JP2003237234A - 感熱記録媒体及びその製造方法 - Google Patents

感熱記録媒体及びその製造方法

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JP2003237234A
JP2003237234A JP2002040444A JP2002040444A JP2003237234A JP 2003237234 A JP2003237234 A JP 2003237234A JP 2002040444 A JP2002040444 A JP 2002040444A JP 2002040444 A JP2002040444 A JP 2002040444A JP 2003237234 A JP2003237234 A JP 2003237234A
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sheet
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Haruhiko Osawa
晴彦 大澤
Kiyohiko Asano
清彦 浅野
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Kyodo Printing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 一方の面に熱融着ができない又は困難な基材
が採用された感熱記録シートが貼り合わされた、層構成
が非対称な感熱記録媒体において、反りが小さく、感熱
記録シートが貼り合わされていない面に被熱融着シート
を熱融着により貼り合わすことが可能な感熱記録媒体を
提供する。 【解決手段】 以下の要件(1)〜(3)を備えたこと
を特徴とする。 (1)感熱記録媒体は、少なくとも、感熱記録シートの
基材上に、コアシート、反り防止シート、第二のオーバ
レイシートが積層される。 (2)感熱記録シートの大きさは、感熱記録媒体の50
%以上の面積である。 (3)反り防止シートは、前記基材と同程度の熱収縮率
を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、反りが小さく、磁
気記録シートなどを熱融着により貼り合わせることがで
きる感熱記録媒体及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、感熱記録シートが貼り合わされた
感熱記録媒体が広く使用されている。例えば、基材上
に、ロイコ染料と顕減色剤を主成分として含有している
可逆性感熱記録層を有する感熱記録シートは、サーマル
ヘッドなどにより加熱/冷却されることで情報を表示/
消去される。
【0003】感熱記録シートは、通常、感熱記録媒体の
一方の面(以下、この面を表面と表記する)のみに設け
られる。例えば、感熱記録媒体は、図11に示すよう
に、感熱記録シート2の基材上(基材の感熱記録層が設
けられていない面側)に、第一のオーバーレイシート3
a、第一のコアシート4a、第二のコアシート4b、第
二のオーバレイシート3bが順次積層された層構成を採
用する。
【0004】このような感熱記録媒体は、前記したよう
に層構成が非対称であるため、反りが生じやすいという
問題がある。この反りは、主に、感熱記録シート2の基
材が、感熱記録媒体作製時の熱/圧により伸び、次いで
冷却されて縮むために生じる。
【0005】従来、この問題を解決するために、図12
に示すように、感熱記録媒体において、感熱記録シート
2が設けられていない面(以下、この面を裏面と表記す
る)に、感熱記録シート2の基材と同じ材質の層をさら
に設けることで層構成をほぼ対称なものとしていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、以上の
ような感熱記録媒体は、裏面上に、磁気シート(磁気ス
トライプ)やサインパネルなどの被熱融着シートを熱融
着により貼り合わせることができない。
【0007】感熱記録シート2は、感熱記録層形成時に
かかる熱に対して耐熱性をもつ基材を採用する必要があ
る。そのため、基材として採用できる材料は限定され、
例えばポリエチレンテレフタレート(PET)などが挙
げられる。しかし、このような材料は、耐熱性に優れる
反面、他の層と熱融着できないため、このような材料に
よる基材を反り防止のために裏面に設けると、この裏面
上に磁気ストライプ等の被熱融着シートを設けることが
できない。
【0008】本発明は、上記問題点に鑑みなされたもの
であり、一方の面(表面)に熱融着ができない又は困難
な基材が採用された感熱記録シートが貼り合わされた、
層構成が非対称な感熱記録媒体において、反りが小さ
く、感熱記録シートが貼り合わされていない面(裏面)
