JP2003236916A - 樹脂シートの製造装置 - Google Patents
樹脂シートの製造装置Info
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Abstract
ト33は、第1冷却ロール23で一面が冷却された後、直ち
に第2冷却ロール24で他面が冷却される。図1のように
第1冷却ロール23と第2冷却ロール24を並設すること
で、樹脂シート33の両面の冷却間隔が従来よりも短くな
るので、シート両面の光沢差がなくなる。
Description
シートの製造に好適な樹脂シートの製造装置、前記装置
を用いた樹脂シートの製造方法に関する。
性樹脂を用いた樹脂シートの製造においては、製品の外
観不良の発生を防止することが重要となるが、製造装置
及び製造工程上の問題から不良品の発生を完全に防止で
きない。例えば、樹脂の発泡に伴う3次元の体積膨張か
ら、ダイ出口で溶融樹脂がカーテンウォール現象を起こ
し、コルゲートマークと称される縦皺が生じたり、ダイ
出口での溶融樹脂粘度と発泡ガス圧力とのバランス及び
エアーギャップと称されるダイ出口から冷却装置までの
距離との関係から、シート内部のガスが破泡して、シー
トの表面状態を悪化させたりするという問題がある。こ
のような問題を解消する方法として、インフレーション
成形法、サイジングダイ成形法等が試みられているが、
目的とする樹脂シートの種類や厚み等によっては満足で
きる製品が得られず改善の余地があるため、更に種々の
検討がなされている。
イス先端の中心から水平方向に一組の小口径(外径20
〜35mm)の成形ロールをダイ出口直近(5〜12mm)
に設けて表面を冷却した後、発泡させ、次いで冷却して
発泡ポリオレフィンシートを得る方法が開示されてい
る。この方法では、冷却ロールで発泡樹脂を挟み込むた
め、厚みが均一で、比較的表面が良好な樹脂シートが得
られるが、発泡倍率が低下しやすく、幅方向の発泡倍率
にバラツキが出やすいという問題がある。また、その他
にも、小口径のロールをダイス出口から5〜12mmの極
小間隔で配置する必要があるため、技術的困難を伴うと
いう問題がある。
口に近接させて設置した引取ロールを押出し方向に対し
て30〜60°の角度にする等により、コルゲートマー
クの発生を解消する発泡ポリオレフィンシートの製造方
法が開示されている。この方法はコルゲートマークの解
消には効果的で、比較的表面が良好なシートが得られる
が、ダイス先端の微小な傷や滞留物によるダイラインが
シート表面に発生しやすいという問題がある。また、そ
の他にも、発泡樹脂が冷却固化されるまでの延伸効果が
大であることにより、当該シートの容器成形性の低下、
延伸過程で発泡ガスに圧縮力が働くことにより気泡がつ
ぶれ、発泡倍率が低下するという問題がある。
7−195495号公報には、縦型Tダイの真下に冷媒
等の冷却手段を設置し、樹脂シートを挟持してて樹脂シ
ートを冷却する方法が開示されている。しかし、これら
の方法では、樹脂シートの固化が急速過ぎるためにシー
トに歪みが残り、幅方向に湾曲する問題があると共に、
シートに冷媒を直接的に接触させるため、製造の際に床
面等が濡れたり、シートに冷媒が残存するという問題も
ある。
状発泡体を下方向に押出し、横に3本並んだ冷却ロール
で冷却と引き取りを行って、樹脂シート60を得る方法
が広く採用されている。この方法においては、Tダイ出
口62と冷却ロール63〜65の間でコルゲートマーク
が発生すると共に、エアーギャップが長いことにより、
シート内部のガスが破泡するガス抜けの現象が生じ、シ
ートの表面状態を悪化させる。この方法では、引き取り
速度を上げればコルゲートマークは減少するものの、溶
融シートに、ネックイン、皺、表面肌荒れが生じるとい
う問題のほか、非常に薄いシートしか得られないという
問題がある。
をラミネートした積層シートの製造においても、上記の
樹脂シートと同様にラミネートフィルムに皺が発生する
という問題があるが、この問題も技術的及び設備コスト
面から満足できる解決方法は見出されていない。
共に美しい外観を有するの樹脂シートを得ることができ
る樹脂シートの製造装置、及び前記装置を用いた樹脂シ
ートの製造方法を提供することを課題とする。
トマークの発生を防止できる装置として、図8、図9に
示す発泡シートの製造装置に係る発明を開示しているが
(特開2000−154267号公報参照;図8は発泡
シートの製造装置の概念図、図9は図8の部分拡大
図。)、Tダイ出口から押し出されたシートの一面が冷
却ロール3に接触し、引き続いてシートの他面が冷却ロ
ール4に接触するまでの若干の時間差により、前記他面
側の光沢の向上が小さいという点で改善の余地がある。
そこで、本願出願人は、特開2000−154267号
公報に開示した発明中、樹脂シートが冷却ロール3を経
て冷却ロール4に接触するまでの時間差に着目して研究
