JP2003233426A - 直流安定化電源回路 - Google Patents

直流安定化電源回路

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JP2003233426A
JP2003233426A JP2002030431A JP2002030431A JP2003233426A JP 2003233426 A JP2003233426 A JP 2003233426A JP 2002030431 A JP2002030431 A JP 2002030431A JP 2002030431 A JP2002030431 A JP 2002030431A JP 2003233426 A JP2003233426 A JP 2003233426A
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Riichi Nishizawa
利一 西澤
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Kenwood KK
Kenwood TMI Corp
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Kenwood KK
Kenwood TMI Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】無駄な消費電力の発生を抑制し、かつ出力電圧
の立ち上がり時間(立ち下がり時間)を早めた直流安定
化電源回路を提供する。 【解決手段】+側出力端子と−側出力端子間に電圧源4
と抵抗R1とR2との直列回路を設定電圧を定めるため
に接続し、+側出力端子の電圧を反転入力端に印加し、
抵抗R1とR2との接続点の電圧を非反転入力端に印加
した電圧制御用演算増幅器3の出力電圧によって電圧安
定化用トランジスタ2のコレクターエミッタ間の電圧を
制御して出力電圧を安定化させる直流安定化電源回路に
おいて、+側出力端子と−側出力端子間にブリーダー抵
抗5と出力コンデンサ6と定電流回路16とを接続し
て、電圧制御用演算増幅器3の出力電圧によって定電流
回路16の動作をオン、オフ駆動させるようにして、電
圧源4の電圧の変更によるときにおける直流安定化電源
回路の出力電圧の立ち上がり時間を早めた。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は直流安定化電源回路
に関する。 【0002】 【従来の技術】+側出力端子の電圧を基準(+側出力端
子の電圧が0V)として動作する従来のプラスコモン直
流安定化電源回路10は、図示しない交流電源からの電
圧を整流し、図5に示すように、平滑化して得た直流非
安定化電圧源1からの出力電圧を、例えば、エミッタフ
ォロワ接続の電圧安定化用トランジスタ(n−p−n)
2を介して出力するようにように構成されている。この
場合、直流非安定化電源1からの出力電圧は直流電圧に
交流電圧が重畳されたものであって、直流安定化電源回
路10の出力電圧よりも直流的にレベルが大きい電圧と
なっている。 【0003】一方、直流安定化電源回路10の+側出力
端子と−側出力端子との間には出力電圧を決めるための
設定電圧を得るために、電圧源4とゲイン抵抗である抵
抗R1と抵抗R2との直列回路が接続されている。 【0004】抵抗R1と抵抗R2との共通接続点の電圧
が電圧制御用演算増幅器3の非反転入力端子に印加さ
れ、かつプラスコモン直流安定化電源回路10の+側出
力端子の電圧が電圧制御用演算増幅器3の反転入力端子
に印加されて、電圧制御用演算増幅器3の出力電圧を電
圧安定化用トランジスタ2のベースに印加して直流安定
化電源回路10の出力電圧を設定電圧に制御する。 【0005】ここで、設定電圧は直流安定化電源回路の
出力電圧を定める電圧(いわゆる基準電圧)であって、
設定電圧=(−1)×R2/R1×(電圧源4の出力電
圧)である。設定電圧は抵抗R1の抵抗値、抵抗R2の
抵抗値、または電圧源4の出力電圧を変更することによ
って変更することができる。電圧制御用演算増幅器3の
非反転入力端子に印加される電圧は、直流安定化電源回
路の出力電圧と電圧源4の出力電圧との加算電圧を(R
2/R1)により分圧した電圧であって、電圧制御用演
算増幅器3は直流安定化電源回路の出力電圧と設定電圧
