JP2003234904A - マルチファンクションシステムコントローラ - Google Patents

マルチファンクションシステムコントローラ

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JP2003234904A
JP2003234904A JP2002032282A JP2002032282A JP2003234904A JP 2003234904 A JP2003234904 A JP 2003234904A JP 2002032282 A JP2002032282 A JP 2002032282A JP 2002032282 A JP2002032282 A JP 2002032282A JP 2003234904 A JP2003234904 A JP 2003234904A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】マルチファンクションシステムのコントローラ
において、CPUの負荷を減らすと共に、画像処理の処
理速度を上げながら、画像処理の並列動作を容易にす
る。 【解決手段】 画像読み取り手段によって読み取られた
画像データを記憶しておく画像データ蓄積手段と、記憶
された画像データを所定の矩形画像単位に分割し、矩形
画像単位毎に画像処理を行う複数の矩形画像処理手段
と、画像データ蓄積手段から矩形画像単位で矩形画像処
理手段に画像データの転送を行う矩形画像データ転送手
段と、矩形画像データを受け取り、画像データを出力す
る画像出力I/F手段とを有し、矩形画像データは画像
の種別の情報を保持するヘッダ部と画像データ部で構成
され、矩形画像データのヘッダ部に記述されたモード切
替フラグによって、矩形画像処理手段における画像処理
のモードを切り替える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、マルチファンクシ
ョンシステムのコントローラにおける、矩形画像データ
(パケットデータ)の画像処理機能に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来のMFPのコントローラにおいては
画像データをラスターイメージとして処理を行ってお
り、その画像処理単位は1ページのラスター画像単位と
なっていた。また、これとは別に画像データをパケット
毎に分割し、各パケット単位で画像処理を行う構成と
し、パケットデータに対して、並列に画像処理を行うコ
ントローラもある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、ラスター画
像毎に処理する従来の方法では、画像処理を並列処理す
る際に、画素単位、あるいはライン単位で分割して、処
理を行うため、ブロック単位での画像処理をするのには
不向きである。また、パケットデータ単位で並列に画像
処理を行う場合でも、ある画像処理部における画像処理
モードを変更したい場合には、CPUより画像処理部の
モードを変更してやる必要があった。よって、互いに処
理モードが異なる複数の画像に対して、画像処理を並列
に行わせることには不向きであった。結果として、画像
処理の処理時間が長くなったり、CPUの負荷が増大し
ていた。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、マルチファン
クションシステムコントローラにおいて、タイル画像の
圧縮、伸張時における量子化テーブルの選択を画像デー
タに付加されたヘッダ情報内の量子化テーブル選択情報
を用いて行う。
【0005】タイル画像の圧縮、伸張時における量子化
テーブルの選択を画像データに付加されたヘッダ情報内
の量子化テーブル選択情報を用いてCPUを介さずに行
うことによって、CPUの負荷を減らすと共に、画像処
理の処理速度を上げながら、画像処理の並列動作を容易
にする。
【0006】上記の課題を克服するため、画像データを
パケットごとに分割し、各パケット単位で画像処理を行
い、かつ、画像データに画像種類のヘッダを設け、この
ヘッダに画像処理のモードフラグを設定しておくことに
よって、画像処理部における複数の異なる種類の画像デ
ータの並列動作が可能となる。
【0007】要するに、本発明のマルチファンクション
コントローラは、画像読み取り手段によって読み取れた
画像データを記憶しておく画像データ蓄積手段と、前記
記憶された画像データを所定の矩形画像単位に分割し、
前記矩形画像単位毎に画像処理を行う複数の矩形画像処
理手段と、前記画像データ蓄積手段から矩形画像単位で
前記矩形画像処理手段に画像データの転送を行う矩形画
像データ転送手段と、矩形画像データを受け取り、画像
データを出力する画像出力I/F手段とを有し、前記矩
形画像データは画像の種別の情報を保持するヘッダ部と
画像データ部で構成され、前記矩形画像データのヘッダ
部に記述されたモード切替フラグによって、前記矩形画
像処理手段における画像処理のモードを切り替えること
を特徴とするものである。
【0008】
【発明の実施の形態】(第1の実施例)以下で本発明の装
置及びその動作について詳細に説明する。
【0009】[ハードウェア] 全体構成 全体構成図を図10に示す。
【0010】Controller Unit (20
00)は画像入力デバイスであるScanner(20
70)や画像出力デバイスであるPrinter(20
95)と接続し、一方ではLAN(2011)や公衆回
線(WAN)(2051)と接続することで、画像情報
やデバイス情報の入出力、PDLデータのイメージ展開
を行う為のコントローラである。
【0011】CPU(2001)はシステム全体を制御
するプロセッサである。本実施例では2つのCPUを用
いた例を示す。これら二つのCPUは、共通のCPUバ
ス(2126)に接続され、さらに、システムバスブリ
ッジ(2007)に接続される。
【0012】システムバスブリッジ(2007)は、バ
ススイッチであり、CPUバス(2126)、RAMコ
ントローラ(2124)、ROMコントローラ(212
5)、IOバス1(2127)、サブバススイッチ(2
128)、IOバス2(2129)、画像リングインタ
ーフェース1(2147)、画像リングインターフェー
ス2(2148)が接続される。
【0013】サブバススイッチ(2128)は、第二の
バススイッチであり、画像DMA1(2130)、画像
DMA2(2132)、フォント伸張部(3134)、
ソート回路(2135)、ビットマップトレース部(2
136)が接続され、これらのDMAから出力されるメ
モリアクセス要求を調停し、システムバスブリッジへの
接続を行う。
【0014】RAM(2002)はCPU(2001)
が動作するためのシステムワークメモリであり、画像デ
ータを一時記憶するための画像メモリでもある。RAM
コントローラ(2124)により制御される、本実施例
では、ダイレクトRDRAMを採用する例を示す。
【0015】ROM(2003)はブートROMであ
り、システムのブートプログラムが格納されている。R
OMコントローラ(2125)により制御される。
【0016】画像DMA1(2130)は、画像圧縮部
(3131)に接続し、レジスタアクセスリング(21
37)を介して設定された情報に基づき、画像圧縮部
