JP2003229473A - 半導体ウエハの処理方法及びこれに用いるウエハキャリア - Google Patents

半導体ウエハの処理方法及びこれに用いるウエハキャリア

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JP2003229473A
JP2003229473A JP2002027118A JP2002027118A JP2003229473A JP 2003229473 A JP2003229473 A JP 2003229473A JP 2002027118 A JP2002027118 A JP 2002027118A JP 2002027118 A JP2002027118 A JP 2002027118A JP 2003229473 A JP2003229473 A JP 2003229473A
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wafer
semiconductor wafer
wax
wafer carrier
carrier
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JP2002027118A
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Norio Mizuno
訓男 水野
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ウエハとその保持材との剥離を容易に行うこ
とができ作業効率良くウエハの処理を行うことができる
半導体ウエハの処理方法及びこの処理方法に用いて好適
なウエハキャリアを提供する。 【解決手段】 半導体ウエハ1の表面に、その直径より
やや大きいウエハ保持材3をワックス2により貼り付
け、半導体ウエハ1の裏面に対して加工及び/又は膜形
成を行い、その後、側面の内側にガイド22が形成され
たウエハキャリアに、半導体ウエハ1を挿入し、ウエハ
キャリアごと半導体ウエハ1をワックス溶剤に浸漬し
て、ワックス2を溶解して半導体ウエハ1とウエハ保持
材3とを剥離し、その後半導体ウエハ1を取り出す。ま
た、上記ウエハキャリアとして、ガイド22が鉛直方向
に対して傾斜して形成され、傾斜部の水平方向に対する
傾斜角が60°以上90°未満であるウエハキャリアを
構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体ウエハの処
理方法、及びこの処理方法に用いて好適な半導体ウエハ
等のウエハを保持するためのウエハキャリアに係わり、
特に化合物半導体のウエハに適用して好適なものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、化合物半導体の半導体ウエハを製
造する際には、研削時のダメージ防止のためにウエハ表
面に保護テープを貼り付けた後、ウエハ裏面の研削工
程、テープ剥離工程の各工程を順次行っていた。このと
きには、ウエハ裏面の研削工程後のウエハ厚さが200
μm以上あったため、問題なく各工程を行うことができ
た。
【0003】その後、ウエハ仕上げ厚さが100μm以
下であり、ウエハの裏面にGaAs・Ti−Au・Au
メッキ膜等を形成した製品が要求されるようになった。
このときには、ウエハが薄くなることにより、保護テー
プだけでは補強効果が充分ではなく、裏面の研削工程や
裏面への金属膜(Ti−Au膜,Auメッキ膜等)の形
成工程及びハンドリング等におけるウエハの割れを生じ
やすくなる。
【0004】そのため、このウエハの割れを防止する対
策として、ウエハの保持材となるガラス基板をワックス
でウエハ表面に貼り付け、その後に裏面研削を行う製造
工程が導入された。
【0005】この場合には、裏面研削・裏面金属形成後
に、ボイルしたワックス溶剤内でワックスを溶かすこと
により、ウエハをガラス基板から剥離していた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ガラス
基板にワックスで貼り付けたウエハを、一般的に用いら
れているウエハキャリアにセットすると、ワックスをワ
ックス溶剤で溶かしガラス基板から半導体ウエハを剥離
する際に、ウエハとガラス基板とのズレ量が少なく、ウ
