JP2003229118A - 電池の注液口封止構造 - Google Patents
電池の注液口封止構造Info
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Abstract
って封止できる電池の注液口封止構造を提供する。 【解決手段】 極板群3を収容した外装ケース2の開口
部が蓋体4で密閉されるとともにその蓋体4に外装ケー
ス2内に電解液を注入する注液口9が形成され、注液口
9が封止手段10にて封止されている電池1において、
封止手段10を、注液口9の周囲外面に係合する係合鍔
19と注液口9に挿入される袋状突部20とを有し、そ
の袋状突部20が注液口9の周囲内面に係合するように
塑性変形させたリベット本体17からなる封止部材にて
構成した。
Description
造に関し、特に電池の外装ケースの開口部を蓋体で密閉
した後、蓋体に形成された注液口から電解液を注入して
注液口を封止する場合に好適に適用できる注液口封止構
造に関するものである。
を蓋体で密閉し、その蓋体に形成された注液口から電解
液を注入した後、注液口を封止手段にて封止して成る密
閉式電池は、例えば特開平12−268811号公報に
開示されているように従来から知られている。
手段としては、単純に注液口に封止栓を嵌め込んでレー
ザ溶接する方法もあるが、その場合注液口の縁に付着し
た電解液によって溶接不良が生じるという問題があるた
め、図6に示すように、外装ケース31の開口部を密閉
する蓋体32に形成された注液口33の周囲外面に注液
口33より大径の座ぐり凹部34を形成し、封止栓35
に座ぐり凹部に嵌まり込む鍔部36を設け、座ぐり凹部
34と鍔部36の外周縁をレーザ溶接するものが開示さ
れている。
よる電解液のリークが発生する恐れがあるため、図7に
示すように、座ぐり凹部34に嵌まり込む鍔部38を有
する弾性体からなる封止栓37を注液口33に嵌着する
とともに、その封止栓37を大型の押え板39にて上方
から押圧し、この押え板39の外周縁を蓋体32にレー
ザ溶接するものが開示されている。
来の封止手段の構成では、レーザ溶接にて封止するよう
にしているが、図6の構成ではレーザ溶接における溶接
品質のばらつきによって溶接部に亀裂が入ることがあっ
て、電解液のリーク防止の信頼性に問題があり、図7の
構成では電解液のリーク防止に対する信頼性は高めるこ
とができるが、部品点数が多くなるとともに、レーザ溶
接に時間がかかって加工工数が増加し、コスト高になる
という問題がある。
口を少ない加工工数にて高い信頼性をもって封止できる
電池の注液口封止構造を提供することを目的とする。
止構造は、極板群を収容した外装ケースの開口部が蓋体
で密閉されるとともにその蓋体に外装ケース内に電解液
を注入する注液口が形成され、注液口が封止手段にて封
止されている電池において、封止手段を、注液口の周囲
外面に係合する係合鍔と注液口に挿入される袋状突部と
を有し、その袋状突部が注液口の周囲内面に係合するよ
うに塑性変形された封止部材にて構成したものであり、
注液口を封止する際には、封止部材の袋状突部を注液口
内に挿入してその挿入部を塑性変形させて注液口の周囲
内面に係合させることで封止でき、少ない加工工数にて
高い信頼性をもって封止することができる。
シール材を介装することにより、一層信頼性の高い封止
状態を得ることができる。
トを用いることにより、極めて簡単な一工程で信頼性の
高い封止を実現することができる。
構造を適用したリチウムイオン電池の一実施形態につい
て、図1〜図5を参照して説明する。
で、外装ケース2内に極板群3を電解液とともに収容
し、蓋体4にて封止して構成されている。外装ケース2
は、耐電解液性を有するニッケル板から成る有底円筒状
の深絞り成形品にて構成されている。
を介して巻回して構成され、その上側の端面には正極板
の芯材が、下側の端面には負極板の芯材がそれぞれ露出
されている。正極板は、アルミ箔からなる芯材の両面に
正極活物質と結着剤を含む正極材料を塗着して構成され
ており、その正極活物質としては、LiCoO2 、Li
Mn2 O4 、LiNiO2 などが用いられる。負極板
は、銅箔からなる芯材の両面に負極活物質と結着剤を含
む負極材料を塗着して構成されており、その負極活物質
としては、グラファイト、石油コークス類、炭素繊維な
どの炭素質材料などが用いられる。なお、図示例では円
筒形の外装ケース2に巻回した極板群3を収容した例を
示したが、直方体状の外装ケースに平板状の正極板と負
