JP2002324694A - 放電灯点灯装置 - Google Patents

放電灯点灯装置

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JP2002324694A
JP2002324694A JP2001125153A JP2001125153A JP2002324694A JP 2002324694 A JP2002324694 A JP 2002324694A JP 2001125153 A JP2001125153 A JP 2001125153A JP 2001125153 A JP2001125153 A JP 2001125153A JP 2002324694 A JP2002324694 A JP 2002324694A
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discharge
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JP2001125153A
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Kiyoshi Ogasawara
潔 小笠原
Masahiro Yamanaka
正弘 山中
Hiroyuki Asano
寛之 浅野
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Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】周囲温度に対する光出力特性の異なる複数種の
放電灯に対して、それぞれの光出力を互いに略等しくす
る放電灯点灯装置を提供する。 【解決手段】整流回路BDと平滑回路3とインバータ回
路INVと、放電灯Lpに供給される電力を検知する検
知回路10と、インバータ回路INVのスイッチング周
波数を制御する制御回路部20とを備え、制御回路部2
0に、複数種の放電灯Lpのうち何れの放電灯Lpに電
力供給しているのかを、検知回路10の検知結果を基に
判別させ、放電灯Lpの少なくとも点灯開始から変化す
る周囲温度と前記判別結果に応じて、インバータ回路I
NVのスイッチング素子を制御して、複数種の放電灯L
pの光出力を補正させる。光出力特性の異なる複数種の
放電灯Lpのそれぞれの光出力を互いに略等しくするこ
とができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、放電灯点灯装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般的に、放電灯に印加される電圧を高
周波電圧とすることで、放電灯の電極降下電圧を減少し
て陽光柱の効率を向上し、且つ電流休止区間を小さく抑
えて、放電灯を効率良く点灯させることができる。
【0003】ところが、従来より提供されている放電灯
点灯装置では、鉄芯の周りに銅線をコイル状に巻いたも
のを具備する所謂銅鉄式安定器を備えて、商用電源と同
期した電圧を放電灯に印加するので、放電灯への印加電
圧の周波数が低く、放電灯を効率良く点灯させることが
できなかった。
【0004】そこで近年では効率化のため、高周波電圧
を放電灯に供給するインバータ回路を備えた放電灯点灯
装置が増えてきている。
【0005】このような放電灯点灯装置は、例えば図5
に示すように、商用電源Vinにフィルター回路Fを介
して接続され、商用電源Vinを整流する例えばダイオ
ードブリッジからなる整流回路DBと、平滑用コンデン
サC2を具備して整流回路DBの出力電圧を平滑する平
滑回路3と、スイッチング素子Qを具備して平滑回路3
により平滑された電圧を高周波電圧に変換し、出力トラ
ンスT1を介して放電灯Lpに供給するインバータ回路
INVとを備えている。
【0006】フィルタ回路Fは、例えばコンデンサC3
及びコモンモードフィルタたるトランスL3並びにノー
マルモードフィルタたるインダクタL4からなり、イン
バータ回路INVからの高周波ノイズが商用電源Vin
側に侵入するのを阻止する。
【0007】また、インバータ回路INVは、例えばス
イッチング素子Qを1つ具備する所謂一石式のインバー
タや、スイッチング素子Qを2つ具備して交互にオン/
オフするハーフブリッジ式のインバータや、2つ1組の
