JP2003232553A - 空気調和機 - Google Patents

空気調和機

Info

Publication number
JP2003232553A
JP2003232553A JP2002030280A JP2002030280A JP2003232553A JP 2003232553 A JP2003232553 A JP 2003232553A JP 2002030280 A JP2002030280 A JP 2002030280A JP 2002030280 A JP2002030280 A JP 2002030280A JP 2003232553 A JP2003232553 A JP 2003232553A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
heat exchanger
evaporator
refrigerant
indoor
heat
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002030280A
Other languages
English (en)
Inventor
Manabu Yoshimi
学 吉見
Hiroshi Komano
宏 駒野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daikin Industries Ltd
Original Assignee
Daikin Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daikin Industries Ltd filed Critical Daikin Industries Ltd
Priority to JP2002030280A priority Critical patent/JP2003232553A/ja
Publication of JP2003232553A publication Critical patent/JP2003232553A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F24HEATING; RANGES; VENTILATING
    • F24FAIR-CONDITIONING; AIR-HUMIDIFICATION; VENTILATION; USE OF AIR CURRENTS FOR SCREENING
    • F24F3/00Air-conditioning systems in which conditioned primary air is supplied from one or more central stations to distributing units in the rooms or spaces where it may receive secondary treatment; Apparatus specially designed for such systems
    • F24F3/12Air-conditioning systems in which conditioned primary air is supplied from one or more central stations to distributing units in the rooms or spaces where it may receive secondary treatment; Apparatus specially designed for such systems characterised by the treatment of the air otherwise than by heating and cooling
    • F24F3/14Air-conditioning systems in which conditioned primary air is supplied from one or more central stations to distributing units in the rooms or spaces where it may receive secondary treatment; Apparatus specially designed for such systems characterised by the treatment of the air otherwise than by heating and cooling by humidification; by dehumidification
    • F24F3/153Air-conditioning systems in which conditioned primary air is supplied from one or more central stations to distributing units in the rooms or spaces where it may receive secondary treatment; Apparatus specially designed for such systems characterised by the treatment of the air otherwise than by heating and cooling by humidification; by dehumidification with subsequent heating, i.e. with the air, given the required humidity in the central station, passing a heating element to achieve the required temperature

Abstract

(57)【要約】 【課題】 除湿効率を向上させて室内温度の変化を抑え
た除湿運転が可能な空気調和機を提供する。 【解決手段】 除湿運転時に蒸発器として機能する部分
を、室内膨脹弁8側から第1蒸発器4と第2蒸発器2と
に分割し、第1蒸発器4の出口で所定の過熱度が得られ
るように制御する。この場合、第2蒸発器2の部分は熱
交換器としては実質的に機能せず、したがって、より小
形の蒸発器で蒸発を行わせる構成になる。この結果、冷
媒の蒸発温度がより低くなって顕熱比SHFが小さくな
る分、効率的な除湿運転が行われると共に、室内熱交換
器1全体を大形化せずとも、室内膨脹弁8よりも上流側
の再熱用熱交換器3の部分で所要の再熱能力を充分に確
保することができる。これにより室温変化がより確実に