に被熱融着シートを熱融着により貼り合わすことが可能
な感熱記録媒体を提供することを目的とする。また、こ
のような感熱記録媒体を製造する方法を提供することも
目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに、請求項1記載の感熱記録媒体は、一方の面に熱融
着ができない又は困難な基材が採用された感熱記録シー
トを有する、層構成が非対称な感熱記録媒体であって、
以下の要件(1)〜(3)を備えたことを特徴とする。 (1)感熱記録媒体は、少なくとも、感熱記録シートの
基材上に、コアシート、反り防止シート、第二のオーバ
レイシートが積層される。 (2)感熱記録シートの大きさは、感熱記録媒体の50
%以上の面積である。 (3)反り防止シートは、前記基材と同程度の熱収縮率
を有する。
【0010】請求項2記載の発明は、請求項1の感熱記
録媒体において、第二のオーバーレイシートの、反り防
止シートが設けられていない側の面上に被熱融着シート
(層)が設けられたことを特徴とする。
【0011】請求項3記載の発明は、請求項1又は2の
感熱記録媒体において、反り防止シートは、感熱記録シ
ートの基材と同一材料によるシート(層)であることを
特徴とする。
【0012】請求項4記載の発明は、請求項3の感熱記
録媒体において、反り防止シートの厚さは、感熱記録シ
ートの基材の厚さの−10%〜+10%内の厚さである
ことを特徴とする。
【0013】請求項5記載の感熱記録媒体の製造方法の
発明は、請求項1から4のいずれか1の感熱記録媒体の
製造方法であって、各シートを積層し、一回熱プレスし
て感熱記録媒体を形成することを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る感熱記録媒体
及びその製造方法を、実施の形態によって詳細に説明す
る。
【0015】本実施の形態に係る感熱記録媒体は、一方
の面(表面)に熱融着ができない又は困難な基材が採用
された感熱記録シートを有する(貼り合わされた)、層
構成が非対称な感熱記録媒体であって、以下の要件
(1)〜(3)を備えたことを特徴とする。
【0016】(1)感熱記録媒体は、少なくとも、感熱
記録シート2の基材上に、コアシート4、反り防止シー
ト1、第二のオーバレイシート3bが積層された層構成
をとる(図1の構成)。すなわち、反り防止シート1
は、コアシートと第二のオーバーレイシートとの間に設
けられることを特徴とする。図1に示される第一のオー
バーレイシート3aは省略してもよい。ただし、これら
以外の層/シートが積層されてもよい。好ましくは、第
二のオーバーレイシート3bの、反り防止シート1が設
けられていない側の面(裏面)上に被熱融着シート5が
設けられる。また、コアシート4は、複数枚、好ましく
は二枚で構成される。
【0017】(2)感熱記録シート2の大きさは、感熱
記録媒体の50%以上の面積である。すなわち、感熱記
録媒体は、コアシート4やオーバーレイシート3の面積
の50%以上の大きさの感熱記録シート2が貼り合わさ
れる。なぜなら、反り防止処理を施していないとき、感
熱記録シート2の面積が50%以上の場合に反りの発生
が大きいため、本発明による反り防止効果が顕著に得ら
れるからである。
【0018】(3)反り防止シート1は、製造時に加え
られる熱/圧に対して感熱記録シート2の基材と同程度
の耐熱性を有する層である。つまり、感熱記録媒体作製
時に加えられる熱に対して同程度の熱収縮率を有し、具
体的には基材の熱収縮率の±5%以内、好ましくは±2
%以内程度のものを使用できる。このような性質は、基
材として採用できる材料を反り防止シート1の材料とし
て用いれば得られる。また、反り防止シート1の膜厚
を、基材の厚さの±10%以内とすれば、反りをより小
さくできる。また、反り防止シート1を、基材と同じ材
料で、基材の厚さの−10%〜+10%内の厚さ、好ま
しくは基材と同じ厚さの層とすれば、感熱記録媒体の反
りは極めて小さくなる。例えば、反り防止シート1は、
ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリアセテー
ト、ポリスチレン(PS)、エポキシ樹脂、ポリカーボ
ネート(PC)等合成樹脂シート、合成紙、又はこれら
の組み合わせ等による層とすることが好ましい。
【0019】以上の要件を備えた感熱記録媒体は、反り
防止シート1が、コアシート4と第二のオーバーレイシ
ート3bの間に設けられているため反りが小さい。ま
た、裏面がオーバーレイシート3であるため、裏面に熱
融着により磁気シートなどの被熱融着シート5を貼り合
わすことができる。
【0020】また、上記感熱記録媒体は、(1)前記し
た各シート/層を積層し、(2)一回の熱プレス(熱融
