JP2003232057A - 水道用コンセントおよびその壁面または床面埋込み方法 - Google Patents

水道用コンセントおよびその壁面または床面埋込み方法

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JP2003232057A JP2002130465A JP2002130465A JP2003232057A JP 2003232057 A JP2003232057 A JP 2003232057A JP 2002130465 A JP2002130465 A JP 2002130465A JP 2002130465 A JP2002130465 A JP 2002130465A JP 2003232057 A JP2003232057 A JP 2003232057A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】簡単な施工で壁面または床面に容易に埋込み設
置できるとともに、コンクリートまたはモルタルの圧力
による変形のおそれのない水道用コンセントおよびその
壁面または床面埋込み方法を提供すること。 【解決手段】壁面または床面に埋込まれて設置される水
道用コンセントであって、枠部5を前側に有し水栓本体
6が内蔵された収容部7を後側に有する固定枠2と、配
管挿通穴9を有する収容部が嵌め込み可能なケース体3
と、開閉操作を弁体に伝達するための伝達機構を介して
配管に連通する流出口から送出される水または湯の流量
を調整する流量調整部材を設けたプレート本体33とを
有する。壁面または床面に埋込まれたケース体に壁面ま
たは床面の表面側から収容部が嵌め込まれた状態で、プ
レート本体の裏側を壁面または床面の表面に当接させな
がらプレート本体を枠部に係合するように化粧プレート
4を構成する。更に、ケース体3は、壁面または床面の
表面とケース体の前側端面を略面一にするためのスタッ
ドボルトが嵌め込まれる嵌込ボルト孔を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、水道用コンセン
トおよびその壁面または床面埋込み方法に関する。
【0002】
【従来の技術】本出願人が先に提案(特願2000−0
03493号)した水道用コンセント(先行例という)
D’は、本来、図27に示すように壁W(または床)に
形成した開口Sに設置するためのものであるけれども、
図28に示すように、複数の型枠400を組み合わせて
形成したコンクリート壁107やコンクリートブロック
の前面に、前記先行例の水道用コンセントD’より大き
く、かつ、これに接続される配管109が位置できる程
度の空洞108を設け、この空洞108内に前記はさみ
板105を外した状態のハウジング本体103を前面開
口S’’を残して埋め込み、その後、前面開口S’’を
介して枠体102bをハウジング本体103に嵌め込
み、更に、枠体102bに化粧プレート102aを嵌め
込むタイプの施工も可能である。これにより、コンクリ
ートの壁面内に予め位置する前記配管109に前記水道
用コンセントD’が接続されて例えば台所の流し台に置
かれた浄水器、食器洗い機、湯沸器などの機器の給水ホ
ースや、洗濯機の給水ホースへ給水したり、散水、園
芸、洗車等の用途に用いるノズルの給水ホースに給水で
きる。
【0003】この場合、空洞108内に前記先行例の水
道用コンセントD’を位置させた後空洞108内に形成
される隙間をコンクリートで打設する必要がある。しか
し、前記先行例の水道用コンセントD’には、図29、
図30にも示すように、多数の挿通穴H,hや切欠部1
06aがハウジング本体103に形成されていることか
ら前記挿通穴H,hや切欠部106aからハウジング本
体103内に打設用の前記コンクリートが進入してハウ
ジング本体103内に組み込まれた水栓部材110を覆
うのを防止するため、打設前にハウジング本体103を
例えばシールテープで覆って前記挿通穴H,hや切欠部
106aを塞ぐ作業が必要となる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記ハウジ
ング本体103は鉄製であったり、SUS製であるけれ
ども、上面部C、下面部P、背面部A、右側面部E、左
側面部Bの厚みが0.5〜2.0mmと薄いので、打設
用の前記コンクリートが固まった後は、その圧力によっ
てハウジング本体103が変形するおそれがある。これ
は、前記挿通穴H,hや切欠部106aが形成されたこ
ともあってハウジング本体103の強度が弱くなってい
るからである。そのため、前面部2をハウジング本体1
03に装着し難くなる。
【0005】例えば、無理やり前記枠体102bをハウ
ジング本体103に固定できても、化粧プレート102
aを枠体102bにはめ込むと、開口S’’に位置する
流量調整ハンドル111が動かなくなって操作不能とな
るおそれがある。
【0006】この発明は上述の事柄に留意してなされた
もので、その目的は、簡単な施工でコンクリートまたは
モルタルの壁面または床面に容易に埋込み設置できると
ともに、コンクリートまたはモルタルの圧力による変形
のおそれのない水道用コンセントおよびその壁面または
床面埋込み方法を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明の水道用コンセントは、壁面または床面に
埋込まれて設置される水道用コンセントであって、壁面
または床面の表面に当接可能に形成された枠部を前側に
