JP2554957Y2 - バウスラスタのグリッド - Google Patents
バウスラスタのグリッドInfo
- Publication number
- JP2554957Y2 JP2554957Y2 JP1992077777U JP7777792U JP2554957Y2 JP 2554957 Y2 JP2554957 Y2 JP 2554957Y2 JP 1992077777 U JP1992077777 U JP 1992077777U JP 7777792 U JP7777792 U JP 7777792U JP 2554957 Y2 JP2554957 Y2 JP 2554957Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- grid
- hull
- bow
- duct
- bow thruster
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Cleaning Or Clearing Of The Surface Of Open Water (AREA)
- Hydraulic Turbines (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、船舶の船首に設ける
スラスタのグリッドに関するものである。
スラスタのグリッドに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の考案は、図3および図4
に示すように、船体31の船首部に船体31の離着岸を
補助するバウスラスタ32が船体31の底部に隔壁3
3、34に区画され、設けられている。
に示すように、船体31の船首部に船体31の離着岸を
補助するバウスラスタ32が船体31の底部に隔壁3
3、34に区画され、設けられている。
【0003】該バウスラスタ32は、船体31の右舷、
左舷を円筒形のダクト35のほぼ中心部に駆動源を有
し、回転方向またはプロペラの角度を操作することによ
り、片舷から他舷に水を吹き出すことにより、船体31
を旋回させるものであった。
左舷を円筒形のダクト35のほぼ中心部に駆動源を有
し、回転方向またはプロペラの角度を操作することによ
り、片舷から他舷に水を吹き出すことにより、船体31
を旋回させるものであった。
【0004】水を片舷から他舷に吹き出す場合、異物を
吸い込まないように、グリッド36と称する鋼製の格子
状の柵を両舷のダクト35の入口に設けていた。
吸い込まないように、グリッド36と称する鋼製の格子
状の柵を両舷のダクト35の入口に設けていた。
【0005】グリッド36は、十字状の骨にループ状の
ものを溶着したものや単に網目の格子状のものが用いら
れていた。
ものを溶着したものや単に網目の格子状のものが用いら
れていた。
【0006】通常、グリッド36は、ダクト35船首側
のダクト35の一番短い所を基準に平行に取り付けられ
ていた。ダクト35の船尾側は、船首側より長く、水流
37はダクト35の後面に直角に衝突を行うので、半水
滴形にレセス38を設け、水流37を逃がしていた。
のダクト35の一番短い所を基準に平行に取り付けられ
ていた。ダクト35の船尾側は、船首側より長く、水流
37はダクト35の後面に直角に衝突を行うので、半水
滴形にレセス38を設け、水流37を逃がしていた。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】従来の技術で述べたよ
うに、異物を吸い込まないような柵という技術思想でグ
リッドを設けていたため、水流はダクトの中へ入り、剰
余抵抗となっており、また、レセスを設けても、流線が
蛇行して造波抵抗となり、それでは充分に減少はでき
ず、推進抵抗となっていたいう問題点を有していた。
うに、異物を吸い込まないような柵という技術思想でグ
リッドを設けていたため、水流はダクトの中へ入り、剰
余抵抗となっており、また、レセスを設けても、流線が
蛇行して造波抵抗となり、それでは充分に減少はでき
ず、推進抵抗となっていたいう問題点を有していた。
【0008】この考案は、従来の技術の有するこのよう
な問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とする
ところは、船首の水流をダクトの中に入れず、剰余抵抗
を減少させ、推進抵抗の少ないものを提供しようとする
ものである。
な問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とする
ところは、船首の水流をダクトの中に入れず、剰余抵抗
を減少させ、推進抵抗の少ないものを提供しようとする
ものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この考案は、船体の船首部のバウスラスタのグリッ
ドにおいて、該グリッドは、環状の枠内に長方形の薄板
で刃を同方向に数条設け、該刃は船体外板面に対し垂直
状態とし、かつ、該刃の長手方向軸は船体基線に対し垂
直を基準に右舷では反時計回り、左舷で時計回りに10
〜30度傾けて各々取り付けるものである。
に、この考案は、船体の船首部のバウスラスタのグリッ
ドにおいて、該グリッドは、環状の枠内に長方形の薄板
で刃を同方向に数条設け、該刃は船体外板面に対し垂直
状態とし、かつ、該刃の長手方向軸は船体基線に対し垂
直を基準に右舷では反時計回り、左舷で時計回りに10
〜30度傾けて各々取り付けるものである。
【0010】
【作用】この考案は、一定の流速以上になると、水流に
よりグリッドの刃先に小さな渦巻現象が発生し、その渦
が壁面が形成し、その壁面上を水が流れ、水はダクトの
中に入らず(水の入れ替わりがない)、ダクトの前端か
ら後端に水流は滑らかに流れる。
よりグリッドの刃先に小さな渦巻現象が発生し、その渦
が壁面が形成し、その壁面上を水が流れ、水はダクトの
中に入らず(水の入れ替わりがない)、ダクトの前端か
ら後端に水流は滑らかに流れる。
【0011】
【実施例】実施例について、図面を用いて説明すると、
図1および図2に示すように、船体1の船首部に船体1
の離着岸を補助するバウスラスタ2が船体1の底部に隔
壁3、4に区画され、設けられている。