を重ね、樹脂シートの両面において美しい光沢を有する
樹脂シートが得られる製造装置及びそれを用いた製造方
法として、下記の解決手段を見出したものである。な
お、以下において、「樹脂シート」とは、発泡樹脂シー
ト、無発泡樹脂シート、発泡樹脂シートと無発泡樹脂シ
ートを組み合わせた積層シートを意味するものである。
押出口に有する押出機と、Tダイ出口から順に、複数の
冷却ロールの組み合わせからなる冷却ゾーン、冷却ゾー
ンに続いて設けられ1本又は2本以上の引取ロールから
なる引取ゾーン、引取ゾーンに続いて設けられた巻取機
を備えた樹脂シートの製造装置において、冷却ゾーンに
おける複数の冷却ロールの組み合わせが、Tダイ出口に
最も近接した冷却ロールが第1冷却ロールで、次に近接
した冷却ロールが第2冷却ロールであり、第1冷却ロー
ルと第2冷却ロールが、Tダイ出口からの樹脂シートの
押出方向に対して直交する方向に並設されている樹脂シ
ートの製造装置を提供する。
ルを並設することにより、樹脂シートが第1冷却ロール
を経て第2冷却ロールに接触するまでの時間を短くする
ことができるので、樹脂シート両面共に美しい光沢を付
与できる。ここで「Tダイ出口からの樹脂シートの押出
方向に対して直交する方向に並設されている」とは、同
一方向に設けられていることを意味するもので、同一方
向であれば隣り合って設けられていても良いし、若干の
段差(例えば、前記直交する方向が鉛直方向であれば高
低差、水平方向であれば前後差)をおいて設けられてい
ても良い。
押出口に有する押出機と、Tダイ出口から順に、複数の
冷却ロールの組み合わせからなる冷却ゾーン、冷却ゾー
ンに続いて設けられ1本又は2本以上の引取ロールから
なる引取ゾーン、引取ゾーンに続いて設けられた巻取機
を備えた樹脂シートの製造装置において、冷却ゾーンに
おける複数の冷却ロールの組み合わせが、Tダイ出口に
最も近接した冷却ロールが第1冷却ロールで、次に近接
した冷却ロールが第2冷却ロールであり、第1冷却ロー
ルと第2冷却ロールが、それらのロール端面中心を結ぶ
線と、Tダイ出口からの樹脂シートの押出方向とのなす
角度θ1が90〜170°になるように配設されている
樹脂シートの製造装置を提供する。角度θ1は、110
〜160°が好ましく、130〜160°がより好まし
く、140〜160°が更に好ましい。
2冷却ロールとの配置関係をθ1として設定することに
より、樹脂シートが第1冷却ロールを経て第2冷却ロー
ルに接触するまでの時間を短くすることができるので、
樹脂シート両面共に美しい光沢を付与できる。
押出口に有する押出機と、Tダイ出口から順に、複数の
冷却ロールの組み合わせからなる冷却ゾーン、冷却ゾー
ンに続いて設けられ1本又は2本以上の引取ロールから
なる引取ゾーン、引取ゾーンに続いて設けられた巻取機
を備えた樹脂シートの製造装置において、冷却ゾーンに
おける複数の冷却ロールの組み合わせが、Tダイ出口に
最も近接した冷却ロールが第1冷却ロールで、次に近接
した冷却ロールが第2冷却ロールであり、第1冷却ロー
ルが、Tダイ出口からの樹脂シートの押出方向と第1冷
却ロールが樹脂シートを引き取る方向とのなす角度θ2
が0〜70°となるように配置され、第2冷却ロールが
第1冷却ロールに並設されている樹脂シートの製造装置
を提供する。角度θ2は20〜70°が好ましく、40
〜70°がより好ましく、50〜70°が更に好まし
い。
却や送りが円滑になされ、製造操作が安定するので、品
質も安定する。角度θが70°以下であるとダイス先端
の微小な傷や滞留物によるダイラインが樹脂シートの表
面に発生することがなく、発泡樹脂シートの場合には、
発泡樹脂が冷却固化されるまでの延伸効果が大であるこ
とによる樹脂シートの容器成形性の低下、延伸過程で発
泡ガスに圧縮力が加わることによる気泡の潰れ、発泡倍
率の低下を引き起こすことがない。
配置関係をθ2として設定し、かつ第1冷却ロールと第
2冷却ロールとの配置関係を設定することにより、樹脂
シートが第1冷却ロールを経て第2冷却ロールに接触す
るまでの時間を短くすることができるので、樹脂シート
両面共に美しい光沢を付与できる。
押出口に有する押出機と、Tダイ出口から順に、複数の
冷却ロールの組み合わせからなる冷却ゾーン、冷却ゾー
ンに続いて設けられ1本又は2本以上の引取ロールから
なる引取ゾーン、引取ゾーンに続いて設けられた巻取機
を備えた樹脂シートの製造装置において、冷却ゾーンに
おける複数の冷却ロールの組み合わせが、Tダイ出口に
最も近接した冷却ロールが第1冷却ロールで、次に近接
した冷却ロールが第2冷却ロールであり、第1冷却ロー
ルと第2冷却ロールが、Tダイ出口から押し出された樹
脂シートと第1冷却ロールが接する第1接点とTダイ出
口までの距離L1と、第1冷却ロールを経た樹脂シート
が第2冷却ロールと接する第2接点とTダイ出口までの