(2131)を制御し、RAM(2002)上にある非
圧縮データの読み出し、圧縮、圧縮後データの書き戻し
を行う、本実施例では、JPEGを圧縮アルゴリズムに
採用した例を示す。
【0017】画像DMA2(2132)は、画像伸張部
(2133)に接続し、レジスタアクセスリング(21
37)を介して設定された情報に基づき、画像伸張部
(2133)を制御し、RAM(2002)上にある圧
縮データの読み出し、伸張、伸張後データの書き戻しを
行う、本実施例では、JPEGを伸張アルゴリズムに採
用した例を示す。
【0018】フォント伸張部(2134)は、LANイ
ンターフェース(2010)等を介し外部より転送され
るPDLデータに含まれるフォントコードに基づき、R
OM(2003)もしくは、RAM(2002)内に格
納された、圧縮フォントデータの伸張を行う。本実施例
では、FBEアルゴリズムを採用した例を示す。
【0019】ソート回路(2135)は、PDLデータ
を展開する段階で生成されるディスプレイリストのオブ
ジェクトの順番を並び替える回路である。
【0020】ビットマップトレース回路(2136)
は、ビットマップデータより、エッジ情報を抽出する回
路である。
【0021】IOバス1(2127)は、内部IOバス
の一種であり、標準バスであるUSBバスのコントロー
ラ、USBインターフェース(2138)、汎用シリア
ルポート(2139)、インタラプトコントローラ(2
140)、GPIOインターフェース(2141)が接
続される。IOバス1には、バスアービタ(図示せず)
が含まれる。
【0022】操作部I/F(2006)は操作部(U
I)(2012)とインターフェース部で、操作部(2
012)に表示する画像データを操作部(2012)に
対して出力する。また、操作部(2012)から本シス
テム使用者が入力した情報を、CPU(2001)に伝
える役割をする。
【0023】IOバス2(2129)は内部IOバスの
一種であり、汎用バスインターフェース1及び2(21
42)と、LANコントローラ(2010)が接続され
る。IOバス2にはバスアービタ(図示せず)が含まれ
る。
【0024】汎用バスインターフェース(2142)
は、2つの同一のバスインターフェースから成り、標準
IOバスをサポートするバスブリッジである。本実施例
では、PCIバス(2143)を採用した例を示す。
【0025】HDD(2004)はハードディスクドラ
イブで、システムソフトウェア、画像データを格納す
る。ディスクコントローラ(2144)を介して一方の
PCIバス(2143)に接続される。
【0026】LANコントローラ(2010)は、MA
C回路(2145)、PHY/PMD回路(2146)
を介しLAN(2011)に接続し、情報の入出力を行
う。
【0027】Modem(2050)は公衆回線(20
51)に接続し、情報の入出力を行う。
【0028】画像リングインターフェース1(214
7)及び画像リングインターフェース2(2148)
は、システムバスブリッジ(2007)と画像データを
高速で転送する画像リング(2008)を接続し、タイ
ル化後に圧縮されたデータをRAM(2002)とタイ
ル画像処理部(2149)間で転送するDMAコントロ
ーラである。
【0029】画像リング(2008)は、一対の単方向
接続経路の組み合わせにより構成される(画像リング1
及び画像リング2)。画像リング(2008)は、タイ
ル画像処理部(2149)内で、画像リングインターフ
ェース3(2101)及びタイル画像インターフェース
4(2102)を介し、タイル伸張部(2103)、コ
マンド処理部(2104)、ステータス処理部(210
5)、タイル圧縮部(2106)に接続される。本実施
例では、タイル伸張部(2103)を2組、タイル圧縮
部を3組実装する例を示す。
【0030】タイル伸張部(2103)は、画像リング
インターフェースへの接続に加え、タイルバス(210
7)に接続され、画像リングより入力された圧縮後の画
像データを伸張し、タイルバス(2107)へ転送する
バスブリッジである。本実施例では、JPEG及びパッ
クビッツ方式による伸張アルゴリズムを採用した例を示
す。
【0031】タイル圧縮部(2106)は、画像リング
インターフェースへの接続に加え、タイルバス(210
7)に接続され、タイルバスより入力された圧縮前の画
像データを圧縮し、画像リング(2008)へ転送する
バスブリッジである。本実施例では、タイル伸張部と同
じ様にJPEG及びパックビッツ方式による圧縮アルゴ
リズムを採用した例を示す。
【0032】コマンド処理部(2104)は、画像リン
グインターフェースへの接続に加え、レジスタ設定バス
(2109)に接続され、画像リングを介して入力した
CPU(2001)より発行されたレジスタ設定要求
を、レジスタ設定バス(2109)に接続される該当ブ
ロックへ書き込む。また、CPU(2001)より発行
されたレジスタ読み出し要求に基づき、レジスタ設定バ
スを介して該当レジスタより情報を読み出し。画像リン
グインターフェース4(2102)に転送する。
【0033】ステータス処理部(2105)は各画像処
理部の情報を監視し、CPU(2001)に対してイン
タラプトを発行するためのインタラプトバケットを生成
し、画像リングインターフェース4に出力する。
【0034】タイルバス(2107)には上記ブロック
に加え、以下の機能ブロックが接続される。
【0035】レンダリング部インターフェース(211
0)、画像入力インターフェース(2112)、画像出
力インターフェース(2113)、多値化部(211
9)、2値化部(2118)、色空間変換部(211
7)、画像回転部(2030)、解像度変換部(211
6)。
【0036】レンダリング部インターフェース(211
0)は、後述するレンダリング部により生成されたビッ
トマップイメージを入力するインターフェースである。
レンダリング部とレンダリング部インターフェースは、
一般的なビデオ信号(2111)にて接続される。レン
ダリング部インターフェースは、タイルバス(210
7)に加え、メモリバス(2108)、レジスタ設定バ
ス(2109)への接続を有し、入力された、ラスタ画
像をレジスタ設定バスを介して設定された、所定の方法
によりタイル画像への構造変換をすると同時にクロック
の同期化を行い、タイルバス(2107)に対し出力を
行う。
【0037】画像入力インターフェースは(2112)
は、後述するスキャナ用画像処理部(2114)により
補正画像処理されたラスタイメージデータを入力とし、
レジスタ設定バスを介して設定された、所定の方法によ
りタイル画像への構造変換とクロックの同期化を行い、
タイルバス(2107)に対し出力を行う。
【0038】画像出力インターフェースは、タイルバス
からのタイル画像データを入力とし、ラスター画像への
構造変換及び、クロックレートの変更を行い、ラスター
画像をプリンタ用画像処理部(2115)へ出力する。
【0039】画像回転部(2030)は画像データの回
転を行う。解像度変換部(2116)は画像の解像度の
変更を行う。色空間変換部(2117)はカラー及びグ
レースケール画像の色空間の変換を行う。2値化部(2
118)は、多値(カラー、グレースケール)画像を2
値化する。多値化部(2119)は2値画像を多値デー
