JP2003229289A - 放電灯点灯装置及び照明装置 - Google Patents

放電灯点灯装置及び照明装置

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JP2003229289A JP2002340479A JP2002340479A JP2003229289A JP 2003229289 A JP2003229289 A JP 2003229289A JP 2002340479 A JP2002340479 A JP 2002340479A JP 2002340479 A JP2002340479 A JP 2002340479A JP 2003229289 A JP2003229289 A JP 2003229289A
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Nariyuki Yamauchi
得志 山内
Tsutomu Shiomi
務 塩見
Minoru Maehara
稔 前原
Yutaka Iwabori
裕 岩堀
Toshiro Nakamura
俊郎 中村
Takeshi Kamoi
武志 鴨井
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    • Y02BCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO BUILDINGS, e.g. HOUSING, HOUSE APPLIANCES OR RELATED END-USER APPLICATIONS
    • Y02B20/00Energy efficient lighting technologies, e.g. halogen lamps or gas discharge lamps

Abstract

(57)【要約】 【課題】 1の放電灯点灯装置で、定格電力の異なる複
数の高圧放電灯を判別し、それぞれの高圧放電灯を定格
電力で点灯させることができる放電灯点灯装置及び照明
装置を提供する。 【解決手段】 直流電源1と、直流電源1からの電力を
変換し高圧放電灯3に電力を供給する電力変換回路2
と、電力変換回路2の供給電力を制御する点灯制御回路
4と、直流電源投入後の高圧放電灯3の電気特性、光学
特性又は温度特性が所定の閾値を超えたことを検出する
検出手段5と、閾値を超えるまでの時間を積算するタイ
マー手段6と、タイマー手段6の積算時間の長短により
高圧放電灯3の種類を判別する判別手段7と、を備えて
いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、放電灯点灯装置に
関するものであり、特に複数種類の定格電力の高圧放電
灯を点灯させることが可能であり、しかも、各高圧放電
灯の定格電力で高圧放電灯を点灯させることが可能な放
電灯点灯装置及び照明装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の従来例として、たとえば、特開
平1−221893号公報のものが挙げられる。この放
電灯点灯装置は、対象放電灯が放電灯に流れる電流(以
下、放電灯電流という。)が略一定の複数の蛍光灯群で
あり、この蛍光灯群を点灯させるための1の放電灯点灯
装置が、各蛍光灯に流れる電流を一定にするような定電
流特性を備えているものである。
【0003】この従来例の場合、全ての蛍光灯を定格電
力で点灯させるためには、各蛍光灯に流れる電流が全て
略一定であることが前提となる。
【0004】また、他の従来例として、たとえば、特公
平7−66864号公報のものが挙げられる。この放電
灯点灯装置は、対象放電灯が定格電力の異なる複数の蛍
光灯であり、各蛍光灯の始動時の始動電圧の違いを判別
し、判別した各蛍光灯の種類に応じて、各蛍光灯を定各
点灯させている。
【0005】
【特許文献1】特開平1−221893号公報
【0006】
【特許文献2】特公平7−66864号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記特開平1−221
893号公報のものは、各蛍光灯に流れる電流が全て略
一定であることが前提であるが、対象放電灯が高圧放電
灯である放電灯点灯装置の場合、高圧放電灯の定格電力
点灯時に、高圧放電灯に流れる電流(以下、高圧放電灯
電流という。)は大きく異なる場合が多い。
【0008】ここで、Philips社製の高圧放電灯
であるCDMシリーズを例に採る。この高圧放電灯の高
圧放電灯電流はそれぞれ、CDM−T35W(定格電力
35W)で0.5A、CDM−T70W(定格電力70
W)で1Aとなっている。このように、各高圧放電灯電
流が大きく異なっている場合には、特開平1−2218
93号公報に開示されている放電灯点灯装置では、対応
できないことになる。
【0009】また、特公平7−66864号公報のもの
は、各蛍光灯の始動時の始動電圧がそれぞれ異なること
が前提であるが、高圧放電灯の場合、複数種類の高圧放
電灯の定格電力がそれぞれ異なっていても、始動時の始
動電圧は、ほとんど変わらない場合が多い。したがっ
て、始動電圧の違いを判別して、高圧放電灯の種類を特
定することは難しい。
【0010】本発明は、上記問題点に鑑みてなしたもの
であり、その目的とするところは、1の放電灯点灯装置
で、定格電力の異なる複数の高圧放電灯を判別し、それ
ぞれの高圧放電灯を定格電力で点灯させることができる
放電灯点灯装置及び照明装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の放電灯点
灯装置は、直流電源と、直流電源からの電力を変換し高
圧放電灯に電力を供給する電力変換回路と、電力変換回
路の供給電力を制御する点灯制御回路と、を備えた放電
灯点灯装置において、放電灯点灯装置は複数種類の高圧
放電灯を対象としており、高圧放電灯の種類を判別し該
高圧放電灯を定格点灯させる定格点灯実現手段を設けた
ことを特徴とするものである。
【0012】このような放電灯点灯装置においては、接
続される可能性のあるどのような高圧放電灯を放電灯点
灯装置に接続しても、高圧放電灯の種類を判別し該高圧
放電灯を定格点灯させる。
【0013】請求項2記載の放電灯点灯装置は、請求項
1記載の放電灯点灯装置において、定格点灯実現手段
は、直流電源投入後安定点灯に移行するまでの高圧放電
灯の過渡特性が所定の閾値を超えたことを検出する検出
手段と、閾値を超えるまでの時間を積算するタイマー手
段と、タイマー手段の積算時間により高圧放電灯の種類
を判別するとともに点灯制御回路に制御信号を送信し該
高圧放電灯を定格点灯させる判別手段と、を備えたこと
を特徴とするものである。
【0014】高圧放電灯の放電開始直後は、管内圧力が
低く放電エネルギーによる金属蒸気圧が低いので、発光
光束が少ない。そして、高圧放電灯は蛍光灯等に比べ安
定点灯に移行するまでに時間がかかる。この過渡時にお
いて、過渡特性が所定の閾値に達するまでの時間は、高
圧放電灯の種類により異なっており、この時間の長短に
より高圧放電灯の種類を判別し、点灯制御回路に制御信
号を送信することにより該高圧放電灯を定格点灯させ
る。
【0015】請求項3記載の放電灯点灯装置は、請求項
1記載の放電灯点灯装置において、定格点灯実現手段
は、所定の時間を積算するタイマー手段と、タイマー手
段の所定の積算時間経過時点であって直流電源投入後安
定点灯に移行するまでの高圧放電灯の過渡特性を検出す
る第1の検出手段と、第1の検出手段により高圧放電灯
の種類を判別するとともに点灯制御回路に制御信号を送
信し該高圧放電灯を定格点灯させる第1の判別手段と、
を備えたことを特徴とするものである。
【0016】高圧放電灯の放電開始直後は、管内圧力が
低く放電エネルギーによる金属蒸気圧が低いので、発光
光束が少ない。そして、高圧放電灯は蛍光灯等に比べ安
定点灯に移行するまでに時間がかかる。この過渡時にお
いて、所定の積算時間経過時点であって直流電源投入後
安定点灯に移行するまでに達する高圧放電灯の過渡特性
は、高圧放電灯の種類により異なっており、この所定の
積算時間経過時点で達した高圧放電灯の過渡特性により
高圧放電灯の種類を判別し、点灯制御回路に制御信号を
送信することにより該高圧放電灯を定格点灯させる。
【0017】請求項4記載の放電灯点灯装置は、請求項
2又は3記載の放電灯点灯装置において、高圧放電灯の
過渡特性とは、直流電源投入後高圧放電灯が安定点灯に
移行するまでの過渡時の電気特性、光学特性又は温度特
性であることを特徴とするものである。
【0018】請求項5記載の放電灯点灯装置は、請求項
1記載の放電灯点灯装置において、定格点灯実現手段
は、高圧放電灯が安定点灯に移行した後の高圧放電灯の
定常特性の差異を検出する第2の検出手段と、第2の検
出手段の検出を受けて高圧放電灯の種類を判別し該高圧
放電灯を定格点灯させる第2の判別手段と、を備えたこ
とを特徴とするものである。
【0019】請求項6記載の放電灯点灯装置は、請求項
5記載の放電灯点灯装置において、高圧放電灯の定常特
性とは、高圧放電灯が安定点灯に移行した後の電気特
性、光学特性又は温度特性であることを特徴とするもの
である。
【0020】請求項7記載の放電灯点灯装置は、請求項
4又は6記載の放電灯点灯装置において、電気特性と
は、高圧放電灯電圧、高圧放電灯電流又は高圧放電灯電
力であることを特徴とするものである。
【0021】請求項8記載の放電灯点灯装置は、請求項
4又は6記載の放電灯点灯装置において、光学特性と
は、高圧放電灯の照度又は色温度であることを特徴とす
るものである。
【0022】請求項9記載の放電灯点灯装置は、請求項
4又は6記載の放電灯点灯装置において、温度特性と
は、高圧放電灯の最冷点温度、管壁温度又は口金温度で
あることを特徴とするものである。
【0023】請求項10記載の放電灯点灯装置は、請求
項2又は3記載の放電灯点灯装置において、タイマー手
段の積算時間を補正する第1の補正手段を設け、高圧放
電灯の再始動時に、補正された積算時間より高圧放電灯
の種類を判別することを特徴とするものである。
【0024】高圧放電灯を再始動させたときは、高圧放
電灯管内の温度が上昇しているため、過渡特性が所定の
閾値に達するまでの時間は、初始動時より短くなる。ま
た、高圧放電灯の始動後、所定時間が経過するまでの過
渡特性は再始動時の方が初始動時よりも大きくなる。し
たがって、この時間の変化を補正してやることにより、
請求項2又は3記載の放電灯点灯装置と同様に高圧放電
灯の種類を判別し該高圧放電灯を定格点灯させる。
【0025】請求項11記載の放電灯点灯装置は、請求
項2又は3記載の放電灯点灯装置において、タイマー手
段の積算時間を補正する第2の補正手段を設け、高圧放
電灯の経時変化により高圧放電灯の始動特性が変化した
場合に、補正された積算時間により高圧放電灯の種類を
判別することを特徴とするものである。
【0026】高圧放電灯を永年使用していると、経時変
化により始動特性が変化する。このため、過渡特性が所
