JP2003238510A - シアノ酢酸t−ブチルの製造方法 - Google Patents
シアノ酢酸t−ブチルの製造方法Info
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- JP2003238510A JP2003238510A JP2002036915A JP2002036915A JP2003238510A JP 2003238510 A JP2003238510 A JP 2003238510A JP 2002036915 A JP2002036915 A JP 2002036915A JP 2002036915 A JP2002036915 A JP 2002036915A JP 2003238510 A JP2003238510 A JP 2003238510A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 有毒ガスの発生も無く、シアノ化を速やかに
進行させ、簡潔な製造プロセスにより高収率で工業的に
有利に実施することができるシアノ酢酸t−ブチルの製
造方法を提供する。 【解決手段】 下記一般式(1) 【化4】 (式中、Xは塩素原子、または臭素原子を示す)で表さ
れるモノハロゲン化酢酸t−ブチルと、炭素数1〜3の
含水アルコール溶媒中で、アルカリ金属シアン化物とを
反応させることを特徴とするシアノ酢酸t−ブチルの製
造方法。含水アルコール溶媒の水とアルコールの質量比
(水/アルコール)が、0.2〜20である前記シアノ
酢酸t−ブチルの製造方法。アルカリ金属シアン化物の
モル数とモノハロゲン化酢酸t−ブチルのモル数の比
(アルカリ金属シアン化物/モノハロゲン化酢酸t−ブ
チル)が1.01〜1.50である前記シアノ酢酸t−
ブチルの製造方法。
進行させ、簡潔な製造プロセスにより高収率で工業的に
有利に実施することができるシアノ酢酸t−ブチルの製
造方法を提供する。 【解決手段】 下記一般式(1) 【化4】 (式中、Xは塩素原子、または臭素原子を示す)で表さ
れるモノハロゲン化酢酸t−ブチルと、炭素数1〜3の
含水アルコール溶媒中で、アルカリ金属シアン化物とを
反応させることを特徴とするシアノ酢酸t−ブチルの製
造方法。含水アルコール溶媒の水とアルコールの質量比
(水/アルコール)が、0.2〜20である前記シアノ
酢酸t−ブチルの製造方法。アルカリ金属シアン化物の
モル数とモノハロゲン化酢酸t−ブチルのモル数の比
(アルカリ金属シアン化物/モノハロゲン化酢酸t−ブ
チル)が1.01〜1.50である前記シアノ酢酸t−
ブチルの製造方法。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はモノハロゲン化酢酸
t−ブチルをアルカリ金属シアン化物でシアノ化して、
簡便かつ高収率でシアノ酢酸t−ブチルを製造する方法
に関する。シアノ酢酸t−ブチルは、シアノメチル化剤
として非常に有用な反応試剤で、有機合成や医農薬製造
の中間原料として有用な物質である。
t−ブチルをアルカリ金属シアン化物でシアノ化して、
簡便かつ高収率でシアノ酢酸t−ブチルを製造する方法
に関する。シアノ酢酸t−ブチルは、シアノメチル化剤
として非常に有用な反応試剤で、有機合成や医農薬製造
の中間原料として有用な物質である。
【0002】
【従来技術】シアノ酢酸t−ブチルの製造方法として、
クロロ酢酸エステルをシアン化水素やアルカリ金属シア
ン化物と反応させてシアノ化する方法[特開2000−
143603公報、Helv.Chem.Acta.,
42,1214(1959)]、シアノ酢酸を酸触媒で
アルコールと反応させてエステル化する方法[特開平9
−188657号公報]、アルカリ金属シアノ酢酸塩を
ハロゲン化アルキルと反応する方法[特開2000−2
29930公報]、シアノ酢酸低級アルキルエステルと
高級アルコールとのエステル交換による方法[特開平1
0−95760号公報]などが公知の方法として知られ
ている。
クロロ酢酸エステルをシアン化水素やアルカリ金属シア
ン化物と反応させてシアノ化する方法[特開2000−
143603公報、Helv.Chem.Acta.,
42,1214(1959)]、シアノ酢酸を酸触媒で
アルコールと反応させてエステル化する方法[特開平9
−188657号公報]、アルカリ金属シアノ酢酸塩を
ハロゲン化アルキルと反応する方法[特開2000−2
29930公報]、シアノ酢酸低級アルキルエステルと
高級アルコールとのエステル交換による方法[特開平1