との差を増幅する誤差増幅器として作用する。 【0006】電圧制御用演算増幅器3は、非反転入力端
子に印加される電圧と反転入力端子に印加されるプラス
コモン直流安定化電源回路10の+側出力端子の電圧と
が等しくなるように電圧安定化用トランジスタ2のコレ
クターエミッタ間の電圧を制御し、プラスコモン直流安
定化電源回路10の+側出力端子の電圧を基準としてプ
ラスコモン直流安定化電源回路10の−側出力端子に、
{(−1)×電圧源4の出力電圧×(R2/R1)}
(=プラスコモン直流安定化電源回路10の場合)の電
圧が生ずるように作用する。 【0007】ここで、プラスコモン直流安定化電源回路
10の場合は、電圧源4の極性は+側出力端子に対して
正極性の電圧であり、プラスコモン直流安定化電源回路
10の出力電圧は、+側出力端子を基準として−側出力
端子には負極性の電圧となる。また、電圧制御用演算増
幅器3の出力端子電圧は詳細には、電圧安定化用トラン
ジスタ2のベース−エミッタ間電圧と電圧安定化用トラ
ンジスタ2のベース電流がベース抵抗に流れることによ
る電圧降下分を加算した電圧(直流安定化電源回路10
の+側出力端子に対してプラス方向の電圧)となる。 【0008】しかるに、直流安定化電源回路10を無負
荷時でも安定に動作させるためには、電圧安定化用トラ
ンジスタ2に電流を流しておく必要があるため直流安定
化電源回路10の出力端子間にブリーダー抵抗5が接続
されており、さらに、直流安定化電源回路10の出力の
発振防止や電圧過渡応答改善のために、直流安定化電源
回路10の出力端子間に大きい静電容量の出力コンデン
サ6が接続されている。 【0009】直流安定化電源回路10の出力電圧特性は
図6に示す如くである。図6において、aは電圧源4の
出力電圧を示し、bは電圧制御用演算増幅器3の出力電
圧を示し、cは直流安定化電源回路10の出力電圧を示
している。 【0010】図6において、時刻t1で電圧源4の出力
電圧aを増加させると、電圧制御用増幅器3の出力電圧
bの平均レベルは増加し、直流安定化電源回路10の出
力電圧cは低下する。このときの直流安定化電源回路1
0の出力電圧cの立ち下がり時間は、電圧安定化用トラ
ンジスタ2と電圧制御用演算増幅器3の応答時間にほぼ
依存するため比較的速い。 【0011】また、時刻t2において電圧源4の出力電
圧aを時刻t1の前の電圧にまで低下させると、時刻t
2から時刻t3´までの期間において電圧制御用増幅器
3の出力電圧bは低下し、直流安定化電源回路10の出
力電圧cは立ち上がって増加していく。時刻t2以降は
出力コンデンサ6の電荷がブリーダ抵抗5により放電さ
れるため、直流安定化電源回路10の出力電圧の立ち上
がり時間はブリーダー抵抗5と出力コンデンサ6の放電
時定数にほぼ依存し、比較的遅い。 【0012】この場合に、時刻t2から電圧制御用演算
増幅器3の非反転入力端子にはマイナス電圧が印加され
る。この電圧は、反転入力端子の電圧よりも低くなり直
線的な動作範囲を超えて、電圧制御用演算増幅器3は実
質的にコンパレータ的な動作を行い、電圧制御用演算増
幅器3の出力端子からはマイナス電圧(電圧制御用演算
増幅器3の負側電源電圧より僅かに低い電圧)が出力さ
れる。またこの状態は出力コンデンサ6の放電が終了す
る時刻t3´まで継続され、時刻t3´以降において各
電位は時刻t1以前の状態となる。 【0013】次に〜時刻t1、時刻t1〜t2における
電圧制御用演算増幅器3の出力電圧bについて詳細に説
明する。 【0014】電圧制御用演算増幅器3は直流安定化電源
回路10の+側出力端子を基準(0V)としたプラスマ
イナスの2種類の電圧が電源電圧として印加されてい
る。電圧制御用演算増幅器3の反転入力端子の電圧より
非反転入力端子の電圧が高いときに正電圧を出力し、電
圧安定化用トランジスタ2のコレクターエミッタ間に電
流が流れ、直流安定化電源回路10の出力電圧は負側に
増大し、逆の時には電圧制御用演算増幅器3は負電圧を
出力し、電圧安定化用トランジスタ2のコレクターエミ
ッタ間に電流が流れず開放状態になり、直流安定化電源
回路30の出力電圧は負側に減少して、この状態を繰り
返して〜時刻t1までに示すように定電圧が出力され
る。このときの出力電圧は、前記のように、{(−1)
×電圧源4の出力電圧×(R2/R1)}である。 【0015】この状態のとき、電圧制御用演算増幅器3
