JP2003231173A - ウエザストリップの癖付け方法 - Google Patents

ウエザストリップの癖付け方法

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JP2003231173A
JP2003231173A JP2002029484A JP2002029484A JP2003231173A JP 2003231173 A JP2003231173 A JP 2003231173A JP 2002029484 A JP2002029484 A JP 2002029484A JP 2002029484 A JP2002029484 A JP 2002029484A JP 2003231173 A JP2003231173 A JP 2003231173A
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Yoji Yano
洋二 矢野
Hiroyuki Masuda
博之 増田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】見栄えやシール性が低下しにくく、目標とする
湾曲形状に正確に形成でき、製品形状のばらつきが少な
くなるようにウエザストリップを癖付けできるウエザス
トリップの癖付け方法を提供する。 【解決手段】 車体の開口縁部又は閉塞体1の縁部を挟
み込む一対のリップ18,20を取付基部12に備えた
ゴム製のウエザストリップ10を、所定のウエザストリ
ップ部分が湾曲する状態に癖付けするウエザストリップ
の癖付け方法であって、ウエザストリップ部分の取付基
部12を、ベースゴムに熱可塑性樹脂を配合して形成し
ておき、ウエザストリップ部分の取付基部12の両リッ
プ18,20間に可撓性を備えた詰物30を詰め込み、
その詰め込み状態のウエザストリップ部分を成形型40
に湾曲させて取り付け、その取付状態でウエザストリッ
プ部分を加熱し、加熱後に詰物30を両リップ18,2
0間から取り出す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術】本発明は、車体の開口縁部又は閉
塞体の縁部を挟み込む一対のリップを取付基部に備えた
ゴム製のウエザストリップを、所定のウエザストリップ
部分が湾曲する状態に癖付けするウエザストリップの癖
付け方法に関する。
【0002】
【従来の技術】図5(a),図5(b),図5(c)に
上記のウエザストリップ106を示してある。同図にお
いて101は取付基部、102は中空シール部である。
取付基部101は車体の開口縁部又は閉塞体の縁部を挟
み込む一対のリップ104,105を備え、一方のリッ
プ104は中空状に形成してある。
【0003】このウエザストリップ106は押出成形に
よって直線状に形成されるが、ウエザストリップ106
が組み付けられる車体の開口には湾曲部があることか
ら、この湾曲部に確実に組み付けることができるように
所定のウエザストリップ部分を湾曲状に癖付けしなけれ
ばならない。
【0004】この癖付けの手段として、従来、ウエザス
トリップ全体をゴムだけで形成しておき、図6(a),
図6(b)に示すように、自由変形を許す状態にした所
定のウエザストリップ部分を湾曲させて下型111に取
り付け、一対のリップ104,105の間に中型113
を挿入させるとともに、上型112を被せて所定時間加
熱するという方法があった(下型111・中型113・
上型112で成形型110を構成している)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の方法によれば、自由変形を許す状態にしたウエザス
トリップ部分を湾曲させていたために、図7(a),図
7(b),図7(c)に示すように、曲げの内側に対応
する部位に生じる圧縮応力でリップ104に折れやしわ
が生じていた。そして、ウエザストリップ部分を下型1
11に取付けた状態や、リップ104,105の間に中
型113を挿入させた状態でも折れやしわが回復するこ
とがなく、癖付け後に製品に折れやしわが残って見栄え
が悪くなるとともに、シール性を低下させやすくなると
いう問題があった。
【0006】さらに、ウエザストリップ全体をゴムだけ
で形成してあるために、ウエザストリップを下型111
から取り外すと弾性復元力によって所望の湾曲形状から
変形して、製品形状がばらつきやすいという問題があっ
た。
【0007】本発明は上記実情に鑑みて成されたもの