タへ変換する。
【0040】外部バスインターフェース部(2120)
は、画像リングインターフェース1、2,3,4、コマ
ンド処理部、レジスタ設定バスを介し、CPU(200
1)により発行された、書き込み、読み出し要求を外部
バス3(2121)に変換出力するバスブリッジであ
る。外部バス3(2121)は本実施例では、プリンタ
用画像処理部(2115)、スキャナ用画像処理部(2
114)に接続されている。
【0041】メモリ制御部(2122)は、メモリバス
(2108)に接続され、各画像処理部の要求に従い、
あらかじめ設定されたアドレス分割により、画像メモリ
1及び画像メモリ2(2123)に対して、画像データ
の書き込み、読み出し、必要に応じてリフレッシュ等の
動作を行う。本実施例では、画像メモリにSDRAMを
用いた例を示す。
【0042】スキャナ用画像処理部(2114)では、
画像入力デバイスであるスキャナ(2070)によりス
キャンされた画像データを補正画像処理する。
【0043】プリンタ用画像処理部では、プリンタ出力
のための補正画像処理を行い、結果をPrinter
(2095)へ出力する。
【0044】レンダリング部(2060)はPDLコー
ドもしくは、中間ディスプレイリストをビットマップイ
メージに展開する。
【0045】[システム全体]本発明のネットワークシ
ステム全体の構成図を図9に示す。
【0046】1001は本発明の装置で、スキャナとプ
リンタから構成され、スキャナから読み込んだ画像をロ
ーカルエリアネットワーク(1010)(以下LAN)
に流したり、LANから受信した画像をプリンタにより
プリントアウトできる。また、スキャナから読んだ画像
を図示しないFAX送信手段により、PSTNまたはI
SDN(1030)に送信したり、PSTNまたはIS
DNから受信した画像をプリンタによりプリントアウト
できる。1002は、データベースサーバで、本発明の
装置(1001)により読み込んだ2値画像及び多値画
像をデータベースとして管理する。
【0047】1003は、データベースサーバ(100
2)のデータベースクライアントで、データベース(1
002)に保存されている画像データを閲覧/検索等で
きる。
【0048】1004は、電子メールサーバで、本発明
の装置(1001)により読み取った画像を電子メール
の添付として受け取ることができる。1005は、電子
メールのクライアントで、電子メールサーバ(100
4)の受け取ったメールを受信し閲覧したり、電子メー
ルを送信したり、可能である。
【0049】1006がHTML文書をLANに提供す
るWWWサーバで、本発明の装置(1001)によりW
WWサーバで提供されるHTML文書をプリントアウト
できる。
【0050】1007は、ルータでLAN(1010)
をインターネット/イントラネット(1012)と連結
する。インターネット/イントラネットに、前述したデ
ータベースサーバ(1002)、WWWサーバ(100
6)、電子メールサーバ(1004)、本発明の装置
(1001)と同様の装置が、それぞれ1020、10
21、1022、1023として連結している。一方、
本発明の装置(1001)は、PSTNまたはISDN
(1030)を介して、FAX装置(1031)と送受
信可能になっている。
【0051】また、LAN上にプリンタ(1040)も
連結されており、本発明の装置(1001)により読み
取った画像をプリントアウト可能なように構成されてい
る。
【0052】[タイル画像(パケット)フォーマット]
本発明によるSystemControllerUni
t(2000)内では、画像データ、CPU(200
1)によるコマンド、各ブロックより発行される割り込
み情報を、パケット化された形式で転送する。本実施例
では、図11に示すデータパケット、図12に示すコマ
ンドパケット、図13に示すインタラプトパケットの3
種の異なる種類のパケットが使用される。
【0053】データパケット(図11) 本実施例では画像 データを32pixel x 32
pixelのTile単位の画像データ(3002)に
分割して取り扱う。このTile単位の画像に、必要な
ヘッダ情報(3001)及び画像付加情報等(300
3)を付加してデータパケットとする。
【0054】以下にヘッダ情報(3001)に含まれる
情報について説明を行なう。
【0055】パケットはヘッダ情報(3001)内のP
cktType (3004)内のPacketTyp
eID(3023)の値によってデータパケット、コマ
ンドパケット及びインタラプトパケットに区別される。
本実施例では、PacketTypeID3ビットに対
して、 001b 又は 101b :データパケット 010b :コマンドパケット 100b :インタラプトパケット を割り付けている。
【0056】また、PcktType(3004)には
RepeatFlag(3022)が含まれており、デ
ータパケットの画像データ及び画像付加情報(300
3)、ヘッダ情報(3001)内の所定の情報が1つ前
に送信したデータパケットと同一の場合、Repeat
Flag(3022)に1をセットする。この場合、パ
ケットの転送はヘッダ情報(3001)のみ行われる。
【0057】ChipID(3005)はパケットを送
信するターゲットとなるチップのIDを示す。
【0058】ImageType(3006)では画像
データのタイプを示す。本実施例ではImageTyp
e8ビットのうち上位2ビットを用いて画像データのタ
イプを以下のように規定する。
【0059】 00b :1画素の画像データを1ビットで表す 01b :1画素の画像データを8ビット1成分で表す 10b :1画素の画像データを8ビット3成分、計2
4ビットで表す 11b :1画素の画像データを8ビット4成分、計3
2ビットで表す PageID(3007)はデータパケットが含まれる
ページを示しており、JobID(3008)はソフト
ウェアで管理するためのJob IDを格納する。
【0060】データパケットのページ上の並び順はY方
向のTile座標(3009)とX方向のTile座標
(3010)の組み合わせで、YnXnで表される。
【0061】データパケットでは、パケットが持つ画像
データ及び画像付加情報が圧縮されている場合と非圧縮
の場合が存在する。本実施例では、圧縮アルゴリズムと
して、画像データが多値カラー(多値グレースケールを
含む)の場合はJPEGを、2値の場合及び画像付加情
報はパックビッツを採用した例を示す。
【0062】上記方式により画像データ及び画像付加情
報が圧縮されている場合と非圧縮の場合との区別は、そ
れぞれCompressFlag(3017)内のIm
ageData(3026)及びZdata(302
7)が1の場合は圧縮データ、0の場合は非圧縮データ
であることを表す。
【0063】また、CompressFlag(301
7)内にはJPEGにより圧縮処理を行う際に使用した
量子化テーブルの種類を格納するQ−TableID
(3028)が用意されており、量子化テーブルが複数
ある場合、データの圧縮及び伸長時はこの値を参照して
使用する量子化テーブルの切替を行う。
【0064】Process Instruction
(3011)は左詰で8bit毎に処理順に設定し、各
処理Unitは処理後Process Instruc
