JP2003237517A - 自動車のエアバッグドア及びその製造方法 - Google Patents

自動車のエアバッグドア及びその製造方法

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JP2003237517A
JP2003237517A JP2002044347A JP2002044347A JP2003237517A JP 2003237517 A JP2003237517 A JP 2003237517A JP 2002044347 A JP2002044347 A JP 2002044347A JP 2002044347 A JP2002044347 A JP 2002044347A JP 2003237517 A JP2003237517 A JP 2003237517A
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Japan
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reinforcing plate
base material
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wrinkles
airbag door
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JP2002044347A
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English (en)
Inventor
Masaki Ishizuka
正樹 石塚
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Kanto Jidosha Kogyo KK
Toyota Motor East Japan Inc
Original Assignee
Kanto Jidosha Kogyo KK
Kanto Auto Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ヒンジ領域を備えて破断開放時に部分的に回
動するようになった補強板をインストルメントパネルの
基材層と一体成形可能なエアバッグドアを提供する。 【解決手段】 インストルメントパネルの基材層1に一
体に成形されて補強板10で補強されているエアバッグ
ドアが、エアバッグの作動により、補強板10を部分的
に回動させて破断開放する。その回動部分13のヒンジ
として機能する補強板部分に、インストルメントパネル
表面側へ向けて突出して、破断開放時に伸びる複数条の
しわ15aが形成され、基材層1の裏面の凹部に複数条
のしわ15aが挿入されて、隣り合うしわ15a間に空
洞15cが形成された状態に、基材層1が補強板10と
一体化されて樹脂成形されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インストルメント
パネルの基材層に一体に形成されて補強板で補強されて
いるエアバッグドアが、インストルメントパネル内での
エアバッグの作動により、補強板を部分的に回動させて
破断開放するようになった自動車のエアバッグドア及び
その製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図7Aに示すように インストルメント
パネルの基材層1に表皮2が接合されて形成され、一般
的には鉄板である補強板23を一体化された助手席側の
エアバッグドアが、破断開放する場合に、裏側の鉄板2
3の回動経路が相対的に長くなるために、ヒンジ領域に
伸び代を設けておかないと、充分な開放を保証できなく
なる。そこで、図7Bに示すように、基材層1のヒンジ
領域を例えば肉薄の支点領域1aをライン状に一体成形
すると共に、裏側に向けて撓ませたヒンジ23aを有す
る鉄板23を、基材層1に設けたスタッドボルト1bに
ねじ止めすることが行われている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
点に鑑みて、ヒンジ領域を備えて破断開放時に部分的に
回動するようになった補強板をインストルメントパネル
の基材層と一体成形可能な冒頭に述べた類の自動車のエ
アバッグドア及びその製造方法を提供することを目的と
する。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、この目的を達
成するために、請求項1により、インストルメントパネ
ルの基材層に一体に成形されて補強板で補強されている
エアバッグドアが、エアバッグの作動により、補強板を
部分的に回動させて破断開放するようになった自動車の
エアバッグドアにおいて、ヒンジとして機能する補強板
部分に、インストルメントパネル表面側へ向けて突出し
て、破断開放時に伸びる複数条のしわが形成され、基材
層の裏面の凹部に複数条のしわが挿入されて、隣り合う
しわ間に空洞が形成された状態に、基材層が補強板と一
体化されて樹脂成形されていることを特徴とする。
【0005】基材層の凹部は、破断開放時の肉薄の支点
ラインになる。しわ間に基材層の樹脂が侵入しないこと
により、ヒンジは、しわが破断開放時に干渉されずに伸
びることにより、スムーズに回動経路に沿って曲がる。
【0006】このようなエアバッグドアを強化反応射出
成形により製造するには、請求項3により、反応射出成
形用の金型の一方に、しわがインストルメントパネル表
面側へ向けて突出するように補強板をセットし、隣り合
うしわ間に樹脂原料が侵入しないように、補強板を金型
へのセットする前又は後に、複数条のしわを表面側から
シールテープでカバーし、金型を閉鎖した状態で、反応
射出成形により基材層を発泡成形して補強板と一体化す
る。
【0007】図1乃至図4を基に本発明の実施の形態に
よる自動車のエアバッグドア及びその製造方法を説明す
る。図4に示すように、エアバッグドア6は、インスト
ルメントパネル5の助手席側に一体成形され、その内部
にエアバッグ本体が収納される。即ち、このエアバッグ
ドアは、図1に示すように、表皮2が接合された基材層
1の裏面に、鉄製の補強板10を樹脂成形時に接合して
構成されている。
【0008】この補強板は、図2に示すように、四方に
エアバッグ本体を取り付けるボルト11が突設されたロ
の字形のブラケット部12の車両前方側の辺部分に、車
両後方へ向けてその内部領域をコの字形の隙間19を残
して埋めるように、回動部13を延設して1枚の鉄板で
形成されている。この回動部の基端側の回動時に支点と
なる補強板部分は、その車幅方向全域に2条の波形のし
わ15aをプレス成形することにより、ヒンジ15とし
て形成されている。これらのしわの長さは、回動部13
の開放後の曲面長に相当する延びる伸び代に設定されて
いる。しわ15aは、インストルメントパネル5の表面
側へ向けて基材層1内へ突出すると共に、粘着性のシー
ルテープ16でカバーされて隣り合うしわ15a間の凹
部に、樹脂で埋められていない空洞部15cが形成され
ている。隙間19には、破断開放時の飛散を抑制するよ
うに、コの字形の破断路18が一体成形されている。
【0009】このようなエアバッグドア6の製造方法を
図3を参照して説明する。2条のしわ15aをカバーす
るように、粘着式のシールテープ16をそれぞれのしわ
先端15b間を横断して前後の外周面に粘着し、先端1
5b間の凹部に樹脂原料が侵入しないようにシールする
(図1参照)。次いで、強化反応射出成形用の上型8
に、しわ15a付の回動部13を有する前述の補強板1
0をセットすると共に、下型9には表皮2をセットす
る。尚、シールテープ16は、補強板10を上型8にセ
ット後に粘着させても良い。
【0010】金型8、9の閉鎖後に、ウレタン樹脂原料
を注入して反応発泡させ、基材層1を表皮2及び補強板
10と接合した状態に一体成形する。これにより、ボル
ト11が突出した状態で、補強板10は基材層1と一体
化される。また、シールテープ16でカバーされた状態
で、隣り合うしわ15a間には基材層1の空洞部15c
が形成される。さらに、ヒンジ15に対面する基材層1
の領域には、その侵入により車幅方向へ伸びる細長の肉
薄部1aが形成される。
【0011】コの字形の破断路18は一体成形によら
ず、脱型後の例えば切削の後加工により、基材層1に隙
間19から連続的もしくはミシン目状に肉薄により形成
しても良い。また、ブラケット部12にはボルト11で
エアバッグ本体が取り付けられる。
【0012】エアバッグドア6は、作動時に補強板10
の回動部分13がエアバッグ本体の膨張により上方へ駆
動され、これによりヒンジ15は、空洞部15cの存在
により基材層1aで拘束されることなくしわ15aをス
ムーズに伸ばしつつ回動経路に沿って上方へ曲がる。そ
の際、基材層1のヒンジ15に対面する領域は、肉薄部
1aとなって確実に支点として機能してエアバッグドア
6を回動させ、また回動部13に沿ってコの字形に脆弱
となる破断路18が形成されていることにより、不規則
な飛散を伴うことなく基材層1を回動部分13に対応し
た方形状に破断開放させる。
【0013】図5は別の実施の形態による鉄板を示すも
ので、ブラケット12の車両前後側の辺部分に、複数条
のしわ35が形成されると共に、補強板の回動部分30
がH形の隙間31を残して前後方向へ対向するように延
設されている。これにより、隙間31に沿って破断路を
形成することにより、両開き式のエアバッグドアが構成
される。
【0014】また、しわとしては、前述の2条の波形に
限らず、種々の形状が考えられる。例えば、図6に示す
ように、3条の鋭角の山形のしわ25を形成し、その先
端間に2個の空洞部が形成されるヒンジとすることもで
きる。補強板としては鉄製に限らず、可曲性を有する合
成樹脂製の場合でも本発明を適用できる。
【0015】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、インストルメ
ントパネルの基材層と補強板との一体樹脂成形時に基材
層のヒンジ領域に自ずと肉薄による脆弱領域が形成され
ると共に、補強板の回動部分の基端領域に伸び代機能を
有するヒンジが形成される。請求項2の発明によれば、
インストルメントパネルを製造する通常の反応射出成形
にも有効に利用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態によるエアバッグドアの図
2のA-A線による断面図である。
【図2】同エアバッグドアの補強板の裏面平面図であ
る。
【図3】同エアバッグドアの製造工程を説明する断面図
である。
【図4】同エアバッグドアを備えたインストルメントパ
ネルの斜視図である
【図5】別の実施の形態によるエアバッグドアの補強板
の裏面平面図である。
【図6】別の実施の形態による補強板のしわ領域の断面
図である。
【図7】エアバッグドアの補強板のエアバッグ作動時の
通常の動作状態を説明する断面図である。
【符号の説明】
1a 肉薄部 5 インストルメントパネル 6 エアバッグドア 8 上型 9 下型 10 補強板 13 補強板の回動部分 15、25 ヒンジ 15a、35 しわ 15c 空洞部 16 シールテープ 18 破断路 19、31 隙間

