JP2011076786A - 二次電池 - Google Patents

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Abstract

【課題】内部抵抗を抑え、組電池化を容易にし、かつ封液性能を高める。
【解決手段】 正極外部端子4Aには、電池缶10の内外を連通する注液口20が穿設され、注液口は注液栓22によって密封されている。注液口の周囲には座ぐり41が形成され、注液栓には、座ぐりに嵌入するつば部26が設けられている。つば部26はレーザビーム溶接によって固定される。注液栓を注液口に強固に固定しつつ、注液口20を密封することによって、封液性能を高めることができる。注液口および注液栓を外部端子に設けることによって、電池缶や電池蓋に注液口を設ける必要はない。これによって電池缶、電池蓋を薄板によって形成することが可能となり、比重の大きい鉄板を電池缶、電池蓋の材料として採用しても、容器を軽量化し得る。鉄板を用いた場合、極めて強度の高い溶接部を形成し得る。
【選択図】図5

Description

本発明は、浅底の電池缶内に発電要素群を収納し、電池缶開口を電池蓋で封止した二次電池に関する。
地域環境保護の社会動向を受け、ハイブリッド車や電気自動車等の車両駆動用二次電池の実用化、普及が急務である。車両駆動用二次電池の構造としては、発電要素群たる正極、負極双方のシート(正負極板)と、正負極板間の絶縁用のセパレータと、電解液とが、金属製や樹脂製の密閉容器内に収容され、発電要素群の両極とそれぞれ接合された外部端子を設けたものがよく知られている。
これまで実用化された二次電池では、その外部が円柱状をなしたものが殆どであったが、車両駆動用二次電池では、出力や容量の向上を図るために数十から、多いときには百超の個数の二次電池をまとめて組電池とし、ひとつの車両に搭載することが必要であり、実装密度の向上を図る観点から、角形状の二次電池が盛んに実用化されるようになっている。
従来知られる角形二次電池は、深絞り法により形成した金属製の深底の電池缶を有し、電池缶の断面は扁平長方形状に形成されている。ここで、発電要素群の両極方向をWH方向、発電要素群両極の延在方向をHH方向、発電要素群厚さ方向をDH方向と呼ぶことにする。上記角形二次電池では、HH方向、WH方向、DH方向は、電池缶の深さ方向、扁平断面の長辺方向、扁平断面の短辺方向にそれぞれ対応する。
電池缶には、絶縁ケースを介して発電要素群が収容される。発電要素群は、集電部を有する正負極板が捲回または積層され、WH方向に配置された両端部に正負極活物質合剤の未塗工部がそれぞれ形成される。未塗工部には、超音波接合法等により、接続板(接続部材)が接合部において接合される。電池缶の開口部は金属製の電池蓋をレーザビーム溶接法等で溶接して封止され、電池蓋には、外部と接続するための正負極部が、電池蓋との電気的接触を避け、かつ、電池内部の気密を保つためのシール部材を介して固定される。電池蓋には注液口が設けられ、注液口から電池缶内に電解液が注入される。注入口は、レーザビーム溶接法により気密封止される。
このような二次電池では、接続板は発電要素群のWH方向端部、すなわち電池缶短辺に沿って電池蓋まで伸び、正負極部に接続される。このため、接続板の形状は発電要素群や電池缶の形状によって制限を受け、電流経路幅が狭小となって、電池内部抵抗が大きくなることがある。
そこで特許文献1の二次電池では、扁平な4側面と、これら4側面で画定された、各側面に比較して広い底壁と、この底壁に対向する開口部を設け、開口部を電池蓋で封止している。そして、電池蓋に正負極部を設け、接続板(接続部材)をDH方向に延材させて、その距離を短縮し、内部抵抗を減少している。
特許3997369号公報
特許文献1の二次電池は、電池蓋(上蓋)1に設けられた注液口5から電解液を注入し、注液口5を熱可塑性プラスチックよりなる封口フィルム6で塞いでいるが、従来の、電池蓋の注液口をレーザビーム溶接で封止する構成に比較し、封液性能が充分とはいえなかった。
(1)請求項1の発明による二次電池は、上部に開口部を、側部に側壁を有する扁平有底形状の電池缶、および前記開口部を封止する電池蓋とで構成される電池容器と、前記電池容器に収容され、正極、負極、正極集電部、および負極集電部を有する発電要素群と、前記電池缶の前記側壁に設けた端子取付用開口に装着される外部端子であって、前記側壁に沿って延在するとともに前記側壁よりも厚い所定厚さを有し、前記電池容器の内側には、前記正極集電部および負極集電部が接続される集電部接続面が形成されている正極外部端子および負極外部端子と、前記正極集電部と正極外部端子とを接続する正極接続部材、および前記負極集電部と負極外部端子とを接続する負極接続部材とを備え、前記正負極外部端子のいずれか一方には前記電池容器の内外を連通する貫通孔が形成され、前記貫通孔は挿入された栓部材を溶接して封止されていることを特徴とする。
(2)請求項2の発明は、請求項1記載の二次電池において、前記貫通孔には、前記栓部材のつば部を収容する大きさ、深さの座ぐりが設けられていることを特徴とする。
(3)請求項3の発明は、請求項1または2記載の二次電池において、前記貫通孔は注液口であることを特徴とする。
