JP3887262B2 - 車両用ブレーキ液圧制御装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両用ブレーキ液圧制御装置に関し、特に、入力ポート、解放ポートおよび出力ポートを有する調圧バルブシリンダに摺動可能に嵌合される摺動部材に、出力ポートの出力液圧に基づく反力と、ブレーキ操作部材から入力伝達機構を介して入力されるブレーキ操作力とを作用せしめ、反力およびブレーキ操作力が釣り合うように摺動部材が前後に移動するのに伴って液圧供給源からの液圧を調圧して出力ポートから出力させ、その倍力液圧でマスタシリンダを作動せしめることにより、倍力したブレーキ液圧を車輪ブレーキに作用せしめるようにした車両用ブレーキ液圧制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、かかるブレーキ液圧制御装置は、たとえば特開2000−219125号公報等で既に知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
このようなブレーキ液圧制御装置において、ブレーキ操作部材の非ブレーキ操作時に車輪ブレーキにブレーキ液圧を作用せしめるようにした自動ブレーキを達成するために、上記ブレーキ液圧制御装置では、液圧供給源および倍力液圧室間に常閉型電磁弁が介設され、倍力液圧室およびリザーバ間に常開型電磁弁が介設されている。
【0004】
ところが上記従来のブレーキ液圧制御装置では、ブレーキ操作部材からのブレーキ操作力がマスタピストンのピストンロッドに直接入力される構成となっており、自動ブレーキ時には、マスタピストンの移動に応じてブレーキ操作部材の位置も自動的に変化してしまう。したがって自動ブレーキ実行中にブレーキ操作部材を操作したときには、操作入力およびストロークの関係が、ブレーキ操作による通常のブレーキ時とは異なってしまい、違和感を感じることがある。
【0005】
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、自動ブレーキ時のブレーキ操作部材の位置を不変とし、自動ブレーキ実行中にブレーキ操作部材を操作したときにも操作入力およびストロークの関係が変化しないようにして、ブレーキ操作フィーリングを向上した車両用ブレーキ液圧制御装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1記載の発明は、車輪ブレーキに接続される出力液圧室に前面を臨ませるとともに倍力液圧室に後面を臨ませて後退方向にばね付勢されるマスタピストンが後退限を規制されて第1シリンダ体に摺動可能に嵌合されて成るマスタシリンダと、第1シリンダ体に一体または別体にして同軸に連設される第2シリンダ体と、液圧供給源に通じる入力ポート、前記倍力液圧室に通じる出力ポート、ならびにリザーバに通じる解放ポートを有して第2シリンダ体に摺動可能に嵌合される調圧バルブシリンダと、前記出力ポートおよび解放ポートを連通させる後退位置ならびに前記出力ポートおよび入力ポートを連通させる前進位置間での摺動を可能とするとともに前記倍力液圧室の液圧に基づく反力が後退位置側に向けて作用するようにして前記調圧バルブシリンダに後退限を規制されつつ嵌合される摺動部材と、ブレーキ操作部材からのブレーキ操作力を前進位置側に向けて前記摺動部材に伝達する入力伝達機構とを備える車両用ブレーキ液圧制御装置において、前記調圧バルブシリンダが前記マスタピストンの後方で第2シリンダ体に摺動可能に嵌合され、該調圧バルブシリンダに摺動可能に嵌合される前記摺動部材およびブレーキ操作部材間に、シミュレータばねを有する前記入力伝達機構が設けられ、前記液圧供給源が第1開閉弁を介して前記倍力液圧室間に接続され、前記リザーバが第2開閉弁を介して前記解放ポートに接続され、非ブレーキ操作時に前記第1および第2開閉弁に対する開閉制御により前記液圧供給源の液圧を調圧して前記倍力液圧室に作用させることで、前記摺動部材を後退限に保持しながら前記マスタピストンを前進駆動して前記車輪ブレーキを自動的にブレーキ作動せしめ、またこの自動ブレーキ状態で前記ブレーキ操作部材を操作したときには、そのブレーキ操作力が所定値未満の間は、該ブレーキ操作部材が前記摺動部材を後退限に保持させたまま前記シミュレータばねを圧縮しつつストロークするだけであり、更にそのブレーキ操作力が前記所定値以上となると、該ブレーキ操作部材が前記シミュレータばねを圧縮しつつストロークするのに応じて前記摺動部材を後退位置と前進位置間で摺動させることを特徴とする。
【0007】
また請求項2記載の発明は、車輪ブレーキに接続される出力液圧室に前面を臨ませるとともに倍力液圧室に後面を臨ませて後退方向にばね付勢されるマスタピストンが後退限を規制されて第1シリンダ体に摺動可能に嵌合されて成るマスタシリンダと、第1シリンダ体に一体または別体にして同軸に連設される第2シリンダ体と、液圧供給源に通じる入力ポート、前記倍力液圧室に通じる出力ポート、ならびにリザーバに通じる解放ポートを有して第2シリンダ体に摺動可能に嵌合される調圧バルブシリンダと、前記出力ポートおよび解放ポートを連通させる後退位置ならびに前記出力ポートおよび入力ポートを連通させる前進位置間での摺動を可能とするとともに前記倍力液圧室の液圧に基づく反力が後退位置側に向けて作用するようにして前記調圧バルブシリンダに後退限を規制されつつ嵌合される摺動部材と、ブレーキ操作部材からのブレーキ操作力を前進位置側に向けて前記摺動部材に伝達する入力伝達機構とを備える車両用ブレーキ液圧制御装置において、前記調圧バルブシリンダが前記マスタピストンの後方で第2シリンダ体に摺動可能に嵌合され、該調圧バルブシリンダに摺動可能に嵌合される前記摺動部材およびブレーキ操作部材間に、シミュレータばねを有する前記入力伝達機構が設けられ、前記液圧供給源が第1開閉弁を介して前記解放ポートに接続され、前記リザーバが第2開閉弁を介して前記解放に接続され、非ブレーキ操作時に前記第1および第2開閉弁に対する開閉制御により前記液圧供給源の液圧を調圧して前記倍力液圧室に作用させることで、前記摺動部材を後退限に保持しながら前記マスタピストンを前進駆動して前記車輪ブレーキを自動的にブレーキ作動せしめ、またこの自動ブレーキ状態で前記ブレーキ操作部材を操作したときには、そのブレーキ操作力が所定値未満の間は、該ブレーキ操作部材が前記摺動部材を後退限に保持させたまま前記シミュレータばねを圧縮しつつストロークするだけであり、更にそのブレーキ操作力が前記所定値以上となると、該ブレーキ操作部材が前記シミュレータばねを圧縮しつつストロークするのに応じて前記摺動部材を後退位置と前進位置間で摺動させることを特徴とする。
