JP2003237690A - コントラポッド推進装置 - Google Patents

コントラポッド推進装置

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JP2003237690A
JP2003237690A JP2002041124A JP2002041124A JP2003237690A JP 2003237690 A JP2003237690 A JP 2003237690A JP 2002041124 A JP2002041124 A JP 2002041124A JP 2002041124 A JP2002041124 A JP 2002041124A JP 2003237690 A JP2003237690 A JP 2003237690A
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propulsion device
contrapod
propeller
fins
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Shiro Kataoka
史朗 片岡
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Shin Kurushima Dockyard Co Ltd
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Shin Kurushima Dockyard Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来のポッド推進装置の支柱107で発生す
る抗力V3、揚力Lの一部が横力Yを減少させるととも
に、揚力の一部から推力も得られるようにしたコントラ
ポッド推進装置を提供すること。 【解決手段】 コントラポッド推進装置1は、船体3の
船尾の船底部5に回動可能に装備されかつ船底部5から
垂直方向に配置された舵を兼ねる支柱7と、支柱7の下
端に装備されたプロペラ9を含むポッド11と、ポッド
11の下部から垂直方向に設けたフィン13とからな
る。支柱7は翼形状に形成されかつ翼形状の一方の面7
1側の平面がポッド11の上面の上流側プロペラ流V1
uの方向に向く配置にし、フィン13は翼形状に形成さ
れかつ翼形状の一方の面131側の平面がポッド11の
下面の下流側プロペラ流V1dの方向に向く配置として
いる。支柱7とフィン13の翼断面形状は、対称に設け
られ、各々に発生する横力が抑制される翼形状にして配
置され、推力が合成して推進力として利用する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、船体船尾の船底部
に回動可能に装備されかつ前記船底部から垂直方向に配
置された舵を兼ねる支柱の下端に装備されたプロペラを
備えたポッド推進装置の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のポッド推進装置として
は、船体船尾の船底部に回動可能に装備されかつ前記船
底部から垂直方向に配置された舵を兼ねる支柱と、前記
支柱の下端に装備されたプロペラを含むポッドとを備え
たものが知られている。図12は従来のポッド推進装置
の概略を示す側面図である。この図12において、ポッ
ド推進装置101は、船体103の船尾の船底部105
に回動可能に装備されかつ前記船底部105から垂直方
向に配置された舵を兼ねる支柱107と、前記支柱10
7の下端に装備されたプロペラ109を含むポッド11
1とを備えたものである。
【0003】なお、ポッド111には電動モーター(図
示せず)が内蔵されており、この電動モーターによって
プロペラ109が回転するようになっている。また、船
尾の船底部105の内部には、操舵装置(図示せず)が
設けられており、これら装置によって舵を兼ねる支柱1
07を最大360度回転できるようにしてある。このよ
うなポッド推進装置101において、プロペラ109に
よって形成される流体の流れ(以下、プロペラ流とい
う)による支柱107に働く力について説明する。
【0004】図13は、従来のポッド推進装置のプロペ
ラ流により支柱に働く力について説明するための図であ
って、図12のA−A線断面図である。この図13から
も分かるように、舵を兼ねる支柱107の翼形状は、中
心線B−Bに対して対称の翼断面形状に形成されてい
る。ここで、ポッド推進装置101のプロペラ109
は、図12に示す位置にあるものとすると、同図右側が
船体前方で、同図左側が船体後方になる。この場合にお
