JP2006120349A - 放電灯点灯装置と照明器具及び照明システム - Google Patents

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宏光 水川
Kazuhiro Nishimoto
和弘 西本
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Abstract

【課題】定格ランプ電流がほぼ同一で定格ランプ電力の異なるランプを1つの点灯装置で容易に点灯できる2灯用の放電灯点灯装置を提供する。
【解決手段】インバータ回路1から出力される高周波電圧を印加されるインダクタL1とコンデンサC1を含む共振回路2と、第1の放電灯Lpaに直列に接続される第1の巻線と第2の放電灯Lpbに直列に接続される第2の巻線を備え各放電灯Lpa,Lpbに流れるランプ電流を均衡させるバランサBと、インバータ回路1のスイッチング素子Q1,Q2のスイッチングを制御するインバータ制御回路3とからなる放電灯点灯装置において、放電灯Lpa,Lpbが点灯しているときのインバータ回路1のスイッチング素子Q1,Q2の動作周波数feが、共振回路2を構成しているインダクタL1とコンデンサC1の共振周波数foに対して、fo≦fe(より好ましくはfo≒fe)の関係とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、複数の放電灯を点灯させる放電灯点灯装置と照明器具及び照明システムに関するものである。
従来、定格ランプ電流がほぼ同一で定格ランプ電力の異なるランプを1つの放電灯点灯装置で点灯させる場合、いくつかの手段があり、一つは図13に示す回路のように、放電灯点灯装置から出力される出力電流を検出し、フィードバック回路8によりフィードバック制御をかけることにより、ランプLpに流れる出力電流(ランプ電流ともいう)を一定に保つ手段がある。また、もう一つの手段としては、図14に示すように、放電灯点灯装置の共振回路部を構成しているインダクタL1のインダクタンス値とコンデンサC1の容量値から算出されるランプLpが接続されていない状態、いわゆる無負荷時の共振周波数foとランプLpが接続され点灯している状態でのインバータ回路部の周波数feをほぼ同一にするという手段(特開平10−41086)がある。
しかしながら、前者の手段では電流検出用の抵抗R1及び検出値をフィードバックして周波数を変動させるため周波数変動回路9からなるフィードバック回路8が必要となり、多くの部品点数を有する。その点、後者の手段ではランプの点灯時の周波数feをインダクタL1とコンデンサC1からなる共振周波数fo(=1/2π√(L1・C1))に合わせるだけのため、部品点数が増えることなく容易に設計できる。
特開平10−41086号公報
しかしながら、上述のランプ電流を一定にする技術では、複数のランプを点灯させる放電灯点灯装置において、以下の問題が生じる。それは前者の手段(図18に示す)では複数のランプのランプ電流をそれぞれ検出する必要があるため、1灯用に比べ、さらに部品点数が増える。
また、後者でも共振回路がランプの数だけ複数必要になる。この場合、例えば図16に示す2灯用の両者の共振回路のインダクタL1a、コンデンサC1a及びインダクタL1b、コンデンサC1bが全く同一のインダクタンス値及び容量値であれば、図15に示す1灯用での共振特性と同一の動作となるため問題ないが、実際の部品はある程度のばらつきを有しているため、インバータ回路の動作周波数が1つしかないのに、図17に示すように、複数の無負荷時共振周波数foa,fob(foa≠fob)が生じる回路となる。
従って、例えば2灯のランプLpa,Lpbが点灯している場合、片方のランプ電流Ilaaは他方のランプ電流Ilabよりも大きいか小さくなるというばらつきが生じ、定格ランプ電力が同一のランプでも光出力のばらつきが生じてくる。また、ランプを点灯させるための始動電圧にも、当然ながら、ばらつきが生じてくるため、例えば2灯用の放電灯点灯装置において、ある動作周波数で生じる共振回路のコンデンサ電圧(共振電圧ともいう)が低い方を必要とされる始動電圧に合わせた場合、もう片方の始動電圧が極端に大きくなり、部品ストレスが過大になることも容易に推測できる。
