
ット(Ph)とオキシフェニレンユニット(Ox)の比
(Ph/Ox)としては、例えば、98/2〜95/
5、95/5〜90/10、90/10〜85/15、
85/15〜80/20、80/20〜75/25、7
5/25〜70/30、70/30〜65/35、65
/35〜60/40、60/40〜55/45、55/
45〜50/50、50/50〜45/55、45/5
5〜40/60、40/60〜35/65、35/65
〜30/70、30/70〜25/75、25/75〜
20/80、20/80〜15/85、15/85〜1
0/90、10/90〜5/95及び5/95〜2/9
8を挙げることができる。
【0011】更に、本発明にかかる4−置換フェノール
の重合物の製造方法は、一般式(1)
【0012】
【化4】
【0013】(式中、Rはハロゲン原子、炭素数1〜1
8のアルキル基、炭素数2〜18のアルケニル基、炭素
数2〜18のアルキニル基、アリール基、アリールアル
キル基、エーテル基、チオエーテル基、エステル基、ア
シル基または置換アミノ基を示す)で表される4−置換
フェノールの酸化還元酵素を触媒とした酸化剤を用いる
酸化重合において、反応溶媒である有機溶媒−水の混合
比を変化させることにより、生成する重合物の構成単位
であるフェニレンユニットとオキシフェニレンユニット
の比を制御することを特徴とする。
【0014】また、この酸化還元酵素としては、例えば
ペルオキシダーゼまたはオキシダーゼが利用できる。更
に、上記の有機溶媒としては、水溶性有機溶媒を用いる
ことができる。
【0015】水と併用する有機溶媒としては、例えば、
メタノール、エタノール、1−プロパノール、イソプロ
ピルアルコール、tert−ブタノール、エチレングリ
コール、エチレングリコールジメチルエーテル、1,3
−ジオキサン、1,4−ジオキサン、N,N−ジメチル
ホルムアミド、アセトニトリル、アセトン及びジメチル
スルホキシドからなる群から選択された少なくとも1種
を用いることができる。
【0016】また、上記の製造方法によればフェニレン
ユニットとオキシフェニレンユニットの比が98/2〜
2/98の範囲である重合物を得ることができる。ま
た、上記製造方法によれば、フェニレンユニット(P
h)とオキシフェニレンユニット(Ox)の比(Ph/
Ox)が、98/2〜95/5、95/5〜90/1
0、90/10〜85/15、85/15〜80/2
0、80/20〜75/25、75/25〜70/3
0、70/30〜65/35、65/35〜60/4
0、60/40〜55/45、55/45〜50/5
0、50/50〜45/55、45/55〜40/6
0、40/60〜35/65、35/65〜30/7
0、30/70〜25/75、25/75〜20/8
0、20/80〜15/85、15/85〜10/9
0、10/90〜5/95または5/95〜2/98で
ある重合物を得ることができる。
【0017】更に、本発明には上記の製造方法で得られ
た重合物が含まれる。
【0018】
【発明の実施の形態】次に本発明について詳細に説明す
る。
【0019】一般式(1)で表される4−置換フェノー
ルにおいて、Rはハロゲン原子、炭素数1〜18のアル
キル基、炭素数2〜18のアルケニル基、炭素数2〜1
8のアルキニル基、アリール基、アリールアルキル基、
エーテル基、チオエーテル基、エステル基、アシル基ま
たは置換アミノ基を示す。
【0020】ここでハロゲン原子としては、例えばフッ
素、塩素、臭素及びヨウ素を挙げることができる。
【0021】また、炭素数1〜18のアルキル基には、
直鎖状、分岐鎖状および環状のものが包含され、例え
ば、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピ
ル基、n−ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル
基、tert−ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、へ
プチル基、オクチル基、ノニル基、デシル基、ドデシル
基、オクタデシル基、シクロペンチル基及びシクロヘキ
シル基などを挙げることができる。これらのアルキル基
は、ハロゲン原子で置換されていても良く、ハロゲン置
換アルキル基としては、例えば、トリフルオロメチル基
などを挙げることができる。
【0022】炭素数2〜18のアルケニル基としては、
例えば、ビニル基、アリル基、1−プロペニル基、1,
3−ブタジエニル基、イソプロペニル基などを挙げるこ
とができる。
【0023】炭素数2〜18のアルキニル基としては、
例えば、エチニル基などを挙げることができる。
【0024】アリール基は、ベンゼン系やナフタレン系
などの単環、縮合多環のものが包含され、例えば、フェ
ニル基、トルイル基、1−ナフチル基及び2−ナフチル
基などを挙げることができる。
【0025】アリールアルキル基としては、ベンジル基
及びフェネチル基などを挙げることができる。
【0026】エーテル基としては、メトキシ基、エトキ
シ基、プロポキシ基、イソプロポキシ基、ブトキシ基、
ペンチルオキシ基、ヘキシルオキシ基、オクチルオキシ
基などのアルコキシ基、トリフルオロメチルオキシ基及
びベンジルオキシ基などの置換アルコキシ基、フェノキ
シ基などのアリールオキシ基などを挙げることができ
る。
【0027】チオエーテル基としては、メチルチオ基及
びエチルチオ基などのアルキルチオ基、フェニルチオ基
などのアリールチオ基を挙げることができる。
【0028】エステル基としては、メトキシカルボニル
基、エトキシカルボニル、プロポキシカルボニル基及び
ブトキシカルボニル基など挙げることができる。
【0029】アシル基としては、ホルミル基及びアセチ
ル基などを挙げることができる。
【0030】置換アミノ基としては、メチルアミノ基な
どのモノ置換アミノ基、ジメチルアミノ基などのジ置換
アミノ基を挙げることができる。
【0031】本発明の4−置換フェノール重合物におい
て、それぞれのフェノール単位の結合は、ベンゼン環同
士が直接結合した炭素−炭素結合と、ベンゼン環同士が
フェノール由来の酸素原子1個を介して結合した炭素−
酸素結合の両方を包含する。すなわち各フェノール単位
は、水酸基を有するフェニレンユニットと水酸基のない
オキシフェニレンユニットの両方をその構成単位として
含む形で連結している。本発明の重合物中に、これら2
種類のユニットが両方とも存在することは、赤外吸収ス
ペクトルや核磁気共鳴スペクトルなどの分光学的手法お
よび水酸基価滴定などの方法によって確認できる。すな
わち、本発明の4−置換フェノール重合物は、一般式
(2)
【0032】
【化5】
【0033】(式中、Rはハロゲン原子、炭素数1〜1
8のアルキル基、炭素数2〜18のアルケニル基、炭素
数2〜18のアルキニル基、アリール基、アリールアル
キル基、エーテル基、チオエーテル基、エステル基、ア
シル基または置換アミノ基を示す)で表される。
【0034】本発明の重合物中のフェニレンユニット
(Ph)とオキシフェニレンユニット(Ox)の比(P
h/Ox)は、98/2〜2/98の範囲に制御するこ
とができる。また、この重合物の数平均分子量は、通常
200〜5000程度であり、好ましくは250〜40
00程度である。
【0035】次に、本発明の4−置換フェノール重合物
を、フェニレンユニットとオキシフェニレンユニットの
比を制御して製造する方法について説明する。
【0036】フェニレンユニットとオキシフェニレンユ
ニットの比を制御するには、酸化還元酵素を触媒とし、
酸化剤を用いた4−置換フェノールの酸化重合におい
て、反応溶媒である有機溶媒−水の混合溶媒における有
機溶媒と水の混合比を変化させることにより達成でき
る。更に、有機溶媒と水の混合比の変化に加えてRを選
択することで、上記2種のユニットの比を制御すること
もできる。
【0037】本発明の方法によれば、上記の水と有機溶
媒との比に加えてRを選択することで、フェニレンユニ
ット(Ph)とオキシフェニレンユニット(Ox)の比
(Ph/Ox)を、98/2〜2/98の範囲におい
て、任意に変化させることが可能である。すなわち、P
h/Oxを98/2〜95/5、95/5〜90/1
0、90/10〜85/15、85/15〜80/2
0、80/20〜75/25、75/25〜70/3
0、70/30〜65/35、65/35〜60/4
0、60/40〜55/45、55/45〜50/5
0、50/50〜45/55、45/55〜40/6
0、40/60〜35/65、35/65〜30/7
0、30/70〜25/75、25/75〜20/8
0、20/80〜15/85、15/85〜10/9
0、10/90〜5/95及び5/95〜2/98の中
から選ばれる範囲に制御することが可能である。
【0038】なお、Rが炭素数1〜18のアルキル基、
炭素数2〜18のアルケニル基または炭素数2〜18の
アルキニル基の場合、制御できるPh/Oxの範囲は、
98/2〜20/80の範囲である。一方、Rがエーテ