いて、前記プロペラ109は、船体後方から見て時計周
りに回転しているので、ポッド111の上側に発生する
プロペラ流V1が、図12および図13の支柱107に
当たることになる。
【0005】このプロペラ流V1は、図13に示すよう
に、舵を兼ねる支柱107の中心線B−Bに対して斜め
に流れてくることになる。すると、支柱107の図示上
側のプロペラ流は遅くなり、支柱107の図示下側のプ
ロペラ流は速くなる。これにより、支柱107の図示上
側の圧力は高くなり、逆に、支柱107の図示下側の圧
力は低くなり、その圧力差に応じた揚力Lが発生するこ
とになる。
【0006】また、この揚力Lは、図13に示すよう
に、前記支柱107の中心線B−Bに平行な成分と、前
記中心線B−Bとは直角の成分とに分解できる。前記支
柱107の中心線B−Bの成分が推力成分Fになり、前
記支柱107の中心線B−Bの直角成分が横力Yとなる
(図13参照)。なお、図13において、符号V2は推
力成分Fの抵抗成分であり、符号V3はプロペラ流V1
により、ポッド111に作用する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】この図13からも分か
るように、前記支柱107には、プロペラ流V1が入射
角を持って流入するため、前記支柱107に抗力V3が
発生する。また、前記支柱107には、揚力Lの一部が
横力Yとして働くため、船舶の直進時には、当該横力Y
を抑制させるために、ポッド推進装置101の回頭操作
が必要となり、抵抗V2が増加してしまっていた。
【0008】このような従来のポッド推進装置によれ
ば、前記支柱にプロペラ流V1が入射角を持って流入す
るため、支柱に抗力V3が発生し、また、前記支柱に発
生する揚力Lの一部が横力Yとして前記支柱に働くこと
になる。このため、船舶の直進時には、当該横力Yを抑
制させるために、ポッド推進装置の回頭操作が必要とな
り、船舶の推進に対して大きな抵抗V2が働いてしまう
という欠点があった。本発明は、上述した欠点を解消
し、船舶の推進に対する抵抗成分を減少させるととも
に、推力も得られるコントラポッド推進装置を提供する
ことを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に係るコントラポッド推進装置は、船体船
尾の船底部に回動可能に装備されかつ前記船底部から垂
直方向に配置された舵を兼ねる支柱と、前記支柱の下端
に装備されたプロペラを含むポッドとを備えたポッド推
進装置において、前記ポッドの下部から垂直方向にフィ
ンを設け、前記フィンは翼形状に形成されていてかつ前
記翼形状の平面側が前記ポッドの下部からの流体の流れ
方向に向く配置とし、前記支柱は翼形状に形成されてい
てかつ前記翼形状の平面側が前記ポッドの上部からの流
体の流れ方向に向く配置にし、前記支柱と前記フィンと
は、前記支柱の翼断面形状と前記フィンの翼断面形状と
を上下位置で対称に配置されてなることを特徴とする。
【0010】請求項2に係る発明は、前記請求項1に係
るコントラポッド推進装置において、前記支柱は、一方
を略平面形状に構成し、他方を流線型に構成して翼形状
に形成してなり、かつ、前記フィンは、一方を略平面形
状に構成し、他方を流線型に構成して翼形状に形成して
なることを特徴とする。また、請求項3に係る発明は、
前記請求項1に係るコントラポッド推進装置において、
前記支柱は、前記船体船尾の船底部から垂直に配置され
ており、かつ、前記フィンは、前記ポッドから下部に向
かって垂直に配置されることを特徴とする。また、請求
項4に係る発明は、前記請求項1に係るコントラポッド
推進装置において、前記支柱は、前記船体船尾の船底部
から前記ポッドに向かって前記プロペラから離れる方向
に傾斜して配置されており、かつ、前記フィンは前記ポ
ッドから下部に向かって垂直に配置されていることを特
徴とする。
【0011】請求項5に係る発明は、前記請求項1に係
るコントラポッド推進装置において、前記支柱は、前記
船体船尾の船底部から前記ポッドに向かって前記プロペ
ラに対して離れる方向に傾斜して配置されており、か
つ、前記フィンは、前記ポッドから下部に向かってさら
に前記プロペラに対して離れる方向に傾斜して配置され
ていることを特徴とする。さらに、請求項6に係る発明
は、前記請求項1に係るコントラポッド推進装置におい
て、前記支柱は、前記船体船尾の船底部から前記ポッド
に向かって前記プロペラに対して離れる方向に傾斜して
配置されており、かつ、前記フィンは、前記ポッドから
下部に向かって前記プロペラに対して接近する方向に傾
