JP2003238342A - 化粧品用乳化ベース - Google Patents

化粧品用乳化ベース

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JP2003238342A
JP2003238342A JP2002045616A JP2002045616A JP2003238342A JP 2003238342 A JP2003238342 A JP 2003238342A JP 2002045616 A JP2002045616 A JP 2002045616A JP 2002045616 A JP2002045616 A JP 2002045616A JP 2003238342 A JP2003238342 A JP 2003238342A
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water
emulsified
stirring
acid
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JP2002045616A
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Masato Yoshioka
正人 吉岡
Sueko Omi
須恵子 大海
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Seiwa Kasei Co Ltd
Original Assignee
Seiwa Kasei Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 所望の化粧品原料を添加することによって容
易に、長期間の保存後も乳化の状態が変化せずに均一で
ある油中水型乳化化粧料を調製でき、長期間の保存安定
性に優れ、しかも界面活性剤を含まない油中水型乳化ベ
ースを提供する。 【解決手段】 シリル化ペプチド−シラン化合物共重合
組成物と1種以上の油性物質と水とを含有させて油中水
型乳化ベースを構成する。油性物質がシリコーン類であ
ることが好ましく、さらにシリコーン類以外の油性物質
を含有することがより好ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、化粧品用乳化ベー
スに関するものであり、さらに詳しくは、シリル化ペプ
チド−シラン化合物共重合組成物と1種以上の油性物質
と水とを含有し、長期間の保存安定性に優れ、容易に油
中水型乳化化粧料を調製できる油中水型乳化ベース(以
下、W/O乳化ベースと記す)に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、油中水型乳化化粧料を製造す
る際には、配合する原料に応じて界面活性剤を選択する
必要があり、油中水型乳化化粧料処方を決定するには煩
雑な作業を必要とした。また、一般的に油中水型乳化化
粧料にはHLBの低い界面活性剤が使用されるが、分子
量が小さいため安全性の面で問題があり、界面活性剤を
使用しない乳化系が求められてきた。さらに、水中油型
乳化化粧料と比較して、油中水型乳化化粧料は油相成分
の合一が起きやすく、長期間の保存で油相と水相の分離
を起こしやすい欠点があり、安定な油中水型乳化化粧料
を得るのが難しいという問題もあった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明は、上
記のような従来技術における問題点を解決し、長期間保
存しても安定であり、界面活性剤を使用せずに容易に保
存安定性に優れた油中水型乳化化粧料を調製できるW/
O乳化ベースを提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決するため鋭意研究を重ねた結果、シリル化ペプチ
ド−シラン化合物共重合組成物と油性物質と水とを含有
するW/O乳化ベースが、長期間保存しても安定であ
り、かつ該W/O乳化ベースに所望の化粧品原料を添加
することによって油中水型乳化化粧料を容易に調製でき
ることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明のW/O乳化ベースの第一
の構成成分であるシリル化ペプチド−シラン化合物共重
合組成物は、シリル化ペプチドとシラン化合物を共重合
させたものであるが、このような物質は、例えば、特開
2001−48732号公報、特開2001−4877
5号公報などに開示の方法で容易に合成できる。
【0006】本発明のW/O乳化ベースの第二の構成成
分である油性物質としては、化粧品に使用される油性物
質なら特に制限はなく、例えば、シリコーン油類、高級
脂肪酸類、炭化水素類、エステル油類、ロウ類、動植物
油類、高級アルコール類、紫外線吸収剤類などが挙げら
れるが、使用感触の面からシリコーン油類を1種以上含
有することが望ましい。
【0007】シリコーン油類としては、例えば、デカメ
チルシクロペンタシロキサン、オクタメチルシクロテト
ラシロキサン、メチルポリシロキサン、ドデカメチルシ
クロヘキサシロキサン、メチルシクロポリシロキサン、
アミノエチルアミノプロピルメチルシロキサン・ジメチ
ルシロキサン共重合体、メチルフェニルポリシロキサ
ン、トリメチルシロキシケイ酸、メチルハイドロジェン
ポリシロキサン、アルキルポリシロキサンなどが挙げら
れる。
【0008】高級脂肪酸類としては、例えば、カプリン
酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステア
リン酸、ベヘニン酸、ウンデシレン酸、ラノリン脂肪
