JP2003237937A - びん用反転装置、搬送装置および洗浄装置 - Google Patents

びん用反転装置、搬送装置および洗浄装置

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JP2003237937A
JP2003237937A JP2002034056A JP2002034056A JP2003237937A JP 2003237937 A JP2003237937 A JP 2003237937A JP 2002034056 A JP2002034056 A JP 2002034056A JP 2002034056 A JP2002034056 A JP 2002034056A JP 2003237937 A JP2003237937 A JP 2003237937A
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bottle
gripping
neck
gripping means
rinser
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JP2002034056A
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Shogo Yamaguchi
昇吾 山口
Sukehiro Mizuno
資広 水野
Yasushi Oyama
泰史 大山
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 部品点数が少なく、簡潔な構造を有するび
ん反転装置、及び前記びん反転装置を含むびん搬送装置
及びびん洗浄装置を提供する。 【解決手段】 びん1を把持する反転グリッパユニット
20を、アーム22を介してピニオンギア22aに接続
する。ピニオンギア22aと噛み合わされるラックギア
23は、支持具21を介して回転円盤12aに固定す
る。また、ラックギア23は、スライド溝21bによっ
て、支持具21内をスライド可能に取り付ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、回転式容器洗浄装
置に関する。本発明は、特に、びんをグリッパによって
把持しながらびんを正立または倒立の状態で保持すると
ともに、びんを倒立状態に保持しながらびんの内部及び
外壁を洗浄する回転式容器洗浄装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、清涼飲料や医薬、あるいは化
粧品など、さまざまな商品がびんに詰められて流通して
いる。これらの商品は、特に衛生に配慮しながら中身を
充填する必要がある。衛生を配慮するためには、容器で
あるびんに中身を充填するに先立って、回転式びん洗浄
装置によってびん内部の洗浄を行うのが一般的である。
また、特に必要がある場合はびんの外側の洗浄も行われ
ている。具体的には、殺菌剤等を含む洗浄液でびんを洗
浄し、その後、無菌水でびんをすすいで洗浄液をすすぎ
落とす。殺菌剤として代表的なものは過酢酸である。ま
た、洗浄装置自体を無菌室内に設置することも、通常実
施されている。
【0003】また、特に衛生を保つ必要がある場合に
は、びんはワンウェイ方式のものが採用される。ワンウ
ェイ方式のびんとして代表的なものは、ポリエチレンテ
レフタレート製またはポリエチレン製などの樹脂製び
ん、あるいは近年多用されているアルミ製のボトル缶な
どがある。また、ガラス製のびんをワンウェイ方式で使
用する場合もある。なお、ワンウェイ方式のびんとは、
用済み後に再資源化または廃却を行う前提で設計された
びんである。
【0004】ところで、一般に洗浄前のびんは主にベル
トコンベアで運搬される都合上、正立状態で洗浄装置に
搬入されるものである。また、びんを洗浄する洗浄工程
のあとには、びんに中身を充填する充填工程が続く。こ
こで、びんの中身は重力の方向に沿って充填することと
なるので、充填工程においてもびんは正立状態にある。
【0005】しかし、びんの内部及び外部を洗浄する場
合は、前記した洗浄液や無菌水を排出する操作が必要と
なる。洗浄液や無菌水を排出するためには、びんを倒立
に保持して重力を利用するのが確実である。そこで、び
んの洗浄装置は、正立状態で搬入されたびんを倒立状態
に切り替える機能、及び、倒立状態にあるびんを搬出す
る前に正立状態に戻す機能を備えているのが通常であ
る。このような洗浄装置は、びんを半回転させて正立ま
たは倒立に切り替えることから、特に回転式びん洗浄装
置と呼ばれている。また、この装置は洗い落とし操作及
びすすぎ落とし操作を行うことから、これらの操作に相
当する英語であるリンス(rinse)を語源として、
リンサとも呼ばれている。
【0006】図9は、前記した回転式びん洗浄装置の一
例であって、びんの運ばれる軌道の概略を示す平面図で
ある。図9では、リンサを3台使用している。うち、上
流側すなわち図面で左側の2台を殺菌に用いるリンサ
(以下、殺菌用リンサと呼ぶ)、右側の1台をすすぎに
用いるリンサ(以下、すすぎ用リンサと呼ぶ)として、
それぞれ使用している。
【0007】びん1は、ベルトコンベア51によって正
立の状態で図面の左側から連続的に供給される。次い
で、びん1はベルトコンベア51からタイミングスクリ
ュ52に引き渡される。タイミングスクリュ52は、び