距離L2とが、次式:L2/L1=1〜10で表される数
位範囲を満たすように配設されている樹脂シートの製造
装置を提供する。なお、冷却ロールは円柱状のものであ
るため、樹脂シートと冷却ロールとの接触部分は接線と
なるが、上記発明では、冷却ロールの端面から見た場合
を便宜上「接点」として捉えたものである。L2/L1は
1〜7が好ましく、1〜5がより好ましく、1〜3が更
に好ましい。
ールとの配置関係L1及びL2で設定することにより、樹
脂シートが第1冷却ロールを経て第2冷却ロールに接触
するまでの時間を短くすることができるので、樹脂シー
ト両面共に美しい光沢を付与できる。
押出口に有する押出機と、Tダイ出口から順に、複数の
冷却ロールの組み合わせからなる冷却ゾーン、冷却ゾー
ンに続いて設けられ1本又は2本以上の引取ロールから
なる引取ゾーン、引取ゾーンに続いて設けられた巻取機
を備えた樹脂シートの製造装置において、冷却ゾーンに
おける複数の冷却ロールの組み合わせが、Tダイ出口に
最も近接した冷却ロールが第1冷却ロールで、次に近接
した冷却ロールが第2冷却ロールであり、第1冷却ロー
ルと第2冷却ロールが、Tダイ出口からの樹脂シートの
押出方向に対して、第1冷却ロールが樹脂シートを引き
取る角度θ3と、第2冷却ロールが樹脂シートを引き取
る角度θ4がいずれも鋭角であり、かつθ3≧θ4になる
ように配設されている樹脂シートの製造装置を提供す
る。
配置関係をθ3及びθ4で設定することにより、樹脂シー
トが第1冷却ロールを経て第2冷却ロールに接触するま
での時間を短くすることができるので、樹脂シート両面
共に美しい光沢を付与できる。
ためには、Tダイ出口と第1冷却ロールとのクリアラン
スが1〜25mmであることが好ましい。
ためには、第1冷却ロールと第2冷却ロールとのクリア
ランスが0.1〜20mmであることが好ましい。
ためには、冷却ゾーンを構成する冷却ロールの本数が4
〜11本で、第1冷却ロールの口径が40〜130mm
で、他の冷却ロールの口径が同一又は異なっており、い
ずれも口径が40〜80mmの範囲であることが好まし
い。
して、上記した樹脂シートの製造装置を用い、Tダイか
ら押出した後、溶融状態の樹脂シートを冷却ゾーンで冷
却し、更に引取ゾーンを介して成形する樹脂シートの製
造方法であり、冷却ゾーン内に樹脂シートを通過させる
際に、押出時の樹脂シート温度から60〜160℃低下
するように急冷する樹脂シートの製造方法を提供する。
2冷却ロールとの間で樹脂シートを挟み付けて圧力を加
えることが好ましい。
トの両面における光沢度(JISK7105,入射角6
0°)の差が10%以下である樹脂シートが得られる。
明する。図1は、本発明の製造装置の概念図であり、図
2(a)、(b)、(c)、(d)は、図1の製造装置
の同一又は異なる実施形態の部分拡大図、図3は図1の
製造装置の異なる実施形態の部分拡大図である。
施形態を説明する。樹脂シートの製造装置は、図示して
いない押出機及び押出機の押出口に取り付けられたTダ
イ21と、それに続いて配置された、冷却ゾーンを構成
する冷却ロール23〜28、引取ゾーンを構成する引取
ロール29〜32及び図示していない巻取機とを備えて
いる。なお、押出機は特に限定されず、所望のスクリュ
ー径及びL/D比を有する単軸押出機や多層押出機を用
いることができる。
に、第1冷却ロール23、第2冷却ロール24、第3冷
却ロール25、第4冷却ロール26、第5冷却ロール2
7、第6冷却ロール28の計6本の冷却ロールが配置さ
れている。
は、Tダイ出口からの樹脂シート33の押出方向(図1
では鉛直方向)に対して直交する方向に並設されてい
る。このとき、第1冷却ロール23と第2冷却ロール2
4は、鉛直方向に対して同じ高さで設けられているが、
高低差をおいて設けられていても良い。
クリアランス(図1中のa)は、1〜25mmが好まし
く、2〜15mmがより好ましく、3〜6mmが更に好
ましい。クリアランスaが1mm以上であると設置技術
上の問題がなく、25mm以下であると冷却効果が向上
する。
とのクリアランス(図1中のb)は、0.1〜20mm
が好ましく、0.2〜10mmがより好ましく、0.3
〜3mmが更に好ましい。クリアランスbが0.1mm
以上であると樹脂シート33に対して挟み付けて圧力を
加えることができ、20mm以下であると冷却効果が向
上する。
に応じて調整することにより、発泡及び無発泡に拘わら
ず、樹脂シート33の表面肌及び光沢を美しくすること
ができる。クリアランスbと樹脂シート33の厚みtの
関係は、発泡シートの場合にはbとtが同一か又は近似
していることが好ましく、無発泡シートの場合、b≦t
(b/t=0.8〜1)が好ましい。
数は3〜10本の範囲で適宜選択することができ、好ま
しくは3〜7本である。冷却ロールの数が3本以上であ
ると樹脂シートの冷却効果が向上し、10本以下である