斜して配置されていることを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。 [第1の実施の形態]図1ないし図5は、本発明の第1
の実施の形態を説明するための図である。ここに、図1
は本発明の第1の実施の形態に係るコントラポッド推進
装置を設けた船体の一部を示す概略図である。図2は、
本発明の第1の実施の形態に係るコントラポッド推進装
置を拡大して示す側面図である。図3は、本発明の第1
の実施の形態に係るコントラポッド推進装置の一部断面
図であって、図2のX−X線に沿って示す図である。ま
た、図4は、図2のC−C線に沿って示す断面図であ
る。図5は、図2のD−D線に沿って示す断面図であ
る。
【0013】図1において、本発明の第1の実施の形態
に係るコントラポッド推進装置1は、大別して、船体3
の船尾の船底部5に回動可能に装備されていてかつ前記
船底部5から垂直方向に配置された舵を兼ねる支柱7
と、前記支柱7の下端に装備されたプロペラ9を含むポ
ッド11と、前記ポッド11の下部から垂直方向に設け
られたフィン13とを備え、次のように構成されてい
る。
【0014】前記舵を兼ねる支柱7の翼面と、前記フィ
ン13の翼面とは、図2および図3に示すように、概ね
同一面を向けて配置されている。前記舵を兼ねる支柱7
は、図4に示すように、一方を略平面形状の平面71に
構成するとともに他方を流線型の面72に構成すること
により、翼形状に形成されている。同様に、前記フィン
13は、図5に示すように、一方を略平面形状の平面1
31に構成するとともに、他方を流線型の面132に構
成することにより、翼形状に形成されている。さらに、
前記支柱7は、前記船体3の船尾の船底部5から垂直に
配置されており、かつ、前記フィン13は、前記ポッド
11から下部に向かって垂直に配置されている。
【0015】また、前記支柱7は、図1において、前記
船体3の船尾の船底部5に最大360度回動可能に装備
されている。なお、ポッド11には電動モーター(図示
せず)が内蔵されており、この電動モーターによってプ
ロペラ9が回転するようになっている。また、船尾の船
底部5の内部には、操舵装置(図示せず)が設けられて
おり、これら装置によって舵を兼ねる支柱7が回動中心
Eを中心として図2の矢印に示すように最大360度回
転できるようになっている。
【0016】前記舵を兼ねる支柱7は、図4に示すよう
に、上記翼形状に形成されていてかつ前記翼形状の平面
71(すなわち左舷側の面)側を、前記ポッド11の上
部からの流体の流れ(以下、「上側プロペラ流」とい
う)V1uの方向に向け、かつ、前記左舷側の平面71
を前記上側プロペラ流V1uがやや仰角をもって流入す
るように設けられている。
【0017】一方、前記フィン13は、図5に示すよう
に、上記翼形状に形成されていてかつ前記翼形状の平面
131(すなわち、右舷側の面)側を、前記ポッド11
の下部からの流体の流れ(以下、「下流側プロペラ流」
という)V1dの方向に向け、かつ、前記右舷側の平面
131を前記下流側プロペラ流V1dがやや仰角をもっ
て流入するように設けられている。
【0018】すなわち、前記支柱7と前記フィン13
は、前記舵を兼ねる支柱7の翼断面形状と前記フィン1
3の翼断面形状を、図4および図5に示すように、上下
位置で対称になるように配置し、前記支柱7の翼断面形
状に発生する支柱側横力Yuと、前記フィン13の翼断
面形状に発生するフィン側横力Ydとが相殺・抑制され
るような翼形状にしてなるものである。したがって、前
記支柱7と前記フィン13は、図2に示すように、概ね
同じ長さに形成して示してあるが、支柱側横力Yuとフ
ィン側横力Ydとが釣り合えば、前記支柱7と前記フィ
ン13とを同じ長さにしなくてもよい。
【0019】このようなコントラポッド推進装置1の作
用を図4および図5を主に参照して説明する。まず、コ
ントラポッド推進装置1は、図2、図4および図5に示
す位置関係にあるものとすると、同図右側が船首側で、
同図左側が船尾になる。この場合において、前記プロペ
ラ9は、船体後方から見て時計周りに回転しているの
で、プロペラ9の回転軸の上側に発生する上側プロペラ
流V1uは、図2および図4の支柱7に流入することに
なる。
【0020】同様に、前記プロペラ9が時計周りに回転
しているので、ポッド11の下側に発生する下流側プロ
ペラ流V1dは、図2および図5のフィン13に流入す
ることになる。前記上側プロペラ流V1uは、図4に示
すように、前記舵を兼ねる支柱7の中心線B−Bに対し
て図示右上側から図示左下側に斜めに流れてくることに
なる。これとは別に、前記下流側プロペラ流V1dは、
図5に示すように、前記フィン13の中心線B−Bに対
