JP2003232119A - 改装用外壁 - Google Patents

改装用外壁

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JP2003232119A
JP2003232119A JP2002028693A JP2002028693A JP2003232119A JP 2003232119 A JP2003232119 A JP 2003232119A JP 2002028693 A JP2002028693 A JP 2002028693A JP 2002028693 A JP2002028693 A JP 2002028693A JP 2003232119 A JP2003232119 A JP 2003232119A
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Japan
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siding
frame
decorative frame
building
decorative
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JP2002028693A
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Isao Yamaguchi
山口  勲
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Tostem Corp
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Tostem Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 簡単な構造を備えて低コストで製造ができ、
組み立てに手間がかからず、使用するサイディングの厚
さに自由度を持たせることができ、かつ取付け後に化粧
枠に何らかの不都合を発見しても、サイディングを取り
外すことなく化粧枠の取り替えを可能とする改装用外壁
を提供する。 【解決手段】 既存の建物外装の改装用外壁において、
既存の建物外装を覆うサイディング24a、bとサイデ
ィングを建物外装に取付ける胴縁23a、bと建物外装
の開口部においてサイディングの切断面及び胴縁27
a,bを覆い隠す化粧枠25a,bとを具備し、化粧枠
はその各辺を構成する枠部材により一体に形成されると
ともに、枠部材はサイディング表面に当接される当接部
26a,bと当接部の一端側から建物内部方向に伸びる
ように形成された張り出し部27a,bとを備え、サイ
ディングを胴縁へ取付けた後に、化粧枠をサイディング
に取付けてなる構造を備える。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、建物の外装を改装
する際に好適に用いられる改装用外壁に関する。 【0002】 【従来の技術】建物の外装部は、自然の風雨等にさらさ
れるために、建物内部に比べて、経時変化により劣化す
る度合いが高い。例えばモルタルで形成された外壁は時
間を経るに従い、次第に凹凸が目立つようになり、また
見た目にも、色彩等の表面性状から美しさが次第に失わ
れてゆく。近時、意匠性に優れ、断熱、保温、遮音等の
機能に優れたサイディング材が開発され、比較的安価に
入手できるようになった。したがって、これらのサイデ
ィングを利用した建物外装の改装が広く行われるように
なっている。 【0003】サイディングは通常、胴縁を介して建物に
取付けられる。また、建物には窓や玄関、勝手口などの
開口部があるので、このような開口部に対しては、所定
の長さにサイディングを切断し、あるいは開口部形状に
合わせた切り欠きを設けて開口位置との整合を取ってい
る。したがって、この開口部分には胴縁やサイディング
の切断面(切り欠き部分の切断面を含む。)が露出する
ことになり、これらを覆い隠す目的で、開口部形状に合
わせて形成された化粧枠が使用される。これによって、
外観がより好ましいものとされている。 【0004】図5および図6は、従来の改装用外壁に使
用される化粧枠の取付け例を示す断面図である。それぞ
れの図において、(a)は上枠側、(b)は下枠側を示
すものである。図5において、建物本体50に既存胴縁
52a及び52bを介して既存外壁51が取付けられて
いる。建物開口部(窓)((a)では図の下方、(b)
では図の上方)にはサッシ53a、53bが取付けられ
ている。サッシ53a、53bと既存外壁51との間
は、シーリング材54及びバックアップ材55により、