と樹脂シートに掛かる抵抗を適度な範囲に保持できるの
で、樹脂シートの表面にクラックが生じることがない。
も良いが、第1冷却ロール23の口径は他の冷却ロール
と同一か又は大きいことが好ましい。第1冷却ロール2
3の孔径が他の冷却ロール(特に第2冷却ロール)より
も大きいと、Tダイ出口の幅を所望幅に調整するため、
Tダイの左右両側に2つの治具(ディッケル)を取り付
けた際、第1冷却ロール23を2つの治具間に配置する
ことができ、それによりクリアランスaを小さくできる
ので、外観の美しいシートが得られる。例えば、第1冷
却ロール23の口径は、好ましくは40〜130mm、
より好ましくは50〜110mmの範囲から選択でき、
他の冷却ロールの口径は、好ましくは40〜80mm、
より好ましくは50〜60mmの範囲から選択できる。
冷却ロールとして十分な強度を保持した上で、冷却効果
を高めることができ、口径が130mm又は80mm以
下であるとTダイ出口22とのエアーギャップが大きく
なることによるネックインや皺の発生を防止でき、コル
ゲートマークの発生防止やガス抜け防止もできる。
式として冷媒を通し、ロール表面を温度調節して冷却で
きるようにしたものである。冷媒としては純水や工業用
油等を用いることができ、図示していない冷媒温度調節
装置から冷媒を循環させる。なお、隣り合う冷却ロール
同士における冷媒流れ方向が互いに逆方向になるように
することが、均一な樹脂シートを得るために好ましい。
却ロール25〜第6冷却ロール28の配置関係は、樹脂
シートを円滑に送りながら冷却できるのであれば特に限
定されないが、第3冷却ロール25と第5冷却ロール2
7を図1において右方向に移動させる、即ち、第3冷却
ロール25〜第6冷却ロール28までにおける樹脂シー
トの蛇行が小さくなるように配置することが望ましい。
第3冷却ロール25〜第6冷却ロール28をこのように
配置することにより、十分な冷却効果を保持したまま、
樹脂シートの送りをより円滑になすことができる。
における配置間隔(図1中のクリアランスc)は、目的
とする樹脂シートの厚みに応じて適宜設定できるが、で
きるだけ小さくして樹脂シートの表面状態を良好に保持
するため、樹脂シート33の厚みよりも1〜5mm大きな
間隔にすることが好ましい。
る引取ロール29〜32が配置されている。ここで、引
取ロール29は引き取り作用と共に、冷却作用をなすよ
うにすることもできる。引取ロールは1本でもよいが、
2本以上設けることができ、配置間隔や隣接する引取ロ
ールの位置は、樹脂シート33の引き取りが円滑になせ
るのであれば特に限定されない。引取ロールの口径は特
に限定されるものではなく、例えば100〜400mm
にすることができる。引取ロール29〜32に続いて図
示していない巻取機が配置されている。
作について説明する。図1に示すように、第1冷却ロー
ル23と第2冷却ロール24は、樹脂シート33の押出
方向に直交するように並設されている。このため、Tダ
イ出口22から押し出された樹脂シート33は、図7、
図8の製造装置を用いた場合に比べて、樹脂シート33
が第1冷却ロール23に接して一面が冷却された後、第
2冷却ロール24に接して他面が冷却されるまでの時間
(距離)が短縮される。その結果、樹脂シート33の両
面における光沢度差を小さくすることができ、樹脂シー
トの両面共に美しい光沢等を有するものを得ることがで
きる。
する第2の実施形態を説明する。第2の実施形態は、第
1冷却ロール23と第2冷却ロール24との配置関係に
特徴を有するものであり、他の構成は第1の実施形態と
同じにすることができる。
23と第2冷却ロール24は、それらの端面中心を結ぶ
線と、Tダイ出口からの樹脂シートの押出方向とのなす
角度θ1が90〜170°、好ましくは110〜160
°、より好ましくは130〜160°、更に好ましくは
140〜160°になるように配設されている。
実施形態の装置と同様の動作をなすことができる。
する第3の実施形態を説明する。第3の実施形態は、第
1冷却ロール23と第2冷却ロール24との配置関係に
特徴を有するものであり、他の構成は第1の実施形態と
同じにすることができる。
23が、Tダイ出口22からの樹脂シート33の押出方
向(図では鉛直方向)と第1冷却ロール23が樹脂シー
ト33を引き取る方向とのなす角度θ2が0〜70°
(好ましくは20〜70°、より好ましくは40〜70
°、更に好ましくは50〜70°)となるように配設さ
れている。そして、第2冷却ロール24は、第1冷却ロ
ール23に並設されており、第1冷却ロール23と第2
冷却ロール24は、鉛直方向に対して同じ高さで並設さ
られているが、高低差をおいて並設されていても良い。
実施形態の装置と同様の動作をなすことができる。
する第4の実施形態を説明する。第4の実施形態は、第
1冷却ロール23と第2冷却ロール24との配置関係に
特徴を有するものであり、他の構成は第1の実施形態と
