JP2003230788A - ドラム式洗濯機およびドラム式洗濯機における脱水時の振動低減方法 - Google Patents

ドラム式洗濯機およびドラム式洗濯機における脱水時の振動低減方法

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JP2003230788A JP2002035735A JP2002035735A JP2003230788A JP 2003230788 A JP2003230788 A JP 2003230788A JP 2002035735 A JP2002035735 A JP 2002035735A JP 2002035735 A JP2002035735 A JP 2002035735A JP 2003230788 A JP2003230788 A JP 2003230788A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】偏心荷重の大きさおよび位置の検出や複雑なド
ラム回転速度制御を行わずに、ドラムの回転方向の重量
バランスを調整し、これにより脱水時における振動を低
減する。 【解決手段】ドラムの回転速度が70rpmに達する
と、電圧固定制御によるドラムの回転方向の重量バラン
ス調整が行われる。具体的には、ドラムの回転速度が7
0rpmに達すると、回転速度制御部95による制御か
ら電圧固定制御部96による制御に切り換えられて、イ
ンバータ制御部104からモータ6への供給電圧が、予
め定める電圧値(たとえば、45ボルト)に8秒間だけ
固定される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、遠心脱水機能を
備えた洗濯機に関し、特に、水平軸を中心に回転するド
ラムを有するドラム式洗濯機に関する。
【0002】
【従来の技術】ドラム式洗濯機は、洗濯物を収容して洗
濯および脱水のために回転する円筒状のドラムを備えて
いる。ドラムは、円筒状の外槽内で端面を前後にして設
けられている。ドラムの後端面には、ほぼ水平に延びた
回転軸が連結されていて、この回転軸は、外槽に対して
回転自在に受け取られて外槽の後方へ突出している。そ
して、回転軸の後端部には、モータが結合されおり、ド
ラムは、モータの駆動力によって、外槽内で回転軸まわ
りに回転されるようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のようなドラム式
洗濯機が有する課題の1つは、ドラムを予め定める脱水
回転速度で高速回転させて行う遠心脱水の際に、ドラム
内の洗濯物の偏在により生じる偏心荷重が原因で、外槽
の振動やその振動に伴う騒音を発生する場合があること
である。この課題に対して、たとえば、内部に液体が封
入されたバランサをドラムの端面に設け、ドラムの回転
を立ち上げていく過程で、ドラムに生じている偏心荷重
の大きさおよび位置を検出し、偏心荷重の大きさが所定
の基準値よりも大きい場合に、ドラムの回転速度を制御
して、その偏心荷重が打ち消されるようにバランサ内の
液体を偏在させることにより、ドラムの回転方向の重量
バランスを調整する手法が提案されている。
【0004】かかる技術では、ドラム内の洗濯物の偏在
により生じる偏心荷重を良好に補償でき、偏心荷重に起
因する外槽の振動の発生を効果的に抑制することができ
る。ところが、偏心荷重の大きさおよび位置の検出が必
要なうえに、その検出結果に応じた複雑なドラムの回転
速度制御を行わなければならないため、重量バランスの
調整に時間がかかってしまう。また、偏心荷重による振
動および騒音の大きさは、ドラムの回転速度によって変
化するから、ドラムの回転速度を脱水回転速度まで段階
的に立ち上げていく場合、ドラムの回転速度が異なる複
数の段階において、ドラムの回転方向の重量バランスの
調整を行うことが好ましい。しかしながら、上記手法に
よるバランス調整を複数の段階で行っていたのでは、ド
ラムの回転速度を脱水回転速度まで立ち上げるのに時間
がかかり、その結果、一連の洗濯行程(洗い、すすぎお
よび脱水)に要する時間が長くなってしまう。
【0005】そこで、この発明の目的は、上述の技術的
課題を解決し、偏心荷重の大きさおよび位置の検出や複
雑なドラム回転速度制御を行わずに、ドラムの回転方向
の重量バランスを調整でき、これにより脱水時における
振動を低減することができる方法を提供することであ
る。また、この発明の他の目的は、一連の洗濯行程に要
する時間の長時間化を招くことなく、ドラムの回転立ち
上げ時における振動やこれに伴う騒音の低減を達成可能
なドラム式洗濯機を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段および発明の効果】上記の
目的を達成するための請求項1記載の発明は、洗濯物を
収容するためのドラム(4)を有し、このドラムをほぼ
水平な回転軸線(51L,51R)まわりに回転させ
て、そのドラム内に収容されている洗濯物の遠心脱水を
実行するドラム式洗濯機であって、上記回転軸線を中心
とする円周上にほぼ等間隔で複数設けられ、それぞれ上
記回転軸線に臨んだ開口(88)を有し、内部に入った
液体に作用する遠心力と重力とが均衡する回転速度以上