有し、流入口、流出口および弁体を有する水栓本体が内
蔵された収容部を後側に有する固定枠と、配管が挿通可
能な大きさの配管挿通穴および前記収容部が嵌め込み可
能な大きさを有し、壁面または床面に埋込み可能に設置
されるケース体と、開閉操作を前記弁体に伝達するため
の伝達機構を介して前記配管に連通する前記流出口から
送出される水または湯の流量を調整する流量調整部材を
設けたプレート本体を有し、壁面または床面に埋込まれ
た前記ケース体に壁面または床面の表面側から前記収容
部が嵌め込まれた状態で、前記プレート本体の裏側を壁
面または床面の表面に当接させながら前記プレート本体
を前記枠部に係合するよう構成された化粧プレートとを
備え、更に、前記ケース体は、壁面または床面の表面と
前記ケース体の前側端面を略面一にするためのスタッド
ボルトが嵌め込まれる嵌込ボルト孔を有することを特徴
とする。
【0008】また、この発明は別の観点から、壁面また
は床面の表面に当接可能に形成された枠部を前側に有
し、流入口、流出口および弁体を有する水栓本体が内蔵
された収容部を後側に有する固定枠と、スタッドボルト
が嵌め込まれる嵌込ボルト孔、配管が挿通可能な大きさ
の配管挿通穴および前記収容部が嵌め込み可能な大きさ
を有し、壁面または床面に埋込み可能に設置されるケー
ス体とを有する水道用コンセントを壁面または床面に埋
込むにあたり、予め設定した埋込み位置に前記ケース体
を保持する鉄筋、この埋込み位置の前記ケース体を前後
に挟む少なくとも一対の型枠部材、前記ケース体を前記
鉄筋に保持させるための細い金属製線材および前記一対
の型枠部材のうち前記ケース体の表面側に位置する型枠
部材の裏面に前記ケース体の前側端面を当接させるため
に前記鉄筋に保持された前記ケース体を前側に引っ張る
機能を持つスタッドボルトを用いて前記埋込み位置に前
記ケース体を設置する第1工程と、コンクリートまたは
モルタルを打設して前記ケース体を壁面または床面に埋
込む第2工程と、前記配管の上流端部を前記配管挿通穴
からケース体内に引き出すとともに、前記固定枠に前記
引き出された配管の上流端部を挿通しながら前記収容部
を壁面または床面の表面側から前記ケース体内に嵌め込
んで前記固定枠を壁面または床面に固定する第3の工程
と、前記配管の上流端部を前記流出口に連通させて前記
配管を前記水栓本体に接続するとともに、前記水栓本体
を前記収容部内に固定する第4の工程とを含むことを特
徴とする水道用コンセントの壁面または床面埋込み方法
を提供する。
【0009】また、この発明は更に別の観点から、壁面
または床面の表面に当接可能に形成された枠部を前側に
有し、流入口、流出口および弁体を有する水栓本体が内
蔵された収容部を後側に有する固定枠と、スタッドボル
トが嵌め込まれる嵌込ボルト孔、配管が挿通可能な大き
さの配管挿通穴および前記収容部が嵌め込み可能な大き
さを有し、壁面または床面に埋込み可能に設置されるケ
ース体と、開閉操作を前記弁体に伝達するための伝達機
構を介して前記配管に連通する前記流出口から送出され
る水または湯の流量を調整する流量調整部材を設けたプ
レート本体を有し、壁面または床面に埋込まれた前記ケ
ース体に壁面または床面の表面側から前記収容部が嵌め
込まれた状態で、前記プレート本体の裏側を壁面または
床面の表面に当接させながら前記プレート本体を前記枠
部に係合するよう構成された化粧プレートとを有する水
道用コンセントを、前記プレート本体の裏側をコンクリ
ートまたはモルタルからなる壁面または床面に当接させ
る第1の設置状態と、前記プレート本体の裏側をコンク
リートまたはモルタル上に貼られたタイルの表面に当接
させる第2の設置状態とに使い分けて、壁面または床面
に埋込むにあたり、予め設定した埋込み位置に前記ケー
ス体を保持する鉄筋、この埋込み位置の前記ケース体を
前後に挟む少なくとも一対の型枠部材、前記ケース体を
前記鉄筋に保持させるための細い金属製線材および前記
一対の型枠部材のうち前記ケース体の表面側に位置する
型枠部材の裏面に前記ケース体の前側端面を当接させる
ために前記鉄筋に保持された前記ケース体を前側に引っ
張る機能を持つスタッドボルトを用いて前記埋込み位置
に前記ケース体を設置する第1工程と、コンクリートま
たはモルタルを打設して前記ケース体を壁面または床面
に埋込む第2工程と、前記配管の上流端部を前記配管挿
通穴からケース体内に引き出すとともに、前記固定枠に
前記引き出された配管の上流端部を挿通しながら前記収
容部を壁面または床面の表面側から前記ケース体内に嵌
め込んで前記固定枠を壁面または床面に固定する第3の
工程と、前記配管の上流端部を前記流出口に連通させて
前記配管を前記水栓本体に接続するとともに、前記水栓
本体を前記収容部内に固定する第4の工程とを含み、更
に、前記第1の設置状態では、前記タイルの厚みに略相
当する厚みを持ち、前記収容部に外嵌可能な小径部を前
側に有し、前記ケース体の前側端面側に嵌め込み可能な
形状を持つ大径部を後側に有するリング状のスペーサを
用いることを特徴とする水道用コンセントの壁面または
床面埋込み方法を提供する。
【0010】この発明において、壁面または床面とは、
例えばコンクリートまたはモルタルからなる壁面または
床面を意味することは勿論のこと、コンクリートまたは
モルタル上に貼られたタイルの表面をも意味する。
【0011】また、この発明では、タイルの厚みに略相
当する厚みを持ったリング状のスペーサを用いている。
これは、仕上げ面をコンクリートまたはモルタル86か