ル基の場合は、制御できるPh/Oxの範囲は、80/
20〜2/98の範囲である。
【0039】本発明に用いる酸化還元酵素は、4−置換
フェノールの酸化カップリング反応を起こすのに充分な
酸化能を有するものであればよく、従来公知のもの、例
えばペルオキシダーゼやオキシダーゼが使用される。本
発明で使用されるペルオキシダーゼは、種々の起源のも
のが使用でき、特に制限はないが、例えば植物由来、細
菌由来、坦子菌類由来のペルオキシダーゼを挙げること
ができる。これらの中で、西洋わさびペルオキシダーゼ
および大豆ペルオキシダーゼは、酸化能が高く、しかも
量産されて安価であり、好ましく使用することができ
る。本発明で使用されるオキシダ−ゼとしてはラッカー
ゼを挙げることができる。ラッカーゼは、種々の起源の
ものが使用でき、特に制限はないが、例えば植物由来、
細菌由来、坦子菌類由来のラッカーゼを挙げることがで
きる。これらの例としては、うるしの木から得られるラ
ッカーゼ、Pyricularia、Pleurotu
s、Pycnoporus、Polystictus、
Coriolus、Bjerkandera、Myce
lopthora、Neurospora属の微生物か
ら得られるラッカーゼを挙げることができる。特にPy
ricularia oryzae、Pycnopor
us coccineus、Coriolus ver
cicolor Pleurotus ostreat
es、Mycelopthora起源のラッカーゼを好
ましく使用できる。なお使用する酵素は、精製・未精製
を問わない。酵素量は溶媒およびその活性によって異な
るが、4−置換フェノール1gに対して0.001mg
〜10g、好ましくは0.005mg〜5g、さらに好
ましくは0.005mg〜3gである。
【0040】前記酸化剤としては、酸化カップリングを
生起させる酸化剤であればよく、一般的には過酸化物が
用いられる。過酸化物は有機過酸化物および無機過酸化
物のいずれでも良い。特に好ましいものとして、過酸化
水素を挙げることができる。なお過酸化物の濃度は特に
限定されない。この場合、過酸化物の使用量は、4−置
換フェノール1モル当たり0.3〜10倍モルであり、
好ましく0.5〜5倍モルである。過酸化物は、反応混
合物中に、一度に加えても良いが、酵素の活性を保持す
るために、分割して加える方が好ましい。
【0041】ラッカーゼなどのオキシダーゼを酸化還元
酵素として使用する時には、酸化剤として分子状酸素を
用いることができる。この場合の酸素としては、純酸素
のほか、空気あるいは酸素と不活性ガスとの混合物の形
で用いることができる。これらは、反応混合物中に吹き
込んでも良いが、単に重合雰囲気中に存在させるだけで
も良い。
【0042】重合に用いる有機溶媒としては、水と相溶
しない溶媒でもよいが、水と相溶する溶媒がより好まし
い。水と相溶する水溶性有機溶媒としてはメタノール、
エタノール、1−プロパノール、イソプロピルアルコー
ル、tert−ブチルアルコール等の低級アルコール、
エチレングリコール、ジエチレングリコール、プロピレ
ングリコールなどの二価アルコール、エチレングリコー
ルジメチルエーテル、1,3−ジオキサン、1,4−ジ
オキサン、テトラヒドロフラン等のエーテル類、ホルム
アミド、N,N−ジメチルホルムアミド等のアミド類、
アセトニトリルなどのニトリル類、アセトン、メチルエ
チルケトンなどのケトン類、ジメチルスルホキシド及び
1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン等が挙げられ
る。これらは単独あるいは混合物として使用される。
【0043】水は蒸留水や脱イオン水でもよいが、水の
代わりに緩衝液を用いてもよい。緩衝液を用いる場合に
はpH3から12の範囲が好ましい。緩衝液の種類とし
ては、酢酸緩衝液、りん酸緩衝液、炭酸緩衝液等が好ま
しいが、これらに限定されるものではない。
【0044】有機溶媒−水の混合溶媒は任意の量を用い
ることができるが、4−置換フェノール濃度が0.05
〜500g/Lの範囲が好ましく、0.5〜200g/
Lがより好ましい。また有機溶媒と水の混合比は、使用
する有機溶媒の種類、水のpH、混合溶媒量および目的
とする重合物のフェニレンユニットとオキシフェニレン
ユニットの比に応じて選択される。なお混合比(有機溶
媒:水(容積比))は、5:95〜95:5の範囲であ
り、20:80〜80:20の範囲が好ましい。
【0045】本発明において、4−置換フェノールと酵
素の反応には各種の方法を利用することができる。例え
ば、4−置換フェノールと酵素の溶液(または懸濁液)
を個々に調製した後に同一容器内に注入しても良いし、
4−置換フェノールの溶液(または懸濁液)に酵素を添
加しても良い。この他にも種々の組み合わせが可能であ
るが、酵素が失活(不活性化)するような方法でない限
り、各種の方法を採用できる。
【0046】反応温度は、酵素を不活性化しない温度が
望ましい。好ましくは−10〜100℃の範囲であり、
より好ましくは0〜80℃の範囲であり、特に好ましく
は10〜50℃の範囲である。反応温度が高い場合、一
般に酵素は失活するが、溶媒系によっては、酵素を安定
化するので、その場合は高い反応温度も採用可能とな
る。
【0047】4−置換フェノール重合物が反応溶媒に対
する溶解度が低い場合は、反応終了後、単に反応溶媒か
ら重合物を濾取もしくは遠心分離することによって単離
できる。また、反応溶媒の極性によって生成した4−置
換フェノール重合物が溶媒に溶解している場合は、有機
溶媒を減圧下にて除去するか、水、アルコール−水(メ
タノール−水、エタノール−水、イソプロピルアルコー
ル−水)または他の有機溶媒−水混合溶媒を加えること
により容易に析出させることが可能であり、これを前述
の方法で単離すれば良い。
【0048】本発明の4−置換フェノール重合物におい
て、フェニレンユニット(Ph)をその構成単位として
多く含む重合物は、換言すれば炭素−炭素結合(ベンゼ
ン環同士が直接環内の炭素によって強く結合してい
る。)の比率が高い重合物ということである。従って、
これらの重合物には熱的、機械的な強度が期待できる。
また、Phの比率が高いとフェノール性水酸基が多くな
ることから、これに起因する抗酸化作用も期待できる。
【0049】一方、オキシフェニレンユニット(Ox)
をその構成単位として多く含むものは、単位重量当りの
水酸基が少ないため、耐吸湿性に優れている。
【0050】本発明では、これらの特性やその他の電気
特性(絶縁抵抗、誘電率、導電率など)、熱特性(膨張
率、熱伝導率など)など使用目的に応じた最適な物性の
重合物を、その構成単位の比(Ph/Ox)を制御する
ことにより提供できる。
【0051】また、本発明の4−置換フェノール重合物
は無置換フェノールの重合物と比較して、有機溶媒に対
する溶解性が向上しており、フィルム加工などの加工性
に優れている。
【0052】
【実施例】以下に本発明を実施例によりさらに詳細に説
明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0053】なお、以下において、目的物(重合物)の
数平均分子量(Mn)、および重量平均分子量(Mw)
と数平均分子量の比(Mw/Mn)は、ゲル・パーミエ
ーション・クロマトグラフィー(0.4wt%塩化リチ
ウム含有N,N−ジメチルホルムアミド溶媒、ポリスチ
レンスタンダード)より算出した。またフェニレンユニ
ットとオキシフェニレンユニットの比(Ph/Ox)
は、重合に用いた4−置換フェノールの水酸基価の計算
値と得られた4−置換フェノール重合物の水酸基価試験
(JIS K0070−1992に準ずる方法)の結果
から算出した。
【0054】実施例1 4−シクロヘキシルフェノール0.8822gをエチレ
ングリコール12.5mlに溶解し、これに西洋わさび
ペルオキシダーゼ2.0mgをりん酸緩衝液(pH7)
12.5mlに溶解した溶液を加えた。次に5%過酸化
水素を1.6ml/hの速度で室温にて2時間かけて滴
下し、さらに1時間攪拌した。析出物を濾取後、これを
メタノール−水で洗浄、乾燥することにより目的物を得
た(収量:0.7478g、Mn:470、Mw/M
n:2.2、Ph/Ox:88/12)。
【0055】実施例2 4−シクロヘキシルフェノール0.8818gを1,4
−ジオキサン12.5mlに溶解し、これに西洋わさび
ペルオキシダーゼ2.0mgをりん酸緩衝液(pH7)
12.5mlに溶解した溶液を加えた。次に5%過酸化
水素を1.6ml/hの速度で室温にて2時間かけて滴
下し、さらに1時間攪拌した。析出物を濾取後、これを
メタノール−水で洗浄、乾燥することにより目的物を得
た(収量:0.7612g、Mn:600、Mw/M
n:2.0、Ph/Ox:63/37)。
【0056】実施例3 4−シクロヘキシルフェノール0.8820gをアセト
ン12.5mlに溶解し、これに西洋わさびペルオキシ
ダーゼ2.0mgをりん酸緩衝液(pH7)12.5m
lに溶解した溶液を加えた。次に5%過酸化水素を1.