(4)請求項4の発明は、請求項1または2記載の二次電池において、前記栓部材は安全弁装置であることを特徴とする。
(5)請求項5の発明は、請求項1乃至4のいずれか1項に記載の二次電池において、前記正極接続部材および負極接続部材のそれぞれは、前記電池容器の底壁と平行に延在し、かつ、対応する極性の外部端子の横幅と略同幅に形成され、前記正極集電部または前記負極集電部が固着される水平基部と、前記水平基部に連続しつつ前記外部端子の前記集電部接続面に沿って形成された垂直接触端部とを備え、前記垂直接触端部を前記集電部接続面に接触させ、前記電池缶の外部からの溶接で両者を固着することを特徴とする。
(6)請求項6の発明は、請求項1乃至5のいずれか1項に記載の二次電池において、前記発電要素群を前記正負極集電部方向に位置決めする水平方向位置決め手段をさらに備えることを特徴とする。
(7)請求項7の発明は、請求項6に記載の二次電池において、前記水平方向位置決め手段は前記正極接続部材および前記正極外部端子に設けられ、前記正極接続部材および前記正極外部端子には、相互に前記正負極集電部方向に当接する接触面がそれぞれ形成され、前記負極接続部材および前記負極外部端子にも、相互に前記正負極集電部方向に当接する接触面がそれぞれ形成され、前記発電要素群の前記正負極集電部方向の位置決めを行うことを特徴とする。
(8)請求項8の発明は、請求項1乃至7のいずれか1項に記載の二次電池において、前記発電要素群を電池缶深さ方向について位置決めする深さ方向位置決め手段をさらに備えることを特徴とする。
(9)請求項9の発明は、請求項8に記載の二次電池において、前記電池缶深さ方向位置決め手段は前記正極接続部材および前記正極外部端子に設けられ、前記正極接続部材および前記正極外部端子には、相互に前記電池深さ方向に当接する接触面がそれぞれ形成され、前記負極接続部材および前記負極外部端子にも、相互に前記電池深さ方向に当接する接触面がそれぞれ形成され、前記発電要素群の前記電池深さ方向の位置決めを行うことを特徴とする。
本発明によれば、外部端子に電池容器内外を連通する貫通孔を設けたので、電池缶や電池蓋に貫通孔を設ける必要がなくなり、それらの板厚を従来よりも薄くできる。したがって、二次電池の軽量化を図ることができる。
本発明による二次電池の第1の実施の形態を示す部分縦断面図。 図1の二次電池の発電要素群の構成を示す分解斜視図。 図1の二次電池の発電要素群の他の構成を示す斜視図。 図1の二次電池の電池缶および電池蓋を示す部分破断斜視図。 図4のV−V矢視線に沿う部分縦断面図。 本発明による二次電池の第2の実施の形態を示す部分縦断面図。 本発明による二次電池の第2の実施の形態を示す部分縦断面図。 本発明による二次電池の第3の実施の形態を示す部分縦断面図。 図7の二次電池の製造工程を説明する部分縦断面図。 図7の二次電池の製造工程を説明する部分縦断面図。 図7の二次電池の製造工程を説明する部分縦断面図。 図7の二次電池の製造工程を説明する部分縦断面図。 図7の二次電池の製造工程を説明する部分縦断面図。 図7の二次電池の製造工程を説明する部分縦断面図。 図7の二次電池の製造工程を説明する部分縦断面図。 本発明による二次電池の第4の実施の形態を示す部分縦断面図。 本発明による二次電池の第4の実施の形態を示す他の部分縦断面図。
以下、本発明による二次電池の実施の形態を、添付図面に従って詳細に説明する。
[第1の実施の形態]
図1および図4に示すように、リチウムイオン二次電池30は、扁平直方体状の容器10と、容器10内に収容されている発電要素群6とを有する。発電要素群6は電解液(図示省略)に浸漬され、可撓性の絶縁ケース7(図4)によって容器10から絶縁されている。発電要素群6は、正極集電部6A、負極集電部6Bを有し、正極集電部6A、負極集電部6Bは、正極接続部材5A、負極接続部材5Bをそれぞれ介して、容器10に設けられた正極外部端子4A、負極外部端子4Bに接続されている。正負極外部端子4A、4Bは外部に露出して、二次電池相互、あるいは他の電気機器との接続が可能である。
なお、図示および説明を簡略化するために、図4以外の図面では、絶縁ケース7を省略する。
以下、説明を簡単にするために、二次電池30における3次元の3方向を次のように定義する。すなわち、容器10の正極外部端子4A、負極外部端子4Bを結ぶ方向(図1の左右方向)をWH方向(正負電極部方向)、容器10の厚さ方向、すなわち電池缶11の底壁111と電池蓋12とを結ぶ方向(図1の上下方向)をDH方向(電池缶深さ方向)、WH方向およびDH方向と直交する方向をHH方向とする。すなわち、容器10は、DH方向(側面高さ方向)に薄く、底壁111がWH方向に長く、HH方向に短い。
図2に示すように、発電要素群6は、帯状の正極板6P1と負極板6P2とを、帯状の2枚のセパレータ6Cを介して捲回して形成され、DH方向に比較してHH方向が長い扁平コイル状に形成される。