着)を行うことで製造することが好ましい。以下、上記
カードの好適な層構成例、各層の説明及び製造方法につ
いてさらに詳しく説明する。
【0021】〈層構成〉感熱記録媒体は、感熱記録シー
ト2の基材上(感熱記録層が設けられていない面側)に
第一のオーバーレイシート3a、コアシート4、反り防
止シート1、第二のオーバレイシート3bが設けられた
層構成をとる(図1の構成)。第一のオーバーレイシー
ト3aは省略可能である。第一のオーバーレイシート3
aを省略した場合でも反り防止効果が得られる。
【0022】なお、これらの層の間には、公知の層/シ
ートを設けることができる。例えば、感熱記録シート2
と第一のオーバレイシート3aの間、コアシート4と反
り防止シート1の間、反り防止シート1と第二のオーバ
レイシート3bの間にホットメルトなどによる接着層6
を設けることが好ましい(図2の構成)。基材や反り防
止シート1は、熱融着が困難だからである。また、IC
チップ10が設けられてもよい(図5の構成)。
【0023】また、感熱記録シート2の第一のオーバレ
イシート3aが設けられていない面側(表面)及び/又
は第二のオーバレイシート3bの反り防止シート1が設
けられていない面側(裏面)にも公知の層/シートを設
けることができる。特に、本実施の形態に係る感熱記録
媒体は、裏面がオーバーレイシート3であるため、裏面
上に熱融着により被熱融着シート5を貼り合わすことが
できる。次に、各シート/層について詳細に説明する。
【0024】〈感熱記録シート2〉感熱記録シート2
は、少なくとも基材上に感熱記録層が設けられる。な
お、基材と感熱記録層との間に、接着層などの公知の層
が設けられていてもよい。また、感熱記録層の基材が設
けられていない面側に保護層などの公知の層が設けられ
てもよい。また、基材の感熱記録層が設けられていない
面側に接着剤層などの公知の層が設けられてもよい。
【0025】基材は、感熱記録シート2に採用できる公
知の材料はすべて使用できるが、感熱記録シート2の作
製時に加えられる熱に対し、十分な耐性を持つことが必
要で、例えば、ポリエチレンテレフタレート(PE
T)、ポリアセテート、ポリスチレン(PS)、エポキ
シ樹脂、ポリカーボネート(PC)等合成樹脂シート、
合成紙、又はこれらの組み合わせ等が用いられる。
【0026】感熱記録層は、例えばサーマルヘッド等に
より加熱することにより情報を記録可能な層である。以
下に、ロイコ染料、顕減色剤及びバインダー樹脂を主成
分として構成され、熱によって可逆的に発色/消色を繰
り返すことが可能な層について説明する。ただし、感熱
記録層は、このような層に限定されるものではなく、他
の方式によって感熱記録(可逆性感熱記録も含む)を行
うことができる層であってもよい。
【0027】ロイコ染料は、通常無色ないし淡色の電子
供与性染料前駆体といわれるものである。また、顕減色
剤は、電子受容性化合物といわれるものであり、加熱後
の冷却速度の違いにより染料前駆体に可逆的な色調変化
を生じさせるものであり、炭素数6以上の脂肪族炭化水
素基を少なくとも1つ有するフェノール性化合物又はフ
タル酸化合物、あるいはフェノール性水酸基とアミノ基
とを有する酸性化合物が用いられる。
【0028】ロイコ染料は、クリスタルバイオレットラ
クトン、3−インドリノ−3−p−ジメチルアミノフェ
ニル−6−ジメチルアミノフタリド、3−ジエチルアミ
ノ−7−クロロフルオラン、2−(2−クロルフェニル
アミン)−ジエチルアミノフルオラン、2−(2−フル
オロフェニルアミノ)−6−ジエチルアミノフルオラ
ン、2−(2−フルオロフェニルアミノ)−6−ジ−n
−ブチルアミノフルオラン、3−ジエチルアミノ−7−
シクロヘキシルアミノフルオラン、3−ジエチルアミノ
−5−メチル−7−t−ブチルフルオラン、3−ジエチ
ルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−
ジエチルアミノ−6−メチル−7−p−ブチルアニリノ
フルオラン、3−シクロヘキシルアミノ−6−クロロフ
ルオラン、2−アニリノ−3−メチル−6−(N−エチ
ル−p−トルイジノ)−フルオラン、3−ピロリジノ−
6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−ピロリジノ
−7−シクロヘキシルアミノフルオラン、3−N−メチ
ルシクロヘキシルアミノ−6−メチル−7−アニリノフ
ルオラン、3−N−エチルペンチルアミノ−6−メチル
−7−アニリノフルオラン等を挙げることができる。
【0029】通常、無色ないし淡色の、ロイコ染料とし
ての電子供与性染料前駆体はそれぞれ1種又は2種以上
を混合して使用してもよい。
【0030】顕減色剤は、N−(p−ヒドロキシフェニ
ル)−N’−n−オクタデシルチオ尿素、N−(p−ヒ
