JP2013077497A - 蓄電素子 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡易な方法で取り付けることができる絶縁部材を備えた蓄電素子を提供する。
【解決手段】本発明の電池10は、正極板12と負極板13とをセパレータを介して積層してなる蓄電要素11と、発電要素11を収容するケース20と、絶縁性材料からなり、正極板12および負極板13のいずれか一方の極板の端部の外周に沿って配置される環状の絶縁部材33と、を備えることを特徴とする。本発明においては、絶縁部材33を極板の端部に配置するだけで発電要素11に取り付けることができる。
【選択図】図6

Description

本発明は、蓄電素子に関する。
従来、正極板および負極板とをセパレータを介して積層されてなる蓄電要素をケースに収容された蓄電素子が知られている。
このような蓄電素子では、同極性の極板が一括されて、外部接続用の正負の端子に接続されるようになっており、極板とケース内壁との接触等による短絡を防止するために、極板の端部には絶縁性のテープが捲かれている(例えば特許文献1を参照)。
特開2011−14249号公報
上記蓄電素子では、正極および負極の極板にそれぞれ絶縁性のテープを巻きつけるという作業が不可欠であるので、手間がかかるという問題があった。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、簡易な方法で取り付けることができる絶縁部材を備えた蓄電素子を提供することを目的とする。
上記課題を解決するものとして本発明は、正極板と負極板とをセパレータを介して巻回または積層してなる蓄電要素と、前記蓄電要素を収容するケースと、絶縁性材料からなり、前記正極板および前記負極板のいずれか一方の極板の端部の外周に沿って配置される環状の絶縁部材と、を備えることを特徴とする蓄電素子である。
本発明においては、正極板および負極板のいずれか一方の極板の端部の外周に沿って配置される環状の絶縁部材を備えるので、蓄電要素を構成する極板の端部に絶縁部材を配置してケースに収容するだけで、ケースと極板との絶縁状態を保持することができる。その結果、本発明によれば、簡易な方法で取り付けることができる絶縁部材を備えた蓄電素子を提供することができる。
また、本発明によれば、絶縁部材が絶縁材料からなる環状の部材であるので、従来のテープ状のものと比べて、強度面においても優れる。
本発明は以下のような構成としてもよい。
前記絶縁部材には、前記極板の端部を保持する保持部が設けられていてもよい。
このような構成とすると、極板に配置された絶縁部材の保持部に、極板の端部を保持させることができ、これにより、ケースと極板との絶縁状態を確実に保持することができる。
前記正極板および前記負極板のうち、少なくとも、前記絶縁部材が配置される極板の端部には、活物質が塗布されていない未塗布部が設けられていてもよい。
このような構成とすると、絶縁部材を極板に配置する際に極板からの活物質の脱落を防止することができる。
前記ケースは、開口を有し筒状をなす筒部と、前記開口を覆う蓋と、を備え、前記絶縁部材は前記筒部の開口に沿って配されていてもよい。
例えば、絶縁部材がケースの側壁側に配される場合には、絶縁部材を極板の端部に配置した状態としてから、蓄電要素をケースに収容する必要があるが、このような蓄電要素をケースに収容すると、ケースの内壁面に絶縁部材がひっかかって外れることが懸念される。そこで、上記のような構成とすると、蓄電要素をケース内に収容してから筒部の開口から絶縁部材を極板端部に配置することができるので、絶縁部材を取り付ける際の作業性に優れる。
前記蓄電要素は正極板と負極板とを巻回してなり、当該蓄電要素の巻回軸が、前記筒部の開口に対して垂直に配され、前記蓋には、前記ケース内に電解液を注液する注液口が設けられていてもよい。
このような構成とすると、電解液を蓄電要素に対して均等に浸透させることができる。
前記蓋には、蓄電素子内部の圧力が所定値以上となったときに開弁して蓄電素子内のガスを蓄電素子外に放出する安全弁が設けられていてもよい。
このような構成とすると、蓄電素子内のガスを効率よく放出することができ、蓄電素子の安全性を高めることができる。
本発明によれば、簡易な方法で取り付けることができる絶縁部材を備えた蓄電素子を提供することができる。