正極板6P1は、例えば、アルミニウム製の正極集電箔の両面に、マンガン酸リチウム等、リチウム含有遷移金属複合酸化物等の正極活物質を含む正極活物質合剤を略均等かつ略均一に塗着して形成される。正極活物質合剤には、正極活物質以外に炭素材料等の導電剤およびポリフッ化ビニリデン(以下PVDFと略記する。)等のバインダ(結着剤)が配合され、正極集電箔へ正極活物質合剤を塗工する時には、正極活物質合剤は、N−メチルピロリドン(以下NMPと略記する。)等の分散溶媒で粘度調整される。正極活物質合剤を塗工する時、正極集電箔の幅方向一側の側縁に未塗工部6RAが形成される。すなわち未塗工部6RAではアルミニウムが露出している。その後、乾燥させ、ロールプレスで密度が調整されている。
負極板6P2は、例えば、銅製の負極集電箔の両面に、リチウムイオンを可逆に吸蔵、放出可能な黒鉛等の炭素材を含む負極活物質合剤を、略均等かつ略均一に塗着して形成される。負極活物質合剤には、負極活物質以外に、アセチレンブラック等の導電材やPVDF等のバインダが配合されている。銅箔へ負極活物質合剤を塗工する時には、負極活物質合剤は、NMP等の分散溶媒で粘度調整される。負極活物質合剤を塗工する時、銅箔の長寸方向一側の側縁に負極活物質合剤の塗工されない未塗工部6RBが形成される。すなわち、未塗工部6RBでは、銅箔が露出している。その後、乾燥させ、ロールプレスで密度が調整されている。
なお、負極板6P2の長さは、正極板6P1および負極板6P2を捲回したときに、捲回最内周および最外周で捲回方向に正極板6P1が負極板6P2からはみ出すことがないように、正極板6P1の長さより長く設定されている。また、負極活物質合剤の塗着部の幅(WH方向の長さ)は、発電要素群6の正負極集電部方向(WH方向)において正極活物質合剤の塗着部が負極活物質合剤の塗着部からはみ出すことがないように、正極活物質合剤の塗着部の幅より長く設定されている。
正極板6P1、負極板6P2の幅方向端部の活物質合剤が塗布されない未塗工部6RA、6RBは、捲回後に、WH方向端部をDH方向に平坦状にプレス加工され、正極集電部6Aと負極集電部6Bが形成される。
発電要素群6は、未塗工部6RA、6RBに比較して、その他の部分(塗工部6C)が活物質合剤の分だけ肉厚となるため、正極集電部6A、負極集電部6Bには、WH方向中央部に向かって厚さが増加する傾斜が生じる。
電池缶11は、たとえばアルミニウム製薄板を浅絞り法により加工して有底扁平形状に形成され、上部には開口部113が設けられている。電池缶11は、長方形枠形状の側壁110と底壁111とを有し、上部開口部113はレーザビーム溶接等(溶接部をW2で示す。)で電池蓋12を溶着して封止される。
電池缶11の側壁110は、対向する一対の長手帯状側壁110Aと、対向する一対の短手帯状側壁110Bの4面で形成されている。短手帯状側壁110Bのほぼ中央部に横長の端子取付用開口115が設けられ、一方の短手帯状側壁110Bの端子取付用開口115には正極外部端子4Aが、他方の短手帯状側壁110Bの端子取付用開口115には負極外部端子4Bが取り付けられている。
正極外部端子4A、負極外部端子4Bの周縁にはトランスファモールドで封止材13が成型され、正極外部端子4A、負極外部端子4Bを端子取付用開口115に封止材13を介して取り付けることにより、端子取付用開口115が封止される。封止材13は、電池缶11に対して正極外部端子4A、負極外部端子4Bを絶縁するとともに、電池缶11に対して正極外部端子4A、負極外部端子4Bを固定する。
上述した発電要素群6は、電池缶11内において、正極集電部6Aと負極集電部6Bがそれぞれ正極外部端子4Aと負極外部端子4Bに対向する向きに配置され、正極接続部材5A、負極接続部材5Bにより、正極集電部6Aと負極集電部6Bがそれぞれ正極外部端子4Aと負極外部端子4Bに接続されている。
図1および図4に示すように、短手帯状側壁110Bの端子取付用開口115に取り付けられた正極外部端子4Aは、電池缶11の厚みよりも厚い所定厚さの金属部材で製作され、全体として断面形状が略ハット形状である。正極外部端子4Aには、電池缶11の内部を外部と連通する貫通孔20があけられ、図4(b)に示すように、貫通孔20の周りに座ぐり41が設けられている。座ぐり41は、貫通孔の栓部材のつば部を収容する大きさ、深さである。
また、負極外部端子4Bも正極外部端子4Aと同様に形成される。すなわち、負極外部端子4Bは、電池缶11の厚みよりも厚い所定厚さの金属部材で製作され、全体として断面形状が略ハット形状である。負極外部端子4Bには、電池缶11の内部を外部と連通する貫通孔20があけられ、図4(b)に示すように、貫通孔20の周りに座ぐり41が設けられている。座ぐり41は、貫通孔の栓部材のつば部を収容する大きさ、深さである。
正極外部端子4Aの容器10内側に突出する支持部4ASの容器内面は正極集電部接触面4ATとされ、負極外部端子4Bの容器10内側に突出する支持部4BSの容器内面は負極集電部接触面4BTとされる。
正極集電部6A、負極集電部6Bのそれぞれには、予め正極接続部材5A、負極接続部材5Bが超音波接合により電気的かつ機械的に接合され、集電部組立体が作製される。略L字状の正極接続部材5Aは、底壁111と平行に延在するとともに、外部端子の幅と略同じ幅に形成された水平基部5AAと、水平基部5AAに連続しつつ支持部4ASに沿うように容器開口部113方向(底壁111に直交する方向)に折曲された垂直接触端部5ASとを備えている。負極接続部材5Bも正極接続部材5Aと同様の水平基部5BAと、垂直接触端部5BSとを備えている。