【0008】
このような請求項1または請求項2記載の発明の構成によれば、ブレーキ操作部材のブレーキ操作に応じたブレーキ操作力が入力伝達機構を介して摺動部材に前進方向に作用し、該摺動部材が調圧バルブシリンダ内で前進位置に摺動することに応じて、液圧供給源からの液圧が倍力液圧室に作用する。この倍力液圧室の液圧は反力として摺動部材に後退方向に作用することになり、摺動部材はブレーキ操作力および反力がバランスするようにして前進位置および後退位置間を移動し、それに応じてブレーキ操作力を増幅した倍力液圧を倍力液圧室で得ることができ、この倍力液圧室の液圧でマスタシリンダのマスタピストンを作動せしめることにより、倍力したブレーキ液圧を車輪ブレーキに作用せしめることができる。一方、非ブレーキ操作時に第1および第2開閉弁を開閉制御すると、液圧供給源の液圧を調圧して倍力液圧室に作用させることができ、その液圧でマスタピストンを駆動することにより車輪ブレーキを自動的にブレーキ作動せしめることができる。この際、摺動部材は倍力液圧室の液圧が作用して後退限にあり、ブレーキ操作部材の位置は非ブレーキ操作状態のまま変化することはない。また自動ブレーキ状態でブレーキ操作部材を操作すると、倍力液圧室の液圧に応じた反力で摺動部材は後退限位置に押しつけられているので、その反力に打ち勝つブレーキ操作力を入力するまでは摺動部材が前進位置に移動することはなく、ブレーキ操作部材はシミュレータばねを圧縮しつつストロークするだけであり、さらにブレーキ操作力を増大すると、ブレーキ操作部材がシミュレータばねを圧縮しつつストロークするのに応じて摺動部材が前進位置および後退位置間で摺動し、車輪ブレーキのブレーキ液圧をさらに増圧することができる。而して自動ブレーキ中のブレーキ操作部材の操作時の操作入力およびストロークの関係は、ブレーキ操作による通常のブレーキ時と異なることはなく、車両運転者が違和感を感じることはなく、ブレーキ操作フィーリングを向上することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、添付の図面に示した本発明の実施例に基づいて説明する。
【0010】
図1〜図6は本発明の第1実施例を示すものであり、図1はブレーキ液圧制御装置を非作動状態で示す縦断面図、図2は図1のブレーキ液圧制御装置の前部拡大図、図3は図1のブレーキ液圧制御装置の後部拡大図、図4は液圧供給源が異常な状態でのブレーキ操作時の図1に対応した縦断面図、図5は自動ブレーキ中にブレーキペダルを踏増し操作したときの踏力および出力液圧の関係を示す図、図6はブレーキペダルの踏力およびストロークの関係を示す図である。
【0011】
先ず図1において、このブレーキ液圧制御装置は、たとえばタンデム型であるマスタシリンダMと、ブレーキ操作部材としてのブレーキペダル1から入力されるブレーキ操作力に応じて液圧供給源2の液圧を調圧して前記マスタシリンダMに作用せしめる液圧ブースタ3Aと、前記ブレーキペダル1および液圧ブースタ3A間に介装される入力伝達機構4Aとを備える。
【0012】
マスタシリンダMは、前端を閉じた有底円筒状の第1シリンダ体5と、前部出力液圧室6に前面を臨ませて第1シリンダ体5に摺動可能に嵌合される前部マスタピストン8と、前部マスタピストン8を後方側に向けてばね付勢する前部戻しばね10と、後部出力液圧室7に前面を臨ませて第1シリンダ体5に摺動可能に嵌合される後部マスタピストン9と、後部マスタピストン9を後方側に向けてばね付勢する後部戻しばね11とを備える。
【0013】
図2を併せて参照して、第1シリンダ体5は前端が端壁5aで閉じられるシリンダ孔5bを有しており、前部マスタピストン8は前記端壁5aとの間に前部出力液圧室6を形成してシリンダ孔5bに摺動可能に嵌合され、前部出力液圧室6に通じる前部出力液圧路12が第1シリンダ体5に接続され、この前部出力液圧路12が車輪ブレーキ14Aに接続される。前部マスタピストン8の外周および第1シリンダ体5の内周間には環状の前部補給室15が形成され、この前部補給室15はリザーバRに連通される。
【0014】
リザーバR内は、マスタシリンダ用貯留室16と、液圧供給源用貯留室17とに仕切り壁18で区画されており、しかもマスタシリンダ用貯留室16は前部貯留室16aと後部貯留室16bとに仕切り壁19で区画される。そして前部補給室15は前部貯留室16aに連通される。
【0015】
前部補給室15および前部出力液圧室6間で前部マスタピストン8の外周には前部補給室15から前部出力液圧室6へのブレーキ液の流通を許容するカップシール20が装着され、前部補給室15および後部出力液圧室7間で前部マスタピストン8の外周には前部補給室15および後部出力液圧室7間をシールする環状のシール部材21が装着される。
【0016】
後部マスタピストン9は、シリンダ孔5bに摺動可能に嵌合される大径ピストン22と、大径ピストン22の中央部を液密にかつ摺動自在に貫通する小径ピストン23とで構成されるものであり、小径ピストン23の前端には、大径ピストン22の前端中央部に係合する係合鍔23aが設けられる。
【0017】
後部出力液圧室7は、前部マスタピストン8および後部マスタピストン9間で第1シリンダ体5内に形成されるものであり、後部出力液圧室7に通じる後部出力液圧路13が第1シリンダ体5に接続され、この後部出力液圧路13が他の車輪ブレーキ14Bに接続される。
【0018】
後部マスタピストン9における大径ピストン22の外周および第1シリンダ体5の内周間には環状の後部補給室25が形成され、この後部補給室25はリザーバRの後部貯留室16bに常時連通される。しかも後部補給室25および後部出力液圧室7間で大径ピストン22の外周には後部補給室25から後部出力液圧室7へのブレーキ液の流通を許容するカップシール26が装着され、後部マスタピストン9がその背面を臨ませる倍力液圧室28および後部補給室25間で後部マスタピストン9の外周には後部補給室25および倍力液圧室28間をシールする環状のシール部材27が装着される。
【0019】
後部マスタピストン9における小径ピストン23の前端には第1リテーナ77が当接され、前部マスタピストン8の後端には第2リテーナ78が当接される。後部戻しばね11は、第1および第2リテーナ77,78間に縮設されており、第1および第2リテーナ77,78は、小径ピストン23および前部マスタピストン8に実質的には固定される。