定の閾値に達するまでの時間は、初始動時より短くな
る。また、高圧放電灯の始動後、所定時間が経過するま
での過渡特性は永年使用後の方が初始動時よりも大きく
なる。したがって、この時間の変化を補正してやること
により、請求項2又は3記載の放電灯点灯装置と同様に
高圧放電灯の種類を判別し該高圧放電灯を定格点灯させ
る。
【0027】請求項12記載の放電灯点灯装置は、直流
電源と、直流電源からの電力を変換し高圧放電灯に電力
を供給する電力変換回路と、電力変換回路の供給電力を
制御する点灯制御回路と、を備えた放電灯点灯装置にお
いて、放電灯点灯装置は複数種類の高圧放電灯を対象と
しているとともに電力変換回路の供給電力は高周波電力
であり、高圧放電灯が安定点灯に移行した後の高圧放電
灯の音響共鳴周波数を検出する第3の検出手段と、第3
の検出手段の音響共鳴周波数の検出を受けて高圧放電灯
の種類を判別し該高圧放電灯を定格点灯させる第3の判
別手段と、を設けたことを特徴とするものである。
【0028】高圧放電灯を高周波点灯させると、放電が
不安定になるいわゆる音響共鳴現象を生じる。そして、
このときの音響共鳴周波数は、高圧放電灯の定格電力に
よって異なっている。この音響共鳴周波数を第3の検出
手段で検出し、第3の判別手段により高圧放電灯の種類
を判別し該高圧放電灯を定格点灯させる。
【0029】請求項13記載の放電灯点灯装置は、請求
項12記載の放電灯点灯装置において、高圧放電灯内に
ハロゲン化金属を封印していることを特徴とするもので
ある。
【0030】請求項14記載の放電灯点灯装置は、直流
電源と、直流電源からの電力を変換し高圧放電灯に電力
を供給する電力変換回路と、電力変換回路の供給電力を
制御する点灯制御回路と、を備えた放電灯点灯装置にお
いて、放電灯点灯装置は複数種類の高圧放電灯を対象と
しており、高圧放電灯が安定点灯に移行した後に、高圧
放電灯の第1の電気特性に過渡的な変化を与え、過渡的
な変化に対する第2の電気特性の過渡応答を検出する過
渡応答検出手段と、過渡応答検出手段の検出を受けて高
圧放電灯の種類を判別し該高圧放電灯を定格点灯させる
第4の判別手段と、を設けたことを特徴とするものであ
る。
【0031】たとえば、高圧放電灯の第1の電気特性を
高圧放電灯電力、第2の電気特性を高圧放電灯電圧とし
た場合に、高圧放電灯電力に供給する電力を瞬時に変化
させると、緩やかに電圧は変化する。そして、定格電力
の小さい高圧放電灯の方が、電圧の変化割合が大きい。
この変化割合の差を過渡応答検出手段が検出し、第4の
判別手段により高圧放電灯の種類を判別し該高圧放電灯
を定格点灯させる。
【0032】請求項15記載の放電灯点灯装置は、直流
電源と、直流電源からの電力を変換し高圧放電灯に電力
を供給する電力変換回路と、電力変換回路の供給電力を
制御する点灯制御回路と、を備えた放電灯点灯装置にお
いて、放電灯点灯装置は複数種類の高圧放電灯を対象と
しており、高圧放電灯の調光制御を行い高圧放電灯が立
ち消えするときを検出する立ち消え検出手段と、立ち消
え検出手段の検出を受けて高圧放電灯の種類を判別し該
高圧放電灯を定格点灯させる第5の判別手段と、を設け
たことを特徴とするものである。
【0033】高圧放電灯の調光下限は、高圧放電灯の定
格電力に関係なく、20〜30%程度である。したがっ
て、調光したときに定格電力の小さい高圧放電灯の方が
より小さい電力まで、調光可能となる。この電力差を立
ち消え検出手段が検出し、第5の判別手段により高圧放
電灯の種類を判別し該高圧放電灯を定格点灯させる。
【0034】請求項16記載の放電灯点灯装置は、請求
項6又は12ないし15のいずれかに記載の放電灯点灯
装置において、高圧放電灯が安定点灯に移行した後に少
なくとも1回、高圧放電灯の種類を判別することを特徴
とするものである。
【0035】請求項17記載の放電灯点灯装置は、請求
項6又は12ないし15のいずれかに記載の放電灯点灯
装置において、判別手段からの判別信号を受けて点灯制
御回路を切り替える切替手段を設けたことを特徴とする
ものである。
【0036】請求項18記載の放電灯点灯装置は、請求
項17記載の放電灯点灯装置において、判別手段が高圧
放電灯の種類を判別するまで、高圧放電灯に予め設定し
た電力のデータを記憶しておく記憶手段を設けたことを
特徴とするものである。
【0037】請求項19記載の放電灯点灯装置は、請求
項18記載の放電灯点灯装置において、予め設定した電
力のデータは、複数種類の高圧放電灯のうち、最大又は
最小の定格電力のデータであることを特徴とするもので
ある。
【0038】このような放電灯点灯装置においては、予
め設定した電力が定格電力が最大のものであるときに最
大定格電力以外の高圧放電灯が接続されると、高圧放電
灯に過剰の電力を供給し高圧放電灯が安定点灯に移行す
るまでの時間が短くなる。また、予め設定した電力が定
格電力が最小のものであるときに最小定格電力以外の高
圧放電灯が接続されると、高圧放電灯に過剰の電力が供
給されず、高圧放電灯の電極の劣化を防止する。
【0039】請求項20記載の放電灯点灯装置は、請求
項18記載の放電灯点灯装置において、予め設定した電
力のデータを切り替える第1の切替手段を設けたことを
特徴とするものである。
【0040】このような放電灯点灯装置においては、第
1の切替手段により状況に応じて適宜、高圧放電灯に過
剰の電力を供給し高圧放電灯が安定点灯に移行するまで
の時間を短くしたり、高圧放電灯に過剰の電力を供給せ
ずに高圧放電灯の電極の劣化を防止する。
【0041】請求項21記載の放電灯点灯装置は、請求
項18記載の放電灯点灯装置において、高圧放電灯の始
動毎に予め設定した電力のデータを判別された高圧放電
灯の定格電力のデータに更新することを特徴とするもの
である。
【0042】このような放電灯点灯装置においては、1
回目の始動により高圧放電灯の種類を判別すると、2回
目の始動以降に1回目の始動の場合と同一の高圧放電灯
を点灯させるときには、該高圧放電灯に供給される電力
には該高圧放電灯の定格電力が供給される。
【0043】請求項22記載の放電灯点灯装置は、請求
項18記載の放電灯点灯装置において、予め設定した電
力のデータと、高圧放電灯の再始動時に種類を判別され
た高圧放電灯の定格電力のデータと、を比較する手段を
設け、両者のデータが異なる場合には高圧放電灯を消灯
することを特徴とするものである。
【0044】このような放電灯点灯装置においては、使
用者が高圧放電灯を取り替える場合において、取り替え
前に装着されていた高圧放電灯と異なるものを装着した
ときには高圧放電灯が消灯する。
【0045】請求項23記載の放電灯点灯装置は、請求
項17記載の放電灯点灯装置において、複数種類の高圧
放電灯の最大定格電力と最小定格電力との比が、(最大
定格電力)/(最小定格電力)<2であることを特徴と
するものである。
【0046】高圧放電灯の種類によっては、高圧放電灯
電圧は等しく定格電力が異なるシリーズがある。このよ
うな高圧放電灯では、高圧放電灯電力は高圧放電灯電流
に比例することになる。そして、請求項1記載の放電灯
点灯装置において、対象高圧放電灯のうち、最小定格電
力のものが放電灯点灯装置に接続され、対象高圧放電灯
のうちの最大定格電力の高圧放電灯電流を与える場合
に、最小定格電力のものにその定格電流の2倍以上の電
流を与えると、該高圧放電灯の電極寿命を短くしてしま
う場合がある。そこで、上記のように最小定格電力の高
圧放電灯に定格電流の2倍以上の電流が流れないように
しておく。
【0047】請求項24記載の放電灯点灯装置は、請求
項17記載の放電灯点灯装置において、高圧放電灯の寿
命末期を検出する寿命末期検出手段を設け、寿命末期検
出手段が高圧放電灯の寿命末期を検出したときに、切替
手段が寿命末期の該高圧放電灯の定格電力よりも小さい
定格電力の高圧放電灯の電力で、該高圧放電灯が点灯す
るように点灯制御回路を切り替えることを特徴とするも
のである。
【0048】このような放電灯点灯装置においては、高
圧放電灯が寿命末期になった場合に、高圧放電灯に供給
する電力を抑える。
【0049】請求項25記載の照明装置は、請求項1な
いし24のいずれかに記載の放電灯点灯装置を備え、高
圧放電灯を点灯させることを特徴とするものである。
【0050】
【発明の実施の形態】(実施例1)以下、本発明の第1
の実施の形態を図1ないし図5を参照して説明する。図
1は本実施の形態のブロック図を示しており、図2は本
実施の形態の回路図を示している。また、図3は本実施
の形態の要部の回路図を示しており、図4は異なる高圧
放電灯の過渡特性を検出する検出閾値を示している。さ
らに、図5は異なる定格電力の高圧放電灯及び照明装置
を示している。
【0051】つぎに、各部の構成を詳述する。
【0052】直流電源1は、交流電源ACとダイオード
ブリッジDBとを備えている。
【0053】交流電源ACは商用の交流電源であり、電
圧は、たとえば、100V、200V又は240Vであ
る。
【0054】ダイオードブリッジDBは、交流電源AC
からの交流電圧を脈流状の直流電圧に整流し出力するも
のである。ここで、交流電源ACの電圧が100Vの場
合、ダイオードブリッジの代わりに、たとえば、倍電圧
整流回路を用いてもよい。倍電圧整流回路を用いると、
交流電源の電圧が実質的に200Vと同等とみなせ、倍
電圧整流回路以後に接続されている回路に流れる電流
が、ダイオードブリッジを用いた場合と比べ約半分とな
るので、放電灯点灯装置の効率を上げることができる。
【0055】また、ダイオードブリッジDBの前段にコ
ンデンサ及びインダクタ等から構成される入力フィルタ
回路(図示しない)を挿入してもよい。このような入力
フィルタ回路をダイオードブリッジDBの前段に挿入し
ておくと、交流電源ACからの雑音を後述する電力変換
回路2に漏れるのを防止したり、あるいは逆に、電力変
換回路2からの雑音が電源側に漏れるのを防止すること
ができる。
【0056】電力変換回路2は、昇圧チョッパ回路2a
1と降圧チョッパ回路2a2とフルブリッジインバータ
回路2bとを備えている。
【0057】昇圧チョッパ回路2a1は、力率改善用で
あってダイオードブリッジDBからの脈流状の直流電圧
を所望の直流電圧に変換し出力するものであり、スイッ
チング素子Q1、ダイオードD1、インダクタL1及び
コンデンサC1から構成されている。そして、スイッチ
ング素子Q1を、たとえば、昇圧チョッパ回路2a1の
制御回路IC2a1であるモトローラ社製の集積回路M
C34261の1番ピンをスイッチング素子のゲートに
接続し制御する。このMC34261の1番ピンは、ス
イッチング素子Q1の駆動周波数を決定するピンであ
る。
【0058】ここで昇圧チョッパ回路2a1は、その
他、降圧チョッパ、昇降圧チョッパ等であっても構わな
い。要は、ある直流電圧を別の直流電圧に変換するもの
であれば、どのような回路構成でも構わない。
【0059】降圧チョッパ回路2a2は、後述する高圧
放電灯3への供給電力を制御するものであり、スイッチ
ング素子Q2、ダイオードD2、インダクタL2及びコ
ンデンサC2から構成されている。そして、スイッチン
