JP2003232961A - コネクタおよびそれを備えた電子機器 - Google Patents

コネクタおよびそれを備えた電子機器

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JP2003232961A JP2002338508A JP2002338508A JP2003232961A JP 2003232961 A JP2003232961 A JP 2003232961A JP 2002338508 A JP2002338508 A JP 2002338508A JP 2002338508 A JP2002338508 A JP 2002338508A JP 2003232961 A JP2003232961 A JP 2003232961A
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  • Mechanical Coupling Of Light Guides (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 コネクタに挿入される部分に可動部を有する
プラグに対応可能なコネクタを提供する。 【解決手段】 コネクタ21は、係合受部13とこの係
合受部13に対して移動可能な可動部15とを備えたプ
ラグ11を挿脱可能である。コネクタ21は、プラグ1
1の挿入による可動部15のプラグ挿入方向への変位に
伴いプラグ11の係合受部13を固定する一方、可動部
15のプラグ抜脱方向への変位により前記固定を解除す
るプラグ固定部材22を備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ファイバケーブ
ル等のケーブル類の端部に設けられたプラグを接続可能
なコネクタおよびそれを備えた電子機器に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来、電子機器には、他の電子機器と接
続して信号の送受信を行うために、ミニジャックをはじ
めとするジャックが通常備えられている。このジャック
を使用した電子機器同士の接続は、それら両電子機器の
ジャックに接続ケーブルの端部に設けられたプラグを挿
入することにより行われる。
【0003】上記のジャックおよびプラグについては、
例えば実用新案登録第3041482号公報に開示され
ている。それらの構造を図27に示す。同図に示すよう
に、プラグ301は、先端部に大径部302を有すると
ともに、その後部にくびれ部となる小径部303を有す
る。一方、ジャック311は、例えば板ばねからなるプ
ラグ固定用の嵌合部312を有する。
【0004】プラグ301をジャック311に挿着する
際には、ジャック311に対してプラグ301をA方向
に挿入する。ジャック311では、プラグ301が進入
してくると、嵌合部312がプラグ301に押圧されて
プラグ301の大径部302の形状に沿ってプラグ挿入
方向との直交方向に変位する。その後、大径部302が
嵌合部312を通過すると、嵌合部312がプラグ30
1の小径部303に嵌合する。これがジャック311へ
のプラグ301の挿着完了状態となる。
【0005】ジャック311からのプラグ301の抜脱
は、上記動作と逆の動作により、抜脱方向(逆A方向)
へのプラグ301の移動に伴って、プラグ301の大径
部302がジャック311の嵌合部312に直接作用す
ることにより行われる。この抜脱は、プラグ301に比
較的小さい力を加えることにより可能である。一方、プ
ラグ301に加わる力が上記抜脱に必要な力未満であれ
ば、ジャックへのプラグの挿着状態が維持される。
【0006】なお、上記公報には、さらに図28に示す
ように、改良された嵌合部322を有する他のジャック
321が示されているものの、その基本構造およびプラ
グ301の挿脱時の動作は前記ジャック311と同様で
ある。
【0007】上記のようなプラグ301およびジャック
311は、構造が簡単かつ安価であるとともに、ジャッ
ク311に対するプラグ301の挿脱が容易である。そ
の反面、小さな力にてプラグ301がジャック311か
ら簡単に抜脱されてしまうため、互いにケーブルにて接
続された電子機器間での信号の送受信が中断される事故
が生じ易い。特に、据え置き型の電子機器同士の接続に
おいては、プラグ301とジャック311との適合が不
十分である場合に、振動等によりプラグ301が抜脱さ
れる事態も生じている。
【0008】一方、例えばイーサネット(Ethern
et、登録商標)や特開2000−147317におい
ては、上述のような不用意なプラグの抜脱を防止するた
め、プラグとコネクタとの接続にメカニカルロックが採
用されている。
【0009】例えば上記公報の技術では、図29に示す
ように、光ファイバケーブル333の端部にプラグ33
1が設けられており、プラグ331の本体部分から爪部
332が突出している。この爪部332は、プラグ33
1をコネクタ341に挿着したときに、コネクタ341
の係合部342に嵌合する。これにより、プラグ331
がコネクタ341から不用意に抜脱される事故を防止す
ることができる。なお、コネクタ341からのプラグ3
31の抜脱は、爪部332をプラグ331の本体側に押
し付けた状態で、プラグ331を抜脱方向に引くことに
より行われる。
【0010】
【特許文献1】登録実用新案第3041482号(登録
日:平成9年7月2日)
【0011】
【特許文献2】特開2000−147317号公報(公
開日:平成12年5月26日)
【0012】
【発明が解決しようとする課題】ところが、図29に示
したプラグ331は、コネクタ341に挿入される本体
部分とは別に、その本体部分から突出した爪部332を
有するものであるため、小型化し難い構造となってい
る。さらに、コネクタ341には、上記爪部332に対
応して係合部342が必要となり、コネクタ341を備
えた電子機器には、係合部342の設置スペースが必要
となる。
【0013】また、例えばイーサネット(登録商標)に使
用されるメカニカルロックは、プラグ側に設けられたロ
ック機構を使用する場合に、その回転方向を確認しなく
てはならない構造であるため、その作業が煩わしいもの
となっている。
【0014】一方、最近では、上記のような問題を解決
可能なものとして、コネクタに挿入される部分に可動部
を有するプラグが提案されている。このようなプラグに
対応するコネクタでは、上記可動部がメカニカルロック
機構に作用する構成とすることが可能であるものの、そ
のようなコネクタについては未だ提案さていない。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本発明のコネクタは、非可動部とこの非可動部に
対して移動可能な可動部とを備えたプラグを挿脱可能な
コネクタにおいて、前記プラグの挿入による前記可動部
のプラグ挿入方向への変位に伴い前記非可動部を固定す
る一方、前記可動部のプラグ抜脱方向への変位により前
記固定を解除するプラグ固定手段を備えていることを特
徴としている。
【0016】上記の構成によれば、プラグ固定手段によ
り、プラグの挿入による可動部のプラグ挿入方向への変
位に伴い非可動部が固定される。一方、可動部のプラグ
抜脱方向への変位により非可動部に対する固定が解除さ
れる。したがって、プラグの可動部の移動に応じて、プ
ラグに対する固定およびその解除が可能となる。
【0017】上記のコネクタは、前記非可動部がプラグ
の先端部に設けられ、前記プラグ固定手段が、プラグの
前記可動部に押圧されて変位する被押圧部と、この被押
圧部の変位に応じて変位し、プラグの抜脱を阻止するよ
うにプラグの前記非可動部と係合する係合部とを備えて
いる構成としてもよい。
【0018】上記の構成によれば、プラグ固定手段の被
押圧部が、プラグの可動部に押圧されて変位し、この被
押圧部の変位に応じて係合部がプラグの抜脱を阻止する
ように、プラグの先端部の非可動部と係合する。したが
って、プラグの可動部の移動に応じて、プラグに対する
固定およびその解除を適切に行うことができる。
【0019】上記のコネクタは、前記係合部が、前記非
可動部と係合する際、およびこの係合を解除する際に、
前記プラグの挿脱方向との交差方向へ移動する構成とし
てもよい。
【0020】上記の構成によれば、プラグ固定手段の係
合部によるプラグの非可動部に対しての係合とその解除
とを適切に行うことができる。
【0021】上記のコネクタは、前記係合部が、プラグ
の前記非可動部と当接する第1面、およびこの第1面の
反対側の第2面を有し、プラグの挿着完了時のプラグ挿
入方向に対する第1面の角度が、プラグの挿着前のプラ
グ抜脱方向に対する第2面の角度よりも大きくなってい
る構成としてもよい。
【0022】上記の構成によれば、コネクタへのプラグ
の挿着完了状態において、係合部はその第1面によりプ
ラグの非可動部と係合し、プラグの抜脱を阻止する。こ
の場合、プラグの挿着完了時のプラグ挿入方向に対する
第1面の角度は、プラグの挿着前のプラグ抜脱方向に対
する第2面の角度よりも大きくなっているので、係合部
によるプラグの抜脱阻止を確実に行うことができる。
【0023】なお、コネクタへのプラグの挿入時に、プ
ラグの先端部が係合部の第2面に当たる場合には、第1
面に対する第2面の相対的な角度設定により、プラグの
挿入を容易に行うことができる。
【0024】上記のコネクタは、前記プラグ固定手段
が、前記被押圧部および係合部が直接的あるいは間接的
につながった状態で形成されている部材からなり、前記
係合部は、プラグの前記非可動部と係合する際に、前記
プラグ固定手段に形成された所定の支点部を中心として
回転する構成としてもよい。
【0025】上記の構成によれば、プラグ固定手段を例
えば1枚の板材により形成することができるので、コネ
クタの構成を簡素なものとすることができる。
【0026】上記のコネクタは、前記係合部の回転が、
プラグの前記可動部に押圧された前記被押圧部の変位に
伴いプラグ固定手段の何れかの部分が弾性変形し、その
弾性変形が復元することにより生じる構成としてもよ
い。
【0027】上記の構成によれば、プラグ固定手段の弾
性を利用した簡単な構成により、プラグの非可動部に対
する係合部の係合を行わせることができる。
【0028】上記のコネクタは、前記係合部の回転が、
前記被押圧部がプラグの前記可動部に押圧されて変位す
ることにより生じる構成としてもよい。
【0029】上記の構成によれば、被押圧部がプラグの
可動部に押圧されて変位することを利用した簡単な構成
により、プラグの非可動部に対する係合部の係合を行わ
せることができる。
【0030】上記のコネクタは、前記係合部、被押圧部
および支点部が、プラグ抜脱方向側へこの順序に配され
ている構成としてもよい。
【0031】上記の構成によれば、弾性を利用してプラ
グの非可動部に対する係合部の係合を行わせるプラグ固
定手段を容易に構成することができる。また、支点部が
コネクタにおけるプラグ抜脱方向側に固定された構成と
した場合、プラグ挿入方向側でのコネクタ構成要素を少
なくすることができる。
【0032】上記のコネクタは、前記係合部、支点部お
よび被押圧部が、プラグ抜脱方向側へこの順序に配され
ている構成としてもよい。
【0033】上記の構成によれば、被押圧部がプラグの
可動部に押圧されて変位することを利用してプラグの非
可動部に対する係合部の係合を行わせるプラグ固定手段
を容易に構成することができる。また、支点部の一方側
に被押圧部が配され、その反対側に係合部が配された状
態となるので、支点部をプラグ領域におけるプラグ挿脱
方向の中央部付近に配することにより、プラグ挿入方向
側およびプラグ抜脱方向側でのコネクタ構成要素を少な
くすることができる。
【0034】上記のコネクタは、前記被押圧部、係合部
および支点部がコネクタに挿着されたプラグから見てプ
ラグの周りの同一側に配されている構成としてもよい。
【0035】上記の構成によれば、コネクタ構成要素が
プラグ領域の同一側に集中するので、コネクタの小型化
が可能である。
【0036】上記のコネクタは、前記被押圧部および支
点部が、コネクタに挿着されたプラグから見てプラグの
周りの同一側に配される一方、前記係合部が、前記プラ
グから見てプラグの周りにおける前記被押圧部および支
点部側とは反対側に配されている構成としてもよい。