らなる壁面mの表面m1 とする第1の設置状態の場合で
も、あるいは、前記表面m1にタイル73を貼ってタイ
ル表面73aを仕上げ面とする第2の設置状態の場合で
も、第2の設置状態における樹脂パイプ8bの軸芯88
およびタイル73の表面(仕上げ面)73a間の長さR
と、図25(B)に示すような第1の設置状態における
樹脂パイプ8bの軸芯88および壁面mの表面m1 (仕
上げ面)間の長さSとを常に略同一の長さに調整できる
からである。これにより、コンクリートまたはモルタル
86を打設したとき、タイル73を使用するときと、使
用しないときの両方に対応することができないという施
工上の問題点を解決できる。すなわち、この発明では、
第1の設置状態のときにはリング状のスペーサを用いる
ことにより、第1の設置状態における前記長さSを、第
2の設置状態における前記長さRと略同一の長さに調整
できるようにしたものであり、これにより、仕上げ面に
タイル73を使用するときと、使用しないときの両方に
対応できるようになり、施工性を飛躍的に向上できる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施形態につい
て説明する。図1〜図7は、この発明の一実施形態を示
す。図1〜図7において、1は、コンクリートまたはモ
ルタルの壁面または床面に埋込まれて設置される水道用
コンセントである。この実施形態では、水道用コンセン
ト1を壁面に埋込んで設置しているが、この発明は、水
道用コンセント1を床面に埋込んで設置する場合にも適
用できる。
【0013】前記水道用コンセント1は、樹脂製の固定
枠2と、壁面mに埋込み可能に設置される樹脂製のケー
ス体3と、樹脂製のプレート本体33および金属製のカ
バー34で構成される化粧プレート4とより主としてな
る。
【0014】前記固定枠2は、裏面と表面m1 を持つ壁
面mのうち前記表面m1 に当接可能に形成された外形が
矩形の枠部5を前側に有し、流入口、流出口および弁体
を有する水栓本体6が内蔵された収容部7を後側に有す
る。水栓本体6は、流入口6aと、連結部48に連通す
る流出口6bと、セラミック製の可動ディスク6cおよ
びセラミック製の固定ディスク6dよりなる弁体6eと
を有する。前記連結部48は、浄水器、食器洗い機、湯
沸器、洗濯機の給水ホース46の上流端に設けられた継
手部材47が着脱自在である継手部22に接続される。
また、収容部7には、前記流入口6aに水または湯(以
下単に水という)を供給するための配管8と、前記流入
口6aとを接続する継手としての接続部18とが収容さ
れている。この実施形態では、接続部18は水栓本体6
に連設されている。そして、収容部7は、前記接続部1
8と前記配管8の接続を許容する大きさの接続開口17
を有する。この接続開口17は、後述するケース体3の
配管挿通穴9に連通する。前記接続部18は、水栓本体
6の下部に一体に連設されている内管18aおよび外管
18bと、内管18aおよび外管18b間に形成される
環状の配管挿入溝Mに挿入されている配管8の外周に装
着される爪付きの割りリング18cと、袋ナット18d
とよりなる。更に、水道用コンセント1は、流出口6a
から送出可能な水の流量を調整する流量調整部材20
と、この流量調整部材20の開閉操作を前記弁体6eに
伝達するための伝達機構21とを有する。
【0015】前記ケース体3は、図4に示すように壁面
mに埋込み可能に設置されるものであり、配管8が挿通
可能な大きさの配管挿通穴9および前記収容部7が嵌め
込み可能な大きさの穴3aを有する略筒状のケース本体
10と、このケース本体10と一体に成形されケース体
3の背面部を構成する平面視略矩形の板状部11とより
構成される。この実施形態では、前記配管8が、蛇腹状
の鞘管8aと、この鞘管8aによって覆われて保護され
る例えば水道用架橋ポリブテン管または水道用架橋ポリ
エチレン管などの耐久性に優れた樹脂パイプ8bとより
構成されている。
【0016】そして、前記ケース体3は、予め設定した
埋込み位置に、図8に示すように横置き状態で設置され
る一方、前記収容部7は、これを横置き状態でケース体
3の穴3aに挿入できるよう有底略筒状に形成されてい
る。12は、固定枠2の背面部、13は、収容部7の胴
部で、背面部12と胴部13は一体成形されている。
【0017】なお、水道用コンセント1を床面に埋込ん
で設置する場合は、予め設定した埋込み位置に、ケース
体3を縦置き状態で設置するとともに、収容部7を縦置
き状態でケース体3の穴3aに挿入する。
【0018】以下、ケース体3について詳述する。
【0019】前記板状部11は、四隅に細い金属製線材
が挿通可能な孔14を有する。更に、前記板状部11
は、内面中央の位置に、壁面mの表面m1 とケース体3
の前側端面qを略面一にするためのスタッドボルト31
が嵌め込まれる嵌込ボルト孔32を有する。
【0020】前記胴部13は、板状部11の表面nから
ケース本体10の前側端面qにかけて延設された多数の
補強リブ15を外周面dにおける周方向に沿って有す
る。この補強リブ15は、胴部13に一体成形されてい
る。そして、これら多数の補強リブ15によって、ケー
ス体13を壁面mに埋込むために打設したコンクリート
またはモルタルが固まった後にコンクリートまたはモル
タルの圧力に耐えることのできる強度を有するケース体
3を得ることができる。なお、水道用コンセント1の壁
面mへの埋込みの手順を示す図8(A)には補強リブ1
5が省略されている。
【0021】また、ケース体3は、前記配管挿通穴9を