で上記ドラムと一体に回転されることにより、その内部
に入った液体を貯留しておくことができる貯液槽(8
6)と、上記ドラムを回転させるためのドラム回転用モ
ータ(6)と、遠心脱水のために上記ドラムの回転を立
ち上げる過程で、上記ドラム回転用モータへの供給電圧
を一時的に一定電圧に固定して、この時に生じる上記ド
ラムの回転速度むらにより上記各貯液槽内の液量を調整
する電圧固定制御手段(96)とを含むことを特徴とす
るドラム式洗濯機である。
【0007】なお、括弧内の英数字は、後述の実施形態
における対応構成要素等を表す。以下、この項において
同じ。ドラム回転用モータへの供給電圧が固定されてい
る状態では、ドラム回転用モータの出力トルクは一定で
あるから、洗濯物の偏在に起因する偏心荷重がドラムに
生じていると、ドラム回転用モータの回転速度は、偏心
荷重が最下位置に到達した時に極大値となり、偏心荷重
が最上位置に到達した時に極小値となる正弦波状に変動
し、その変動の振幅は、偏心荷重の大きさにほぼ比例す
る。
【0008】上記の発明によれば、ドラムの回転を立ち
上げる過程において、たとえば、ドラムの回転速度が所
定の回転速度に達した時に、ドラム回転用モータへの供
給電圧が一定の電圧に固定される。これにより、ドラム
に生じている偏心荷重が大きく、ドラムの回転速度の極
小値付近の値が、貯液槽内の液体に作用する遠心力と重
力とが均衡する回転速度を下回れば、偏心荷重の位置の
近傍にある貯液槽から液体が流出し、これによる偏心荷
重によって、洗濯物の偏在により生じている偏心荷重が
打ち消される。その結果、ドラムの回転方向の重量バラ
ンス調整が達成される。
【0009】このような電圧固定制御によるバランス調
整は、偏心荷重量および偏心荷重位置の検出を必要とせ
ず、ドラム回転用モータへの供給電圧を一定にするとい
う単純な制御で達成されるから、この発明に係るドラム
式洗濯機では、洗濯行程に要する時間が長くなるという
問題を招くことなく、ドラムの回転立ち上げ時における
振動および騒音の発生が良好に抑制される。請求項2記
載の発明は、上記ドラムに生じている偏心荷重の大きさ
および位置を検出する手段(98)と、上記電圧固定制
御手段によって上記各貯液槽内の液量が調整された後
に、上記ドラムに生じている偏心荷重の大きさが所定の
閾値よりも大きい場合に、その偏心荷重の位置に応じた
タイミングで上記ドラムの回転速度を上記貯液室内の液
体に作用する遠心力が重力よりも小さくなる回転速度に
一時的に減速させて、(偏心荷重が打ち消されるよう
に)上記各貯液槽内の液量をさらに調整する回転速度制
御手段とをさらに含むことを特徴とする請求項1記載の
ドラム式洗濯機である。
【0010】この発明によれば、電圧固定制御手段によ
る制御の後に、回転速度制御手段による制御が行われ
る。これにより、洗濯物の偏在により生じている偏心荷
重がより良好に補償され、偏心荷重に起因した振動およ
びその振動に伴う騒音の発生をより効果的に抑制するこ
とができる。請求項3記載の発明は、洗濯物を収容する
ためのドラム(4)を有し、このドラムをほぼ水平な回
転軸線(51L,51R)まわりに回転させて、そのド
ラム内に収容されている洗濯物の遠心脱水を実行するド
ラム式洗濯機における脱水時の振動軽減方法であって、
上記ドラム式洗濯機は、上記回転軸線を中心とする円周
上にほぼ等間隔で複数設けられ、それぞれ上記回転軸線
に臨んだ開口(88)を有し、内部に入った液体に作用
する遠心力と重力とが均衡する回転速度以上で上記ドラ
ムと一体に回転されることにより、その内部に入った液
体を貯留しておくことができる貯液槽を備えており、遠
心脱水のために上記ドラムの回転を立ち上げる過程で、
ドラム回転用モータへの供給電圧を一時的に一定電圧に
固定して、この時に生じる上記ドラムの回転速度むらに
より上記各貯液槽内の液量を調整する電圧固定制御ステ
ップ(S7)を含むことを特徴とする脱水時の振動軽減
方法である。
【0011】この方法によれば、請求項1に関連して述
べた効果と同様な効果を奏することができる。請求項4
記載の発明は、上記電圧固定制御ステップで上記各貯液
槽内の液量が調整された後に、上記ドラムに生じている
偏心荷重の大きさが所定の閾値よりも大きい場合に、そ
の偏心荷重の位置に応じたタイミングで上記ドラムの回
転速度を上記貯液室内の液体に作用する遠心力が重力よ
りも小さくなる回転速度に一時的に減速させて、(偏心
荷重が打ち消されるように)上記各貯液槽内の液量をさ
らに調整する回転速度制御ステップをさらに含むことを
特徴とする請求項3記載の脱水時の振動軽減方法であ
る。
【0012】この方法によれば、請求項2に関連して述
べた効果を同様な効果を奏することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下では、この発明の実施の形態
を、添付図面を参照して詳細に説明する。図1および図
2は、この発明の一実施形態に係るドラム式洗濯機の全
体構成を示す縦断面図であり、図1には、前後方向に沿
った鉛直面で切断したときの断面が示されており、図2
には、左右方向に沿った鉛直面で切断したときの断面が
示されている。
【0014】このドラム式洗濯機の外観を構成する筐体
1は、たとえば、洗濯物を収容する槽内に水流を発生さ
