JP2003231620A - ヘアカラー用消臭剤組成物 - Google Patents

ヘアカラー用消臭剤組成物

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JP2003231620A
JP2003231620A JP2002027718A JP2002027718A JP2003231620A JP 2003231620 A JP2003231620 A JP 2003231620A JP 2002027718 A JP2002027718 A JP 2002027718A JP 2002027718 A JP2002027718 A JP 2002027718A JP 2003231620 A JP2003231620 A JP 2003231620A
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hair
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hair color
deodorant composition
ammonia
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JP2002027718A
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Toru Miyasaka
透 宮坂
Hiroshi Kato
弘 加藤
Takehiko Sakurai
毅彦 櫻井
Takahiro Shinosawa
孝紘 篠沢
Hiroshi Mizutani
浩 水谷
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T Hasegawa Co Ltd
Original Assignee
T Hasegawa Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 アンモニアを含有する毛髪処理剤、例えば、
酸化ヘアカラー第1剤、ヘアブリーチ第1剤に配合した
際に、高いpH範囲においても長期間安定性に優れ、ア
ンモニアに由来する不快臭を緩和することができるヘア
カラー用消臭剤組成物を提供すること。 【解決手段】 アビエチン酸又はその塩もしくはその誘
導体、柿タンニンおよび果実ポリフェノールから選択さ
れる少なくとも1種の成分を有効成分として含有するこ
とを特徴とするヘアカラー用消臭剤組成物。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明が属する技術分野】本発明は、安定性に優れ、ア
ンモニア等に由来する不快臭を緩和する効果が高いヘア
カラー用消臭剤組成物に関し、より詳しくは、アビエチ
ン酸又はその塩もしくはその誘導体、柿タンニンおよび
果実ポリフェノールから選択される少なくとも1種の成
分を有効成分として含有することを特徴とするヘアカラ
ー用消臭剤組成物に関する。 【0002】 【従来の技術】近年、消費者の意識として、自分の元々
の髪より明るい色に染めたいという意識が高まり、多数
のヘアカラー製品が上市されている。このような目的で
使用されるヘアカラー剤としては、例えば、アルカリ剤
及び酸化染料中間体を含有する第1剤と、酸化剤を含有
する第2剤からなる2剤酸化型ヘアカラー剤が一般的に
用いられている。ヘアカラー剤において、十分な脱色
力、染色力及び色持ちを与えるためには、一般にアルカ
リ剤としてアンモニアが使用されている。しかし、アン
モニアは強い刺激臭を有しており、消費者にとって染毛
時等にかなりの不快感があるという大きな欠点を有して
いる。 【0003】そこで、アンモニアの代わりに、臭いの少
ない有機アミン類をアルカリ剤として使用して染毛する
方法が提案されているが(特開平5−246827号公
報)、有機アミン類でアンモニアを置き換えると、アル
カリ量が十分でないため、十分な脱色力を発揮できず、
毛髪を明るい色合いに染め上げることはできないし、染
色力も十分とは言えず、毛髪を深みのある色合いに染め
上げることも難しい。 【0004】ヘアカラー剤のアンモニアに由来する不快
臭をマスキングすることを目的として、アネトールなど
17種から選ばれる1種以上を含有するヘアカラー用消
臭剤組成物(特開2000−344629号公報)が提
案されている。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】上記した特開2000