シーリングがなされ、既存胴縁52a及び52bの部分
にある隙間への雨水等の侵入防止がはかられている。サ
ッシ53a、53bはそれぞれ上枠及び下枠として、不
図示の2辺の縦枠とともに開口部に沿って四辺形の窓枠
を形成している。 【0005】改装用外壁の主要部を成すサイディング5
7a及び57bは新胴縁56a及び56bを介して既存
外壁51の外部側(図では左方向)に取付けられてい
る。そしてこれらサイディング57a及び57b並びに
新胴縁56a及び56bは、建物開口部の形状にしたが
って、切断され、あるいは切り欠かれており、新胴縁5
6a及び56bや、サイディング57a及び57bの切
断面は上述したように開口部側に露出している。したが
ってこのままでは、美観上好ましくないので、露出して
いる新胴縁56a及び56bや、サイディング57a及
び57bの切断面を覆い隠す部材が使用される。 【0006】図5の例では、断面形状「L」字型の第一
部材58a、58bが、それぞれ新胴縁56a及び56
bを覆い隠している。またサイディング57a及び57
bの切断面は上記第一枠部材58a、58bとは別体に
形成された第二枠部材59a、59bによりそれぞれが
覆い隠されている。そして、これらの第一及び第二枠部
材はそれぞれに建物開口部の四辺に沿って設けられるこ
とにより二組の四辺形の枠体を形成し、これら二組の四
辺形の枠体が組み合わされて、開口部において一つの化
粧枠を構成している。 【0007】図6は、従来の化粧枠取付けの他の一例を
示す断面図である。ここでも、建物本体60に既存胴縁
62a〜62dを介して既存外壁61が、建物開口部に
はサッシ63a、63bが取付けられている。サッシの
上枠63a、及び下枠63bは開口部に沿って四辺形の
窓枠を形成している。 【0008】サイディング67aおよび67bは、新胴
縁66a及び66bを介して既存外壁61の外部側に取
付けられており、これらサイディング67aおよび67
b並びに新胴縁66a及び66bは、建物の窓などの形
状にしたがって、切断され、あるいは切り欠かれてい
て、新胴縁66a及び66bや、サイディング67aお
よび67bの切断面は開口部側に露出している。図6の
例では、この新胴縁66a及び66b並びにサイディン
グ67aおよび67bの切断面を断面形状が「F」字型
の枠部材69a、69bにて覆い隠している。そして、
これらの枠部材69a、69bは建物開口部の四辺に沿
って設けられ、四辺形の化粧枠を形成している。またこ
の図6の例では、まず新胴縁66a及び66bを既存外
壁61に取付け、その後枠部材69a、69bを新胴縁
66a及び66bに取付けて化粧枠を形成する。さらに
その後にサイディング67aおよび67bを枠部材69
a、69bの2枚のフィン部70、71の間に挿入して
取付ける構造となっている。 【0009】 【発明が解決しようとする課題】しかし、例えば図5に
示されている例においては、化粧枠が二つの枠体により
形成されているため、基本的に化粧枠を構成する部材の
製造コスト高になる。また組み立て時に別体として構成
された二つの枠体をそれぞれ位置決めして取付ける手間
が必要となり、作業が煩雑であるという問題があった。
また、図6に示されている例では、「F」字型枠部材の
2枚のフィン部70、71の間隔(図6においてWで示
される長さ)が固定されているため、この間隔に挿入さ
れるべきサイディングの厚さをこの間隔に合わせなけれ
ばならないという制約もあった。さらに、図6に示され
る例においては、全ての改修作業が終了した後に化粧枠
に傷等何らかの不都合が発見された場合、その化粧枠を
取り替えるためには取付けたサイディング全てを取り外
してから取替えを行う必要があった。 【0010】そこで、本発明は、簡単な構造を備えて低
コストで製造ができ、組み立てに手間がかからず、使用
するサイディングの厚さに自由度を持たせることがで
き、かつ取付け後に化粧枠に何らかの不都合を発見して
も、サイディングを取り外すことなく化粧枠の取り替え
を可能とする改装用外壁を提供することを課題とする。 【0011】 【課題を解決するための手段】以下、本発明について説
明する。なお、本発明の理解を容易にするために添付図
面の参照符号を括弧書きにて付記するが、それにより本
発明が図示の形態に限定されるものではない。 【0012】本発明は、建物外装(21)の改装用外壁
であって、建物外装を覆うサイディング(24)とサイ
ディングを建物外装に取付ける胴縁(23)と建物外装
の開口部においてサイディングの切断面及び胴縁を覆い
隠す化粧枠とを具備し、化粧枠はその各辺を構成する枠
部材(25a、25b、25c)により一体に形成され
