JP2003231462A - 車両用ブレーキ装置 - Google Patents

車両用ブレーキ装置

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JP2003231462A
JP2003231462A JP2002031663A JP2002031663A JP2003231462A JP 2003231462 A JP2003231462 A JP 2003231462A JP 2002031663 A JP2002031663 A JP 2002031663A JP 2002031663 A JP2002031663 A JP 2002031663A JP 2003231462 A JP2003231462 A JP 2003231462A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】油圧発生源および二次マスタシリンダの入力油
圧室間に第1開閉弁が設けられ、倍力油圧室および二次
マスタシリンダの入力油圧室間に第2開閉弁が設けられ
る車両用ブレーキ装置において、自動ブレーキ制御実行
中の踏み増し操作に応じて、自動ブレーキ制御実行時よ
りも高い油圧を瞬時に二次マスタシリンダに作用せしめ
るようにして踏み増し時の反応性を高める。 【解決手段】倍力油圧室59側から入力油圧室92F側
へのブレーキ油の流通を許容する一方向弁125が、第
2開閉弁124に並列に接続される。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、車輪ブレーキを倍
力作動させることを可能とするとともに、非ブレーキ操
作時にも車輪ブレーキをブレーキ作動せしめて自動ブレ
ーキ制御を行ない得るようにした車両用ブレーキ装置に
関する。 【0002】 【従来の技術】従来、かかる装置は、たとえば特開20
01−328523号公報等で既に知られており、運転
者のブレーキ操作に応じてマスタシリンダから出力され
る油圧を油圧発生源の出力油圧により倍力し、倍力した
油圧を車輪ブレーキに作用せしめるとともに、非ブレー
キ操作時には、油圧発生源の出力油圧を調圧した油圧を
車輪ブレーキに作用させることで自動ブレーキ制御を行
なうようにしている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
車両用ブレーキ装置の油圧倍力装置では、一次マスタシ
リンダの作動に応じて倍力油圧室に倍力油圧を生じさせ
るため、一次マスタシリンダの出力油圧を受ける制御ピ
ストンの前進に応じて開弁する入口弁が倍力油圧室およ
び油圧発生源間に設けられ、前記制御ピストンの前進に
応じて閉弁する出口弁が倍力油圧室およびリザーバ間に
設けられているのであるが、上記従来のものでは、自動
ブレーキ制御を可能とするために、油圧発生源および二
次マスタシリンダの入力油圧室間に第1開閉弁が設けら
れ、倍力油圧室および二次マスタシリンダの入力油圧室
間に第2開閉弁が設けられている。そして、自動ブレー
キ制御実行時には、第2開閉弁を閉じるとともに第1開
閉弁を開くことで油圧発生源からの高油圧を二次マスタ
シリンダの入力油圧室に作用せしめるようにし、自動ブ
レーキ制御実行中に、ブレーキ操作が実行されたときに
は、第1開閉弁を閉じるとともに第2開閉弁を開いて自
動ブレーキ制御を解除するようにしている。 【0004】しかるに自動ブレーキ制御実行中のブレー
キペダルによる踏み増しに応じて第1および第2開閉弁
を瞬時に開閉作動させることは困難であり、その踏み増
し操作に対する反応が遅れることがある。 【0005】本発明は、かかる事情に鑑みてなされたも
のであり、自動ブレーキ制御実行中の踏み増し操作に応
じて、自動ブレーキ制御実行時よりも高い油圧を瞬時に
二次マスタシリンダに作用せしめるようにして踏み増し
時の反応性を高めた車両用ブレーキ装置を提供すること
を目的とする。 【0006】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、ブレーキ操作入力に応じて油圧を出力す
る一次マスタシリンダと、一次マスタシリンダの出力油
圧よりも高圧の油圧をブレーキ操作の有無にかかわらず
出力可能とする油圧発生源と、入力油圧室ならびに該入
力油圧室の油圧に応じた油圧を出力する出力油圧室を有
する二次マスタシリンダと、前記出力油圧室の油圧を調
圧することを可能として前記出力油圧室および車輪ブレ
ーキ間に設けられる調圧手段と、一次マスタシリンダの
出力油圧に応じた油圧力を後端に受ける制御ピストン
と、該制御ピストンの前方に配置される倍力油圧室の油
圧に応じた反力を前記制御ピストンに及ぼす反力伝達手
段と、前記一次マスタシリンダの出力油圧増大に伴う前
記制御ピストンの前進に応じて開弁するようにして倍力
油圧室および前記油圧発生源間に介装される入口弁と、
前記制御ピストンの前進に応じて閉弁するようにして倍
力油圧室およびリザーバ間に介装される出口弁と、前記
油圧発生源および前記入力油圧室間に設けられる第1開
閉弁と、前記倍力油圧室および前記入力油圧室間に設け
られる第2開閉弁とを備える車両用ブレーキ装置におい
て、前記倍力油圧室側から前記入力油圧室側へのブレー
キ油の流通を許容する一方向弁が、前記第2開閉弁に並
列に接続されることを特徴とする。 【0007】このような構成によれば、車両運転者のブ
レーキ操作によって一次マスタシリンダを作動せしめた
ときに、第1開閉弁を閉じるとともに第2開閉弁を開弁
することにより、一次マスタシリンダの出力油圧に比例
した倍力油圧を倍力油圧室から出力し、この倍力油圧で
二次マスタシリンダを作動せしめることにより、車輪ブ
レーキを強力にブレーキ作動させることができる。しか
も調圧手段の調圧により、車輪ブレーキのブレーキ油圧
を制御するようにしてアンチロック制御等のブレーキ油
圧制御を行なうことができる。また車両運転者がブレー
キ操作を行なっていない非ブレーキ操作時には、第1お
よび第2開閉弁を開閉制御することにより、油圧発生源
からの高油圧を第1および第2開閉弁の開閉によって調
節しつつ二次マスタシリンダの入力油圧室に導くことが
可能であり、制御された高油圧を調圧手段に導くことで
自動ブレーキ制御を行なうことができる。さらに自動ブ
レーキ制御を実行中の踏み増し操作時には第2開閉弁を
開くとともに第1開閉弁を閉じるのであるが、倍力油圧
室の油圧が二次マスタシリンダの入力油圧室側の油圧よ
りも大きくなるのに応じて一方向弁により倍力油圧室か
ら二次マスタシリンダに踏み増しに伴う油圧が作用する
ことになる。したがって自動ブレーキ制御実行中の踏み
増し操作時に、第1および第2開閉弁の作動制御が遅れ
ても、自動ブレーキ制御実行時よりも高い油圧を瞬時に
二次マスタシリンダに作用せしめるようにして踏み増し
時の反応性を高めることができる。 【0008】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、添
付の図面に示した本発明の一実施例に基づいて説明す