スイッチング素子Qを2組具備して各組毎に交互にオン
/オフするフルブリッジ式のインバータなどである。
【0008】ところで、放電灯Lpにおいても高周波電
圧専用に複数種類の放電灯Lpが開発されて既に提供さ
れており、このような複数種類の放電灯Lpに対応し
て、前記各放電灯Lpをそれぞれ点灯させる放電灯点灯
装置が開発されてきている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の放電灯点灯装置では、複数種の放電灯Lpをそれぞ
れ略等しい光出力で点灯させようとしても、それぞれの
放電灯Lpにおける周囲温度に対する光出力特性が大き
く異なる場合には、同じ周囲温度であっても各放電灯L
pの光出力に大きな差が生じてしまうといった問題があ
った。ここで、周囲温度に対する光出力特性とは、放電
灯Lpに略一定の電力を供給した状態での周囲温度に対
する光出力の関係を示すものである。
【0010】互いに光出力特性が異なる放電灯Lpは、
例えば図6に示すような光出力特性の放電灯Lp1,L
p2であって、それぞれ共に、周囲温度Teの上昇とと
もに光出力Lxが増加して所定の周囲温度Teで最大と
なり、さらに周囲温度Teが上昇すると前述とは逆に減
少するが、放電灯Lp1の光出力Lxが最大となる周囲
温度Teは、放電灯Lp2の光出力Lxが最大となる周
囲温度Teよりも高くなっている。
【0011】また、放電灯点灯装置の使用環境温度が安
定しているような場合には、放電灯Lpの消灯時又は点
灯開始直後の周囲温度Teは、例えば約5℃以上のTe
1であって、点灯を開始してから周囲温度TeはTe1
から次第に上昇し、放電灯Lpが安定に点灯して実際の
使用に役立つ定常状態となったときには、周囲温度Te
はTe2(例えば約35℃)で略一定となる。
【0012】その結果、上述のような放電灯Lp1,L
p2に略一定の電力を供給してこれらを点灯させた場合
には、点灯開始時から定常時に至るまで周囲温度Teが
Te1〜Te2まで上昇するので、この周囲温度Teの
変化に応じて放電灯Lp1,Lp2の光出力Lxは、そ
れぞれ上記光出力特性に応じて変化してしまうこととな
る。放電灯Lp1の場合には、光出力Lxは、点灯開始
時の周囲温度Te1ではP2であって、点灯開始から周
囲温度Teの上昇とともにP2から単調に増加して、周
囲温度TeがTe2になると、略最大のR1となる。一
方、放電灯Lp2の場合には、光出力Lxは、点灯開始
時の周囲温度Te1では放電灯Lp1の光出力P2より
も大きい光出力P1であって、点灯開始から周囲温度T
eの上昇とともに増加し一旦最大となるが、その後減少
して周囲温度TeがTe2となったときには、放電灯L
p1の光出力R1よりも小さい光出力R2となる。つま
り、点灯開始時には放電灯Lp2の方が放電灯Lp1よ
りも明るく点灯し、定常状態となったときには放電灯L
p1の方が放電灯Lp2よりも明るく点灯するのであ
る。
【0013】本発明は上記問題点の解決を目的とするも
のであり、周囲温度に対する光出力特性の異なる複数種
の放電灯に対して、それぞれの光出力を互いに略等しく
する放電灯点灯装置を提供する。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の発明は、交流電源を整流する整流回路
と、整流回路からの出力電圧を平滑する平滑回路と、少
なくとも1つのスイッチング素子を有し、前記スイッチ
ング素子をオン/オフすることで平滑回路により平滑さ
れた電圧を高周波電圧に変換して放電灯に供給するイン
バータ回路と、前記スイッチング素子を制御してインバ
ータ回路からの出力を可変させる制御手段と、放電灯に
供給される電力を検知する検知手段とを備え、制御手段
は、周囲温度に対する光出力特性が互いに異なる複数種
の放電灯のうち何れの放電灯が接続されているのかを、
検知手段の検知結果を基に判別し、少なくとも点灯開始
から変化する周囲温度と前記判別結果に応じてインバー
タ回路のスイッチング素子を制御し、前記複数種の放電
灯の光出力を互いに略等しくなるように補正することを
特徴とし、制御手段に何れの放電灯が接続されているの
かを判別させ、その判別結果と周囲温度に応じて放電灯
の光出力を補正させることによって、光出力特性の異な
る複数種の放電灯のそれぞれの光出力を互いに略等しく
することができる。