抑えられた除湿運転を行わせることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、室温変化を抑え
た再熱除湿運転が可能な空気調和機に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】上記のような空気調和機の例として、例
えば特開平10−89803号公報記載のものを挙げる
ことができる。図6に示すように、この空気調和機の室
内機は、断面略矩形状のケーシング51内に、室内ファ
ン52と、この室内ファン52の前面側(図において左
側)と上方とを囲う多段曲げ構造の室内熱交換器53と
を内装して構成されている。ケーシング51には、その
前面に前面吸込グリル54が形成され、また、天面にお
ける前側に上部前側吸込グリル55が、後側に上部後側
吸込グリル56がそれぞれ形成されている。室内熱交換
器53は、前面吸込グリル54と室内ファン52との間
に立設された第1熱交換器57と、この第1熱交換器5
7の上方に配置された逆V字状の第2熱交換器58と、
この第2熱交換器58における後側傾斜部分に沿って、
その上方に配置された第3熱交換器59とに分割形成さ
れている。
【0003】室内ファン52が作動されると、図中矢印
で示すように室内空気が各吸込グリル54〜56、およ
びその内側に設けられているフィルタ61を通してケー
シング51内に吸込まれ、この室内空気は各熱交換器5
7〜59を通過した後、ケーシング51下面の吹出口6
2から室内に吹き出される。
【0004】なお、各熱交換器57〜59はそれぞれフ
ィンチューブ型熱交換器から成っている。例えば第1熱
交換器57を例に挙げて詳述すれば、この熱交換器57
は、所定の間隔で紙面に直交する方向に多数並設された
薄板状の放熱フィン63を水平に貫通する複数の冷媒配
管(伝熱管)を設けて構成され、隣合う伝熱管の両端を
U字接続管64で接続していくことによって、放熱フィ
ン63を貫通して蛇行する冷媒流路が形成されている。
この場合に、この第1熱交換器57では、伝熱管が放熱
フィン63の中心線を挟んで前後2列設けられ、各列毎
に上下に隣合う伝熱管の端部同士をU字接続管64で順
次接続することにより、前側と後側との前後2系統の冷
媒流路が形成されている。(以下、これら2系統の冷媒
流路について、室内空気の通過順により、前側の冷媒流
路を風上側冷媒流路57a、後側の冷媒流路を風下側冷
媒流路57bという)。これら両流路57a・57b
は、上下端で相互に接続されている。
【0005】第2熱交換器58にも、それぞれ上記同様
に風上側冷媒流路58a、風下側冷媒流路58bがそれ
ぞれ設けられている。これら風上側冷媒流路58a・風
下側冷媒流路58bは、前後端で相互に接続されてい
る。なお第3熱交換器59は、放熱フィンの中心線上に
沿って1列の伝熱管を設けてこれら伝熱管を順次接続し
た構成であり、したがって1系統の冷媒流路59aを有
する形状に形成されている。
【0006】上記各熱交換器57〜59同士は図7に示
すように接続されている。まず、第1熱交換器57の風
上側冷媒流路57aと、第2熱交換器58の風下側冷媒
流路58bとが、室内膨脹弁65の介設された第1接続
管66によって相互に接続され、第2熱交換器58の風
上側冷媒流路58aが第2接続管67によって第3熱交
換器59の冷媒流路59aの上端に接続されている。そ
して、この冷媒流路59aの下端に、室外機から延びる
液側連絡配管68が接続される一方、第1熱交換器57
の風下側冷媒流路57bに、室外機から延びるガス側連
絡配管69が接続されるようになっている。
【0007】上記構成の空気調和機において、冷房運転
は、上記した室内膨脹弁65を全開状態にし、図中実線
矢印で示すように、圧縮機71からの吐出ガス冷媒を、
室外熱交換器72から室内熱交換器53へと回流させる
ことによって行われ、暖房運転は、四路切換弁73を上
記から切り換えて、図中破線矢印で示すように、圧縮機
71からの吐出ガス冷媒を室内熱交換器53から室外熱
交換器72へと回流させて行われる。
【0008】除湿運転は、四路切換弁73を冷房運転時
と同様の切換位置に設定し、室外膨脹弁74を全開状態
にする一方、室内膨脹弁65を微小開度に設定して行わ
れる。このとき、図中一点鎖線矢印で示すように、室外
熱交換器72から室内熱交換器53へと回流する冷媒
は、室外熱交換器72を通過後、室内熱交換器53にお
ける第3熱交換器59と第2熱交換器58とで凝縮し、
第1熱交換器57で蒸発して圧縮機に返流される。
【0009】これにより、第1熱交換器57を通過する
室内空気は冷却されて除湿され、同時に、第2・第3熱
交換器58・59を通過する室内空気は加熱される。そ
して、これらが混合されることにより、吹出温度が吸込
温度とほぼ同等で、除湿された空調空気が室内に吹出さ
れる。すなわち上記では、除湿運転時、第1熱交換器5
7は室内空気を冷却して除湿するための蒸発器として機
能する一方、これに伴って生じる温度低下を元の吸込温
度まで復帰させるための再熱器として、第2・第3熱交
換器58・59が機能するようになっている。
【0010】なおこのような除湿運転では、蒸発器(第
1熱交換器57)における室内空気との熱交換量は、こ
の室内空気の温度変化に相当する顕熱熱量Qaと、室内
空気に含まれる水分の結露に費やされる潜熱熱量Qbと
の和(Qa+Qb)になる。室内温度の変化を生じさせ
ずに除湿するためには、上記の顕熱熱量Qaに対して過
不足のない再熱熱量を再熱器で室内空気に付与し得るよ
うにすることが必要となる。したがって、室内熱交換器
53の全体は、まず、例えば暖房運転時に所望の暖房能
力が確保し得る形状(熱交換容量)とすることを前提
に、除湿運転時における熱バランスを考慮して、再熱器
として機能する部分と蒸発器として機能する部分とに分
割構成される。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら従来の構
成では、除湿運転時における蒸発器での顕熱比SHF
(=Qa/(Qa+Qb))が比較的大きく、このため
に良好な除湿効率を得難いものになっている。この結
果、例えば前記公報記載の空気調和機では、形状の大き
な第1熱交換器57を蒸発器として機能させ、これによ
って単位時間当たりの除湿量が多くなるように形成して
いるが、これに伴い大きな再熱熱量が必要になることか
ら、本来は第1熱交換器57と第2熱交換器58とで所
望の暖房能力が得られる容量であるにもかかわらず、さ
らに第3熱交換器59を付加して、この第3熱交換器5
9を除湿運転時に第2熱交換器58と共に再熱器として
機能させている。したがって室内熱交換器53の全体形
