JP2003237497A - ウエザストリップ - Google Patents

ウエザストリップ

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JP2003237497A
JP2003237497A JP2002033643A JP2002033643A JP2003237497A JP 2003237497 A JP2003237497 A JP 2003237497A JP 2002033643 A JP2002033643 A JP 2002033643A JP 2002033643 A JP2002033643 A JP 2002033643A JP 2003237497 A JP2003237497 A JP 2003237497A
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JP
Japan
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rubber
foaming agent
weather strip
mounting base
base
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JP2002033643A
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English (en)
Inventor
Yoji Yano
洋二 矢野
Hiroyuki Masuda
博之 増田
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Toyo Tire Corp
Original Assignee
Toyo Tire and Rubber Co Ltd
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  • Seal Device For Vehicle (AREA)
  • Manufacture Of Porous Articles, And Recovery And Treatment Of Waste Products (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】軽量化を図ることができる構造でありながら、
取付基部に埋設された芯材の錆びつきを回避することが
できるウエザストリップを提供する。 【解決手段】芯材12が埋設され内側にフランジ保持リ
ップ20を有する断面ほぼU字状の取付基部14と、取
付基部14から突出するシール部16とを設け、シール
部16をスポンジゴムで形成してあるウエザストリップ
であって、取付基部14は、スポンジゴムよりも比重が
大きく、かつ、吸水率が0.05%以下(0%は含ま
ず)の発泡ゴムになるように、平均粒径が設定値以下の
ゴムコーティングした発泡剤をベースゴムに配合して形
成してある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、芯材が埋設され内
側にフランジ保持リップを有する断面ほぼU字状の取付
基部と、前記取付基部から突出するシール部とを設け、
前記シール部をスポンジゴムで形成してあるウエザスト
リップに関する。
【0002】
【従来の技術】上記のウエザストリップは、取付基部が
自動車の車体開口縁部側やドア縁部側のフランジに取り
付けられ、スポンジゴムから成るシール部がドア閉時に
車体とドアとの間で圧縮変形してシール機能を発揮す
る。従来、上記のウエザストリップの取付基部はソリッ
ドゴムで形成してあった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】近年、車両の軽量化が
要請されてきており、ウエザストリップでも軽量化が求
められている。しかしながら、上記従来の構成によれば
取付基部をソリッドゴムで形成してあったためにウエザ
ストリップの軽量化が十分ではなかった。そこで、取付
基部が発泡ゴムから成るように、発泡剤をベースゴムに
配合して取付基部を形成する手段が考えられるが、この
手段によれば次のような問題がある。