同じにすることができる。
23と第2冷却ロール24とが、Tダイ出口22から押
し出された樹脂シート33と第1冷却ロール23が接す
る第1接点とTダイ出口22までの距離L1と、第1冷
却ロール23を経た樹脂シート33が第2冷却ロール2
4と接する第2接点とTダイ出口までの距離L2とが、
次式:L2/L1=1〜10(好ましくは1〜7、より好
ましくは1〜5、更に好ましくは1〜3)で表される数
位範囲を満たすように配設されている。
実施形態の装置と同様の動作をなすことができる。
する第5の実施形態を説明する。第5の実施形態は、第
1冷却ロール23と第2冷却ロール24との配置関係に
特徴を有するものであり、他の構成は第1の実施形態と
同じにすることができる。
23と第2冷却ロール24は、Tダイ出口22からの樹
脂シート33の押出方向に対して、第1冷却ロール23
が樹脂シート33を引き取る角度θ3と、第2冷却ロー
ル24が樹脂シートを引き取る角度θ4がいずれも鋭角
であり、かつθ3≧θ4となるように配設されている。
実施形態の装置と同様の動作をなすことができる。
いた樹脂シートの製造方法について説明する。
イ21の出口22から押出した樹脂シート(発泡シート
又は無発泡シート)は、第1冷却ロール23〜第6冷却
ロール28からなる冷却ゾーンを通過する際に急冷さ
れ、固化される。このとき、上記の第1〜第5の実施形
態で説明したとおり、Tダイ出口22、第1冷却ロール
23、第2冷却ロール24の配置関係が調整されている
ため、Tダイ出口22から押し出された樹脂シート33
は、第1冷却ロール23及び第2冷却ロール24によ
り、短い時間(距離)で両面共に冷却される。
が、第6冷却ロール28を通過する時点において、Tダ
イ21における押出時の樹脂温度から60〜160℃、
好ましくは100〜160℃低下させるように急冷す
る。
ル28においては、各ロールにおける冷却温度(ロール
の表面温度)を異ならせることができ、例えば、第1冷
却ロール23〜第6冷却ロール28にかけて徐々に冷却
温度を低下させることができる。
9〜32を介して成形し樹脂シート33を得た後、巻取
機によって巻き取る。
を製造する場合には、図4、図5に示す装置を用い、特
開2000−154267号公報の段落番号0027〜
0039に開示された方法を応用して製造することがで
きる。
た積層発泡シートの製造方法について説明する。
た樹脂シートの製造と並行して、繰出ロール43に巻き
取られている積層用フィルム44を、ガイドロール4
5、46及び47を経て送り出す。このとき、少なくと
もガイドロール47の表面を加温することにより、積層
用フィルム44を軟化状態とする。
積層用フィルム44の加温温度)は樹脂の種類、フィル
ムの厚み、ライン速度、接着剤の有無等により異なる
が、60〜200℃、好ましくは80〜150℃の範囲
である。60℃以上であると積層用フィルム44の皺が
十分によく取り除け、200℃以下であると積層用フィ
ルム44が溶融破断することを防止したり、外観を美し
くしたりできる。
ット式とし、熱媒として純水や工業用油等を循環させて
温度調節して加温できるようにしたものである。この温
度調節ラインは、他のロールの温度調節ラインと別系統
にすることが、より高品質の積層発泡シートを得るため
に望ましい。
0〜80mm、特に好ましくは50〜60mmである。口径
が40mm以上であると積層用フィルム44の皺が十分に
よく取り除け、80mm以下であると積層用フィルム44
の軟化の度合いが大きくなりすぎず、積層発泡シートの
外観を向上させることができる。
又はフッ素樹脂塗装を行い、軟化状態のフィルム44と
のべたつきを防止することが望ましい。また、積層用フ
ィルム44として接着剤付きのフィルムを用いる場合に
は、接着剤付着面がガイドロール47に接触しないよう
に送り出す。
軟化状態にされた積層用フィルム44の端部を、Tダイ
出口22と第1冷却ロール23との間に挿入し、樹脂シ
ート33と積層用フィルム44と共に送り出し、樹脂シ
ート33の表面に積層用フィルム44を積層する。その
後、上記した樹脂シートの製造方法と同様に処理するこ
とにより、樹脂シート33の表面に積層用フィルム44
が積層された積層発泡シート51が得られる。
た積層樹脂シートの他の製造方法について説明する。
た発泡シートの製造と並行して、繰出ロール43に巻き
取られている積層用フィルム44を、ガイドロール48
及び49を経て送り出す。そして、圧着ロール47と加
熱ロール50とを圧接させ、かつ加熱ロール50の表面
を加温した状態で、これらのロール間に図示するように
して樹脂シート33と積層用フィルム44とを通し、積
層シート51を得る。
脂シート33と積層用フィルム44の加温温度)はフィ
ルムの種類、フィルムの厚み、ライン速度、接着剤の有
無等により異なるが、100〜300℃、好ましくは1
