JP3978075B2 - 水道用コンセントおよびその壁面または床面埋込み方法 - Google Patents

水道用コンセントおよびその壁面または床面埋込み方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、水道用コンセントおよびその壁面または床面埋込み方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
本出願人が先に提案(特願2000−003493号)した水道用コンセント(先行例という)D’は、本来、図27に示すように壁W(または床)に形成した開口Sに設置するためのものであるけれども、図28に示すように、複数の型枠400を組み合わせて形成したコンクリート壁107やコンクリートブロックの前面に、前記先行例の水道用コンセントD’より大きく、かつ、これに接続される配管109が位置できる程度の空洞108を設け、この空洞108内に前記はさみ板105を外した状態のハウジング本体103を前面開口S’’を残して埋め込み、その後、前面開口S’’を介して枠体102bをハウジング本体103に嵌め込み、更に、枠体102bに化粧プレート102aを嵌め込むタイプの施工も可能である。これにより、コンクリートの壁面内に予め位置する前記配管109に前記水道用コンセントD’が接続されて例えば台所の流し台に置かれた浄水器、食器洗い機、湯沸器などの機器の給水ホースや、洗濯機の給水ホースへ給水したり、散水、園芸、洗車等の用途に用いるノズルの給水ホースに給水できる。
【0003】
この場合、空洞108内に前記先行例の水道用コンセントD’を位置させた後空洞108内に形成される隙間をコンクリートで打設する必要がある。しかし、前記先行例の水道用コンセントD’には、図29、図30にも示すように、多数の挿通穴H,hや切欠部106aがハウジング本体103に形成されていることから前記挿通穴H,hや切欠部106aからハウジング本体103内に打設用の前記コンクリートが進入してハウジング本体103内に組み込まれた水栓部材110を覆うのを防止するため、打設前にハウジング本体103を例えばシールテープで覆って前記挿通穴H,hや切欠部106aを塞ぐ作業が必要となる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、前記ハウジング本体103は鉄製であったり、SUS製であるけれども、上面部C、下面部P、背面部A、右側面部E、左側面部Bの厚みが0.5〜2.0mmと薄いので、打設用の前記コンクリートが固まった後は、その圧力によってハウジング本体103が変形するおそれがある。これは、前記挿通穴H,hや切欠部106aが形成されたこともあってハウジング本体103の強度が弱くなっているからである。そのため、前面部2をハウジング本体103に装着し難くなる。
【0005】
例えば、無理やり前記枠体102bをハウジング本体103に固定できても、化粧プレート102aを枠体102bにはめ込むと、開口S’’に位置する流量調整ハンドル111が動かなくなって操作不能となるおそれがある。
【0006】
この発明は上述の事柄に留意してなされたもので、その目的は、簡単な施工でコンクリートまたはモルタルの壁面または床面に容易に埋込み設置できるとともに、コンクリートまたはモルタルの圧力による変形のおそれのない水道用コンセントおよびその壁面または床面埋込み方法を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、この発明の水道用コンセントは、壁面または床面に埋込まれて設置される水道用コンセントであって、壁面または床面の表面に当接可能に形成された枠部を前側に有し、流入口、流出口および弁体を有する水栓本体が内蔵された収容部を後側に有する固定枠と、配管が挿通可能な大きさの配管挿通穴および前記収容部が嵌め込み可能な大きさを有し、壁面または床面に埋込み可能に設置されるケース体と、開閉操作を前記弁体に伝達するための伝達機構を介して前記配管に連通する前記流出口から送出される水または湯の流量を調整する流量調整部材を設けたプレート本体を有し、壁面または床面に埋込まれた前記ケース体に壁面または床面の表面側から前記収容部が嵌め込まれた状態で、前記プレート本体の裏側を壁面または床面の表面に当接させながら前記プレート本体を前記枠部に係合するよう構成された化粧プレートとを備え、更に、前記ケース体は、壁面または床面の表面と前記ケース体の前側端面を略面一にするためのスタッドボルトが嵌め込まれる嵌込ボルト孔を有することを特徴とする。
【0008】