実施形態1の電池(蓄電素子)の分解斜視図 電池の平面図 図2のX−X線における断面図 図2のY−Y線における断面図 集電部材の斜視図 絶縁部材の斜視図 絶縁部材の平面図 図7のZ−Z線における断面図 発電要素(蓄電要素)の模式図
<実施形態1>
本発明をリチウムイオン電池10に適用した実施形態1を図1ないし図9によって説明する。以下の説明において図3および図4における上側を上とし下側を下とする。
本実施形態の電池10は、正極板12と負極板13とをセパレータ(図示せず)を介して巻回してなる発電要素11(蓄電要素の一例)と、非水電解液と、この発電要素11を収容するケース20と、を備える。発電要素11の巻回軸は、ケース20上面(開口21A)に対して垂直に配される。ここで、ケース20は電池10の筐体であり、金属製の筒部21と、筒部21の上側の開口21Aを塞ぐ蓋板27(蓋の一例)と、筒部21の下側の開口21Bを覆う蓋部材22とからなる(図1を参照)。筒部21、蓋部材22、および蓋板27はそれぞれ別体である。
本実施形態において、発電要素11を構成する正極板12および負極板13は、金属箔の上に各活物質材料を塗布することにより得られ、各極板12,13の幅方向における端部には、各活物質が塗布されていない部分である未塗布部12A,13Aが設けられている。発電要素11は、図9に示すように、正極板12と負極板13とを、間にセパレータを挟んで巻回した、いわゆる巻回型の発電要素11として構成されている。図4および図図9に示すように、発電要素11の上端部においては、負極板13の未塗布部13Aが上方(点線よりも上側)に延出され、発電要素11の下端部においては正極板12の未塗布部12Aが下方(点線よりも下側)に延出されている。
正極板12を構成する金属箔としてはアルミニウム箔が用いられる。正極活物質としては、リチウムやマンガンなどを含むリチウム複合酸化物など、リチウムイオン電池の正極活物質として公知のものを用いることができる。
負極板13を構成する金属箔としては、例えば銅箔などを用いることができ、負極活物質としては、リチウム金属、リチウムを吸臓・放出可能な物質であるリチウム−アルミニウム合金、リチウム−鉛合金、リチウム−錫合金などのリチウム合金、黒鉛、コークス、有機物焼成体などの炭素材料など、リチウムイオン電池の負極活物質として公知のものを用いることができる。
セパレータとしては、例えば、ポリエチレン製微多孔膜など、リチウムイオン電池のセパレータとして公知のものを用いることができる。
非水電解液としては、リチウムイオン電池の電解液(非水電解液)として公知のものを用いることができる。
非水電解液の非水溶媒としては、具体的には、エチレンカーボネート、プロピレンカーボネート、ブチレンカーボネート等の環状カーボネート類、ジメチルカーボネート、ジエチルカーボネート、エチルメチルカーボネート等の鎖状カーボネート類、γ−ブチロラクトン、γ−バレロラクトン等の環状エステル類、酢酸メチル、プロピオン酸メチル等の鎖状エステル類、テトラヒドロフラン、2−メチルテトラヒドロフラン、テトラヒドロピラン等の環状エーテル類、ジメトキシエタン、ジメトキシメタン等の鎖状エーテル類、リン酸エチレンメチル、リン酸エチルエチレン等の環状リン酸エステル、リン酸トリメチル、リン酸トリエチル等の鎖状リン酸エステル、これらの化合物のハロゲン化物などを使用することができる。これらの有機溶媒は、一種類だけを選択して使用してもよいし、二種類以上を組み合わせて用いてもよい。
非水電解液の溶質としては、LiClO、LiPF、LiBF等の無機リチウム塩や、LiCFSO、LiN(CFSO、LiN(CFCFSO 、LiN(CFCO)およびLiC(CFSO等の含フッ素有機リチウム塩等を挙げることができる。これらの溶質は、一種類だけを選択して使用してもよいし、二種類以上を組み合わせて用いてもよい。
ケース20は上面視楕円形状をなしており、その側面のうち、長方形状の面を長側面20Aとする。
筒部21の上側の開口21Aには、図3および図4に示すように、上から順に、端子板24、絶縁性材料からなる外部絶縁板26、蓋板27、絶縁性材料からなる内部絶縁板30、絶縁部材33および負極集電部材40が配されている。なお、筒部21の上側の開口21Aに配される部材は図1においては右下側に示されている。
端子板24は、図1に示すように、銅製または銅合金製の金属板に、リベット端子25を突出形成したものであり、リベット端子25(以下、リベット部25という)の頭部25Aは、図3に示すように、電池10内に配される負極集電部材40の端子接続孔42に嵌入されてかしめにより接続固定される。なお、図1においては、頭部25Aをかしめた状態のリベット部25を備える端子板24が示されているが、頭部25Aをかしめる前のリベット部25は円柱状である。