る。 【0009】図1〜図8は本発明の一実施例を示すもの
であり、図1は四輪車両用ブレーキ装置の回路構成を示
す図、図2は油圧倍力装置の縦断面図、図3は図2の3
−3線断面図、図4は図3の4−4線断面図、図5は図
4の要部拡大図、図6は図3の6−6線断面図、図7は
操作ストロークおよび操作荷重の関係を示す図、図8は
ストロークアキュムレータ特性を示す図である。 【0010】先ず図1において、ブレーキ操作部材とし
てのブレーキペダル11からのブレーキ操作入力は油圧
倍力装置12に入力される。この油圧倍力装置12は、
油圧発生源13が発生している油圧をブレーキペダル1
1の操作入力に応じて制御することでブレーキペダル1
1の操作力に比例して増圧した油圧を出力可能に構成さ
れており、一対の出力ポート14F,14Rを備える。 【0011】油圧倍力装置12の出力ポート14F,1
4Rから出力される油圧は油圧路15F,15Rにそれ
ぞれ導かれる。一方の油圧路15Fは調圧手段16Fを
介して左、右前輪用車輪ブレーキBFL,BFRに接続
され,他方の油圧路15Rは、調圧手段16Rを介して
左、右後輪用車輪ブレーキBRL,BRRに接続され
る。 【0012】油圧発生源13は、油圧倍力装置12に付
設されたリザーバ17からブレーキ液を汲上げる油圧ポ
ンプ18と、該油圧ポンプ18の吐出油圧を蓄圧するア
キュムレータ19と、アキュムレータ19の油圧を検出
する油圧センサ20とを備えるものであり、油圧センサ
20の検出油圧が下限値以下になるのに応じて油圧ポン
プ18の作動を開始し、油圧センサ20の検出油圧が上
限値以上になるのに応じて油圧ポンプ18の作動を停止
するようにして油圧ポンプ18の作動を制御することに
より、油圧倍力装置12の一部を構成する一次マスタシ
リンダM1の出力油圧よりも高圧の一定油圧がブレーキ
ペダル11の操作状況すなわち一次マスタシリンダM1
の作動状況とは無関係に油圧発生源13から出力され
る。 【0013】調圧手段16Fは、油圧路15Fおよび
左、右前輪用車輪ブレーキBFL,BFR間にそれぞれ
設けられる常開型電磁弁21,21と、それらの常開型
電磁弁21,21にそれぞれ並列に接続される一方向弁
22,22と、減圧リザーバ23と、左、右前輪用車輪
ブレーキBFL,BFRおよび減圧リザーバ23間にそ
れぞれ設けられる常閉型電磁弁24,24と、減圧リザ
ーバ23から汲み上げたブレーキ油を油圧路15F側に
戻す戻しポンプ25と、該戻しポンプ25および油圧路
15F間に設けられるオリフィス26とを備える。 【0014】また調圧手段16Rは、左、右後輪用車輪
ブレーキBRL,BRRに個別に対応した常開型電磁弁
21,21、一方向弁22,22および常閉型電磁弁2
4,24と、左、右後輪用車輪ブレーキBRL,BRR
に共通な減圧リザーバ23、戻しポンプ25およびオリ
フィス26を備えて前記調圧手段16Fと同様に構成さ
れる。 【0015】しかも両調圧手段16F,16Rの戻しポ
ンプ25,25はそれらのポンプ25,25に共通であ
る単一の電動モータ27により駆動される。 【0016】このような調圧手段16F,16Rにおけ
る常開型電磁弁21…および常閉型電磁弁24…の通電
・非通電は、制御ユニットCにより制御されるものであ
り、該制御ユニットCは、常開型電磁弁21を開くとと
もに常閉型電磁弁24を閉じる増圧モードと、常開型電
磁弁21を閉じるとともに常閉型電磁弁24を開く減圧
モードと、常開型電磁弁21および常閉型電磁弁24を
ともに閉じる保持モードとを切換えて各調圧手段16
F,16Rの作動を制御し、これにより各車輪ブレーキ
BFL,BFR,BRL,BRRのブレーキ油圧が車輪
ロックを生じることがないように制御される。 【0017】図2〜図4において、油圧倍力装置12
は、一次マスタシリンダM1と、比例増圧弁VCと、
左、右前輪用車輪ブレーキBFL,BFRに対応した二
次マスタシリンダM2Fと、左、右後輪用車輪ブレーキ
BRL,BRRに対応した二次マスタシリンダM2Rと
を備え、一次マスタシリンダM1、比例増圧弁VCおよ
び両二次マスタシリンダM2F,M2Rは共通のケーシ
ング28に配設され、ユニット化される。 【0018】一次マスタシリンダM1は、前端を第1出
力油圧室30に臨ませた単一の一次マスタピストン31
を有するシングル型のものであり、ケーシング28に設
けられた第1シリンダ孔32に一次マスタピストン31
が摺動自在に嵌合される。 【0019】ケーシング28の上部には、円筒状に形成
される前部ボス33および後部ボス34が第1シリンダ
孔32の軸線方向に間隔をあけた位置で上方に突出する
ようにして一体に設けられる。これらの前部ボス33お
よび後部ボス34には、それらのボス33,34内に通
じるようにして合成樹脂から成るリザーバ17が取付け
られる。しかもリザーバ17内は隔壁17aで前後に区
画されており、前部ボス33内にはリザーバ17内の前
部が、また後部ボス34内にはリザーバ17内の後部が
それぞれ通じている。 【0020】一次マスタピストン31の軸方向中間部お
よびケーシング28間には補給液室35が環状に形成さ
れる。この補給液室35に常時通じて後部ボス34内に
開口する補給ポート36がケーシング28に穿設され、
リザーバ17から補給されるブレーキ液が補給液室35
に供給されることになる。 【0021】一次マスタピストン31には、該ピストン
31が後退限位置に戻ったときに第1出力油圧室30お
よび補給液室35間を連通させる中心型のリリーフ弁3
7が設けられる。このリリーフ弁37は、一次マスタピ
ストン31の前端部に同軸に装着される弁函38と、補
給液室35に通じて一次マスタピストン31の前部に同
軸に穿設されるとともに弁函38内で一次マスタピスト
ン31の前端部に開口する弁孔39と、弁孔39の前端
開口部を閉鎖可能として弁函38内に前後動可能に収納
されるとともに弁孔39を閉鎖する側にばね付勢される
弁体40と、一次マスタピストン31が後退限にあると
きには弁体40をばね付勢力に抗して前進位置に保持す
るが一次マスタピストン31の前進時には前記ばね付勢
力による弁体40の後退動作すなわち閉弁動作を許容す
るようにして両端がケーシング28に固定的に支持され
る開弁棒41とを備える。 【0022】一次マスタピストン31の中間部には、軸
方向に長い長孔42が設けられ、該長孔42の両端は補
給液室35に連通される。開弁棒41は、その両端をケ
ーシング28で支持されて長孔42に挿通されており、
弁体40に連設されて弁孔39に挿通されるロッド43
の後端が開弁棒41に当接される。 【0023】このようなリリーフ弁37によれば、一次
マスタピストン31が後退限に在るときには開弁棒41
でロッド43が押圧されることにより弁体40が弁孔3
9を開放する位置となって開弁し、補給液室35からの
補給液を第1出力油圧室30に補給可能となる。また一
次マスタピストン31が後退限から前進すると、開弁棒
41が長孔42内の後方に位置するように一次マスタピ
ストン31に対して相対移動することにより、弁体40
がばね付勢力により弁孔39を閉鎖する位置まで移動