また、この発明は別の観点から、壁面または床面の表面に当接可能に形成された枠部を前側に有し、流入口、流出口および弁体を有する水栓本体が内蔵された収容部を後側に有する固定枠と、スタッドボルトが嵌め込まれる嵌込ボルト孔、配管が挿通可能な大きさの配管挿通穴および前記収容部が嵌め込み可能な大きさを有し、壁面または床面に埋込み可能に設置されるケース体とを有する水道用コンセントを壁面または床面に埋込むにあたり、予め設定した埋込み位置に前記ケース体を保持する鉄筋、この埋込み位置の前記ケース体を前後に挟む少なくとも一対の型枠部材、前記ケース体を前記鉄筋に保持させるための細い金属製線材および前記一対の型枠部材のうち前記ケース体の表面側に位置する型枠部材の裏面に前記ケース体の前側端面を当接させるために前記鉄筋に保持された前記ケース体を前側に引っ張る機能を持つスタッドボルトを用いて前記埋込み位置に前記ケース体を設置する第1工程と、コンクリートまたはモルタルを打設して前記ケース体を壁面または床面に埋込む第2工程と、前記配管の上流端部を前記配管挿通穴からケース体内に引き出すとともに、前記固定枠に前記引き出された配管の上流端部を挿通しながら前記収容部を壁面または床面の表面側から前記ケース体内に嵌め込んで前記固定枠を壁面または床面に固定する第3の工程と、前記配管の上流端部を前記流出口に連通させて前記配管を前記水栓本体に接続するとともに、前記水栓本体を前記収容部内に固定する第4の工程とを含むことを特徴とする水道用コンセントの壁面または床面埋込み方法を提供する。
【0009】
また、この発明は更に別の観点から、壁面または床面の表面に当接可能に形成された枠部を前側に有し、流入口、流出口および弁体を有する水栓本体が内蔵された収容部を後側に有する固定枠と、スタッドボルトが嵌め込まれる嵌込ボルト孔、配管が挿通可能な大きさの配管挿通穴および前記収容部が嵌め込み可能な大きさを有し、壁面または床面に埋込み可能に設置されるケース体と、開閉操作を前記弁体に伝達するための伝達機構を介して前記配管に連通する前記流出口から送出される水または湯の流量を調整する流量調整部材を設けたプレート本体を有し、壁面または床面に埋込まれた前記ケース体に壁面または床面の表面側から前記収容部が嵌め込まれた状態で、前記プレート本体の裏側を壁面または床面の表面に当接させながら前記プレート本体を前記枠部に係合するよう構成された化粧プレートとを有する水道用コンセントを、前記プレート本体の裏側をコンクリートまたはモルタルからなる壁面または床面に当接させる第1の設置状態と、前記プレート本体の裏側をコンクリートまたはモルタル上に貼られたタイルの表面に当接させる第2の設置状態とに使い分けて、壁面または床面に埋込むにあたり、予め設定した埋込み位置に前記ケース体を保持する鉄筋、この埋込み位置の前記ケース体を前後に挟む少なくとも一対の型枠部材、前記ケース体を前記鉄筋に保持させるための細い金属製線材および前記一対の型枠部材のうち前記ケース体の表面側に位置する型枠部材の裏面に前記ケース体の前側端面を当接させるために前記鉄筋に保持された前記ケース体を前側に引っ張る機能を持つスタッドボルトを用いて前記埋込み位置に前記ケース体を設置する第1工程と、コンクリートまたはモルタルを打設して前記ケース体を壁面または床面に埋込む第2工程と、前記配管の上流端部を前記配管挿通穴からケース体内に引き出すとともに、前記固定枠に前記引き出された配管の上流端部を挿通しながら前記収容部を壁面または床面の表面側から前記ケース体内に嵌め込んで前記固定枠を壁面または床面に固定する第3の工程と、前記配管の上流端部を前記流出口に連通させて前記配管を前記水栓本体に接続するとともに、前記水栓本体を前記収容部内に固定する第4の工程とを含み、更に、前記第1の設置状態では、前記タイルの厚みに略相当する厚みを持ち、前記収容部に外嵌可能な小径部を前側に有し、前記ケース体の前側端面側に嵌め込み可能な形状を持つ大径部を後側に有するリング状のスペーサを用いることを特徴とする水道用コンセントの壁面または床面埋込み方法を提供する。
【0010】
この発明において、壁面または床面とは、例えばコンクリートまたはモルタルからなる壁面または床面を意味することは勿論のこと、コンクリートまたはモルタル上に貼られたタイルの表面をも意味する。
【0011】
また、この発明では、タイルの厚みに略相当する厚みを持ったリング状のスペーサを用いている。これは、仕上げ面をコンクリートまたはモルタル86からなる壁面mの表面m1 とする第1の設置状態の場合でも、あるいは、前記表面m1 にタイル73を貼ってタイル表面73aを仕上げ面とする第2の設置状態の場合でも、第2の設置状態における樹脂パイプ8bの軸芯88およびタイル73の表面(仕上げ面)73a間の長さRと、図25(B)に示すような第1の設置状態における樹脂パイプ8bの軸芯88および壁面mの表面m1 (仕上げ面)間の長さSとを常に略同一の長さに調整できるからである。これにより、コンクリートまたはモルタル86を打設したとき、タイル73を使用するときと、使用しないときの両方に対応することができないという施工上の問題点を解決できる。すなわち、この発明では、第1の設置状態のときにはリング状のスペーサを用いることにより、第1の設置状態における前記長さSを、第2の設置状態における前記長さRと略同一の長さに調整できるようにしたものであり、これにより、仕上げ面にタイル73を使用するときと、使用しないときの両方に対応できるようになり、施工性を飛躍的に向上できる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施形態について説明する。図1〜図7は、この発明の一実施形態を示す。