エハキャリアから半導体ウエハを取り出せなくなる問題
がある。
【0007】これは、一般的に用いられているウエハキ
ャリアにおいては、ウエハを挿入するための平行に形成
されたガイドのピッチが小さくなっており(例えば直径
100mmのインチウエハ用キャリアでは4.76m
m)、ワックスが溶解しても、ウエハとガラス基板とが
貼り付いたままでズレないためと、ウエハキャリア内に
ある傾斜部の傾斜が緩くてウエハを受ける位置とガラス
基板を受ける位置にあまり差ができないためである。
【0008】上述のようにウエハキャリアを使用する
と、ウエハとガラス基板とのズレ量が小さくなるため、
ワックスが溶解してもウエハとガラス基板が分離してい
るかわからない等の問題がある。
【0009】このため、従来はウエハキャリアを使用せ
ずに特別な器具を用いて1枚ずつウエハとガラス基板と
を剥離処理していた。そのため、非常に作業効率が悪く
非生産的であった。
【0010】上述した問題の解決のために、本発明にお
いては、ウエハとその保持材との剥離を容易に行うこと
ができ作業効率良くウエハの処理を行うことができる半
導体ウエハの処理方法及びこの処理方法に用いて好適な
ウエハキャリアを提供するものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の半導体ウエハの
処理方法は、半導体ウエハの表面に、この半導体ウエハ
の直径よりやや大きいウエハ保持材をワックスにより貼
り付け、半導体ウエハの裏面に対して加工及び/又は膜
形成を行い、その後、断面形状が、上面側の幅広の部分
と下面側の幅狭の部分と幅広の部分及び幅狭の部分との
間の傾斜部とを有し、幅広の部分の幅はウエハ保持材よ
り大きく、幅狭の部分の幅は半導体ウエハの直径より小
さく、傾斜部の水平方向に対する傾斜角が60°以上9
0°未満であり、側面の内側にガイドが形成されたウエ
ハキャリアに、半導体ウエハを挿入し、ウエハキャリア
ごと半導体ウエハをワックス溶剤に浸漬して、ワックス
を溶解して半導体ウエハとウエハ保持材とを剥離し、そ
の後半導体ウエハを取り出すものである。
【0012】本発明のウエハキャリアは、ウエハを保持
するためのものであり、側面の内側に鉛直方向に対して
傾斜したガイドが形成され、断面形状が、上面側の幅広
の部分と、下面側の幅狭の部分と、幅広の部分及び幅狭
の部分の間の傾斜部とを有して成り、幅狭の部分の幅は
保持されるべきウエハの直径より小さく、幅広の部分の
幅は保持されるべきウエハの直径より大きく、傾斜部の
水平方向に対する傾斜角は60°以上90°未満である
ものである。
【0013】上述の本発明の半導体ウエハの処理方法に
よれば、半導体ウエハにウエハ保持材を貼り付けて加工
及び/又は膜形成を行うことにより、加工による衝撃や
膜形成による温度変化に対して、保持材で補強して半導
体ウエハが割れないようにすることができる。また、断
面形状の傾斜部の水平方向に対する傾斜角が60°以上
90°未満であり、側面の内側にガイドが形成されたウ
エハキャリアに半導体ウエハを挿入して、ウエハキャリ
アごとワックス溶剤液槽に浸漬させることにより、ウエ
ハキャリアに多数の半導体ウエハを収納して一括して処
理を行うことができると共に、傾斜部の傾斜が大きいの
でワックスが溶解して剥離した半導体ウエハとウエハ保
持材とのズレ量を大きくすることができる。
【0014】上述の本発明のウエハキャリアの構成によ
れば、断面形状の傾斜部の水平方向に対する傾斜角が6
0°以上90°未満であることにより、傾斜部の傾斜が
大きいので、ワックスが溶解して剥離した上述の半導体
ウエハとウエハ保持材とのズレ量を大きくすることが可
能になる。また、ガイドが傾斜して形成されていること
により、例えばウエハ保持材にワックス溶解促進のため
に貫通孔が形成されている場合に、ワックス溶剤の流れ
る方向と貫通孔の方向とを斜めにしてワックス溶剤を貫
通孔に浸透させやすくすることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明は、半導体ウエハの表面
に、この半導体ウエハの直径よりやや大きいウエハ保持
材をワックスにより貼り付け、半導体ウエハの裏面に対
して加工及び/又は膜形成を行い、その後、断面形状
が、上面側の幅広の部分と下面側の幅狭の部分と幅広の