して図示右下側から図示左上側に斜めに流れてくること
になる。
【0021】この結果、前記支柱7の図4に示す上側の
プロペラ流は遅くなり、前記支柱7の図4に示す下側の
プロペラ流は速くなる。これにより、前記支柱7の図4
に示す上側の圧力は高くなり、逆に、前記支柱7の図4
に示す下側の圧力は低くなり、その圧力差に応じた図4
に示すとおり下向きの揚力Luが発生することになる。
前記フィン13は、前記支柱7とは、対称に、図5に示
すとおり上向きの揚力Ldが発生することになる。
【0022】前記支柱7に発生した揚力Luは、図4に
示すように、前記支柱7の中心線B−Bに平行な成分
と、前記中心線B−Bとは直角の成分とに分解すること
ができる。同様に、前記フィン13に発生した揚力Ld
は、図5に示すように、前記フィン13の中心線B−B
に平行な成分と、前記中心線B−Bとは直角の成分とに
分解することができる。
【0023】また、図4において、前記支柱7の中心線
B−Bに平行な成分が推力成分Fuになり、前記支柱7
の中心線B−Bの直角成分が横力Yuとなる。なお、図
4において、符号V2uは推力成分Fuの抵抗成分であ
り、符号V3uは上側プロペラ流V1uによりポッド1
1に作用する。一方、図5において、前記フィン13の
中心線B−Bに平行な成分が推力成分Fdになり、前記
フィン13の中心線B−Bの直角成分が横力Ydとな
る。なお、図5において、符号V2dは推力成分Fの抵
抗成分であり、符号V3dは上側プロペラ流V1dによ
りポッド11に作用する。
【0024】これらの図において、前記支柱7と前記フ
ィン13とは、上述したとおり、前記支柱7の翼面で発
生する横力Yuと、前記フィン13の翼面で発生する横
力Ydとを打ち消し合うように前記支柱7の翼断面形状
と前記フィン13の翼断面形状とを構成してあるので、
横力Yuと横力Ydとが打ち消し合うことになって、従
来のような回頭操作をする必要が全くない。
【0025】また、前記支柱7の翼面で発生する推力F
uと、前記フィン13の翼面で発生する推力Fdとは、
お互いに同じ方向を向いているので、加わり合い(Fu
+Fd)、前記支柱7と前記船体3で発生する各揚力の
一部を船体3の推進力として利用することができる。
【0026】このように本発明の第2の実施の形態に係
るコントラポッド推進装置1によれば、前記支柱7で発
生する横力Yuと前記フィン13で発生する横力Ydと
が打ち消し合う構造となっているため、従来のような回
頭操作をする必要が全くないという利点がある。また、
本発明の第2の実施の形態に係るコントラポッド推進装
置1によれば、前記支柱7で発生する推力Fuと前記フ
ィン13で発生する推力Fdとが加わり合う構造となっ
ているため、推力として使用することができる利点があ
る。
【0027】[第2の実施の形態]図6および図7は本
発明の第2の実施の形態を説明するための図である。こ
こに、図6は、本発明の第6の実施の形態に係るコント
ラポッド推進装置を拡大して示す側面図である。図7
は、本発明の第6の実施の形態に係るコントラポッド推
進装置の一部断面図であって、図6のX−X線に沿って
示す図である。
【0028】図6および図7において、第2の実施の形
態に係るコントラポッド推進装置1aが第1の実施の形
態のものと異なるところは支柱7aの配置形状にあり、
前記支柱7aの翼断面形状をも含めて他の構造は第1の
実施の形態と全く同様である。したがって、第2の実施
の形態に係るコントラポッド推進装置1aの構成要素が
上記第1の実施の形態と同一構成要素には同一の符号を
付して必要に応じて説明する。
【0029】すなわち、本発明の第2の実施の形態に係
るコントラポッド推進装置1aにおいては、前記支柱7
aは、前記船体3の船尾の船底部5から前記ポッド11
に向かって前記プロペラ9から離れる方向に傾斜して配
置されている。したがって、前記支柱7aは、図6にお
いて、前記支柱7の回動中心Eに対して船尾方向に傾斜
して形状になっている。また、前記フィン13は、前記
ポッド11から下部に向かって垂直に配置されている。
【0030】このような第2の実施の形態に係るコント
ラポッド推進装置1aによっても、第1の実施の形態と
同様の作用を奏しかつ同様の効果を奏する。また、この
第2の実施の形態に係るコントラポッド推進装置1aに
よれば、図6において、前記支柱7aが船尾に向けて斜
めに配置されているので、小型船舶などプロペラ周りが
狭い所に適用することができる利点がある。
【0031】[第3の実施の形態]図8および図9は本
発明の第3の実施の形態を説明するための図である。こ
こに、図8は、本発明の第3の実施の形態に係るコント
ラポッド推進装置を拡大して示す側面図である。図9