せるためのパルセータを備えた渦巻式の縦型洗濯機用の
洗濯機パンに設置可能なサイズに形成されている。ま
た、床の上に設置されたときの高さ(床面から筐体1の
上面までの高さ)がユーザの腰くらいとなるように設計
されている。筐体1の内部には、中空円柱形状の外槽2
が端面を左右にして設けられている。外槽2は、一対の
ダンパ3F,3Bおよび一対のコイルばね3L,3Rに
よって支持されている。具体的には、一対のダンパ3
F,3Bは、筐体1の内底面と外槽2との間を連結して
いて、それぞれ外槽2の下方前寄りの位置および下方後
寄りの位置を支持している。また、一対のコイルばね3
L,3Rは、それぞれ筐体1の左側面および右側面と外
槽2とを連結しており、外槽2の上方後寄りの位置を支
持している。
【0015】外槽2の内部には、洗濯物を収容するため
のドラム4が端面を左右にして設けられている。ドラム
4の両端面は、端面壁41L,41Rで閉じられてお
り、これらの端面壁41L,41Rの中心には、それぞ
れ回転軸51L,51Rが連結されている。回転軸51
L,51Rは、それぞれ、筐体1の左右側面にほぼ直交
する方向に設定された同一の回転軸線に沿って端面壁4
1L,41Rから左右に延び、外槽2に取り付けられた
軸受52L,52Rに回転自在に受け取られている。そ
して、回転軸51Rの右端部には、DD(ダイレクトド
ライブ)方式でモータ6が結合されており、ドラム4
は、モータ6の駆動力によって、外槽2内で上記回転軸
線まわりに回転されるようになっている。
【0016】ドラム4の周面壁42には、洗濯物の出し
入れのための開口43が形成されている。また、筐体1
の前面11と上面12とは、前後方向に沿った鉛直面で
切断したときの断面形状がほぼ円弧状の凸曲面13で接
続されており、この凸曲面13には、たとえば、折り畳
み式の開閉蓋14によって開閉可能な開口15が形成さ
れている。そして、外槽2の周面壁21には、その筐体
1の開口15と対向する位置に開口22が形成されてい
て、ドラム4は、開口43が外槽2の開口22と重なる
ように停止位置が制御されるようになっている。これに
より、ドラム4が停止した状態で、開閉蓋14を開き、
ドラム4に対して斜め上方から、開口15,22,43
を介して洗濯物の出し入れを行うことができる。
【0017】なお、図示していないが、外槽2の開口2
2およびドラム4の開口43には、それぞれにスライド
式あるいは持ち上げ式の開閉蓋が設けられており、これ
らの開閉蓋を開いた状態で洗濯物の出し入れを行うよう
になっている。ドラム4の開口43の開閉蓋は、外槽2
の開口22の開閉蓋を開閉させた時に、これと連動して
自動的に開閉されるように構成されていてもよい。ドラ
ム4の開口43に開閉蓋を設けたことによる重量バラン
スの不均衡を是正するために、ドラム4の周面壁42の
内面には、上記回転軸線に関して開口43とほぼ対向す
る位置に開口部バランサ44が取り付けられている。ま
た、周面壁42の内面には、洗濯物を持ち上げるための
複数のバッフル45が適宜の位置に設けられており、こ
のうち、開口43とほぼ対向する位置にあるバッフル4
5には、開口43に開閉蓋を設けたことによる重量バラ
ンスの不均衡を是正するためのバランサが内蔵されてい
る。
【0018】筐体1の左側面16には、外部の水道設備
等に至る給水ホースを接続するためのホース接続口71
が設けられており、このホース接続口71から筐体1の
内部に向かって給水管72が延びている。給水管72の
先端は、外槽2内に進入し、回転軸51Lの下方で注水
口73をなしている。また、給水管72の途中部には、
注水口73への水の流通を許可および阻止するための注
水弁74が介装されている。注水弁74を開くと、上記
給水ホースを介して供給されてくる水が、給水管72を
通って注水口73に至り、注水口73から下方に向けて
放水される。
【0019】また、外槽2の周面壁21の最下部には、
排水管75の一端が接続されており、この排水管75の
他端は、筐体1の右側面17に設けられた排水口76に
接続されている。排水管75の途中には、排水弁77が
介装されている。この排水弁77を閉じた状態で注水弁
74を開いて、注水口73からの給水を行うことによ
り、外槽2内に水を溜めることができる。また、外槽2
内に溜まった水は、排水弁77を開くことにより、排水
管75および排水口76を通して機外に排水することが
できる。
【0020】ドラム4の周面壁42には、多数の通水孔
(図示せず)が穿設されており、外槽2内に溜められた
水は、通水孔を通ってドラム4内に流入するようになっ
ている。洗いおよびすすぎ時には、外槽2内に水が溜め
られた状態でドラム4が回転されることにより、ドラム
4内の洗濯物がバッフル45によって持ち上げられ、あ
る程度の高さから水面に向けて自然落下するといった動
作が繰り返される。また、脱水時には、ドラム4が高速
回転されて、ドラム4内の洗濯物に含まれる水が遠心力
により絞り出され、この洗濯物からの脱水が通水孔を通
って外槽2側へ飛散する。
【0021】この脱水時にドラム4内で洗濯物が偏在し
ていると、その偏在によって偏心荷重が生じ、これが原
因で振動やその振動に伴う騒音が発生するおそれがあ
る。そこで、その脱水時に生じる偏心荷重の補償のため
に、ドラム4の端面壁41L,41Rのそれぞれ外側の
