JP2003232381A - ユニバーサルジョイントのオイルコントローラ - Google Patents
ユニバーサルジョイントのオイルコントローラInfo
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- F16D2300/06—Lubrication details not provided for in group F16D13/74
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Abstract
アリング周りから軸孔の中心に向かって潤滑オイルがい
かなる量も流下することがないオイルコントローラを得
る。 【解決手段】 オイルコントローラ3は、軸孔2の内壁
に圧入嵌合できるほぼ円筒形であり、オイル注入の際に
オイルを通過させることができる1対の平坦側面部8及
び縮径部7を設けた中実胴部5と、全周にわたり軸孔2
の内壁に密着するとともに逆止弁として機能するフラン
ジ部4と、圧入嵌合がゆるんでもフランジ部を軸孔2の
非拡大部に留まらせるスペーサ部6とを一体に構成した
中実体とする。ユニバーサルジョイント1の回転停止
後、フランジ部4はすべての量のオイルの逆流を阻止
し、圧入が緩んでもスペーサ部6の作用によってフラン
ジ部4は軸孔の拡大部の位置までは移動せず、オイルコ
ントローラの機能を全うする。
Description
ヘッドの端面まで貫通する軸孔の各ヘッド端面の近傍側
にそれぞれ圧入配置し、ユニバーサルジョイントの回転
停止後にヘッドの周囲に配置したベアリングとこれらベ
アリングの周囲のベアリングキャップの内面との間を潤
滑するオイル(グリース)が軸孔の中心部に向かって流
れ落ちるのを阻止し、回転再開後に即座にヘッド周囲を
潤滑することができるようにする弾性エラストマ材料、
例えばゴム(天然又は合成)若しくはエラストマ樹脂の
オイルコントローラに関するものである。
は、軸孔の中心側が閉鎖し、ヘッドの端面側が解放した
コップ状をなしており、このコップ状オイルコントロー
ラの外周面に軸線方向に延在する複数個の溝を形成する
ものであった。
はユニバーサルジョイントの回転による遠心力でオイル
コントローラの外側面の溝を経て軸孔のヘッド側の開口
端部に向かって流れ出し、十字軸ヘッド周囲のベアリン
グ回りを潤滑する。ユニバーサルジョイントの回転停止
後には、上側になった十字軸ヘッドにおいて軸孔から流
下するオイルをコップ状のオイルコントローラで受け止
めて保留し、回転再開時に即座にベアリング回りの潤滑
に供することができるようにしている。
来のコップ状のオイルコントローラでは、ユニバーサル
ジョイントの回転停止後に、上側になった十字軸ヘッド
における潤滑オイルが外側面に設けた複数個の溝を介し
て軸孔の中心部に向かって流れ落ちる量が多く、回転再
開時の潤滑作用を十分果たすことができない場合があ
り、この間にベアリング周囲に摩損を生ずる可能性があ
った。
ョイントの回転停止後に、十字軸ヘッドが上側になって
もベアリング周りから軸孔の中心に向かって潤滑オイル
がいかなる量も流下することがないオイルコントローラ
を得るにある。
め、本発明ユニバーサルジョイントのオイルコントロー
ラは、前記軸孔よりも直径が大きい薄肉状のフランジ部
と、このフランジ部から軸孔の中心部に向かって軸線方
向に突出する胴部であって、やはり前記軸孔よりも直径
が大きくかつ1個の直径方向に対向する側面間の距離が
軸孔直径よりも小さくなるように平坦に切除した少なく
とも1対の平坦側面を有する胴部と、前記フランジ部か
ら軸孔の開口端部に向かって軸線方向に突出するスペー
サ部であって前記軸孔直径よりも小さい半径方向寸法を
有するスペーサ部と、前記フランジ部と前記胴部との間
をすぼませた縮径部とにより一体に構成したことを特徴
とする。
中心部に連通するニップルから給油されたるオイルは、
ユニバーサルジョイントの回転の際に遠心力で軸孔壁面
と胴部の平坦側面との間の隙間を経て増大する圧力の下
で薄肉フランジ部の一部が逆止弁のように作用して軸孔
の開口端部に向かって流れ出し、ユニバーサルジョイン
トの回転停止の際には上側になった十字軸ヘッドにおけ
るオイルの逆流を完全に阻止する。
実施の形態を説明する。
イントの十字軸1のうちの1個のヘッド部分1Aの軸孔
2に配置したオイルコントローラ3を示す。ただし、オ
イルコントローラ3は変形する実際の圧入状態ではな
く、元の原初状態を示す。
に、本発明によるオイルコントローラ3は、軸孔2より
も直径が大きい薄肉状のフランジ部4と、このフランジ
部4から軸孔2の中心部に向かって軸線方向に突出する
胴部5と、フランジ部から軸孔の開口端部に向かって軸
線方向に突出しかつ軸孔直径よりも小さい半径方向寸法
