JP2003234456A - 半導体撮像装置及びその製造方法 - Google Patents

半導体撮像装置及びその製造方法

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JP2003234456A
JP2003234456A JP2002031231A JP2002031231A JP2003234456A JP 2003234456 A JP2003234456 A JP 2003234456A JP 2002031231 A JP2002031231 A JP 2002031231A JP 2002031231 A JP2002031231 A JP 2002031231A JP 2003234456 A JP2003234456 A JP 2003234456A
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pickup device
infrared light
semiconductor image
near infrared
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Yoshinori Uchida
好則 内田
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 センサ部の周辺領域表面における近赤外光の
反射を低減できるようにすると共に、フレア光による撮
像画の悪化を抑制できるようにする。 【解決手段】 可視光のみならず近赤外光に対する受光
感度を有する撮像装置100において、シリコン基板1
1と、受けた光を光電変換して信号電荷を出力するため
の複数の固体撮像素子pijを有してシリコン基板11
に設けられたセンサ部20と、このセンサ部20の周辺
領域に設けられた周辺配線部23と、この周辺配線部2
3に接続されてセンサ部20の周辺領域に設けられたボ
ンディングパッド部24と、このボンディングパッド部
24を除く当該センサ部20の周辺領域表面に設けられ
た所定のフレア防止膜25とを備え、このフレア防止膜
25は近赤外光吸収性の色素を含むものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、可視光のみならず
近赤外光に対する受光感度を有する固体撮像素子や電界
効果型の撮像素子に適用して好適な半導体撮像装置及び
その製造方法に関する。詳しくは、所定基板上の電極部
を除く撮像素子アレイの周辺領域表面に、近赤外光吸収
性の色素を含む膜を備え、撮像素子アレイの周辺領域に
設けられた配線部を覆い隠すような配線隠蔽構造を得
て、撮像素子アレイの周辺領域表面における近赤外光の
反射を低減できるようにすると共に、フレア光による撮
像画の悪化を抑制できるようにしたものである。
【0002】
【従来の技術】近年、学校、家庭や放送局などにおいて
ビデオカメラ及びデジタルスチルカメラが使用される場
合が多くなってきた。この種のカメラで不可欠なのが半
導体撮像装置である。半導体撮像装置において固体撮像
素子や電界効果型の撮像素子は、光電変換素子としての
CCD(Charge Coupled Device:電荷結合素子)撮
像素子を二次元状に配置し、マイクロレンズ等によって
光を電荷結合素子へ導くようにしたものである。ここ
で、CCD撮像素子とは、フォトダイオードやMOSキ
ャパシタなどからなる単位素子を規則正しく並べた構造
の半導体デバイスをいう。半導体撮像装置は半導体基板
表面に蓄積されたある電荷のひとかたまりをMOSキャ
パシタの電極の並びに沿って移動する機能を有してい
る。
【0003】この種の固体撮像素子ではその表面にセン
サ部、周辺配線部及びボンディングパッド部が設けられ
ている。配線部はアルミニウムなどの金属材料から成
り、配線部で入射した光が反射してフレアと呼ばれる散
乱光の原因となる。このフレアのために撮像画質を低下
させる原因となっている。従来方式ではフレアを防止す
るために、染料や、顔料といった色素から成る膜を配線
表面部に形成していた。なお、染料や顔料等の色素は赤
外光を透過するものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年では近
赤外光領域において受光感度を有する半導体撮像装置が
出現し、ディジタルカメラ等の光学系に装着されている
赤外光カット用のフィルタを外して使用する場合が多く
なってきた。そのため以下のような問題がある。
【0005】 従来方式のフレア防止膜に添加されて