面に、中空円環形状で内部に液体(たとえば、水)が封
入された液体封入型のバランス調整部材8が取り付けら
れている。なお、このドラム式洗濯機は、脱水後の洗濯
物を乾燥させる機能も有しており、図2に示すように、
外槽2の下方左寄りの位置には、その乾燥機能のための
ユニットUが取り付けられている。乾燥機能のためのユ
ニットUは重量が比較的大きいので、このユニットUを
外槽2の中心に関してモータ6と反対側に取り付けるこ
とにより、外槽2に加わる重量バランスの均衡が図られ
ている。
【0022】図3は、バランス調整部材8の構成につい
て説明するための断面図であり、ドラム4の端面壁41
Rに取り付けられているバランス調整部材8をドラム4
の回転軸線に直交する面で切断したときの断面をドラム
4の右側から見た状態を示している。図2および図3を
参照して、バランス調整部材8は、ドラム4の回転軸線
方向に所定間隔をおいて平行に配置された一対の環状板
81,82と、これら一対の環状板81,82の外周縁
間を閉塞する外周面板83と、一対の環状板81,82
の内周縁間を閉塞する内周面板84とを有している。
【0023】外周面板83の内周面には、複数枚(この
実施形態では、36枚)の区画板85がドラム4の回転
軸線を中心とする等角度間隔で立設されている。互いに
隣り合う区画板85の間は、液体を貯留可能な貯液槽8
6となっている。また、各区画板85の先端縁からは、
ドラム4の回転方向上流側に向けて、互いに隣り合う区
画板85の先端縁間の約1/2〜2/3を覆うように仕
切板87が延びていて、これにより、各貯液槽86は、
仕切板87の先端縁と区画板85の先端縁との間でドラ
ム4の回転軸線に向かって開いた開口88を有してい
る。
【0024】この構成により、バランス調整部材8内の
液体に作用する遠心力が重力以上となるような回転速度
(65rpm以上)でドラム4を回転させた時には、貯
液槽86内の液体が遠心力で外周面板83の内周面に張
りついて、各貯液槽86内に液体が貯留された状態が保
持され、液体に作用する遠心力が重力を超えないような
回転速度でドラム4を回転させた時には、上方の貯液槽
86内の液体が開口88から流出し、その流出した液体
が下方の貯液槽86に開口88から流入する。つまり、
バランス調整部材8内の液体に作用する遠心力と重力と
が釣り合う一定の回転速度以上でドラム4を回転させる
ことにより、バランス調整部材8内での液体の移動を阻
止することができ、ドラム4を上記一定の回転速度未満
で回転させることにより、各貯液槽86間での液体の移
動を生じさせることができる。
【0025】図4は、このドラム式洗濯機の電気的構成
を示すブロック図である。このドラム式洗濯機は、CP
U91、RAM92、ROM93およびA/D変換器9
4などを含む構成のマイクロコンピュータ9を有してい
る。マイクロコンピュータ9には、ユーザによって操作
される操作ボタンが配置された操作部101と、この操
作部101の操作内容や洗濯行程の進行具合などの情報
を表示するための表示部102と、注水弁74および排
水弁77を駆動するためのバルブ駆動部103と、モー
タ6に駆動電圧を供給するためのインバータ回路を含む
インバータ制御部104と、モータ6が一定角度回転す
る度にパルス信号を出力するホールセンサ61とが接続
されている。
【0026】また、マイクロコンピュータ9は、プログ
ラム処理によってソフトウエア的に実現される複数の機
能処理部を有している。複数の機能処理部には、ドラム
4の目標回転速度を設定し、その設定した目標回転速度
に応じた駆動電圧がモータ6に供給されるようにインバ
ータ制御部104をフィードバック制御する回転速度制
御部95、一定の駆動電圧がモータ6に供給されるよう
にインバータ制御部104を制御する電圧固定制御部9
6、回転速度制御部95による制御と電圧固定制御部9
6による制御とを切り換える制御切替部97、ホールセ
ンサ61が出力するパルス信号に基づいて、ドラム4に
生じている偏心荷重の大きさおよび位置を検出する偏心
荷重検出部98、およびホールセンサ61が出力するパ
ルス信号に基づいて、ドラム4内に収容されている洗濯
物の重量(負荷重量)を検出する負荷重量検出部99が
含まれている。
【0027】図5は、脱水時の概略的な処理の流れを示
す図である。また、図6および図7は、脱水時にマイク
ロコンピュータ9によって行われる具体的な処理の内容
を示すフローチャートである。洗濯物の脱水は、たとえ
ば、洗濯物の洗いおよびすすぎが終了した後に行われ
る。脱水が開始されると、まず、マイクロコンピュータ
9のRAM92に設けられたエラーカウンタおよび電圧
固定回数カウンタのカウント値が零にリセットされる
(図6のステップS1,S2)。その後、回転速度制御
部95による制御の下、ドラム4の目標回転速度が、ド
ラム4内の洗濯物に作用する遠心力と重力とが均衡する
回転速度(65rpm)よりも少し大きい70rpmま
で、2秒ごとに0→50→60→70rpmと段階的に
上げられる(ステップS4,S5,S6)。これによ
り、すすぎ終了時の排水によって団子状態となった洗濯
物が、徐々にほぐされながらドラム4の周面壁42に張
りついていく。そして、ドラム4の回転速度が70rp
mに達した時には、洗濯物がドラム4の周面壁42にあ