【0015】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、制御手段は、互いに異なる周囲温度で光出力が最大
となる光出力特性を有する複数種の放電灯のうち、1つ
の放電灯の光出力が略最大となる周囲温度を少なくとも
含む温度範囲で、前記光出力と略等しくなるように他の
放電灯の光出力を補正することを特徴とし、上記温度範
囲において光出力特性の異なる複数種の放電灯のそれぞ
れで光出力を互いに略等しくすることができる。
【0016】請求項3の発明は、請求項1又は2の発明
において、制御手段は、約5℃から約40℃の周囲温度
範囲で、放電灯の光出力を補正することを特徴とし、約
5℃から約40℃の周囲温度範囲で点灯する複数種の放
電灯に対して、例えば放電灯の点灯開始から周囲温度が
安定するまで、それぞれの光出力を互いに略等しくする
ことができる。
【0017】請求項4の発明は、請求項1の発明におい
て、制御手段は、光出力特性の異なる複数種の放電灯の
うち、同じ周囲温度で光出力が最も大きくなる放電灯以
外の放電灯の光出力を、前記最も大きい光出力と略等し
くなるように補正することを特徴とし、光出力を増して
光出力特性の異なる複数種の放電灯のそれぞれの光出力
を互いに略等しくすることができる。
【0018】請求項5の発明は、請求項1の発明におい
て、制御手段は、光出力特性の異なる各放電灯の光出力
を、所定の周囲温度においてそれぞれが所望の光出力で
略等しくなるように補正することを特徴とし、例えば使
用時の周囲温度において各放電灯を所望の明るさで点灯
させることで、使い勝手を向上することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】(実施形態1)本実施形態におけ
る基本構成は従来例と共通するために共通する部分につ
いては同一の符号を付して説明を省略し、本実施形態の
特徴となる部分についてのみ詳細に説明する。
【0020】本実施形態は、図1に示すように、放電灯
Lpのランプ電圧を検知する検知手段たる検知回路10
と、インバータ回路INVのスイッチング素子Qのオン
/オフするスイッチング周波数を制御して、インバータ
回路INVからの出力を可変させる制御回路部20とを
備えている。
【0021】検知回路10は、出力トランスT1の2次
側に配設され、一端が接地された補助巻線n3と、補助
巻線n3の他端にアノードが接続されたダイオードD1
と、ダイオードD1のカソードとグランド間に接続され
た抵抗R1,R2の直列回路と、抵抗R2に並列接続さ
れたコンデンサC1とを備えている。
【0022】インバータ回路INVから放電灯Lpに出
力トランスT1を介して高周波電圧が印加されると、補
助巻線n3には放電灯Lpのランプ電圧に同期した電圧
が発生する。この発生した電圧はダイオードD1で整流
された後、抵抗R1,R2の直列回路で分圧され、コン
デンサC1により平滑される。これにより、検知回路1
0は、ランプ電圧に応じた検知電圧を、コンデンサC1
の両端から出力する。
【0023】制御回路部20は、例えばCPUなどから
なる主制御部と、主制御部の制御に伴うデータを記憶す
る記憶部とからなる。主制御部は、検知回路10から出
力された検知電圧の値を、前記記憶部に記憶された基準
電圧値と比較することで、周囲温度に対する光出力特性
が互いに異なる複数種の放電灯Lpのうち何れの放電灯
Lpが接続されているのかを判別する。
【0024】例えば互いに光出力特性が異なる直管形状
の放電灯Lp1と、放電灯Lp1よりも小形であって所
謂ツインランプである放電灯Lp2とでは、それぞれの
定格電力が互いに略等しくても、管径や封入ガスの組成
等の違いによりランプ電圧に違いが生じる。そこで、制
御回路部20の主制御部に、放電灯Lp1,Lp2のう
ち何れの放電灯Lpが接続されているかを判別させるに
は、記憶部に記憶されている基準電圧値を、例えば放電
灯Lp1、Lp2のそれぞれの点灯時に検知回路10か
ら出力される検知電圧の値の略中間値に設定しておく。
これにより、制御回路部20の主制御部は、検知回路1
0からの検知電圧の値と前記基準電圧値とを比較して、
例えば出力電圧の値が基準電圧値よりも大きければ放電
灯Lp1が接続されていると判別し、逆に出力電圧の値
が基準電圧値よりも小さければ放電灯Lp2が接続され
ていると判別する。