外部絶縁板26には、端子板24に形成されたリベット部25を挿通するとともに、リベット部25の足部25Bを包囲する筒状の絶縁筒部26Aが設けられている。外部絶縁板26の上側面には、その外周縁に沿って突部26B(周縁突部26B)が設けられており、周縁突部26Bで囲まれた領域内に端子板24が嵌めこまれるようになっている。外部絶縁板26により、端子板24のリベット部25は蓋板27と絶縁される。
蓋板27はアルミニウム製またはアルミニウム合金製である。蓋板27には、図1および図2に示すように、外部絶縁板26の絶縁筒部26Aを挿通可能な筒部挿通孔28と、電池10内に非水電解液を注液するための注液口29Bと、電池10内部の圧力が所定値以上となったときに開弁してガス等を電池10外へ放出する安全弁29Aが設けられている。
蓋板27の外周縁はケース20の上側の開口21Aと同形同大に設定されている。蓋板27の下側面における、蓋板27の外周縁よりも内側には、外周縁と略平行に、リブ27Aが突出形成されている。リブ27Aは、蓋板27をケース20の筒部21の上側の開口21Aに取り付けたときに、筒部21の内壁面21Cに沿って配される。
内部絶縁板30は、図1に示すように、方形状をなし、蓋板27のリブ27Aの内側に嵌めこまれている。内部絶縁板30には、蓋板27の筒部挿通孔28と対応する位置に外部絶縁板26の絶縁筒部26Aを嵌めこみ可能な筒部挿入孔31が形成されている。内部絶縁板30の下側面においては、その外周縁に沿って突出形成され、負極集電部材40の端子接続部41を嵌めこみ可能な周縁突部30Aが設けられている。内部絶縁板30により端子板24のリベット部25は蓋板27と絶縁される。
負極集電部材40は、図5に示すように、1枚の銅製または銅合金製の金属板を断面S字状に折り曲げてなる。図1には、端子接続部41を折り曲げる前の負極集電部材40を示しており。図3〜図5には折り曲げ加工を施した後の負極集電部材40を示している。
負極集電部材40は、負極板13と接続される一対の極板接続部43と、一対の極板接続部43をつなぐ連結部45と、を有する。一対の極板接続部はそれぞれ、長尺状をなしており長辺が連結部45でつながっている。
一対の極板接続部43のうち、一方の極板接続部43は、端子板24のリベット部25に接続される端子接続部41から連なる第1極板接続部43Aとされ、他方の極板接続部43は連結部45により第1極板接続部43Aとつながっている第2極板接続部43Bとされる。
第1極板接続部43Aと端子接続部41との間には、端子接続部41を支持する支持部44が設けられている。端子接続部41は上面視方形状をなしており、端子板24に設けられたリベット部25の頭部25Aが嵌入される端子接続孔42が設けられている。端子接続部41は、図3および図4に示すように、内部絶縁板30の周縁突部30Aに囲まれた領域に嵌めこまれ、蓋板27に沿って配されている。支持部44は、端子接続部41の下方に連なり、端子接続部41に対して略平行に重なるように配されている。支持部44には、リベット部25の頭部25Aが逃がされる逃がし孔44Aが形成されている。
第1極板接続部43Aは、支持部44から連なり、支持部44および端子接続部41に対して略垂直に切り立っており、接触する位置に配される負極板13の未塗布部13Aに接合され、電気的に接続されている。
第2極板接続部43Bは、第1極板接続部43Aと略平行に、対向する位置に配されている(図4を参照)。第1極板接続部43Aと、第2極板接続部43Bとは、蓋板27に対しては略垂直に配されている。第2極板接続部43Bは、第1極板接続部43Aと同様に、接触する位置に配される負極板13の未塗布部13Aと接合され、電気的に接続されている。本実施形態では、負極板13の端部のうち長尺状の部分(ケース20の長側面20Aに配される負極板13の端部)が、負極集電体40の第1極板接続部43Aおよび第2極板接続部43Bに接続されている。
第1極板接続部43Aと、第2極板接続部43Bの長辺の両端部には、連結部45がそれぞれ設けられている。2つの連結部45の間は開口している。連結部45の間に形成された開口部45Aは蓋板27の直下に配されている。