ドロキシフェニル)−N’−n−オクタデシル尿素、N
−(p−ヒドロキシフェニル)−N’−n−オクタデシ
ルチオアミド、4’−オクタデカンアニリド、2−オク
タデシルテレフタル酸、N−オクタデシル(p−ヒドロ
キシフェニル)アミド、N−(p−ヒドロキシベンゾイ
ル)−N−オクタデカノイルアミン、N−[3−(p−
ヒドロキシフェニル)プロピオノ]−N’−オクタデカ
ノヒドテジド、N−[(p−ヒドロキシフェニル)メチ
ル]−n−オクタデシルアミド、N−[(p−ヒドロキ
シフェニル)メチル]−n−オクタデシル尿素、N−
[(p−ヒドロキシフェニル)メチル]−N’−n−オ
クタデシルオキサミド等が挙げられる。顕減色剤はそれ
ぞれ1種又は2種以上を混合して使用しても良い。
【0031】バインダー樹脂は、デンプン類、ヒドロキ
シエチルセルロース、メチルセルロース、カルボキシメ
チルセルロース、ゼラチン、カゼイン、ポリビニルアル
コール、変性ポリビニルアルコール、ポリアクリル酸ソ
ーダ、アクリル酸アミド/アクリル酸エステル共重合
体、アクリル酸アミド/アクリル酸エステル/メタクリ
ル酸3元共重合体、スチレン/無水マレイン酸共重合体
のアルカリ塩、エチレン/無水マレイン酸共重合体のア
ルカリ塩等の水溶性高分子、ポリ酢酸ビニル、ポリウレ
タン、ポリアクリル酸エステル、スチレン/ブタジエン
共重合体、アクリロニトリル/ブタジエン共重合体、ア
クリル酸メチル/ブタジエン共重合体、エチレン/酢酸
ビニル共重合体等のラテックスなどがあげられ、特に電
子供与性染料前駆体(ロイコ染料)及び電子受容性化合
物(顕減色剤)の分散性にすぐれ、書き換え耐久性にす
ぐれた可逆性感熱記録層が得られるため、熱可塑性樹脂
の分子内に二重結合を導入して、紫外線又は電子線硬化
性とした樹脂として、塩化ビニル/酢酸ビニル/ビニル
アルコール共重合体にアクリル酸又はメタクリル酸をエ
ステル重合させた樹脂が使用できる。
【0032】このような可逆性感熱記録層において、発
色を行うには加熱に引き続き急速な冷却が起これば良
く、消色を行うには加熱後の冷却速度が遅ければ良い。
例えば、適当な熱源(サーマルヘッド、レーザー光、熱
ロール、熱スタンプ、高周波加熱、電熱ヒーターからの
輻射熱、熱風等)で比較的長い時間加熱すると、可逆性
感熱記録層だけでなく基材等も加熱される為に冷却速度
が遅く、相分離状態(消色状態)になる。一方、適当な
方法で加熱した後、低温の金属ブロックなどを押し当て
る等して急速に冷却することにより、発色状態を発現さ
せることができる。また、サーマルヘッド、レーザー光
等を用いて極めて短い時間だけ加熱すると、加熱終了後
に直ちに冷却(固化)が始まる為、発色状態を発現させ
ることができる。従って、同じ加熱温度及び/又は同じ
熱源を用いても、冷却速度を制御することにより発色状
態及び消色状態を任意に発現させることができる。
【0033】ここで、感熱記録層は約3〜10μmの厚
さに形成される。
【0034】保護層は、感熱記録層表面を保護するため
に設けられる層である。そのため、保護層は、この目的
を達成することができる素材であればよい。例えば、そ
の硬さを十分なものにするために、紫外線硬化型樹脂を
含有することができる。また、保護層にシリカ等を含有
させることにより、表面に適度な凸凹が形成される。こ
れにより、保護層表面のギラ付き感、及び保護層表面に
おける傷の発生が防止される。また、サーマルヘッドに
セルフクリーニング性が付与される。また、剥離層を省
略し、剥離性を付与した保護層を用いてもよい。
【0035】接着剤層は、感熱記録シートをカード(コ
アシートまたはオーバーレイシート)等に熱プレス等し
た場合に十分に接着をおこない得るものであれば良く、
一般に用いられるポリエステル系樹脂、アルキッド系樹
脂、ビニル系樹脂、ポリウレタン系樹脂又はそれらの混
合樹脂を用いることができる。
【0036】〈コアシート4〉コアシート4は、感熱記
録媒体の基体となるシートであり、通常、印刷が施され
る。コアシート4は、図1に示すように一枚のシートに
より構成されてもよいが、両面(表面と裏面用)の印刷
を施される場合には、図3に示すように二枚のシートに
より構成することが好ましい。表面用の印刷と裏面用の
印刷の見当をあわせる(位置をあわせる)のが容易にな
るからである。この場合、第一のコアシート4aは表面
用の印刷が施され、第二のコアシート4bには裏面用の
印刷が施される。また、三枚以上のシートにより構成さ
れてもよい。
【0037】コアシート4としては、種々の形態のもの
を用いることができ、例えば、塩素含有重合体;ポリ塩
化ビニル、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、塩化ビニ
ル−酢酸ビニル−ビニルアルコール共重合体、塩化ビニ
