JP2003165496A - 旋回式推進装置のストラット構造 - Google Patents

旋回式推進装置のストラット構造

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JP2003165496A
JP2003165496A JP2001364175A JP2001364175A JP2003165496A JP 2003165496 A JP2003165496 A JP 2003165496A JP 2001364175 A JP2001364175 A JP 2001364175A JP 2001364175 A JP2001364175 A JP 2001364175A JP 2003165496 A JP2003165496 A JP 2003165496A
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Tsuyoshi Okamura
剛志 岡村
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Kawasaki Heavy Industries Ltd
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Kawasaki Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 旋回時に受ける流体抵抗により大きな旋回ト
ルクを要したり、ストラットの振動が大きくなって船体
に悪影響を及ぼすおそれがある。 【解決手段】 プロペラ2を具備したプロペラポッド3
を設け、このプロペラポッド3をストラット4でプラッ
トホーム5から吊り下げた状態で設け、このストラット
4の反プロペラ側に面積増大部材8を設けることによ
り、推進装置9を旋回させるための旋回トルクを低減さ
せる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、タグボート等の
作業船に多く採用されている旋回式推進装置(スラス
タ)のストラット構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、タグボート等の作業船におい
ては、推進機と舵の両方の機能を併せ持っている旋回式
の推進装置が多く採用されている。この旋回式推進装置
は、図3に示す従来の旋回式推進装置を一部断面した側
面図のように、ダクト51を設けたプロペラ52を具備
するプロペラポッド53を、ストラット54を介してプ
ラットホーム55から吊り下げた状態で設けたものであ
り、旋回軸56となるストラット54を中心として、旋
回用歯車57によりプロペラ52の向きを360°任意
の方向に変えることができるように構成されている。w
は、水流方向である。
【0003】ところで、このような旋回式推進装置58
は、旋回軸中心となる旋回軸56を境にしてプロペラ側
と反プロペラ側に分けると、投影面積、旋回軸中心から
投影図図心(投影図の面積中心)までの距離はプロペラ
側(後方)の方が反プロペラ側(前方)よりも極めて大
きくなっている。
【0004】そのため、このような推進装置58を旋回
軸56を中心として旋回させようとすると、この旋回軸
56から投影面積及び旋回軸中心からの投影図図心がプ
ロペラ側の一方に偏っているので、プロペラ側での水流
抵抗が大きく、旋回させるトルクは大きな値となる。
【0005】そこで、例えば、従来の技術である特開平
10−76995号公報記載の発明では、プロペラ(プ
ロペラ面)を旋回軸中心に近づけることにより、プロペ
ラの噴流による旋回トルクの低減を計ろうとしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来技術のようにプロペラ面を旋回軸に近接させると、操
舵に要するトルクを比較的小さくすることはできるが、
旋回軸から一方にポッドが大きく突出してしまうため、
このポッドが旋回時に受ける水流抵抗により旋回トルク
を要してしまう。
【0007】また、この構成のようにプロペラをストラ
ットに近づけるとストラットの振動が大きくなるので、
船体に悪影響を及ぼすことを考慮しなければならず、実
現性は低くなる。
【0008】
【課題を解決するための手段】そこで、前記課題を解決
するために、本願発明は、プロペラを具備したプロペラ
ポッドを設け、該プロペラポッドをストラットでプラッ
トホームから吊り下げた状態で設け、該ストラットの反
プロペラ側に面積増大部材を設けている。このようにス
トラットの反プロペラ側に面積増大部材を設けることに
より、旋回軸中心から反プロペラ側の投影面積及び投影
図図心までの距離が増加するので、推進装置の旋回を助
ける方向、すなわちプロペラ側を旋回させる旋回トルク
とは逆の方向のトルクが増加して、ストラットのプロペ
ラ側と反プロペラ側とにおける旋回トルク差が小さくな
り、推進装置を旋回させるための旋回トルクを低減する
ことができる。しかも、推進装置の旋回トルク低減によ
り、旋回装置(油圧構成であれば、油圧ポンプや油圧モ
ータ等)の容量を小さくすることもできる。その上、こ
れら機器が小さくなることによってプラットホームの小
型化も可能となる。
【0009】前記面積増大部材を、プラットホームの外
径部に近接する位置まで延設すれば、反プロペラ側に大
きな投影面積の部材を設けることができるので、旋回ト
ルクの低減をより計ることができる。
【0010】また、前記面積増大部材を、ストラットの
上端部からポッド近傍まで垂直方向に設ければ、更に反
プロペラ側に大きな投影面積の部材を設けることができ
るので、旋回トルクの低減に寄与することができる。
【0011】さらに、前記面積増大部材をストラットと
一体的に成形すれば、鋳物等によって製作を容易に行う
ことができ、製作が容易で旋回トルクを低減できるスト
ラット構造を提供することができる。
【0012】また、前記面積増大部材を、ストラットの
外形に連なる流線型で形成すれば、推進装置としての使
用時における流体抵抗を抑えることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本願発明の一実施形態を図
面に基づいて説明する。図1は本願発明の第1実施形態
を示す旋回式推進装置の図面であり、(a) は一部断面し
た側面図、(b) は(a) のA−A断面図である。
【0014】図示するように、この第1実施形態の旋回
式推進装置9は、ダクト1を設けたプロペラ2を具備し
たプロペラポッド3と、このプロペラポッド3を下端に
設けたストラット4とがプラットホーム5から吊り下げ
られた状態で設けられている。このプラットホーム5内
には、旋回軸6となるストラット4を中心として回転さ
せる旋回用歯車7が設けられており、この旋回用歯車7
でストラット4を回転させることによりプロペラ2の向