【0004】つまり、この手段による場合、取付基部を
シール部と同じスポンジゴムで形成したのでは、取付基
部がフランジからの抜け力を確保できなくなることか
ら、細かい気泡を形成する粒径の小さい発泡剤を用い
て、取付基部をより硬度の高い発泡ゴムに形成しなけれ
ばならない。ところが、粒径の小さい発泡剤はそのまま
の状態では均一に分散しにくいため、発泡剤が不均一に
発泡して隣り合う気泡同士がつながりやすくなる。その
結果、取付基部内の芯材を外気や水分に触れさせる連続
気泡となって、一般に金属から成る芯材が錆びやすくな
る。
【0005】本発明は上記実情に鑑みて成されたもの
で、その目的は、軽量化を図ることができる構造であり
ながら、取付基部に埋設された芯材の錆びつきを回避す
ることができるウエザストリップを提供する点にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の特徴構成は、冒
頭に記載したウエザストリップにおいて、前記取付基部
は、前記スポンジゴムよりも比重が大きく、かつ、吸水
率が0.05%以下(0%は含まず、以下同じ)の発泡
ゴムになるように、平均粒径が設定値以下のゴムコーテ
ィングした発泡剤をベースゴムに配合して形成してある
点にある。
【0007】この構成によれば、取付基部がスポンジゴ
ムよりも比重が大きい発泡ゴムから成るから、取付基部
をシール部より硬度の高い発泡ゴムに形成できて、フラ
ンジからの抜け力を確保することができる。
【0008】そして、平均粒径が設定値以下のゴムコー
ティングした発泡剤をベースゴムに配合して取付基部を
形成し、これにより取付基部の吸水率を0.05%以下
にしてあるから、取付基部に埋設された芯材が錆びやす
くなるのを防止することができる。取付基部の吸水率を
0.05%以下にできるのは次のような作用による。つ
まり、ゴムコーティングした発泡剤をベースゴムに配合
することで、発泡剤のベースゴムに対する分散性を高め
ることができ、しかも、このゴムコーティングした発泡
剤は平均粒径が設定値以下であるから、隣り合う気泡同
士がつながるのを抑制できて取付基部内の各気泡を独立
気泡にすることができる。これにより、取付基部のより
内部側の気泡内に水分が入り込むのを防止できて、取付
基部の吸水率を0.05%以下にすることができる。
【0009】本発明者は、後述する[表1]に示すよう
に、平均粒径が設定値以下(一例として25μm以下)
のゴムコーティングした発泡剤をベースゴムに配合して
取付基部を形成することで、取付基部の吸水率を0.0
5%以下にできることを確認した。この点については後
で詳しく説明する。
【0010】本発明において、スコーチ時間が設定時
間、例えば8分程度になるように加硫を促進させてウエ
ザストリップを形成してあると、[表1]の実施例3,比
較例1に示すように、10分程度になるように加硫して
形成したものに比べ(発泡剤の平均粒径は同じとする)、
より吸水率を低くすることができて好ましい。
【0011】本発明において、発泡剤をコーティングす
るゴムと前記ベースゴムが共にEPDMであると、コー
ティングゴムとベースゴムが同種のゴムであることか
ら、発泡剤の分散性がよりよくなるとともに、押し出し
成形などの成形の際に、発泡剤の周りはコーティング層
がないのと同様な状態になることから、コーティング層
に阻害されることなく発泡剤の作用を奏させることがで
きる。
【0012】前記発泡剤をコーティングするゴムのムー
ニー粘度はベースゴムのムーニー粘度よりも低くしてあ
ることが好ましい。これにより、発泡剤をベースゴムに
練りこむ際の混練り性・分散性を向上させることができ
る。
【0013】また、前記ゴムコーティングした発泡剤を
ベースゴムに配合するとともに、融解温度100℃〜1
10℃のポリオレフィンを配合して取付基部を形成して
あると、混練り性・押し出し性を悪化させずにゴム硬度
を維持でき、取付基部のフランジからの抜け力を安定的
に保持しやすくなる。
【0014】さらに本発明において、前記発泡剤が4,
4´―オキシビス(ベンゼンスルホニルヒドラジド)で
あると、より細かい気泡を形成しやすくなる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1にウエザストリップ10を示