正極接続部材5Aの水平基部5AAには正極集電部6Aが固着され、垂直接触端部5ASの接触面5ATは正極外部端子4Aの集電部接触面4ATに当接され、レーザビーム溶接される(溶接部をW1で示す)。正極接続部材5Aと正極外部端子4Aとのレーザビーム溶接は、相互の接触面5AT、4ATに対して、正極外部端子4Aの外側から施される。
負極接続部材5Bの水平基部5BAには負極集電部6Bが固着され、垂直接触端部5BSの接触面5BTは負極外部端子4Bの集電部接触面4BTに当接され、レーザビーム溶接される。負極接続部材5Bと負極外部端子4Bとのレーザビーム溶接は、相互の接触面5BT、4BTに対して、負極外部端子4Bの外側から施される。
ここで、正極外部端子4Aの接触面4ATに正極接続部材5Aの垂直接触端部5ASの接触面5ATが、負極外部端子4Bの接触面4BTに負極接続部材5Bの垂直接触端部5BSの接触面5BTがそれぞれ面接触することにより、発電要素群6は正負極集電部方向(WH方向)に位置決めされる。
図5に示すように、正極外部端子4A、負極外部端子4Bの一方または両方(本実施の形態では正極外部端子4Aとする)には、電池缶11の内外を連通する貫通孔20が座ぐり41の底壁に穿設されている。貫通孔20は容器10内に電解液を注入するための注液口とされる。注液栓22にはつば部26が設けられている。つば部26は座ぐり41に嵌入された後にレーザビーム溶接によって固定される。
電解液は正極外部端子4Aに設けられた注液口(貫通孔)20から注入される。電解液注入後、注液口20に栓部材(注液栓)22が挿入されて容器内部を密封する。
図5に示すように、正極接続部材5Aの垂直接触端部5ASには、注液口20に対応した位置に、切り欠5ARが形成され、電解液の注入に支障がないようにしている。
組電池の組み立てに際しては、正極外部端子4A相互および負極外部端子4B相互をバスバー(図示省略)等によって接続する。正極外部端子4A相互の接続に用いるバスバーは、例えば、アルミニウムで製作される。また、負極外部端子4B相互の接続に用いるバスバーは、例えば、アルミニウム/銅複合材(クラッド材)が用いられる。アルミニウムと銅を超音波接合あるいはかしめにより電気的、機械的に接合した複合材を使用してもよい。
一般に、電池缶11の材質は例えばアルミニウム、正極外部端子4Aの材質は例えばアルミニウム、負極外部端子4Bの材質は例えば銅、電池蓋12の材質は例えばアルミニウム、封止材13の材質は例えばポリフェニレンサルファイド(以下PPSと略記する。)やポリブチレンテレフタレート(以下PBTと略記する。)等の樹脂である。なお、電池蓋12の厚さ方向の凹凸は、電池缶11の凹凸量よりも小さく設定されている。
以上説明した第1の実施の形態の電池によれば次のような作用効果を奏することができる。
(1)電池缶11の短手帯状側壁110Bに設けた端子取付用開口115に、電池缶素材の板厚、電池蓋素材の板厚よりも厚い正極外部端子4A、負極外部端子4Bを設けた。また、正極外部端子4Aに電池容器内と外部とを貫通する容器内外連通貫通孔20を設け、容器内外連通貫通孔20を栓22で封止した。したがって、従来例のように電池缶や電池蓋に開口を設ける場合、栓の装着強度や信頼性を担保するためある程度の板厚が必要であり、電池の軽量化を阻害していた。しかし、本発明によれば、短手帯状側壁110Bに板厚の厚い正極外部端子4Aを設け、その外部端子4Aに容器内外連通貫通孔20を設けるようにしたので、電池缶11や電池蓋12の板厚を従来例に比べて薄くでき、電池の軽量化に寄与する。
これにより、例えば、比較的比重の大きい鉄板を電池缶11、電池蓋12の材料として採用しても、容器10を軽量化することができる。鉄板を用いた場合、電池容器11と電池蓋12の溶接部W2を強固に形成することができる。
(2)外部端子4Aには、容器内外連通貫通孔20の周囲に座ぐり41を設けた。したがって、容器内外連通貫通孔20を封止する栓のつば部26が座ぐり41に収容されるので、電池容器表面に溶接ビードが盛り上がることがない。また、(1)で述べたように軽量化にも寄与する。従来のように電池缶や電池蓋に容器内外連通貫通孔を設ける場合、座ぐりを設けるためには板厚が大きくなり、電池の軽量化を阻害していた。
(3)正極集電部6A、負極集電部6Bが短手帯状側壁110Bの長手方向に沿って配置されているので、正極接続部材5A、負極接続部材5Bを幅広に形成できる。また、正極集電部6Aと正極外部端子4A、負極集電部6Bと負極外部端子4Bがそれぞれ近接しているため、正極接続部材5A、負極接続部材5Bを短くすることができる。
従って、正極接続部材5A、負極接続部材5Bの電気抵抗、ひいては、二次電池の内部抵抗を小さくすることができ、充放電性能等の電池性能を向上することができる。
(4)正極集電部6A、負極集電部6Bと正極外部端子4A、負極外部端子4Bとを、それぞれ近接配置したことによって、発電要素群6の大きさ、容器10の形状等に影響されることなく、電流経路を最適化することができる。
(5)正極接続部材5A、負極接続部材5B、正極外部端子4A、負極外部端子4Bは短手帯状側壁110Bの長手方向に延在して比較的大きいサイズに設定できるので、相互の接触面5AT、5BTも充分大きく設定でき、溶接部W1を充分なサイズとすることができ、溶接強度を確保することができる。