んの外径とほぼ等しい幅の溝をらせん状に有する。ま
た、タイミングスクリュ52は図示しない駆動手段によ
って回転され、前記した溝によってびん1が軌道上を案
内される。さらに、前記した溝と溝との間隔は、図面上
の左側では狭く、右側では広くなっている。なお、前記
した右側の溝と溝との間隔は、後述の殺菌用リンサ等の
外周に設けられた把持手段の間隔と一致するように設計
される。また、タイミングスクリュ52からびん1の列
をはさんで図面の上方には図示しない直線状の押さえ板
が設置されて、びん1の列を押さえている。
【0008】ついで、びん1はタイミングスクリュ52
から供給スターホイール53に引き渡される。供給スタ
ーホイール53は、その接線がタイミングスクリュ52
に一致するように配置されている。供給スターホイール
53の円周部には、びんを把持するための図示しない半
円切り欠きが複数設置されている。前記した半円切り欠
き相互の間隔は、前記のタイミングスクリュ52の溝と
溝との間隔と一致するように設計されているので、びん
の受け取りが円滑に行われる。また、びん1は、供給ス
ターホイール53の回転に伴って、反時計回りの円軌道
を進む。また、供給スターホイール53の円周からびん
1の軌道をはさんで外側には図示しない円弧状の押さえ
板が設置され、びん1を押さえている。
【0009】また、殺菌用リンサ67が、やはり供給ス
ターホイール53と接線を共有するようにして設けられ
ている。また、殺菌用リンサ67の円周部にも、供給ス
ターホイール53と等しい間隔で把持手段が設けられて
おり、やはり円滑にびん1を受け取る構造となってい
る。区間54aは、供給スターホイール53と殺菌用リ
ンサ67とが重複する受け渡し区間である。びん1は、
図示しない駆動手段で回転される殺菌用リンサ67によ
って、時計回りの円軌道を進む。ここで、区間54bは
びんの倒立化区間であり、図示しない反転装置が作用し
て、正立状態であったびん1を倒立状態に切り替える。
びん1は、区間54bを通過し終わってから区間54c
にさしかかるまでは倒立状態に保持されながら円軌道を
進む。
【0010】びん1が倒立状態に保持される間、前記円
軌道の鉛直下方に設置されたノズルによって、殺菌液が
鉛直上方に噴射されて、びん1は内部及び外壁を殺菌さ
れる。ここで、ノズルをなるべく密集して設けると、び
ん1を効率的に洗浄することができる。殺菌液の噴射が
終わると、使用済みの殺菌液は重力によって下に落ち
る。
【0011】ところで、後述の転送スターホイール55
は、前述の供給スターホイール53と同様に、びん1を
正立状態で搬送する構造である。そのため、区間54c
はびん1の正立化区間であって、前述の倒立化区間54
bとは逆の操作、すなわち倒立状態のびん1を正立状態
に切り替える操作が行われる。区間54dは、殺菌用リ
ンサ67と後述の転送スターホイール55とが重複する
受け渡し区間である。
【0012】転送スターホイール55は、殺菌用リンサ
67と接線を共有するように設置されており、受け渡し
区間54dによって、正立状態のびん1を受け渡され
る。びん1は転送スターホイール55の回転に伴って、
反時計回りの円軌道を進む。また、転送スターホイール
55は、別の接線を転送スクリュコンベア56と共有し
ている。そのため、びん1は転送スクリュコンベア56
に案内されて図面上で右側へ直線状の軌道を進む。
【0013】以降、びん1は、転送スクリュコンベア5
6から、転送スターホイール57、殺菌用リンサ68、
転送スターホイール59、転送スクリュコンベア60、
転送スターホイール61、すすぎ用リンサ69、転送ス
ターホイール64を経て、排出スクリュコンベア65に
いたるまでの受け渡しは前述と同様であるので、詳細な
説明を省略する。なお、すすぎ用リンサ69では、殺菌
用リンサ67及び殺菌用リンサ68で殺菌液を噴射して
いたところに代えて、無菌水を噴射する構成となってい
るほかは同様の構成を有している。
【0014】しかし、前記した回転式びん洗浄装置は、
殺菌用リンサ67において、受け渡し区間54a、倒立
化区間54b、正立化区間54c及び受け渡し区間54
dの各区間を必要とする。つまり、それらの区間では殺
菌を行えず、殺菌処理能力に注目すれば無駄な区間とな
る。すなわち、無駄な区間がある分は、殺菌用リンサ6
7を大きく設計することにより、不利を補う必要があ
る。このことは、殺菌用リンサ68及びすすぎ用リンサ
69であっても同様となる。このように設計すること
は、各リンサの回転テーブルが大きくなるので洗浄装置
そのものが大型化して設置スペースが大きくなって不利
であること、また、回転テーブルの慣性モーメントが増
大して電動機などの駆動手段として大型のものを必要と
したり、あるいは駆動用のエネルギーを多く消費するな
どの不利が生ずる。
【0015】前記した無駄な区間を少なくするための装
置と方法の一例が、特開2001−240189号公報
に開示されている。これは、次のような手順で操作が行
われる。すなわち、(1)最初に供給スターホイールに
おいてびんを正立状態から倒立状態に切り替える。
(2)びんは最初のリンサである殺菌用リンサに倒立状
態で渡す。(3)各リンサ相互間においてびんは倒立状
態のまま受け渡す。(4)最後のリンサであるすすぎ用
リンサから排出スターホイールにもびんを倒立状態のま
ま受け渡す。(5)最後に排出スターホイールにおいて
びんを倒立状態から正立状態に戻す。