【0037】上記の構成によれば、プラグ挿脱方向と直
交する方向において、支点部と係合部との間に長い距離
を確保でき、この部分の弾性を利用して、係合部により
プラグの非可動部を係合し、かつ適切に固定することが
可能となる。この結果、プラグを安定に一定位置に固定
することができる。
【0038】上記のコネクタは、前記プラグの挿脱方向
との交差方向への前記係合部の移動を案内する案内部材
を備えている構成としてもよい。
【0039】上記の構成によれば、案内部材により係合
部の移動が案内されるので、係合部によるプラグの非可
動部に対する係脱動作を安定に行うことができる。
【0040】上記のコネクタは、前記プラグ固定手段
が、前記支点部から被押圧部までの部分の少なくとも一
部が、プラグの前記可動部に押圧された前記被押圧部の
変位に伴い弾性変形する弾性体からなる構成としてもよ
い。
【0041】上記の構成によれば、係合部、被押圧部お
よび支点部が、プラグ抜脱方向側へこの順序に配されて
いる構成において、上記弾性体により、プラグの非可動
部に対する係合部の係脱を適切に行わせることができ
る。
【0042】上記のコネクタは、前記プラグ固定手段
が、前記係合部に対する前記支点部側とは反対側の部分
に延設部を有し、前記延設部における少なくとも一部
が、プラグの前記可動部に押圧された前記被押圧部の変
位に伴い弾性変形する弾性体からなる構成としてもよ
い。
【0043】上記の構成によれば、係合部、被押圧部お
よび支点部が、プラグ抜脱方向側へこの順序に配されて
いる構成において、上記延設部の弾性により、プラグの
非可動部に対する係合部の係脱を適切に行わせることが
できる。また、係合部に対する支点部側とは反対側の部
分である延設部に弾性を持たせた構成であるので、支点
部側におけるコネクタ構成要素の集中を緩和することが
できる。
【0044】上記のコネクタは、前記プラグ固定手段
が、前記支点部からこの支点部に対する前記係合部側部
分とは反対側部分の少なくとも一部が、前記被押圧部が
プラグの前記可動部に押圧されて変位することに伴って
弾性変形する弾性体からなる構成としてもよい。
【0045】上記の構成によれば、係合部、支点部およ
び被押圧部が、プラグ抜脱方向側へこの順序に配されて
いる構成において、上記弾性体により、プラグの非可動
部に対する係合部の係脱を適切に行わせることができ
る。
【0046】上記のコネクタは、前記プラグ固定手段
が、前記係合部に対する前記支点部側とは反対側の部分
に延設部を有し、この延設部における少なくとも一部
が、前記被押圧部がプラグの前記可動部に押圧されて変
位することに伴って弾性変形する弾性体からなる構成と
してもよい。
【0047】上記の構成によれば、係合部、支点部およ
び被押圧部が、プラグ抜脱方向側へこの順序に配されて
いる構成において、上記弾性体により、プラグの非可動
部に対する係合部の係脱を適切に行わせることができ
る。
【0048】上記のコネクタは、プラグの前記非可動部
が後端部に傾斜面を有し、前記係合部が前記傾斜面と係
合してプラグの抜脱を阻止するものであり、前記支点部
が、前記傾斜面と接する円の中心、またはこの中心より
もプラグの軸心側の位置に配されている構成としてもよ
い。
【0049】上記の構成によれば、プラグの非可動部に
対する係合部の係脱を円滑に行うことができる。
【0050】上記のコネクタは、前記プラグ固定手段
が、前記係合部、被押圧部および支点部が形成された板
材からなり、支点部に対する係合部側とは反対側の端部
側部分が、支点部において折曲されかつ固定されている
構成としてもよい。
【0051】上記の構成によれば、係合部、被押圧部お
よび支点部が、プラグ抜脱方向側へこの順序に配されて
いる構成において、係合部をプラグの非可動部に対して
係脱させるための弾性を支点部付近において容易かつ確
実に得ることができる。
【0052】上記のコネクタは、前記固定手段が、前記
係合部から支点部までの部分の少なくとも一部が弾性体
からなり、プラグの前記非可動部に対する前記係合部の
係合状態においてプラグの非可動部に対して抜脱方向へ
の一定以上の力が作用したときに、前記弾性体部分での
変形により、前記非可動部に対する前記係合部の係合を
解除可能となっている構成としてもよい。
【0053】上記の構成によれば、プラグが取り付けら
れた接続ケーブルを例えば脚で引っ掛けた場合のよう
に、コネクタに挿着されたプラグに大きな力が加わった
場合に、プラグやコネクタの破損、さらには接続ケーブ
ルを接続した電子機器が落下して損傷するといった事態
を防止することができる。
【0054】上記のコネクタは、少なくとも前記係合部
が弾性を有する板材からなるとともにプラグ固定手段の
一端部に形成され、この係合部が、プラグの前記非可動
部に対する係合状態においてプラグの非可動部に対して
抜脱方向への一定以上の力が作用したときに、折り曲が
ることにより前記非可動部に対する係合を解除可能とな
っている構成としてもよい。
【0055】上記の構成によれば、プラグが取り付けら
れた接続ケーブルを例えば脚で引っ掛けた場合のよう
に、コネクタに挿着されたプラグに大きな力が加わった
場合に、プラグやコネクタの破損、さらには接続ケーブ
ルを接続した電子機器が落下して損傷するといった事態
を防止することができる。
【0056】また、上記のように、可動部を移動させな
い状態でプラグの抜脱が生じた場合に、係合部が折り曲
げられることによりプラグ固定手段における係合部以外
の他の部分に大きな負荷がかからないようになってい
る。
【0057】上記のコネクタは、前記係合部と前記被押
圧部との間に、少なくとも前記係合部と接続するように
中間延設部が設けられており、前記中間延設部には、前
記係合部に向かって開口するように前記非可動部が通過
可能なプラグ通過孔が形成され、前記係合部との接続部
分付近における前記プラグ通過孔の幅を除いた中間延設
部の幅が、他の部分の幅よりも狭くなっている構成とし
てもよい。
【0058】上記の構成によれば、係合部の接続部付近
において、実質的な中間延設部の幅が狭くなっている。
したがって、上記接続部付近において係合部が折り曲が
り易くなる。さらに、前記プラグ通過孔の幅を除いた中
間延設部の幅を調整することにより、プラグの抜脱され
易さを調整できる。
【0059】上記のコネクタは、種々の電子機器に適用
可能である。
【0060】
【発明の実施の形態】〔実施の形態1〕本発明の実施の
一形態を図1ないし図7に基づいて以下に説明する。本
実施の形態のコネクタに対応するプラグは、図2および
図3に示す構成を有している。同図に示すように、プラ
グ11は中心部に軸部12を有している。この軸部12
の内部には例えば光ファイバが配されている。軸部12
の先端部には係合受部(非可動部)13が形成されてい
る。係合受部13は、先端部側から後端部側へ前傾斜面
13a、同径面13bおよび後傾斜面(傾斜面)13c
を有している。
【0061】軸部12における係合受部13の後方側に
は、係合受部13よりも径が小さくなったくびれ部であ
る小径部14が形成されている。この小径部14の外周
面は全て同径面となっている。
【0062】プラグ11における小径部14の後方側に
は可動部15が設けられている。可動部15は、先端部
側から後端部側へ前傾斜面15a、同径面15bおよび
後傾斜面15cを有している。同径面15bの径は、小
径部14および係合受部13における同径面13bの径
よりも大きくなっている。この可動部15は軸部12の
外周部に進退移動可能に嵌合されている。したがって、
可動部15は、係合受部13および小径部14に対し
て、プラグ11の軸方向、即ち後述するコネクタ21へ
の挿脱方向に進退移動可能である。
【0063】また、可動部15は、中間部16を介して
つまみ部17と連結されている。したがって、可動部1
5はつまみ部17と一体的に移動する。中間部16は、
プラグ11がコネクタ21に挿入される際の案内部とし
て機能する。また、つまみ部17は、プラグ11の使用
者がプラグ11を挿脱する際の把持部となる。
【0064】さらに、可動部15は、弾性部材によりプ
ラグ11の先端方向へ付勢されている。この付勢により
可動部15が最も前進した進出位置に配された状態が図
2であり、操作者によりつまみ部17が引っ張られて可
動部15が最も後退した後退位置に配された状態が図3
である。
【0065】上記のプラグ11と対応するコネクタ21
は、内部に図1に示すメカニカルロック機構部を有す
る。このメカニカルロック機構部は、例えば板ばねから
なるプラグ固定部材(プラグ固定手段)22を有してい
る。このプラグ固定部材22は、プラグ挿入方向、即ち
A方向の前端部側からB方向の後端部側へ係合部23、
被押圧部24および支点部25をこの順に有している。
これら係合部23、被押圧部24および支点部25は、
コネクタ21にプラグ11が挿着されたときにプラグ1
1が存在する領域であるプラグ領域26の周りにおける
同一側に位置している。また、係合部23と被押圧部2
4とはプラグ領域26方向へ突出しており、プラグ領域
26方向における係合部23と被押圧部24との先端位
置は、係合部23の方が被押圧部24よりもプラグ領域
26に近い位置となっている。
【0066】係合部23はプラグ固定部材22をほぼV
字形に折曲して形成されている。この係合部23は、プ
ラグ挿入方向であるA方向の側に第1面23aを有し、
プラグ抜脱方向であるB方向の側に第2面23bを有し
ている。第1面23aは、少なくともプラグ11がコネ
クタ21から抜脱されるときに、プラグ11における係
合受部13の後傾斜面13cが当接される面である。第
2面23bは、プラグ11がコネクタ21に挿入される
ときに、プラグ11における係合受部13の前傾斜面1
3aと当接する面である。なお、第2面23bは、前傾
斜面13aと必ずしも当接される必要はない。
【0067】コネクタ21へのプラグ挿着完了時におけ
るA方向に対しての第1面23aの角度は、コネクタ2
1へのプラグ挿着前におけるB方向に対しての第2面2
3bの角度よりも大きくなっている。これにより、係合
部23は、プラグ領域26へのプラグ11の挿着が容易
である一方、プラグ11の可動部15を移動させない状
態での、プラグ領域26からのプラグ11の抜脱を適切
に阻止できるようになっている。
【0068】プラグ固定部材22における係合部23か
ら、プラグ固定部材22におけるプラグ挿入方向端部側
の部分は、プラグ挿入方向(A方向)と直交する方向
(P−Q方向)においてプラグ領域26から離れる方向
(P方向)に延びた挿入方向端延設部27となってい
る。
【0069】被押圧部24はプラグ領域26方向、即ち
Q方向へ突出した湾曲形状、例えば半円の円弧状に形成
されている。また、係合部23と被押圧部24との間は
P方向へ後退した凹部28となっている。
【0070】支点部25は中間延設部29、30を介し
て被押圧部24と接続されている。中間延設部30は支
点部25からA方向へ延びており、中間延設部29は中
間延設部30のA方向側端部からQ方向に延びている。
プラグ固定部材22におけるプラグ11の抜脱側端部
は、支点部25においてP方向へほぼ直角に折曲され、
抜脱方向端延設部31となっている。
【0071】抜脱方向端延設部31は保持部材32によ
り両側から挟持されている。これにより、プラグ固定部
材22における支点部25からA方向側の部分が、支点
部25あるいは中間延設部30での弾性変形、およびそ
の変形から復元する方向の応力(以下、これを回転応力
と称する)により、P−Q方向へ移動可能となってい
る。回転応力は、上記のように、プラグ固定部材22に
おいて、弾性変形から復元する方向の力であり、支点部
25を中心とした回転力として作用する。この点は、以
下の各コネクタの例においても同様である。
【0072】また、コネクタ21には、挿入方向端延設
部27あるいは係合部23のA方向側面に、移動する係
合部23をP−Q方向へ案内する案内部材33が設けら
れている。また、プラグ領域26のA方向端部位置に
は、プラグ領域26からさらにA方向へのプラグ11の
移動を阻止する先端位置決め部材34が設けられてい
る。さらに、プラグ領域26の周りには、プラグ領域2
6へのプラグ11の挿脱を案内する案内部材35が設け
られている。
【0073】上記の構成において、コネクタ21にプラ
グ11を挿着する場合には、使用者が、プラグ11のつ