【0020】
また第1および第2リテーナ77,78の中央部を軸方向移動可能に貫通するロッド79が前部および後部マスタピストン8,9と同軸に配置されており、該ロッド79の前端には第2リテーナ78の中央部に前方側から係合、当接する前部係合鍔79aが設けられ、ロッド79の後部には第1リテーナ77の中央部に後方側から当接する後部係合鍔79bが設けられる。前部マスタピストン8およびロッド79間には、前部係合鍔79aを第2リテーナ78に係合、当接させるようにロッド79を後方側に付勢するばね80が設けられ、このばね80のばね荷重は後部戻しばね11に比べて小さく設定される。
【0021】
このように前部係合鍔79aを第2リテーナ78に係合せしめたロッド79の後部係合鍔79bが第1リテーナ77に係合することにより、前部および後部マスタピストン8,9間の最大間隔が規制される。
【0022】
前記後部戻しばね11で後方側にばね付勢された後部マスタピストン9の後退限は、シリンダ孔5bの内面から半径方向内方に張り出す隔壁29に、後部マスタピストン9における大径ピストン22の外周部が前方から当接することで規制される。而して後部マスタピストン9が後退限にあるときには前部マスタピストン8も後退限にあり、前部マスタピストン8の後退限位置では、前部出力液圧室8がリザーバRの前部貯留室16aに直接連通する。
【0023】
後部マスタピストン9における大径ピストン22の内周および小径ピストン23の外周間には、後部補給室25に通じる環状室81が形成されており、後部出力液圧室7および環状室81間をシールする環状のシール部材82が小径ピストン23の外周に摺接するようにして大径ピストン22の内周に装着され、倍力液圧室28および環状室81間をシールする環状のシール部材83が大径ピストン22の内周に摺接するようにして小径ピストン23の外周に装着される。
【0024】
小径ピストン23の前部には、該小径ピストン23が後退限にある状態で環状室81および後部出力液圧室7間を連通するセンターバルブ型のリリーフ弁84が設けられており、該リリーフ弁84は、小径ピストン23の前端中央部に設けられた凹部85の閉塞端中央部に開口するとともに前記環状室81に通じるようにして小径ピストン23に設けられる弁孔86と、該弁孔86の凹部85への開口端を閉鎖することを可能として前記凹部85に収納される弁体87とで構成されるものであり、ばね80で後方すなわち弁孔86側に付勢されるロッド79の後端に前記弁体87が形成され、第1リテーナ77には凹部85内を後部出力液圧室7に通じさせる複数の連通孔88…が設けられる。
【0025】
このようなリリーフ弁84によれば、後部マスタピストン9の大径ピストン22が隔壁29に当接した後退限位置から後部戻しばね11を圧縮しつつ前進することで小径ピストン23も前進したとき、ならびに隔壁29に当接した大径ピストン22を置き去りにして小径ピストン23が後部戻しばね11を圧縮しつつ前進したときに、弁体87が凹部85の閉塞端に着座して弁孔86を閉鎖し、環状室81および後部出力液圧室7間が遮断状態となる。一方、大径ピストン22および小径ピストン23がともに後退限位置にある状態では、弁体87が凹部85の閉塞端から離れて弁孔86を開放し、環状室81および後部出力液圧室7間が連通状態となる。
【0026】
図3を併せて参照して、液圧ブースタ3Aは、第2シリンダ体30と、第2シリンダ体30に摺動可能に嵌合される調圧バルブシリンダ31Aと、該調圧バルブシリンダ31Aに摺動可能に嵌合される摺動部材としてのスプール弁32とを備える。
【0027】
第2シリンダ体30は、マスタシリンダMの第1シリンダ体5に一体または別体にして同軸に連設されるものであり、この実施例では第1シリンダ体5の外面に面一に連なる外面を有して第1シリンダ体5に一体に連設される。
【0028】
第2シリンダ体30には、前方側の大径孔30aと、大径孔30aよりも小径である後方側の小径孔30bとが、前方に臨む環状の規制段部30cを両孔30a,30b間に形成するようにして同軸に設けられ、この実施例では、大径孔30aがマスタシリンダMにおけるシリンダ孔5bと同径、同軸となるようにして第2シリンダ体30に形成され、第1および第2シリンダ体5,30の連設部に設けられる隔壁29がシリンダ孔5bおよび大径孔30a間に配置される。また第2シリンダ体30の後端すなわち第1シリンダ体5とは反対側の端部は、第2シリンダ体30に固定される蓋部材33で液密に閉じられる。
【0029】
調圧バルブシリンダ31Aは、隔壁29との間に第1解放室24を形成するとともに前記蓋部材33との間に第2解放室34を形成して第2シリンダ体30の大径孔30aに摺動可能に嵌合されており、規制段部30cに前方側から当接することにより、調圧バルブシリンダ31Aの後退限が規制される。第1解放室24は大気圧となるものであり、この第1実施例ではリザーバRの液圧供給源用貯留室17に接続され、また第2解放室34はリザーバRの液圧供給源用貯留室17に接続される。
【0030】
調圧バルブシリンダ31Aの外周および大径孔30aの内周間には環状室36が形成されており、この環状室36および倍力液圧室28間をシールする一対のシール部材37…と、前記環状室36および液圧解放室34間をシールする一対のシール部材38…とが調圧バルブシリンダ31Aの外周に装着される。
【0031】
液圧供給源2は、リザーバRの液圧供給源用貯留室17に吸入口が連なるポンプ39と、該ポンプ39の吐出口に接続されるアキュームレータ40とで構成されており、この液圧供給源2が前記環状室36に接続される。
【0032】
調圧バルブシリンダ31Aの中央部には、第1装着孔41と、第1装着孔41よりも大径の第2装着孔42と、第2装着孔42よりも小径の第1摺動孔43と、後方に臨む環状の第1段部44を第1摺動孔43との間に形成するようにして摺動孔43よりも大径に形成されるばね収容孔45と、前方に臨む環状の第2段部46をばね収容孔45との間に形成してばね収容孔45よりも小径に形成される第2摺動孔47とが、前方側から順にかつ調圧バルブシリンダ31Aの軸方向全長にわたって設けられる。
【0033】