0−95760号公報]などが公知の方法として知られ
ている。
【0003】しかしながら、従来の方法ではいずれも以
下に述べるような問題点を有しており、工業的に有利な
製造法にはなり得なかった。特開2000−14360
3公報では、クロロ酢酸エステルを塩基触媒でシアン化
水素と反応させシアノ化する方法が記載されているが、
シアン化水素は取扱いが難しく、製造設備が限定され、
また、無水系で反応を行うため溶媒の脱水、製造設備の
十分な乾燥を必要とする。
下に述べるような問題点を有しており、工業的に有利な
製造法にはなり得なかった。特開2000−14360
3公報では、クロロ酢酸エステルを塩基触媒でシアン化
水素と反応させシアノ化する方法が記載されているが、
シアン化水素は取扱いが難しく、製造設備が限定され、
また、無水系で反応を行うため溶媒の脱水、製造設備の
十分な乾燥を必要とする。
【0004】特開平9−188657号公報では、シア
ノ酢酸を酸触媒でアルコールと反応させ、反応で生じる
水を共沸剤と蒸留除去しながらエステル化する方法が記
載されているが、反応の間と、反応後に共沸剤を分離す
るため長時間蒸留する必要がある。また、酸触媒で容易
にエステル基が加水分解するシアノ酢酸t−ブチルで
は、これらの方法は適切ではない。
ノ酢酸を酸触媒でアルコールと反応させ、反応で生じる
水を共沸剤と蒸留除去しながらエステル化する方法が記
載されているが、反応の間と、反応後に共沸剤を分離す
るため長時間蒸留する必要がある。また、酸触媒で容易
にエステル基が加水分解するシアノ酢酸t−ブチルで
は、これらの方法は適切ではない。
【0005】特開2000−229930公報では、水
/有機二相系において、相関移動触媒の存在下にアルカ
リ金属シアノ酢酸塩をハロゲン化アルキルと反応させる
方法が記載されている。その実施例ではハロゲン化アル
キルをアルカリ金属シアノ酢酸塩に対し3〜10倍モル
と大量に使用しており、反応後にハロゲン化アルキルの
分離回収が必須である。
/有機二相系において、相関移動触媒の存在下にアルカ
リ金属シアノ酢酸塩をハロゲン化アルキルと反応させる
方法が記載されている。その実施例ではハロゲン化アル
キルをアルカリ金属シアノ酢酸塩に対し3〜10倍モル
と大量に使用しており、反応後にハロゲン化アルキルの
分離回収が必須である。
【0006】特開平10−95760号公報では、シア
ノ酢酸低級アルキルエステルを錫化合物触媒で高級アル
コールと反応させ、エステル交換でシアノ酢酸高級アル
キルエステルを製造する方法が記載されている。特に危
険な反応剤を必要としない優れた方法ではあるが、触媒
の錫化合物を除去するために薄膜蒸留等による精製が必
要となり、設備的な制約がある。
ノ酢酸低級アルキルエステルを錫化合物触媒で高級アル
コールと反応させ、エステル交換でシアノ酢酸高級アル
キルエステルを製造する方法が記載されている。特に危
険な反応剤を必要としない優れた方法ではあるが、触媒
の錫化合物を除去するために薄膜蒸留等による精製が必
要となり、設備的な制約がある。
【0007】他の手法として、特開2000−1361
75公報では、アクリロニトリルとアルコールを酸化剤
の存在下で反応させるが、収率が低く実用的ではない。
75公報では、アクリロニトリルとアルコールを酸化剤
の存在下で反応させるが、収率が低く実用的ではない。
【0008】Helv.Chem.Acta.,42,
1214(1959)では、クロロ酢酸t−ブチルを含
水t−ブタノール溶媒中でシアン化カリウムと反応させ
て、シアノ酢酸t−ブチルを製造する方法が記載されて
いるが、クロロ酢酸t−ブチル1モルに対してシアン化
カリウム0.5モルの条件で反応を行い、原料のクロロ
酢酸t−ブチルに対するシアノ酢酸t−ブチルの収率が
33%と非常に低収率である。
1214(1959)では、クロロ酢酸t−ブチルを含
水t−ブタノール溶媒中でシアン化カリウムと反応させ
て、シアノ酢酸t−ブチルを製造する方法が記載されて
いるが、クロロ酢酸t−ブチル1モルに対してシアン化
カリウム0.5モルの条件で反応を行い、原料のクロロ
酢酸t−ブチルに対するシアノ酢酸t−ブチルの収率が
33%と非常に低収率である。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は有毒ガ
スの発生が無く、簡潔な反応プロセスにより高収率なシ
アノ酢酸t−ブチルを製造する方法を提供することにあ
る。
スの発生が無く、簡潔な反応プロセスにより高収率なシ