【0025】そして制御回路部20の主制御部は、前記
判別結果に応じて、スイッチング素子Qのスイッチング
周波数を制御して、接続された放電灯Lpに例えば定格
電力を供給させる。
【0026】また、制御回路部20の記憶部には、上記
基準電圧値以外にも、インバータ回路INVのスイッチ
ング周波数と放電灯Lp1の光出力の相関関係を示す放
電灯Lp1用の周波数特性データと、前記スイッチング
周波数と放電灯Lp2の光出力の相関関係を示す放電灯
Lp2用の周波数特性データと、図2に示すように、放
電灯Lp1,Lp2それぞれにおける周囲温度Teと光
出力Lxの相関関係、つまり光出力特性を示す光出力特
性データとが記憶されている。
【0027】ここで、制御回路部20の主制御部は、上
述のように放電灯Lp1,Lp2のうち何れの放電灯L
pが接続されているのかを判別してスイッチング周波数
を制御するととともに、記憶部に記憶された上記各デー
タを基に、放電灯Lpの点灯開始から変化する周囲温度
に応じても、スイッチング素子Qのスイッチング周波数
を制御して、放電灯Lp1,Lp2の光出力をそれぞれ
が互いに略等しくなるように補正するのである。
【0028】上記本実施形態の点灯開始から定常状態と
なるまでの一連の動作について以下に説明する。
【0029】まず制御回路部20は、インバータ回路I
NVを制御してスイッチング素子Qを予め設定されたス
イッチング周波数でオン/オフさせる。これにより放電
灯Lpにはインバータ回路INVから出力トランスT1
を介してランプ電圧が印加され、検知回路10が前記ラ
ンプ電圧を検知して、前記ランプ電圧に応じた検知電圧
を出力する。
【0030】そして、制御回路部20の主制御部は、検
知回路10からの検知電圧を入力すると、記憶部から基
準電圧値を読み出して、前記検知電圧の値を基準電圧値
と比較し、出力トランスT1の2次側に接続された放電
灯Lpが放電灯Lp1であるか放電灯Lp2であるかを
判別する。
【0031】次に主制御部は、放電灯Lp1が接続され
ていると判別すると、放電灯Lp1に応じて予め設定さ
れた例えば放電灯Lp1に定格電力を供給可能なスイッ
チング周波数でインバータ回路INVのスイッチング素
子Qをオン/オフさせ、点灯開始からの時間の経過とと
もに放電灯Lp1の周囲温度TeがTe1からTe2ま
で上昇しても、前記スイッチング周波数を維持して放電
灯Lp1への供給電力を略一定にする。その結果、放電
灯Lp1の光出力Lxは点灯開始時から定常時まで、光
出力特性に応じて光出力P2から単調に増加して、定常
時となったときには略最大の光出力R1となる。
【0032】しかし、放電灯Lp2が接続されていると
判別したときには、主制御部は、放電灯Lp2に応じて
予め設定された例えば放電灯Lp2に定格電力を供給可
能なスイッチング周波数を変化させ、この変化させたス
イッチング周波数でインバータ回路INVのスイッチン
グ素子をオン/オフさせることで、放電灯Lp2の光出
力Lxを補正する。
【0033】すなわち、主制御部は、光出力特性データ
を記憶部から読み出し、光出力特性データから点灯開始
時の周囲温度Te1における放電灯Lp2の光出力P1
に対する放電灯Lp1の光出力P2の割合を算出すると
ともに、記憶部から放電灯Lp2の周波数特性データを
読み出して、周波数特性データを基に前記算出された割
合に光出力Lxが変化するようにスイッチング素子Qの
スイッチング周波数を変化させる。例えば、算出された
光出力P2の割合が約80%であれば、主制御部は、光
出力が約80%となるスイッチング周波数を周波数特性
データから検索し、予め設定されていた上記スイッチン
グ周波数を検索結果に該当したスイッチング周波数に変
化させる。これにより、主制御部は、点灯開始時におけ
る放電灯Lp2の光出力P1を光出力P2に補正するの
である。
【0034】その後、主制御部は、例えば点灯開始から
の経過時間により、変化する周囲温度Teを所定時間間
隔毎に推測し、光出力特性データから上述と同様に、推
測された周囲温度Teにおける放電灯Lp2の光出力L
xに対する放電灯Lp1の光出力Lxの割合を算出し、
周波数特性データを基に、前記割合に光出力Lxが変化
するスイッチング周波数に、予め設定された上記スイッ
チング周波数を変化させる。これにより、主制御部は、
所定時間間隔毎に放電灯Lp2への供給電力を変化させ