酸、イソステアリン酸、リノール酸、オレイン酸、リノ
レン酸、エイコサペンタエン酸、ドコサヘキサエン酸、
リシノール酸、12−ヒドロキシステアリン酸などが挙
げられ、炭化水素類としては、例えば、流動パラフィ
ン、イソパラフィン、スクワラン、セレシン、ワセリン
などが挙げられ、エステル油類としては、例えば、ミリ
スチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、ラ
ウリン酸ヘキシル、イソステアリン酸ヘキシルデシル、
ステアリン酸ヘキシルデシル、アジピン酸ジイソプロピ
ル、ミリスチン酸−2−ヘキシルデシル、トリ−2−エ
チルヘキサン酸グリセリル、トリイソステアリン酸グリ
セリル、トリイソパルミチン酸グリセリル、イソステア
リン酸イソステアリル、ミリスチン酸−2−オクチルド
デシル、オレイン酸オレイルなどが挙げられる。
【0009】また、ロウ類としては、例えば、ミツロ
ウ、カルナウバロウ、キャンデリラロウ、ラノリンなど
が挙げられ、動植物油類としては、例えば、オリーブ
油、アーモンド油、アボガド油、ナタネ油、ひまし油、
パーム油、大豆油、ヤシ油、マカデミアナッツ油、メド
フォーム油、椿油、茶実油、ヒマワリ油、ミンク油、牛
脂、タラ肝油、鯨油、魚油などが挙げられ、高級アルコ
ール類としては、例えば、ラウリルアルコール、ミリス
チルアルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコ
ール、ベヘニルアルコール、オレイルアルコール、イソ
ステアリルアルコールなどが挙げられる。
【0010】さらに、紫外線吸収剤類としては、例え
ば、フェニルサリシレート、p−t−ブチルフェニルサ
リシレートなどのサリチル酸の誘導体、2,4−ジヒド
ロキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシ
ベンゾフェノンなどのベンゾフェノンの誘導体、パラメ
トキシ桂皮酸−2−エチルヘキシルのようなパラメトキ
シ桂皮酸の誘導体またはそのエステル、パラアミノ安息
香酸エチル、パラジメチルアミノ安息香酸−2−エチル
ヘキシルなどのパラアミノ安息香酸の誘導体またはその
エステル、桂皮酸ベンジルのような桂皮酸の誘導体また
はそのエステル、ウロカニン酸、ウロカニン酸エチルな
どのウロカニン酸またはそのエステル、4−tert−
ブチル−4’−メトキシジベンゾイルメタンなどが挙げ
られる。
【0011】本発明のW/O乳化ベースは、シリル化ペ
プチド−シラン化合物共重合組成物と油性物質と水とか
ら構成されるが、第一の構成成分であるシリル化ペプチ
ド−シラン化合物共重合組成物の配合量は5〜30質量
%、第二の構成成分である油性物質の配合量は10〜3
0質量%、そして水の配合量は40〜85質量%が好ま
しい。すなわち、各構成成分の配合量の割合が上記範囲
外になると、安定なW/O乳化ベースが得られないおそ
れがある。
【0012】本発明のW/O乳化ベースは、シリル化ペ
プチド−シラン化合物共重合組成物を油性物質とあらか
じめ混合し、水を徐々に添加しながら攪拌することによ
って得ることができる。また、シリル化ペプチド−シラ
ン化合物共重合組成物に水を徐々に添加しながら攪拌し
た後、油性物質を添加して攪拌することによっても得る
ことができる。
【0013】本発明のW/O乳化ベースは、シリル化ペ
プチド−シラン化合物共重合組成物と油性物質と水とを
必須成分として調製されるが、本発明のW/O乳化ベー
スの安定性を損なわない範囲で、アニオン性界面活性
剤、ノニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、両
性界面活性剤、カチオン性ポリマー、両性ポリマー、ア
ニオン性ポリマー、増粘剤、動植物抽出物、ポリサッカ
ライドまたはその誘導体、動植物および微生物由来のタ
ンパク質の加水分解ペプチドやその誘導体、保湿剤、低
級アルコール類、アミノ酸、各種染料や顔料、防腐剤、
香料などを添加することができる。
【0014】
【発明の効果】本発明のシリル化ペプチド−シラン化合
物共重合組成物と油性物質と水とを含有するW/O乳化
ベースは、長期間保存しても安定であり、かつ、該W/
O乳化ベースに適宜他の化粧品原料を添加することによ
って油中水型乳化化粧料を容易に調製することができ
る。
【0015】
【実施例】つぎに、実施例を挙げて本発明をさらに具体
的に説明する。ただし、本発明はそれらの実施例のみに
限定されるものではない。なお、実施例に先立ち、実施
例で使用するシリル化ペプチド−シラン化合物共重合組
成物の製造方法を参考例として示す。また、以下の参考
例、実施例、応用例などにおいて溶液や分散液の濃度を
示す%は質量%である。
【0016】参考例1N−〔2−ヒドロキシ−3−(3’−メチルジヒドロキ
シシリル)プロポキシ〕プロピル加水分解セリシン−ジ
メチルジエトキシシラン−オクチルトリエトキシシラン
共重合組成物〔1:25:25(モル比)〕の製造 内径12cm、容量2リットルの丸底円筒形ガラス製反
応容器に、N−〔2−ヒドロキシ−3−(3’−メチル
ジヒドロキシシリル)プロポキシ〕プロピル加水分解セ
リシン(加水分解セリシンの分子量は数平均分子量で約
500)の10%水溶液200gと18%塩酸11.5
gを加えてpHを1.5にし、60℃に加温した。つぎ
に400rpmで攪拌しながら、ジメチルジエトキシシ
ラン(信越シリコーン社製KBE−22)99.1gと
オクチルトリエトキシシラン(日本ユニカー社製 A−
137)184.7gの混液を5時間かけて滴下した。
滴下終了後、60℃で更に15時間攪拌を続けた。つぎ
に、攪拌しながら20%水酸化ナトリウム水溶液10.