は、本発明の第3の実施の形態に係るコントラポッド推
進装置の一部断面図であって、図8のX−X線に沿って
示す図である。
【0032】図8および図9において、第3の実施の形
態に係るコントラポッド推進装置1bが第2の実施の形
態のものと異なるところはフィン13bの配置形状にあ
り、前記フィン13bの翼断面形状をも含めて他の構造
は第2の実施の形態と全く同様である。したがって、第
3の実施の形態に係るコントラポッド推進装置1bの構
成要素が上記第2の実施の形態と同一構成要素には同一
の符号を付して必要に応じて説明する。
【0033】すなわち、本発明の第3の実施の形態に係
るコントラポッド推進装置1bにおいては、前記支柱7
aは、前記船体3の船尾の船底部5から前記ポッド11
に向かって前記プロペラ9に対して離れる方向に傾斜し
て配置されている。また、前記フィン13bは、前記ポ
ッド11から下部に向かってさらに前記プロペラ9に対
して離れる方向に傾斜して配置されている。
【0034】このような第3の実施の形態に係るコント
ラポッド推進装置1bによっても、第1の実施の形態と
同様の作用を奏し、かつ同様の効果を奏する。また、こ
の第3の実施の形態に係るコントラポッド推進装置1b
によれば、図8において、前記支柱7aと前記フィン1
3bが船尾に向けて斜めに配置されているので、小型船
舶などプロペラ周りが狭い所に適用することができる利
点がある。
【0035】[第4の実施の形態]図10および図11
は本発明の第4の実施の形態を説明するための図であ
る。ここに、図10は、本発明の第4の実施の形態に係
るコントラポッド推進装置を拡大して示す側面図であ
る。図11は、本発明の第4の実施の形態に係るコント
ラポッド推進装置の一部断面図であって、図10のX−
X線に沿って示す図である。
【0036】図10および図11において、第3の実施
の形態に係るコントラポッド推進装置1cが第2の実施
の形態あるいは第3の実施の形態のものと異なるところ
はフィン13cの配置形状にあり、前記フィン13cの
翼断面形状をも含めて他の構造は第2の実施の形態ある
いは第3の実施の形態と全く同様である。したがって、
第4の実施の形態に係るコントラポッド推進装置1cの
構成要素が上記第2の実施の形態あるいは第3の実施の
形態と同一構成要素には同一の符号を付して必要に応じ
て説明する。
【0037】すなわち、本発明の第4の実施の形態に係
るコントラポッド推進装置1cにおいては、図10に示
すように、前記支柱7aは、前記船体3の船尾の船底部
5から前記ポッド11に向かって前記プロペラ9に対し
て離れる方向に傾斜して配置されている。また、前記フ
ィン13cは、前記ポッド11から下部に向かって前記
プロペラ9に対して徐々に接近する方向に傾斜して配置
されている。別な見方をすると、前記支柱7aと前記フ
ィン13cとは、図10に示すように、略く字状に配置
されているといえる。
【0038】このような第4の実施の形態に係るコント
ラポッド推進装置1cによっても、第1の実施の形態と
同様の作用を奏しかつ同様の効果を奏する。また、この
第4の実施の形態に係るコントラポッド推進装置1cに
よれば、図10において、前記支柱7aと前記フィン1
3bとが略く字状に配置されているので、小型船舶など
プロペラ周りが相当狭い所にも適用することができる利
点がある。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、前
記支柱と前記フィンとに発生する横力を打ち消し合うよ
うに構成してあるので、船舶の推進に対する抵抗成分を
減少させることができる。また、本発明によれば、前記
支柱と前記フィンに発生する揚力の一部を推進力として
利用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るコントラポッ
ド推進装置を設けた船体の一部を示す概略図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態に係るコントラポッ
ド推進装置を示す側面図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態に係るコントラポッ
ド推進装置の一部断面図であって、図2のX−X線に沿
って示す図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態に係るコントラポッ
ド推進装置の支柱の断面図であって、図2のC−C線に
沿って示す断面図である。
【図5】本発明の第1の実施の形態に係るコントラポッ
ド推進装置のフィンの断面図であって、図2のD−D線