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インストルメントパネルの基材層に一体
    に成形されて補強板で補強されているエアバッグドア
    が、エアバッグの作動により、補強板を部分的に回動さ
    せて破断開放するようになった自動車のエアバッグドア
    において、 ヒンジとして機能する補強板部分に、インストルメント
    パネル表面側へ向けて突出して、破断開放時に伸びる複
    数条のしわが形成され、 基材層の裏面の凹部に複数条の前記しわが挿入されて、
    隣り合う前記しわ間に空洞が形成された状態に、前記基
    材層が補強板と一体化されて樹脂成形されていることを
    特徴とする自動車のエアバッグドア。
  2. 【請求項2】 補強板が鉄製であることを特徴とする請
    求項1記載の自動車のエアバッグドア。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の自動車のエアバッグドア
    を強化反応射出成形により製造するエアバッグドアの製
    造方法であって、 反応射出成形用の金型の一方に、しわがインストルメン
    トパネル表面側へ向けて突出するように補強板をセット
    し、 隣り合う前記しわ間に樹脂原料が侵入しないように、前
    記補強板を前記金型へセットする前又は後に、複数条の
    前記しわを表面側からシールテープでカバーし、 前記金型を閉鎖した状態で、反応射出成形により基材層
    を発泡成形して前記補強板と一体化することを特徴とす
    る自動車のエアバッグドアの製造方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009034872A (ja) * 2007-07-31 2009-02-19 Kyoraku Co Ltd 蝶番付きプラスチック成形体
DE102010015256A1 (de) * 2010-04-13 2011-10-13 Faurecia Innenraum Systeme Gmbh Airbaganordnung sowie Verfahren zur Herstellung derselben
CN105398341A (zh) * 2015-11-23 2016-03-16 天津华夏联盛汽车部件有限公司 一种带副驾安全气囊门部件的仪表板总成

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