6ml/hの速度で室温にて2時間かけて滴下し、さら
に1時間攪拌した。析出物を濾取後、これをメタノール
−水で洗浄、乾燥することにより目的物を得た(収量:
0.7624g、Mn:660、Mw/Mn:2.3、
Ph/Ox:58/42)。
【0057】実施例4 4−シクロヘキシルフェノール0.8818gをイソプ
ロピルアルコール12.5mlに溶解し、これに西洋わ
さびペルオキシダーゼ2.0mgをりん酸緩衝液(pH
7)12.5mlに溶解した溶液を加えた。次に5%過
酸化水素を1.6ml/hの速度で室温にて2時間かけ
て滴下し、さらに1時間攪拌した。析出物を濾取後、こ
れをメタノール−水で洗浄、乾燥することにより目的物
を得た(収量:0.8158g、Mn:1000、Mw
/Mn:1.5、Ph/Ox:58/42)。
【0058】実施例5 4−シクロヘキシルフェノール0.8814gを1−プ
ロパノール12.5mlに溶解し、これに西洋わさびペ
ルオキシダーゼ2.0mgをりん酸緩衝液(pH7)1
2.5mlに溶解した溶液を加えた。次に5%過酸化水
素を1.6ml/hの速度で室温にて2時間かけて滴下
し、さらに1時間攪拌した。析出物を濾取後、これをメ
タノール−水で洗浄、乾燥することにより目的物を得た
(収量:0.7609g、Mn:1200、Mw/M
n:1.5、Ph/Ox:23/77)。
【0059】実施例6 4−tert−ブチルフェノール0.7537gをエチ
レングリコール12.5mlに溶解し、これに西洋わさ
びペルオキシダーゼ2.0mgをりん酸緩衝液(pH
7)12.5mlに溶解した溶液を加えた。次に5%過
酸化水素を1.6ml/hの速度で室温にて2時間かけ
て滴下し、さらに1時間攪拌した。析出物を濾取後、こ
れをメタノール−水で洗浄、乾燥することにより目的物
を得た(収量:0.2876g、Mn:390、Mw/
Mn:2.0、Ph/Ox:80/20)。
【0060】実施例7 4−tert−ブチルフェノール0.7548gをメタ
ノール12.5mlに溶解し、これに西洋わさびペルオ
キシダーゼ2.0mgをりん酸緩衝液(pH7)12.
5mlに溶解した溶液を加えた。次に5%過酸化水素を
1.6ml/hの速度で室温にて2時間かけて滴下し、
さらに1時間攪拌した。析出物を濾取後、これをメタノ
ール−水で洗浄、乾燥することにより目的物を得た(収
量:0.6273g、Mn:570、Mw/Mn:1.
9、Ph/Ox:69/31)。
【0061】実施例8 4−tert−ブチルフェノール0.7532gを1,
4−ジオキサン12.5mlに溶解し、これに西洋わさ
びペルオキシダーゼ2.0mgをりん酸緩衝液(pH
7)12.5mlに溶解した溶液を加えた。次に5%過
酸化水素を1.6ml/hの速度で室温にて2時間かけ
て滴下し、さらに1時間攪拌した。析出物を濾取後、こ
れをメタノール−水で洗浄、乾燥することにより目的物
を得た(収量:0.7368g、Mn:930、Mw/
Mn:1.8、Ph/Ox:63/37)。
【0062】実施例9 4−tert−ブチルフェノール0.7495gをアセ
トン12.5mlに溶解し、これに西洋わさびペルオキ
シダーゼ2.0mgをりん酸緩衝液(pH7)12.5
mlに溶解した溶液を加えた。次に5%過酸化水素を
1.6ml/hの速度で室温にて2時間かけて滴下し、
さらに1時間攪拌した。析出物を濾取後、これをメタノ
ール−水で洗浄、乾燥することにより目的物を得た(収
量:0.5049g、Mn:1500、Mw/Mn:
1.6、Ph/Ox:56/44)。
【0063】実施例10 4−tert−ブチルフェノール0.7516gをイソ
プロピルアルコール12.5mlに溶解し、これに西洋
わさびペルオキシダーゼ2.0mgをりん酸緩衝液(p
H7)12.5mlに溶解した溶液を加えた。次に5%
過酸化水素を1.6ml/hの速度で室温にて2時間か
けて滴下し、さらに1時間攪拌した。析出物を濾取後、
これをメタノール−水で洗浄、乾燥することにより目的
物を得た(収量:0.6553g、Mn:1400、M
w/Mn:1.5、Ph/Ox:55/45)。 実施例11 4−tert−ブチルフェノール0.7523gを1−
プロパノール12.5mlに溶解し、これに西洋わさび
ペルオキシダーゼ2.0mgをりん酸緩衝液(pH7)
12.5mlに溶解した溶液を加えた。次に5%過酸化
水素を1.6ml/hの速度で室温にて2時間かけて滴
下し、さらに1時間攪拌した。析出物を濾取後、これを
メタノール−水で洗浄、乾燥することにより目的物を得
た(収量:0.4848g、Mn:1600、Mw/M
n:1.5、Ph/Ox:48/52)。
【0064】実施例12 4−イソプロピルフェノール0.6824gをエチレン
グリコール12.5mlに溶解し、これに西洋わさびペ
ルオキシダーゼ2.0mgをりん酸緩衝液(pH7)1
2.5mlに溶解した溶液を加えた。次に5%過酸化水
素を1.6ml/hの速度で室温にて2時間かけて滴下
し、さらに1時間攪拌した。析出物を濾取後、これをメ
タノール−水で洗浄、乾燥することにより目的物を得た
(収量:0.5261g、Mn:400、Mw/Mn:
2.3、Ph/Ox:73/27)。
【0065】実施例13 4−イソプロピルフェノール0.6825gをメタノー
ル12.5mlに溶解し、これに西洋わさびペルオキシ
ダーゼ2.0mgをりん酸緩衝液(pH7)12.5m
lに溶解した溶液を加えた。次に5%過酸化水素を1.
6ml/hの速度で室温にて2時間かけて滴下し、さら
に1時間攪拌した。析出物を濾取後、これをメタノール
−水で洗浄、乾燥することにより目的物を得た(収量:
0.6173g、Mn:910、Mw/Mn:1.5、
Ph/Ox:67/33)。
【0066】実施例14 4−イソプロピルフェノール0.6825gを1,4−
ジオキサン12.5mlに溶解し、これに西洋わさびペ
ルオキシダーゼ2.0mgをりん酸緩衝液(pH7)1
2.5mlに溶解した溶液を加えた。次に5%過酸化水
素を1.6ml/hの速度で室温にて2時間かけて滴下
し、さらに1時間攪拌した。析出物を濾取後、これをメ
タノール−水で洗浄、乾燥することにより目的物を得た
(収量:0.5739g、Mn:1400、Mw/M
n:1.7、Ph/Ox:55/45)。
【0067】実施例15 4−イソプロピルフェノール0.6813gをアセトン
12.5mlに溶解し、これに西洋わさびペルオキシダ
ーゼ2.0mgをりん酸緩衝液(pH7)12.5ml
に溶解した溶液を加えた。次に5%過酸化水素を1.6
ml/hの速度で室温にて2時間かけて滴下し、さらに
1時間攪拌した。析出物を濾取後、これをメタノール−
水で洗浄、乾燥することにより目的物を得た(収量:
0.5593g、Mn:1700、Mw/Mn:2.
0、Ph/Ox:49/51)。
【0068】実施例16 4−イソプロピルフェノール0.6821gをイソプロ
ピルアルコール12.5mlに溶解し、これに西洋わさ
びペルオキシダーゼ2.0mgをりん酸緩衝液(pH
7)12.5mlに溶解した溶液を加えた。次に5%過
酸化水素を1.6ml/hの速度で室温にて2時間かけ
て滴下し、さらに1時間攪拌した。析出物を濾取後、こ
れをメタノール−水で洗浄、乾燥することにより目的物
を得た(収量:0.5675g、Mn:1600、Mw
/Mn:1.6、Ph/Ox:52/48)。 実施例17 4−イソプロピルフェノール0.6839gを1−プロ
パノール12.5mlに溶解し、これに西洋わさびペル
オキシダーゼ2.0mgをりん酸緩衝液(pH7)1
2.5mlに溶解した溶液を加えた。次に5%過酸化水
素を1.6ml/hの速度で室温にて2時間かけて滴下
し、さらに1時間攪拌した。析出物を濾取後、これをメ
タノール−水で洗浄、乾燥することにより目的物を得た
(収量:0.6079g、Mn:1500、Mw/M
n:1.7、Ph/Ox:45/55)。
【0069】実施例18 4−エトキシフェノール0.6907gをエチレングリ
コール12.5mlに溶解し、これに西洋わさびペルオ
キシダーゼ2.0mgをりん酸緩衝液(pH7)12.
5mlに溶解した溶液を加えた。次に5%過酸化水素を
1.6ml/hの速度で室温にて2時間かけて滴下し、
さらに1時間攪拌した。析出物を濾取後、これをメタノ
ール−水で洗浄、乾燥することにより目的物を得た(収
量:0.5846g、Mn:480、Mw/Mn:1.