【0016】前記した公報の技術は、びん反転装置の回
転テーブルに、びん反転保持部を所定ピッチで配設し、
これらびん反転保持部に、旋回テーブルに設けられた密
閉状駆動ボックスから伝動筒を介して支持された密閉状
のギアボックスと、これらギアボックスにびんを把持し
てびんを反転可能な把持アームとをそれぞれ設け、前記
ギアボックス内に設けられた開閉駆動手段により、伝動
筒内の中間軸を介してアーム開閉機構を駆動し把持アー
ムでびんを保持するとともに、ギアボックス内に設けら
れた反転駆動手段により、伝動筒内の中間軸を介してア
ーム反転機構を駆動し把持アームに把持されたびんを反
転するように構成したことを特徴とする回転式びん洗浄
装置である。
【0017】ところが、前記公報の回転式びん洗浄装置
は、駆動ボックスやギアボックスなどの構造が複雑で部
品点数が多い。そのため、製造工数が増えたり、定期的
または不定期的な保守点検が行いにくい不利がある。ま
た、前記した回転式びん洗浄装置は、各ギアボックスの
内外を軸類が貫通する構造になっている。そのため、ギ
アボックス内の潤滑油等が汚染物として漏れ出し、衛生
に保つべき殺菌区域やすすぎ区域を汚染するおそれもあ
る。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、簡潔な構造
でびんの倒立化及び正立化並びに受け渡しができるびん
用反転装置を提供することを目的とする。また、本発明
は、簡潔な構造で倒立状態のびんの受け渡し及び洗浄が
できるびん用搬送装置および洗浄装置を提供することを
目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明は、一組のピニオ
ンギアとラックギアとを備え、ピニオンギアにアームの
一端を固定し、アームの他端にびん保持手段を固定する
ことを特徴とするびん用反転装置を提供する。また、本
発明は、一以上の回転テーブルの円周付近にびん用反転
装置を一以上有するびん用搬送装置及び洗浄装置を提供
する。
【0020】本発明は、びんの口を把持する把持手段
と、前記把持手段に一端を接続したアームと、前記アー
ムの他端に接続したピニオンギアと、前記ピニオンギア
に噛み合わされたラックギアと、前記ラックギアを操作
する操作手段とを含み、前記アームを水平な回転軸を中
心として垂直面内で実質的に180度回転可能に設けて
なるびん用反転装置を提供する。
【0021】これにより、複雑かつ複数のギアボックス
を廃し、代わりに簡素なピニオンギアとラックギアとの
組み合わせによってびんを正立または倒立に反転可能に
構成したびん用反転装置を提供することができる。
【0022】また、本発明は、回転可能に設けられた略
円形の回転テーブルと、前記回転テーブルの円周部付近
に一以上設けられた前記びん用反転装置を設けられたび
ん用搬送装置を提供する。これによれば、びんの姿勢を
正立または倒立に簡単に切り替えることができる。
【0023】また、本発明によれば、前記びんが倒立状
態にあるときのびんの中心軸は、前記びんが正立状態に
あるときの中心軸に対して、前記回転テーブルの回転軸
により近い位置にあるようにすることができる。これに
よれば、びんが倒立状態にあるときに進行する円軌道
を、びんが正立状態にあるときに進行する円軌道よりも
内側に位置させることができる。また、びんの搬送間隔
角度は一定であることから、円軌道を内側に位置させる
ことによって搬送間隔距離を短縮させることができる。
【0024】またさらに、本発明は、液体及び液体の一
方または両方を噴射可能に設けられた一以上の噴射手段
を前記びん用搬送装置の下方に含んでなるびん用洗浄装
置を提供する。このようなびん用洗浄装置によれば、び
んの内部及び外部を液体流または気液混相流で洗浄可能
かつ使用済みの液体を重力で排出することができる。ま
た重力による液体の排出を、気体の噴射で補助すること
もできる。
【0025】また、本発明は、前記回転テーブルの数が
2以上であり、回転テーブル相互は直接に接続されてな
るびん用洗浄装置を提供する。このようなびん用洗浄装
置によれば、びんを倒立状態のまま回転テーブル間を受
け渡すことが可能となるので、回転テーブルの数に係わ
らず、びんの倒立化操作と正立化操作とが一回ですむこ
ととなる。また、びんが倒立の状態で搬送される区間を
長く確保できるので、噴射手段を多数配設するに適し、
より高い洗浄効果を得ることができる。
【0026】また、前記回転テーブルの数が2以上であ
ってよく、回転テーブルは相互に転送手段を介して間接
的に接続することができ、前記転送手段は回転可能に設
けられた略円形の回転テーブルであってよく、前記転送
手段の円周部には前記把持手段を一以上備えることがで
きる。
【0027】
【発明の実施の形態】以下に、本発明によるびん用反転
保持装置、びん用搬送装置及びびん用洗浄装置の実施例
を図面によって詳細に説明する。
【0028】(平面図を用いたびんの軌道及び洗浄に関
する説明)図1は、本発明によるびん搬送装置及びびん
洗浄装置であって、びん1の運ばれる軌道の概略を示す
平面図である。図1はリンサを2台使用し、びんの軌道
を基準にして上流側にあるリンサを殺菌用リンサ10と
し、同じく後流側にあるリンサをすすぎ用リンサ11と
して組み合わせている。洗浄前のびん1は、図1に図示
しないベルトコンベア2及びタイミングスクリュ3を使
用して、供給びん反転装置12に供給される。また、び