を有するスペーサ部6とを弾性エラストマ材料により一
体に構成し、フランジ部4と胴部5との間にはすぼませ
た縮径部7を設ける。
た1個の直径方向に対向する側面間の距離が軸孔直径よ
りも小さくなるように平坦に切除した少なくとも1対の
平坦側面8を設ける。更に、胴部5の軸孔中心部側の端
縁を面取りしたテーパ部9を設ける。
すように、フランジ部4のスペーサ部6側の側面を中心
のスペーサ部6に向かってテーパを付けて窪ませる。
ケースに対向する開口端部側は半径方向に拡大してい
る。通常は、図1の(a)に示すように、オイルコント
ローラ3は、この拡大部から軸孔の中心の方向に内方に
引っ込ませ、所定量のオイルを保持できる位置に圧入配
置する。しかし、製造公差や長期間の使用後に圧入嵌合
がゆるみ、ニップル10を介しての潤滑オイル注入時の
圧力又はユニバーサルジョイントの回転による遠心力で
開口端部側に押しやられることがあっても、図1の
(b)に示すように、本発明オイルコントローラ3のス
ペーサ部6がベアリングケース11の底面に衝合し、フ
ランジ部4が軸孔2の拡大していない部分に留まり、回
転停止時のオイルの上側になった十字軸ヘッドにおける
逆流を阻止するというオイルコントローラとしての機能
を全うする。
トローラは中空であるため、軸孔内での圧入嵌合状態が
緩み易く、オイル注入(グリース給脂)時の圧力又はユ
ニバーサルジョイントの回転による遠心力で軸孔の拡大
部まで移動してしまい、この場合オイル逆流を阻止する
というオイルコントローラの機能を果たさなくなる。
コントローラによれば、コップ状中空体の外周に軸線方
向の溝を設ける従来のオイルコントローラとは異なり、
軸孔の内壁に圧入嵌合できるほぼ円筒形であり、オイル
注入の際にオイルを通過させることができる1対の平坦
側面部及び縮径部を設けた中実胴部と、全周にわたり軸
孔の内壁に密着するとともに逆止弁として機能するフラ
ンジ部と、圧入嵌合がゆるんでもフランジ部を軸孔の非
拡大部に留まらせるスペーサ部とを有する中実体である
ため、ユニバーサルジョイントの回転停止後に、フラン
ジ部がすべての量のオイルの逆流を阻止し、圧入嵌合状
態が緩んでいてもスペーサ部の作用によってフランジ部
は軸孔の拡大部の位置までは移動せず、オイルコントロ
ーラの機能を全うすることができる。
ラの製造公差はそれほど厳密さは要求されず、厳しい製
造公差を満たすに必要なコストをかけなくて済む。
り、(a)はユニバーサルジョイントにおける通常位置
にセットした状態を示し、(b)は圧入嵌合状態がゆる
みオイル注入圧力又は遠心力で外方に移動した状態の説
明図である。
(a)は平面図、(b)は側面図、(c)は底面図であ
る。
Claims (2)
- 【請求項1】 十字軸の4個の各ヘッドの端面まで貫通
する軸孔の各ヘッド端面の近傍側にそれぞれ圧入配置
し、ユニバーサルジョイントの回転停止後にヘッドの周
囲に配置したベアリングとこれらベアリングの周囲のベ
アリングキャップの内面との間を潤滑するオイルが軸孔
の中心部に向かって流れ落ちるのを阻止し、回転再開後
に即座にヘッド周囲を潤滑することができるようにする
弾性エラストマ材料のオイルコントローラにおいて、 前記軸孔よりも直径が大きい薄肉状のフランジ部と、 このフランジ部から軸孔の中心部に向かって軸線方向に
突出する胴部であって、やはり前記軸孔よりも直径が大
きくかつ1個の直径方向に対向する側面間の距離が軸孔
直径よりも小さくなるように平坦に切除した少なくとも
1対の平坦側面を有する胴部と、 前記フランジ部から軸孔の開口端部に向かって軸線方向
に突出するスペーサ部であって前記軸孔直径よりも小さ
い半径方向寸法を有するスペーサ部と、 前記フランジ部と前記胴部との間をすぼませた縮径部と
により一体に構成したことを特徴とするユニバーサルジ
ョイントのオイルコントローラ。 - 【請求項2】 前記フランジ部のスペーサ部側の側面を
中心のスペーサ部に向かって窪ませた請求項1記載のユ
ニバーサルジョイントのオイルコントローラ。
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2007085474A (ja) * | 2005-09-22 | 2007-04-05 | Jtekt Corp | ユニバーサルジョイント |
JP2011017412A (ja) * | 2009-07-10 | 2011-01-27 | Nakamura Jiko Co Ltd | 自在継手の十字軸 |
-
2002
- 2002-02-12 JP JP2002033920A patent/JP4090753B2/ja not_active Expired - Fee Related
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