JP2003231079A - クランプ装置 - Google Patents

クランプ装置

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JP2003231079A
JP2003231079A JP2002034323A JP2002034323A JP2003231079A JP 2003231079 A JP2003231079 A JP 2003231079A JP 2002034323 A JP2002034323 A JP 2002034323A JP 2002034323 A JP2002034323 A JP 2002034323A JP 2003231079 A JP2003231079 A JP 2003231079A
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English (en)
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Ikuo Tsuruta
郁夫 鶴田
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Daihatsu Motor Co Ltd
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Daihatsu Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 受金を基準にクランプヘッドとでワーク周縁
部を厚さ方向からクランプする際のクランプ基準位置の
調整を簡単迅速にする。 【解決手段】 受金2とクランプヘッド3を有する支持
体20と基体10をガイド軸30でワーク厚さ方向に往
復動可能に連結する。支持体20を往動方向Xに附勢す
る附勢手段の支持ばね40を基体10との間に挿入す
る。ガイド軸30の先端部にストッパ50をワーク厚さ
方向に位置調整可能に螺合させ、支持ばね40の弾力で
ストッパ50を基体10に当接させた状態で、基体10
上に支持体20をストッパ50で調整された高さ位置に
保持する。このときの受金2の高さをクランプ基準位置
Haとする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車ボデーの製
造工程などに使用されるクランプ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】インナーパネルとアウターパネルの周縁
同士を重合させてスポット溶接する自動車ボデーの製造
工程においては、インナーパネルとアウターパネルの周
縁同士を重合させたワークを治具で保持して、ワーク周
縁部をクランプ装置でクランプしてから、このクランプ
された箇所近くを溶接ガンなどでスポット溶接してい
る。ワークを保持する治具の基台やロボットアームなど
に設置されるクランプ装置は、ワーク周縁部をこの周縁
部の厚さ方向からクランプする受金とクランプヘッドを
備え、受金を位置決め基準にしてワーク周縁部をクラン
プする。
【0003】前記クランプ装置の一般的構造例を図6に
示す。同図のクランプ装置は、装置全体を支持する基体
70上に受金71とクランプアーム73を設置し、基体
70の側壁にクランプアーム73を揺動させる油圧シリ
ンダ76を連結している。クランプアーム73の先端部
にクランプヘッド72が固定され、クランプアーム73
の中央部が基体70に支軸74を支点に図6の時計方向
と反時計方向に揺動可能に連結される。油圧シリンダ7
6が基体70にピン78を支点に回動可能に連結され、
油圧シリンダ76から上方に進退自在に突出するピスト
ンロッド77の上端部がクランプアーム73の後端部に
ピン75で回転可能に連結される。
【0004】油圧シリンダ76のピストンロッド77を
下限位置まで下げてクランプアーム73を図6の鎖線で
示すアンクランプ位置にセットした状態で、受金71上
にワークWの周縁部がセットされる。その後、油圧シリ
ンダ76がピストンロッド77を進出させてクランプア
ーム73が時計方向にクランプ位置まで回動して、クラ