tionを左に8BitShiftする。Proces
s Instruction(3011)はUnitI
D(3024)とMode(3025)の組が8組格納
されている。UnitID(3024)は画像処理部
(2149)の各処理Unitを指定し、Mode(3
025)は各処理Unitでの動作Modeを指定す
る。これにより、1つのパケットは8つのUnitまで
連続して処理することができる。
【0065】PacketByteLength(30
12)はパケットのトータルバイト数を示す。
【0066】ImageDataByteLengh
(3015)は画像データのバイト数、ZDataBy
teLength(3016)は画像付加情報のバイト
数を表し、ImageDataOffset(301
3)、ZDataOffset(3014)はそれぞれ
のデータに対するパケットの先頭からのOffsetの
値を表している。
【0067】SourceID(3018)は画像デー
タ及び画像付加情報が生成されたソースを示す。
【0068】Ztype(3020)は画像付加情報に
おける有効bit幅を示し、Ztype(3020)で
示したbit以外の画像付加情報は無効情報とする。
尚、Ztype(3020)が0である場合は入力され
た画像付加情報全てが無効であることを表す。
【0069】ThumbnailData(3021)
はデータパケットの画像データを代表する値(以下、サ
ムネール値と呼ぶ)を格納する。本実施例ではthum
bnailData(3021)に最大4つのサムネー
ル値を格納することができる構成となっている。
【0070】Misc(3019)は上記の各情報以外
に必要となる情報を格納する。本実施例ではChar−
flag(3029)及びQ−TableSel(30
30)が用意されている。Char−flag(302
9)にはデータパケットが属する領域信号が格納され
る。Q−TableSel(3030)にはJPEG方
式による圧縮及び伸長時に使用する量子化テーブルを変
更するための情報が格納される。
【0071】Packet Table(図14) 図14はデータパケットがRAM(2002)に格納さ
れている状態を示している。各データパケットはPac
ket Table(6001)によって管理する。P
acket Table(6001)の構成要素は次の
通りで、それぞれTableの値に0を5bit付加す
ると、パケットの先頭アドレス (6002)、パケッ
トのByte Length(6005)となる。
【0072】Packet Address Poin
ter (27bit) + 5b00000 = P
acket先頭Address Packet Length (11bit) +
5b00000 =PacketのByte Leng
th なお、Packet Table(6001)とCha
in Table(6010)は分割されないものとす
る。
【0073】Packet Table(6001)は
常に走査方向に並んでおり、Yn/Xn=000/00
0, 000/001,000/002,....とい
う順で並んでいる。このPacket Table(6
001)のEntryは一意にひとつのTileを示
す。また、Yn/Xmaxの次のEntryはYn+1
/X0となる。
【0074】ヘッダ情報(3001)内のRepeat
Flag(3002)がセットされているパケットが入
力される場合は、そのパケットはMemory上には書
かず、Packet TableのEntryに1つめ
のEntryと同じPacket Address P
ointer、Packet Lengthを格納す
る。1つのPacket Dataを2つのTabl
e Entryが指すかたちになる。この場合、2つめ
のTable EntryのRepeat Flag
(6003)がSetされる。
【0075】PacketがChain DMAにより
複数に分断された場合は、Divide Flag(6
004)をSetし、そのPacketの先頭部分が入
っているChain BlockのChain Tab
le番号(6006)をSetする。
【0076】Chain Table(6010)のE
ntryはChain BlockAddress(6
011)とChain Block Length(6
012)からなっており、Tableの最後のEntr
yにはAddress、Length共に0を格納して
おく。
【0077】Command Packet Form
at(図12) 本Packet Formatはレジスタ設定バス(2
109)へのアクセスを行うためのものである。本パケ
ットを用いることにより、COU(2001)より画像
メモリ(2123)へのアクセスも可能である。
【0078】ChipID(4004)にはコマンドパ
ケットの送信先となる画像処理部(2149)を表すI
Dが格納される。
【0079】PageID(4007)、JobID
(4008)はソフトウェアで管理するためのPage
IDとJob IDを格納する。
【0080】Packet ID(4009)は1次元
で表される。Data PacketのX−coord
inateのみを使用する。
【0081】パケットバイトレングス(4010)は1
28Byte固定である。
【0082】パケットデータ部(4002)には、アド
レス(4011)とデータ(4012)の組を1つのコ
マンドとして、最大12個のコマンドを格納することが
可能である。ライトかリードかのコマンドのタイプはC
mdType(4005)で示され、コマンドの数はC
mdnum(4006)で示される。
【0083】Interrupt Packet Fo
rmat(図13) 本PacketFormatは画像処理部(2149)
からCPU(2001)への割り込みを通知するための
ものである。ステータス処理部(2105)はInte
rrupt Packetを送信すると、次に送信の許
可がされるまではInterrupt Packetを
送信してはならない。
【0084】パケットバイトレングス(5006)は1
28Byte固定である。
【0085】パケットデータ部(5002)には、画像
処理部(2149)の各内部モジュールのステータス情
報(5007)が格納されている。ステータス処理部
(2105)は画像処理部(2149)内の各モジュー
ルのステータス情報を集め、一括してシステム制御部
(2150)に送ることができる。
【0086】ChipID(5004)にはInter
rupt Packetの送信先となるシステム制御部
(2150)を表すIDが、また、IntChipID
(5005)にはInterrupt Packetの
送信元となる画像処理部(2149)を表すIDが格納
される。
【0087】[タイル圧縮部]図9におけるタイル圧縮
部2106のブロック図を図2に示す。尚、タイル圧縮
部1,2,3の内部構成は全て図2と同じ構成である。
【0088】図2において、201はタイルバスインタ
ーフェース部であり、タイルバス2107とハンドシェ
イクを行い、タイルバス2107から入力されるヘッダ
情報、画像データ及び画像付加情報を取得し、後段に接
続された各処理ブロックへそれぞれのデータを出力す
る。
【0089】また、タイルバスインターフェース部20