で、見栄えやシール性が低下しにくく、目標とする湾曲
形状に正確に形成できて、製品形状のばらつきが少なく
なるように癖付けできるウエザストリップの癖付け方法
を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、冒頭に記載し
たウエザストリップの癖付け方法であって、前記ウエザ
ストリップ部分の取付基部を、ベースゴムに熱可塑性樹
脂を配合して形成しておき、前記ウエザストリップ部分
の取付基部の両リップ間に可撓性を備えた詰物を詰め込
み、その詰め込み状態のウエザストリップ部分を成形型
に湾曲させて取り付け、その取付状態で前記ウエザスト
リップ部分を加熱し、加熱後に前記詰物を前記両リップ
間から取り出すことを特徴とする。
【0009】本発明によれば、ウエザストリップ部分の
取付基部の両リップ間に可撓性を備えた詰物を詰め込
み、その詰め込み状態のウエザストリップ部分を成形型
に湾曲させて取り付けるから、湾曲に伴って折れようと
する曲げの内側のリップを、ウエザストリップ部分と共
に湾曲する詰物で受け止めて、そのリップが折れるのを
抑制することができる。そして、同様の理由で前記リッ
プにしわがよるの抑制することができる。このように折
れやしわの発生を抑制した状態でウエザストリップ部分
を加熱することで、癖付け後に製品に折れやしわが残る
不具合や、シール性が低下する不具合を回避することが
できる。
【0010】また、前記ウエザストリップ部分の取付基
部を、ベースゴムに熱可塑性樹脂を配合して形成してお
くから、取付基部内の熱可塑性樹脂が加熱後の冷却によ
って硬化し、成形型から取り外したウエザストリップ部
分が復帰変形しにくくなる。従って、ウエザストリップ
部分を目標とする湾曲形状に正確に形成しやすくなり、
製品形状のばらつきを少なくすることができる。
【0011】そして上記のように取付基部内の熱可塑性
樹脂が硬化して、湾曲したウエザストリップ部分が復帰
変形しにくくなるから、取付基部内に熱可塑性樹脂が含
まれていないウエザストリップを癖付けする場合に比べ
ると、加熱時間が短くて済んで加熱時間を短縮化するこ
とができる。さらに中型が不要で成形型を簡素化するこ
とができる。
【0012】本発明においては、前記熱可塑性樹脂は融
解温度100℃〜110℃のポリオレフィンであり、前
記取付基部は、前記ベースゴムに、ゴムコーティングし
た発泡剤を配合するとともに前記ポリオレフィンを配合
して所定の硬度の発泡ゴムに形成しておく手段を取るこ
とができる。
【0013】この手段によれば、取付基部を所定の硬度
の発泡ゴムに形成して軽量化を図ったウエザストリップ
において、前述した作用・効果と同様の作用・効果を奏
することができる。前記所定の硬度とは、車体の開口縁
部又は閉塞体の縁部からの取付基部の抜けを防止できる
硬度である。この硬度に設定するには発泡剤が小さい粒
径のものでなくてはならず、このような小さい粒径の発
泡剤をそのままの状態でベースゴムに配合した場合、発
泡剤の分散性が悪くなって取付基部の品質が低下するの
で、上記の手段ではゴムコーティングした発泡剤をベー
スゴムに配合し、これにより発泡剤の分散性を高めて、
取付基部を均一に発泡した発泡ゴムに形成する。
【0014】そして、前記ベースゴムに融解温度100
℃〜110℃のポリオレフィンを配合して取付基部を形
成することで、混練り性・押し出し性を悪化させずにゴ
ム硬度を維持できるようにし、車体の開口縁部又は閉塞
体の縁部からの取付基部の抜けを防止する。
【0015】この手段では、取付基部内のポリオレフィ
ンが加熱後の冷却によって硬化し、成形型から取り外し
たウエザストリップ部分が復帰変形しにくくなる。従っ
て、ウエザストリップ部分を、目標とする湾曲形状に正
確に形成しやすくなり、製品形状のばらつきを少なくす
ることができる。
【0016】つまり、取付基部の軽量化を図った上記の
ウエザストリップでは、ゴム硬度の維持のためにベース
ゴムに配合したポリオレフィンを、取付基部の湾曲形状
を正確に設定するためのポリオレフィンとして兼用する
ことができ、ベースゴムにポリオレフィンを新たに配合
する必要がなくなる。従って、癖付けのためのコストを
低廉化できる。
【0017】本発明において前記詰物がシリコンゴムで
あると、詰物がゴム製のウエザストリップ部分によくな
じみ、詰物をウエザストリップ部分と一体に湾曲させや
すくなる。その結果、湾曲に伴って折れようとする曲げ
の内側のリップを、ウエザストリップ部分と共に湾曲す
る詰物で確実に受け止めて、ウエザストリップ部分の折