るとともに、枠部材はサイディング表面に当接される当
接部(26)と当接部の一端側から建物内部方向に伸び
るように形成された張り出し部(27)とを備え、サイ
ディングを胴縁へ取付けた後に、化粧枠をサイディング
に取付けてなる構造を備えた改装用外壁、を提供して前
記課題を解決する。 【0013】ここに化粧枠とは、建物の開口部、例えば
窓、玄関、勝手口、掃出し、換気口などにおいて、建物
外装部の改修用に使用されたサイディングの切断面及び
胴縁を覆い隠す目的で使用されるものをいう。したがっ
て、化粧枠の形状は、例えば窓や換気口においては概し
て四辺形となる。また、玄関、勝手口、掃出し等におい
ては、四辺形の三辺となることが多い。しかし本発明に
おける化粧枠の形状はこれらに限定されず、上記以外の
形状を取るものであっても、建物外装部の改修用に使用
されるサイディングの切断面及び胴縁を覆い隠す目的で
使用されるもの全てを含むものである。 【0014】この発明の改修用外壁では、まずサイディ
ングが胴縁に取付けられ、その後にサイディングに化粧
枠が取付けられる構成をとっている。また、化粧枠を構
成する当接部と張り出し部のうち、当接部がサイディン
グと化粧枠との位置関係の決定にあずかり、張り出し部
がサイディングの切断面及び胴縁を覆い隠す機能を有す
るものである。 【0015】この発明によれば、化粧枠を構成する各辺
は、基本的にはサイディング表面に当接される当接部
と、当接部の一端側から建物内部方向に伸びるように形
成された張り出し部とを備えさえすれば、それ以外の構
造を必要としないので、簡単な構造の化粧枠として構成
することが可能である。したがって化粧枠を構成する部
材の製造コストを低く抑えることができる。また構造が
簡単なので容易に製造することができる。 【0016】また、化粧枠は、各辺を構成する枠部材に
より一体に形成されているので、複数の枠体により構成
されている場合に比較して、製造コストを低く抑えるこ
とができる。また据え付け時に、複数の枠体それぞれに
ついて開口部に対する位置決めをするが必要なく、一度
の位置決めのみを行えばよいので、位置決め作業を容易
に行うことができる。 【0017】また化粧枠は、サイディング取付け後にサ
イディング表面部に取付けるようにするため、サイディ
ングに当接される当接部と張り出し部とのみで構成され
ている。これに対して、化粧枠をサイディング取付け前
に(胴縁に)取付ける構造とした場合、張り出し部の張
り出し長さの中間位置に、化粧枠を胴縁に当接して位置
決め固定等するための例えばフィン等を設け、さらにサ
イディングの切断部を完全に覆い隠すため、あるいはサ
イディングを当接して位置決めして固定をするための前
記フィンと平行に設けられるフィンとを必要とする。こ
のような構成の場合、二つのフィンの間隔が固定される
こととなり、その間に挿入されるサイディングの厚さ
は、その間隔以下に規制されてしまう。しかし上記した
ように、本発明の改修用外壁に備えられる化粧枠には張
り出し部の張り出し方向の中間部にフィン等を設ける必
要がなく、張り出し部の外方端部に当接部を設ければよ
い。したがって、化粧枠形状とサイディングの厚さとの
関係の自由度を高めることができる。具体的には、本発
明における制約は、当接部をサイディングに当接した状
態において、張り出し部と、室内側から室側へと伸びる
ように設けられたサッシのフィン部とで、サイディング
と胴縁とを覆い隠すことができるように、張り出し部の
長さを設定することのみである。本発明においては、こ
の張り出し部長さ設定上の制約があるのみで、この条件
を満たす範囲であれば、張り出し部の長さと、サイディ
ングの厚さとの関係を自由に設定することができる。た
とえば、張り出し部の長さを長くして、サッシフィン部
との重なり合う長さを大きく設定した場合、薄いサイデ
ィングから厚いサイディングまで幅広く使用することが
可能となる。このように化粧枠の張り出し部の長さを調
節することにより、どのようなサイディングの厚さでも
受け入れることができる。したがって、サイディングは
その厚さに縛られることなく自由に選択が可能となる。 【0018】さらに、化粧枠は、サイディングを胴縁へ
取付けた後に、サイディングに取付けるように構成され
ているので、例えばすべての改修作業終了後に化粧枠に
何らかの不都合が発見されたような場合、サイディング
を取り外すことなく化粧枠の取替えを行うことができ
る。 【0019】本発明のこのような作用及び利得は、次に
説明する実施の形態から明らかにされる。 【0020】 【発明の実施の形態】以下本発明を図面に示す実施形態
に基づき説明する。 【0021】図1は、建物外装の窓に化粧枠を取付けた
状態の室外側からの外観を示す斜視図である。化粧枠の