1ではタイルバス2107から送られてくるヘッダ情報
を解析を行い、ヘッダ情報に矛盾がある場合は後述のレ
ジスタ設定部206に矛盾内容に相当する割り込み信号
を出力した後、リセット信号(不図示)が入力されるま
で動作を停止する。
【0090】ヘッダ情報に矛盾がない場合は、後段に接
続されたヘッダ情報保持部202に対してヘッダ情報を
出力した後、タイルバス2107から画像データと画像
付加情報を取得して、ヘッダ情報のImageType
(3006)に従って第1圧縮処理部203(本実施例
ではJPEG方式による圧縮処理を行う)及び第2圧縮
処理部204(本実施例ではパックビッツ方式による圧
縮処理を行う)それぞれに画像データ又は画像付加情報
を出力する。
【0091】具体的には、ヘッダ情報におけるImag
eTypeの上位2ビットが1ビットの画像データを表
す00bの場合には、第1圧縮処理部203は使用せず
に画像データを第2圧縮処理部204へ出力する。
【0092】また、ImageTypeの上位2ビット
が00b以外の場合、画像データを第1圧縮処理部20
3へ出力するとともに画像付加情報を第2圧縮処理部2
04へ出力する。ただし、Ztype(3020)が0
の場合は入力された画像付加情報は無効であるため、画
像付加情報を2圧縮処理部204に出力せず、第2圧縮
処理部による圧縮処理は行わない。
【0093】202はヘッダ情報保持部であり、第1圧
縮処理部203及び第2圧縮処理部204において画像
データ及び画像付加情報の圧縮処理を行っている間、ヘ
ッダ情報を保持するためのブロックである。また、ヘッ
ダ情報保持部202は格納したヘッダ情報の中から圧縮
処理に必要な情報を第1圧縮処理部及び第2圧縮処理部
に対して出力する。
【0094】203は第1圧縮処理部であり、本実施例
ではJPEG圧縮を行うJPEG圧縮処理部を表す。第
1圧縮処理部203は画像データが複数bit構成であ
った場合に画像データの圧縮処理を行う。
【0095】また、第1圧縮処理部203では入力され
た画像データを1タイル分格納するためのバッファを持
ち、次のパケットの画像データが入力されるまで直前に
処理したパケットの画像データを保持しておくことで、
タイルバスインターフェース部201から入力された画
像データとバッファ内に格納された画像データの比較を
行う。比較結果は後述の画像リング出力部に送られ、R
epeatFlag(3022)を生成する際に参照さ
れる。
【0096】尚、第1圧縮部において圧縮処理を行って
いる際に第1圧縮部203が動作の異常を検知した場
合、第1圧縮部203は異常動作の内容に相当する割り
込み信号をレジスタ設定部206に対して出力した後、
リセット信号(不図示)が入力されるまで動作を停止す
る。
【0097】204は第2圧縮処理部であり、本実施例
では情報ロスのない圧縮方式、具体的にはパックビッツ
方式による圧縮処理部を表す。第2圧縮処理部204で
はタイル圧縮部に入力されたパケットの画像データが1
bit構成であった場合は画像データを、または画像付
加情報が存在する(Ztype(3020)が0でな
い)場合は、画像付加情報をパックビッツ方式による圧
縮処理を行う。
【0098】また、第1圧縮処理部と同様に、第2圧縮
処理部204でも、入力された画像付加情報を1パケッ
ト分格納するためのバッファを持ち、直前に入力された
1bit画像データ又は画像付加情報を保持しておくこ
とにより、タイルバスインターフェース部201から入
力された画像又は画像付加情報とバッファ内に格納され
たデータの比較を行う。比較結果は後述の画像リング出
力部に送られ、RepeatFlag(3022)を生
成する際に参照される。
【0099】尚、第2圧縮部において圧縮処理を行って
いる際に第2圧縮部204が動作の異常を検知した場
合、第2圧縮部204は異常動作の内容に相当する割り
込み信号をレジスタ設定部206に対して出力した後、
リセット信号(不図示)が入力されるまで動作を停止す
る。
【0100】205は画像リング出力部であり、ヘッダ
情報保持部202、第1圧縮処理部203及び第2圧縮
処理部204から処理情報及び画像データ、画像付加情
報を取得し、ヘッダ情報に対して所定の値を設定してか
ら図11に示すデータパケットを生成して画像リングイ
ンターフェース2102に出力する。
【0101】206はタイル圧縮部2106内部の処理
に関して設定を行うためのレジスタ設定部であり、タイ
ル圧縮部2106に所定の圧縮処理を行わせるために
は、レジスタ設定部206に所定の値を設定する必要が
ある。これらの設定はコマンドパケットを用いてシステ
ム制御部2150から画像処理部2149のコマンド処
理部2104に送り、コマンド処理部2104からレジ
スタ設定バス2109を介してタイル圧縮部2106に
送られることにより行う。レジスタ設定部206に設定
された値は、第1圧縮処理部203及び第2圧縮処理部
204に送られ、両圧縮処理部はそれらの設定値を参照
することにより決められた処理を行う。
【0102】尚、レジスタ設定部へはコマンドパケット
を用いて値を設定するだけでなく、コマンドパケットを
用いてレジスタ設定部が保持している設定値をシステム
制御部2150へ出力することも可能である。
【0103】さらに、レジスタ設定部206はタイルバ
スインターフェース部201、第1圧縮部203及び第
2圧縮部204から入力された割り込み信号に対応する
レジスタを持ち、いずれかのブロックから割り込み信号
が入力されると対応するレジスタの値をセットした後
に、ステータス処理部2105に対して割り込みが発生
したことを知らせるインタラプト信号及びいずれのブロ
ックで割り込みが発生したかを表すステータス信号を出
力する。
【0104】207はレジスタ設定バスインターフェー
ス部であり、レジスタ設定バス2109からタイル圧縮
部に入力されたアドレス及び設定値を、レジスタ設定部
206が受け取れるフォーマットに変換して送るための
ブロックである。
【0105】なお、レジスタ設定バスインターフェース
部207はレジスタ設定バス2109からレジスタ設定
値を受け取るだけでなく、レジスタ設定バスが示したア
ドレスに対応する設定値をレジスタ設定部206から読
み出してレジスタ設定バスに出力することも可能であ
る。
【0106】[第1圧縮処理部]図1に図2における第
1圧縮処理部のブロック図を示す。
【0107】尚、本実施例では画像データが8ビット構
成、24ビット構成又は32ビット構成である場合、つ
まり画像データが第1圧縮処理部203において圧縮処
理される場合について説明する。
【0108】図1において、101はタイルバスインタ
ーフェース部201から送られてきた画像データを格納
するための第1のデータバッファであり、所定量のデー
タが送られると後段に接続されたJPEG圧縮部110
に対して所定の順序に従って画像データを出力する。こ
こで、第1のデータバッファにはヘッダ情報保持部20
2からヘッダ情報のImageType(3006)が
入力されており、JPEG圧縮部110に出力する画像
データの順序はImageTypeにより制御される。
【0109】以下にImageType(3006)と
JPEG圧縮部110に入力される画像データの順序に
ついて説明する。図3はImageType(300