グ素子Q2を、たとえば、降圧チョッパ回路2a2の制
御回路IC2a2である日本電気製の集積回路μPC1
094で制御する。
【0060】ここで、降圧チョッパ回路2a2は、その
他、昇圧チョッパ、昇降圧チョッパ回路等であっても構
わない。昇圧チョッパ回路2a1と同様に、要は、ある
直流電圧を別の直流電圧に変換するものであれば、どの
ような回路構成でも構わない。
【0061】フルブリッジインバータ回路2bは、降圧
チョッパ回路2a2からの直流電圧をスイッチング素子
Q3ないしQ6のオン/オフ動作により矩形波電圧に変
換するものであり、スイッチング素子Q3ないしQ6
は、たとえば、電界効果トランジスタから構成されてい
る。本実施の形態ではフルブリッジ型のインバータ回路
を採用したが、インバータ回路はその他ハーフブリッジ
型、1石型、あるいは、プッシュプル型であってもよ
い。要は、直流電圧を交流の矩形波電圧に変換するもの
であれば、どのような回路構成でも構わない。そして、
スイッチング素子Q3ないしQ6のゲートa、b、e及
びdに、たとえば、フルブリッジインバータ回路2bの
制御回路IC2bである三菱電機製の集積回路M639
91FPを接続し制御する。
【0062】イグナイタ回路2cは高圧放電灯3に数k
Vピークのパルス電圧を与え始動させるものであり、コ
ンデンサやパルストランス等から構成されている。
【0063】高圧放電灯3は、セラミック又はガラス容
器内に不活性ガス(たとえば、アルゴン、クリプトン)
や水銀(その他、ナトリウム、カドミウム)蒸気等の放
電ガスが封印されており、励起された封入金属に電子が
衝突することにより可視光を発生するものである。高圧
放電灯3として本実施の形態では、図5(a)、(b)
及び(c)に示すような外形寸法が略同一で、発光管内
のアーク間距離が5mm、7mm、9mmとそれぞれ異
なるメタルハライドランプを考えている。このメタルハ
ライドランプの電気特性は、アーク間距離が5mmのも
ので、ランプ電力35W、ランプ電圧90V、ランプ電
流0.5Aであり、アーク間距離が7mmのもので、ラ
ンプ電力70W、ランプ電圧90V、ランプ電流1Aで
あり、アーク間距離が9mmのもので、ランプ電力15
0W、ランプ電圧95V、ランプ電流1.8Aである。
【0064】なお、本実施の形態では、メタルハライド
ランプを考えたが、高圧放電灯3は高圧ナトリウム灯等
のどのようなHIDランプでもよい。
【0065】そして、図5(d)に示すように、高圧放
電灯3の周囲を囲って配光制御を行う一面に開口部1
8’をもった反射鏡18と、高圧放電灯3装着用のソケ
ット19と電気的に接続されて高圧放電灯3の点灯制御
を行う放電灯点灯装置から照明装置が構成されている。
もちろん、照明装置はこのような形状のものに限られな
い。
【0066】点灯制御回路4は、図2(b)に示すよう
にコンパレータCOMP1及びコンパレータCOMP2
等から構成されており、後述するIla検出回路5aか
らの信号とコンパレータCOMP1等から構成される発
振回路の基準出力信号とを比較し、制御回路IC2a2
を介してスイッチング素子Q2を制御する。
【0067】第1の検出手段5は、図2(a)に示すよ
うにランプ電流を検出するIla検出回路5aとランプ
電圧を検出するVla検出回路5bとから構成されてい
る。
【0068】Vla検出回路5bは、増幅器OPAMP
1等から構成されており、図3(a)に示すようにラン
プ電圧Vlaに比例する抵抗R1と抵抗R2との分圧電
圧が抵抗を介して増幅器OPAMP1の反転入力端子に
入力されている。そして、ランプ電圧に応じた電圧値と
してのランプ電流の目標値電圧Viを生成する。
【0069】Ila検出回路5aは、増幅器OPAMP
2等から構成されており、目標値電圧Viと抵抗R3に
流れるランプ電流との誤差に基づく電圧を増幅し、コン
パレータCOMP2の非反転入力端子に入力され、コン
パレータCOMP2の反転入力端子に入力される基準電
圧と比較しスイッチング素子Q2を制御する。
【0070】タイマー手段6は、図3(a)に示すよう
にコンパレータCOMP3、ツェナ−ダイオードZD、
コンデンサC0及び抵抗R5、R6から構成されてい
る。そして、抵抗R5及び抵抗R6の一端は基準電圧V
ccに接続されている。もちろん、タイマー手段6は本
実施の形態で示したようなものではなく、たとえば、シ
グネティクス社製の8ピンタイプのICであるNE55
5を使用してもよい。このNE555の動作は周知なの
で詳しい動作説明は省略するが、タイマー時間は、6番
ピン(図示しない)のスレッシュホールド電圧がタイマ
ー回路19の電源電圧である8番ピン(図示しない)の
電圧の2/3を超えると終了する。
【0071】第1の判別手段7は、図3(a)に示すよ
うにラッチ回路RS、コンパレータCOMP4、スイッ
チSW、ダイオードD0、基準電圧Vc及び抵抗R3、
R4、Rw70、Rw150とから構成されている。
【0072】つぎに、本実施の形態の動作を図2ないし
図4及び図8を参照して動作を説明する。ここで、図3
(b)―(1)は、放電灯点灯装置が70Wを出力する
ときに定格電力が70WのHIDランプ及び150Wの
HIDランプをそれぞれ接続したときのランプ電圧Vl
aの変化を示しており、図3(b)―(2)は、放電灯
点灯装置に150WのHIDランプが接続されたときの
コンパレータCOMP3、コンパレータCOMP4及び
ラッチ回路RSのQ出力を示しており、さらに図3
(b)―(3)は、放電灯点灯装置に70WのHIDラ
ンプが接続されたときのコンパレータCOMP3、コン
パレータCOMP4及びラッチ回路RSのQ出力を示し
ている。
【0073】いま、放電灯点灯装置に定格電力が70W
のHIDランプが接続されている場合を考える。また、
図8に示すt=0とt=t1との間にコンデンサC0の
充電電圧がコンパレータCOMP3の閾値電圧を超え、
コンパレータCOMP3はオンするものとする。
【0074】交流電源ACが投入されると、昇圧チョッ
パ回路2a1、降圧チョッパ回路2a2及びフルブリッ
ジインバータ回路2bに電力が供給され、スイッチング
素子Q3ないしQ6のオン/オフ動作を開始する。
【0075】すると、HIDランプに電力が供給され、
ランプ電圧は図8(A)に示すように上昇を開始する。
また、交流電源ACの投入と同時にコンデンサC0の充
電が開始される、そして図8に示すt=0とt=t1と
の間の時間にコンパレータCOMP3がオンする。
【0076】つぎに、t=t1にてランプ電圧がVcに
達すると、コンパレータCOMP4の非反転入力が反転
入力Vcよりも大きくなり、コンパレータCOMP4が
オンする。すると、ラッチ回路RSのセット入力Sにハ
イ信号が入力され、ラッチ回路RSの出力Qがハイ信号
を出力する。ここで、コンパレータCOMP3は既にオ
ンしているので、コンパレータCOMP4は抵抗R4を
介してスイッチSWをオンさせる。すると、Ila検出
回路5aに入力される電流は抵抗R3//(抵抗Rw7
0+抵抗Rw150)で決まる値となる。すなわち、図
4に示すように目標値電圧Viが定格電力が70WのH
IDランプの電圧となり、この目標値電圧Viにより点
灯制御回路4によりに定格電力が70WのHIDランプ
を定格電力の70Wで点灯させる。
【0077】また、放電灯点灯装置に定格電力が150
WのHIDランプが接続されている場合には、ランプ電
圧はVcに達しないので、コンパレータCOMP4がオ
フし、ラッチ回路RSの出力Qがロー信号を出力するの
で、スイッチSWはオフとなり、Ila検出回路5aに
入力される電流は抵抗R3+抵抗Rw150で決まる値
となる。すなわち、図4に示すように目標値電圧Viが
定格電力が150WのHIDランプの電圧となり、この
目標値電圧Viにより点灯制御回路4によりに定格電力
が70WのHIDランプを定格電力の150Wで点灯さ
せる。つまり、定格電力150WのHIDランプが定格
電力で点灯することになる。
【0078】ここで、高圧放電灯の種類に応じて、スイ
ッチSW、抵抗Rw70及び抵抗Rw150の数を適宜
増加させると、定格電力の異なる複数の高圧放電灯を該
高圧放電灯の定格電力で点灯できることになる。
【0079】以上のようにして、1の放電灯点灯装置に
より高圧放電灯の種類に応じて各高圧放電灯をそれぞれ
定格点灯させることができるのである。
【0080】なお、本実施の形態で示した制御回路4、
Ila検出回路5a及びVla検出回路5bは一例であ
り、このような作用効果を奏するものであれば、本実施
の形態の回路構成に限られず他の回路構成であってもよ
い。
【0081】(実施例2)以下、本発明の第2の実施の
形態を図6ないし図8を参照して説明する。図6は本実
施の形態の回路図を示しており、図7は高圧放電灯の始
動特性を示している。また、図8は他の高圧放電灯の始
動特性を示している。ここで、第1の実施の形態と同一
構成には同一符号を付すことにより説明を省略する。
【0082】図6に示した放電灯点灯装置と図3(a)
に示した放電灯点灯装置との相違点は、図6に示した放
電灯点灯装置では、点灯制御回路4、Ila検出回路5
a、Vla検出回路5b及びタイマー手段6をマイコン
MCで構成した点である。そして、このようなマイクロ
プロセッサ等により構成されている演算回路(CP
U)、メモリ及びインターフェイス回路を備えたマイコ
ンMCとして、本実施の形態では、STマイクロエレク
トロニクス製のST72Gシリーズを用いている。
【0083】つぎに、1の放電灯点灯装置に接続される
可能性のある複数種類の高圧放電灯のどれかが放電灯点
灯装置に接続された場合に、該高圧放電灯を定格点灯さ
せるための動作態様を説明する。
【0084】一般に、HIDランプは放電開始直後の管
内圧力が低く、放電エネルギーによる金属蒸気圧が低い
ので発光光束が少ない。図7は、放電灯点灯装置で高圧
放電灯を点灯させた場合において、該高圧放電灯が定格
点灯するまでのHIDランプのランプ電流及びランプ電
圧の経時変化を示す特性図である。図7に示すように、
HIDランプの起動直後(経過時間:0〜t1)は、ラ
ンプ電圧が小さく、ランプ電流が大きい状態、すなわ
ち、ランプのインピーダンスは数Ω程度の低インピーダ
ンスの状態となっている。そして、安定点灯へ移行する
につれて(経過時間:t1〜t2)徐々にインピーダン
スが大きくなり、安定点灯時(経過時間:t2〜)のラ
ンプのインピーダンスは数百Ω程度となる。このよう
に、HIDランプは瞬時に安定点灯状態に移行しない。
この安定点灯状態に移行するまでの時間は数分程度かか
る。そして、このHIDランプの特性を利用して検出手
段5で直流電源投入後安定点灯に移行するまでの上記過
渡期間の高圧放電灯3の過渡特性が所定の閾値を超えた
ことを検出し、タイマー手段6で閾値を超えるまでの時
間を積算し、判別手段7でタイマー手段の積算時間によ
り高圧放電灯3の種類を判別するとともに点灯制御回路
4に制御信号を送信し該高圧放電灯を定格点灯させるの
である。
【0085】一例として、定格電力が70Wと150W
のHIDランプを考える。図8は、各HIDランプの経