取付けビスを隠すため、窓の四辺の図面手前側に装飾部
材31a、31b、31c、31dが取付けられてお
り、化粧枠はそれらの下面側(紙面奥側)に配置されて
いる。図1においては化粧枠のうち下枠部材25bと、
左縦枠部材25dのみが現れており、これら二つの枠部
材と、図1においては装飾部材31a〜31dの下側に
隠れて配置されている上枠部材25a及び右縦枠部材2
5cと、により化粧枠が構成されている。この化粧枠に
より、胴縁やサイディングの切断面は覆い隠されてい
る。したがって図1においても胴縁やサイディング切断
面は現れていない。上枠部材25a、下枠部材25b、
及び縦枠部材25cの詳細については以下の図2及び図
3の説明において明らかにする。また、図1において
は、4枚の横置きサイディングが配置されているように
見えるが、本実施形態のサイディングは一枚のサイディ
ングの中央水平方向に、意匠上の効果を狙ってサイディ
ングの継ぎ目を模した形状が施されているので、実際に
図1に表されているサイディングの数は、サイディング
24a、とサイディング24bとの2枚である。サイデ
ィング24aには窓の開口形状に沿って、下向に開口し
た「コ」の字型の切り欠きが設けられている。また、サ
イディング24bには窓の開口形状に沿って、上向に開
口した「コ」の字型の切り欠きが設けられている。これ
らの詳細については図4における説明にて明らかにす
る。 【0022】図2(a)は、建物の開口部(窓)に取付
けた化粧枠上枠部の図1におけるIIa-IIa矢視垂直面断
面図、(b)は化粧枠下枠部の図1におけるIIb-IIb矢
視垂直面断面図である。したがって、窓は図2(a)の
下方、図2(b)の上方に位置する。また、図2
(a)、及び図2(b)において、図の左方が室外側、
図の右方が室内側にあたる。 【0023】また、図3は、建物の窓に取付けた化粧枠
の縦枠部分を示す図1のIII-III矢視水平面断面図であ
る。図3では窓(開口部)は図の左側に位置する。ま
た、紙面上部が室外側、紙面下部が室内側にあたる。 【0024】以下に図2及び図3を参照しつつ、本発明
の一実施形態としての改装用外壁の詳細について説明す
る。なお、上枠、下枠、及び縦枠部分の断面を示す各図
面において、各図に共通する部材の符号にそれぞれ、
「a」、「b」、「c」を付してあらわしているが、部
材を説明する上で、上枠、下枠、又は縦枠の区別を要し
ない場合には、これら「a」、「b」、「c」の符号を
省略して説明するものとする。 【0025】図2及び図3において、建物本体Hに胴縁
Dを介して取付けられている既存外壁21の外方(図2
においては図の左方向、図3においては図の上方向)に
は新胴縁23が取付けられている。新胴縁23のさらに
外方には、サイディング24が取付けられている。また
そのさらに外方には化粧枠25が取付けられている。化
粧枠25は、サイディング24の外側面に面接触する当
接部26と、当接部26の一端側から略直角に折れ曲が
り室内方向(図2では右方向、図3では下方向)に延伸
された張り出し部27とを備えている。張り出し部27
の先端は、室内側から室外側へと伸ばされたサッシ22
のフィンと線接触又は面接触している。この接触によ
り、サイディング24の切り口や、胴縁23が露出する
側が閉じられる。したがって、化粧枠張り出し部27
と、サッシ22とによりサイディング24の切り口や、
胴縁23が覆い隠されることとなるので、これらは外部
からは見えなくなり、開口部の美観が向上して装飾上の
効果を得ることができる。 【0026】化粧枠部材25は、取付け用ねじ28によ
りサイディング27へと取付けられている。また化粧枠
部材25の当接部26の外方側に露出する取付け用ねじ
28頭部の両側部には、装飾部材取付け部29、30が
各四辺と平行に形成されている。この装飾部材取付け部
29、30に装飾部材31が嵌合するように取付けられ
ている。したがって、取付け用ねじ28も外部からは見
ることができない。これによっても装飾上の効果を得る
ことができる。 【0027】なお、図2(a)にあらわされているよう
に、化粧枠上枠部材25aの当接部26a下部には、水
抜き穴32が設けられている。水抜き穴32により、新
胴縁23a側に侵入した雨水を室外側に排出することが
できる。 【0028】図4は、外壁開口部へサイディングを配列
する一例を示しており、図4(a)は、図1の外装両側
部を垂直方向に切断した状態を示す斜視図、図4(b)
は、各サイディングの切り欠き状態を示している。図1
に関する説明でも述べたように、この窓の開口部には、
2枚の横置きサイディング24a、24bが使用されて
いる。各サイディング24a、24bの上端部(例えば