−344629号公報で提案されている消臭剤組成物
は、香料が本来的に有しているマスキング効果を利用し
たものであり、それなりの効果は発揮するが十分満足で
きるものではない。 【0006】従って、本発明の目的は、高いpH範囲に
おいても安定性に優れ、アンモニアに由来する不快臭を
緩和することができるヘアカラー用消臭剤組成物を提供
することである。 【0007】 【課題を解決するための手段】そこで、本発明者らは上
述の課題を解決するために鋭意検討を行った結果、アビ
エチン酸又はその塩もしくはその誘導体、柿タンニンお
よび果実ポリフェノールから選択される少なくとも1種
の成分を、特に、アンモニアを含有する毛髪処理剤、例
えば、酸化ヘアカラー第1剤、ヘアブリーチ第1剤に配
合することにより、第2剤と混合する処理中等に生成す
る不快臭を緩和することができることを見出し本発明を
完成するに至った。 【0008】かくして、本発明は、アビエチン酸又はそ
の塩もしくはその誘導体、柿タンニンおよび果実ポリフ
ェノールから選択される少なくとも1種の成分を有効成
分として含有することを特徴とするヘアカラー用消臭剤
組成物を提供するものである。 【0009】以下、本発明のヘアカラー用消臭剤組成物
についてさらに詳細に説明する。 【0010】 【発明の実施の形態】本発明において使用されるアビエ
チン酸は、ロジン、ダイマー、バルサム、コーバル、ア
クロイド、琥珀等の樹脂に広く分布しており、これらか
ら抽出して得ることもできる。また、アビエチン酸の好
ましい誘導体としては、例えば、アビエチン酸のメチル
エステル、エチルエステル、ヒドロキシエチルエステ
ル、グリセリルエステル、ヒドロキシエチルスルホン
酸、ヒドロキシ酢酸、ポリエチレングリコール等とのエ
ステルのようなエステル類;エタノールアミン、ジエタ
ノールアミン、グリシン等とのアミド類が挙げられ、更
に好ましい塩としては、例えば、ナトリウム、カリウム
等とのアルカリ金属塩;エタノールアミン、ジエタノー
ルアミン等との有機塩基との塩が挙げられる。 【0011】本発明において使用される柿タンニンは、
カキノキ:Diospyros kaki Thunb
erg(Ebenaceae)の果実の搾汁液又はそれ
を精製することにより得ることができ、その製造方法と
しては、例えば、果実を圧搾機にかけて搾汁液を得て減
圧乾燥するか、搾汁液に酵素を用いて糖分を取り除き、
吸着剤等を用いて精製処理して得ることもできる。この
ような柿タンニンは、前記した方法で製造することもで
きるし、例えば、パンシル(リリース科学工業(株)製
の柿タンニンの商品名)などの市販品を使用することも
できる。 【0012】本発明において使用される果実ポリフェノ
ールは、バラ科に属する果実、特にリンゴ、ナシ、モモ
の未熟果実より搾汁及び/又は抽出し、精製することに
より得ることができる。その製造方法としては、例え
ば、特開平7−285876号公報に記載されているよ
うに、未熟果実より破砕、圧搾により搾汁果汁を得、好
ましくはペクチン分解酵素で処理した後、遠心分離、濾
過等の手段を採用して清澄果汁を得た後、吸着剤などに
より精製する方法を挙げることができる。このような果
実ポリフェノールは、前記した方法で製造することもで
きるし、例えば、アップルフェノン(ニッカウヰスキー
(株)製の果実ポリフェノールの商品名)などの市販品
を使用することもできる。 【0013】本発明のヘアカラー用消臭剤組成物は、前
記したアビエチン酸又はその塩もしくはその誘導体、柿
タンニンおよび果実ポリフェノールから選択される少な
くとも1種の成分を有効成分として含有することを特徴
とする。本発明では、これらの成分のみからなってもよ
いし、また、さらに香料、希釈剤、溶剤等を含有してい
てもよい。また、本発明のヘアカラー用消臭剤組成物
は、適宜な担体、溶剤等を用いて液状、ペースト状、粉
末状、エアゾール剤の形態とすることができる。アビエ
チン酸又はその塩もしくはその誘導体、柿タンニンおよ
び果実ポリフェノールから選択される少なくとも1種の
成分は、特に制限されないが、ヘアカラー用消臭剤組成
物中に、0.01〜100重量%、好ましくは1.0〜
100重量%の範囲内とすることが好適である。 【0014】本発明のヘアカラー用消臭剤組成物は、酸
化ヘアカラー第1剤、ヘアブリーチ第1剤、シャンプ
ー、ヘアリンス、ヘアトリートメント、ヘアクリーム、
ヘアローション、ヘアフォーム、エアゾール剤等に配合