これらを図16を使って詳細に説明すると、直流電源Eにスイッチング素子Q1、Q2の直列回路が並列に接続されており、これらのスイッチング素子Q1とQ2はインバータ制御回路3により所定の動作周波数でスイッチングする。スイッチング素子Q1とQ2の接続点から直流カット用のコンデンサC3a、C3bを介して高周波電圧がインダクタL1a及びコンデンサC1aもしくはインダクタL1b及びコンデンサC1bの共振回路に印加され、その共振作用による共振電圧がランプLpa、Lpbに印加される。
ここで、インバータ制御回路3及び共振回路2の動作について、図14に示す1灯用の回路で説明すると、まず、電源投入直後は、インバータ制御回路3のモードは予熱モードとなる。これはランプLpのフィラメントを加熱するモードで、ランプLpには図15で示す無負荷時の共振カーブで表される電圧が印加され、インバータ制御回路3の出力する周波数は高い周波数fpに設定されており、かつランプLpが始動点灯する電圧Vig未満の電圧に設定される。
次に、インバータ制御回路3は予熱モードから始動モードに移行する。始動モードではランプLpが始動し、点灯状態に移行する。つまり、インバータ制御回路3から出力される駆動信号の周波数は予熱モード時の周波数fpからfsへと移行し、インバータ回路1からの高周波電圧が周波数fsで共振回路2に出力され、ランプLpには必要始動電圧Vig以上の電圧Voが印加される。これにより、ランプLpが始動し点灯する。
その後、インバータ制御回路3は始動モードから点灯モードになり、動作周波数もfsからfeへと移行し、共振カーブが無負荷時の共振カーブからランプLpが点灯している状態の共振カーブに変化し、ランプLpにはランプ電流Ilaが流れる。
一方、図16に示す2灯用でのインダクタL1a、コンデンサC1aからなる共振回路と、インダクタL1b、コンデンサC1bからなる共振回路とでは、部品のばらつき等が存在するため、例えば図17に示すように、無負荷時の共振カーブがインダクタL1a、コンデンサC1aとインダクタL1b、コンデンサC1bとで異なる共振カーブa’,b’となり、かつ無負荷共振周波数が各foaとfobの2つ存在することになる。
そのため、インバータ制御回路3により始動モードで周波数fsの信号が出力されると、スイッチング素子Q1、Q2は周波数fsでの高周波電圧を共振回路に出力するため、インダクタL1a、コンデンサC1aからなる共振回路で出力される電圧はVoa、インダクタL1b、コンデンサC1bからなる共振回路で出力される電圧はVobとなり、Voa≠Vobであり、例えばここではVoa<Vobとしているが、Voaがランプの必要始動電圧Vig以上に設定しなければならないため、おのずとVobが大きくなることが分かる。このため部品のストレスは増大する方向となる。
特にFHTやFHDのようなランプの管にブリッジ構造の管と管をつなぐ構造があれば、始動電圧は高くなる傾向にあり、必要始動電圧Vigは大きくなり、その分、無負荷共振周波数foa、fobに近づくので、前記の方式での2灯用の放電灯点灯装置ではますますVobは大きくなる方向となり、その分、部品のストレスは飛躍的に増大する。また、点灯モードにおいても、インダクタL1a、コンデンサC1aの共振カーブaと、インダクタL1b、コンデンサC1bの共振カーブbとが異なるので、点灯時の動作周波数feにおけるランプ電流がIlaa、Ilabとばらつくことになるから、放電灯点灯装置の光出力のばらつきが大きくなるということになる。
本発明は上記の問題点を解決しようとするものであり、その目的とするところは、定格ランプ電流がほぼ同一で定格ランプ電力の異なるランプを1つの点灯装置で容易に点灯できる2灯用の放電灯点灯装置を提供することにある。
本発明の放電灯点灯装置にあっては、上記の課題を解決するために、図1に示すように、直流電源Eから供給される直流電圧をスイッチングして高周波電圧に変換するインバータ回路1と、前記インバータ回路1から出力される高周波電圧を印加されるインダクタL1とコンデンサC1を含む共振回路2と、第1の放電灯Lpaに直列に接続される第1の巻線と第2の放電灯Lpbに直列に接続される第2の巻線を備え各放電灯Lpa,Lpbに流れるランプ電流を均衡させるバランサBと、インバータ回路1のスイッチング素子Q1,Q2のスイッチングを制御するインバータ制御回路3とからなる放電灯点灯装置において、放電灯Lpa,Lpbが点灯しているときのインバータ回路1のスイッチング素子Q1,Q2の動作周波数feが、共振回路2を構成しているインダクタL1とコンデンサC1の共振周波数foに対して、fo≦fe(より好ましくはfo≒fe)の関係であることを特徴とするものである。