(6)正極集電部6A、負極集電部6Bを容器側壁110Bに近接させ、正極接続部材5A、負極接続部材5Bにより正極外部端子4A、負極外部端子4Bに接続した。したがって、従来のように容器10内でWH方向やHH方向に正極接続部材5A、負極接続部材5Bを引き回す必要はなく、WH方向、HH方向の容器寸法を小さくでき、電池サイズを小型化することができる。
(7)正極接続部材5Aの垂直壁5ASを正極外部端子4Aの支持部4ASの接触面4ATに当接して溶接するとともに、負極接続部材5Bの垂直壁5BSを負極外部端子4Bの支持部4BSの接触面4BTに当接して溶接するようにした。溶接前の発電要素群6をWH方向について位置決めし、溶接作業を容易にすることができる。
(8)正極外部端子4A、負極外部端子4Bは容器10の側壁110Bにおいて露出しているので、二次電池30をDH方向に積層したとき、積層方向(DH方向)に対して直交する方向に正極外部端子4A、負極外部端子4Bが直列して隣接配列されることになる。このため、レーザビームに対する干渉等生じることなく、複数の二次電池の正極外部端子4A相互、負極外部端子4B相互を容易に接続することができる。これによって、組電池の組み立てコストを低減し得る。
(9)正極接続部材5Aの垂直接触端部5ASには、注液口20に対応した位置に、切り欠5ARが形成され、正極接続部材5Aを正極外部端子4Aに溶接した後に、垂直接触端部5ASが注液口20からの電解液注入の障害となることが防止されている。
(10)電池缶11を電池蓋12で封止する際に、正極外部端子4A、負極外部端子4Bとの干渉を考慮する必要がないため、電池缶11と電池蓋12とをレーザビーム溶接することができる。これによって、電池缶11、電池蓋12にアルミニウム主材の材料を採用でき、二次電池30全体を軽量化し得る。
(11)正負極外部端子4A、4Bは電池缶11の外部に露出し、正負極外部端子4A、4Bにおける接触面5AT、5BTの外側の面(接触面5AT、5BTの裏側の面)は、充分なサイズで電池缶11の外部に露出しているので、溶接作業は容易である。
(12)注液栓22を注液口20に強固に固定しつつ、注液口20を密封することによって、封液性能を高めることができる。
(13)電池缶11は開口部113を有する扁平直方体状であって、開口部113から見たとき、WH方向およびHH方向の寸法(開口サイズ)が大きく、DH方向寸法(深さ)が小さい。このため、発電要素群6の電池缶11への挿入作業は容易であり、挿入時に開口部113の縁で発電要素群6を損傷する可能性も低い。従って、二次電池の組み立て工数を節減し、歩留りを向上することができる。
(14)電池缶11は従来のような深絞りの工程を必要としないので、その製造原価は安価である。
発電要素群6は図2の構成に限定されるものではなく、図3に示すように、正負極板6P1、6P2を積層して形成することも可能である。
積層式発電要素群6は、長方形状の正極板6P1と、長方形状の負極板6P2とを、長方形状のセパレータ6Cを介して、交互に積層して構成される。このとき、未塗工部6RA、6RBが、反対側(相互に裏側)の面に位置するように正極板6P1、負極板6P2の表裏を設定する。
このように構成した積層式発電要素群6によって、図2の発電要素群6を使用した場合と同様の効果を奏することができる。
[第2の実施の形態]
次に、図6、図7に基づいて、本発明による二次電池の第2の実施の形態を説明する。なお、図中、第1の実施の形態と同一もしくは相当部分には同一符号を付し、説明を省略する。
第2の実施の形態は、正極接続部材5A、負極外部端子5Bの垂直接触端部5AS、5BSの形状を変更したものである。図6、図7は正極端子(外部端子)4A側において、正極接続部材5Aのみを代表的に示す。
正極接続部材5Aは、底壁111に平行に延在する水平基部5AAと、基部5AAに連続しつつ支持部4ASに沿うように折曲された垂直接触端部5ASとを備える。垂直接触端部5ASは、接触面4ATに沿いつつ、支持部4ASに対向する対向部5AS1と、対向部5AS1の先端から折曲されて、支持部4ASの開口部113側の側面4ASSに係合して、溶接前の状態で、発電要素群6を支持する荷重支持部5AS2とを備える。接触面5ATは対向部5AS1に形成され、接触面5ATにおいて、接触面4ATとレーザビーム溶接されている。レーザビーム溶接は、開口部113の方向から施される。
正極接続部材5Aは、溶接前の状態の発電要素群6を、垂直接触端部5ASにおける対向部5AS1によって、WH方向について位置決めするばかりでなく、荷重支持部5AS2において電池缶11の深さ方向(DH方向)について位置決めされる。接触面4AT、4BTと対向部5AS1、5BS1とは、発電要素群6の正負極集電部方向を位置決めする機能を有し、側面4ASS、4BSSと荷重支持部5AS2、5BS2とは発電要素群6の電池缶深さ方向を位置決めする機能を有する。
図7に示すように、第1の実施の形態同様、正極外部端子4Aには、座ぐり41を有する注液口20が穿設され、注液口20は注液栓22によって溶接、密封されている。さらに正極接続部材5Aの垂直接触端部5ASには、注液口20に対応した位置に、切り欠5ARが形成され、電解液注入の障害となることが防止されている。