9、Ph/Ox:48/52)。
【0070】実施例19 4−エトキシフェノール0.6917gをメタノール1
2.5mlに溶解し、これに西洋わさびペルオキシダー
ゼ2.0mgをりん酸緩衝液(pH7)12.5mlに
溶解した溶液を加えた。次に5%過酸化水素を1.6m
l/hの速度で室温にて2時間かけて滴下し、さらに1
時間攪拌した。析出物を濾取後、これをメタノール−水
で洗浄、乾燥することにより目的物を得た(収量:0.
5279g、Mn:590、Mw/Mn:1.8、Ph
/Ox:39/61)。
【0071】実施例20 4−エトキシフェノール0.6914gを1,4−ジオ
キサン12.5mlに溶解し、これに西洋わさびペルオ
キシダーゼ2.0mgをりん酸緩衝液(pH7)12.
5mlに溶解した溶液を加えた。次に5%過酸化水素を
1.6ml/hの速度で室温にて2時間かけて滴下し、
さらに1時間攪拌した。析出物を濾取後、これをメタノ
ール−水で洗浄、乾燥することにより目的物を得た(収
量:0.5830g、Mn:710、Mw/Mn:1.
9、Ph/Ox:16/84)。
【0072】実施例21 4−エトキシフェノール0.6916gをアセトン1
2.5mlに溶解し、これに西洋わさびペルオキシダー
ゼ2.0mgをりん酸緩衝液(pH7)12.5mlに
溶解した溶液を加えた。次に5%過酸化水素を1.6m
l/hの速度で室温にて2時間かけて滴下し、さらに1
時間攪拌した。析出物を濾取後、これをメタノール−水
で洗浄、乾燥することにより目的物を得た(収量:0.
5916g、Mn:840、Mw/Mn:2.7、Ph
/Ox:9/91)。
【0073】実施例22 4−エトキシフェノール0.6918gをイソプロピル
アルコール12.5mlに溶解し、これに西洋わさびペ
ルオキシダーゼ2.0mgをりん酸緩衝液(pH7)1
2.5mlに溶解した溶液を加えた。次に5%過酸化水
素を1.6ml/hの速度で室温にて2時間かけて滴下
し、さらに1時間攪拌した。析出物を濾取後、これをメ
タノール−水で洗浄、乾燥することにより目的物を得た
(収量:0.6508g、Mn:610、Mw/Mn:
1.6、Ph/Ox:22/78)。
【0074】実施例23 4−エトキシフェノール0.6910gを1−プロパノ
ール12.5mlに溶解し、これに西洋わさびペルオキ
シダーゼ2.0mgをりん酸緩衝液(pH7)12.5
mlに溶解した溶液を加えた。次に5%過酸化水素を
1.6ml/hの速度で室温にて2時間かけて滴下し、
さらに1時間攪拌した。析出物を濾取後、これをメタノ
ール−水で洗浄、乾燥することにより目的物を得た(収
量:0.6460g、Mn:650、Mw/Mn:1.
7、Ph/Ox:15/85)。
【0075】実施例24 4−メトキシフェノール0.6215gをエチレングリ
コール12.5mlに溶解し、これに西洋わさびペルオ
キシダーゼ2.0mgをりん酸緩衝液(pH7)12.
5mlに溶解した溶液を加えた。次に5%過酸化水素を
1.6ml/hの速度で室温にて2時間かけて滴下し、
さらに1時間攪拌した。析出物を濾取後、これをメタノ
ール−水で洗浄、乾燥することにより目的物を得た(収
量:0.5565g、Mn:550、Mw/Mn:1.
8、Ph/Ox:48/52)。
【0076】実施例25 4−メトキシフェノール0.6230gをメタノール1
2.5mlに溶解し、これに西洋わさびペルオキシダー
ゼ2.0mgをりん酸緩衝液(pH7)12.5mlに
溶解した溶液を加えた。次に5%過酸化水素を1.6m
l/hの速度で室温にて2時間かけて滴下し、さらに1
時間攪拌した。析出物を濾取後、これをメタノール−水
で洗浄、乾燥することにより目的物を得た(収量:0.
5363g、Mn:560、Mw/Mn:1.8、Ph
/Ox:49/51)。
【0077】実施例26 4−メトキシフェノール0.6215gを1,4−ジオ
キサン12.5mlに溶解し、これに西洋わさびペルオ
キシダーゼ2.0mgをりん酸緩衝液(pH7)12.
5mlに溶解した溶液を加えた。次に5%過酸化水素を
1.6ml/hの速度で室温にて2時間かけて滴下し、
さらに1時間攪拌した。析出物を濾取後、これをメタノ
ール−水で洗浄、乾燥することにより目的物を得た(収
量:0.4234g、Mn:610、Mw/Mn:1.
9、Ph/Ox:42/58)。
【0078】実施例27 4−メトキシフェノール0.6237gをアセトン1
2.5mlに溶解し、これに西洋わさびペルオキシダー
ゼ2.0mgをりん酸緩衝液(pH7)12.5mlに
溶解した溶液を加えた。次に5%過酸化水素を1.6m
l/hの速度で室温にて2時間かけて滴下し、さらに1
時間攪拌した。析出物を濾取後、これをメタノール−水
で洗浄、乾燥することにより目的物を得た(収量:0.
5755g、Mn:650、Mw/Mn:2.1、Ph
/Ox:16/84)。
【0079】実施例28 4−メトキシフェノール0.6199gをイソプロピル
アルコール12.5mlに溶解し、これに西洋わさびペ
ルオキシダーゼ2.0mgをりん酸緩衝液(pH7)1
2.5mlに溶解した溶液を加えた。次に5%過酸化水
素を1.6ml/hの速度で室温にて2時間かけて滴下
し、さらに1時間攪拌した。析出物を濾取後、これをメ
タノール−水で洗浄、乾燥することにより目的物を得た
(収量:0.5905g、Mn:610、Mw/Mn:
1.7、Ph/Ox:24/76)。
【0080】実施例29 4−メトキシフェノール0.6231gを1−プロパノ
ール12.5mlに溶解し、これに西洋わさびペルオキ
シダーゼ2.0mgをりん酸緩衝液(pH7)12.5
mlに溶解した溶液を加えた。次に5%過酸化水素を
1.6ml/hの速度で室温にて2時間かけて滴下し、
さらに1時間攪拌した。析出物を濾取後、これをメタノ
ール−水で洗浄、乾燥することにより目的物を得た(収
量:0.5941g、Mn:530、Mw/Mn:1.
7、Ph/Ox:19/81)。
【0081】実施例30 4−tert−ブチルフェノール0.7503gをジメ
チルスルホキシド12.5mlに溶解し、これに西洋わ
さびペルオキシダーゼ2.0mgをりん酸緩衝液(pH
7)12.5mlに溶解した溶液を加えた。次に5%過
酸化水素を1.6ml/hの速度で室温にて2時間かけ
て滴下し、さらに1時間攪拌した。析出物を濾取後、こ
れをメタノール−水で洗浄、乾燥することにより目的物
を得た(収量:0.4852g、Mn:650、Mw/
Mn:1.9、Ph/Ox:66/34)。
【0082】実施例31 4−tert−ブチルフェノール0.7511gをN,
N−ジメチルホルムアミド12.5mlに溶解し、これ
に西洋わさびペルオキシダーゼ2.0mgをりん酸緩衝
液(pH7)12.5mlに溶解した溶液を加えた。次
に5%過酸化水素を1.6ml/hの速度で室温にて2
時間かけて滴下し、さらに1時間攪拌した。析出物を濾
取後、これをメタノール−水で洗浄、乾燥することによ
り目的物を得た(収量:0.5276g、Mn:76
0、Mw/Mn:1.8、Ph/Ox:67/33)。
【0083】実施例32 4−tert−ブチルフェノール0.7514gを1,
3−ジオキサン12.5mlに溶解し、これに西洋わさ
びペルオキシダーゼ2.0mgをりん酸緩衝液(pH
7)12.5mlに溶解した溶液を加えた。次に5%過
酸化水素を1.6ml/hの速度で室温にて2時間かけ
て滴下し、さらに1時間攪拌した。析出物を濾取後、こ
れをメタノール−水で洗浄、乾燥することにより目的物
を得た(収量:0.5930g、Mn:1300、Mw
/Mn:1.6、Ph/Ox:60/40)。
【0084】実施例33 4−tert−ブチルフェノール0.7515gをアセ
トニトリル12.5mlに溶解し、これに西洋わさびペ
ルオキシダーゼ2.0mgをりん酸緩衝液(pH7)1
2.5mlに溶解した溶液を加えた。次に5%過酸化水
素を1.6ml/hの速度で室温にて2時間かけて滴下
し、さらに1時間攪拌した。析出物を濾取後、これをメ
タノール−水で洗浄、乾燥することにより目的物を得た
(収量:0.4008g、Mn:1500、Mw/M
n:1.6、Ph/Ox:55/45)。
【0085】実施例34 4−tert−ブチルフェノール0.7529gをエタ
ノール12.5mlに溶解し、これに西洋わさびペルオ
キシダーゼ2.0mgをりん酸緩衝液(pH7)12.