2gを徐々に滴下してpHを6に調整し、さらに60℃
で1時間攪拌した。この反応液を60℃、400rpm
で攪拌しながらトリメチルクロロシラン(信越シリコー
ン社製KA−31)11.6gを加えた後、60℃で1
時間攪拌した。ついで20%水酸化ナトリウム水溶液1
9.7gを滴下し、pHを6に調整した後、60℃で1
時間攪拌し、さらに反応液の温度を80℃に上げ1時間
攪拌した。その後、反応液をロータリーエバポレーター
にて減圧濃縮して固形分濃度を70%に調整し、N−
〔2−ヒドロキシ−3−(3’−メチルジヒドロキシシ
リル)プロポキシ〕プロピル加水分解セリシン−ジメチ
ルジエトキシシラン−オクチルトリエトキシシラン共重
合組成物を260g得た。
【0017】参考例2N−〔2−ヒドロキシ−3−(3’−メチルジヒドロキ
シシリル)プロポキシ〕プロピル加水分解セリシン−ジ
メチルジエトキシシラン−オクチルトリエトキシシラン
共重合組成物〔1:35:15(モル比)〕の製造 内径12cm、容量2リットルの丸底円筒形ガラス製反
応容器に、N−〔2−ヒドロキシ−3−(3’−メチル
ジヒドロキシシリル)プロポキシ〕プロピル加水分解セ
リシン(加水分解セリシンの分子量は数平均分子量で約
500)の10%水溶液232.1gと18%塩酸1
3.0gを加えてpHを1.5にし、60℃に加温し
た。つぎに400rpmで攪拌しながら、ジメチルジエ
トキシシラン(信越シリコーン社製KBE−22)15
5.2gとオクチルトリエトキシシラン(日本ユニカー
社製 A−137)124.0gの混液を4時間かけて
滴下した。滴下終了後、60℃で更に16時間攪拌を続
けた。つぎに、攪拌しながら20%水酸化ナトリウム水
溶液11.2gを徐々に滴下してpHを6に調整し、さ
らに60℃で1時間攪拌した。この反応液を60℃、4
00rpmで攪拌しながらトリメチルクロロシラン(信
越シリコーン社製KA−31)13.0gを加えた後、
60℃で1時間攪拌した。ついで20%水酸化ナトリウ
ム水溶液23.4gを滴下し、pHを6に調整した後、
60℃で1時間攪拌し、さらに反応液の温度を80℃に
上げ1時間攪拌した。その後、反応液をロータリーエバ
ポレーターにて減圧濃縮して固形分濃度を70%に調整
し、N−〔2−ヒドロキシ−3−(3’−メチルジヒド
ロキシシリル)プロポキシ〕プロピル加水分解セリシン
−ジメチルジエトキシシラン−オクチルトリエトキシシ
ラン共重合組成物を220g得た。
【0018】参考例3N−〔2−ヒドロキシ−3−(3’−メチルジヒドロキ
シシリル)プロポキシ〕プロピル加水分解コラーゲン−
ジメチルジエトキシシラン−オクチルトリエトキシシラ
ン共重合組成物〔1:25:25(モル比)〕の製造 内径12cm、容量2リットルの丸底円筒形ガラス製反
応容器に、N−〔2−ヒドロキシ−3−(3’−メチル
ジヒドロキシシリル)プロポキシ〕プロピル加水分解コ
ラーゲン(加水分解コラーゲンの分子量は数平均分子量
で約500)の10%水溶液150gと18%塩酸7.