いる色素は赤外光を透過するので、可視光領域の光に対
して吸収効果があるものの、近赤外光に対する吸収効果
が乏しい。 従って、近赤外光領域に受光感度を有する半導体撮
像装置において、赤外光カット用のフィルタを外して使
用した場合、フレアによる撮像画質が低下するおそれが
ある。
【0006】そこで、この発明はこのような従来の課題
を解決したものであって、撮像素子アレイの周辺領域表
面における近赤外光の反射を低減できるようにすると共
に、フレア光による撮像画の悪化を抑制できるようにし
た半導体撮像装置及びその製造方法を提供することを目
的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述した課題は、可視光
のみならず近赤外光に対する受光感度を有する半導体撮
像装置において、所定の基板と、受けた光を光電変換し
て信号電荷を出力するための複数の半導体撮像素子を有
して基板に設けられた撮像素子アレイと、この撮像素子
アレイの周辺領域に設けられた配線部と、この配線部に
接続されて撮像素子アレイの周辺領域に設けられた接続
用の電極部と、この電極部を除く当該撮像素子アレイの
周辺領域表面に設けられた所定の膜とを備え、この膜は
近赤外光吸収性の色素を含むことを特徴とする半導体撮
像装置によって解決される。
【0008】本発明に係る半導体撮像装置によれば、所
定基板上の電極部を除く撮像素子アレイの周辺領域表面
に、近赤外光吸収性の色素を含む膜が設けられるので、
撮像素子アレイの周辺領域に設けられた配線部を近赤外
光吸収性の色素を含む膜によって覆い隠すような配線隠
蔽構造を採ることができる。
【0009】従って、撮像素子アレイの周辺領域表面に
おける近赤外光の反射が低減され、フレア光による撮像
画の悪化を抑制することができる。これにより、可視光
のみならず近赤外光に対しても高感度かつ高信頼度を有
する半導体撮像装置を提供できる。
【0010】本発明に係る半導体撮像装置の製造方法は
可視光のみならず近赤外光に対する受光感度を有する半
導体撮像装置を製造する方法において、所定の基板に複
数の半導体撮像素子から成る撮像素子アレイを形成する
工程と、この基板に形成された撮像素子アレイの周辺領
域に配線部及び接続用の電極部を形成する工程と、この
基板上の電極部を除く当該撮像素子アレイの周辺領域表
面に、近赤外光吸収性の色素を含む膜を形成する工程と
を有することを特徴とするものである。
【0011】本発明に係る半導体撮像装置の製造方法に
よれば、撮像素子アレイの周辺領域に設けられた配線部
を近赤外光吸収性の色素を含む膜によって覆い隠すよう
な配線隠蔽構造を得ることができる。従って、可視光の
みならず近赤外光に対しても高感度かつ高信頼度を有す
る半導体撮像装置を再現性良く製造できる。
【0012】
【発明の実施の形態】続いて、この発明に係る半導体撮
像装置及びその製造方法の一実施の形態について、図面
を参照しながら説明をする。
【0013】(1)半導体撮像装置 図1は本発明に係る実施形態としての半導体撮像装置1
00の構造例を示す一部破砕の斜視図である。この実施
形態では所定基板上の電極部を除く撮像素子アレイの周
辺領域表面に、近赤外光吸収性の色素を含む膜を備え、
撮像素子アレイの周辺領域に設けられた配線部を覆い隠
すような配線隠蔽構造を採るようにして、撮像素子アレ
イの周辺領域表面における近赤外光の反射を低減できる
ようにすると共に、フレア光による撮像画の悪化を抑制
できるようにしたものである。
【0014】図1に示す半導体撮像装置100は可視光
のみならず近赤外光に対する受光感度を有する固体撮像
素子や電界効果型の撮像素子に適用して好適なものであ
る。半導体撮像装置100は例えば,赤外線ランプを使
用した暗部撮影や、夜間や暗い場所の監視に使用され
る。
【0015】この半導体撮像装置100は所定の基板の
一例となるシリコン基板11を有している。このシリコ
ン基板11には撮像素子アレイの一例となるセンサ部2
0が設けられている。センサ部20は半導体撮像素子の
一例となる複数の固体撮像素子pij(i=1〜M、j
=1〜N)を有しており、受けた光を光電変換して信号
電荷を出力するようになされる。固体撮像素子pijは
M×N画素個のフォトダイオードを有して行方向xにM
画素及び列方向yにN画素のマトリクス状に配置されて
いる。
【0016】このセンサ部20の周辺領域には周辺回路
用の配線部(以下、周辺配線部という)23及び接続用
の電極部(以下、ボンディングパッド部という)24が
設けられている。周辺配線部23はボンディングパッド