ケース本体10の胴部に有する。この実施形態ではケー
ス体3を横置き状態で設置するので、前記配管挿通穴9
はケース本体10の胴部の下面部分に位置することにな
る。そして、前記配管挿通穴9には、打設されるコンク
リートまたはモルタルが配管挿通穴9からケース体3内
に入り込まないよう鞘管8aの先端部Sをケース本体1
0の穴3a内に突出させてある(図8参照)。この実施
形態では配管挿通穴9に鞘管8aを一山押し込んで、前
記打設されるコンクリートまたはモルタルが配管挿通穴
9から穴3a内に入り込まないように構成されている。
【0022】次に、固定枠2について説明する。
【0023】収容部7の胴部13は、前記流量調整部材
20および伝達機構21の占有空間を得るための開口1
6を有するとともに、ケース体3の配管挿通穴9に連通
する前記接続開口17を有する。
【0024】図12に示すように、23,23は、ねじ
24の固定孔で、左右対称位置に水栓本体6のの固定片
25の長さに対応する間隔を有して収容部7の背面部1
2に設けてある。この固定孔23には内周に雌ねじ部が
形成された小径のプラグ(図示せず)がはめ込まれ、前
記雌ねじ部に前記ねじ24が螺合する。固定片25は、
ねじ24が挿通可能なねじ挿通穴30を有する。
【0025】また、固定枠2は、前記開口16に対応す
る位置の枠部5の端面eに一対の係止爪26を有すると
ともに、前記接続開口17に対応する位置の枠部5の端
面fに一対の係止爪27を有する。
【0026】また、枠部5は、図1、図24に示すよう
に、四隅にねじ28が挿通可能なねじ挿通穴29を有す
る。これにより、壁面mの表面m1 に固定枠2を固定で
きる。41は、接続部18からの漏水43を水受け42
に案内するための案内板で、枠部5に設けた一対の係止
爪27,27間に位置する。
【0027】次に、化粧プレート4と、伝達機構21を
含む流量調整部材20の開閉操作の機構とについて説明
する。
【0028】化粧プレート4のプレート本体33には、
流量調整部材20が取り付けてある。この流量調整部材
20は、操作爪20aとカイド片20bと連結片20c
よりなる。
【0029】伝達機構21は、弁体6eの可動ディスク
6cに嵌合係止される下面部を有する弁棒21aと、こ
の弁棒21aの軸心Zまわりに回動する回動片21bと
よりなる。そして、回動片21bは、連結片20cに設
けた一対の係止溝20dに係合する下向きの一対の係止
突起21cを有する。
【0030】更に、33a,33aは、プレート本体3
3の背面(裏面)gの上下に設けた一対の案内レールで
ある。この案内レール33a,33a間にカイド片20
bを差し込むことでカイド片20bが、プレート本体3
3の背面(裏面)gの横方向(両矢印Xで示す方向)に
一次元移動することが可能である。流量調整部材20の
開閉操作が一次元操作可能に構成される。これにより、
弁棒の軸心のまわりに流量調整部材を回動させる構成を
採用している水道用コンセントに比して、固定枠2の収
容部7内の水栓本体6収容空間、ひいては、ケース体3
のケース本体10を小型化できるとともに、固定枠2の
壁面mの表面m1 からの前出しを小さくでき、ひいては
化粧プレート4からの操作爪20aの前出しも小さくで
きて薄型の水道用コンセント1を提供できる。
【0031】また、プレート本体33は、固定枠2の枠
部5の対向する一対の端面e,fに設けた係止爪26,
27に係合する係合突起(図示せず)を裏面側に有す
る。すなわち、化粧プレート4は、壁面mに埋込まれた
ケース体3に壁面mの表面側から固定枠2の収容部7が
嵌め込まれた状態で、プレート本体33の裏側を壁面m
の表面m1 に当接させながらプレート本体33を前記枠
部5に係合する(図1参照)よう構成されている。図1
において、88は、樹脂パイプ8bの軸芯で、軸芯88
および壁面mの表面m1 間の長さLは、常に例えば29
mmに設定されている。
【0032】40は、一対のヒンジ部で、カバー34が
枢支されており、これによりプレート本体33の前側を
不使用に覆うことができ、見栄えがするとともに、水道
用コンセント1を例えば屋外に設置した場合においては
雨水の侵入を防止でき、汚れの防止にも寄与する。な
お、45は化粧キヤップである。
【0033】以下、水道用コンセント1の壁面mへの埋
込みの手順について説明する。
【0034】まず、図8(A)に示すように、配管挿通
穴9に鞘管8aを一山押し込んで予め設定した埋込み位
置にケース体3を仮固定する。すなわち、鞘管8aの先
端部Sをケース本体10の穴3a内に突出させてある。
これにより、打設されるコンクリートまたはモルタルが
配管挿通穴9からケース体3内に入り込むのを防止でき
る。
【0035】この状態で、図8(B)に示すように、複
数本の鉄筋50を縦横に組付けてケース体3を保持する
ための骨組みを形成する。続いて、この埋込み位置のケ
ース体3を一対の型枠部材で前後に挟む。51は、前記
一対の型枠部材のうちケース体3の表面側に位置する型
枠部材で、この型枠部材51の裏面r側にケース体3の
前側端面qを位置させる。
【0036】続いて、図9に示すように、ケース体3の
孔14に細い金属製線材53を挿通し、この金属製線材
53を、骨組みされた前記鉄筋50に針金56を用いて
接続して前記埋込み位置にケース体3を設置する。
【0037】続いて、図10に示すように、型枠部材5
1の裏面rにケース体3の前側端面qが当たるようにス
タッドボルト31で鉄筋50に保持されたケース体3を
前側に引っ張り固定する。すなわち、ケース体3の表面