6gを加えてpHを1.5にし、60℃に加温した。つ
ぎに400rpmで攪拌しながら、ジメチルジエトキシ
シラン(信越シリコーン社製KBE−22)79.7g
とオクチルトリエトキシシラン(日本ユニカー社製 A
−137)148.6gの混液を5時間かけて滴下し
た。滴下終了後、60℃で更に15時間攪拌を続けた。
つぎに、攪拌しながら5%水酸化ナトリウム水溶液2
2.9gを徐々に滴下してpHを6に調整し、さらに6
0℃で1時間攪拌した。この反応液を60℃、400r
pmで攪拌しながらトリメチルクロロシラン(信越シリ
コーン社製KA−31)9.3gを加えた後、60℃で
1時間攪拌した。次いで5%水酸化ナトリウム水溶液6
8.5gを滴下し、pHを6に調整した後、60℃で1
時間攪拌し、さらに反応液の温度を80℃に上げ1時間
攪拌した。その後、反応液をロータリーエバポレーター
にて減圧濃縮して固形分濃度を75%に調整し、N−
〔2−ヒドロキシ−3−(3’−メチルジヒドロキシシ
リル)プロポキシ〕プロピル加水分解コラーゲン−ジメ
チルジエトキシシラン−オクチルトリエトキシシラン共
重合組成物を197.8g得た。
【0019】実施例1 参考例1で製造したシリル化ペプチド−シラン化合物共
重合組成物57.1gを内径10cm、容量1リットル
のビーカーにとり、油性物質としてデカメチルシクロペ
ンタシロキサン100.0gを加え室温にて攪拌した。
つぎに、この混合物を攪拌しながら、精製水342.9
gを3時間かけて滴下した後、ホモミキサー攪拌(60
00rpm)を30分実施し、表1に示す組成のW/O
乳化ベースを500g得た。
【0020】
【表1】
【0021】上記実施例1のW/O乳化ベースを室温と
40℃で6カ月静置保存し、乳化の状態を目視によって
観察した。また、それぞれの粘度を調製翌日と6カ月後
にB型粘度計で25℃、ローターNo.4、回転数30
rpm、測定時間1分で3回測定した。なお、40℃保
存品は冷却して温度を25℃に調整した後、粘度を測定
した。乳化の状態の観察と粘度の結果を表2に示すが、
粘度の値は3回の測定値の平均値である。
【0022】
【表2】
【0023】表2に示す結果から明らかなように、実施
例1のW/O乳化ベースは、6カ月保存後も液相の分離
や沈殿の生成などが認められず、保存安定性に優れてい
た。また、粘度についても、6カ月保存後も調製直後と
大差はなく、保存安定性に優れていた。
【0024】実施例2 参考例2で製造したシリル化ペプチド−シラン化合物共
重合組成物57.1gを内径10cm、容量1リットル
のビーカーにとり、油性物質としてデカメチルシクロペ
ンタシロキサン20.0gおよびパラメトキシ桂皮酸−
2−エチルヘキシル80.0gを加え室温にて攪拌し
た。つぎに、この混合物を攪拌しながら、精製水34
2.9gを3時間かけて滴下した後、ホモミキサー攪拌
(6000rpm)を30分実施し、表3に示す組成の
W/O乳化ベースを500g得た。
【0025】
【表3】
【0026】上記実施例2のW/O乳化ベースを室温と
40℃で6カ月静置保存し、乳化の状態を目視によって
観察した。また、それぞれの粘度を調製翌日と6カ月後
にB型粘度計で25℃、ローターNo.4、回転数6r
pm、測定時間1分で3回測定した。なお、40℃保存
品は冷却して温度を25℃に調整した後、粘度を測定し
た。乳化の状態の観察と粘度の結果を表4に示すが、粘
度の値は3回の測定値の平均値である。
【0027】
【表4】
【0028】表4に示す結果から明らかなように、実施
例2のW/O乳化ベースは、6カ月保存後も液相の分離
や沈殿の生成などが認められず、保存安定性に優れてい
た。また、粘度についても6カ月保存後も調製直後と大
差はなく、保存安定性に優れていた。
【0029】実施例3 参考例3で製造したシリル化ペプチド−シラン化合物共
重合組成物53.5gを内径10cm、容量1リットル
のビーカーにとり、油性物質としてデカメチルシクロペ
ンタシロキサン50.0gおよびオクタメチルシクロテ
トラシロキサン50.0gを加え室温にて攪拌した。つ
ぎに、この混合物を攪拌しながら、精製水346.5g
を3時間かけて滴下した後、ホモミキサー攪拌(600
0rpm)を30分実施し、表5に示す組成のW/O乳
化ベースを500g得た。
【0030】
【表5】
【0031】上記実施例3のW/O乳化ベースを室温と
40℃で6カ月静置保存し、乳化の状態を目視によって
観察した。また、それぞれの粘度を調製翌日と6カ月後