第2の実施の形態は、第1の実施の形態の効果に加え、発電要素群部6をより確実に位置設定した上で溶接作業を行うことができ、作業効率、位置決め精度を高めることができる。
[第3の実施の形態]
次に、図8に基づいて、本発明による二次電池の第3の実施の形態を説明する。なお、図中、第2の実施の形態と同一もしくは相当部分には同一符号を付し、説明を省略する。
第3の実施の形態は、第2の実施の形態と同様の正極接続部材5A、負極外部端子5Bを採用する一方、レーザ溶接対象である接触面5AT、5BTを荷重支持部5AS2、5BS2に形成したものである。図8は正極外部端子4A側において、正極接続部材5Aのみを代表的に示す。
正極接続部材5Aは、底壁111に平行に延在する基部5AAと、基部5AAに連続しつつ支持部4ASに沿うように折曲された垂直接触端部5ASとを備え、第2の実施の形態と同様の対向部5AS1、荷重支持部5AS2とを備える。
正極接続部材5Aは、溶接前の状態の発電要素群6を、垂直接触端部5ASにおける対向部5AS1によって、WH方向について位置決めするばかりでなく、荷重支持部5AS2において電池缶11の深さ方向(DH方向)について位置決めされる。
接触面4AT、4BTと対向部5AS1、5BS1とは、発電要素群6の正負極集電部方向を位置決めする機能を有し、側面4ASS、4BSSと荷重支持部5AS2、5BS2とは発電要素群6の電池缶深さ方向を位置決めする機能を有する。
一方、第2の実施の形態と異なり、接触面5ATは荷重支持部5AS2に形成され、接触面4AT1は支持部4ASの周縁に形成されており、接触面4AT1、5ATにおいて溶接されている。
第2の実施の形態と同様、レーザビーム溶接は、開口部113の方向から施される。
第1、第2の実施の形態のように、溶接部W2の位置は変更可能であり、製造効率、電池の耐環境(温度変化)信頼性、電池の内部抵抗への影響等を考慮し決定される。
第1、第2の実施の形態と同様、正極外部端子4Aには注液口20、注液栓22が設けられ(図16参照)、注液口20は注液栓22によって密封されている。
[製造方法]
次に、第3の実施の形態の二次電池の製造方法を図9〜図15を参照して説明する。
リチウムイオン二次電池30の製造工程は、準備工程、固定工程、接続工程、接合工程を含む。
準備工程では、正負極板6P1、6P2を捲回して発電要素群6を形成した後、未塗工部6RA、6RBに正極接続部材5A、負極接続部材5Bをそれぞれ接続する。
固定工程では、電池缶11の側壁110Bの端子取付用開口115に封止部材13を介して正負極外部端子4A、4Bをそれぞれ固定する。
接続工程では、電池缶11内に発電要素群6を挿入、設置し、正負極外部端子4A、4Bを正極接続部材5A、負極接続部材5Bにそれぞれ電気的、機械的に接続する。
接合工程では、電池缶11を電池蓋12で封止する。
準備工程をさらに詳細に説明すると、まず、予め作成した正極板6P1と、6P2とをセパレータ6Cを介して捲回する。このとき、正極板6P1の未塗工部6RAと、負極板6P2の未塗工部6RBとが互いに反対側に配置されるように、セパレータ6C、負極板6P2、セパレータ6C、正極板6P1の順に積層し、長手方向の一端から断面略長方形状になるように捲回する。
捲き始め部分および捲き終わり部分には、セパレータ6Cのみを2〜3周程度捲回する。
さらに、未塗工部6RA、6RBをプレス加工して正極集電部6A、負極集電部6Bを形成する。
このように形成された発電要素群6の正極集電部6A、負極集電部6Bに、それぞれ正極接続部材5A、負極接続部材5Bを配置し、図11に示すように、正極接続部材5Aと負極接続部材5B(図示省略)に超音波処理を施し、正極接続部材5Aと正極集電部6A、負極接続部材5Bと負極集電部6Bとを、それぞれ一体となるように接合する。
固定工程をさらに詳細に説明すると、電池缶11の端子取付用開口115に、シール部材13を介して、正極外部端子4A、負極外部端子4Bをそれぞれ固定する。
図9に示すように、電池缶11の端子取付用開口115内に対して、正極外部端子4Aと、負極外部端子4B(図示省略)とを挿入し、図10に示すように、電池缶11と、正極外部端子4A、負極外部端子4B(図示省略)とを一定の間隔に保持した状態で、隙間にPPSやPBTの樹脂材料をトランスファモールドすることで、封止部材13を形成する。
トランスファモールドにより、電池缶11と正極外部端子4A、負極外部端子4Bとの相対位置が固定され、両者間の絶縁が確保され、かつ気密が確立される。
接続工程をさらに詳細に説明すると、準備工程で得た、正極接続部材5A、負極接続部材5Bが接続された発電要素群6と、固定工程で得た、電池缶11に一体化した正負極外部端子4A、4Bとを電気的、機械的に接続する。
図12、図13に示すように、準備工程で作成した、発電要素群6を正極接続部材5A、負極接続部材5Bとともに、電池缶11内に、絶縁ケース7(図示省略)を介して(発電要素群6および正極接続部材5A、負極接続部材5Bを覆うように)挿入、設置する。