れやしわの発生をより回避しやすくなる。また、加熱後
にウエザストリップ部分から詰物を取り外しやすいとい
う利点もある。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。
【0019】図1に、自動車のサンルーフ部用のウエザ
ストリップ10を示してある。サンルーフ部は、車体の
天井に四角形の開口を形成するとともに、閉塞体1で前
記開口を開閉するようにした構造で、ウエザストリップ
10は、閉塞体1の周縁部に取り付けられた状態で開口
縁部2との間の隙間をシールする。
【0020】本発明は、ウエザストリップ10を所定の
ウエザストリップ部分が湾曲する状態に癖付けする方法
であり、最初にウエザストリップ10の構造について説
明し、その後にウエザストリップの癖付け方法について
説明する。
【0021】前記ウエザストリップ10は、閉塞体1の
周縁部に取り付ける取付基部12と、開口縁部2に当接
する中空シール部14とを設け、取付基部12と中空シ
ール部14の間に、閉塞体1の周縁部に設けた金属製の
フランジ4を挿入させる隙間22を設けて構成してあ
り、中空シール部14を通常のスポンジゴム配合のゴム
組成物でスポンジゴムに形成するとともに、取付基部1
2を、前記スポンジゴムよりも比重が大きい発泡ゴムに
形成してウエザストリップの軽量化を図ってある。
【0022】前記取付基部12は閉塞体1の周縁部を挟
み込む三角中空状の第1リップ18と、断面が舌片状の
第2リップ20とを設け、第1リップ18で閉塞体1の
周縁部とフランジ4の間をシールし、第2リップ20で
閉塞体1の周縁部を上方側から覆うよう構成してある。
図1において28はウレタン接着材である。この取付基
部12を前記スポンジゴムよりも比重が大きい発泡ゴム
に形成したのは、軽量化を図ることができながら、閉塞
体1の縁部からの抜けを防止できる硬度を維持できるよ
うにするためである。詳しくは、ベースゴムに、ゴムコ
ーティングした発泡剤を配合するとともに、融解温度1
00℃〜110℃のポリオレフィンを配合して形成して
ある。
【0023】ベースゴムとしては、ウエザストリップ1
0に要求される特性を満足するものであれば特に限定さ
れないが、エチレンプロピレンジエン共重合体ゴム(E
PDM)が好適に用いられる。
【0024】発泡剤としては、細かい独立気泡をつくる
ため粒径の小さいものを好適に使用する。例えば、OB
SH(4,4´―オキシビス(ベンゼンスルホニルヒド
ラジド)系発泡剤を用いることができ、特に平均粒径が
25μm以下であるOBSH系発泡剤が好ましい。
【0025】この粒径の小さい発泡剤を予めゴムでコー
ティングしておくことでベースゴムに対する分散性を高
めることができる。コーティングゴムとしてはベースゴ
ムと同種のゴムを用いることが好ましい。これにより、
分散性を一段と向上させることができ、また、成形時に
発泡剤の周りにはコーティング層がないのと同様な状態
になることから、コーティング層に阻害されることなく
発泡剤の作用を奏させることができ、発泡バラツキ等を
抑制することができる。ベースゴムとしてEPDMゴム
を用いた場合、発泡剤もEPDMゴムでコーティングす
ることが好ましい。
【0026】コーティングに用いるEPDMゴムは、ベ
ースゴムよりもムーニー粘度が低いものを用いることが
好ましい。これによりベースゴムに練りこむ際の混練り
性や分散性を向上させることができる。具体的には10
0℃でのムーニー粘度(ML 1+4(100℃))が30
〜50であるEPDMゴムが好ましい。
【0027】発泡剤をゴムでコーティングする方法とし
ては、ニーダ等の混合機を用いてコーティングゴムと発
泡剤とを混ぜ合わせる方法が挙げられる。その際、両者
の配合割合は、発泡剤100重量部に対してコーティン
グゴム20〜50重量部であることが好ましい。コーテ
ィングゴムが20重量部未満であるとコーティングが困
難であり、50重量部を越えるとベースゴムの粘度に影
響が出る。
【0028】このようにして得られた混合物は、ベース
ゴムに練りこむ際の混練り性をよくするため、4〜10
mmサイズの角柱や円柱などのペレット状に成形される
ことが好ましく、このペレット状成形体の形態でベース
ゴムに添加される。ゴムコーティングした発泡剤は、水
分による発泡バラツキを抑えるために、水分率を0.1
重量%以下とすることが好ましい。ゴムコーティングし
た発泡剤は、ベースゴム100重量部に対して、コーテ
ィングゴムを除く発泡剤成分が0.5〜2.0重量部と