し、補給液室35および第1出力油圧室30間が遮断さ
れる。 【0024】第1シリンダ孔32の後端開口部には、一
次マスタピストン31の後退限を規制するための止め輪
44が一次マスタピストン31の後端に当接し得るよう
にして装着され、一次マスタピストン31の後部には、
ブレーキペダル11に連なる入力杆45の前端が首振り
可能に連接される。 【0025】一次マスタピストン31の前方でケーシン
グ28の第1シリンダ孔32には、一次マスタピストン
31との間に第1出力油圧室30を形成する制御ピスト
ン48が摺動自在に嵌合される。 【0026】図5を併せて参照して、ケーシング28に
は、第1シリンダ孔32の前端に同軸に連なるとともに
第1シリンダ孔32よりも小径に形成される第2シリン
ダ孔49と、第2シリンダ孔49の前端に同軸に連なっ
て第2シリンダ孔49よりも大径に形成される第3シリ
ンダ孔50と、第3シリンダ孔50の前端に同軸に連な
って第3シリンダ孔50よりも大径に形成される装着孔
51と、装着孔51の前端に同軸に連なって装着孔51
よりも大径に形成されるねじ孔52とが穿設される。 【0027】第1および第2シリンダ孔32,49間で
ケーシング28に形成された環状の段部53と、制御ピ
ストン48の前端との間には大気開放室54が形成さ
れ、この大気開放室54は、ケーシング28に設けられ
た開放通路55(図2参照)および前部ボス33内を経
てリザーバ17内の前部に連通する。 【0028】一次マスタピストン31および制御ピスト
ン48間には、戻しばね手段58が設けられ、この戻し
ばね手段58が発揮するばね力によりに設けられて一次
マスタピストン31は後方側にばね付勢される。 【0029】制御ピストン48の前方でケーシング28
内には倍力油圧室59が形成され、比例増圧弁VCは、
倍力油圧室59および油圧発生源13間に介装される入
口弁60ならびに倍力油圧室59およびリザーバ17間
に介装される出口弁61を有し、一次マスタシリンダM
1の出力油圧に比例した油圧を倍力油圧室59から出力
するように構成される。また倍力油圧室59の油圧に応
じた反力を制御ピストン48に前方側から及ぼす反力伝
達手段としての反力ピストン62が倍力油圧室59およ
び制御ピストン48間に配置される。 【0030】ケーシング28の装着孔51には、入口弁
60の弁ハウジング63が挿入され、第3シリンダ孔5
0および装着孔51間でケーシング28に形成された環
状の受け面64と、ねじ孔52に螺合されるキャップ6
5との間に、弁ハウジング63が挟持される。而して倍
力油圧室59は、第3シリンダ孔50および第2シリン
ダ孔49間でケーシング28に形成される環状の段部で
ある規制部66と前記弁ハウジング63との間に形成さ
れることになる。 【0031】入口弁60は、弁室67を形成してケーシ
ング28に固定される前記弁ハウジング63と、弁室6
7に臨んで弁ハウジング63に設けられる弁座68に着
座することを可能として弁ハウジング63に収納される
球状の弁体69と、弁体69を弁座68に着座させる方
向のばね力を発揮して弁ハウジング63および弁体69
間に設けられる弁ばね70と、倍力油圧室59内に前後
動可能に収容される弁構成部材71とを備える。 【0032】弁ハウジング63において倍力油圧室59
側の部分の中央部には、倍力油圧室59に通じる弁孔7
2と、該弁孔72を中央部に開口させたテーパ状の弁座
68と、弁座68の大径端に同軸に連なる収納孔73と
が設けられ、弁座68に着座可能な弁体69が収納孔7
3に収納される。また弁体69が収納孔73から離脱す
ることを阻止するための離脱阻止棒74が弁ハウジング
63に設けられる。 【0033】弁構成部材71は、倍力油圧室59を前後
に区切ることがないようにして第3シリンダ孔50に摺
動可能に嵌合されており、この弁構成部材71には、弁
ハウジング63の弁孔72から弁体69に当接し得る開
弁棒75が一体に設けられる。また弁ハウジング63お
よび弁構成部材71間には弁構成部材71を後方側に向
けて付勢する戻しばね76が設けられており、弁構成部
材71の後退限は該弁構成部材71がケーシング28の
規制部66に当接することで規制される。 【0034】弁ハウジング63の外周および装着孔51
の内面間には両側をシールされた環状の通路77が、弁
室67に通じるようにして形成されており、該通路77
に通じてケーシング28に設けられた入力ポート78
が、高圧油圧路79(図1参照)を介して油圧発生源1
3に接続される。すなわち、弁室67には油圧発生源1
3からの高圧のブレーキ油が供給される。 【0035】反力ピストン62は、弁構成部材71およ
び制御ピストン48間に配置されるものであり、この反
力ピストン62の前部は第2シリンダ孔49に液密にか
つ摺動自在に嵌合され、反力ピストン62の後部は制御
ピストン48の前部に相対摺動可能に嵌合される。 【0036】しかも反力ピストン62の軸方向長さは、
弁構成部材71および制御ピストン48がともに後退限
にある状態では弁構成部材71および制御ピストン48
間で自由に前後に移動することができるように設定され
る。 【0037】出口弁61は、大気開放室54に通じると
ともに反力ピストン62の前端中央部に開口するように
して該反力ピストン62に設けられる弁孔80と、弁孔
80の前端開口部を塞ぐようにして該反力ピストン62
の前端に当接し得る弁棒81とを備えるものであり、弁
棒81は弁構成部材71に一体に設けられる。しかも弁
孔80の後端は、反力ピストン62の後端および制御ピ
ストン48間に形成される空間が加、減圧されることで
制御ピストン48に対する反力ピストン62の軸方向相
対移動が不円滑となることを回避するために、反力ピス
トン62の後端に開口している。 【0038】このような比例増圧弁VCにあっては、制
御ピストン48が後退位置にある状態では、弁構成部材
71が戻しばね76のばね力で規制部66に当接した後
退限にあり、弁ばね70のばね力で弁体69が弁座68
に着座するのを許容する位置まで弁構成部材71の開弁
棒75が後退しているので入口弁60が閉弁している。
この状態で制御ピストン48が前進すると、弁棒81に
反力ピストン62の前端が当接して弁構成部材71が前
進駆動され、反力ピストン62が備える弁孔80の前端
が弁棒81で閉じられるので出口弁61が閉弁し、この
状態では入口弁60も閉じているので、倍力油圧室59
と油圧発生源13およびリザーバ17とは遮断されてい
る。 【0039】制御ピストン48がさらに前進すると、弁
構成部材71の開弁棒75で弁体69が弁座68から離
座するように押されるので入口弁60が開弁する。この
状態では、出口弁61が閉弁しているので、倍力油圧室
59は油圧発生源13に連通するとともにリザーバ17
とは遮断されている。 【0040】このように比例増圧弁VCが、倍力油圧室
59を油圧発生源13に連通させるとともにリザーバ1
7とは遮断する状態、倍力油圧室59をリザーバ17に
連通させるとともに油圧発生源13とは遮断する状態、
ならびに倍力油圧室59と油圧発生源13およびリザー