図1〜図7において、1は、コンクリートまたはモルタルの壁面または床面に埋込まれて設置される水道用コンセントである。この実施形態では、水道用コンセント1を壁面に埋込んで設置しているが、この発明は、水道用コンセント1を床面に埋込んで設置する場合にも適用できる。
【0013】
前記水道用コンセント1は、樹脂製の固定枠2と、壁面mに埋込み可能に設置される樹脂製のケース体3と、樹脂製のプレート本体33および金属製のカバー34で構成される化粧プレート4とより主としてなる。
【0014】
前記固定枠2は、裏面と表面m1 を持つ壁面mのうち前記表面m1 に当接可能に形成された外形が矩形の枠部5を前側に有し、流入口、流出口および弁体を有する水栓本体6が内蔵された収容部7を後側に有する。
水栓本体6は、流入口6aと、連結部48に連通する流出口6bと、セラミック製の可動ディスク6cおよびセラミック製の固定ディスク6dよりなる弁体6eとを有する。前記連結部48は、浄水器、食器洗い機、湯沸器、洗濯機の給水ホース46の上流端に設けられた継手部材47が着脱自在である継手部22に接続される。
また、収容部7には、前記流入口6aに水または湯(以下単に水という)を供給するための配管8と、前記流入口6aとを接続する継手としての接続部18とが収容されている。この実施形態では、接続部18は水栓本体6に連設されている。そして、収容部7は、前記接続部18と前記配管8の接続を許容する大きさの接続開口17を有する。この接続開口17は、後述するケース体3の配管挿通穴9に連通する。
前記接続部18は、水栓本体6の下部に一体に連設されている内管18aおよび外管18bと、内管18aおよび外管18b間に形成される環状の配管挿入溝Mに挿入されている配管8の外周に装着される爪付きの割りリング18cと、袋ナット18dとよりなる。
更に、水道用コンセント1は、流出口6aから送出可能な水の流量を調整する流量調整部材20と、この流量調整部材20の開閉操作を前記弁体6eに伝達するための伝達機構21とを有する。
【0015】
前記ケース体3は、図4に示すように壁面mに埋込み可能に設置されるものであり、配管8が挿通可能な大きさの配管挿通穴9および前記収容部7が嵌め込み可能な大きさの穴3aを有する略筒状のケース本体10と、このケース本体10と一体に成形されケース体3の背面部を構成する平面視略矩形の板状部11とより構成される。この実施形態では、前記配管8が、蛇腹状の鞘管8aと、この鞘管8aによって覆われて保護される例えば水道用架橋ポリブテン管または水道用架橋ポリエチレン管などの耐久性に優れた樹脂パイプ8bとより構成されている。
【0016】
そして、前記ケース体3は、予め設定した埋込み位置に、図8に示すように横置き状態で設置される一方、前記収容部7は、これを横置き状態でケース体3の穴3aに挿入できるよう有底略筒状に形成されている。12は、固定枠2の背面部、13は、収容部7の胴部で、背面部12と胴部13は一体成形されている。
【0017】
なお、水道用コンセント1を床面に埋込んで設置する場合は、予め設定した埋込み位置に、ケース体3を縦置き状態で設置するとともに、収容部7を縦置き状態でケース体3の穴3aに挿入する。
【0018】
以下、ケース体3について詳述する。
【0019】
前記板状部11は、四隅に細い金属製線材が挿通可能な孔14を有する。更に、前記板状部11は、内面中央の位置に、壁面mの表面m1 とケース体3の前側端面qを略面一にするためのスタッドボルト31が嵌め込まれる嵌込ボルト孔32を有する。
【0020】
前記胴部13は、板状部11の表面nからケース本体10の前側端面qにかけて延設された多数の補強リブ15を外周面dにおける周方向に沿って有する。この補強リブ15は、胴部13に一体成形されている。そして、これら多数の補強リブ15によって、ケース体13を壁面mに埋込むために打設したコンクリートまたはモルタルが固まった後にコンクリートまたはモルタルの圧力に耐えることのできる強度を有するケース体3を得ることができる。なお、水道用コンセント1の壁面mへの埋込みの手順を示す図8(A)には補強リブ15が省略されている。
【0021】
また、ケース体3は、前記配管挿通穴9をケース本体10の胴部に有する。この実施形態ではケース体3を横置き状態で設置するので、前記配管挿通穴9はケース本体10の胴部の下面部分に位置することになる。そして、前記配管挿通穴9には、打設されるコンクリートまたはモルタルが配管挿通穴9からケース体3内に入り込まないよう鞘管8aの先端部Sをケース本体10の穴3a内に突出させてある(図8参照)。この実施形態では配管挿通穴9に鞘管8aを一山押し込んで、前記打設されるコンクリートまたはモルタルが配管挿通穴9から穴3a内に入り込まないように構成されている。
【0022】
次に、固定枠2について説明する。