なるように配合することが好ましい。
【0029】上記ゴム組成物に融解温度100〜110
℃のポリオレフィンを配合することにより混練り性や押
し出し性を悪化させずに製品硬度を維持することができ
る。ポリオレフィンとしては、ポリエチレン・ポリプロ
ピレン・ポリブチレンなどが挙げられ、特にポリエチレ
ンが好適である。より詳細には、比重の低下、押し出し
性の向上のため、密度0.91〜0.93g/cm3
ピカット軟化温度(JIS K 7206)70〜10
0℃の低密度ポリエチレンが好ましく用いられる。
【0030】前記ポリオレフィンは、添加しすぎると混
練り性が悪化するため、ベースゴム100重量部に対し
て5〜30重量部程度配合されることが好適である。上
記ゴム組成物には、そのほかに、通常のウエザストリッ
プ用ゴム組成物に用いられるカーボンブラック・プロセ
スオイル・亜鉛華・加硫促進剤などの各種添加剤を必要
に応じて配合する。
【0031】ウエザストリップ10は、上記した高硬度
発泡ゴム配合のゴム組成物と、通常のスポンジゴム配合
のゴム組成物とを用いて、両者を一体に押し出し成形す
ることにより製造することができ、押し出し成形方法と
しては従来公知の方法を採用することができる。すなわ
ち、公知の押し出し機を用いて、取付基部12を高硬度
発泡ゴム配合のゴム組成物により押し出すとともに、中
空シール部14をスポンジゴム配合のゴム組成物により
取付基部12と一体に直線状に押し出す。
【0032】ところで、サンルーフ部の開口には湾曲部
(コーナー部)があることから、この湾曲部に確実に組
み付けることができるように、押出成形されたウエザス
トリップ10を、所定のウエザストリップ部分が湾曲す
る状態に次の手順で癖付けする。 (1)図2に示すように、閉塞体1の周縁部に対応する
ウエザストリップ部分の取付基部12における第1リッ
プ18と第2リップ20の間に可撓性を備えた詰物30
を詰め込む。この詰物30は硬度70°〜80°のシリ
コンゴムから成り、第1リップ18と第2リップ20の
間の空間とほぼ同一の断面形状に形成してある。また、
図3に示すように、詰物30の全長を前記ウエザストリ
ップ部分とほぼ同じ長さに設定してある。 (2)図4(a),図4(b)に示すように、前記ウエ
ザストリップ部分を折曲しながら下型42の上面のセッ
ト溝46内に、その一端側からウエザストリップ10を
嵌めていき、その後に上型44を被せる(下型42と上
型44で成形型としての金型40を構成している)。
【0033】上記のように、ウエザストリップ部分を湾
曲させる前に、第1リップ18と第2リップ20の間に
可撓性を備えた詰物を30詰め込み、その詰め込み状態
のウエザストリップ部分を下型42に湾曲させて取り付
けるから、湾曲に伴って折れようとする曲げの内側の第
1リップ18を、ウエザストリップ部分と共に湾曲する
詰物30で受け止めて、第1リップ18が折れるのを抑
制することができるとともに、第1リップ18リップに
しわがよるの抑制することができる。 (3)金型40を所定時間加熱する。加熱温度・加熱時
間はウエザストリップ10を構成する加硫ゴムの組成に
もよるが、通常100℃〜180℃で5分〜7分程度が
好ましい。金型40は、ウエザストリップ10を取り付
ける前に予め加熱しておいてもよく、また、取り付け後
に加熱してもよい。 (4)上型44を開き、下型42からウエザストリップ
10を取り出して、ウエザストリップ10から詰物30
を取り出す。これによりウエザストリップ部分が湾曲状
に癖付けされたウエザストリップ10を得る。
【0034】このように、本発明のウエザストリップの
癖付け方法は、所定のウエザストリップ部分の取付基部
12を、ベースゴムに熱可塑性樹脂としてのポリオレフ
ィンを配合して形成しておき、ウエザストリップ部分の
取付基部12の第1リップ18と第2リップ20の間に
可撓性を備えた詰物30を詰め込み、その詰め込み状態
のウエザストリップ部分を成形型としての金型40に湾
曲させて取り付け、その取付状態でウエザストリップ部
分を加熱し、加熱後に詰物30を両リップ18,20間
から取り出すという方法である。
【0035】この方法によれば、上記(2)のように、
ウエザストリップ10を金型40に取り付けた状態で第
1リップ18が折れるのを抑制することができるととも
に、第1リップ18にしわがよるの抑制することがで
き、折れやしわの発生を抑制した状態でウエザストリッ
プ部分を加熱することで、癖付け後に製品に折れやしわ
が残る不具合や、シール性を低下させる不具合を回避す
ることができる。