本発明によれば、バランサを介して接続された第1の放電灯と第2の放電灯とで、同じ共振回路が兼用されているので、始動時の共振電圧や点灯時の共振電圧のばらつきが生じることはなく、したがって、2灯用の放電灯点灯装置であっても、1灯用の放電灯点灯装置と同じ手段を用いて、定格ランプ電流がほぼ同一で定格ランプ電力の異なるランプを1つの放電灯点灯装置で点灯させることができる。
(実施形態1)
本発明の実施形態1を図1に示す。この回路では直流電源Eにスイッチング素子Q1、Q2の直列回路が並列に接続されており、スイッチング素子Q2に並列に直流カット用のコンデンサC3及び共振回路2のインダクタL1、コンデンサC1の直列回路が接続されている。また、コンデンサC1と並列にバランサBとランプLpa、Lpbが直列に接続されており、ランプLpa、LpbはバランサBの巻線の端部に各々接続されている。回路の構成は従来例の説明で述べた回路とほぼ同じであるから、同一のところの説明は省略する。なお、ここでの共振回路2はスイッチング素子Q2に並列に接続させたが、スイッチング素子Q1に並列に接続させても良い。また、バランサBの位置はランプと直列に接続されていれば良い。
インバータ制御回路3が点灯モードになっている場合はバランサBは不平衡なランプ電流を抑制するように作用するため、バランサBのインダクタンス成分は打ち消される回路となり、図14に示される1灯用の回路と等価になる。従って、ランプのインピーダンスによらず2灯のランプLpa、Lpbに流れるランプ電流を略一定にするためには、インバータ制御回路3の点灯時の動作周波数feをインダクタL1とコンデンサC1とで決まる無負荷共振周波数foにほぼ一致させればよい。
このようにすることにより、従来の回路に比べ部品点数も削減され、なおかつ部品のばらつきによるランプ電流のばらつきも抑えることが可能になり、光出力のばらつきも抑制される。なお、fe≒foの範囲であればfo≦feであっても構わないが、fo>feでは点灯時のランプ外れによる無負荷時に進相電流が流れるので好ましくない。
ところで、バランサBのインダクタンス値の設定は、図2に示したように、ランプLpa、Lpbが接続されていないか、接続されていても予熱モードになっている場合の無負荷時の共振カーブで表される始動モードでの動作周波数fsでの共振電圧VoとランプLpaもしくはランプLpbの1灯のみが点灯した場合の共振カーブの始動モードでの動作周波数fsでの共振電圧Vxとがほぼ同一もしくは高めになるように設定する。例えばランプLpa側が点灯した場合のランプインピーダンスが0Ωから∞に変化した場合(図4に示すランプLpb側が無負荷の場合)を考える。
このとき、図3に示すようにランプLpaのランプインピーダンスが0の場合のランプLpb側に発生するVx0とランプLpaのランプインピーダンスが∞の場合のランプLpb側に発生するVx1(=Vo)とを比較してVx0≧Vx1=Voとなる。また、このとき、2灯とも無負荷時の共振周波数foと、1灯だけ点灯したときの共振周波数f1と、始動モードの動作周波数fsとの関係がfo<f1<fsに設定される。なお、f1がほぼfoと同一であっても良い。
このように設定すれば、1灯が点灯したときに、もう片側のランプに充分な始動電圧を与えられ、なおかつスイッチング素子Q1、Q2に流れる電流が遅相モードになるため、スイッチング素子Q1、Q2に過度の電流ストレスを与えることはなくなる。
もしも、fo<fs<f1に設定すると、1灯のみが点灯している場合にはスイッチング素子Q1、Q2に流れる電流が進相モードとなるため、インバータ制御回路3が動作し続けている間、多大なストレスがスイッチング素子Q1、Q2に加わり、最悪の場合、素子破壊ということもあり得る。
特にJIS表記でのFHTやFHDのようなブリッジ形状を持つランプでは、比較的始動電圧が高いため、始動モードの動作周波数fsが無負荷共振周波数foに近くなる。従って、fo<f1<fsの関係に設定すれば、充分な始動電圧を得られ、かつストレスが軽減できる。