まみ部17を掴み、プラグ11をコネクタ21に対して
A方向に挿入する。この挿入動作により、プラグ11
は、まず図4(a)に示すように、可動部15がコネク
タ21の案内部材35に案内されて進行する。
【0074】次に、プラグ11の係合受部13における
前傾斜面13aがコネクタ21の係合部23における第
2面23bと当接するとともに、プラグ11の可動部1
5における前傾斜面15aがコネクタ21の被押圧部2
4と当接する。これにより、係合部23および被押圧部
24がP方向に押されてその方向に変位する。このとき
の係合部23の移動は案内部材33により案内される。
【0075】なお、上記の動作においては、コネクタ2
1の係合部23、被押圧部24が共にそれぞれ係合受部
13、可動部15によりP方向に押されて変位する必要
はなく、何れか一方の対のみの動作によって係合部23
および被押圧部24がP方向に変位するものであっても
よい。
【0076】次に、図4(b)に示すように、コネクタ
21の被押圧部24がプラグ11の可動部15の最大径
部分である同径面15bに乗り上がった状態となる。こ
のとき、プラグ11の中間部16がコネクタ21の案内
部材35により案内される。
【0077】その後、プラグ11の可動部15における
同径面15bがコネクタ21の被押圧部24の位置を過
ぎると、図4(c)に示すように、支点部25の周りの
回転応力により、被押圧部24が可動部15の同径面1
5bと中間部16との間の凹部18に落ち込む。これに
伴い、コネクタ21の係合部23が、Q方向に移動して
小径部14に入り込み、プラグ11の係合受部13の後
端部、即ち後傾斜面13cと係合する。この結果、プラ
グ11が取り付けられた接続ケーブルを引っ張ることに
よる、コネクタ21からのプラグ11の抜脱が、上記係
合受部13と係合部23との係合により阻止される。
【0078】また、この状態において、プラグ11の係
合受部13の先端部は先端位置決め部材34と当接され
る。したがって、プラグ11は、この位置からのさらな
るA方向への移動が阻止される。
【0079】また、前述のように、コネクタ21へのプ
ラグ挿着完了時におけるA方向に対しての第1面23a
の角度は、コネクタ21へのプラグ挿着前におけるB方
向に対しての第2面23bの角度よりも大きくなってい
る。したがって、プラグ11は係合部23によりB方向
への移動を適切に阻止された状態となる。これにより、
例えばプラグ11が取り付けられた接続ケーブルが引っ
張られた場合に、プラグ11がコネクタ21から容易に
抜脱される事態を防止することができる。
【0080】次に、図4(c)に示したコネクタ21へ
のプラグ11の挿着完了状態からプラグ11を抜脱する
場合には、使用者がプラグ11のつまみ部17を掴んで
B方向へ引っ張る。
【0081】この動作により、プラグ11のつまみ部1
7と共に可動部15がB方向へ移動し、コネクタ21の
被押圧部24が可動部15の後傾斜面15cを経て同径
面15bに乗り上げた状態となる。これにより、図4
(b)に示すように、コネクタ21の被押圧部24がP
方向へ変位し、これに伴って係合部23がP方向へ移動
する。この結果、プラグ11の係合受部13に対する係
合部23の係合が解除され、B方向へのプラグ11の移
動、即ちコネクタ21からのプラグ11の抜脱が可能と
なる。その後、図4(a)に示した状態を経て、コネク
タ21からプラグ11が抜脱される。
【0082】上記のように、本コネクタ21では、プラ
グ11のつまみ部17を引っ張ることにより、コネクタ
21からプラグ11を容易に抜脱することができる。
【0083】なお、本実施の形態のコネクタ21では、
コネクタ21へのプラグ11の挿着完了状態において、
プラグ11が取り付けられた接続ケーブルにプラグ11
を抜脱する方向の大きな力が加わった場合に、つまみ部
17を移動させることなくプラグ11を抜脱できるよう
にすることも可能である。
【0084】このような機能は、挿着完了時のコネクタ
21の係合部23における第1面23aの傾斜角度、即
ちA方向に対する第1面23aの角度を適当に設定する
ことにより得ることができる。または、プラグ固定部材
22が板ばねからなる場合に、係合部23から支点部2
5までの間の何れかの部分において、ばねの強度もしく
はその部分の強度を調整することによっても可能であ
る。
【0085】図5には、コネクタ21の係合部23にお
ける第1面23aの角度を適当に設定した場合を示す。
同図の例では、挿着完了時におけるA方向に対する第1
面23aの角度を図4(c)に示した場合よりも小さく
し、係合部23による係合受部13への係合強度を弱め
ている。即ち、プラグ11(係合受部13)をB方向へ
引っ張る力が加わった場合に、係合部23から支点部2
5までの何れかの部分、例えば凹部28の小さい撓み量
により、係合受部13と係合部23との係合が外れ易く
なっている。
【0086】上記のような構成とすることにより、例え
ば接続ケーブルを脚で引っ掛けた場合のように、プラグ
11に大きな力が加わった場合に、プラグ11やコネク
タ21の破損、さらには接続ケーブルを接続した電子機
器が落下して損傷するといった事態を防止することがで
きる。
【0087】また、上記のコネクタ21は、これに類似
した構成の図6に示すコネクタ41に変形可能である。
このコネクタ41はプラグ固定部材(プラグ固定手段)
42を有する。このプラグ固定部材42は、前記プラグ
固定部材22に対して中間延設部29を除去し、中間延
設部30の長さを短くした構成となっている。したがっ
て、プラグ固定部材42では支点部25から係合部23
の先端部までの長さがプラグ固定部材22と比較して短
くなっている。これにより、コネクタ41はコネクタ2
1と比較して小型化が可能である。
【0088】前記コネクタ21では、係合部23が案内
部材33に案内されて移動するので、係合部23の先端
部の軌跡はP−Q方向の直線となる。これに対し、コネ
クタ41では、上記のように、支点部25から係合部2
3までの長さが短くなっているので、係合部23の先端
部の軌跡はほぼR−S方向の円弧となる。なお、係合部
23における第1面23aと第2面23bとの関係はコ
ネクタ21の場合と同様である。
【0089】上記の構成において、コネクタ41にプラ
グ11が挿着される際には、コネクタ41へのプラグ1
1の挿入動作により、図7に示すように、まずコネクタ
41の被押圧部24がプラグ11の可動部15に押圧さ
れて変位し、これに伴い、係合部23がR方向に回転す
る。
【0090】その後、プラグ11の可動部15が被押圧
部24の位置を過ぎると、被押圧部24がプラグ11の
凹部18に落ち込む。これに伴い、係合部23がS方向
に回転して小径部14に入り込み、プラグ11の係合受
部13の後端部と係合する。これにより、接続ケーブル
が引っ張られた場合におけるB方向へのプラグ11の抜
脱が阻止される。
【0091】一方、コネクタ41からプラグ11が抜脱
される際には、プラグ11のつまみ部17が引っ張られ
て可動部15がB方向へ移動することにより、コネクタ
41の被押圧部24が可動部15の同径面15bに乗り
上げた状態となる。これにより、コネクタ41の被押圧
部24が変位し、これに伴って係合部23がR方向へ移
動する。この結果、プラグ11の係合受部13に対する
係合部23の係合が解除され、コネクタ41からのプラ
グ11の抜脱が可能となる。
【0092】なお、接続ケーブルにプラグ11を抜脱す
る方向の大きな力が加わった場合に、つまみ部17を移
動させることなくプラグ11を抜脱できる機能について
は、コネクタ21において説明した前述の構成とするこ
とにより、同様に得ることができる。
【0093】また、コネクタ21では、プラグ固定部材
22の全てが弾性体である必要はなく、プラグ固定部材
22における支点部25、中間延設部30、中間延設部
29あるいは被押圧部24の何れかが弾性体であればよ
い。同様に、コネクタ41では、プラグ固定部材42に
おける支点部25、中間延設部30あるいは被押圧部2
4の何れかが弾性体であればよい。
【0094】また、上記のコネクタ21、41では、プ
ラグ11の挿入口側(B方向側)に保持部材32や抜脱
方向端延設部31等の構成要素を備える一方、先端位置
決め部材34からプラグ11の挿入先端側(A方向側)
へ部品がせり出していない構成となっている。したがっ
て、コネクタ21、41は、電子機器において、プラグ
11の挿入先端側に発光素子や受光素子を含め、複雑な
回路等が集中する場合に適する。
【0095】〔実施の形態2〕本発明の実施の他の形態
を図8ないし図10に基づいて以下に説明する。なお、
前記の実施の形態に示した部材と同一の機能を有する部
材には同一の符号を付記し、その説明を省略する。
【0096】図8に示すように、本実施の形態のコネク
タ51は、例えば板ばねからなるプラグ固定部材(プラ
グ固定手段)52を有している。このプラグ固定部材5
2は、プラグ抜脱方向へ、即ちB方向へ、係合部23、
被押圧部24および支点部53をこの順に有している。
さらに、係合部23と被押圧部24との間に凹部28を
有し、被押圧部24と支点部53との間に中間延設部2
9、30を有している。
【0097】上記係合部23、被押圧部24および支点
部53はプラグ領域26の周りにおける同一側に位置し
ている。また、係合部23と被押圧部24とはプラグ領
域26方向へ突出しており、プラグ領域26方向におけ
る係合部23と被押圧部24との先端位置は、係合部2
3の方が被押圧部24よりもプラグ領域26に近い位置
となっている。
【0098】係合部23における第1面23aと第2面
23bとの関係は、前記コネクタ21の場合と同様、コ
ネクタ51へのプラグ挿着完了時におけるA方向に対し
ての第1面23aの角度が、コネクタ51へのプラグ挿
着前におけるB方向に対しての第2面23bの角度より
も大きくなっている。
【0099】上記の支点部53はB方向側端部に設けら
れている。この支点部53では、プラグ固定部材52が
支点部53を中心に回転可能に支持されている。
【0100】また、プラグ固定部材52における係合部
23からプラグ挿入方向端部側部分は、P方向に延びた
挿入方向端延設部54およびそのP方向側端部からA方
向に延びた挿入方向端延設部(延設部)55となってい
る。挿入方向端延設部54は、その両側の案内部材56
に案内されてP−Q方向へ移動する。挿入方向端延設部
55は、先端部が受け部材57の傾斜面57aに予め当
接されているか、あるいは挿入方向端延設部54がP方
向へ移動したときに、先端部から上記傾斜面57aに当
接するようになっている。上記傾斜面57aは、挿入方
向端延設部55の端部が当接する位置から挿入方向端延
設部54側の位置にかけて、挿入方向端延設部55と傾
斜面57aとの間隔が漸次広がっていくように傾斜して
いる。なお、受け部材57は、傾斜面57aを有するこ
となく、傾斜面57aの角度で単に斜めに設けられてい
てもよい。
【0101】上記構造により、挿入方向端延設部54に
対してP方向の力が作用し、挿入方向端延設部54がP
方向へ移動した場合には、挿入方向端延設部55が傾斜
面57aに沿うように、挿入方向端延設部55と挿入方
向端延設部54とのなす角度が狭くなる。一方、上記P
方向の力が解除された場合には、挿入方向端延設部55
の弾性(回転応力)により、挿入方向端延設部55と挿
入方向端延設部54とのなす角度が元の角度まで広が
り、挿入方向端延設部54がQ方向へ移動する。
【0102】上記の構成において、コネクタ51にプラ
グ11が挿入された場合の被押圧部24および係合部2
3の動作、並びにコネクタ51からプラグ11が抜脱さ
れる場合の被押圧部24および係合部23の動作は、図
1に示した前記コネクタ21の場合と同様である。ただ
し、係合部23をプラグ11の係合受部13に係合させ
るための力(回転応力)は、前記コネクタ21が被押圧
部24から支点部25までの何れかの部分の弾性によっ
て得ていたのに対し、本コネクタ51では、挿入方向端
延設部55の弾性によって得ている。
【0103】なお、本実施の形態のコネクタ51におい
ても、前記コネクタ21と同様、コネクタ51へのプラ
グ11の挿着完了状態において、プラグ11が取り付け
られた接続ケーブルにプラグ11を抜脱する方向の大き
な力が加わった場合に、つまみ部17を移動させること
なくプラグ11を抜脱できるようにすることが可能であ