【0023】
収容部7の胴部13は、前記流量調整部材20および伝達機構21の占有空間を得るための開口16を有するとともに、ケース体3の配管挿通穴9に連通する前記接続開口17を有する。
【0024】
図12に示すように、23,23は、ねじ24の固定孔で、左右対称位置に水栓本体6のの固定片25の長さに対応する間隔を有して収容部7の背面部12に設けてある。この固定孔23には内周に雌ねじ部が形成された小径のプラグ(図示せず)がはめ込まれ、前記雌ねじ部に前記ねじ24が螺合する。固定片25は、ねじ24が挿通可能なねじ挿通穴30を有する。
【0025】
また、固定枠2は、前記開口16に対応する位置の枠部5の端面eに一対の係止爪26を有するとともに、前記接続開口17に対応する位置の枠部5の端面fに一対の係止爪27を有する。
【0026】
また、枠部5は、図1、図24に示すように、四隅にねじ28が挿通可能なねじ挿通穴29を有する。これにより、壁面mの表面m1 に固定枠2を固定できる。41は、接続部18からの漏水43を水受け42に案内するための案内板で、枠部5に設けた一対の係止爪27,27間に位置する。
【0027】
次に、化粧プレート4と、伝達機構21を含む流量調整部材20の開閉操作の機構とについて説明する。
【0028】
化粧プレート4のプレート本体33には、流量調整部材20が取り付けてある。この流量調整部材20は、操作爪20aとカイド片20bと連結片20cよりなる。
【0029】
伝達機構21は、弁体6eの可動ディスク6cに嵌合係止される下面部を有する弁棒21aと、この弁棒21aの軸心Zまわりに回動する回動片21bとよりなる。そして、回動片21bは、連結片20cに設けた一対の係止溝20dに係合する下向きの一対の係止突起21cを有する。
【0030】
更に、33a,33aは、プレート本体33の背面(裏面)gの上下に設けた一対の案内レールである。この案内レール33a,33a間にカイド片20bを差し込むことでカイド片20bが、プレート本体33の背面(裏面)gの横方向(両矢印Xで示す方向)に一次元移動することが可能である。流量調整部材20の開閉操作が一次元操作可能に構成される。これにより、弁棒の軸心のまわりに流量調整部材を回動させる構成を採用している水道用コンセントに比して、固定枠2の収容部7内の水栓本体6収容空間、ひいては、ケース体3のケース本体10を小型化できるとともに、固定枠2の壁面mの表面m1 からの前出しを小さくでき、ひいては化粧プレート4からの操作爪20aの前出しも小さくできて薄型の水道用コンセント1を提供できる。
【0031】
また、プレート本体33は、固定枠2の枠部5の対向する一対の端面e,fに設けた係止爪26,27に係合する係合突起(図示せず)を裏面側に有する。すなわち、化粧プレート4は、壁面mに埋込まれたケース体3に壁面mの表面側から固定枠2の収容部7が嵌め込まれた状態で、プレート本体33の裏側を壁面mの表面m1 に当接させながらプレート本体33を前記枠部5に係合する(図1参照)よう構成されている。図1において、88は、樹脂パイプ8bの軸芯で、軸芯88および壁面mの表面m1 間の長さLは、常に例えば29mmに設定されている。
【0032】
40は、一対のヒンジ部で、カバー34が枢支されており、これによりプレート本体33の前側を不使用に覆うことができ、見栄えがするとともに、水道用コンセント1を例えば屋外に設置した場合においては雨水の侵入を防止でき、汚れの防止にも寄与する。なお、45は化粧キヤップである。
【0033】
以下、水道用コンセント1の壁面mへの埋込みの手順について説明する。
【0034】
まず、図8(A)に示すように、配管挿通穴9に鞘管8aを一山押し込んで予め設定した埋込み位置にケース体3を仮固定する。すなわち、鞘管8aの先端部Sをケース本体10の穴3a内に突出させてある。これにより、打設されるコンクリートまたはモルタルが配管挿通穴9からケース体3内に入り込むのを防止できる。
【0035】
この状態で、図8(B)に示すように、複数本の鉄筋50を縦横に組付けてケース体3を保持するための骨組みを形成する。続いて、この埋込み位置のケース体3を一対の型枠部材で前後に挟む。51は、前記一対の型枠部材のうちケース体3の表面側に位置する型枠部材で、この型枠部材51の裏面r側にケース体3の前側端面qを位置させる。
【0036】
続いて、図9に示すように、ケース体3の孔14に細い金属製線材53を挿通し、この金属製線材53を、骨組みされた前記鉄筋50に針金56を用いて接続して前記埋込み位置にケース体3を設置する。
【0037】