また、このようにバランサBを設定することにより、1灯点灯時、1灯無負荷時における2次電圧Vxbが、2灯の放電灯が無負荷である場合に発生する2次電圧Voよりも大きくなっても、共振回路のインダクタL1、コンデンサC1で発生する従来例で示したようなストレスは軽減される。それは1灯点灯時、1灯無負荷時における2次電圧Vxbが以下の式で表されることからも明白である。
Vxb=(2×LBa+Rla)×Ilaa
ここで、LBaはバランサBのインダクタンス値、RlaはランプLpaのインピーダンス、IlaaはランプLpaに流れるランプ電流である。また、2次電圧VxbはランプLpb側の端子に出力される出力電圧である。つまり、共振回路のコンデンサC1に発生する電圧にバランサBのインダクタンスLBa分だけランプLpb側に電圧が重畳されるということなので、従来例で示したランプLpb側に発生する電圧Vobと、この実施形態で示した2次電圧Vxbとが同一の場合、共振回路を構成しているインダクタ、コンデンサに発生するストレスは軽減される。
(実施形態2)
本発明の実施形態2を図5に示す。この回路では直流電源Eにスイッチング素子Q1、Q2の直列回路が並列に接続されており、スイッチング素子Q2に並列に直流カット用のコンデンサC3を介して共振回路のインダクタL1、コンデンサC1の直列回路が接続されている。また、コンデンサC1と並列にコンデンサC4を介してバランサBとランプLpa、Lpbが直列に接続されており、ランプLpa、LpbはバランサBの各巻線の端部に各々接続されている。この回路はランプLpa、Lpbが無い時の無負荷共振周波数と、ランプLpa、Lpbが短絡したときの共振周波数との2つの共振周波数を持つ。
回路の構成は従来例で述べた回路とほぼ同じであるから、同一のところの説明は省略する。インバータ制御回路3が点灯モードになっている場合は、バランサBは不平衡なランプ電流を抑制するように作用するため、バランサBのインダクタンス成分は打ち消される回路となり、図6に示される1灯用の回路と等価になる。このとき、ランプLpa、Lpbの並列インピーダンスLpに流れる電流I1a3は次のように表される。
I1a3=E1/{Rla(1−ω2 L1C1)+jωL1+(1−ω2 L1C1)/jωC4}
jは複素数表示である。また、ωは角周波数、E1は高周波電源の出力電圧である。また、この式でのL1、C1、C4はそれぞれインダクタL1のインダクタンス値、コンデンサC1、C4の容量値を表し、Rlaはランプのインピーダンスを示している。
従って、コンデンサC4を挿入しても実施形態1と同様、インダクタL1とコンデンサC1からなる共振回路の無負荷共振周波数foを点灯モードの周波数feに略一致させるように動作させるとランプのインピーダンスRlaによらず、一定のランプ電流を流すことができる。また、バランサBのインダクタンス値は、実施形態1と同様にfo≦f1<fsとなるように設定する。
バランサBは1灯点灯時、片方が無負荷の場合の始動電圧も担うことになり、例えばインバータ制御回路3が予熱モードから始動モードに移行し、ランプLpaが点灯した場合、ランプLpbが始動点灯していないと、図7に示すような回路となり、始動モード時にランプLpaに流れるランプ電流をIlaa1とすると、始動点灯していないランプLpbの両端にかかる電圧Vx2は以下の式で表される。
Vx2=(2・LBa+Rla+C4)×Ilaa1
ここで、LBaはバランサのインダクタンス値、RlaはランプLpaのインピーダンス、C4はコンデンサC4の容量値である。この場合のバランサBのインダクタンス値の設定も実施形態1のように設定することは言うまでもない。コンデンサC4が挿入されていることでランプLpa、Lpbの両端電圧(ランプ電圧)が比較的高い場合においても充分に点灯できる。
(実施形態3)
本発明の実施形態3を図8に示す。この回路では直流電源Eにスイッチング素子Q1、Q2の直列回路が並列に接続されており、スイッチング素子Q2に並列に直流カット用のコンデンサC3を介して共振回路のインダクタL1、コンデンサC1の直列回路が接続されている。また、コンデンサC1と並列にバランサBとコンデンサC5、C6とランプLpa、Lpbが直列に接続されており、コンデンサC5とランプLpaの直列回路、コンデンサC6とランプLpbの直列回路はバランサBの各巻線の端部に各々接続されている。回路の構成は従来例で述べた回路とほぼ同じであるから、同一のところの説明は省略する。