状がより大形化するという問題点を有している。
【0012】一方、前記のような除湿運転時には、再熱
器側を通過した後の冷媒が充分に凝縮されずに気液混合
冷媒であると、これが室内膨脹弁65を通過する際に冷
媒流通音が発生して、室内の快適性を損なうという問題
も有している。
【0013】この発明は、上記従来の欠点を解決するた
めになされたものであって、その目的は、室内熱交換器
の大形化等を行わずとも、室内温度の変化をより確実に
抑えた除湿運転が可能であり、また、冷媒流通音を生じ
させずに快適性を向上し得る空気調和機を提供すること
にある。
【0014】
【課題を解決するための手段】そこで請求項1の空気調
和機は、圧縮機11に室外熱交換器18、室外膨脹弁1
9、室内熱交換器1を順次接続して冷媒循環回路を形成
すると共に、室内熱交換器1を室外膨脹弁19側から再
熱用熱交換器3と蒸発用熱交換器2・4とに分割形成し
てこれら再熱用熱交換器3と蒸発用熱交換器2・4との
間に室内膨脹弁8を介設し、圧縮機11からの吐出ガス
冷媒を室外熱交換器18から室内熱交換器1へと回流さ
せ再熱用熱交換器3で冷媒の凝縮を生じさせて除湿運転
を行う空気調和機であって、蒸発用熱交換器2・4の途
中に過熱度検出用温度センサ27を設けて、蒸発用熱交
換器2・4を過熱度検出用温度センサ27よりも室内膨
脹弁8側の第1蒸発器4と、反室内膨脹弁8側の第2蒸
発器2とに分割し、除湿運転時に、過熱度検出用温度セ
ンサ27で検出される過熱度が所定の過熱度に保持され
るように室内膨脹弁8の開度を制御する制御手段24を
設けていることを特徴としている。
【0015】このような構成の空気調和機では、除湿運
転時に室外熱交換器18から室内熱交換器1へと回流す
る冷媒は、室内熱交換器1における再熱用熱交換器3で
凝縮した後、第1蒸発器4で蒸発を完了し、第2蒸発器
2は過熱ガスが通過する状態になって、この第2蒸発器
2の部分は熱交換器としては実質的に機能しない。した
がって、除湿運転時には、小形状の蒸発器で冷媒の蒸発
が生じることになり、この場合の蒸発温度がより低くな
って、顕熱比SHFが小さくなる。
【0016】したがって、この蒸発器を通過して冷却さ
れる室内空気の風量は少なくなるものの、SHFが小さ
くなる分、単位時間当たりの除湿量を従来と同等以上の
ものにすることができる。しかも、SHFが小さくなっ
て蒸発時の顕熱熱量の割合が低下することから再熱熱量
も少なくて済み、これによって、再熱器部分をより小さ
くしても、室内温度変化を充分に抑えた再熱除湿運転が
可能になる。この結果、例えば所望の暖房能力が得られ
る容量とした室内熱交換器1全体の形状を大形化せずと
も、室温変化がより確実に抑えられた効率的な除湿運転
を行わせることが可能になる。
【0017】なお第1蒸発器4と第2蒸発器2とについ
ては、例えばこれらが一体化された熱交換器で形成し、
過熱度検出用温度センサ27の取付位置を挟んで室内膨
脹弁8側を第1蒸発器4、反室内膨脹弁8側を第2蒸発
器2とした構成とすることも可能であるが、請求項2の
ように、第1蒸発器4と第2蒸発器2とを互いに別体に
分割した構成としても良い。またこの場合に、両蒸発器
を相互に接続する接続管に前記過熱度検出用温度センサ
27を付設すると共に、第1蒸発器4と室内膨脹弁8と
を接続する配管に蒸発温度検出用温度センサ28を付設
することで、これら両センサでの温度差を過熱度として
検出することができる。
【0018】請求項3の空気調和機は、請求項1または
2の空気調和機において、第1蒸発器4を再熱用熱交換
器3に対して室内空気の流通方向風上側に配置している
ことを特徴としている。
【0019】このような構成によれば、除湿運転時、第
1蒸発器4を通過して温度低下を生じた室内空気が再熱
用熱交換器3を通して流れることになる。この結果、こ
の再熱用熱交換器3で冷媒から室内空気への放熱量が増
加し、これによって、冷媒の凝縮をこの再熱用熱交換器
3でより確実に終了させて、完全に液化した冷媒が室内
膨脹弁8を通過する状態とすることができる。したがっ
て、従来、気液混合状態の冷媒が室内膨脹弁8を通過す
る際に生じていた冷媒流動音を防止することができる。
【0020】請求項4の空気調和機は、請求項1、2ま
たは3の空気調和機において、室内膨脹弁8を挟んで両
側の冷媒配管の間に、両冷媒配管内を各々流れる冷媒間
の熱交換を生じさせる熱交換手段を設けていることを特
徴としている。
【0021】この構成によれば、除湿運転時に再熱用熱
交換器3から室内膨脹弁8へと流入する冷媒は、室内膨
脹弁8で減圧膨脹し蒸発温度まで温度低下を生じた第1
蒸発器4側の冷媒に、熱交換手段を通して放熱する。し
たがって、室内膨脹弁8への流入前に凝縮をより確実に
終了させることが可能になり、これによって、室内膨脹
弁8で従来生じていた冷媒流動音の発生をさらに確実に
防止することができる。
【0022】この場合の熱交換手段については、例えば
請求項5のように、冷媒が流れる冷媒配管を放熱フィン
に貫通させたフィンチューブ形熱交換器で再熱用熱交換
器3と第1蒸発器4とを各々形成すると共に、これら再
熱用熱交換器3と第1蒸発器4との各室内膨脹弁8側
に、これら再熱用熱交換器3と第1蒸発器4との両冷媒
配管が貫通する端部放熱フィン31を設け、再熱用熱交
換器3と第1蒸発器4との各冷媒配管をそれぞれ流れる
冷媒間の熱交換が上記端部放熱フィン31を介して行わ
れるように形成して、上記端部放熱フィン31を熱交換
手段とした構成とすることができる。
【0023】
【発明の実施の形態】次に、この発明の空気調和機の具
体的な実施の形態について、図面を参照しつつ詳細に説
明する。図2に、本実施形態に係るセパレート形空気調
和機の室内機に内装された多段曲げ構造の室内熱交換器
1の構成を模式的に示している。
【0024】この室内熱交換器1は、図において左下側
に配置された第1熱交換器2と、この第1熱交換器2の
上方に配置された逆V字状の第2熱交換器3と、この第
2熱交換器3における図において右側傾斜部に沿わせ
て、その上方に配置された第3熱交換器4とから成って
いる。これら熱交換器2〜4以外は図示省略している
が、その他の構成は前記図6に示した室内機の構成(以
下、従来構成という)とほぼ同様である。したがって、
各熱交換器2〜4は、前記図6の従来構成における第1
〜第3熱交換器57〜59にそれぞれ対応する位置に配
置されている。なお以下では、逆V字状の第2熱交換器
3について、前側(図において左側)の傾斜部分を第2
前側熱交換器5、後側(図において右側)の傾斜部分を
第2後側熱交換器6とも称して説明する。
【0025】第1熱交換器2は、従来構成と同様に、風