て、点灯開始後から定常時まで光出力特性に応じて変動
する光出力Lxを補正し、点灯開始時の光出力P2から
単調に増加させて定常時の周囲温度Te2で光出力R1
とするのである。
【0035】本実施形態では、上述のように制御回路部
20の主制御部が動作することで、放電灯Lp2が接続
されていると判別された場合には、点灯開始から定常状
態となるまでの、放電灯Lp1の光出力Lxが略最大と
なる周囲温度Te2を含む例えば約5℃〜約40℃の温
度範囲において、スイッチング素子Qのスイッチング周
波数を変化させて、放電灯Lp2の光出力Lxを補正し
て放電灯Lp1の光出力Lxと略等しくすることができ
る。
【0036】ところで、本実施形態では、放電灯Lpの
点灯開始時と定常時の放電灯Lpの周囲温度TeをTe
1,Te2として制御回路部20に予め設定し、周囲温
度Te1からTe2に至るまでの周囲温度Teを、放電
灯Lpの点灯開始からの経過時間から推測させたが、放
電灯Lpの周囲温度Teを検知して検知信号を出力する
温度検知回路を備えても良い。この場合には、制御回路
部20が温度検知回路からの検知信号により、周囲温度
Teを正確に把握することで、放電灯Lp1,Lp2の
光出力をより確実に略等しくすることができる。 (実施形態2)本実施形態の制御回路部20は、実施形
態1のように常に一方の放電灯Lp2の光出力Lxを補
正することなく、光出力特性において同じ周囲温度Te
で光出力Lxが大きい一方の放電灯と異なる他方の放電
灯の光出力Lxを、大きい方の光出力Lxと略等しくな
るように補正する。
【0037】ここで、放電灯Lp1,Lp2の光出力特
性を比べると、図3に示すように、周囲温度TeがTe
1からTe3までの温度範囲A1では、放電灯Lp2の
方が放電灯Lp1よりも光出力Lxが大きく、周囲温度
TeがTe3からTe2以上の温度範囲A2では、逆に
放電灯Lp1の方が放電灯Lp2よりも光出力Lxが大
きくなっている。
【0038】そこで、本実施形態の制御回路部20は、
周囲温度Teが温度範囲A1内であるときには、放電灯
Lp1の光出力Lxを放電灯Lp2の光出力Lxと等し
くなるように補正し、周囲温度Teが温度範囲A2内に
あるときには、放電灯Lp2の光出力Lxを放電灯Lp
1の光出力Lxと略等しくなるように補正する。
【0039】具体的には、制御回路部20の主制御部
は、点灯開始時に放電灯Lp1が接続されていると判別
したときには、光出力特性データを記憶部から読み出し
て、前記光出力特性データから予め設定された周囲温度
Te1における放電灯Lp1の光出力P2に対する放電
灯Lp2の光出力P1の割合を算出する。さらに主制御
部は、放電灯Lp1の周波数特性データを記憶部から読
み出して、前記算出された割合に光出力Lxが変化する
スイッチング周波数を検索し、予め設定されたスイッチ
ング周波数を前記検索により該当するスイッチング周波
数に変化させる。これにより、点灯直後の放電灯Lp1
の光出力LxをP2からP1に補正する。
【0040】その後、主制御部は、放電灯Lp1の周囲
温度Teが予め設定されたTe3となるまで、所定時間
間隔毎の放電灯Lp1の周囲温度Teを推測し、上述と
同様、その周囲温度Teにおける放電灯Lp1の光出力
Lxに対する放電灯Lp2の光出力の割合を算出して、
前記割合に応じてスイッチング周波数を変化させる。こ
れにより、点灯直後から周囲温度がTe3となるまで、
所定時間間隔毎に放電灯Lp1の光出力Lxを補正し、
周囲温度の上昇とともに光出力LxをP1からSに次第
に変化させる。
【0041】また、主制御部が点灯開始時に放電灯Lp
2が接続されていると判別したときには、主制御部は、
周囲温度Teが点灯開始時のTe1からT3となるま
で、放電灯Lp2に応じて予め設定されたスイッチング
周波数でインバータ回路INVのスイッチング素子Qを
オン/オフして、放電灯Lp2の光出力Lxをその光出
力特性に応じてP1からSに周囲温度Teの上昇ととも
に次第に変動させる。
【0042】そして、制御回路部20の主制御部は、周
囲温度TeがTe3以上となったと判断すると、上述の
放電灯Lp1が接続されているときの動作と、放電灯L
p2が接続されているときの動作とを逆にする。
【0043】すなわち、制御回路部20の主制御部は、
放電灯Lp1が接続されていると判別しているときに