る程度分散して張りついた状態となる。したがって、こ
のドラム4を70rpmまで段階的に加速していく行程
は、すすぎ後の洗濯物(衣類)をほぐすための衣類ほぐ
し行程と言うことができる。
【0028】また、ドラム4の回転速度が徐々に上げら
れていくことにより、バランス調整部材8内の液体が各
貯液槽86にまんべんなく分配されていき、ドラム4の
回転速度が70rpmに達した時には、図8(a)に示す
ように、各貯液槽86にほぼ均一に液体が貯留された状
態となる。ドラム4の回転速度が70rpmに達する
と、電圧固定制御によるドラム4の回転方向の重量バラ
ンス調整が行われる(ステップS7)。具体的には、ド
ラム4の回転速度が70rpmに達すると、回転速度制
御部95による制御から電圧固定制御部96による制御
に切り換えられて、モータ6への供給電圧が、予め定め
る電圧値(たとえば、45ボルト)に8秒間だけ固定さ
れる。予め定める電圧値は、たとえば、ドラム4の回転
速度が70rpmに達した後、その回転速度でドラム4
を回転し続ける際にモータ6に供給される駆動電圧の平
均値に設定されている。
【0029】モータ6への供給電圧が固定されている状
態では、ドラム4の回転速度(回転数)は、図9に示す
ように、ドラム4に生じている偏心荷重の位置に応じて
変動する。すなわち、モータ6への供給電圧が固定され
ている状態では、モータ6の出力トルクは一定であるか
ら、洗濯物の偏在に起因する偏心荷重がドラム4に生じ
ていると、モータ6の回転速度は、偏心荷重が最下位置
に到達した時に極大値となり、偏心荷重が最上位置に到
達した時に極小値となる正弦波状に変動し、その変動の
振幅は、偏心荷重の大きさにほぼ比例する。
【0030】たとえば、1000gの偏心荷重がドラム
4に生じている場合、ドラム4の回転速度は、ドラム4
が1回転する間において、ドラム4の最上位置(最下位
置)に対して回転方向前後の90度の位置に偏心荷重が
存在するときに約70rpmとなり、偏心荷重が最上位
置に達した時には約62rpmまで下がり、偏心荷重が
最下位置に達した時には約78rpmまで上がるような
変動を示す。上記したように、ドラム4の回転速度が6
5rpmを下回ると、バランス調整部材8内において、
上方の貯液槽86内の液体が開口88から流出し、その
流出した液体が下方の貯液槽86に開口88から流入す
るといった液体の移動が生じる。これにより、1000
gの偏心荷重がドラム4に生じている場合には、偏心荷
重がドラム4の最上位置の近傍(最上位置を含む90度
の角度範囲内)に存在している時に、図8(b)に示すよ
うに、偏心荷重の位置の近傍の貯液槽86から液体が流
出し、その流出した液体が偏心荷重に対向する位置の近
傍の貯液槽86に流入するといった液体の移動を生じ
る。この結果、図8(c)に示すように、偏心荷重の位置
の近傍の貯液槽86内の液体量が少なくなる一方で、偏
心荷重に対向する位置の近傍の貯液槽86内の液体量が
多くなり、これにより生じる偏心荷重によって、洗濯物
の偏在が原因でドラム4に生じている偏心荷重が打ち消
されて小さくなる。
【0031】ドラム4に生じている偏心荷重が700g
に下がると、図7に示すように、ドラム4の回転速度
は、偏心荷重が最上位置に達した時に約65rpmまで
下がり、偏心荷重が最下位置に達した時に約75rpm
まで上がるような正弦波状の変動を示すようになる。こ
うなると、それ以降は、ドラム4の回転速度が65rp
mを下回らないから、バランス調整部材8内での液体の
移動はなくなり、偏心荷重が700g以下に下がった状
態に保持される。
【0032】電圧固定制御によるバランス調整の後は、
回転速度制御部95によってドラム4の回転速度が70
rpmに制御され、この状態で偏心荷重検出部98によ
る偏心荷重量の検出が行われる。上記したように、洗濯
物の偏在に起因する偏心荷重がドラム4に生じている
と、ドラム4の回転速度は、正弦波状に変化し、偏心荷
重が最下位置に到達した時に極大値となり、偏心荷重が
最上位置に到達した時に極小値となる。このようなドラ
ム4の回転速度の変動は、回転速度制御部95によるモ
ータ6の回転速度制御が行われている時でも少しは現れ
る。ドラム4の回転速度の変動の振幅は、偏心荷重量に
対応し、一方で、ドラム4が1回転する間に現れるパル
ス間隔の極大値と極小値との差(極大−極小値差)に比
例している。偏心荷重検出部98には、偏心荷重量とパ
ルス間隔の極大−極小値差との関係が予め求められて記
憶されており、偏心荷重検出部98は、この関係に従っ
て、その時の極大−極小値差からドラム4に生じている
偏心荷重量を求める。
【0033】偏心荷重検出部98によって偏心荷重量が
検出されると、その検出された値が予め定められた第1
の閾値である700g以下であるか否かが調べられる
(ステップS8)。偏心荷重量が700gよりも大きい
場合には、電圧固定回数カウンタのカウント値がインク
リメント(+1)されて(ステップS9)、そのインク
リメント後のカウント値が3以下であるか否かが調べら
れる。そして、カウント値が3以下であれば、ドラム4
(モータ6)が一旦回転停止された後(ステップS1
1)、ドラム4の回転速度が0から70rpmまで段階
的に上げられて、ドラム4の回転速度が70rpmに達