上側冷媒流路2aと風下側冷媒流路2bとの2系統の冷
媒流路を備え、これら流路2a・2bは上下の各端部で
相互に接続されている。第2熱交換器3における第2前
側熱交換器5も、上記同様に、上下の各端部で相互に接
続された風上側冷媒流路5aと風下側冷媒流路5bとの
2系統の冷媒流路を設けて形成されている。一方、第2
後側熱交換器6および第3熱交換器4は、それぞれ1系
統の冷媒流路6a・4aが設けられた構成である。した
がって、従来構成で第2熱交換器58において、後側の
傾斜部にも2系統の冷媒流路が設けられていたのに対
し、これに対応する本実施形態での第2後側熱交換器6
は冷媒流路が1系統であるので、その厚さ寸法をより薄
くして構成でき、したがって室内熱交換器1の全体形状
はより小形化されたものになっている。
【0026】次に、上記した各熱交換器2〜3の接続関
係について説明する。同図において、21は後述するガ
ス側連絡配管であって、このガス側連絡配管21は、第
1熱交換器2の風下側冷媒流路2bにおける上下方向の
略中間位置に接続される。そして、この第1熱交換器2
の風上側冷媒流路2aにおける上下方向の略中間位置
と、第3熱交換器4の冷媒流路4aの上端とが第1接続
管7によって相互に接続されている。したがって、例え
ばガス側連絡配管21を通して第1熱交換器2に冷媒が
供給されると、これは風下側冷媒流路2bに流入した
後、上下に分流してこの風下側冷媒流路2bを流れ、次
いで、風上側冷媒流路2aに上下端から各々流入して第
1接続管7の接続箇所で合流し、この第1接続管7を通
して第3熱交換器4に供給されることになる。
【0027】この第3熱交換器4の冷媒流路4aの下端
は、室内膨脹弁8が介設された第2接続管9によって、
第2後側熱交換器6の冷媒流路6a下端に接続されてい
る。そして、この冷媒流路6aの上端は、第2前側熱交
換器5における風下側冷媒流路5bの上下方向略中間位
置に第3接続管10によって接続され、この第2前側熱
交換器5の風上側冷媒流路5aの上下方向略中間位置
に、後述する液側連絡配管22が接続される。これによ
り、第2熱交換器3では、例えばこれに液側連絡配管2
1を通して冷媒が流入すると、まず、第2前側熱交換器
5内を上下に分流して風上側冷媒流路5aと風下側冷媒
流路5bとを順次通過した後、合流した冷媒が第2後側
熱交換器6の冷媒流路6aを通して流れるようになって
いる。
【0028】図1に、この空気調和機全体の冷媒回路図
を示している。同図において11は室外機に内装された
圧縮機であって、この圧縮機11の吐出配管12と吸込
配管13とはそれぞれ四路切換弁14の1次側ポートに
各々接続され、この四路切換弁14の2次側ポートに第
1ガス管15と第2ガス管16とがそれぞれ接続されて
いる。第2ガス管16に、室外ファン17が付設された
室外熱交換器18と、室外膨脹弁19が介設された液管
20とが順次接続され、上記第1ガス管15とこの液管
20とに、それぞれガス側連絡配管21・液側連絡配管
22を介して、前記した室内熱交換器1が、ガス側連絡
配管21側から第1熱交換器2・第3熱交換器4・室内
膨脹弁8・第2熱交換器3の順で接続されて、冷媒循環
回路が形成されている。
【0029】なお図において、23は室内機に内装され
ている室内ファン、24は制御装置(制御手段)、25
は室温を検出するサーミスタ等からなる室温センサ、2
6は室内空気の湿度を検出する湿度センサである。また
この空気調和機では、室内熱交換器1の第3熱交換器4
を第1熱交換器2に接続する前記第1接続管7に、サー
ミスタ等からなる過熱度検出用温度センサ27(以下、
第1センサという)が、また、この第3熱交換器4を室
内膨脹弁8に接続する配管に、蒸発温度検出用温度セン
サ28(以下、第2センサという)がそれぞれ付設され
ている。後述する除湿運転時には、これら第1・第2セ
ンサ27・28での検出温度に基づいて、上記制御装置
24によって運転が制御される。
【0030】上記構成の空気調和機において、例えば冷
房運転は、室内膨脹弁8を全開にし、圧縮機11からの
吐出ガスが室外熱交換器18から室内熱交換器1へと回
流するように、四路切換弁14の切換位置を設定して行
われる。このとき、圧縮機11からの吐出ガス冷媒は室
外熱交換器18に供給されて凝縮し、この凝縮した液冷
媒が室外膨脹弁19通過時に減圧膨脹して室内熱交換器
1に送られ、この室内熱交換器1を第2熱交換器3・第
3熱交換器4・第1熱交換器2の順で通過してこれら熱
交換器2〜4で蒸発し、室内空気から蒸発熱を奪って室
内の冷房が行われる。
【0031】暖房運転は、上記同様に室内膨脹弁8を全
開にし、四路切換弁14を上記から切換えて行われる。
このとき、圧縮機11からの吐出ガス冷媒は、第1ガス
管15とガス側連絡配管21とを通して室内熱交換器1
に供給され、室内熱交換器1を上記とは逆に第1熱交換
器2から第3熱交換器4・第2熱交換器3の順で順次通
過し、これら熱交換器2〜4で凝縮して、この凝縮熱で
室内の暖房が行われる。凝縮した液冷媒は、室外膨脹弁
19通過時に減圧膨脹して室外熱交換器18に送られ、
この室外熱交換器18で蒸発して圧縮機11に返流され
る。
【0032】なお、このような冷暖房運転は、前記制御
装置23によって、インバータ制御される圧縮機11の
回転数や、室外ファン17・室内ファン23の回転数を
室内の空調負荷、すなわち前記室温センサ25で検出さ
れる室温と、設定室温との温度差に応じた回転数に設定
して行われる。また室外膨脹弁19については、例えば
吸込配管13に付設されている過熱度検出用サーミスタ
(図示せず)で圧縮機11に返流される冷媒温度を検出
し、この検出温度に基づいて、蒸発後の冷媒温度が所定
の過熱度で保持されるように、この室外膨脹弁19の開
度制御が行われる。
【0033】除湿運転は、前記した冷房運転時の冷媒循
環サイクルで室外膨脹弁19を全開状態、また室外ファ
ン17を低速状態とし、室内膨脹弁8で主たる減圧膨脹
が生じるように、この室内膨脹弁8の開度を制御して行
われる。このときの運転状態について、図3を参照して
説明すると、図中A点で示される圧縮機11からの吐出
ガス冷媒は、室外熱交換器18・室外膨脹弁19・連絡
配管22を順次通過時に幾分かの凝縮(B点)と断熱膨
脹(C点)とを生じ、室内熱交換器1に供給されて、第
2熱交換器3を通過時にさらに凝縮して液冷媒になる
(D点)。次いで、室内膨脹弁8でE点まで減圧膨脹し
て気液混合冷媒になり、第3熱交換器4・第1熱交換器
2通過時に蒸発する(F点)。その後、所定の過熱度に
なった蒸発冷媒(G点)が圧縮機11に返流される。
【0034】したがってこの空気調和機では、除湿運転
時、第2熱交換器3が再熱用熱交換器として機能し、第