ん1は引き続き殺菌用リンサ10に受け渡される。ここ
までの過程を、拡大して示したのが図2である。
【0029】図2において、ベルトコンベア2及びタイ
ミングスクリュ3の作用は従来例である図9と同様であ
るので、詳細な説明は省略する。なお、びん1はベルト
コンベア2に沿って、図面上で上から下へ直線軌道を進
む。
【0030】αは、供給びん反転装置12がタイミング
スクリュ3からびん1を受け取る準備を行う受け取り準
備区間である。供給びん反転装置12には、その円周上
に等間隔で把持手段である反転グリッパユニット20が
多数(図面では18個)設けられている。反転グリッパ
ユニット20は、びん1を、円周付近に把持するもので
ある。他のグリッパユニットも、いずれもびん1を円周
付近に把持することは同様であり、その都度の説明は省
略する。反転グリッパユニット20がびん1を把持する
機構については図6、図7及び図8によって後述する。
なお、この例では、びん1の把持される位置はびん1の
口部に限定されるため、以降はその旨の記載を省略す
る。
【0031】図面上9時の方向に設けられている反転グ
リッパユニット20は、正立状態にあってタイミングス
クリュ3の溝にはまっているびん1に一端を接触し、別
途説明する把持手段によってびん1を受け取る。びん1
は、軌道P1に沿って反時計回りに進行する。βは、び
ん1を正立状態のまま短い区間移送する移送区間であ
り、この区間にて反転グリッパユニット20が反転し、
びん1を把持する。γは、正立状態のびんを倒立状態に
切り替える倒立化区間である。なお、びん1と反転グリ
ッパユニット20との関係については、図3を参照して
後述するとおりである。
【0032】図面上においては、正立状態にあるびん1
を二重丸で描いて口部が見える様子を模し、倒立状態に
あるびん1は一重丸で描いて底部が見える様子を模して
いる。区間γでさまざまな形に描かれているびん1は、
びん1が正立状態から倒立状態に切り替わる様子を模し
たものである。
【0033】びん1は、正立状態にあっては軌道P1を
進むが、倒立状態に切り替わると後述する反転機構によ
ってその進路を変更され、軌道P1よりも内側に位置す
る軌道P2を進行するようになる。図面上、区間γで軌
道P1と軌道P2の間を連絡している二点鎖線は、反転
グリッパユニット20のびん把持中心軌道がP1からP
2へ変更される様子を簡略に示すためのものである。
【0034】びん1が図面上2時の方向に達すると、こ
の付近で供給びん反転装置12と接線を共有する殺菌用
リンサ10の軌道と重なり、びん1は供給びん反転装置
12側に設けられた反転グリッパユニット20と、殺菌
用リンサ10側に設けられた把持手段であるグリッパユ
ニット27の両方によって把持されることとなる。
【0035】ここでは、図示しないカム機構によって反
転グリッパユニット20がびん1を解放する方向に作動
し、やはり図示しない別のカム機構によってグリッパユ
ニット27がびん1を把持する方向に作動し、倒立状態
のびん1が受け渡される。ここで、各回転円盤12a、
10a上における反転グリッパユニット20同士の設置
間隔とグリッパユニット27同士との設置間隔とは、等
しく設計されている。
【0036】なお、これ以降、びん1がすすぎ用リンサ
11に至るまでの区間において、びん1は倒立姿勢のま
ま進行する。そのため、グリッパユニット27に反転機
構は必要なく、びん1を把持する機構を備えていればよ
い。
【0037】びん1を解放した反転グリッパユニット2
0は、図面上2時の方向から10時の方向までそのまま
進む。ついで、図面上10時の方向から9時の方向に至
る間に後述する反転機構によって水平な回転軸を中心と
して実質的に180度だけ反転し、正立状態のびん1を
把持するための姿勢を整える。
【0038】殺菌用リンサ10から見ると、図面上7時
の方向から8時の方向の間で倒立状態のびん1を受け取
って、以降は時計回りの円軌道に沿ってびん1が進行す
る。
【0039】図1に戻り、今度はびん1の洗浄について
説明する。殺菌用リンサ10において、びん1の進行す
る軌道に沿った略鉛直下方の位置には、図示しない鉛直
上向きに開口した噴射手段であるノズルが多数配設され
ている。前記ノズルからは殺菌液を噴射して、びん1の
内部を殺菌する。また、前記殺菌液の噴射角度を適切に
設定することにより、びん1の外壁も同時に殺菌するこ
とができる。図1では、殺菌用リンサ10の8時ないし
9時の方向から始まり、3時ないし4時の方向までの区
間において殺菌液を噴射することができる。また、殺菌
液を噴射しない区間を設けることによって、使用済み殺
菌液を重力によって排出する区間として利用することが
できる。
【0040】ここで、殺菌液を噴射することのできる区
間は、各リンサ及びホイールの大きさや位置関係を適切
に設計することによって、長く確保することができる。
具体的には、供給びん反転装置12及び転送手段である
転送スターホイール14及び排出びん排出装置13をそ
れぞれ小さく設計することが有効である。また、供給び
ん反転装置12と転送スターホイール14との距離、及
び、転送スターホイール14と排出びん反転装置13と
の距離を短く設計することも有効である。また、転送ス
ターホイール14を用いずに、殺菌用リンサ10とすす
ぎ用リンサ11を、接線を共有するように設けて、びん
1を直接受け渡すようにすることも有効である。
【0041】転送スターホイール14は、供給びん反転