過時間tに対するランプ電圧Vlaの変化を示してい
る。そして、図8(A)は、放電灯点灯装置が70Wの
電力を出力するときに定格電力が70WのHIDランプ
を接続した場合、図8(B)は、放電灯点灯装置が70
Wの電力を出力するときに定格電力が150WのHID
ランプを接続した場合のランプ電圧Vlaの特性図をそ
れぞれ示している。図8(B)に示すように放電灯点灯
装置が70Wの電力を出力するときに定格電力が150
WのHIDランプを接続した場合には、HIDランプの
ランプ電圧の立ち上がりは、図8(A)の70WのHI
Dランプを接続した場合に比べ遅くなる。ここで、検出
手段5により所定の閾値電圧Vaを設けておき、この閾
値電圧Vaに達するまでの時間をタイマー手段6により
積算する。この例の場合においては、定格電力が70W
のHIDランプが閾値電圧Vaに達するまでの時間は、
図8(A)に示すようにt=t1であり、定格電力が1
50WのHIDランプが閾値電圧Vaに達するまでの時
間は図8(B)に示すようにt=t2である。すなわ
ち、この時間の差異により、HIDランプの種類を判別
することができる。
【0086】上述のようにHIDランプのような高圧放
電灯では、安定点灯に移行するまでの時間が蛍光灯等と
比較して長いために、定格電力の異なる各HIDランプ
が所定の閾値電圧に達するまでの時間差が明確である。
このように時間差が明確であるために高圧放電灯の種類
を判別しやすいのである。
【0087】つぎに、判別手段7には、放電灯点灯装置
がある電力を出力するように設定されている場合におい
て、あるHIDランプが放電灯点灯装置に接続され、点
灯させたときに、該HIDランプのランプ電圧が閾値電
圧Vaに達するまでの時間を予め記憶している。
【0088】すなわち、判別手段7には、放電灯点灯装
置が70Wの電力を出力するときに定格電力が70Wの
HIDランプを接続した場合に閾値電圧Vaに達するま
での時間(以下、t(70、70)という。)、放電灯
点灯装置が70Wの電力を出力するときに定格電力が1
50WのHIDランプを接続した場合に閾値電圧Vaに
達するまでの時間t(70、150)、放電灯点灯装置
が150Wの電力を出力するときに定格電力が70Wの
HIDランプを接続した場合に閾値電圧Vaに達するま
での時間t(150、70)、放電灯点灯装置が150
Wの電力を出力するときに定格電力が150WのHID
ランプを接続した場合に閾値電圧Vaに達するまでの時
間t(150、150)の値を予め全て記憶しており、
これらの値とタイマー手段6が積算した値とを比較し、
高圧放電灯の種類を特定する。この例では、t(70、
150)=t2となると、判別手段7は定格電力が15
0WのHIDランプが接続されたと判断し、点灯制御回
路4に制御信号を送信し、放電灯点灯装置の出力を15
0Wになるように制御する。
【0089】以上のようにして、1の放電灯点灯装置に
より高圧放電灯の種類に応じて各高圧放電灯をそれぞれ
定格点灯させることができるのである。
【0090】また、図1と同一構成にて1の放電灯点灯
装置により高圧放電灯の種類に応じて各高圧放電灯をそ
れぞれ定格点灯させる他の手法を説明する。
【0091】上述したように放電灯点灯装置が70Wの
電力を出力するときに定格電力が150WのHIDラン
プを接続した場合のランプ電圧Vlaの立ち上がりは、
定格電力が150WのHIDランプを接続した場合に比
べて遅くなる。ここで同一時間が経過後のランプ電圧V
laの差に着目する。図8に示すようにt=t1におけ
るランプ電圧Vlaは、定格電力が150WのHIDラ
ンプを接続した場合にはVbとなり、定格電力が70W
のHIDランプを接続した場合にはVaとなる。すなわ
ち、このランプ電圧Vlaの差により、高圧放電灯の種
類を判別するのである。
【0092】つぎに、判別手段7には放電灯点灯装置が
ある電力を出力するように設定されている場合におい
て、あるHIDランプが接続し点灯したときに所定の時
間での該HIDランプのランプ電圧を予め記憶してい
る。
【0093】このように放電灯点灯装置の出力電力と対
象となるHIDランプの定格電力の種々の組合せを判別
手段7に含まれるメモリに予め記憶し、タイマー手段6
が積算したt=t1のランプ電圧値を検出手段5が検出
し判別手段7に含まれるマイクロプロセッサにより該メ
モリの記憶値と該ランプ電圧値とを比較して、HIDラ
ンプの種類を判別することができる。
【0094】判別後、HIDランプの種類に応じた点灯
制御に切り替えるために判別手段7は点灯制御回路4に
制御信号を送信し、放電灯点灯装置の出力電力を切り替
える。
【0095】以上のようにして、1の放電灯点灯装置に
より高圧放電灯の種類に応じて各高圧放電灯をそれぞれ
定格点灯させることができるのである。
【0096】上述したように本実施の発明によれば、プ
ログラムを設定するだけで上述した検出手段5、タイマ
ー手段6及び判別手段7を簡単に構成することができ
る。また、このように制御手段を全てマイコン化する
と、放電灯点灯装置をコンパクトにすることができる。
【0097】ここで、図8に示す各HIDランプの経過
時間の変化に対するランプ電圧の変化、すなわち、曲線
の微分値(曲線の傾き)を経過時間毎に測定して、その
微分値から高圧放電灯の種類を判別してもよい。
【0098】なお、本実施の形態では、放電灯点灯装置
の負荷として、高圧放電灯を考えたが、もちろん、本実
施の形態で考えた特性を有するものであれば、高圧放電
灯に限られず、蛍光灯であってもよいし、他の放電灯で
あってもよい。
【0099】また、本実施の形態では、検出手段5で直
流電源投入後安定点灯に移行するまでの上記過渡期間の
高圧放電灯の過渡特性値を検出し、タイマー手段6で経
過時間を積算し、判別手段7でタイマー手段6の積算時
間と検出手段5とで検出された過渡特性値により高圧放
電灯の種類を判別したが、検出するものは、高圧放電灯
電圧に限られず、他の電気特性(高圧放電灯電流、高圧
放電灯電力、さらには、高圧放電灯の発光効率(ルーメ
ン毎ワット))、光学特性(高圧放電灯の照度又は色温
度、さらには、輝度、光束、光度)、あるいは、温度特
性(高圧放電灯の最冷点温度、管壁温度又は口金温度)
を検出し高圧放電灯の種類を判別してもよい。要は、高
圧放電灯の定格電力が異なることにより、他の高圧放電
灯と差別化できる特性であれば、いかなる特性を検出し
てもよい。
【0100】たとえば、高圧放電灯3の安定点灯時に、
色温度の違いにより接続された高圧放電灯3の種類を判
別する場合を考える。
【0101】放電灯点灯装置が70Wの電力を出力し、
定格電力70Wランプを接続したときの色温度Tc(7
0、70)とし、同点灯装置に定格電力150Wランプ
を接続したときの色温度Tc(70、150)とし、さ
らに、放電灯点灯装置が150Wの電力を出力し、定格
電力70Wランプを接続したときの色温度Tc(15
0、70)、同点灯装置に定格電力150Wランプを接
続したときの色温度Tc(150、150)の値を判別
手段7に予め全て記憶しておく。そして、検出手段5に
は色温度センサを備え、安定点灯時の色温度を検出す
る。つぎに、予め記憶している値と色温度センサによる
検出値を比較し、判別手段7が高圧放電灯3の種類を判
断し、高圧放電灯3に適切な電力供給ができるように点
灯制御回路4に制御信号を送信し、点灯制御を切り替え
てもよい。
【0102】以下に、松下電器産業製のセラミックメタ
ルハライドランプ「パナビーム」で色温度3500K
(WW)のものを実測した値を示す。 Tc(70、70)=3400K Tc(70、150)=3800K Tc(150、70)=3800K Tc(150、150)=3400K これは、発光管内に封入されて発光に寄与する複数のハ
ロゲン化合物の蒸気圧が、定格電力供給時に所定の温度
でそれぞれが狙いの蒸気圧になって、定格の色温度にな
るが、過剰な電力が供給され所定の温度より高い状態
や、定格に比して供給電力が不足し所定の温度より低い
状態では、封入された複数のハロゲン化合物の蒸気圧の
バランスが定格電力時のそれと異なるため生じるのであ
る。これはハロゲン化合物各々の温度特性が異なるため
である。
【0103】色温度の定格値3500Kに対して、10
0Kほど低めにばらついているが、定格電力以上、もし
くは定格電力以下で点灯させた場合、定格値より200
〜300Kほどずれており、バラツキよりズレが大きい
ので負荷判別を行い負荷に適した制御切り替えが可能で
ある。
【0104】また、高圧放電灯3の安定点灯時に、高圧
放電灯3の種類を判別する別の例として、光色によって
高圧放電灯3の種類を判別するパラメータとして、黒体
軌跡からの色ズレ度合いを示すDuv値が挙げられる。
【0105】放電灯点灯装置が70Wの電力を出力し、
定格電力70Wランプを接続したときのDuv値Duv
(70、70)、同点灯装置に定格電力150Wランプ
を接続したときの色温度Duv値Duv(70、15
0)、さらに放電灯点灯装置が150Wの電力を出力
し、定格電力70Wランプを接続したときの色温度Du
v値Duv(150、70)、同点灯装置に定格電力1
50Wランプを接続したときの色温度Duv値Duv
(150、150)の値を予め全て判別手段7にはDu
vセンサを備え、安定点灯時のDuv値を検出を検出
し、上記と同様に高圧放電灯3の種類を判別してもよ
い。
【0106】以下に、松下電器産業製セラミックメタル
ハライドランプ「パナビーム」で色温度3500K(W
W)のものを実測した値を示す。 Duv(70、70)=0.0086 Duv(70、150)=0.0125 Duv(150、70)=0.0128 Duv(150、150)=0.0002 定格電力供給時のDuv値、つまりDuv(70、7
0)やDuv(150、150)に対して、定格電力以
上、もしくは定格電力以下で点灯させた場合、Duv値
は定格電力供給時の値に比べはるかに大きく(1.5倍
〜60倍)黒体軌跡からのズレが大きい。したがって、
Duv値の検出により高圧放電灯3の種類の判別を行
い、高圧放電灯3の種類に適した制御切り替えが可能で
ある。
【0107】なお、上記説明で特に言及していない回路
構成、作用、効果等は第1の実施の形態と同様である。
【0108】(実施例3)以下、本発明の第3の実施の
形態を図9及び図10を参照して説明する。図9は本実
施の形態のブロック図を示しており、図10は高圧放電
灯電圧と放電灯点灯装置との関係を示している。ここ
で、第1の実施の形態と同一構成には同一符号を付すこ
とにより説明を省略する。
【0109】図9に示す放電灯点灯装置は、図1に示す
放電灯点灯装置において、高圧放電灯3が安定点灯に移
行した後の高圧放電灯3の定常特性の差異を検出する第
1の検出手段8と、第1の検出手段8の検出を受けて高
圧放電灯3の種類を判別し該高圧放電灯3を定格点灯さ
せる第1の判別手段9と、を備えた構成としている。
【0110】以下、1の放電灯点灯装置に接続される可
能性のある複数種類の高圧放電灯のどれかが放電灯点灯
装置に接続された場合に、該高圧放電灯3を定格点灯さ
