JPH0912710A - 球状ポリフェノール粒子の製造方法 - Google Patents

球状ポリフェノール粒子の製造方法

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JPH0912710A
JPH0912710A JP8096604A JP9660496A JPH0912710A JP H0912710 A JPH0912710 A JP H0912710A JP 8096604 A JP8096604 A JP 8096604A JP 9660496 A JP9660496 A JP 9660496A JP H0912710 A JPH0912710 A JP H0912710A
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phenol
water
organic solvent
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JP8096604A
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Shiro Kobayashi
四郎 小林
Hiroshi Uyama
浩 宇山
Sunao Maeda
直 前田
Shinichirou Tawaki
新一郎 田脇
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Mitsui Toatsu Chemicals Inc
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  • Polyoxymethylene Polymers And Polymers With Carbon-To-Carbon Bonds (AREA)
  • Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)
  • Polyethers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 利用に際しての作業性の向上のために球状ポ
リフェノール粒子を製造する。 【解決手段】 水と相溶する有機溶媒、水、ペルオキシ
ダーゼ、分散安定剤を含む溶液中でフェノールと過酸化
水素とを反応させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は球状ポリフェノール
粒子の製造方法に関する。詳しくは本発明は、分散安定
剤を利用した球状ポリフェノール粒子の製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】メチレン鎖を有さないポリフェノールの
粒状樹脂の製造例は殆んど無く、以下に示す1例のみで
ある。逆相ミセル重合系での製造法(Polymeri
c Materials:Science and E
ngineering Preprint,Ameri
can Chemical Society,68,1
71−172(1993))。しかしながら、この製造
法は、幾つかの問題点を有している。まず、モノマー濃
度が希薄であり、工業的生産は非常に困難である。真球
状の樹脂を得るには乳化安定剤(アニオン性界面活性
剤)がモノマーに対しモル比で3倍以上も必要である。
これは重量比に換算すると優に10倍以上であり、残留
する乳化安定剤の除去に労力を要する。更に、水−有機
溶媒からなる反応溶媒は、特に水の多い溶媒系は2層系
であり、そこでは粒子形成が見られない。また、これら
の試験については、p−エチルフェノールについてのみ
しか行われていない。更にこのp−エチルフェノールは
水酸基に対してオルソ位の位置で結合している。この反
応メカニズムは以下のとおりである。まず、イソオクタ
ン、アニオン性界面活性剤と緩衝溶液の混合物を撹拌し
てミセルを形成する。酵素の溶けている緩衝溶液を添加
すると、酵素入りミセルが形成する。過酸化水素水溶液
を添加すると、ミセルの界面で重合がおこり、重合体粒
子がミセル内で成長する。
【0003】特公平6−68017号(USP4,64
7,952号)は、有機溶媒(エタノールまたは酢酸エ
チルとリン酸カリウム緩衝液の混合物)中で、フェノー
ルを過酸化物およびペルオキシダーゼまたはオキシダー
ゼ酵素と反応させてフェノール樹脂を製造する技術を開
示している。この反応では界面活性剤や分散安定剤を使
用していない。本発明者らはここで得られるポリマーは
無定形であることを確認した。
【0004】排水処理技術として特開平4−11009
3がある。これは、水溶液中に存在するフェノール等を
除去する方法である。親水性ポリマーは、添加すること
