JP2003256179A - 画像処理装置及び画像処理方法 - Google Patents

画像処理装置及び画像処理方法

Info

Publication number
JP2003256179A
JP2003256179A JP2002281376A JP2002281376A JP2003256179A JP 2003256179 A JP2003256179 A JP 2003256179A JP 2002281376 A JP2002281376 A JP 2002281376A JP 2002281376 A JP2002281376 A JP 2002281376A JP 2003256179 A JP2003256179 A JP 2003256179A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image
image processing
data
processing
packet
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002281376A
Other languages
English (en)
Inventor
Katsunori Kato
勝則 加藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2002281376A priority Critical patent/JP2003256179A/ja
Priority to US10/320,383 priority patent/US7145681B2/en
Priority to CN021595593A priority patent/CN1217279C/zh
Publication of JP2003256179A publication Critical patent/JP2003256179A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N1/00Scanning, transmission or reproduction of documents or the like, e.g. facsimile transmission; Details thereof
    • H04N1/32Circuits or arrangements for control or supervision between transmitter and receiver or between image input and image output device, e.g. between a still-image camera and its memory or between a still-image camera and a printer device
    • H04N1/32609Fault detection or counter-measures, e.g. original mis-positioned, shortage of paper
    • H04N1/32646Counter-measures
    • H04N1/32667Restarting a communication or performing a recovery operation
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N1/00Scanning, transmission or reproduction of documents or the like, e.g. facsimile transmission; Details thereof
    • H04N1/00127Connection or combination of a still picture apparatus with another apparatus, e.g. for storage, processing or transmission of still picture signals or of information associated with a still picture
    • H04N1/00204Connection or combination of a still picture apparatus with another apparatus, e.g. for storage, processing or transmission of still picture signals or of information associated with a still picture with a digital computer or a digital computer system, e.g. an internet server
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N1/00Scanning, transmission or reproduction of documents or the like, e.g. facsimile transmission; Details thereof
    • H04N1/32Circuits or arrangements for control or supervision between transmitter and receiver or between image input and image output device, e.g. between a still-image camera and its memory or between a still-image camera and a printer device
    • H04N1/32609Fault detection or counter-measures, e.g. original mis-positioned, shortage of paper
    • H04N1/32646Counter-measures
    • H04N1/32673Adjusting or controlling an operating mode, e.g. from paper reception to memory reception
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N1/00Scanning, transmission or reproduction of documents or the like, e.g. facsimile transmission; Details thereof
    • H04N1/40Picture signal circuits
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N2201/00Indexing scheme relating to scanning, transmission or reproduction of documents or the like, and to details thereof
    • H04N2201/0008Connection or combination of a still picture apparatus with another apparatus
    • H04N2201/001Sharing resources, e.g. processing power or memory, with a connected apparatus or enhancing the capability of the still picture apparatus