絶縁部材33は、図6および図7に示すように、合成樹脂などの絶縁性材料からなり、環状をなしている。絶縁部材33は、発電要素11の外側に嵌め込まれて、負極集電部材40(および負極板13)とケース20(筒部21)とを絶縁する部材である(図3および図4参照)。
絶縁部材33は、詳しくは、発電要素11の図4における上側の端部における最外周を包囲するように配されている(「蓄電要素の端部の外周に沿って配置される」の一例)。また、絶縁部材33は、上面視において、ケース20の筒部21の上側の開口21Aの内周形状と略同一の形状をなしており、筒部21(ケース20)の内壁面21Cに沿って配される。絶縁部材33とケース20の内壁面21Cとの間にはわずかな隙間があいている。
絶縁部材33には図7および図8に示すように、その長手方向に沿って対向する位置に、断面視コ字状の保持部34(保持部の一例)が、それぞれ形成されている。保持部34においては、コ字状をなす内側面内に、負極板13の端部が保持される。
2つの保持部34のうち、第1極板接続部43A側に配される保持部34Aは支持部44と干渉しないように、図4および図7に示すように、第2極板接続部43B側に配される保持部34Bよりも狭い範囲に形成されている。保持部34Aにおいては、第1極板接続部43Aに接合された負極板13の端部が、第1極板接続部43Aとともに保持されている。保持部34Bにおいては、第2極板接続部43Bに接合された負極板13の端部が、第2極板接続部43Bとともに保持されている(図4を参照)。なお、保持部34により保持される負極板13の端部は活物質の塗布されていない未塗布部13Aである。
ケース20の筒部21の下側の開口21Bには、図3および図4に示すように、アルミニウム製またはアルミニウム合金製の蓋部材22が配されている。この蓋部材22には凹部23が形成されている。蓋部材22の凹部23は、蓋部材22を筒部21の開口21Bに取り付けたときに、ケース20の内部方向に凹んだ形状をなしており、ケース20内に収容される正極板12と接合されるようになっている。なお、筒部21の下側の開口21Bに配される蓋部材22は、図1においては左上側に示されている。
蓋部材22の凹部23には超音波溶接で用いる治具が入るようになっている。凹部23の、ケース20の内側方向に突出する突出面23Bのうち、長手方向の面(図1に示す上側の面)には、正極板12の未塗布部12Aが接合される(図4を参照)。凹部23の正極板12の未塗布部12Aが接合される部分を接合部23Aとする。蓋部材22の上面において、その外周縁22Aはフランジ状をなしており、このフランジ状の部分22Aが筒部21の下端に配されて接合されている。
本実施形態の電池10は、1個で使用することもできるが、複数個を並べて接続することにより組電池として使用することもできる。本実施形態の電池10を複数個接続する際には、バスバーなどの接続部材(図示せず)を、正極集電体としての蓋部材22および蓋板27のリベット端子25(負極端子)に直接接続することが可能である。
次に、本実施形態の電池10の製造方法について説明する。
まず、負極集電部材40の、第1極板接続部43Aおよび第2極板接続部43Bを、発電要素11の上端に延出されている負極板13の未塗布部13Aに、例えば超音波溶接により接合する。
ここで、発電要素11を作製する際には、正極活物質を塗布したアルミニウム箔からなる正極板12と負極活物質を塗布した銅箔からなる負極板13とを、間にセパレータを挟んで巻回する(図9を参照)。この際、正極板12および負極板13には、それぞれ幅方向の端部に活物質未塗布部を設けて巻回し、正極板12および負極板13の各活物質未塗布部が端部から突出するように発電要素11を作成する。
次に、発電要素11の下端部において延出された正極板12と蓋部材22とを接合する。具体的には、蓋部材22の凹部23のうち、ケース20の内側方向に配される面を発電要素11の下端部11Aに配置し、凹部23内に超音波溶接の治具を入れて、正極板12と、蓋部材22の凹部23の突出面23Bとを接合する。
負極集電部材40および蓋部材22を接合した発電要素11を、筒部21の下側の開口21Bから筒部21内に挿入する。蓋部材22を筒部21に溶接により接合する。
筒部21に挿入した発電要素11の上端部に、絶縁部材33を発電要素11の負極活物質未塗布部13Aの最外周に配されるように嵌めこみ装着する。絶縁部材33の保持部34Aを第1極板接続部43A側に配し、保持部34Bを第2極板接続部43B側に配して、各保持部34A,34Bに、負極板13の端部を保持させる。すると、保持部34Aには、負極板13の端部とともに、第1極板接続部43Aが保持され、保持部34Bには、負極板13とともに第2極板接続部43Bが保持される。