装置12からびんの反転機構を省略したものであり、そ
の余の構成及び作用はほぼ同等であるので、詳細な説明
を割愛する。なお、本発明の転送スターホイール14は
びんを倒立状態で口部を把持する点において、図9に示
す従来の転送スターホイール55等がびんを正立状態で
底部を保持する構成とは異なる。
【0042】すすぎ用リンサ11は、殺菌用リンサ10
で殺菌液を噴射していたところを無菌水を噴射する構成
に置き換えたものであり、その余の構成及び作用はほぼ
同等であるので、詳細な説明を割愛する。
【0043】排出びん反転装置13は、供給びん反転装
置12とは逆の作用、すなわち倒立状態にあるびん1を
正立状態に戻すものであり、その余の構成及び作用はほ
ぼ同等であるので、詳細な説明を割愛する。
【0044】転送手段である転送スターホイール15
は、必要に応じてびん1の進行方向を変更するために設
けられるものである。転送スターホイール15は、びん
1を正立状態で保持するものである。びん1を保持する
ためには、図9に示す従来の出口スターホイール64と
同等の構成を用いることができる。
【0045】転送スターホイール15の3時の方向に
は、接線方向に図示しないベルトコンベアが設置され、
びん1を図面上の下方へと排出する。排出されたびんは
次の工程、すなわち中身をびん1に充填する工程に受け
渡される。
【0046】なお、必要に応じて殺菌用リンサ10及び
すすぎ用リンサ11の一方または両方を複数設ける形態
を採用してもよい。各リンサを設ける数は、使用する殺
菌液の種類や濃度、必要な洗浄強度、許容される残存殺
菌液の濃度などの設計条件を考慮して決定されるもので
ある。
【0047】また、図1に示した構成のほかに、殺菌用
リンサ10とすすぎ用リンサ11は、異なる大きさを有
する実施形態も採用できる。
【0048】(断面図を用いたびん軌道の説明)図3
は、本発明のびん用反転保持装置及びびん用搬送装置の
一部の断面を模式的に示す図である。図3では、供給び
ん反転装置12及び殺菌用リンサ10及び転送スターホ
イール14の各々の回転中心軸が同一鉛直面上にあるも
のとして描き、説明の便宜を図っている。びん1を受け
渡す作用や構成については図1の平面図によって説明し
たので、詳細を割愛する。なお、各々の回転中心軸は、
すべて鉛直方向に統一されており、回転円盤12a及び
回転円盤10a及び回転円盤14aはすべて水平面内に
おいて回転する構成となっている。なかでも、回転円盤
10a及び回転円盤14aは、ともにびん1を倒立状態
で搬送するので、同一平面内において回転する構成とな
っている。
【0049】図3の(a)部には、多数ある反転グリッ
パユニット20のうち、2個のみを示している。反転グ
リッパユニット20は、回転円盤12aの外周部に設け
られている。
【0050】供給びん反転装置12の構成要素である回
転円盤12aは、モータ5によって回転駆動されてい
る。同様に、殺菌用リンサ10の構成要素である回転円
盤10aは、モータ6によって回転駆動されている。同
様に、転送スターホイール14の構成要素である回転円
盤14aは、モータ7によって回転駆動されている。こ
れら3個のモータは、図示しないコントローラによって
円周上の線速度を同一に制御しながら運転すると、さら
に好ましい。また、モータを1個のみとして、従来の歯
車やベルトを用いて回転トルクを各々の回転円盤に分割
して伝える実施の形態を採用することもできる。
【0051】びん1の進行する軌道の半径は、正立状態
にある場合がr1であり、倒立状態にある場合がr2で
ある。破線で示した部分は、反転グリッパユニット20
が、びん1を倒立状態で把持している状態を示す仮想線
である。反転グリッパユニット20の詳細については、
図4によって説明する。
【0052】図4は、反転グリッパユニット20の主要
部分を示す側面図である。回転円盤12aの端部には、
支持具21が取り付けられている。支持具21の下方に
は補助グリッパユニット26が接続され、ネックグリッ
パ30がびん1を把持する際にその把持動作の補助をす
るようになっている。補助グリッパユニット26を開閉
してびんを把持または解放する動力を伝えるために、カ
ム71が設けられており、このカム71を受けるために
ローラ76が補助グリッパユニット26の開閉動作機構
に接続している。
【0053】また、支持具21の内部には仮想線で示す
スライド溝21bが設けられ、スライド溝21bに沿っ
て仮想線で示すラックギア23がスライド可能に設けら
れている。さらに、支持具21には軸受21aなる孔が
明けられている。軸受21aには回転軸22bが貫通し
ている。ピニオンギア22aはラックギア23と噛み合
う一方、回転軸22b及び軸受21aによって回転軸の
移動を規制されて自転のみが可能となるよう設置されて
いる。回転軸22bには、アーム22の一端が接続され
ている。アーム22の他端には、ネックグリッパ30が
接続されている。ネックグリッパ30を作動させるため
に、ネックグリッパ30に接続されたローラ34と、ロ
ーラ34に接触されてネックグリッパ30を開閉するカ
ム25とが備えられて、図7のように、ネックホルダ3
1を開閉する。なお、ローラ34に接触するタイミング
はカム25の形状によって決められる。なお、カム25
は、図示しない外部固定部材に固定されている。
【0054】固定部材80に固定されたカム24によっ
てローラ23aが案内されることによりラックギア23