図1および図2に示すように、船体1の船首部に船体1
の離着岸を補助するバウスラスタ2が船体1の底部に隔
壁3、4に区画され、設けられている。
【0012】該バウスラスタ2は、船体1の右舷、左舷
を円筒形のダクト5のほぼ中心部に駆動源を有し、回転
方向またはプロペラの角度を操作することにより、片舷
から他舷に水を吹き出すことにより、船体1を旋回させ
るものである。
を円筒形のダクト5のほぼ中心部に駆動源を有し、回転
方向またはプロペラの角度を操作することにより、片舷
から他舷に水を吹き出すことにより、船体1を旋回させ
るものである。
【0013】水を片舷から他舷に吹き出す場合、異物を
吸い込まないように、グリッド6と称する鋼製の板状の
柵を両舷のダクト5の入口に設けている。
吸い込まないように、グリッド6と称する鋼製の板状の
柵を両舷のダクト5の入口に設けている。
【0014】該グリッド6は、船体外板7の線形に沿っ
て、両舷に設けている。
て、両舷に設けている。
【0015】船首の水流方向8は、バルバスバウ9の形
状と喫水10によって異なるが、水流方向8と基線11
のなす角度θは、10〜30度の範囲内に流れ、船体外
板7に沿って流れる。
状と喫水10によって異なるが、水流方向8と基線11
のなす角度θは、10〜30度の範囲内に流れ、船体外
板7に沿って流れる。
【0016】グリッド6の刃12の形状は、長方形の薄
板となっており、角度は、側面からみて、角度θとし、
かつ、A−A断面からみて、水流方向8に直角になるよ
うに設ける。
板となっており、角度は、側面からみて、角度θとし、
かつ、A−A断面からみて、水流方向8に直角になるよ
うに設ける。
【0017】
【考案の効果】この考案は、上述のとおり構成されてい
るので、次に記載する効果を奏する。この考案は、グリ
ッドの刃の角度を、側面からみて、角度θとし、かつ、
A−A断面からみて、水流方向に直角になるように装備
することにより、一定の流速以上になると、水流により
グリッドの刃先に壁面が形成され、ダクトの前端から後
端に水流は滑らかに流れ、剰余抵抗を減少させ、推進効
率のよいものが提供できる。
るので、次に記載する効果を奏する。この考案は、グリ
ッドの刃の角度を、側面からみて、角度θとし、かつ、
A−A断面からみて、水流方向に直角になるように装備
することにより、一定の流速以上になると、水流により
グリッドの刃先に壁面が形成され、ダクトの前端から後
端に水流は滑らかに流れ、剰余抵抗を減少させ、推進効
率のよいものが提供できる。
【図1】この考案の船首部を側面図で略示したものであ
る。
る。
【図2】この考案の図1のA−A断面を略示したもので
ある。
ある。
【図3】従来の船首部を側面図で略示したものである。
【図4】従来の図3のB−B断面を略示したものであ
る。
る。
1 船体 2 バウスラスタ 3 隔壁 4 隔壁 5 ダクト 6 グリッド 7 船体外板 8 水流方向 9 バルバスバウ 10 喫水 11 基線 12 刃
Claims (1)
- 【請求項1】 船体の船首部のバウスラスタのグリッド
において、該グリッドは、環状の枠内に長方形の薄板で
刃を同方向に数条設け、該刃は船体外板面に対し垂直状
態とし、かつ、該刃の長手方向軸は船体基線に対し垂直
を基準に右舷では反時計回り、左舷で時計回りに10〜
30度傾けて各々取り付けることを特徴とするバウスラ
スタのグリッド。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992077777U JP2554957Y2 (ja) | 1992-10-13 | 1992-10-13 | バウスラスタのグリッド |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992077777U JP2554957Y2 (ja) | 1992-10-13 | 1992-10-13 | バウスラスタのグリッド |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0635099U JPH0635099U (ja) | 1994-05-10 |
JP2554957Y2 true JP2554957Y2 (ja) | 1997-11-19 |
Family
ID=13643396
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1992077777U Expired - Lifetime JP2554957Y2 (ja) | 1992-10-13 | 1992-10-13 | バウスラスタのグリッド |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2554957Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP3670316A1 (en) * | 2018-12-17 | 2020-06-24 | Elomatic Oy | Grid for a tunnel thruster |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5130854Y2 (ja) * | 1973-08-01 | 1976-08-03 | ||
JPS5742212A (en) * | 1980-08-26 | 1982-03-09 | Mitsubishi Electric Corp | Mic module |
JPH0362594A (ja) * | 1989-07-28 | 1991-03-18 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 電気機器 |
-
1992
- 1992-10-13 JP JP1992077777U patent/JP2554957Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0635099U (ja) | 1994-05-10 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
EXPY | Cancellation because of completion of term |