第2装着孔42には、第1摺動孔43の前端を閉じるようにして円盤状の弾性部材48が装着される。後端を第2摺動孔46に摺動可能に嵌合せしめたスプール弁32の前部は第1摺動孔43に摺動可能に嵌合されており、該スプール弁32の後部には、第2段部46に前方から当接することにより調圧バルブシリンダ31Aに対するスプール弁32の後退限を定める規制段部32aが形成される。またスプール弁32の後部にはばね収容孔45内で前後に移動可能なリング部32bが一体または別体に固設されており、このリング部32bおよび第1段部44間に、スプール弁32を後方側に向けて付勢する弁ばね49が縮設される。
【0034】
調圧バルブシリンダ31Aには、環状室36を介して液圧供給源2に通じる入力ポート51と、倍力液圧室28に通じる出力ポート52と、第1解放室24を介してリザーバRに通じる解放ポート53とが設けられており、入力ポート51は第1摺動孔43の中間部内面に開口され、出力ポート52はばね収容孔45の前端部内面に開口され、解放ポート53は入力ポート51よりも前方で第1摺動孔43の内面に開口する。
【0035】
スプール弁32の外周には、出力ポート52に常時通じる環状凹部54が設けられる。また環状凹部54よりも前方でスプール弁32の外周に一端を開口させるとともに他端を前記環状凹部54に通じさせた通路55がスプール弁32に設けられる。
【0036】
而スプール弁32は、出力ポート52に通じる環状凹部54に通路55を介して解放ポート53を通じさせる後退位置(図1および図3の位置)と、出力ポート52に通じる環状凹部54に入力ポート51を連通させる前進位置との間で摺動可能である。
【0037】
ところで、前進位置にある状態で前記スプール弁32の前端は弾性部材48に接触するのであるが、該スプール弁32は、弾性部材48を前方に撓ませて前記前進位置からさらに前進することも可能である。またスプール弁32が後退位置にあるときに該スプール弁32の前端および弾性部材48間には空間56が生じることになるが、この空間56の加減圧によってスプール弁32の作動が不円滑となることを回避するために、調圧バルブシリンダ31Aには、前記空間56を第1解放室24に通じさせる通路57が設けられる。
【0038】
調圧バルブシリンダ31Aの前端中央部には、該調圧バルブシリンダ31Aよりも小径である押圧ピストン58の後端が一体または別体にして同軸に連設されるものであり、この実施例では、調圧バルブシリンダ31Aとは別体である押圧ピストン58の後端に一体にかつ同軸に設けられた小径の連結軸部58aが、調圧バルブシリンダ31Aの前端の第1装着孔41に、たとえば圧入等によって嵌合、固着される。しかも前記連結軸部58aおよび弾性部材48間で調圧バルブシリンダ31A内には、出力ポート52に通じる反力室59が形成される。
【0039】
前記押圧ピストン58は、その前端を倍力液圧室28に臨ませるとともに後部マスタピストン9の後端に当接させることを可能として隔壁29を液密にかつ摺動自在に貫通するものであり、押圧ピストン58の外面に摺接する環状のシール部材61が隔壁29に装着される。また押圧ピストン58には、前記出力ポート52に通じる反力室59を倍力液圧室28に通じさせる連通路60が設けられる。しかも押圧ピストン58は、後部マスタピストン9における小径ピストン23の後端に当接可能であり、押圧ピストン58の直径は小径ピストン23の直径以下に設定されている。
【0040】
入力伝達機構4Aは、有底円筒状に形成されるとともに閉塞端を前方位置として調圧バルブシリンダ31Aの後方に配置されるストロークシリンダ62Aと、該ストロークシリンダ62Aに相対摺動可能に嵌合される入力ピストン63と、直列に接続されて入力ピストン63およびストロークシリンダ62A間に介装される第1および第2シミュレータばね64,65と、ストロークシリンダ62Aおよび調圧バルブシリンダ31A間に設けられる開閉弁66とを備える。
【0041】
ストロークシリンダ62Aの閉塞端は、前記スプール弁32の後端に一体または別体にして同軸に連接されるものであり、この実施例では、第2摺動孔47に挿入可能な直径を有してストロークシリンダ62Aの閉塞端に同軸かつ一体に設けられる軸部62aの前端がスプール弁32の後端に当接され、弁ばね49が発揮するばね力により、スプール弁32およびストロークシリンダ62Aは、実質的には一体に作動する。
【0042】
ストロークシリンダ62Aの閉塞端および入力ピストン63間にはストローク液室67が形成される。またストロークシリンダ62Aの前部閉塞端には、ストローク液室62を第2解放室34に通じさせ得る通路68が設けられており、ストローク液室67が第2解放室34に通じている限り、ストロークシリンダ62Aおよび入力ピストン63の軸方向相対摺動が許容される。
【0043】
開閉弁66は、スプール弁32をその前進位置からさらに前進させるようにして調圧バルブシリンダ31Aにストロークシリンダ62Aが近接するのに応じて閉弁するものであり、この開閉弁66は、ストロークシリンダ62Aの前端への前記通路68の開口端を囲むような環状に形成される弁体69が、調圧バルブシリンダ31Aの後端に弾性的に接触したときに前記通路68および第2解放室34間を遮断するようにしてストロークシリンダ62Aの前端に設けられて成るものである。
【0044】
而して、前記開閉弁66が閉弁した状態では、ストロークシリンダ62Aの前進動作に応じて該ストロークシリンダ62Aから開閉弁66の弁体69を介して調圧バルブシリンダ31Aに前進方向の力が伝達されるものであり、ストロークシリンダ62Aは、スプール弁32をその前進位置からさらに前進させるように前進する際には調圧バルブシリンダ31Aに前進方向の力を付与しつつ前進することが可能である。
【0045】
入力ピストン63には、蓋部材33を液密にかつ摺動自在に貫通するピストンロッド70が一体に連設される。このピストンロッド70の後部には、ブレーキペダル1に連なる入力ロッド71の前端が首振り可能に連接されており、ブレーキペダル1の操作に応じたブレーキ操作力が入力ピストン63に入力され、このブレーキ操作力は、入力ピストン63から第1および第2シミュレータばね64,65ならびにストロークシリンダ62Aを介して、前記スプール弁32にその前進位置側に向けて作用する。
【0046】
ピストンロッド70には、蓋部材33に前方側から対向するようにして半径方向外方に張り出す鍔部70aが一体に設けられており、この鍔部70aの背面に後端を係合可能とするとともに鍔部70aを相対移動可能に貫通する第1ばね受け部材72の前端が、ストロークシリンダ62Aの中間部外周に設けられた係合段部62aに当接される。
【0047】