ンプヘッド72がワークWの周縁部を受金71に押し付
け、受金71との間でワークWを上下からクランプす
る。ワークWは、受金71の上面高さであるクランプ基
準位置Haを基準にして位置決めされる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】図6のクランプ装置の
ように基体に受金を固定し、クランプアームでクランプ
ヘッドをクランプ動作可能に配備した場合、ワークの種
類や設計変更などでクランプされるワーク周縁部の高さ
が変更されると、このワーク高さ変更に追従させて受金
のクランプ基準位置の高さを変更することができず、ワ
ーク高さ変更に対応した別種類のクランプ装置に取り替
える必要がある。しかし、これでは多種類のクランプ装
置を用意する必要があり、多種類のクランプ装置を選択
して取り替える作業が工数多くて時間を要し、而も、多
種類のクランプ装置の保管場所の確保や管理が煩雑とな
る問題がある。
【0006】また、他のクランプ装置には、基体側に受
金とクランプヘッドを他の種類と交換可能に取り付ける
ようにして、クランプされるワークの高さ変更に対応さ
せたものや、基体側に1種類の受金をワーク高さ(厚
さ)方向にスライド可能に連結してワーク高さ変更に対
応させたものがある。しかし、前者クランプ装置は、ワ
ーク高さ変更毎に基体及びクランプヘッド取付用クラン
プアームに対して受金とクランプヘッドの一式を交換し
なければならない不便さがあり、さらに、複数種類の受
金とクランプヘッドを用意して管理しなければならない
不便さがある。後者クランプ装置は、基体の受金を別品
種と交換する必要が無いが、ワーク高さ変更で受金の高
さ(クランプ基準位置)を調整するために、基体に受金
を固定する取付ねじを緩める作業、受金を基体に対して
ワーク高さ方向にスライド移動させる作業、受金を基体
に再び取付ねじで固定する作業を必要として、受金の高
さ調整の作業能率が悪い不具合がある。
【0007】また、クランプヘッドは基体側の支軸を支
点に左右揺動するクランプアームに取り付けられた揺動
式ヘッドであって、このクランプヘッドの揺動を油圧シ
リンダなどの駆動源で直接に制御するのが通常である
が、クランプヘッドと受金でワークをクランプし溶接な
どが終了してクランプ解除となるまでの間、駆動源を継
続させて作動状態(ON状態)にしておく必要があり、
そのため駆動源の運転コストが増し制御系が複雑となる
不具合がある。
【0008】本発明の目的は、受金のクランプ基準位置
の調整が簡単・迅速にでき、運転コストの低減が可能な
クランプ装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成する請求
項1の発明は、ロボットアーム先端などに取付け可能な
基体に対して、ワーク支持用の受金を備えて往復動可能
に配設された支持体と、前記支持体を往動方向に附勢す
る附勢手段と、前記支持体の往動方向側終端位置を位置
調整可能に規制するストッパと、前記支持体に開閉動可
能に取付けられると共に前記受金と対を成すクランプヘ
ッドを備えたクランプアームと、本体部が前記基体に配
設されると共に、前記本体部から前記支持体の往復動方
向と同方向に伸縮可能に延在した軸部が前記クランプア
ームに連結され、前記軸部の短縮作動にて前記支持体を
前記附勢手段に抗して往動方向側終端位置から復動方向
側に引寄せると共に、前記軸部の伸長作動にて前記附勢
手段による前記支持体の往動を許容し前記往動方向側終
端位置で前記クランプアームの閉動作を行わせる駆動手
段とを有することを特徴とする。
【0010】ここで、ワーク支持用受金は支持体の一部
に固定され、クランプアームは支持体に支軸などで開閉
動可能に連結され、支持体に対してクランプアームが閉
動作するとクランプアームに設置されたクランプヘッド
が受け金に向けてワークを押し付けてクランプする。こ
の支持体を基体に対して往動方向に附勢する附勢手段と
してはばね材が有効であるが、基体をその自重で往動方
向に附勢可能な構成とする場合は重力手段が附勢手段と
して利用される。基体に対する支持体の往動方向と復動