してある。このウエザストリップ10は、金属製の芯材
12が埋設された断面ほぼU字状の取付基部14と、取
付基部14の上面から突出する中空シール部16と、取
付基部14から外周側に突出するシールリップ18とか
ら成る。
【0016】図1,図2に示すように前記取付基部14
は、自動車の後面側における開口の周縁部に突設したフ
ランジ4に取り付けられ、中空シール部16が前記開口
に対する蓋体3の周縁部に当接するとともに、シールリ
ップ18が車体パネルに当接して、蓋体3の周縁部と開
口の周縁部との間をシールする。
【0017】前記取付基部14の内側にフランジ4を保
持する複数のフランジ保持リップ20を設けてある。こ
の保持リップ20は取付基部14のU字の内側における
相対向する面から対を成して突出している。
【0018】前記中空シール部16とシールリップ18
は、一般に用いられている比重0.45〜0.80のス
ポンジゴムから成る。フランジ保持リップ20を含む取
付基部14は細かな気泡を持ち、スポンジゴムよりも比
重が大きくて硬度が高く、かつ、吸水率が低い高硬度低
吸水率発泡ゴムから成る。この高硬度低吸水率発泡ゴム
の比重は好ましくは0.9〜1.0であり、比重1.0
〜1.2である従来のソリッドゴムに比べて軽量化を図
ってある。また、前記吸水率は好ましくは0.01〜
0.05%である。
【0019】上記の高硬度低吸水率発泡ゴムは、ゴムコ
ーティングした平均粒径が設定値以下の発泡剤をベース
ゴムに配合して成るゴム組成物から形成してある。ベー
スゴムとしては、ウエザストリップ10に要求される特
性を満足するものであれば特に限定されないが、エチレ
ンプロピレンジエン共重合体ゴム(EPDM)が好適に
用いられる。
【0020】発泡剤としては、細かい独立気泡をつくる
ため粒径の小さいものを好適に使用する。例えば、OB
SH(4,4´―オキシビス(ベンゼンスルホニルヒド
ラジド)系発泡剤を用いることができ、特に平均粒径が
25μm以下であるOBSH系発泡剤が好ましい。
【0021】この粒径の小さい発泡剤を予めゴムでコー
ティングしておくことでベースゴムに対する分散性を高
めることができる。コーティングゴムとしてはベースゴ
ムと同種のゴムを用いることが好ましい。これにより、
分散性を一段と向上させることができ、また、成形時に
発泡剤の周りにはコーティング層がないのと同様な状態
になることから、コーティング層に阻害されることなく
発泡剤の作用を奏させることができ、発泡バラツキ等を
抑制することができる。ベースゴムとしてEPDMゴム
を用いた場合、発泡剤もEPDMゴムでコーティングす
ることが好ましい。
【0022】コーティングに用いるEPDMゴムは、ベ
ースゴムよりもムーニー粘度が低いものを用いることが
好ましい。これによりベースゴムに練りこむ際の混練り
性や分散性を向上させることができる。具体的には10
0℃でのムーニー粘度(ML 1+4(100℃))が30
〜50であるEPDMゴムが好ましい。
【0023】発泡剤をゴムでコーティングする方法とし
ては、ニーダ等の混合機を用いてコーティングゴムと発
泡剤とを混ぜ合わせる方法が挙げられる。その際、両者
の配合割合は、発泡剤100重量部に対してコーティン
グゴム20〜50重量部であることが好ましい。コーテ
ィングゴムが20重量部未満であるとコーティングが困
難であり、50重量部を越えるとベースゴムの粘度に影
響が出る。
【0024】このようにして得られた混合物は、ベース
ゴムに練りこむ際の混練り性をよくするため、4〜10
mmサイズの角柱や円柱などのペレット状に成形される
ことが好ましく、このペレット状成形体の形態でベース
ゴムに添加される。
【0025】ゴムコーティングした発泡剤は、水分によ
る発泡バラツキを抑えるために、水分率を0.1重量%
以下とすることが好ましい。
【0026】ゴムコーティングした発泡剤は、ベースゴ
ム100重量部に対して、コーティングゴムを除く発泡
剤成分が0.5〜2.0重量部となるように配合するこ
とが好ましい。
【0027】上記ゴム組成物には融解温度100〜11
0℃のポリオレフィンを配合することが好ましく、これ
により混練り性や押し出し性を悪化させずに製品硬度を