第1および第2シミュレータばね64,65のセット荷重は相互に異なって設定されており、セット荷重が小さい第1シミュレータばね64は、第1ばね受け部材72の前端と、鍔部70aに当接、係合し得る第2ばね受け部材73との間に縮設される。
【0048】
第1ばね受け部材72には、前方側に臨む環状の段部72aが形成されており、第1シミュレータばね64よりもセット荷重を大きくして第1シミュレータばね64を同心状に囲繞する第2シミュレータばね56が、前記段部72aに前方から当接係合し得る第3ばね受け部材74と第1ばね受け部材72の前端との間に縮設される。
【0049】
しかも第2ばね受け部材73は、ストロークシリンダ62Aに対して入力ピストン63およびピストンロッド70が前進する際に、ピストンロッド70の鍔部70aを後方から当接させ得る形状に形成されており、第3ばね受け部材74は、前記鍔部70aで前方側に押される第2ばね受け部材73を後方から当接させ得る形状に形成される。
【0050】
このような第1〜第3ばね受け部材72,73,74によれば、ブレーキペダル1からのブレーキ操作入力により、ストロークシリンダ62Aに対して入力ピストン63およびピストンロッド70が前進するのに応じて、ピストンロッド70の鍔部70aが、第1および第2シミュレータばね64,65を順次圧縮しつつ前進することになる。
【0051】
ところで、このブレーキ液圧制御装置は、ブレーキペダル1を踏み込み操作しない非ブレーキ操作時にも、車輪ブレーキ14A,14Bにブレーキ液圧を作用せしめる自動ブレーキを実行し得るものであり、その自動ブレーキのために、液圧供給源2は常閉型電磁弁である第1開閉弁75を介して倍力液圧室28に接続され、リザーバRは常開型電磁弁である第2開閉弁76を介して第1解放室24すなわち液圧ブースタ3Aにおける調圧バルブシリンダ31Aの解放ポート53に接続される。
【0052】
次にこの第1実施例の作用について説明すると、液圧供給源2が正常であって充分高圧の液圧が液圧ブースタ3Aに供給される状態で、ブレーキペダル1をブレーキ操作したときには、第1開閉弁75が閉弁するとともに第2開閉弁76が開弁した状態が維持されており、入力ロッド71で押されるピストンロッド70は、弁ばね49を圧縮しつつ前進し、入力ピストン63およびストロークシリンダ62Aは相対位置を一定に保ちつつ前進する。このストロークシリンダ62Aの前進に応じて液圧ブースタ3Aのスプール弁32が前進位置に前進する。
【0053】
スプール弁32がストロークシリンダ62Aからのブレーキ操作力の作用に応じて調圧バルブシリンダ31A内で前進位置に摺動することに応じて、液圧供給源2からの液圧が調圧バルブシリンダ31Aの入力ポート51から出力ポート52を経て倍力液圧室28に作用する。この倍力液圧室28の液圧は反力室59から弾性部材48に作用し、前進位置にあるスプール弁32に弾性部材48から後退方向に向けて反力が作用することになり、スプール弁32はブレーキ操作力および反力がバランスするようにして前進位置および後退位置間を移動し、それに応じてブレーキ操作力を増幅した倍力液圧を倍力液圧室28で得ることができ、この倍力液圧室28の液圧でマスタシリンダMの後部マスタピストン9を前進作動せしめることができ、さらに前部マスタピストン8を前進作動せしめることにより、倍力したブレーキ液圧を車輪ブレーキ14A,14Bに作用せしめることができる。
【0054】
ブレーキペダル1から入力されるブレーキ操作力が大きくなると、ピストンロッド70は第1シミュレータばね64を圧縮しつつ前進し、入力ピストン63はストロークシリンダ62Aに対して相対的に前進し、ブレーキ操作力を倍力したブレーキ液圧を車輪ブレーキ14A,14Bに作用せしめることができる。
【0055】
ブレーキペダル1から入力されるブレーキ操作力がさらに大きくなると、ピストンロッド70は、第2シミュレータばね65を圧縮しつつ前進し、大きなブレーキ操作力に応じた倍力液圧が倍力液圧室28で得られ、大きなブレーキ操作力を倍力したブレーキ液圧を車輪ブレーキ14A,14Bに作用せしめることができる。
【0056】
このようにセット荷重が異なる第1および第2シミュレータばね64,65を組み合わせて直列に接続したことにより、ブレーキペダル1のストロークに対するブレーキ操作力の変化を複数段階に変化させることができ、ブレーキ操作フィーリングの向上に寄与することができる。
【0057】
しかも液圧供給源2が正常であるときには、倍力液圧室28の液圧で押圧ピストン58が後方側に付勢されているので、調圧バルブシリンダ31Aが前進することはなく、調圧バルブシリンダ31Aの前進ストロークを確保する必要がないので、ブレーキ液圧制御装置全体のコンパクト化を図ることができる。
【0058】
さらに液圧供給源2の失陥時には、倍力液圧室28に倍力液圧が生じることはなく、スプール弁32に後退方向の反力が作用することはないので、ブレーキ操作力の増大に応じてスプール弁32が前進位置に移動した後には、図4で示すように、弾性部材48を撓ませてスプール弁32が前進位置からさらに前進するのに応じてストロークシリンダ62Aが調圧バルブシリンダ31Aに近接するように前進する。これにより、ストロークシリンダ62Aおよび調圧バルブシリンダ31A間の距離が縮まるのに応じて開閉弁66が閉弁し、ストロークシリンダ62Aおよび入力ピストン63間のストローク液室67が液圧ロック状態となる。
【0059】
このようにストローク液室67が液圧ロック状態となると、第1および第2シミュレータばね64,65の作動が抑制されることになり、ブレーキペダル1から入力されるブレーキ操作力が、入力ピストン63からストロークシリンダ62Aおよび調圧バルブシリンダ31Aを介して押圧ピストン58に作用することになり、この押圧ピストン58から後部マスタピストン9の小径ピストン23に前進方向の押圧力が作用することになり、それによりマスタシリンダMからブレーキ液圧を出力することが可能となる。
【0060】
すなわち液圧供給源2の失陥時には、第1および第2シミュレータばね64,65による無効ストロークおよび反力の増加を抑えることができる。
【0061】
しかも調圧バルブシリンダ31Aの前面が臨むのはリザーバRに通じた第1解放室24であり、液圧供給源2を構成する液圧ポンプ39の不調等によって倍力液圧室28の液圧が中途半端に低下したときでも、倍力液圧室28の液圧による反力が調圧バルブシリンダ31Aひいてはブレーキペダル1に大きく作用することはなく、入力ロスを低減することができる。
【0062】