次に負極集電部材40の端子接続部41を内部絶縁板30の下面に嵌めこむ。具体的には、負極集電部材40の端子接続部41を、内部絶縁板30の下面の周縁突部30Aに囲まれた領域に嵌めこむと、負極集電部材40の端子接続孔42と内部絶縁板30の筒部挿入孔31が重なる位置に配される。
負極集電部材40の端子接続部41が嵌めこまれた内部絶縁板30を、内部絶縁板30の筒部挿入孔31を蓋板27の筒部挿通孔28と重なるように配置して、蓋板27の下側面のリブ27A内に嵌めこむ。そうすると蓋板27の筒部挿通孔28と内部絶縁板30の筒部挿入孔31と端子接続部41の端子接続孔42が重なる位置に配置される。
負極集電部材40および内部絶縁板30を下方に取り付けた蓋板27の上面に、外部絶縁板26を載置し、蓋板27の筒部挿通孔28および内部絶縁板30の筒部挿入孔31に、外部絶縁板26の絶縁筒部26Aを挿通させる。次に、端子板24を外部絶縁板26の上面の周縁突部26Bで囲まれた領域に嵌めこむと、端子板24のリベット部25が、外部絶縁板26の絶縁筒部26Aと負極集電部材40の端子接続部41の端子接続孔42とに嵌入される。次に、リベット部25の頭部25Aをかしめることにより、リベット部25が端子接続部41に固着される。
以上のようにして得られた端子板24、外部絶縁板26、内部絶縁板30、蓋板27が接続固定された負極集電部材40に、曲げ加工を施して、略S字状の形状にすると、蓋板27が筒部21の上側の開口21Aに嵌合可能な状態となる。
次に、蓋板27を筒部21の上側の開口21Aに嵌めこみ溶接により接合する。その後、非水電解液を注液して注液口29を封口すると本実施形態の電池10が得られる。
以下、本実施形態の作用および効果について説明する。
本実施形態の電池は、負極板13の端部の外周に沿って配置される(嵌めこまれる)環状の絶縁部材33を備えるので、発電要素11を構成する負極板13の端部に絶縁部材33を配置してケース20に収容するだけで、ケース20と負極板13との絶縁状態を保持することができる。その結果、本実施形態によれば、簡易な方法で取り付けることのできる絶縁部材33を備えた電池10を提供することができる。
また、本実施形態によれば、絶縁部材33が絶縁材料からなる環状の部材であるので、従来のテープ状のものと比べて、強度面においても優れる。
また、本実施形態では、絶縁部材33には、負極板13の端部を保持する保持部34が設けられているから、負極板13に嵌めこまれた絶縁部材33の保持部34に、負極板13の端部を保持させることができ、これにより、ケース20と負極板13との絶縁状態を確実に保持することができる。特に、本実施形態では、保持部34が負極板13の端部のうち長尺状の端部が保持部34により保持されるので、ケース20と負極板13との絶縁状態を保持する効果が優れる。
また、本実施形態によれば、絶縁部材33が配置される負極板13の端部には、活物質が塗布されていない未塗布部13Aが設けられているから、絶縁部材を極板に配置する際に極板からの活物質の脱落を防止することができる。
また、本実施形態によれば、ケース20は、開口21A,21Bを有し筒状をなす筒部21と、開口21A,21Bを覆う蓋板27と、を備え、絶縁部材33は筒部21の開口21Aに沿って配されているから、発電要素11をケース20内に収容してから筒部21の開口21Aから絶縁部材33を負極板13の端部に配置することができるので、絶縁部材33を取り付ける際の作業性に優れる。
また、本実施形態によれば、発電要素11は正極板12と負極板13とを巻回してなり、当該発電要素11の巻回軸が、筒部21の開口21A,21Bに対して垂直に配され、蓋板27には、ケース20内に電解液を注液する注液口29Aが設けられているから、電解液を発電要素に対して均等に浸透させることができる。
また、本実施形態によれば、蓋板27には、電池10内部の圧力が所定値以上となったときに開弁して電池10内のガスを電池外に放出する安全弁29Bが設けられているから、電池10内のガスを効率よく放出することができ、電池10の安全性を高めることができる。