も半径方向に動かされ、ピニオンギア22aは180度
回転される。びん1が正立の状態から、ピニオンギア2
2aが時計回りにほぼ2直角だけ回転されると、びん1
は二点鎖線にて示される倒立の状態となる。びん1が倒
立状態になると、殺菌液ないし無菌水の噴射及び排出に
適した姿勢となる。ここで、図面上ではびん1が正確に
180度回転した様子を描いているが、殺菌水ないし無
菌水の噴射及び排出に支障がない範囲であれば、正確に
180度である必要はなく、若干の誤差を含んでいても
よい。なお、前記した若干の誤差とは場合によって異な
るが、例えばプラスマイナス0.5度ないし1.0度く
らいである。殺菌液ないし無菌水を噴射するノズルの位
置がびんの回転軌道から離れている場合や、びん1の口
の内径が小さい場合、また、びん1が高さ方向に深い形
状である場合はびん1の内部に十分に殺菌液ないし無菌
水が行き渡りにくくなるので、許容される誤差は少なく
なる。図中、仮想線で示したスライド溝21b、ラック
ギア23等については、図5を用いて詳細に説明する。
【0055】図5は、本発明のびん反転保持装置を構成
するラックギア23、ピニオンギア22a、スライド溝
21b等を、便宜上分解して描いた斜視図である。図中
に付した構成要素の符号及び作用は図4に説明したの
で、割愛する。なお、図5においては、アーム22を省
略している。図5には、前述した反転機構が示される。
すなわち、回転軸22bを通る鉛直線と、びん1が正立
状態で進行するときのびん中心を通る鉛直線との距離が
sであり、びん1が倒立状態で進行するときのびん中心
を通る鉛直線との距離もsである。よって、びんが正立
状態で進行するときの円軌道の半径r1と、びんが倒立
状態で進行するときの円軌道の半径r2と、前記距離s
との間には、次式の関係が成り立つ。 r2=r1−2×s ……(1) また、 P2=P1×(r2/r1) ……(2) sの値は、アーム22やグリッパユニットの構造を変更
することで、ある程度任意に設定できる。また、sの値
を変更することによってびん1の搬送間隔長さを変更す
ることができる。さらに、びん1の搬送間隔長さを変更
する必要がない場合には、sがゼロとなるような設計を
行うことも可能である。
【0056】(グリッパの作用)次に、本発明でびん1
を倒立状態のまま保持するために用いられるグリッパの
構成及び作用を、図6、図7及び図8を用いて説明す
る。図6は、グリッパ2個がびん1を把持している様子
を示す断面図であり、図7は、図6に対応する平面図で
ある。また、図8はグリッパ1個を示す斜視図である。
図8に示すグリッパは、ネックグリッパ30である。た
だし、補助グリッパユニット26、グリッパユニット2
7、グリッパユニット28も構成はほぼ同様である。ま
た、図6、図7及び図8は、いずれも締結ボルト類は図
示を省略している。
【0057】ネックグリッパ30と、グリッパユニット
27はほぼ同様の構成なので、図6及び図7で左側に位
置しているグリッパ、すなわちネックグリッパ30につ
いて説明する。
【0058】図6及び図7において、ネックホルダ31
及びネックホルダ31’は、2個で対となり、開閉する
ように動作する。ネックホルダ31及びネックホルダ3
1’の先端すなわち図面上で右側には、びん1の口を把
持する把持部31aが設けられている。また、ネックホ
ルダ31の中央部には、凹部31bが設けられている。
凹部31bと噛み合う位置には対応する凸部31b’が
設けられている。また、ネックホルダ31の後端すなわ
ち図面上で左側にはばね受け31cが設けられている。
ばね受け31cは、圧縮ばね32を支持する部材であ
る。図面に示す圧縮ばね32は、従来のコイルばねであ
るが、他のばね、たとえば板ばねによっても同様の作用
を発揮するように組み込むことができる。また、アーム
33があり、その一端はネックホルダ31’に固定され
た構造となっている。さらに、アーム33の他端には、
回転自在に固設されたローラ34が設けられている。ま
た、ネックホルダ31及びネックホルダ31’にまたが
る上部位置に、かつスペーサ39を介して所定の間隔を
隔てて主取付板35が設けられている。また、同様に、
ネックホルダ31及びネックホルダ31’にまたがる下
部位置には副取付板36が設けられている。また、主取
り付け板35と副取り付け板36には2個の孔が明けら
れて、この孔をピン37が貫通している。なお、ネック
ホルダ31及びネックホルダ31’にも1個ずつの孔が
明けられて、ピン37が貫通していることは言うまでも
ない。
【0059】このように構成されたネックグリッパ30
は、2本のピン37を通る線を中心として、圧縮ばね3
2の作用によって、洗濯バサミ状に開閉することができ
る。圧縮ばね32は平常時は伸びており、外力がかかっ
たときに縮ませる目的で設置されるものである。そのた
め、ネックグリッパ30は平常時は閉じる方向、すなわ
ちびん1を把持する方向に機能する。互いに噛み合う凸
部31b’と凹部31bは、ネックグリッパ30の開閉
を円滑にするべく形成されているものである。
【0060】びんを把持する把持部31aには、その高
さ方向の中央付近にスリット31dが形成されている。
スリット31dは、びん1のフランジ1aが入り込める
ようにするための加工である。スリット31dの下部
は、長いネックストッパ31eとなっている。逆に、ス
リット31dの上部は、短いネックストッパ31fとな
っている。