50〜250℃の範囲である。加温温度が100℃以上
であると積層用フィルム44に皺が生じたり、樹脂シー
ト33との接着強度が小さく剥がれやすくなったりする
ことを防止でき、300℃以下であると積層用フィルム
44が溶融破断することを防止したり、外観を美しくし
たりできる。
ーを組み込んだ方式、誘電発熱ジャケット方式又は上記
したような熱媒循環方式等にすることができるが、ロー
ル表面温度を均一にするため、遠赤外線ヒーター方式又
は誘電発熱ジャケット方式が好ましい。
キ、フッ素樹脂塗装、セラミックス塗装又はゴムライニ
ング等にすることができるが、積層シート51の外観を
向上させるため、厚み20〜50μmのフッ素樹脂塗装
をすることが望ましい。
リング加圧方式、エアーシリンダー方式、油圧シリンダ
ー方式等を用いることができる。圧着ロール47の材質
は、耐熱性があり、ある程度柔らかいものが好ましく、
シリコーンゴム、フッ素ゴム等の耐熱性ゴムを挙げるこ
とができる。なお、加熱ロール50と圧着ロール47
は、どちらを作動側ロールにしてもよい。圧着圧力は、
所望のラミネート強度、ラミネートフィルムの表面艶を
得るように適宜コントロールする。
れらの積層体及びそれらに積層用フィルムをラミネート
した積層シートの製造装置及び製造方法として適用する
ことができ、用いる製造原料としては、次のものを挙げ
ることができる。
あれば特に限定されず、スチレン系樹脂、ポリエステル
系樹脂、ポリ塩化ビニル、ポリ(メタ)アクリル酸エス
テル等のアクリル系樹脂、酢酸セルロース等のセルロー
ス誘導体、ポリエチレン、ポリプロピレン等のオレフィ
ン樹脂、ポリカーボネート、ポリアミド、ポリエステル
アミド、ポリフェニレンエーテル、ポリイミド、ポリア
ミドイミド、ポリエーテルエステル等から選ばれる1種
又は2種以上を用いることができる。また、これらの樹
脂の構成単位を含む共重合体及びこれらの変性物(ポリ
スチレン変性ポリフェニレンエーテル)等も用いること
ができる。熱可塑性樹脂としては、特にスチレン系樹脂
が好ましい。
タン等の炭化水素、モノクロロジフルオロメタン、トリ
クロロジフルオロメタン等のハロゲン化炭化水素等の揮
発型発泡剤、窒素、二酸化炭素、酸素、空気等の気体、
重炭酸ナトリウム、クエン酸モノナトリウム、重炭酸ア
ンモニウム、ジニトロソペンタメチレンテトラミン、ト
ルエンスルホニルヒドラジド、アゾジカルボンアミド等
の熱分解型発泡剤等を用いることができる。発泡剤の配
合量は、熱可塑性樹脂100重量部に対して0.1〜1
0重量部が好ましい。
剤、滑剤、紫外線吸収剤、安定剤、酸化防止剤、難燃
剤、帯電防止剤、着色剤等を熱可塑性樹脂に配合するこ
とができる。
熱により延伸できるものであれば特に限定されず、スチ
レン樹脂、スチレン/無水マレイン酸共重合体、スチレ
ン/アクリル酸共重合体、耐衝撃性ポリスチレン、スチ
レン/アクリロニトリル共重合体、アクリロニトリル/
ブタジエン/スチレン共重合体、(線状)低密度ポリエ
チレン、高密度ポリエチレン、ポリプロプレン、エチレ
ン/プロピレンランダム共重合体、エチレン/プロピレ
ンブロック共重合体、エチレン/酢酸ビニル共重合体、
エチレン/不飽和カルボン酸エステル共重合体(例え
ば、エチレン/メチルメタクリレート共重合体)、エチ
レン−不飽和カルボン酸金属塩共重合体(例えば、エチ
レン/アクリル酸マグネシウム又はアクリル酸亜鉛共重
合体)、プロピレン−塩化ビニル共重合体、プロピレン
−ブテン共重合体、プロピレン/無水マレイン酸共重合
体、プロピレン/オレフィン共重合体(プロピレン/エ
チレン共重合体、プロピレン/ブテン−1共重合体)、
ポリエチレン又はポリプロピレンの不飽和カルボン酸
(例えば、無水マレイン酸)変性物、エチレン/プロピ
レンゴム、アタクチックポリプロピレン等から選ばれる
1種又は2種以上、更にはポリエチレンテレフタレー
ト、ポリブチレンテレフタレート等を挙げることができ
る。
リア性を有するもの、例えば、エチレン−酢酸ビニル系
共重合体、ポリビニルアルコール、ポリ塩化ビニリデ
ン、ポリアミド、ポリエステル、ポリアクリロニトリ
ル、塩化ビニリデン/アクリロニトリル共重合体、アク
リルニトリル/メチルメタクリレート/ブタジエン共重
合体、ナイロン、二軸延伸ナイロン、二軸延伸ポリエチ
レンテレフタレート、二軸延伸ポリプロピレン、高密度
ポリエチレン、アイオノマー樹脂からなるフィルム又は
これらに金属蒸着したフィルム、更にはこれらの積層フ
ィルム等を用いることができる。また、用途に応じてい
ずれか一方又は両方の面に所望の印刷がなされたものを
用いることもできる。
て用いる接着剤としては、エチレン−酢酸ビニル共重合
体、メタアクリル酸メチル重合体エラストマー等を挙げ
ることができる。
脂シート及び発泡積層シートの製造に適しているが、特
に発泡倍率が1.4〜3.0倍程度の樹脂シート及び発
泡積層シートの製造に適している。