る。即ち、この機能は、例えば、挿着完了時のコネクタ
51の係合部23における第1面23aの傾斜角度、即
ちA方向に対する第1面23aの角度を適当に設定する
ことにより、あるいはプラグ固定部材52が板ばねから
なる場合に、係合部23から支点部53までの間の何れ
かの部分において、ばねの強度もしくはその部分の強度
を調整することによって得ることができる。
【0104】また、上記のコネクタ51は、プラグ固定
部材52の挿入方向端延設部55がA方向に延びた構成
となっている。しかしながら、図9に示すコネクタ61
のように、プラグ固定部材(プラグ固定手段)62の挿
入方向端延設部55がコネクタ51の場合とは逆に、B
方向に延びた構成としてもよい。
【0105】さらに、上記のコネクタ51(あるいはコ
ネクタ61)は、これに類似した構成の図10に示すコ
ネクタ71に変形可能である。このコネクタ71はプラ
グ固定部材(プラグ固定手段)72を有する。このプラ
グ固定部材72は、前記プラグ固定部材52に対して中
間延設部29を除去し、中間延設部30の長さを短くし
た構成となっている。したがって、プラグ固定部材72
では支点部53から係合部23の先端部までの長さがプ
ラグ固定部材52と比較して短くなっている。これによ
り、コネクタ71はコネクタ51と比較して小型化が可
能である。
【0106】前記コネクタ51では、係合部23が案内
部材56に案内されて移動するので、係合部23の先端
部の軌跡はP−Q方向の直線となる。これに対し、コネ
クタ71では、上記のように、支点部53から係合部2
3までの長さが短くなっているので、係合部23の先端
部の軌跡はほぼR−S方向の円弧となる。
【0107】このR−S方向への係合部23の移動を円
滑に行わせるために、挿入方向端延設部54は湾曲形状
となり、案内部材56はその挿入方向端延設部54を案
内するように設けられている。挿入方向端延設部55
は、挿入方向端延設部54から支点部53の方向に折り
曲げて形成されている。受け部材57は、予め挿入方向
端延設部55の先端部が当接されているか、あるいは係
合部23がR方向に移動したときに、まず挿入方向端延
設部55の先端部が当接するように傾斜して設けられて
いる。
【0108】なお、係合部23における第1面23aと
第2面23bとの関係、およびそれによるプラグ11の
抜脱防止機能についてはコネクタ21の場合と同様であ
る。
【0109】上記の構成において、コネクタ71にプラ
グ11が挿入された場合の被押圧部24および係合部2
3の動作、並びにコネクタ71からプラグ11が抜脱さ
れる場合の被押圧部24および係合部23の動作は、図
6に示した前記コネクタ41の場合と同様である。ただ
し、係合部23をプラグ11の係合受部13に係合させ
るための力(回転応力)は、前記コネクタ41が被押圧
部24から支点部25までの何れかの部分の弾性によっ
て得ていたのに対し、本コネクタ71では、挿入方向端
延設部55の弾性によって得ている。
【0110】なお、接続ケーブルにプラグ11を抜脱す
る方向の大きな力が加わった場合に、つまみ部17を移
動させることなくプラグ11を抜脱できる機能について
は、コネクタ21において説明した前述の構成とするこ
とにより、同様に得ることができる。
【0111】また、上記のコネクタ51、61、71で
は、プラグ11の挿入先端側(A方向側)に案内部材5
6、受け部材57あるいは挿入方向端延設部55等の構
成要素を備える一方、プラグ11の挿入口側(B方向
側)の構成が簡素なものとなっている。したがって、コ
ネクタ51、61、71は、電子機器において、挿入口
側(B方向側)をシンプルな形状にしやすくなり、外見
を重視する場合に適する。
【0112】また、コネクタ61、71では、挿入方向
端延設部55がB方向側に折り曲げられ、それに応じて
受け部材57を配した構成となっているので、コネクタ
51と比較してプラグ11の挿入先端側(A方向側)で
のコネクタ61、71の構成要素の集中が緩和されてい
る。
【0113】〔実施の形態3〕本発明の実施のさらに他
の形態を図11ないし図17に基づいて以下に説明す
る。なお、前記の実施の形態に示した部材と同一の機能
を有する部材には同一の符号を付記し、その説明を省略
する。
【0114】図11に示すように、本実施の形態のコネ
クタ81は、例えば板ばねからなるプラグ固定部材(プ
ラグ固定手段)82を有している。このプラグ固定部材
82は、プラグ抜脱方向へ、即ちB方向へ、係合部2
3、支点部83および被押圧部24をこの順に有してい
る。係合部23と被押圧部24とはプラグ領域26方向
へ突出しており、プラグ領域26方向における係合部2
3と被押圧部24との先端位置は、係合部23の方が被
押圧部24よりもプラグ領域26に近い位置となってい
る。また、係合部23と被押圧部24との間の支点部8
3に相当する部分は凹部84となっている。
【0115】上記係合部23、支点部83および被押圧
部24はプラグ領域26の周りにおける同一側に位置し
ている。また、係合部23における第1面23aと第2
面23bとの関係は、前記コネクタ21の場合と同様、
コネクタ81へのプラグ挿着完了時におけるA方向に対
しての第1面23aの角度が、コネクタ81へのプラグ
挿着前におけるB方向に対しての第2面23bの角度よ
りも大きくなっている。
【0116】上記の支点部83は係合部23と被押圧部
24との間に設けられ、プラグ固定部材82は支点部8
3を中心として回転可能に支持されている。この支点部
83は、例えば図12に示す構造となっている。同図に
示す例では、支点部83は、プラグ固定部材82の一部
を切り、その部分を円筒部とすることにより形成されて
いる。この場合、円筒部は軸部材が挿入されることによ
り支点部83となる。
【0117】また、プラグ固定部材82における両方の
端部側部分のうち、係合部23側の部分は挿入方向側延
設部(延設部)85となっており、被押圧部24側の部
分は抜脱方向側延設部86となっている。これら挿入方
向側延設部85と抜脱方向側延設部86とは、例えばA
−B方向と直交する方向に対してB側に傾斜した状態
で、互いにほぼ平行に設けられている。
【0118】上記抜脱方向側延設部86の端部における
A方向側の位置には、抜脱方向側延設部86が当接する
ように案内部材87が設けられている。
【0119】上記の構成において、コネクタ81にプラ
グ11を挿着する場合に、プラグ11がコネクタ81に
対してA方向に挿入されると、この挿入動作により、プ
ラグ11は、まず図13(a)に示すように、可動部1
5がコネクタ81の案内部材35に案内されて進行す
る。
【0120】次に、プラグ11の係合受部13における
前傾斜面13aがコネクタ81の係合部23における第
2面23bと当接し、またプラグ11の可動部15にけ
る前傾斜面15aがコネクタ81の被押圧部24と当接
する。なお、ここではプラグ11の係合受部13が、コ
ネクタ81の係合部23と当接することなく係合部23
の位置を通過するものであってもよい。
【0121】次に、図13(b)に示すように、コネク
タ81の被押圧部24がプラグ11の可動部15の最大
径部分である同径面15bに乗り上がった状態となる。
したがって、コネクタ81の被押圧部24がプラグ11
の可動部15に押され、支点部83を中心として回転す
るように変位する。これに伴い、支点部83から抜脱方
向側延設部86までの何れかの部分、例えば抜脱方向側
延設部86が弾性変形し、コネクタ81の係合部23が
支点部83を中心としてプラグ11(プラグ領域26)
方向、即ちS方向に回転し、小径部14に入り込む。こ
れにより、コネクタ81の係合部23がプラグ11の係
合受部13の後端部と係合する。この結果、プラグ11
が取り付けられた接続ケーブルを引っ張ることによる、
コネクタ81からのプラグ11の抜脱が、上記係合受部
13と係合部23との係合により阻止される。
【0122】なお、係合部23における第1面23aと
第2面23bとの関係、およびそれによるプラグ11の
抜脱防止機能についてはコネクタ21の場合と同様であ
る。
【0123】次に、図13(b)に示したコネクタ81
へのプラグ11の挿着完了状態からプラグ11を抜脱す
る場合には、使用者がプラグ11のつまみ部17を掴ん
でB方向へ引っ張る。
【0124】この動作により、プラグ11のつまみ部1
7と共に可動部15がB方向へ移動し、図13(a)に
示すように、コネクタ81の被押圧部24に対するプラ
グ11の可動部15による押圧が解除される。この結
果、被押圧部24がその弾性により元の形状および位置
に復帰する。これに伴い、コネクタ81の係合部23が
R方向に回転し、プラグ11の係合受部13に対する係
合部23の係合が解除され、B方向へのプラグ11の移
動、即ちコネクタ81からのプラグ11の抜脱が可能と
なる。
【0125】なお、本実施の形態のコネクタ81におい
ても、コネクタ81へのプラグ11の挿着完了状態にお
いて、プラグ11が取り付けられた接続ケーブルにプラ
グ11を抜脱する方向の大きな力が加わった場合に、つ
まみ部17を移動させることなくプラグ11を抜脱でき
るようにすることが可能である。
【0126】このような機能は、挿着完了時のコネクタ
81の係合部23における第1面23aの傾斜角度、即
ちA方向に対する第1面23aの角度を適当に設定する
ことにより得ることができる。または、プラグ固定部材
82が板ばねからなる場合に、支点部83から係合部2
3までの間の何れかの部分において、ばねの強度もしく
はその部分の強度を調整することによっても可能であ
る。
【0127】図14には、コネクタ81の係合部23に
おける第1面23aの角度を適当に設定した場合を示
す。同図の例では、挿着完了時におけるA方向に対する
第1面23aの角度を図13(b)に示した場合よりも
小さくし、係合部23による係合受部13への係合強度
を弱めている。即ち、プラグ11(係合受部13)をB
方向へ引っ張る力が加わった場合に、係合部23から支
点部83までの何れかの部分の小さい撓み量により、係
合受部13と係合部23との係合が外れ易くなってい
る。
【0128】上記のような構成とすることにより、例え
ば接続ケーブルを脚で引っ掛けた場合のように、プラグ
11に大きな力が加わった場合に、プラグ11やコネク
タ81の破損、さらには接続ケーブルを接続した電子機
器が落下して損傷するといった事態を防止することがで
きる。
【0129】なお、コネクタ81では、プラグ固定部材
82の全てが弾性体である必要はなく、プラグ固定部材
82における支点部83から抜脱方向側延設部86まで
の何れかの部分が弾性体であればよい。
【0130】また、上記のコネクタ81は、これに類似
した構成の図15に示すコネクタ91に変形可能であ
る。このコネクタ91は、前記コネクタ81のプラグ固
定部材82と同形状のプラグ固定部材(プラグ固定手
段)92を有している。但し、プラグ固定部材82で
は、弾性体としての機能を要求される部分が少なくとも
支点部83から抜脱方向側延設部86までの何れかの部
分であったのに対し、プラグ固定部材92では、挿入方
向側延設部85となっている。したがって、本コネクタ
91において、案内部材87は、挿入方向側延設部85
の端部におけるA方向側位置に設けられている。
【0131】上記の構成において、コネクタ91にプラ
グ11が挿着される際には、図16(a)に示すよう
に、コネクタ91にプラグ11が挿入される。この挿入
動作により、プラグ11の係合受部13における前傾斜
面13aがコネクタ91の係合部23における第2面2
3bと当接し、またプラグ11の可動部15にける前傾
斜面15aがコネクタ91の被押圧部24と当接する。
なお、ここではプラグ11の係合受部13が、コネクタ
91の係合部23と当接することなく係合部23の位置
を通過するものであってもよい。
【0132】次に、図16(b)に示すように、コネク
タ91の被押圧部24がプラグ11の可動部15の最大
径部分である同径面15bに乗り上がった状態となる。
したがって、コネクタ91の被押圧部24はプラグ11
の可動部15に押されて変位、即ち支点部83を中心に
回転する。これに伴い、コネクタ91の係合部23が支
点部83を中心としてプラグ11(プラグ領域26)方
向、即ちS方向に回転し、小径部14に入り込む。これ
により、コネクタ91の係合部23がプラグ11の係合
受部13の後端部と係合する。このとき、挿入方向側延