の出力電圧は{電圧安定化用トランジスタ2のベース−
エミッタ間電圧(約0.6V)+ベース電流×ベース抵
抗}の電圧分だけ電源回路30の+側出力端子から+側
に高い電圧になる。 【0016】時刻t2において電圧源4の出力電圧を増
加させると、直流安定化電源回路30の出力電圧は負側
に増加する。この状態時においてブリーダー抵抗5に流
れる電流は、直流安定化電源回路30の出力電圧の負側
への増大にしたがって増大し、電圧安定化用トランジス
タ2のベースに流れ込む電流が増大する。このため電圧
制御用演算増幅器3の出力電圧bは高くなる。これが、
〜時刻t1までと時刻t1〜t2の期間における電圧制
御用演算増幅器3の出力電圧bの差である。 【0017】上記のようにプラスコモン直流安定化電源
回路10の出力電圧特性は、出力電圧の立ち下がりは速
く、出力電圧の立ち上がりは遅い。また、プラスコモン
直流安定化電源回路10の場合とは逆に、マイナスコモ
ン直流安定化電源回路の出力電圧特性は、出力電圧の立
ち上がりは速く、出力電圧の立ち下がりは遅い。 【0018】しかし、直流安定化電源回路は製造ライン
の一部に組み込まれ、直流安定化電源回路の出力電圧を
可変させながら使用される場合が多い。また、製造ライ
ンでは、生産効率を上げるために、各工程に要する時間
を短縮させる必要がある。したがって、直流安定化電源
回路の出力電圧を可変しながら作業を行う工程では、直
流安定化電源回路の出力電圧特性として、出力電圧の立
ち上がり時間および出力電圧の立ち下がり時間が速いこ
とが要求される。 【0019】したがって、直流安定化電源回路の出力電
圧の立ち上がり時間(プラスコモン直流安定化電源回路
の場合)、立ち下がり時間(マイナスコモン直流安定化
電源回路の場合)を速くするために、ブリーダー抵抗と
出力コンデンサによる時定数を小さくする必要がある
が、出力コンデンサの静電容量は直流安定化電源回路の
出力電圧の発信防止や電圧過渡応答改善のために小さく
することはできない。したがって、ブリーダー抵抗の抵
抗値を小さくして直流安定化電源回路の出力電圧の立ち
上がり時間(プラスコモン直流安定化電源回路の場
合)、立ち下がり時間(マイナスコモン直流安定化電源
回路の場合)を速くしている。 【0020】また、図7の直流安定化電源回路20に示
すように、直流安定化電源回路10の出力端子間に、電
圧源7、ツエナーダイオード8およびトランジスタ(p
−n−p)9を備えた定電流回路15を接続して常に一
定値の電流を直流安定化電源回路10内で流すように構
成して、ブリーダー抵抗5の抵抗値は直流安定化電源回
路10が安定動作をする最低限の電流を流す抵抗値と
し、出力電圧の立ち上がり時間を速くすることが考えら
れる。このようにすることで、直流安定化電源回路20
の出力電圧の高低にかかわらず出力電圧の立ち上がり時
間、立ち下がり時間を速くすると共に、一定とすること
でができる。 【0021】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
たように、直流安定化電源回路の出力電圧の立ち上がり
時間(立ち下がり時間)を速くするようにブリーダー抵
抗の抵抗値のみを設定する場合は、出力電圧が高いとこ
ろではブリーダー抵抗に流れる電流が大きくなって、直
流安定化電源回路の効率が悪くなり、ブリーダー抵抗の
消費電力も大きくなり、ブリーダ抵抗の大型化につなが
るという問題点があった。 【0022】また、上記したように定電流回路を設けて
常に定電流を流すようにした場合は、直流安定化電源回
路の出力電圧が高いときには定電流回路の消費電力が大
きくなり、定電流回路を放熱させる必要が生じ、直流安
定化電源回路の構造が複雑化するという問題点があっ
た。 【0023】定電流回路を設けて常に定電流を流す場合
の問題点を解消するために、定電流回路に代わって直流
安定化電源回路の出力端子間に定電力回路回路を接続す
ることも考えられるが、このようにした場合は出力電圧
の高低によって電流値が変わってしまって、出力電圧の
立ち下がり時間を一定にすることができないという問題
点があった。さらに、定電流回路に比較して定電力回路
は複雑であり高価につくという問題点もある。 【0024】また、ブリーダー抵抗の抵抗値のみの設定
による場合も、定電流回路を設けた場合にも、直流安定
化電源回路内において安定動作に必要な電流以外の電流
が流されて、無駄な電力消費が発生し、直流安定化電源