せるための動作態様について説明する。
【0111】本実施の形態でも第1の実施の形態と同様
に、一例として、1の放電灯点灯装置で定格電力が70
Wと150WのHIDランプをそれぞれ定格点灯させる
場合を考える。そして、放電灯点灯装置の出力電力の初
期設定としては、70Wの電力が出力されるように設定
されているものとする。
【0112】図10は、各HIDランプが安定点灯した
後の、放電灯点灯装置の出力特性とランプ電圧特性とを
示している。すなわち、図10の動作点Aは放電灯点灯
装置が70Wの電力を出力するときに定格電力が70W
のHIDランプを接続した場合、動作点Bは放電灯点灯
装置が70Wの電力を出力するときに定格電力が150
WのHIDランプを接続した場合、動作点Cは放電灯点
灯装置が150Wの電力を出力するときに定格電力が1
50WのHIDランプを接続した場合をそれぞれ示して
いる。
【0113】図5(a)、(b)及び(c)に示したよ
うな高圧放電灯は、定格点灯時のランプ電圧は全て略9
0Vとなっている。したがって、動作点Aと動作点Cと
のランプ電圧値は等しくV1となる。
【0114】そして上述したように、放電灯点灯装置は
初期の状態においては、70Wの電力を出力するように
設定されている。この放電灯点灯装置に定格電力が15
0WのHIDランプを接続し安定点灯に移行した場合、
ランプ電圧はV2(≠V1)となる。ここで、安定点灯
に移行した後の任意の時間t=t1において、第1の検
出手段8はランプ電圧を検出して検出電圧を第1の判別
手段9に送信する。第1の判別手段9には、放電灯点灯
装置が70Wの電力を出力するときに定格電力が70W
のHIDランプを接続した場合に示す電力(以下、W
(70、70)という。)、放電灯点灯装置が70Wの
電力を出力するときに定格電力が150WのHIDラン
プを接続した場合に示す電力W(70、150)、放電
灯点灯装置が150Wの電力を出力するときに定格電力
が70WのHIDランプを接続した場合に示す電力W
(150、70)、放電灯点灯装置が150Wの電力を
出力するときに定格電力が150WのHIDランプを接
続した場合に示す電力W(150、150)の値を予め
全て記憶しており、これらの値と、第1の検出手段8が
検出した検出電圧と、を比較し、高圧放電灯の種類を特
定する。この例の場合では、W2=W(70、150)
なので、第1の判別手段9は、定格電力が150WのH
IDランプが接続されたと判断し、t=t1で点灯制御
回路4に制御信号を送信し、放電灯点灯装置の出力を1
50Wに制御する。このようにして、定格電力が150
WのHIDランプを定格点灯させるのである。
【0115】実測値の一例を挙げると、動作点Aでのラ
ンプ電圧V1=86.0Vで、動作点Bでのランプ電圧
V2=73.2Vであり、電圧差が12.8Vと大きい
ので高圧放電灯の種類を特定することができる。
【0116】また、本実施の形態でも、第1の実施の形
態と同様に、検出するものは高圧放電灯電力に限られ
ず、他の電気特性(高圧放電灯電流、高圧放電灯電圧、
さらには、高圧放電灯の発光効率(ルーメン毎ワッ
ト))、光学特性(高圧放電灯の照度又は色温度、さら
には、輝度、光束、光度)、あるいは、温度特性(高圧
放電灯の最冷点温度、管壁温度又は口金温度)でもよ
い。要は、高圧放電灯の定格電力が異なることにより、
他の高圧放電灯と差別化できる特性であれば、いかなる
特性を検出してもよい。そして、該特性のデータを予め
第1の判別手段9に記憶させておき、高圧放電灯の種類
を特定すればよい。
【0117】さらにまた、高圧放電灯の種類の誤判別を
防止し、放電灯の種類を確実に特定するために、たとえ
ば、別途タイマー回路等を設けておき、一定時間毎に高
圧放電灯の電圧を再度検出し、判別を繰り返してもよ
い。
【0118】なお、上記説明で特に言及していない回路
構成、作用、効果等は第1の実施の形態と同様である。
【0119】(実施例4)以下、本発明の第4の実施の
形態を図11及び図12を参照して説明する。図11は
本実施の形態のブロック図を示しており、図12は本実
施の形態の動作を示している。ここで、第1の実施の形
態と同一構成には同一符号を付すことにより説明を省略
する。
【0120】図11に示す放電灯点灯装置は、図1に示
す放電灯点灯装置において、タイマー手段の積算時間を
補正する第1の補正手段10を付加した構成としてい
る。
【0121】放電灯点灯装置を再始動した場合には、高
圧放電灯3の温度は上昇しており、したがって、初始動
時よりも点灯しやすい状態となっている。すなわち、図
12(A)に示すように検出手段5に設けた所定の閾値
電圧Vaに達するまでの時間t=t1は、初始動時の閾
値電圧Vaに達するまでの時間t=t2と比較して、短
くなる。したがって、この場合は第1の補正手段10に
より(t2−t1)の時間を補正してやると、再始動時
の高圧放電灯の種類の判別間違いを防止することができ
る。
【0122】また、本実施の形態の応用例として、図1
に示す放電灯点灯装置に、タイマー手段の積算時間を補
正する第2の補正手段を付加し、高圧放電灯の経時変化
による始動時の閾値電圧Vaに達するまでの時間を補正
することもできる。高圧放電灯は、経時変化により電極
の劣化やバルブに封印されているガス圧が変化し、通
常、新品時と始動特性が異なってくる。この場合におい
て、閾値電圧Vaに達するまでの時間を補正してやると
経時変化により始動特性が初期時から変化した場合にお
いても、高圧放電灯の種類の判別間違いを防止すること
ができる。
【0123】なお、上記説明で特に言及していない回路
構成、作用、効果等は第1の実施の形態と同様である。
【0124】(実施例5)以下、本発明の第5の実施の
形態を図13を参照して説明する。図13は本実施の形
態のブロック図を示している。ここで、第1の実施の形
態と同一構成には同一符号を付すことにより説明を省略
する。
【0125】図13に示す放電灯点灯装置は、図1に示
す放電灯点灯装置において、高圧放電灯3が安定点灯に
移行した後の高圧放電灯3の音響共鳴周波数を検出する
第2の検出手段11と、第2の検出手段11の音響共鳴
周波数の検出を受けて高圧放電灯3の種類を判別し該高
圧放電灯を定格点灯させる第2の判別手段12と、を付
加した構成としている。また、電力変換回路2が高圧放
電灯3に供給する電力は高周波電力とする。
【0126】HIDランプの一種であるメタルハライド
ランプは、放電管の中に種々のメタルハライド(ハロゲ
ン化金属)を封入したランプであり、封入する金属の組
合せを選択することによって種々の光を得ることができ
る。このメタルハライドランプを高周波で点灯すると、
音響的共鳴現象が生じることがある。この音響的共鳴現
象とは、放電管中の金属蒸気ガスの疎密波により音響振
動が生じ、これが高周波電力と共鳴する現象である。メ
タルハライドランプでは、音響共鳴周波数は高周波点灯
時に広い周波数帯域に分布し、また、放電管の形状、封
入蒸気圧に依存する。そして、メタルハライドランプに
この音響的共鳴現象が発生すると、ランプ電流、ランプ
電圧及びランプ電力が周期的又は非周期的に変動し、ラ
ンプにチラツキが発生したり、ランプが立ち消えを起こ
す場合がある。
【0127】そして、一般的な傾向としては、顕著に発
生する音響共鳴周波数の基本周波数は、定格電力の小さ
いメタルハライドランプの方がより周波数は高い。この
メタルハライドランプの定格電力の違いによる音響共鳴
周波数の違いを利用して、該メタルハライドランプの種
類を判別できることになる。本実施の形態においても、
例として定格電力が70Wと150Wのメタルハライド
ランプを考える。また、1の放電灯点灯装置に接続され
る可能性のある複数種類の高圧放電灯のどれかが放電灯
点灯装置に接続された場合に、該高圧放電灯を特定する
ための手法は、第1の実施の形態と同様である。
【0128】すなわち、第2の判別手段12には、第1
の実施の形態と同様に、放電灯点灯装置が70Wの電力
を出力するときに定格電力が70Wのメタルハライドラ
ンプを接続した場合の音響共鳴周波数の基本周波数等の
f(70、70)、f(70、150)、f(150、
70)、f(150、150)の値を予め全て記憶させ
ておき、たとえば、放電灯点灯装置が70Wの電力を出
力するときに定格電力が150Wのメタルハライドラン
プを接続した場合の音響共鳴周波数の基本周波数を第2
の検出手段11で検出し、互いの周波数を比較すること
により、該高圧放電灯の種類を特定し、高圧放電灯の種
類を特定した後は音響共鳴周波数よりも低い周波数帯で
該高圧放電灯を定格点灯させるのである。また、音響共
鳴周波数の代わりに高圧放電灯の光出力変動(チラツキ
や立ち消え)を検出してもよい。
【0129】ここで、メタルハライドランプの種類の誤
判別を防止し、ランプの種類を確実に特定するために、
たとえば、別途タイマー回路等を設けておき、一定時間
毎に音響共鳴周波数を検出してもよい。
【0130】また、音響共鳴周波数は、メタルハライド
ランプの放電管径の大小や封入ガスの組成によっても異
なり、単にメタルハライドランプの定格電力の相違のみ
ならず、たとえば、製造メーカーの特定等が可能な場合
もある。
【0131】なお、上記説明で特に言及していない回路
構成、作用、効果等は第1の実施の形態と同様である。
【0132】(実施例6)以下、本発明の第6の実施の
形態を図14及び図15を参照して説明する。図14は
本実施の形態のブロック図を示しており、図15は本実
施の形態の動作を示している。ここで、第1の実施の形
態と同一構成には同一符号を付すことにより説明を省略
する。
【0133】図14に示す放電灯点灯装置は、図1に示
す放電灯点灯装置において、高圧放電灯3の第1の電気
特性に過渡的な変化を与え、過渡的な変化に対する第2
の電気特性の過渡応答を検出する過渡応答検出手段13
と、過渡応答検出手段13の検出を受けて高圧放電灯3
の種類を判別し該高圧放電灯を定格点灯させる第3の判
別手段14と、を付加した構成としている。
【0134】以下、1の放電灯点灯装置に接続される可
能性のある複数種類の高圧放電灯のどれかが放電灯点灯
装置に接続された場合に、該高圧放電灯を定格点灯させ
るための動作態様を説明する。本実施の形態でも第1の
実施の形態と同様に、一例として、1の放電灯点灯装置
で定格電力が70Wと150WのHIDランプをそれぞ
れ定格点灯させる場合を考える。さらに、本実施の形態
では、一例として、第1の電気特性としてHIDランプ
のランプ電力、第2の電気特性としてHIDランプのラ
ンプ電圧を考える。
【0135】安定点灯中のHIDランプに、図15
(b)に示すようなパルス電力を与えた場合、ランプ電
圧は直ちに変化しない。すなわち、HIDランプが熱的
な平衡状態に達するまでには、一定のタイムラグが存在
する。このときのランプ電圧の変化幅は、図15(a)
に示すように、定格電力が小さいものの方が大きい。こ
の変化幅の差を検出し、該HIDランプの種類を判別で
きることになる。
【0136】判定手法は、第1の実施の形態等と同様
で、第3の判別手段14に各変化幅のデータを記憶させ