方向は、受け金とクランプヘッドによるワークのクラン
プ方向と平行である。基体に対する支持体の往動方向側
終端位置を規制するストッパは、ねじ部材やナット部材
などを利用して位置調整可能とされ、基体に対し支持体
が予め設定された復動側終端位置から往動側終端位置ま
で往動することを許容する。基体に対して支持体が往動
側終端位置に到ると、支持体はストッパと附勢手段の協
働作用にて位置規制され、このときの支持体における受
金の位置(高さ)がクランプ基準位置となり、このクラ
ンプ基準位置はストッパの位置調整による往動側終端位
置調整で自在に調整される。
【0011】また、往動側終端位置に在る支持体に対し
てクランプアームを開閉動作させる軸部は滑り運動ねじ
やピストンロッドなどで、この軸部が基体に対して伸長
動作をするとクランプアームが閉動作してクランプヘッ
ドが受け金との間でワークをクランプし、軸部が基体に
対して短縮動作するとクランプアームが開動作をしてワ
ークのクランプが解除される。支持体に対してクランプ
アームが全開してから、軸部が基体に対し復動方向にさ
らに短縮動作をして、支持体が復動方向側終端位置に移
動する。このような軸部を基体に対して伸縮動作させる
駆動手段は、駆動モータや油圧シリンダを駆動源にす
る。軸部が滑り運動ねじの場合は駆動モータが、ピスト
ンロッドの場合は油圧シリンダなどがそれぞれ適用され
る。
【0012】請求項2の発明は、前記駆動手段が、前記
軸部の外周に形成したねじ部に螺合して基体の定位置に
回転可能に配設されたナット部材と、このナット部材を
正逆回転させる駆動モータを有することを特徴とする。
【0013】ここでの軸部は、支持体に往復軸運動可能
に嵌挿された滑り運動ねじなどで、基体のナット部材を
駆動モータで正逆回転させると、軸部が軸方向に往復運
動して支持体のクランプアームを開閉動させる。クラン
プアームのクランプヘッドがワークを受け金との間でク
ランプする位置に在るとき、駆動モータの作動を停止さ
せてもナット部材と軸部のねじ結合で軸部が軸方向に動
かず、そのままクランプアームとクランプヘッドがクラ
ンプ位置にロックされる。同様にクランプアームが全開
したアンクランプ位置に在るときに駆動モータの作動を
停止させても、クランプアームとクランプヘッドがアン
クランプ位置にロックされる。したがって、駆動モータ
のトータルの通電時間が短縮されて電力費などの運転コ
ストが低減され、駆動モータの制御系が簡単になる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るクランプ装置
の実施の一形態を、図1乃至図5を参照して説明する。
同図に示されるクランプ装置1は、受金2とクランプヘ
ッド3でワークWを基準の高さHaでクランプする。図
1はワーククランプ動作開始時の原位置での側面図、図
2はワーククランプ動作途中での側面図、図3はワーク
クランプ時の側面図である。ワークWは、例えば自動車
ボデーのインナーパネルとアウターパネルの周縁部同士
を重合させたもので、図示しない治具に保持される。ク
ランプ装置1は、ワークWの略水平な周縁部を所定の高
さで位置決めしてワーク周縁部のワーク厚さ方向Yから
クランプし(図3)、ワークW周縁部が溶接ガンで溶接
された後でワークWのクランプを解除する(図1と図
2)。
【0015】クランプ装置1は、ロボットアーム先端な
どに取付けられた基体10と、受金2とクランプヘッド
3のクランプアーム6を支持する支持体20と、基体1
0に対し支持体20のワーク厚さ方向の往復動作をガイ
ドするガイド軸30と、支持体20を往動方向Xに附勢
する附勢手段、例えば基体10と支持体20の間に装着
された支持ばね40と、基体10に対する支持体20の
往動方向側終端位置(図2、図3の実線位置)を位置調
整可能に規制するストッパ50を備える。ガイド軸30
にストッパ50が往動方向Xと復動方向Yに位置移動可
能に装着される。また、クランプ装置1は、往動方向側
終端位置に在る支持体20に対してクランプアーム6を
開閉動させると共に、往動方向側終端位置に在る支持体
20を基体10側の復動方向Yに引寄せて復動方向側終