によって生成物への酵素の巻き込みを抑え、酵素活性を
維持する目的で行われている。水溶液中での反応である
ためフェノールを基質とした場合その限界濃度は50g
/l程度であり、アルキル置換フェノールの場合は更に
基質濃度が低く、とても高分子合成に用いることの出来
る反応ではない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】以上のようにこれらの
方法は、工業生産に耐え得るような一般的な方法である
とは言えない。本発明の目的は球状のポリフェノール粒
子を工業的規模で生産することができる方法を提供する
ことである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、このよう
な課題を解決すべく鋭意検討を重ねた結果、任意の粒径
の球状ポリフェノール粒子を分散安定剤の添加によりミ
セルを形成することなく選択的に製造できる方法を見い
だした。
【0007】すなわち本発明は、水−有機溶媒中でペル
オキシダーゼの存在下にフェノールと過酸化水素とを反
応させて球状ポリフェノール粒子を製造する方法におい
て、分散安定剤を添加し反応させることを特徴とする球
状ポリフェノール粒子の製造方法である。
【0008】
【発明の実施の態様】フェノールとしては式(1)で示
されるものである。
【0009】
【化3】 式(1)においてYとZは、水素原子、ハロゲン原子、
アルキル基、アルコキシ基、アリル基、アリール基、フ
ェニルアルキル基、−COOR基(Rは水素原子または
炭素原子数1〜5である低級アルキル基)および−NR
12 基(R1 、R2 は水素原子、炭素原子数1〜5で
ある低級アルキル基、またはフェニルアルキル基のいず
れかである)のいずれかであり、Zは隣接するメタ位置
と共に縮合ベンセン環を形成してもよいが、Yがオルト
位置またはパラ位置にあるときはYおよびZのどちらか
一方が水素原子である。
【0010】YまたはZで表されるアルキル基として
は、10個以下の炭素原子を含み、t−ブチル、n−ブ
チル、オクチル基、ノニル基等が挙げられる。Yまたは
Zがアルコキシ基である場合その炭素原子数は1〜10
である。YまたはZがアリール基である場合、その代表
例としては、フェニル基または例えば、ハロゲン、ヒド
ロキシル基、低級アルキル基などの置換フェニル基であ
る。ハロゲン原子の例としては、フッ素、塩素、臭素、
ヨウ素である。
【0011】フェノールとして、4−t−ブチルフェノ
ール、4−n−ブチルフェノール、4−エチルフェノー
ル、クレゾール、p−フェニルフェノール、p−オクチ
ルフェノール、p−ヒドロキシ安息香酸、4−ヒドロキ
シナフトエ酸、p,p’−ビフェノール、4−アミノサ
リチル酸、サリチル酸、サリチル酸メチル、サリチル酸
エチルまたは4−ヒドロキシ安息香酸エチルなどが挙げ
られる。フェノールとして、フェノール、p−フェニル
フェノールまたはクレゾールがより好ましい。
【0012】ビスフェノールとしては式(2)で示され
るものである。
【0013】
【化4】 式(2)においてXは、−CO−、−(R1 )C(R
2 )−、−S−、−O−、−SO−、−SO2 −、−O
3 −、−R4 O−、−R5 −または−C(R6 )−を
表す。R1 、R2 は、水素原子あるいは直鎖もしくは枝
分かれしても良い炭素原子数1〜5のアルキル基を表
す。R3 、R4 は、直鎖もしくは枝分かれしても良い炭
素原子数1〜5のアルキレン基を表す。R5 は、直鎖も
しくは枝分かれしても良い炭素原子数1〜8のアルキレ
ン基を表す。R6 は、炭素原子数2〜5のアルキレン基
で、結合する炭素原子と飽和脂肪族環を形成する。
【0014】中でも、芳香環上の水酸基が共に4位に位
置し、Xが−CH2 −またはXが−(CH3 )C(CH
3 )−で表されるビスフェノールFまたはビスフェノー
ルAが好ましい。
【0015】反応は、水−有機溶媒中で行われるが、有
機溶媒としては水と相溶する溶剤を用いる。好ましい有
機溶媒の例としては、メタノール、エタノール、1,4
−ジオキサン、テトラヒドロフラン(THF)、N,N
−ジメチルホルムアミド(DMF)、ジメチルスルホキ
シド(DMSO)、アセトニトリル、アセトン等が挙げ
られる。
【0016】水は、蒸留水でも良いが、緩衝溶液でも良
い。pH4〜12の範囲で、リン酸塩緩衝溶液、酢酸塩
緩衝溶液または琥珀酸塩緩衝溶液等を採用することが好
ましい。水と有機溶媒の混合比は、1:9〜9:1(容
積比)が好ましい。
【0017】ペルオキシダーゼはフェノールの酸化重合
触媒として用いる。その最も好ましいペルオキシダーゼ
としては、西洋わさびペルオキシダーゼもしくは大豆ペ
ルオキシダーゼであるが、クロロペルオキシダーゼ、ラ
クトペルオキシダーゼ等でも良い。上記したぺルオキシ