ておき、該HIDランプの種類を特定する。
【0137】ここで、HIDランプの種類の誤判別を防
止し、ランプの種類を確実に特定するために、たとえ
ば、別途タイマー回路等を設けておき、一定時間毎に変
化幅を検出してもよい。
【0138】また、本実施の形態では、第1の電気特性
としてHIDランプのランプ電力、第2の電気特性とし
てHIDランプのランプ電圧を考えたが、もちろん、電
気特性はこれらに限られない。要は、HIDランプにあ
る電気的なパルス変化を与え、その変化に応答する別の
電気特性により、定格の異なるHIDランプの種類を特
定することができれば、どのような電気特性でもよい。
たとえば、第1の電気特性としてHIDランプのランプ
電力、第2の電気特性としてHIDランプのランプ電流
としてもよい。
【0139】なお、上記説明で特に言及していない回路
構成、作用、効果等は第1の実施の形態と同様である。
【0140】(実施例7)以下、本発明の第7の実施の
形態を図16及び図17を参照して説明する。図16は
本実施の形態のブロック図を示しており、図17は本実
施の形態の動作を示している。ここで、第1の実施の形
態と同一構成には同一符号を付すことにより説明を省略
する。
【0141】図16に示す放電灯点灯装置は、図1に示
す放電灯点灯装置において、高圧放電灯の調光制御を行
い高圧放電灯が立ち消えするときを検出する立ち消え検
出手段15と、立ち消え検出手段15の検出を受けて高
圧放電灯の種類を判別し該高圧放電灯を定格点灯させる
第4の判別手段16と、を付加した構成としている。
【0142】以下、1の放電灯点灯装置に接続される可
能性のある複数種類の高圧放電灯のどれかが放電灯点灯
装置に接続された場合に、該高圧放電灯を定格点灯させ
るための動作態様を説明する。本実施の形態でも第1の
実施の形態と同様に、一例として、1の放電灯点灯装置
で定格電力が70Wと150WのHIDランプをそれぞ
れ定格点灯させる場合を考える。
【0143】HIDランプの調光の下限は、ランプの種
類に拘らず定格電力点灯時の20〜30%程度である。
したがって、定格電力の小さいランプの方がより小電力
まで調光が可能となる。図17(A)は、定格電力が1
50WのHIDランプの調光下限の電力を示す。調光下
限の電力としては、たとえば、放電灯点灯装置の入力電
力でもよい。そして、図17(C)は、定格電力が70
WのHIDランプの調光下限の電力を示す。
【0144】このような放電灯点灯装置において、たと
えば、t=t1で、調光制御を行い、入力電力WをW=
W3とすると、定格電力が150WのHIDランプが接
続されている場合には、該HIDランプは消灯すること
になる。ところが、定格電力が70WのHIDランプが
接続されている場合には、該HIDランプは消灯しな
い。
【0145】ランプ電流がゼロになったかどうかで、こ
の調光下限の電力を立ち消え検出手段15で検出し、第
1の実施の形態等と同様に、第4の判別手段16が含む
メモリに予め記憶させている各HIDランプの調光下限
の電力と判別手段16が含むマイクロプロセッサで比較
して、該HIDランプの種類を特定し定格点灯させるの
である。
【0146】ここで、HIDランプの種類の誤判別を防
止し、ランプの種類を確実に特定するために、たとえ
ば、別途タイマー回路等を設けておき、一定時間毎に検
出してもよい。
【0147】なお、上記説明で特に言及していない回路
構成、作用、効果等は第1の実施の形態と同様である。
【0148】(実施例8)以下、本発明の第8の実施の
形態を図18ないし図21を参照して説明する。図18
は本実施の形態のブロック図を示しており、図19は定
格電力が70W及び150WのHIDランプの特性図を
示している。また、図20はHIDランプ及び放電灯点
灯装置の各特性を示している。ここで、第1の実施の形
態と同一構成には同一符号を付すことにより説明を省略
する。
【0149】図18に示す放電灯点灯装置は、直流電源
1と、直流電源1からの電力を変換し高圧放電灯3に電
力を供給する電力変換回路2と、電力変換回路2の供給
電力を制御する点灯制御回路4と、放電灯点灯装置の電
源投入時から安定点灯時までの所定の時間での高圧放電
灯電圧を検出し高圧放電灯3の種類を判別する判別手段
5(高圧放電灯選別手段)と、高圧放電灯3の種類の判
別を受けて高圧放電灯3を定格点灯させるために点灯制
御回路4を切り替える切替手段20(高圧放電灯選別手
段)と、判別手段5が高圧放電灯3の種類を判別するま
でに高圧放電灯3に供給するプリセット電力のデータを
記憶する記憶手段21と、を備えている。
【0150】上述したように、一般に、HIDランプは
放電開始直後の管内圧力が低く、放電エネルギーによる
金属蒸気圧が低いので発光光束が少ない。図7は、HI
Dランプのランプ電流及びランプ電圧の経時変化を示す
特性図である。図2に示すように、HIDランプの起動
直後(経過時間:0〜t1)は、ランプ電圧が小さく、
ランプ電流が大きい状態、すなわち、ランプのインピー
ダンスは数Ω程度の低インピーダンスの状態となってい
る。そして、安定点灯へ移行するにつれて(経過時間:
t1〜t2)徐々にインピーダンスが大きくなり、安定
点灯時(経過時間:t2〜)のランプのインピーダンス
は数百Ω程度となる。
【0151】このように、HIDランプは瞬時に安定点
灯状態に移行しない。判別手段5は、この間の所定の時
間でのランプ電圧の大きさによりランプの種類を判別
し、制御信号を切替手段20に送信し点灯制御回路4を
切り替えることにより、該HIDランプを定格点灯させ
るのである。
【0152】一例として、定格電力が70Wと150W
のHIDランプを考える。メタルハライドランプ等のH
IDランプにおいて、セラミック又はガラス容器内の封
印ガスの組成が同じで定格電力が異なるものでは、通常
定格ランプ電圧は等しく、定格ランプ電流が異なるよう
に設計されている場合が多い。上記の定格電力が70W
と150WのHIDランプにおいても、定格ランプ電圧
は等しいものとする。
【0153】図19(A)は、放電灯点灯装置が150
Wの電力を出力するときに定格電力が70WのHIDラ
ンプを接続した場合、図19(B)は、放電灯点灯装置
が150Wの電力を出力するときに定格電力が70Wの
HIDランプを接続し、t=t1に切替手段20により
放電灯点灯装置の出力が切り替えられ、放電灯点灯装置
が70Wの電力を出力する場合、図19(C)は、放電
灯点灯装置が70Wの電力を出力するときに定格電力が
70WのHIDランプを接続した場合及び放電灯点灯装
置が150Wの電力を出力するときに定格電力が150
WのHIDランプを接続した場合の特性図をそれぞれ示
している。
【0154】放電灯点灯装置が70Wの電力を出力する
ときに定格電力が70WのHIDランプを接続した場合
と、電力を150W出力するときの放電灯点灯装置に定
格電力が150WのHIDランプを接続した場合と、で
は安定点灯状態に移行するまでの時間は通常略等しく設
計されている。したがって、両者ともに図19(C)の
ような特性図となる。
【0155】以下、ランプの種類を判別する具体的な判
別態様を示す。
【0156】点灯制御回路4の設定により初期状態にお
いては、放電灯点灯装置は電力を150W出力するもの
とし、この状態で放電灯点灯装置に定格電力が70Wの
HIDランプを接続された場合を考える。t=0の電源
投入と同時に、ランプ電圧Vlaは図19(A)のよう
に上昇する。そして、安定点灯するまでの所定の時間t
=t1において、判別手段5はランプ電圧Vlaの大き
さV2を検出する。上述したように、放電灯点灯装置が
70Wの電力を出力し、かつ定格電力が70WのHID
ランプが接続されている場合の特性図は図19(B)で
あり、この場合、所定の時間t=t1におけるランプ電
圧Vlaの大きさはV1なので、判別手段5は、接続さ
れているHIDランプを定格電力が70Wのものと判断
し、所定の時間t=t1において制御信号を切替手段2
0に送信し点灯制御回路4を切り替える。すなわち、点
灯ポイントを図19(1)→(2)のように変化させ
る。そして、切り替えられた後に安定点灯状態に至る
と、定格電力が70Wのものは70Wで定格点灯される
のである。このようにして、判別手段5は、高圧放電灯
の種類を判別し、該高圧放電灯を定格点灯させるのであ
る。
【0157】つぎに、切替手段20は上述のように、判
別手段5からの制御信号を受けて、各高圧放電灯が定格
点灯するように、制御回路4を切り替えるものである。
【0158】そして最後に記憶手段21は、放電点灯装
置に電源が投入され、判別手段5が高圧放電灯3の種類
を判別するまでの0≦t≦t1の間に、所定の電力(以
下、プリセット電力という。)で高圧放電灯を点灯させ
るためのプリセット電力のデータを記憶しておくもので
ある。図19を例に挙げると、上述したように初期状態
では、放電灯点灯装置は電力を150W出力するように
設定されており、この状態で放電灯点灯装置に定格電力
が70WのHIDランプを接続したとする。判別手段5
が該高圧放電灯を定格電力が70Wであることを判別す
るまでは、該高圧放電灯には、150Wの電力が供給さ
れることになるが、この150Wが本放電灯点灯装置の
プリセット電力であり、このプリセット電力のデータを
記憶手段21が記憶していると、どのような高圧放電灯
が放電灯点灯装置に接続されても、電源投入時は常に1
50Wの電力が供給されることになる。
【0159】つぎに、本実施例において、高圧放電灯の
種類を判別し該高圧放電灯を定格点灯させるための動作
について説明する。ここで、本実施例の動作を説明する
ためのHIDランプとして、上記の定格電力が70Wと
150Wのものを考える。
【0160】上述したようにHIDランプは安定点灯に
移行するまでに時間がかかり、その間の所定の時間での
ランプ電圧の大きさで高圧放電灯の種類を判別すること
は説明したが、これを図20を用いて別の観点から説明
する。
【0161】図20は、定格電力が70Wと150Wの
ランプ電流―電圧特性((C)、(D))及び70Wと
150Wを出力する放電灯点灯装置の特性((A)、
(B))をそれぞれ示す特性図である。また、上記と同
様に初期状態において放電灯点灯装置は電力を150W
出力するものとし、この状態で定格電力が70WのHI
Dランプを接続されたとする。
【0162】t=0で、放電灯点灯装置に電源が投入さ
れると、この状態でHIDランプは、低インピーダンス
なので、図20(B)のカーブに沿って矢印(1)に示
すようにランプ電流が立ち上がる。そして、ランプ電圧
が上昇していき(図20の矢印(2))、t=t1で判
別手段5により、放電灯点灯装置の出力が150Wから
70Wへと切り替わる(図20の矢印(3))。そし
て、図20の矢印(4)、(5)へ動作ポイントが移動
していき、定格電力が70Wのランプ電流―電圧特性
(C)と70Wを出力する放電灯点灯装置の特性(A)
の交点であるA1で安定点灯する。
【0163】なお、本実施の形態の応用例として、図2
1に示すように、プリセット電力を切り替える第1の切
替手段22を別途設けてもよい。この第1の切替手段2