維持することができる。ポリオレフィンとしては、ポリ
エチレン・ポリプロピレン・ポリブチレンなどが挙げら
れ、特にポリエチレンが好適である。より詳細には、比
重の低下、押し出し性の向上のため、密度0.91〜
0.93g/cm3、ピカット軟化温度(JIS K
7206)70〜100℃の低密度ポリエチレンが好ま
しく用いられる。
【0028】前記ポリオレフィンは、添加しすぎると混
練り性が悪化するため、ベースゴム100重量部に対し
て5〜30重量部程度配合されることが好適である。上
記ゴム組成物には、そのほかに、通常のウエザストリッ
プ用ゴム組成物に用いられるカーボンブラック・プロセ
スオイル・亜鉛華・加硫促進剤などの各種添加剤を必要
に応じて配合する。
【0029】ウエザストリップ10は、上記した高硬度
低吸水率発泡ゴム配合のゴム組成物と、通常のスポンジ
ゴム配合のゴム組成物とを用いて、両者を一体に押し出
し成形することにより製造することができ、押し出し成
形方法としては従来公知の方法を採用することができ
る。すなわち、公知の押し出し機を用いて、芯材12が
埋設された取付基部14を高硬度発泡ゴム配合のゴム組
成物によりフラットな断面形状に押し出すとともに、中
空シール部16とシールリップ18をスポンジゴム配合
のゴム組成物により取付基部14と一体に押し出す。
【0030】加硫はスコーチ時間t5が設定時間、例え
ば8分程度になるように促進させて行うと、後述の実施
例の項で説明するように、10分程度になるようにして
行ったものに比べて、より吸水率を低くすることができ
て好ましい(発泡剤の平均粒径は同じとする)。
【0031】そして冷却後に、取付基部14を断面U字
状に曲げ加工することによりウエザストリップ10が製
造される。
【0032】このようにして製造されたウエザストリッ
プ10では、ベースゴムに配合する発泡剤をゴムコーテ
ィングしてあるから、発泡剤のベースゴムに対する分散
性を高めることができ、しかも、発泡剤は平均粒径が設
定値以下のものであるから、隣り合う気泡同士がつなが
るのを抑制できて、取付基部14のより内部側の気泡内
に水分が入り込むのを防止でき、これにより吸水率を
0.05%以下にして芯材12が錆びやすくなるのを防
止することができる。また、取付基部14の表面に凹凸
が生じにくくなり外観に優れる。
【0033】そして、取付基部14を高硬度低吸水率発
泡ゴムで形成したことにより、ソリッドゴムに比べて比
重が小さいことから軽量化が図られ、中空シール部16
やシールリップ18を形成するスポンジゴムと表面肌状
態が似ていることから色差が軽減され、さらに、発泡に
よって取付基部14が変形しやすくなり車体開口部のコ
ーナー部に対する追従性が向上する。
【0034】特に上記のように押し出し成形されたウエ
ザストリップの端部同士を型成形部で接続するに際し、
成形時間の短縮化やリサイクル性の観点から型成形部に
熱可塑性エラストマーを使用する場合には、押し出し成
形部と型成形部との間の接着性を向上させることができ
る。すなわち、取付基部14がソリッドゴムから成る場
合、型成形部の熱可塑性エラストマーとの間で十分な接
着力が得られないことから、型成形の前提として、押し
出し成形部の端面をバフ掛け等で粗面化したり、溶剤で
汚れをふき取ったり、あるいはまた型成形の直前に押し
出し成形部の端末をカットしたりする必要がある。これ
に対して、上記のように取付基部14を高硬度低吸水率
発泡ゴムで形成した場合、押し出し成形部の端面に気泡
があるため、バフ掛けしたのと同じ状態になり、型成形
部との接着強度を向上させることができる。
【0035】さらに、フランジ4からの抜け力を保持す
るため取付基部14のゴム硬度が重要であるが、上記の
ように高硬度低吸水率発泡ゴム配合のゴム組成物に低融
解温度のポリオレフィンを配合したことにより、混練り
性や押し出し性を悪化させずにゴム硬度を維持すること
ができ、取付基部14のフランジ4からの抜け力を保持
することができる。
【0036】
【実施例】以下、実施例及び比較例を挙げて本発明をさ
らに具体的に比較する(本発明はこれら実施例に限定さ
れるものではない)。 [ゴムコーティング発泡剤の調製]発泡剤としてOBSH
系発泡剤(ネオセルボンN1000M、永和化成工業株