すると、電圧固定制御によるバランス調整が再び行われ
る(ステップS4〜S8)。
【0034】このようにして電圧固定制御によるバラン
ス調整が行われる度に、電圧固定回数カウンタのカウン
ト値がインクリメントされていく。電圧固定回数カウン
タのカウント値が4になる前に、電圧固定制御によるバ
ランス調整後の偏心荷重量が700g以下になると、ド
ラム4の回転速度が70rpmから100rpmに上げ
られる(図9のステップS12)。このとき、上述の電
圧固定制御によるバランス調整によって偏心荷重が小さ
くされているから、ドラム4の回転速度が100rpm
に上げられても、偏心荷重に起因する外槽2の振動やそ
の振動に伴う騒音を発生するおそれがない。
【0035】ドラム4の回転速度が100rpmに達し
た後、負荷重量検出部99による負荷重量の検出が行わ
れる(ステップS13)。具体的には、ドラム4の目標
回転速度が100rpmから70rpmに減速され、そ
の減速指令から一定時間(たとえば、0.1秒間)が経
過した時のホールセンサ61のパルス信号の出力間隔
(パルス間隔)が検出される。負荷重量検出部99に
は、ドラム4の目標回転速度が100rpmから70r
pmに減速され、その減速指令から上記一定時間が経過
した時点におけるパルス間隔と負荷重量との関係が予め
求められて記憶されており、負荷重量検出部99は、パ
ルス間隔を検出すると、この関係に従って、ドラム4に
収容されている洗濯物の重量である負荷重量を求める。
【0036】また、ドラム4の回転速度が大きいほど、
ホールセンサ61から出力されるパルス信号の出力間隔
は短くなることから、パルス間隔が最も短い時に偏心荷
重が最下位置に存在し、パルス間隔が最も長い時に偏心
荷重が最上位置に存在していると検出することができる
る。この後、負荷重量検出部99によって検出された負
荷重量に応じて、G−Fall制御によるバランス調整
を行うべきか否かを判定する際の閾値A(g)と100
0rpmまで加速するか否かを判定する際の閾値B
(g)とが設定される(ステップS14)。また、マイ
クロコンピュータ9のRAM92に設けられたGFカウ
ンタのカウント値が零にリセットされる(ステップS1
5)。
【0037】つづいて、偏心荷重検出部98によって、
ドラム4に生じている偏心荷重量および偏心荷重位置の
検出が行われる。そして、偏心荷重検出部98によって
検出された偏心荷重量が、負荷重量に応じて設定された
閾値A以下であるか否かが調べられる(ステップS1
6)。偏心荷重量が閾値Aよりも大きい場合には、G−
Fall制御によるバランス調整が行われる(ステップ
S17)。具体的には、ドラム4の回転速度が、偏心荷
重検出部98によって検出された偏心荷重の位置に応じ
たタイミングで短時間だけ、100rpmから50rp
mに急減速される。これにより、偏心荷重の位置の近傍
の貯液槽86から液体が流出し、その流出した液体が偏
心荷重に対向する位置の近傍の貯液槽86に流入する。
その結果、バランス調整部材8内の液体がドラム4に生
じている偏心荷重位置に応じて偏在し、ドラム4の回転
方向の重量バランスがより良好に調整される。
【0038】G−Fall制御によるバランス調整の
後、偏心荷重検出部98による偏心荷重量および偏心荷
重位置の検出が再び行われて、偏心荷重量が負荷重量に
応じて設定された閾値以下になったかどうかが調べられ
る(ステップS18)。偏心荷重量が閾値Aよりもまだ
大きい場合には、GFカウンタのカウント値がインクリ
メント(+1)されて(ステップS19)、そのインク
リメント後のカウント値が5以下であるか否かが調べら
れる(ステップS20)。そして、カウント値が5以下
であれば、G−Fall制御によるバランス調整が再び
行われる(ステップS17)。
【0039】G−Fall制御によるバランス調整が行
われる度に、GFカウンタのカウント値がインクリメン
トされていく。GFカウンタのカウント値が6になる前
に、偏心荷重の大きさが閾値A以下になれば、ドラム4
の回転速度が100rpmから400rpmに上げられ
て、洗濯物を軽く脱水する前脱水が行われる(ステップ
S21)。前脱水が所定時間(たとえば、10秒間)に
渡って行われると、つづいて、偏心荷重検出部98によ
る偏心荷重量の検出が行われ、前脱水後の偏心荷重量が
負荷重量に応じて決定された第2の閾値B以下であるか
否かが調べられる(ステップS22)。偏心荷重量が閾
値Bよりも大きい場合には、ステップS12に戻って、
ドラム4の回転速度が100rpmに下げられて、ステ
ップS12〜S23の処理が再び行われる。一方、偏心
荷重量が閾値B以下であれば、ドラム4の回転速度が予
め定める脱水回転速度である1000rpmまで上げら
れて、ドラム4の高速回転による洗濯物の脱水(本脱
水)が行われる(ステップS23)。この本脱水が所定
時間(たとえば、3分間)に渡って行われると、脱水終
了であり、ドラム4が回転停止される(ステップS2
4)。
【0040】なお、電圧固定制御によるバランス調整が
繰り返し行われて、電圧固定回数カウンタのカウント値
が4になった場合、および、G−Fall制御によるバ
ランス調整が繰り返し行われて、GFカウンタのカウン
ト値が6になった場合には、エラーカウンタのカウント
値がインクリメント(+1)される(ステップS2