続いて、図10に示すように、型枠部材51の裏面rにケース体3の前側端面qが当たるようにスタッドボルト31で鉄筋50に保持されたケース体3を前側に引っ張り固定する。すなわち、ケース体3の表面側に位置する前記型枠部材51に通り穴(図示せず)を開けてこれに表面側から前記スタッドボルト31を通しこのスタッドボルト31の先端31aを嵌込ボルト孔32に嵌めてナット61で締付けることによりケース体3を前側に引っ張り、それによって、前記一対の型枠部材間にコンクリートまたはモルタルを流し込み打設を行った後において、図11(B)に示すように、壁面mの表面(仕上げ面)m1 とケース体3の前側端面qが略面一になるようにできる。そして、図11(A)に示すように、穴3a内に突出させた先端部Sのまわりをコーキングする。図10において、70は、型枠部材51に設けた通り穴の表面kのまわりに当てるための座金である。
この場合、ケース体3の胴部13は、多数の補強リブ15によってコンクリートまたはモルタルが固まった後にコンクリートまたはモルタルの圧力に耐えることができるとともに、ケース体3自体がコンクリートまたはモルタルに強く接着しているのでケース体3が変形する事態を確実に回避できる。
【0038】
次に、図12に示すように、固定枠2から水栓本体6を取り外し、図13に示すように、固定枠2を取り付けるために、壁面mの表面m1 で穴3aのまわりに固定枠取り付け用の孔80をドリルを用いて穿設し、孔80のゴミを取り除いて内周に雌ねじ部が形成された小径のプラグ81をはめ込む。この雌ねじ部に前記ねじ28が螺合する。
【0039】
続いて、図14に示すように、鞘管8a内の樹脂パイプ8bの下流端部Tを配管挿通穴9から穴3a内に引き出し、更に、図15に示すように、下流端部Tを固定枠2に挿通しながら前記収容部7を壁面mの表面m1 側から穴3a内に嵌め込んで固定枠2を壁面mに固定する。なお、下流端部Tを引き出す場合、樹脂パイプ8bの傷つき防止のためにウエスを壁面mに当てている。
【0040】
続いて、図16に示すように、水受け42に設けた穴84に下流端部Tを通し水受け42を案内板41上に載置する。
【0041】
続いて、図17に示すように、接続部18を下流端部Tに接続して水栓本体6と樹脂パイプ8bを接続する。
【0042】
続いて、図18に示すように、水栓本体6を穴3aに挿入し、ねじ24を用いて固定枠2に固定する。
【0043】
その後、通水して各接合部の水漏れを点検する。
【0044】
続いて、図19に示すように、化粧プレート4を固定枠2に取り付けるために、壁面mの表面m1 で枠部5のまわりに化粧プレート取り付け用の孔88をドリルを用いて穿設し、孔88のゴミを取り除いて内周に雌ねじ部が形成された小径のプラグ89をはめ込む。この雌ねじ部にねじ90(図4参照)が螺合する。
【0045】
続いて、図20に示すように、固定枠2の係止爪26,27と化粧プレート4の係合突起を係合させて固定枠2に化粧プレート4をはめ込み、図21に示すように、化粧プレート4をねじ28を用いて壁面mの表面m1 に固定する。このとき、図1に示すように、プレート本体33の裏側は壁面mの表面m1 に当接している。そして、前記壁面mの表面m1 に対する化粧プレート4の当たり部分をコーキングする。
【0046】
埋込み完了後、図22に示すように、継手部材47を継手22に差し込み、通水して水道用コンセント1の作動および各接合部の水漏れを点検する。
【0047】
上記実施形態では、仕上げ面をコンクリートまたはモルタルからなる壁面mの表面m1 とし、この表面m1 にプレート本体33の裏側を当接させることで水道用コンセント1を設置していた。この設置状態を第1の設置状態ということにする。
【0048】
図23〜図26は、コンクリートまたはモルタルを打設したとき、仕上げ面にタイルを使用するときと、使用しないときの両方に対応することができないという施工上の問題点を解決したこの発明の他の実施形態を示す。すなわち、この実施形態では、樹脂パイプ8bの軸芯88および壁面mの表面m1 間の長さS、また、樹脂パイプ8bの軸芯88およびタイル73の表面73a間の長さRが常に上記実施形態での長さL(例えば29mm)に調整された状態で、プレート本体33の裏側を、コンクリートまたはモルタルからなる壁面mの表面m1 のみならず、コンクリートまたはモルタル上に貼られたタイル73の表面73aにも当接させることができるよう構成されている
なお、プレート本体33の裏側をコンクリートまたはモルタル86上に貼られたタイル73の表面73aに当接させることで水道用コンセント1を設置する状態を第2の設置状態ということにする。また、図23〜図26において、図1〜図22で示した符号と同一のものは、同一または相当物である。
【0049】
図23〜図26において、水道用コンセント1は、樹脂製の固定枠2と、壁面mに埋込み可能に設置される樹脂製のケース体3と、図4に示すように樹脂製のプレート本体33および金属製のカバー34で構成される化粧プレート4と、固定枠2およびケース体3間に介在するリング状のスペーサ72とより主としてなる。
【0050】
前記スペーサ72は、図25に示すように、前記第2の設置状態のときに用いられる。
【0051】