6)の上位2ビットが01b、すなわちタイルバスイン
ターフェース部201から1画素の画像データを1成分
8ビットで表している画像データが入力された場合の1
タイル分の画像データで、主副走査32画素×32画素
の1024個画像データを表している。
【0110】JPEG圧縮部110へ出力するために、
まずこれらの画素をJPEG圧縮処理の処理単位である
主副走査8画素×8画素の64画素を単位として、16
のブロックに分割する。そしてブロックごとにJPEG
圧縮部110へ出力する。尚、図3では1画素の画像デ
ータを細線で、JPEG圧縮処理単位に分割したブロッ
クを太線で示し、JPEG圧縮部110へ送られる順番
に0から15までの番号を付している。
【0111】図4は分割されたブロックの左上、ブロッ
ク0に含まれる画素を拡大した図である。ブロック内に
は64画素の画像データがあり、各画素に対しては主操
作方向、副走査方向に対してそれぞれ0から7まで番号
をつけて表している。
【0112】ブロック内において、JPEG圧縮部11
0へ出力される順序は、図4内に矢印で示したように左
上の(0,0)の画素データ始めとして主走査方向に
(0,1)→(0,2)→…・→(0,7)の順番に行
われる。(0,7)の画素データの次は副走査方向に1
ライン移動して(1.0)→(1,1)→…→(1,
7)と進み、これを繰り返して右下の(7,7)の画像
データが出力されるとブロックの画像データの出力を終
了する。
【0113】ブロック0の画像データが出力されると、
次はブロック1の左上の(0,8)から同じ順序で画像
データが出力される。
【0114】図5はImageType(3006)の
上位2ビットが10b、すなわちタイルバスインターフ
ェース部201から1画素に対して8ビット3成分、計
24ビットの画像データが入力された場合における1タ
イル分の画像データを表している。尚、図5では各画素
は表さずにJPEG圧縮処理単位である、図3に示した
ブロック単位で表示し、各画像データが画素ごとではな
く成分ごとに成分1、成分2及び成分3に分割して表示
している。
【0115】図6は図5で示した画像データをJPEG
圧縮部110に出力する順番を示した図である。尚、図
6で示された各ブロック内において、画像データが出力
される順序は図4と同様である。本実施例では、まず始
めに第1のデータバッファ101からブロック0の成分
1の画像データが出力される。前記ブロック0の成分1
の画像データが全て出力されると、次にブロック0の成
分2の画像データ、続いてブロック0の成分3の画像デ
ータが出力され、これによって最初にブロック0の全て
の画像データが出力される。
【0116】ブロック0の画像データが全て出力される
と、次はブロック1の成分1の画像データが、続いてブ
ロック1の成分2→ブロック1の成分3→ブロック2の
成分1→・・・・と続き、最後にブロック15の成分1
→ブロック15の成分2→ブロック15の成分3の画像
データを出力し終わったところで1タイル分の画像デー
タの出力を終了する。
【0117】尚、ImageType(3006)の上
位2ビットが11b、すなわちタイルバスインターフェ
ース部201から1画素に対して8ビット4成分、計3
2ビットの画像データが入力された場合も図5及び図6
と同様に、まず所定のブロックの各成分の画像データを
成分1→成分2→成分3→成分4の順番に出力した後、
次のブロックの画像データの出力に移る。
【0118】このようにして、本実施例ではJPEG圧
縮部110によって圧縮処理される順序は、1タイルの
画像データを主走査方向8画素×副走査方向8画素のブ
ロックに分割し、ブロック単位で圧縮が行われる。ま
た、各ブロックに画像データが複数(複数の成分を有す
る)ある場合は、ブロック内の各成分の画像データを圧
縮し、全ての成分に対して圧縮を行ってから次のブロッ
クの圧縮を行う。
【0119】図1において110はJPEG圧縮部であ
り、本実施例ではJPEG圧縮部110において画像デ
ータのJPEG方式による圧縮を行っている。尚、JP
EG圧縮部110内はさらに3つの処理ブロックが存在
する。
【0120】102はDCT変換部であり、データバッ
ファ101から64個のデータが入力されると、入力さ
れたデータに対して離散コサイン変換を行い周波数成分
に変換する。また、このとき離散コサイン変換によって
生成されたDC成分値をラッチ信号とともに後述のサム
ネール生成部107に出力する。離散コサイン変換は6
4個のデータが入力される度に行われ、その都度サムネ
ール生成部107にはラッチ信号とDC成分値が出力さ
れる。
【0121】また、DCT変換部はDCT変換の演算中
にエラーが発生すると、DCT変換部からレジスタ設定
部206に対してエラー割り込み信号を出力する。
【0122】103は量子化部であり、DCT変換部1
02から出力された周波数成分に対して所定の量子化値
を用いて量子化を行って量子化データを生成する。尚、
量子化値は後述する量子化テーブルから入力され、使用
される量子化値はヘッダ情報保持部202からヘッダ情
報を解析することにより決定される。量子化部は量子化
を行った結果が所定の値以外の値になると、レジスタ設
定部206に対してエラー割り込み信号が出力する。
【0123】104はハフマン符号化部であり、量子化
部103から出力された量子化データに対して所定の符
号化を行い符号化データを生成し、第2のデータバッフ
ァ105に出力する。ハフマン符号化部は符号化が不可
能なデータが入力されると、ハフマン符号化部からレジ
スタ設定部206に対してエラー割り込み信号が出力す
る。
【0124】105はハフマン符号化部104で符号化
した符号化データを格納するための第2のデータバッフ
ァであり、ハフマン符号化部104から1タイル分の符
号化データを取得するとバッファ内に格納した符号化デ
ータの容量をData Byte Length1とし
て画像リング出力部205に対して出力する。
【0125】また、画像リング出力部205の要求に従
ってバッファ内に格納した符号化データを画像リング出
力部205に対して出力する。
【0126】106はデータ比較部であり、タイルバス
インターフェース部201から入力された画像データと
第1のデータバッファ101に格納された画像データを
比較。タイルバスインターフェース部201から送られ
た画像データは第1のデータバッファに格納されると同
時に、画像データが格納された部分に格納されていた画
像データとの比較をデータ比較部106で行う。
【0127】第1のデータバッファにはタイルバスイン
ターフェース部201から入力されるタイルの1つ前に
第1の圧縮処理部203に送られた画像データが格納さ
れているため、上記動作によりデータ比較部106では
タイルバスインターフェース部201から送られてくる
画像データと、第1の圧縮処理部において1つ前のタイ
ルの画像データの比較が行われる。
【0128】データ比較部106により1タイル分の画
像データの比較が終了すると、データ比較部106から
画像リング出力部206に対して比較結果Compar
eresult 1 が出力される。
【0129】107はサムネール生成部であり、DCT
変換部102から出力されるラッチ信号に同期してDC
成分値を取得し、演算及び正規化を行うことによってタ