回路の効率を低下させてしまうという問題点があった。 【0025】本発明は、無駄な消費電力の発生を抑制
し、かつ出力電圧の立ち上がり時間(立ち下がり時間)
を早めた直流安定化電源回路を提供することを目的とす
る。 【0026】 【課題を解決するための手段】本発明にかかる直流安定
化電源回路は、直流非安定化電源の電圧が供給されて出
力電圧を設定電圧に制御するための電圧安定化手段と、
前記出力電圧と前記設定電圧との差に基づき電圧安定化
手段を制御して前記出力電圧を前記設定電圧に制御させ
る電圧制御用増幅手段と、出力端子間に接続されるブリ
ーダー抵抗と、前記出力端子間に接続される出力コンデ
ンサとを備えた直流安定化電源回路において、前記出力
電圧が設定電圧以上のときにおける電圧制御用増幅手段
の出力電圧に基づきオン状態に制御され、かつ前記出力
電圧が設定電圧未満のときにおける電圧制御用増幅手段
の出力電圧に基づきオフ状態に制御される定電流回路を
前記出力端子間に接続したことを特徴とする。 【0027】 【発明の実施の形態】以下、本発明にかかる直流安定化
電源回路を実施の一形態によって説明する。 【0028】図1は本発明の実施の一形態にかかる直流
安定化電源回路の構成を示すブロック図である。 【0029】本発明の実施の一形態にかかる直流安定化
電源回路30において、図5および図7に示す従来の直
流安定化電源回路10および20と同一構成要素には同
一の符号を付し、重複を避けるためその説明を省略す
る。 【0030】直流安定化電源回路30はプラスコモン直
流安定化電源回路の例であり、直流安定化電源回路20
における定電流回路15に変わって、直流安定化電源回
路30の出力端子間にツエナーダイオード8およびトラ
ンジスタ9からなる定電流回路16が接続してあり、電
圧制御用演算増幅器3の出力端をトランジスタ9のベー
スに接続して、電圧制御用演算増幅器3の出力電圧によ
りトランジスタ9を駆動し、定電流回路16のオンオフ
を制御する。 【0031】直流安定化電源回路30のその他の構成は
定電流回路15を除く直流安定化電源回路20の構成と
同一である。直流安定化電源回路30における電圧安定
化用トランジスタ2、電圧制御用演算増幅器3、電圧源
4、ゲイン抵抗としての抵抗R1および抵抗R2、ブリ
ーダー抵抗5、出力コンデンサ6の作用は直流安定化電
源回路10および20と同様である。 【0032】上記のように構成された直流安定化電源回
路30の出力電圧特性は図2に示す如くである。図2に
おいて、aは電圧源4の電圧を示し、bは電圧制御用演
算増幅器3の出力電圧を示し、cは直流安定化電源回路
30の出力電圧を示している。 【0033】図2において、時刻t1で電圧源4の出力
電圧aを増加させると、電圧制御用増幅器3の出力電圧
bの平均レベルは増加し、直流安定化電源回路30の出
力電圧cは低下する。このときの直流安定化電源回路3
0の出力電圧cの立ち下がり時間は、電圧安定化用トラ
ンジスタ2と電圧制御用演算増幅器3の応答時間にほぼ
依存するため比較的速い。この場合に、電圧制御用演算
増幅器3の非反転入力端子の電圧は反転入力端子の電圧
以上であって、電圧制御用演算増幅器3の出力電圧はプ
ラス方向であるため、トランジスタ9はオフ状態に制御
され、定電流回路16は非動作状態(オフ状態)に制御
される。 【0034】また、時刻t2において電圧源の出力電圧
aを時刻t1の前の電圧に低下させると、時刻t2から
時刻t3までの期間において直流安定化電源回路30の
出力電圧cは増加し、電圧制御用演算増幅器3の非反転
入力端子に印加される電圧は電圧制御用演算増幅器3の
反転入力端子に印加されている電圧よりも低くなり直線
的な動作範囲を超えて、電圧制御用演算増幅器3は実質
的にコンパレータ的な動作となる。 【0035】上記のように時刻t2から電圧制御用演算
増幅器3は実質的にコンパレータ的な動作となり、電圧
制御用演算増幅器3の出力電圧bはマイナス電圧(電圧
制御用演算増幅器3の負側電源電圧より僅かに高い電
圧)とされ、トランジスタ9はオン状態に制御されて、
定電流回路16は動作状態(オン状態)に制御される。
この結果、時刻t2以降は出力コンデンサ6の電荷が定
電流回路16の定電流により放電されることになって、
直流安定化電源回路30の出力電圧cは直線的に立ち上
がり、直流安定化電源回路30の出力電圧cの立ち上が