アノ酢酸t−ブチルを製造する方法を提供することにあ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記課題を
解決すべく鋭意検討した結果、炭素数1〜3の含水アル
コールを使用して、モノハロゲン化酢酸t−ブチルとア
ルカリ金属シアン化物とを反応させることにより、含水
t−ブタノールを溶媒として反応させた場合に比べて高
収率でシアノ酢酸t−ブチルを得られることを見出し、
本発明を完成した。
解決すべく鋭意検討した結果、炭素数1〜3の含水アル
コールを使用して、モノハロゲン化酢酸t−ブチルとア
ルカリ金属シアン化物とを反応させることにより、含水
t−ブタノールを溶媒として反応させた場合に比べて高
収率でシアノ酢酸t−ブチルを得られることを見出し、
本発明を完成した。
【0011】すなわち、本発明は、「下記一般式(1)
【化2】
(式中、Xは塩素原子、または臭素原子を示す)で表さ
れるモノハロゲン化酢酸t−ブチルを、炭素数1〜3の
含水アルコール溶媒中でアルカリ金属シアン化物と反応
させることを特徴とするシアノ酢酸t−ブチルの製造方
法。」を要旨とする。
れるモノハロゲン化酢酸t−ブチルを、炭素数1〜3の
含水アルコール溶媒中でアルカリ金属シアン化物と反応
させることを特徴とするシアノ酢酸t−ブチルの製造方
法。」を要旨とする。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明で原料として用いるモノハ
ロゲン化酢酸t−ブチルは下記一般式(1)
ロゲン化酢酸t−ブチルは下記一般式(1)
【化3】
(式中、Xは塩素原子、または臭素原子を示す)で表さ
れるが、具体的にはクロロ酢酸t−ブチル、ブロモ酢酸t
−ブチルを挙げることができる。
れるが、具体的にはクロロ酢酸t−ブチル、ブロモ酢酸t
−ブチルを挙げることができる。
【0013】本発明の含水アルコールとして使用される
アルコールは、炭素数が1〜3のアルコールであり、メ
タノール(C1)、エタノール(C2)、プロパノール
(C3)及びイソプロパノール(C3)が挙げられる。
これらアルコールは高収率で反応が進行するが更に好ま
しいのはメタノール及びエタノールである。
アルコールは、炭素数が1〜3のアルコールであり、メ
タノール(C1)、エタノール(C2)、プロパノール
(C3)及びイソプロパノール(C3)が挙げられる。
これらアルコールは高収率で反応が進行するが更に好ま
しいのはメタノール及びエタノールである。
【0014】上述したように本発明はHelv.Che
m.Acta.,42,1214(1959)に述べら
れている製造法に基盤を置いているが、その最大の欠点
である低収率の要因を徹底的に究明し工業として成り立
つレベルの技術を完成させたものである。
m.Acta.,42,1214(1959)に述べら
れている製造法に基盤を置いているが、その最大の欠点
である低収率の要因を徹底的に究明し工業として成り立
つレベルの技術を完成させたものである。
【0015】本製造法における反応の本質は、水に親和
性の高いシアン化ナトリウム又はカリウムとアルコール
との親和性の高いハロゲン化酢酸t−ブチル分子が反応
することにある。このような親和性の異なる分子の共存
性を促進することが課題である。そのため水とアルコー
ルの混合溶媒を使用するわけであるが、Helv.Ch
em.Acta.,42,1214(1959)で使用
されている水、アルコール混合溶媒のt−ブタノールに
問題があるのではないかと考え、種々検討した。反応場
におけるシアン化ナトリウム又はカリウムと、ハロゲン
化酢酸t−ブチルの接触確率が高くなれば、反応性も高
くなるものと考えられる。混合溶媒に溶解しているシア
ン化ナトリウム又はカリウムと、ハロゲン化酢酸t−ブ
チルが接触するためには、混合溶媒のハロゲン化酢酸t
−ブチル濃度が可能な限り高いことが望ましい。混合溶
媒のアルコールはハロゲン化酢酸t−ブチルの溶解度を
上げる役割を果たす。このような観点でみるとアルコー
ルとして望ましいのは水と完全相溶であるメタノール、
エタノール等の低級アルコールであることが判る。t−
ブタノールは本反応の温度域0〜80℃では二相分離領
域があり、相溶性に劣るため接触確率を上げることがで
きないのが収率が悪い原因と考えられる。実験によりこ
の仮定が正しいことを確認した。
性の高いシアン化ナトリウム又はカリウムとアルコール
との親和性の高いハロゲン化酢酸t−ブチル分子が反応
することにある。このような親和性の異なる分子の共存