部24に接続されている。当該半導体撮像装置100は
センサ部20とボンディングパッド部24を除く部分に
所定の膜の一例となるフレア防止膜25を有している。
図中、フレア防止膜25は斜線で示している。つまり、
このフレア防止膜25はセンサ部20の周辺領域におい
て、ボンディングパッド部24を除く周辺領域表面に設
けられている。このフレア防止膜25は近赤外光吸収性
の色素を含むものである。
【0017】この近赤外光吸収性の色素を含むフレア防
止膜25には、所望のレジスト材料に可視光吸収色素材
料及び近赤外光吸収色素材料を所定の割合で分散させた
混合物が使用される。近赤外光によるフレアは色素への
透過率を10%以下に抑えれば生じないことが確認され
ている。この例で近赤外光領域は波長で示したとき、7
80nm〜1000nm程度を想定している。
【0018】この近赤外光による色素への透過率を例え
ば、10%以下に抑えるための、膜厚1μmのフレア防
止膜25の材料組成比は次の通りである。もちろん、透
過率が10%以下というのは効果が期待できる目安であ
る。 ネガ型フォトレジスト 70wt% 可視光吸収色素 15wt% 赤外光吸収色素 15wt% この例でフレア防止膜25は上述の材料組成比により、
ネガ型フォトレジスト中にこれらの色素を添加して形成
される。近赤外光吸収色素材料には(1)式、すなわ
ち、
【0019】
【化5】
【0020】から構成されるシアニン系の色素が使用さ
れる。シアニン色素とは2個の含窒素複素環をメチン基
−CH=又はその連鎖で結合した陽イオン構造を持つ色
素の総称をいう。複素環は(1)式のキノリンの他にベ
ンゾオキサゾール、ベンゾチアゾール、単環式のピリジ
ンなどが対象となる。メチン基の結合位置は(1)式に
限られない。なお、n=0でシアニン、n=1でカルボ
シアニン、n=2でジカルボシアニンとなる。
【0021】R,R’はアルキル又はアルコキシルであ
る。この例ではR,R’=(CH32である。X-はハ
ロゲンの陰イオンであり、この例ではX-=ClO4 -
ある。これを(1)式に当てはめると、(2)式、すな
わち、
【0022】
【化6】
【0023】に示すようになる。もちろん、これに限ら
れることはなく、近赤外光吸収色素材料には(3)式、
すなわち
【0024】
【化7】
【0025】から構成されるスクワリウム系の色素を使
用してもよい(文献:D.J.Gravesteijnetal:Opt
ical Storage Media SPIE−420,p32
7,1983参照)。なお、赤外光吸収剤が含まれてい
る基材であれば、非感光性のものでも形成可能である。
感光性樹脂の例としてポジ型のレジスト材料を使用して
もよい。
【0026】図2A〜図2Cは可視光及び近赤外光の吸
収に関する比較例である。図2A〜図2Cにおいて、波
線は近赤外光であり、実線は可視光である。
【0027】図2Aに示す比較例に係る半導体撮像装置
10によれば、アルミニウム等の金属配線(以下単に配
線部23という)上にフレア防止膜25等を一切形成し
ない場合である。この場合は可視光及び近赤外光のいず
れも配線部23上で反射する。この反射はフレアの原因
となるため画質を落とす原因となる。
【0028】図2Bに示す従来方式に係る半導体撮像装
置10’によれば、配線部23上に可視光吸収用のフレ
ア防止膜5を形成した場合である。従来方式ではフレア
防止膜5として染料や、顔料といった色素から成る膜を
配線部23の表面に形成していた。この種のフレア防止
膜5に添加されている色素は赤外光を透過するので、可
視光領域の光に対してしか効果がない。従って、可視光
は吸収されるが、近赤外光は配線部23上で反射する。
この反射は近赤外光領域に感度を有する撮像素子におい
て、フレアの原因となるため画質を落とす原因となる。
【0029】図2Cに示す本発明方式に係る半導体撮像
装置100によれば、配線部23上に可視光及び近赤外
光吸収用のフレア防止膜25を形成した場合である。本
発明方式では可視光及び近赤外光のいずれもフレア防止
膜25により吸収される。従って、可視光及び近赤外光
のいずれも配線部23から反射されないので、従来方式
のような近赤外光によるフレアを低減することができ
る。
【0030】このように、本発明に係る実施形態として
の半導体撮像装置100によれば、シリコン基板11上
のボンディングパッド部24を除くセンサ部20の周辺
領域表面に、近赤外光吸収性の色素を含むフレア防止膜
25が設けられるので、センサ部20の周辺配線部23
をシアニン系色素やスクワリウム系の色素(近赤外光吸