ル−酢酸ビニル−マレイン酸共重合体、塩化ビニル−ア
クリレート共重合体、ポリ塩化ビニリデン、塩化ビニリ
デン−塩化ビニル共重合体、塩化ビニリデン−アクリロ
ニトリル共重合体など、ポリエステル樹脂;ポリエチレ
ンテレフタレート樹脂、ポリブチレンテレフタレート樹
脂、あるいはテレフタール酸またはイソフタール酸など
の酸成分と、エチレングリコールまたはシクロヘキサン
ジメタノールなどのアルコール成分との縮合エステル樹
脂(例えばPETG:イーストマンケミカル社の商標)
など、生分解性プラスチック樹脂;ポリ乳酸系樹脂、デ
ンプンと変性ポリビニールアルコール等とからなる天然
高分子系樹脂、β−ヒドロキシ酪酸とβ−ヒドロキシ吉
草酸とからなる微生物産生の樹脂等。さらにポリアミド
樹脂、アクリル樹脂、シリコーン樹脂等が挙げられ、こ
れら上記材料を適宜組合せてもよく、これら上記の材料
を積層したものでもよい。
【0038】〈オーバーレイシート3〉オーバーレイシ
ート3は、コアシート4に施された印刷を保護する機能
と、被熱融着シート5などと熱融着する機能とを有する
層(シート)である。このような機能を有するものであ
ればどのような材料でも採用できるが、コアシート4に
施された印刷を外部から目視で確認できるようにするた
めに、可視光に対しては透明又は半透明の材料がよい。
具体的には、コアシート4に採用できる材料と同じ種類
の材料から透明又は半透明の材料が適宜選択されて用い
られる。
【0039】〈反り防止シート1〉反り防止シート1
は、前記したように、感熱記録媒体の作製時や、サーマ
ルヘッドなどにより感熱記録シート(感熱記録層)に情
報が記録/消去される際などに加えられる熱や圧などに
より反りが生じることを防止するために設けられる、前
記した条件を満たす層である。
【0040】〈接着層6〉接着層6は、反り防止シート
1の上下や、感熱記録シートと第一のオーバーレイシー
トの間に好ましく設けられる。前記したように、基材や
反り防止シート1に採用される材料は熱融着性が低いか
らである。接着層6としては、感熱記録シート2におけ
る接着剤層で挙げた材料を採用できる。また、ホットメ
ルト樹脂からなるホットメルトシートとしてもよい。ホ
ットメルトシートは市販のものを使用できる。
【0041】〈被熱融着シート5〉被熱融着シート5
は、感熱記録媒体の裏面に熱融着により貼り合わされる
層/シートであり、例えば、磁気シート、サインパネ
ル、エンボスシート、箔押しシートなどがある。これら
のシートは公知のものを採用できる。
【0042】〈IC〉本実施の形態に係る感熱記録媒体
は、前記したようにICチップ10を内蔵していてもよ
い。すなわち、非接触型又は接触型のICカードとして
もよい。ICチップは公知の方法により搭載すればよ
い。例えば、図5(a)に示すような位置において、A
−A’断面図(b)〜(d)に示すような搭載法があ
る。(b)では、二枚のコアシート4によりICチップ
を挟み込んだ構成をとっている。(c)では、二枚のコ
アシート4にくぼみを設け、このくぼみにICチップを
配置してホットメルトなどにより搭載している。(d)
では、コアシート4をくりぬき(穴を設け)、ICチッ
プを入れた構成をとっている。また、非接触式の場合に
は、(a)に示すようにアンテナ11を二枚のコアシー
ト4の間に設ければよい。
【0043】〈製造方法〉本実施の形態に係る感熱記録
媒体の製造方法は、感熱記録媒体における公知の製造方
法を採用できるが、好ましくは、一回の熱プレス(熱圧
着)により形成する。つまり、感熱記録媒体を構成する
各シート(層)を積層し、これに圧/熱を加えて形成す
ることが好ましい。この理由は、各層を複数回に分けて
積層していくと、各層ごとに圧/熱が加えられる回数が
異なるためである。つまり、各層ごとに初期状態(圧/
熱が加えられる前の状態)と比べた伸び/縮みが異なっ
てしまい、大きな反りが生じてしまうからである。ま
た、各シートの位置あわせが難しいからである。例え
ば、はじめにコアシート4と第一のオーバーレイシート
3aとを接着し、次に、コアシート4と反り防止シート
1と第二のオーバレイシート3bとを接着し、最後に感
熱記録シート2と第一のオーバレイシート3aとを接着
した場合、反り防止シート1は二回熱プレスされ、感熱
記録シート2は一回熱プレスされる。したがって、初期
状態に対する、感熱記録シート2の基材の伸び/縮み
と、反り防止シート1の伸び/縮みとは大きく異なって
しまい、得られた感熱記録媒体は大きく反ったものとな
る。
【0044】なお、本実施の形態に係る層構成を採用
し、前記したように一回のプレスにより成形すれば、高
温/高圧のプレスを行っても、得られる感熱記録媒体の
反りを小さくできる。通常、コアシート4やオーバレイ
シートに3好適に採用される材料は、高い温度/圧力を
加えられた場合の変形量が大きい。そのため、反りが小