きを360°任意の方向に変えることができるように構
成されている。wは、水流方向である。
【0015】そして、この第1実施形態では、ストラッ
ト4の反プロペラ側にストラット4と一体構造となった
面積増大部材8が設けられている。この面積増大部材8
は、ストラット4の推進前方において所謂フィンのよう
な機能を奏するように設けられており、プラットホーム
5の下面とプロペラポッド3の上部との間の垂直方向に
設けられている。
【0016】この実施形態の面積増大部材8は、図1
(b) に示すように、中空の流線形断面となったストラッ
ト4の前部に設けられた板状の部材であり、溶接やボル
ト止め等の結合手段によってストラット4と一体構造と
なるように設けられている。この結合手段は他の手段で
あってもよい。また、この実施形態では、側面視が縦長
長方形状の面積増大部材8を設けているが、この面積増
大部材8の形状は前面が鉛直に対して傾斜したような形
状であっても他の形状であってもよく、面積増大部材8
の形状は限定されるものではない。
【0017】このようにストラット4の反プロペラ側に
面積増大部材8を設けることにより、旋回軸6のプロペ
ラ側と反プロペラ側とにおける投影面積、投影図図心ま
での距離の差が小さくなるので、プロペラ2、すなわち
ストラット4とともに旋回させられる構成の旋回動力を
小さくすることができる。つまり、旋回軸6の反プロペ
ラ側における旋回トルクを増加させてプロペラ側の旋回
トルクを打ち消すようにしている。従って、プロペラ2
の旋回に要する機器の小型化を計ることが可能となり、
プラットホーム5の小型化も含めて旋回式推進装置9を
全体的に小型化することが可能となる。
【0018】また、このように反プロペラ側に突出する
面積増大部材8を設けることにより、この面積増大部材
8が舵の一部として機能するので、直進時の進路安定性
の向上、旋回時の舵効果の増大という効果も期待でき
る。
【0019】図2は本願発明の第2実施形態を示す旋回
式推進装置の図面であり、(a) は一部断面した側面図、
(b) は(a) のB−B断面図である。なお、上述した第1
実施形態と同一の構成には同一符号を付して説明する。
図2(a) に示すように、この実施形態の旋回式推進装置
12も、ダクト1を設けたプロペラ2を具備したプロペ
ラポッド3と、このプロペラポッド3を下端に設けたス
トラット10がプラットホーム5から吊り下げられた状
態で設けられている。また、このプラットホーム5内に
は、旋回軸6となるストラット10を中心として回転さ
せる旋回用歯車7が設けられており、この旋回用歯車7
でストラット10を回転させることによりプロペラ2の
向きを360°任意の方向に変えることができるように
構成されている。
【0020】そして、この第2実施形態では、ストラッ
ト10の反プロペラ側にストラット10と一体的に成形
された面積増大部材11が設けられている。この面積増
大部材11は、ストラット10の推進前方においてスト
ラット10の一部として所謂フィンのような機能も奏す
るように設けられている。この実施形態における面積増
大部材11も、プラットホーム5の下面とプロペラポッ
ド3の上部との間の垂直方向に設けられている。
【0021】この第2実施形態の面積増大部材11は、
図2(b) に示すように、中空の流線形断面となったスト
ラット10の前部にストラット10の板厚と同様の板厚
で一体的に形成されたものであり、鋳造等によってスト
ラット10が形成される時に一体構造として形成され
る。この実施形態の面積増大部材8も側面視が縦長長方
形状であるが、この面積増大部材8の形状も限定される
ものではない。
【0022】この第2実施形態における旋回式推進装置
12でも、ストラット10の反プロペラ側に面積増大部
材11を設けることにより、旋回軸6のプロペラ側と反
プロペラ側とにおける投影面積差、投影図図心までの距
離の差を小さくすることができるので、プロペラ2、す
なわちストラット10とともに旋回させられる構成の旋
回動力を小さくすることができる。従って、プロペラ2
の旋回に要する機器の小型化を計ることが可能となり、
プラットホーム5の小型化も含めて旋回式推進装置12
を全体的に小型化することが可能となる。
【0023】また、この実施形態における面積増大部材
11によっても、この面積増大部材11が反プロペラ側
に突出する舵の一部として機能するので、直進時の進路
安定性の向上、旋回時の舵効果の増大という効果も期待
できる。
【0024】さらに、この実施形態では、ストラット1
0の後部において渦(所謂「カルマン渦」)が発生する
のを防止するための渦防止突起13を、面積増大部材1
1の表面からストラット10の表面に連なるように設け
ているので、この渦防止突起13によって、ストラット
10の後部全体で渦が発生するのを効果的に防止するこ
とができる。
【0025】なお、上述した実施形態における面積増大
部材8,11は一例であり、これら以外でも、旋回式推
進装置9,12の反プロペラ側に面積増大部材8,11
を設けることによってプロペラ側との投影面積差、投影
図図心までの距離を小さくできる構成であれば、旋回動
力の低減やそれによる旋回式推進装置9,12の小型化
を計ることは可能であり、面積増大部材8,11の形態
は上述した実施形態に限定されるものではない。
【0026】また、このような旋回式推進装置9,12
の場合、回転体であるプロペラ2の回転によってストラ
ット4が共振するのを防止できる構造とする必要がある
が、これら面積増大部材8,11がストラット4の剛性
を上げる部材として作用するので、高速回転の旋回式推
進装置であっても効果的な共振の防止を計ることができ
る。
【0027】さらに、上述した実施形態は一実施形態で
あり、本願発明の要旨を損なわない範囲での種々の変更
は可能であり、本願発明は上述した実施形態に限定され
るものではない。
【0028】
【発明の効果】本願発明は、以上説明したような形態で
実施され、以下に記載するような効果を奏する。
【0029】ストラットのプロペラ側と反プロペラ側と
における旋回トルク差が小さくなり、推進装置を旋回さ
せるための旋回トルクを低減することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の第1実施形態を示す旋回式推進装置
の図面であり、(a) は一部断面した側面図、(b) は(a)
のA−A断面図である。
【図2】本願発明の第2実施形態を示す旋回式推進装置
の図面であり、(a) は一部断面した側面図、(b) は(a)
のB−B断面図である。
【図3】従来の旋回式推進装置を示す一部断面した側面
図である。
【符号の説明】
1…ダクト 2…プロペラ 3…プロペラポッド 4…ストラット 5…プラットホーム 6…旋回軸 7…旋回用歯車 8…面積増大部材 9…旋回式推進装置 10…ストラット 11…面積増大部材 12…旋回式推進装置 13…渦防止突起