おける光沢度(JIS K7105,入射角60°)の
差が、好ましくは10%以下、より好ましくは8%以
下、更に好ましくは5%以下の樹脂シートの製造方法と
して適している。
するが、本発明はこれらにより限定されるものではな
い。 実施例1〜6、比較例1〜7 表1に示す組成(樹脂成分は質量%表示。発泡剤は樹脂
成分100質量部に対する質量部表示)の樹脂組成物を
用い、下記の方法で樹脂シートを製造した。但し、実施
例1〜6は図1、図2に示す製造装置を用い、比較例1
〜3は図8に示す製造装置を用い(特開2000−15
4267号公報の図1に示す装置。本発明の図1とは、
第1冷却ロール23に相当するロールがないほかは同一
の装置)、比較例4、5は図6に示す製造装置(冷却ロ
ールが1本)を用い、比較例6、7は図7に示す製造装
置(タッチキャスト方式の引取機を使用)を用いた。
ーヨースチロール30」) HIPS:ハイインパクトポリスチレン樹脂(東洋スチ
レン(株)製、「トーヨースチロールE640」) SBS:スチレン/ブタジエンブロック共重合体(旭化
成工業(株)製、「タフプレン126」) PP:ポリプロピレン(グランドポリマー(株)製、
「F701WC」)。
とし、冷媒として所定温度に維持した工業用油を循環さ
せる方式を採用した。
発泡剤として重炭酸ナトリウム及びクエン酸ナトリウム
の混合マスターバッチ(三協化成(株)製、「セルマイ
クM188−5」)を製造原料として用いた。
示す所要温度で溶融混練した後、Tダイ出口22から押
出し発泡させてシート状発泡体とし、第1冷却ロール2
3〜第6冷却ロール28で表1に示す温度まで冷却し、
引取ロール29〜32で引き取って成形して樹脂シート
を得た後、最終的に巻取機で巻き取った。
て、コルゲートマーク、表面肌、ネックラインを目視に
より観察して下記の基準で評価した。結果を表1に示
す。
れを示した。
置を使用した場合、得られた発泡シートの両面における
光沢差等は同一であったが、比較例では、表面と裏面と
で光沢等に差があった。
シート両面共に外観の美しい樹脂シート及び積層樹脂シ
ートを得ることができる。
大図。
造方法を説明するための概念図。
製造方法を説明するための概念図。
Claims (11)
- 【請求項1】 Tダイを押出口に有する押出機と、Tダ
イ出口から順に、複数の冷却ロールの組み合わせからな
る冷却ゾーン、冷却ゾーンに続いて設けられ1本又は2
本以上の引取ロールからなる引取ゾーン、引取ゾーンに
続いて設けられた巻取機を備えた樹脂シートの製造装置
において、 冷却ゾーンにおける複数の冷却ロールの組み合わせが、
Tダイ出口に最も近接した冷却ロールが第1冷却ロール
で、次に近接した冷却ロールが第2冷却ロールであり、 第1冷却ロールと第2冷却ロールが、Tダイ出口からの
樹脂シートの押出方向に対して直交する方向に並設され
ている樹脂シートの製造装置。 - 【請求項2】 Tダイを押出口に有する押出機と、Tダ
イ出口から順に、複数の冷却ロールの組み合わせからな
る冷却ゾーン、冷却ゾーンに続いて設けられ1本又は2
本以上の引取ロールからなる引取ゾーン、引取ゾーンに
続いて設けられた巻取機を備えた樹脂シートの製造装置
において、 冷却ゾーンにおける複数の冷却ロールの組み合わせが、
Tダイ出口に最も近接した冷却ロールが第1冷却ロール
で、次に近接した冷却ロールが第2冷却ロールであり、 第1冷却ロールと第2冷却ロールが、それらのロール端
面中心を結ぶ線と、Tダイ出口からの樹脂シートの押出
方向とのなす角度θ1が90〜170°になるように配
設されている樹脂シートの製造装置。 - 【請求項3】 Tダイを押出口に有する押出機と、Tダ
イ出口から順に、複数の冷却ロールの組み合わせからな
る冷却ゾーン、冷却ゾーンに続いて設けられ1本又は2
本以上の引取ロールからなる引取ゾーン、引取ゾーンに
続いて設けられた巻取機を備えた樹脂シートの製造装置
において、 冷却ゾーンにおける複数の冷却ロールの組み合わせが、
Tダイ出口に最も近接した冷却ロールが第1冷却ロール
で、次に近接した冷却ロールが第2冷却ロールであり、 第1冷却ロールが、Tダイ出口からの樹脂シートの押出
方向と第1冷却ロールが樹脂シートを引き取る方向との
なす角度θ2が0〜70°となるように配置され、第2
冷却ロールが第1冷却ロールに並設されている樹脂シー
トの製造装置。 - 【請求項4】 Tダイを押出口に有する押出機と、Tダ
イ出口から順に、複数の冷却ロールの組み合わせからな
る冷却ゾーン、冷却ゾーンに続いて設けられ1本又は2
本以上の引取ロールからなる引取ゾーン、引取ゾーンに
続いて設けられた巻取機を備えた樹脂シートの製造装置
において、 冷却ゾーンにおける複数の冷却ロールの組み合わせが、
Tダイ出口に最も近接した冷却ロールが第1冷却ロール
で、次に近接した冷却ロールが第2冷却ロールであり、 第1冷却ロールと第2冷却ロールが、Tダイ出口から押