式会社製)を用い、これにコーティングするゴムとして
100℃でのムーニー粘度が40であるEPDMゴムを
用いて、発泡剤100重量部とゴム25重量部をニーダ
に投入し均一に混合した。これを押し出し機から直径4
mmの円柱状に押し出し、4mm間隔で切断することに
より、ゴムコーティングされた発泡剤のペレットを調製
した。4mm厚のシート状のものを押し出し、これを4
mm×4mmで裁断することでペレットを作製すること
もできる。 [ウエザストリップの作製]ベースゴムとして125℃で
のムーニー粘度(ML1+4(125℃))が55〜75
でヨウ素価が10〜20であるEPDMゴムを用い、こ
れに表1に示す配合に従って各成分を添加し、ニーダを
用いてゴム組成物を調製した。表中、ポリエチレンとし
ては、密度0.918g/cm3、融解温度105℃、
ビカット軟化温度83℃である低密度低融解温度のポリ
エチレン(スミカセンG804、住友化学工業株式会社
製)を用いた。また発泡剤は、実施例1〜3、比較例1
〜4では上記のように調製したゴムコーティング発泡剤
のペレットを用い、比較例4ではゴムコーティングして
ないOBSH系発泡剤を用いた。
【0037】加硫促進剤としては、2−メルカプトベン
ゾチアノール(商品名 ノクセラーM(大内新興化学株
式会社製))、ジブチルジチオカルバミン酸亜鉛(商品
名ノクセラーBZ(大内新興化学株式会社製))、テト
ラメチルチウラムジスフィルド(商品名 ノクセラーT
T(大内新興化学株式会社製))を用いた。得られたゴ
ム組成物を取付基部のためのゴム配合物として用いて、
図1に示すウエザストリップを押し出し成形により作製
した。ウエザストリップの取付基部に埋設した芯材は冷
間圧延鋼板である。
【0038】実施例3と比較例1とは発泡剤の平均粒径
は同じ35μmであるが、実施例3では加硫促進剤M,
BZ,TTの合計量を、EPDMの100重量部に対し
て3.0重量部、硫黄Sを1重量部とし、比較例1では
前記合計量を2重量部、硫黄Sを0.8重量部として、
実施例3の場合における加硫を比較例1の場合における
加硫よりも促進させてある。これにより、実施例3での
スコーチ時間t5が8分、比較例1でのスコーチ時間が
10分になっている。
【0039】得られたウエザストリップについて下記項
目を測定・評価した。結果を表1,表2に示してある。
表1,表2においてMは2−メルカプトベンゾチアノー
ル(ノクセラーM)、BZはジブチルジチオカルバミン
酸亜鉛(ノクセラーBZ)、TTはテトラメチルチウラ
ムジスフィルド(ノクセラーTT)、Sは硫黄である。
プロセスオイルはパラフィン系のプロセスオイルであ
る。
【0040】また、比重は自動比重計を使用して測定
し、錆び発生についてはJIS Z2371の塩水噴霧
試験方法に準じて試験した。そして、芯材に錆びの発生
がなかったウエザストリップを合格と判定し、錆びの発
生があったウエザストリップを不合格と判定した。
【0041】
【表1】 (注1)実施例1〜実施例3の発泡剤はゴムコーティン
グした発泡剤である。
【0042】
【表2】 (注2)比較例1〜比較例3の発泡剤はゴムコーティン
グした発泡剤、比較例4の発泡剤は未コーティングの発
泡剤である。
【0043】表1,表2に示すように、実施例1〜3の
ウエザストリップでは、ソリッドゴムに比べて比重が小
さく軽量化された。
【0044】また、実施例1,2のウエザストリップで
は、平均粒径が25μmのゴムコーティングした発泡剤
をベースゴムに配合して取付基部を形成することで、吸
水率がそれぞれ0.01,0.03となり、実施例3の
ウエザストリップでは、平均粒径が35μmのゴムコー
ティングした発泡剤をベースゴムに配合し、スコーチ時
間t5が8分となるように加硫して取付基部を形成する
ことで、吸水率が0.05となって、いずれの実施例で
も芯材に錆びの発生がなかった(つまり、請求項に記載
した設定値とは、実施例1,2では25μmであり、実
施例3では35μmである)。
【0045】これに対し、平均粒径が35μmのゴムコ
ーティングした発泡剤をベースゴムに配合し、スコーチ
時間t5が10分となるように加硫して取付基部を形成
した比較例1では吸水率が0.07となり、平均粒径が