性を促進することが課題である。そのため水とアルコー
ルの混合溶媒を使用するわけであるが、Helv.Ch
em.Acta.,42,1214(1959)で使用
されている水、アルコール混合溶媒のt−ブタノールに
問題があるのではないかと考え、種々検討した。反応場
におけるシアン化ナトリウム又はカリウムと、ハロゲン
化酢酸t−ブチルの接触確率が高くなれば、反応性も高
くなるものと考えられる。混合溶媒に溶解しているシア
ン化ナトリウム又はカリウムと、ハロゲン化酢酸t−ブ
チルが接触するためには、混合溶媒のハロゲン化酢酸t
−ブチル濃度が可能な限り高いことが望ましい。混合溶
媒のアルコールはハロゲン化酢酸t−ブチルの溶解度を
上げる役割を果たす。このような観点でみるとアルコー
ルとして望ましいのは水と完全相溶であるメタノール、
エタノール等の低級アルコールであることが判る。t−
ブタノールは本反応の温度域0〜80℃では二相分離領
域があり、相溶性に劣るため接触確率を上げることがで
きないのが収率が悪い原因と考えられる。実験によりこ
の仮定が正しいことを確認した。
【0016】またアルコールとしてメタノール(C
1)、エタノール(C2)、プロパノール(C3)及び
イソプロパノール(C3)であれば高収率で反応が進行
するが更に好ましいのはメタノール及びエタノールであ
る。
1)、エタノール(C2)、プロパノール(C3)及び
イソプロパノール(C3)であれば高収率で反応が進行
するが更に好ましいのはメタノール及びエタノールであ
る。
【0017】また混合溶媒の水とアルコールの比率によ
り、反応に関与する分子特にハロゲン化酢酸t−ブチル
の混合溶媒への溶解度が大幅に変化する。この溶解度が
高いほど反応性が高いことは当然である。我々はハロゲ
ン化酢酸t−ブチルの溶解度が(水/アルコール)の重
量比の特定の範囲の時に大きくなることを見出した。即
ち0.2〜20の範囲であれば良好な溶解度を示すの
で、収率も高いものになる。この範囲が0.8〜2の時
に溶解度は最も大きくなり、更に好ましい。
り、反応に関与する分子特にハロゲン化酢酸t−ブチル
の混合溶媒への溶解度が大幅に変化する。この溶解度が
高いほど反応性が高いことは当然である。我々はハロゲ
ン化酢酸t−ブチルの溶解度が(水/アルコール)の重
量比の特定の範囲の時に大きくなることを見出した。即
ち0.2〜20の範囲であれば良好な溶解度を示すの
で、収率も高いものになる。この範囲が0.8〜2の時
に溶解度は最も大きくなり、更に好ましい。
【0018】含水アルコール中の水とアルコールの比率
は0.2〜20の範囲が収率が高く好ましく、より好ま
しくは0.8〜2である。
は0.2〜20の範囲が収率が高く好ましく、より好ま
しくは0.8〜2である。
【0019】本発明で用いるアルカリ金属シアン化物と
しては、シアン化ナトリウムまたは、シアン化カリウム
が挙げられる。
しては、シアン化ナトリウムまたは、シアン化カリウム
が挙げられる。
【0020】アルカリ金属シアン化物のモル数とモノハ
ロゲン化酢酸t−ブチルのモル数の比(シアン化物/ハ
ロゲン化酢酸)は、ハロゲン化酢酸t−ブチルを完全に
反応させるためには大きいほど好ましいが、大きすぎる
とシアン化物の重合等副反応が起き易くなるため3以下
が好ましい。一方少なすぎると、終盤で反応速度が極端
に遅くなり実用的ではなくなるので、1より大きいこと
が好ましい。更に好ましくは1.1が下限値で1.3が
上限値である。
ロゲン化酢酸t−ブチルのモル数の比(シアン化物/ハ
ロゲン化酢酸)は、ハロゲン化酢酸t−ブチルを完全に
反応させるためには大きいほど好ましいが、大きすぎる
とシアン化物の重合等副反応が起き易くなるため3以下
が好ましい。一方少なすぎると、終盤で反応速度が極端
に遅くなり実用的ではなくなるので、1より大きいこと
が好ましい。更に好ましくは1.1が下限値で1.3が
上限値である。
【0021】反応温度は0℃〜80℃の範囲で実施され
るが、20℃〜30℃が好ましい。
るが、20℃〜30℃が好ましい。
【0022】反応方法は通常、含水アルコール溶媒にア
ルカリ金属シアン化物を溶解させた溶液に、モノハロゲ
ン化酢酸t−ブチルを添加して実施されるが、アルコー
ルにモノハロゲン化酢酸t−ブチルを溶解させた溶液
に、アルカリ金属シアン化物の水溶液を添加しても良
い。
ルカリ金属シアン化物を溶解させた溶液に、モノハロゲ
ン化酢酸t−ブチルを添加して実施されるが、アルコー
ルにモノハロゲン化酢酸t−ブチルを溶解させた溶液
に、アルカリ金属シアン化物の水溶液を添加しても良
い。