部分及び幅狭の部分との間の傾斜部とを有し、幅広の部
分の幅はウエハ保持材より大きく、幅狭の部分の幅は半
導体ウエハの直径より小さく、傾斜部の水平方向に対す
る傾斜角が60°以上90°未満であり、側面の内側に
ガイドが形成されたウエハキャリアに、半導体ウエハを
挿入し、ウエハキャリアごと半導体ウエハをワックス溶
剤に浸漬して、ワックスを溶解して半導体ウエハとウエ
ハ保持材とを剥離し、その後半導体ウエハを取り出す半
導体ウエハの処理方法である。
【0016】また本発明は、上記半導体ウエハの処理方
法において、ウエハキャリアのガイドが鉛直方向に対し
て20〜30°の範囲内の傾斜角で傾斜して形成され、
半導体ウエハをウエハ保持材側が下になるようにウエハ
キャリアに挿入する。
【0017】また本発明は、上記半導体ウエハの処理方
法において、ウエハ保持材は全面に多数の貫通孔が形成
されている構成とする。
【0018】本発明は、ウエハを保持するためのウエハ
キャリアであって、側面の内側に鉛直方向に対して傾斜
したガイドが形成され、断面形状が、上面側の幅広の部
分と、下面側の幅狭の部分と、幅広の部分及び幅狭の部
分の間の傾斜部とを有して成り、幅狭の部分の幅は保持
されるべきウエハの直径より小さく、幅広の部分の幅は
保持されるべきウエハの直径より大きく、傾斜部の水平
方向に対する傾斜角は60°以上90°未満であるウエ
ハキャリアである。
【0019】また本発明は、上記ウエハキャリアにおい
て、ガイドが鉛直方向に対して20〜30°の範囲内の
傾斜角で傾斜して形成されている構成とする。
【0020】以下、本発明の具体的な実施の形態とし
て、半導体ウエハの処理方法を説明する。まず、図1A
に断面図で示すように、半導体ウエハ1の表面に、半導
体ウエハ1の保持材となるガラス基板3をワックス2に
より貼り付ける。ガラス基板3の大きさは、半導体ウエ
ハ1よりもやや大きくする。また、この図1Aに示す構
造(以下ウエハ構造体10と呼ぶことにする)を上から
見た平面図を図1Bに示す。ガラス基板3には、図1A
及び図1Bに示すように、基板面に垂直な貫通孔3Hが
全面に多数形成されている。貫通孔3Hの径は、好まし
くは0.5〜1mmとする。
【0021】次に、このウエハ構造体10の半導体ウエ
ハ1の裏面に対して、加工及び/又は膜形成を行う。例
えば裏面を研削する加工や、例えば裏面に金属膜例えば
Ti−Au膜及びAuメッキ膜を順次成膜する工程を行
う。
【0022】このように半導体ウエハ1の裏面に成膜さ
れた金属膜は、例えば裏面電極、放熱材、半導体ウエハ
1の補強等の目的で使用することができる。
【0023】このとき、半導体ウエハ1にガラス基板3
を貼り付けてウエハ構造体10を構成していることによ
り、加工による衝撃や膜形成による温度変化に対して、
ガラス基板3で補強して半導体ウエハ1が割れないよう
にすることができる。
【0024】上述した半導体ウエハ1の裏面に対する加
工及び/又は膜形成を行った後、以下のようにして半導
体ウエハ1をガラス基板3から剥離する。まず、ウエハ
構造体10をウエハキャリアに収納する。ウエハキャリ
アには通常ウエハを挿入させて保持するためのガイドが
平行に形成され、多数のウエハを収納することができる
ようになっている。そして、ウエハ構造体10をこのウ
エハキャリアごと、ワックス溶剤液槽内のボイルしたワ
ックス溶剤に浸漬する。これにより、ワックス2が溶解
して半導体ウエハ1とガラス基板3とが剥離する。その
後、ウエハキャリアをワックス溶剤液槽から取り出し、
剥離したガラス基板3を除去して、半導体ウエハ1に対
して洗浄を行ってワックス溶剤や不要な付着物を除去す
る。
【0025】ところで、一般的に用いられているウエハ
キャリアにおいては、ウエハキャリアの斜視図を図6に
示すように、ウエハキャリア51に対して、ガイド52
が鉛直方向に形成されているため、ウエハを挿入する角
度が90°(鉛直方向)となっている。このため、この
ような構成のウエハキャリア51を用いて、半導体ウエ
ハ1とガラス基板3との剥離を行うと、ワックス2の溶
解促進用としてガラス基板3全面に形成した貫通孔3H
の向きと、ワックス溶剤の流れる方向とがほぼ垂直とな
ってしまうため、貫通孔3Hをガラス基板3に形成した
効果即ちワックス2の溶解促進の効果が小さくなってし
まう。また、ワックス2の溶解の前後におけるウエハキ