ダーゼの使用量は、通常、基質であるフェノール100
g当り10mg〜10gの範囲である。
【0018】本発明の製造方法においては、二種の酵素
を併用することもできる。一つは酸化重合触媒として、
もう一つは脱水素のための一般的には過酸化水素等の過
酸化物を発生させるための、酵素として用いられる。酸
化重合触媒としての酵素は上記のものであり、過酸化物
発生用としての酵素はオキシダーゼ活性を有する酵素で
ある。オキシダーゼのうち特に好ましいのは、グルコー
スオキシダーゼであるが、アルコールオキシダーゼ、コ
レステロールオキシダーゼ、Acyl−CoAオキシダ
ーゼ、コリンオキシダーゼ、サルコシンオキシダーゼ等
でも良い。
【0019】分散安定剤は、アルキルエーテル型、アル
キルアリールエーテル型、アルキルエステル型、ポリオ
キシエチレンアルキルアミン型、ポリオキシエチレンア
ルキルアマイド型、ポリオキシエチレンポリオキシプロ
ピレン型、ソルビタンアルキルエステル型、脂肪酸エタ
ノールアミド型、サッカロースエステル型等である。特
に好ましくは、ポリ(メチルビニルエーテル)、ポリ
(N−ビニル−2−ピロリドン)、ポリ(オキシエチレ
ン)、ポリ(2−エチル−2−オキサゾリン)、ポリ
(ビニルアルコール)、ポリ(アクリルアミド)、ヒド
ロキシエチルセルロース、可溶性デンプン等がある。量
としては、原料のフェノール100重量部に対して1〜
100重量部の範囲であるが、好ましくは10〜50重
量部である。また、この分散安定剤を用いる量により生
成する球状ポリフェノール粒子の粒径が決まる。用いる
分散安定剤が多い場合は粒径は小さくなり、少ない場合
は粒径が大きくなる。
【0020】反応方法は、まず有機溶媒と水を混合した
溶液を調製し、これにフェノール、酵素、分散安定剤を
溶解させ撹拌する。または、フェノールを有機溶媒に溶
解し、酵素は水に溶解し、これらの両溶液を混合し分散
安定剤を加え撹拌しても良い。通常、基質濃度は溶媒1
リットル当り1〜1000gの範囲である。反応は、一
般的には過酸化水素が最も好ましいが、過酸化物を徐々
に滴下する事により反応が開始される。過酸化水素の量
は、フェノール1モル当り0.1〜2.0モルの範囲で
ある。反応温度は通常0〜45℃の範囲である。この
時、反応液中の過酸化物濃度が高くなると、反応の抑制
や酵素の失活が起こるので少量ずつの滴下が望ましい。
反応終了後は遠心分離器、もしくは減圧濾過器によって
ポリマーを分離する。得られたポリマーに反応に使用し
た溶液と同じ組成の溶媒溶液を加え超音波処理によりポ
リマーを洗浄するのも良い方法である。再び遠心分離
器、減圧濾過器等によってポリマーを分離することによ
って目的の球状ポリフェノール粒子を得る事ができる。
【0021】生成した球状ポリフェノール粒子の粒子径
は、走査型電子顕微鏡(SEM)によって測定を行うこ
とができる。球状ポリフェノール粒子は、一般には、T
GA分析の結果では約350℃まで分解しない。また、
窒素下、TGA分析の結果では1000℃で約40%残
存する。空気下、TGA分析の結果では約500℃で完
全に分解する。DSC分析の結果ではポリマーの融点は
認められない。
【0022】本発明の球状ポリフェノール粒子は汎用有
機溶媒に不溶である。
【0023】本発明により得られた球状ポリフェノール
粒子のポリマーエマルジョンは低粘度性(作業性の効率
化)であり、塗料分野等で用いられる。具体的にはフェ
ノール性水酸基を利用したHPLC用充填剤、均一空間
用スペーサ等が挙げられる。また、窒素下で焼成して得
られたグラファイトビーズは吸着剤、軽量粒子などに応
用される。
【0024】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明を更に説明す
る。
【0025】実施例1 10mlのリン酸カリウム緩衝液(pH7.0,0.1
M)と1,4−ジオキサン15mlの混合液に0.47
g(5.0mmol)のフェノール、0.12gのポリ
(メチルビニルエーテル)、10mgの西洋わさびペル
オキシダーゼを溶解させた。約20℃の室温で30wt
%過酸化水素水溶液の28μlずつを15分毎に20回
滴下し撹拌した。24時間後反応液を遠心分離管に移
し、遠心によりポリマーを分離した。上澄液を除去し、
蒸留水と1,4−ジオキサンの混合溶液(20:80v
ol%)を加え、超音波処理によりポリマーを再分散さ
せた。これを再び遠心することにより再分離し、真空乾
燥により0.47gのポリマーを得た。SEMで観察し
た結果、生成ポリマーは球状であった。平均粒径は約2
50nmであった。
【0026】実施例2 15mlの蒸留水と1,4−ジオキサン10mlの混合
液に0.47g(5.0mmol)のフェノール、0.