端位置(図1の実線位置)まで移動させる軸部61と駆
動手段60を有する。基体10は、ロボットアーム先端
や、ワークWを保持する図示しない治具の基台上などに
設置される。基体10に対する支持体20の往復動方向
は、クランプされるワーク周縁部の厚さ方向であり、こ
のワーク周縁部が水平な場合はワーク周縁部の高さ方向
である。
【0016】支持体20は略L形構造で、水平な受金固
定部20aと、受金固定部20aの後端部(図1の左端
部)にねじ止めされて上方に延在する軸連結部20bを
有し、受金固定部20aの前端部上面に受金2が固定さ
れる。受金2は上面が略水平な矩形の金属ブロックであ
って、その上面は図5に示すように上下に段差を持つ平
坦な上段面mと下段面nに分けられ、上段面mがワーク
クランプ面に仕上げられ、下段面nに位置決めピン4が
突設される。位置決めピン4はワークWに形成された位
置決め孔5に挿通され、この挿通後に上段面mにワーク
Wがセットされる。受金固定部20aの下面にガイド軸
30の上端が連結される。軸連結部20bは、図4に示
すような横U字状の枠体で、その二股状の開口前端部間
に受金固定部20aの後端部が嵌挿されて取付ねじ21
で固定される。
【0017】支持体20にL形クランプアーム6とI形
リンク24が連結され、クランプアーム6の先端部にク
ランプヘッド3が固定される。クランプアーム6の後端
部が横U字状軸連結部20bの開口前端部内に嵌挿され
て支軸25で回転可能に連結され、L形クランプアーム
6の直角に屈曲した略中央部に2枚の平行平板からなる
リンク24の先端部が連結ピン26で回転可能に連結さ
れる。リンク24の後端部は駆動手段60の軸部61上
端部に連結ピン27で回転可能に連結される。連結ピン
27の両端部にローラーフォロア28が連結され、この
ローラーフォロア28は横U字状軸連結部20bの対向
両側壁に形成された縦長のガイド孔22にガイドされて
上下動する。後述するように駆動手段60で軸部61を
上下往復復動させると連結ピン27とリンク24を介し
てクランプアーム6が支軸25を支点に図1〜図3の時
計方向と反時計方向に約90°往復回転して、クランプ
ヘッド3が所定のワーククランプ位置(図3の実線位
置)とアンクランプ位置(図2の実線位置)の間で往復
回動する。
【0018】ガイド軸30は、支持体20の受金固定部
20a下面にその上端部がねじ結合される。受金固定部
20aから真下に延在するガイド軸30が、基体10の
固定ブラケット11の側壁に上下二段に突設した軸受け
12、13に上下摺動可能に貫通する。ガイド軸30の
軸受け12、13を貫通する中央部はボールスプライン
31にしてある。上段の軸受け12と支持体20の間の
ガイド軸30に附勢手段である圧縮コイルスプリングの
支持ばね40が嵌挿される。支持ばね40は上段の軸受
け12を基台にして支持体20に常時上方に向けて弾力
を附勢して、ガイド軸30との協働で基体10に対して
支持体20を保持する。
【0019】ガイド軸30は、基体10の下段の軸受け
13から真下に突出する下端部を有し、この下端部にス
トッパ50が上下方向(ワーク厚さ方向Y)に移動調整
可能に装着される。ストッパ50は例えばナット部品
で、ガイド軸30の下端部外周に形成したねじ部33に
螺合される。ストッパ50は、ガイド軸30のねじ部3
3に螺合される本体部50aと、本体部50aから真上
に突設された当て部50bを有する。ねじ部33に対し
てストッパ50を手動又は自動で正逆回転させると、ガ
イド軸30におけるストッパ50の高さが上下に変位す
る。定位置の基体10に対して支持体20を支持ばね4
0の弾力で押し上げると、ストッパ50の当て部50b
の上端が基体10の下段の軸受け13の下面に当接し
て、それ以上の支持体20の上昇を停止させ、基体10
上に支持体20が所望の距離で保持される。このときの
支持体20における受金2の上面がワーククランプ基準
位置Haとなり、この基準位置Haの高さはガイド軸3
0に対するストッパ50の高さを変位させることで調整
される。ストッパ50を基体10の下段軸受け13に当
接させた図2及び図3の状態で、後述のようにワークW