さらに、本実施形態によれば、正極板12の未塗布部12Aのうち、ケース20の一対の長側面20A側に配される長尺状の部分が蓋部材22の突出面23Bに接合され、負極板13の未塗布部13Aのうち、ケース20の長側面20A側に配される長尺状の部分が負極集電体40の第1極板接続部43Aおよび第2極板接続部43に接合されるので、耐衝撃性や耐振動性にも優れる。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施形態では、極板の端部を保持する保持部が2つ設けられた絶縁部材を示したが、保持部が設けられていないものや、保持部が1つまたは3つ以上設けられたものであってもよい。
(2)上記実施形態では、負極板の端部に未塗布部が設けられているものを示したが、端部に活物質が塗布されている負極板であってもよい。
(3)上記実施形態では、ケースに、筒部とは別体の蓋(蓋板および蓋部材)を備えるものを示したが、ケースの筒部と、2つの蓋(蓋板および蓋部材)のいずれか一方が一体であってもよい。
(4)上記実施形態では、筒部(ケース)の開口に沿って配される絶縁部材を示したが、絶縁部材はケースの側壁に沿って配される構成としてもよい。
(5)上記実施形態では、発電要素は正極板と負極板とを巻回してなり、発電要素の巻回軸が、ケースの開口に対して垂直に配されるものを示したが、発電要素の巻回軸が開口に対して平行に配されるものであってもよいし、発電要素は正極板と負極板とを巻回せずに重ねて積層した構成のものであってもよい。また、2以上の発電要素をケース内に収容した構成のものであってもよい。
(6)上記実施形態ではケースの正極側の蓋(蓋部材)としてケースの内部方向に凹んだ凹部を形成したものを示したが、正極側の蓋は、平板状であってもよいし、ケースの外側方向に突出した凸部が形成されていてもよい。
(7)上記実施形態ではリチウムイオン電池に適用した例を示したが、本発明は、ニッケル水素電池などの二次電池やコンデンサなどにも適用可能である。
(8)上記実施形態では、長円形状の開口を有するケースを備える電池を示したが、ケースの形状は角型状や円柱状であってもよい。
(9)上記実施形態では、負極板の端部の外周に沿って配置される絶縁部材を示したが、正極板の端部の外周に沿って配置されるものであってもよい。
(10)上記実施形態では、絶縁部材は環状のものを示したが、切れ目が形成された環状の絶縁部材であってもよい。このような構成とすると絶縁樹脂の弾性により環状の絶縁部材を拡げることができるので、発電要素の端部に嵌め込み易くなる。
10...電池(蓄電素子)
11...発電要素(蓄電要素)
12...正極板
13...負極板
13A...未塗布部
20...ケース
21...筒部
21A,21B...開口
27...蓋板(蓋)
29A...注液口
29B...安全弁
33...絶縁部材
34...保持部
34A,34B...保持部

Claims (6)

  1. 正極板と負極板とをセパレータを介して積層してなる蓄電要素と、前記蓄電要素を収容するケースと、
    絶縁性材料からなり、前記ケース内で前記正極板および前記負極板のいずれか一方の極板の端部の外周に沿って配置される環状の絶縁部材と、を備えることを特徴とする蓄電素子。
  2. 前記絶縁部材には、前記極板の端部を保持する保持部が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の蓄電素子。
  3. 前記正極板および前記負極板のうち、少なくとも、前記絶縁部材が配置される極板の端部には、活物質が塗布されていない未塗布部が設けられていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の蓄電素子。
  4. 前記ケースは、開口を有し筒状をなす筒部と、前記開口を覆う蓋と、を備え、前記絶縁部材は前記筒部の開口に沿って配されることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載の蓄電素子。
  5. 前記蓄電要素は正極板と負極板とを巻回してなり、当該蓄電要素の巻回軸が、前記筒部の開口に対して垂直に配され、
    前記蓋には、前記ケース内に電解液を注液する注液口が設けられていることを特徴とする請求項4に記載の蓄電素子。
  6. 前記蓋には、蓄電素子内部の圧力が所定値以上となったときに開弁して蓄電素子内のガスを蓄電素子外に放出する安全弁が設けられていることを特徴とする請求項4または請求項5に記載の蓄電素子。
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