バ17とを遮断する状態を切換えることにより、ブレー
キペダル11の操作力に対応した倍力油圧が油圧発生源
13から倍力油圧室59に引き出されることになる。 【0041】而して倍力油圧室59に油圧が生じて以降
は制御ピストン48に反力ピストン62を介して後退方
向の反力が作用することになり、制御ピストン48は、
ブレーキペダル11の操作力と、前記反力とがバランス
するようにして前・後進を繰返すことになり、これによ
り倍力油圧室59に、ブレーキペダル11の操作力に対
応した第1出力油圧室30の油圧に応じた倍力油圧が、
油圧発生源13から引き出されることになる。 【0042】またブレーキ操作入力の減少によって制御
ピストン48が後退限位置に戻るときには、入口弁60
が閉弁した後に、出口弁61の開閉を繰り返すように制
御ピストン48および反力ピストン62が前進および後
退を繰り返し、最終的に制御ピストン48が後退限に後
退した状態では、ケーシング28に対する摺動抵抗によ
り反力ピストン60が出口弁61を閉弁状態に維持する
状態となる。これにより倍力油圧室59には微小残圧が
生じることになり、一次マスタシリンダM1の非作動時
に倍力油圧室59には微小油圧が残ったままとなる。 【0043】ところで入口弁60では、弁構成部材71
の開弁棒75が弁体69に接触した状態では、弁ばね7
0および戻しばね76のばね力と、弁室67の油圧を弁
体69の弁座68への着座面積に乗じた油圧力との和が
閉弁荷重Winとして弁体69に作用しており、入口弁
60を開弁させる際には、その閉弁荷重Winに打ち勝
って弁構成部材71を前進駆動させる必要がある。 【0044】一次マスタピストン31および制御ピスト
ン48間に設けられる戻しばね手段58は、一次マスタ
ピストン31および制御ピストン48間に軸方向移動可
能に配置される第1ばね受け部材84と、制御ピストン
48に装着される第2ばね受け部材85と、第1ばね受
け部材84および第2ばね受け部材85間に縮設される
第1戻しばね86と、第1ばね受け部材84および一次
マスタピストン31間に縮設される第2戻しばね87と
を備える。 【0045】一次マスタピストン31の前部に装着され
た弁函38には、前方に延びるロッド88が同軸に締結
されており、このロッド88の前部が、第1ばね受け部
材84の中央部を移動可能に貫通し、前方側から第1ば
ね受け部材84に係合し得る係合段部88aがロッド8
8に設けられる。したがって第1ばね受け部材84は、
係合段部88aに係合することで一次マスタピストン3
1との間の最大間隔を規制されるようにして、一次マス
タピストン31および制御ピストン48間に軸方向移動
可能に配置されることになり、第2戻しばね87は、第
1ばね受け部材84および前記弁函38間に縮設され
る。 【0046】また第2ばね受け部材85は、ロッド88
に対する後退方向の移動は許容されるもののロッド88
の前端から前方に離脱することは阻止されるようにして
制御ピストン48の後部に後方側から装着される。この
第2ばね受け部材85および第1ばね受け部材84間に
第1戻しばね86が縮設され、大気圧開放室54内で制
御ピストン48およびケーシング28間には制御ピスト
ン48を第1戻しばね85よりもごく弱いばね力で後方
に付勢するばね89が設けられる。したがって第2ばね
受け部材85は、実質的には制御ピストン48と一体に
作動するものであり、第1戻しばね86は、実質的には
第1ばね受け部材84および制御ピストン48間に設け
られるものである。 【0047】しかも第1および第2ばね受け部材84,
85は、軸方向相対位置を制限された範囲に規制されつ
つ相互に摺動可能に嵌合されるものであり、第1ばね受
け部材84と、第2ばね受け部材85と実質的に一体的
に移動する制御ピストン48との間の間隔も制限される
ことになる。 【0048】このような戻しばね手段58において、第
1戻しばね86のセット荷重をW1、第1戻しばね86
のばね定数をK1、第1および第2ばね受け部材84,
85間の最大相対ストロークすなわち第1ばね受け部材
84および制御ピストン48間の最大相対ストロークを
L1、第2戻しばね87のセット荷重をW2、第1出力
油圧室30に油圧が発生するまでの一次マスタピストン
31の後退限からの前進ストロークをL2、入口弁60
を開弁させる際に該入口弁60から制御ピストン48側
に作用する反力をWinとしたときに、 W1<Win<W2<(W1+K1×L1) であって、 L1<L2 となるように設定される。 【0049】図6をさらに併せて参照して、一次マスタ
シリンダM1の下方でケーシング28には、一次マスタ
シリンダM1と平行な軸線を有する複数たとえば一対の
二次マスタシリンダM2F,M2Rが配設され、ケーシ
ング28への両二次マスタシリンダM2F,M2Rの組
付方向は、一次マスタシリンダM1のケーシング28へ
の組付方向と同一に設定される。 【0050】すなわち一次マスタシリンダM1に対応す
る部分でケーシング28の下部には、一次マスタシリン
ダM1における第1シリンダ孔32と平行な一対の有底
である第4シリンダ孔90F,90Rが、第1シリンダ
孔32と同様に後端を開放するようにしてケーシング2
8に設けられ、第4シリンダ孔90F,90Rの後端開
口部は、ケーシング28に装着される蓋部材91F,9
1Rでそれぞれ液密に閉じられる。 【0051】一方の2次マスタシリンダM2Fは、倍力
油圧室59に通じる第1入力油圧室92Fおよび第2出
力油圧室93Fに軸方向両端を臨ませるとともに第1入
力油圧室92Fの容積を縮少する側にばね付勢されて第
4シリンダ孔90Fに摺動自在に嵌合される二次マスタ
ピストン94Fを備える。 【0052】二次マスタピストン94Fの外周の軸方向
に間隔をあけた3箇所には、シール径を同径として第4
シリンダ孔90Fの内面に摺接する環状のシール部材9
5F,96F,97Fが装着されており、シール部材9
5F,96F間で二次マスタピストン94Fおよびケー
シング28間には環状の第2入力油圧室98Fが形成さ
れ、シール部材96F,97F間で二次マスタピストン
94Fおよびケーシング28間には環状の大気圧室99
Fが形成される。また第1入力油圧室92Fの容積を縮
少する側に二次マスタピストン94Fを付勢する戻しば
ね100Fが第2出力油圧室93Fに収容される。 【0053】二次マスタピストン94Fには、第2入力
油圧室98Fおよび第2出力油圧室93F間に介在する
弁手段101Fが、第1入力油圧室92Fの容積を縮少
する側への二次マスタピストン94Fの移動に応じて開
弁するようにして設けられる。 【0054】この弁手段101Fは、一次マスタシリン
ダM1における一次マスタピストン31に装着されたリ
リーフ弁37と基本的には同一の構成を有するものであ
り、第2出力油圧室93F側の二次マスタピストン94
Fの端部に同軸に装着される弁函102と、第2入力油
圧室98Fに通じて二次マスタピストン94Fの後部に
同軸に穿設されるとともに弁函102内で開口する弁孔
103と、弁孔103の弁函102側開口部を閉鎖可能