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Multimedia (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Computing Systems (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Facsimiles In General (AREA)
  • Record Information Processing For Printing (AREA)
  • Accessory Devices And Overall Control Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 分割画像データの転送経路で複雑な処理を行
うことなく、中断状態からの復帰を容易に制御できるよ
うにする。 【解決手段】 画像処理部(2149)は、プリンタ(2095)で
出力すべき原画像をタイル画像(データパケット)の単位
で処理する。画像処理部(2149)に含まれる画像出力イン
タフェース(2113)は、RAM(2002)から送られてくるデー
タパケットのタイル画像をラスタ展開しプリンタ(2095)
へ転送する。このとき、プリンタがペーパジャム等によ
り出力を中断した場合、画像出力インタフェース(2113)
は、送られてくるデータパケットを順次破棄する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、所定の原画像を分
割画像データの単位で処理する画像処理装置及び画像処
理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】画像スキャナ等によって入力された画像
データをプリンタやデジタル複合機等の画像出力装置で
プリントする場合、従来、入力された画像データは、一
旦、1ページ分の画像メモリにラスタ形式の画像データ
として展開される。そして、そのラスタ形式の画像デー
タが画像出力装置においてプリントされていた。
【0003】ところで、1ピクセルに4バイトのデータ
を持つ高画質用の画像データを、解像度600dpi、A4(29
7mm×210mm)でラスタ展開するのに約140Mbyteの膨大な
メモリ容量が必要となる。そして、このような大容量の
メモリを必要とすることが装置のコスト高を招くことと
なる。
【0004】近年、ページ画像データを所定の大きさの
ブロックに分割して、分割画像データの単位で画像処理
を行う技術が、特開2002-008002号公報等において提案
されている。この分割画像データを用いる技術により、
ページ単位での画像処理及び記憶処理を行う必要がなく
なる。そして、上述したコスト高の問題発生を回避する
ことができ、画像処理の効率化も図ることが可能とな
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、分割画
像データとして画像データを扱うことで、データ管理や
画像処理が複雑化することがある。例えばペーパージャ
ム等、画像出力装置の中断状態が生じた場合、中断状態
から復帰するための動作が煩雑になるという問題が生じ
てしまう。
【0006】本発明は、上述した問題点を解決するため
のものであり、所定の入力源から入力した分割画像デー
タに基づく画像データを外部装置へ転送するように制御
する際に外部装置が処理を中断したと検知した場合、入
力した分割画像データを順次破棄するように制御するこ
とにより、分割画像データの転送経路で複雑な処理を行
うことなく、中断状態からの復帰を容易に制御できるよ
うにした画像処理装置及び画像処理方法を提供すること
を目的とする。
【0007】また、所定の入力源から入力した分割画像
データの画像処理を行う際に外部装置が処理を中断した
と検知した場合、画像処理の中断情報を画像処理装置へ
送信し、画像処理装置において受信した中断情報に基づ
き分割画像データをクリアすることにより、分割画像デ
ータの各処理部で複雑な処理を行うことなく、中断状態
からの復帰を容易に制御できるようにした画像処理装置
及び画像処理方法を提供することを目的とする。
【0008】また、画像処理装置において、第1の画像
処理に第1の転送経路を割り当て第2の画像処理に第2
の転送経路を割り当てて第1の画像処理と第2の画像処
理の並行処理を行う際に第2の画像処理を中断すべき状
態を検知した場合、第1の転送経路と重複していない第
2の処理経路において第2の画像処理に関係する分割画
像データを順次破棄することにより、並行処理時におけ
る中断状態からの復帰と画像処理の継続を容易に制御で
きるようにした画像処理装置及び画像処理方法を提供す
ることを目的とする。
【0009】また、データパケットの画像処理を行う際
に所定の条件を満たすデータパケットの画像処理を中断
する場合、条件を含む中断情報を画像処理装置へ送信
し、属性情報と画像処理装置で受信した中断情報に基づ
きデータパケットをクリアすることにより、所定の条件
を満たすデータパケットの処理の中断とその中断状態か
らの復帰を容易に制御できるようにした画像処理装置及
び画像処理方法を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の画像処理装置は、外部装置で処理されるべ
き画像を分割画像データの単位で処理する画像処理装置
であって、所定の入力源から入力した前記分割画像デー
タに基づく画像データを前記外部装置へ転送するように
制御する転送制御手段と、前記外部装置の状態を検知す
る検知手段とを有し、前記検知手段により前記外部装置
が処理を中断したと検知した場合、前記転送制御手段
は、前記入力した分割画像データを順次破棄するように
制御することを特徴とする。
【0011】また、本発明の画像処理装置は、外部装置
で処理されるべき画像を分割画像データの単位で処理す
る画像処理装置であって、所定の入力源から入力した前
記分割画像データの画像処理を指示する指示手段と、前
記指示手段による指示に基づき、前記分割画像データの
画像処理を行う画像処理手段と、前記外部装置の状態を
検知する検知手段とを有し、前記検出手段により前記外
部装置が処理を中断したと検知した場合、前記指示手段
は、前記画像処理の中断情報を前記画像処理手段へ送信
し、前記画像処理手段は受信した前記中断情報に基づき
前記分割画像データをクリアすることを特徴とする。
【0012】また、本発明の画像処理装置は、所定の原
画像を分割画像データの単位で処理する画像処理装置で
あって、第1の画像処理に第1の転送経路を割り当て、
第2の画像処理に第2の転送経路を割り当てて、前記第
1の画像処理と前記第2の画像処理の並行処理を行う画
像処理手段と、画像処理を中断すべき状態を検知する検
知手段とを有し、前記検知手段により前記第2の画像処
理を中断すべき状態を検知した場合、前記画像処理手段
は、前記第1の転送経路と重複していない第2の処理経
路において前記第2の画像処理に関係する分割画像デー
タを順次破棄することを特徴とする。
【0013】また、本発明の画像処理装置は、原画像の
分割画像データと属性情報とで構成されるデータパケッ
トの処理を行う画像処理装置であって、前記データパケ
ットの画像処理を指示する指示手段と、前記指示手段に
よる指示に基づき前記データパケットの画像処理を行う
画像処理手段とを有し、所定の条件を満たすデータパケ
ットの画像処理を中断する場合、前記指示手段は、前記
条件を含む前記画像処理の中断情報を前記画像処理手段
へ送信し、前記画像処理手段は前記属性情報と受信した
前記中断情報に基づきデータパケットをクリアすること
を特徴とする。
【0014】また、本発明の画像処理方法は、外部装置
で処理されるべき画像を分割画像データの単位で処理す
る画像処理装置の画像処理方法であって、所定の入力源
から前記画像処理処置へ入力した前記分割画像データに
基づく画像データを前記外部装置へ転送するように制御
する転送制御工程と、前記外部装置の状態を検知する検
知工程とを有し、前記検知工程において前記外部装置が
処理を中断したと検知した場合、前記転送制御工程は、
前記入力した分割画像データを順次破棄するように制御
することを特徴とする。
【0015】また、本発明の画像処理方法は、外部装置
で処理されるべき画像を分割画像データの単位で処理す
る画像処理装置の画像処理方法であって、所定の入力源
から入力した前記分割画像データの画像処理を指示する
指示工程と、前記画像処理装置において、前記指示工程
における指示に基づき前記分割画像データの画像処理を
行う画像処理工程と、前記外部装置の状態を検知する検
知工程とを有し、前記検出工程において前記外部装置が
処理を中断したと検知した場合、前記指示工程は、前記
画像処理の中断情報を前記画像処理装置へ送信し、前記
画像処理工程は前記画像処理装置において受信した前記
中断情報に基づき前記分割画像データをクリアすること
を特徴とする。
【0016】また、本発明の画像処理方法は、所定の原
画像を分割画像データの単位で処理する画像処理装置の
画像処理方法であって、前記画像処理装置において、第
1の画像処理に第1の転送経路を割り当て、第2の画像
処理に第2の転送経路を割り当てて、前記第1の画像処
理と前記第2の画像処理の並行処理を行う画像処理工程
と、画像処理を中断すべき状態を検知する検知工程とを
有し、前記検知工程により前記第2の画像処理を中断す
べき状態を検知した場合、前記画像処理工程は、前記第
1の転送経路と重複していない第2の処理経路において
前記第2の画像処理に関係する分割画像データを順次破
棄することを特徴とする。
【0017】また、本発明の画像処理方法は、原画像の
分割画像データと属性情報とで構成されるデータパケッ
トの処理を行う画像処理装置の画像処理方法であって、
前記データパケットの画像処理を指示する指示工程と、
前記指示工程における指示に基づき前記データパケット
の画像処理を行う画像処理工程とを有し、所定の条件を
満たすデータパケットの画像処理を中断する場合、前記
指示工程は、前記条件を含む前記画像処理の中断情報を
前記画像処理装置へ送信し、前記画像処理工程は前記属
性情報と前記画像処理装置で受信した前記中断情報に基
づきデータパケットをクリアすることを特徴とする。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。
【0019】〔第1の実施形態〕 (ネットワーク構成)図1は、本発明に係るデジタル複
合機を、ネットワークに接続して使用する場合のネット
ワーク構成例を示すブロック図である。
【0020】図示の如く、各ネットワーク構成機器がLA
N(ローカルエリアネットワーク)(2011)に接続されて
いる。その中において、1001が、本発明を適用可能なデ
ジタル複合機である。デジタル複合機(1001)は画像を読
み込むためのスキャナ部と画像を印刷するためのプリン
タ部を備えている。
【0021】デジタル複合機(1001)は、スキャナ部から
読み込んだ画像をLAN(ローカルエリアネットワーク)
(2011)に出力したり、LAN(2011)から受信した画像をプ
リンタ部によりプリントアウトすることができる。ま
た、スキャナ部から読んだ画像を図示しないFAX送信手
段によりPSTN(公衆回線網)またはISDN(2051)に送信し
たり、PSTNまたはISDN(2051)から受信した画像をプリン
タ部によりプリントアウトすることもできる。
【0022】1002はデータベースサーバであり、デジタ
ル複合機(1001)により読み込んだ2値画像及び多値画像
をデータベースとして管理する。1003はデータベースサ
ーバ(1002)のクライアントであり、データベースサーバ
(1002)に保存されている画像データを閲覧/検索等でき
る。
【0023】1004は電子メールの送受信機能、メールボ
ックス機能等を備える電子メールサーバである。1005は
電子メールサーバ(1004)のクライアントであり、電子メ
ールサーバ(1004)を経由して電子メールの送受信が可能
である。電子メールサーバ(1004)および電子メールクラ
イアント(1005)は、デジタル複合機(1001)により読み取
った画像を電子メールにおける添付ファイルとして送受
信することも可能である。
【0024】1006はHTML文書をLAN(2011)に提供するWWW
サーバである。このWWWサーバ(1006)で提供されるHTML
文書は、デジタル複合機(1001)によりプリントアウトす
ることができる。
【0025】この他に、ドメイン・ネーム・サービスの
管理を行うDNSサーバ(1007)、プリンタ(1040)もLAN(201
1)に接続されている。また、LAN(2011)はルータ(1011)
を介してインターネット/イントラネット(1012)に接続
される。
【0026】なお、インターネット/イントラネット(1
012)には、図示のように、上記した各ネットワーク構成
機器と同様の機器、すなわち、デジタル複合機(1023)、
データベースサーバ(1021)、WWWサーバ(1022)、電子メ
ールサーバ(1023)等が接続される場合もある。
【0027】また、デジタル複合機(1001)は、PSTNまた
はISDN(2051)を介して、FAX装置(1031)と通信可能にな
っている。
【0028】(デジタル複合機の構成)図2は、本発明
に係るデジタル複合機の構成例を示すブロック図であ
る。なお、本実施形態では、デジタル複合機のコントロ
ーラに本発明を適用した例を説明するが、本発明は、他
の任意の構成を有する画像処理装置に適用してもよい。
【0029】図2のデジタル複合機において、画像処理
部(2149)を有するコントローラ(2000)は、画像入力デバ
イスであるスキャナ(2070)や画像出力デバイスであるプ
リンタ(2095)と接続されている。また、LAN(2011)や公
衆回線(WAN)(2051)を介して外部機器との間でデータを
やりとりし、画像入出力を行うことができる。また、後
述するように、コントローラ(2000)は、プリンタ(209
5)、外部記憶装置(2004)、図1のネットワーク接続され
た各機器等、外部装置で処理されるべき画像を、タイル
画像(データパケット)の単位で処理することができ
る。
【0030】システム制御部(2150)は内部にCPU(2001)
を含み、デジタル複合機全体を制御する。本実施形態で
は2つのCPUを用いた例を示す。これら2つのCPUは、共
通のCPUバス(2126)を介してシステムバスブリッジ(200
7)に接続される。
【0031】2007は、第1のバススイッチとして機能す
るシステムバスブリッジである。CPUバス(2126)、RAMコ
ントローラ(2124)、ROMコントローラ(2125)、IOバス1(2
127)、サブバススイッチ(2128)、IOバス2(2129)、画像
リングインタフェース1(2147)、画像リングインタフェ
ース2(2148)が、このシステムバスブリッジ(2007)に接
続される。
【0032】2128は、第2のバススイッチとして機能す
るサブバススイッチである。画像DMA1(2130)、画像DMA2
(2132)、フォント伸張部(3134)、ソート回路(2135)、ビ
ットマップトレース部(2136)が、このサブバススイッチ
(2128)に接続される。サブバススイッチ(2128)は、これ
らのDMAから出力されるメモリアクセス要求を調停し、
システムバスブリッジ(2007)への接続を行う。
【0033】RAM(2002)はCPU(2001)が動作するためのシ
ステムワークメモリであり、画像データを一時記憶する
ための画像メモリでもある。このRAM(2002)はRAMコント
ローラ(2124)により制御される。本実施形態では、RAM
(2002)には例えばダイレクトRDRAMを採用する。
【0034】ROM(2003)はブートROMであり、システムの
ブートプログラムが格納されている。このROM(2003)はR
OMコントローラ(2125)により制御される。
【0035】画像DMA1(2130)は、画像圧縮部(2131)に接
続され、レジスタアクセスリング(2137)を介して設定さ
れた情報に基づき、画像圧縮部(2131)による、RAM(200
2)上にある非圧縮データの読み出し、圧縮、圧縮後デー
タの書き戻しの制御を行う。本実施形態では、例えばJP
EGを圧縮アルゴリズムとして採用する。
【0036】画像DMA2(2132)は、画像伸張部(2133)に接
続され、レジスタアクセスリング(2137)を介して設定さ
れた情報に基づき、画像伸張部(2133)による、RAM(200