45μmのゴムコーティングした発泡剤をベースゴムに
配合して取付基部を形成した比較例2,3では吸水率が
それぞれ0.10,0.20となり、さらに、ゴムコー
ティングしてない発泡剤をベースゴムに配合して取付基
部を形成した比較例4では吸水率が0.30となって、
芯材に錆びの発生があった。これにより、実施例1〜3
ではウエザストリップの取付基部に埋設された芯材が錆
びやすくなるのを防止できることを確認することができ
た。 [別実施形態]本発明のウエザストリップは、図2,図
3に示すように、自動車のドア30の縁部とセンターピ
ラー31の側縁部との間をシールするウエザストリップ
10や、図2,図4に示すように、ドア30の窓ガラス
32の上縁部と車体の天井33の側縁部との間をシール
するウエザストリップ10にも適用することができる。
【0046】
【発明の効果】従って、本発明によれば、軽量化を図る
ことができる構造でありながら、取付基部に埋設された
芯材の錆びつきを回避することができるウエザストリッ
プを提供することができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】ウエザストリップの縦断面図
【図2】自動車の側面図
【図3】別実施形態の縦断面図
【図4】別実施形態の縦断面図
【符号の説明】
12 芯材 14 取付基部 16 シール部 20 フランジ保持リップ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3D201 AA00 AA40 BA01 CA03 CA10 CA23 DA09 DA10 DA23 DA31 DA49 DA54 EA02B EA04D EA09H EA13 FA04 4F074 AA17 AA24 AA25 AA26 BA18 BA26 CA22

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 芯材が埋設され内側にフランジ保持リ
    ップを有する断面ほぼU字状の取付基部と、前記取付基
    部から突出するシール部とを設け、前記シール部をスポ
    ンジゴムで形成してあるウエザストリップであって、 前記取付基部は、前記スポンジゴムよりも比重が大き
    く、かつ、吸水率が0.05%以下(0%は含まず)の
    発泡ゴムになるように、平均粒径が設定値以下のゴムコ
    ーティングした発泡剤をベースゴムに配合して形成して
    あるウエザストリップ。
  2. 【請求項2】 スコーチ時間が設定時間になるように加
    硫を促進させて形成してある請求項1記載のウエザスト
    リップ。
  3. 【請求項3】 前記発泡剤をコーティングするゴムと前
    記ベースゴムが共にEPDMである請求項1又は2に記
    載のウエザストリップ。
  4. 【請求項4】 前記発泡剤をコーティングするゴムのム
    ーニー粘度を前記ベースゴムのムーニー粘度よりも低く
    してある請求項1,2,3のいずれか一つに記載のウエ
    ザストリップ。
  5. 【請求項5】 前記ゴムコーティングした発泡剤をベー
    スゴムに配合するとともに、融解温度100℃〜110
    ℃のポリオレフィンを配合して形成してある請求項1,
    2,3,4のいずれか一つに記載のウエザストリップ。
  6. 【請求項6】 前記発泡剤が4,4´―オキシビス(ベ
    ンゼンスルホニルヒドラジド)である請求項1,2,
    3,4,5のいずれか一つに記載のウエザストリップ。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2005307188A (ja) * 2004-03-20 2005-11-04 Lanxess Deutschland Gmbh 固体発泡製剤およびその製法
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JP2010137634A (ja) * 2008-12-10 2010-06-24 Nishikawa Rubber Co Ltd 自動車用ウエザーストリップ
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