正極接続部材5A、負極接続部材5Bと、正負極外部端子4A、4Bとを、それぞれ、電池缶11の開口部113方向からのレーザビーム溶接で、電気的、機械的に接続する。
なお前述したように、正極接続部材5A、負極接続部材5Bを幅広に形成し得るので、内部抵抗を小さくすることができる。
なお、第1の実施の形態においては、正極接続部材5A、負極接続部材5Bと、正負極外部端子4A、4Bとの溶接位置および溶接方向が相違するのみで、他の処理は同様である。
また、第2の実施の形態においては、正極接続部材5A、負極接続部材5Bと、正負極外部端子4A、4Bとの溶接位置が相違するのみで、他の処理は同様である。
接合工程をさらに詳細に説明すると、図14に示すように、電池蓋12の外周縁を開口部113に合わせ、合わせ面に隙間が生じないように加圧する。電池蓋12の上方から、電池蓋12の外周縁に向けてレーザビームを照射、走査し、電池缶11と電池蓋12とを溶接する。
図15に示すように、注液口20から電解液を注液した後、注液口20を注液栓22で密栓し、外周をレーザビーム溶接して、リチウムイオン二次電池30を完成する。電解液としては、エチレンカーボネート等の炭酸エステル系の有機溶媒に、6フッ化リン酸リチウム(LiPF6)等のリチウム塩が溶解された非水電解液が用いられている。
[第4の実施の形態]
次に、図16、図17に基づいて、本発明による二次電池の第4の実施の形態を説明する。なお、図中、第1の実施の形態と同一もしくは相当部分には同一符号を付し、説明を省略する。
第4の実施の形態は、第1の実施の形態の正負極外部端子4A、4Bにおける支持部4AS、4BS、正極接続部材5A、負極接続部材5Bにおける垂直接触端部5AS、5BSの形状を変更したものである。
図16、図17は正極外部端子4A側のみを代表的に示す。
正極外部端子4Aは、容器10内側に、支持部4ASが形成されている。支持部4ASは、深さ方向(DH方向)に沿う支持面4AS1と、支持面4AS1の底部側端部から容器底壁111に沿う方向(HH方向)に延在する突片(荷重支持部)4AS2とを備える。接触面4ATは支持面4AS1に形成されている。
正極接続部材5Aは、底壁111に平行に延在する基部5AAと、基部5AAに連続しつつDH方向に沿うように底壁111に向かって折曲された立ち上げ部5AS1と、折曲部5AS1の底壁111側端部から突片4AS2の開口部113側の面に沿って伸びる荷重支持部5AS2と、荷重支持部5AS2の側壁110B側端部から支持面4AS1に沿って開口部113方向に延びる対向部5AS3とを備える。
支持部4ASは支持面4AS1(接触面4AT)において、正極接続部材5Aを支持することにより、溶接前の発電要素群6をWH方向について位置決めし、なおかつ、突片4AS2によって荷重支持部5AS2を支持して、電池缶11の深さ方向(DH方向)について位置決めする。
支持面4AS1、4BS1と対向部5AS3、5BS3とは発電要素群6の正負極集電部方向を位置決めする機能を有し、突片4AS2、4BS2と荷重支持部5AS2、5BS2とは発電要素群6の電池缶深さ方向を位置決めする機能を有する。
接触面5ATは対向部5AS3において、支持面4AS1に沿って長く形成され、接触面5ATにおいて、接触面4ATと2カ所においてレーザビーム溶接されている。レーザビーム溶接は、正極外部端子4Aの外側から施される。
これによって、発電要素群部6を確実に位置設定した上で溶接作業を行うことができ、作業効率、位置決め精度を高めることができる。
第4の実施の形態は、接触面4AT、5ATの接触長さが長いので、複数箇所に溶接を施すことができ、溶接強度を高めることができる。
また、正負極外部端子4A、4Bが第3の実施の形態よりも単純であり、製造原価を節減することができる。
さらに、図17に示すように、栓部材22のつば部26が座ぐり41に収容されるから、外部端子4Aの表面につば部26が突出されないし、溶接ビードも外部端子表面から膨出しない。
本実施形態では、二次電池としてリチウムイオン二次電池30を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、二次電池一般に適用することができる。また、正極活物質としてマンガン酸リチウム、負極活物質として黒鉛をそれぞれ例示したが、本発明はこれに制限されるものではなく、通常リチウムイオン二次電池に用いられる活物質を用いることもできる。正極活物質としては、リチウムイオンを挿入・脱離可能な材料であり、予め十分な量のリチウムイオンを挿入したリチウム遷移金属複合酸化物を用いればよく、リチウム遷移金属複合酸化物の結晶中のリチウムや遷移金属の一部をそれら以外の元素で置換あるいはドープした材料を使用するようにしてもよい。さらに、結晶構造についても特に制限はなく、スピネル系、層状系、オリビン系のいずれの結晶構造を有していてもよい。
一方、黒鉛以外の負極活物質としては、例えば、コークスや非晶質炭素等の炭素材を挙げることができ、その粒子形状においても、鱗片状、球状、繊維状、塊状等、特に制限されるものではない。