5mlに溶解した溶液を加えた。次に5%過酸化水素を
1.6ml/hの速度で室温にて2時間かけて滴下し、
さらに1時間攪拌した。析出物を濾取後、これをメタノ
ール−水で洗浄、乾燥することにより目的物を得た(収
量:0.6269g、Mn:1100、Mw/Mn:
1.4、Ph/Ox:69・31)。
【0086】実施例35 4−tert−ブチルフェノール0.7561gをエチ
レングリコールジメチルエーテル12.5mlに溶解
し、これに西洋わさびペルオキシダーゼ2.0mgをり
ん酸緩衝液(pH7)12.5mlに溶解した溶液を加
えた。次に5%過酸化水素を1.6ml/hの速度で室
温にて2時間かけて滴下し、さらに1時間攪拌した。析
出物を濾取後、これをメタノール−水で洗浄、乾燥する
ことにより目的物を得た(収量:0.6632g、M
n:1300、Mw/Mn:1.6、Ph/Ox:66
/34)。
【0087】実施例36 4−tert−ブチルフェノール0.7501gをte
rt−ブタノール12.5mlに溶解し、これに西洋わ
さびペルオキシダーゼ2.0mgをりん酸緩衝液(pH
7)12.5mlに溶解した溶液を加えた。次に5%過
酸化水素を1.6ml/hの速度で室温にて2時間かけ
て滴下し、さらに1時間攪拌した。析出物を濾取後、こ
れをメタノール−水で洗浄、乾燥することにより目的物
を得た(収量:0.6976g、Mn:1600、Mw
/Mn:1.5、Ph/Ox:51/49)。
【0088】実施例37 4−イソプロピルフェノール0.6820gをジメチル
スルホキシド12.5mlに溶解し、これに西洋わさび
ペルオキシダーゼ2.0mgをりん酸緩衝液(pH7)
12.5mlに溶解した溶液を加えた。次に5%過酸化
水素を1.6ml/hの速度で室温にて2時間かけて滴
下し、さらに1時間攪拌した。析出物を濾取後、これを
メタノール−水で洗浄、乾燥することにより目的物を得
た(収量:0.4101g、Mn:940、Mw/M
n:1.7、Ph/Ox:52/48)。
【0089】実施例38 4−メトキシフェノール0.6211gをジメチルスル
ホキシド12.5mlに溶解し、これに西洋わさびペル
オキシダーゼ2.0mgをりん酸緩衝液(pH7)1
2.5mlに溶解した溶液を加えた。次に5%過酸化水
素を1.6ml/hの速度で室温にて2時間かけて滴下
し、さらに1時間攪拌した。析出物を濾取後、これをメ
タノール−水で洗浄、乾燥することにより目的物を得た
(収量:0.4176g、Mn:2100、Mw/M
n:1.5、Ph/Ox:38/62)。
【0090】実施例39 4−tert−ブチルフェノール0.7523gをイソ
プロピルアルコール12.5mlに溶解し、これに西洋
わさびペルオキシダーゼ5.0mgをりん酸緩衝液(p
H7)12.5mlに溶解した溶液を加えた。次に5%
過酸化水素を1.6ml/hの速度で室温にて2時間か
けて滴下し、さらに1時間攪拌した。析出物を濾取後、
これをメタノール−水で洗浄、乾燥することにより目的
物を得た(収量:0.7000g、Mn:1400、M
w/Mn:1.5、Ph/Ox:55/45)。
【0091】実施例40 4−tert−ブチルフェノール0.7500gをイソ
プロピルアルコール12.5mlに溶解し、これに西洋
わさびペルオキシダーゼ10.0mgをりん酸緩衝液
(pH7)12.5mlに溶解した溶液を加えた。次に
5%過酸化水素を1.6ml/hの速度で室温にて2時
間かけて滴下し、さらに1時間攪拌した。析出物を濾取
後、これをメタノール−水で洗浄、乾燥することにより
目的物を得た(収量:0.6925g、Mn:140
0、Mw/Mn:1.5、Ph/Ox:57/43)。
【0092】実施例41 4−tert−ブチルフェノール0.7546gをメタ
ノール17.5mlに溶解し、これに西洋わさびペルオ
キシダーゼ2.0mgをりん酸緩衝液(pH7)7.5
mlに溶解した溶液を加えた。次に5%過酸化水素を
1.6ml/hの速度で室温にて2時間かけて滴下し、
さらに1時間攪拌した。析出物を濾取後、これをメタノ
ール−水で洗浄、乾燥することにより目的物を得た(収
量:0.1345g、Mn:1000、Mw/Mn:
1.4、Ph/Ox:63/37)。
【0093】実施例42 4−tert−ブチルフェノール2.2556gをイソ
プロピルアルコール52.5mlに溶解し、これに西洋
わさびペルオキシダーゼ6.0mgをりん酸緩衝液(p
H7)22.5mlに溶解した溶液を加えた。次に5%
過酸化水素を1.6ml/hの速度で室温にて2時間か
けて滴下し、さらに1時間攪拌した。析出物を濾取後、
これをメタノール−水で洗浄、乾燥することにより目的
物を得た(収量:0.2039g、Mn:1500、M
w/Mn:1.6、Ph/Ox:46/54)。
【0094】実施例43 4−tert−ブチルフェノール0.7518gをイソ
プロピルアルコール15.0mlに溶解し、これに西洋
わさびペルオキシダーゼ2.0mgをりん酸緩衝液(p
H7)10.0mlに溶解した溶液を加えた。次に5%
過酸化水素を1.6ml/hの速度で室温にて2時間か
けて滴下し、さらに1時間攪拌した。析出物を濾取後、
これをメタノール−水で洗浄、乾燥することにより目的
物を得た(収量:0.3806g、Mn:1400、M
w/Mn:1.5、Ph/Ox:50/50)。
【0095】実施例44 4−tert−ブチルフェノール0.7527gをイソ
プロピルアルコール10.0mlに溶解し、これに西洋
わさびペルオキシダーゼ2.0mgをりん酸緩衝液(p
H7)15.0mlに溶解した溶液を加えた。次に5%
過酸化水素を1.6ml/hの速度で室温にて2時間か
けて滴下し、さらに1時間攪拌した。析出物を濾取後、
これをメタノール−水で洗浄、乾燥することにより目的
物を得た(収量:0.6901g、Mn:1000、M
w/Mn:1.7、Ph/Ox:60/40)。
【0096】実施例45 4−tert−ブチルフェノール0.7530gをイソ
プロピルアルコール7.5mlに溶解し、これに西洋わ
さびペルオキシダーゼ2.0mgをりん酸緩衝液(pH
7)17.5mlに溶解した溶液を加えた。次に5%過
酸化水素を1.6ml/hの速度で室温にて2時間かけ
て滴下し、さらに1時間攪拌した。析出物を濾取後、こ
れをメタノール−水で洗浄、乾燥することにより目的物
を得た(収量:0.7134g、Mn:800、Mw/
Mn:1.7、Ph/Ox:70/30)。
【0097】実施例46 4−tert−ブチルフェノール2.2511gをエチ
レングリコール52.5mlに溶解し、これに西洋わさ
びペルオキシダーゼ6.0mgをりん酸緩衝液(pH
7)22.5mlに溶解した溶液を加えた。次に5%過
酸化水素を1.6ml/hの速度で室温にて2時間かけ
て滴下し、さらに1時間攪拌した。析出物を濾取後、こ
れをメタノール−水で洗浄、乾燥することにより目的物
を得た(収量:1.4848g、Mn:550、Mw/
Mn:1.8、Ph/Ox:77/23)。
【0098】実施例47 4−メトキシフェノール0.6208gを1−プロパノ
ール17.5mlに溶解し、これに西洋わさびペルオキ
シダーゼ2.0mgをりん酸緩衝液(pH7)7.5m
lに溶解した溶液を加えた。次に5%過酸化水素を1.
6ml/hの速度で室温にて2時間かけて滴下し、さら
に1時間攪拌した。析出物を濾取後、これをメタノール
−水で洗浄、乾燥することにより目的物を得た(収量:
0.5647g、Mn:590、Mw/Mn:1.7、
Ph/Ox:15/85)。
【0099】実施例48 4−メトキシフェノール0.6207gを1−プロパノ
ール15.0mlに溶解し、これに西洋わさびペルオキ
シダーゼ2.0mgをりん酸緩衝液(pH7)10.0
mlに溶解した溶液を加えた。次に5%過酸化水素を
1.6ml/hの速度で室温にて2時間かけて滴下し、
さらに1時間攪拌した。析出物を濾取後、これをメタノ
ール−水で洗浄、乾燥することにより目的物を得た(収
量:0.5607g、Mn:530、Mw/Mn:1.
6、Ph/Ox:15/85)。
【0100】実施例49 4−メトキシフェノール0.6213gを1−プロパノ
ール10.0mlに溶解し、これに西洋わさびペルオキ
シダーゼ2.0mgをりん酸緩衝液(pH7)15.0
mlに溶解した溶液を加えた。次に5%過酸化水素を
1.6ml/hの速度で室温にて2時間かけて滴下し、
さらに1時間攪拌した。析出物を濾取後、これをメタノ
ール−水で洗浄、乾燥することにより目的物を得た(収
量:0.5906g、Mn:500、Mw/Mn:1.