2)上にある圧縮データの読み出し、伸張、伸張後データ
の書き戻しの制御を行う。本実施形態では、上記した圧
縮アルゴリズムに対応して、伸張アルゴリズムにはJPEG
を採用する。
【0037】フォント伸張部(2134)は、LANインタフェ
ース(2010)等を介して外部より転送されるPDL(Page De
scription Language:ページ記述言語)データに含まれ
るフォントコードに基づき、ROM(2003)またはRAM(2002)
内に格納された圧縮フォントデータの伸張を行う。本実
施形態では例えばFBEアルゴリズムを採用する。
【0038】ソート回路(2135)は、PDLデータを展開す
る段階で生成されるディスプレイリストのオブジェクト
の順番を並び替える回路である。
【0039】ビットマップトレース回路(2136)は、ビッ
トマップデータより、エッジ情報を抽出する回路であ
る。
【0040】IOバス1(2127)は、内部IOバスの一種であ
り、標準バスであるUSBバスのコントローラ、USBインタ
フェース(2138)、汎用シリアルポート(2139)、インタラ
プトコントローラ(2140)、GPIOインタフェース(2141)が
接続される。IOバス1には、バスアービタ(図示せず)が
含まれる。
【0041】操作部I/F(2006)は操作部(UI)(2012)と接
続され、操作部(2012)に表示するための画像データを操
作部(2012)に対して出力する。また、使用者によって操
作部(2012)から入力された情報を、CPU(2001)に伝える
役割を担う。
【0042】IOバス2(2129)は内部IOバスの一種であ
り、汎用バスインタフェース1及び2(2142)と、LANコン
トローラ(2010)が接続される。IOバス2にはバスアービ
タ(図示せず)が含まれる。
【0043】汎用バスインタフェース(2142)は、2つの
同一のバスインタフェースからなり、標準IOバスをサポ
ートするバスブリッジである。本実施形態では、PCIバ
ス(2143)を採用した例を示した。
【0044】外部記憶装置(2004)はハードディスクドラ
イブ(HDD)であり、システムソフトウェア、画像デー
タ等を格納する。この外部記憶装置(2004)はディスクコ
ントローラ(2144)を介して一方のPCIバス(2143)に接続
される。
【0045】LANコントローラ(2010)は、MAC回路(214
5)、PHY/PMD回路(2146)を介しLAN(2011)に接続され、情
報の入出力を行う。モデム(2050)は公衆回線(2051)に接
続され、情報の入出力を行う。
【0046】画像リングインタフェース1(2147)および
画像リングインタフェース2(2148)は、画像データを高
速に転送する画像リング(2008)に接続するためのインタ
フェースである。また、これらインタフェースは、圧縮
画像データをRAM(2002)と画像処理部(2149)との間で転
送するDMAコントローラとして機能する。
【0047】画像リング(2008)は、一対の単方向接続経
路(画像リング1および画像リング2)の組み合わせにより
構成されるバスである。画像リング(2008)は、画像処理
部(2149)内で、画像リングインタフェース3(2101)およ
び画像インタフェース4(2102)を介して、タイル伸張部
(2103)、コマンド処理部(2104)、ステータス処理部(210
5)、タイル圧縮部(2106)に接続される。本実施形態で
は、タイル伸張部(2103)を2組、タイル圧縮部を3組実
装する例を示した。
【0048】タイル伸張部(2103)は、画像リングインタ
フェース3(2101)に接続されるとともに、タイルバス(21
07)にも接続される。このタイル伸張部(2103)は、画像
リング(2008)より入力された圧縮後の画像データを伸張
し、タイルバス(2107)へ転送するバスブリッジである。
本実施形態では例えば、多値データにはJPEG、2値デー
タにはパックビッツを伸張アルゴリズムとして採用す
る。
【0049】タイル圧縮部(2106)は、画像リングインタ
フェース4(2102)に接続されるとともに、タイルバス(21
07)にも接続される。このタイル圧縮部(2106)は、タイ
ルバス(2107)より入力された圧縮前の画像データを圧縮
し、画像リング(2008)へ転送するバスブリッジである。
本実施形態では、上記伸張アルゴリズムに対応して、多
値データにはJPEG、2値データにはパックビッツを圧縮
アルゴリズムとして採用する。
【0050】コマンド処理部(2104)は、画像リングイン
タフェース3および4(2101,2102)に接続されるととも
に、レジスタ設定バス(2109)にも接続される。コマンド
処理部(2104)は、画像リング(2008)を介して入力したCP
U(2001)より発行されたレジスタ設定要求を、レジスタ
設定バス(2109)に接続される該当ブロックへ書き込む。
また、CPU(2001)より発行されたレジスタ読み出し要求
に基づき、レジスタ設定バス(2109)を介して該当レジス
タより情報を読み出し、画像リングインタフェース4(21
02)に転送する。
【0051】ステータス処理部(2105)は、各画像データ
処理部(後述する多値化部(2119)、2値化部(2118)、色
空間変換部(2117)、画像回転部(2030)、解像度変換部(2
116))の情報を監視し、CPU(2001)に対してインタラプ
トを発行するためのインタラプトパケットを生成し、画
像リングインタフェース4(2102)に出力する。
【0052】タイルバス(2107)には上記ブロックに加
え、以下の機能ブロックが接続される。レンダリング部
インタフェース(2110)、画像入力インタフェース(211
2)、画像出力インタフェース(2113)、多値化部(2119)、
2値化部(2118)、色空間変換部(2117)、画像回転部(203
0)、解像度変換部(2116)。
【0053】レンダリング部インタフェース(2110)は、
後述するレンダリング部(2060)により生成されたビット
マップイメージを入力するインタフェースである。レン
ダリング部(2060)とレンダリング部インタフェース(211
0)とは、一般的なビデオ信号(2110)にて接続される。レ
ンダリング部インタフェース(2110)は、タイルバス(210
7)に加え、メモリバス(2108)、レジスタ設定バス(2109)
に接続される。そして、入力されたラスタ画像をレジス
タ設定バス(2109)を介して設定された所定の方法による
タイル画像への構造変換をすると同時にクロックの同期
化を行い、タイルバス(2107)に出力する。
【0054】画像入力インタフェース(2112)は、スキャ
ナ用画像処理部(2114)により補正画像処理されたラスタ
イメージデータを入力し、レジスタ設定バス(2109)を介
して設定された所定の方法によるタイル画像への構造変
換とクロックの同期化を行い、タイルバス(2107)に対し
出力を行う。
【0055】画像出力インタフェース(2113)は、タイル
バス(2107)からのタイル画像データを入力し、ラスタ画
像への構造変換及び、クロックレートの変更を行い、ラ
スタ画像をプリンタ用画像処理部(2115)へ出力する。ま
た、後述するように、画像出力インタフェース(2113)
は、プリンタ(2095)との間で、制御情報及びステータス
情報の送受信を行っており、受信されるステータス情報
からペーパージャム発生等、プリンタ(2095)の中断情報
を検知することができる。そして、画像出力インタフェ
ース(2113)は、プリンタ(2095)の処理中断時にタイル画
像データを破棄することができる。
【0056】画像回転部(2030)は画像データの回転を行
う。解像度変換部(2116)は画像データの解像度の変更を
行う。この解像度変換部(2116)は変倍処理部としても機
能する。色空間変換部(2117)はカラー及びグレースケー
ル画像の色空間の変換を行う。2値化部(2118)は、多値
(カラー、グレースケール)画像を2値化する。多値化部
(2119)は2値画像を多値データへ変換する。
【0057】外部バスインタフェース部(2120)は、CPU
(2001)により発行された、書き込み、読み出し要求を、
画像リングインタフェース1,2,3,4(2147,2148,210
1,2102)、コマンド処理部(2104)、レジスタ設定バス(2
109)を介して受け取り、外部バス3(2121)に変換出力す
るバスブリッジである。外部バス3(2121)は、本実施形
態では、プリンタ用画像処理部(2115)およびスキャナ用
画像処理部(2114)に接続されている。
【0058】メモリ制御部(2122)は、メモリバス(2108)
に接続され、画像処理部(2149)内の各画像データ処理部
(2116,2117,2118,2119,2030)の要求に従い、あらかじめ
アドレス分割された画像メモリ1及び2(2123)に対し
て、画像データの書き込み、読み出し、必要に応じてリ
フレッシュ等の動作を行う。本実施形態では、画像メモ
リに例えばSDRAMを用いる。
【0059】スキャナ用画像処理部(2114)は、画像入力
デバイスであるスキャナ(2070)によりスキャンされた画
像データに対して所定の補正画像処理を行う。また、プ
リンタ用画像処理部(2115)は、画像形成出力のための所
定の補正画像処理を行い、その結果をプリンタ(2095)へ
出力する。
【0060】レンダリング部(2060)はPDLコードまたは
中間ディスプレイリストをビットマップイメージに展開
する。
【0061】(パケット構成)次に、本実施形態におけ
る画像データの処理に用いられるパケットのフォーマッ
トを説明する。実施形態におけるコントローラ(2000)
は、画像データ、CPU(2001)によるコマンド、および、
各画像データ処理部(2116,2117,2118,2119,2030)より発
行される割り込み情報を、パケット化された形式で転送
する。パケットデータには、以下の種類がある。
【0062】(1)データパケット(図3) 図3(A)に示すように、所定画素数(本実施形態では
32pixel×32pixelとする)で分割したタイル単位の画像
データ(3002)と、後述する制御情報が格納されるヘッダ
情報(3001)及び画像付加情報等(3003)とから構成され
る。
【0063】図3(B)に示すように、例えば、1ペー
ジの原稿が複数のタイルに分割され、各タイル毎にタイ
ルデータが生成される。ここで、A4サイズ(210×297
mm)の原稿をスキャナ(2070)で600×600dpiの解
像度で読み取ったとする。このとき、画像の画素数は、
1インチが25.4mmであるとすると、縦4961画素×横7
016画素となる。そして、32×32画素のタイルで分割し
たとすると、A4サイズの原稿から34320個のタイルデ
ータが生成される。
【0064】以下、ヘッダ情報(3001)に含まれる情報に
ついて説明を行う。
【0065】パケット・タイプはヘッダ情報(3001)内の
PcktType(3004)で識別される。PcktType(3004)にはリピ
ートフラグが含まれており、画像データ(3002)が1つ前
に送信したデータパケットの画像データと同一の場合、
リピートフラグをセットする。
【0066】ChipID(3005)はパケットの送信先示す。Im
ageType(3006)は画像データのタイプを示す。PageID(30
07)は画像データのページ番号を示す。JobID(3008)はソ
フトウェアで画像処理を管理するためのジョブIDを格納
する。
【0067】PacketIDY(3009)及びPacketIDX(3010)は、
パケットに含まれる(又は指定される)画像データが、
画像全体においてどの位置におけるタイルに相当するか
を示す。タイル位置はY方向(PacketIDY(3009))とX方
向(PacketIDX(3010))を組み合わせ、YnXnで表され
る。
【0068】データパケットは画像データが圧縮されて
いる場合と非圧縮の場合とがある。本実施形態では、圧
縮アルゴリズムとして、多値カラー(多値グレースケー
ルを含む)の場合はJPEGを、2値の場合はパックビッツ
を採用した例を示した。圧縮されている場合と非圧縮の
場合との区別はCompressFlag(3017)で示される。
【0069】Process Instruction(3011)は5bitのUnitI
D(3019)及び3bitのMode(3020)の組である処理Unit1-8か
ら構成され、各処理Unitは左(下位)から順番に処理さ
れる。処理されたUnitID及びModeは廃棄され、次に処理
されるUnitID及びModeが左端に位置するよう、Process
Instruction全体が左に8Bitシフトされる。ProcessInst
ruction(3011)にはUnitID(3019)とMode(3020)の組が最
大8組格納される。UnitID(3019)は各画像データ処理部
を指定し、Mode(3020)は各画像データ処理部での動作モ
ードを指定する。これにより、1つの画像データパケッ
トに含まれる(又は指定される)画像データに対し、最
大でのべ8つの画像データ処理部による連続処理を指示
することが可能である。
【0070】PacketByteLength(3012)はパケットのトー
タルバイト数を示す。ImageDataByteLengh(3015)は画像
データのバイト数を示す。ZDataByteLength(3016)は画
像付加情報のバイト数を示す。ImageDataOffset(301
3)、ZDataOffset(3014)はそれぞれ、画像データおよび
画像付加情報の、パケットの先頭からのオフセットを示
す。
【0071】(2)コマンドパケット(図4) レジスタ設定バス(2109)へのアクセスを行うためのもの
である。本パケットを用いることにより、CPU(2001)よ
り画像メモリ(2123)へのアクセスも可能である。このコ
マンドパケットは、ヘッダ(4001)及びコマンド(パケッ
トデータ部)(4002)から構成される。
【0072】ヘッダ(4001)におけるChipID(4004)には、
コマンドパケットの送信先となる画像処理部(2149)を表
すIDが格納される。
【0073】PageID(4007)、JobID(4008)はそれぞれ、
ソフトウェアで管理するためのPageIDおよびJob IDを格
納する。Packet ID(4009)は1次元で表される。Data Pac
ketのX-coordinateのみを使用する。PacketByteLength
(4010)は128Byte固定である。
【0074】パケットデータ部(4002)には、アドレス(4
011)とデータ(4012)の組を1つのコマンドとして、最大
12個のコマンドを格納することが可能である。ライトか
リードかのコマンドのタイプはCmdType(4005)で示さ
れ、コマンドの数はCmdnum(4006)で示される。
【0075】(3)インタラプトパケット(図5) インタラプトパケットはヘッダ(5001)及びインタラプト
データ(パケットデータ部)(5002)からなり、画像処理
部(2149)からCPU(2001)への割り込みを通知するために
用いられる。
【0076】ステータス処理部(2105)はインタラプトパ
ケットを送信すると、次に送信の許可がされるまではイ
ンタラプトパケットを送信してはならない。PacketByte
Length(5006)は128Byte固定である。
【0077】パケットデータ部(5002)には、画像処理部
(2149)の各内部モジュールのステータス情報(5007)が格
納されている。ステータス処理部(2105)は画像処理部(2
149)内の各モジュールのステータス情報を集め、一括し
てシステム制御部(2150)に送ることができる。
【0078】ChipID(5004)にはインタラプトパケットの
送信先となるシステム制御部(2150)を表すIDが格納され
る。また、IntChipID(5005)にはインタラプトパケット
の送信元となる画像処理部(2149)を表すIDが格納され
る。
【0079】(パケットテーブルの構成)上記した各パ
ケットは、図6に示すようなパケットテーブル(6001)に
よって管理される。このパケットテーブルは画像データ
と対で使用され、画像データが図2のRAM(2002)に展開
されている場合には、RAM(2002)上で管理される。ま
た、画像データが外部記憶装置(2004)に格納される場合
には、このパケットテーブル(6001)も同時に外部記憶装
置(2004)に格納される。外部記憶装置(2004)に格納され