またさらに、本発明は、本実施形態で例示した導電材やバインダについても特に限定されず、通常リチウムイオン二次電池に用いられているいずれのものも使用可能である。本実施形態以外で用いることのできるバインダとしては、ポリテトラフルオロエチレン、ポリエチレン、ポリブタジエン、ブチルゴム、ニトリルゴム、スチレン・ブタジエンゴム、多硫化ゴム、ニトロセルロース、シアノエチルセルロース、各種ラテックス、アクリロニトリル、フッ化ビニル、フッ化ビニリデン、フッ化プロピレン、フッ化クロロプレン等の重合体およびこれらの混合体等を挙げることができる。
さらにまた、本実施形態では、エチレンカーボネート等の炭酸エチレン系有機溶媒にLiPFを溶解した非水電解液を例示したが、一般的なリチウム塩を電解質とし、これを有機溶媒に溶解した非水電解液を用いてもよく、本発明は用いられるリチウム塩や有機溶媒には特に制限されるものではない。例えば、電解質としては、LiClO、LiAsF、LiBF、LiB(C,CHSOLi、CFSOLi等やこれらの混合物を用いることができる。また有機溶媒としてはジエチルカーボネート、プロピレンカーボネート、1,2−ジエトキシエタン、γ−ブチロラクトン、スルホラン、プロピオニトリル等、または、これらの2種以上を混合した混合溶媒を用いることができる。
本発明は内部抵抗を低減し、組電池化が容易な二次電池を提供するため、二次電池の製造、販売に寄与するので、産業上の利用可能性を有する。
4A 正極外部端子 4B 負極外部端子
4AT、4BT 接触面 4AS、4BS 支持部
5A 正極接続部材 5B 負極接続部材
5AT、5BT 接触面 5AS、5BS 垂直接触端部
6 発電要素群 6A 正極集電部
6B 負極集電部 6RA 正極未塗工部
6RB 負極未塗工部 10 容器
11 電池缶 12 電池蓋
20 注液口 22 注液栓(栓部材)
26 つば部 41 座ざぐり
110B 短手帯状側壁
111 底壁 113 開口部
115 端子取付用開口

Claims (9)

  1. 上部に開口部を、側部に側壁を有する扁平有底形状の電池缶、および前記開口部を封止する電池蓋とで構成される電池容器と、
    前記電池容器に収容され、正極、負極、正極集電部、および負極集電部を有する発電要素群と、
    前記電池缶の前記側壁に設けた端子取付用開口に装着される外部端子であって、前記側壁に沿って延在するとともに前記側壁よりも厚い所定厚さを有し、、前記電池容器の内側には、前記正極集電部および負極集電部が接続される集電部接続面が形成されている正極外部端子および負極外部端子と、
    前記正極集電部と正極外部端子とを接続する正極接続部材、および前記負極集電部と負極外部端子とを接続する負極接続部材とを備え、
    前記正負極外部端子のいずれか一方には前記電池容器の内外を連通する貫通孔が形成され、前記貫通孔は挿入された栓部材を溶接して封止されていることを特徴とする二次電池。
  2. 請求項1記載の二次電池において、
    前記貫通孔には、前記栓部材のつば部を収容する大きさ、深さの座ぐりが設けられていることを特徴とする二次電池。
  3. 請求項1または2記載の二次電池において、
    前記貫通孔は注液口であることを特徴とする二次電池。
  4. 請求項1または2記載の二次電池において、
    前記栓部材は安全弁装置であることを特徴とする二次電池。
  5. 請求項1乃至4のいずれか1項に記載の二次電池において、
    前記正極接続部材および負極接続部材のそれぞれは、前記電池容器の底壁と平行に延在し、かつ、対応する極性の外部端子の横幅と略同幅に形成され、前記正極集電部または前記負極集電部が固着される水平基部と、前記水平基部に連続しつつ前記外部端子の前記集電部接続面に沿って形成された垂直接触端部とを備え、
    前記垂直接触端部を前記集電部接続面に接触させ、前記電池缶の外部からの溶接で両者を固着することを特徴とする二次電池。
  6. 請求項1乃至5のいずれか1項に記載の二次電池において、
    前記発電要素群を前記正負極集電部方向に位置決めする水平方向位置決め手段をさらに備えることを特徴とする二次電池。
  7. 請求項6に記載の二次電池において、
    前記水平方向位置決め手段は前記正極接続部材および前記正極外部端子に設けられ、
    前記正極接続部材および前記正極外部端子には、相互に前記正負極集電部方向に当接する接触面がそれぞれ形成され、前記負極接続部材および前記負極外部端子にも、相互に前記正負極集電部方向に当接する接触面がそれぞれ形成され、前記発電要素群の前記正負極集電部方向の位置決めを行うことを特徴とする二次電池。
  8. 請求項1乃至7のいずれか1項に記載の二次電池において、
    前記発電要素群を電池缶深さ方向について位置決めする深さ方向位置決め手段をさらに備えることを特徴とする二次電池。
  9. 請求項8に記載の二次電池において、
    前記電池缶深さ方向位置決め手段は前記正極接続部材および前記正極外部端子に設けられ、
    前記正極接続部材および前記正極外部端子には、相互に前記電池深さ方向に当接する接触面がそれぞれ形成され、前記負極接続部材および前記負極外部端子にも、相互に前記電池深さ方向に当接する接触面がそれぞれ形成され、前記発電要素群の前記電池深さ方向の位置決めを行うことを特徴とする二次電池。
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