さい感熱記録媒体を得るために、一般には、低温/低圧
で形成する必要がある。しかし、このように形成する
と、各層間の接着力は弱いものとなってしまう。一方、
本実施の形態に係る製造方法を採用すれば、高温/高圧
の熱融着を行っても反りを小さな感熱記録媒体を提供で
きるため、各層間の接着力を従来のものと比べて強くで
きる。
【0045】<実施例>以下、本発明を実施例によりさ
らに詳説するが、本発明は、これら実施例に限定されて
解釈されるものではない。
【0046】〈実施例1〉 (感熱記録シート2の作製)まず、感熱記録シート2を
以下の手順1〜5により作製した。 1.基材 厚さ25μmの透明ポリエチレンテレフタレート(PE
T.東洋紡績(株)製、商品名E5100)を用意し
た。
【0047】2.(可逆性)感熱記録層 下記の組成の材料を容器に入れ、直径2mmのジルコニ
アビーズを加えてペイントシェーカーで60分間分散し
て塗料とし、#26のワイヤーバーで前記基材25表面
上に塗工し、乾燥させ(80°C、5分間)、紫外線照
射(160W/cm、30m/分、1パス)を行った
後、乾燥膜厚6μmに形成した。 ・ロイコ染料 20重量部 (3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、 山本化成(株)製、商品名ODB) ・顕減色剤 60重量部 (N−(4−ヒドロキシフェニル)−N’−n−オクタデシル尿素、 特開平6−210954) ・熱可塑性樹脂 60重量部 (アクリル樹脂、三菱レイヨン(株)製、商品名ダイヤナールBR−80) ・紫外線硬化型樹脂 20重量部 (BASF(株)社製、商品名LAROMERLR8864) ・光重合開始剤 1重量部 (チバガイギー(株)製、商品名ダロキュア1173) ・溶剤(MEK:トルエン=1:1) 1000重量部
【0048】3.保護層 下記の組成の材料を容器に入れ、直径2mmのジルコニ
アビーズを加えてペイントシェーカーで10分間分散し
て塗料とし、#4のワイヤーバーで前記可逆性感熱記録
層23上に塗工し、乾燥させ(80°C、5分間)、紫
外線照射(160W/cm、30m/分、1パス)行っ
た後、乾燥膜厚2μmに形成した。 ・紫外線硬化型塗料 100重量部 (大日本インキ化学工業(株)製、商品名ユニディック17−806、 固形分80%) ・シリカ(富士シリシア化学(株)製、商品名サイリシア436)5重量部 ・シリコーンオイル(信越化学工業(株)製、商品名KF96) 3重量部 ・溶剤(MEK:トルエン=1:1) 150重量部
【0049】4.接着剤層6a 下記の組成の塗料を#10のワイヤーバーで基材裏面上
に塗工し、乾燥させ(80°C、5分間)、乾燥膜厚3
μmに形成した。 ・塩化ビニル酢酸ビニル無水マレイン酸共重合体 2重量部 (ユニオンカーバイド製、商品名VMCH) ・溶剤(MEK:トルエン=1:1) 1重量部
【0050】(感熱記録媒体の作製)以上のように作製
した感熱記録シート2の接着剤層6a上に、それぞれ下
記の第一のオーバーレイシート3a、第一のコアシート
4a、第二のコアシート4b、第一の接着層6b、反り
防止シート1、第二の接着層6c、第二のオーバーレイ
シート3bを順次積層し、熱プレス機で温度100℃、
圧力12.5kgf/cm2 の条件で10分間熱プレス
した。なお、第一の接着層6b及び第二の接着層6cは
予め反り防止シートに塗布、乾燥して形成しておく。 第一のオーバーレイシート3a:PET−G、100μm 第一のコアシート4a :PET−G、280μm 第二のコアシート4b :PET−G、280μm 第一の接着層6b :塩化ビニル酢酸ビニル無水マレイン酸共重合 体、バーコート乾燥膜厚 2μm 反り防止シート1 :PET、25μm 第二の接着層6c :塩化ビニル酢酸ビニル無水マレイン酸共重合 体、バーコート乾燥膜厚 2μm 第二のオーバーレイシート3b:PET−G、100μm
【0051】得られたシートを、図6に示す打ち抜き位
置1〜5で、金型でJISX6301に規定された外形
に抜いて、厚さ0.76mmの5枚の感熱記録媒体(カ
ード、試料1−1〜1−5)を得た。打ち抜き位置は、
図6に示すように、得られたシートの四隅と中央とし
た。
【0052】(評価:反りの測定)以上のようにして得
られた各カードの反りを以下のように測定した。カード
を、図7に示すように、反りの外側(凸面側)を下側に
して平面に置き、カードにおける図8に示す測定位置に
おいて、平面からの高さを測定した。8箇所の測定位置
の内、一番大きな数値のものを、カードの反りの大きさ
とした。結果を表1に示す。
【0053】
【表1】
【0054】〈実施例2〉熱プレスの条件を130℃、
12.5kgf/cm2 とした以外は実施例1と同様に
感熱記録媒体を作製し、評価した。結果を表2に示す。