インバータ制御回路3が点灯モードになっている場合はバランサBは不平衡なランプ電流を抑制するように作用するため、バランサBのインダクタンス成分は打ち消される回路となり、実施形態2で記載した図6に示される1灯用の回路と等価になる。従って、実施形態2で述べたようにランプのインピーダンスによらず2灯のランプLpa、Lpbに流れるランプ電流を一定にするためにはインバータ制御回路3の点灯時の動作周波数feをインダクタL1、コンデンサC1で表される無負荷共振周波数foにほぼ一致させる。このようにすることにより、部品のばらつきによるランプ電流のばらつきも抑えることが可能になり、光出力のばらつきも抑制される。
この場合、バランサBとランプLpa、Lpbの間にコンデンサC5、C6が挿入されることにより、ランプLpaもしくはLpbに接続されるランプ線が断線になったときに検出しやすくなる。例えば一般的な断線検出回路の場合、直流電圧を印加させて断線の有無を検出する。しかし、実施形態2ではランプLpbのランプ線が断線した場合、直流電圧から流れる電流がバランサBを介してランプLpaに流れる。ランプLpaが点灯している場合のインピーダンスは小さいため、断線検出回路の検出電圧は上昇してこなくなるという不具合が生じる。コンデンサC5、C6を挿入することによって直流カットの役割を果たし、断線検出しやすくなるという利点がある。
また、バランサBのインダクタンス値の設定は実施形態2で述べたように、fo≦f1<fsに設定されるようにする。1灯点灯、1灯が無負荷の場合の回路は図7で示した回路と等価になるため説明は省略する。
(実施形態4)
本発明の実施形態4を図9に示す。この回路では実施形態1〜3での直流電源Eとして、交流電源Vを整流回路DBにて整流し、昇圧チョッパ回路4により直流電圧を得ている。すなわち、交流商用電源Vの両端にフィルタ回路FLが接続され、フィルタ回路FLの出力には交流電圧を整流する整流回路DBが接続されている。この整流回路DBの出力に昇圧チョッパ回路4が接続される。昇圧チョッパ回路4はインダクタT3、スイッチング素子Q3、ダイオードD1及び昇圧チョッパ回路の出力電圧を平滑化するコンデンサC20、チョッパ制御回路5からなる。チョッパ制御回路5は例えば汎用PFC用ICであるMC33262(オン・セミコンダクター製)などを使用する。昇圧チョッパ回路4のインダクタT3とスイッチング素子Q3の直列回路が整流回路DBの両端に接続され、スイッチング素子Q3と並列にダイオードD1とコンデンサC20の直列回路が接続される。そのコンデンサC20の両端にインバータ回路1が接続される構成となっている。昇圧チョッパ回路4の動作は汎用ICを使用のため説明しないが、この回路での利点は交流商用電源Vが変動してもコンデンサC20に発生する直流電圧はほぼ一定であり、かつ入力力率を高くできることにある。
昇圧チョッパ回路4以降の回路は実施形態3と同じ回路のため重複する説明は省略するが、フィラメント予熱回路6が追加されている。このフィラメント予熱回路6は、インバータ回路1のスイッチング素子Q2の両端に直流カット用のコンデンサC11を介して予熱トランスT1を接続したものであり、予熱巻線a,bはランプLpa,Lpbの高電位側のフィラメントに接続され、予熱巻線cはランプLpa,Lpbの低電位側のフィラメントを直列接続した回路に接続されている。実施形態1または2の回路においても同様のフィラメント予熱回路6を備えていても良く、ランプが熱陰極形蛍光灯の場合に有効である。
なお、本明細書において、放電灯とは、一般照明用の蛍光灯や、殺菌灯、カラー照明用の蛍光灯、電球型の蛍光灯、熱陰極形蛍光灯、冷陰極形蛍光灯などだけを含むものではなく、放電現象に起因して発光する全ての発光手段を含むものとする。形状も、主に施設・店舗用途に用いられる直管型や、主に住宅用途に用いられる環形型、あるいは、主にダウンライトの器具に用いられるコンパクト型のものであってもよい。