収性の色素)を含むフレア防止膜25によって覆い隠す
ような配線隠蔽構造を採ることができる。
【0031】従って、センサ部20の周辺領域表面にお
ける近赤外光の反射が低減され、フレア光による撮像画
の悪化を抑制することができる。このことで、近赤外光
領域に受光感度を有する半導体撮像装置において、赤外
光カット用のフィルタを外して使用した場合でも、撮像
画において、まわりがぼけて見えなくなる現象を無くす
ことができる。これにより、可視光のみならず近赤外光
に対しても高感度かつ高信頼度を有する半導体撮像装置
100を提供できる。
【0032】(2)半導体撮像装置の製造方法 図3及び図5は本発明に係る実施例としての半導体撮像
装置の形成例(その1、2)を示す図、図4は固体撮像
素子の1画素の構造例を示す断面図である。図3A及び
図6は半導体撮像装置100の構成例を示す平面図であ
る。
【0033】この実施例では可視光のみならず近赤外光
に対する受光感度を有する半導体撮像装置100を製造
する場合を前提とする。センサ部20についてはフォト
ダイオードを有する固体撮像素子の場合を例に挙げる。
近赤外光吸収色素材料には(2)式に示したようなシア
ニン系の色素を使用する。
【0034】これを製造条件にして、まず、図3Aに示
す所定の基板の一例となるシリコン基板11に複数の固
体撮像素子から成るセンサ部20を形成する。固体撮像
素子はその1画素の構造例を図4に示すように、例え
ば、n型のシリコン基板(n−sub)11を有してい
る。このn型シリコン基板11にはp型の埋め込み層
(以下でp−WELLという)12が設けられる。p−
WELL12はn型シリコン基板11に広範囲にp型の
不純物を拡散して形成したものである。
【0035】このp−WELL12にはチャネルストッ
パ18が設けられている。この例でチャネルストッパ1
8はp+型の不純物領域から構成されている。センサ部
20はpnpn接合素子(フォトダイオードPD)を構
成するために、シリコン基板11のp−WELL12に
n型の不純物領域13が設けられ、このn型の不純物領
域13上にp+型の不純物領域14が接合される。この
+型の純物領域14上が受光窓部15となされてい
る。
【0036】これらのセンサ部20及び電荷転送領域A
が設けられたシリコン基板11上にはゲート絶縁膜16
を介在して電荷転送用の電極19が設けられている。電
荷転送用の電極19の上部及び側部はSiO2等の絶縁
性の膜17により絶縁される。電極19下のシリコン基
板11にはn型の不純物領域28が設けられ、垂直転送
(CCD)レジスタを構成するようになされている。
【0037】これらの電極19上には層間絶縁膜21が
設けられ、この層間絶縁膜21上にはアルミニウム等の
遮光膜22が覆われており、スミアと呼ばれるノイズ発
生を防止するようになされている。この遮光膜22を開
口した部分によって上述の受光窓部15が画定されてい
る。
【0038】そして、図3Aに示すシリコン基板11に
形成されたセンサ部20の周辺領域Bに周辺配線部23
及び接続用のボンディングパッド部24を形成する。そ
の後、素子表面をCMP(Chemical Mechanical P
olishing)法等により平坦化する。なお、図3Bは図3
Aに示した半導体撮像装置100のX1−X2矢視断面
図であり、この断面部分に係る形成工程を図5A〜Cで
述べる。
【0039】まず、図5Aに示すように、平坦化された
シリコン基板11上にフレア防止膜25を形成する。フ
レア防止膜25は可視光及び近赤外光吸収用の色素を添
加して形成したネガ型フォトレジスト液を塗布し、この
フォトレジスト膜25’をパターニングすることにより
形成される。フレア防止膜25の材料組成比はネガ型フ
ォトレジストが70wt%に対して可視光吸収色素が1
5wt%、赤外光吸収色素が15wt%である。
【0040】そして、図5Bにおいて、ステッパ等の露
光装置を使用してシリコン基板11上のネガ型のフォト
レジスト膜25’を露光する。その時、センサ部20と
ボンディングパッド部24上にフレア防止膜25が残ら
ないようにレチクル(乾板)30等によりマスクをす
る。この例ではi線ステッパを使用した。
【0041】その後、図5Cにおいて、ネガ型のフォト
レジスト膜25’を現像した後、所定の温度でベーク処
理をする。これにより、図5Cに示すシリコン基板11
上のセンサ部20及びボンディングパッド部24を除く
当該センサ部20の周辺領域表面に、近赤外光吸収性の
色素を含むフレア防止膜25を形成することができる。
なお、図6は図5Cに示した半導体撮像装置100の上