ャリア51の断面図をそれぞれ図7A及び図7Bに示
す。前述したようにウエハキャリア51内の傾斜部54
の傾斜があまり大きくなく(水平方向に対する傾斜角が
例えば40〜50°程度である)、かつガイド52のピ
ッチが狭いために、剥離した半導体ウエハ1とガラス基
板3とのズレ量が図7Bに示すように小さくなることか
ら、半導体ウエハ1を取り出せなくなる問題が生じる。
【0026】そこで、本実施の形態では、さらに従来の
一般的なウエハキャリア51とは異なる構成のウエハキ
ャリアを使用する。本実施の形態で使用するウエハキャ
リアの概略構成図(斜視図)を図2Aに示す。このウエ
ハキャリア21は、その側面内壁にウエハを挿入して保
持するためのガイド22が平行に形成されている。この
ガイド22によって、多数の半導体ウエハ1を保持して
ウエハキャリア21内に収納することができる。
【0027】また、図2Aのウエハキャリア21の内壁
のガイド22付近の側面図を図2Bに示す。本実施の形
態では、図2A及び図2Bに示すように、ウエハキャリ
ア21のガイド22を傾斜させて形成する。より好まし
くは、ガイド22を水平方向に対して60〜70°傾斜
させる、即ち鉛直方向に対する傾斜角度θを20〜30
°の範囲内とする。
【0028】さらに、ウエハキャリア21の断面図を図
3に示す。特に本実施の形態では、図3に示すように、
上面側の幅広の部分(幅D1)23と下面側の幅狭の部
分(幅D2)25とこれら幅広の部分23及び幅狭の部
分25の間の斜面となった傾斜部24とを有して成るウ
エハキャリア21の内部において、傾斜部24の水平方
向に対する傾斜角αを60°以上90°未満とする。こ
のように傾斜部24の傾斜角αが60°以上と大きくな
っていることにより、ワックス2が溶解して剥離した半
導体ウエハ1とガラス基板3について、ガラス基板3を
受ける位置24Aと半導体ウエハ1を受ける位置24B
とを離して、半導体ウエハ1とガラス基板3とのズレ量
を大きくすることができる。これにより、治具によって
ガラス基板3を容易に除去することができるようにな
る。
【0029】また、半導体ウエハ1が薄くなっているこ
とにより、特に半導体ウエハ1の直径が大きいと、ガラ
ス基板3から剥離した後に反りを生じやすくなる。半導
体ウエハ1に反りを生じることにより、ガイド22に半
導体ウエハ1及びガラス基板3が引っかかりやすくな
る。そこで、ウエハキャリア21のガイド22のピッチ
Pを広げて、従来のウエハキャリア51のガイド52の
ピッチ(4.76mm)の例えば2倍(9.52mm)
にする。これにより、ワックス2が溶解した後にウエハ
1とガラス基板3がスムースに分離される。
【0030】具体的に例えば直径100mmの半導体ウ
エハ1を用いる場合には、ガラス基板3を半導体ウエハ
1より例えば4〜6mm大きくして、ウエハキャリア2
1の傾斜部24においてガラス基板3を受ける位置24
Aより半導体ウエハ1を受ける位置24Bを例えば8〜
10mm深く、幅が例えば4〜6mm狭くなるように形
成する。これらの数値は、半導体ウエハ1の大きさに対
応して、それぞれ適切な値に設定する。
【0031】尚、本実施の形態のウエハキャリア21に
おいては、ウエハ構造体10の挿入並びに半導体ウエハ
1のガラス基板3からの分離を支障なく行うために、幅
広の部分23の幅D1>ガラス基板3の大きさ>半導体
ウエハ1の直径D>幅狭の部分25の幅D2、という大
小関係が成り立つようにする。この大小関係は、従来の
一般的なウエハキャリア51を使用する場合にも同様に
成り立つようにするものである。
【0032】ここで、ワックス溶剤液槽を含む半導体ウ
エハの処理装置の一形態の概略構成図を図4に示す。図
4に示すように、処理室例えばクリーンルーム30内
に、ワックス溶剤液槽31、有機洗浄槽32、純水流水
洗浄槽33を配置して処理装置を構成する。
【0033】そして、図2及び図3に示したウエハキャ
リア21を用い、図4に示した装置において、例えば次
のようにして、ワックス2の溶解及び半導体ウエハ1と
ガラス基板3との剥離を行う。この場合、ワックス溶剤
液槽31を、下部よりバブリングのできる機能を有する
構成とすることが望ましい。
【0034】まず、半導体ウエハ1側を上にして、ウエ
ハキャリア21のガイド22にウエハ構造体10を挿入
する。即ちガラス基板3が下側即ちバブリングの当たる