設部85は、その弾性により、A方向へ湾曲するように
撓んだ状態となる。
【0133】上記係合の結果、プラグ11が取り付けら
れた接続ケーブルを引っ張ることによる、コネクタ91
からのプラグ11の抜脱が、上記係合受部13と係合部
23との係合により阻止される。なお、係合部23にお
ける第1面23aと第2面23bとの関係、およびそれ
によるプラグ11の抜脱防止機能についてはコネクタ2
1の場合と同様である。
【0134】次に、図16(b)に示したコネクタ91
へのプラグ11の挿着完了状態から、プラグ11のつま
み部17がB方向へ引っ張られると、つまみ部17と共
に可動部15がB方向へ移動し、図16(c)に示すよ
うに、コネクタ91の被押圧部24に対するプラグ11
の可動部15による押圧が解除される。この結果、コネ
クタ91の挿入方向側延設部85がその弾性により元の
形状および位置に復帰する。これに伴い、コネクタ91
の係合部23が挿入方向側延設部85の弾性による回転
応力によりR方向に回転する。したがって、プラグ11
の係合受部13に対する係合部23の係合が解除され、
B方向へのプラグ11の移動、即ちコネクタ91からの
プラグ11の抜脱が可能となる。
【0135】なお、接続ケーブルにプラグ11を抜脱す
る方向の大きな力が加わった場合に、つまみ部17を移
動させることなくプラグ11を抜脱できる機能について
は、コネクタ81の場合と同様にして得ることができ
る。
【0136】上記のコネクタ81、91では、例えば図
1に示したコネクタ21や図8に示したコネクタ51の
ような、プラグ11の挿入口側(B方向側)やプラグ1
1の挿入先端側(A方向側)でのコネクタ構成要素の集
中が緩和され、プラグ領域26のA−B方向の中央部に
対応する狭い範囲にコネクタ構成要素が集中している。
したがって、電子機器において、プラグ11の挿入先端
側(A方向側)に発光素子や受光素子を含め、複雑な回
路等が集中する場合に適する。また、コネクタ81およ
びコネクタ91では、上記のように、コネクタ構成要素
が狭い範囲に集中しているので、小型化が可能である。
【0137】なお、コネクタ91では、プラグ固定部材
92の全てが弾性体である必要はなく、プラグ固定部材
92の少なくとも挿入方向側延設部85が弾性体であれ
ばよい。
【0138】また、前述のコネクタのうち、係合部23
が支点部を中心に回転してプラグ11の係合受部13に
対して係脱する前記コネクタ41、71、81、91で
は、図17に示すように、それらの支点25、53、8
3がプラグ11の係合受部13における後傾斜面13c
と接する円の中心に設けられている。これにより、プラ
グ11の係合受部13に対する係合部23の係脱を円滑
に行うことができる。なお、支点25、53、83は、
上記円の中心だけでなく、上記中心よりもプラグ11の
軸心側の位置に設けられていてもよい。
【0139】〔実施の形態4〕本発明の実施のさらに他
の形態を図18ないし図21に基づいて以下に説明す
る。なお、前記の実施の形態に示した部材と同一の機能
を有する部材には同一の符号を付記し、その説明を省略
する。
【0140】図18に示すように、本実施の形態のコネ
クタ101は、例えば板ばねからなるプラグ固定部材
(プラグ固定手段)102を有している。このプラグ固
定部材102は、プラグ抜脱方向へ、即ちB方向へ、係
合部23、支点部83および被押圧部24をこの順に有
している。係合部23と被押圧部24とはプラグ領域2
6方向へ突出している。
【0141】上記係合部23、支点部83および被押圧
部24はプラグ領域26の周りにおける同一側に位置し
ている。また、係合部23における第1面23aと第2
面23bとの関係は、前記コネクタ21の場合と同様、
コネクタ101へのプラグ挿着完了時におけるA方向に
対しての第1面23aの角度が、コネクタ101へのプ
ラグ挿着前におけるB方向に対しての第2面23bの角
度よりも大きくなっている。上記の支点部83は係合部
23と被押圧部24との間に設けられ、プラグ固定部材
102は支点部83を中心として回転可能に支持されて
いる。
【0142】係合部23と支点部83との間には中間延
設部103が設けられ、支点部83と被押圧部24との
間には中間延設部104が設けられている。中間延設部
103は、係合部23からP方向に延びた後、B方向に
延びて支点部83に達している。中間延設部104は被
押圧部24からP方向に延びた後、A方向に延びて支点
部83に達している。
【0143】また、プラグ固定部材102における係合
部23側の端部は係合端側延設部105となっている。
この係合端側延設部105は、係合部23からB方向へ
延び、被押圧部24におけるP方向側位置に達してい
る。係合端側延設部105における被押圧部24側の面
には、押圧伝達部材106が設けられている。
【0144】中間延設部103、104はP−Q方向へ
移動可能であり、その移動はそれぞれ案内部材107、
108により案内されている。
【0145】上記のように、プラグ固定部材102の形
状は図11に示した前記コネクタ81のプラグ固定部材
82とは大きく異なるものの、動作原理は前記コネクタ
81のものとほぼ同様である。なお、プラグ固定部材1
02は、全体が弾性体である必要はなく、少なくとも中
間延設部103、104における支点部83側部分、例
えば図18に示す湾曲部分、および係合端側延設部10
5が弾性体からなるものであればよい。さらには、少な
くとも係合端側延設部105のみが弾性体からなるもの
であってもよい。
【0146】上記の構成において、コネクタ101にプ
ラグ11を挿着する場合に、プラグ11がコネクタ10
1に対してA方向に挿入されると、この挿入動作によ
り、プラグ11は、まず図19(a)に示すように、可
動部15がコネクタ101の案内部材35に案内されて
進行する。
【0147】次に、プラグ11の係合受部13における
前傾斜面13aがコネクタ101の係合部23における
第2面23bと当接し、またプラグ11の可動部15に
ける前傾斜面15aがコネクタ101の被押圧部24と
当接する。なお、ここではプラグ11の係合受部13
が、コネクタ101の係合部23と当接することなく係
合部23の位置を通過するものであってもよい。
【0148】次に、図19(b)に示すように、コネク
タ101の被押圧部24がプラグ11の可動部15の最
大径部分である同径面15bに乗り上がった状態とな
る。したがって、コネクタ101の係合端側延設部10
5が、被押圧部24および押圧伝達部材106を介して
プラグ11の可動部15により押され、P方向に変形す
る。また、コネクタ101の被押圧部24および中間延
設部104がプラグ11の可動部15に押されてP方向
に移動する。これに伴い中間延設部103および係合部
23がQ方向に移動し、係合部23がプラグ11の小径
部14に入り込む。これにより、係合部23がプラグ1
1の係合受部13の後端部と係合する。この結果、プラ
グ11が取り付けられた接続ケーブルを引っ張ることに
よる、コネクタ101からのプラグ11の抜脱が、上記
係合受部13と係合部23との係合により阻止される。
【0149】なお、係合部23における第1面23aと
第2面23bとの関係、およびそれによるプラグ11の
抜脱防止機能についてはコネクタ21の場合と同様であ
る。
【0150】次に、図19(b)に示したコネクタ10
1へのプラグ11の挿着完了状態からプラグ11を抜脱
する場合には、使用者がプラグ11のつまみ部17を掴
んでB方向へ引っ張る。
【0151】この動作により、プラグ11のつまみ部1
7と共に可動部15がB方向へ移動し、図19(c)に
示すように、コネクタ101の被押圧部24に対するプ
ラグ11の可動部15による押圧が解除される。この結
果、中間延設部103、104の弾性による元に復元す
る力(回転応力)、および係合端側延設部105の弾性
による押圧伝達部材106を介して被押圧部24に作用
するQ方向の力(回転応力)により、あるいは後者、即
ち係合端側延設部105の回転応力のみにより被押圧部
24および係合部23が元の位置に復帰する。これによ
り、プラグ11の係合受部13に対する係合部23の係
合が解除され、B方向へのプラグ11の移動、即ちコネ
クタ101からのプラグ11の抜脱が可能となる。
【0152】なお、本実施の形態のコネクタ101にお
いても、コネクタ101へのプラグ11の挿着完了状態
において、プラグ11が取り付けられた接続ケーブルに
プラグ11を抜脱する方向の大きな力が加わった場合
に、つまみ部17を移動させることなくプラグ11を抜
脱できるようにすることが可能である。
【0153】このような機能は、挿着完了時のコネクタ
101の係合部23における第1面23aの傾斜角度、
即ちA方向に対する第1面23aの角度を適当に設定す
ることにより得ることができる。または、プラグ固定部
材102が板ばねからなる場合に、支点部83から係合
部23までの間の何れかの部分において、ばねの強度も
しくはその部分の強度を調整することによっても可能で
ある。
【0154】また、上記のコネクタ101は、これに類
似した構成の図20に示すコネクタ111に変形可能で
ある。このコネクタ111はプラグ固定部材(プラグ固
定手段)112を有している。このプラグ固定部材11
2では、プラグ固定部材102が備えていた係合端側延
設部105が除去されている一方、図21に示すよう
に、支点部83に復元力付与部113を備えている。こ
の復元力付与部113は支点軸方向延設部114および
取付け部115を有している。支点軸方向延設部114
は、弾性体からなり、支点部83においてその軸方向に
延設されている。取付け部115は、板状をなし、支点
軸方向延設部114の両端部に設けられている。したが
って、プラグ固定部材112は、取付け部115によっ
てコネクタ111の内部に取り付けられる。
【0155】このコネクタ111では、プラグ11が挿
入されて、プラグ11の可動部15により被押圧部24
が押圧されると(図19(b)に対応する状態)、コネ
クタ101の場合と同様に、コネクタ111の係合部2
3がプラグ11の係合受部13と係合し、B方向へのプ
ラグ11の抜脱が阻止される。
【0156】このとき、復元力付与部113では、中間
延設部103、104における支点部83周りの部分が
支点部83を中心に回転していることにより、支点軸方
向延設部114がねじれた状態となる。したがって、プ
ラグ11の可動部15がB方向に操作され、可動部15
による被押圧部24の押圧が解除された場合には、支点
軸方向延設部114によるねじれを解消する方向の力
(回転応力)が作用して係合部23が元の位置に復帰す
る。これにより、プラグ11の係合受部13に対するコ
ネクタ111の係合部23の係合が解除される。この場
合には、勿論中間延設部103および中間延設部104
の復元力が作用してもよい。
【0157】このコネクタ111と図18に示したコネ
クタ101とを比較した場合、コネクタ101では、上
記復元力を得るための係合端側延設部105を狭い領域
に設けなければならない。これに対し、コネクタ111
では、復元力付与部113を広い領域設けることがで
き、プラグ固定部材112の作成が容易となり、さらに
動作の安定度も増すことになる。一方、小型化の点で
は、コネクタ111よりもコネクタ101の方が適して
いる。
【0158】なお、係合部23における第1面23aと
第2面23bとの関係、およびそれによるプラグ11の
抜脱防止機能についてはコネクタ21の場合と同様であ
る。
【0159】また、接続ケーブルにプラグ11を抜脱す
る方向の大きな力が加わった場合に、つまみ部17を移
動させることなくプラグ11を抜脱できる機能について
は、コネクタ81の場合と同様にして得ることができ
る。
【0160】また、上記のコネクタ101、111で
は、前記コネクタ81、91と同様、プラグ11の挿入
口側(B方向側)やプラグ11の挿入先端側(A方向
側)でのコネクタ構成要素の集中が緩和され、プラグ領
域26のA−B方向の中央部に対応する狭い範囲にコネ
クタ構成要素が集中している。したがって、電子機器に
おいて、プラグ11の挿入先端側(A方向側)に発光素
子や受光素子を含め、複雑な回路等が集中する場合に適
する。
【0161】〔実施の形態5〕本発明の実施のさらに他
の形態を図22ないし図25に基づいて以下に説明す
る。なお、前記の実施の形態に示した部材と同一の機能