り時間は速くなる。 【0036】出力コンデンサ6の電荷の放電中に、電圧
制御用演算増幅器3の非反転入力端子の電圧が電圧制御
用演算増幅器3の反転入力端子の電圧以上になると、電
圧制御用演算増幅器3の出力電圧bがプラス方向となっ
て、トランジスタ9はオフ状態に制御されて、時刻t3
において定電流回路16の動作は停止させられて、定電
流回路16による放電は終了し、時刻t3以降において
各電位は時刻t1以前の状態となる。 【0037】次に〜時刻t1、時刻t1〜t2における
電圧制御用演算増幅器3の出力電圧bについて詳細に説
明する。 【0038】電圧制御用演算増幅器3は直流安定化電源
回路30の+側出力端子の電圧と−側出力端子の電圧が
電源電圧として印加されている。電圧制御用演算増幅器
3の反転入力端子の電圧より非反転入力端子の電圧が高
いときに正電圧を出力し、電圧安定化用トランジスタ2
のコレクターエミッタ間に電流が流れ、直流安定化電源
回路30の出力電圧は負側に増大し、逆の時には電圧制
御用演算増幅器3は負電圧を出力し、電圧安定化用トラ
ンジスタ2のコレクターエミッタ間に電流が流れず開放
状態になり、直流安定化電源回路30の出力電圧は負側
に減少して、この状態を繰り返して〜時刻t1までに示
すように定電圧が出力される。このときの出力電圧は、
前記のように、{(−1)×電圧源4の出力電圧×(R
2/R1)}である。 【0039】この状態のとき、電圧制御用演算増幅器3
の出力電圧は{電圧安定化用トランジスタ2のベース−
エミッタ間電圧(約0.6V)+ベース電流×ベース抵
抗}の電圧分だけ電源回路30の+側出力端子から+側
に高い電圧になる。 【0040】時刻t2において電圧源4の電圧を増加さ
せると、直流安定化電源回路30の出力電圧は負側に増
加する。この状態時においてブリーダー抵抗5に流れる
電流は、直流安定化電源回路30の出力電圧の負側への
増大にしたがって増大し、電圧安定化用トランジスタ2
のベースに流れ込む電流が増大する。このため電圧制御
用演算増幅器3の出力電圧bは高くなる。これが、〜時
刻t1までと時刻t1〜t2の期間における電圧制御用
演算増幅器3の出力電圧bの差である。 【0041】上記のように、直流安定化電源回路30に
よれば、定電流回路16の動作が電圧制御用演算増幅器
3の出力電圧によって制御させられるため、定電流回路
16は常にオン状態ではなく電力消費量は少なくて済
み、かつ出力コンデンサ6の電荷は定電流回路16を介
して放電させられるため、直流安定化電源回路30の出
力電圧の立ち上がり時間は短くなる。 【0042】次に、マイナスコモン直流安定化電源回路
40の場合について説明する。 【0043】図3は本発明の実施の一形態にかかるマイ
ナスコモン直流安定化電源回路の構成を示すブロック図
である。 【0044】マイナスコモン直流安定化電源回路40
は、プラスコモン直流安定化電源回路30と同様の構成
であり、その作用も同様であって、重複を避けるために
その詳細は省略するが、マイナスコモンのために、プラ
スコモン直流安定化電源回路30に対応して、電圧安定
化用トランジスタ2に変わって電圧安定化用トランジス
タ(p−n−p)21を用い、電圧源4に変わって電圧
源41を用い、定電流源16に変わってツエナーダイオ
ード81およびトランジスタ(n−p−n)91を備え
た定電流回路17を用いる。 【0045】ここで、マイナスコモン直流安定化電源回
路40の場合は、電圧源41の極性は+側出力端子に対
して負極性の電圧であり、マイナスコモン直流安定化電
源回路40の出力電圧は、−側出力端子を基準として+
側出力端子には正極性の電圧となる。 【0046】直流安定化電源回路40において、図4に
示すように、時刻t1で電圧源41の出力電圧aを減少
させると、電圧制御用増幅器3の出力電圧bは低下し、
直流安定化電源回路40の出力電圧cは増加する。この
ときの直流安定化電源回路40の出力電圧cの立ち上が
り時間は、電圧安定化用トランジスタ21と電圧制御用
演算増幅器3の応答時間にほぼ依存するため比較的速
い。この場合に、電圧制御用演算増幅器3の反転入力端
子の電圧は非反転入力端子の電圧以上であって、電圧制
御用演算増幅器3の出力電圧はマイナス方向であるた
め、トランジスタ91はオフ状態に制御され、定電流回
路17は非動作状態(オフ状態)に制御される。 【0047】また、時刻t2において電圧源の出力電圧