は、放電灯Lp1に応じて予め設定されたスイッチング
周波数でスイッチング素子Qをオン/オフし、放電灯L
p1の光出力Lxを周囲温度Teの上昇とともに光出力
特性に応じて光出力Sから次第に変動させて、周囲温度
TeがTe2となったときには光出力LxをR1とす
る。一方、放電灯Lp2が接続されていると判別してい
るときには、主制御部は、所定時間間隔毎の放電灯Lp
2の周囲温度Teを推測し、放電灯Lp2の光出力Lx
に対する放電灯Lp1の光出力Lxの割合を算出して、
算出された割合に応じてスイッチング周波数を変化させ
る。これにより、主制御部は、所定時間間隔毎に放電灯
Lp2の光出力Lxを補正し、光出力Lxを温度上昇と
ともに光出力Sから次第に変化させ、周囲温度Te2で
光出力R1とする。
【0044】これにより本実施形態では、放電灯Lp
1,Lp2の点灯開始時から定常時までの光出力Lxを
共にP1→S→R1に変化させて、実施形態1と同様、
各放電灯Lp1,Lp2の光出力Lxを略等しくするこ
とができる。さらに、放電灯Lp1,Lp2の何れか小
さい方の光出力を大きい方の光出力と略等しくなるよう
に補正するので、何れの放電灯Lp1,Lp2を接続し
ても周囲温度Teの広い温度範囲でそれぞれを明るく点
灯させることができる。 (実施形態3)本実施形態の制御回路部20は、実施形
態1又は2のように、同じ周囲温度Teにおいて放電灯
Lp1,Lp2の何れか一方の光出力Lxだけを補正す
ることなく、周囲温度Te2における放電灯Lp1,L
p2のそれぞれの光出力Lxを、それぞれが所望の光出
力Lxで略等しくなるように補正する。
【0045】つまり、制御回路部20の主制御部は、図
4に示すように、点灯開始直後の周囲温度Te1での放
電灯Lp1,Lp2の光出力P2,P1が、それぞれの
光出力特性により異なっていても、点灯開始から所定時
間が経過して周囲温度TeがTe2となるときには、実
施形態1及び2と同様、記憶部の周波数特性データ及び
光出力特性データに基づいてスイッチング周波数を変化
させ、放電灯Lp1,Lp2の光出力Lxが共にR1,
R2の略中間値となるR3や、R1よりも大きいR3’
や、R2よりも小さいR3”の所望の光出力Lxで略等
しくなるように補正する。また、周囲温度Teが点灯開
始から時間の経過とともに上昇して、Te1からTe2
に至るまでの間にも、制御回路部20の主制御部は、放
電灯Lp1,Lp2のそれぞれの光出力Lxを次第に光
出力R3、R3’,R3”に近付けるように補正する。
【0046】これにより、定常時の周囲温度Te2にお
いて放電灯Lp1,Lp2の光出力Lxを略等しくする
ことができるとともに、定常時には放電灯Lp1,Lp
2を所望の明るさで点灯させて使い勝手を向上すること
ができる。
【0047】
【発明の効果】請求項1の発明は、交流電源を整流する
整流回路と、整流回路からの出力電圧を平滑する平滑回
路と、少なくとも1つのスイッチング素子を有し、前記
スイッチング素子をオン/オフすることで平滑回路によ
り平滑された電圧を高周波電圧に変換して放電灯に供給
するインバータ回路と、前記スイッチング素子を制御し
てインバータ回路からの出力を可変させる制御手段と、
放電灯に供給される電力を検知する検知手段とを備え、
制御手段は、周囲温度に対する光出力特性が互いに異な
る複数種の放電灯のうち何れの放電灯が接続されている
のかを、検知手段の検知結果を基に判別し、少なくとも
点灯開始から変化する周囲温度と前記判別結果に応じて
インバータ回路のスイッチング素子を制御し、前記複数
種の放電灯の光出力を互いに略等しくなるように補正す
るので、光出力特性の異なる複数種の放電灯のそれぞれ
の光出力を互いに略等しくすることができるという効果
がある。
【0048】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、制御手段は、互いに異なる周囲温度で光出力が最大
となる光出力特性を有する複数種の放電灯のうち、1つ
の放電灯の光出力が略最大となる周囲温度を少なくとも
含む温度範囲で、前記光出力と略等しくなるように他の
放電灯の光出力を補正するので、上記温度範囲において
光出力特性の異なる複数種の放電灯のそれぞれで光出力
を互いに略等しくすることができるという効果がある。
【0049】請求項3の発明は、請求項1又は2の発明