側に位置する前記型枠部材51に通り穴(図示せず)を
開けてこれに表面側から前記スタッドボルト31を通し
このスタッドボルト31の先端31aを嵌込ボルト孔3
2に嵌めてナット61で締付けることによりケース体3
を前側に引っ張り、それによって、前記一対の型枠部材
間にコンクリートまたはモルタルを流し込み打設を行っ
た後において、図11(B)に示すように、壁面mの表
面(仕上げ面)m1 とケース体3の前側端面qが略面一
になるようにできる。そして、図11(A)に示すよう
に、穴3a内に突出させた先端部Sのまわりをコーキン
グする。図10において、70は、型枠部材51に設け
た通り穴の表面kのまわりに当てるための座金である。
この場合、ケース体3の胴部13は、多数の補強リブ1
5によってコンクリートまたはモルタルが固まった後に
コンクリートまたはモルタルの圧力に耐えることができ
るとともに、ケース体3自体がコンクリートまたはモル
タルに強く接着しているのでケース体3が変形する事態
を確実に回避できる。
【0038】次に、図12に示すように、固定枠2から
水栓本体6を取り外し、図13に示すように、固定枠2
を取り付けるために、壁面mの表面m1 で穴3aのまわ
りに固定枠取り付け用の孔80をドリルを用いて穿設
し、孔80のゴミを取り除いて内周に雌ねじ部が形成さ
れた小径のプラグ81をはめ込む。この雌ねじ部に前記
ねじ28が螺合する。
【0039】続いて、図14に示すように、鞘管8a内
の樹脂パイプ8bの下流端部Tを配管挿通穴9から穴3
a内に引き出し、更に、図15に示すように、下流端部
Tを固定枠2に挿通しながら前記収容部7を壁面mの表
面m1 側から穴3a内に嵌め込んで固定枠2を壁面mに
固定する。なお、下流端部Tを引き出す場合、樹脂パイ
プ8bの傷つき防止のためにウエスを壁面mに当ててい
る。
【0040】続いて、図16に示すように、水受け42
に設けた穴84に下流端部Tを通し水受け42を案内板
41上に載置する。
【0041】続いて、図17に示すように、接続部18
を下流端部Tに接続して水栓本体6と樹脂パイプ8bを
接続する。
【0042】続いて、図18に示すように、水栓本体6
を穴3aに挿入し、ねじ24を用いて固定枠2に固定す
る。
【0043】その後、通水して各接合部の水漏れを点検
する。
【0044】続いて、図19に示すように、化粧プレー
ト4を固定枠2に取り付けるために、壁面mの表面m1
で枠部5のまわりに化粧プレート取り付け用の孔88を
ドリルを用いて穿設し、孔88のゴミを取り除いて内周
に雌ねじ部が形成された小径のプラグ89をはめ込む。
この雌ねじ部にねじ90(図4参照)が螺合する。
【0045】続いて、図20に示すように、固定枠2の
係止爪26,27と化粧プレート4の係合突起を係合さ
せて固定枠2に化粧プレート4をはめ込み、図21に示
すように、化粧プレート4をねじ28を用いて壁面mの
表面m1 に固定する。このとき、図1に示すように、プ
レート本体33の裏側は壁面mの表面m1 に当接してい
る。そして、前記壁面mの表面m1 に対する化粧プレー
ト4の当たり部分をコーキングする。
【0046】埋込み完了後、図22に示すように、継手
部材47を継手22に差し込み、通水して水道用コンセ
ント1の作動および各接合部の水漏れを点検する。
【0047】上記実施形態では、仕上げ面をコンクリー
トまたはモルタルからなる壁面mの表面m1 とし、この
表面m1 にプレート本体33の裏側を当接させることで
水道用コンセント1を設置していた。この設置状態を第
1の設置状態ということにする。
【0048】図23〜図26は、コンクリートまたはモ
ルタルを打設したとき、仕上げ面にタイルを使用すると
きと、使用しないときの両方に対応することができない
という施工上の問題点を解決したこの発明の他の実施形
態を示す。すなわち、この実施形態では、樹脂パイプ8
bの軸芯88および壁面mの表面m1 間の長さS、ま
た、樹脂パイプ8bの軸芯88およびタイル73の表面
73a間の長さRが常に上記実施形態での長さL(例え
ば29mm)に調整された状態で、プレート本体33の
裏側を、コンクリートまたはモルタルからなる壁面mの
表面m1 のみならず、コンクリートまたはモルタル上に
貼られたタイル73の表面73aにも当接させることが
できるよう構成されているなお、プレート本体33の裏
側をコンクリートまたはモルタル86上に貼られたタイ
ル73の表面73aに当接させることで水道用コンセン
ト1を設置する状態を第2の設置状態ということにす
る。また、図23〜図26において、図1〜図22で示
した符号と同一のものは、同一または相当物である。
【0049】図23〜図26において、水道用コンセン
ト1は、樹脂製の固定枠2と、壁面mに埋込み可能に設
置される樹脂製のケース体3と、図4に示すように樹脂
製のプレート本体33および金属製のカバー34で構成
される化粧プレート4と、固定枠2およびケース体3間
に介在するリング状のスペーサ72とより主としてな
る。
【0050】前記スペーサ72は、図25に示すよう
に、前記第2の設置状態のときに用いられる。
【0051】そして、この実施形態が、上記実施形態と
異なる点は、スペーサ72の有無以外に、図4に示した
配管挿通穴9よりも大きな配管挿通穴9’を有する点で
ある。配管挿通穴9’は、図4に示したケース本体10
における配管挿通穴9の前側部分9fを切欠いて構成さ
れている。すなわち、ケース体3の板状部11の内面e
および樹脂パイプ8bの軸芯88間の長さは、図1では