【0055】
【表2】
【0056】〈実施例3〉熱プレスの条件を130℃、
7.5kgf/cm2 とした以外は実施例1と同様に感
熱記録媒体を作製し、評価した。結果を表3に示す。
【0057】
【表3】
【0058】〈実施例4〉熱プレスの条件を110℃、
7.5kgf/cm2 とした以外は実施例1と同様に感
熱記録媒体を作製し、評価した。結果を表4に示す。
【0059】
【表4】
【0060】〈実施例5〉熱プレスの条件を100℃、
7.5kgf/cm2 とした以外は実施例1と同様に感
熱記録媒体を作製し、評価した。結果を表5に示す。
【0061】
【表5】
【0062】〈実施例6〉熱プレスの条件を90℃、
7.5kgf/cm2 とした以外は実施例1と同様に感
熱記録媒体を作製し、評価した。結果を表6に示す。
【0063】
【表6】
【0064】〈実施例7〉以下の点を変更した以外は実
施例1と同様に感熱記録媒体を作製し、評価した。結果
を表7に示す。 ・第一の接着層6b :ホットメルトシート(30μm) ・熱プレスの条件 :110℃、12.5kgf/cm2 ・感熱記録シート2の大きさ:コアシート4の面積の50%(図9)
【0065】
【表7】
【0066】〈実施例8〉以下の点を変更した以外は実
施例1と同様に感熱記録媒体を作製し、評価した。結果
を表8に示す。 ・第一の接着層6b :ホットメルトシート(30μm) ・熱プレスの条件 :110℃、12.5kgf/cm2 ・感熱記録シート2の大きさ:コアシート3の面積の75%(図10)
【0067】なお、表8において、一方の面を下にした
場合の測定結果を試料8−1a〜8−5aの欄に示し、
他方の面を下にした場合の評価結果を試料8−1b〜8
−5bの欄に示した。
【0068】
【表8】
【0069】〈比較例1〉第一の接着層6b、反り防止
シート1、第二の接着層6cを設けず、熱プレスの条件
を110℃、12.5kgf/cm2 とした以外は実施
例1と同様に感熱記録媒体を作製し、評価した。結果を
表9に示す。
【0070】
【表9】
【0071】〈比較例2〉以下の点を変更した以外は実
施例1と同様に感熱記録媒体を作製し、評価した。結果
を表10に示す。 ・感熱記録シート2の基材上に、第一のオーバーレイシ
ート3a、第一のコアシート4a、第一の接着層6b、
反り防止シート1、第二の接着層6c、第二のコアシー
ト4b、第二のオーバーレイシート3bの順に積層し
た。 ・熱プレスの条件を110℃、12.5kgf/cm2
とした。
【0072】
【表10】
【0073】〈比較例3〉図10に示すように、感熱記
録シート2の大きさを、コアシート4の面積の75%と
した以外は比較例1と同様に感熱記録媒体を作製し、評
価した。結果を表11に示す。
【0074】
【表11】
【0075】〈比較例4〉図9に示すように、感熱記録
シート2の大きさを、コアシート4の面積の50%とし
た以外は比較例1と同様に感熱記録媒体を作製し、評価
した。結果を表12に示す。
【0076】
【表12】
【0077】(評価結果)前記したように得られた感熱
記録媒体を以下の基準で評価した。 反りの大きさが1.50mmを超えるもの:不良な感熱
記録媒体 反りの大きさが1.50mm以下のもの :良好な感熱
記録媒体 反りの大きさが1.25mm以下のもの :極めて良好
な感熱記録媒体 反りの大きさが1.00mm以下のもの :特に良好な
感熱記録媒体
【0078】比較例1により得られた感熱記録媒体は、
反り防止シート1がないため、反りが2.01mmと極
めて大きいものとなった。また、比較例2により得られ
た感熱記録媒体は、反り防止シート1がコアシート3の
間に設けられているため、反りが1.76mmと大きく
なった。これに対し、実施例1〜8により得られた感熱
記録媒体は、反り防止シート1が第二のコアシート3b
と第二のオーバーレイシート4bの間に設けられている
ため、反りが1.50mm以下と小さいものにできた。
【0079】比較例3により得られた感熱記録媒体は、
感熱記録シート2の面積が感熱記録媒体(コアシート/
オーバレイシート)の75%であるが、反り防止シート
1が設けられていないため、反りが1.65mmと大き
なものになった。これに対し、実施例8により得られた
感熱記録媒体は、感熱記録シート2の面積が比較例3と
同じであるが、反り防止シート1が設けられているた
め、反りが1.16mmと良好なものにできた。
【0080】比較例4により得られた感熱記録媒体は、
感熱記録シート2の面積が感熱記録媒体(コアシート/
オーバレイシート)の50%であり、反り防止シート1
が設けられていないため、反りが1.48mmとなっ
た。また、試料12−1と12−4では、反りが1.5
0mmを超えた。これに対し、実施例7において得られ
た感熱記録媒体は、比較例4に対して反り防止シート1