サイディング24aでは上端部41)及び下端部(例え
ばサイディング24bでは下端部42)には、相互に嵌
合できるような形状が形成されている。図4(a)の接
合部43において、上側サイディング24aの下端部と
下側サイディング24bの上端部とが嵌合されている。
前述した意匠上の効果を狙ってサイディングの継ぎ目を
模した形状とはこの接合部43の外観形状である。 【0029】上側サイディング24aの垂直下方への荷
重(サイディング24aの重量)は、主に不図示の金具
を介して、上側サイディング24aを胴縁へ釘止め等す
る事により受け止められている。しかしその一部は図4
からも明らかなように下側サイディング24bによって
も受けることがかのうとなっている。図2(a)におい
て、サイディング24a下端の切断面(切り欠き部)
が、化粧枠上枠部材25aの張り出し部27aから上方
に浮いた位置にあるのは、上側サイディング24aの荷
重を、化粧枠上枠部材25aで受けていないことを示す
ものである。図4(b)で明らかにされているとおり、
上側サイディング24aの垂直下方への荷重は、切り欠
き部を除いた上側サイディング24aの下端部44a、
45aから切り欠き部を除いた下側サイディング24b
の上端部44b、45bへと伝えられる。このように位
置決めして、化粧枠にサイディングの重量がかからない
ように構成することができる。 【0030】以上の説明からも明らかなように、本実施
形態の改装用外壁を、既存の建物に取付ける場合、まず
既存外壁21に新胴縁23を取付ける。一般には、胴縁
は木材で形成されており、釘等で既存外壁21に取付け
ることができる。しかる後に新胴縁23にサイディング
24を取付ける。その後にサイディング24上の所定位
置に化粧枠各部材25を取付けねじ28にて固定する。
本願発明の特徴的部分の一つにこの取付けの順序があ
り、このように構成することにより、既存外壁に面する
側は、サイディングに当接される当接部と張り出し部と
のみで構成されている。これによる効果について図7を
参照しつつさらに詳しく説明する。 【0031】図7は、化粧枠下枠部における断面図であ
り、(a)は従来技術、(b)は本願発明にかかる構成
を示すものである。従来技術を示す図7(a)におい
て、化粧枠下枠部材71aをサイディング73a取付け
前に胴縁72aに取付ける構造とした場合、張り出し部
76aの張り出し長さ方向の中間位置に、化粧枠を胴縁
に当接して位置決め固定等するための第一当接部74等
を設ける必要がある。さらにサイディング73aの切断
面77aを完全に覆い隠すため、あるいはサイディング
73aを当接して位置決めし固定するため、第一当接部
74と平行に第二当接部75を設ける必要がある。この
ような構成の場合、二つの当接部74、75の間隔が固
定されることとなり、その間に挿入されるサイディング
77aの厚さは、その間隔以下に規制されてしまう。 【0032】これに対して、本発明においては、胴縁に
サイディングを取付けた後に、化粧枠下枠部材をサイデ
ィングに取付ける構成となっている。したがって、図7
(b)に示されているように、本発明の改修用外壁に備
えられる化粧枠下枠部材71bには張り出し部76bの
張り出し方向の中間に従来のような第一当接部等を設け
る必要がなく、張り出し部76bの外方(図で左方向)
端部に当接部76を設ければ足りる。したがって、化粧
枠形状とサイディング73bの厚さとの関係の自由度を
高めることができる。具体的には、本発明における制約
は、当接部76をサイディング73bに当接した状態に
おいて、張り出し部76bと、室内側から室側へと伸び
るように設けられたサッシのフィン部78とで、サイデ
ィング73bと胴縁72bとを覆い隠すことができるよ
うに、張り出し部76bの長さを定めることのみであ
る。本発明においては、この張り出し部76bの長さ設
定上の制約があるのみで、この条件を満たす範囲であれ
ば、張り出し部76bの長さと、サイディング73bの
厚さとの関係を自由に設定することができる。たとえ
ば、張り出し部76bの長さを長くして、サッシフィン
部78との重なり合う長さを大きく設定した場合、薄い
サイディングから厚いサイディングまで幅広く使用する
ことが可能となる。このように化粧枠の張り出し部76
bの長さを調節することにより、どのようなサイディン
グの厚さでも受け入れることができる。したがって、サ
イディングはその厚さに縛られることなく自由に選択が
可能となる。 【0033】さらに、化粧枠は、サイディングを胴縁へ
取付けた後に、サイディングに取付けるように構成され
ているので、例えばすべての改修作業終了後に化粧枠に