7、Ph/Ox:23/77)。
【0101】実施例50 4−メトキシフェノール0.6214gを1−プロパノ
ール7.5mlに溶解し、これに西洋わさびペルオキシ
ダーゼ2.0mgをりん酸緩衝液(pH7)17.5m
lに溶解した溶液を加えた。次に5%過酸化水素を1.
6ml/hの速度で室温にて2時間かけて滴下し、さら
に1時間攪拌した。析出物を濾取後、これをメタノール
−水で洗浄、乾燥することにより目的物を得た(収量:
0.5849g、Mn:540、Mw/Mn:1.8、
Ph/Ox:33/67)。
【0102】実施例51 p−tert−オクチルフェノール1.0316gをイ
ソプロピルアルコール12.5mlに溶解し、これに大
豆ペルオキシダーゼ8.0mgをりん酸緩衝液(pH
7)12.5mlに溶解した溶液を加えた。次に5%過
酸化水素を1.6ml/hの速度で室温にて2時間かけ
て滴下し、さらに1時間攪拌した。析出物を濾取後、こ
れをメタノール−水で洗浄、乾燥することにより目的物
を得た(収量:0.5568g、Mn:1300、Mw
/Mn:1.4、Ph/Ox:52/48)。
【0103】実施例52 4−シクロヘキシルフェノール0.8830gをイソプ
ロピルアルコール12.5mlに溶解し、これに大豆ペ
ルオキシダーゼ8.0mgをりん酸緩衝液(pH7)1
2.5mlに溶解した溶液を加えた。次に5%過酸化水
素を1.6ml/hの速度で室温にて2時間かけて滴下
し、さらに1時間攪拌した。析出物を濾取後、これをメ
タノール−水で洗浄、乾燥することにより目的物を得た
(収量:0.8270g、Mn:1000、Mw/M
n:1.5、Ph/Ox:58/42)。
【0104】実施例53 4−tert−ブチルフェノール0.7513gをイソ
プロピルアルコール17.5mlに溶解し、これに大豆
ペルオキシダーゼ8.0mgをりん酸緩衝液(pH7)
7.5mlに溶解した溶液を加えた。次に5%過酸化水
素を1.6ml/hの速度で室温にて2時間かけて滴下
し、さらに1時間攪拌した。析出物を濾取後、これをメ
タノール−水で洗浄、乾燥することにより目的物を得た
(収量:0.3321g、Mn:1500、Mw/M
n:1.6、Ph/Ox:46/54)。
【0105】実施例54 4−tert−ブチルフェノール0.7517gをイソ
プロピルアルコール15.0mlに溶解し、これに大豆
ペルオキシダーゼ8.0mgをりん酸緩衝液(pH7)
10.0mlに溶解した溶液を加えた。次に5%過酸化
水素を1.6ml/hの速度で室温にて2時間かけて滴
下し、さらに1時間攪拌した。析出物を濾取後、これを
メタノール−水で洗浄、乾燥することにより目的物を得
た(収量:0.6491g、Mn:1400、Mw/M
n:1.5、Ph/Ox:52/48)。
【0106】実施例55 4−tert−ブチルフェノール0.7518gをイソ
プロピルアルコール12.5mlに溶解し、これに大豆
ペルオキシダーゼ8.0mgをりん酸緩衝液(pH7)
12.5mlに溶解した溶液を加えた。次に5%過酸化
水素を1.6ml/hの速度で室温にて2時間かけて滴
下し、さらに1時間攪拌した。析出物を濾取後、これを
メタノール−水で洗浄、乾燥することにより目的物を得
た(収量:0.6841g、Mn:1300、Mw/M
n:1.5、Ph/Ox:57/43)。
【0107】実施例56 4−tert−ブチルフェノール0.7509gをイソ
プロピルアルコール10.0mlに溶解し、これに大豆
ペルオキシダーゼ8.0mgをりん酸緩衝液(pH7)
15.0mlに溶解した溶液を加えた。次に5%過酸化
水素を1.6ml/hの速度で室温にて2時間かけて滴
下し、さらに1時間攪拌した。析出物を濾取後、これを
メタノール−水で洗浄、乾燥することにより目的物を得
た(収量:0.6668g、Mn:1200、Mw/M
n:1.4、Ph/Ox:60/40)。
【0108】実施例57 4−tert−ブチルフェノール0.7512gをイソ
プロピルアルコール7.5mlに溶解し、これに大豆ペ
ルオキシダーゼ8.0mgをりん酸緩衝液(pH7)1
7.5mlに溶解した溶液を加えた。次に5%過酸化水
素を1.6ml/hの速度で室温にて2時間かけて滴下
し、さらに1時間攪拌した。析出物を濾取後、これをメ
タノール−水で洗浄、乾燥することにより目的物を得た
(収量:0.6869g、Mn:920、Mw/Mn:
1.6、Ph/Ox:68/32)。
【0109】実施例58 4−tert−ブチルフェノール0.7510gをエチ
レングリコール12.5mlに溶解し、これに大豆ペル
オキシダーゼ8.0mgをりん酸緩衝液(pH7)1
2.5mlに溶解した溶液を加えた。次に5%過酸化水
素を1.6ml/hの速度で室温にて2時間かけて滴下
し、さらに1時間攪拌した。析出物を濾取後、これをメ
タノール−水で洗浄、乾燥することにより目的物を得た
(収量:0.6303g、Mn:1200、Mw/M
n:1.6、Ph/Ox:53/47)。 実施例59 4−tert−ブチルフェノール0.7512gをメタ
ノール12.5mlに溶解し、これに大豆ペルオキシダ
ーゼ8.0mgをりん酸緩衝液(pH7)12.5ml
に溶解した溶液を加えた。次に5%過酸化水素を1.6
ml/hの速度で室温にて2時間かけて滴下し、さらに
1時間攪拌した。析出物を濾取後、これをメタノール−
水で洗浄、乾燥することにより目的物を得た(収量:
0.7248g、Mn:670、Mw/Mn:1.6、
Ph/Ox:72/28)。
【0110】実施例60 4−tert−ブチルフェノール0.7517gを1,
4−ジオキサン12.5mlに溶解し、これに大豆ペル
オキシダーゼ8.0mgをりん酸緩衝液(pH7)1
2.5mlに溶解した溶液を加えた。次に5%過酸化水
素を1.6ml/hの速度で室温にて2時間かけて滴下
し、さらに1時間攪拌した。析出物を濾取後、これをメ
タノール−水で洗浄、乾燥することにより目的物を得た
(収量:0.7208g、Mn:1100、Mw/M
n:1.8、Ph/Ox:64/36)。
【0111】実施例61 4−tert−ブチルフェノール0.7515gをアセ
トン12.5mlに溶解し、これに大豆ペルオキシダー
ゼ8.0mgをりん酸緩衝液(pH7)12.5mlに
溶解した溶液を加えた。次に5%過酸化水素を1.6m
l/hの速度で室温にて2時間かけて滴下し、さらに1
時間攪拌した。析出物を濾取後、これをメタノール−水
で洗浄、乾燥することにより目的物を得た(収量:0.
6577g、Mn:1500、Mw/Mn:1.7、P
h/Ox:55/45)。
【0112】実施例62 4−tert−ブチルフェノール0.7517gを1−
プロパノール12.5mlに溶解し、これに大豆ペルオ
キシダーゼ8.0mgをりん酸緩衝液(pH7)12.
5mlに溶解した溶液を加えた。次に5%過酸化水素を
1.6ml/hの速度で室温にて2時間かけて滴下し、
さらに1時間攪拌した。析出物を濾取後、これをメタノ
ール−水で洗浄、乾燥することにより目的物を得た(収
量:0.7161g、Mn:1400、Mw/Mn:
1.5、Ph/Ox:60/40)。
【0113】実施例63 4−メトキシフェノール0.6203gをアセトン1
7.5mlに溶解し、これに西洋わさびペルオキシダー
ゼ2.0mgをりん酸緩衝液(pH7)7.5mlに溶
解した溶液を加えた。次に5%過酸化水素を1.6ml
/hの速度で室温にて2時間かけて滴下し、さらに1時
間攪拌した。析出物を濾取後、これをメタノール−水で
洗浄、乾燥することにより目的物を得た(収量:0.4
653g、Mn:770、Mw/Mn:9.3、Ph/
Ox:13/87)。
【0114】実施例64 4−エトキシフェノール0.6906gをアセトン1
7.5mlに溶解し、これに西洋わさびペルオキシダー
ゼ2.0mgをりん酸緩衝液(pH7)7.5mlに溶
解した溶液を加えた。次に5%過酸化水素を1.6ml
/hの速度で室温にて2時間かけて滴下し、さらに1時
間攪拌した。析出物を濾取後、これをメタノール−水で
洗浄、乾燥することにより目的物を得た(収量:0.4
778g、Mn:1000、Mw/Mn:8.1、Ph
/Ox:6/94)。
【0115】実施例65 4−エトキシフェノール0.6904gを1−プロパノ
ール17.5mlに溶解し、これに西洋わさびペルオキ
シダーゼ2.0mgをりん酸緩衝液(pH7)7.5m
lに溶解した溶液を加えた。次に5%過酸化水素を1.