た画像データが再びRAM(2002)に展開される場合、同時
にこのパケットテーブル(6001)もRAM(2002)に読み出さ
れて、画像データが展開されるアドレス情報に応じてア
ドレス情報の書き換えが行われる。
【0080】テーブルの値に0を5bit付加すると、パケ
ットの先頭Address(Packet Start Address)(6002)、パ
ケットのバイト長(Packet Byte Length)(6005)となる。
すなわち、Packet Address Pointer (27bit) + 5b00000
= Packet先頭Address PacketLength (11bit) + 5b0000
0 = Packet Byte Lengthとなる。
【0081】パケットテーブル(6001)とチェーンテーブ
ル(Chain Table)(6010)とは分割されないものとする。
【0082】パケットテーブル(6001)は常に走査方向に
並んでおり、Yn/Xn=000/000, 000/001,000/002,....と
いう順に並んでいる。このパケットテーブル(6001)のエ
ントリは一意に1つのタイルを示す。また、Yn/Xmaxの
次のエントリはYn+1/X0となる。
【0083】パケットがひとつ前のパケットとまったく
同じデータである場合は、そのパケットはメモリ上には
書かず、パケットテーブルのエントリに1つめのエント
リと同じPacket Address Pointer、Packet Lengthを格
納する。1つのパケットデータを2つのテーブルエント
リが指すようなかたちになる。この場合、2つめのテー
ブルエントリのRepeat Flag(6003)がセットされる。
【0084】パケットがチェーンDMAにより複数に分断
された場合は、Divide Flag(6004)をセットし、そのパ
ケットの先頭部分が入っているチェーンブロックのチェ
ーンテーブル番号(6006)をセットする。
【0085】チェーンテーブル(6010)のエントリはChai
n Block Address(6011)とChain Block Length(6012)か
らなっており、テーブルの最後のエントリにはChain Bl
ock Address(6011)、Chain Block Length(6012)共に0を
格納しておく。
【0086】(画像入力動作)次に、スキャナ(2070)で
読み取った画像データをタイル画像に分割し、タイル画
像からデータパケットを生成し、RAM(2002)に格納する
画像入力動作について説明する。
【0087】図7は、画像入力動作に関連するブロック
間のデータの転送経路と処理手順を示す図である。以下
では、図2のブロック図に加え、この図7を適宜参照し
ながら説明する。
【0088】まず、スキャナ(2070)において画像の読み
取りが行われる。ここで読み取られた画像データはラス
タデータとして順次スキャナ用画像処理部(2114)に転送
される。スキャナ用画像処理部(2114)はラスタデータの
順に必要な画像処理を行い、画像入力インタフェース(2
112)に転送する。画像入力インタフェース(2112)はラス
タの順に転送されてくる画像データを、メモリバス(210
8)を介してメモリ制御部(2122)に転送する。
【0089】メモリ制御部(2122)は画像メモリ1(2123)
にラスタの形式で展開していく。この画像メモリ1(212
3)は、最小容量としてラスタデータ32ライン分で構成さ
れている。32ライン分の画像データが画像メモリ1(212
3)に展開されると、画像入力インタフェース(2112)は32
pixel×32ラインのタイル画像の単位で読み出しを開始
する。このタイル画像の読み出しはメモリ制御部(212
2)、メモリバス(2108)を介して行われる。
【0090】画像入力インタフェース(2112)は、生成さ
れたタイル画像(3002)にヘッダ(3001)とZデータ(3003)
を付加して、図3に示すフォーマットのデータパケット
を生成する。ここで、Process instruction(3001)に
は、RAM(2002)に画像データを格納するための経路情報
が記載される。この経路情報は、システム制御部(2150)
からのコマンドパケット等により指示されるものであ
り、画像入力インタフェース(2112)に予め記憶されてい
る。
【0091】次に、画像入力インタフェース(2112)は、
タイルバス(2107)に対してタイル圧縮部1(2106)への接
続を要求する。その後、画像入力インタフェース(2112)
は、タイルバス(2107)によってタイル圧縮部1(2106)に
接続されると、データパケットをタイル圧縮部1(2106)
に転送する。
【0092】タイル圧縮部1(2106)はデータパケットを
JPEG圧縮する。JPEG圧縮されたデータパケットは画像リ
ングインタフェース4(2102)に転送される。画像リング
インタフェース4(2102)は画像リング(2008)を介して、
システム制御部(2150)にデータパケットを転送する。シ
ステム制御部(2150)では、転送されてきたデータパケッ
トをRAM(2002)に格納する。
【0093】このようにして、スキャナ(2070)で読み取
った画像からデータパケットが作成され、データ圧縮さ
れた後に、システム制御部(2150)のRAM(2002)に格納さ
れることになる。
【0094】(画像出力動作)続いて、システム制御部
(2150)のRAM(2002)に格納されているデータパケットを
もとにプリンタ(2095)で画像をプリントする画像出力動
作について説明する。
【0095】図8は、この動作に関連するブロック間の
データの転送経路と処理手順を示している。以下では、
図2のブロック図に加え、この図8を適宜参照しながら
説明する。
【0096】まず、システム制御部(2150)から出力され
たデータパケットは、画像リング(2008)を介して、画像
リングインタフェース3(2101)に入力される。なお、こ
こでProcess Instruction(3011)には、RAM(2002)の画像
データをプリンタ(2095)で出力するための経路情報が、
システム制御部(2150)により記載されている。
【0097】画像リングインタフェース3(2101)は、タ
イル伸張部1(2103)を選択して、データパケットを転送
する。このタイル伸張部1(2103)の選択は前記したパケ
ットフォーマットのProcess Instruction(3011)に従っ
て行われる。
【0098】タイル伸張部1(2103)はデータパケットの
タイル画像をJPEG伸張して、非圧縮の画像データに変換
する。次にタイル伸張部1(2103)はタイルバス(2107)に
対して、画像出力インタフェース(2113)への接続要求を
行う。その後、タイル伸張部1(2103)は、タイルバス(2
107)によって画像出力インタフェース(2113)に接続され
ると、データパケットを画像出力インタフェース(2113)
に転送する。
【0099】データパケットを受け取った画像出力イン
タフェース(2113)は、メモリバス(2108)を介して、デー
タパケットのタイル画像をメモリ制御部(2122)に転送す
る。メモリ制御部(2122)は、転送されてくるタイル画像
を画像メモリ2(2123)に展開する。この展開はタイル単
位で行うが、画像メモリ2(2123)の内部にはラスタデー
タの形式で行っていく。
【0100】このラスタデータがプリンタ(2095)で出力
する32ライン分のラスタデータとして全て展開される
と、画像出力インタフェース(2113)はラスタ順のデータ
読み出しを開始する。このラスタデータの読み出しはメ
モリ制御部(2122)、メモリバス(2108)を介して行われ
る。ラスタ順にデータを読み出した画像出力インタフェ
ース(2113)は、このデータをプリンタ用画像処理部(211
5)に転送する。そして、ラスタデータを受け取ったプリ
ンタ(2095)はラスタデータに基づいてプリントする。
【0101】(デジタル複合機の複合動作)本実施形態
のデジタル複合機は、上述した画像入力動作と画像出力
動作を組み合わせることによって、スキャナ(2070)とプ
リンタ(2095)を用いた複写動作を行うことができる。
【0102】また、上記画像入力動作を実行後、RAM(20
02)のデータパケットを外部記憶装置(2004)に格納する
ことで、画像のファイリング動作を行うことができる。
また、RAM(2002)のデータパケットをラスタデータに再
展開し、所定のフォーマットに変換してLANや公衆回線
へ出力することにより、ファクシミリ送信動作や、メー
ル送信等所定のプロトコルに従う画像送信動作を行うこ
とができる。
【0103】また、上記画像出力動作において、外部装
置からのPDLデータに基づきレンダリング処理を行う
レンダリング部(2060)からタイル画像を入力することに
より、PDLプリント動作を行うことができる。
【0104】また、RAM(2002)のデータパケットを画像
処理部(2149)において処理した後、再びRAM(2002)に格
納するといった画像処理動作も可能であり、必要に応じ
て、この処理経路をとる画像処理動作と上記各動作と組
み合わせて実行することもできる。
【0105】以上、本実施形態のデジタル複合機で実行
できる主な動作を述べた。これらの処理を行う際は、デ
ータパケットで画像処理を行う構成により、画像処理部
(2149)内の各処理ブロックはタイル単位で確保される。
したがって、画像処理部(2149)には、複数の動作に関す
る画像データを混在させることができる。また、画像処
理のための制御情報は各種パケットのヘッダに含まれて
おり、CPU(2001)は、一旦パケットを生成した後は、画
像処理部(2149)での画像処理の管理及び制御を行う必要
がほとんどない。これらの構成より、本実施形態のデジ
タル複合機は、複数の動作を並列に実行する場合におい
て、各動作に関する画像処理を並行に実行することがで
きるものである。
【0106】(ペーパージャム時の動作)次に、プリン
タ(2095)において、ペーパージャムが発生したときの動
作の説明を行う。
【0107】プリンタ(2095)においてペーパージャムが
発生した場合、プリンタ(2095)はペーパージャム発生以
降の画像データを受信することができなくなる。よっ
て、図8で示されるプリント動作時の転送経路中に複数
のデータパケットが停滞する結果となる。同時にシステ
ム制御部(2150)での、プリントのために起動されたDMA
も途中中断状態となる。
【0108】この状態で、プリンタ(2095)でのペーパー
ジャムを解消させ、プリント動作を再び行わせようとす
るためには、経路中に停滞している画像タイルデータを
全てクリアする必要がある。また、システム制御部(215
0)のDMAを途中中断して、再起動する制御が必要とな
る。
【0109】本実施形態では、このような複雑な制御を
伴わずペーパージャム後の復帰動作を可能とする機構を
設けることを特徴とする。
【0110】本実施形態のコントローラの画像出力イン
タフェース(2113)は、プリンタ(2095)でペーパージャム
が発生した場合、その状態を検知する機構が設けられて
いる。ペーパージャムを検知した画像出力インタフェー
ス(2113)は、それ以降転送されてくるデータパケットを
プリンタ用画像処理部(2115)へ転送せず、その場で廃棄
する動作を行う。
【0111】画像出力インタフェース(2113)は以後、転
送されてくるデータパケットを順次廃棄していき、画像
を構成するためのデータパケットを全て受信する。
【0112】画像出力インタフェース(2113)におけるデ
ータ転送制御を図9のフローチャートに示す。なお、本
フローチャートの処理は、画像出力インタフェース(211
3)の内部CPU(図示せず)が、内部メモリ(図示せず)
に格納された制御プログラムを実行することにより、達
成される。
【0113】まず、レジスタ設定バス等を介したCPU(20
01)からの指示に応じて、RAM(2002)の画像データをプリ
ンタ(2095)へ転送するための設定を行う。その後、RAM
(2002)から転送されてくるデータパケットの受信を開始
する(S901)。
【0114】データ転送を開始した後、プリンタ(2095)
のペーパージャム発生を監視する。プリンタ(2095)から
は所定の時間間隔毎に動作状態情報が送信されており、
画像出力インターフェース(2113)はこの情報を基にペー
パージャムが発生したか否かを判断している(S902)。
【0115】ステップS902において、ペーパージャムが
発生していないと判断した場合、通常のデータ転送制御
を行う。すなわち、受信したデータパケットからタイル
画像を抽出し、複数のタイル画像を画像メモリ(2123)に
ラスタ展開し、生成されたビットマップデータを順次プ
リンタ用画像処理部(2115)へ出力する(S903)。
【0116】そして、ステップS904で転送設定された全
てのデータの転送が終了したか否か判断し(S904)、終了
していないと判断した場合は、ステップS902へ戻り、デ
ータ転送を続行する。データ転送が終了したと判断した
場合は、正常動作の場合のデータ転送制御が終了する。
【0117】一方、ステップS902において、ペーパージ
ャムを検出した場合は、受信したデータパケットを順次
破棄する制御を行う(S905)。この制御は、ステップS901
において設定されたデータを全て受信するまで続けられ
る。そして、ステップS901で設定された全てのデータを
受信し破棄したら、ペーパージャム時のデータ転送制御
が終了する。
【0118】このような動作により、プリンタ(2095)に
おいてペーパージャムが発生し、画像出力動作が中断し
た場合でも、画像出力インタフェース(2113)までの経路
上の回路は全て、正常動作と同様の動作が行われること
となる。
【0119】システム制御部(2150)のDMAも正常動作で
終了することができる。システム制御部(2150)ではDMA
が正常終了した時点で、プリンタ(2095)にペーパージャ
ムが発生したかどうかの判断を行い、ペーパージャムが
発生したのであれば、その画像の再出力動作を行う。
【0120】図10はシステム制御部(2150)のCPU(200
1)が行うプリント動作制御を示すフローチャートであ
る。以下、フローチャートによって説明を行う。
【0121】まず、画像プリント用のDMAを起動する(S1
001)。ここで、図8の動作を行うデータパケットがシス
テム制御部(2150)から画像処理部(2149)へ転送される。
【0122】そして、プリント用DMAの起動が終了した
かどうかの判断を行う(S1002)。すなわち、データパケ
ットの画像処理部(2149)への転送が終了したかを判断す
る。このとき、既に、画像処理部(2149)では、データパ
ケットの画像処理と、プリンタ(2095)へのデータ転送が
行われている。
【0123】ステップS1002において、DMAが終了したと
判断したならば、ペーパージャムが発生したかどうかの
判定を行う(S1003)。ジャム発生したならば、ステップS
1004に進む。
【0124】プリンタ(2095)において、ペーパージャム
が解消されたかどうかの判定を行う。ペーパージャムが
解消したならばステップS1001に戻り再プリント動作を
開始する。
【0125】一方、ステップS903でペーパージャムが発
生していなければ、画像プリント動作の正常終了とな
る。本実施形態では、このような容易な制御によって、
ペーパージャム後の再プリントを行うことが可能であ
る。
【0126】以上説明してきたように、本実施形態によ
れば、プリンタでペーパージャムが生じ、プリントアウ
トが中断されたと検知した場合、画像出力インタフェー
スは、DMA転送されてくるパケットデータを受信後、受
信したパケットデータを順次破棄するようにデータ転送
を制御した。
【0127】これにより、システム制御部からプリンタ
への転送経路は正常動作と同様な動作を行うことができ
るので、ペーパージャムから復帰する際の動作を容易に
制御することができる。
【0128】〔第2の実施形態〕第1の実施形態では、
データ転送経路における復帰動作を容易にする構成につ
いて説明したが、データ転送経路に含まれる各構成要素
の初期化動作が必要なことがある。本実施形態では、主
に、ペーパージャム後の各データ処理部における初期化
動作を容易にする構成について説明する。
【0129】(画像出力動作)本実施形態では、システ
ム制御部(2150)のRAM(2002)に格納されているデータパ
ケットをもとにプリンタ(2095)で画像をプリントする画