そして、この実施形態が、上記実施形態と異なる点は、スペーサ72の有無以外に、図4に示した配管挿通穴9よりも大きな配管挿通穴9’を有する点である。配管挿通穴9’は、図4に示したケース本体10における配管挿通穴9の前側部分9fを切欠いて構成されている。すなわち、ケース体3の板状部11の内面eおよび樹脂パイプ8bの軸芯88間の長さは、図1ではMであり、この実施形態の図26では、M’であるが、この実施形態は前記長さRを基準にしていることから、水栓本体6を図1に示す状態から前側に移動させることにより、M’>Mで、かつ、長さSが長さL(例えば29mm)と同じ長さになるまで軸芯88の位置を図26に示す状態に前進させる必要があるからである。
【0052】
更に、前記スペーサ72は、タイル73の厚みTに略相当する厚みtを持ち、前記収容部7の胴部13に外嵌可能な小径部73を前側に有し、前記ケース体3の前側端面を含む外周面dに嵌め込み可能な形状を持つ大径部74を後側に有する。
【0053】
而して、前記第2の設置状態では、図23(A)に示すように、型枠部材51の裏面rにケース体3の前側端面qが当たるようにスタッドボルト31で鉄筋に保持されたケース体3を前側に引っ張り固定する。すなわち、ケース体3の表面側に位置する前記型枠部材51に通り穴51aを開けてこれに表面側から前記スタッドボルト31を通しこのスタッドボルト31の先端31aを嵌込ボルト孔32に嵌めてナット61で締付けることによりケース体3を前側に引っ張り、それによって、型枠部材51の裏面r内にコンクリートまたはモルタル86を流し込み打設を行った後において、型枠部材51を取り外し、図23(B)に示すように、コンクリートまたはモルタル86からなる壁面の表面86cに、穴3aを塞がないようにタイル73を貼り付ける。
【0054】
次に、樹脂パイプ8bの下流端部Tを配管挿通穴9’から穴3a内に引き出し、下流端部Tを固定枠2の前記収容部7内に挿通しながら前記収容部7をタイル73の表面73a側から穴3a内に嵌め込むとともに、枠部5をタイル73の表面73aに固定して固定枠2をコンクリートまたはモルタル86に固定する。
【0055】
続いて、接続部18を下流端部Tに接続して水栓本体6と樹脂パイプ8bを接続する。続いて、化粧プレート4を固定枠2に取り付ける。この時、プレート本体33の裏側はタイル73の表面73aに当接する。
【0056】
一方、前記第1の設置状態では、図25(A)に示すように、型枠部材51の裏面rにケース体3がはめ込まれたスペーサ72の小径部73の前側端面q’が当たるようにスタッドボルト31で鉄筋に保持されたケース体3を前側に引っ張り固定する。すなわち、ケース体3の表面側に位置する前記型枠部材51に通り穴51aを開けてこれに表面側から前記スタッドボルト31を通しこのスタッドボルト31の先端31aを嵌込ボルト孔32に嵌めてナット61で締付けることによりケース体3を前側に引っ張り、それによって、型枠部材51の裏面r内にコンクリートまたはモルタル86を流し込み打設を行った後において、図25(B)に示すように、コンクリートまたはモルタル86からなる壁面mの表面m1 とケース体3の前側端面q’が略面一になるようにできる。
【0057】
次に、樹脂パイプ8bの下流端部Tを配管挿通穴9’から穴3a内に引き出し、下流端部Tを固定枠2の収容部7に挿通しながら前記収容部7を表面m1 側から穴3a内に嵌め込んで固定枠2の枠部5を表面m1 を介してコンクリートまたはモルタル86に固定する。
【0058】
続いて、接続部18を上流端部Tに接続して水栓本体6と樹脂パイプ8bを接続する。続いて、化粧プレート4を固定枠2に取り付ける。この時、プレート本体33の裏側は壁面mの表面m1 に当接する。
【0059】
【発明の効果】
以上説明したようにこの発明によれば、簡単な施工で壁面または床面に容易に埋込み設置できるとともに、コンクリートまたはモルタルの圧力による変形のおそれのない水道用コンセントおよびその壁面または床面埋込み方法を提供することができる。
【0060】
また、水道用コンセントを、化粧プレートのプレート本体の裏側をコンクリートまたはモルタルからなる壁面または床面に当接させる第1の設置状態と、前記プレート本体の裏側をコンクリートまたはモルタル上に貼られたタイルの表面に当接させる第2の設置状態とに使い分けるにあたり、タイルの厚みに略相当する厚みを持ったリング状のスペーサを第1の設置状態のときに用いたので、第2の設置状態における樹脂パイプの軸芯およびタイルの表面(仕上げ面)間の長さと、第1の設置状態における樹脂パイプの軸芯および壁面の表面(仕上げ面)間の長さとを常に略同一の長さに調整できる。これにより、これにより、仕上げ面にタイルを使用するときと、使用しないときの両方に対応できるようになり、施工性を飛躍的に向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態を示す構成説明図である。
【図2】上記実施形態において、化粧プレートを取り外したときの正面図である。
【図3】上記実施形態における化粧プレートの正面図である。
【図4】上記実施形態における分解斜視図である。
【図5】上記実施形態の化粧プレートを示す斜視図である。
【図6】上記実施形態を示す側面図である。