【0036】そして、前記ウエザストリップ部分の取付
基部12を、ベースゴムにポリオレフィンを配合して形
成しておくから、取付基部12内のポリオレフィンが冷
却によって硬化して、湾曲したウエザストリップ部分が
復帰変形しにくくなる。従って、目標とする湾曲形状に
正確に形成しやすくなり、製品形状のばらつきを少なく
することができる。
【0037】前記ウエザストリップ10は車体の開口縁
部側に取り付けられるものであってもよい。
【0038】前記ウエザストリップ部分の取付基部12
だけを、ベースゴムに熱可塑性樹脂を配合して形成して
おいてもよい。
【0039】本発明はソリッドゴムからなるウエザスト
リップにも適用することができる。この場合、ベースゴ
ムに発泡剤を配合することなく熱可塑性樹脂(一例とし
てポリオレフィン)だけを配合して取付基部12を形成
する。
【0040】
【発明の効果】従って、本発明によれば、見栄えやシー
ル性が低下しにくく、目標とする湾曲形状に正確に形成
でき、製品形状のばらつきが少なくなるようにウエザス
トリップを癖付けできるウエザストリップの癖付け方法
を提供することができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】自動車のサンルーフ部に取り付けたウエザスト
リップを示す断面図
【図2】ウエザストリップの一対のリップ間に詰物を詰
め込んだ状態を示す図
【図3】湾曲させたウエザストリップを示す図
【図4】(a)はウエザストリップを成形型に取り付け
る方法を示す図、(b)はそのA―A線断面図
【図5】(a)は従来例の方法によるウエザストリップ
を示す図、(b)は湾曲部を示す図、(c)は(a),
(b)におけるB−B線断面図
【図6】(a)は従来の方法でウエザストリップを成形
型に取り付けた状態を示す平面図、(b)はそのC−C
線断面図
【図7】(a),(b)は従来の方法で湾曲させたウエ
ザストリップに生じる不具合部を示す斜視図、(c)は
(b)のD−D線断面図
【符号の説明】
1 閉塞体 10 ウエザストリップ 12 取付基部 18,20 リップ 30 詰物 40 成形型
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3D201 AA01 AA28 CA02 DA08 DA23 DA31 DA49 EA01B EA04B FA04 FA14 4F209 AA04 AA45 AB02 AC02 AH23 NA01 NB01 NG07 NH06 NJ22 NK01 NK10

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体の開口縁部又は閉塞体の縁部を挟み
    込む一対のリップを取付基部に備えたゴム製のウエザス
    トリップを、所定のウエザストリップ部分が湾曲する状
    態に癖付けするウエザストリップの癖付け方法であっ
    て、 前記ウエザストリップ部分の取付基部を、ベースゴムに
    熱可塑性樹脂を配合して形成しておき、前記ウエザスト
    リップ部分の取付基部の両リップ間に可撓性を備えた詰
    物を詰め込み、その詰め込み状態のウエザストリップ部
    分を成形型に湾曲させて取り付け、その取付状態で前記
    ウエザストリップ部分を加熱し、加熱後に前記詰物を前
    記両リップ間から取り出すウエザストリップの癖付け方
    法。
  2. 【請求項2】 前記熱可塑性樹脂は融解温度100℃〜
    110℃のポリオレフィンであり、前記取付基部は、前
    記ベースゴムに、ゴムコーティングした発泡剤を配合す
    るとともに前記ポリオレフィンを配合して所定の硬度の
    発泡ゴムに形成しておく請求項1記載のウエザストリッ
    プの癖付け方法。
  3. 【請求項3】 前記詰物はシリコンゴムである請求項1
    又は2記載のウエザストリップの癖付け方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103950189A (zh) * 2013-12-13 2014-07-30 湖北航宇嘉泰飞机设备有限公司 用于嵌套结构塑料线材热弯成型的工艺
KR101497384B1 (ko) * 2006-07-21 2015-03-02 가부시키가이샤 아데카 가교형 시아닌화합물 및 상기 화합물을 사용한 광학기록재료

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