3熱交換器4と第1熱交換器2とが蒸発用熱交換器とし
て機能する構成であるが、さらに、これら2つの熱交換
器4・2からなる蒸発用熱交換器については、その上流
側の第3熱交換器4を第1蒸発器、下流側の第1熱交換
器2を第2蒸発器としたときに、第1蒸発器(第3熱交
換器4)の出口で所定の過熱度になるように、すなわ
ち、前記第1・第2センサ27・28で検出される冷媒
温度の温度差が所定の温度差で保持されるように、前記
制御装置23によって室内膨脹弁8の開度制御が行われ
る。これにより、第2蒸発器(第1熱交換器2)は、第
1蒸発器で蒸発を完了した過熱ガスが通過する状態とな
って室内空気との熱交換は殆ど生じず、したがって、除
湿運転時にはこの第1熱交換器2は実質的に単なる冷媒
流路管として機能するだけの運転状態になるように制御
される。
【0035】すなわち、前記図2のように配置された各
熱交換器2〜4のうち、除湿運転時には、前面下段側に
立設されている形状の大きな第1熱交換器2は実質的に
熱交換器として機能せず、背面側上方に配置されている
形状の小さな第3熱交換器4のみを蒸発器として機能さ
せ、その下側の第2熱交換器3を再熱器として機能させ
て除湿運転が行われる。
【0036】したがって、本実施形態の空気調和機で
は、例えば前述した従来構成に比べ、除湿運転時に蒸発
器(第3熱交換器4)を通過して熱交換する室内空気量
が少ない運転状態になっており、このため、前記図3に
破線で示した従来構成での除湿運転状態に比べ、E〜F
点での蒸発温度は従来構成のものよりも低くなる。この
結果、この蒸発器を通過する室内空気の風量は少ないも
のの、この蒸発器でより低い温度まで冷却されるので、
単位時間当たりの除湿量については従来構成と同等以上
にすることができる。
【0037】そして、このように蒸発温度が低く、この
蒸発器を通過する室内空気の温度低下が大きくなって、
前記したSHF(顕熱比)が小さくなる。すなわち、蒸
発器での冷媒の蒸発熱のうち、水分の結露に費やされる
熱量の割合が大きく、室内空気の温度低下を生じさせる
顕熱熱量の割合は小さくなる。したがって、この顕熱熱
量に相当する熱量を付与して室内空気の全体を元の吸込
温度まで復帰させるための再熱熱量も少なくてすみ、こ
のため、再熱器として機能する熱交換器部分もより小さ
くすることができる。この結果、第2熱交換器3を再熱
器として機能させるだけで、室内機からの吹出し空気の
全体を吸込温度まで充分に復帰させることが可能とな
る。これにより、室内熱交換器1の全体形状を大形化せ
ずとも、室温低下を殆ど生じさせることのない効率的な
除湿運転を行うことができるものになっている。
【0038】以上の説明のように、本実施形態の空気調
和機においては、室内熱交換器の全体的な形状について
は、例えば暖房運転時に所望の暖房能力が得られるよう
に形状(熱交換容量)を設定した上で、除湿運転時には
その一部が実質的に熱交換器として機能しない構成と
し、より小形の熱交換器で冷媒の蒸発を生じさせて効率
的な除湿が行われるようになっている。この結果、室内
熱交換器1の全体形状を大形化せずとも、室温変化がよ
り確実に抑えられた効率的な除湿運転を行わせることが
可能になっている。
【0039】また本実施形態においては、図2に示され
ているように、除湿運転時に蒸発器として機能する第3
熱交換器4は、再熱器として機能する第2後側熱交換器
6の上方に沿って、すなわち、風上側の位置に配置され
ている。これにより、除湿運転時には第3熱交換器4を
通過して冷却された室内空気が第2後側熱交換器6を通
過する。この結果、この第2後側熱交換器6での冷媒か
ら室内空気への放熱量が増加し、これによって、冷媒の
凝縮をこの第2後側熱交換器6でより確実に終了させ、
殆どが完全に液化した冷媒になって室内膨脹弁8を通過
する状態にすることができる。したがって、従来、気液
混合状態の冷媒が室内膨脹弁を通過する際に生じていた
冷媒流動音の発生が防止される。
【0040】なお、第1熱交換器2と第2前側熱交換器
5とは、前述したように、それぞれ風上側と風下側との
2系統の冷媒流路が設けられているが、これら熱交換器
2・5をそれぞれ流れる冷媒の流通は、室内空気の流通
方向に対し、冷房運転時には並行流、暖房運転時には対
向流になるように配管接続されている。例えば第2前側
熱交換器5では、冷房運転時に液側連絡配管22を通し
て供給される冷媒は、この第2前側熱交換器5の風上側
冷媒流路5aに流入してこの流路5aを通過した後、室
内空気流通方向下流側の風下側冷媒流路5bを流れる。
第1熱交換器2においても同様で、室内空気の流れに対
して並行流の状態になっている。暖房運転時には、上記
とは逆に対向流の状態になる結果、これら熱交換器2・
5で室内空気とより良好な熱交換が行われ、これによっ
て、冷房能力や暖房能力がより向上した運転が可能にも
なっている。
【0041】図4および図5には、この発明の他の実施
形態における天井取付型の室内機内の要部構成を示して
いる。この室内機には、図4に示すようにターボファン
からなる室内ファン22がほぼ中央位置に設けられてい
る。この室内ファン22を作動することによって、図4
において紙面奥側から手前側に室内空気が吸い込まれ、
吸い込まれた空気は、この室内ファン22の周囲に、紙
面にほぼ平行な方向に吹き出される。この室内ファン2
2周囲の四側面を囲うように室内熱交換器1が配置され
ている。この室内熱交換器1は、それぞれ前記同様にフ
ィンチューブ型熱交換器からなる第1〜第3熱交換器2
〜4に分割構成されている。
【0042】第1熱交換器2は全体形状が平面視でコ字
状に形成されて、室内ファン22周囲の三側面を囲う位
置に配置され、他側面の位置に、それぞれ直方体形状の
第2・第3熱交換器3・4が互いに近接させて、第2熱
交換器3を外側に、第3熱交換器を内側にして配置され
ている。第1熱交換器2内には、内側すなわち風上側
と、外側すなわち風下側とに互いに平行な2系統の冷媒
流路2a・2bが設けられ、これら冷媒流路2a・2b
は、図において上方の端部領域で相互に接続されてい
る。第2・第3熱交換器3・4は、それぞれ1系統の冷
媒流路3a・3bが設けられている。
【0043】これら冷媒流路は、前記同様にそれぞれ上
下複数段の伝熱管を設けて形成されているが、本実施形
態では、図5に示すように、第1熱交換器2における図
において下側の端部領域に第1・第2ヘッダー2i・2
jが付設され、また第2・第3熱交換器3・4には、そ
れぞれ両端部の位置に第1ヘッダー3i・4i、第2ヘ
ッダー3j・4jが付設されている。これら第1ヘッダ
ー2i〜4iと第2ヘッダー2j〜4jとに、上下複数