として弁函102内に前後動可能に収納される弁体10
4と、弁孔103を閉鎖する方向に弁体104を付勢す
るばね力を発揮して弁函102内に収納される弁ばね1
05と、二次マスタピストン94Fが第1入力油圧室9
2Fの容積を縮少した位置にあるときには弁体104を
弁ばね105のばね付勢力に抗して開弁位置に保持する
が二次マスタピストン94Fが第1入力油圧室92Fの
容積を増大する側に移動したときには弁ばね105によ
る弁体104の閉弁動作を許容する開弁棒106とを備
える。 【0055】第2入力油圧室98Fに対応する部分で二
次マスタピストン94Fには、軸方向に長い長孔107
が設けられ、該長孔107の両端は第2入力油圧室98
Fに連通される。開弁棒106は、その両端をケーシン
グ28で支持されて長孔107に挿通されており、弁体
104に連設されて弁孔103に挿通される弁棒108
が開弁棒106に当接される。 【0056】他方の二次マスタシリンダM2Rは、第1
入力油圧室92Rおよび第2出力油圧室93Rに軸方向
両端を臨ませるとともに第1入力油圧室92Rの容積を
縮少する側にばね付勢されて第4シリンダ孔90Rに摺
動自在に嵌合される二次マスタピストン94Rと、シー
ル径を同径として第4シリンダ孔90Rの内面に摺接す
る環状のシール部材95R,96R間で二次マスタピス
トン94Rおよびケーシング28間に形成される環状の
第2入力油圧室98Rおよび第2出力油圧室93R間に
介在するようにして二次マスタピストン94Rに設けら
れる弁手段101Rと、第1入力油圧室92Rの容積を
縮少する側に二次マスタピストン94Rを付勢するよう
にして第2出力油圧室93Rに収容される戻しばね10
0Rとを備えて、前記一方の二次マスタシリンダM2F
と同様に構成されるものであり、前記一方の二次マスタ
シリンダM2Fに対応する部分に同一の参照符号を付し
て図示するだけで、詳細な説明を省略する。 【0057】ところで、一次マスタシリンダM1の非作
動時には、上述のように微小残圧が倍力油圧室59に生
じているのであるが、前記両二次マスタシリンダM2
F,M2Rにおける第1入力油圧室92F,92Rに臨
む二次マスタピストン94F,94Rの受圧面積に前記
微小残圧を乗じた値は、二次マスタピストン94F,9
4Rを第1入力油圧室92F,92R側にばね付勢する
戻しばね100F,100Rのばね荷重よりも小さく設
定される。 【0058】ケーシング28には、一方の二次マスタシ
リンダM2Fの第2出力油圧室93Fに連なる出力ポー
ト14Fと、他方の二次マスタシリンダM2Rの第2出
力油圧室93Rに連なる出力ポート14Rとが設けられ
ており、出力ポート14Fが、油圧路15Fおよび調圧
手段16Fを介して左、右前輪用車輪ブレーキBFL,
BFRに接続され,出力ポート14Rが油圧路15Rお
よび調圧手段16Rを介して左、右後輪用車輪ブレーキ
BRL,BRRに接続される。 【0059】両二次マスタシリンダM2F,M2Rの第
2入力油圧室98F,98Rと、単一の一次マスタピス
トン31を有する一次マスタシリンダM1の第1出力油
圧室30との間に、二次マスタピストン94F,94R
がフルストロークするのに充分な容積を有して各二次マ
スタシリンダM2F,M2Rに個別に対応する一対のリ
ザーブ室111F,111Rが介設される。 【0060】前記両二次マスタシリンダM2F,M2R
の上方かつ一次マスタシリンダM1の両側で前記ケーシ
ング28には、一次マスタシリンダM1における第1シ
リンダ孔32と平行な一対の有底であるリザーブ室形成
孔112F,112Rが、第1シリンダ孔32と同様に
後端を開放するようにして設けられ、それらのリザーブ
室形成孔112F,112Rの後端開口部は、ケーシン
グ28に装着される蓋部材113F,113Rでそれぞ
れ液密に閉じられる。 【0061】しかもリザーブ室形成孔112F,112
Rの後部には、ストロークアキュムレータピストン11
4F,114Rがそれぞれ摺動自在に嵌合されており、
これらのストロークアキュムレータピストン114F、
114Rの一端および前記リザーブ室形成孔112F,
112Rの前端閉塞部との間でケーシング28内にリザ
ーブ室111F,111Rが形成される。またケーシン
グ28には、二次マスタシリンダM2F,M2Rにおけ
る第2入力油圧室98F,98Rの上部を対応のリザー
ブ室111F,111Rの下部に連通させる連通路11
5F,115Rが設けられるとともに、一次マスタシリ
ンダM1における第1出力油圧室30の上部を両リザー
ブ室111F,111Rの上部に連通させる連通路11
6F,116Rが設けられる。 【0062】一端をリザーブ室111F,111Rに臨
ませたストロークアキュムレータピストン114F,1
14Rおよび蓋部材113F,113R間には、リザー
ブ室111F,111Rの容積を縮小する方向にストロ
ークアキュムレータピストン114F,114Rを付勢
するばね117F,117Rが設けられる。しかも両ば
ね117F,117Rのばね力は相互に異なって設定さ
れる。 【0063】リザーブ室形成孔112F,112Rの中
間部内面には、ストロークアキュムレータピストン11
4F,114Rの前端外周部に前方から係合し得る環状
段部118F,118Rが設けられる。而して環状段部
118F,118Rにストロークアキュムレータピスト
ン114F,114Rの前端外周部が係合することで、
リザーブ室111F,111Rの最小容積が規定される
ことになるが、このリザーブ室111F,111Rの最
小容積は、二次マスタシリンダM2F,M2Rの二次マ
スタピストン94F,94Rがフルストロークするのに
充分な容積に設定される。 【0064】両二次マスタシリンダM2F,M2Rの第
1入力油圧室92F,92Rには、ケーシング28に設
けられた通路119が共通に連通され、また両二次マス
タシリンダM2F,M2Rの大気圧室99F,99Rに
は、リザーバ17に通じてケーシング28に設けられた
開放通路120が共通に連通される。 【0065】ケーシング28には、比例増圧弁VCにお
ける弁室67すなわち油圧発生源13に通じる通路12
1と、比例増圧弁VCの倍力油圧室59に通じる通路1
22とが設けられる。前記通路121は第1開閉弁とし
ての第1リニアソレノイド弁123を介して通路119
に接続されており、第1リニアソレノイド弁123は、
油圧発生源13および両二次マスタシリンダM2F,M
2Rの第1入力油圧室92F,92R間に設けられる。
また倍力油圧室59および二次マスタシリンダM2F,
M2Rの第1入力油圧室92F,92R間すなわち通路
119,122間に第2開閉弁としての常開型の第2リ
ニアソレノイド弁124が設けられる。さらに倍力油圧
室59側から二次マスタシリンダM2F,M2Rの第1
入力油圧室92F,92R側へのブレーキ油の流通を許
容する一方向弁125が、前記第2リニアソレノイド弁
124に並列に接続される。 【0066】また倍力油圧室59および第2リニアソレ
ノイド弁124間で通路122には作動検出器としての
第1油圧検出器126が設けられており、この第1油圧