イルごとにサムネール値を生成して画像リング出力部2
05に出力する。尚、サムネール生成部107にはヘッ
ダ保持部202からImageType(3006)が
入力されており、サムネール生成部107はImage
Typeを参照することによりDCT変換部102から
送られてくるDC成分値の順序を検知して成分ごとにサ
ムネール値の生成する。
【0130】生成されたサムネール値は画像リング出力
部206に出力され、画像リング出力部においてヘッダ
情報保持部202から取得したヘッダ情報のthumb
nail Data(3021)の部分に所定のフォー
マットで格納される。その後、第1圧縮処理部203で
圧縮された画像データ及び第2圧縮処理部204で圧縮
された画像付加情報とともにデータパケットとして画像
リングインターフェース2104に出力される。
【0131】サムネール生成部107については、後で
フローチャートを用いて詳細な動作の説明を行う。
【0132】109は量子化テーブルであり、量子化部
103において量子化を行うための量子化値を格納して
いる。本実施例の量子化テーブルには複数の量子化テー
ブルが格納されており、後述の量子化テーブル選択部か
ら入力される選択信号によって所定の量子化テーブルを
選択して量子化部103に量子化値を出力する。
【0133】108は量子化テーブル選択部であり、量
子化テーブル109に対して量子化テーブル選択信号を
出力することによって量子化テーブル109に格納され
ている複数のテーブルの中から所定のテーブルを選択す
る。
【0134】量子化テーブル選択部108にはヘッダ情
報保持部202からImageType(3006)、
Mode(3025)、Q−Table Sel(30
30)が入力されており、量子化テーブル選択部108
はこれらのヘッダ情報から使用する量子化テーブルを決
定する。使用する量子化テーブルが決まると、量子化テ
ーブル選択部109は決めた量子化テーブルを選択する
ように量子化テーブル選択信号を量子化テーブル109
に出力するとともに、選択した量子化テーブルを表すQ
−Table IDを画像リング出力部205に出力す
る。
【0135】(第2の実施例)第1の実施例では、画像デ
ータをJPEG圧縮する際の量子化テーブルの選択方法
について説明した。
【0136】第2の実施例では同様に、JPEG圧縮さ
れた画像データを伸張する場合について説明する。
【0137】図7において、705は画像リング入力部
であり、ヘッダ情報保持部702、第1圧縮処理部70
3及び第2圧縮処理部704へヘッダ情報及び画像デー
タ、画像付加情報を入力する。
【0138】また、画像リング入力部705では画像リ
ングインターフェース3 2101から送られてくるヘ
ッダ情報を解析を行い、ヘッダ情報に矛盾がある場合は
後述のレジスタ設定部706に矛盾内容に相当する割り
込み信号を出力した後、リセット信号(不図示)が入力
されるまで動作を停止する。
【0139】ヘッダ情報に矛盾がない場合は、後段に接
続されたヘッダ情報保持部702に対してヘッダ情報を
出力した後、画像リングインターフェース3 2101
から画像データと画像付加情報を取得して、ヘッダ情報
のImageType(3006)に従って第1伸張処
理部703(本実施例ではJPEG方式による伸張処理
を行う)及び第2伸張処理部704(本実施例ではパッ
クビッツ方式による伸張処理を行う)それぞれに画像デ
ータ又は画像付加情報を出力する。
【0140】具体的には、ヘッダ情報におけるImag
eTypeの上位2ビットが1ビットの画像データを表
す00bの場合には、第1伸張処理部703は使用せず
に画像データを第2伸張処理部704へ出力する。
【0141】また、ImageTypeの上位2ビット
が00b以外の場合、画像データを第1伸張処理部70
3へ出力するとともに画像付加情報を第2伸張処理部7
04へ出力する。ただし、Ztype(3020)が0
の場合は入力された画像付加情報は無効であるため、画
像付加情報を第2伸張処理部704に出力せず、第2伸
張処理部による伸張処理は行わない。
【0142】702はヘッダ情報保持部であり、第1伸
張処理部703及び第2伸張処理部704において画像
データ及び画像付加情報の伸張処理を行っている間、ヘ
ッダ情報を保持するためのブロックである。また、ヘッ
ダ情報保持部702は格納したヘッダ情報の中から伸張
処理に必要な情報を第1伸張処理部及び第2伸張処理部
に対して出力する。
【0143】703は第1伸張処理部であり、本実施例
ではJPEG伸張を行うJPEG伸張処理部を表す。第
1伸張処理部703は画像データが複数bit構成であ
った場合に画像データの伸張処理を行う。
【0144】尚、第1伸張部において伸張処理を行って
いる際に第1伸張部703が動作の異常を検知した場
合、第1伸張部703は異常動作の内容に相当する割り
込み信号をレジスタ設定部706に対して出力した後、
リセット信号(不図示)が入力されるまで動作を停止す
る。
【0145】704は第2伸張処理部であり、本実施例
では情報ロスのない圧縮方式、具体的にはパックビッツ
方式による伸張処理部を表す。第2伸張処理部704で
はタイル伸張部に入力されたパケットの画像データが1
bit構成であった場合は画像データを、または画像付
加情報が存在する(Ztype(3020)が0でな
い)場合は、画像付加情報をパックビッツ方式による伸
張処理を行う。
【0146】尚、第2伸張部において伸張処理を行って
いる際に第2伸張部704が動作の異常を検知した場
合、第2伸張部704は異常動作の内容に相当する割り
込み信号をレジスタ設定部706に対して出力した後、
リセット信号(不図示)が入力されるまで動作を停止す
る。
【0147】701はタイルバスインターフェース部で
あり、タイルバス2107とハンドシェイクを行い、タ
イルバス2107へヘッダ情報、画像データ及び画像付
加情報を出力するとともに、タイルバスに接続された各
処理ブロックへそれぞれのデータを出力する。
【0148】706はタイル伸張部2103内部の処理
に関して設定を行うためのレジスタ設定部であり、タイ
ル伸張部2103に所定の伸張処理を行わせるために
は、レジスタ設定部706に所定の値を設定する必要が
ある。これらの設定はコマンドパケットを用いてシステ
ム制御部2150から画像処理部2149のコマンド処
理部2104に送り、コマンド処理部2104からレジ
スタ設定バス2109を介してタイル伸張部2103に
送られることにより行う。レジスタ設定部706に設定
された値は、第1伸張処理部703及び第2伸張処理部
704に送られ、両伸張処理部はそれらの設定値を参照
することにより決められた処理を行う。
【0149】尚、レジスタ設定部へはコマンドパケット
を用いて値を設定するだけでなく、コマンドパケットを
用いてレジスタ設定部が保持している設定値をシステム
制御部2150へ出力することも可能である。
【0150】さらに、レジスタ設定部706はタイルバ
スインターフェース部701、第1伸張部703及び第
2伸張部704から入力された割り込み信号に対応する
レジスタを持ち、いずれかのブロックから割り込み信号
が入力されると対応するレジスタの値をセットした後
に、ステータス処理部2105に対して割り込みが発生
したことを知らせるインタラプト信号及びいずれのブロ