2の切り替え態様は、たとえば、リモコン等を用いて遠
隔操作を行ってもよいし、手動でもよい。
【0164】図21に示すような放電灯点灯装置によれ
ば、たとえば、新しいHIDランプの場合には通常、照
度の立ち上がりが遅いので、これを補正するために第1
の切替手段22により、接続される可能性のある最大定
格電力のHIDランプの電力にプリセット電力を設定し
ておき、照度の立ち上がり速度を補正する。また、長時
間使用したHIDランプの場合には、ランプの寿命を重
視するために第1の切替手段22により、接続される可
能性のある最小定格電力のHIDランプの電力にプリセ
ット電力を設定しておき、電極へのストレスを軽減する
ことが可能となる。
【0165】また、本実施の形態の他の応用例として、
高圧放電灯の始動毎に、記憶手段に記憶されているプリ
セット電力のデータを該高圧放電灯の定格電力のデータ
に更新してもよい。
【0166】このような放電灯点灯装置によれば、1回
目の始動により高圧放電灯の種類を判別すると、2回目
以降に1回目に始動させた高圧放電灯と同一の高圧放電
灯を始動させる場合に、プリセット電力が該高圧放電灯
の定格電力となっているので、該高圧放電灯に過剰の電
力を供給し、該高圧放電灯にストレスを与えることがな
くなる、という効果を奏する。
【0167】ここで、上記のような定格ランプ電圧が等
しく定格電力が異なるものでは、定格電力は定格ランプ
電流に比例することになる。そして、対象ランプのう
ち、最小定格電力のものが放電灯点灯装置に接続され、
対象ランプのうち最大定格電力のランプ電流を与える場
合に、最小定格電力のものにその定格ランプ電流の2倍
以上の電流を流してしまうと、ランプの種類によっては
電極寿命を短くしてしまう場合がある。そこで、最小定
格電力のランプに定格ランプ電流の2倍以上の電流が流
れないように、たとえば、リミッタ回路等を設けてお
き、流れる電流を制限してもよい。
【0168】本実施の形態において、プリセット電力と
して接続される可能性のある最大定格電力に設定してお
くと、最大定格電力以外の高圧放電灯には過剰に電力が
供給されることになり、該高圧放電灯が安定点灯に移行
するまでの時間を短くすることができる。これにより、
高圧放電灯の照度の立ち上がりが速い快適な照明装置を
提供できることになる。また、本実施の形態において、
プリセット電力を接続される可能性のある最小定格電力
に設定しておくと、最小定格電力以外の高圧放電灯に
は、判別手段5が動作するまでは、少ない電力が供給さ
れることになり、高圧放電灯の電極劣化を防止する効果
を奏する。
【0169】なお、本実施の形態では、電源投入時から
安定点灯時までの所定の時間において高圧放電灯電圧を
検出し高圧放電灯の種類を判別したが、もちろん、安定
点灯時以降の高圧放電灯電圧を検出し高圧放電灯の種類
を判別しても構わない。
【0170】また、本実施の形態では、放電灯点灯装置
の負荷として、高圧放電灯を考えたが、もちろん、本実
施の形態で考えた特性を有するものであれば、高圧放電
灯に限られず、蛍光灯であってもよいし、他の放電灯で
あってもよい。
【0171】さらにまた、本実施の形態では、放電灯点
灯装置の電源投入時から安定点灯時までの所定の時間で
の高圧放電灯電圧を検出し高圧放電灯の種類を判別した
が、検出するものは、高圧放電灯電圧に限られず、他の
電気特性(高圧放電灯電流、高圧放電灯電力、さらに
は、高圧放電灯の発光効率(ルーメン毎ワット))、光
学特性(高圧放電灯の照度又は色温度、さらには、輝
度、光束、光度)、あるいは、温度特性(高圧放電灯の
最冷点温度、管壁温度又は口金温度)でもよい。要は、
高圧放電灯の定格電力が異なることにより、他の高圧放
電灯と差別化できる特性であれば、いかなる特性を検出
してもよい。
【0172】(実施例9)以下、本発明の第9の実施の
形態を図22を参照して説明する。図22は本実施の形
態のブロック図を示している。ここで、第1の実施の形
態と同一構成には同一符号を付すことにより説明を省略
する。
【0173】図22に示す放電灯点灯装置は、図21に
示す放電灯点灯装置において、プリセット電力のデータ
と、高圧放電灯の再始動時に判別手段で判別された高圧
放電灯の定格電力のデータと、を比較する比較手段17
を付加した構成としている。そして、プリセット電力の
データと判別手段で判別された高圧放電灯の定格電力の
データとが異なる場合には、高圧放電灯を消灯させるも
のである。
【0174】このような放電灯点灯装置によれば、使用
者が高圧放電灯3を取り替えた場合に、以前に装着され
ていた高圧放電灯3と異なる種類の高圧放電灯3を誤っ
て装着したときには、高圧放電灯3が消灯し、使用者に
高圧放電灯3の種類を間違ったことを知らせるお知らせ
機能の働きをすることができる。
【0175】なお、上記説明で特に言及していない回路
構成、作用、効果等は第1の実施の形態と同様である。
【0176】(実施例10)以下、本発明の第10の実
施の形態を図23を参照して説明する。図23は本実施
の形態のブロック図を示している。ここで、第1の実施
の形態と同一構成には同一符号を付すことにより説明を
省略する。
【0177】図23に示す放電灯点灯装置は、図18に
示す放電灯点灯装置において、高圧放電灯の寿命末期を
検出する寿命末期検出手段10を付加した構成としてい
る。
【0178】高圧放電灯3が寿命末期になった場合に、
寿命末期検出手段10が高圧放電灯3の寿命末期を検出
し、寿命末期検出手段10の検出動作を受けて、切替手
段20が複数種類の高圧放電灯のうち、最小の定格電力
で、該高圧放電灯が点灯するように点灯制御回路4を切
り替える。したがって、高圧放電灯3が寿命末期になっ
た場合においても、高圧放電灯3に供給する電力を抑え
ることができる。これにより、高圧放電灯3の寿命末期
時にも放電灯点灯装置に過剰の電力を供給するのを防ぐ
ことができ、たとえば、放電灯点灯装置を構成する電子
部品に熱的な損傷を与えるのを防ぐことができる。
【0179】なお、上記説明で特に言及していない回路
構成、作用、効果等は第1の実施の形態と同様である。
【0180】
【発明の効果】請求項1記載の放電灯点灯装置によれ
ば、高圧放電灯の種類を判別し該高圧放電灯を定格点灯
させる定格点灯実現手段を設けたので、接続される可能
性のあるどのような高圧放電灯を放電灯点灯装置に接続
しても、高圧放電灯の種類を判別し該高圧放電灯を定格
点灯させることができる。
【0181】請求項2又は4記載の放電灯点灯装置によ
れば、高圧放電灯の放電開始直後は、管内圧力が低く放
電エネルギーによる金属蒸気圧が低いので、発光光束が
少ない。そして、高圧放電灯は蛍光灯等に比べ安定点灯
に移行するまでに時間がかかる。この過渡時において、
過渡特性が所定の閾値に達するまでの時間は、高圧放電
灯の種類により異なっており、この時間の長短により高
圧放電灯の種類を判別し、点灯制御回路に制御信号を送
信することにより該高圧放電灯を定格点灯させることが
できる。
【0182】請求項3、4又は7ないし9のいずれかに
記載の放電灯点灯装置によれば、高圧放電灯の放電開始
直後は、管内圧力が低く放電エネルギーによる金属蒸気
圧が低いので、発光光束が少ない。そして、高圧放電灯
は蛍光灯等に比べ安定点灯に移行するまでに時間がかか
る。この過渡時において、所定の積算時間経過後であっ
て直流電源投入後安定点灯に移行するまでに達する高圧
放電灯の過渡特性は、高圧放電灯の種類により異なって
おり、この所定の積算時間経過後に達した高圧放電灯の
過渡特性により高圧放電灯の種類を判別し、点灯制御回
路に制御信号を送信することにより該高圧放電灯を定格
点灯させることができる。
【0183】請求項5、6ないし9又は16ないし24
のいずれかに記載の放電灯点灯装置によれば、高圧放電
灯が安定点灯に移行した後の高圧放電灯の定常特性の差
異を検出する第2の検出手段と、第2の検出手段の検出
を受けて高圧放電灯の種類を判別し該高圧放電灯を定格
点灯させる第2の判別手段と、を備えているので、接続
される可能性のあるどのような高圧放電灯を放電灯点灯
装置に接続しても、高圧放電灯の種類を判別し該高圧放
電灯を定格点灯させることができる。
【0184】請求項10記載の放電灯点灯装置によれ
ば、高圧放電灯を再始動させたときは、高圧放電灯管内
の温度が上昇しているため、過渡特性が所定の閾値に達
するまでの時間は、初始動時より短くなる。また、高圧
放電灯の始動後、所定時間が経過するまでの過渡特性は
再始動時の方が初始動時よりも大きくなる。したがっ
て、この時間の変化を補正してやることにより、請求項
2又は3記載の放電灯点灯装置と同様に高圧放電灯の種
類を判別し該高圧放電灯を定格点灯させることができ
る。
【0185】請求項11記載の放電灯点灯装置によれ
ば、高圧放電灯を永年使用していると、経時変化により
始動特性が変化する。このため、過渡特性が所定の閾値
に達するまでの時間は、初始動時より短くなる。また、
高圧放電灯の始動後、所定時間が経過するまでの過渡特
性は永年使用後の方が初始動時よりも大きくなる。した
がって、この時間の変化を補正してやることにより、請
求項2又は3記載の放電灯点灯装置と同様に高圧放電灯
の種類を判別し該高圧放電灯を定格点灯させることがで
きる。
【0186】請求項12又は13記載の放電灯点灯装置
によれば、高圧放電灯が安定点灯に移行した後の高圧放
電灯の音響共鳴周波数を検出する第3の検出手段と、第
3の検出手段の音響共鳴周波数の検出を受けて高圧放電
灯の種類を判別し該高圧放電灯を定格点灯させる第3の
判別手段と、を設けているので、高圧放電灯の種類を判
別し該高圧放電灯を定格点灯させることができる。
【0187】請求項14記載の放電灯点灯装置によれ
ば、高圧放電灯が安定点灯に移行した後に、高圧放電灯
の第1の電気特性に過渡的な変化を与え、過渡的な変化
に対する第2の電気特性の過渡応答を検出する過渡応答
検出手段と、過渡応答検出手段の検出を受けて高圧放電
灯の種類を判別し該高圧放電灯を定格点灯させる第4の
判別手段と、を設けているので、高圧放電灯の種類を判
別し該高圧放電灯を定格点灯させることができる。
【0188】請求項15記載の放電灯点灯装置によれ
ば、高圧放電灯の調光制御を行い高圧放電灯が立ち消え
するときを検出する立ち消え検出手段と、立ち消え検出
手段の検出を受けて高圧放電灯の種類を判別し該高圧放
電灯を定格点灯させる第5の判別手段と、を設けている
ので、高圧放電灯の種類を判別し該高圧放電灯を定格点
灯させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態を示すブロック図である。
【図2】第1の実施の形態を示す回路図である。
【図3a】第1の実施の形態の要部を示す回路図であ
る。
【図3b】第1の実施の形態の動作を示す図である。
【図4】異なる高圧放電灯の過渡特性を検出する検出閾
値を示す図である。
【図5】異なる定格電力の高圧放電灯及び照明装置を示
す図である。
【図6】第2の実施の形態を示す回路図である。
【図7】高圧放電灯の始動特性を示す特性図である。