12gのポリ(オキシエチレン)、10mgの西洋わさ
びペルオキシダーゼを溶解させた。約20℃の室温にて
30wt%過酸化水素水溶液を28μlずつ15分毎に
20回滴下し撹拌した。24時間後反応液を遠心分離管
に移し、遠心することによりポリマーを分離した。上澄
液を除去し、蒸留水と1,4−ジオキサンの混合溶液
(20:80vol%)を加え、超音波処理によりポリ
マーを再分散させた。これを再び遠心することにより再
分離し、真空乾燥により0.45gのポリマーを得た。
SEMで観察した結果、生成ポリマーは球状であった。
平均粒径は約500nmであった。
【0027】実施例3 10mlのリン酸カリウム緩衝液(pH7.0,0.1
M)と1,4−ジオキサン15mlの混合液に0.47
g(5.0mmol)のフェノール、0.12gのポリ
(オキシエチレン)、10mgの西洋わさびペルオキシ
ダーゼを溶解させた。約20℃の室温で30wt%過酸
化水素水溶液を28μlずつを15分毎に20回滴下し
撹拌した。24時間後反応液を遠心分離管に移し、遠心
することによりポリマーを分離した。上澄液を除去し、
蒸留水と1,4−ジオキサンの混合溶液(20:80v
ol%)を加え、超音波処理によりポリマーを再分散さ
せた。これを再び遠心することにより再分離し、真空乾
燥により0.47gのポリマーを得た。SEMで観察し
た結果、生成ポリマーは球状であった。平均粒径は約3
00nmであった。
【0028】実施例4 10mlのリン酸カリウム緩衝液(pH7.0,0.1
M)と1,4−ジオキサン15mlの混合液に0.85
g(5.0mmol)のp−フェニルフェノール、0.
12gのポリ(メチルビニルエーテル)、10mgの西
洋わさびペルオキシダーゼを溶解させた。約20℃の室
温で30wt%過酸化水素水溶液を28μlずつを15
分毎に20回滴下し撹拌した。24時間後反応液を遠心
分離管に移し、遠心することによりポリマーを分離し
た。上澄液を除去し、蒸留水と1,4−ジオキサンの混
合溶液(20:80vol%)を加え、超音波処理によ
りポリマーを再分散させた。これを再び遠心することに
より再分離し、真空乾燥により0.79gのポリマーを
得た。SEMで観察した結果、図1に示す如く生成ポリ
マーは球状であった。平均粒径は約300nmであっ
た。
【0029】比較例1 実施例1において分散安定剤なしで実験を行なった他は
同様な操作を繰り返した。収量0.47g、収率100
%であった。SEMで観察した結果、生成ポリマーは無
定形であり、球状にはなっていなかった。
【0030】比較例2 実施例1において分散安定剤の代わりにカチオン性分散
安定剤として0.12gのポリエチレンイミンを用いて
実験を行なった他は同様な操作を繰り返した。SEMで
観察した結果、図2に示す如く生成ポリマーは無定形で
あり、球状にはなっていなかった。
【0031】比較例3 実施例1において分散安定剤の代わりにアニオン性界面
活性剤として0.12gのビス(2−エチルヘキシル)
スルホ琥珀酸ナトリウムを用いて実験を行なった他は同
様な操作を繰り返した。SEMで観察した結果、図3に
示す如く生成ポリマーは無定形であり、球状にはなって
いなかった。
【0032】
【発明の効果】本発明の方法により球状ポリフェノール
粒子を製造方法することができる。この球状ポリフェノ
ール粒子を用いて球状微粒子エマルジョンないしはサス
ペンジョンが得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例4記載の方法により得られた本発明の
球状ポリフェノール粒子の電子顕微鏡写真による粒子の
形態を示す図である。
【図2】 同比較例2記載の方法により得られた生成ポ
リマーの形態を示す図である。
【図3】 同比較例3記載の方法により得られた生成ポ
リマーの形態を示す図である。
フロントページの続き (72)発明者 前田 直 愛知県名古屋市南区丹後通2丁目1番地 三井東圧化学株式会社内 (72)発明者 田脇 新一郎 東京都千代田区霞が関三丁目2番5号 三 井東圧化学株式会社内

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水−有機溶媒中でペルオキシダーゼの存
    在下にフェノールと過酸化水素とを反応させて球状ポリ
    フェノール粒子を製造する方法において、分散安定剤を