また、インバータ回路は、直流電源からの直流電圧を異なる高周波数の電圧(略20kHz〜略200kHzの振動数を持った電圧)に変換するものを意味し、例えば、ハーフブリッジ形のインバータやフルブリッジ形、一石形、並列形、プッシュプル形などの任意のインバータでよい。
また、本明細書において、インダクタやコンデンサなどの電気部品の接続態様について言及するとき、用語「接続」とは、2つ、あるいはそれ以上の電気部品の間に、追加の部品を含み得る導電路が存在するものとする。たとえば、インダクタの一端がコンデンサの一端と接続されるという場合、インダクタとコンデンサとの間に、本発明の作用効果に直接関係ない他の電気部品が接続されていても、インダクタの一端がコンデンサの一端に接続されているというものとする。
(実施形態5)
本発明の実施形態5を図10に示す。図10は本発明の照明器具の一実施の形態を表している。この照明器具はいわゆるダウンライト用照明器具で、器具本体11と反射鏡15と安定器ボックス17からなり、この器具本体11には片口金用のランプソケット12が装着され、これらランプソケット12には、アマルガムを含む片口金型蛍光ランプ14の口金13がそれぞれ電気的かつ機械的に取り付けられており、安定器ボックス17には実施形態1〜4のいずれかに示す放電灯点灯装置が収められている。この照明器具を機械的もしくは電気的に連結させた照明システムとしても良い。
(実施形態6)
図11は直管型の照明器具20の一例を示しており、放電ランプLpa、Lpbとして、主に施設・店舗用途に用いられる直管形のHOランプを使用している。すなわち、上述した実施形態1〜4のいずれかに示す放電灯点灯装置21と、放電灯点灯装置21を装着する本体24と、放電灯点灯装置21から電力が供給される、放電ランプLpa及びLpbとから照明器具20が構成されている。本体24は、いわゆる2灯用の富士型照明器具を示している。22は放電ランプLpaが装着されるソケットであり、23は放電ランプLpa及びLpbと対向する側に配設される白色の反射板である。
HO、HE、FLR40及びFLR40S/36などの放電ランプは、略1198mmの同一管長であって、口金寸法のみが異なるため、ソケット22さえ変更すれば、1種類の照明器具20にて、これらの放電ランプを共用することができる。これによって、使用者は放電ランプの種類を気にすることなく使用することができ、また、放電ランプのコスト、デザイン、光出力などの使用者の嗜好に合わせて放電ランプを選択することができる。
(実施形態7)
図12は照明システムの一例を示しており、上述した複数台の照明器具20と、これらの照明器具20を制御する制御装置Sとから照明システムが構成されている。各照明器具20は人体感知センサ(図示しない)を備えており、制御装置Sは、たとえば、12台の照明器具AからLまでの人体感知センサや光束をプログラムによって一括制御している。本実施の形態においては、照明器具AからIまでに放電ランプとして上述したHOランプを装着し、外光の入る窓側の照明器具JからLまでには、光束はHOランプよりも光出力は低いが、コストの安いFLR40S/36を装着している。
制御装置Sの特徴として、人体感知センサによって人を感知すると放電ランプが点灯し、人が不在となると消灯する機能や、放電ランプの装着状況の入力、任意の照明器具の点灯、消灯条件の設定が可能であるプログラム制御機能を有しており、設置環境に応じた、非常に効率の高い、省エネルギーの照明システムを実現することができる。
本発明の実施形態1の回路図である。 本発明の実施形態1の動作説明図である。 本発明の実施形態1の動作説明図である。 本発明の実施形態1の動作説明のための等価回路図である。 本発明の実施形態2の回路図である。 本発明の実施形態2の動作説明のための等価回路図である。 本発明の実施形態2の動作説明のための等価回路図である。 本発明の実施形態3の回路図である。 本発明の実施形態4の回路図である。 本発明の実施形態5に係る照明器具の断面図である。 本発明の実施形態6に係る照明器具の正面図である。 本発明の実施形態7に係る照明システムの全体構成図である。 従来例1の回路図である。 従来例2の回路図である。 従来例2の動作説明図である。 従来例2を用いた並列2灯用の点灯装置の回路図である。 図16の点灯装置の動作説明図である。 従来例1を用いた並列2灯用の点灯装置の回路図である。
符号の説明
1 インバータ回路