を有する部材には同一の符号を付記し、その説明を省略
する。
【0162】図22に示すように、本実施の形態のコネ
クタ121は例えば板ばねからなるプラグ固定部材(プ
ラグ固定手段)122を有している。このプラグ固定部
材122は、プラグ抜脱方向へ、即ちB方向へ係合部1
23、被押圧部24および支点部25をこの順に有して
いる。これら係合部123、被押圧部24および支点部
25のうち、被押圧部24および支点部25はプラグ領
域26の周りにおける同一側に位置し、係合部123は
プラグ領域26に対し、被押圧部24および支点部25
側とは反対側に位置している。
【0163】係合部123と被押圧部24との間にはP
−Q方向に伸びる中間延設部124が設けられ、被押圧
部24と支点部25との間には中間延設部29、30が
設けられている。また、プラグ固定部材122は、図1
に示したコネクタ21と同様、抜脱方向端延設部31が
保持部材32にて挟持されることにより支持されてい
る。これにより、プラグ固定部材122における支点部
25からA方向側の部分が、支点部25あるいは中間延
設部30での弾性変形、およびその変形から復元する方
向の応力(回転応力)により、P−Q方向へ移動可能と
なっている。
【0164】また、プラグ固定部材122は、コネクタ
21のプラグ固定部材22と同様、その全てが弾性体で
ある必要はなく、支点部25、中間延設部30、中間延
設部29あるいは被押圧部24の何れかが弾性体であれ
ばよい。
【0165】中間延設部124には、図23に示すよう
に、プラグ11の係合受部13が通過可能なプラグ通過
孔124aが形成されている。このプラグ通過孔124
aの幅は、被押圧部24側がW1であり、係合部123
との接続部付近においてW2に広がっている。
【0166】係合部123は、プラグ固定部材122の
端部側において、プラグ固定部材122が中間延設部1
24の端部から折曲されることにより形成されている。
係合部123は、中間延設部124との接続側端部を基
準とした場合に、A方向に傾斜する状態でプラグ領域2
6の中心方向へ延びている。
【0167】上記の構成において、コネクタ121にプ
ラグ11が挿入されると、プラグ11は、まず図24
(a)に示すように、可動部15および中間部16がコ
ネクタ121の案内部材35に案内されて進行し、可動
部15の前傾斜面15aが被押圧部24と当接する。こ
のときには、プラグ11の係合受部13がコネクタ12
1の中間延設部124におけるプラグ通過孔124aを
通過している。
【0168】次に、図24(b)に示すように、コネク
タ121の被押圧部24がプラグ11の可動部15の最
大径部分である同径面15bに乗り上がった状態とな
る。これにより、コネクタ121の被押圧部24がプラ
グ11の可動部15に押圧されてP方向へ移動する。こ
れに伴い係合部123がP方向へ移動してプラグ11の
小径部14に入り込み、係合受部13の後端部、即ち後
傾斜面13cと係合する。この結果、プラグ11が取り
付けられた接続ケーブルを引っ張ることによる、コネク
タ121からのプラグ11の抜脱が、上記係合受部13
と係合部23との係合により阻止される。
【0169】次に、図24(b)に示したコネクタ12
1へのプラグ11の挿着完了状態からプラグ11を抜脱
するために、プラグ11のつまみ部17がB方向へ引っ
張られると、プラグ11のつまみ部17と共に可動部1
5がB方向へ移動する。これにより、図24(a)に示
すように、コネクタ121の被押圧部24へのプラグ1
1の可動部15からの押圧が解除され、係合部123が
Q方向へ移動し、係合受部13に対する係合部123の
係合が解除される。これにより、B方向へのプラグ11
の移動が可能となる。
【0170】また、図24(b)に示したコネクタ12
1へのプラグ11の挿着完了状態においてプラグ11の
係合受部13と係合する係合部123は、前述のよう
に、中間延設部124との接続側端部を基準とした場合
に、A方向に傾斜する状態でプラグ領域26の中心方向
へ延びたものとなっている。したがって、係合部123
は、その先端部側が係合受部13と当接することにな
る。これにより、例えばプラグ11が取り付けられた接
続ケーブルが引っ張られた場合に、プラグ11がコネク
タ121から容易に抜脱される事態を防止することがで
きる。
【0171】一方、コネクタ121では、コネクタ12
1へのプラグ11の挿着完了状態において、上記接続ケ
ーブルにプラグ11を抜脱する方向の大きな力が加わっ
た場合に、つまみ部17を移動させることなくプラグ1
1を抜脱することも可能である。
【0172】この場合には、図24(c)に示すよう
に、B方向へ移動するプラグ11の係合受部13によ
り、コネクタ121の係合部123が折り曲げられる結
果、係合受部13に対する係合部123の係合が解除さ
れる。この係合の解除を容易にするために、コネクタ1
21では、中間延設部124のプラグ通過孔124aの
幅が、被押圧部24側においてW1とし、係合部123
との接続部付近においてW2に広がっている。即ち、係
合部123との接続部付近において実質的な中間延設部
124の幅を狭くし、その部分において係合部123が
折り曲がり易くなっている。なお、プラグ通過孔124
aのW2の幅を調整することにより、プラグ11の抜脱
され易さを調整可能である。
【0173】コネクタ121では、係合部123が上記
のように折り曲げ可能であることにより、例えば接続ケ
ーブルを脚で引っ掛けた場合のように、プラグ11に大
きな力が加わった場合に、プラグ11やコネクタ121
の破損、さらには接続ケーブルを接続した電子機器が落
下して損傷するといった事態を防止することができる。
【0174】また、コネクタ121は、上記のように、
可動部15を移動させない状態でのプラグ11の抜脱
(以下、これを可動部不使用抜脱と称する)が生じた場
合に、係合部123が折り曲げられることによりプラグ
固定部材122における係合部123以外の他の部分に
大きな負荷がかからないようになっている。コネクタ1
21はこの点において前述した他のコネクタよりも優れ
ている。
【0175】即ち、コネクタ121以外のコネクタで
は、可動部不使用抜脱の場合に、係合部23と支点部2
5、53、支点部83との間の部分に大きな負荷がかか
る。そして、上記部分が係合部23にプラグ11の係合
受部13に対する係脱のための動きを伝達する部分とな
る。したがって、コネクタ121以外のコネクタでは、
可動部不使用抜脱を可能とする場合に、係合部23と支
点部25、53、83との間の広い範囲に弾性限界を考
慮した設計が必要となる。これに対し、コネクタ121
は、係合部123(係合部123と中間延設部124と
の接続部分)の弾性限界を考慮した設計でよく、設計が
容易である。
【0176】また、コネクタ121は、プラグ11の挿
着完了状態において、プラグ11を安定して所定位置に
固定可能である点において、前述した他のコネクタより
も優れている。
【0177】即ち、コネクタ121以外の前述の各コネ
クタは、係合部23と支点部25、53、83とがプラ
グ領域26の周りにおける同一側に設けられている。し
たがって、コネクタを小型化する点においては優れてい
る。
【0178】その反面、コネクタ121以外の前述の各
コネクタでは、プラグ11の挿脱方向(A−B方向)と
直交する方向、即ちP−Q方向における係合部23と係
合部25、53、83との距離が短くなっている。この
ため、プラグ11の係合受部13に対する係合部23の
係合、即ちプラグ11の抜脱防止はコネクタ121と同
様、適切に行えるものの、プラグ11を一定位置に固定
するための付勢力、即ち係合部23からの係合受部13
に対するA方向への付勢力は、コネクタ121と比較し
た場合に相対的に弱くなる。
【0179】これに対し、コネクタ121では、係合部
123がプラグ領域26の周りにおける支点部25とは
反対側の位置に設けられているので、P−Q方向におけ
る係合部123と支点部25との距離が長くなってい
る。これにより、係合部123と支点部25との間の、
長い距離を確保できる部分の弾性により、プラグ11の
係合受部13に対してA方向への付勢力を与え易くな
る。この結果、プラグ11を安定に一定位置に固定する
ことができる。
【0180】また、コネクタ121では、前記係合部1
23および中間延設部124に代えて、図25に示す係
合部125および中間延設部126を備えている構成と
してもよい。中間延設部126は前記中間延設部124
に対応するものであり、係合部125は中間延設部12
6の下部に設けられ、中間延設部126のプラグ通過孔
126aに連続する係合孔125aを有するものとなっ
ている。
【0181】プラグ通過孔126aの幅W1は、前記プ
ラグ通過孔124aと同様、プラグ11の係合受部13
が通過可能な幅に設定されている。また、係合孔125
aの幅W3は、プラグ11の小径部14が通過可能であ
る一方、係合受部13が通過不可能な幅に設定されてい
る。
【0182】上記の構成では、コネクタ121にプラグ
11が挿入され、プラグ11の可動部15の同径面15
bにコネクタ121の被押圧部24が乗り上げた状態に
おいて、プラグ11の小径部14が係合部125の係合
孔125aに入り込み、B方向へのプラグ11の抜脱が
阻止される。
【0183】また、プラグ11の可動部15がB方向へ
移動した場合には、可動部15による被押圧部24に対
しての押圧が解除され、コネクタ121の中間延設部1
26のプラグ通過孔126aがプラグ11の小径部14
の位置に移動し、プラグ通過孔126aからのプラグ1
1の係合受部13の抜脱、即ちコネクタ121からのプ
ラグ11の抜脱が可能となる。
【0184】上記係合部125を有する構成では、プラ
グ11の抜脱をより強固かつ安定に阻止することができ
る。
【0185】なお、以上の各コネクタにおいては、プラ
グ固定部材がプラグ領域26の周りにおける1個所の位
置のみに設けられた場合について示したが、各コネクタ
において、プラグ固定部材は、プラグ領域26の周りに
おける対向する2個所の位置、あるいは3所以上の複数
個所の位置に設けられていてもよい。
【0186】また、以上の各コネクタにおいては、コネ
クタのメカニカルロック機構部を構成するプラグ固定部
材を1枚の板材により形成した場合について示したが、
プラグ固定部材は複数の部材からなるものであってもよ
い。例えば、回転応力を得るための弾性を有する部分を
別部品の弾性体により構成してもよい。あるいは、プラ
グ固定部材に要求される弾性を、プラグ固定部材とは別
部品として設けた弾性体から得る構成であってもよい。
さらには、要求される特性に応じて、プラグ固定部材の
係合部23、123、125と被押圧部24とを別部品
により構成するといったことも可能である。
【0187】また、以上に示した各コネクタは、種々の
電子機器に備えることができる。例えば、図26に示す
ポータブルDVDプレーヤー、ノートPC(パーソナル
コンピュータ)、ポータブルCDプレーヤー、据え置き
型のDVDプレーヤー、デジタルSTB、AV(オーデ
ィオビィジュアル)アンプ、デスクトップPC、コンポ
ーネントステレオプレーヤー、デジタルTV、PDA
(パーソナルデジタルアシスタンツ)、半導体メモリプ
レーヤー、携帯電話あるいはポータブルMD(ミニディ
スク)プレーヤーである。これら電子機器は、それらが
備えるコネクタにより、接続ケーブルを介して適宜互い
に接続可能となる。
【0188】なお、図26においては送信用コネクタと
受信用コネクタとを分離した形態を例に挙げているが、
本発明は、例えば一芯の光ファイバーにて送信と受信と
を行う場合に用いられるような、送信・受信兼用のコネ
クタにも適用可能である。
【0189】以上のように、本発明のコネクタは、可動
部を備えたプラグを挿脱可能なコネクタにおいて、前記
プラグの挿入にて前記可動部の挿入方向の変位に伴い前
記プラグ先端部を固定するとともに、前記可動部の脱す
る方向の変位により前記固定を解除するプラグ固定手段
を備えている構成である。
【0190】上記のコネクタは、前記プラグ固定手段
が、前記可動部に押圧されて変位する被押圧部と、この
被押圧部の変位に応じて変位し、プラグの抜脱を阻止す
るように前記プラグ先端部と係合する係合部とを備えて
いる構成としてもよい。
【0191】また、本発明のコネクタは、小径部の前方