aを時刻t1の前の電圧に増加させると、時刻t2から
時刻t3までの期間において直流安定化電源回路40の
出力電圧cは低下し、電圧制御用演算増幅器3の非反転
入力端子に印加される電圧は、電圧制御用演算増幅器3
の反転入力端子に印加される電圧より高い電圧となる。 【0048】この結果、時刻t2から電圧制御用演算増
幅器3は実質的にコンパレータ動作となり、電圧制御用
演算増幅器3の出力電圧はプラス電圧(電圧制御用演算
増幅器3の正側電源電圧より僅かに低い電圧)とされ、
トランジスタ91はオン状態に制御されて、定電流回路
17は動作状態(オン状態)に制御され、時刻t2以降
は出力コンデンサ6の電荷が定電流回路17の定電流に
より放電されるため、直流安定化電源回路40の出力電
圧cは直線的に立ち下がり、直流安定化電源回路30の
出力電圧cの立ち下がり時間は速くなる。 【0049】出力コンデンサ6の電荷の放電中に、電圧
制御用演算増幅器3の非反転入力端子の電圧が電圧制御
用演算増幅器3の反転入力端子の電圧未満になると、電
圧制御用演算増幅器3の出力電圧がマイナス方向となっ
て、トランジスタ91はオフ状態に制御されて、時刻t
3において定電流回路17の動作は停止させられて、時
刻t3以降において各電位は時刻t1以前の状態とな
る。 【0050】上記のように、直流安定化電源回路40に
よれば、定電流回路17の動作が電圧制御用演算増幅器
3の出力電圧によって制御させられるため、定電流回路
17は常にオン状態ではなく電力消費量は少なくて済
み、かつ出力コンデンサ6の電荷は定電流回路17を介
して放電させられるため、直流安定化電源回路40の出
力電圧の立ち下がり時間は短くなる。 【0051】 【発明の効果】以上説明したように本発明の直流安定化
電源回路によれば、無駄な消費電力の発生が抑制され、
かつ出力電圧の立ち上がり時間(立ち下がり時間)が早
められるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の実施の一形態にかかるプラスコモン直
流安定化電源回路の構成を示すブロック図である。 【図2】本発明の実施の一形態にかかるプラスコモン直
流安定化電源回路における出力電圧特性の模式図であ
る。 【図3】本発明の実施の一形態にかかるマイナスコモン
直流安定化電源回路の構成を示すブロック図である。 【図4】本発明の実施の一形態にかかるマイナスコモン
直流安定化電源回路における出力電圧特性の模式図であ
る。 【図5】従来における直流安定化電源回路の構成を示す
ブロック図である。 【図6】図5に示した従来における直流安定化電源回路
の出力電圧特性の模式図である。 【図7】従来における直流安定化電源回路の変形例の構
成を示すブロック図である。 【符号の説明】 1 直流非安定化電源 2 電圧安定化用トランジスタ 3 電圧制御用演算増幅器 4 電圧源 5 ブリーダー抵抗 6 出力コンデンサ 8 ツエナーダイオード 9 トランジスタ 15、16および17 定電流回路 20、30および40 直流安定化電源回路

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】直流非安定化電源の電圧が供給されて出力
    電圧を設定電圧に制御するための電圧安定化手段と、前
    記出力電圧と前記設定電圧との差に基づき電圧安定化手
    段を制御して前記出力電圧を前記設定電圧に制御させる
    電圧制御用増幅手段と、出力端子間に接続されるブリー
    ダー抵抗と、前記出力端子間に接続される出力コンデン
    サとを備えた直流安定化電源回路において、前記出力電
    圧が設定電圧以上のときにおける電圧制御用増幅手段の
    出力電圧に基づきオン状態に制御され、かつ前記出力電
    圧が設定電圧未満のときにおける電圧制御用増幅手段の
    出力電圧に基づきオフ状態に制御される定電流回路を前
    記出力端子間に接続したことを特徴とする直流安定化電
    源回路。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106774573A (zh) * 2016-12-09 2017-05-31 杭州鸣扬科技有限公司 电子式断路器电流源恒压控制系统及方法

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