【図7】上記実施形態の化粧プレートに給水ホースを取り付けた状態を示す斜視図である。
【図8】(A)は、上記実施形態のケース体を仮固定した状態を示す図である。
(B)は、上記実施形態において、埋込み位置にケース体をセットした状態を示す図である。
【図9】 上記実施形態のケース体を鉄筋に保持した状態を示す図である。
【図10】 上記実施形態のケース体をスタッドボルトを用いて前側に引っ張る動作の直前の状態を示す図である。
【図11】 (A)は、上記実施形態において、コンクリートまたはモルタルの壁面に埋込まれたケース体と鞘管を示す図である。
(B)は、上記実施形態において、コンクリートまたはモルタルの壁面に埋込まれたケース体を示す図である。
【図12】上記実施形態の固定枠から水栓本体を取り外した状態を示す図である。
【図13】上記実施形態の固定枠をコンクリートまたはモルタルの壁面に取り付けるための動作を示す図である。
【図14】上記実施形態のケース体から配管を引き出す動作を示す図である。
【図15】上記実施形態の固定枠を配管に通してコンクリートまたはモルタルの壁面に取り付けるための動作を示す図である。
【図16】上記実施形態の固定枠に通された配管を水受けに通すための動作を示す図である。
【図17】上記実施形態の水栓本体を配管に接続した状態を示す図である。
【図18】上記実施形態の水栓本体を固定枠に固定した状態を示す図である。
【図19】上記実施形態の化粧プレートを固定枠に取り付けるとともに、コンクリートまたはモルタルの壁面に取り付けるための動作を示す図である。
【図20】上記実施形態の化粧プレートと固定枠を示す図である。
【図21】上記実施形態の化粧プレートを固定枠に取り付ける状態を示す図である。
【図22】上記実施形態において、給水ホース取り付けた状態を示す図である。
【図23】(A)は、この発明の他の実施形態における埋込み動作の前半を示す構成説明図である。
(B)は、上記他の実施形態における埋込み動作の後半を示す構成説明図である。
【図24】上記他の実施形態における埋込み動作で用いた要部を示す分解斜視図である。
【図25】(A)は、この発明の他の実施形態における別の埋込み動作の前半を示す構成説明図である。
(B)は、上記他の実施形態における別の埋込み動作の後半を示す構成説明図である。
【図26】上記他の実施形態における別の埋込み動作で得られた水道用コンセントを示す構成説明図である。
【図27】従来例の水道用コンセントの取り付け状態を示す図である。
【図28】従来例のコンクリート壁を示す要部斜視図である。
【図29】 従来例の水道用コンセントのハウジング本体を示す斜視図である。
【図30】 従来例の水道用コンセントのハウジング本体を示す斜視図である。
【符号の説明】
1…水道用コンセント、2…固定枠、3…ケース体、4…化粧プレート、5…枠部、6a…流入口、6b…流出口、6e…弁体、6…水栓本体、7…収容部、8…配管、9…配管挿通穴、20…流量調整部材、21…伝達機構、31…スタッドボルト、32…嵌込ボルト孔、33…プレート本体、m…壁面、m1 …表面。

Claims (6)

  1. 壁面または床面に埋込まれて設置される水道用コンセントであって、壁面または床面の表面に当接可能に形成された枠部を前側に有し、流入口、流出口および弁体を有する水栓本体が内蔵された収容部を後側に有する固定枠と、配管が挿通可能な大きさの配管挿通穴および前記収容部が嵌め込み可能な大きさを有し、壁面または床面に埋込み可能に設置されるケース体と、開閉操作を前記弁体に伝達するための伝達機構を介して前記配管に連通する前記流出口から送出される水または湯の流量を調整する流量調整部材を設けたプレート本体を有し、壁面または床面に埋込まれた前記ケース体に壁面または床面の表面側から前記収容部が嵌め込まれた状態で、前記プレート本体の裏側を壁面または床面の表面に当接させながら前記プレート本体を前記枠部に係合するよう構成された化粧プレートとを備え、更に、前記ケース体は、壁面または床面の表面と前記ケース体の前側端面を略面一にするためのスタッドボルトが嵌め込まれる嵌込ボルト孔を有することを特徴とする水道用コンセント。
  2. 前記配管は、蛇腹状の鞘管と、この鞘管に覆われた樹脂パイプとより構成される一方、前記流量調整部材の開閉操作が一次元操作可能に構成されている請求項1に記載の水道用コンセント。
  3. 前記プレート本体の裏側をコンクリートまたはモルタルからなる壁面または床面に当接させる第1の設置状態と、前記プレート本体の裏側をコンクリートまたはモルタル上に貼られたタイルの表面に当接させる第2の設置状態とに使い分けられる水道用コンセントであって、前記第1の設置状態で用いられるリング状のスペーサを備え、このリング状のスペーサは、前記タイルの厚みに略相当する厚みを持ち、前記収容部に外嵌可能な小径部を前側に有し、前記ケース体の前側端面側に嵌め込み可能な形状を持つ大径部を後側に有する請求項1または請求項2に記載の水道用コンセント。