方向に挿入される。
【0035】そして、ウエハキャリア21ごと、ワック
ス溶剤液槽31内のボイルしたワックス溶剤(液温75
〜110℃)中に入れ、バブリングしながらワックス2
の溶解を待つ。
【0036】このとき、図5に示すように、ウエハキャ
リア21のガイド22が傾斜していることにより、ガラ
ス基板3の貫通孔3Hの方向と、矢印で示すワックス溶
剤のバブリングの方向とが垂直ではなく斜めに交差する
方向となる。これにより、ワックス溶剤が貫通孔3Hに
浸透しやすくなり、ワックス2の溶解促進効果を発揮さ
せることができる。
【0037】ワックス2が溶解すると、半導体ウエハ1
とガラス基板3が分離するので、ガラス基板3を治具で
取り除く。
【0038】そして、ウエハキャリア21にセットした
全ての半導体ウエハ1についてガラス基板3を取り除い
たら、半導体ウエハ1のみをウエハキャリア21に残し
て有機洗浄槽32に漬ける。有機洗浄後に、純水流水洗
浄槽33に浸してウエハ1を洗浄する。そして、洗浄後
に半導体ウエハ1の乾燥を行う。
【0039】尚、上述の治具によるガラス基板3の取り
出しは、ワックス溶剤等の液にウエハキャリア21が浸
漬されている状態で行う方が、ガラス基板3の取り出し
が容易になる。
【0040】上述の本実施の形態によれば、ウエハキャ
リア21内の傾斜部24の水平方向に対する傾斜角αが
60°以上90°未満とされていることにより、傾斜部
24におけるガラス基板3を受ける位置24Aと半導体
ウエハ1を受ける位置24Bを離すことができる。これ
により、ワックス2が溶解して半導体ウエハ1及びガラ
ス基板3が分離した後の、半導体ウエハ1とガラス基板
3とのズレ量を大きくすることができ、ガラス基板3を
治具により容易に除去することが可能になる。また、半
導体ウエハ1とガラス基板3の分離状態が一目でわかる
ので、作業者が処理装置に張り付く必要がなくなり、そ
の点でも作業効率の向上を図ることができる。
【0041】さらに、ウエハキャリア21のガイド22
のピッチPを広くしていることにより、剥離後の半導体
ウエハ1に反りを生じていても半導体ウエハ1とガラス
基板3がスムースに分離される。
【0042】また、本実施の形態によれば、ウエハキャ
リア21のガイド22を鉛直方向に対して20〜30°
(水平方向に対して60〜70°)傾斜させて形成して
いることにより、ワックス2を溶剤で溶かす際にワック
ス2の溶解促進用としているガラス基板3に開けてある
貫通孔3Hを有効に活用してワックス2の溶解促進効果
を発揮できる。これにより、より短い時間でワックス2
を溶解させガラス基板3から半導体ウエハ1を剥離する
ことが可能になる。また、いったん傾斜したガイド22
が形成されたウエハキャリア21を作製すれば、繰り返
し使用できることから、図6に示すような一般的なウエ
ハキャリア51を使用した場合と比較して、製造コスト
の増大はウエハキャリアの費用の差分だけでありわずか
で済む。
【0043】そして、ウエハキャリア21を使用して
も、問題なく半導体ウエハ1のガラス基板3からの剥離
を行うことが可能になるため、多数(例えば十数枚)の
半導体ウエハ1を一括して処理することができ、生産効
率を向上することができる。
【0044】従って、上述の実施の形態は、特に厚さ1
00μm以下の半導体ウエハ1を使用する化合物半導体
のウエハの処理に適用して特に有効である。
【0045】上述の実施の形態では、半導体ウエハ1の
保持材としてガラス基板3を使用したが、他の材料から
成る保持材を使用しても良い。ガラス基板3は、貫通孔
3Hを開ける加工が容易である利点を有する。
【0046】本発明は、上述の実施の形態に限定される
ものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲でその他
様々な構成が取り得る。
【0047】
【発明の効果】上述の本発明によれば、ウエハと保持材
とがスムースに分離され、ウエハキャリアから保持材を
取り除くのが容易になる。そして、ウエハキャリアを使
用して、半導体ウエハを保持材から剥離する処理を多数
の半導体ウエハに対して一括して行うことができ、生産
効率の向上を図ることができる。ウエハと保持材の分離
状態が一目でわかるため、作業者が常に装置に張り付か
なくてもよくなり、作業効率の向上を図ることができ
る。