本の伝熱管の両端が各々接続されて、一方のヘッダーか
ら他方のヘッダーに向かって冷媒が各伝熱管を互いに並
行に流れるように形成されている。
【0044】これら第1〜第3熱交換器2〜4同士は、
前記実施形態とほぼ同様に接続されている。すなわち、
前記した液側連絡配管22は第2熱交換器3における図
において左下側の第1ヘッダー3iに接続されるように
なっており、この第2熱交換器3の図において右上側の
第2ヘッダー3jは、これに隣接して位置する第3熱交
換器4の第1ヘッダー4iに、室内膨脹弁8が介設され
た第2接続管9によって接続されている。そして、この
第3熱交換器4の図において左下側に付設されている第
2ヘッダー4jは、第1熱交換器2において前記風上側
冷媒流路2aを構成する伝熱管が接続された第1ヘッダ
ー2iに第1接続管7によって接続され、前記風下側冷
媒流路2bを構成する伝熱管が接続された第2ヘッダー
2jに、前述したガス側連絡配管21が接続されるよう
になっている。
【0045】このように、本実施形態における室内熱交
換器1は、具体構造は前記実施形態と相違するものの、
各熱交換器2〜4は前記実施形態のものと機能的に同一
であって、全体的な冷媒回路図を描けば、図1に示した
ものと同様になるる。そして除湿運転時には、前記同様
に、第2熱交換器3が再熱器として機能し、また、第1
接続管7に付設した第1センサ27と、第2接続管9に
付設した第2センサ28との冷媒検出温度に基づいて、
第3熱交換器4の出口で所定の過熱度になるように制御
される。これにより、第3熱交換器4が蒸発器として機
能し、第1熱交換器2は単なる過熱ガスの冷媒流路とし
て機能させて除湿運転が行われる。この結果、前記同様
に、室温変化を生じさせることなく除湿効率の良好な運
転が行われる。
【0046】また、このときに再熱器として機能する第
2熱交換器3は、図4および図5に示されているよう
に、蒸発器として機能する第3熱交換器4の風下側に隣
接して位置している。したがって、除湿運転時の冷媒の
凝縮が第2熱交換器3でより確実に終了するものとな
り、この結果、気液混合状態の冷媒が室内膨脹弁を通過
する際に従来生じていた冷媒流動音の発生が防止され
る。
【0047】さらに本実施形態においては、第2熱交換
器3と第3熱交換器4との各室内膨脹弁8側に、これら
第2熱交換器3と第3熱交換器4との両冷媒配管(伝熱
管)が貫通する複数の端部放熱フィン31が並設された
領域を設けて、これら端部放熱フィン31を介しての熱
伝導によって、両熱交換器3・4の各伝熱管をそれぞれ
流れる冷媒間の熱交換が生じるように形成されている。
【0048】さらに詳述すれば、第2熱交換器3と第3
熱交換器4とは、図5において、左下側から右上側に延
びる伝熱管に沿って、この伝熱管に直交する多数の放熱
フィンを所定の間隔で並設して形成されている。そし
て、上記端部放熱フィン31の並設領域Aよりも左下側
の領域Bでは、第2熱交換器3と第3熱交換器4との互
いに隣接する放熱フィンは、間に所定の間隙Gを挟んで
第2熱交換器3側と第3熱交換器4側とに分離されてい
る。これに対し、上記並設領域Aでの端部放熱フィン3
1は、第2熱交換器3側と第3熱交換器4側との両者に
跨がる幅寸法で形成され、上記のような間隙Gを設けず
に、第2熱交換器3側と第3熱交換器4側とを一体化し
た形状になっている。
【0049】したがって除湿運転時には、領域Bでは、
第2熱交換器3と第3熱交換器4とを各々流れる冷媒間
の熱交換は、第3熱交換器4から第2熱交換器3を通し
て流れる室内空気を介しての熱伝達によって間接的に生
じるが、領域Aでは、端部放熱フィン31を通しての熱
伝導によっても、さらに第2熱交換器3と第3熱交換器
4とを各々流れる冷媒間の熱交換が生じる。すなわち、
除湿運転時に第2熱交換器3から室内膨脹弁8へと流入
する冷媒は、室内膨脹弁8で減圧膨脹して第3熱交換器
4に流入して蒸発温度まで温度低下を生じた冷媒に、端
部放熱フィン31を通して放熱する。したがって、室内
膨脹弁8への流入前に、さらに凝縮が促進されて凝縮が
より確実に完了した状態にすることができるので、従来
生じていた室内膨脹弁8での冷媒流動音の発生がさらに
確実に防止される。
【0050】以上にこの発明の空気調和機の具体的な実
施の形態について説明したが、この発明は上記各形態に
限定されるものではなく、この発明の範囲内で種々変更
することができる。例えば第1蒸発器(第3熱交換器
4)と第2蒸発器(第1熱交換器2)とについて、上記
形態ではこれらが互いに別体の分割構成とした例を挙げ
たが、例えばこれらが一体化された熱交換器形状に形成
し、過熱度検出用温度センサ27の取付位置を挟んで室
内膨脹弁側を第1蒸発器、反室内膨脹弁側を第2蒸発器
とした構成とすることも可能である。
【0051】また上記形態では、室内膨脹弁8を挟んで
両側の冷媒配管を各々流れる冷媒間の熱交換を生じさせ
る熱交換手段として、図4・図5に示した端部フィン3
1でこの手段を構成した例を挙げたが、例えば再熱用熱
交換器(第2熱交換器)を室内膨脹弁8に接続する冷媒
配管と、室内膨脹弁8から第1蒸発器(第3熱交換器)
に至る冷媒配管とを相互に密着させて、この密着させた
構造を熱交換手段として各冷媒配管内を流れる冷媒間の
熱交換が生じるような構成などのその他の構成を採用す
ることが可能である。
【0052】
【発明の効果】以上の説明のように、請求項1・2の空
気調和機においては、除湿運転時に蒸発器として機能す
る部分を、さらに室内膨脹弁側から第1蒸発器と第2蒸
発器とに分割し、第1蒸発器の出口で所定の過熱度が得
られるように制御される。この場合、第2蒸発器の部分
は熱交換器としては実質的に機能せず、したがって、よ
り小形の蒸発器で蒸発を行わせるものとなる。この結
果、冷媒の蒸発温度がより低くなって顕熱比SHFが小
さくなる分、効率的な除湿運転が行われると共に、再熱
用熱交換器の部分を大きくせずとも所要の再熱能力を確
保することができる。この結果、室内熱交換器全体の形
状を大形化することなく、室温変化がより確実に抑えら
れた効率的な除湿運転を行わせることができる。
【0053】請求項3の空気調和機においては、第1蒸
発器を再熱用熱交換器に対して室内空気の流通方向風上
側に配置しているので、再熱用熱交換器で冷媒から室内
空気への放熱量が増加し、これによって、冷媒の凝縮を
この再熱用熱交換器でより確実に終了させて室内膨脹弁
を通過する状態とすることができる。したがって、従
来、気液混合状態の冷媒が室内膨脹弁を通過する際に生
じていた冷媒流動音を防止することが可能になる。
【0054】請求項4の空気調和機においては、室内膨
脹弁を挟んで両側の冷媒配管の間に、両冷媒配管内を各