Mであり、この実施形態の図26では、M’であるが、
この実施形態は前記長さRを基準にしていることから、
水栓本体6を図1に示す状態から前側に移動させること
により、M’>Mで、かつ、長さSが長さL(例えば2
9mm)と同じ長さになるまで軸芯88の位置を図26
に示す状態に前進させる必要があるからである。
【0052】更に、前記スペーサ72は、タイル73の
厚みTに略相当する厚みtを持ち、前記収容部7の胴部
13に外嵌可能な小径部73を前側に有し、前記ケース
体3の前側端面を含む外周面dに嵌め込み可能な形状を
持つ大径部74を後側に有する。
【0053】而して、前記第2の設置状態では、図23
(A)に示すように、型枠部材51の裏面rにケース体
3の前側端面qが当たるようにスタッドボルト31で鉄
筋に保持されたケース体3を前側に引っ張り固定する。
すなわち、ケース体3の表面側に位置する前記型枠部材
51に通り穴51aを開けてこれに表面側から前記スタ
ッドボルト31を通しこのスタッドボルト31の先端3
1aを嵌込ボルト孔32に嵌めてナット61で締付ける
ことによりケース体3を前側に引っ張り、それによっ
て、型枠部材51の裏面r内にコンクリートまたはモル
タル86を流し込み打設を行った後において、型枠部材
51を取り外し、図23(B)に示すように、コンクリ
ートまたはモルタル86からなる壁面の表面86cに、
穴3aを塞がないようにタイル73を貼り付ける。
【0054】次に、樹脂パイプ8bの下流端部Tを配管
挿通穴9’から穴3a内に引き出し、下流端部Tを固定
枠2の前記収容部7内に挿通しながら前記収容部7をタ
イル73の表面73a側から穴3a内に嵌め込むととも
に、枠部5をタイル73の表面73aに固定して固定枠
2をコンクリートまたはモルタル86に固定する。
【0055】続いて、接続部18を下流端部Tに接続し
て水栓本体6と樹脂パイプ8bを接続する。続いて、化
粧プレート4を固定枠2に取り付ける。この時、プレー
ト本体33の裏側はタイル73の表面73aに当接す
る。
【0056】一方、前記第1の設置状態では、図25
(A)に示すように、型枠部材51の裏面rにケース体
3がはめ込まれたスペーサ72の小径部73の前側端面
q’が当たるようにスタッドボルト31で鉄筋に保持さ
れたケース体3を前側に引っ張り固定する。すなわち、
ケース体3の表面側に位置する前記型枠部材51に通り
穴51aを開けてこれに表面側から前記スタッドボルト
31を通しこのスタッドボルト31の先端31aを嵌込
ボルト孔32に嵌めてナット61で締付けることにより
ケース体3を前側に引っ張り、それによって、型枠部材
51の裏面r内にコンクリートまたはモルタル86を流
し込み打設を行った後において、図25(B)に示すよ
うに、コンクリートまたはモルタル86からなる壁面m
の表面m1とケース体3の前側端面q’が略面一になる
ようにできる。
【0057】次に、樹脂パイプ8bの下流端部Tを配管
挿通穴9’から穴3a内に引き出し、下流端部Tを固定
枠2の収容部7に挿通しながら前記収容部7を表面m1
側から穴3a内に嵌め込んで固定枠2の枠部5を表面m
1 を介してコンクリートまたはモルタル86に固定す
る。
【0058】続いて、接続部18を上流端部Tに接続し
て水栓本体6と樹脂パイプ8bを接続する。続いて、化
粧プレート4を固定枠2に取り付ける。この時、プレー
ト本体33の裏側は壁面mの表面m1 に当接する。
【0059】
【発明の効果】以上説明したようにこの発明によれば、
簡単な施工で壁面または床面に容易に埋込み設置できる
とともに、コンクリートまたはモルタルの圧力による変
形のおそれのない水道用コンセントおよびその壁面また
は床面埋込み方法を提供することができる。
【0060】また、水道用コンセントを、化粧プレート
のプレート本体の裏側をコンクリートまたはモルタルか
らなる壁面または床面に当接させる第1の設置状態と、
前記プレート本体の裏側をコンクリートまたはモルタル
上に貼られたタイルの表面に当接させる第2の設置状態
とに使い分けるにあたり、タイルの厚みに略相当する厚
みを持ったリング状のスペーサを第1の設置状態のとき
に用いたので、第2の設置状態における樹脂パイプの軸
芯およびタイルの表面(仕上げ面)間の長さと、第1の
設置状態における樹脂パイプの軸芯および壁面の表面
(仕上げ面)間の長さとを常に略同一の長さに調整でき
る。これにより、これにより、仕上げ面にタイルを使用
するときと、使用しないときの両方に対応できるように
なり、施工性を飛躍的に向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態を示す構成説明図であ
る。
【図2】上記実施形態において、化粧プレートを取り外
したときの正面図である。
【図3】上記実施形態における化粧プレートの正面図で
ある。
【図4】上記実施形態における分解斜視図である。
【図5】上記実施形態の化粧プレートを示す斜視図であ
る。
【図6】上記実施形態を示す側面図である。
【図7】上記実施形態の化粧プレートに給水ホースを取
り付けた状態を示す斜視図である。
【図8】(A)は、上記実施形態のケース体を仮固定し
た状態を示す図である。(B)は、上記実施形態におい
て、埋込み位置にケース体をセットした状態を示す図で
ある。
【図9】上記実施形態のケース体を鉄筋に保持した状態
を示す図である。
【図10】上記実施形態のケース体をスタッドボルトを
用いて前側に引っ張る動作の直前の状態を示す図であ
る。