5)。そして、図6のステップS2に戻って、電圧固定
回数カウンタのカウント値が零にリセットされた後、エ
ラーカウンタのカウント値が3以下であるか否かが調べ
られる。エラーカウンタのカウント値が3以下であれ
ば、上述したステップS4以降の処理が行われる。一
方、エラーカウンタのカウント値が4よりも大きい場合
には、洗濯物が団子状態となってほぐれないといったよ
うな異常が発生していると判断されて、その異常が発生
している旨を表すエラー表示が表示部102に出されて
(ステップS26)、脱水は強制的に終了される。
【0041】以上のように、この実施形態によれば、ド
ラム4の回転を脱水回転速度まで立ち上げていく過程に
おいて、ドラム4の回転速度が70rpmに達すると、
電圧固定制御によるバランス調整が行われる。これによ
り、ドラム4の回転方向の重量バランスが適当に調整さ
れるから、その後にドラム4の回転速度が100rpm
に上げられても、偏心荷重に起因する外槽2の大きな振
動やそれに伴う騒音を発生するおそれがない。
【0042】ドラム4の回転速度を70rpmから10
0rpmに上げた時に振動および騒音が発生するのを防
止するために、ドラム4の回転速度が70rpmの時
に、G−Fall制御によるバランス調整を行うことが
考えられる。しかしながら、G−Fall制御によるバ
ランス調整には、偏心荷重量および偏心荷重位置の検出
が必要であり、また、その検出結果に応じた複雑なドラ
ムの回転速度制御を行わなければならない。そのため、
ドラム4の回転速度を脱水回転速度まで立ち上げるのに
時間がかかり、一連の洗濯行程に要する時間が長くなる
という問題を招くおそれがある。
【0043】これに対し、電圧固定制御によるバランス
調整は、偏心荷重量および偏心荷重位置の検出を必要と
せず、モータ6への供給電圧を一定にするという単純な
制御で達成されるから、G−Fall制御によるバラン
ス調整に比べて短時間ですむ。したがって、この実施形
態に係るドラム式洗濯機では、洗濯行程に要する時間が
長くなるという問題を招くことなく、ドラム4の回転速
度を70rpmから100rpmに上げた時における振
動および騒音の発生が抑制される。
【0044】以上、この発明の一実施形態について説明
したが、この発明は、他の形態で実施することもでき
る。たとえば、電圧固定制御によるバランス調整を行う
時期は、ドラム4の回転速度が70rpmの時には限ら
ず、電圧固定制御によるバランス調整の後の行程(ドラ
ム4を100rpmで回転させる行程)で許容される偏
心荷重量に応じて変更されるとよい。たとえば、電圧固
定制御によるバランス調整後の行程で許容される偏心荷
重量が700gよりも小さい場合には、ドラム4の回転
速度が70rpmよりも小さい状態の時に、電圧固定制
御によるバランス調整が行われるとよい。
【0045】また、上述の実施形態では、ドラム4の端
面壁41L,41Rのそれぞれ外側の面に液体封入型の
バランス調整部材8が取り付けられているとしたが、バ
ランス調整部材8は、端面壁41L,41Rのそれぞれ
内側の面に設けられていてもよいし、端面壁41L,4
1Rの一方の外側または内側の面だけに設けられていて
もよい。バランス調整部材8が端面壁41L,41Rの
一方に設けられる場合、バランス調整部材8は、モータ
6が設けられている側とは反対側の端面壁41Lに設け
られることが好ましい。ドラム4内における洗濯物の偏
在は、モータ6が設けられている側とは反対側の端面壁
41L付近に生じやすく、この端面壁41Lにバランス
調整部材8を設けることにより、洗濯物の偏在に起因す
る偏心荷重を良好に補償することができる。
【0046】さらには、液体封入型のバランス調整部材
8に代えて、または、液体封入型のバランス調整部材8
とともに、ドラム4の端面壁41L,41Rの少なくと
も一方に、それぞれドラム4の回転軸線に向けて開いた
開口を有する複数の貯液箱が、ドラム4の回転軸線を中
心とする円周上に並べて設けられてもよい。この場合、
ドラム4の回転を70rpmまで立ち上げる過程におい
て、各貯液箱に水等の液体を供給して、すべての貯液箱
に液体が満たされた状態にし、その後で電圧固定制御に
よるバランス調整を行うようにすればよい。
【0047】その他、特許請求の範囲に記載された事項
の範囲で種々の設計変更を施すことが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態に係るドラム式洗濯機を
前後方向に沿った鉛直面で切断したときの断面図であ
る。
【図2】上記ドラム式洗濯機を左右方向に沿った鉛直面
で切断したときの断面図である。
【図3】バランス調整部材の構成について説明するため
の断面図である。
【図4】上記ドラム式洗濯機の電気的構成を示すブロッ
ク図である。
【図5】脱水時の概略的な処理の流れを示す図である。
【図6】脱水時に行われる具体的な処理の内容を示す第
1のフローチャートである。
【図7】脱水時に行われる具体的な処理の内容を示す第
2のフローチャートである。
【図8】電圧固定制御によるバランス調整の仕組みにつ
いて説明するための図解的な断面図である。
【図9】ドラムの回転数(回転速度)と回転角度との関
係を示すグラフである。
【符号の説明】