像出力動作について説明する。本実施形態では、画像プ
リントは原画像に対して90度回転して出力する。
【0130】図11は、この例の動作に関連するブロッ
ク間のデータの経路と処理手順を示している。以下で
は、図2のブロック図に加え、この図11を適宜参照し
ながら説明する。
【0131】まず、システム制御部(2150)から出力され
たデータパケットは、画像リング(2008)を介して、画像
リングインタフェース3(2101)に入力される。このとき
データパケットは画像全体を90度回転した位置の順で
出力される。なお、ここでProcess Instruction(3001)
には、RAM(2002)の画像データをプリンタ(2095)で出力
するための経路情報が、システム制御部(2150)により記
載されている。
【0132】画像リングインタフェース3(2101)は、タ
イル伸長部1(2103)を選択して、データパケットを転送
する。このタイル伸長部1(2103)の選択は前記したパケ
ットフォーマットのProcess Instruction(3011)に従っ
て行われる。
【0133】タイル伸長部1(2103)はデータパケットの
タイル画像をJPEG伸長して、非圧縮の画像データに変換
する。次にタイル伸長部1(2103)はタイルバス(2107)に
対して、画像回転部(2030)への接続要求を行う。
【0134】タイルバス(2107)で画像回転部(2030)と接
続されるとタイル伸張部1(2103)は、データパケットを
画像回転部(2030)に転送する。画像回転部(2030)は転送
されたデータパケットを受信し、受信したデータパケッ
トからタイル画像を抽出する。そして、画像回転部(203
0)はタイル画像の画素構成を90度回転したタイル画像
を生成する。画像回転部(2030)はタイル画像の回転処理
を行うと、タイル画像から新たにデータパケットを生成
し、タイルバス(2107)に対して画像出力インタフェース
(2113)への接続要求を行う。
【0135】タイルバス(2107)により、画像出力インタ
フェース(2113)と接続されると、画像回転部(2030)はデ
ータパケットを画像出力インタフェース(2113)に転送す
る。データパケットを受け取った画像出力インタフェー
ス(2113)はデータパケットを、メモリバス(2108)を介し
て、メモリ制御部(2122)に転送する。
【0136】メモリ制御部(2122)は転送されてくるデー
タパケットのタイル画像を画像メモリ2(2123)に展開す
る。展開はタイル単位で行うが、画像メモリ2の内部に
はラスタデータの形式で記憶していく。このラスタデー
タがプリンタ(2095)で出力する32ライン分のラスタデ
ータとして全て展開されると、画像出力インタフェース
(2113)はラスタ順のデータ読み出しを開始する。このラ
スタデータの読み出しはメモリ制御部(2122)、メモリバ
ス(2108)を介して行われる。
【0137】ラスタ順にデータを読み出した画像出力イ
ンタフェース(2113)は、このデータをプリンタ用画像処
理部(2115)に転送する。
【0138】ラスタデータを受け取ったプリンタ(2095)
はラスタデータに基づいて画像プリントする。
【0139】図7で説明したスキャナ(2070)で読み取っ
た画像タイルデータをシステム制御部(2150)のRAM(200
2)に格納する画像入力動作と、図11で説明したシステ
ム制御部(2150)のRAM(2002)に格納された画像タイルデ
ータをプリンタ(2095)で画像プリントする画像出力動作
を組み合わせて実行することができる。すなわち、この
とき、スキャナ(2070)とプリンタ(2095)を用いた90度回
転の複写動作を行うことができる。
【0140】(ペーパージャム時の動作)次に、本実施
形態において、プリンタ(2095)のペーパージャムが発生
したときの動作の説明を行う。
【0141】第1の実施形態と同様に、図11の回転プ
リントの際にも、プリンタ(2095)においてペーパージャ
ムが発生した場合、プリンタ(2095)はペーパージャム発
生以降の画像データを受信することができなくなる。よ
って、図11で示されるプリント動作時の転送経路中に
複数のデータパケットが停滞する結果となる。同時にシ
ステム制御部(2150)での、プリントのために起動された
DMAも途中中断状態となる。
【0142】本実施形態では、第1の実施形態と同様
に、複雑な制御を必要とすることなく、このようなペー
パージャム後の復帰動作を容易に制御可能とする機構を
設ける。
【0143】CPU(2001)はシリアルポートの1つを用い
てプリンタ(2095)とシリアル通信を行い、常にプリンタ
(2095)の状態を監視している。プリンタ(2095)でペーパ
ージャムが発生した場合、CPU(2001)はこのシリアル通
信によってプリンタ(2095)でのペーパージャム発生を検
知する。
【0144】ペーパージャムを検知したCPU(2001)は、
システム制御部(2150)のDMAを途中中断する。システム
制御部(2147)ではデータパケット転送のDMAを途中中断
した後、画像リングインタフェース1(2147)によってデ
ータパケットのDMA転送が中断したことを示すパケット
を生成する。
【0145】このパケットは特殊なパケットであり、例
えば、図3のPacketIDY-coordinate(3009)、PacketIDX-
coordinate(3010)がともに最大値であるパケットで、デ
ータ転送DMAが途中中断したことを示す。以降、このパ
ケットをクリアパケットと呼ぶ。
【0146】このクリアパケットを画像リングインタフ
ェース1(2147)は生成し、画像データ転送DMAが中断し
た後、画像処理部(2149)の画像リングインタフェース3
(2101)に最後のパケットとして転送する。
【0147】画像リングインタフェース3(2101)はこの
クリアパケットを通常のパケットと同様に扱い、タイル
伸長部1(2103)に転送する。クリアパケットを受信した
タイル伸長部1(2103)は内部で行っている処理を全て中
断して、初期状態に戻る。
【0148】次にタイル伸長部1(2103)はタイルバス(2
107)を介して、画像回転部(2030)にクリアパケットを転
送する。
【0149】クリアパケットを受信した画像回転部(203
0)はタイル伸長部1(2103)と同様に内部処理を中断し、
初期状態に戻る。画像回転部(2030)は、次にタイルバス
(2107)を介して、画像出力インタフェース(2113)にクリ
アパケットを転送する。
【0150】クリアパケットを受信した画像出力インタ
フェース(2115)はプリンタジャムにより出力できない画
像データをクリアする。それまでに画像メモリ2(2123)
に展開した画像データも同様にクリアする。同時に初期
状態に戻る。
【0151】このようにクリアパケットによるクリア動
作は、図11の処理経路と同じ経路をとる。このクリア
動作により、プリンタ(2095)においてペーパージャムが
発生し、画像出力動作が中断した場合でも、画像出力イ
ンタフェース(2113)までの経路上の回路は全て、クリア
パケットにより初期状態に戻される。
【0152】システム制御部(2150)のDMAはCPU(2001)に
より中断され初期状態に戻される。このように画像プリ
ントにおいて画像タイルデータが転送される経路上の回
路をクリアパケットにより、全て初期状態に戻す。プリ
ンタ(2095)のペーパージャムが解消されたのち、その画
像の再出力動作を行うことができる。
【0153】図12はシステム制御部(2150)のCPU(200
1)が行うプリント動作制御を示すフローチャートであ
る。以下、フローチャートによって説明を行う。
【0154】まず、画像プリント用のDMAを起動する(S1
201)。ここで、図8の動作を行うデータパケットがシス
テム制御部(2150)から画像処理部(2149)へ転送される。
【0155】次に、ペーパージャムが発生したかどうか
の判定を行う(S1202)。このとき、画像処理部(2149)に
おいてデータパケットの画像処理と、プリンタ(2095)へ
のデータ転送が行われている。ステップS1202におい
て、ジャム発生したならば、CPU(2001)はプリント用DMA
を中断させる(S1203)。
【0156】ステップS1204では画像リングインタフェ
ース1(2147)がクリアパケットを画像処理部(2149)に転
送する。このクリアパケットにより画像処理部(2149)内
部の、プリント用タイル画像が転送される経路上の回路
が全て初期化される。
【0157】ステップS1204では、プリンタ(2095)にお
いて、ペーパージャムが解消され、そしてタイル画像の
クリアが終了したかどうかの判定を行う。ペーパージャ
ムが解消し、タイル画像のクリアが終了したならばステ
ップS1201に戻り再プリント動作を開始する。
【0158】ステップS1202でペーパージャムが発生し
ていなければ、画像プリント動作の正常終了となる。本
実施形態では、このような容易な制御によって、ペーパ
ージャム後の再プリントを行うことが可能である。
【0159】以上説明してきたように、本実施形態によ
れば、プリンタでペーパージャムが生じ、プリントアウ
トが中断されたと検知した場合、中断された旨を通知す
るためのクリアパケットを、画像処理部へ送信し、画像
処理部においては、クリアパケットに基づき、画像処理
を初期化するようにした。
【0160】これにより、プリンタへの転送経路及び画
像処理部を容易に初期状態に戻すことができるので、ペ
ーパージャムから復帰する際の動作を容易に制御するこ
とができる。
【0161】〔第3の実施形態〕第1の実施形態におい
て説明したように、本発明に係るデジタル複合機は、複
数の動作を並列に実行する場合において、各動作に関す
る画像処理を並行に実行することができるものである。
本実施形態では、並行処理時におけるペーパージャムの
復帰動作について説明する。
【0162】本実施形態では、予めRAM(2002)に格納さ
れている画像データに色変換処理を施して、処理後の画
像データを一旦RAM(2002)に再格納し、格納した画像デ
ータを順次プリンタ(2095)で出力する画像出力動作につ
いて説明する。
【0163】この動作は、1つの画像データを対象とし
た2つの処理動作から構成されている。1つは、RAM(200
2)に格納されている画像データに色変換処理を施して、
処理後の画像データを一旦RAM(2002)に再格納する画像
処理動作である。もう1つは、RAM(2002)に格納された
上記画像処理動作後の画像データを順次プリンタ(2095)
でプリント出力する画像出力動作である。本実施形態の
デジタル複合機は、この2つの動作を個別に制御するこ
とができ、かつ同時並列的に実行することができる。
【0164】この並行処理における上記画像出力動作
は、第1の実施形態で述べたものと同一の動作であるの
で、ここではその説明を省略する。以下、この並行処理
における画像処理動作について詳細に説明する。
【0165】(画像処理動作)システム制御部(2150)の
RAM(2002)に格納されているデータパケットに色空間変
換処理を行い、RAM(2002)に再び格納する画像処理動作
について説明する。
【0166】図13は画像処理動作に関連するブロック
間のデータの転送経路と処理手順を示す図である。以下
では、図2のブロック図に加え、この図13を適宜参照
しながら説明する。
【0167】まず、システム制御部(2150)内では、上記
画像出力動作のためのDMAとは別にこのデータ処理用のD
MAに起動がかけられる。画像出力動作用のDMAとこの色
空間変換用のDMAはシステム制御部(2150)内でアービト
レーションされ、画像リング(2008)にはパケット単位で
順次、画像データが転送される。なお、ここでデータパ
ケットのProcess Instruction(3011)には、RAM(2002)の
画像データをプリンタ(2095)で出力するための経路情報
が、システム制御部(2150)により記載されている。
【0168】図13で色空間変換されるデータパケット
は、画像リングインタフェース3によって、画像リング
(2008)から画像処理部1(2149)へ入力される。画像リン
グインタフェース3(2101)は、入力したデータパケット
をProcess Instruction(3011)に従い、タイル伸長部1
(2103)に転送する。
【0169】タイル伸長部1(2103)までの経路は前述し
た画像出力動作用のパケット経路と重複している。した
がって、2つの画像データがパケット単位で同一の経路
を転送されることとなる。
【0170】タイル伸長部1(2103)によってタイル画像
のJPEG伸長が行われたデータパケットは、次に、タイル
バス(2107)を介して色空間変換部(2117)に転送される。
色空間変換部(2117)は設定されたパラメータに基づき、
タイル画像に色空間変換処理を施す。パラメータの設定
はDMA転送開始前に予め設定される。色空間変換(2117)
はタイル画像の変換処理を行ったデータパケットをタイ
ルバス(2107)を介してタイル圧縮部1(2106)に転送す
る。
【0171】タイル圧縮部1(2106)は転送されてきたデ
ータパケットのタイル画像をJPEG圧縮する。JPEG圧縮さ
れたデータパケットは画像リングインタフェース4(210
1)に転送される。画像リングインタフェース4(2102)は
画像リング(2008)を介してシステム制御部(2150)にデー
タパケットを転送する。システム制御部(2150)は、転送
されてくるデータパケットをRAM(2002)へ格納する。
【0172】この色空間変換処理は、第1の実施形態で
説明した画像出力動作とタイル伸長部1(2103)までの経
路をパケット単位で時分割に転送されることとなり、画
像データ全体としては画像処理の並列動作として行われ
る。
【0173】(ペーパージャム時の動作)前記プリント
動作と色空間変換処理が並列動作しているときにプリン
タ(2095)においてペーパージャムが発生した場合の説明
を以下で行う。
【0174】この場合、タイル伸長部1(2103)における
画像出力動作用のデータパケットの転送が中断される。
そして、タイル伸長部1(2103)内にデータパケットが停
滞する結果となる。タイル伸長部(2103)はパケット単位
の処理を行うために、内部にパケットが停滞すると次の
パケット入力ができなくなる。このため、並行動作とし
て動作している色空間変換処理のパケット転送も中断し
てしまう。
【0175】このような状況を回避するために、本実施
形態では、画像出力インタフェース(2113)がプリンタ(2
095)でペーパージャムが発生した場合、プリンタ(2095)
で画像出力ができなくなったパケットも受信し、破棄し
ていくという動作に切り替えるようにした。
【0176】本実施形態の画像処理部(2149)における処
理を図14のフローチャートを用いて説明する。なお、
本フローチャートの処理は、画像出力インタフェース(2
113)等、画像処理部(2149)内の各処理ブロックが、シス
テム制御部(2150)から受信する各種パケットの指示情報
等に基づき動作することにより、達成される。
【0177】まず、画像リングインタフェース3(2101)
は、図13及び図8の処理を行う旨の指示を含むデータ
パケットを受信する(S1401)。そして、画像処理部(21
49)内の各処理ブロックは、受信したデータパケットに
基づき画像処理動作及び画像出力動作を開始する(S140
2)。なお、上述したように、図13の画像処理動作を実
行したデータパケットに対して図8の画像出力動作を実
行する。したがって、実際の並行処理では、画像処理動
作に関するステップS1401及びS1402の処理は、画像出力
動作に関する処理よりも早いタイミングで実行される。
【0178】並行処理が開始されると、画像出力インタ
フェース(2113)は、プリンタにおいてペーパージャムが
発生しているか否かを監視する(S1403)。
【0179】並行処理を行っているときにペーパージャ
ムが発生していなければ、順次システム制御部(2150)か
ら送られてくるデータパケットに対して図13の画像処
理動作及び図8の画像出力動作を行う(S1404)。
【0180】そして、並行処理が終了したか否かを判断
する(S1405)。この判断は、ステータス処理部(2105)
が、画像出力インタフェース(2113)及び色空間処理部(2
117)等、並行処理に関わる処理ブロックから通知される
ステータス情報から判断される。
【0181】ここで、並行処理が終了していなければ、