【図8】高圧放電灯の始動特性を示す他の特性図であ
る。
【図9】第3の実施の形態を示すブロック図である。
【図10】高圧放電灯電圧と放電灯点灯装置との関係を
示す図である。
【図11】第4の実施の形態を示すブロック図である。
【図12】第4の実施の形態の動作を説明するための特
性図である。
【図13】第5の実施の形態を示すブロック図である。
【図14】第6の実施の形態を示すブロック図である。
【図15】第6の実施の形態の動作を説明するための特
性図である。
【図16】第7の実施の形態を示すブロック図である。
【図17】第7の実施の形態の動作を説明するための特
性図である。
【図18】第8の実施の形態を示すブロック図である。
【図19】第8の実施の形態において定格電力が70W
及び150WのHIDランプの特性図である。
【図20】第8の実施の形態においてHIDランプ及び
放電灯点灯装置の各特性を示す特性図である。
【図21】第8の実施の形態の応用例を示すブロック図
である。
【図22】第9の実施の形態を示すブロック図である。
【図23】第10の実施の形態を示すブロック図であ
る。
【符号の説明】
1 直流電源 2 電力変換回路 3 高圧放電灯 4 点灯制御回路 5 検出手段(定格点灯実現手段) 6 タイマー手段(定格点灯実現手段) 7 判別手段(定格点灯実現手段) 8 第1の検出手段(定格点灯実現手段) 9 第1の判別手段(定格点灯実現手段) 10 第1の補正手段 11 第2の検出手段 12 第2の判別手段 13 過渡応答検出手段 14 第3の判別手段 15 立ち消え検出手段 16 第4の判別手段 17 比較手段 20 切替手段 21 記憶手段 22 第1の切替手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 前原 稔 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 (72)発明者 岩堀 裕 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 (72)発明者 中村 俊郎 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 (72)発明者 鴨井 武志 アメリカ マサチューセッツ ウーバン キンボールコート 6 アパートメントG 11 Fターム(参考) 3K072 AA11 AB09 AC11 BA05 BB01 BC05 CA16 DA00 DE01 DE02 DE04 DE06 DE07 GB03 GB18 HA10

Claims (25)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直流電源と、直流電源からの電力を変換
    し高圧放電灯に電力を供給する電力変換回路と、電力変
    換回路の供給電力を制御する点灯制御回路と、を備えた
    放電灯点灯装置において、放電灯点灯装置は複数種類の
    高圧放電灯を対象としており、高圧放電灯の種類を判別
    し該高圧放電灯を定格点灯させる定格点灯実現手段を設
    けたことを特徴とする放電灯点灯装置。
  2. 【請求項2】 定格点灯実現手段は、直流電源投入後安
    定点灯に移行するまでの高圧放電灯の過渡特性が所定の
    閾値を超えたことを検出する検出手段と、閾値を超える
    までの時間を積算するタイマー手段と、タイマー手段の
    積算時間により高圧放電灯の種類を判別するとともに点
    灯制御回路に制御信号を送信し該高圧放電灯を定格点灯
    させる判別手段と、を備えたことを特徴とする請求項1
    記載の放電灯点灯装置。
  3. 【請求項3】 定格点灯実現手段は、所定の時間を積算
    するタイマー手段と、タイマー手段の所定の積算時間経
    過時点であって直流電源投入後安定点灯に移行するまで
    の高圧放電灯の過渡特性を検出する第1の検出手段と、
    第1の検出手段により高圧放電灯の種類を判別するとと
    もに点灯制御回路に制御信号を送信し該高圧放電灯を定
    格点灯させる第1の判別手段と、を備えたことを特徴と
    する請求項1記載の放電灯点灯装置。
  4. 【請求項4】 高圧放電灯の過渡特性とは、直流電源投
    入後高圧放電灯が安定点灯に移行するまでの過渡時の電
    気特性、光学特性又は温度特性であることを特徴とする
    請求項2又は3記載の放電灯点灯装置。
  5. 【請求項5】 定格点灯実現手段は、高圧放電灯が安定
    点灯に移行した後の高圧放電灯の定常特性の差異を検出
    する第2の検出手段と、第2の検出手段の検出を受けて
    高圧放電灯の種類を判別し該高圧放電灯を定格点灯させ
    る第2の判別手段と、を備えたことを特徴とする請求項
    1記載の放電灯点灯装置。
  6. 【請求項6】 高圧放電灯の定常特性とは、高圧放電灯
    が安定点灯に移行した後の電気特性、光学特性又は温度
    特性であることを特徴とする請求項5記載の放電灯点灯
    装置。
  7. 【請求項7】 電気特性とは、高圧放電灯電圧、高圧放
    電灯電流又は高圧放電灯電力であることを特徴とする請
    求項4又は6記載の放電灯点灯装置。
  8. 【請求項8】 光学特性とは、高圧放電灯の照度又は色
    温度であることを特徴とする請求項4又は6記載の放電
    灯点灯装置。
  9. 【請求項9】 温度特性とは、高圧放電灯の最冷点温
    度、管壁温度又は口金温度であることを特徴とする請求
    項4又は6記載の放電灯点灯装置。
  10. 【請求項10】 タイマー手段の積算時間を補正する第
    1の補正手段を設け、高圧放電灯の再始動時に、補正さ
    れた積算時間より高圧放電灯の種類を判別することを特
    徴とする請求項2又は3記載の放電灯点灯装置。
  11. 【請求項11】 タイマー手段の積算時間を補正する第
    2の補正手段を設け、高圧放電灯の経時変化により高圧
    放電灯の始動特性が変化した場合に、補正された積算時
    間により高圧放電灯の種類を判別することを特徴とする
    請求項2又は3記載の放電灯点灯装置。
  12. 【請求項12】 直流電源と、直流電源からの電力を変
    換し高圧放電灯に電力を供給する電力変換回路と、電力
    変換回路の供給電力を制御する点灯制御回路と、を備え
    た放電灯点灯装置において、放電灯点灯装置は複数種類
    の高圧放電灯を対象としているとともに電力変換回路の
    供給電力は高周波電力であり、高圧放電灯が安定点灯に
    移行した後の高圧放電灯の音響共鳴周波数を検出する第
    3の検出手段と、第3の検出手段の音響共鳴周波数の検
    出を受けて高圧放電灯の種類を判別し該高圧放電灯を定
    格点灯させる第3の判別手段と、を設けたことを特徴と
    する放電灯点灯装置。
  13. 【請求項13】 高圧放電灯内にハロゲン化金属を封印
    していることを特徴とする請求項12記載の放電灯点灯
    装置。
  14. 【請求項14】 直流電源と、直流電源からの電力を変
    換し高圧放電灯に電力を供給する電力変換回路と、電力
    変換回路の供給電力を制御する点灯制御回路と、を備え
    た放電灯点灯装置において、放電灯点灯装置は複数種類
    の高圧放電灯を対象としており、高圧放電灯が安定点灯
    に移行した後に、高圧放電灯の第1の電気特性に過渡的
    な変化を与え、過渡的な変化に対する第2の電気特性の
    過渡応答を検出する過渡応答検出手段と、過渡応答検出
    手段の検出を受けて高圧放電灯の種類を判別し該高圧放
    電灯を定格点灯させる第4の判別手段と、を設けたこと
    を特徴とする放電灯点灯装置。
  15. 【請求項15】 直流電源と、直流電源からの電力を変
    換し高圧放電灯に電力を供給する電力変換回路と、電力
    変換回路の供給電力を制御する点灯制御回路と、を備え
    た放電灯点灯装置において、放電灯点灯装置は複数種類
    の高圧放電灯を対象としており、高圧放電灯の調光制御
    を行い高圧放電灯が立ち消えするときを検出する立ち消
    え検出手段と、立ち消え検出手段の検出を受けて高圧放
    電灯の種類を判別し該高圧放電灯を定格点灯させる第5
    の判別手段と、を設けたことを特徴とする放電灯点灯装
    置。
  16. 【請求項16】 高圧放電灯が安定点灯に移行した後に
    少なくとも1回、高圧放電灯の種類を判別することを特
    徴とする請求項6又は12ないし15のいずれかに記載
    の放電灯点灯装置。
  17. 【請求項17】 判別手段からの判別信号を受けて点灯
    制御回路を切り替える切替手段を設けたことを特徴とす
    る請求項6又は12ないし15のいずれかに記載の放電
    灯点灯装置。
  18. 【請求項18】 判別手段が高圧放電灯の種類を判別す
    るまで、高圧放電灯に予め設定した電力のデータを記憶
    しておく記憶手段を設けたことを特徴とする請求項17
    記載の放電灯点灯装置。
  19. 【請求項19】 予め設定した電力のデータは、複数種
    類の高圧放電灯のうち、最大又は最小の定格電力のデー
    タであることを特徴とする請求項18記載の放電灯点灯
    装置。
  20. 【請求項20】 予め設定した電力のデータを切り替え
    る第1の切替手段を設けたことを特徴とする請求項18
    記載の放電灯点灯装置。
  21. 【請求項21】 高圧放電灯の始動毎に予め設定した電
    力のデータを判別された高圧放電灯の定格電力のデータ
    に更新することを特徴とする請求項18記載の放電灯点
    灯装置。
  22. 【請求項22】 予め設定した電力のデータと、高圧放
    電灯の再始動時に種類を判別された高圧放電灯の定格電
    力のデータと、を比較する手段を設け、両者のデータが
    異なる場合には高圧放電灯を消灯することを特徴とする
    請求項18記載の放電灯点灯装置。
  23. 【請求項23】 複数種類の高圧放電灯の最大定格電力
    と最小定格電力との比が、(最大定格電力)/(最小定
    格電力)<2であることを特徴とする請求項17記載の
    放電灯点灯装置。
  24. 【請求項24】 高圧放電灯の寿命末期を検出する寿命
    末期検出手段を設け、寿命末期検出手段が高圧放電灯の
    寿命末期を検出したときに、切替手段が寿命末期の該高
    圧放電灯の定格電力よりも小さい定格電力の高圧放電灯
    の電力で、該高圧放電灯が点灯するように点灯制御回路
    を切り替えることを特徴とする請求項17記載の放電灯
    点灯装置。
  25. 【請求項25】 請求項1ないし24のいずれかに記載
    の放電灯点灯装置を備え、高圧放電灯を点灯させること
    を特徴とする照明装置。
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