ックで割り込みが発生したかを表すステータス信号を出
力する。
【0151】707はレジスタ設定バスインターフェー
ス部であり、レジスタ設定バス2109からタイル伸張
部に入力されたアドレス及び設定値を、レジスタ設定部
706が受け取れるフォーマットに変換して送るための
ブロックである。
【0152】なお、レジスタ設定バスインターフェース
部707はレジスタ設定バス2109からレジスタ設定
値を受け取るだけでなく、レジスタ設定バスが示したア
ドレスに対応する設定値をレジスタ設定部706から読
み出してレジスタ設定バスに出力することも可能であ
る。
【0153】図8に図7における第1伸張処理部のブロ
ック図を示す。
【0154】尚、本実施例では画像データが8ビット構
成、24ビット構成又は32ビット構成である場合、つ
まり画像データが第1伸張処理部703において伸張処
理される場合について説明する。
【0155】図8において、801は画像リング入力部
705から送られてきた画像データを格納するための第
1のデータバッファであり、所定量のデータが送られる
と後段に接続されたJPEG伸張部810に対して所定
の順序に従って画像データを出力する。ここで、第1の
データバッファにはヘッダ情報保持部702からヘッダ
情報のImageType(3006)が入力されてお
り、JPEG伸張部810でのJPEG伸張処理に使用
される。
【0156】JPEG伸張部110内には3つの処理ブ
ロックが存在する。
【0157】802はハフマン復号化部であり、データ
バッファ801からJPEGの圧縮データが入力される
と、所定の復号化を行い、逆量子化部803に出力す
る。
【0158】803は逆量子化部であり、ハフマン復号
化部802から出力されたデータに対して所定の量子化
値を用いて逆量子化を行う。尚、逆量子化値は後述する
量子化テーブルから入力され、使用される量子化値はヘ
ッダ情報保持部702からヘッダ情報を解析することに
より決定される。
【0159】804はDCT逆変換部であり、逆量子化
部803からの周波数成分のDCT逆変換を行う。
【0160】805は伸張された画像データを格納する
ための第2のデータバッファであり、1タイル分の画像
データを取得するとタイルバスインターフェース部70
1に対して出力する。
【0161】809は量子化テーブルであり、逆量子化
部803において逆量子化を行うための量子化値を格納
している。本実施例の量子化テーブルには複数の量子化
テーブルが格納されており、後述の量子化テーブル選択
部から入力される選択信号によって所定の量子化テーブ
ルを選択して逆量子化部803に量子化値を出力する。
【0162】808は量子化テーブル選択部であり、量
子化テーブル809に対して量子化テーブル選択信号を
出力することによって量子化テーブル809に格納され
ている複数のテーブルの中から所定のテーブルを選択す
る。
【0163】量子化テーブル選択部808にはヘッダ情
報保持部702からImageType(3006)、
Mode(3025)、Q−Table Sel(30
30)が、また、画像リング入力部705からはQ−T
able IDが入力されており、量子化テーブル選択
部808はこれらのヘッダ情報から使用する量子化テー
ブルを決定する。使用する量子化テーブルが決まると、
量子化テーブル選択部809は決めた量子化テーブルを
選択するように量子化テーブル選択信号を量子化テーブ
ル809に出力する。
【0164】このように、画像データに付加されたヘッ
ダ情報内の量子化テーブルの選択情報を用いることで、
CPUを介した、画像処理モードの再設定が不要で、ま
た、画像圧縮部で圧縮された画像データを画像伸張部で
伸張する際にも、適切な量子化テーブルを選択すること
ができる。加えて、マルチファンクションの処理とし
て、例えば、メモリ上の画像をプリントアウトしなが
ら、メモリ上の別の画像を回転し、メモリに書き戻すと
いう処理を同時に行った場合においても、画像処理がタ
イル単位で行え、タイル単位で適切な量子化テーブルが
自動的に選択されるので、並列動作が容易となる。
【0165】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、タイ
ル画像の圧縮、伸張時における量子化テーブルの選択を
画像データに付加されたヘッダ情報内の量子化テーブル
選択情報を用いてCPUを介さずに行うことによって、
CPUの負荷を減らすと共に、画像処理の処理速度を上
げながら、画像処理の並列動作が容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本実施例の第1の実施例を示すブロック図
【図2】 タイル圧縮部のブロック図
【図3】 本実施例で扱われる1タイル分の画像データ
を表す図
【図4】 図3におけるブロック0に含まれる画素を拡
大した図
【図5】 本実施例で扱われる1タイル分の画像データ
を表す第2の図
【図6】 図5で表す画像データの処理順序を示す図
【図7】 タイル伸張部のブロック図
【図8】 本実施例の第2の実施例における第1の伸張
処理部のブロック図
【図9】 本システムの実使用環境を表す図。
【図10】 本システムコントローラの全体ブロック
図。
【図11】 イメージパケットを表す図。
【図12】 コマンドパケットを表す図。
【図13】 インタラプトパケットを表す図。
【図14】 パケットテーブルを表す図。
【符号の説明】
110・・JPEG圧縮部、101・・データバッフ
ァ、102・・DCT変換部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複写機・プリンタ等のマルチファンクショ
    ンシステムにおいて、 画像読み取り手段によって読み取られた画像データを記
    憶しておく画像データ蓄積手段と、 前記記憶された画像データを所定の矩形画像単位に分割
    し、前記矩形画像単位毎に画像処理を行う複数の矩形画
    像処理手段と、 前記画像データ蓄積手段から矩形画像単位で前記矩形画
    像処理手段に画像データの転送を行う矩形画像データ転
    送手段と、矩形画像データを受け取り、画像データを出
    力する画像出力I/F手段とを有し、 前記矩形画像データは画像の種別の情報を保持するヘッ
    ダ部と画像データ部で構成され、前記矩形画像データの
    ヘッダ部に記述されたモード切替フラグによって、前記
    矩形画像処理手段における画像処理のモードを切り替え
    ることを特徴とするマルチファンクションコントロー
    ラ。
  2. 【請求項2】前記矩形画像処理部の機能が画像圧縮処理
    であることを特徴とする請求項1に記載のマルチファン
    クションコントローラ。
  3. 【請求項3】前記矩形画像処理部の機能が画像伸張処理
    であることを特徴とする請求項1に記載のマルチファン
    クションコントローラ。
  4. 【請求項4】前記矩形画像データのヘッダ部に記述され
    たモード切替フラグによって、量子化テーブルの切り替
    えを行うことを特徴とする請求項2又は3に記載のマル
    チファンクションコントローラ。
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