  4. 壁面または床面の表面に当接可能に形成された枠部を前側に有し、流入口、流出口および弁体を有する水栓本体が内蔵された収容部を後側に有する固定枠と、スタッドボルトが嵌め込まれる嵌込ボルト孔、配管が挿通可能な大きさの配管挿通穴および前記収容部が嵌め込み可能な大きさを有し、壁面または床面に埋込み可能に設置されるケース体とを有する水道用コンセントを壁面または床面に埋込むにあたり、予め設定した埋込み位置に前記ケース体を保持する鉄筋、この埋込み位置の前記ケース体を前後に挟む少なくとも一対の型枠部材、前記ケース体を前記鉄筋に保持させるための細い金属製線材および前記一対の型枠部材のうち前記ケース体の表面側に位置する型枠部材の裏面に前記ケース体の前側端面を当接させるために前記鉄筋に保持された前記ケース体を前側に引っ張る機能を持つスタッドボルトを用いて前記埋込み位置に前記ケース体を設置する第1工程と、コンクリートまたはモルタルを打設して前記ケース体を壁面または床面に埋込む第2工程と、前記配管の上流端部を前記配管挿通穴からケース体内に引き出すとともに、前記固定枠に前記引き出された配管の上流端部を挿通しながら前記収容部を壁面または床面の表面側から前記ケース体内に嵌め込んで前記固定枠を壁面または床面に固定する第3の工程と、前記配管の上流端部を前記流出口に連通させて前記配管を前記水栓本体に接続するとともに、前記水栓本体を前記収容部内に固定する第4の工程とを含むことを特徴とする水道用コンセントの壁面または床面埋込み方法。
  5. 前記配管は、蛇腹状の鞘管と、この鞘管に覆われた樹脂パイプとより構成される一方、前記第1工程は、前記ケース体に設けた孔に前記金属製線材を挿通し、この金属製線材を、骨組みされた前記鉄筋に接続して前記埋込み位置に前記ケース体を設置することを含む一方、前記ケース体の表面側に位置する前記型枠部材に通り穴を開けてこれに表面側から前記スタッドボルトを通しこのスタッドボルトの先端を前記嵌込ボルト孔に嵌めてナットで締付けることにより前記ケース体を前側に引っ張り、それによって前記コンクリートまたはモルタルの打設後において壁面または床面の表面と前記ケース体の前側端面が略面一になるようにすることを含み、更に、前記第1工程は、打設される前記コンクリートまたはモルタルが前記配管挿通穴から前記ケース体内に入り込まないよう前記蛇腹状の鞘管の一部を前記ケース体内に突出させた状態で、前記鞘管で前記ケース体を仮固定することを含む請求項4に記載の水道用コンセントの壁面または床面埋込み方法。
  6. 壁面または床面の表面に当接可能に形成された枠部を前側に有し、流入口、流出口および弁体を有する水栓本体が内蔵された収容部を後側に有する固定枠と、スタッドボルトが嵌め込まれる嵌込ボルト孔、配管が挿通可能な大きさの配管挿通穴および前記収容部が嵌め込み可能な大きさを有し、壁面または床面に埋込み可能に設置されるケース体と、開閉操作を前記弁体に伝達するための伝達機構を介して前記配管に連通する前記流出口から送出される水または湯の流量を調整する流量調整部材を設けたプレート本体を有し、壁面または床面に埋込まれた前記ケース体に壁面または床面の表面側から前記収容部が嵌め込まれた状態で、前記プレート本体の裏側を壁面または床面の表面に当接させながら前記プレート本体を前記枠部に係合するよう構成された化粧プレートとを有する水道用コンセントを、前記プレート本体の裏側をコンクリートまたはモルタルからなる壁面または床面に当接させる第1の設置状態と、前記プレート本体の裏側をコンクリートまたはモルタル上に貼られたタイルの表面に当接させる第2の設置状態とに使い分けて、壁面または床面に埋込むにあたり、予め設定した埋込み位置に前記ケース体を保持する鉄筋、この埋込み位置の前記ケース体を前後に挟む少なくとも一対の型枠部材、前記ケース体を前記鉄筋に保持させるための細い金属製線材および前記一対の型枠部材のうち前記ケース体の表面側に位置する型枠部材の裏面に前記ケース体の前側端面を当接させるために前記鉄筋に保持された前記ケース体を前側に引っ張る機能を持つスタッドボルトを用いて前記埋込み位置に前記ケース体を設置する第1工程と、コンクリートまたはモルタルを打設して前記ケース体を壁面または床面に埋込む第2工程と、前記配管の上流端部を前記配管挿通穴からケース体内に引き出すとともに、前記固定枠に前記引き出された配管の上流端部を挿通しながら前記収容部を壁面または床面の表面側から前記ケース体内に嵌め込んで前記固定枠を壁面または床面に固定する第3の工程と、前記配管の上流端部を前記流出口に連通させて前記配管を前記水栓本体に接続するとともに、前記水栓本体を前記収容部内に固定する第4の工程とを含み、更に、前記第1の設置状態では、前記タイルの厚みに略相当する厚みを持ち、前記収容部に外嵌可能な小径部を前側に有し、前記ケース体の前側端面側に嵌め込み可能な形状を持つ大径部を後側に有するリング状のスペーサを用いることを特徴とする水道用コンセントの壁面または床面埋込み方法。
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