【図11】(A)は、上記実施形態において、コンクリ
ートまたはモルタルの壁面に埋込まれたケース体と鞘管
を示す図である。(B)は、上記実施形態において、コ
ンクリートまたはモルタルの壁面に埋込まれたケース体
を示す図である。
【図12】上記実施形態の固定枠から水栓本体を取り外
した状態を示す図である。
【図13】上記実施形態の固定枠をコンクリートまたは
モルタルの壁面に取り付けるための動作を示す図であ
る。
【図14】上記実施形態のケース体から配管を引き出す
動作を示す図である。
【図15】上記実施形態の固定枠を配管に通してコンク
リートまたはモルタルの壁面に取り付けるための動作を
示す図である。
【図16】上記実施形態の固定枠に通された配管を水受
けに通すための動作を示す図である。
【図17】上記実施形態の水栓本体を配管に接続した状
態を示す図である。
【図18】上記実施形態の水栓本体を固定枠に固定した
状態を示す図である。
【図19】上記実施形態の化粧プレートを固定枠に取り
付けるとともに、コンクリートまたはモルタルの壁面に
取り付けるための動作を示す図である。
【図20】上記実施形態の化粧プレートと固定枠を示す
図である。
【図21】上記実施形態の化粧プレートを固定枠に取り
付ける状態を示す図である。
【図22】上記実施形態において、給水ホース取り付け
た状態を示す図である。
【図23】(A)は、この発明の他の実施形態における
埋込み動作の前半を示す構成説明図である。(B)は、
上記他の実施形態における埋込み動作の後半を示す構成
説明図である。
【図24】上記他の実施形態における埋込み動作で用い
た要部を示す分解斜視図である。
【図25】(A)は、この発明の他の実施形態における
別の埋込み動作の前半を示す構成説明図である。(B)
は、上記他の実施形態における別の埋込み動作の後半を
示す構成説明図である。
【図26】上記他の実施形態における別の埋込み動作で
得られた水道用コンセントを示す構成説明図である。
【図27】従来例の水道用コンセントの取り付け状態を
示す図である。
【図28】従来例のコンクリート壁を示す要部斜視図で
ある。
【図29】従来例の水道用コンセントのハウジング本体
を示す斜視図である。
【図30】従来例の水道用コンセントのハウジング本体
を示す斜視図である。
【符号の説明】
1…水道用コンセント、2…固定枠、3…ケース体、4
…化粧プレート、5…枠部、6a…流入口、6b…流出
口、6e…弁体、6…水栓本体、7…収容部、8…配
管、9…配管挿通穴、20…流量調整部材、21…伝達
機構、31…スタッドボルト、32…嵌込ボルト孔、3
3…プレート本体、m…壁面、m1 …表面。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 壁面または床面に埋込まれて設置される
    水道用コンセントであって、壁面または床面の表面に当
    接可能に形成された枠部を前側に有し、流入口、流出口
    および弁体を有する水栓本体が内蔵された収容部を後側
    に有する固定枠と、配管が挿通可能な大きさの配管挿通
    穴および前記収容部が嵌め込み可能な大きさを有し、壁
    面または床面に埋込み可能に設置されるケース体と、開
    閉操作を前記弁体に伝達するための伝達機構を介して前
    記配管に連通する前記流出口から送出される水または湯
    の流量を調整する流量調整部材を設けたプレート本体を
    有し、壁面または床面に埋込まれた前記ケース体に壁面
    または床面の表面側から前記収容部が嵌め込まれた状態
    で、前記プレート本体の裏側を壁面または床面の表面に
    当接させながら前記プレート本体を前記枠部に係合する
    よう構成された化粧プレートとを備え、更に、前記ケー
    ス体は、壁面または床面の表面と前記ケース体の前側端
    面を略面一にするためのスタッドボルトが嵌め込まれる
    嵌込ボルト孔を有することを特徴とする水道用コンセン
    ト。
  2. 【請求項2】 前記配管は、蛇腹状の鞘管と、この鞘管
    に覆われた樹脂パイプとより構成される一方、前記流量
    調整部材の開閉操作が一次元操作可能に構成されている
    請求項1に記載の水道用コンセント。
  3. 【請求項3】 前記プレート本体の裏側をコンクリート
    またはモルタルからなる壁面または床面に当接させる第
    1の設置状態と、前記プレート本体の裏側をコンクリー
    トまたはモルタル上に貼られたタイルの表面に当接させ
    る第2の設置状態とに使い分けられる水道用コンセント
    であって、前記第1の設置状態で用いられるリング状の
    スペーサを備え、このリング状のスペーサは、前記タイ
    ルの厚みに略相当する厚みを持ち、前記収容部に外嵌可
    能な小径部を前側に有し、前記ケース体の前側端面側に
    嵌め込み可能な形状を持つ大径部を後側に有する請求項
    1または請求項2に記載の水道用コンセント。
  4. 【請求項4】 壁面または床面の表面に当接可能に形成
    された枠部を前側に有し、流入口、流出口および弁体を
    有する水栓本体が内蔵された収容部を後側に有する固定
    枠と、スタッドボルトが嵌め込まれる嵌込ボルト孔、配
    管が挿通可能な大きさの配管挿通穴および前記収容部が
    嵌め込み可能な大きさを有し、壁面または床面に埋込み
    可能に設置されるケース体とを有する水道用コンセント
    を壁面または床面に埋込むにあたり、予め設定した埋込