4 ドラム 6 モータ 8 バランス調整部材 9 マイクロコンピュータ 51L 回転軸 51R 回転軸 86 貯液槽 88 開口 95 回転速度制御部 96 電圧固定制御部 98 偏心荷重検出部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 園田 泰亮 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 Fターム(参考) 3B155 AA10 BA03 BA04 BA16 CA02 CA16 CB07 DC18 DC21 HB02 HB09 KA33 KB11 KB27 LA03 LB04 LB17 LC07 LC15 LC28 MA01 MA02 MA05 MA06 MA08

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】洗濯物を収容するためのドラムを有し、こ
    のドラムをほぼ水平な回転軸線まわりに回転させて、そ
    のドラム内に収容されている洗濯物の遠心脱水を実行す
    るドラム式洗濯機であって、 上記回転軸線を中心とする円周上にほぼ等間隔で複数設
    けられ、それぞれ上記回転軸線に臨んだ開口を有し、内
    部に入った液体に作用する遠心力と重力とが均衡する回
    転速度以上で上記ドラムと一体に回転されることによ
    り、その内部に入った液体を貯留しておくことができる
    貯液槽と、 上記ドラムを回転させるためのドラム回転用モータと、 遠心脱水のために上記ドラムの回転を立ち上げる過程
    で、上記ドラム回転用モータへの供給電圧を一時的に一
    定電圧に固定して、この時に生じる上記ドラムの回転速
    度むらにより上記各貯液槽内の液量を調整する電圧固定
    制御手段とを含むことを特徴とするドラム式洗濯機。
  2. 【請求項2】上記ドラムに生じている偏心荷重の大きさ
    および位置を検出する手段と、 上記電圧固定制御手段によって上記各貯液槽内の液量が
    調整された後に、上記ドラムに生じている偏心荷重の大
    きさが所定の閾値よりも大きい場合に、その偏心荷重の
    位置に応じたタイミングで上記ドラムの回転速度を上記
    貯液室内の液体に作用する遠心力が重力よりも小さくな
    る回転速度に一時的に減速させて、上記各貯液槽内の液
    量をさらに調整する回転速度制御手段とをさらに含むこ
    とを特徴とする請求項1記載のドラム式洗濯機。
  3. 【請求項3】洗濯物を収容するためのドラムを有し、こ
    のドラムをほぼ水平な回転軸線まわりに回転させて、そ
    のドラム内に収容されている洗濯物の遠心脱水を実行す
    るドラム式洗濯機における脱水時の振動軽減方法であっ
    て、 上記ドラム式洗濯機は、上記回転軸線を中心とする円周
    上にほぼ等間隔で複数設けられ、それぞれ上記回転軸線
    に臨んだ開口を有し、内部に入った液体に作用する遠心
    力と重力とが均衡する回転速度以上で上記ドラムと一体
    に回転されることにより、その内部に入った液体を貯留
    しておくことができる貯液槽を備えており、 遠心脱水のために上記ドラムの回転を立ち上げる過程
    で、ドラム回転用モータへの供給電圧を一時的に一定電
    圧に固定して、この時に生じる上記ドラムの回転速度む
    らにより上記各貯液槽内の液量を調整する電圧固定制御
    ステップを含むことを特徴とする脱水時の振動軽減方
    法。
  4. 【請求項4】上記電圧固定制御ステップで上記各貯液槽
    内の液量が調整された後に、上記ドラムに生じている偏
    心荷重の大きさが所定の閾値よりも大きい場合に、その
    偏心荷重の位置に応じたタイミングで上記ドラムの回転
    速度を上記貯液室内の液体に作用する遠心力が重力より
    も小さくなる回転速度に一時的に減速させて、上記各貯
    液槽内の液量をさらに調整する回転速度制御ステップを
    さらに含むことを特徴とする請求項3記載の脱水時の振
    動軽減方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007111239A (ja) * 2005-10-20 2007-05-10 Hitachi Appliances Inc 洗濯乾燥機
WO2020211649A1 (zh) * 2019-04-18 2020-10-22 青岛海尔洗衣机有限公司 一种滚筒洗衣机及其控制方法
WO2020238611A1 (zh) * 2019-05-28 2020-12-03 青岛海尔滚筒洗衣机有限公司 一种洗衣机
CN114059279A (zh) * 2020-07-30 2022-02-18 广东美的白色家电技术创新中心有限公司 控制方法、家用电器及计算机可读存储介质

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CN114059279B (zh) * 2020-07-30 2023-03-31 广东美的白色家电技术创新中心有限公司 控制方法、家用电器及计算机可读存储介质

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