【0023】反応時間はモノハロゲン化酢酸t−ブチル
の種類、アルコールの種類、反応溶媒の水とアルコール
の質量比、及び使用量、アルカリ金属シアン化物の種類
及び使用量、反応温度等により異なるが、通常は24時
間以内、1〜10時間で実施される。
の種類、アルコールの種類、反応溶媒の水とアルコール
の質量比、及び使用量、アルカリ金属シアン化物の種類
及び使用量、反応温度等により異なるが、通常は24時
間以内、1〜10時間で実施される。
【0024】上記の反応により生成したシアノ酢酸t−
ブチルは、反応溶液を減圧することによりアルコールを
除去すると濃縮され油分として水層と分離して存在す
る。上層にシアノ酢酸t−ブチルが、下層にハロゲン化
ナトリウムまたはカリウムおよびシアン化ナトリウムま
たはカリウムの水溶液が存在する。従って下層の水層を
分離すれば容易にシアノ酢酸t−ブチルを単離すること
ができる。更にアルカリ金属炭酸塩水溶液で洗浄してか
ら単蒸留を行えば、高品質のシアノ酢酸t−ブチルを得
ることができる。
ブチルは、反応溶液を減圧することによりアルコールを
除去すると濃縮され油分として水層と分離して存在す
る。上層にシアノ酢酸t−ブチルが、下層にハロゲン化
ナトリウムまたはカリウムおよびシアン化ナトリウムま
たはカリウムの水溶液が存在する。従って下層の水層を
分離すれば容易にシアノ酢酸t−ブチルを単離すること
ができる。更にアルカリ金属炭酸塩水溶液で洗浄してか
ら単蒸留を行えば、高品質のシアノ酢酸t−ブチルを得
ることができる。
【0025】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明を説明するが、
本発明はこれら実施例により何ら限定されるものではな
い。
本発明はこれら実施例により何ら限定されるものではな
い。
【0026】以下の実施例中に水/アルコールの質量比
を(W/A)で、シアン化金属塩のモル数とモノハロゲ
ン化酢酸t−ブチルのモル数の比を(C/H)で表すこ
とにする。
を(W/A)で、シアン化金属塩のモル数とモノハロゲ
ン化酢酸t−ブチルのモル数の比を(C/H)で表すこ
とにする。
【0027】実施例1((W/A)=10.6
(C/H)=1.20) 攪拌機、温度計および滴下漏斗つきの四つ口フラスコ
に、水174.4g、メタノール16.4g、シアン化
ナトリウム30.4gを加えて溶解し、攪拌しながらブ
ロモ酢酸t−ブチル100.0gを内温30℃以下で1
時間かけて滴下した。内温30℃で16時間攪拌した。
反応終了後、反応混合物をガスクロマトグラフィーで分
析したところ、ブロモ酢酸t−ブチル転化率は97.5
%、シアノ酢酸t−ブチル反応収率は85.8%であっ
た。
(C/H)=1.20) 攪拌機、温度計および滴下漏斗つきの四つ口フラスコ
に、水174.4g、メタノール16.4g、シアン化
ナトリウム30.4gを加えて溶解し、攪拌しながらブ
ロモ酢酸t−ブチル100.0gを内温30℃以下で1
時間かけて滴下した。内温30℃で16時間攪拌した。
反応終了後、反応混合物をガスクロマトグラフィーで分
析したところ、ブロモ酢酸t−ブチル転化率は97.5
%、シアノ酢酸t−ブチル反応収率は85.8%であっ
た。
【0028】実施例2((W/A)=1.05
(C/H)=1.20) 攪拌機、温度計および滴下漏斗つきの四つ口フラスコ
に、水86.7g、メタノール82.1g、シアン化ナ
トリウム30.4gを加えて溶解し、攪拌しながらブロ
モ酢酸t−ブチル100.0gを1時間かけて滴下し
た。内温30℃で1時間攪拌した。反応終了後、反応混
合物をガスクロマトグラフィーで分析したところ、ブロ
モ酢酸t−ブチル転化率99.8%、シアノ酢酸t−ブ
チル反応収率81.5%であった。
(C/H)=1.20) 攪拌機、温度計および滴下漏斗つきの四つ口フラスコ
に、水86.7g、メタノール82.1g、シアン化ナ
トリウム30.4gを加えて溶解し、攪拌しながらブロ
モ酢酸t−ブチル100.0gを1時間かけて滴下し
た。内温30℃で1時間攪拌した。反応終了後、反応混
合物をガスクロマトグラフィーで分析したところ、ブロ
モ酢酸t−ブチル転化率99.8%、シアノ酢酸t−ブ
チル反応収率81.5%であった。
【0029】実施例3((W/A)=1.05
(C/H)=1.03 ) 攪拌機、温度計および滴下漏斗つきの四つ口フラスコ
に、ブロモ酢酸t−ブチル100.0g、メタノール8
2.1gを加えて溶解し、攪拌しながらシアン化ナトリ
ウム水溶液(水86.7g、シアン化ナトリウム26.