6ml/hの速度で室温にて2時間かけて滴下し、さら
に1時間攪拌した。析出物を濾取後、これをメタノール
−水で洗浄、乾燥することにより目的物を得た(収量:
0.6349g、Mn:770、Mw/Mn:1.7、
Ph/Ox:12/88)。
【0116】実施例66 4−エトキシフェノール0.6909gを1−プロパノ
ール15.0mlに溶解し、これに西洋わさびペルオキ
シダーゼ2.0mgをりん酸緩衝液(pH7)10.0
mLに溶解した溶液を加えた。次に5%過酸化水素を
1.6ml/hの速度で室温にて2時間かけて滴下し、
さらに1時間攪拌した。析出物を濾取後、これをメタノ
ール−水で洗浄、乾燥することにより目的物を得た(収
量:0.6451g、Mn:700、Mw/Mn:1.
6、Ph/Ox:14/86)。
【0117】実施例67 4−tert−ブチルフェノール0.7506gを1,
4−ジオキサン20.0mlに溶解し、これに西洋わさ
びペルオキシダーゼ2.0mgをりん酸緩衝液(pH
7)5.0mLに溶解した溶液を加えた。次に5%過酸
化水素を1.6ml/hの速度で室温にて2時間かけて
滴下し、さらに1時間攪拌した。析出物を濾取後、これ
をメタノール−水で洗浄、乾燥することにより目的物を
得た(収量:0.1256g、Mn:440、Mw/M
n:5.0、Ph/Ox:61/39)。
【0118】実施例68 4−イソプロピルフェノール0.6811gを1,4−
ジオキサン20.0mlに溶解し、これに西洋わさびペ
ルオキシダーゼ2.0mgをりん酸緩衝液(pH7)
5.0mLに溶解した溶液を加えた。次に5%過酸化水
素を1.6ml/hの速度で室温にて2時間かけて滴下
し、さらに1時間攪拌した。析出物を濾取後、これをメ
タノール−水で洗浄、乾燥することにより目的物を得た
(収量:0.3667g、Mn:2100、Mw/M
n:4.4、Ph/Ox:38/62)。
【0119】実施例69 4−エトキシフェノール0.6912gを1,4−ジオ
キサン20.0mlに溶解し、これに西洋わさびペルオ
キシダーゼ2.0mgをりん酸緩衝液(pH7)5.0
mLに溶解した溶液を加えた。次に5%過酸化水素を
1.6ml/hの速度で室温にて2時間かけて滴下し、
さらに1時間攪拌した。析出物を濾取後、これをメタノ
ール−水で洗浄、乾燥することにより目的物を得た(収
量:0.6146g、Mn:1100、Mw/Mn:
5.1、Ph/Ox:4/96)。
【0120】実施例70 4−メトキシフェノール0.6215gを1,4−ジオ
キサン20.0mlに溶解し、これに西洋わさびペルオ
キシダーゼ2.0mgをりん酸緩衝液(pH7)5.0
mLに溶解した溶液を加えた。次に5%過酸化水素を
1.6ml/hの速度で室温にて2時間かけて滴下し、
さらに1時間攪拌した。析出物を濾取後、これをメタノ
ール−水で洗浄、乾燥することにより目的物を得た(収
量:0.4939g、Mn:1000、Mw/Mn:1
0.0、Ph/Ox:4/96)。 実施例71 4−tert−ブチルフェノール0.7506gをイソ
プロピルアルコール12.5mlに溶解し、これに酢酸
緩衝液(pH5)12.5mlおよびラッカーゼ(ヒイ
ロタケ(Pycnoporus coccineus)
由来、以下、実施例72、73、76〜87も同じ)1
00マイクロリッター(104mg)を加えた。大気下
室温条件にて1日間攪拌した。析出物を濾取後、これを
メタノール−水で洗浄、乾燥して目的物を得た(収量:
0.7357g、Mn:2000、Mw/Mn:1.
4、Ph/Ox:51/49)。 実施例72 4−tert−ブチルフェノール0.7522gをイソ
プロピルアルコール12.5mlに溶解し、これに酢酸
緩衝液(pH5)12.5mlおよびラッカーゼ50マ
イクロリッター(52mg)を加えた。大気下室温条件
にて1日間攪拌した。析出物を濾取後、これをメタノー
ル−水で洗浄、乾燥して目的物を得た(収量:0.69
44g、Mn:1900、Mw/Mn:1.4、Ph/
Ox:52/48)。
【0121】実施例73 4−tert−ブチルフェノール0.7512gをイソ
プロピルアルコール12.5mlに溶解し、これに酢酸
緩衝液(pH5)12.5mlおよびラッカーゼ10マ
イクロリッター(10mg)を加えた。大気下室温条件
にて1日間攪拌した。析出物を濾取後、これをメタノー
ル−水で洗浄、乾燥して目的物を得た(収量:0.50
37g、Mn:1800、Mw/Mn:1.4、Ph/
Ox:51/49)。 実施例74 4−tert−ブチルフェノール0.7507gをイソ
プロピルアルコール12.5mlに溶解し、これに酢酸
緩衝液(pH5)12.5mlおよびラッカーゼ(My
celopthora由来)1.5ml(1.6196
g)を加えた。大気下室温条件にて1日間攪拌した。析
出物を濾取後、これをメタノール−水で洗浄、乾燥して
目的物を得た(収量:0.6247g、Mn:180
0、Mw/Mn:1.8、Ph/Ox:47/53)。
【0122】実施例75 4−tert−ブチルフェノール0.7508gをイソ
プロピルアルコール12.5mlに溶解し、これにリン
酸緩衝液(pH7)12.5mlおよびラッカーゼ(M
ycelopthora由来)1.5mlを加えた。大
気下室温条件にて1日間攪拌した。析出物を濾取後、こ
れをメタノール−水で洗浄、乾燥して目的物を得た(収
量:0.7260g、Mn:2100、Mw/Mn:
1.8、Ph/Ox:49/51)。 実施例76 4−tert−ブチルフェノール0.7506gをイソ
プロピルアルコール15.0mlに溶解し、これに酢酸
緩衝液(pH5)10.0mlおよびラッカーゼ50マ
イクロリッターを加えた。大気下室温条件にて1日間攪
拌した。析出物を濾取後、これをメタノール−水で洗
浄、乾燥して目的物を得た(収量:0.4950g、M
n:1500、Mw/Mn:1.6、Ph/Ox:46
/54)。 実施例77 4−tert−ブチルフェノール0.7518gをイソ
プロピルアルコール10.0mlに溶解し、これに酢酸
緩衝液(pH5)15.0mlおよびラッカーゼ50マ
イクロリッターを加えた。大気下室温条件にて1日間攪
拌した。析出物を濾取後、これをメタノール−水で洗
浄、乾燥して目的物を得た(収量:0.7174g、M
n:1600、Mw/Mn:1.4、Ph/Ox:56
/44)。
【0123】実施例78 4−tert−ブチルフェノール0.7505gをイソ
プロピルアルコール7.5mlに溶解し、これに酢酸緩
衝液(pH5)17.5mlおよびラッカーゼ50マイ
クロリッターを加えた。大気下室温条件にて1日間攪拌
した。析出物を濾取後、これをメタノール−水で洗浄、
乾燥して目的物を得た(収量:0.6976g、Mn:
1200、Mw/Mn:1.4、Ph/Ox:65/3
5)。 実施例79 4−tert−ブチルフェノール0.7517gをエチ
レングリコール12.5mlに溶解し、これに酢酸緩衝
液(pH5)12.5mlおよびラッカーゼ50マイク
ロリッターを加えた。大気下室温条件にて1日間攪拌し
た。析出物を濾取後、これをメタノール−水で洗浄、乾
燥して目的物を得た(収量:0.4239g、Mn:2
50、Mw/Mn:3.1、Ph/Ox:77/2
3)。 実施例80 4−tert−ブチルフェノール0.7513gをメタ
ノール12.5mlに溶解し、これに酢酸緩衝液(pH
5)12.5mlおよびラッカーゼ50マイクロリッタ
ーを加えた。大気下室温条件にて1日間攪拌した。析出
物を濾取後、これをメタノール−水で洗浄、乾燥して目
的物を得た(収量:0.4985g、Mn:840、M
w/Mn:1.4、Ph/Ox:72/28)。
【0124】実施例81 4−tert−ブチルフェノール0.7516gを1,
4−ジオキサン12.5mlに溶解し、これに酢酸緩衝
液(pH5)12.5mlおよびラッカーゼ50マイク
ロリッターを加えた。大気下室温条件にて1日間攪拌し
た。析出物を濾取後、これをメタノール−水で洗浄、乾
燥して目的物を得た(収量:0.6787g、Mn:1
200、Mw/Mn:1.7、Ph/Ox:60/4
0)。 実施例82 4−tert−ブチルフェノール0.7515gをアセ
トン12.5mlに溶解し、これに酢酸緩衝液(pH
5)12.5mlおよびラッカーゼ50マイクロリッタ
ーを加えた。大気下室温条件にて1日間攪拌した。析出
物を濾取後、これをメタノール−水で洗浄、乾燥して目
的物を得た(収量:0.6388g、Mn:1400、
Mw/Mn:1.6、Ph/Ox:58/42)。 実施例83 4−tert−ブチルフェノール0.7508gを1−
プロパノール12.5mlに溶解し、これに酢酸緩衝液
(pH5)12.5mlおよびラッカーゼ50マイクロ
リッターを加えた。大気下室温条件にて1日間攪拌し