    添加し反応させることを特徴とする球状ポリフェノール
    粒子の製造方法。
  2. 【請求項2】 フェノールが式(1) 【化1】 (但し式(1)においてYとZは、水素原子、ハロゲン
    原子、アルキル基、アルコキシ基、アリル基、アリール
    基、フェニルアルキル基、−COOR基(Rは水素原子
    または炭素原子数1〜5である低級アルキル基)および
    −NR12 基(R1 、R2 は水素原子、炭素原子数1
    〜5である低級アルキル基、またはフェニルアルキル基
    のいずれかである)のいずれかであり、Zは隣接するメ
    タ位置と共に縮合ベンセン環を形成してもよいが、Yが
    オルト位置またはパラ位置にあるときはYおよびZのど
    ちらか一方が水素原子である)で表されることを特徴と
    する請求項1に記載の製造方法。
  3. 【請求項3】 フェノールがフェノール、p−フェニル
    フェノールまたはクレゾールのいずれかであることを特
    徴とする請求項1に記載の製造方法。
  4. 【請求項4】 フェノールが式(2) 【化2】 (式(2)においてXは、−CO−、−(R1 )C(R
    2 )−、−S−、−O−、−SO−、−SO2 −、−O
    3 −、−R4 O−、−R5 −または−C(R6)−を
    表す。R1 、R2 は、水素原子あるいは直鎖もしくは枝
    分かれしても良い炭素原子数1〜5のアルキル基を表
    す。R3 、R4 は、直鎖もしくは枝分かれしても良い炭
    素原子数1〜5のアルキレン基を表す。R5 は、直鎖も
    しくは枝分かれしても良い炭素原子数1〜8のアルキレ
    ン基を表す。R6 は、炭素原子数2〜5のアルキレン基
    で、結合する炭素原子と飽和脂肪族環を形成する。)で
    表されることを特徴とする請求項1に記載の製造方法。
  5. 【請求項5】 フェノールがビスフェノールFまたはビ
    スフェノールAであることを特徴とする請求項1に記載
    の製造方法。
  6. 【請求項6】 分散安定剤がポリ(メチルビニルエーテ
    ル)またはポリ(オキシエチレン)であることを特徴と
    する請求項1に記載の製造方法。
  7. 【請求項7】 分散安定剤の濃度がフェノール100重
    量部に対して1〜100重量部であることを特徴とする
    請求項1に記載の製造方法。
  8. 【請求項8】 有機溶媒が水と相溶する有機溶媒であ
    り、水と有機溶媒との比率が容積比で1:9〜9:1で
    あることを特徴とする請求項1に記載の製造方法。
  9. 【請求項9】 有機溶媒が低級アルコール、アセトン、
    1,4−ジオキサンおよびテトラヒドロフランからなる
    群から選ばれたものであることを特徴とする請求項1に
    記載の製造方法。
  10. 【請求項10】 水が蒸留水またはpH4〜12の範囲
    の緩衝溶液であることを特徴とする請求項1に記載の製
    造方法。
  11. 【請求項11】 緩衝溶液がリン酸塩緩衝溶液、酢酸塩
    緩衝溶液または琥珀酸塩緩衝溶液であることを特徴とす
    る請求項10に記載の製造方法。
  12. 【請求項12】 ペルオキシダーゼが西洋わさびペルオ
    キシダーゼまたは大豆ペルオキシダーゼであることを特
    徴とする請求項1に記載の製造方法。
  13. 【請求項13】 請求項1の方法に基づく球状ポリフェ
    ノール粒子。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001081185A (ja) * 1999-07-15 2001-03-27 Agency Of Ind Science & Technol フェノール重合物
JP2002155132A (ja) * 2000-09-07 2002-05-28 National Institute Of Advanced Industrial & Technology 4−置換フェノール重合物
JP2010222422A (ja) * 2009-03-19 2010-10-07 Toshiba Corp エポキシ樹脂組成物、エポキシ樹脂硬化物、エポキシ樹脂系導電性組成物およびエポキシ樹脂系導電性硬化物

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