面図である。図中、フレア防止膜25は斜線で示してい
る。
【0042】このように、本発明に係る実施例としての
半導体撮像装置の製造方法によれば、センサ部20の周
辺領域に設けられた周辺配線部23を近赤外光吸収性の
色素を含むフレア防止膜25によって覆い隠すような配
線隠蔽構造を得ることができる。従って、可視光のみな
らず近赤外光に対しても高感度かつ高信頼度を有する半
導体撮像装置100を再現性良く製造できる。
【0043】この例で近赤外光吸収色素材料には(2)
式に示したようなシニアン系の色素を使用する場合につ
いて説明したが、これに限られることはなく、(3)式
に示したようなスクワリウム系の色素を使用してもよ
い。
【0044】(3)他の半導体撮像装置 図7は本発明に係る他の実施形態としての半導体撮像装
置200の1画素の構造例を示す断面図である。この実
施形態では固体撮像素子の1画素の受光窓部を画定する
反射防止膜が設けられる場合であって、この反射防止膜
に関して近赤外光吸収性の色素を含むフレア防止膜25
を兼用するようになされる。
【0045】図7に示す半導体撮像装置200は遮光膜
22+フレア防止膜25の複合構造を有している。つま
り、図4に示した半導体撮像装置100のセンサ部20
内にはフレア防止膜25を形成していないが、半導体撮
像装置200のセンサ部20内には反射防止膜としてフ
レア防止膜25が使用されるものである。フレア防止膜
25には近赤外光吸収性の色素を含む膜が使用される。
フレア防止膜25上にはアクリル樹脂等から成る平坦化
膜26及び、平坦化膜26上にはオンチップレンズ(マ
イクロレンズ)が設けられる。
【0046】この半導体撮像装置200で受光窓部15
に光を照射すると、この光がセンサ部20のフォトダイ
オードPDによって受光される。フォトダイオードPD
では受けた光をp型の不純物領域14からn型の不純物
領域13へ取り込んで不純物領域13内で光電変換して
信号電荷qを発生するようになされる。信号電荷qはn
型の不純物領域13の浅い部分に集まる。
【0047】そして、電荷転送用の電極19にパルス信
号が印加されると、n型の不純物領域13から電荷転送
領域A(垂直転送レジスタ)へ信号電荷qが読み出され
る。余剰電荷はn型の不純物領域13からP−WELL
12を通過してシリコン基板11に抜けるようになされ
る。
【0048】このように、半導体撮像装置200によれ
ば、図7に示したようにセンサ部20の遮光膜22上に
反射防止膜を兼用するフレア防止膜25が設けられるの
で、更にフレアを低減することができる。従って、可視
光のみならず近赤外光に対しても高感度かつ高信頼度を
有する半導体撮像装置200を提供できる。
【0049】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る半導
体撮像装置によれば、撮像素子アレイの周辺領域に設け
られた接続用の電極部を除く当該撮像素子アレイの周辺
領域表面に所定の膜を備え、この膜は近赤外光吸収性の
色素を含むものである。
【0050】この構成によって、撮像素子アレイの周辺
領域に設けられた配線部を近赤外光吸収性の色素を含む
膜によって覆い隠すような配線隠蔽構造を採れるので、
撮像素子アレイの周辺領域表面における近赤外光の反射
が低減され、フレア光による撮像画の悪化を抑制するこ
とができる。従って、可視光のみならず近赤外光に対し
ても高感度かつ高信頼度を有する半導体撮像装置を提供
できる。
【0051】本発明に係る半導体撮像装置の製造方法に
よれば、複数の半導体撮像素子から成る撮像素子アレイ
を所定の基板に形成した後、この撮像素子アレイの周辺
領域に配線部及び接続用の電極部を形成し、更に、この
基板上の電極部を除く当該撮像素子アレイの周辺領域表
面に、近赤外光吸収性の色素を含む膜を形成するように
なされる。
【0052】この構成によって、撮像素子アレイの周辺
領域に設けられた配線部を近赤外光吸収性の色素を含む
膜によって覆い隠すような配線隠蔽構造を得ることがで
きる。従って、近赤外光に対しても高感度かつ高信頼度
を有する半導体撮像装置を再現性良く製造できる。
【0053】この発明は可視光のみならず近赤外光に対
する受光感度を有する固体撮像素子や電界効果型の撮像
素子に適用して極めて好適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る実施形態としての半導体撮像装置
100の構造例を示す一部破砕の斜視図である。
【図2】A〜Cは可視光及び近赤外光の吸収に関する比
較例を示す断面図である。