また押圧ピストン58には、調圧バルブシリンダ31Aの出力ポート52に通じる反力室59を倍力液圧室28に通じさせる連通路60が設けられるので、液圧供給源2の液圧を導くために出力ポート52および倍力液圧室28間を結ぶ通路構造を簡略化することができる。
【0063】
また後部マスタピストン9は、第1シリンダ体5に摺動可能に嵌合される大径ピストン22と、大径ピストン22の前進に応じた前進ならびに大径ピストン22とは独立した前進を可能として大径ピストン22の中央部を液密にかつ相対摺動を可能として貫通する小径ピストン23とで構成されるものであり、液圧供給源2の失陥時には小径ピストン23を前進作動せしめているので、入力されたブレーキ操作力に応じて後部出力液圧室7および前部出力液圧室6で得られるブレーキ液圧を、単一の後部マスタピストンとして場合に比べて高圧とすることができる。
【0064】
しかも小径ピストン23の後端に当接し得る押圧ピストン58の直径が小径ピストン23の直径以下に設定されているので、液圧供給源2からの液圧が中途半端に低下したとき、すなわち倍力液圧室28にわずかな液圧が生じているときの倍力液圧室28の容積変化量を小さく抑えて入力ロスを低減することができる。
【0065】
さらに非ブレーキ操作状態で第1開閉弁75を閉弁し、第2開閉弁76を閉弁すると、液圧供給源2の液圧を倍力液圧室28に導くことが可能であり、第1および第2開閉弁75,76の開閉制御を実行することにより、液圧供給源2の液圧を調圧して倍力液圧室28に作用させることができ、その液圧で後部マスタピストン9を駆動することにより車輪ブレーキ14A,14Bを自動的にブレーキ作動せしめることができる。
【0066】
この自動ブレーキ時に、液圧ブースタ3Aのスプール弁32は、倍力液圧室28に通じる反力室59の液圧が作用することで後退限にあり、ブレーキペダル1の位置は非ブレーキ操作状態のまま変化することはない。
【0067】
また自動ブレーキ状態でブレーキペダル1を踏み増し操作すると、倍力液圧室28の液圧に応じた反力でスプール弁32は後退限位置に押しつけられているので、その反力に打ち勝つブレーキ操作力を入力するまではスプール弁32が前進位置に移動することはなく、ブレーキペダル1は第1および第2シミュレータばね64,65を圧縮しつつストロークするだけであり、図5の破線で示すように踏力が増加してもブレーキ液圧は図5の実線で示すように自動ブレーキ時のまま一定に維持される。さらにブレーキ操作力を増大すると、ブレーキペダル1が第1および第2シミュレータばね64,65を圧縮しつつストロークするのに応じてスプール弁32が前進位置および後退位置間で摺動し、車輪ブレーキ14A,14Bのブレーキ液圧を図5で示すようにさらに増圧することができる。
【0068】
而して自動ブレーキ中のブレーキペダル1の操作時の操作入力およびストロークの関係は図6の実線で示すものとなり、図6の破線で示す通常のブレーキ操作時と異なることはない。したがって自動ブレーキ中のブレーキペダル1の踏み増し操作時に車両運転者が違和感を感じることはなく、ブレーキ操作フィーリングを向上することができる。
【0069】
図7および図8は本発明の第2実施例を示すものであり、図7は非作動状態でのブレーキ液圧制御装置の縦断面図、図8は図7のブレーキ液圧制御装置の後部拡大図である。
【0070】
先ず図7において、このブレーキ液圧制御装置は、たとえばタンデム型であるマスタシリンダMと、ブレーキペダル1から入力されるブレーキ操作力に応じて液圧供給源2の液圧を調圧して前記マスタシリンダMに作用せしめる液圧ブースタ3Bと、前記ブレーキペダル1および液圧ブースタ3B間に介装される入力伝達機構4Bとを備える。
【0071】
マスタシリンダMは、第1実施例のマスタシリンダMと同一の構成を有するものであり、入力伝達機構4Bは、ストロークシリンダ62Bの形状が第1実施例のストロークシリンダ62Aの形状とわずかに異なることを除けば第1実施例の入力伝達機構4Aと同様の構成を有するものであるので詳細な説明を省略する。
【0072】
図8を併せて参照して、液圧ブースタ3Bは、第2シリンダ体30と、第1解放室24に前端を臨ませて第2シリンダ体30に摺動可能に嵌合される調圧バルブシリンダ31Bと、該調圧バルブシリンダ31Bに摺動可能に嵌合される摺動部材92とを備える。
【0073】
調圧バルブシリンダ31Bの中央部には、前端を閉じた装着孔93と、該装着孔93の後端に同軸に連なるとともに後端を第2解放室34に開口した摺動孔94とが設けられており、装着孔93の後端および摺動孔94の前端間には半径方向内方に張り出す第1規制鍔部95aが設けられ、摺動孔94の後端には半径方向内方に張り出す第2規制鍔部95bが設けられる。
【0074】
装着孔93には、入力室96を装着孔93の前端閉塞部との間に形成するようにして弁ハウジング97が装着され、調圧バルブシリンダ31Bには、液圧供給源2に通じる環状室36を前記入力室96に通じさせる入力ポート51が設けられる。また摺動部材92は、入力伝達機構4Bにおけるストロークシリンダ62Bの前端閉塞部に後端を当接させるようにして摺動孔94に摺動可能に嵌合されており、第1規制鍔部95aに当接した弁ハウジング97および摺動部材92間で摺動孔94内には、調圧バルブシリンダ31Bに設けられた出力ポート52に常時通じる出力室98が形成される。また摺動部材92は第2規制鍔部95bによって後退限を規制される。
【0075】
弁ハウジング97内には入力室96に通じる弁室99が形成されており、出力室98および弁室99間にわたって弁ハウジング97に第1弁孔100が設けられ、該第1弁孔100の弁室99側開口端を囲むようにして弁ハウジング97に形成される第1弁座101に着座可能な球状の第1弁体102が弁室99に収容され、弁ハウジング97および第1弁体102間には第1弁体102を第1弁座101に着座させる側にばね付勢する弁ばね103が設けられる。
【0076】
而して第1弁体102が第1弁座101に着座して弁室99および出力室98間が遮断されている状態で弁ハウジング97は入力室96の液圧により規制鍔部95側に押しつけられ、弁ハウジング97は実質的に調圧バルブシリンダ31Bに固定される。
【0077】
出力室98内には、摺動部材92を第2規制鍔部95b側に押圧するばね104が収容されており、摺動部材92は、実質的にはストロークシリンダ62Bと一体的に作動する。
【0078】