検出器126は、倍力油圧室59に油圧が所定圧以上の
油圧が生じるか否かを検出することで、ブレーキペダル
11によるブレーキ操作が行なわれた否か、すなわち一
次マスタシリンダM1が作動状態にあるか否かを検出す
る働きをする。 【0067】また二次マスタシリンダM2F,M2Rの
第1入力油圧室92F,92Rに通じる通路119の油
圧すなわち第1入力油圧室92F,92Rの油圧は第2
油圧検出器127で検出され、それらの検出器126,
127の検出値は制御ユニットCに入力される。 【0068】第1および第2リニアソレノイド弁12
3,124の作動は制御ユニットCで制御されるもので
あり、制御ユニットCは、一次マスタシリンダM1が非
作動状態にあることを第1油圧検出器126の検出値が
示す状態で第2油圧検出器127の検出値に応じて第1
および第2リニアソレノイド弁123,124を開閉制
御する自動ブレーキ制御モードと、一次マスタシリンダ
M1が作動していることを第1油圧検出器126で検出
した状態で第1リニアソレノイド弁123を閉じるとと
もに第2リニアソレノイド弁124を開弁する非自動ブ
レーキ制御モードとを切換えるようにして、両リニアソ
レノイド弁123、124の作動を制御する。 【0069】次にこの実施例の作用について説明する
と、一次マスタシリンダM1において一次マスタピスト
ン31および制御ピストン48間に設けられて一次マス
タピストン31を後方側にばね付勢する戻しばね手段5
8は、一次マスタピストン31との間の最大間隔を規制
されるとともに制御ピストン48との間の間隔を制限さ
れて一次マスタピストン31および制御ピストン48間
に軸方向移動可能に配置される第1ばね受け部材84
と、制御ピストン48と実質的に一体に作動する第2ば
ね受け部材85間に縮設される第1戻しばね86と、第
1ばね受け部材84および一次マスタピストン31間に
縮設される第2戻しばね87とを備えるものであり、第
1戻しばね86のセット荷重をW1、第1戻しばね86
のばね定数をK1、第1ばね受け部材84および制御ピ
ストン48間の最大相対ストロークをL1、第2戻しば
ね87のセット荷重をW2、第1出力油圧室30に油圧
が発生するまでの一次マスタピストン31の後退限から
の前進ストロークをL2、一次マスタシリンダM1の作
動に応じた制御ピストン48の前進に応じて開弁する入
口弁60を開弁せしめる際に該入口弁60から制御ピス
トン48に作用する反力をWinとしたときに、 W1<Win<W2<(W1+K1×L1) であって、 L1<L2 となるように設定されている。 【0070】したがってブレーキペダル11からのブレ
ーキ操作力が一次マスタシリンダM1に入力されていな
い状態では、第1ばね受け部材84は、第1戻しばね8
6よりもセット荷重が大きな第2戻しばね87のばね力
により、後退限にある一次マスタピストン31との間の
間隔を最大限とした位置にあり、制御ピストン48は、
第1戻しばね86のばね力により第1ばね受け部材84
に対して最大限前方の相対位置にある。このような状態
で、ブレーキ操作力を一次マスタピストン31に作用せ
しめると、入口弁60が開弁する直前までは、一次マス
タピストン31、第1ばね受け部材84および制御ピス
トン48が相対位置を一定に保ちつつ前進する。而して
入口弁60を開弁させる際には、入口弁60の閉弁荷重
が反力Winとして制御ピストン48に作用することに
なり、このときには、第1戻しばね86のセット荷重W
1が反力Winよりも小さい(W1<Win)ので、一
次マスタピストン31の前進に応じて、一次マスタピス
トン31、第2戻しばね87および第1ばね受け部材8
4が第1戻しばね86を圧縮しつつ前進する。 【0071】さらに第1ばね受け部材84が制御ピスト
ン48に対して最大限前方に相対移動する過程では、第
1戻しばね86のばね荷重(W1+K1×L1)が前記
反力Winよりも大きく且つ第2戻しばね87のセット
荷重W2よりも大きい{Win<W2<(W1+K1×
L1)}ので、一次マスタピストン31は第1および第
2戻しばね86,87をともに圧縮しつつ前進すること
になり、その後で第1出力油圧室30に油圧が発生する
ことになる。 【0072】このようにして、図7の実線で示すよう
に、入口弁60の開弁に伴う反力の作用開始によっても
操作ストロークが停止することなくストロークし続ける
ようにしてブレーキ操作ストロークに段付き感が生じな
いようにし、ブレーキ操作フィーリングを向上すること
ができる。これに対し、従来のものでは、図7の破線で
示すように、入口弁60の開弁時にその開弁に伴う反力
の作用に応じて操作ストロークに対する反力の変化が急
激となり、操作ストロークが停止することでブレーキ操
作ストロークに段付き感が生じるものである。 【0073】また一次マスタシリンダM1の出力油圧を
後端に受けてケーシング28に摺動自在に嵌合される制
御ピストン48の前方でケーシング28内には倍力油圧
室59が形成されており、この倍力油圧室59には、後
方側にばね付勢される弁構成部材71がケーシング28
に設けられる規制部66で後退限が規制されるようにし
て前後動可能に収容される。 【0074】一方、倍力油圧室59の油圧に応じた反力
を制御ピストン48に前方側から及ぼすようにして倍力
油圧室59および制御ピストン48間に配置される反力
ピストン62は、弁構成部材71および制御ピストン4
8がともに後退限にある状態では弁構成部材71および
制御ピストン48間で自由に前後に移動することを可能
としてケーシング28に摺動自在に嵌合され、倍力油圧
室59および油圧発生源13間に設けられる入口弁60
は、弁構成部材71の後退限からの前進によって開弁す
るように構成され、倍力油圧室59およびリザーバ17
間に設けられる出口弁61は、弁構成部材71への反力
ピストン62の前端の当接により閉弁するように構成さ
れている。 【0075】このような構成によれば、ブレーキ操作入
力に応じた一次マスタシリンダM1の出力油圧を受けて
制御ピストン48が前進したときには、制御ピストン4
8がその前方にある反力ピストン62を押しつつ前進す
ることになり、制御ピストン48の前進時には弁構成部
材71に反力ピストン62の前端が当接することで出口
弁61が閉弁し、出口弁61の閉弁後に制御ピストン4
8がさらに前進することにより、反力ピストン62が弁
構成部材71を押して前進せしめて入口弁60が開弁
し、これにより倍力油圧室59に油圧発生源13からの
高油圧が作用することになる。 【0076】而して出口弁61の閉弁状態では倍力油圧
室59の油圧は反力ピストン62を介して制御ピストン
48に作用するので、一次マスタシリンダM1の出力油
圧による制御ピストン48の前進方向の力と、倍力油圧
室59の油圧による制御ピストン48の後退方向の力と
がバランスするようにして、出口弁61および入口弁6
1が開閉を繰り返し、倍力油圧室59の油圧がブレーキ
操作入力に比例して増圧制御されることになる。 【0077】またブレーキ操作入力の減少によって制御