【0061】長いネックストッパ31eの先端すなわち
図8で左下方向は円弧状の凹部31gを形成している。
凹部31gの円弧は135度程度であるので、対となる
2個の凹部31gの円弧の角度は計270度程度であ
る。この程度の角度を確保することにより、びん1の落
下を防ぐことができる。好ましい角度は、円周長に対し
て75%程度である。また、スリット31dの角には面
取31hが施されており、びん1のフランジ1aが円滑
に滑り込みやすいように配慮されている。
【0062】短いネックストッパ31fの先端にも円弧
状の凹部が設けられている。ただし、こちらの円弧の角
度は40度程度であるので、対となる2個の凹部の円弧
の角度は計80度程度である。この程度の角度を確保す
ることにより、長いネックストッパ31e側に設けられ
た凹部と組み合わせ、びん1の上下動を防ぐことができ
る。
【0063】このようにして、1個のネックグリッパ3
0によって、1個のびん1の落下と上下動とを同時に防
ぎながら把持することができる。
【0064】ところで、びん1を例えば殺菌用リンサ1
0から転送スターホイール14に受け渡す際には、1本
のびん1が、殺菌用リンサ側に設けられたグリッパユニ
ット27と、転送スターホイール14側に設けられたグ
リッパユニット28との、2個のグリッパユニットによ
って両側から同時に把持される状況が発生する。このと
き、グリッパユニット27とグリッパユニット28が相
互に干渉しないよう、両者は互いに上下を逆にして対向
させている。すなわち、長いネックストッパと短いネッ
クストッパ、短いネックストッパと長いネックストッパ
が、それぞれ対向するように配置している。また、長い
ネックストッパ側に設けられた凹部31gが2個で成す
円弧の角度と、短いネックストッパ側に設けられた凹部
が2個で成す円弧の角度の合計が、360度以下となる
ように設計されている。上述した実施例では、前者が2
70度であり、後者が80度であるので、合計が350
度となって、360度を下回るので干渉は防がれる。な
お、前記した合計の角度が360度を大きく下回ると、
びん1を把持する能力が下がる傾向となる。そのため、
例えば洗浄装置において、殺菌液や無菌水を強い圧力で
噴射するなどによって、グリッパユニットに機械的な負
担が特に強くかかる場合は、前記した合計の角度をなる
べく360度に近づくように設計することが好ましい。
【0065】なお、ネックグリッパ30は、水平方向に
開閉する二つのネックホルダ、すなわちネックホルダ3
1とネックホルダ31’ではさむ方式で、平常時は圧縮
ばね32によって閉じる方向に付勢されていることは上
述したとおりである。ただし、びん1を受け渡すときに
はネックホルダ30を開く必要がある。ネックホルダ3
0を開くための手段としては、装置の固定部材側にカム
72が設けられており、このカム72がネックホルダ側
に設けられたローラ34に作用して、ネックホルダを必
要なときだけ開くことができる。
【0066】
【発明の効果】本発明によって得られる効果は次の通り
である。
【0067】本発明によれば、びんを反転させるための
要素部品や構造が簡素であることから、製造や保守・点
検を容易にすることができる。特に、駆動部品や作動部
要素が少ないので、駆動に要する動力も少なくてすむ。
また、本発明によれば、回転式びん洗浄装置で、複数の
リンサを組み合わせる場合であっても、びんの倒立化に
かかる機構と正立化にかかる機構とが一つずつですむ構
成となるので、部品点数が少なくなって、製造コストを
低減できる。また、洗浄に利用できる有効な時間を長く
確保できるので、リンサを小さく設計できて、製造コス
トを低減し、かつ装置の設置スペースを削減することが
できる。また、本発明によれば、びんの倒立化している
あいだの搬送間隔距離を短くできるので、後続の中味充
填装置等におけるびん配列間隔に拘束されずに洗浄液を
噴射するノズルの間隔を短くできて、装置の設置スペー
スを削減することができる。また、本発明によれば、複
数のリンサを組み合わせて、リンサ相互間を転送スター
ホイールで接続する場合に、転送スターホイール部でび
んを倒立状態に保持したまま搬送することとなるので、
この搬送区間を殺菌液や無菌水の排出工程として有効に
利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかるびん用洗浄装置において、びん
の進行する軌道を平面的に示す流れ図である。
【図2】本発明にかかるびん用洗浄装置において、びん
の受け入れから倒立化を経て殺菌用リンサに引き渡すま
でを上から見た平面図である。
【図3】本発明にかかるびん用洗浄装置において、びん
の受け渡しを断面的に示す模式図である。
【図4】本発明にかかるびん用洗浄装置において、びん
の姿勢を変更する様子を示す断面図である。
【図5】本発明にかかるびん用洗浄装置において、びん
の姿勢を変更するための主要部分を拡大して示す斜視図
である。
【図6】本発明にかかるびん用洗浄装置において、びん
が二つのグリッパユニットによって両側から把持される
様子を示す断面図である。
【図7】本発明にかかるびん用洗浄装置において、びん
が二つのグリッパユニットによって両側から把持される
様子を示す平面図である。
【図8】本発明にかかるびん用洗浄装置において、びん
を把持するためのグリッパユニットを示す斜視図であ
る。
【図9】従来のびん用洗浄装置において、びんの進行す