が設けられているため、反りが1.39mmとなった。
【0081】実施例1〜5では、熱プレスの条件を10
0〜130℃、7.5〜12.5kgf/cm2 とした
ため、良好な大きさの反りの感熱記録媒体が得られた。
また、実施例6では、熱プレスの条件を100℃より低
くし、7.5kgf/cm2 以下にしたため、極めて良
好な大きさの反りの感熱記録媒体が得られた。
【0082】また、実施例1と5においては、熱プレス
の温度が100℃で、圧力のみ変更したが、得られた感
熱記録媒体の反りの大きさの違いは少なかった。一方、
実施例2と3においては、熱プレスの温度が130℃
で、圧力のみ変更したが、得られた感熱記録媒体は、熱
プレス時の圧力が低い方が反りを小さくできることが分
かった。
【0083】また、実施例1〜8により得られた感熱記
録媒体は、裏面がオーバレイシート3であるため、被熱
融着シート5を熱融着により接着できた。
【0084】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、表面に熱融着ができない又は困難な基材が採
用された感熱記録シートが貼り合わされた、層構成が非
対称な感熱記録媒体において、反りが小さく、裏面に被
熱融着シートを熱融着により貼り合わすことが可能な感
熱記録媒体を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による感熱記録媒体の層構成例を示す断
面図である。
【図2】本発明による感熱記録媒体の他の層構成例を示
す断面図である。
【図3】本発明による感熱記録媒体の他の層構成例を示
す断面図である。
【図4】本発明による感熱記録媒体の他の層構成例を示
す断面図である。
【図5】ICチップが搭載された感熱記録媒体を説明す
るための図である。
【図6】実施例における感熱記録媒体の打ち抜き位置を
示した図である。
【図7】感熱記録媒体における反り(反りの測定法)を
説明するための図である。
【図8】実施例における感熱記録媒体の反りの測定位置
を示した図である。
【図9】実施例7、比較例4の感熱記録媒体を示す。
【図10】実施例8、比較例3の感熱記録媒体を示す。
【図11】従来の感熱記録媒体の層構成例を示す断面図
である。
【図12】従来の感熱記録媒体の他の層構成例を示す断
面図である。
【符号の説明】
1 反り防止シート 2 感熱記録シート 3 オーバーレイシート 3a 第一のオーバーレイシート 3b 第二のオーバーレイシート 4 コアシート 4a 第一のコアシート 4b 第二のコアシート 5 被熱融着シート 6 接着層 6a 接着層(接着剤層) 6b 第一の接着層 6c 第二の接着層 10 ICチップ 11 アンテナ 15 感熱記録シートの基材と同じ材料/同じ膜厚の層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2C005 HA07 JA02 JA09 JA25 JA26 JC02 KA02 KA03 KA07 KA38 KA61 LA03 2H026 AA07 AA09 EE00 FF00 FF01 HH00

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一方の面に熱融着ができない又は困難な
    基材が採用された感熱記録シートを有する、層構成が非
    対称な感熱記録媒体であって、以下の要件(1)〜
    (3)を備えたことを特徴とする感熱記録媒体。 (1)感熱記録媒体は、少なくとも、感熱記録シートの
    基材上に、コアシート、反り防止シート、第二のオーバ
    レイシートが積層される。 (2)感熱記録シートの大きさは、感熱記録媒体の50
    %以上の面積である。 (3)反り防止シートは、前記基材と同程度の熱収縮率
    を有する。
  2. 【請求項2】 第二のオーバーレイシートの、反り防止
    シートが設けられていない側の面上に被熱融着シートが
    設けられたことを特徴とする請求項1記載の感熱記録媒
    体。
  3. 【請求項3】 前記反り防止シートは、感熱記録シート
    の基材と同一材料によるシートであることを特徴とする
    請求項1又は2記載の感熱記録媒体。
  4. 【請求項4】 前記反り防止シートの厚さは、感熱記録
    シートの基材の厚さの−10%〜+10%内の厚さであ
    ることを特徴とする請求項3記載の感熱記録媒体。
  5. 【請求項5】 請求項1から4のいずれか1項に記載の
    感熱記録媒体の製造方法であって、各シートを積層し、
    一回熱プレスして感熱記録媒体を形成することを特徴と
    する製造方法。
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