ピストン48が後退限位置に戻るときには、入口弁60
が閉弁した後に、出口弁61の開閉を繰り返すように制
御ピストン48および反力ピストン62が前進および後
退を繰り返し、最終的に制御ピストン48が後退限に後
退した状態では、ケーシング28に対する摺動抵抗によ
り反力ピストン62が出口弁61を閉弁状態に維持する
状態となり、倍力油圧室59に残圧が生じることにな
る。したがって一次マスタシリンダM1の非作動時に倍
力油圧室59には微小油圧が残ったままとなっており、
一次マスタシリンダM1の作動開始に伴って入口弁60
が開弁したときに倍力油圧室59には残圧があることに
なり、大気圧状態である倍力油圧室59に油圧発生源1
3からの高圧のブレーキ油が流入するものと比べて、倍
力油圧室59への高油圧のブレーキ油の流入に伴うキャ
ビテーション等による騒音を抑制することができる。 【0078】しかも二次マスタシリンダM2F,M2R
においては、倍力油圧室59の残圧を第1入力油圧室9
2F,92Rに臨む二次マスタピストン94F,94R
の受圧面積に乗じた値が、二次マスタピストン94F,
94Rを第1入力油圧室92F,92R側にばね付勢す
る戻しばね100F,100Rのばね荷重よりも小さく
設定されている。これにより、非ブレーキ操作時に倍力
油圧室59に残圧が生じていても二次マスタシリンダM
2F,M2Rが作動することはなく、したがって車輪ブ
レーキBFL,BFR;BRL,BRRの引きずりが生
じることを防止することができる。 【0079】また一次マスタシリンダM1は、単一の一
次マスタピストン31を有するシングル型に構成される
ものであり、一次マスタピストンの摺動による摺動抵抗
を比較的小さく抑えることができ、ブレーキ操作時の無
効操作力を比較的小さく抑えることができる。しかも単
一の一次マスタシリンダM1および比例増圧弁VCを複
数たとえば一対の二次マスタシリンダM2F,M2Rに
共通のものとしたことにより、部品点数を低減すること
ができる。 【0080】両二次マスタシリンダM2F,M2Rは、
単一の比例増圧弁VCの倍力油圧室59に共通に接続さ
れる第1入力油圧室92F,92Rならびに相互に異な
る車輪ブレーキBFL,BFR;BRL,BRRに接続
される第2出力油圧室93F,93Rに両端を臨ませて
ケーシング28に摺動自在に嵌合される二次マスタピス
トン94F,94Rと、一次マスタシリンダM1の第1
出力油圧室30に通じてケーシング28内に形成される
第2入力油圧室98F,98Rを第1入力油圧室92
F,92Rの油圧低下に応じた二次マスタピストン94
F,94Rの第1入力油圧室92F,92R側への移動
に伴って第2出力油圧室93F,93Rに通じさせるこ
とを可能とした弁手段101F,101Rとを備えるも
のであり、第2入力油圧室98F,98Rと、単一の一
次マスタピストン31を有する一次マスタシリンダM1
の第1出力油圧室30との間には、二次マスタピストン
94F,94Rがフルストロークするのに充分な容積を
有して各二次マスタシリンダM2F,M2Rに個別に対
応する一対のリザーブ室111F,111Rが介設さ
れ、第1出力油圧室30は各リザーブ室111F,11
1Rの上部にそれぞれ接続されている。 【0081】したがって、両二次マスタシリンダM2
F,M2Rの1つと、その二次マスタシリンダが接続さ
れる車輪ブレーキとの間で油圧失陥が生じた場合には、
各二次マスタシリンダM2F,M2Rに個別のリザーブ
室111F,111Rにより油圧失陥が生じていない系
統での二次マスタシリンダの二次マスタピストンがフル
ストロークするのに必要なブレーキ油を確保することが
でき、二次マスタシリンダM2F,M2Rの第2出力油
圧室93F,93Rにエアーの噛み込みが生じる可能性
を排除し、油圧失陥が生じていない系統で充分なブレー
キ力を得ることができる。 【0082】また第1入力油圧室92F,92Rの容積
を縮小する側にばね付勢された二次マスタピストン94
F,94Rの外周に、シール径を同径とした一対の環状
のシール部材95F,96F;95R,96Rが装着さ
れ、第2入力油圧室98F,98Rが、前記両シール部
材95F,96F;95R,96R間でケーシング28
および二次マスタピストン94F,94R間に形成さ
れ、各リザーブ室111F,111Rに一端をそれぞれ
臨ませたストロークアキュムレータピストン114F,
114Rが、各リザーブ室111F,111Rの容積を
縮小する側に弾発付勢されてケーシング28に摺動自在
に嵌合されている。 【0083】したがって一次マスタシリンダM1の出力
油圧は、各二次マスタシリンダM2F,M2Rにおける
二次マスタピストン94F,94Rの作動に対して影響
を及ぼすことはなく、ストロークアキュムレータピスト
ン114F,114Rをその弾発付勢力に抗して押圧す
ることになり、リザーブ室111F,111Rを利用し
てストロークアキュムレータをケーシング28内に効率
よく配置することができる。 【0084】しかも各ストロークアキュムレータピスト
ン114F,114Rをそれぞれ弾発付勢するばね11
7F,117Rの付勢力が、各リザーブ室111F,1
11R毎に異なって設定されるので、一次マスタシリン
ダM1の第1出力油圧室30に、複数の反力特性の異な
るストロークアキュムレータが接続されることになり、
図8の実線で示すように、ブレーキペダル11に作用す
る反力を複数段階に変化するような複合ストロークアキ
ュムレータ特性を容易に得ることができる。 【0085】さらに一次マスタシリンダM1、比例増圧
弁VC、一対の二次マスタシリンダM2F,M2Rおよ
び一対のリザーブ室111F,111Rが、一次マスタ
シリンダM1および比例増圧弁VCを同軸上に配置する
とともに一次マスタシリンダM1、各二次マスタシリン
ダM2F,M2Rおよび各リザーブ室111F,111
Rを平行として共通のケーシング28に配設されるの
で、ケーシング28に施すべき加工の主要部分を平行な
方向に行なうようにして加工を容易としつつ、一次マス
タシリンダM1、比例増圧弁VCおよび一対の二次マス
タシリンダM2F,M2Rを構成する部品、ならびに一
対のリザーブ室111F,111Rに関連する部品のケ
ーシング28への組付けを容易として組付け性を向上す
ることができる。 【0086】また油圧発生源13および二次マスタシリ
ンダM2F,M2Rの第1入力油圧室92F,92R間
に設けられる第1リニアソレノイド弁123と、倍力油
圧室59および二次マスタシリンダM2F,M2Rの第
1入力油圧室92F,92R間に設けられる第2リニア
ソレノイド弁124とが、制御ユニットCによって作動
制御されるものであり、制御ユニットCは、一次マスタ
シリンダM1が非作動状態にあることを第1油圧検出器
126の検出値が示す状態で第2油圧検出器127の検
出値に応じて第1および第2リニアソレノイド弁12
3,124を開閉制御する自動ブレーキ制御モードと、
一次マスタシリンダM1が作動していることを第1油圧
検出器126で検出した状態で第1リニアソレノイド弁
123を閉じるとともに第2リニアソレノイド弁124