し出された樹脂シートと第1冷却ロールが接する第1接
点とTダイ出口までの距離L1と、第1冷却ロールを経
た樹脂シートが第2冷却ロールと接する第2接点とTダ
イ出口までの距離L2とが、次式:L2/L1=1〜10
で表される数位範囲を満たすように配設されている樹脂
シートの製造装置。 - 【請求項5】 Tダイを押出口に有する押出機と、Tダ
イ出口から順に、複数の冷却ロールの組み合わせからな
る冷却ゾーン、冷却ゾーンに続いて設けられ1本又は2
本以上の引取ロールからなる引取ゾーン、引取ゾーンに
続いて設けられた巻取機を備えた樹脂シートの製造装置
において、 冷却ゾーンにおける複数の冷却ロールの組み合わせが、
Tダイ出口に最も近接した冷却ロールが第1冷却ロール
で、次に近接した冷却ロールが第2冷却ロールであり、 第1冷却ロールと第2冷却ロールが、Tダイ出口からの
樹脂シートの押出方向に対して、第1冷却ロールが樹脂
シートを引き取る角度θ3と、第2冷却ロールが樹脂シ
ートを引き取る角度θ4がいずれも鋭角であり、かつθ3
≧θ4になるように配設されている樹脂シートの製造装
置。 - 【請求項6】 Tダイ出口と第1冷却ロールとのクリア
ランスが1〜25mmである請求項1〜5のいずれか1
記載の樹脂シートの製造装置。 - 【請求項7】 第1冷却ロールと第2冷却ロールとのク
リアランスが0.1〜20mmである請求項1〜6のい
ずれか1記載の樹脂シートの製造装置。 - 【請求項8】 第2冷却ロール以降の冷却ロールの本数
が3〜10本で、第1冷却ロールの口径が40〜130
mmで、他の冷却ロールの口径が同一又は異なってお
り、いずれも口径が40〜80mmの範囲である請求項
1〜7記載の樹脂シートの製造装置。 - 【請求項9】 請求項1〜8のいずれか1記載の樹脂シ
ートの製造装置を用い、Tダイから押出した後、溶融状
態の樹脂シートを冷却ゾーンで冷却し、更に引取ゾーン
を介して成形する樹脂シートの製造方法であり、冷却ゾ
ーン内に樹脂シートを通過させる際に、押出時の樹脂シ
ート温度から60〜160℃低下するように急冷する樹
脂シートの製造方法。 - 【請求項10】 第1冷却ロールと第2冷却ロールとの
間で樹脂シートを挟み付けて圧力を加える請求項9記載
の樹脂シートの製造方法。 - 【請求項11】 樹脂シートの両面における光沢度(J
IS K7105,入射角60°)の差が10%以下で
ある請求項9又は10記載の樹脂シートの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002035713A JP3927044B2 (ja) | 2002-02-13 | 2002-02-13 | 樹脂シートの製造装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2002035713A JP3927044B2 (ja) | 2002-02-13 | 2002-02-13 | 樹脂シートの製造装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JP2003236916A true JP2003236916A (ja) | 2003-08-26 |
JP3927044B2 JP3927044B2 (ja) | 2007-06-06 |
Family
ID=27777821
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2002035713A Expired - Lifetime JP3927044B2 (ja) | 2002-02-13 | 2002-02-13 | 樹脂シートの製造装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3927044B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008075367A (ja) * | 2006-09-22 | 2008-04-03 | Toppan Printing Co Ltd | 床材及びその製造方法 |
JP2012126032A (ja) * | 2010-12-15 | 2012-07-05 | Denki Kagaku Kogyo Kk | ポリスチレン系樹脂積層発泡シート |
JP2014188833A (ja) * | 2013-03-27 | 2014-10-06 | Dainippon Printing Co Ltd | 発泡シートの製造方法 |
-
2002
- 2002-02-13 JP JP2002035713A patent/JP3927044B2/ja not_active Expired - Lifetime
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