しかも摺動部材92には、一端を出力室98に通じさせ得る第2弁孔105が前記第1弁孔100と同軸に設けられる。一方、調圧バルブシリンダ31Bには、第1解放室24に通じる解放ポート53が設けられており、この解放ポート53は、摺動部材92が後退限にある状態で前記第2弁孔105に通じるようにして摺動孔94に開口される。
【0079】
また摺動部材92の出力室98に臨む前端には第2弁孔105を中央部に開口させた第2弁座106が形成されており、この第2弁座106に着座することを可能として出力室98に収容される球状の第2弁体107に、第1弁孔100に挿通される弁軸108の後端が一体に連設され、この弁軸108の前端は第1弁体102に当接している。
【0080】
前記弁軸108には、半径方向外方に張り出す鍔部108aが一体に設けられる。一方、弁ハウジング97には、前記鍔部108aを軸方向移動可能に収納させるガイド筒部97aが出力室98に突出するようにして一体に設けられ、前記ガイド筒部97aの後端には前記鍔部108aに後方側から当接して弁軸108すなわち第2弁体107の後退限を規制する規制鍔部97bが設けられ、ガイド筒部97a内で弁ハウジング97および鍔部108a間には、弁軸108および第2弁体107を後方側に付勢するばね109が設けられる。
【0081】
また調圧バルブシリンダ31Bの前端中央部には、上述の第1実施例と同様に、出力ポート52を倍力液圧室28に通じさせる連通路60を有する押圧ピストン58の後端が嵌合、固着され、該押圧ピストン58の前部は隔壁29を摺動自在かつ液密に貫通する押圧ピストン58の前端は、後部マスタピストン9の小径ピストン23に当接し得るようにして倍力液圧室28に突入する。
【0082】
このような液圧ブースタ3Bでは、液圧供給源2が正常であって充分高圧の液圧が供給される状態では、摺動部材92がストロークシリンダ62Bからのブレーキ操作力の作用に応じて調圧バルブシリンダ31B内で前進位置に摺動することに応じて、第2弁体107が第2弁座106に着座したまま第1弁体102が第1弁座101から離座し、液圧供給源2からの液圧が入力ポート51から入力室96、第1弁孔100および出力室98を経て出力ポート52に作用し、出力室98すなわち倍力液圧室28の液圧が反力として摺動部材92に作用する。また摺動部材92が後退位置に移動したときには、第2弁体107が第2弁座106から離座するとともに第1弁体102が第1弁座101に着座することになり、出力室98すなわち出力ポート52が第2弁孔105および解放ポート53を経て第1解放室24に通じる。
【0083】
このようにして摺動部材92が、ブレーキ操作力および反力がバランスするようにして前進位置および後退位置間を移動するのに応じて、ブレーキ操作力を増幅した倍力液圧を倍力液圧室28で得ることができる。
【0084】
また自動ブレーキのために、液圧ブースタ3Aにおける調圧バルブシリンダ31Aの解放ポート53に通じる第1解放室24は、常閉型電磁弁である第1開閉弁75を介して液圧供給源2に接続されるとともに、常開型電磁弁である第2開閉弁76を介してリザーバRに接続される。
【0085】
この第2実施例によれば、非ブレーキ操作状態で第1および第2開閉弁75,76を開閉制御すると、液圧ブースタ3Bの摺動部材92が後退限にあり、解放ポート53は出力室98を介して出力ポート52に通じているので、液圧供給源2の液圧を調圧して倍力液圧室28に作用させることができ、車輪ブレーキ14A,14Bを自動的にブレーキ作動せしめることができる。
【0086】
この自動ブレーキ時に、液圧ブースタ3Bの摺動部材92は、出力室98すなわち倍力液圧室28の液圧で後退限に押しつけられたままであり、ブレーキペダル1の位置は非ブレーキ操作状態のまま変化することはない。
【0087】
したがって上記第1実施例と同様に、自動ブレーキ時にブレーキペダル1の位置が非ブレーキ操作状態のまま変化することはなく、また自動ブレーキ中のブレーキペダル1の踏み増し操作時に車両運転者が違和感を感じることはないようにして、ブレーキ操作フィーリングを向上することができる。
【0088】
以上、本発明の実施例を説明したが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計変更を行うことが可能である。
【0089】
たとえばマスタシリンダをタンデム型のものではなく、単一のマスタピストンを有するものとすることも可能である。
【0090】
また上記実施例では入力伝達機構4A,4Bが複数たとえば一対のシミュレータばね64,65を備えていたが、単一のシミュレータばねを用いるようにしてもよい。
【0091】
【発明の効果】
以上のように請求項1または2記載の発明によれば、自動ブレーキ時のブレーキ操作部材の位置を不変とし、自動ブレーキ実行中にブレーキ操作部材を操作したときにも操作入力およびストロークの関係が変化しないようにして、ブレーキ操作フィーリングを向上することができる。
即ち、非ブレーキ操作時に第1および第2開閉弁を開閉制御すると、液圧供給源の液圧を調圧して倍力液圧室に作用させることができ、その液圧でマスタピストンを駆動することにより車輪ブレーキを自動的にブレーキ作動せしめることができるが、この際に、摺動部材は倍力液圧室の液圧が作用して後退限にあり、ブレーキ操作部材の位置は非ブレーキ操作状態のまま変化することはない。またこのような自動ブレーキ状態でブレーキ操作部材を操作すると、倍力液圧室の液圧に応じた反力で摺動部材は後退限位置に押しつけられているので、その反力に打ち勝つブレーキ操作力を入力するまで(即ちブレーキ操作力が所定値未満の間)は摺動部材が前進位置に移動することはなく、ブレーキ操作部材はシミュレータばねを圧縮しつつストロークするだけであり、さらにブレーキ操作力を増大する(即ち所定値以上となる)と、ブレーキ操作部材がシミュレータばねを圧縮しつつストロークするのに応じて摺動部材が前進位置および後退位置間で摺動し、車輪ブレーキのブレーキ液圧をさらに増圧することができる。以上により、自動ブレーキ時のブレーキ操作部材の位置が不変とされる上、自動ブレーキ中のブレーキ操作部材の操作時の操作入力およびストロークの関係は、ブレーキ操作による通常のブレーキ時と異なることはないため、車両運転者が違和感を感じることはなく、ブレーキ操作フィーリングを向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例のブレーキ液圧制御装置を非作動状態で示す縦断面図である。
【図2】図1のブレーキ液圧制御装置の前部拡大図である。
【図3】図1のブレーキ液圧制御装置の後部拡大図である。