に沿って示す断面図である。
【図6】本発明の第6の実施の形態に係るコントラポッ
ド推進装置を示す側面図である。
【図7】本発明の第6の実施の形態に係るコントラポッ
ド推進装置の一部断面図であって、図6のX−X線に沿
って示す図である。
【図8】本発明の第3の実施の形態に係るコントラポッ
ド推進装置を示す側面図である。
【図9】本発明の第3の実施の形態に係るコントラポッ
ド推進装置の一部断面図であって、図8のX−X線に沿
って示す図である。
【図10】本発明の第4の実施の形態に係るコントラポ
ッド推進装置を示す側面図である。
【図11】本発明の第4の実施の形態に係るコントラポ
ッド推進装置の一部断面図であって、図10のX−X線
に沿って示す図である。
【図12】従来のポッド推進装置の概略を示す側面図で
ある。
【図13】従来のポッド推進装置のプロペラ流により支
柱に働く力について説明するための図であって、図12
のA−A線断面図である。
【符号の説明】
1,1a,1b,1c コントラポッド推進装置 3 船体 5 船底部 7,7a 支柱 9 プロペラ 11 ポッド 13,13b,13c フィン 71,131 (略平面の)一方の面 72,132 (流線型の)他方の面

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 船体船尾の船底部に回動可能に装備され
    かつ前記船底部から垂直方向に配置された舵を兼ねる支
    柱と、前記支柱の下端に装備されたプロペラを含むポッ
    ドとを備えたポッド推進装置において、 前記ポッドの下部から垂直方向にフィンを設け、前記フ
    ィンは翼形状に形成されていてかつ前記翼形状の平面側
    が前記ポッドの下部からの流体の流れ方向に向く配置と
    し、 前記支柱は翼形状に形成されていてかつ前記翼形状の平
    面側が前記ポッドの上部からの流体の流れ方向に向く配
    置にし、 前記支柱と前記フィンとは、前記支柱の翼断面形状と前
    記フィンの翼断面形状とを上下位置で対称に配置されて
    なることを特徴とするコントラポッド推進装置。
  2. 【請求項2】 前記支柱は、一方を略平面形状に構成
    し、他方を流線型に構成して翼形状に形成してなり、か
    つ、前記フィンは、一方を略平面形状に構成し、他方を
    流線型に構成して翼形状に形成してなることを特徴とす
    る請求項1記載のコントラポッド推進装置。
  3. 【請求項3】 前記支柱は、前記船体船尾の船底部から
    垂直に配置されており、かつ、前記フィンは、前記ポッ
    ドから下部に向かって垂直に配置されることを特徴とす
    る請求項1記載のコントラポッド推進装置。
  4. 【請求項4】 前記支柱は、前記船体船尾の船底部から
    前記ポッドに向かって前記プロペラから離れる方向に傾
    斜して配置されており、かつ、前記フィンは前記ポッド
    から下部に向かって垂直に配置されていることを特徴と
    する請求項1記載のコントラポッド推進装置。
  5. 【請求項5】 前記支柱は、前記船体船尾の船底部から
    前記ポッドに向かって前記プロペラに対して離れる方向
    に傾斜して配置されており、かつ、前記フィンは、前記
    ポッドから下部に向かってさらに前記プロペラに対して
    離れる方向に傾斜して配置されていることを特徴とする
    請求項1記載のコントラポッド推進装置。
  6. 【請求項6】 前記支柱は、前記船体船尾の船底部から
    前記ポッドに向かって前記プロペラに対して離れる方向
    に傾斜して配置されており、かつ、前記フィンは、前記
    ポッドから下部に向かって前記プロペラに対して接近す
    る方向に傾斜して配置されていることを特徴とする請求
    項1記載のコントラポッド推進装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102009033554A1 (de) * 2009-07-16 2011-01-20 Reintjes Gmbh Propellergondel
CN104501867A (zh) * 2014-12-11 2015-04-08 姜松燕 平板电脑型流速流向仪

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DE102009033554A1 (de) * 2009-07-16 2011-01-20 Reintjes Gmbh Propellergondel
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