のクランプ、アンクランプの動作が行われ、クランプさ
れるワークWの高さが変更されると、このワーク高さ変
更に応じてストッパ50のガイド軸30に対する高さが
後述するように図1の状態のときに調整される。
【0020】駆動手段60は、支持体20の軸連結部2
0bにワーク厚さ方向の上下方向に往復軸運動自在に嵌
挿された軸部61を上下駆動させる。駆動手段60は、
軸部61の下端部の外周に形成されたねじ部62に螺合
して基体10の定位置に回転可能に設置されたナット部
材63と、ナット部材63を正逆回転させて軸部61を
往復軸運動させる駆動モータ64を有する。軸部61は
滑り運動ねじで、上端部が2枚平行平板のリンク24の
後端部間に嵌挿されて連結ピン27で連結される。この
連結ピン27の両端のローラーフォロア28が軸連結部
20bのガイド孔22に上下に定ストロークで相対移動
可能に嵌挿される。ナット部材63は、基体10の上段
軸受け12から延在させた固定板14に定位置で回転可
能に支持される。ナット部材63を定位置で正逆回転さ
せる駆動モータ64は、固定板14の下面に上端が固定
された中空軸モータで、その中空にナット部材63を収
容する。駆動モータ64に中空軸モータを使用すること
で、ナット部材63が収容できるなどして駆動手段60
が小型コンパクト化される。駆動モータ64で軸部61
を上下に往復軸運動させると、後述するようにリンク2
4を介してクランプアーム6が開閉揺動し、クランプヘ
ッド3がクランプ位置とアンクランプ位置の間で往復回
動する。
【0021】次に、クランプ装置1によるワークWのク
ランプ動作とアンクランプ動作、及び、受金2のクラン
プ基準位置の調整動作を説明する。
【0022】図1は駆動手段60で基体10に対して支
持体20を最も接近する復動方向側終端位置に復帰させ
た状態が示される。この復動方向側終端位置はワークク
ランプ動作を開始する原位置で、以下、必要に応じて原
位置と称する。軸部61の上端のローラーフォロア28
が支持体20のガイド孔22の下端に係止し、駆動モー
タ64でナット部材63を逆回転させて軸部61を下降
させると、ローラーフォロア28が支持体20を支持ば
ね40の弾力に抗して押し下げ、復動させて支持体20
を原位置に移動させる。このとき、支持体20に対して
クランプアーム6は全開したアンクランプ位置に保持さ
れ、ストッパ50は基体10の下段軸受け13から下方
に所望距離だけ離れた高さ位置にある。
【0023】図1のように支持体20が原位置にあると
き、受金2の上方の所望の高さ位置にワークWがセット
されると、クランプ動作が開始される。駆動モータ64
でナット部材63を正回転させて軸部61の上昇を開始
すると、この上昇に追従して支持体20が支持ばね40
の弾力で上昇(往動)を開始する。支持体20の上昇で
ガイド軸30も一体となって上昇して、ストッパ50が
軸受け13の下面に当接した時点でガイド軸30と支持
体20の上昇が停止し、軸部61だけが上昇を続行す
る。上昇停止した支持体20は往動方向側終端位置に保
持され、この支持体20における受金2上にワークWが
セットされる。また、受金2より先に位置決めピン4に
ワークWをセットする場合は、位置決めピン4にワーク
Wがセットされるタイミングを検出スイッチ(図示せ
ず)で検出して駆動モータ64で支持体20の上昇を一
旦停止させてから、駆動モータ64で支持体20を再上
昇させる。
【0024】図2の状態で軸部61を上昇させると、上
端の連結ピン27がリンク24を押し上げ、リンク24
の上端の連結ピン26がクランプアーム6を押し上げて
クランプアーム6を支軸25を支点に図2の時計方向に
回動させる。そして、図3に示すように時計方向に回動
したクランプアーム6の先端のクランプヘッド3がワー
クWを受金2に押し付けて、ワークWが受金2を基準に
クランプされて位置決めされる。
【0025】図1のワーククランプ時に駆動モータ64
を通電停止のOFF状態にしても、軸部61とナット部
材63がねじ結合されて軸部61の軸方向の動きが拘束
されているので、受金2とクランプヘッド3によるワー
クWのクランプ力が一定に維持される。したがって、1