【0048】さらに、ウエハキャリアのガイドを傾斜し
て形成した構成としたときには、保持材例えばガラス基
板に開けてある貫通孔が、ワックス溶解促進の効果とし
て発揮される。これにより、ワックスの溶解を促進して
処理に要する時間を短縮することができるため、効率の
向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】半導体ウエハにガラス基板を貼り付けたウエハ
構造体の概略構成図である。 A 断面図である。 B ガラス基板側から見た平面図である。
【図2】 本発明のウエハキャリアの一実施の形態の概略構成図で
ある。A 斜視図である。 B ガイド付近を示す側面図である。
【図3】図2のウエハキャリアの断面図である。
【図4】ワックス溶剤処理装置の一形態の概略構成を示
す図である。
【図5】ワックス溶剤処理工程における図1のウエハ構
造体の状態を示す断面図である。
【図6】従来の一般的なウエハキャリアの斜視図であ
る。
【図7】A、B ワックス溶剤処理工程における図6の
ウエハキャリア内でのウエハの状態を示す断面図であ
る。
【符号の説明】
1 半導体ウエハ、2 ワックス、3 ガラス基板、3
H 貫通孔、10 ウエハ構造体、21 ウエハキャリ
ア、22 ガイド、31 ワックス溶剤液槽、32 有
機洗浄液槽、33 純水流水洗浄槽
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3E096 AA06 BA16 BB04 CA09 CB03 DA05 DB06 DB08 FA12 FA27 FA30 5F031 CA02 DA01 EA07 EA19 HA02 HA05 HA42 HA73 HA80 MA22 MA23 MA28 NA02

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体ウエハの表面に、該半導体ウエハ
    の直径よりやや大きいウエハ保持材をワックスにより貼
    り付け、 上記半導体ウエハの裏面に対して、加工及び/又は膜形
    成を行い、 その後、断面形状が、上面側の幅広の部分と、下面側の
    幅狭の部分と、該幅広の部分及び該幅狭の部分との間の
    傾斜部とを有し、幅広の部分の幅は上記ウエハ保持材よ
    り大きく、幅狭の部分の幅は上記半導体ウエハの直径よ
    り小さく、傾斜部の水平方向に対する傾斜角が60°以
    上90°未満であり、側面の内側にガイドが形成された
    ウエハキャリアに、上記半導体ウエハを挿入し、 上記ウエハキャリアごと上記半導体ウエハをワックス溶
    剤に浸漬して、上記ワックスを溶解して上記半導体ウエ
    ハと上記ウエハ保持材とを剥離し、 その後上記半導体ウエハを取り出すことを特徴とする半
    導体ウエハの処理方法。
  2. 【請求項2】 上記ウエハキャリアの上記ガイドは、鉛
    直方向に対して20〜30°の範囲内の傾斜角で傾斜し
    て形成され、上記半導体ウエハを上記ウエハ保持材側が
    下になるように上記ウエハキャリアに挿入することを特
    徴とする請求項1に記載の半導体ウエハの処理方法。
  3. 【請求項3】 上記ウエハ保持材は、全面に多数の貫通
    孔が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の
    半導体ウエハの処理方法。
  4. 【請求項4】 ウエハを保持するためのウエハキャリア
    であって、 側面の内側に鉛直方向に対して傾斜したガイドが形成さ
    れ、 断面形状が、上面側の幅広の部分と、下面側の幅狭の部
    分と、上記幅広の部分及び上記幅狭の部分の間の傾斜部
    とを有して成り、 上記幅狭の部分の幅は、保持されるべきウエハの直径よ
    り小さく、 上記幅広の部分の幅は、保持されるべきウエハの直径よ
    り大きく、 上記傾斜部の水平方向に対する傾斜角は60°以上90
    °未満であることを特徴とするウエハキャリア。
  5. 【請求項5】 上記ガイドが鉛直方向に対して20〜3
    0°の範囲内の傾斜角で傾斜して形成されていることを
    特徴とする請求項4に記載のウエハキャリア。
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