2 共振回路
3 インバータ制御回路
L1 インダクタ
C1 コンデンサ
B バランサ
E 直流電源
Lpa 放電灯
Lpb 放電灯

Claims (14)

  1. 直流電源から供給される直流電圧をスイッチングして高周波電圧に変換するインバータ回路と、前記インバータ回路から出力される高周波電圧を印加されるインダクタとコンデンサを含む共振回路と、第1の放電灯に直列に接続される第1の巻線と第2の放電灯に直列に接続される第2の巻線を備え各放電灯に流れるランプ電流を均衡させるバランサと、インバータ回路のスイッチング素子のスイッチングを制御するインバータ制御回路とからなる放電灯点灯装置において、放電灯が点灯しているときのインバータ回路のスイッチング素子の動作周波数feが、共振回路を構成しているインダクタとコンデンサの共振周波数foに対して、fo≦feの関係であることを特徴とする放電灯点灯装置。
  2. 請求項1記載の放電灯点灯装置において、2灯の放電灯が無負荷である場合の共振回路を構成しているインダクタとコンデンサの共振周波数foと、1灯無負荷、1灯点灯しているときの共振回路を構成しているインダクタとコンデンサとバランサの共振周波数f1の関係が、fo≦f1であることを特徴とする放電灯点灯装置。
  3. 請求項2記載の放電灯点灯装置において、放電灯に始動電圧を印加するときのインバータ回路のスイッチング素子の動作周波数fsと、1灯無負荷、1灯点灯しているときの共振回路を構成しているインダクタとコンデンサとバランサの共振周波数f1の関係が、fs>f1であることを特徴とする放電灯点灯装置。
  4. 請求項1記載の放電灯点灯装置において、バランサの巻線と放電灯との直列回路内に第2のコンデンサを直列接続したことを特徴とする放電灯点灯装置。
  5. 請求項4記載の放電灯点灯装置において、第2のコンデンサは、バランサの巻線と放電灯の間に直列接続したことを特徴とする放電灯点灯装置。
  6. 請求項4または5記載の放電灯点灯装置において、2灯の放電灯が無負荷である場合の共振回路を構成しているインダクタとコンデンサの共振周波数foと、1灯無負荷、1灯点灯しているときの共振回路を構成しているインダクタとコンデンサとバランサと第2のコンデンサの共振周波数f2との関係が、fo≦f2であることを特徴とする放電灯点灯装置。
  7. 請求項4または5記載の放電灯点灯装置において、無負荷時に放電灯に始動電圧を印加するときのインバータ回路のスイッチング素子の動作周波数fsと、1灯無負荷、1灯点灯しているときの共振回路を構成しているインダクタとコンデンサとバランサと第2のコンデンサの共振周波数f2との関係が、fs>f2であることを特徴とする請求項6記載の放電灯点灯装置。
  8. 請求項1〜7のいずれかに記載の放電灯点灯装置において、1灯無負荷、1灯点灯しているときに発生する出力電圧Vxと、2灯の放電灯が無負荷である場合に発生する出力電圧Voとの関係が、Vx≒Voであることを特徴とする放電灯点灯装置。
  9. 請求項1〜7のいずれかに記載の放電灯点灯装置において、1灯無負荷、1灯点灯しているときに発生する出力電圧Vxと、2灯の放電灯が無負荷である場合に発生する出力電圧Voとの関係が、Vx>Voであることを特徴とする放電灯点灯装置。
  10. 直流電源は少なくともインダクタ、ダイオード、スイッチング素子から構成される昇圧チョッパ回路であることを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載の放電灯点灯装置。
  11. 放電灯が点灯しているときのインバータ回路のスイッチング素子の動作周波数が20kHz以上であることを特徴とする請求項1〜10のいずれかに記載の放電灯点灯装置。
  12. 放電灯はアマルガムを含む片口金型ランプであることを特徴とする請求項1〜11のいずれかに記載の放電灯点灯装置。
  13. 放電灯が装着される器具本体と、放電灯を点灯させる請求項1〜12のいずれかに記載の放電灯点灯装置を具備したことを特徴とする照明器具。
  14. 請求項13に記載の放電灯点灯装置を具備した照明器具が複数組み合わされたことを特徴とする照明システム。
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