を開弁する非自動ブレーキ制御モードとを切換えるよう
にして、両リニアソレノイド弁123、124の作動を
制御する。 【0087】したがって車両運転者のブレーキ操作によ
って一次マスタシリンダM1を作動せしめたときに、第
1リニアソレノイド弁123を閉じるとともに第2リニ
アソレノイド弁124を開弁する非自動ブレーキ制御モ
ードを選択することにより、一次マスタシリンダM1の
出力油圧に比例した倍力油圧を倍力油圧室59から出力
し、この倍力油圧で二次マスタシリンダM2F,M2R
を作動せしめることにより、車輪ブレーキBFL,BF
R;BRL,BRRを強力にブレーキ作動させることが
できる。しかも調圧手段16F,16Rの調圧により、
車輪ブレーキBFL,BFR;BRL,BRRのブレー
キ油圧を制御するようにしてアンチロック制御等のブレ
ーキ油圧制御を行なうことができる。 【0088】また車両運転者がブレーキ操作を行なって
いない非ブレーキ操作時には、第2油圧検出器127の
検出値に応じて第1および第2リニアソレノイド弁12
3,124を開閉制御する自動ブレーキ制御モードを選
択することにより、出口弁61が開弁している状態で油
圧発生源13からの高油圧を第1および第2リニアソレ
ノイド弁123,124の開閉によって調節しつつ二次
マスタシリンダM2F,M2Rの第1入力油圧室92
F,92Rに導くことが可能であり、制御された高油圧
を調圧手段16F,16Rに導くことで自動ブレーキ制
御を行なうことができる。 【0089】さらに自動ブレーキ制御を実行中のブレー
キペダル11の踏み増し操作に応じて一次マスタシリン
ダM1が作動したことを第1油検出器126が検出した
ときに、第2リニアソレノイド弁124を開くとととも
に第1リニアソレノイド弁123を閉じるのであるが、
この際、第2リニアソレノイド弁123に並列に接続さ
れた一方向弁125は、倍力油圧室59の油圧が二次マ
スタシリンダM2F,M2Rの第1入力油圧室92F,
92R側の油圧よりも大きくなるのに応じて倍力油圧室
59から二次マスタシリンダM2F,M2Rに踏み増し
に伴う油圧が作用することを許容する。したがって自動
ブレーキ制御実行中の踏み増し操作時に、第1リニアソ
レノイド弁123の閉弁および第2リニアソレノイド弁
124の開弁作動制御が遅れても、自動ブレーキ制御実
行時よりも高い油圧を瞬時に二次マスタシリンダM2
F,M2Rに作用せしめるようにして踏み増し時の反応
性を高めることができる。 【0090】しかも自動ブレーキ制御実行時には、二次
マスタシリンダM2F,M2Rにおける第1入力油圧室
92F,92Rに作用する油圧を、第1および第2リニ
アソレノイド弁123,124の開閉制御によって制御
するようにしているので、単純に開閉するソレノイド弁
を用いた場合に比べて、より精密な油圧制御が可能とな
る。すなわち単純な開閉を行なうソレノイド弁の場合に
は、弁前後の差圧変化に伴って同一デューティでもリニ
アに油圧制御を行なうことができないのに対し、リニア
ソレノイド弁を用いることにより弁前後の差圧変化にか
かわらずリニアに油圧を制御することができるのであ
る。 【0091】以上、本発明の実施例を説明したが、本発
明は上記実施例に限定されるものではなく、特許請求の
範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計
変更を行うことが可能である。 【0092】 【発明の効果】以上のように本発明によれば、自動ブレ
ーキ制御実行中の踏み増し操作時に、第1および第2開
閉弁の作動制御が遅れても、自動ブレーキ制御実行時よ
りも高い油圧を瞬時に二次マスタシリンダに作用せしめ
るようにして踏み増し時の反応性を高めることができ
る。
【図面の簡単な説明】 【図1】四輪車両用ブレーキ装置の回路構成を示す図で
ある。 【図2】油圧倍力装置の縦断面図である。 【図3】図2の3−3線断面図である。 【図4】図3の4−4線断面図である。 【図5】図4の要部拡大図である。 【図6】図3の6−6線断面図である。 【図7】操作ストロークおよび操作荷重の関係を示す図
である。 【図8】ストロークアキュムレータ特性を示す図であ
る。 【符号の説明】 13・・・油圧発生源 16F,16R・・・調圧手段 17・・・リザーバ 48・・・制御ピストン 59・・・倍力油圧室 60・・・入口弁 61・・・出口弁 62・・・反力伝達手段としての反力ピストン 92F,92R・・・入力油圧室 93F,93R・・・出力油圧室 123・・・第1開閉弁としての第1リニアソレノイド
弁 124・・・第2開閉弁としての第2リニアソレノイド
弁 125・・・一方向弁 BFL,BFR,BRL,BRR・・・車輪ブレーキ M1・・・一次マスタシリンダ M2F,M2R・・・二次マスタシリンダ

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 ブレーキ操作入力に応じて油圧を出力す
    る一次マスタシリンダ(M1)と、一次マスタシリンダ
    (M1)の出力油圧よりも高圧の油圧をブレーキ操作の
    有無にかかわらず出力可能とする油圧発生源(13)
    と、入力油圧室(92F,92R)ならびに該入力油圧
    室(92F,92R)の油圧に応じた油圧を出力する出
    力油圧室(93F,93R)を有する二次マスタシリン
    ダ(M2F,M2R)と、前記出力油圧室(93F,9
    3R)の油圧を調圧することを可能として前記出力油圧
    室(93F,93R)および車輪ブレーキ(BFL,B
    FR;BRL,BRR)間に設けられる調圧手段(16
    F,16R)と、一次マスタシリンダ(M1)の出力油
    圧に応じた油圧力を後端に受ける制御ピストン(48)
    と、該制御ピストン(48)の前方に配置される倍力油
    圧室(59)の油圧に応じた反力を前記制御ピストン
    (48)に及ぼす反力伝達手段(62)と、前記一次マ
    スタシリンダ(M1)の出力油圧増大に伴う前記制御ピ
    ストン(48)の前進に応じて開弁するようにして倍力
    油圧室(59)および前記油圧発生源(13)間に介装
    される入口弁(60)と、前記制御ピストン(48)の
    前進に応じて閉弁するようにして倍力油圧室(59)お
    よびリザーバ(17)間に介装される出口弁(61)
    と、前記油圧発生源(13)および前記入力油圧室(9
    2F,92R)間に設けられる第1開閉弁(123)
    と、前記倍力油圧室(59)および前記入力油圧室(9
    2F,92R)間に設けられる第2開閉弁(124)と
    を備える車両用ブレーキ装置において、前記倍力油圧室
    (59)側から前記入力油圧室(92F,92R)側へ
    のブレーキ油の流通を許容する一方向弁(125)が、
    前記第2開閉弁(124)に並列に接続されることを特
    徴とする車両用ブレーキ装置。
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