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プロペラを具備したプロペラポッドを設
    け、該プロペラポッドをストラットでプラットホームか
    ら吊り下げた状態で設け、該ストラットの反プロペラ側
    に面積増大部材を設けた旋回式推進装置のストラット構
    造。
  2. 【請求項2】 前記面積増大部材を、プラットホームの
    外径部に近接する位置まで延設したことを特徴とする請
    求項1記載の旋回式推進装置のストラット構造。
  3. 【請求項3】 前記面積増大部材を、ストラットの上端
    部からポッド近傍まで垂直方向に設けたことを特徴とす
    る請求項1又は請求項2記載の旋回式推進装置のストラ
    ット構造。
  4. 【請求項4】 前記面積増大部材をストラットと一体的
    に成形したことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1
    項に記載の旋回式推進装置のストラット構造。
  5. 【請求項5】 前記面積増大部材を、ストラットの外形
    に連なる流線型で形成したことを特徴とする請求項1〜
    4のいずれか1項に記載の旋回式推進装置のストラット
    構造。
JP2001364175A 2001-11-29 2001-11-29 旋回式推進装置のストラット構造 Pending JP2003165496A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007002932A (ja) * 2005-06-24 2007-01-11 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 渦励振抑制構造
KR200472995Y1 (ko) * 2012-09-06 2014-06-10 대우조선해양 주식회사 선회식 추진기
KR101491668B1 (ko) 2013-07-05 2015-02-09 삼성중공업 주식회사 선박
CN107351974A (zh) * 2016-09-19 2017-11-17 北车船舶与海洋工程发展有限公司 一种新型吊舱推进器壳体结构

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Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040212

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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20040427