側に係合受部、後方側に可動部がそれぞれ形成され、こ
れら係合受部および可動部が前記小径部よりも大きい径
部分を有し、前記可動部が前記小径部および前記係合受
部に対してコネクタに対する挿脱方向へ移動可能である
プラグが挿着されるコネクタにおいて、前記プラグの挿
着時に前記可動部に押圧されて変位する被押圧部、およ
びこの被押圧部の変位に応じて変位し、プラグの抜脱を
阻止するように前記係合受部と係合する係合部を有する
プラグ固定手段を備えている構成である。
【0192】上記のコネクタは、前記のプラグ固定手段
が、前記被押圧部が前記可動部に押圧されたときの変位
に伴い弾性変形し、この弾性変形の復元により前記係合
部の回転を生じさせる弾性体部を備えている構成として
もよい。
【0193】また、以上に示した各コネクタは、電気プ
ラグの受け側となる電気ジャックや、光プラグの受け側
となる光レセプタクルとして用いることができる。
【0194】
【発明の効果】以上のように、本発明のコネクタは、非
可動部とこの非可動部に対して移動可能な可動部とを備
えたプラグを挿脱可能なコネクタにおいて、前記プラグ
の挿入による前記可動部のプラグ挿入方向への変位に伴
い前記非可動部を固定する一方、前記可動部のプラグ抜
脱方向への変位により前記固定を解除するプラグ固定手
段を備えている構成である。
【0195】これにより、プラグの可動部の移動に応じ
て、プラグに対する固定およびその解除が可能となる。
【0196】上記のコネクタは、前記非可動部がプラグ
の先端部に設けられ、前記プラグ固定手段が、プラグの
前記可動部に押圧されて変位する被押圧部と、この被押
圧部の変位に応じて変位し、プラグの抜脱を阻止するよ
うにプラグの前記非可動部と係合する係合部とを備えて
いる構成としてもよい。
【0197】上記の構成によれば、プラグ固定手段の被
押圧部が、プラグの可動部に押圧されて変位し、この被
押圧部の変位に応じて係合部がプラグの抜脱を阻止する
ように、プラグの先端部の非可動部と係合する。したが
って、プラグの可動部の移動に応じて、プラグに対する
固定およびその解除を適切に行うことができる。
【0198】上記のコネクタは、前記係合部が、前記非
可動部と係合する際、およびこの係合を解除する際に、
前記プラグの挿脱方向との交差方向へ移動する構成とし
てもよい。
【0199】上記の構成によれば、プラグ固定手段の係
合部によるプラグの非可動部に対しての係合とその解除
とを適切に行うことができる。
【0200】上記のコネクタは、前記係合部が、プラグ
の前記非可動部と当接する第1面、およびこの第1面の
反対側の第2面を有し、プラグの挿着完了時のプラグ挿
入方向に対する第1面の角度が、プラグの挿着前のプラ
グ抜脱方向に対する第2面の角度よりも大きくなってい
る構成としてもよい。
【0201】上記の構成によれば、プラグの挿着完了時
のプラグ挿入方向に対する第1面の角度が、プラグの挿
着前のプラグ抜脱方向に対する第2面の角度よりも大き
くなっているので、係合部によるプラグの抜脱阻止を確
実に行うことができる。
【0202】上記のコネクタは、前記プラグ固定手段
が、前記被押圧部および係合部が直接的あるいは間接的
につながった状態で形成されている部材からなり、前記
係合部は、プラグの前記非可動部と係合する際に、前記
プラグ固定手段に形成された所定の支点部を中心として
回転する構成としてもよい。
【0203】上記の構成によれば、プラグ固定手段を例
えば1枚の板材により形成することができるので、コネ
クタの構成を簡素なものとすることができる。
【0204】上記のコネクタは、前記係合部の回転が、
プラグの前記可動部に押圧された前記被押圧部の変位に
伴いプラグ固定手段の何れかの部分が弾性変形し、その
弾性変形が復元することにより生じる構成としてもよ
い。
【0205】上記の構成によれば、プラグ固定手段の弾
性を利用した簡単な構成により、プラグの非可動部に対
する係合部の係合を行わせることができる。
【0206】上記のコネクタは、前記係合部の回転が、
前記被押圧部がプラグの前記可動部に押圧されて変位す
ることにより生じる構成としてもよい。
【0207】上記の構成によれば、被押圧部がプラグの
可動部に押圧されて変位することを利用した簡単な構成
により、プラグの非可動部に対する係合部の係合を行わ
せることができる。
【0208】上記のコネクタは、前記係合部、被押圧部
および支点部が、プラグ抜脱方向側へこの順序に配され
ている構成としてもよい。
【0209】上記の構成によれば、弾性を利用してプラ
グの非可動部に対する係合部の係合を行わせるプラグ固
定手段を容易に構成することができる。また、支点部が
コネクタにおけるプラグ抜脱方向側に固定された構成と
した場合、プラグ挿入方向側でのコネクタ構成要素を少
なくすることができる。
【0210】上記のコネクタは、前記係合部、支点部お
よび被押圧部が、プラグ抜脱方向側へこの順序に配され
ている構成としてもよい。
【0211】上記の構成によれば、被押圧部がプラグの
可動部に押圧されて変位することを利用してプラグの非
可動部に対する係合部の係合を行わせるプラグ固定手段
を容易に構成することができる。また、支点部の一方側
に被押圧部が配され、その反対側に係合部が配された状
態となるので、支点部をプラグ領域におけるプラグ挿脱
方向の中央部付近に配することにより、プラグ挿入方向
側およびプラグ抜脱方向側でのコネクタ構成要素を少な
くすることができる。
【0212】上記のコネクタは、前記被押圧部、係合部
および支点部がコネクタに挿着されたプラグから見てプ
ラグの周りの同一側に配されている構成としてもよい。
【0213】上記の構成によれば、コネクタ構成要素が
プラグ領域の同一側に集中するので、コネクタの小型化
が可能である。
【0214】上記のコネクタは、前記被押圧部および支
点部が、コネクタに挿着されたプラグから見てプラグの
周りの同一側に配される一方、前記係合部が、前記プラ
グから見てプラグの周りにおける前記被押圧部および支
点部側とは反対側に配されている構成としてもよい。
【0215】上記の構成によれば、プラグ挿脱方向と直
交する方向において、支点部と係合部との間に長い距離
を確保でき、この部分の弾性を利用して、係合部により
プラグの非可動部を係合し、かつ適切に固定することが
可能となる。この結果、プラグを安定に一定位置に固定
することができる。
【0216】上記のコネクタは、前記プラグの挿脱方向
との交差方向への前記係合部の移動を案内する案内部材
を備えている構成としてもよい。
【0217】上記の構成によれば、案内部材により係合
部の移動が案内されるので、係合部によるプラグの非可
動部に対する係脱動作を安定に行うことができる。
【0218】上記のコネクタは、前記プラグ固定手段
が、前記支点部から被押圧部までの部分の少なくとも一
部が、プラグの前記可動部に押圧された前記被押圧部の
変位に伴い弾性変形する弾性体からなる構成としてもよ
い。
【0219】上記の構成によれば、係合部、被押圧部お
よび支点部が、プラグ抜脱方向側へこの順序に配されて
いる構成において、上記弾性体により、プラグの非可動
部に対する係合部の係脱を適切に行わせることができ
る。
【0220】上記のコネクタは、前記プラグ固定手段
が、前記係合部に対する前記支点部側とは反対側の部分
に延設部を有し、前記延設部における少なくとも一部
が、プラグの前記可動部に押圧された前記被押圧部の変
位に伴い弾性変形する弾性体からなる構成としてもよ
い。
【0221】上記の構成によれば、係合部、被押圧部お
よび支点部が、プラグ抜脱方向側へこの順序に配されて
いる構成において、上記延設部の弾性により、プラグの
非可動部に対する係合部の係脱を適切に行わせることが
できる。また、係合部に対する支点部側とは反対側の部
分である延設部に弾性を持たせた構成であるので、支点
部側におけるコネクタ構成要素の集中を緩和することが
できる。
【0222】上記のコネクタは、前記プラグ固定手段
が、前記支点部からこの支点部に対する前記係合部側部
分とは反対側部分の少なくとも一部が、前記被押圧部が
プラグの前記可動部に押圧されて変位することに伴って
弾性変形する弾性体からなる構成としてもよい。
【0223】上記の構成によれば、係合部、支点部およ
び被押圧部が、プラグ抜脱方向側へこの順序に配されて
いる構成において、上記弾性体により、プラグの非可動
部に対する係合部の係脱を適切に行わせることができ
る。
【0224】上記のコネクタは、前記プラグ固定手段
が、前記係合部に対する前記支点部側とは反対側の部分
に延設部を有し、この延設部における少なくとも一部
が、前記被押圧部がプラグの前記可動部に押圧されて変
位することに伴って弾性変形する弾性体からなる構成と
してもよい。
【0225】上記の構成によれば、係合部、支点部およ
び被押圧部が、プラグ抜脱方向側へこの順序に配されて
いる構成において、上記弾性体により、プラグの非可動
部に対する係合部の係脱を適切に行わせることができ
る。
【0226】上記のコネクタは、プラグの前記非可動部
が後端部に傾斜面を有し、前記係合部が前記傾斜面と係
合してプラグの抜脱を阻止するものであり、前記支点部
が、前記傾斜面と接する円の中心、またはこの中心より
もプラグの軸心側の位置に配されている構成としてもよ
い。
【0227】上記の構成によれば、プラグの非可動部に
対する係合部の係脱を円滑に行うことができる。
【0228】上記のコネクタは、前記プラグ固定手段
が、前記係合部、被押圧部および支点部が形成された板
材からなり、支点部に対する係合部側とは反対側の端部
側部分が、支点部において折曲されかつ固定されている
構成としてもよい。
【0229】上記の構成によれば、係合部、被押圧部お
よび支点部が、プラグ抜脱方向側へこの順序に配されて
いる構成において、係合部をプラグの非可動部に対して
係脱させるための弾性を支点部付近において容易かつ確
実に得ることができる。
【0230】上記のコネクタは、前記固定手段が、前記
係合部から支点部までの部分の少なくとも一部が弾性体
からなり、プラグの前記非可動部に対する前記係合部の
係合状態においてプラグの非可動部に対して抜脱方向へ
の一定以上の力が作用したときに、前記弾性体部分での
変形により、前記非可動部に対する前記係合部の係合を
解除可能となっている構成としてもよい。
【0231】上記の構成によれば、プラグが取り付けら
れた接続ケーブルを例えば脚で引っ掛けた場合のよう
に、コネクタに挿着されたプラグに大きな力が加わった
場合に、プラグやコネクタの破損、さらには接続ケーブ
ルを接続した電子機器が落下して損傷するといった事態
を防止することができる。
【0232】上記のコネクタは、少なくとも前記係合部
が弾性を有する板材からなるとともにプラグ固定手段の
一端部に形成され、この係合部が、プラグの前記非可動
部に対する係合状態においてプラグの非可動部に対して
抜脱方向への一定以上の力が作用したときに、折り曲が
ることにより前記非可動部に対する係合を解除可能とな
っている構成としてもよい。
【0233】上記の構成によれば、プラグが取り付けら
れた接続ケーブルを例えば脚で引っ掛けた場合のよう
に、コネクタに挿着されたプラグに大きな力が加わった
場合に、プラグやコネクタの破損、さらには接続ケーブ
ルを接続した電子機器が落下して損傷するといった事態
を防止することができる。
【0234】また、上記のように、可動部を移動させな
い状態でプラグの抜脱が生じた場合に、係合部が折り曲
げられることによりプラグ固定手段における係合部以外
の他の部分に大きな負荷がかからないようになってい
る。
【0235】上記のコネクタは、前記係合部と前記被押
圧部との間に、少なくとも前記係合部と接続するように
中間延設部が設けられており、前記中間延設部には、前
記係合部に向かって開口するように前記非可動部が通過
可能なプラグ通過孔が形成され、前記係合部との接続部
分付近における前記プラグ通過孔の幅を除いた中間延設
部の幅が、他の部分の幅よりも狭くなっている構成とし
てもよい。
【0236】上記の構成によれば、上記接続部付近にお
いて係合部が折り曲がり易くなる。さらに、前記プラグ
通過孔の幅を除いた中間延設部の幅を調整することによ
り、プラグの抜脱され易さを調整できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態におけるコネクタの構成
を示す概略の縦断面図である。