何らかの不都合が発見されたような場合、サイディング
を取り外すことなく化粧枠の取替えを行うことができ
る。 【0034】なお、本発明においてサイディングを構成
する材料は窯業系であっても金属系であってもよい。ま
た化粧枠各部材や、装飾部材を構成する材料は、アルミ
ニウム押し出し材をアルマイト処理したものが好適に使
用されるが、樹脂や鋼を材料としてもよい。 【0035】化粧枠のサイディングへの取付けは、取付
けねじを利用する方法を説明したが本発明はこれに限定
されるものではなく、例えば接着剤等を使用することも
できる。 【0036】以上、現時点において、もっとも、実践的
であり、かつ、好ましいと思われる実施形態に関連して
本発明を説明したが、本発明は、本願明細書中に開示さ
れた実施形態に限定されるものではなく、請求の範囲お
よび明細書全体から読み取れる発明の要旨或いは思想に
反しない範囲で適宜変更可能であり、そのような変更を
伴う改装用外壁もまた本発明の技術的範囲に包含される
ものとして理解されなければならない。 【0037】 【発明の効果】以上要するに、請求項1の発明によれ
ば、化粧枠を構成する各辺は、サイディング表面に当接
される当接部と、当接部の一端側から建物内部方向に伸
びるように形成された張り出し部とを備えるように構成
されているので、簡単な構造の化粧枠として構成するこ
とが可能である。したがって化粧枠を構成する部材の製
造コストを低く抑えることができる。また構造が簡単な
ので容易に製造することができる。 【0038】また、化粧枠は、各辺を構成する枠部材に
より一体に形成されているので、複数の枠体により構成
されている場合に比較して、製造コストを低く抑えるこ
とができる。また据え付け時に、複数の枠体それぞれに
ついて開口部に対する位置決めをするが必要なく、一度
の位置決めのみを行えばよいので、位置決め作業を容易
に行うことができる。 【0039】また化粧枠は、サイディング取付け後にサ
イディング表面部に取付けるようにするため、既存外壁
に面する側は、サイディングに当接される当接部と張り
出し部とのみで構成されている。本発明の改修用外壁に
備えられる化粧枠にはフィン等を設ける必要がないの
で、化粧枠形状とサイディングの厚さとの関係の自由度
を高めることができる。本発明においては、張り出し部
長さ設定上の所定の制約があるのみで、この所定条件を
満たす範囲であれば、張り出し部の長さと、サイディン
グの厚さとの関係を自由に設定することができる。
【図面の簡単な説明】 【図1】建物の窓に化粧枠を取付けた状態の室外側から
の外観を示す斜視図である。 【図2】建物の窓に取付けた化粧枠の上枠及び下枠部分
を示す垂直方向断面図である。 【図3】建物の窓に取付けた化粧枠の縦枠部分を示す水
平方向断面図である。 【図4】外壁開口部におけるサイディングの切り欠きの
一例を示す図である。 【図5】従来の化粧枠取付けの一例を示す断面図であ
る。 【図6】従来の化粧枠取付けの他の一例を示す断面図で
ある。 【図7】化粧枠下枠部における断面図である。 【符号の説明】 21a〜c 既存外壁(建物外装) 22a サッシ上枠 22b サッシ下枠 22c サッシ縦枠 23a〜c 新胴縁 24a〜c サイディング 25a 化粧枠上枠部材 25b 化粧枠下枠部材 25c 化粧枠縦枠部材 26a〜c 当接部 27a〜c 張り出し部 28a〜c 取付け用ねじ 29a〜c 装飾部材取付け部 30a〜c 装飾部材取付け部 31a〜c 装飾部材 32 水抜き穴

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 建物外装の改装用外壁であって、 前記建物外装を覆うサイディングと、前記サイディング
    を前記建物外装に取付ける胴縁と、前記建物外装の開口
    部において前記サイディングの切断面及び前記胴縁を覆
    い隠す化粧枠とを具備し、 前記化粧枠は、その各辺を構成する枠部材により一体に
    形成されるとともに、前記枠部材は前記サイディング表
    面に当接される当接部と、前記当接部の一端側から前記
    建物内部方向に伸びるように形成された張り出し部とを
    備え、 前記サイディングを前記胴縁へ取付けた後に、前記化粧
    枠を前記サイディングに取付けてなる構造を備えた改装
    用外壁。
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JP4650344B2 (ja) * 2006-05-26 2011-03-16 パナソニック電工株式会社 外装パネル用役物

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