【図3】A及びBは本発明に係る実施例としての半導体
撮像装置100の形成例(その1)を示す平面図及び断
面図である。
【図4】固体撮像素子pijの1画素の構造例を示す断
面図である。
【図5】半導体撮像装置100の形成例(その2)を示
す断面図である。
【図6】半導体撮像装置100の構成例を示す平面図で
ある。
【図7】本発明に係る他の実施形態としての半導体撮像
装置200の1画素の構造例を示す断面図である。
【符号の説明】
11・・・シリコン基板(基板)、12・・・p−WE
LL(半導体埋め込み層)、13・・・n型の不純物領
域、14・・・p型の不純物領域、15・・・受光窓
部、16・・・ゲート絶縁膜、17・・・絶縁性の膜
(SiO2膜)、18・・・チャネルストッパ、19・
・・電荷転送用の電極部、20・・・センサ部(撮像素
子アレイ)、21・・・層間絶縁膜、22・・・遮光
膜、23・・・配線部、24・・・ボンディングパッド
部(接続用の電極部)、25・・・フレア防止膜(所定
の膜)、25’・・・レジスト膜、26・・・平坦化
膜、27・・・オンチップレンズ、100,200・・
・半導体撮像装置

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 可視光のみならず近赤外光に対する受光
    感度を有する半導体撮像装置において、 所定の基板と、 受けた光を光電変換して信号電荷を出力するための複数
    の半導体撮像素子を有して前記基板に設けられた撮像素
    子アレイと、 前記撮像素子アレイの周辺領域に設けられた配線部と、 前記配線部に接続されて前記撮像素子アレイの周辺領域
    に設けられた接続用の電極部と、 前記電極部を除く当該撮像素子アレイの周辺領域表面に
    設けられた所定の膜とを備え、 前記膜は近赤外光吸収性の色素を含むことを特徴とする
    半導体撮像装置。
  2. 【請求項2】 前記近赤外光吸収性の色素を含む膜に
    は、 所望のレジスト材料に可視光吸収色素材料及び近赤外光
    吸収色素材料を所定の割合で分散させた混合物が使用さ
    れることを特徴とする請求項1に記載の半導体撮像装
    置。
  3. 【請求項3】 前記近赤外光吸収色素材料には次式、 【化1】 から構成されるシアニン系の色素が使用されることを特
    徴とする請求項2に記載の半導体撮像装置。
  4. 【請求項4】 前記近赤外光吸収色素材料には次式、 【化2】 から構成されるスクワリウム系の色素が使用されること
    を特徴とする請求項2に記載の半導体撮像装置。
  5. 【請求項5】 前記半導体撮像素子の1画素の受光窓部
    を画定する反射防止膜が設けられる場合であって、 前記反射防止膜には、前記近赤外光吸収性の色素を含む
    膜が使用されることを特徴とする請求項1に記載の半導
    体撮像装置。
  6. 【請求項6】 可視光のみならず近赤外光に対する受光
    感度を有する半導体撮像装置を製造する方法であって、 所定の基板に複数の半導体撮像素子から成る撮像素子ア
    レイを形成する工程と、 前記基板に形成された撮像素子アレイの周辺領域に配線
    部及び接続用の電極部を形成する工程と、 前記基板上の電極部を除く当該撮像素子アレイの周辺領
    域表面に、近赤外光吸収性の色素を含む膜を形成する工
    程とを有することを特徴とする半導体撮像装置の製造方
    法。
  7. 【請求項7】 前記近赤外光吸収性の色素を含む膜に
    は、 所望のレジスト材料に可視光吸収色素材料及び近赤外光
    吸収色素材料を所定の割合で分散させた混合物を使用す
    ることを特徴とする請求項6に記載の半導体撮像装置の
    製造方法。
  8. 【請求項8】 前記近赤外光吸収色素材料には次式、 【化3】 から構成されるシアニン系の色素を使用することを特徴
    とする請求項7に記載の半導体撮像装置の製造方法。
  9. 【請求項9】 前記近赤外光吸収色素材料には次式、 【化4】 から構成されるスクワリウム系の色素を使用することを
    特徴とする請求項7に記載の半導体撮像装置の製造方
    法。
  10. 【請求項10】 前記半導体撮像素子の1画素の受光窓
    部を画定する反射防止膜が設けられる場合であって、 前記反射防止膜には、前記近赤外光吸収性の色素を含む
    膜を使用することを特徴とする請求項6に記載の半導体
    撮像装置の製造方法。
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