【図4】液圧供給源が異常な状態でのブレーキ操作時の図1に対応した縦断面図である。
【図5】自動ブレーキ中にブレーキペダルを踏増し操作したときの踏力および出力液圧の関係を示す図である。
【図6】ブレーキペダルの踏力およびストロークの関係を示す図である。
【図7】第2実施例のブレーキ液圧制御装置を非作動状態で示す縦断面図である。
【図8】図7のブレーキ液圧制御装置の後部拡大図である。
【符号の説明】
1・・・ブレーキ操作部材としてのブレーキペダル
4A,4B・・・入力伝達機構
5・・・第1シリンダ体
7・・・出力液圧室
9・・・マスタピストン
14B・・・車輪ブレーキ
28・・・倍力液圧室
30・・・第2シリンダ体
31A,31B・・・調圧バルブシリンダ
32・・・摺動部材としてのスプール弁
51・・・入力ポート
52・・・出力ポート
53・・・解放ポート
75・・・第1開閉弁
76・・・第2開閉弁
92・・・摺動部材
M・・・マスタシリンダ
R・・・リザーバ
Claims (2)
- 車輪ブレーキ(14B)に接続される出力液圧室(7)に前面を臨ませるとともに倍力液圧室(28)に後面を臨ませて後退方向にばね付勢されるマスタピストン(9)が後退限を規制されて第1シリンダ体(5)に摺動可能に嵌合されて成るマスタシリンダ(M)と、第1シリンダ体(5)に一体または別体にして同軸に連設される第2シリンダ体(30)と、液圧供給源(2)に通じる入力ポート(51)、前記倍力液圧室(28)に通じる出力ポート(52)、ならびにリザーバ(R)に通じる解放ポート(53)を有して第2シリンダ体(30)に摺動可能に嵌合される調圧バルブシリンダ(31A,31B)と、前記出力ポート(52)および解放ポート(53)を連通させる後退位置ならびに前記出力ポート(52)および入力ポート(51)を連通させる前進位置間での摺動を可能とするとともに前記倍力液圧室(28)の液圧に基づく反力が後退位置側に向けて作用するようにして前記調圧バルブシリンダ(31A,31B)に後退限を規制されつつ嵌合される摺動部材(32)と、ブレーキ操作部材(1)からのブレーキ操作力を前進位置側に向けて前記摺動部材(32)に伝達する入力伝達機構(4A,4B)とを備える車両用ブレーキ液圧制御装置において、
前記調圧バルブシリンダ(31A,31B)が前記マスタピストン(9)の後方で第2シリンダ体(30)に摺動可能に嵌合され、該調圧バルブシリンダ(31A,31B)に摺動可能に嵌合される前記摺動部材(32)およびブレーキ操作部材(1)間に、シミュレータばね(64,65)を有する前記入力伝達機構(4A,4B)が設けられ、前記液圧供給源(2)が第1開閉弁(75)を介して前記倍力液圧室(28)に接続され、前記リザーバ(R)が第2開閉弁(76)を介して前記解放ポート(53)に接続され、
非ブレーキ操作時に前記第1および第2開閉弁(75,76)に対する開閉制御により前記液圧供給源(2)の液圧を調圧して前記倍力液圧室(28)に作用させることで、前記摺動部材(32)を後退限に保持しながら前記マスタピストン(9)を前進駆動して前記車輪ブレーキ(14B)を自動的にブレーキ作動せしめ、
またこの自動ブレーキ状態で前記ブレーキ操作部材(1)を操作したときには、そのブレーキ操作力が所定値未満の間は、該ブレーキ操作部材(1)が前記摺動部材(32)を後退限に保持させたまま前記シミュレータばね(64,65)を圧縮しつつストロークするだけであり、更にそのブレーキ操作力が前記所定値以上となると、該ブレーキ操作部材(1)が前記シミュレータばね(64,65)を圧縮しつつストロークするのに応じて前記摺動部材(32)を後退位置と前進位置間で摺動させることを特徴とする、車両用ブレーキ液圧制御装置。 - 車輪ブレーキ(14B)に接続される出力液圧室(7)に前面を臨ませるとともに倍力液圧室(28)に後面を臨ませて後退方向にばね付勢されるマスタピストン(9)が後退限を規制されて第1シリンダ体(5)に摺動可能に嵌合されて成るマスタシリンダ(M)と、第1シリンダ体(5)に一体または別体にして同軸に連設される第2シリンダ体(30)と、液圧供給源(2)に通じる入力ポート(51)、前記倍力液圧室(28)に通じる出力ポート(52)、ならびにリザーバ(R)に通じる解放ポート(53)を有して第2シリンダ体(30)に摺動可能に嵌合される調圧バルブシリンダ(31A,31B)と、前記出力ポート(52)および解放ポート(53)を連通させる後退位置ならびに前記出力ポート(52)および入力ポート(51)を連通させる前進位置間での摺動を可能とするとともに前記倍力液圧室(28)の液圧に基づく反力が後退位置側に向けて作用するようにして前記調圧バルブシリンダ(31A,31B)に後退限を規制されつつ嵌合される摺動部材(92)と、ブレーキ操作部材(1)からのブレーキ操作力を前進位置側に向けて前記摺動部材(92)に伝達する入力伝達機構(4A,4B)とを備える車両用ブレーキ液圧制御装置において、前記調圧バルブシリンダ(31A,31B)が前記マスタピストン(9)の後方で第2シリンダ体(30)に摺動可能に嵌合され、該調圧バルブシリンダ(31A,31B)に摺動可能に嵌合される前記摺動部材(92)およびブレーキ操作部材(1)間に、シミュレータばね(64,65)を有する前記入力伝達機構(4A,4B)が設けられ、前記液圧供給源(2)が第1開閉弁(75)を介して前記解放ポート(53)に接続され、前記リザーバ(R)が第2開閉弁(76)を介して前記解放ポート(53)に接続され、
非ブレーキ操作時に前記第1および第2開閉弁(75,76)に対する開閉制御により前記液圧供給源(2)の液圧を調圧して前記倍力液圧室(28)に作用させることで、前記摺動部材(92)を後退限に保持しながら前記マスタピストン(9)を前進駆動して前記車輪ブレーキ(14B)を自動的にブレーキ作動せしめ、
またこの自動ブレーキ状態で前記ブレーキ操作部材(1)を操作したときには、そのブレーキ操作力が所定値未満の間は、該ブレーキ操作部材(1)が前記摺動部材(92)を後退限に保持させたまま前記シミュレータばね(64,65)を圧縮しつつストロークするだけであり、更にそのブレーキ操作力が前記所定値以上となると、該ブレーキ操作部材(1)が前記シミュレータばね(64,65)を圧縮しつつストロークするのに応じて前記摺動部材(92)を後退位置と前進位置間で摺動させることを特徴とする車両用ブレーキ液圧制御装置。
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