極板をセパレータを介して積層した極板群を収容しても
よい。
酸リチウム(LiPF6 )、過塩素酸リチウム(LiC
lO4 )、ホウフッ化リチウム(LiBF4 )などのリ
チウム塩、溶媒としてエチレンカーボネイト(EC)、
プロピレンカーボネイト(PC)、ジエチレンカーボネ
イト(DEC)、エチレンメチルカーボネイト(EM
C)などの非水溶媒などを用い、この溶媒に溶質を溶解
したものを使用する。
芯材には負極集電板5が予め溶接にて接合され、その状
態で極板群3を外装ケース2内に収容した後、極板群3
の中心部を貫通する中空部3aを通して負極集電板5の
中央部と外装ケース2の底面中央部とが抵抗溶接されて
いる。極板群3の端面に露出している負極芯材と負極集
電板5とは、負極集電板5の周方向複数箇所で半径方向
にレーザビーム溶接を行って溶接されている。
底小径筒部6と段部7と大径接続筒部8を有する段付き
椀状のプレス成形品にて構成されている。この蓋体4の
底面の中心部には電解液を注入する注液口9が形成さ
れ、封止手段10にて封止されている。また、注液口9
の周囲には断面V字状の切り込み11が環状に形成さ
れ、この切り込み11にて内部圧力の上昇に応じて内部
ガスの放出を行う防爆手段が構成されている。また、蓋
体4の底面には外装ケース2内側に突出するとともに半
径方向に延びる突部4aが周方向複数箇所(図示例では
4箇所)に形成されている。
底部が丁度挿入嵌入される径に形成され、外装ケース2
の底部外周が段部7上に当接されて保持されるように構
成されている。蓋体4の有底小径筒部6は、電気絶縁性
とシール性を有するガスケット12を外装ケース2の開
口部にその端縁と内周面に係合させて配置した状態で、
外装ケース2の開口部内に挿入嵌合可能な径に形成さ
れ、段部7の外面がガスケット12の上端面との間に若
干の隙間が生じるか、ほぼ係合した状態で、その底面の
突部4aが極板群3の上側端面に露出している正極芯材
に密着するように構成されている。そして、蓋体4の突
部4aを極板群3の上側端面の正極芯材に密着させた状
態で蓋体4の上方からレーザビーム溶接等にて溶接され
ている。
小径筒部6がガスケット12を介して嵌合している部分
に、外装ケース2の外面側から適当な治具を用いて固定
溝13が絞り加工にて形成され、この固定溝13にてガ
スケット12を介して外装ケース2と蓋体4が相互に一
体固定されている。
面が正極板の芯材と同様に耐電解腐食性のアルミまたは
アルミ合金板から成り、他面が耐電解液性を有するニッ
ケルまたはステンレス板から成り、これらを冷間圧接に
て貼り合わせたクラッド材にて構成されている。
溝13より上部位置から段部7を介して大径接続筒部8
の下部にわたる長さのガス抜き穴15が、周方向複数箇
所(図示例では4箇所)に形成され、防爆手段11が作
動して電池1内のガスが放出された時に外部に放出する
ように構成されている。
3(a)、(b)に示すように、封止部材としてのリベ
ット本体17と操作ロッド18とからなるブラインドリ
ベット16が用いられ、そのリベット本体17にて蓋体
4の注液口9が封止されている。ブラインドリベット1
6のリベット本体17は、注液口9の周囲外面に係合す
る係合鍔19と注液口9を貫通して外装ケース2内に挿
入される袋状突部20とを有し、袋状突部20の内部空
間の底部は大径に形成されている。操作ロッド18は先
端部が袋状突部20内に挿入配置されるとともに先端に
袋状突部20の大径の内底部を満たす膨大部21が形成
されている。
止する際には、図3(a)に示すように、リベット本体
17の袋状突部20を注液口9に挿入して係合鍔19を
注液口9の周囲の蓋体4の外面に押し付けて密着係合さ
せ、その状態で白抜き矢印の如く操作ロッド18を強力
に引上げることにより、図3(b)に示すように、操作
ロッド18の先端の膨大部21にて袋状突部20が径方
向外方に押し広げられながら蓋体4の内面に圧接するよ
うに塑性変形され、袋状突部20が注液口9の周囲内面
に密着係合され、注液口9が封止される。その後、操作
ロッド18をさらに強力に引上げることにより、膨大部
21の近傍で操作ロッド18が破断し、操作ロッド18
を除去することで注液口9の封止が完了する。
面や重なり面に適当なシール剤を塗布又は配置すると信
頼性の高い封止状態が得られ、さらに好適には、図4に
示すように、係合鍔19の蓋体4外面に当接する面にシ
ール溝22を設け、Oリングやピッチ等のシール材23
を配置すると、一層確実に信頼性の高い封止状態を得る
ことができる。