々流れる冷媒間の熱交換を生じさせる熱交換手段、例え
ば、請求項5のように、再熱用熱交換器と第1蒸発器と
の室内膨脹弁側の各冷媒配管が貫通する端部フィンを設
けて構成されているので、室内膨脹弁への流入前に凝縮
をより確実に終了させることが可能になり、これによっ
て、室内膨脹弁で従来生じていた冷媒流動音の発生をさ
らに確実に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態における空気調和機の冷
媒回路図である。
【図2】上記空気調和機における室内機内の室内熱交換
器の構成を示す断面模式図である。
【図3】上記空気調和機における除湿運転時のモリエル
線図である。
【図4】この発明の他の実施形態における空気調和機の
室内機の内部構成を示す平面模式図である。
【図5】図4に示す室内機の内部構成を説明するための
斜視図である。
【図6】従来の空気調和機における室内機の構成を示す
縦断面図である。
【図7】図6に示す室内機が設けられた空気調和機の全
体構成を示す冷媒回路図である。
【符号の説明】
1 室内熱交換器 2 第1熱交換器(蒸発用熱交換器、第2蒸発器) 3 第2熱交換器(再熱用熱交換器) 4 第3熱交換器(蒸発用熱交換器、第1蒸発器) 8 室内膨脹弁 11 圧縮機 18 室外熱交換器 19 室外膨脹弁 24 制御装置(制御手段) 27 第1センサ27(過熱度検出用温度センサ) 28 第2センサ28(蒸発温度検出用温度センサ) 31 端部放熱フィン(熱交換手段)
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F25B 1/00 331 F24F 1/00 391A 29/00 411 391B Fターム(参考) 3L051 BE05 BE06 BE07 3L060 AA07 CC04 DD02 EE09

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧縮機(11)に室外熱交換器(1
    8)、室外膨脹弁(19)、室内熱交換器(1)を順次
    接続して冷媒循環回路を形成すると共に、室内熱交換器
    (1)を室外膨脹弁(19)側から再熱用熱交換器
    (3)と蒸発用熱交換器(2)(4)とに分割形成して
    これら再熱用熱交換器(3)と蒸発用熱交換器(2)
    (4)との間に室内膨脹弁(8)を介設し、 圧縮機(11)からの吐出ガス冷媒を室外熱交換器(1
    8)から室内熱交換器(1)へと回流させ再熱用熱交換
    器(3)で冷媒の凝縮を生じさせて除湿運転を行う空気
    調和機であって、 蒸発用熱交換器(2)(4)の途中に過熱度検出用温度
    センサ(27)を設けて、蒸発用熱交換器(2)(4)
    を過熱度検出用温度センサ(27)よりも室内膨脹弁
    (8)側の第1蒸発器(4)と、反室内膨脹弁(8)側
    の第2蒸発器(2)とに分割し、 除湿運転時に、過熱度検出用温度センサ(27)で検出
    される過熱度が所定の過熱度に保持されるように室内膨
    脹弁(8)の開度を制御する制御手段(24)を設けて
    いることを特徴とする空気調和機。
  2. 【請求項2】 第1蒸発器(4)と第2蒸発器(2)と
    を互いに別体に分割構成して、これら両蒸発器(4)
    (2)を相互に接続する接続管に上記過熱度検出用温度
    センサ(27)を付設すると共に、第1蒸発器(4)と
    室内膨脹弁(8)とを接続する配管に蒸発温度検出用温
    度センサ(28)を付設していることを特徴とする請求
    項1の空気調和機。
  3. 【請求項3】 第1蒸発器(4)を再熱用熱交換器
    (3)に対して室内空気の流通方向風上側に配置してい
    ることを特徴とする請求項1または請求項2の空気調和
    機。
  4. 【請求項4】 室内膨脹弁(8)を挟んで両側の冷媒配
    管の間に、両冷媒配管内を各々流れる冷媒間の熱交換を
    生じさせる熱交換手段を設けていることを特徴とする請
    求項1、請求項2または請求項3の空気調和機。
  5. 【請求項5】 冷媒が流れる冷媒配管を放熱フィンに貫
    通させたフィンチューブ形熱交換器で再熱用熱交換器
    (3)と第1蒸発器(4)とを各々形成すると共に、こ
    れら再熱用熱交換器(3)と第1蒸発器(4)との各室
    内膨脹弁(8)側に、これら再熱用熱交換器(3)と第
    1蒸発器(4)との両冷媒配管が貫通する端部放熱フィ
    ン(31)を前記熱交換手段として設けて、再熱用熱交
    換器(3)と第1蒸発器(4)との各冷媒配管をそれぞ
    れ流れる冷媒間の熱交換が上記端部放熱フィン(31)
    を介して行われるように形成していることを特徴とする
    請求項4の空気調和機。
JP2002030280A 2002-02-07 2002-02-07 空気調和機 Pending JP2003232553A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002030280A JP2003232553A (ja) 2002-02-07 2002-02-07 空気調和機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002030280A JP2003232553A (ja) 2002-02-07 2002-02-07 空気調和機

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003232553A true JP2003232553A (ja) 2003-08-22

Family

ID=27774088

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002030280A Pending JP2003232553A (ja) 2002-02-07 2002-02-07 空気調和機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003232553A (ja)

Cited By (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008145040A (ja) * 2006-12-08 2008-06-26 Mitsubishi Electric Corp 空気調和装置
JP2009133542A (ja) * 2007-11-30 2009-06-18 Sanyo Electric Co Ltd 冷凍装置