において、制御手段は、約5℃から約40℃の周囲温度
範囲で、放電灯の光出力を補正するので、約5℃から約
40℃の周囲温度範囲で点灯する複数種の放電灯に対し
て、例えば放電灯の点灯開始から周囲温度が安定するま
で、それぞれの光出力を互いに略等しくすることができ
るという効果がある。
【0050】請求項4の発明は、請求項1の発明におい
て、制御手段は、光出力特性の異なる複数種の放電灯の
うち、同じ周囲温度で光出力が最も大きくなる放電灯以
外の放電灯の光出力を、前記最も大きい光出力と略等し
くなるように補正するので、光出力を増して光出力特性
の異なる複数種の放電灯のそれぞれの光出力を互いに略
等しくすることができるという効果がある。
【0051】請求項5の発明は、請求項1の発明におい
て、制御手段は、光出力特性の異なる各放電灯の光出力
を、所定の周囲温度においてそれぞれが所望の光出力で
略等しくなるように補正するので、例えば使用時の周囲
温度において各放電灯を所望の明るさで点灯させること
で、使い勝手を向上することができるという効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1を示す概略回路ブロック図である。
【図2】同上の動作説明図である。
【図3】実施形態2を示す動作説明図である。
【図4】実施形態3を示す動作説明図である。
【図5】従来例を示す概略回路ブロック図である。
【図6】光出力特性の一例を示す説明図である。
【符号の説明】
3 平滑回路 10 検知回路 20 制御回路部 DB 整流回路 F フィルタ回路 INV インバータ回路 Q スイッチング素子 Vin 商用電源
フロントページの続き (72)発明者 浅野 寛之 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 Fターム(参考) 3K072 AA01 AB09 AC11 BA03 BB01 BC02 CA16 DB03 EB03 EB04 EB07 GA02 GB01

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 交流電源を整流する整流回路と、整流回
    路からの出力電圧を平滑する平滑回路と、少なくとも1
    つのスイッチング素子を有し、前記スイッチング素子を
    オン/オフすることで平滑回路により平滑された電圧を
    高周波電圧に変換して放電灯に供給するインバータ回路
    と、前記スイッチング素子を制御してインバータ回路か
    らの出力を可変させる制御手段と、放電灯に供給される
    電力を検知する検知手段とを備え、制御手段は、周囲温
    度に対する光出力特性が互いに異なる複数種の放電灯の
    うち何れの放電灯が接続されているのかを、検知手段の
    検知結果を基に判別し、少なくとも点灯開始から変化す
    る周囲温度と前記判別結果に応じてインバータ回路のス
    イッチング素子を制御し、前記複数種の放電灯の光出力
    を互いに略等しくなるように補正することを特徴とする
    放電灯点灯装置。
  2. 【請求項2】 制御手段は、互いに異なる周囲温度で光
    出力が最大となる光出力特性を有する複数種の放電灯の
    うち、1つの放電灯の光出力が略最大となる周囲温度を
    少なくとも含む温度範囲で、前記光出力と略等しくなる
    ように他の放電灯の光出力を補正することを特徴とする
    請求項1記載の放電灯点灯装置。
  3. 【請求項3】 制御手段は、約5℃から約40℃の周囲
    温度範囲で、放電灯の光出力を補正することを特徴とす
    る請求項1又は2記載の放電灯点灯装置。
  4. 【請求項4】 制御手段は、光出力特性の異なる複数種
    の放電灯のうち、同じ周囲温度で光出力が最も大きくな
    る放電灯以外の放電灯の光出力を、前記最も大きい光出
    力と略等しくなるように補正することを特徴とする請求
    項1記載の放電灯点灯装置。
  5. 【請求項5】 制御手段は、光出力特性の異なる各放電
    灯の光出力を、所定の周囲温度においてそれぞれが所望
    の光出力で略等しくなるように補正することを特徴とす
    る請求項1記載の放電灯点灯装置。
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