回のワーククランプ時間の長いクランプ装置において
は、消費電力の大幅な低減が期待できる。また、駆動モ
ータ64をOFFにしたときに軸部61とナット部材6
3の間のバッククラッシュで微小なガタ付きが生じよう
としても、支持ばね40の弾力で抑制されてワーククラ
ンプ動作がガタ付きの無い安定したものとなる。支持ば
ね40によるガタ付き防止効果は、クランプ動作やアン
クランプ動作の全工程において有効に発揮される。
【0026】ワーククランプ後、駆動モータ64でナッ
ト部材63を逆回転させて軸部61を下降(復動)させ
ると、クランプアーム6とリンク24がワーククランプ
動作時と逆の軌跡で反時計方向に回動して、図2のよう
にクランプヘッド3がアンクランプ位置へと復帰し、連
結ピン27のローラーフォロア28がガイド孔22の下
端に当接する。図2のアンクランプ状態で支持体20に
対してクランプアーム6はアンクランプ位置に静止す
る。そして、このアンクランプ後も軸部61の下降を継
続させて支持体20を図1の元の原位置に復帰させ、ス
トッパ50を基体10の軸受け13から下方に離反させ
る。
【0027】支持体20の原位置までの復動は、図示し
ない治具などに保持されたワークWから受金2が離脱
し、ワークWの位置決め孔5から位置決めピン4が抜け
るところまで行われて、駆動モータ64を停止させて支
持体20を原位置に保持する。支持体20の原位置復帰
は、図2のアンクランプ動作毎に行われる。アンクラン
プ毎に支持体20を原位置に復帰させると、受金2に対
してワークWが自由移動可能な状態になって、ワークW
の治具やクランプ装置からの離脱作業が容易に、迅速に
行えるようになる。また、支持体20が原位置にあると
き、ストッパ50が基体10から離れて位置移動調整自
由な状態にあり、このときにクランプされるワークWの
高さ変更に応じたストッパ50のガイド軸30に対する
高さ調整が行われる。
【0028】すなわち、図3の状態でクランプされたワ
ークWの高さHaがワーク品種変更などでΔhだけ高く
変更されたとすると、図1の状態でストッパ50をガイ
ド軸30に対してΔhだけ下げる調整をする。そして、
駆動モータ64でナット部材63を正回転させて軸部6
1を上昇させ、原位置にある支持体20を支持ばね40
の弾力で上昇させて、ストッパ50が基体10の軸受け
13の下面に当接して上昇が停止すると、このときの支
持体20の受金2のクランプ基準位置は図3のときの基
準位置HaよりΔhだけ高いHa+Δhの高さにあり、
この高さHa+Δhを基準に高さ変更されたワークをク
ランプするようになる。このようにクランプされるワー
クWの高さが変更されても、支持体20と共に上下動し
て相対位置関係が変わらない受金2とクランプヘッド3
はワーク厚が一定の条件下において常に同一条件でワー
クWをクランプする。
【0029】また、図1の状態で行われるストッパ50
の高さ調整は手動で行うことも可能であるが、図1の鎖
線で示すようにサーボモータ53で行うようにすれば、
高さ調整が自動的に高速かつ高精度で行うことができ
る。
【0030】なお、本発明は前記の実施の形態に限ら
ず、例えば位置決めピンの無い平坦な受金を有するクラ
ンプ装置においても有効に適用され、この場合は上述し
たようにワーククランプ動作終了毎に支持体をワークク
ランプ位置から原位置まで一旦下げなくてもよい。ま
た、前記の実施の形態は、基体と支持体を連結するガイ
ド軸を支持体側に固定したが、基体側に固定したガイド
軸を支持体に貫通させてストッパを支持体側に当接させ
る構成も可能である。
【0031】また、本発明のクランプ装置はワークの厚
さ変更にも対応するもので、この場合はワーク厚さの変
更分に応じてストッパのガイド軸に対する位置が移動調
整される。
【0032】
【発明の効果】本発明によれば、受金を備えた支持体の
往動方向側終端位置を規制するストッパの基体に対する
位置を調整するだけで、基体に対する支持体固定の受金
のクランプ基準位置が任意に調整でき、しかも、このよ
うな位置調整に直接に使用されるストッパにナット部材
品やねじ部品のような構造簡単で、位置調整操作が手動