1g)を1時間かけて滴下した。内温30℃で2時間攪
拌した。反応終了後、反応混合物をガスクロマトグラフ
ィーで分析したところ、ブロモ酢酸t−ブチル転化率9
8.1%、シアノ酢酸t−ブチル反応収率79.8%で
あった。
(C/H)=1.03 ) 攪拌機、温度計および滴下漏斗つきの四つ口フラスコ
に、ブロモ酢酸t−ブチル100.0g、メタノール8
2.1gを加えて溶解し、攪拌しながらシアン化ナトリ
ウム水溶液(水86.7g、シアン化ナトリウム26.
1g)を1時間かけて滴下した。内温30℃で2時間攪
拌した。反応終了後、反応混合物をガスクロマトグラフ
ィーで分析したところ、ブロモ酢酸t−ブチル転化率9
8.1%、シアノ酢酸t−ブチル反応収率79.8%で
あった。
【0030】実施例4((W/A)=1.06
(C/H)=1.03 ) 攪拌機、温度計および滴下漏斗つきの四つ口フラスコ
に、水86.5g、メタノール81.5g、シアン化カ
リウム34.4gを加えて溶解し、攪拌しながらブロモ
酢酸t−ブチル100.0gを1時間かけて滴下した。
内温30℃で1時間攪拌した。反応終了後、反応混合物
をガスクロマトグラフィーで分析したところ、ブロモ酢
酸t−ブチル転化率99.9%、シアノ酢酸t−ブチル
反応収率80.1%であった。
(C/H)=1.03 ) 攪拌機、温度計および滴下漏斗つきの四つ口フラスコ
に、水86.5g、メタノール81.5g、シアン化カ
リウム34.4gを加えて溶解し、攪拌しながらブロモ
酢酸t−ブチル100.0gを1時間かけて滴下した。
内温30℃で1時間攪拌した。反応終了後、反応混合物
をガスクロマトグラフィーで分析したところ、ブロモ酢
酸t−ブチル転化率99.9%、シアノ酢酸t−ブチル
反応収率80.1%であった。
【0031】実施例5((W/A)=0.86
(C/H)=1.03 ) 攪拌機、温度計および滴下漏斗つきの四つ口フラスコ
に、水20.3g、エタノール23.6g、シアン化ナ
トリウム5.2gを加えて溶解し、攪拌しながらブロモ
酢酸t−ブチル20.0gを1時間かけて滴下した。内
温30℃で2時間攪拌した。反応終了後、反応混合物を
ガスクロマトグラフィーで分析したところ、ブロモ酢酸
t−ブチル転化率99.7%、シアノ酢酸t−ブチル反
応収率80.4%であった。
(C/H)=1.03 ) 攪拌機、温度計および滴下漏斗つきの四つ口フラスコ
に、水20.3g、エタノール23.6g、シアン化ナ
トリウム5.2gを加えて溶解し、攪拌しながらブロモ
酢酸t−ブチル20.0gを1時間かけて滴下した。内
温30℃で2時間攪拌した。反応終了後、反応混合物を
ガスクロマトグラフィーで分析したところ、ブロモ酢酸
t−ブチル転化率99.7%、シアノ酢酸t−ブチル反
応収率80.4%であった。
【0032】実施例6((W/A)=0.86
(C/H)=1.03 ) 攪拌機、温度計および滴下漏斗つきの四つ口フラスコ
に、水22.6g、エタノール30.6g、シアン化ナ
トリウム6.8gを加えて溶解し、攪拌しながらクロロ
酢酸t−ブチル20.0gを1時間かけて滴下した。内
温40℃で10時間攪拌した。反応終了後、反応混合物
をガスクロマトグラフィーで分析したところ、クロロ酢
酸t−ブチル転化率98.6%、シアノ酢酸t−ブチル
反応収率75.2%であった。
(C/H)=1.03 ) 攪拌機、温度計および滴下漏斗つきの四つ口フラスコ
に、水22.6g、エタノール30.6g、シアン化ナ