ステップS1403のペーパージャム監視とステップS1404の
並行処理を続行する。一方、並行処理が終了したと判断
した場合、処理後の画像データのプリンタ出力が完了す
ることで、正常な並行処理が終了する。
【0182】一方、ステップS1403でペーパージャムが
発生したと判断した場合、復帰動作を開始する。すなわ
ち、画像処理動作のデータパケットを画像出力インタフ
ェース(2115)で順次破棄し、その一方で、画像処理動作
のデータパケットの処理を続行する(S1406)。その後、
プリント用DMAが再起動され、画像処理動作が再び開始
される。なお、このときのシステム制御部(2150)は、図
10と同様な制御動作を行う。
【0183】以上の処理を行うことで、ペーパージャム
時の並行処理が終了する。このように、ペーパージャム
時は、画像出力動作の復帰動作を行う一方で、画像処理
動作を正常に完了させることができる。
【0184】以上説明してきたように、本実施形態で
は、並行処理時における復帰動作において、画像処理動
作には関係のない画像出力インタフェースが、画像出力
動作に関するデータパケットを順次破棄するようにし
た。
【0185】これにより、画像出力動作に関しては復帰
動作を行う一方で、画像処理動作に関するデータパケッ
トの処理を継続させる制御を容易に実行することができ
る。そして、一方の処理が継続できることにより、ペー
パージャムによる処理効率の低下を最小限に抑えること
ができる。
【0186】本実施形態では、ペーパージャム時、画像
出力インタフェースにおいてデータパケットを廃棄する
ようにしたが、他の処理ブロックでデータパケットを破
棄してもよい。すなわち、画像処理動作のデータパケッ
トの転送経路と重複していない処理経路、例えば、画像
メモリ(2123)等においてデータパケットを破棄するよう
構成すれば、同様な効果を得ることができる。
【0187】〔第4の実施形態〕本実施形態では、ジョ
ブ単位の並行処理を行っている時に第2の実施形態のク
リアパケットを用いて復帰動作を行う場合について説明
する。
【0188】本実施形態では、デジタル複合機の制御ソ
フトウェアによりプリントジョブと画像送信ジョブが並
行に実行されている。このとき、ハードウェアとして
も、画像処理部(2149)においてこれら2つのジョブに関
するデータパケットが並行処理されている。
【0189】ここで、本実施形態のプリントジョブに基
づき、第2の実施形態で説明した図11の回転プリント
動作が実行される。一方、本実施形態の画像送信ジョブ
に基づき、RAM(2002)に格納されたデータパケットに関
して図13の画像処理動作と画像送信動作が実行され
る。本実施形態の画像送信動作は、RAM(2002)に再格納
されたデータパケットをHDD(2004)へページ単位でラス
タ展開し、展開した画像データを外部装置へ送信するも
のである。本実施形態では、画像データにJPEG圧縮を施
した後TIFFファイルに変換して、パーソナルコンピュー
タへ電子メールとして送信する。なお、画像送信の方法
はこの形態に限らず、一般的なFAX送信等、他のフォー
マット変換、及びプロトコルに従う画像送信であっても
よい。
【0190】本実施形態では、この2つのジョブを並行
処理しているときにプリンタ(2095)においてペーパージ
ャムが発生した場合の復帰動作を説明する。
【0191】(ペーパージャム時の動作)第2の実施形
態と同様に、図11の回転プリントの際にペーパージャ
ムが発生した場合、プリンタ(2095)はペーパージャム発
生以降の画像データを受信することができなくなる。よ
って、図11で示されるプリント動作時の転送経路中に
複数のデータパケットが停滞する結果となる。同時にシ
ステム制御部(2150)での、プリントのために起動された
DMAも途中中断状態となる。
【0192】本実施形態では、プリントジョブと画像送
信ジョブが並行処理されているので、上記した状態にお
いて第2の実施形態と同様なクリアパケットを送信する
と、タイル伸張部(2103)では画像送信ジョブの画像デー
タまでもクリアされてしまう。
【0193】そこで、本実施形態では、クリアパケット
のヘッダのジョブID(3008)を識別情報として、画像処理
部(2149)内のデータパケットをクリアすることで、ペー
パージャム後の復帰動作を容易に制御可能とする機構を
設ける。
【0194】本実施形態では、CPU(2001)はシリアルポ
ートの1つを用いてプリンタ(2095)とシリアル通信を行
い、常にプリンタ(2095)の状態を監視している。プリン
タ(2095)でペーパージャムが発生した場合、CPU(2001)
はこのシリアル通信によってプリンタ(2095)でのペーパ
ージャム発生を検知する。
【0195】ペーパージャムを検知したCPU(2001)は、
システム制御部(2150)のDMAを途中中断する。システム
制御部(2147)ではデータパケット転送のDMAを途中中断
した後、画像リングインタフェース1(2147)によってデ
ータパケットのDMA転送が中断したことを示すクリアパ
ケットを生成する。
【0196】本実施形態のクリアパケットは第2の実施
形態と同様なものであり、図3のPacketIDY-coordinate
(3009)、PacketIDX-coordinate(3010)がともに最大値で
あるパケットで、データパケット転送DMAが途中中断し
たことを示す。ただし、第2の実施形態とは異なり、ヘ
ッダのジョブID(3008)をデータパケットをクリアするた
めの識別情報とする。
【0197】本実施形態では、プリントジョブのデータ
パケットをクリアしたいので、このジョブID(3008)に
は、プリントジョブのジョブIDを記載する。
【0198】このクリアパケットを画像リングインタフ
ェース1(2147)は生成し、画像データパケット転送DMA
が中断した後、画像処理部(2149)の画像リングインタフ
ェース3(2101)に最後のパケットとして転送する。
【0199】画像リングインタフェース3(2101)はこの
クリアパケットを通常のパケットと同様に扱い、タイル
伸長部1(2103)に転送する。ここで、タイル伸張部1(2
103)における処理の詳細を、図15のフローチャートを
用いて説明する。なお、本実施形態のタイル伸張部(210
3)は、タイル伸張処理とクリアパケット処理を並列に実
行できるだけの内部CPU能力と、メモリ容量を備えてい
るものとする。
【0200】まず、タイル伸張部1(2103)は、クリアパ
ケットを受信し(S1501)、受信したクリアパケットのジ
ョブID(3008)と、保持しているデータパケットのジョブ
ID(3008)とが同じであるか否かを判定する(S1502)。
【0201】ここで、保持しているデータパケットがプ
リントジョブに関するものであり、ジョブID(3008)が同
じであると判定した場合、データパケットをクリアする
(S1503)。つまり、タイル伸長部1(2103)は内部で行っ
ている処理を全て中断して、初期状態に戻す。
【0202】次にタイル伸長部1(2103)はタイルバス(2
107)を介して、画像回転部(2030)にクリアパケットを転
送する(S1504)。
【0203】一方、ステップS1502において、保持して
いるデータパケットが画像送信ジョブに関するものであ
り、ジョブID(3008)が互いに異なると判定した場合、デ
ータパケットの伸張処理を続行する(S1505)。
【0204】そして、この場合においても、次にタイル
伸長部1(2103)はタイルバス(2107)を介して、画像回転
部(2030)にクリアパケットを転送する(S1504)。
【0205】以上が、タイル伸張部1(2103)のクリアパ
ケット処理であるが、色変換処理部(2117)等、他の処理
ブロックにおいても、同様な処理を行う。
【0206】クリアパケットを受信した画像回転部(203
0)は、図15の処理に従いタイル伸長部1(2103)と同様
に、プリントジョブのデータパケットをクリアし、初期
状態に戻る。画像回転部(2030)は、次にタイルバス(210
7)を介して、画像出力インタフェース(2113)にクリアパ
ケットを転送する。
【0207】クリアパケットを受信した画像出力インタ
フェース(2115)はプリントジョブの画像データをクリア
する。また、それまでに画像メモリ2(2123)に展開した
画像データも同様にクリアし、初期状態に戻す。以上の
ように、クリアパケットによるクリア動作は、図11の
処理経路と同じ経路をとる。
【0208】このように、クリアパケットのジョブID(3
008)を用いることで、プリントジョブのデータパケット
に関してのみ、処理経路上の回路を全て初期状態に戻
す。一方、画像送信ジョブのデータパケットの処理は、
通常どおり、続行させることができる。
【0209】そして、プリンタ(2095)のペーパージャム
が解消されたのち、その画像の再出力動作を行うこと
で、再び、プリントジョブと画像送信ジョブの並行処理
を行うことができる。
【0210】並行処理時、システム制御部(2150)のCPU
(2001)が行うプリント動作制御は、図12に示すフロー
チャートと同様なものである。ただし、本実施形態のス
テップS1204では、画像リングインタフェース1(2147)
が、プリントジョブのIDをもつクリアパケットを転送す
る。このクリアパケットにより画像処理部(2149)内部
の、プリント用タイル画像が転送される経路上の回路が
全て初期化される。
【0211】以上説明してきたように、本実施形態で
は、並行処理時に画像出力動作に関するジョブを中断す
る際は、ヘッダのジョブIDを識別情報とすることで、画
像出力動作のデータパケットのみをクリアするようにし
た。
【0212】これにより、プリントジョブに関しては復
帰動作を行う一方で、画像送信ジョブに関するデータパ
ケットの処理を継続させる制御を容易に実行することが
できる。そして、画像送信ジョブの処理を継続できるこ
とにより、ペーパージャムによる処理効率の低下を最小
限に抑えることができる。また、クリアパケットにより
クリアしたいデータパケットの条件を指定することがで
きるので、復帰動作の柔軟性が向上する。
【0213】本実施形態ではプリントジョブを削除する
場合で説明したが、ジョブの種別や数は限定されるもの
ではない。したがって、FAX受信ジョブや、PDLプリント
ジョブ等他のジョブに関する復帰動作も、本実施形態と
同様に説明できる。
【0214】また、例えば、本実施形態の構成におい
て、画像送信のためのネットワークに障害が生じた場合
にも、本実施形態の復帰動作を適用することができる。
すなわち、この場合は、画像送信を中断して図13の画
像処理動作を初期化するクリアパケットを生成し、各ブ
ロックを初期化する一方で、図8の画像出力動作を続行
させる。これにより、プリントジョブは正常に終了させ
ることができる。
【0215】また、本実施形態のクリアパケット及びデ
ータパケットには、様々な属性情報が含まれているの
で、本実施形態の復帰動作の適用を、ジョブや処理動作
の種別等の条件応じた並行処理に限定する必要はない。
すなわち、他の条件と属性情報に応じて本実施形態と同
様な復帰動作を行うことも可能である。例えば、1つの
画像処理動作を実行時に、特定のページの画像の出力を
中断させたい場合は、ヘッダのページIDを識別情報とし
て、ページ単位でデータパケットをクリアすることがで
きる。
【0216】〔他の実施形態〕以上、上記実施形態で
は、デジタル複合機の動作を例に説明したが、本発明は
これに限るものではなく、例えば、プリンタ装置単体、
ファクシミリ装置等、他の画像出力装置においても、本
発明を適用可能することができる。また、例えば、デジ
タル複合機で画像処理を行いネットワーク接続された他
のプリンタで出力するリモートコピー等、複数の機器に
よる動作においても、本発明を適用することができる。
【0217】したがって、画像データの入力源は、内部
コントローラや内部メモリに限らず、ネットワークや通
信回線等でもよい。また、画像データの出力先について
も、プリンタ等の画像出力装置に限ったものではなく、
外部記憶装置、ネットワークインタフェースやモデム等
の接続装置、その接続装置の接続先にあるPCや他のデ
ジタル複合機でもよい。そして、これら入力源に関わる
画像入力動作、画像出力動作、画像ファイリング動作、
画像送信動作を行う際にこれら出力先の装置において処
理の中断状態が生じた場合に、その復帰動作ができるよ
うに、その前段の画像処理部において本発明を適用する
ことができる。
【0218】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明によれ
ば、所定の入力源から入力した分割画像データに基づく
画像データを外部装置へ転送するように制御する際に外
部装置が処理を中断したと検知した場合、入力した分割
画像データを順次破棄するように制御することにより、
分割画像データの転送経路で複雑な処理を行うことな
く、中断状態からの復帰を容易に制御できるという効果
がある。
【0219】また、本発明によれば、所定の入力源から
入力した分割画像データの画像処理を行う際に外部装置
が処理を中断したと検知した場合、画像処理の中断情報
を画像処理装置へ送信し、画像処理装置において受信し
た中断情報に基づき分割画像データをクリアすることに
より、分割画像データの各処理部で複雑な処理を行うこ
となく、中断状態からの復帰を容易に制御できるという
効果がある。
【0220】また、本発明によれば、画像処理装置にお
いて、第1の画像処理に第1の転送経路を割り当て第2
の画像処理に第2の転送経路を割り当てて第1の画像処
理と第2の画像処理の並行処理を行う際に第2の画像処
理を中断すべき状態を検知した場合、第1の転送経路と
重複していない第2の処理経路において第2の画像処理
に関係する分割画像データを順次破棄することにより、
並行処理時における中断状態からの復帰と画像処理の継
続を容易に制御できるという効果がある。
【0221】また、本発明によれば、データパケットの
画像処理を行う際に所定の条件を満たすデータパケット
の画像処理を中断する場合、条件を含む中断情報を画像
処理装置へ送信し、属性情報と画像処理装置で受信した
中断情報に基づきデータパケットをクリアすることによ
り、所定の条件を満たすデータパケットの処理の中断と
その中断状態からの復帰を容易に制御できるという効果
がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用される画像出力装置をネットワー
クに接続して使用する場合のネットワーク構成例を示す
ブロック図である。
【図2】本発明の実施形態に係る画像処理装置を用いた
画像出力装置の構成例を示すブロック図である。
【図3】図2の画像処理装置コントローラ内で使用され
るデータパケットのフォーマットを示す図である。
【図4】図2の画像処理装置コントローラ内で使用され
るコマンドパケットのフォーマットを示す図である。
【図5】図2の画像処理装置コントローラ内で使用され
るインタラプトパケットのフォーマットを示す図であ
る。
【図6】図2の画像処理装置コントローラ内で使用され
るパケットテーブルのフォーマットを示す図である。
【図7】第1及び第2の実施形態の画像入力処理におけ
るブロック間のデータの経路を示す図である。
【図8】第1の実施形態の画像出力処理におけるブロッ
ク間のデータの経路を示す図である。
【図9】画像出力インタフェースにおけるデータ転送制
御を示すフローチャートである。
【図10】第1の実施形態において、ペーパージャムが
発生したときの動作を説明するためのフローチャートで
ある。
【図11】第2の実施形態の画像出力処理におけるブロ
ック間のデータの経路を示す図である。
【図12】第2の実施形態において、ペーパージャムが
発生したときの動作を説明するためのフローチャートで
ある。
【図13】第3の実施形態において、画像処理動作に関
連するブロック間のデータの転送経路と処理手順を示す
図である。
【図14】第3の実施形態のおける、画像処理部(2149)
の動作を示すフローチャートである。
【図15】第4の実施形態におけるタイル伸張部1(210
3)の処理の詳細を説明するフローチャートである。
【符号の説明】
2000 コントローラ 2001 CPU 2008 画像リング 2070 スキャナ 2095 プリンタ 2101 画像リングインタフェース3 2102 画像リングインタフェース4 2147 画像リングインタフェース1 2148 画像リングインタフェース2 2149 画像処理部 2150 システム制御部 2103 タイル伸張部 2106 タイル圧縮部