板群3を作製するとともにその負極芯材が露出している
端面に負極集電板5を溶接接合し、この極板群3を外装
ケース2内に挿入して収容し、負極集電板5を外装ケー
ス2の底面に抵抗溶接にて接合する。その後外装ケース
2の開口部内周にガスケット12を嵌合配置した後、蓋
体4の有底小径筒部6を外装ケース2の開口部内に嵌合
させて極板群3に向けて押圧し、その状態で外装ケース
2の開口部外面から固定溝13をかしめ加工してガスケ
ット12を介して外装ケース2と蓋体4を電気的絶縁と
シール性を確保した状態で固定する。また、その状態で
蓋体4の突部4aは、極板群3の正極芯材が露出してい
る端面に密着しており、蓋体4の外面側からレーザビー
ム溶接等にて突部4aを正極芯材に溶接接合する。その
後、蓋体4の注液口9から所定量の電解液を注入し、極
板群3に含浸させた後、注液口9に対してブラインドリ
ベット16を用いて封止工程を行うことで、リベット本
体17からなる封止部材にて注液口9が高い信頼性をも
って封止され、電池1が完成する。
列接続して組電池を構成するものである。組電池25を
組み立てる際には、図5に示すように、一方の電池1の
外装ケース2の底部を他方の電池2の蓋体4の大径接続
筒部8に嵌合させるとともに、外装ケース2の底部外周
を段部7に当接させて保持し、その状態で大径接続筒部
8と外装ケース2の底部外周とを溶接することにより、
相互に電気的に接続されるとともに機械的にも結合さ
れ、単一の組電池25が構成される。その溶接に際して
は、レーザビーム溶接を適用しても、大径接続筒部8の
周方向複数箇所にプロジェクションを設けて抵抗溶接を
適用してもよい。
する際には、封止部材としてのリベト本体17の袋状突
部20を注液口9内に挿入してその挿入部を塑性変形さ
せて注液口9の周囲内面に係合させ、注液口9を封止し
ているので、少ない加工工数にて高い信頼性をもって封
止することができ、特にブラインドリベット16を用い
ているので、極めて簡単な一工程で信頼性の高い封止を
実現することができる。また、図4に示すように、係合
鍔19と注液口9の周囲外面との間にシール材23を介
装することにより、一層信頼性の高い封止状態を得るこ
とができる。
として、ブラインドリベット16を用いた例を示した
が、注液口9の周囲外面に係合する係合鍔と注液口に挿
入される袋状突部とを有る封止部材を用い、その袋状突
部を注液口の周囲内面に係合するように適当な手段にて
塑性変形させるようにしてもよい。
ウムイオン電池から成る例についてのみ説明したが、本
発明はニッケル水素電池等、その他の構成の電池にも適
用することで同様の作用効果を得ることができる。
ば、以上のように封止手段を、注液口の周囲外面に係合
する係合鍔と注液口に挿入される袋状突部とを有し、そ
の袋状突部が注液口の周囲内面に係合するように塑性変
形された封止部材にて構成したので、注液口を封止する
際には、封止部材の袋状突部を注液口内に挿入してその
挿入部を塑性変形させて注液口の周囲内面に係合させる
ことで封止でき、少ない加工工数にて高い信頼性をもっ
て封止することができる。
シール材を介装することにより、一層信頼性の高い封止
状態を得ることができる。
トを用いることにより、極めて少ない工数で封止するこ
とができる。
した電池の縦断面図である。
である。
図である。
る接続部の縦断面図である。
る。
Claims (3)
- 【請求項1】 極板群を収容した外装ケースの開口部が
蓋体で密閉されるとともにその蓋体に外装ケース内に電
解液を注入する注液口が形成され、注液口が封止手段に
て封止されている電池において、封止手段を、注液口の
周囲外面に係合する係合鍔と注液口に挿入される袋状突
部とを有し、その袋状突部が注液口の周囲内面に係合す
るように塑性変形された封止部材にて構成したことを特
徴とする電池の注液口封止構造。 - 【請求項2】 係合鍔と注液口の周囲外面との間にシー
ル材を介装したことを特徴とする請求項1記載の電池の
注液口封止構造。 - 【請求項3】 封止部材は、ブラインドリベットからな
ることを特徴とする請求項1又は2記載の電池の注液口
封止構造。
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JP2002024254A JP4298950B2 (ja) | 2002-01-31 | 2002-01-31 | 電池の注液口封止構造 |
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