た。析出物を濾取後、これをメタノール−水で洗浄、乾
燥して目的物を得た(収量:0.7255g、Mn:1
500、Mw/Mn:1.5、Ph/Ox:45/5
5)。
【0125】実施例84 4−シクロヘキシルフェノール0.8808gをイソプ
ロピルアルコール12.5mlに溶解し、これに酢酸緩
衝液(pH5)12.5mlおよびラッカーゼ50マイ
クロリッター(52mg)を加えた。大気下室温条件に
て1日間攪拌した。析出物を濾取後、これをメタノール
−水で洗浄、乾燥して目的物を得た(収量:0.858
4g、Mn:1200、Mw/Mn:1.4、Ph/O
x:53/47)。 実施例85 4−イソプロピルフェノール0.6826gをイソプロ
ピルアルコール12.5mlに溶解し、これに酢酸緩衝
液(pH5)12.5mlおよびラッカーゼ50マイク
ロリッター(52mg)を加えた。大気下室温条件にて
1日間攪拌した。析出物を濾取後、これをメタノール−
水で洗浄、乾燥して目的物を得た(収量:0.6332
g、Mn:1800、Mw/Mn:1.5、Ph/O
x:43/57)。 実施例86 4−エトキシフェノール0.6912gをイソプロピル
アルコール12.5mlに溶解し、これに酢酸緩衝液
(pH5)12.5mlおよびラッカーゼ50マイクロ
リッター(52mg)を加えた。大気下室温条件にて1
日間攪拌した。析出物を濾取後、これをメタノール−水
で洗浄、乾燥して目的物を得た(収量:0.6628
g、Mn:540、Mw/Mn:1.8、Ph/Ox:
18/82)。
【0126】実施例87 4−メトキシフェノール0.6202gをイソプロピル
アルコール12.5mlに溶解し、これに酢酸緩衝液
(pH5)12.5mlおよびラッカーゼ50マイクロ
リッター(52mg)を加えた。大気下室温条件にて1
日間攪拌した。析出物を濾取後、これをメタノール−水
で洗浄、乾燥して目的物を得た(収量:0.5795
g、Mn:350、Mw/Mn:2.0、Ph/Ox:
19/81)。
【0127】参考例1 フェノール0.4717gをメタノール12.5mlに
溶解し、これに西洋わさびペルオキシダーゼ2.0mg
をりん酸緩衝液(pH7)12.5mLに溶解した溶液
を加えた。次に5%過酸化水素を1.6ml/hの速度
で室温にて2時間かけて滴下し、さらに1時間攪拌し
た。析出物を濾取後、これをメタノール−水で洗浄、乾
燥することにより目的物を得た(収量:0.4574
g、Mn:1600、Mw/Mn:4.2)。 試験例1(有機溶媒に対する溶解性試験) 各種汎用有機溶媒1mLに溶解する重合物の重量を求め
ることにより、溶解性を試験した。
【0128】表1に示したように、本発明の4−置換フ
ェノール重合物は、無置換フェノールの重合物と比べ
て、汎用有機溶媒に対する溶解度が大幅に向上してい
る。
【0129】
【表1】
【0130】DMSO:ジメチルスルホキシド DMF :N,N−ジメチルホルムアミド 試験例2:生分解性試験 重合物の生分解性を修正MITI試験(II)(OECD
302C)により試験した。
【0131】表2に生物化学的酸素消費量(BOD)換
算による分解率(75日目)を示した。実施例10の重
合物は、無置換フェノールの重合物と比べて良好な生分
解性を示した。
【0132】
【表2】
【0133】
【発明の効果】本発明による方法により、フェニレンユ
ニットとオキシフェニレンユニットの構成比を制御した
ポリフェノールの製造が可能になった。また本発明の重
合物は材料加工性が改良され、機械部品材料、電気部品
材料、電子部品材料、電子情報材料、酸化防止剤などの
用途として極めて有用である。
フロントページの続き (72)発明者 三田 成良 千葉県茂原市東郷1144 三井化学株式会社 内 (72)発明者 田脇 新一郎 東京都千代田区霞が関三丁目2番5号 三 井化学株式会社内 Fターム(参考) 4J005 AA23 AA24 BB02 4J032 BB03 BB09 BC25 CA03 CA04 CB04 CC01 CD07 CE03 CE17

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(1) 【化1】 (式中、Rはハロゲン原子、炭素数1〜18のアルキル
    基、炭素数2〜18のアルケニル基、炭素数2〜18の
    アルキニル基、アリール基、アリールアルキル基、エー
    テル基、チオエーテル基、エステル基、アシル基または
    置換アミノ基を示す。)で表される4−置換フェノール
    を酸化重合して得られる重合物であって、 該重合物は、水酸基を有するフェニレンユニットと水酸
    基のないオキシフェニレンユニットの両方をその構成単
    位として含み、フェニレンユニット(Ph)とオキシフ
    ェニレンユニット(Ox)の比(Ph/Ox)が98/
    2〜2/98であることを特徴とする4−置換フェノー
    ル重合物。
  2. 【請求項2】 一般式(1)において、Rが炭素数1〜
    18のアルキル基または炭素数1〜6のアルコキシ基で
    ある請求項1記載の重合物。
  3. 【請求項3】 フェニレンユニット(Ph)とオキシフ
    ェニレンユニット(Ox)の比(Ph/Ox)が、98
    /2〜95/5、95/5〜90/10、90/10〜
    85/15、85/15〜80/20、80/20〜7
    5/25、75/25〜70/30、70/30〜65
    /35、65/35〜60/40、60/40〜55/
    45、55/45〜50/50、50/50〜45/5
    5、45/55〜40/60、40/60〜35/6
    5、35/65〜30/70、30/70〜25/7
    5、25/75〜20/80、20/80〜15/8
    5、15/85〜10/90、10/90〜5/95ま
    たは5/95〜2/98である請求項1または2記載の
    重合物。
  4. 【請求項4】 一般式(1) 【化2】 (式中、Rはハロゲン原子、炭素数1〜18のアルキル
    基、炭素数2〜18のアルケニル基、炭素数2〜18の
    アルキニル基、アリール基、アリールアルキル基、エー
    テル基、チオエーテル基、エステル基、アシル基または
    置換アミノ基を示す。)で表される4−置換フェノール
    の酸化還元酵素を触媒とした酸化剤を用いる酸化重合に
    おいて、 該酸化重合は有機溶媒と水を含む反応溶媒中で行なわ
    れ、該有機溶媒と該水との混合比を変化させることによ
    り、生成する重合物の構成単位であるフェニレンユニッ
    トとオキシフェニレンユニットの比を制御することを特
    徴とする製造方法。
  5. 【請求項5】 酸化還元酵素がペルオキシダーゼまたは
    オキシダーゼである請求項4記載の製造方法。
  6. 【請求項6】 有機溶媒が水溶性有機溶媒である請求項
    4または5記載の製造方法。
  7. 【請求項7】 有機溶媒が、メタノール、エタノール、
    1−プロパノール、イソプロピルアルコール、tert
    −ブタノール、エチレングリコール、エチレングリコー
    ルジメチルエーテル、1,3−ジオキサン、1,4−ジ
    オキサン、N,N−ジメチルホルムアミド、アセトニト
    リル、アセトン及びジメチルスルホキシドからなる群よ
    り選択された少なくとも1種である請求項4〜6のいず
    れかに記載の製造方法。
  8. 【請求項8】 フェニレンユニットとオキシフェニレン
    ユニットの比が98/2〜2/98の範囲である請求項
    4〜7記載の製造方法。
  9. 【請求項9】 フェニレンユニット(Ph)とオキシフ
    ェニレンユニット(Ox)の比(Ph/Ox)が、98
    /2〜95/5、95/5〜90/10、90/10〜
    85/15、85/15〜80/20、80/20〜7
    5/25、75/25〜70/30、70/30〜65
    /35、65/35〜60/40、60/40〜55/
    45、55/45〜50/50、50/50〜45/5
    5、45/55〜40/60、40/60〜35/6
    5、35/65〜30/70、30/70〜25/7
    5、25/75〜20/80、20/80〜15/8
    5、15/85〜10/90、10/90〜5/95ま
    たは5/95〜2/98である請求項8に記載の製造方
    法。
  10. 【請求項10】 請求項4〜9のいずれかに記載のいず
    れかの方法で得られる重合物。
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