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外部装置で処理されるべき画像を分割画
    像データの単位で処理する画像処理装置であって、 所定の入力源から入力した前記分割画像データに基づく
    画像データを前記外部装置へ転送するように制御する転
    送制御手段と、 前記外部装置の状態を検知する検知手段とを有し、 前記検知手段により前記外部装置が処理を中断したと検
    知した場合、前記転送制御手段は、前記入力した分割画
    像データを順次破棄するように制御することを特徴とす
    る画像処理装置。
  2. 【請求項2】 前記分割画像データは、タイル画像デー
    タと属性情報から構成されるデータパケットであり、 前記データパケットは、前記属性情報の転送経路情報に
    示される処理ブロックにおいて破棄されることを特徴と
    する請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 【請求項3】 前記外部装置はプリンタであり、 前記転送制御手段は、前記入力した分割画像データをラ
    スタデータに変換し、前記変換したラスタデータを前記
    プリンタへ出力する画像出力インタフェースであること
    を特徴とする請求項1または2に記載の画像処理装置。
  4. 【請求項4】 外部装置で処理されるべき画像を分割画
    像データの単位で処理する画像処理装置であって、 所定の入力源から入力した前記分割画像データの画像処
    理を指示する指示手段と、 前記指示手段による指示に基づき、前記分割画像データ
    の画像処理を行う画像処理手段と、 前記外部装置の状態を検知する検知手段とを有し、 前記検出手段により前記外部装置が処理を中断したと検
    知した場合、前記指示手段は、前記画像処理の中断情報
    を前記画像処理手段へ送信し、前記画像処理手段は受信
    した前記中断情報に基づき前記分割画像データをクリア
    することを特徴とする画像処理装置。
  5. 【請求項5】 所定の原画像を分割画像データの単位で
    処理する画像処理装置であって、 第1の画像処理に第1の転送経路を割り当て、第2の画
    像処理に第2の転送経路を割り当てて、前記第1の画像
    処理と前記第2の画像処理の並行処理を行う画像処理手
    段と、 画像処理を中断すべき状態を検知する検知手段とを有
    し、 前記検知手段により前記第2の画像処理を中断すべき状
    態を検知した場合、前記画像処理手段は、前記第1の転
    送経路と重複していない第2の処理経路において前記第
    2の画像処理に関係する分割画像データを順次破棄する
    ことを特徴とする画像処理装置。
  6. 【請求項6】 原画像の分割画像データと属性情報とで
    構成されるデータパケットの処理を行う画像処理装置で
    あって、 前記データパケットの画像処理を指示する指示手段と、 前記指示手段による指示に基づき前記データパケットの
    画像処理を行う画像処理手段とを有し、 所定の条件を満たすデータパケットの画像処理を中断す
    る場合、前記指示手段は、前記条件を含む前記画像処理
    の中断情報を前記画像処理手段へ送信し、前記画像処理
    手段は前記属性情報と受信した前記中断情報に基づきデ
    ータパケットをクリアすることを特徴とする画像処理装
    置。
  7. 【請求項7】 外部装置で処理されるべき画像を分割画
    像データの単位で処理する画像処理装置の画像処理方法
    であって、 所定の入力源から前記画像処理処置へ入力した前記分割
    画像データに基づく画像データを前記外部装置へ転送す
    るように制御する転送制御工程と、 前記外部装置の状態を検知する検知工程とを有し、 前記検知工程において前記外部装置が処理を中断したと
    検知した場合、前記転送制御工程は、前記入力した分割
    画像データを順次破棄するように制御することを特徴と
    する画像処理方法。
  8. 【請求項8】 外部装置で処理されるべき画像を分割画
    像データの単位で処理する画像処理装置の画像処理方法
    であって、 所定の入力源から入力した前記分割画像データの画像処
    理を指示する指示工程と、 前記画像処理装置において、前記指示工程における指示
    に基づき前記分割画像データの画像処理を行う画像処理
    工程と、 前記外部装置の状態を検知する検知工程とを有し、 前記検出工程において前記外部装置が処理を中断したと
    検知した場合、前記指示工程は、前記画像処理の中断情
    報を前記画像処理装置へ送信し、前記画像処理工程は前
    記画像処理装置において受信した前記中断情報に基づき
    前記分割画像データをクリアすることを特徴とする画像
    処理方法。
  9. 【請求項9】 所定の原画像を分割画像データの単位で
    処理する画像処理装置の画像処理方法であって、 前記画像処理装置において、第1の画像処理に第1の転
    送経路を割り当て、第2の画像処理に第2の転送経路を
    割り当てて、前記第1の画像処理と前記第2の画像処理
    の並行処理を行う画像処理工程と、 画像処理を中断すべき状態を検知する検知工程とを有
    し、 前記検知工程により前記第2の画像処理を中断すべき状
    態を検知した場合、前記画像処理工程は、前記第1の転
    送経路と重複していない第2の処理経路において前記第
    2の画像処理に関係する分割画像データを順次破棄する
    ことを特徴とする画像処理方法。
  10. 【請求項10】 原画像の分割画像データと属性情報と
    で構成されるデータパケットの処理を行う画像処理装置
    の画像処理方法であって、 前記データパケットの画像処理を指示する指示工程と、 前記指示工程における指示に基づき前記データパケット
    の画像処理を行う画像処理工程とを有し、 所定の条件を満たすデータパケットの画像処理を中断す
    る場合、前記指示工程は、前記条件を含む前記画像処理
    の中断情報を前記画像処理装置へ送信し、前記画像処理
    工程は前記属性情報と前記画像処理装置で受信した前記
    中断情報に基づきデータパケットをクリアすることを特
    徴とする画像処理方法。
JP2002281376A 2001-12-27 2002-09-26 画像処理装置及び画像処理方法 Pending JP2003256179A (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002281376A JP2003256179A (ja) 2001-12-27 2002-09-26 画像処理装置及び画像処理方法
US10/320,383 US7145681B2 (en) 2001-12-27 2002-12-17 Apparatus and method for processing divided image data
CN021595593A CN1217279C (zh) 2001-12-27 2002-12-25 图像处理装置以及图像处理方法