して使用することができる。その場合の配合量は、全組
成物中に0.01〜10重量%、好ましくは0.5〜5
重量%の範囲内とすることができる。特に、アンモニア
を含有する毛髪処理剤、例えば、酸化ヘアカラー第1
剤、ヘアブリーチ第1剤に配合して用いることにより、
第2剤との混合処理の際に生成する不快臭を緩和するこ
とができるので好適である。 【0015】以下、実施例により本発明の実施の態様を
さらに具体的に説明する。 【0016】 【実施例】実施例1〜3及び比較例1〜3 表1に示す組成の酸化ヘアカラー第1剤(実施例及び比
較例)及び表2に示す第2剤を常法に従って調製した。
それぞれの酸化ヘアカラー第1剤を調製直後に第2剤
(エアゾール剤の場合は、噴射剤(窒素)を0.4重量
%添加した)と混合して染毛処理した場合(処理1)
と、それぞれの酸化ヘアカラー第1剤を40℃の恒温槽
で2ヶ月保存した後、第2剤と混合して染毛処理した場
合(処理2)における染毛処理中のアンモニア臭の緩和
効果を官能的に評価した。その結果を表3に示す。な
お、官能評価基準は以下に示す基準に基づいて評価し
た。 (官能評価基準) ○:アンモニア臭に対する緩和効果が認められる。 △:アンモニア臭に対する緩和効果がやや不充分。 ×:アンモニア臭に対する緩和効果が不充分。 【0017】 【表1】 【0018】※1:生研化学(株)製商品名;アビエチ
ン酸3%含有 ※2:リリース科学工業(株)製商品名;柿タンニン5
%含有 ※3:ニッカウヰスキー(株)製商品名;果実ポリフェ
ノール5%含有 ※4:Desert King(株)製商品名;キラヤサポニン1
5%含有 ※5:三井農林(株)製商品名;緑茶ポリフェノール3
0%以上含有 【0019】 【表2】 【0020】 【表3】 【0021】表3の結果から、本発明のヘアカラー用消
臭剤組成物は、高いpH範囲においても長期間安定で、
かつアンモニア臭の緩和効果が高いことがわかる。 【0022】 【発明の効果】本発明によれば、高いpH範囲において
も安定性に優れ、アンモニアに由来する不快臭を緩和す
ることができるヘアカラー用消臭剤組成物を提供するこ
ができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 篠沢 孝紘 東京都中央区日本橋本町4丁目4番14号 長谷川香料株式会社フレグランス研究所内 (72)発明者 水谷 浩 東京都中央区日本橋本町4丁目4番14号 長谷川香料株式会社フレグランス研究所内 Fターム(参考) 4C083 AB082 AB412 AC072 AC182 AC252 AC471 AC472 AC532 AC552 AC642 AC692 AC782 AD531 AD532 BB49 CC31 CC32 CC33 CC35 CC36 CC38 CC39 DD08 DD22 DD23 DD28 DD31 EE01 EE06 EE18

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 アビエチン酸又はその塩もしくはその誘
    導体、柿タンニンおよび果実ポリフェノールから選択さ
    れる少なくとも1種の成分を有効成分として含有するこ
    とを特徴とするヘアカラー用消臭剤組成物。
JP2002027718A 2002-02-05 2002-02-05 ヘアカラー用消臭剤組成物 Pending JP2003231620A (ja)

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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005126425A (ja) * 2003-09-30 2005-05-19 Kao Corp デオドラント組成物
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JP2009073782A (ja) * 2007-09-21 2009-04-09 Hoyu Co Ltd 脱色又は染毛された毛髪の反応臭抑制方法
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JP2010195718A (ja) * 2009-02-25 2010-09-09 Hoyu Co Ltd 反応臭抑制処理用組成物

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