にB型粘度計で25℃、ローターNo.3、回転数6r
pm、測定時間1分で3回測定した。なお、40℃保存
品は冷却して温度を25℃に調整した後、粘度を測定し
た。乳化の状態の観察と粘度の結果を表6に示すが、粘
度の値は3回の測定値の平均値である。
【0032】
【表6】
【0033】表6に示す結果から明らかなように、実施
例3のW/O乳化ベースは、6カ月保存後も液相の分離
や沈殿の生成などが認められず、保存安定性に優れてい
た。また、粘度についても6カ月保存後も調製直後と大
差はなく、保存安定性に優れていた。
【0034】本発明のW/O乳化ベースを使用して、容
易に乳化化粧料を調製できる例として、下記に応用例を
挙げる。
【0035】応用例1 実施例1のW/O乳化ベースを使用して表7に示す乳化
化粧料を調製した。
【0036】
【表7】
【0037】表7に示す組成の乳化化粧料は、実施例1
のW/O乳化ベースに、あらかじめ調製しておいた濃グ
リセリンと塩化ナトリウムと精製水の混合物を添加し、
攪拌することで容易に調製することができた。
【0038】上記応用例1で調製した乳化化粧料を室温
と40℃で6カ月静置保存し、乳化の状態を目視によっ
て観察した。その結果を表8に示す。
【0039】
【表8】
【0040】表8に示す結果から明らかなように、応用
例1の乳化化粧料は、6カ月保存後も液相の分離や沈殿
の生成などが認められず、保存安定性に優れていた。
【0041】応用例2 実施例2のW/O乳化ベースを使用して表9に示す乳化
化粧料を調製した。
【0042】
【表9】
【0043】表9に示す組成の乳化化粧料は、実施例2
のW/O乳化ベースに、酸化チタン、酸化亜鉛、およ
び、あらかじめ混合しておいた塩化ナトリウムと精製水
を添加し、ホモミキサーで攪拌することで容易に調製す
ることができた。
【0044】上記応用例2で調製した乳化化粧料を室温
と40℃で6カ月静置保存し、乳化の状態を目視によっ
て観察した。その結果を表10に示す。
【0045】
【表10】
【0046】表10に示す結果から明らかなように、応
用例2の乳化化粧料は、6カ月保存後も液相の分離や沈
殿の生成などが認められず、保存安定性に優れていた。
【0047】応用例3 実施例3のW/O乳化ベースを使用して表11に示す乳
化化粧料を調製した。
【0048】
【表11】
【0049】表11に示す組成の乳化化粧料は、実施例
3のW/O乳化ベースに濃グリセリンとメチルハイドロ
ジェンポリシロキサン被覆処理タルクとメチルハイドロ
ジェンポリシロキサン被覆処理酸化チタンと酸化鉄を添
加し、ホモミキサーで攪拌することで容易に調製するこ
とができた。
【0050】上記応用例3で調製した乳化化粧料を室温
と40℃で6カ月静置保存し、乳化の状態を目視によっ
て観察した。その結果を表12に示す。
【0051】
【表12】
【0052】表12に示す結果から明らかなように、応
用例3の乳化化粧料は、6カ月保存後も液相の分離や沈
殿の生成などが認められず、保存安定性に優れていた。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4C083 AA081 AA121 AB051 AB212 AB232 AB242 AB332 AB442 AC122 AC241 AC342 AD151 AD152 AD161 AD162 AD172 BB46 CC01 DD32 EE01 EE03

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリル化ペプチド−シラン化合物共重合
    組成物と1種以上の油性物質と水とを含有することを特
    徴とする油中水型乳化ベース。
  2. 【請求項2】 油性物質がシリコーンである請求項1記
    載の油中水型乳化ベース。
  3. 【請求項3】 さらに、シリコーン以外の油性物質を1
    種以上含有することを特徴とする請求項2に記載の油中
    水型乳化ベース。
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Cited By (2)

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JP2020011938A (ja) * 2018-07-20 2020-01-23 株式会社ファンケル 油中水型乳化化粧料

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