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001-396726 2001-12-27
JP2001396726 2001-12-27
JP2002281376A JP2003256179A (ja) 2001-12-27 2002-09-26 画像処理装置及び画像処理方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003256179A true JP2003256179A (ja) 2003-09-10

Family

ID=26625321

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002281376A Pending JP2003256179A (ja) 2001-12-27 2002-09-26 画像処理装置及び画像処理方法

Country Status (3)

Country Link
US (1) US7145681B2 (ja)
JP (1) JP2003256179A (ja)
CN (1) CN1217279C (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012086450A (ja) * 2010-10-19 2012-05-10 Canon Inc 画像形成装置、制御方法、及びプログラム

Families Citing this family (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7180623B2 (en) * 2001-12-03 2007-02-20 Canon Kabushiki Kaisha Method and apparatus for print error recovery
JP2004165863A (ja) * 2002-11-12 2004-06-10 Murata Mach Ltd カラー画像送信装置
US7525679B2 (en) * 2003-09-03 2009-04-28 Marvell International Technology Ltd. Efficient printer control electronics
US7145558B2 (en) * 2003-09-03 2006-12-05 Motorola, Inc. Selective illumination of regions of an electronic display
KR100524076B1 (ko) * 2003-11-13 2005-10-26 삼성전자주식회사 데이터 압축 및 복원 장치
US7474445B2 (en) * 2004-03-12 2009-01-06 Kabushiki Kaisha Toshiba Image forming apparatus
JP2006031380A (ja) * 2004-07-15 2006-02-02 Olympus Corp 画像処理プログラム、画像処理方法、画像処理装置及び記録媒体
US7978196B2 (en) * 2006-03-02 2011-07-12 Canon Kabushiki Kaisha Efficient rendering of page descriptions
JP5079342B2 (ja) 2007-01-22 2012-11-21 ルネサスエレクトロニクス株式会社 マルチプロセッサ装置
JP4817028B2 (ja) * 2009-06-24 2011-11-16 ブラザー工業株式会社 印刷システム、印刷装置及びプログラム
US10885686B2 (en) 2014-07-28 2021-01-05 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Pages sharing an image portion
JP2016102715A (ja) * 2014-11-28 2016-06-02 富士フイルム株式会社 撮影装置およびその制御方法並びに撮影システム
JP7059590B2 (ja) * 2017-11-28 2022-04-26 セイコーエプソン株式会社 印刷装置、及び印刷装置の制御方法

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3559614B2 (ja) 1995-05-31 2004-09-02 キヤノン株式会社 出力方法及びその装置と該装置を用いた出力システム
US6633685B1 (en) * 1998-08-05 2003-10-14 Canon Kabushiki Kaisha Method, apparatus, and storage media for image processing
JP2000238388A (ja) * 1998-12-25 2000-09-05 Fujitsu Ltd プリンタ装置及び制御方法並びにプリンタ制御プログラムを格納したコンピュータ読取り可能な記憶媒体
JP3740379B2 (ja) 2000-04-19 2006-02-01 キヤノン株式会社 画像処理装置及び画像処理方法
JP3622671B2 (ja) * 2000-11-21 2005-02-23 セイコーエプソン株式会社 印刷ジョブ管理装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012086450A (ja) * 2010-10-19 2012-05-10 Canon Inc 画像形成装置、制御方法、及びプログラム
US8711384B2 (en) 2010-10-19 2014-04-29 Canon Kabushiki Kaisha Image forming apparatus, control method and computer-readable medium for stopping a print job during printing by a printer

Also Published As

Publication number Publication date
US7145681B2 (en) 2006-12-05
CN1430156A (zh) 2003-07-16
CN1217279C (zh) 2005-08-31
US20030123085A1 (en) 2003-07-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7130072B2 (en) Multifunction system, image processing method, computer program and memory medium
JP2003256179A (ja) 画像処理装置及び画像処理方法
US7193738B2 (en) Image processing apparatus and method
JP2003316714A (ja) 情報処理装置及び方法
JP3907471B2 (ja) 画像入出力制御装置
JP4065550B2 (ja) 画像入出力制御装置、画像処理装置、画像入出力制御装置における画像処理方法、及び画像処理装置における画像処理方法
KR100570786B1 (ko) 복합기기의 제어기
JP3703431B2 (ja) データ通信装置、画像処理装置、データ通信方法、及び画像処理装置におけるデータ通信方法
JP5004322B2 (ja) データ転送制御方法,装置および画像形成装置
JP2006229306A (ja) 画像処理装置
JP2002281194A (ja) 画像処理装置および画像処理システム
JP6833491B2 (ja) 情報処理装置
JPH11187261A (ja) 画像処理装置
JP2003196044A (ja) 画像処理方法及びその装置
JP2003348338A (ja) 情報処理装置
JP2003234910A (ja) マルチファンクションシステム
JP2002281293A (ja) 画像処理装置および画像処理システム
JP2004253906A (ja) 伸長装置
JP2005006000A (ja) 画像処理システム
JP2006166102A (ja) マルチファンクションシステムコントローラ
JP2003069831A (ja) 画像処理装置、画像表示方法、並びにコンピュータ・プログラム
JP2003244399A (ja) 画像処理装置及び画像処理方法
JP2003271328A (ja) 画像処理装置及びそのデータ転送方法
JP2006203634A (ja) 画像処理装置
JP2003224727A (ja) 画像処理システム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040531

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050614

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050621

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050811

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20050927