【図2】図1に示したコネクタに対応するプラグにおけ
る、可動部が進出位置に配された状態を示す正面図であ
る。
【図3】図1に示したコネクタに対応するプラグにおけ
る、可動部が後退位置に配された状態を示す正面図であ
る。
【図4】図4(a)は、図1に示したコネクタに対し
て、プラグを挿入した初期の状態を示す概略の縦断面
図、図4(b)は、図4(a)の状態からプラグの挿入
が進行し、プラグの可動部によりコネクタの被押圧部が
押圧された状態を示す概略の縦断面図、図4(c)は、
コネクタへのプラグの挿着完了状態を示す概略の縦断面
図である。
【図5】図1に示したコネクタに対して係合部の第1面
の角度が変更されたコネクタにおける、プラグの挿着完
了状態を示す概略の縦断面図である。
【図6】図1に示したコネクタの変形例を示す概略の縦
断面図である。
【図7】プラグが挿入されたときの図6に示したコネク
タの動作を示す概略の縦断面図である。
【図8】本発明の実施の他の形態におけるコネクタの構
成を示す概略の縦断面図である。
【図9】図1に示したコネクタに対して挿入方向端延設
部の折曲方向が逆向きにされた場合のコネクタの構成を
示す概略の縦断面図である。
【図10】図1に示したコネクタの変形例を示す概略の
縦断面図である。
【図11】本発明の実施のさらに他の形態におけるコネ
クタの構成を示す概略の縦断面図である。
【図12】図11に示した支点部の構造例を示す概略の
斜視図である。
【図13】図13(a)は、図11に示したコネクタに
対して、プラグを挿入した初期の状態を示す概略の縦断
面図、図13(b)は、コネクタへのプラグの挿着完了
状態を示す概略の縦断面図である。
【図14】図11に示したコネクタに対して係合部の第
1面の角度が変更されたコネクタにおける、プラグの挿
着完了状態を示す概略の縦断面図である。
【図15】図11に示したコネクタの変形例を示す概略
の縦断面図である。
【図16】図16(a)は、図15に示したコネクタに
対して、プラグを挿入した初期の状態を示す概略の縦断
面図、図16(b)は、コネクタへのプラグの挿着完了
状態を示す概略の縦断面図、図16(c)は、図16
(b)の状態からプラグを抜脱する初期の状態を示す概
略の縦断面図である。
【図17】本発明の実施の形態において、係合部が支点
部を中心に回転してプラグの係合受部に対して係脱する
場合のコネクタの支点部の位置の説明図である。
【図18】本発明の実施のさらに他の形態におけるコネ
クタの構成を示す概略の縦断面図である。
【図19】図19(a)は、図18に示したコネクタに
対して、プラグを挿入した初期の状態を示す概略の縦断
面図、図19(b)は、コネクタへのプラグの挿着完了
状態を示す概略の縦断面図、図19(c)は、図19
(b)の状態からプラグを抜脱する初期の状態を示す概
略の縦断面図である。
【図20】図18に示したコネクタの変形例を示す概略
の縦断面図である。
【図21】図20に示したコネクタにおけるプラグ固定
部材の斜視図である。
【図22】本発明の実施のさらに他の形態におけるコネ
クタの構成を示す概略の縦断面図である。
【図23】図22に示したコネクタの中間延設部および
係合部を示す斜視図である。
【図24】図24(a)は、図22に示したコネクタに
対して、プラグを挿入した初期の状態を示す概略の縦断
面図、図24(b)は、コネクタへのプラグの挿着完了
状態を示す概略の縦断面図、図24(c)は、図24
(b)の状態からプラグの可動部を移動させることなく
プラグが抜脱される場合のコネクタの動作を示す概略の
縦断面図である。
【図25】図23に示した中間延設部および係合部の他
の例を示す斜視図である。
【図26】本実施の形態のコネクタを備える各電子機器
の例と、それら電子機器同士の接続例を示す説明図であ
る。
【図27】従来のジャックとそれに挿着されるプラグと
を示す正面図である。
【図28】図27に示したジャックとは別の従来のジャ
ックにプラグが挿着された状態を示す正面図である。
【図29】抜脱防止用の爪部を有するプラグをこのプラ
グに対応する従来のコネクタに挿着した状態を示す縦断
面図である。
【符号の説明】
11 プラグ 13 係合受部(非可動部) 14 小径部 15 可動部 15a 前傾斜面 15b 同径面 15c 後傾斜面 17 つまみ部 21,41,51,61,71,81,91,101,111,121 コネクタ 22,42,52,62,72,82,92,102,112,122 プラグ固定部材
(プラグ固定手段) 23,123,125 係合部 24 被押圧部 25,53,83 支点部 26 プラグ領域 31 抜脱方向端延設部 32 保持部材 106 押圧伝達部材 113 復元力付与部 124 中間延設部 124a プラグ通過孔 126 中間延設部 126a プラグ通過孔
フロントページの続き (72)発明者 大江 信之 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 Fターム(参考) 2H036 QA46 QA57 QA59

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】非可動部とこの非可動部に対して移動可能
    な可動部とを備えたプラグを挿脱可能なコネクタにおい
    て、 前記プラグの挿入による前記可動部のプラグ挿入方向へ
    の変位に伴い前記非可動部を固定する一方、前記可動部
    のプラグ抜脱方向への変位により前記固定を解除するプ
    ラグ固定手段を備えていることを特徴とするコネクタ。
  2. 【請求項2】前記非可動部はプラグの先端部に設けら
    れ、 前記プラグ固定手段は、プラグの前記可動部に押圧され
    て変位する被押圧部と、この被押圧部の変位に応じて変
    位し、プラグの抜脱を阻止するようにプラグの前記非可
    動部と係合する係合部とを備えていることを特徴とする
    請求項1に記載のコネクタ。
  3. 【請求項3】前記係合部は、前記非可動部と係合する
    際、およびこの係合を解除する際に、前記プラグの挿脱
    方向との交差方向へ移動することを特徴とする請求項2
    に記載のコネクタ。
  4. 【請求項4】前記係合部は、プラグの前記非可動部と当
    接する第1面、およびこの第1面の反対側の第2面を有
    し、プラグの挿着完了時のプラグ挿入方向に対する第1
    面の角度が、プラグの挿着前のプラグ抜脱方向に対する
    第2面の角度よりも大きくなっていることを特徴とする
    請求項2に記載のコネクタ。
  5. 【請求項5】前記プラグ固定手段は、前記被押圧部およ
    び係合部が直接的あるいは間接的につながった状態で形
    成されている部材からなり、前記係合部は、プラグの前
    記非可動部と係合する際に、前記プラグ固定手段に形成
    された所定の支点部を中心として回転することを特徴と
    する請求項2に記載のコネクタ。
  6. 【請求項6】前記係合部の回転は、プラグの前記可動部
    に押圧された前記被押圧部の変位に伴いプラグ固定手段
    の何れかの部分が弾性変形し、その弾性変形が復元する
    ことにより生じることを特徴とする請求項5に記載のコ
    ネクタ。
  7. 【請求項7】前記係合部の回転は、前記被押圧部がプラ
    グの前記可動部に押圧されて変位することにより生じる
    ことを特徴とする請求項5に記載のコネクタ。
  8. 【請求項8】前記係合部、被押圧部および支点部は、プ
    ラグ抜脱方向側へこの順序に配されていることを特徴と
    する請求項6に記載のコネクタ。
  9. 【請求項9】前記係合部、支点部および被押圧部は、プ
    ラグ抜脱方向側へこの順序に配されていることを特徴と
    する請求項7に記載のコネクタ。
  10. 【請求項10】前記被押圧部、係合部および支点部はコ
    ネクタに挿着されたプラグから見てプラグの周りの同一
    側に配されていることを特徴とする請求項5に記載のコ
    ネクタ。
  11. 【請求項11】前記被押圧部および支点部は、コネクタ
    に挿着されたプラグから見てプラグの周りの同一側に配
    される一方、前記係合部は、前記プラグから見てプラグ
    の周りにおける前記被押圧部および支点部側とは反対側
    に配されていることを特徴とする請求項5に記載のコネ
    クタ。
  12. 【請求項12】前記プラグの挿脱方向との交差方向への
    前記係合部の移動を案内する案内部材を備えていること
    を特徴とする請求項5に記載のコネクタ。
  13. 【請求項13】前記プラグ固定手段は、前記支点部から
    被押圧部までの部分の少なくとも一部が、プラグの前記
    可動部に押圧された前記被押圧部の変位に伴い弾性変形
    する弾性体からなることを特徴とする請求項8に記載の
    コネクタ。
  14. 【請求項14】前記プラグ固定手段は、前記係合部に対
    する前記支点部側とは反対側の部分に延設部を有し、前
    記延設部における少なくとも一部が、プラグの前記可動
    部に押圧された前記被押圧部の変位に伴い弾性変形する
    弾性体からなることを特徴とする請求項8に記載のコネ
    クタ。
  15. 【請求項15】前記プラグ固定手段は、前記支点部から
    この支点部に対する前記係合部側部分とは反対側部分の
    少なくとも一部が、前記被押圧部がプラグの前記可動部
    に押圧されて変位することに伴って弾性変形する弾性体
    からなることを特徴とする請求項9に記載のコネクタ。
  16. 【請求項16】前記プラグ固定手段は、前記係合部に対
    する前記支点部側とは反対側の部分に延設部を有し、こ
    の延設部における少なくとも一部が、前記被押圧部がプ
    ラグの前記可動部に押圧されて変位することに伴って弾
    性変形する弾性体からなることを特徴とする請求項9に
    記載のコネクタ。
  17. 【請求項17】プラグの前記非可動部は後端部に傾斜面
    を有し、前記係合部は前記傾斜面と係合してプラグの抜
    脱を阻止するものであり、前記支点部は、前記傾斜面と
    接する円の中心、またはこの中心よりもプラグの軸心側
    の位置に配されていることを特徴とする請求項5に記載
    のコネクタ。
  18. 【請求項18】前記プラグ固定手段は、前記係合部、被
    押圧部および支点部が形成された板材からなり、支点部
    に対する係合部側とは反対側の端部側部分が、支点部に
    おいて折曲されかつ固定されていることを特徴とする請
    求項8に記載のコネクタ。
  19. 【請求項19】前記固定手段は、前記係合部から支点部
    までの部分の少なくとも一部が弾性体からなり、プラグ
    の前記非可動部に対する前記係合部の係合状態において
    プラグの非可動部に対して抜脱方向への一定以上の力が
    作用したときに、前記弾性体部分での変形により、前記
    非可動部に対する前記係合部の係合を解除可能となって
    いることを特徴とする請求項5に記載のコネクタ。
  20. 【請求項20】少なくとも前記係合部は弾性を有する板
    材からなるとともにプラグ固定手段の一端部に形成さ
    れ、この係合部は、プラグの前記非可動部に対する係合
    状態においてプラグの非可動部に対して抜脱方向への一
    定以上の力が作用したときに、折り曲がることにより前
    記非可動部に対する係合を解除可能となっていることを
    特徴とする請求項11に記載のコネクタ。
  21. 【請求項21】前記係合部と前記被押圧部との間に、少
    なくとも前記係合部と接続するように中間延設部が設け
    られており、 前記中間延設部には、前記係合部に向かって開口するよ
    うに前記非可動部が通過可能なプラグ通過孔が形成さ
    れ、 前記係合部との接続部分付近における前記プラグ通過孔
    の幅を除いた中間延設部の幅が、他の部分の幅よりも狭
    くなっていることを特徴とする請求項11記載のコネク
    タ。
  22. 【請求項22】請求項1から21の何れか1項に記載の
    コネクタを備えていることを特徴とする電子機器。
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