や自動で簡単に行えるものが適用できるので、受金を直
接にスライドなどさせてクランプ基準位置を調整する従
来のクランプ装置に比べてクランプ基準位置の調整が大
幅に簡単となり、自動調整が容易なクランプ装置が提供
できる。
【0033】また、支持体のクランプアームを開閉動さ
せる駆動機構の軸部を、基体に設置されたナット部材と
駆動モータで往復軸運動させることで、支持体のクラン
プアームがワーククランプ位置やアンクランプ位置に在
るときに駆動モータの作動を停止させてもクランプアー
ムがクランプ位置やアンクランプ位置にロックされて、
駆動モータのトータルの通電時間が短縮され、電力費の
低減と駆動モータの制御系の簡略化を図ることができ
る。
【0034】また、ワークのクランプ動作が終了したア
ンクランプ毎に、駆動手段で支持体を復動方向側終端位
置まで復動させることで、ワークの受金からの離脱作業
が容易になり、特に位置決めピンを有する受金において
は支持体を復動方向側終端位置に復帰させるときにワー
クから受金の位置決めピンを離脱させるようにすると、
ワークの離脱作業が位置決めピンで邪魔されること無く
確実、安全にして行えるようになる。また、受金や位置
決めピンがワークから離脱すると同時に、ストッパが位
置移動調整可能な状態になるので、受金のクランプ基準
位置の調整作業が必要に応じてワークのクランプ動作終
了毎に行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るクランプ装置の実施の一形態を示
すワーククランプ開始前の側面図である。
【図2】図1クランプ装置のワーククランプ動作途中の
側面図である。
【図3】図1クランプ装置のワーククランプ時の側面図
である。
【図4】図3クランプ装置における平面図である。
【図5】図1クランプ装置における受金とワークの部分
断面を含む拡大側面図である。
【図6】一般的なクランプ装置の側面図である。
【符号の説明】
1 クランプ装置 2 受金 3 クランプヘッド 4 位置決めピン 5 位置決め孔 6 クランプアーム Ha クランプ基準位置 W ワーク X 往動方向 Y 復動方向 10 基体 11 固定ブラケット 12 軸受け 13 軸受け 14 固定板 20 支持体 20a 受金固定部 20b 軸連結部 22 ガイド孔 23 クランプアーム 24 リンク 25 支軸 26 連結ピン 27 連結ピン 28 ローラーフォロア 30 ガイド軸 31 ボールスプライン 33 ねじ部 40 附勢手段、支持ばね 50 ストッパ 53 サーボモータ 60 駆動手段 61 軸部 62 ねじ部 63 ナット部材 64 駆動モータ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ロボットアーム先端などに取付け可能な
    基体に対して、ワーク支持用の受金を備えて往復動可能
    に配設された支持体と、 前記支持体を往動方向に附勢する附勢手段と、 前記支持体の往動方向側終端位置を位置調整可能に規制
    するストッパと、 前記支持体に開閉動可能に取付けられると共に前記受金
    と対を成すクランプヘッドを備えたクランプアームと、 本体部が前記基体に配設されると共に、前記本体部から
    前記支持体の往復動方向と同方向に伸縮可能に延在した
    軸部が前記クランプアームに連結され、前記軸部の短縮
    作動にて前記支持体を前記附勢手段に抗して往動方向側
    終端位置から復動方向側に引寄せると共に、前記軸部の
    伸長作動にて前記附勢手段による前記支持体の往動を許
    容し前記往動方向側終端位置で前記クランプアームの閉
    動作を行わせる駆動手段とを有することを特徴とするク
    ランプ装置。
  2. 【請求項2】 前記駆動手段が、前記軸部の外周に形成
    したねじ部に螺合して前記基体の定位置に回転可能に配
    設されたナット部材と、このナット部材を正逆回転させ
    る駆動モータを有する請求項1記載のクランプ装置。
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