る軌道を平面的に示す流れ図である。
【符号の説明】 1 びん 1a フランジ 2 ベルトコンベア 3 タイミングスクリュ 5 モータ 6 モータ 7 モータ 10 殺菌用リンサ 10a 回転円盤 11 すすぎ用リンサ 12 供給びん反転装置 12a 回転円盤 13 排出びん反転装置 14 転送スターホイール 14a 回転円盤 15 転送スターホイール 20 反転グリッパユニット 21 支持具 21a 軸受 21b スライド溝 22 アーム 22a ピニオンギア 22b 回転軸 23 ラックギア 23a ローラ 24 カム 25 カム 26 補助グリッパユニット 27 グリッパユニット 28 グリッパユニット 30 ネックグリッパ 31 ネックホルダ 31a 把持部 31b 凹部 31c ばね受け 31d スリット 31e 長いネックストッパ 31f 短いネックストッパ 31g 凹部 31h 面取 31’ ネックホルダ 31b’ 凸部 32 圧縮ばね 33 アーム 34 ローラ 35 主取付板 36 副取付板 37 ピン 39 スペーサ 71 カム 72 カム 73 カム 74 カム 75 カム 76 ローラ 80 固定部材 P1 正立びんの進行する軌道 P2 倒立びんの進行する軌道 α 受け取り準備区間 β 移送区間 γ 倒立化区間
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // B08B 9/093 B08B 9/093 (72)発明者 大山 泰史 愛知県名古屋市中村区岩塚町字高道1番地 三菱重工業株式会社産業機器事業部内 Fターム(参考) 3B116 AA23 AB05 AB27 AB44 BB24 3F044 AA07 AB13 AB23 BA03 BB02 CC01 CC12 3F072 AA08 GE02 GF03 HA05 JA03 KC01 KC06 KC11

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 びんの口を把持する把持手段と、前記把
    持手段に一端を接続したアームと、前記アームの他端に
    固定したピニオンギアと、前記ピニオンギアに噛み合わ
    されたラックギアと、前記ラックギアを操作する操作手
    段とを含み、前記アームは水平な回転軸を中心として鉛
    直面内で実質的に180度にわたって回転可能であって
    前記びんの姿勢を正立状態または倒立状態に切り替え可
    能に設けられてなることを特徴とするびん用反転装置。
  2. 【請求項2】 回転可能に設けられた略円形の回転テー
    ブルと、前記回転テーブルの円周部付近に一以上設けら
    れた請求項1に記載のびん用反転装置とを含んでなるこ
    とを特徴とするびん用搬送装置。
  3. 【請求項3】 前記びんが倒立状態にあるときのびん中
    心軸は、前記びんが正立状態にあるときのびん中心軸に
    対して、前記回転テーブルの回転軸により近い位置にあ
    ることを特徴とする請求項2に記載のびん用搬送装置。
  4. 【請求項4】 前記把持手段がびんを把持するびん把持
    部は、前記アームの下限位置に於いて、回転テーブルの
    内側に向いていることを特徴とする請求項2または3に
    記載のびん用搬送装置。
  5. 【請求項5】 さらに加えて、前記把持手段から見てび
    んを挟んで向こう側に第二の把持手段を含み、前記第二
    の把持手段がびんを把持する第二のびん把持部は、回転
    テーブルの外側に向いていることを特徴とする請求項4
    に記載のびん用搬送装置。
  6. 【請求項6】 前記把持手段及び前記第二の把持手段の
    一方または両方は、びんの口を挟んで開閉可能に設けら
    れた一対二個のネックホルダと、前記ネックホルダがび
    んの口を把持するびん把持部を閉じる方向に付勢する圧
    縮ばねとを含み、前記びん把持部は第一のネックストッ
    パ一対二個と第二のネックストッパ一対二個とを含み、
    前記第一のネックストッパと前記第二のネックストッパ
    との長さが異なり、前記第一のネックストッパと前記第
    二のネックストッパの間にはびんのフランジを嵌め入れ
    可能なスリットが形成されていることを特徴とする請求
    項5に記載のびん用搬送装置。
  7. 【請求項7】 請求項2ないし6のいずれか一に記載の
    びん用搬送装置と、前記びんが倒立状態にあるときの高
    さ方向の軸かつ前記びんの下方に位置して液体及び気体
    の一方または両方を上方に噴射可能に設けられた一以上
    の噴射手段とを含んでなることを特徴とするびん用洗浄
    装置。
  8. 【請求項8】 前記回転テーブルの数が二以上であり、
    回転テーブル相互は接線を共有して直接に接続されてな
    ることを特徴とする請求項7に記載のびん用洗浄装置。
  9. 【請求項9】 前記回転テーブルの数が二以上であり、
    回転テーブル相互は転送手段を介して間接的に接続され
    ており、前記転送手段は回転可能に設けられた略円形の
    回転テーブルであり、かつ、前記転送手段の円周部には
    前記把持手段を一以上備えてなることを特徴とする請求
    項7に記載のびん用洗浄装置。
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