    み位置に前記ケース体を保持する鉄筋、この埋込み位置
    の前記ケース体を前後に挟む少なくとも一対の型枠部
    材、前記ケース体を前記鉄筋に保持させるための細い金
    属製線材および前記一対の型枠部材のうち前記ケース体
    の表面側に位置する型枠部材の裏面に前記ケース体の前
    側端面を当接させるために前記鉄筋に保持された前記ケ
    ース体を前側に引っ張る機能を持つスタッドボルトを用
    いて前記埋込み位置に前記ケース体を設置する第1工程
    と、コンクリートまたはモルタルを打設して前記ケース
    体を壁面または床面に埋込む第2工程と、前記配管の上
    流端部を前記配管挿通穴からケース体内に引き出すとと
    もに、前記固定枠に前記引き出された配管の上流端部を
    挿通しながら前記収容部を壁面または床面の表面側から
    前記ケース体内に嵌め込んで前記固定枠を壁面または床
    面に固定する第3の工程と、前記配管の上流端部を前記
    流出口に連通させて前記配管を前記水栓本体に接続する
    とともに、前記水栓本体を前記収容部内に固定する第4
    の工程とを含むことを特徴とする水道用コンセントの壁
    面または床面埋込み方法。
  5. 【請求項5】 前記配管は、蛇腹状の鞘管と、この鞘管
    に覆われた樹脂パイプとより構成される一方、前記第1
    工程は、前記ケース体に設けた孔に前記金属製線材を挿
    通し、この金属製線材を、骨組みされた前記鉄筋に接続
    して前記埋込み位置に前記ケース体を設置することを含
    む一方、前記ケース体の表面側に位置する前記型枠部材
    に通り穴を開けてこれに表面側から前記スタッドボルト
    を通しこのスタッドボルトの先端を前記嵌込ボルト孔に
    嵌めてナットで締付けることにより前記ケース体を前側
    に引っ張り、それによって前記コンクリートまたはモル
    タルの打設後において壁面または床面の表面と前記ケー
    ス体の前側端面が略面一になるようにすることを含み、
    更に、前記第1工程は、打設される前記コンクリートま
    たはモルタルが前記配管挿通穴から前記ケース体内に入
    り込まないよう前記蛇腹状の鞘管の一部を前記ケース体
    内に突出させた状態で、前記鞘管で前記ケース体を仮固
    定することを含む請求項4に記載の水道用コンセントの
    壁面または床面埋込み方法。
  6. 【請求項6】 壁面または床面の表面に当接可能に形成
    された枠部を前側に有し、流入口、流出口および弁体を
    有する水栓本体が内蔵された収容部を後側に有する固定
    枠と、スタッドボルトが嵌め込まれる嵌込ボルト孔、配
    管が挿通可能な大きさの配管挿通穴および前記収容部が
    嵌め込み可能な大きさを有し、壁面または床面に埋込み
    可能に設置されるケース体と、開閉操作を前記弁体に伝
    達するための伝達機構を介して前記配管に連通する前記
    流出口から送出される水または湯の流量を調整する流量
    調整部材を設けたプレート本体を有し、壁面または床面
    に埋込まれた前記ケース体に壁面または床面の表面側か
    ら前記収容部が嵌め込まれた状態で、前記プレート本体
    の裏側を壁面または床面の表面に当接させながら前記プ
    レート本体を前記枠部に係合するよう構成された化粧プ
    レートとを有する水道用コンセントを、前記プレート本
    体の裏側をコンクリートまたはモルタルからなる壁面ま
    たは床面に当接させる第1の設置状態と、前記プレート
    本体の裏側をコンクリートまたはモルタル上に貼られた
    タイルの表面に当接させる第2の設置状態とに使い分け
    て、壁面または床面に埋込むにあたり、予め設定した埋
    込み位置に前記ケース体を保持する鉄筋、この埋込み位
    置の前記ケース体を前後に挟む少なくとも一対の型枠部
    材、前記ケース体を前記鉄筋に保持させるための細い金
    属製線材および前記一対の型枠部材のうち前記ケース体
    の表面側に位置する型枠部材の裏面に前記ケース体の前
    側端面を当接させるために前記鉄筋に保持された前記ケ
    ース体を前側に引っ張る機能を持つスタッドボルトを用
    いて前記埋込み位置に前記ケース体を設置する第1工程
    と、コンクリートまたはモルタルを打設して前記ケース
    体を壁面または床面に埋込む第2工程と、前記配管の上
    流端部を前記配管挿通穴からケース体内に引き出すとと
    もに、前記固定枠に前記引き出された配管の上流端部を
    挿通しながら前記収容部を壁面または床面の表面側から
    前記ケース体内に嵌め込んで前記固定枠を壁面または床
    面に固定する第3の工程と、前記配管の上流端部を前記
    流出口に連通させて前記配管を前記水栓本体に接続する
    とともに、前記水栓本体を前記収容部内に固定する第4
    の工程とを含み、更に、前記第1の設置状態では、前記
    タイルの厚みに略相当する厚みを持ち、前記収容部に外
    嵌可能な小径部を前側に有し、前記ケース体の前側端面
    側に嵌め込み可能な形状を持つ大径部を後側に有するリ
    ング状のスペーサを用いることを特徴とする水道用コン
    セントの壁面または床面埋込み方法。
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