トリウム6.8gを加えて溶解し、攪拌しながらクロロ
酢酸t−ブチル20.0gを1時間かけて滴下した。内
温40℃で10時間攪拌した。反応終了後、反応混合物
をガスクロマトグラフィーで分析したところ、クロロ酢
酸t−ブチル転化率98.6%、シアノ酢酸t−ブチル
反応収率75.2%であった。
【0033】実施例7((W/A)=0.92
(C/H)=1.03) 攪拌機、温度計および滴下漏斗つきの四つ口フラスコ
に、水17.3g、イソプロパノール18.8g、シア
ン化ナトリウム5.2gを加えて溶解し、攪拌しながら
ブロモ酢酸t−ブチル20.0gを1時間かけて滴下し
た。内温30℃で5時間攪拌した。反応終了後、反応混
合物をガスクロマトグラフィーで分析したところ、ブロ
モ酢酸t−ブチル転化率97.8%、シアノ酢酸t−ブ
チル反応収率71.5%であった。
(C/H)=1.03) 攪拌機、温度計および滴下漏斗つきの四つ口フラスコ
に、水17.3g、イソプロパノール18.8g、シア
ン化ナトリウム5.2gを加えて溶解し、攪拌しながら
ブロモ酢酸t−ブチル20.0gを1時間かけて滴下し
た。内温30℃で5時間攪拌した。反応終了後、反応混
合物をガスクロマトグラフィーで分析したところ、ブロ
モ酢酸t−ブチル転化率97.8%、シアノ酢酸t−ブ
チル反応収率71.5%であった。
【0034】実施例8((W/A)=0.25
(C/H)=1.03 ) 攪拌機、温度計および滴下漏斗つきの四つ口フラスコ
に、ブロモ酢酸t−ブチル100.0g、メタノール1
60.1gを加えて溶解し、攪拌しながらシアン化ナト
リウム水溶液(水4.0g、シアン化ナトリウム26.
1g)を1時間かけて滴下した。内温30℃で12時間
攪拌した。反応終了後、反応混合物をガスクロマトグラ
フィーで分析したところ、ブロモ酢酸t−ブチル転化率
98.1%、シアノ酢酸t−ブチル反応収率70.8%
であった。
(C/H)=1.03 ) 攪拌機、温度計および滴下漏斗つきの四つ口フラスコ
に、ブロモ酢酸t−ブチル100.0g、メタノール1
60.1gを加えて溶解し、攪拌しながらシアン化ナト
リウム水溶液(水4.0g、シアン化ナトリウム26.
1g)を1時間かけて滴下した。内温30℃で12時間
攪拌した。反応終了後、反応混合物をガスクロマトグラ
フィーで分析したところ、ブロモ酢酸t−ブチル転化率
98.1%、シアノ酢酸t−ブチル反応収率70.8%
であった。
【0035】実施例9((W/A)=18.5
(C/H)=1.03 ) 攪拌機、温度計および滴下漏斗つきの四つ口フラスコ
に、ブロモ酢酸t−ブチル100.0g、メタノール
8.5gを加えて溶解し、攪拌しながらシアン化ナトリ
ウム水溶液(水150.0g、シアン化ナトリウム2
6.1g)を1時間かけて滴下した。内温30℃で20
時間攪拌した。反応終了後、反応混合物をガスクロマト
グラフィーで分析したところ、ブロモ酢酸t−ブチル転
化率95.8%、シアノ酢酸t−ブチル反応収率72.
3%であった。
(C/H)=1.03 ) 攪拌機、温度計および滴下漏斗つきの四つ口フラスコ
に、ブロモ酢酸t−ブチル100.0g、メタノール
8.5gを加えて溶解し、攪拌しながらシアン化ナトリ
ウム水溶液(水150.0g、シアン化ナトリウム2
6.1g)を1時間かけて滴下した。内温30℃で20
時間攪拌した。反応終了後、反応混合物をガスクロマト
グラフィーで分析したところ、ブロモ酢酸t−ブチル転
化率95.8%、シアノ酢酸t−ブチル反応収率72.