JP2010007960A (ja) * 2008-06-26 2010-01-14 Orion Mach Co Ltd 温湿度調整装置
WO2013157402A1 (ja) * 2012-04-16 2013-10-24 ダイキン工業株式会社 空気調和機
KR101609220B1 (ko) 2014-09-18 2016-04-05 이영섭 에너지절약형 항온습도조절장치
EP2857768A4 (en) * 2012-04-16 2016-04-06 Daikin Ind Ltd AIR CONDITIONING
CN106839267A (zh) * 2016-12-26 2017-06-13 广东美的暖通设备有限公司 空调系统的除湿方法、除湿装置及空调器
CN109373455A (zh) * 2018-10-30 2019-02-22 壹格建筑科技(上海)有限公司 一种空气温湿度调节装置
CN109489198A (zh) * 2018-10-31 2019-03-19 珠海格力电器股份有限公司 空调系统的除湿控制方法、装置和空调机
CN112325395A (zh) * 2020-10-23 2021-02-05 重庆阿泰可科技股份有限公司 一种用于制造低露点空气的风道结构
CN112524780A (zh) * 2020-12-09 2021-03-19 青岛海尔空调器有限总公司 用于空调的控制方法、控制装置和空调室内机
CN112856714A (zh) * 2021-02-19 2021-05-28 青岛海尔空调器有限总公司 冷媒流量控制方法、装置、电子设备及空调器
CN115127174A (zh) * 2022-07-04 2022-09-30 南通华信中央空调有限公司 一种单通道气流带除湿功能的新风系统及控制方法

Cited By (18)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008145040A (ja) * 2006-12-08 2008-06-26 Mitsubishi Electric Corp 空気調和装置
JP4501930B2 (ja) * 2006-12-08 2010-07-14 三菱電機株式会社 空気調和装置
JP2009133542A (ja) * 2007-11-30 2009-06-18 Sanyo Electric Co Ltd 冷凍装置
JP2010007960A (ja) * 2008-06-26 2010-01-14 Orion Mach Co Ltd 温湿度調整装置
EP2857768A4 (en) * 2012-04-16 2016-04-06 Daikin Ind Ltd AIR CONDITIONING
JP2013221673A (ja) * 2012-04-16 2013-10-28 Daikin Industries Ltd 空気調和機
EP2857773A4 (en) * 2012-04-16 2016-03-09 Daikin Ind Ltd AIR CONDITIONER
WO2013157402A1 (ja) * 2012-04-16 2013-10-24 ダイキン工業株式会社 空気調和機
US9618235B2 (en) 2012-04-16 2017-04-11 Daikin Industries, Ltd. Air conditioner including an indoor auxiliary heat exchanger
KR101609220B1 (ko) 2014-09-18 2016-04-05 이영섭 에너지절약형 항온습도조절장치
CN106839267A (zh) * 2016-12-26 2017-06-13 广东美的暖通设备有限公司 空调系统的除湿方法、除湿装置及空调器
CN109373455A (zh) * 2018-10-30 2019-02-22 壹格建筑科技(上海)有限公司 一种空气温湿度调节装置
CN109489198A (zh) * 2018-10-31 2019-03-19 珠海格力电器股份有限公司 空调系统的除湿控制方法、装置和空调机
CN112325395A (zh) * 2020-10-23 2021-02-05 重庆阿泰可科技股份有限公司 一种用于制造低露点空气的风道结构
CN112325395B (zh) * 2020-10-23 2021-08-10 重庆阿泰可科技股份有限公司 一种用于制造低露点空气的风道结构
CN112524780A (zh) * 2020-12-09 2021-03-19 青岛海尔空调器有限总公司 用于空调的控制方法、控制装置和空调室内机
CN112856714A (zh) * 2021-02-19 2021-05-28 青岛海尔空调器有限总公司 冷媒流量控制方法、装置、电子设备及空调器
CN115127174A (zh) * 2022-07-04 2022-09-30 南通华信中央空调有限公司 一种单通道气流带除湿功能的新风系统及控制方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
WO2013160957A1 (ja) 熱交換器、室内機及び冷凍サイクル装置
JP2003254555A (ja) 空気調和機
JP6400257B1 (ja) 熱交換器および空気調和機
JP2003232553A (ja) 空気調和機
JP2005265263A (ja) 熱交換器及び空気調和機
JPH11337104A (ja) 空気調和機
JP4785670B2 (ja) 空気調和機の室内機
JP2006177573A (ja) 空気調和機
CN111512099B (zh) 热交换器及制冷循环装置
JP2008121996A (ja) 空気調和機
JP3833351B2 (ja) 空気調和機用室内ユニットとその室内熱交換器
JPH10246506A (ja) 空気調和機用室内ユニット
EP1587700B1 (en) Evaporator for airconditioning
JP6678413B2 (ja) 空気調和機
JP7414845B2 (ja) 冷凍サイクル装置
WO2011111602A1 (ja) 空気調和機
JPH11264629A (ja) クロスフィンコイル型熱交換器
JP2002013840A (ja) パラレルフロー型空調用熱交換器
JPH10196984A (ja) 空気調和機
JP7357137B1 (ja) 空気調和機
JP3021226B2 (ja) 空気調和機
JPH04240364A (ja) 熱交換器
WO2022264375A1 (ja) 除湿装置
JPH1089803A (ja) 空気調和機
WO2023199466A1 (ja) 熱交換器及びこれを有する空気調和装置