3%であった。
【0036】比較例1(アルコール不使用 、 (C/
H)=1.03 ) メタノールを使わず、水のみを溶媒としたこと以外は実
施例3と同じ条件であった。内温30℃で1時間攪拌し
た。反応混合物をガスクロマトグラフィーで分析したと
ころ、ブロモ酢酸t−ブチル転化率13%、シアノ酢酸
t−ブチル反応収率12%であり、不十分な値しか得ら
れなかった。
H)=1.03 ) メタノールを使わず、水のみを溶媒としたこと以外は実
施例3と同じ条件であった。内温30℃で1時間攪拌し
た。反応混合物をガスクロマトグラフィーで分析したと
ころ、ブロモ酢酸t−ブチル転化率13%、シアノ酢酸
t−ブチル反応収率12%であり、不十分な値しか得ら
れなかった。
【0037】比較例2((水不使用 、 (C/H)=
1.03 ) 水を使わず、メタノールのみを溶媒としたこと以外は実
施例3と同じ条件であった。内温40℃で2.5時間攪
拌した。反応混合物をガスクロマトグラフィーで分析し
たところ、ブロモ酢酸t−ブチル転化率74.9%、シ
アノ酢酸t−ブチル反応収率55.1%であり、上記比
較例と同様不十分な値しか得られなかった。
1.03 ) 水を使わず、メタノールのみを溶媒としたこと以外は実
施例3と同じ条件であった。内温40℃で2.5時間攪
拌した。反応混合物をガスクロマトグラフィーで分析し
たところ、ブロモ酢酸t−ブチル転化率74.9%、シ
アノ酢酸t−ブチル反応収率55.1%であり、上記比
較例と同様不十分な値しか得られなかった。
【0038】比較例3 ((W/A)=1.05
(C/H)=1.03 ) メタノールの代わりにt−ブタノールを使用したこと以
外は実施例3と同じ条件であった。内温30℃で10時
間攪拌した。反応混合物をガスクロマトグラフィーで分
析したところ、ブロモ酢酸t−ブチル転化率73.2
%、シアノ酢酸t−ブチル反応収率41.6%であり、
上記比較例と同様不十分な値しか得られなかった。
(C/H)=1.03 ) メタノールの代わりにt−ブタノールを使用したこと以
外は実施例3と同じ条件であった。内温30℃で10時
間攪拌した。反応混合物をガスクロマトグラフィーで分
析したところ、ブロモ酢酸t−ブチル転化率73.2
%、シアノ酢酸t−ブチル反応収率41.6%であり、
上記比較例と同様不十分な値しか得られなかった。
【0039】
【発明の効果】以上のように、本発明のモノハロゲン化
酢酸t−ブチルを、炭素数1〜3の含水アルコール溶媒
中で、アルカリ金属シアン化物と反応させる方法によ
り、有毒ガスの発生も無く、シアノ化を速やかに進行さ
せ、簡潔な製造プロセスにより高収率でシアノ酢酸t−
ブチルを得ることができる。
酢酸t−ブチルを、炭素数1〜3の含水アルコール溶媒
中で、アルカリ金属シアン化物と反応させる方法によ
り、有毒ガスの発生も無く、シアノ化を速やかに進行さ
せ、簡潔な製造プロセスにより高収率でシアノ酢酸t−
ブチルを得ることができる。
Claims (3)
- 【請求項1】 下記一般式(1) 【化1】 (式中、Xは塩素原子、または臭素原子を示す)で表さ
れるモノハロゲン化酢酸t−ブチルを、炭素数1〜3の
含水アルコール溶媒中で、アルカリ金属シアン化物と反
応させることを特徴とするシアノ酢酸t−ブチルの製造
方法。 - 【請求項2】 含水アルコール溶媒の水とアルコールの
質量比(水/アルコール)が、0.2〜20である請求
項1記載の製造方法。 - 【請求項3】 アルカリ金属シアン化物のモル数とモノ
ハロゲン化酢酸t−ブチルのモル数の比(アルカリ金属
シアン化物/モノハロゲン化酢酸t−ブチル)が1.0
1〜1.50である請求項1または2記載の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002036915A JP2003238510A (ja) | 2002-02-14 | 2002-02-14 | シアノ酢酸t−ブチルの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002036915A JP2003238510A (ja) | 2002-02-14 | 2002-02-14 | シアノ酢酸t−ブチルの製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003238510A true JP2003238510A (ja) | 2003-08-27 |
Family
ID=27778665
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002036915A Pending JP2003238510A (ja) | 2002-02-14 | 2002-02-14 | シアノ酢酸t−ブチルの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003238510A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
GB2583145A (en) * | 2019-04-18 | 2020-10-21 | Henkel IP & Holding GmbH | Process for preparing cyanoacetates |
GB2583146A (en) * | 2019-04-18 | 2020-10-21 | Henkel IP & Holding GmbH | Process for preparing cyanoacetates |
-
2002
- 2002-02-14 JP JP2002036915A patent/JP2003238510A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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GB2583145A (en) * | 2019-04-18 | 2020-10-21 | Henkel IP & Holding GmbH | Process for preparing cyanoacetates |
GB2583146A (en) * | 2019-04-18 | 2020-10-21 | Henkel IP & Holding GmbH | Process for preparing cyanoacetates |
GB2583145B (en) * | 2019-04-18 | 2021-08-11 | Henkel IP & Holding GmbH | Process for preparing cyanoacetates |
GB2583146B (en) * | 2019-04-18 | 2021-08-11 | Henkel IP & Holding GmbH | Process for preparing cyanoacetates |
US11827584B2 (en) | 2019-04-18 | 2023-11-28 | Henkel Ag & Co. Kgaa | Process for preparing cyanoacetates |
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